JP5582801B2 - エレベータのかご枠 - Google Patents

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Description

本発明は、エレベータのかご枠に関する。
従来、かご枠を有するエレベータの乗りかごが知られている。例えば、特許文献1には、乗りかご枠の内部にかごが収容されて構成される乗りかごが開示されている。
特開2004−352377号公報
ここで、かご室を支持するかご枠は、構成するそれぞれの部材(例えば、上梁や下梁、立枠、床受枠)を線で結びつけるようにして組み立てられており、枠に作用する荷重に対して主に一つの部材で強度を持たせる構造となっている。例えば、バッファ衝突などで枠に荷重が作用するときは、それぞれの荷重に対応する一つの部材で主として強度を持たせる構造となっている。このため、断面係数の確保のために、部材の高さ寸法を増やし、かご枠の大型化を招くことがある。昇降路の省スペース化の観点からは、かご枠を小型化できることが望まれている。
本発明の目的は、かご枠の小型化を実現可能なエレベータのかご枠を提供することである。
本発明のエレベータのかご枠は、ロープに支持されて昇降するエレベータのかご枠であって、一対の滑車を介して前記ロープにより下方から支持され、かつ、かご室の床を支持する支持部を備え、前記支持部は、鉛直方向と直交する第一方向に延在する少なくとも一つの第一方向部材と、鉛直方向および前記第一方向のそれぞれと直交する第二方向に延在し、かつ前記第一方向に互いに対向する一対の第二方向部材とを有し、前記第一方向部材は、前記一対の第二方向部材を前記第一方向に接続し、前記一対の滑車は、前記一対の第二方向部材の一方の下面と他方の下面とに別個に取り付けられて前記第一方向に互いに対向し、かつ前記一対の滑車の一方は前記一対の第二方向部材の一方を支持し、前記一対の滑車の他方は前記一対の第二方向部材の他方を支持しており、前記滑車は、前記第二方向部材と前記かご枠の上部の構成部材とを接続する部材、および前記第一方向部材のそれぞれと前記第二方向の同じ位置において前記第二方向部材に接続されており、前記かご枠の上部の構成部材は、四角形をなしていることを特徴とする。
本発明のエレベータのかご枠において、前記一対の第二方向部材において、前記第二方向の端部と異なる部分が前記第一方向部材により互いに接続されていることを特徴とする。
本発明のエレベータのかご枠において、前記滑車と前記第二方向の同じ位置において前記第二方向部材に接続される部材は、前記第一方向部材あるいは前記第二方向部材と前記かご枠の上部の構成部材とを接続する部材の少なくともいずれか一方を含むことを特徴とする。
本発明のエレベータのかご枠において、前記一対の第二方向部材は、前記第二方向の両端部のそれぞれにおいて、前記第一方向に延在する部材によって互いに接続されていることを特徴とする。
本発明のエレベータのかご枠において、前記一対の第二方向部材は、前記第二方向の両端部のそれぞれにおいて、鉛直方向に延在する部材によって前記かご枠の上部の構成部材と接続されていることを特徴とする。
本発明のエレベータのかご枠において、前記第二方向部材と前記かご枠の上部の構成部材とが、鉛直方向に対して傾斜した方向に延在する部材で接続されていることを特徴とする。
本発明のエレベータのかご枠において、前記かご枠の上部の構成部材は、四角形をなし、前記支持部と鉛直方向に対向していることを特徴とする。
本発明のエレベータのかご枠において、前記支持部と前記かご室の床との間に介在して前記かご室の床を支持する弾性部材を備えることを特徴とする。
本発明のエレベータのかご枠において、前記支持部は、前記第二方向部材と前記滑車との間に介在して前記第二方向部材を支持する弾性部材を備えることを特徴とする。
本発明にかかるエレベータのかご枠は、一対の滑車を介してロープにより下方から支持され、かつ、かご室の床を支持する支持部を備える。支持部は、鉛直方向と直交する第一方向に延在する第一方向部材と、鉛直方向および第一方向のそれぞれと直交する第二方向に延在する一対の第二方向部材とを有し、第一方向部材は、一対の第二方向部材を第一方向に接続している。一対の滑車は、一対の第二方向部材の一方の下面と他方の下面とに別個に取り付けられて第一方向に互いに対向し、かつ一対の滑車の一方は一対の第二方向部材の一方を支持し、一対の滑車の他方は一対の第二方向部材の他方を支持している。また、滑車は、第二方向部材とかご枠の上部の構成部材とを接続する部材、および第一方向部材のそれぞれと第二方向の同じ位置において第二方向部材に接続されている。また、かご枠の上部の構成部材は、四角形をなしている。従って、第二方向部材に作用する荷重が、かご枠を構成する他の複数の部材によって分散して支持される。よって、一つの部材に荷重が集中することが抑制され、かご枠の小型化が実現できるという効果を奏する。
図1は、第1実施形態のエレベータのかご枠の概略構成を示す図である。 図2は、第2実施形態のエレベータのかご枠の概略構成を示す図である。 図3は、第3実施形態のエレベータのかご枠の概略構成を示す図である。 図4は、第4実施形態のエレベータのかご枠の概略構成を示す図である。 図5は、第5実施形態のエレベータのかご枠の概略構成を示す図である。 図6は、第6実施形態のエレベータのかご枠の概略構成を示す図である。 図7は、変形例に係るエレベータのかご枠における滑車の接続部を示す図である。
以下に、本発明にかかるエレベータのかご枠の一実施形態につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
(第1実施形態)
図1を参照して、第1実施形態について説明する。本実施形態は、ロープに支持されて昇降するエレベータのかご枠に関する。図1は、第1実施形態のエレベータのかご枠の概略構成を示す図である。
本実施形態のかご枠1−1は、ロープに支持されて昇降するエレベータのかご枠(図1の符号1−1参照)であって、一対の滑車(図1の符号13参照)を介してロープにより下方から支持され、かつ、かご室の床を支持する支持部(図1の符号10参照)を備え、支持部は、鉛直方向と直交する第一方向に延在する少なくとも一つの第一方向部材(図1の符号11参照)と、鉛直方向および第一方向のそれぞれと直交する第二方向に延在し、かつ第一方向に互いに対向する一対の第二方向部材(図1の符号12参照)とを有し、第一方向部材11は、一対の第二方向部材12を第一方向に接続し、一対の滑車13は、一対の第二方向部材12の一方の下部と他方の下部とに別個に設けられて第一方向に互いに対向し、かつ一対の滑車13の一方は一対の第二方向部材12の一方を少なくとも支持し、一対の滑車13の他方は一対の第二方向部材12の他方を少なくとも支持している。滑車13は、かご枠1−1を構成しかつ第二方向部材12との間で荷重を伝達する部材(図1の符号11a,15a,16a参照)と第二方向の同じ位置において第二方向部材12に接続されている。
エレベータのかご枠1−1は、図示しない昇降路内を昇降するものであり、一対の滑車13(13a,13b)を介してロープ30に支持されている。ロープ30は、かご枠1−1を鉛直方向に牽引するものであり、公知の巻揚げ機等とかご枠1−1とを接続している。巻揚げ機等が駆動されることで、ロープ30に支持されてかご枠1−1が鉛直方向に昇降する。以下の説明において、特に記載しない限り、上下方向とは鉛直方向の上下方向を示すものとする。かご枠1−1は、下部に支持部10を備える。支持部10は、かご枠1−1の内側に設けられる図示しないかご室の床を下方から支持するものである。支持部10は、鉛直方向と直交する第一方向に延在する第一方向部材11(11a,11b)と、鉛直方向および第一方向のそれぞれと直交する第二方向に延在する一対の第二方向部材12(12a,12b)とを有する。第一方向および第二方向は、例えば、かご枠1−1の幅方向と奥行方向とすることができる。第一方向部材11、第二方向部材12を含め、かご枠1−1を構成する部材としては、例えば、棒状やパイプ状の部材を用いることができる。また、部材同士の接続における接合方法は、例えば剛接合とすることができる。
一対の第二方向部材12a,12bは、第一方向に互いに対向し、かつ間隔を空けて平行に配置されている。本実施形態では、一対の第二方向部材12a,12bの間に一対の第一方向部材11a,11bが設けられており、一対の第一方向部材11a,11bは第二方向に互いに対向し、かつ間隔を空けて平行に配置されている。第一方向部材11a,11bは、それぞれ一端が第二方向部材12aに、他端が第二方向部材12bに接続されている。つまり、第二方向部材12aと第二方向部材12bとは、第一方向部材11a,11bのそれぞれによって接続されている。
第一方向部材11a,11bは、第二方向部材12a,12bにおける長手方向(第二方向)の端部と異なる部分、例えば第二方向の中央部に接続されている。また、第二方向において、第一方向部材11aは、第二方向部材12a,12bのそれぞれの中点よりも一方側に接続され、第一方向部材11bは、他方側に接続されている。図示しないかご室の床は、第一方向部材11a,11bに支持される。なお、かご室の床は、さらに第二方向部材12a,12bによって支持されてもよい。
支持部10の下部には、バッファ受け17が設けられている。バッファ受け17は、第一方向部材11a,11bの下面中央部に取り付けられている。かご枠1−1が降下しすぎて、昇降路の底部に設けられた図示しないバッファに到達した場合、バッファ受け17がバッファと当たり、バッファとの衝突の衝撃を緩和する。バッファ受け17は、第二方向に延在する一対の梁状部材17a,17bと、板状部材17cとを有する。梁状部材17a,17bは、第一方向に互いに対向し、かつ間隔を空けて平行に配置されている。板状部材17cは、第一方向部材11a,11bと鉛直方向に対向し、かつ、梁状部材17a,17bの間に配置されて梁状部材17aと梁状部材17bとを接続している。バッファ受け17は、第一方向部材11aと第一方向部材11bとにそれぞれ接続されており、第一方向部材11a,11bによって支持される。
一対の滑車13(13a,13b)は、第二方向部材12a,12bの下面(下部)に取り付けられている。滑車13a,13bの回転軸の方向は、第二方向となっている。滑車13aは、第二方向部材12aの下面に設けられて第二方向部材12aを支持し、滑車13bは、第二方向部材12bの下面に設けられて第二方向部材12bを支持している。滑車13aと滑車13bとは、第一方向に互いに対向している。ロープ30は、滑車13aおよび滑車13bに巻き掛けられており、滑車13a,13bを介して支持部10を下方から支持する。
かご枠1−1の上部には、四角形の上部枠14が設けられている。上部枠14は、第二方向に延在する一対の構成部材(第二方向構成部材)14a,14bと、第一方向に延在する一対の構成部材(第一方向構成部材)14c,14dとで構成されている。構成部材14a,14bは、第一方向に互いに対向し、かつ平行に配置されている。構成部材14c,14dは、第二方向に互いに対向し、かつ平行に配置されている。また、上部枠14は、支持部10と鉛直方向に対向している。構成部材14aは、第二方向部材12aと鉛直方向に対向し、構成部材14bは、第二方向部材12bと鉛直方向に対向している。
第二方向部材12aと構成部材14aとは、鉛直方向に延在する接続部材15(15a,15b)で接続されている。第一方向部材11aと接続部材15aとは、第二方向の同じ位置において第二方向部材12aに接続されている。また、第一方向部材11bと接続部材15bとは、第二方向の同じ位置において第二方向部材12aに接続されている。第二方向部材12bと構成部材14bとは、鉛直方向に延在する接続部材16(16a,16b)で接続されている。同様に、第一方向部材11aと接続部材16aとは、第二方向の同じ位置において第二方向部材12bに接続されており、第一方向部材11bと接続部材16bとは、第二方向の同じ位置において第二方向部材12bに接続されている。言い換えると、第一方向部材11aと、接続部材15aと、接続部材16aとは、第二方向と直交する同一面上に配置されており、第一方向部材11bと、接続部材15bと、接続部材16bとは、第二方向と直交する同一面上に配置されている。
第二方向部材12aにおいて、滑車13aが配置される位置は、第二方向部材12aと、第一方向部材11aおよび接続部材15aとの接続位置C1である。また、第二方向部材12bにおいて、滑車13bが配置される位置は、第二方向部材12bと、第一方向部材11aおよび接続部材16aとの接続位置C2である。つまり、滑車13a,13bは、第一方向部材11a、接続部材15aおよび接続部材16aと同一面上に配置されている。以下、滑車13a,13bと同一面上に配置されている部材である、第一方向部材11aを「支持位置第一方向部材11a」とも記載し、接続部材15aを「支持位置接続部材15a」とも記載し、接続部材16aを「支持位置接続部材16a」とも記載する。
ロープ30から滑車13aを介して第二方向部材12aに作用する荷重は、接続部材(支持位置接続部材)15aを介して上部枠14に伝達され、第一方向部材(支持位置第一方向部材)11aを介して第二方向部材12bに伝達される。また、滑車13aを介して第二方向部材12aに作用する荷重は、接続部材15b、第一方向部材11bにも分散される。同様に、ロープ30から滑車13bを介して第二方向部材12bに作用する荷重は、複数の部材(接続部材16a,16b、第一方向部材11a,11b)に分散して支持される。このように、第二方向部材12a,12bに対して外部から作用する荷重が、複数の部材に分散して支持されることで、第二方向部材12aあるいは第二方向部材12bのみで強度を持たせる場合と比較して、第二方向部材12a,12bの必要強度を低下させることが可能となる。その結果、第二方向部材12a,12bとして、より小型や軽量の部材を使用し、かご枠1−1の小型化や軽量化、低コスト化等を実現することができる。
また、図示しないかご室を支持することで第一方向部材11a,11bに作用する荷重は、第二方向部材12a,12b、接続部材15a,15bおよび接続部材16a,16bに分散して支持される。本実施形態では、第一方向部材11a,11bが、第二方向部材12a,12bの端部よりも中央寄りに配置されている。これにより、かご室の床の縁部を床受枠で支持する構造と異なり、かご室の床の中央部を第一方向部材11a,11bで支持して床のたわみを抑制することができる。
また、バッファ受け17が、第一方向部材11a,11bのそれぞれにより支持されていることで、バッファ衝突時の荷重を第一方向部材11aと第一方向部材11bとで分散して受けることができる。第一方向部材11a,11bに作用する荷重は、第二方向部材12a,12b、接続部材15a,15b、接続部材16a,16b等で分散して支持される。一つの部材に荷重が集中することが抑制され、エネルギーが分散されることで、それぞれの部材の小型化や軽量化が可能となる。
このように、本実施形態によれば、かご枠1−1を構成する複数の部材に分散して荷重を支持することができるため、各部材の梁の高さ寸法を短縮することができる。その結果、かご枠1−1のオーバーヘッド寸法を短縮することができる。また、滑車13がかご枠1−1の最下部に配置されて、下方からロープ30により支持される構成であることから、滑車13がかご枠1−1の上部に配置される構成と比較して、かご枠1−1のオーバーヘッド寸法を短縮することができる。このように、本実施形態のかご枠1−1によれば、少なくとも高さ方向(鉛直方向)の寸法を短縮させたかご枠を実現でき、かご枠の小型化を実現可能である。さらに、かご枠1−1を構成する各部材として角パイプなどの部材を用いるようにすれば、かご枠1−1の軽量化を実現できる。
なお、本実施形態では、滑車13aが接続される接続位置C1において、第二方向部材12aに対して第一方向部材11aおよび接続部材15aがそれぞれ接続されていたが、接続位置C1において第二方向部材12aに接続される部材は、第一方向部材11aあるいは接続部材15aのいずれか一方であってもよい。また、第一方向部材11aおよび接続部材15a以外の部材であって、第二方向部材12aとの間で荷重を伝達する部材が、接続位置C1において第二方向部材12aに接続されてもよい。つまり、第二方向部材12aと、かご枠1−1を構成しかつ第二方向部材12aとの間で荷重を伝達する他の部材と、の接続位置C1に滑車13aが配置されていればよい。滑車13bが配置される接続位置C2についても同様である。
なお、滑車13aが、第二方向部材12aにおける接続位置C1と異なる位置、例えば、第二方向における第一方向部材11aと第一方向部材11bとの間の位置において第二方向部材12aに接続されてもよい。滑車13bの配置位置についても同様である。このような構成であっても、滑車13a,13bから第二方向部材12a,12bに作用する荷重を複数の部材で分散して支持する効果を奏することができる。
(第2実施形態)
図2を参照して、第2実施形態について説明する。第2実施形態については、上記実施形態で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。図2は、本実施形態のエレベータのかご枠1−2の概略構成を示す図である。
本実施形態のかご枠1−2において、上記第1実施形態のかご枠1−1と異なる点は、一対の第二方向部材12a,12bが、第二方向の両端部のそれぞれにおいて、第一方向に延在する部材によって互いに接続されていることである。図2に示すように、第二方向部材12aにおける一方の端部と、第二方向部材12bにおける一方の端部とは、第一方向部材11cにより互いに接続されており、第二方向部材12aの他方の端部と、第二方向部材12bの他方の端部とは、第一方向部材11dにより互いに接続されている。第一方向部材11c,11dは、第二方向に互いに対向し、かつ平行に配置されている。つまり、かご枠1−2は、第二方向部材12a,12bの端部を互いに接続する端部第一方向部材である第一方向部材11c,11dと、第二方向部材12a,12bの端部と異なる部分を互いに接続する中間部第一方向部材である第一方向部材11a,11bとを有する。
つまり、第二方向部材12a,12bと第一方向部材11c,11dとで矩形のフレームが構成されている。これにより、支持部20の剛性を高めることができる。また、第二方向部材12aと第二方向部材12bとを接続する第一方向部材11が数多く配置されることで、荷重の分散効果を高めることができる。第二方向部材12a,12bは、第二方向におけるかご枠1−2の一端から他端まで延在している。例えば、第二方向における第二方向部材12a、12bの配置領域は、上部枠14の配置領域と同一とされている。
本実施形態のバッファ受け18の梁状部材18a,18bは、第二方向におけるかご枠1−2の一端から他端まで延在しており、第一方向部材11a,11b,11cおよび11dにそれぞれ接続されている。これにより、バッファ衝突する際の衝撃を各第一方向部材11a,11b,11cおよび11dのそれぞれで分散して支持することができる。板状部材18cは、上記第1実施形態の板状部材17cと同様とすることができる。
また、第一方向部材11c,11dがかご枠1−2における第二方向の両端部に配置されることで、かご室の床の荷重を第二方向の中央部と両端部のそれぞれで分散して支持することができる。
(第3実施形態)
図3を参照して、第3実施形態について説明する。第3実施形態については、上記実施形態で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。図3は、本実施形態のエレベータのかご枠1−3の概略構成を示す図である。
本実施形態のかご枠1−3において、上記各実施形態のかご枠と異なる点は、第二方向部材12a,12bが、第二方向の両端部のそれぞれにおいて、鉛直方向に延在する部材によってかご枠1−3の上部の構成部材と接続されている点である。図3に示すように、支持部20の四隅は、それぞれ隅部接続部材19(19a,19b,19c,19d)により上部枠14と接続されている。第二方向部材12aにおける一方の端部および上部枠14の構成部材14aにおける一方の端部は、隅部接続部材19aにより接続されている。第二方向部材12aの他方の端部および構成部材14aの他方の端部は、隅部接続部材19bにより接続されている。また、第二方向部材12bにおける一方の端部および上部枠14の構成部材14bにおける一方の端部は、隅部接続部材19cにより接続されている。第二方向部材12bの他方の端部および構成部材14bの他方の端部は、隅部接続部材19dにより接続されている。
このように、支持部20の四隅が、鉛直方向に延在する隅部接続部材19によってそれぞれかご枠1−3の上部と接続されることで、かご枠1−3の剛性を向上させることができる。また、ロープ30から滑車13aを介して第二方向部材12aに作用する荷重は、接続部材15a,15bのみならず隅部接続部材19a,19bにも分散されて上部枠14に伝達される。第二方向部材12bについても同様である。このため、第二方向部材12a,12bの必要強度が低減し、かご枠1−3の小型化や軽量化、低コスト化等が可能となる。本実施形態のように、隅部接続部材19a,19b,19cおよび19dが上部枠14の四隅のそれぞれに接続された場合には、かご枠1−3の剛性向上に特に有効である。
(第4実施形態)
図4を参照して、第4実施形態について説明する。第4実施形態については、上記実施形態で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。図4は、本実施形態のエレベータのかご枠1−4の概略構成を示す図である。
本実施形態のかご枠1−4において、上記実施形態のかご枠と異なる点は、第二方向部材12a,12bとかご枠1−4の上部の構成部材とが、鉛直方向に対して傾斜した方向に延在する部材で接続されている点である。図4に示すように、かご枠1−4には、上記第2実施形態(図2参照)のかご枠1−2の構成に加えて、第二方向部材12a,12bの端部と上部枠14とを接続する筋交いとしての傾斜接続部材21(21a,21b)が設けられている。
傾斜接続部材21は、鉛直方向に対して傾斜した方向に延在しており、例えば角パイプ等で構成されている。傾斜接続部材21aは、第二方向部材12aおよび接続部材15a,15bと同一平面上に配置されており、接続部材15bを挟んで接続部材15aと第二方向に対向している。傾斜接続部材21bは、第二方向部材12bおよび接続部材16a,16bと同一平面上に配置されており、接続部材16bを挟んで接続部材16aと第二方向に対向している。
傾斜接続部材21aの一方の端部(下端部)は、第二方向部材12aにおける第二方向の一方の端部と接続されており、傾斜接続部材21aの他方の端部(上端部)は、上部枠14の構成部材14aにおける接続部材15bとの接続部の近傍に接続されている。傾斜接続部材21bの一方の端部(下端部)は、第二方向部材12bにおける第二方向の一方の端部と接続されており、傾斜接続部材21bの他方の端部(上端部)は、上部枠14の構成部材14bにおける接続部材16bとの接続部の近傍に接続されている。なお、更に、傾斜接続部材21aが接続部材15bと(傾斜接続部材21bが接続部材16bと)互いに接続されてもよい。
傾斜接続部材21a,21bによって第二方向部材12a,12bがかご枠1−4の上部と接続されることで、少ない部材数でかご枠1−4の剛性を向上させることができる。
(第5実施形態)
図5を参照して、第5実施形態について説明する。第5実施形態については、上記実施形態で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。図5は、本実施形態のエレベータのかご枠1−5の概略構成を示す図である。
本実施形態のかご枠1−5において、上記実施形態のかご枠と異なる点は、支持部20とかご室の床との間に介在してかご室の床を支持する弾性部材を備える点である。図5に示すように、かご枠1−5は、上記第3実施形態(図3参照)のかご枠1−3の構成に加えて、支持部20とかご室の床22との間に介在する床支持弾性部材23を備える。床支持弾性部材23は、第一方向部材11とかご室の床22との間に配置されてかご室を防振支持する。
かご室の床22は、支持部20の鉛直方向上方に配置され、支持部20と鉛直方向に対向している。床支持弾性部材23は、第一方向部材11の上面とかご室の床22の下面との間に介在しており、第一方向部材11とかご室の床22との間で荷重を伝達する。床支持弾性部材23は、各第一方向部材11a,11b,11cおよび11dのそれぞれに対して複数配置されている。床支持弾性部材23は、弾性変形可能な材料で構成された弾性変形部を介して第一方向部材11(11a,11b,11c,11d)とかご室の床22とを接続しており、第一方向部材11とかご室の床22との間で伝達される振動を吸収する。これにより、かご室の振動が抑制され、乗り心地が向上する。床支持弾性部材23は、かご枠1−5を含む機械系の固有振動数の周波数を持つ振動を吸収できる振動吸収特性を有することが好ましい。なお、床支持弾性部材23は、更に、第二方向部材(12a,12b)とかご室の床22との間に設けられて、第二方向部材(12a,12b)とかご室の床22との間で伝達される振動を吸収するようにしてもよい。
(第6実施形態)
図6を参照して、第6実施形態について説明する。第6実施形態については、上記実施形態で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。図6は、本実施形態のエレベータのかご枠1−6の概略構成を示す図である。
本実施形態のかご枠1−6において、上記実施形態のかご枠と異なる点は、支持部40が、第二方向部材12と滑車13との間に介在して第二方向部材12を支持する弾性部材を備える点である。図6に示すように、かご枠1−6の支持部40は、上記第3実施形態(図3参照)のかご枠1−3の支持部20の構成に加えて、滑車支持弾性部材24を備える。滑車支持弾性部材24は、第二方向部材12aと滑車13aとの間、および第二方向部材12bと滑車13bとの間にそれぞれ配置されている。第二方向部材12a,12bは、滑車支持弾性部材24を介して滑車13a,13bに支持される。
滑車支持弾性部材24は、弾性変形可能な材料で構成された弾性変形部を介して第二方向部材12と滑車13とを接続しており、第二方向部材12と滑車13との間で伝達される振動を吸収する。滑車支持弾性部材24は、かご枠1−6を含む機械系の固有振動数の周波数を持つ振動を吸収できる振動吸収特性を有することが好ましい。
図7は、上記各実施形態の変形例に係るエレベータのかご枠における滑車の接続部を示す図である。上記の各実施形態において、滑車13は、第二方向部材12だけでなく、第一方向部材11を支持してもよい。図7には、鉛直方向の下方から見た第一方向部材11aおよび第二方向部材12aと滑車13aとの接続部が示されている。なお、第一方向部材11bおよび第二方向部材12bと滑車13bとの接続方法は、第一方向部材11aおよび第二方向部材12aと滑車13aとの接続方法と同様とすることができる。ブラケット25は、第二方向部材12aの下面および第一方向部材11aの下面にそれぞれ接続されている。滑車13aは、ブラケット25の下面に取り付けられており、ブラケット25を介して第一方向部材11aおよび第二方向部材12aを下方から支持する。このように、滑車13は、第二方向部材12を少なくとも支持していれば、更に他の部材を支持していてもよい。なお、上記第6実施形態では、ブラケット25に代えて、滑車支持弾性部材24が第一方向部材11および第二方向部材12に接続されるようにすればよい。
以上のように、本発明にかかるエレベータのかご枠は、かご枠の小型化に有用であり、種々のかご枠に用いて好適である。
1−1,1−2,1−3,1−4,1−5,1−6 かご枠
10,20,40 支持部
11(11a,11b,11c,11d) 第一方向部材
12(12a,12b) 第二方向部材
13(13a,13b) 滑車
14 上部枠
15(15a,15b),16(16a,16b) 接続部材
17,18 バッファ受け
19(19a,19b,19c,19d) 隅部接続部材
21(21a,21b) 傾斜接続部材
22 床
23 床支持弾性部材
24 滑車支持弾性部材
C1,C2 接続位置

Claims (9)

  1. ロープに支持されて昇降するエレベータのかご枠であって、
    一対の滑車を介して前記ロープにより下方から支持され、かつ、かご室の床を支持する支持部を備え、
    前記支持部は、
    鉛直方向と直交する第一方向に延在する少なくとも一つの第一方向部材と、
    鉛直方向および前記第一方向のそれぞれと直交する第二方向に延在し、かつ前記第一方向に互いに対向する一対の第二方向部材とを有し、
    前記第一方向部材は、前記一対の第二方向部材を前記第一方向に接続し、
    前記一対の滑車は、前記一対の第二方向部材の一方の下面と他方の下面とに別個に取り付けられて前記第一方向に互いに対向し、かつ前記一対の滑車の一方は前記一対の第二方向部材の一方を支持し、前記一対の滑車の他方は前記一対の第二方向部材の他方を支持しており、
    前記滑車は、前記第二方向部材と前記かご枠の上部の構成部材とを接続する部材、および前記第一方向部材のそれぞれと前記第二方向の同じ位置において前記第二方向部材に接続されており、
    前記かご枠の上部の構成部材は、四角形をなしている
    ことを特徴とするエレベータのかご枠。
  2. 請求項1に記載のエレベータのかご枠において、
    前記一対の第二方向部材において、前記第二方向の端部と異なる部分が前記第一方向部材により互いに接続されている
    ことを特徴とするエレベータのかご枠。
  3. 請求項1または2に記載のエレベータのかご枠において、
    前記滑車と前記第二方向の同じ位置において前記第二方向部材に接続される部材は、前記第一方向部材あるいは前記第二方向部材と前記かご枠の上部の構成部材とを接続する部材の少なくともいずれか一方を含む
    ことを特徴とするエレベータのかご枠。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のエレベータのかご枠において、
    前記一対の第二方向部材は、前記第二方向の両端部のそれぞれにおいて、前記第一方向に延在する部材によって互いに接続されている
    ことを特徴とするエレベータのかご枠。
  5. 請求項4に記載のエレベータのかご枠において、
    前記一対の第二方向部材は、前記第二方向の両端部のそれぞれにおいて、鉛直方向に延在する部材によって前記かご枠の上部の構成部材と接続されている
    ことを特徴とするエレベータのかご枠。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のエレベータのかご枠において、
    前記第二方向部材と前記かご枠の上部の構成部材とが、鉛直方向に対して傾斜した方向に延在する部材で接続されている
    ことを特徴とするエレベータのかご枠。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載のエレベータのかご枠において、
    前記かご枠の上部の構成部材は、四角形をなし、前記支持部と鉛直方向に対向している
    ことを特徴とするエレベータのかご枠。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載のエレベータのかご枠において、
    前記支持部と前記かご室の床との間に介在して前記かご室の床を支持する弾性部材を備える
    ことを特徴とするエレベータのかご枠。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載のエレベータのかご枠において、
    前記支持部は、前記第二方向部材と前記滑車との間に介在して前記第二方向部材を支持する弾性部材を備える
    ことを特徴とするエレベータのかご枠。
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