JP6275390B2 - シリンダー錠 - Google Patents

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Description

本発明はシリンダー錠に関し、特に内筒体の鍵穴に対する挿入時、合鍵のブレードの挿入角度が左右に傾いても、或いはブレードの挿入角度に拘らず、ブレードの先端部を容易に鍵穴の先端挿入口の縁部分に嵌め合せることができるシリンダー錠に関する。
特許文献1は、鍵穴に対する挿入時における合鍵の操作性を考慮し、鍵(キー)側の工夫を施したものである。また特許文献2も、特許文献1と同様である。したがって、鍵(キー)が、摘み部分と、該摘み部分に回動可能に設けられたブレード(キー本体)とから成る事項は、既に公知である。
ところで、現在、鍵(キー)側に、あまり工夫を施さないで、錠側に工夫を施して挿入時の操作性の向上を図ることが期待されている。特に、合鍵の構造如何を問わず、バリヤーフリーの観点から、内筒体の鍵穴に対する合鍵のブレードの挿入角度が多少大雑把であっても、容易にブレードの先端部を鍵穴に嵌め合せることができる錠前が要望されている。
特開2007−162230号公報 特開2012−172456号公報
本発明の所期の目的は、合鍵の構造如何を問わず、_Hlk482185484鍵穴に対する合鍵のブレードの挿入角度が多少大雑把であっても、或いはブレードの挿入角度に拘らず、ブレードの先端部を容易に鍵穴の先端挿入口の縁部分に嵌め合せることができると共に、摘み部分を押し込むと、ブレードの先端部はスムースに鍵穴本体の受入口に一致することである。_Hlk482185484第の目的は、ブレードの断面形状に対応してリバーシブルの機能を生かすことである。その他の目的は、特許文献1や特許文献2の如く、合鍵を複雑な構造にしなくても、合鍵の挿入時の操作性が良くなること、挿入時の操作性の向上を図りながら鍵違いを増やすことなどである。
本発明のシリンダー錠は、合鍵のブレードを内筒体の鍵穴に差し込んだ時、前記ブレードに形成されたキーコードと前記内筒体の回転軸と直交する軸直角断面上に位置するタンブラーとが一致するシリンダー錠に於いて、前記内筒体(12)の鍵穴(13)の先端挿入口の縁部分(a)よりも前方には、すり鉢形状の環状内周面が該縁部分(a)に連設形成されており、さらに、前記鍵穴の先端挿入口の断面多角形状または断面円形状のいずれかの縁部分(a)の左右・上下の内径は、前記ブレードの先端部の断面多角形状の左右・上下の外径よりも大きく、また前記先端挿入口の縁部分(a)よりも奥に相当する先端部又は中央部のいずれかに前記ブレードを前記キーコードとタンブラーとが一致する位置へと受け入れる断面多角形状の受入口が設けられ、前記先端挿入口の縁部分(a)とこの受入口の縁部分(b)との間の鍵穴内周壁は、前記縁部分(a)から前記縁部分(b)に向かって次第に狭くなる前記ブレードの先端部用の絞り込み状誘導案内面であることを特徴とする
上記構成に於いて、ブレードの先端部を受入口へと誘導する絞り込み状案内面に該ブレードに回転力を付与する突起状の補正部分が設けられていることを特徴とする。
(a)請求項1に記載の発明は、合鍵のブレードを内筒体の鍵穴に差し込んだ時、前記ブレードに形成されたキーコードと前記内筒体の回転軸と直交する軸直角断面上に位置するタンブラーとが一致するシリンダー錠に於いて、前記内筒体(12)の鍵穴(13)の先端挿入口の縁部分(a)よりも前方には、すり鉢形状の環状内周面が該縁部分(a)に連設形成されており、さらに、前記鍵穴の先端挿入口の断面多角形状または断面円形状のいずれかの縁部分(a)の左右・上下の内径は、前記ブレードの先端部の断面多角形状の左右・上下の外径よりも大きく、また前記先端挿入口の縁部分(a)よりも奥に相当する先端部又は中央部のいずれかに前記ブレードを前記キーコードとタンブラーとが一致する位置へと受け入れる断面多角形状の受入口が設けられ、前記先端挿入口の縁部分(a)とこの受入口の縁部分(b)との間の鍵穴内周壁は、前記縁部分(a)から前記縁部分(b)に向かって次第に狭くなる前記ブレードの先端部用の絞り込み状誘導案内面であるから、合鍵の構造如何を問わず、鍵穴に対する合鍵のブレードの挿入角度が多少大雑把であっても、或いはブレードの挿入角度に拘らず、ブレードの先端部を容易に鍵穴の先端挿入口の縁部分から鍵穴本体の断面多角形状の受入口の縁部分に誘導することができる。なお、請求項1に記載の発明は、内筒体(12)の鍵穴(13)の先端挿入口の縁部分よりも前方には、すり鉢形状の環状内周面が前記縁部分に連設形成されているので、より一層、容易にブレードの先端部を鍵穴の先端挿入口に合わせることができる。
(b)請求項2に記載の各発明は、ブレードの先端部を受入口へと誘導する絞り込み状案内面に該ブレードに回転力を付与する突起状の補正部分が設けられているので、摘み部分を押し込むと、ブレードの先端部はスムースに受入口に一致する。
図1乃至図6は本発明の第1実施形態を示す各説明図。図7至図16は本発明の第2実施形態を示す各説明図。図17乃至図19は本発明の第3実施形態を示す各説明図
錠前Xと合鍵Yを示す斜視図。 錠前Xの正面視からの概略説明図。 錠前Xの中央部における内筒体の回転軸に対して直交する軸直角方向の概略断面説明図。 錠前Xの軸方向の概略断面説明図。 鍵穴の挿入口の縁部分と合鍵のブレードの外径の寸法差を示す正面視からの概略説明図。 鍵穴の挿入口部と中央部(中央部寄りの部位も含む)と後端部(奥部)の内径と合鍵のブレードの外径の寸法差を示す概略説明図。 第2実施形態の図1と同様の斜視図。 合鍵Yの一例を示す斜視図。 (a)と(b)は内筒体の回転軸に対して直交する軸直角方向の概略断面説明図であるが、それぞれ断面位置が相違する。 図4と同様の概略断面説明図(便宜上、タンブラーを全て実線で示す)。 錠前X1の先端部(特徴部分)を示す説明図。 錠前X1の正面視からの説明図。 (a)は鍵穴の先端挿入口の幅とブレードの外径の寸法差を示す正面視からの概略説明図。(b)は鍵穴の先端挿入口の幅と鍵穴本体の受入口の大きさを示す概略説明図。 ブレードを鍵穴に挿入ないし挿入した場合に説明図(断面はブレード)。 鍵穴本体の受入口(実線)と鍵穴の先端挿入口(仮想線)を示す概略断面説明図。 内筒体側の係合ピンと4回転対称のブレードの窪みとの整合性を示す説明図。 第3実施形態の錠前X2の先端部(特徴部分)を示す説明図。 錠前X2の正面視からの説明図。 鍵穴本体の受入口(実線)と鍵穴の先端挿入口(仮想線)と突起状補正部分(仮想線)を示す概略断面説明図。
図1乃至図6は、本発明の第1実施形態の各説明図である。図1は本発明の錠前X(以下、「錠本体X」ともいう。)と合鍵(以下、ここでは「鍵本体Y」ともいう。)を示す斜視図である。ここで、まず、鍵本体Yの構成を簡単に説明する。鍵本体Yは、摘み部分1と、該摘み部分1にその基端部が連設する長板状のブレード(差し込み部分)2とから成り、前記長板状ブレードの一側上面及び下面には、反転角度(180度)で回転対称となる位置に同一形状及び深さの窪み3が形成されている。もちろん、前記窪み3はキーコードの一例であり、説明の便宜上簡略的に説明している。キーコード3は、リバーシブルであれば側面に形成された大小の刻みや窪みであっても良い。なお、実施形態のキーコード3は、開口が大きくて凹所が深い窪み3aと、開口が小さくて凹所が浅い窪み3bとから成る。
さて、普通一般に「ピンタンブラー錠」或いは「シリンダー錠」と称される錠前は、外筒体と該外筒体の内側に回動可能に配置される内筒体と、該内筒体を通じて複数のピン孔が穿設され、当該複数のピン孔に収容されたピンとドライバーとの境界を内筒体と外筒体との境界に一致させることにより、内筒体の外筒体に対する相対回転を許容する。
そこで、図2、図3及び図4を参照にして、本実施形態の錠本体Xの基本的構造を説明する。本実施形態の錠本体Xも、鍵本体Yのブレード2を内筒体12の鍵穴13に完全に差し込んだ時、前記ブレード2に形成されたキーコード3としての窪みや刻みと前記内筒体12の回転軸Oと直交する軸直角断面上に位置するタンブラー20とが一致するシリンダー錠である点で、従来の錠前と基本的な構造は変わらない。
しかしながら、本発明の第1実施形態は、鍵穴13に対するブレードの挿入角度が多少大雑把であっても(例えば図5で示すようにブレードが左右に傾いても)、ブレード2の先端部2aが鍵穴13の先端部の内周壁に形成された案内面13aに誘導された後、合鍵(鍵本体)Yを鍵穴13の奥まで完全に差し込むことができることを目的にしているので、錠本体Xの鍵穴13の種類、大きさ、案内面等に特徴がある。
すなわち、本発明の特徴事項を説明すると、鍵穴13は、先端部の内周壁に案内面13aを有する誘導穴13Aと、この誘導穴13Aの後端に直ぐに或いは多少離間して連通する鍵穴本体13Bとから成り、鍵穴13の先端挿入口の縁部分aの少なくとも左右・上下の内径(幅)W1、W2は、鍵本体Yのブレード2の先端部2aの左右・上下の外径(幅)K1、K2よりも大きい(特徴点1)。
また、前記先端挿入口の縁部分aよりも奥に相当する先端部又は中央部のいずれかに前記ブレード2をキーコード3とタンブラー20とが一致する位置へと受け入れる前記鍵穴本体13Bが設けられている(特徴点2)。
さらに、この鍵穴本体13Bの受入口の縁部分bと前記先端挿入口の縁部分aの間の鍵穴内周壁に、前記ブレード2の先端部2aを前記受入口へと誘導する絞り込み状案内面13aが形成されている(特徴点3)。
そして、前記案内面13aは、第1実施形態では、鍵穴13の先端挿入口の縁部分aから鍵穴本体13Bの受入口の縁部分bに至るにしたがって、次第に左右・上下の幅が狭くなっている。
ここで、図5と図6を参照にして説明する。まず、図5は、鍵穴13の、先端部(挿入口の縁部分)aと合鍵Yのブレード2の外径の寸法差を示す正面視からの概略説明図である(便宜上、挿入口の幅はブレード2の外径よりも大きく示してある)。内筒体12には、その回転軸に沿って、誘導穴13Aと該誘導穴13Aの連通する鍵穴本体13Bとから成る鍵穴13が形成され、本実施形態ではブレード2が多少斜め右下がりになっても、又は多少斜め左下がりになっても、ブレード2の先端部(断面で示した部分)2aの外周面は鍵穴13の先端挿入口の縁部分aとの間に十分な寸法差(間隙)が設定されている。そして、前記鍵穴13の誘導穴13Aは、実施形態では、鍵穴13の前記先端挿入口の縁部分aから中央部の受入口の縁部分bまで、その内周面13aの内径が鍵本体Yの断面形状に対応して徐々に小さくなっている。
付言すると、実施形態の鍵穴13の側面形状は、鍵本体Yの断面形状に対応して、左右の短尺巾側面と上下の長尺巾側面とを有する横長の非正多角形状に形成されが、前記左右及び上下の側面は、中央部に向かって次第に均等割合で狭くなっている。
そして、中央部の受入口の縁部分bに至ると、今度は、中央部bから奥部cに至るまで、前記左右及び上下の側面でもって、少なくともブレード2の先端部(断面で示した部分)2aを支持することができる同一幅になっている。実施形態では、合鍵(鍵本体)Yを鍵穴13の奥まで完全に差し込むと、ブレード2は、少なくとも鍵穴13の中央部(中央部寄りの部位も含む)bから後端部(奥部)cまでの左右及び上下の側面によって揺れないように支持される。
次に図6は、鍵穴13の、先端(挿入口)の縁部分aと中央部(実施形態では中央部寄りの部位)の受入口の縁部分bと後端部(奥部)cの各内径(幅)W1、W2と合鍵(鍵本体)Yのブレード2の外径(大きさ)K1、K2の寸法差を示す判り易く示したものである。
図6から明らかなように、錠本体Xの内筒体12の鍵穴13の先端挿入口の縁部分aの左右・上下の内径(幅)W1、W2は、鍵本体Yのブレード2の面取りされた先端部2aが余裕をもって遊嵌合する大きさであり、一方、前記鍵穴13の少なくとも鍵穴本体13Bの受入口の縁部分bの内径(幅)は、前記先端挿入口の縁部分aの内径(幅)W1、W2よりも小さいので、鍵穴13に対する挿入角度が多少大雑把であっても、つまり、合鍵Yの摘み部分1をもってブレード2が右下がり状態に若干傾いても、ブレード2の先端部2aを先端(挿入口)の縁部分a内に余裕をもって嵌め合せることができる。
そこで、ブレード2の先端部2aを鍵穴13に差込む場合には、摘み部分を持ってブレード2の先端部2aを鍵穴13の先端挿入口に合わせるようにする。この時、前述したようにブレード2は前記先端挿入口に対して多少傾倒しても良い。そして、ブレード2の先端部2aを鍵穴13の先端挿入口に嵌め合せたならば、鍵穴13の先端部の案内面13aは、中央部(中央部寄りの部位も含む)の鍵穴本体13Bの受入口の縁部分bに向かって徐々に絞りこまれているので、今仮に摘み部分1をもって押し込むと、ブレード2の先端部2aは案内面13aに摺接状態で制御(補正)されるので、傾倒状態にあるブレード2は水平状態となり、スムースに鍵穴本体13Bの受入口の縁部分bに至る。
そこで、さらに摘み部分1を押し込むと、ブレード2に形成されたキーコード3と内筒体12の回転軸と直交する軸直角断面上に位置するタンブラー20とが一致する。
なお、周知事項であるが、念のために、例えば図4を参照にして、付勢バネ19、タンブラー20等の構成を説明する。タンブラー20は、係合ピン17とドライバー18とから成る。前記係合ピン17は、貫通孔16内で摺動可能な係合先端部分を有する軸部17aと、該軸部17aの外方に連設し、かつドライバー18に接触可能な係合鍔17bとからなる。係合ピン17は、付勢バネ19の弾発力によって、通常はドライバー18と共に内方(鍵穴方向)へ付勢されるが、ピン孔15と貫通孔16との段差部に係合鍔17bが当接することにより、内方への移動が規制されている。したがって、タンブラー20は、内側の係合ピン17と、外側のドライバー18とで構成され、付勢バネ19のバネ力により、前記係合ピン17の半円弧状係合先端部分が常に所定量鍵穴13に突出している。
ところで、図4で示すように、実施形態では、タンブラー20(ピン孔14、15)は、上方と下方にそれぞれ軸方向に一直線に複数並んで列を成しているが、上下の各タンブラー20は、リバーシブルを考えて、例えば錠本体(外筒11と内筒体12)Xを半径方向に裁断した軸直角断面上にそれぞれ位置している。そして、上下の各タンブラー20の円弧状係合先端部分は、鍵本体Yを鍵穴13に挿入した際には、窪み3の略中心を通る。つまり、内筒体12の回転軸と直交するタンブラー20用のピン孔14、15の半径方向の軸線と合鍵としての鍵本体Yの窪み3の中心を通る軸線は完全に一致する。
第1実施形態では、鍵穴13の誘導穴13Aの先端挿入口の縁部分aが、内筒体12の前面と略同一の垂直面上に位置しているが、後述する第2実施形態の場合と同様に、誘導穴13Aの先端挿入口の縁部分aから外方向に環状に外拡するすり鉢形状の環状内周面を一体に連設形成しても良い。また鍵穴本体13Bの受入口の縁部分bは、鍵穴13の中央部に位置しているが、第2実施形態と同様に鍵穴13の先端部に位置するようにしても良い。また誘導穴13Aの先端挿入口の縁部分aは、横長矩形状に形成されているが、例えば左右の部分が中心部よりも幅広の蝶ネクタイ形状に形成しても良い。さらに、本発明は鍵穴13の形状・構造とブレードの外形形状との適合性が問題となるので、合鍵の構造如何は問わない。特に図示しないが、合鍵Yは、摘み部分1と、該摘み部分に回動可能に設けられたブレード2とから成り、前記摘み部分1とブレード2が挿入時に係合手段を介して一体的に係合するものであっても良い。
以下、この実施例の欄では、本発明の第2実施形態と第3実施形態を説明する。なお、説明の便宜上、第1実施形態或いは第2実施形態と同一の部分には、同一或いは同様の符号を付して重複する説明を割愛する。
まず図7至図16は、本発明の第2実施形態を示す各説明図である。この第2実施形態に於いて、第1実施形態と主に異なる事項は、次のとおりである。
すなわち、(a)錠本体X1の誘導穴13Aの先端挿入口の縁部分aが円形状に形成されている点。ここでの円形は真円形状、楕円形状のいずれであっても良い。この実施形態の前記先端挿入口の円形状縁部分aは、例えば12図で示すように、鍵穴の先端挿入口の縁部分の少なくとも左右・上下の内径(幅)は、鍵穴本体13Bの受入口の縁部分bの内径(幅)よりも大きい。したがって、鍵穴本体13Bの受入口の縁部分bの形状に対応する合鍵Y1のブレード2Aの断面形状と先端挿入口の円形状縁部分aの形状との対比を示した図13の(a)、(b)を参照すると理解することができるように、この実施形態では、ブレード2Aの挿入角度に拘らず、ブレード2Aの先端部2aを容易に鍵穴13の先端挿入口の縁部分aに嵌め合せることができる。付言すると、図13の(a)の正面視で示すように、鍵穴13の先端挿入口の縁部分aの少なくとも左右・上下(横・縦)の内径(幅)W1、W2は、前記ブレード2Aの先端部の左右・上下の外径(幅)K1、K2よりも大きく、挿入時、鍵穴13の先端挿入口に対してブレード2Aの一側面の位置を特定しなくても、360度の任意の位置でもって、ブレード2Aの先端部2aを前記先端挿入口の縁部分aに嵌め合せることができる。
(b)また鍵穴本体13Bの受入口の縁部分bの形状が多角形状である点。この実施例形態では縦と横の内径が同一であることから、縁部分bの形状は4つの回転対称の多角形状であるが、該受入口の縁部分bの形状は、4つ角にアールを有しない正四角形状、又は4つ角にアールを有する八角形状のいずれであっても良い。もちろん、多角形状は、3つの回転対称の三角形状であっても良いし、さらに正四角形状や八角形状に限定されるものではない。それ故に、ブレード2Aの先端部2aを先端挿入口の縁部分aに自由な角度で嵌め合せることができる。
(c)また鍵穴本体13Bの受入口の縁部分bが、鍵穴13の先端部に位置している点。付言すると、誘導穴13Aが短くて鍵穴本体13Bの受入口の縁部分bが先端挿入口の縁部分aの近傍に存在している。
(d)また上記a乃至cの特徴点に対応して、合鍵Y1のブレード2Aの外周形状も多角形状に形成されている。実施形態のブレード2Aの断面形状は、図16で示すとおりである。すなわち、前述したように、鍵穴13の内周面の形状は、例えば長い幅面と短い幅面が交互に連続する非正多角形であり、この非正多角形の鍵穴の内周面に対応してブレード2Aの軸直角断面の外周形状が非正多角形で、かつ少なくとも3回転対称に形成され、さらに、前記軸直角断面上における同一長さの長壁面又は短壁面のいずれかには、周方向に所定の回転角を有して、少なくとも合計3つ以上(実施形態では4つ)の同一条件の窪み3(3a、3b)がそれぞれ形成されており、鍵本体Y1の摘み部分1を任意に把持して該鍵本体Y1の回転方向における任意の位置の、少なくとも3つ以上の差し込み角度パターンで前記ブレード2Aを前記鍵穴13の先端挿入口の円形状縁部分aに「自由」に差込むことができる。そして、ブレード2Aの先端部2aを円形状縁部分aに差し込むと、内側に若干絞り込まれた、少なくとも左右・上下の案内面13aに前記先端部2aが案内され、摘み部分1をさらに押し込むと、ブレード2Aの先端部2aは案内面13aに制御(補正)されながらスムースに鍵穴本体13Bの受入口の縁部分bに至る。そして、摘み部分1を所要量押し込むと、ブレード2Aの窪み3は、必ず前記タンブラー20の複数の係合ピン17A、17Bの先端部に対して一致し、以て、鍵本体Y1と共に内筒体12を解錠方向へ回動させることができる。なお、図16は鍵本体Y1の断面形状が「4つ」の回転対称であることから、鍵本体Y1が「90度」回転した角度で鍵穴13の先端挿入口の円形状縁部分aに差込んでも、前記回転対称の数に対応して鍵穴本体13Bの内周面が適合する正多角形又は非正多角形に形成されていることを示している。
(e)さらに、実施形態では、鍵違いの増大化を図るために、錠本体X1のタンブラー20が、図9の(a)と(b)で示すように、内筒体12の回転軸方向に沿う二列以上のピンタンブラー群を構成する各係合ピン17A、17Bが、互いに異なる位置の軸直角断面V1、V2上に位置すると共に、図10で示すように回転方向にずれた位置に配設されている点。
(f)加えて、合鍵の先端挿入口の縁部分aよりも前方には、すり鉢形状の環状内周面21が連設形成されている。
次に、図17至図19は本発明の第3実施形態を示す各説明図である。この第3実施形態は、前記第2実施形態を前提とするものであることから、第2実施形態と同一の符号を付して重複する説明を割愛する。
この第3実施形態が前記第2実施形態と異なる点は、合鍵の挿入時、該合鍵に強制的な回転力を付与するために工夫を凝らしたことである。
すなわち、ブレード2Aの先端部2aを錠本体X2の受入口bへと誘導する案内面13aに合鍵Y1に回転力を付与する突起状の補正部分25が設けられている。実施形態では、前記突起状補正部分25は、図17で示すように、誘導穴13Aの左右・上下の内周面にスクリュー状或いは波状に形成されている。突起状補正部分25は、望ましくは内周壁の周方向に所定間隔を有して複数個(例えば4個)設けている。
本発明は、錠前や建具の分野で利用することができる。
X、X1、X2…錠本体、Y、Y1…鍵本体、1…摘み部、2、2A…ブレード、2a…ブレードの先端部、3…窪み、3a…大きい窪み、3b…小さい窪み、11…外筒体、12…内筒体、13…鍵穴、13a…先端部の内周壁に案内面、13A…誘導穴、a…先端挿入口の縁部分、13B…鍵穴本体、b…先端部又は中央部の受入口の縁部分、c…鍵穴本体の奥部、17…係合ピン、19…付勢バネ、20…タンブラー、21…すり鉢形状の環状内周面、25…補正部分。

Claims (2)

  1. 合鍵のブレードを内筒体の鍵穴に差し込んだ時、前記ブレードに形成されたキーコードと前記内筒体の回転軸と直交する軸直角断面上に位置するタンブラーとが一致するシリンダー錠に於いて、
    前記内筒体(12)の鍵穴(13)の先端挿入口の縁部分(a)よりも前方には、すり鉢形状の環状内周面が該縁部分(a)に連設形成されており、
    さらに、前記鍵穴の先端挿入口の断面多角形状または断面円形状のいずれかの縁部分(a)の左右・上下の内径は、前記ブレードの先端部の断面多角形状の左右・上下の外径よりも大きく、
    また前記先端挿入口の縁部分(a)よりも奥に相当する先端部又は中央部のいずれかに前記ブレードを前記キーコードとタンブラーとが一致する位置へと受け入れる断面多角形状の受入口が設けられ、
    前記先端挿入口の縁部分(a)とこの受入口の縁部分(b)との間の鍵穴内周壁は、前記縁部分(a)から前記縁部分(b)に向かって次第に狭くなる前記ブレードの先端部用の絞り込み状誘導案内面であることを特徴とするシリンダー錠。
  2. 請求項1に記載されたシリンダー錠に於いて、ブレードの先端部を受入口へと誘導する絞り込み状誘導案内面に、該ブレードに回転力を付与する突起状補正部分が設けられていることを特徴とするシリンダー錠。
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