JPH0339578A - 錠前装置 - Google Patents

錠前装置

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JPH0339578A
JPH0339578A JP17675389A JP17675389A JPH0339578A JP H0339578 A JPH0339578 A JP H0339578A JP 17675389 A JP17675389 A JP 17675389A JP 17675389 A JP17675389 A JP 17675389A JP H0339578 A JPH0339578 A JP H0339578A
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JP
Japan
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plate
rotor
tumbler
key
cylinder
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Pending
Application number
JP17675389A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Setohara
瀬戸原 博昭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kumahira Safe Co Inc
Original Assignee
Kumahira Safe Co Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ディスクタンブラ−形式のシリンダー錠とキ
ープレートとから成る錠前装置に関し、特に、錠前装置
のチェンジ数(組合せ種類数)の実質的な増加と、正規
の手段によらない解錠行為の阻止を図った錠前装置に関
するものである。
〔従来の技術〕
デイスクタンブラ−形式のシリンダー錠は、シリンダー
内に回動可能に嵌挿されたローターを有している。この
ローターには、半径方向に穿設された摺動溝が軸方向に
所定個敷設けられ、そこに、板状のタンブラ−がスプリ
ングによって半径方向に付勢された状態で挿入配置され
ている。一方、ローターが嵌挿されたシリンダーの内周
面には、タンブラ−の突出方向先端部が係脱するための
係合溝が長手方向に形成されている。通常、タンブラ−
の突出方向先端部は、スプリングの付勢力によって、前
記係合溝に嵌入しており、このため、ローターは、シリ
ンダーに対して回動不能の状態にある。この状態におい
て、ローターのほぼ中心部に設けられたキー挿入孔に所
定のキープレートを差し込むと、タンブラ−は、その突
出方向先端部が、少なくともローター外周面と同一面に
なるまで引き戻され、シリンダーの係合溝とタンブラ−
との保合が解かれる。従って、ローターがシリンダーに
対して回動自在の状態に移り、解錠が可能となるもので
ある。
〔発明が解決しようとする課題〕
このディスクタンブラ−形式のシリンダー錠は、タンブ
ラ−の突出方向先端部が、シリンダーの内周面に形成さ
れた係合溝に、スプリングの付勢力によって嵌入して、
ローターをシリンダーに対して回動不能の状態としてい
るため、不正な手段により、つまり、正規のキープレー
トを差し込まず、シリンダーの係合溝に嵌入しているタ
ンブラ−を1個ずつ揃えてシリンダー錠をこじあける、
いわゆるピッキング行為により、解錠されて盗難が起こ
るという事態が生じやすく、その対策が急務となってい
る。
ピッキングは、ローターに無理な回転力を与えておき、
タンブラ−を動かしつつ、その突出方向先端部とシリン
ダーの係合溝との正規な係合位置を探り、タンブラ−の
突出方向先端部をシリンダーの保合溝の角部にわずかに
引掛けるという作業を、各タンブラ−に対して行うこと
によりなされる。これを防止するには、タンブラ−の使
用枚数を増やし、ピンキングをするのに多くの時間を費
すようにしたり、タンブラ−の形状に工夫を施し、ピッ
キングができ難い構造とする手段が考えられる。しかし
ながら、タンブラ−の枚数を増やすと、外寸が大きくな
り、錠前装置そのものが大型化するとともに、製造コス
トもアップし、また、キープレートの持ち運びが不便と
なる。一方、タンブラ−の形状に工夫を施すにしても、
その手法に限度がある。
そこで、本発明は、タンブラ−の使用枚数を増やすこと
なく、錠前装置のチェンジ数の実質的な増加を図り、不
正な手段による解錠行為を極力防止し得る錠前装置を提
供することを目的としてなされたものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の目的を達成するため、その手段を、ローター外
周面から出没するn個のタンブラ−がシリンダー内周面
の係合溝に係脱する構成のシリンダー錠と、このシリン
ダー錠への挿入時に前記タンブラ−を前記ローター内に
引き込むn個のキー溝を有するキープレートとからなる
錠前装置において、前記それぞれのタンブラ−に、ロー
ター外周面からの出没方向と直交する方向に延出するタ
ンブラ−突起を形成し、前記ローターの外周面には、前
記それぞれのタンブラ−突起が挿通される窓部を有する
スライド板を、ローター先端部との間に弾撥的に装着し
、このスライド板は、前記キープレートが、前記シリン
ダー錠におけるn個のタンブラ−に対し、キープレート
の先端部側から(n−1)番目のキー溝まで挿入された
ときの各タンブラ−突起の位置と対応する前記窓部の位
置に、当該窓部間を連通ずる切欠がそれぞれ設けられ、
かつ、キープレートのシリンダー錠への完全挿入時に、
キープレートの先端部側に押圧されてスライドすること
を特徴とする錠前装置とした。
〔作用〕 ローターの外周面に装着されたスライド板は、シリンダ
ー錠に対しキープレートが完全挿入される直前の段階に
おいて、当該スライド板の窓部間を連通ずる切欠と、各
タンブラ−突起の位置が一致したとき、はじめて、キー
プレートの挿入方向に前進し、次いで、キープレートが
完全挿入された段階において、それぞれのタンブラ−が
、キープレートの各キー溝と合致して、シリンダー内周
面の係合溝から脱れ、ローターが回動自在となる。
〔実施例〕
以下に、本発明の実施例を図面を用いて説明する。
第1図は、本例による錠前装置の分解斜視図で、ディス
クタンブラ−形式のシリンダー錠lOとキーブレー)2
0とからなる。第2図および第3図は、キープレートが
挿入される前の施錠状態を示すシリンダー錠の側面断面
図および正面断面図である。
第1図ないし第3図において、シリンダー錠lOは、シ
リンダー1と、このシリンダーl内に回動可能に嵌挿さ
れるローター2とからなる。ローター2には、半径方向
に穿設された摺動溝31゜3□・・・3hが軸方向に所
定個数、本例では6個、設けられ、そこに、6枚の板状
のタンブラ−11゜12.13.14,15.16が、
それぞれスプリング17によって半径方向に付勢された
状態で挿入配置されている。ローター2が嵌挿されたシ
リンダー1の内周面には、それぞれの板状のタンブラ−
11〜16の突出方向先端部18が係脱するための保合
溝1aが長平方向に形成され、それぞれのタンブラ−の
突出方向先端部18は、前記スプリング17の付勢力に
よって、この係合溝laに嵌入している。したがって、
ローター2は、このシリンダーlに対して回動不能の状
態にある。
さて、6枚の板状のタンブラ−11〜16のそれぞれに
は、ロータ−2外周面からの突出方向と直交する方向に
、タンブラ−突起11a、12a。
13a、14a、15a、16aが延設されている。
また、ローター2の外周面には、第7図に拡大して示さ
れる、スライド板4を装着する。スライド板4は、その
先端部を前記ローター2の中心部に向って折曲したL型
突起部4aとローター先端部2aとの間に、スプリング
5が弾撥的に介装されて、後述するキープレート20が
完全挿入されたとき、ローター先端部2a側に前進でき
る構成となっている。スライド板4の後端部には、シリ
ンダーl内周面の側に向けて舌片4bが設けられ、対応
するシリンダー1の手前側の端部の位置には、内周面の
軸線方向に縦溝9aを形式し、さらに、この縦溝9aの
先端部には、円周方向にローター回転規制溝9bを形成
しである。
第8図は、タンブラ−とタンブラ−突起とスライド板と
の関係を示すシリンダー錠10の断面図で、キーブレー
)20が挿入されていないので、各タンブラ−11〜1
6の突出方向先端部18は、シリンダーl内周面の保合
溝1aにすべて嵌入している。前記スライド板4には、
所定数の窓部7I、7□・・・7.が穿設され、これら
の窓部に、前記それぞれのタンブラ−突起11a、12
a・・・16aが挿通される。この場合、本例では、第
11図に要部を拡大して示す如く、ローター先端部2a
側から1番目の窓部7.は、他の2〜6番目の窓部7□
〜7hに比較して幅広に形式されており、これに、ロー
ター先端部2a側から1番目および2番目のタンブラ−
突起11a、12aが挿通され、後方の2〜5番目の窓
部7□、7..7゜および7Sにそれぞれ、3〜6番目
のタンフ゛ラー突起13a、14a、15aおよび16
aがそれぞれ挿通されている。したがって、スライド板
4に対し、ローター先端部側への無理な押圧力が加わっ
た場合、2〜6番目のタンブラ−突起12a〜16aが
、1〜5番目の窓部7I〜7.のそれぞれの後端壁7′
に当接して、スライド板4の前進移動が阻止される。各
窓部7.,7□・・・7bの所定位置には、当該窓部間
、つまり、1〜2番目、2〜3番目、3〜4番目、4〜
5番目、5〜6番目の窓部間を連通する切欠8..8.
・・・8.が設けられる。
第14図は、ローター2のほぼ中心部に設けられたキー
挿入孔に差し込まれるべきキープレート20の正面図で
ある。キープレート20には、その先端部側から1番目
、2番目、・・・6番目のキー溝2、22.23,24
,25.26が、シリンダー錠10における6枚のタン
ブラ−11−16の位置に合わせて形成される。各キー
溝21〜26は、ピッチPの間隔でキープレートの上側
および下側の縁部に対称に刻設されている。キー溝の段
数は、イ1ロ、ハ、二の4段(ポジションpl、Pt、
Ps、P4)で、その段差は、Dなる大きさに選ばれて
いる。
いま、シリンダー錠10に対し、キープレート20が完
全挿入の直前の段階まで挿入されたとき、すなわち、シ
リンダー錠における6枚のタンブラ−11〜16に対し
、キープレートをその先端部側から5番目のキー溝25
まで挿入したときの状態を、第4図および第5図に示す
。第4図は、錠前装置の平面断面図、第5図は、同じく
正面断面図である。シリンダー錠におけるローター先端
部2a側から2〜6番目のタンブラ−12,13゜14
.15.16は、キープレート20の先端部側から1〜
5番目のキー溝2、22,23,24.25により、2
〜6番目のそれぞれのタンフ゛ラー12.13・・・1
6に挿入されているスプリング17の付勢力に抗して、
その突出方向先端部18がシリンダーの保合溝1aに対
する出没方向にそれぞれ上下動しつつ、前記1〜5番目
のキー溝2、22・・・25の段数に対応して、第5図
に示す所定の位置を保持する。この2〜6番目のタンブ
ラ−12,13・・・16の突出方向先端部18の上下
動に伴って、各タンブラ−突起12a、13a、14a
、15a、16aも同様の動きをしつつ、キープレート
の1〜5番目のキー溝2、22・・・25の段数に対応
した所定位置を保持する。
この状態で、キープレート20の先端部は、前記スライ
ド板4の先端のL型突起部4aに当接している。
第9図は、このように、シリンダー錠lOに対し、キー
プレート20をその先端部側から5番目のキー溝25ま
で挿入したときのタンブラ−とタンブラ−突起とスライ
ド板との関係を示す錠前装置の断面図で、シリンダー錠
IOにおけるローター先端部2a側から2〜6番目のタ
ンブラ−12゜13・・・16は、前述の如く、そのそ
れぞれの突出方向先端部18が、キープレート20のI
〜5番目のキー溝2、22・・・25の段数に対応して
、シリンダーの保合溝1aに対する出没方向に所定の位
置を保持している。このとき、1番目のタンブラ−11
は、その突出方向先端部18が、キープレート20のキ
ー溝の影響を受けず、ローター2をシリンダーlに対し
て回動不能としている。
ローター2内の6枚の板状のタンブラ−11゜12・・
・16のそれぞれに設けたタンブラ−突起11a、12
a・・・16aは、第12図に要部を拡大して示す如く
、スライド板4におけるローター先端部2a側から1〜
5番目の窓部7I、7□、7.。
7、.75に挿通されている。この場合、2〜6番目の
タンブラ−12,13・・・16に形成されたタンブラ
−突起12a、13a・・・16aは、前記したキープ
レートの1〜5番目のキー溝21,22・・・25の段
数に対応した所定の位置を保持しているものであるが、
スライド板4の各窓部間、つまり、7.〜7!、1t 
〜7、7.〜7.,7゜〜7s、7s〜7にの間を連通
する切欠89,8□・・・85の位置もまた、このタン
ブラ−突起12a13a・・・16aの位置と合致させ
ているものである。したがって、シリンダー錠1に対し
、キーブレー)20をさらに押し進めると、スライド板
4は、その各窓部間を連通する切欠81,8□・・・8
゜が、各タンブラ−突起12a、13a・・・16aを
通過して、前進可能となる。
次に、シリンダー錠10に対し、キープレート20がそ
の先端部側から5番目のキー溝25の位置まで挿入され
た、第5図および第9図の状態から、キープレート20
をさらに押し込んで、シリンダー錠IOに対し、キープ
レート20を完全挿入した、第6図および第10図の状
態について説明する。
キープレート20の先端部が、スライド板4の先端のL
型突起部4aに当接している、第5図の状態から、キー
プレート20をさらに挿入すると、ローター先端部2a
との間に弾装されるスプリング5の付勢力に抗して、前
記り型突起部4aが押し込まれ、スライド板4の前進移
動を伴って、キーブレー)20は、第6図に示す如く、
シリンダ−錠10に対し完全挿入される。シリンダー錠
10におけるローター先端部2a側から1〜6番目のタ
ンブラ−11〜16は、それぞれキープレート20の先
端部側から1〜6番目のキー溝21〜26の段数に対応
した段差骨だけ、その突出方向先端部18がシリンダー
の係合溝1aからローター2の摺動溝3..3□・・・
3hの側に引込む、すなわち、各タンブラ−11〜16
は、その突出方向先端部18が、少なくともロータ−2
外周面と同一面になるまで引き戻され、シリンダー1の
それぞれの保合溝1aとタンブラ−11〜16との係合
が解かれ、ローター2がシリンダー1に対し回動自在の
状態となる。
一方、第9図における、スライド板4の窓部間の切欠8
8.8□・・・8.と2〜6番目の各タンブラ−突起1
2a、13a・・・16aとの位置が合致した状態から
、前記キープレート20の完全挿入によるスライド板4
の前進移動に伴って、各切欠8、8□・・・8.が各タ
ンブラ−突起12a、13a・・・16aを通過する(
現象的には、各タンブラ−突起が各切欠をすり抜ける)
ことにより、第10図に示す如く、ローター先端部2a
側から1番目の窓部71に挿通されていた2番目のタン
ブラ−突起f2aは、2番目の窓部7□に移り、同様に
、3番目のタンブラ−突起13aは、2番目の窓部7.
から3番目の窓部7.に、・・・・・・6番目のタンブ
ラ−突起16aは、5番目の窓部7.から6番目の窓部
7.に移行する。第13図は、この状態の要部拡大図で
ある。なお、1番目のタンブラ−突起11aは、スライ
ド板4の前進移動に伴って、前記幅広に形成された窓部
71の範囲内で、その後端壁7′の側に移るものである
キープレート20の完全挿入によるスライド板4の前進
移動時に、第1図に示す如く、スライド板4の後端部の
舌片4bが、シリンダー、2の後端の内周面に軸線方向
に形成した縦溝9aに沿ってスライドする。そして、完
全挿入されたキーブレー1−20を所定の角度、例えば
90度回転させて解錠するものである。スライド板4の
後端部の舌片4bは、前記縦溝9aの先端部に形成した
円周方向のローター回転規制溝9bに沿って回転し、こ
れにより、所定の角度以上の回転が規制される。
この場合、スライド板4とシリンダー2の縦溝9aとの
間隙を、設計上可能な限り僅少として、ピッキングの防
止を図るものとする。
最後に、錠前装置の施錠機構について説明する。
施錠のため、シリンダー錠IOに挿入されているキープ
レート20を所定の角度(本例では90度)逆回転させ
ると、キープレート20は、スライド板4の先端のL型
突起部4aとローター先端部2aとの間に弾装されるス
プリング5の付勢力により、その先端部が後方に押し戻
され、第6図および第1O図の状態から、シリンダー錠
10に対し完全挿入の直前まで挿入された第5図および
第9図の状態となる。この作動とともに、スライド板4
も後退するので、スライド板4の窓部間の切欠81,8
□・・・8sは、2〜6番目の各タンブラ−突起12a
、13a=46aを通過し、第10図の位置から第9図
の位置へ移動する。この際(現象的に、各タンブラ−突
起が各切欠をすり抜ける際)に、スライド板4が円滑に
移動し得るように、スライド板4の窓部間の切欠8+、
8g・・・8.の形状を、各切欠の後端側の寸法が前端
側のそれに比し径大となるようにしておくことが望まし
い。
第5図および第9図の状態からは、キープレート20を
、シリンダー錠工0からそのまま引き抜くことにより、
第1図ないし第3図に示す施錠状態とすることができる
前記のように、本例の錠前装置では、シリンダー錠lO
に対し、キープレート20が完全挿入の直前の段階まで
挿入された時点で、ローター先端部2aから1番目のタ
ンブラ−11を除く残りの5枚のタンブラ−12〜16
のタンブラ−突起12a〜16aのすべてが、スライド
板4の窓部間を連通ずる切欠8.〜8%の位置と合致し
たとき、はじめてキーブレー)20を完全挿入できる構
成とした。もちろん、このスライド板4の窓部間の切欠
8..8□・・・8.と各タンブラ−突起12a。
13a・・・16aとの位置の合致は、シリンダー錠を
解錠し得る正規なキープレート20が用いられたときに
のみ実現するのであって、例えば、キー溝の異なる他の
キープレートがシリンダー錠に差し込まれても、キープ
レートの先端部側から5番目のキー溝の位置まで挿入さ
れた時点で、各キー溝の段数に対応した各タンブラ−の
位置、つまり、各タンブラ−突起12a、13a・・・
16aの位置が正規の位置と異なるため、前記スライド
板4の窓部間の切欠8、8□・・・8.の位置と合致し
ない。このため、シリンダー錠lOに対し、キープレー
ト20をさらに押し進めようとしても、各タンブラ−突
起12a、13a・・i6aが、1〜5番目の窓部71
〜7.のそれぞれの後端壁7′に当接して、スライド板
4の前進移動が阻止され、結果的に、ローター先端部2
aから1番目のタンブラ−11を動かすことができず、
解錠は不可能である。
なお、キープレートのキー溝の段数やシリンダー錠のタ
ンブラ−の枚数などについては、本例において用いたも
のに限定されるものではなく、適宜選定し得るものであ
る。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明したように、本発明に係る錠前装置は、
ローターの外周面にスライド板を装着し、このスライド
仮に所定数設けた窓部と、窓部間を連通ずる切欠と、ロ
ーター外周面から出没する所定数のタンブラ−に形成し
たタンブラ−突起とを関連させて、キープレートがシリ
ンダー錠に対し、完全挿入の直前の段階まで挿入された
時点で、ローター先端部から1番目のタンブラ−を除く
残りのタンブラ−のタンブラ−突起のすべてが、スライ
ド板の窓部間を連通ずる切欠の位置と合致したとき、は
じめて、キープレートを完全挿入できる。
すなわち、ローター先端部から1番目のタンブラ−は、
これを除く残りのタンブラ−がすべて所定の位置に合致
しなければ、動かすことができない構成とした。このた
め、従来、シリンダー錠に対しキープレートが完全に挿
入され、すべてのタンブラ−と、キープレートのキー溝
が合致した時点で、正規なキープレートであるか否かの
確認をしていたものを、本発明においては、キープレー
トの完全挿入の直前の段階と、完全挿入された段階の2
回にわたって、正否判断をすることになり、従来に比較
して、タンブラ−の使用枚数を増やすことなく、錠前装
置のチェンジ数の実質的な増加を図ることができた。し
たがって、ピッキングなどの不正な手段による解錠行為
を極力防止することができる。
また、シリンダー錠におけるローターの回転は、シリン
ダー内周面の係合溝に係止されている所定数のタンブラ
−により阻止されることと、スライド板の後端部に形成
した舌片とシリンダーの内周面に形成した縦溝に続くロ
ーター回転規制溝とにより、所定の回転角度に規制され
るため、結果的に二重に回転を阻止されることとなり、
ピッキングの防止に一層の効果がある。
さらに、本発明の錠前装置は、構造的に、ローター内に
設けるそれぞれのタンブラ−に、タンブラ−突起を形成
することと、ローターの外周面に、窓部を有するスライ
ド板を付設するのみであるから、従来の装置に比較して
、最小限の部品点数の増加で足り、生産性も現行ライン
を大きく変える必要がない。したがって、製造コストに
もほとんど影響を与えることがない。
【図面の簡単な説明】
図面は、いずれも本発明の実施例図であって、第1図は
、錠前装置の分解斜視図、第2図および第3図は、キー
プレートが挿入される前の施錠状態を示すシリンダー錠
の側面断面図および正面断面図である。第4図および第
5図は、シンリダー錠に対しキープレートが完全挿入さ
れる直前の状態を示す錠前装置の平面断面図および正面
断面図であり、第6図は、同じくキープレートが完全挿
入された状態を示す錠前装置の正面断面図である。 第7図は、ローター外周面に装着されるスライド板の斜
視図を示す。第8図ないし第10図は、タンブラ−とタ
ンブラ−突起とスライド板との関係を示す錠前装置の正
面断面図であって、第8図はキープレートが挿入される
前の状態、第9図はキープレートが完全挿入される直前
の状態、第1O図はキープレートが完全挿入された状態
をそれぞれ表す。第11図、第12図および第13図は
、それぞれ第8図、第9図および第10図の要部拡大断
面図、第14図は、キープレートの平面図である。 1・・・シリンダー    18・・・保合溝2・・・
ローター     2a・・・先端部31〜3.・・・
摺動溝  4・・・スライド板4a・・・L型突起部 
  4b・・・舌片5・・・スプリング    71〜
76・・・窓部8、〜8.・・・切欠   9a・・・
縦溝9b・・・ローター回転規制溝 10・・・シリンダー錠 ■1〜16・・・タンブラ− 11a〜16a・・・タンブラ−突起 17・・・スプリング   I8・・・先端部20・・
・キープレート  21〜26・・・キー溝8 8 b 第5図 第6図 第8図 第9図 1’! ja 6 第10図 第14図 第11図 第12図 第13図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ローター外周面から出没するn個のタンブラーが
    シリンダー内周面の係合溝に係脱する構成のシリンダー
    錠と、このシリンダー錠への挿入時に前記タンブラーを
    前記ローター内に引き込むn個のキー溝を有するキープ
    レートとからなる錠前装置において、 前記それぞれのタンブラーに、ローター外周面からの出
    没方向と直交する方向に延出するタンブラー突起を形成
    し、 前記ローターの外周面には、前記それぞれのタンブラー
    突起が挿通される窓部を有するスライド板を、ローター
    先端部との間に弾撥的に装着し、このスライド板は、前
    記キープレートが、前記シリンダー錠におけるn個のタ
    ンブラーに対し、キープレートの先端部側から(n−1
    )番目のキー溝まで挿入されたときの各タンブラー突起
    の位置と対応する前記窓部の位置に、当該窓部間を連通
    する切欠がそれぞれ設けられ、かつ、キープレートのシ
    リンダー錠への完全挿入時に、キープレートの先端部側
    に押圧されてスライドすることを特徴とする 錠前装置。
  2. (2)スライド板の後端部にシリンダー内周面の側に向
    けて舌片を設けるとともに、シリンダーの後端の内周面
    における前記舌片と対応する位置に、軸線方向の縦溝を
    形成し、この縦溝の先端部には、円周方向にローター回
    転規制溝を形成した請求項(1)に記載の錠前装置。
JP17675389A 1989-07-07 1989-07-07 錠前装置 Pending JPH0339578A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17675389A JPH0339578A (ja) 1989-07-07 1989-07-07 錠前装置

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JP17675389A JPH0339578A (ja) 1989-07-07 1989-07-07 錠前装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013500408A (ja) * 2009-07-24 2013-01-07 平頂山市大漢鎖業有限公司 連動式防犯シリンダー錠
JP2014181488A (ja) * 2013-03-19 2014-09-29 Miwa Lock Co Ltd シリンダー錠

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