JP4322607B2 - 施錠用シリンダ - Google Patents

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Description

この発明は、ドアを閉鎖状態でロックする施錠用シリンダに関するものである。
一般に、集合住宅等の建物を建設する場合、建物がある程度でき上がってドアが取付けられると、そのドアに施錠用シリンダを取付け、工事関係者以外の者が不法に侵入するのを防止するようにしている。
完成された建物は、通常、仲介を介して販売されるので、施錠用シリンダは売買が成立するまでの間、仲介者によって施解錠されることになる。
ここで、建物の建築中から契約者が建物を手に入れるまでドアに設けられた施錠用シリンダが同じものであれば、操作キーは工事関係者から仲介者に、その仲介者から契約者に渡されることになる。この場合、操作キーが契約者に渡されるまでの間で複製されると、不法に侵入されるおそれがあり、安全性に問題がある。
上記のような問題点を解決するため、従来では、建物が完成して、その建物が仲介者に渡される段階あるいは仲介者から契約者に渡される段階において、施錠用シリンダを別の施錠用シリンダに取り替えるようにしているため、きわめて不経済であり、その取り替えにも手間がかかっていた。
この発明の課題は、長さが異なる数種のキーによって施解錠することができると共に、長さが長い操作キーによって施錠用シリンダを施解錠した場合に、その操作キーより短い操作キーでは以後施解錠することができないようにした安全性に優れた施錠用シリンダを提供することである。
上記の課題を解決するために、この発明においては、内周面に軸方向に延びるロック溝が形成された外筒と、その外筒内に組込まれて前記ロック溝と対応する位置に軸方向に長く延びる開口部が設けられた内筒と、前記開口部内に挿入されて内筒の半径方向に移動可能とされたロック部材と、そのロック部材を外筒の内周に押し付けるスプリングとを有し、前記内筒内の軸方向に複数のガイドプレートを間隔をおいて取付けて隣接するガイドプレート間にタンブラ室を形成し、各ガイドプレートおよび内筒の一端開口を閉塞するトッププラグにキーウェイを設け、そのキーウェイの両側に各ガイドプレートを貫通する2本のピンを設け、前記軸方向に並ぶ複数のタンブラ室を第1乃至第nのグループに分け、各グループにおける複数のタンブラ室の1つに前記各ピンを中心にして揺動可能な一対のロックプレートと、残りのタンブラ室に前記各ピンを中心にして揺動可能な板状のタンブラとを組込み、前記タンブラのそれぞれにはキーウェイと対向する側縁の一部に先端に丸みを有する突起と、内筒の開口部と対向する外周に切欠きとを設け、前記突起がキーウェイに臨む状態に各タンブラを弾性保持するタンブラばねを設け、前記第1グループ、第1および第2グループ、第1乃至第nグループのタンブラを解錠操作する長さが異なる第1乃至第n操作キーをキーウェイに対して抜き差し自在とし、各操作キーには対応するグループの各タンブラの突起と対応する位置に、その突起を位置決めして各タンブラの切欠きを前記キーウェイと平行する状態とする位置決め部を設け、前記ロック部材にはキーウェイに平行する切欠きに対して侵入可能な第1および第2係止片と、外筒のロック溝に対して係合可能な断面V形の係合部とを設け、前記ロック部材をタンブラ室のグループと同数に分割して第1乃至第n分割ロック部材を設け、各分割ロック部材の第1および第2係止片には各ロックプレートと対応する位置に保持孔を形成し、前記ロックプレートには前記保持孔に係合して分割ロック部材をその係合部がロック溝から外れるロック解除状態に保持するL形の保持片と、キーウェイに対する第1乃至第n操作キーの挿入により、その各操作キーで押されて保持片が保持孔から外れる方向にロックプレートを揺動させる突起とを設けた構成を採用したのである。
上記の構成から成る施錠用シリンダにおいて、最も長さが短い第1操作キーをキーウェイに差し込むと、第1グループのロックプレートが揺動して保持片が保持孔から外れ、スプリングの押圧により第1分割ロック部材が内筒の半径方向外方に移動して係合部がロック溝に係合する。また、第1グループの複数のタンブラ室に組込まれた各タンブラが揺動して、各タンブラの切欠きが第1分割ロック部材の第1および第2係止片と対向する解錠状態とされる。このため、第1操作キーを回転させると、ロック溝の内面と係合部との接触により第1分割ロック部材が半径方向内方に移動して内筒が回転し、施錠用シリンダを解錠することができる。
第2操作キーをキーウェイに挿入すると、第2グループのロックプレートが揺動して保持片が第2分割ロック部材の保持孔から外れ、スプリングの押圧により第2分割ロック部材が内筒の半径方向外方に移動して係合部がロック溝に係合する係合状態とされる。
このため、第1操作キーがキーウェイに挿入されても、その第1操作キーによって第2グループの複数のタンブラを解錠位置に変位させることができないため、第1操作キーによって施錠用シリンダを解錠操作することができない。
また、第n操作キーをキーウェイに挿入すると、第nグループのロックプレートが揺動して保持爪が第n分割ロック部材の保持孔から外れ、スプリングの押圧により第n分割ロック部材が内筒の半径方向外方に移動して係合部がロック溝に係合する係合状態とされる。
このため、第n操作キー以外の操作キーがキーウェイに挿入されたとしても、その操作キーによって第nグループのタンブラを解錠位置に変位させることができず、第n操作キー以外の操作キーでは施錠用シリンダを解錠操作することができない。
この発明に係る施錠用シリンダにおいては、長さが短い操作キーから順に施解錠操作することができると共に、長さが長い操作キーによって解錠操作すると、その操作キーより短い操作キーでは施解錠することができないため、例えば建物を建てる工事関係者に第1操作キーを、建物を販売する仲介者に第2操作キーを、建物の購入者に第n操作キーを渡すことによって、建物が各者に渡される段階で施錠用シリンダを新しい施錠用シリンダに取り替える必要がなく、安全性に優れた施錠用シリンダを得ることができる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1乃至図7に示すように、この発明に係る施錠用シリンダは、外筒1と、その外筒1内に組込まれた回転可能な内筒10を有し、前記外筒1の内周面には軸方向に長く延びる断面V形のロック溝2が形成されている。
図1乃至図3に示すように、内筒10は、2枚の弧状板11を円筒形に組合わせ、その弧状板11の一端部にトッププラグ12を取付けると共に、他端部間にテールプラグ13を取付けて2枚の弧状板11を円筒形の組合わせ状態に保持しており、前記2枚の弧状板11の側縁間に軸方向に長く延びる開口部14を形成している。
開口部14は内筒10の回転によって図3に示すように、外筒1のロック溝2と対向し、その開口部14内に組込まれたロック部材15は内筒10に対して回り止めされ、かつ半径方向に移動自在とされている。ロック部材15は相反する方向に傾斜する一対の傾斜板部16の交差部に断面V形の係合部17を設け、かつ、一対の傾斜板部16のそれぞれ側縁に開口部14の側面で案内される第1係止片18aおよび第2係止片18bを設けた構成とされている。このロック部材15は複数のスプリング19によって外筒1の内周面に押し付けられ、外筒1のロック溝2に対する係合部17の係合によって内筒10を回り止めするようになっている。
図1に示すように、内筒10の内部には複数の第1ガイドプレート21と第2ガイドプレート22が軸方向に交互に取付けられ、隣接する第1ガイドプレート21と第2ガイドプレート22間にタンブラ室23が設けられている。
図4に示すように、第1ガイドプレート21にはロック部材15の第1係止片18aおよび第2係止片18bがスライド自在に挿入される挿入溝24が形成され、一方、第2ガイドプレート22には、図5に示すように、上記挿入溝24が形成されず、その代わりに第1係止片18aおよび第2係止片18bに第2ガイドプレート22が挿入される切欠部25が設けられている。
なお、第2ガイドプレート22を省略して、第1ガイドプレート21のみを内筒10内に組込むようにしてもよい。なお、以下の説明では、第1ガイドプレート21および第2ガイドプレート22を単にガイドプレート21、22と呼称する。
図1および図2に示すように、内筒10のトッププラグ12および複数のガイドプレート21、22にはキーウェイ26が直線上に並ぶようにして形成されている。
キーウェイ26の両側には複数のガイドプレート21、22を貫通する2本のピン27が設けられている。
内筒10内の軸方向に設けられた複数のタンブラ室23は第1グループG1 乃至第3グループG3 の3つのグループに分けられ、各グループG1 乃至G3 の複数のタンブラ室23に数種のフェース用タンブラおよび数種のエッジ用タンブラから選択されるタンブラ28、29と、一対のロックプレート30とが組込まれている。
フェース用タンブラ28およびエッジ用タンブラ29と、一対のロックプレート30は薄金属板のプレス成形品から成る。図4に示すように、タンブラ28、29はピン27を中心にして揺動自在に支持され、一方、ロックプレート30は図3に示すようにピン27を中心にして揺動自在に支持されている。
図4に示すように、フェース用タンブラ28には、キーウェイ26と対向する一側縁の下部に半球状の突起31が設けられている。また、フェース用タンブラ28の内筒10開口部に対向する外周は円弧縁32とされ、その円弧縁32にロック部材15の第1係止片18a又は第2係止片18bが挿入可能な切欠き33が形成されている。さらに、フェース用タンブラ28の他側縁にはばね取付け凹部34が設けられている。
上記フェース用タンブラ28は、ピン27の中心と切欠き33を結ぶ直線およびピン27の中心と突起31の中心を結ぶ直線の2本の直線で形成される角度が相違する数種のものが用意され、その数種のフェース用タンブラ28から選択されたものがタンブラ室23に組込まれてピン27を中心に揺動自在に支持される。
一方、エッジ用タンブラ29のキーウェイ26と対向する一側縁の上部には半球状の突起35が設けられている。また、エッジ用タンブラ29の内筒10開口部に対向する外周は円弧縁36とされ、その円弧縁36にロック部材15の第1係止片18a又は第2係止片18bが挿入可能な切欠き37が形成されている。さらに、エッジ用タンブラ29の他側縁にはばね取付け凹部38が形成されている。
上記エッジ用タンブラ29は、ピン27の中心と切欠き37を結ぶ直線およびピン27の中心と半球状突起35の中心を結ぶ直線の2本の直線で形成される角度が相違する数種のものが用意され、その中から選択されたエッジ用タンブラ29がタンブラ室23に組込まれてピン27を中心に揺動自在に支持される。
フェース用タンブラ28およびエッジ用タンブラ29のそれぞれはばね取付け凹部34、38に取付けられるタンブラばね31によって突起31、35がキーウェイ26に臨む状態に保持され、この状態において、各タンブラ28、29の切欠き33、37はロック部材15の第1係止片18aおよび第2係止片18bに対して位置がずれている。
図3および図6に示すように、ロックプレート30のキーウェイ26に対向する一側縁には外周をテーパとした突起41が設けられている。また、ロックプレート30の内筒10開口部に対向する外周にL形の保持片42が形成されている。さらに、ロックプレート30の他側縁にはばね取付け凹部43が設けられている。
ロックプレート30はばね取付け凹部43に取付けられたばね44によって突起41がキーウェイ26に臨む状態に保持される。
図1に示すように、ロック部材15は長さ方向に3分割されて、第1グループG1 の複数のタンブラ室23に対応する第1分割ロック部材15aと、第2グループG2 の複数のタンブラ室23に対応する第2分割ロック部材15bと、第3グループGの複数のタンブラ室23に対応する第3分割ロック部材15cとが形成されている。これらの各分割ロック部材15a乃至15cはスプリング19によって個々に外筒1の内周に向けて付勢されている。
第1乃至第3分割ロック部材15a乃至15cの第1係止片18aおよび第2係止片18bには第1乃至第3グループG1 乃至G3 のタンブラ室23に組込まれたロックプレート30のそれぞれに対応して保持孔45が形成されている。
ここで、第1乃至第3グループG1 乃至G3 のタンブラ室23に組込まれたロックプレート30の突起41が図6に示すようにキーウェイ26に臨む状態において保持片42が第1分割ロック部材15a乃至第3分割ロック部材15cの保持孔45に係合し、その係合によって第1分割ロック部材15a乃至第3分割ロック部材15cは係合部17がロック溝2から外れた係合解除状態に保持される。その係合解除状態において、第1分割ロック部材15a乃至第3分割ロック部材15cの第1係止片18aおよび第2係止片18bはタンブラ室23に組込まれたタンブラ28、29の切欠き33に嵌り、各タンブラ28、29を解除位置に保持している。
図1に形成されるキーウェイ26には、図8に示す第1操作キーK1 、図10に示す第2操作キーK2 および図11に示す第3操作キーK3 が抜き差し自在とされている。
第1操作キーK1 乃至第3操作キーK3 は長さが相違し、最も短い操作キーK1 は第1グループGの各タンブラ室23に組込まれた複数のタンブラ28、29と対応する位置に、各タンブラ28、29の突起31、35を位置決めして、各タンブラ28、29の切欠き33、37をキーウェイ26に平行する解錠状態に保持するディンプルから成る位置決め部46が設けられている。
また、第1操作キーK1 はキーウェイ26に対する挿入時に、その先端で第1グループGのタンブラ室23に組込まれたロックプレート30の突起41を押圧して、そのロックプレート30の保持片42が第1分割ロック部材15aの保持孔45から抜け出す係合解除位置まで第1ロックプレート15aを揺動させるようになっている。そのロックプレート30をスムーズに揺動させるため、第1操作キーK1 の先端部にはテーパ面47が形成されている。
長さが中の第2操作キーK2 は第1グループG1 および第2グループG2 の各タンブラ室23に組込まれた複数のタンブラ28、29と対応する位置に、各タンブラ28、29の突起31、35を位置決めして、各タンブラ28、29の切欠き33、37をキーウェイ26に平行する解錠状態に保持するディンプルから成る位置決め部46が設けられている。
また、第2操作キーK2 は、キーウェイ26に対する挿入時に、その先端で第2グループG2 のタンブラ室23に組込まれたロックプレート30の突起41を押圧して、そのロックプレート30の保持片42が第2分割ロック部材15bの保持孔45から抜け出す係合解除位置までロックプレート30を揺動させるようになっている。そのロックプレート30をスムーズに揺動させるため、第2操作キーK2 の先端部にはテーパ面47が設けられている。
長さが最も長い第3操作キーK3 は、第1グループG1 乃至第3グループG3 の各タンブラ室23に組込まれたタンブラ28、29と対応する位置に、各タンブラ28、29の突起31、35を位置決めして、各タンブラ28、29の切欠き31、35をキーウェイ26に平行する解錠状態に保持するディンプルから成る位置決め部46が設けられている。
また、第3操作キーK3 は、キーウェイ26に対する挿入時に、その先端で第3グループG3 のタンブラ室23に組込まれたロックプレート30の突起41を押圧して、そのロックプレート30の保持片42が第3分割ロック部材15cの保持孔45から抜け出す係合解除位置までロックプレート30を揺動させるようになっている。そのロックプレート30をスムーズに揺動させるため、第3操作キーK3 の先端部にテーパ面47が設けられている。
実施の形態で示す施錠用シリンダは上記の構造から成り、第1分割ロック部材15a乃至第3分割ロック部材15cが保持孔45に対するロックプレート30の保持片42の係合によって係合解除位置に保持される状態において、キーウェイ26に第1操作キーK1 を挿入すると、第1グループG1 のタンブラ室23におけるロックプレート30の突起41が第1操作キーK1 の先端で押圧され、その押圧により、ロックプレート30が揺動して、保持片42が保持孔45から外れ、第1分割ロック部材15aはスプリング19の弾性により半径方向外方に移動して、図3に示すように、第1分割ロック部材15aの係合部17が外筒1のロック溝2に係合する。また、第1グループG1 の各タンブラ28、29は、切欠き33が第1、第2係止片18a、18bに対して位置がずれ、突起31、35がキーウェイ26に臨む係合解除位置に揺動する。
第1操作キーK1 を完全に挿入すると、第1グループGのタンブラ室23に組込まれた複数のタンブラ28、29の突起31、35が第1操作キーK1 の位置決め部46により位置決めされ、複数のタンブラ28、29は切欠き33、37がキーウェイ26に平行する係合解除状態とされる。
そこで、第1操作キーK1 に回転力を付与すると、第1分割ロック部材15aの係合部17とロック溝2の内面の接触により、第1ロック部材15aはスプリング19の弾性に抗して内筒10の半径方向内方に移動し、第1および第2係止片18a、18bが複数のタンブラ28、29のそれぞれに形成された切欠き33、37内に侵入して、第1分割ロック部材15aは係合解除状態とされる。
このとき、第2分割ロック部材15bおよび第3分割ロック部材15cのそれぞれは、係合解除状態に保持されているため、第1操作キーK1 に対する回転力の付加によって内筒10が外筒1に対して回転され、施錠用シリンダは解錠状態とされる。
第1操作キーK1 を施錠位置に戻すと、スプリング19の押圧力により第1分割ロック部材15aは半径方向外方に移動して係合部17がロック溝2に係合し、第1分割ロック部材15aは係合状態とされる。その係合状態で第1操作キーK1 をキーウェイ26から引き抜くと、タンブラばね40の押圧力により第1グループG1 のタンブラ室23における各タンブラ28、29は図4に示すように、突起31、35がキーウェイ26に臨むと共に、切欠き33、37が第1および第2係止片18a、18bに対して位置がずれる施錠位置に戻され、施錠用シリンダは施錠状態とされる。
次に、第2操作キーK2 をキーウェイ26に挿入すると、第2グループG2 のタンブラ室23に組込まれたロックプレート30の突起41が押圧され、その押圧により、ロックプレート30が揺動し、保持片42が第2分割ロック部材15bの保持孔45から抜け出し、第2分割ロック部材15bは半径方向外方に移動して、係合部17がロック溝2に係合する係合状態とされる。
第2操作キーK2 をキーウェイ26に完全に挿入すると、第1グループG1 および第2グループG2 のタンブラ室23に組込まれた複数のタンブラ28、29のそれぞれが位置決め部46に対する突起31、35の位置決めによって解錠状態とされる。
そこで、第2操作キーK2 に回転力を付与すると、第1および第2分割ロック部材15a、15bが係合部17とロック溝2の内面の接触により内筒10の半径方向内方に移動して第1係止片18aおよび第2係止片18bが各タンブラ28、29の切欠き33、37に侵入する係合解除状態とされ、内筒10が外筒1に対して回転し、施錠用シリンダは解錠状態とされる。
第2操作キーK2 の引き抜き後、キーウェイ26に第3操作キーK3 を挿入すると、第3グループG3 のタンブラ室23に組込まれたロックプレート30の突起41が第2操作キーK2 の先端で押され、ロックプレート30は保持片42が第3分割ロック部材15cの保持孔45から抜け出す方向に揺動して係合解除状態とされる。その係合解除によって第3分割ロック部材15cがスプリング19の押圧によって半径方向外方に移動し、係合部17がロック溝2に係合する係合状態とされる。
第3操作キーK3 を完全に挿入すると、第1乃至第3グループG1 乃至G3 のタンブラ室23に組込まれたタンブラ28、29のそれぞれは位置決め部46に対する突起31、35の位置決めによって切欠き33、37がキーウェイ26に平行する解錠状態とされる。このため、第3操作キーK3 に回転力を付与すると、第3分割ロック部材15cはロック溝2の内面と係合部17との接触により内筒10の半径方向内方に移動して、第1および第2係止片18a、18bが各タンブラ28、29の切欠き33、37に侵入し、内筒10が外筒1に対して回転して、施錠用シリンダは解錠状態とされる。
このように、第2操作キーK2 をキーウェイ26に一旦挿入すると、第2分割ロック部材15bは係合部17がロック溝2に係合する係合状態とされるので、第1操作キーK1 がキーウェイ26に差し込まれても第2グループG2 のタンブラ室23に組込まれたタンブラ28、29を解錠位置に変位させることができず、第1操作キーK1 によって施錠用シリンダを解錠操作することができない。
また、第3操作キーK3 をキーウェイ26に一旦挿入すると、第3分割ロック部材15cは係合部17がロック溝2に係合する係合状態とされるため、第1操作キーK1 および第2操作キーK2 によって施錠用シリンダを解錠操作することができない。
したがって、建物の建築時に、第1操作キーK1 を工事関係者に渡し、その建物が仲介者に渡される段階で、第2操作キーK2 を仲介者に渡し、さらに、建物が仲介者から購入者に渡される段階で第3操作キーK3 を購入者に渡すことによって、建物が各者に渡される段階で施錠用シリンダを新しい施錠用シリンダに取り替える必要がなくなり、きわめて経済的で安全性に優れた施錠用シリンダを提供することができる。
実施の形態では、内筒10の内部に設けられた複数のタンブラ室23を3つのグループに分けると共に、ロック部材15を長さ方向に3分割したが、分割数は3つに限定されるものではなく、2つ以上の分割数であればよい。
この発明に係る施錠用シリンダの実施の形態を示す縦断正面図 図1の横断面図 図1のIII−III線に沿った断面図 図1のIV−IV線に沿った断面図 図1のV−V線に沿った断面図 図1のVI−VI線に沿った断面図 図1のVII −VII 線に沿った断面図 施錠用シリンダのキーウェイに第1操作キーを挿入した状態の縦断正面図 第1操作キーによって内筒を回転させた状態の縦断側面図 施錠用シリンダのキーウェイに第2操作キーを挿入した状態の縦断正面図 施錠用シリンダのキーウェイに第3操作キーを挿入した状態の縦断正面図
符号の説明
1 外筒
2 ロック溝
10 内筒
14 開口部
15 ロック部材
15a 第1分割ロック部材
15b 第2分割ロック部材
15c 第3分割ロック部材
18a 第1係止片
18b 第2係止片
21 第1ガイドプレート
22 第2ガイドプレート
23 タンブラ室
26 キーウェイ
27 ピン
28、29 タンブラ
30 ロックプレート
31 突起
33 切欠き
35 突起
37 切欠き
40 タンブラばね
41 突起
42 保持片
45 保持孔
1 第1操作キー
2 第2操作キー
3 第3操作キー
46 位置決め部
47 テーパ面

Claims (1)

  1. 内周面に軸方向に延びるロック溝が形成された外筒と、その外筒内に組込まれて前記ロック溝と対応する位置に軸方向に長く延びる開口部が設けられた内筒と、前記開口部内に挿入されて内筒の半径方向に移動可能とされたロック部材と、そのロック部材を外筒の内周に押し付けるスプリングとを有し、前記内筒内の軸方向に複数のガイドプレートを間隔をおいて取付けて隣接するガイドプレート間にタンブラ室を形成し、各ガイドプレートおよび内筒の一端開口を閉塞するトッププラグにキーウェイを設け、そのキーウェイの両側に各ガイドプレートを貫通する2本のピンを設け、前記軸方向に並ぶ複数のタンブラ室を第1乃至第nのグループに分け、各グループにおける複数のタンブラ室の1つに前記各ピンを中心にして揺動可能な一対のロックプレートと、残りのタンブラ室に前記各ピンを中心にして揺動可能な板状のタンブラとを組込み、前記タンブラのそれぞれにはキーウェイと対向する側縁の一部に先端に丸みを有する突起と、内筒の開口部と対向する外周に切欠きとを設け、前記突起がキーウェイに臨む状態に各タンブラを弾性保持するタンブラばねを設け、前記第1グループ、第1および第2グループ、第1乃至第nグループのタンブラを解錠操作する長さが異なる第1乃至第n操作キーをキーウェイに対して抜き差し自在とし、各操作キーには対応するグループの各タンブラの突起と対応する位置に、その突起を位置決めして各タンブラの切欠きを前記キーウェイと平行する状態とする位置決め部を設け、前記ロック部材にはキーウェイに平行する切欠きに対して侵入可能な第1および第2係止片と、外筒のロック溝に対して係合可能な断面V形の係合部とを設け、前記ロック部材をタンブラ室のグループと同数に分割して第1乃至第n分割ロック部材を設け、各分割ロック部材の第1および第2係止片には各ロックプレートと対応する位置に保持孔を形成し、前記ロックプレートには前記保持孔に係合して分割ロック部材をその係合部がロック溝から外れるロック解除状態に保持するL形の保持片と、キーウェイに対する第1乃至第n操作キーの挿入により、その各操作キーで押されて保持片が保持孔から外れる方向にロックプレートを揺動させる突起とを設けた施錠用シリンダ。
JP2003324315A 2003-09-17 2003-09-17 施錠用シリンダ Expired - Fee Related JP4322607B2 (ja)

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