JP4530295B2 - キーコード変換式シリンダ錠 - Google Patents
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Description
前記内筒の前端部に外端が内筒外周面に開口する一方、内端が前記鍵孔に開口するN個のピン受孔を360/N度の等間隔で半径方向に設けてあり、
前記変換リングの内周面に360/N度の等間隔で設けたN個のピン当接部には、変換リング内周面と同じ面位置に形成した第1のピン当接部と、変換リング内周面より凹ませて形成した第2のピン当接部があり、
前記N個の各ピン受孔に移動可能に収容したN本の変換ピンの内端を前記鍵孔内に突出させてあり、
前記N本の板形キーには、前記変換ピンの内端に当接して当該変換ピンの外端を前記変換リングの第1のピン当接部に対面させる第1のピン操作部と、前記変換ピンの内端に当接して当該変換ピンの外端を前記変換リングの第2のピン当接部に入り込ませる第2のピン操作部を形成してあり、
前記第1のピン操作部と前記第2のピン操作部の形成位置を前記N本の板形キーごとに変えてあり、
前記変換リングを配備した前端部よりも後方部分に内部錠機構を配備し、前記内部錠機構を操作して前記外筒に対する前記内筒の錠止を解除する鍵山部を、前記N本の板形のキーに設けてなることである。
上記したNは2以上の整数であり、Nの上限は、内筒の半径、変換リングの半径、変換ピンの直径といった部品の外形寸法によって定められる。
板形キーを鍵孔に必要十分な深さに挿入できるか否かは、変換リングの第1のピン当接部に対面した変換ピンに当接する板形キーの部分、すなわち第1のピン操作部が、鍵孔内に突出保持されている当該変換ピンの内端を通り抜けられるように形成されているか否かによって決定されるのである。キーコードの変換はN通りに行なわれる。
図1から図3に示したように内筒1の前端部には、90度の等間隔にて4個のピン受孔8が半径方向に形成されている。内筒1の後端軸部19には内筒2の回転角度規制プレート9が嵌められている。
回転位置標識11A,11B,11C、11Dとしては、記号や符号を省略したもの、受動凹部10の前面全体を各色彩で塗布したものでも良く、また、受動凹部10以外の前面部に設けることもできる。
これら回転位置標識の位置判断に当っては、鍵孔の左上、鍵孔の左下、鍵孔の右上、鍵孔の右下というように、鍵孔7を基準点として活用することもできるが、外筒2の前面部または内筒1の前面部に別に基準点を付することもできる。
これら板形キー16A〜Bの識別標識としては、摘み部17A〜Bの全体をそれぞれの色彩の着色プラスチックで作成することもできる。前記記号や符号の表示を省略することもできる。
各変換ピン22は大径部と小径部よりなる段付きピンであり、各ピン受孔8も大径部と小径部よりなる段付き孔であり、板形キー16Aから16Dを鍵孔7から抜き取った状態において、各変換ピン22の内端が必要以上に鍵孔7内に突出しないようになっている。
図9の短い方の変換ピン22は、図8の長い方の変換ピン22と比べて前記小径部が短くなっている。
図11の(Y)に示したように2番目の板形キー16Bでは第1のピン操作部23Bは、鍵孔7内に突出保持されている変換ピン22の内端を通り抜けられるように、キー横断面の上辺左肩部の斜面として形成されている。
図12の(Y)に示したように3番目の板形キー16Cでは第1のピン操作部23Cは、鍵孔7内に突出保持されている変換ピン22の内端を通り抜けられるように、キー断面の左側腹面のV字溝として形成されている。
図13の(Y)に示したように4番目の板形キー16Dでは第1のピン操作部23Dは、鍵孔7内に突出保持されている変換ピン22の内端を通り抜けられるように、キー断面の右側腹面のV字溝として形成されている。
各板形キーの左右腹面の先端部にはガイド斜面が形成されている。
他方、板形キー16Aの第1のピン操作部20は、右上の変換ピン22の内端に邪魔されずに鍵孔7に挿入され、当該右上の変換ピン22を押し上げる。押し上げられた右上の変換ピン22の外端は、変換リング3の第1の当接部20に対面する位置に来る。板形キー16Aを鍵孔7に必要十分な深さまで挿入したとき、内部錠機構28による錠止が解除され、内筒1は板形キー16Aを回すことによって解錠方向に回転されられる。
他方、板形キー16Bの第1のピン操作部20は、左上の変換ピン22の内端に邪魔されずに鍵孔7に挿入され、当該左上の変換ピン22を押し上げる。押し上げられた左上の変換ピン22の外端は、変換リング3の第1の当接部20に対面する位置に来る。板形キー16Bを鍵孔7に必要十分な深さまで挿入したとき、内部錠機構28による錠止が解除され、内筒1は板形キー16Bを回すことによって解錠方向に回転されられる。
他方、板形キー16Cの第1のピン操作部20は、左下の変換ピン22の内端に邪魔されずに鍵孔7に挿入され、当該左下の変換ピン22を押し下げる。押し下げられた左下の変換ピン22の外端は、変換リング3の第1の当接部20に対面する位置に来る。板形キー16Cを鍵孔7に必要十分な深さまで挿入したとき、内部錠機構28による錠止が解除され、内筒1は板形キー16Cを回すことによって解錠方向に回転されられる。
他方、板形キー16Dの第1のピン操作部20は、右下の変換ピン22の内端に邪魔されずに鍵孔7に挿入され、当該右下の変換ピン22を押し下げる。押し下げられた右下の変換ピン22の外端は、変換リング3の第1の当接部20に対面する位置に来る。板形キー16Dを鍵孔7に必要十分な深さまで挿入したとき、内部錠機構28による錠止が解除され、内筒1は板形キー16Dを回すことによって解錠方向に回転されられる。
キーコード変換のために行なう変換リング3の回転方向は、反時計回り方向には限定されず、時計回り方向にも行なうことができ、その都度自由に選択できる。
2 外筒
3 変換リング
4 内筒の前端鍔部
5 内筒の環状溝
6 ストッパ
7 鍵孔
8 内筒のピン受孔
9 内筒の回転角度規制プレート
10 受動凹部
11A 回転位置標識
11B 回転位置標識
11C 回転位置標識
11D 回転位置標識
12 変換操作具
13 変換操作具の筒部
14 変換操作具の摘み部
15 変換操作具の駆動突起
16A 1番目の板形キー
16B 2番目の板形キー
16C 3番目の板形キー
16D 4番目の板形キー
17A 1番目の板形キーの摘み部
17B 2番目の板形キーの摘み部
17C 3番目の板形キーの摘み部
17D 4番目の板形キーの摘み部
18A 1番目の板形キーの識別標識
18B 2番目の板形キーの識別標識
18C 3番目の板形キーの識別標識
18D 4番目の板形キーの識別標識
19 内筒の後端軸部
20 変換リングの第1のピン当接部
21 変換リングの第2のピン当接部
22 変換ピン
23A 1番目の板形キーの第1のピン操作部
23B 2番目の板形キーの第1のピン操作部
23C 3番目の板形キーの第1のピン操作部
23D 4番目の板形キーの第1のピン操作部
24 変換リングのデテント孔
25 内筒のボール受孔
26 デテントボール
27 デテントボールの付勢用圧縮コイルバネ
28 内部錠機構
29 内部錠機構操作用の鍵山部
30A 1番目の板形キーの第2のピン操作部
30B 2番目の板形キーの第2のピン操作部
30C 3番目の板形キーの第2のピン操作部
30D 4番目の板形キーの第2のピン操作部
Claims (3)
- 前面に鍵孔が開口されている内筒と、前記内筒を回転可能に収容する外筒と、前記内筒と前記外筒の各前端部間に回転可能に収容される変換リングと、内筒の前記鍵孔に挿し込まれるN本の板形キーと、前記内筒及び外筒に対して回転可能であり、前記変換リングを360/N度ずつ回転操作する1本の変換回転操作具とを備え、
前記内筒の前端部に外端が内筒外周面に開口する一方、内端が前記鍵孔に開口するN個のピン受孔を360/N度の等間隔で半径方向に設けてあり、
前記変換リングの内周面に360/N度の等間隔で設けたN個のピン当接部には、変換リング内周面と同じ面位置に形成した第1のピン当接部と、変換リング内周面より凹ませて形成した第2のピン当接部があり、
前記N個の各ピン受孔に移動可能に収容したN本の変換ピンの内端を前記鍵孔内に突出させてあり、
前記N本の板形キーには、前記変換ピンの内端に当接して当該変換ピンの外端を前記変換リングの第1のピン当接部に対面させる第1のピン操作部と、前記変換ピンの内端に当接して当該変換ピンの外端を前記変換リングの第2のピン当接部に入り込ませる第2のピン操作部を形成してあり、
前記第1のピン操作部と前記第2のピン操作部の形成位置を前記N本の板形キーごとに変えてあり、
前記変換リングを配備した前端部よりも後方部分に内部錠機構を配備し、前記内部錠機構を操作して前記外筒に対する前記内筒の錠止を解除する鍵山部を、前記N本の板形のキーに設けてなるキーコード変換式シリンダ錠。 - 前記変換リングがいかなる回転位置にあるのかを示すN個の回転位置標識を変換リングの前面部に設け、前記N本の板形のキーに前記回転位置標識に対応した識別標識を付したことを特徴とする請求項1に記載のキーコード変換式シリンダ錠。
- 変換リングの前記回転位置標識と板形キーの前記識別標識を色彩により行なったことを特徴とする請求項2に記載のキーコード変換式シリンダ錠。
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