JP5437731B2 - シリンダー錠 - Google Patents

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Description

本発明は、外筒内の上ピンと内筒内の下ピンとの間に、補助ピンを適宜に介在させることによって、キーチェンジを可能としたシリンダー錠に関する。
一般にキーチェンジシステムを採用したシリンダー錠では、住宅や賃貸マンション、集合住宅あるいはホテル等において、居住者がキーを紛失したり、居住者が替わった場合に、錠やシリンダー錠自体を新たに交換することなく、一旦、シリンダー錠をリセット状態として新たなキーを使用可能な状態にセットすることで、その新たなキーで解錠可能となり、先に使用していたキーが使用不能にできるものが知られている。
このようなキーチェンジシステムのシリンダー錠は、今までのように、キーを変更(チェンジ)しようとすると、シリンダー錠を専門業者に依頼して新しいものに変更する場合に比べて、納期やコストの観点からも非常に効率の良いものであった。特に、入居者が替わる度に、防犯上の問題からキーを変更する必要のあった賃貸住宅のオーナにとっては、錠やシリンダー錠を交換しないでシリンダー錠のキー操作のみで新たなキーに変更できるキーチェンジシステムの利便性は高かった。また、ホテルなどでは、宿泊するお客が替わる度にキーを変更することによって、防犯性を高められる。
ところで、従来のキーチェンジシステムのシリンダー錠は、構造が複雑なうえ極めて高価なものとなり、誤作動も多く、実用不可能なものであった。また鍵違いが多く設定できないという欠点もあった。
従来、例えば、特許文献1(特公昭58−44832号)のシリンダー錠が知られている。この特許文献1には、外筒内の上ピンと内筒内の下ピンとの間に補助ピンを適宜に介在させる例として、2つの実施例(従来例)が記載されている。図14〜図18に示すのが第1の従来例、図19に示すのが第2の従来例である。
(第1の従来例) 図14乃至図18に基づいて、以下に第1の従来例を説明する。図14乃至図17は、第1のキーから新たな第2のキーを合鍵として設定するまでの動作を示す断面図で、図18は図15の一部拡大図である。図において、101は外筒、102は内筒である。該内筒102は外筒101に対してシャーラインSLで回動可能としている。103はキー穴である。104は前記外筒101に設けた外筒101の上ピン孔であり、105は内筒102の下ピン孔である。上下一対の連通するピン孔104と105は、複数(本例では6ヶ所)形成されている。このピン孔104と105に上ピン106と下ピン107が夫々収容され、また、適宜箇所には、上ピン106と下ピン107との間に補助ピン108が介在してある。前記上ピン106は天井部からバネ109により付勢保持されている。一方、下ピン107は内筒の下ピン孔105内に摺動可能に嵌装されている。なお、下ピン107の上端面107Aに嵌合凹部107Bを形成している。
補助ピン108は、図18に拡大したものを示すが、筒体108Aと該筒体108Aに嵌まり込む作用ピン108Bとからなり、この作用ピン108Bは、鉄などの強磁性体で形成し、後述する補助上ピンの磁石に吸着されるようにしている。
作用ピン108Bは、軸部108B1と頭部108B2とからなり、頭部108B2には円錐台形状にテーパーが形成されている。
一方、前記筒体108Aは、作用ピン108Bの軸部108B1が貫通する孔108A1と前記作用ピン108Bの頭部108B2を収納する収納凹部108A2とからなる。そして、作用ピン108Bを筒体108Aに収納した状態では、作用ピン108Bの頭部108B2の上端面と筒体108Aの上端面が同一平面に揃うように形成する一方、この収納状態では、作用ピン108Bの軸部108B1の一端が筒体108Aの下方へ突出し、この突出した軸部108B1の一端は前記下ピン107の嵌合凹部107Bに嵌合し、下ピン107と補助ピン108とが一体的に連結される。
また、前記外筒101には、上ピン孔104のほかに、該上ピン孔104の位置から外筒101の軸心周りに90度回転した位置に補助ポケット111が設けてある。この補助ポケット111には、補助上ピン112が収納されバネ113で付勢されている。この補助上ピン112は、磁石112Aと、この磁石112Aを収容する本体112Bからなり、該本体112Bは開放端内壁側を前記作用ピン108Bの円錐台状頭部108B2のテーパーに対応したすり鉢状のテーパ面をなしている。磁石112Aは本体112Bに対して多少奥まった所に配置され、前記作用ピン108Bをこの磁石112Aが吸着したとき、作用ピン108Bの頭部108B2の一部が前記本体112B内に収納されるようにしてある。このように外筒101には、上ピン孔104に対向させて補助ポケット111が形成されており、従って前記内筒102の下ピン孔105と対向して連通し得ると共に、対となる補助ポケット111とも連通し得る。そして、補助ピン108は内筒102の下ピン孔105側に位置されるか、或いは補助ポケット111内に保留されるかの何れかの状態を取りうるようになっている。
今、図14に示すように、第1のキー110をキー穴103に挿入すると、第1のキー110の上の鍵山110Aは下ピン107を押し上げて、該下ピン107と上ピン106との境界線EをシャーラインSLに一致させ、一方、第1のキー110の下の鍵山110Bは、下ピン107を押し下げて、該下ピン107に連結する補助ピン108と上ピン106との境界線F´をシャーラインSLに一致させる。他の位置のピン孔においても境界線E又はF´がシャーラインSLと一致するように第1のキー110の鍵山が設定されているので、内筒102は回動する。(なお、この状態(キー110にセットされた状態)で他の異なるキー120を挿入した場合、鍵山の高さが異なるので、上ピン106または補助ピン108がシャーラインSLを跨ぐので内筒は回動しない。)
そして、第1のキー110を図14において90度右に回動させると、図15の如く、下ピン孔105,105は図面上、左右の補助ポケット111,111に対応し、内筒102と共に回動した補助ピン108が補助上ピン112の磁石112Aに吸着される。したがって、作用ピン108Bの頭部108B2の一端が補助ピン112の本体112B内に嵌合するとともに、作用ピン108Bの軸部108B1が下ピン107の嵌合凹部107Bから脱出し、その結合を解除する。
次に、この状態(リセット状態)で第1のキーを抜いて、他の任意の合鍵である第2のキー120を差し込むと図16のようになる。
すなわち、第2のキー120は、第1のキー110の上の鍵山110Aに対して回転中心から上の鍵山120Aまでの寸法が前記補助ピン108の筒体108Aの寸法だけ短く、また、第2のキー120の下の鍵山120Bまでの寸法は、第1のキー110の下の鍵山110Bまでの寸法よりも筒体108Aの寸法だけ長い。したがって、図16に示すように、左側の補助ポケット111には補助ピン108が下ピン107との係合を解かれた状態で補助ポケット111へ押し入り、補助ピン108と下ピン107との境界線GがシャーラインSLと一致する。また、図の右側の補助ポケット111では、補助ピン108が補助ポケット111から内筒102側へ押し出され、磁石112Aに吸着された作用ピン108Bの頭部108B2の一端が補助上ピン112の本体112Bに侵入した状態となる。
この状態では、頭部108B2がシャーラインSLを跨いだ状態となるので内筒の回動は阻止された状態となるが、第2のキー120により内筒に回動力を与えると、作用ピン108Bの頭部のテーパーの作用により、作用ピン108Bが本体112Bの磁石112Aより離反し、下ピン107に係合し補助ピン108と下ピン107との境界線GがシャーラインSLと完全に一致し、回動可能となる。そして第2のキー120を90度元の位置まで回動復帰させると図17に示す如くなる。図17と図14を対比すれば明らかなように、補助ピン108は各々対応する下ピン孔105と補助ポケット111において位置を変換されている。すなわち、図17では、解錠条件が変更されて、第2のキー120が合鍵として設定されたのである。
(第2の従来例) 図19に基づいて、第2の従来例を説明する。前述した第1の従来例において、第1のキー110から第2のキー120に合鍵を変更する場合、補助ピン108は内筒102の下ピン孔105側に位置されるか或いは補助ポケット111内に保留されるかの何れかの状態を取りうるようにして合鍵を変更することは同様であるが、第1の従来例では、補助ピン108を補助ポケット111内に保留するために磁石112Aの磁力を利用し、磁石に吸着された補助ピンを内筒側に移動させるには、補助ピンに設けた中間ピンの頭部のテーパーと、補助上ピンの凹部のテーパーとの作用により行っていたのに対して、この第2の従来例では磁石112Aを利用していないことと、中間ピンを設けない点で相違し、他の構成は同様のものとなっており、同一の構成は第1の従来例と同じ符号を付して説明を省略している。
この相違を理解するために、図18と図19とを対比しつつ説明する。図から明らかなように、第1の従来例の補助ポケット111の形状と、第2の従来例の外筒101の補助ポケット111´の形状が相違し、補助ピン108,108´、補助上ピン112,112´の形状がそれぞれ相違する。
補助ピン108´は、下ピン107の嵌合凹部107Bに嵌合する小径突部108A´と、大径部108B´、および前記小径突部108A´との間に連続して形成されるテーパー部108C´とからなる。
補助ポケット111´は、段付穴状に形成される。すなわち、補助ポケット111´は、シャーラインSLから少し奥まったところまでを前記内筒の下ピン孔105と同じ径の小径穴部111A´とし、そこで拡大段部111B´を形成して、その奥を拡径穴部111C´としている。
また、補助上ピン112´は、小径突部112A´を有する段付ピン状に形成しており、補助上ピン112´の小径突部112A´はその径を前記補助ポケット111´の小径穴部111A´に挿通する大きさとし、長さは補助ポケット111´の小径穴部111A´の長さと略等しく設けてある。
そして、解錠条件を変更する場合、第1の解錠条件として、補助ピン108´を内筒102の下ピン孔105内に収納することにより、補助ピン108´の大径部108B´の後端部108B1´と補助上ピン112´との間(境界線F´)をシャーラインSLと一致させる態様と、第2の解錠条件としては、図19の如く補助ピン108´のテーパー部108C´の部位がシャーラインSLと一致するようにし、キーの(大きな)回動力により、テーパー部108C´の作用により補助ピン108´を補助上ピン112´側へ押しやり、補助ピン108´と下ピン107との係合を解除して、下ピンと補助ピンとの間(境界線G´)をシャーラインSLに完全に一致させる態様をとることができる。
特公昭58−44832号
上記第1の従来例では、補助ポケットの孔は下ピン孔や上ピン孔と同じ径の穴に形成できる利点はあるが、補助ピン108は、筒体108Aと該筒体108Aに嵌まり込む作用ピン108Bとの2部材からなり、また、補助上ピン112には磁石112Aを設けて、作用ピン108Bを強磁性体で形成し、その頭部108B2を磁石112Aで吸着されるようにしてあるので、補助ピンや補助上ピンの構造が極めて複雑であると共に、高価な磁石112Aを使用すること等から製作が困難であり、極めて高価なシリンダー錠となる。しかも、磁石112Aを使用しているため、外筒101の上ピン孔104や上ピン106等に鉄粉等からなるホコリが吸着され易く、このホコリが作動不良や誤作動の原因となり、シリンダー錠の信頼性や耐久性の低下にもつながり、実用には不向きであった。
また、第2の従来例では、補助ピンや補助上ピンの構造を第1の従来例に比べて簡単な構造のものとしたが、補助上ピン112´は段付きの特殊な形状であり、また、該補助上ピン112´を収納する補助ポケット111´のピン孔の径を補助ピン108´及び下ピン105の径に比べて大きく段付きの特殊な孔にする必要があった。この点は、シリンダー錠の製作上、極めて大きな問題であった。なぜなら、従来からシリンダー錠の内筒と外筒には同じドリルを用いて同じ径のピン孔を加工するのが、作業効率や生産効率上から好ましく、通例であった。これに反し、第2の従来例の補助ポケット111´の孔の加工には特殊な工具を別途用意する必要があると共に、その加工は極めて面倒であった。また、下ピン、上ピン、補助ピン等のピンは、全て同じ材料(同径の線材)から加工するのが、最も経済的で望ましいが、前記補助上ピンは別な大径の線材から加工しなければならない。
従って、シリンダー錠自体が極めて高価なものとなった。しかも、前記第2の態様に示すように、補助ピン108´のテーパー部108C´の部位でシャーラインSLと一致する解錠条件となっている場合、合鍵であるキー110をキー穴103に差し込んで内筒102を回そうとしてトルクをかけると、補助ピン108´と補助ポケット111´の周壁との間に隙間Hが生じていたため、補助ピン108´のテーパー部108C´の作用によって補助ピン108´が大きく傾き、補助ピン108´が補助ポケット111´内で転覆する虞れもあり、誤作動が起き易く、耐久性にも問題があった。
結局、第2の従来例も実用には不向きであった。
さらに、上記各従来例は、ピン群が1列6コラムで、2列の12コラムで構成しているので、鍵違いは212=4,096通りしかできなかった。仮に、1列8コラムで、2列の16コラムにしても、鍵違いは最大で216=65,536通りしかできず、この従来例では、鍵違い数が少ないという難点があった。
本発明の目的は、上記従来例の有する問題を全て解消すると共に、実用に供し得る新規なシリンダー錠を提供することを目的としている。
本発明では、シリンダー錠の外筒の長手方向に複数設けられた上ピンと、それぞれの上ピンと対応する位置に設けられた内筒の下ピンと、上ピンに対して一定角度の回動位置の外筒に補助ピンを夫々に収容した補助ポケットを設けてなり、
前記補助ポケットの全てあるいは任意の箇所に補助上ピンと補助ピンを収容し、且つ、補助ポケットが内筒に形成された下ピン孔と対向するリセット状態でセットするキーを挿入して、前記一定角度だけ戻して回動させてセット状態とし、キーをキー穴から抜き取ることによって、当該キーを合鍵として操作可能な状態にセットでき、更に新たなキーにセットする場合は、現在使用しているキーでリセット状態まで回動してキーを抜き、この状態で新たなキーを挿入して元のセット状態まで戻してキーを抜くことにより、新たなキーを合鍵としてセットできるシリンダー錠であって、後述する如く、請求項1〜3の構成を特徴とするシリンダー錠を提供する。
本発明の請求項1のシリンダー錠は、長手方向に複数の上ピン孔を有するとともに該上ピン孔にはバネにより内筒方向に付勢された上ピンを有する外筒と、該外筒に回動自在に嵌挿されるとともに、キー穴を貫通し前記外筒の複数の上ピン孔と対向する複数の下ピン孔を有するとともに該下ピン孔には下ピンを有する内筒と、前記外筒の上ピン孔から一定角度の回動位置であって内筒の下ピン孔と対向する位置に設けた複数の補助ポケットと、前記補助ポケットの全てあるいは任意の箇所に、バネにより内筒方向に付勢された補助上ピンと補助ピンとを設けると共に、該補助ピンを前記下ピンに係合させる係合機構とを備えてなる、施解錠用のキーを変更することが可能なシリンダー錠であって、
前記係合機構により下ピンに係合した補助ピンは、内筒の下ピン孔が補助ポケットに対向する内筒の回動位置(リセット状態位置)においては、補助ポケットの長さを補助ピンが移動可能な長さに設けることによりキーによる内筒の回動操作で前記係合機構の作用により補助ピンと下ピンとの係合が解除できるようにしてあるとともに、内筒の下ピン孔が上ピン孔に対向する内筒の回動位置(セット状態位置)においては、上ピン孔の長さを補助ピンが移動不可能な長さに設けてあることにより合鍵と異なるキーによる内筒の回動操作では補助ピンは下ピンとの係合が解除できないように構成してあることを特徴とする。
(作用)以上のような請求項1の発明によれば、合鍵として使用しているキーにより内筒を一定角度回動して、下ピン孔と補助ポケットとを対向した状態(リセット状態)で、キー穴に新たに合鍵として設定するキーを挿入して回動すると、キーの表面の谷部と山部(鍵山)の変化に連動して、上ピンと内筒の下ピン孔に挿入された下ピンとの間に、補助ピンが介在したり、介在しない状態となる。そして、一定角度だけ逆方向に回動して(元に戻して)抜き取ると、前記キーが新たな合鍵としてセットされる。
すなわち、前記キーの表面には高低の異なる山部と谷部を形成してなり、山部と対向する補助ピンは、補助ポケットに残された状態となり、谷部と対向する補助ピンは内筒側の下ピン孔に移動することによって、該キーの合鍵としてのセットが完了となる。
新たなキーにセットされた状態では、前のキーは使えなくなる。前のキーが使えないのは、新たなキーの高低の異なる山部と谷部の位置が異なるためで、前のキーをキー穴に挿入して回そうとしても、前のキーに比べて山部の低い箇所では、補助ピンが内筒側にないので、上ピンが内筒側に落ちてシャーラインを跨ぐので、キーを回すことができない。また、前のキーに比べて山部が高い箇所では、外筒の上ピン孔の深さ(長さ)を浅く(短かく)設けてあるので、補助ピンの凸部のテーパーの作用により、補助ピンが外筒の上ピン孔に移動しようとしても、上ピンが天井に当接しているので補助ピンは移動できず、即ち、下ピンと補助ピンとの係合は解除できず、下ピンと補助ピンとの境界をシャーラインと一致させることができないので、キーを回すことができない。
請求項2のシリンダー錠は、外筒に形成した上ピン孔群は外筒の円周方向に間隔をおいて第1、第2、第3の3列設けるとともに、内筒には前記上ピン孔群に対向して第1、第2、第3の3列の下ピン孔群を設け、
前記外筒には、第1の上ピン孔群と第2の上ピン孔群と第3の上ピン孔群のそれぞれの位置を基準として、キー穴にキーを挿入して内筒を時計方向に一定角度α回動した場合に、内筒の第1、第2、第3の下ピン孔群のそれぞれに対向する位置に、第1、第2、第3の3列の補助ポケット群を設けてなることを特徴とする。
これによれば、合鍵としてセットできるキーの数(鍵違いの数)は、前記補助ピンを収容する補助ポケットの数をNとし、全ての補助ポケットに補助ピンを設けると2のN乗となる。したがって、後述する実施の形態で例示するように補助ポケット群を3列設け、個々の補助ポケット群に8個の補助ポケットを設け、全ての補助ポケットに補助ピンを設けるようにした場合には、224(16,777,216)通りのキーが異なる合鍵として設定可能となる。
請求項3のシリンダー錠は、前記長手方向に複数の上ピン孔を設けた上ピン孔群は、外筒の複数個所に設けてなり、それぞれの上ピン孔群を形成した位置を基準として、前記一定角度の回動位置に複数の補助ポケットからなる補助ポケット群をそれぞれ設ける一方、 キーによる内筒の回動により、クラッチ機構を介して常に連係状態にある錠のハブを連動して回動し、錠の施錠部材を作動して施錠、解錠するように設けると共に、
リセットキーにより前記クラッチ機構の連係状態を解除して非連係状態とすることにより、錠のハブとは無関係に内筒が360°回動可能に構成してなることを特徴とする。
このクラッチ機構により、内筒とハブとは常に連係状態に保たれており、通常、住人が使用するキー(合鍵)ではその連係状態を解除できず、ハブの回動角度は規制されていることによりリセット状態の位置まで回動できないようにしてある。そして、新たなキーを合鍵として設定するためには、前記一定角度の回動位置まで回動操作を行うための専用のリセットキーを設け、その先端部の形状をクラッチ機構の可動部に作用する形状として、これを作用させることによって、ハブの回動を内筒の回動と連係しない非連係の状態とし、一定角度の回動位置のリセット状態の位置まで内筒を回動できるようにすることで、専用のリセットキーによってのみ新たなキーをセットしたりリセット状態としたりすることができるようにしてある。
請求項1の発明によれば、従来例の如く高価な磁石を使用することもなく、補助ピンや補助上ピンの構造や補助ピンとの係合および係合解除機構が簡単で全体として安価であり、作動も確実で実用に適したシリンダー錠を提供できる。
しかも、第1の従来例の如く磁石の使用による、鉄粉やホコリに基因する作動不良や誤動作が起きることもなく、耐久性にも優れたシリンダ−錠を提供できる。
また、請求項1の発明によれば、第2の従来例の場合と異なり、補助ピンを収納する補助ポケットの穴径は、上ピン孔の径と同じであり、加工が極めて容易であると共に、キーチェンジする時に補助ピンにトルクが作用しても、補助ピンが傾いたり、転覆する恐れもなく安定した作動が得られるので、誤動作がなく確実にキーチェンジすることができる。
しかも、リセット状態にあるシリンダー錠に対して、新たにセットするキーを挿入して、一定角度αだけ回してキーを抜き取るだけで新しいキーを合鍵としてセットすることができる。なお、一つの補助ポケットに対して、補助ピンを補助ポケット内に残す態様と、補助ピンを下ピン孔側に移動させて、補助ピンを下ピンと上ピンとの間に介在させる態様との2つの態様を補助ポケットごとにとることができるため、補助ポケットを増やすごとに、より多数の鍵違いのキーを合鍵として設定することが可能となる。
さらに、第1のキーを合鍵としてセットしたセット状態から、新たな第2のキーを合鍵としてセットした後、再度元の第1のキーを合鍵としてセットすることもできるので、シリンダー錠の合鍵として交換できる数は減ることなく常に一定のものとなるので、キーチェンジ可能なシリンダー錠としての機能の低下がない。
請求項2の発明によれば、上ピン孔群とこれに対向する下ピン孔群とをそれぞれ3列設けると共に、外筒の上ピン孔群から一定角度α回動した位置には3列の補助ポケット群を設けているから、例えば、本実施例において補助ポケットを、上、右、左、の3列に各8ヶ所、合計24ヶ所設けて全ての補助ポケットに補助ピンを設けるようにした場合には、224(16,277,216)通りのキーが異なる合鍵として設定でき、莫大な鍵違い数が実現できる。
請求項3の発明によれば、クラッチ機構を設けることによって、住人が使用するキー(合鍵)ではリセットされることがないので、誤ってリセットされる恐れがない。そして、管理人が所有するリセットキーによってのみ、錠が扉に取り付いた状態のままで錠の施錠部材を作動させることなく、リセット状態にすることができ、新しいキーにキーチェンジすることができる。
本発明の実施例1のシリンダー錠の正面図で、(A)は内筒のキー穴が垂直状態である通常のセット状態の正面図、(B)は上記のセット状態からキーで内筒を時計方向に一定角度α(本実施例では約155度)だけ回動したリセット状態の正面図である。 (A−1)は図1の(B)のA−A´断面図で、(A−2)は(A−1)のX−X´断面図である。 (B−1)は図1の(B)のB−B´断面図で、(B−2)は(B−1)のY−Y´断面図である。 (C−1)は図1の(B)のC−C´断面図で、(C−2)は(C−1)のZ−Z´断面図である。 (A)は図1の(B)のリセット状態で、キー穴に、キーK1(チェンジキー)を差し込んだ状態を示す図1の(B)のA−a−b−A´断面図である。(B)は図3の(A)のX1−X1´断面図である。(C)は図3の(A)のX2−X2´断面図である。 図3の(C)で内筒を少し反時計方向に回動した場合の一部拡大図である。 (A)は図1の(B)のリセット状態で、キー穴に、キー(チェンジキー)K1を差し込み、キーによって内筒を一定角度αだけ(セット状態位置まで)反時計方向に回動させたセット状態を示す図1の(A)のA−a−b−A´断面図である。(B)は図5−1の(A)のX1−X1´断面図である。 (C)は図5−1の(A)のX2−X2´断面図である。(D)は図5−1の(A)においてキーをキー穴から抜き取ってセット状態とした断面図である。 (A)は図5−1の(A)のセット状態を示す図1の(A)のB−B´断面図、(B)は図6の(A)のY1−Y1´断面図、(C)は図6の(A)のY2−Y2´断面図である。 (A)は図5−1の(A)のセット状態を示す図1のC−C´断面図、(B)は図7の(A)のZ1−Z1´断面図、(C)は図7(A)のZ2−Z2´断面図である。 (A)は図5−2の(D)の如く、キーK1にセットした後に、キー穴へ別のキーK2を差し込んだ状態を示す図1の(A)のA−a−b−A´断面図である。 (B)は図8の(A)のX1−X1´断面図である。(C)は図8の(A)のX2−X2´断面図である。 本発明の実施例2のシリンダー錠に使用されるキーK1を示し、(A)は平面図、(B)は正面図である。 リセットキーRK1を示し、(A)は平面図、(B)は正面図である。 本発明の実施例2のクラッチ機構を設けたシリンダー錠がキーK1用にセットされた状態で、キーK1を挿入した状態の図1の(A)のA−A´における要部断面図である。 クラッチ機構を構成する部材を示し、(A),(B)はカム50の斜視図と側面図、(C),(D)はクラッチ板40の斜視図と側面図、(E),(F)は座金30の斜視図と側面図である。 図11のキーK1にセットされた状態でキーK1を抜き、リセットキーRK1を挿入した状態の要部断面図である。 第1の従来例の第1のキー110にセットした状態を示す断面図である。 第1の従来例の第1のキー110をリセット状態位置に回動した状態を示す断面図である。 第1の従来例の図15の状態で、新たな第2のキー120を差し込んだ状態を示す断面図である。 第1の従来例で、新たな第2のキー120を合鍵として設定した状態を示す断面図である。 図16の一部拡大図である。 第2の従来例の要部を示す一部拡大図である。
本発明の実施例1のシリンダー錠を図1〜図8に基づいて以下に説明する。
図において、1は本発明のシリンダー錠であって、このシリンダー錠1は、その長手方向に複数の上ピン孔A1,・・・,A1からなる第1の上ピン孔群Aと、上ピン孔B1,・・・,B1からなる第2の上ピン孔群Bと、上ピン孔C1,・・・,C1からなる第3の上ピン孔群Cとを有する外筒2と、該外筒2に回動自在に嵌挿されるとともに、キー穴3を貫通し外筒2の複数の上ピン孔A1,・・・,A1,B1,・・・,B1,C1,・・・,C1とそれぞれ対応する複数の下ピン孔4A,・・・,4A,4B,・・・,4B,4C,・・・,4Cを有する内筒4とを備え、前記外筒2の上ピン孔A1,・・・,A1,B1,・・・,B1,C1,・・・,C1に挿入されてバネ5により内筒4方向に付勢された上ピン6と、内筒4を時計方向に一定角度α回動した場合に、内筒の下ピン孔と対向する位置に複数の補助ポケットを設け、該補助ポケット内には補助ピンと補助上ピンとバネとを設け、内筒4の下ピン孔4A,4B,4Cに挿入された下ピン7との間に補助ピン8を介在させたり、又は除去したりしてキーの解錠条件を変更するように構成している。
第1〜第3の上ピン孔群A,B,Cは、それぞれ外筒2の外周に対して互いに90度の角度で変位した位置に形成されている。そして、第1〜第3の上ピン孔群A,B,Cには、外筒2の長手方向に所定間隔を隔てて8個の上ピン孔A1,B1,C1が設けられている。この実施例では、外筒2の長手方向に8個の上ピン孔を形成する構成としたが、この数に限定はされないし、第1〜第3の上ピン孔群A,B,Cのぞれぞれの上ピン孔の数が後述する補助ポケット群A´,B´,C´の補助ポケット9の数と一致していれば良い。
第1の上ピン孔群Aと第2の上ピン孔群B、第3の上ピン孔群Cのそれぞれの位置を基準として、前記キー穴3にキー(K)を挿入して前記内筒4を時計方向に一定角度α回動した場合に、内筒4の下ピン孔4A,・・・,4A,4B,・・・,4B,4C,・・・,4Cとそれぞれ対向する位置に第1の補助ポケット群A´,第2の補助ポケット群B´,第3の補助ポケット群C´を配置している。
この第1の補助ポケット群A´,第2の補助ポケット群B´,第3の補助ポケット群C´のそれぞれには、それと対向する第1の上ピン孔群A,第2の上ピン孔群B,第3の上ピン孔群Cの上ピン孔A1,・・・,A1,B1,・・・,B1,C1,・・・,C1と同数の補助ポケット9・・・,9を設けている。この実施例では、前述した一定角度αを約155度に設定している。この角度に本発明は限定されるものではない。しかしながら、後述するセット状態とリセット状態とが外部から一見して視認容易であることや、又、第2実施例の如く通常のキー(合鍵)では回動することができない一定角度αに設定されることが好ましい。
図示する実施例では、前記補助ポケット9,・・・,9の全てには、天井15との間に介在したバネ10によって内筒4方向に付勢した補助上ピン11と、この補助上ピン11と内筒4との間に補助ピン8を設けている。この補助ピン8は、図4に示すように、円柱状の補助上ピン11と接する頭部を平坦面とし、内筒4側の底部を台形のテーパー部8Aとする凸部8Bを形成している。また、下ピン7の外筒2側の上端部にはテーパー部7Aを有する凹部7Bを形成し、この凹部7Bに、リセット状態位置では補助ピン8の凸部8Bが係脱自在に係合されるようにしてある。この補助ピン8の凸部8Bと下ピン7の凹部7Bとが係合機構を形成している。そして、前記係合機構(8B、7B)により下ピン7に係合した補助ピン8は、内筒4の下ピン孔4A、4B、4Cが補助ポケット9に対向する内筒4の回動位置(リセット状態位置)においては、補助ポケットの長さU1を補助ピン8が移動可能な長さに設けることにより合鍵による内筒4の回動操作で前記係合機構(8B、7B)の作用により下ピン7と補助ピン8との係合が解除できるようにしてあるとともに、内筒4の下ピン孔4A、4B、4Cが上ピン孔A1、B1、C1に対向する内筒4の回動位置(セット状態位置)においては、内筒4の下ピン孔側に移動された補助ピン8は、合鍵と異なるキーによる内筒4の回動操作では上ピン孔A1、B1、C1の長さU2を補助ピン8が移動不可能な長さに設けてあることにより、補助ピン8は下ピン7との係合が解除できないように構成してある。
ここで、リセット状態位置において「補助ポケットの長さU1を補助ピン8が移動可能な長さにする」とは、補助ポケットの長さU1を補助ピン8と補助上ピン11とが移動できる長さにすることである。
また、セット状態位置において「上ピン孔の長さU2を補助ピン8が移動不可能な長さに設ける」とは、合鍵と異なるキーによる内筒4の回動操作では、補助ピン8は、下ピン7との係合機構(補助ピン8の凸部8Bと下ピン7の凹部7B)により下ピン7と係合したままで係合が解除できず内筒4を回動できないことを意味する。この上ピン孔の長さU2を補助ピン8が移動不可能な長さにする方法としては、実施例1の図1〜図8に示しているように、従来のものと同様に高くして上ピン6の長さを長くする方法、または図示していないが上ピン孔A1、B1、C1を閉塞する天井15を従来のものより低くする方法を採用するとよい。
しかも、円柱状の補助上ピン11の径が下ピンや上ピン及び補助上ピンの径と等しく、円筒状の孔である補助ポケット9の内径と略同一の寸法としており、補助ピン8の外周が補助ポケット9の内周に周接しつつ摺動するようにしているので、ピンは全て同じ材料から加工することができると共に補助ポケット孔も、下ピン孔や上ピン孔の加工用の同じドリルで加工できる。しかも補助ポケット9内で補助ピン8が転覆するなどの恐れがない。
(リセット状態からセット状態へ)
この実施例のシリンダー錠1では、工場から出荷時の初期状態では、図1の(B)のリセット状態とされる運用が好ましく、最初に使用されるキーK1をこのリセット状態のキー穴に挿入し、セット状態まで回動してキーK1を抜き取ることにより、シリンダー錠はキーK1にセットされる。次に現在使用しているキーK1から新しいキーK2を合鍵としてセットする場合、キーK1でリセット状態まで回動し、そのリセット状態でキーK1を抜き取る。次に、新しいキーK2を差し込み、セット状態に回動し(元の位置に戻し)、キーK2を抜き取ることにより、新しいキーK2にセットすることができる。また、この実施例では、補助ポケット群を第1〜第3の補助ポケット群A´,B´,C´の3箇所で設ける構成としたが、1箇所だけに補助ポケット群を設ける構成としても良いし、3箇所以上に設けることも可能である。また、一つの補助ポケット群に対する補助ポケット9の数をこの実施例では、8個としているが、これを増減させることも任意である。しかしながら、補助ポケット9の数を減らすことで、新しいキーKに変更できる種類の数(鍵違いの数)が減少するので、鍵違いの数を増やすためには補助ポケットの数を増やすことが好ましい。さらに、補助ポケットの全てに補助ピンを介在させてもよく、任意の箇所に介在させてもよい。なお、鍵違いの数を増やすためには本実施例の如く補助ポケットの全てに補助ピンを介在すればよい。
なお、このリセット状態では予め設定したキー(K,K,・・・,KN)は全て回動可能であり、セット状態に戻してキーを抜くことにより、全てのどのキーにでもセットすることができる。
図3は、リセット状態において合鍵としてセットするキーK1を挿入した状態を示すもので、合鍵としてセットされるキーK1には、内筒4に挿入される平板状の挿入部の上側KU及び下側KDに、鍵山である山部KAと谷部KBが上下対称に設けられている。鍵山が上下対称に設けられているのは、キーK1を上下逆に挿入しても操作できるようにしているからである。
そして、上側KU(又は下側KD)の鍵山は、図1の(A)のセット状態で挿入した時は、図5の(A)の如く第1の上ピン孔群Aと対向する。なお、キーK1を図1の(B)のリセット状態で挿入した時は、図3の(A)の如く下側KD(又は上側KU)の鍵山が第1の補助ピン及び補助上ピン群A´に対向する。
また、図6、図7に示すように、キーK1の挿入部の右側KRに設けた鍵山である山部KAと谷部KBは、第2の上ピン孔群Bに対向し、左側KLに設けた鍵山である山部KAと谷部KBは、第3の上ピン孔群Cに対向する。
図6の(B),(C)に示されるように、キーK1の右側KRに設けた鍵山(谷部KBや山部KA)は、180°回転対称位置であるキーK1の左側KLの部分にも設けられており、同様に図7の(B),(C)に示されるように、キーK1の左側KLに設けた鍵山は、180°回転対称位置であるキーK1の右側KRの部分にも設けられている。従って、キーK1は、上下(または左右)逆向きに挿入しても操作可能である。
なお、図1の(B)のリセット状態でキーK1を挿入した時も上記と同様に、キーK1の挿入部の右側KRの鍵山(谷部KBや山部KA)は第2の補助ポケット群B´に対向し、左側KLの鍵山(谷部KBや山部KA)は第3の補助ポケット群C´に対向するように設けられている。
また、図9の(A)はキーK1の平面図、(B)はその正面図を示すもので、上側KUに4ヶ所皿穴が形成されこれが鍵山の谷部KBであり、山部KAは皿穴が形成されていない平面部である。そして、図3の(A),(B),(C)に示すように、谷部KBと対向する部分では下ピン7がバネ10の付勢により谷部KBに落ち込み、補助ピン8と補助上ピン11との境界線FがシャーラインSLと一致し、内筒4は回動可能となる。
なお、キーK1の平面図の中央より少し前の部分には4ヶ所の皿穴(谷部KB)が形成されており、これがキーK1の上側KUに設けられた鍵山である。そして、この上側の鍵山(4ヶ所の谷部)はキーK2の下側KDの180°回転対称位置にも形成される。
なお、キーK1の正面図の中央より少し下の部分に5ヶ所の鍵山(谷部KB)が形成されているが、これはキーK1の右側KRの中央より少し上部に設けられた右側の鍵山(谷部KB)の180°回転対称位置に設けられている鍵山である。
従って、キ−K1を逆向きに挿入した場合でも、上側の上ピン孔群AにはキーK1の下側の鍵山が対向し、中央より少し上の部分にある右側の上ピン群Bには、キーK1の左側KLの鍵山が対向し、左側の上ピン孔群CにはキーK1の右側KRの鍵山が対向することとなり、キーK1の操作が可能である。
一方、山部KAと対向する部分では、下ピン7と補助ピンとの境界線GがシャーラインSLと一致する。とろこで、境界線Gは補助ピン8の凸部8BがシャーラインSLを跨いで突出して、下ピン7の凹部7Bに係合し、内筒4の回動は阻止された状態となっているが、キーにより内筒に回動力を与えると、図4に示すように下ピンの凹部7Bのテーパー部7Aと補助ピン8の凸部8Bのテーパー部8Aの作用により、バネ10の付勢力に打ち勝って補助ピン8が外筒2の補助ポケット9内に移動し補助ピンと下ピンとの係合が解除され、下ピン7と補助ピン8との境界線GがシャーラインSLと完全に一致し、内筒が回動可能となる。
なお、補助ピン8が補助ポケット9内に移動し得るのは、図3の(C)に示すように補助ポケット9の長さ(深さ)U1と、補助ピン8の長さTおよび補助上ピン11の長さSとの関係を、U1>T+Sとなるようにしてあるからである。
そして、補助ポケット群A´,B´,C´の全ての補助ポケット9の長さ(深さ)は上記のように設けてあり、補助ポケット群A´,B´,C´に対向する位置(リセット状態)では全ての補助ピン8は補助ポケット9内に移動可能である。
即ち、リセット状態では、このシリンダー錠1に設定したキー(チェンジキー)K1〜KNの全てで内筒4の回動が可能となるのである。
次に、図3のリセット状態からキーK1を一定角度αだけ反時計方向に(セット状態に)回動した状態が図5の(A),(B),(C)であり、鍵山の谷部KBに対向する部分では、補助ピン8が下ピン7と上ピン6との間に介在している。一方、山部KAに対向する部分では、下ピン7と上ピン6との間に補助ピン8は介在せず、補助ピン8は第1の補助ポケット群A´の補助ポケット9に残っている。
なお、図5の(D)は、このセット状態でキーK1を抜いた状態であり、シリンダー錠1はキーK1にセットされたことになる。
リセット状態からセット状態への上記の動作説明は、キーの上側KUに設けた鍵山とそれに対向する上ピン孔群Aおよび補助ポケット群A´での上ピン、下ピン、補助ピンおよび補助上ピンとの関係や動作について説明したものであるが、キーの右側KRと左側KLに設けた鍵山についても上記と同様である。
即ち、図6はキーK1にセットした状態でのキーK1の右側KRの鍵山(谷部KBと山部KA)とそれに対向する上ピン孔群Bとの関係を示すもので、図6の(A)は図1の(A)のB−B´断面図、図6の(B)は図6の(A)のY1−Y1´断面図、図6の(C)は図6の(A)のY2−Y2´断面図である。この図からも明らかなように、鍵山の谷部KBに対向する部分では、下ピン7と補助ピン8が内筒4内に収納され、補助ピン8と上ピン6との境界がシャーラインSLに一致し、山部KAに対向する部分では、下ピン7と上ピン6との境界がシャーラインSLに一致するので、内筒4は回動可能である。つまりキー操作が可能である。
同様に、図7はキーK1にセットした状態でのキーK1の左側KLの鍵山とそれに対向する上ピン孔群Cとの関係を示すもので、図7の(A)は図1の(A)のC−C´断面図、図7の(B)は図7の(A)のZ1−Z1´断面図、図7の(C)は図7の(A)のZ2−Z2´断面図である。そして、キーK1の左側KLの鍵山の山部KAに対向する部分では下ピン7と上ピン6との境界がシャーラインSLに一致し、谷部KBに対向する部分では下ピン7と補助ピン8とが内筒4内に収納され、補助ピン8と上ピン6との境界がシャーラインSLに一致するので、内筒4は回動可能である。つまり、キー操作が可能である。
なお、キーK1をセット状態から一定角度αだけ回動したリセット状態(又は、リセット状態でキーK1を挿入した状態)で、キーK1の右側KRおよび左側KLの鍵山(谷部KBと山部KA)と、それに対向する補助ポケット群B´とC´での下ピン7と補助ピン8および補助上ピン11との関係は、前記のキーK1の上側KUの鍵山の場合と同じであるので、図示も説明も省略する。
また、前記の通りキーK1の上側KUと下側KDの鍵山と、右側KRと左側KLの鍵山はそれぞれ180°回転対称位置に設けてあるので、このキーK1は逆向きに挿入しても内筒4の回動が可能である。つまり、キー操作が可能である。
(キーK1にセットされた状態で合鍵でない別のキーK2を挿入した場合)
図5の(D)のキーK1にセットされた状態で別のキーK2をキー穴3に挿入した状態を示すのが図8である。図8の(A)は図1の(A)のA−a−b−A´断面図、(B)は図8の(A)のX1−X1´断面図、(C)は図8の(A)のX2−X2´断面図である。
セットされたキーK1と別のキーK2とは、X1−X1´とX2−X2´部位でキーの鍵山の形状が異なる。具体的には、図5−1の(A),(B)と図8の(A),(B)を対比すれば明らかなように、図5−1の(A)のX1−X1´部位でキーK1は谷部KBとなっているが、図8の(A)のキーK2は山部KAとなっており、図5−1の(A)のX2−X2´部位でキーK1は山部KAとなっているが、図8の(A)のキーK2は谷部KBとなっている。この2つの部位でキーの鍵山形状が異なることから、キーK2をキー穴3に挿入してキーを回そうとしても、回すことができない。
すなわち、図8の(A),(B)に示すようにセットされていない別のキーK2のX1−X1´部位では、補助ピン8は外筒2の上ピン孔A1内に収納されその凸部8Bが下ピン7の凹部7Bに係合し、凸部8Bのテーパー部8AがシャーラインSLを跨いだ状態となっており、キーK2による内筒の回動力により補助ピン8のテーパー部8Aと下ピン7の凹部のテーパー部7Aの作用により、補助ピン8は上ピン孔A1に移動しようとする(補助ピンと下ピンとの係合が解除されようとする)が、上ピン孔A1の長さ(深さ)U2は、補助ピン8の長さTと上ピン6の長さS1との関係がU2<T+S1となるように設けられているので、上ピン6の上端が天井15に当接した状態となっており、キーK2に大きい回動力を加えても補助ピン8は上ピン孔A1側に移動し得ず(補助ピンと下ピンとの係合は解除されず)キーK2では内筒4は回動できない。即ち、キーK2の操作は不可能である。
また、図8の(A),(C)に示すようにキーK2のX2−X2´部位では、補助ピン8は介在しておらず、上ピン6の一部が内筒2の下ピン孔4Aに入り込んで上ピン6がシャーラインSLを跨いだ状態となっており、内筒2は回動できない。即ち、キーK1にセットされたシリンダー錠1を別のキーK2で操作することは不可能である。
なお、他の別のキーK3,・・・,KNでも、鍵山形状がキーK1と異なるので操作することは不可能である。
(クラッチ機構)
上記に説明した実施例1では、セットされたキー(例えばK1)は、360°回動可能であるので、キーK1をリセット位置まで回動して、その位置でキーを抜く事態が起り得る。そして、そのリセット位置で誤まって例えば別のキーK2を挿入してセット状態に回動してキーK2を抜くと、シリンダー錠1がキーK2にセットされてしまい、キーK1の使用ができないという不都合が生じる恐れがあった。
そこで、実施例2のシリンダー錠ではクラッチ機構を設け、通常使用するキー(K1,K2,・・・,KN)ではリセット位置まで回動できないようにし、リセット位置まで回動して新しいキーにセットするためには必ず特定のリセットキーを要するようにしたものである。従って、誤ってリセットされ新しいキーにセットされるという不都合を解消できる。
図9ないし図13は本発明の実施例2を示すもので、図9は、本実施例2のシリンダー錠1に使用されるキーK1を示し、(A)は平面図で、(B)はその正面図である。
なお、このキーK1は前記の実施例1のシリンダー錠1で使用するキーK1と全く同じキーであるが、後述するようにこのキーK1ではクラッチ機構を解除できないので、リセット位置(即ち一定角度α)まで回動できない。
図10は、リセットキーRK1を示し、(A)は平面図で、(B)はその正面図である。このリセットキーRK1は、キーK1と全く同じ鍵山が形成されており、異なる部分はその長さL2がキーK1の長さL1より長く設けられ、その先端部に後述のクラッチ機構を解除させる切欠RKAが形成されている点である。そして、後述するようにこのリセットキーRK1では、クラッチ機構を解除することができ、リセット位置まで回動できる。
図11は、本実施例2のシリンダー錠1がキーK1用にセットされた状態で、キーK1を挿入した状態の図1の(A)のA−a−b−A´における要部断面図である。キーK1の鍵山(谷部KBと山部KA)に対向する下ピン7や補助ピン8および上ピン6などの関係は、前述した実施例1と同じであり、キーK1で内筒4の回動が可能な状態である。
図12は、クラッチ機構20を構成する部材を示し、(A),(B)はカム50の斜視図と側面図、(C),(D)はクラッチ板40の斜視図と側面図、(E),(F)は座金30の斜視図と側面図である。そして、図11に示されるように、円板状の座金30は内筒4の後端に皿穴32,32を介してネジ(図示せず)により固定されている。また、円板状のクラッチ板40が座金30とカム50との間に、外筒2の後端に設けた空間部2A内で外筒2および内筒4の軸方向の前後に摺動可能に設けられ、カム50とクラッチ板40との間に設けたバネ54により常に座金30に当接するように付勢されている。
なお、座金30にはピン31,31が突設されており、クラッチ板40にはこのピン31が係合する穴42,42が設けられ、常に図11に示されるように、座金30のピン31,31がクラッチ板40の穴42,42に係合している連係状態にある。
従って、図11の状態(クラッチ機構20の連係状態)では、内筒4の回動により、座金30のピン31,31を介してクラッチ板40も一体に回動する。
一方、クラッチ板40にはピン41,41が突設されており、その先端がカム50に設けた係合穴52,52に常に係合している。従って、図11の状態では、キーK1により内筒4を回動すると、座金30のピン31を介してクラッチ板40が回動し、クラッチ板40のピン41を介してカム50も一体に回動される。 なお、カム50のカム片51の先端は、シリンダー錠1の後端部を覆うようにして取り付けられた椀状のカバー70の中央部に設けた穴71からカバー70の外に突出し、扉Dに取り付けた錠Mの施錠部材(図示せず)を作動させるハブ60の係合穴60Aに係合しており、キーK1による内筒4の回動によりハブ60を回動させて錠Mの施錠、解錠操作を行う。その他、図中80は、シリンダー錠1を収納するケースであり、扉への取り付け方法は周知の構成であるので図示しないが、ケース80に固設された2本の取付柱を扉に貫通させて室内側に望ませ、室内側からサムターン等の座からネジを取付柱に設けられたネジ穴にねじ込んで扉に取り付け固定される。なお、前記のカバー70はネジ72,72でケース80の後端部に固着されている。
なお、カム50はその円板55の外周部が外筒2の後端部に設けた空間部2Aの内周部にガイドされて回動するように設けられると共に、外筒2の空間部2Aに設けた段部2A1とカバー70とにより、前後方向の移動が規制されて保持されている。
(キーK1による操作)
ところで、キーK1による錠Mの施錠、解錠操作は通常の施錠、解錠操作と同じであり、キーK1を時計(反時計)方向に90°回してハブ60を回動させて施錠し、90°戻してキーK1を抜く。また、キーK1を反時計(時計)方向に90°回して解錠し90°戻してキーK1を抜く操作となる。
なお、時計(反時計)方向に90°回して施錠または解錠した時、ハブ60はそれ以上回らないように構成されている。即ち、キーK1では図1の(A)のセット状態から時計方向および反時計方向に90°しか回すことができないので、セット状態から時計方向に155°の一定角度で設けられているリセット位置までは回せないのである。
ところで、図示しないがカム50のカム片51とハブ60の係合穴60Aとの係合関係は、90°の遊びを設けてあり、90°キーを戻す時ハブは不動であり施錠および解錠状態が保持される周知の構造である。
(リセットキーRK1による操作)
次に、図13は図11のキーK1にセットされた状態でキーK1を抜き、リセットキーRK1を挿入した状態を示す。
リセットキーRK1の鍵山は前記の通りキーK1と全く同じに形成してあるので、鍵山
とピン群との動作はキーK1と同じであり、リセットキーRK1によっても内筒は回動可能である。
ところで、リセットキーRK1はキーK1より長く設けてあり、挿入した時その先端部がクラッチ板40の凸部43を押して、クラッチ板40をバネ54の付勢力に抗してカム50の方向に押し込む。そうすると、クラッチ板40の穴42,42と座金30のピン31,31との係合が解除され、クラッチ機構20は非連係状態となるので、座金30の回動は規制されなくなり、内筒は360°自由に回動可能となる。従って、リセットキーRK1では、リセット位置まで回動することができる。
なお、リセットキーRK1の先端に設けられた切欠RKAは、リセットキーRK1を挿入した時に座金30に当接することなく、クラッチ板40を押し込むことができるようにした逃げのための切欠である。一方、座金30には穴33,34が形成してあり、リセットキーRK1の先端部が係入し、クラッチ板40を押し込むようにしてある。
従って、現在使用しているキーK1を新しいキーK2にチェンジするには、キーK1に対応するリセットキーRK1によりリセット位置まで内筒を回動してリセットキーRK1を抜き取り、そのリセット状態で別のキーK2を挿入し、セット位置に戻してキーK2を抜き取れば、シリンダー錠1はキーK2にセットされたことになり、キーK2のみの操作が可能で元のキーK1の操作は不可能となる。
(このキーチェンジ方法は、リセットキーRK1によりクラッチ機構を解除する以外、鍵山と下ピンや補助ピンおよび上ピン等の関係や動作は実施例1と全く同じである。)
なお、この実施例2では使用するキーに対応するリセットキーを必ず用意することが必要があり、2N通りの鍵違いのキーを設ければ同じ数の2N通りのリセットキーを用意することが必要である。
以上の通り、実施例2では、例えば住人が使用するキー(K1,K2,・・・,KN)では内筒をリセット位置まで回すことができないので、誤ってリセットされ、意思に反して新しいキーにセットされてしまうという不都合が起きる恐れが全くなくなる。
なお、使用するキーに対応するリセットキーは管理人が管理し、住人の転出入等によるキーチェンジが必要となった都度管理人がリセットキーを用いてリセットし、新しいキーにキーチェンジを行うようにする運用が好ましい。
1 シリンダー錠
2 外筒
3 キー穴
4 内筒
4A、4B、4C 下ピン孔
5 バネ
6 上ピン
7 下ピン
7A テーパー部
7B 凹部
8 補助ピン
8A テーパー部
8B 凸部
9 補助ポケット
10 バネ
11 補助上ピン
15 天井
20 クラッチ機構
30 座金
40 クラッチ板
50 カム
60 ハブ
60A 係合穴
70 カバー
80 ケース
A 第1の上ピン孔群
A1 第1の上ピン孔
A´ 第1の補助ポケット群
B 第2の上ピン孔群
B1 第2の上ピン孔
B´ 第2の補助ポケット群
C 第3の上ピン孔群
C1 第3の上ピン孔
C´ 第3の補助ポケット群
K1 キー
K2 別のキー
RK1 リセットキー
D 扉
α 一定角度
M 錠
SL シャーライン




Claims (3)

  1. 長手方向に複数の上ピン孔を有するとともに該上ピン孔にはバネにより内筒方向に付勢された上ピンを有する外筒と、該外筒に回動自在に嵌挿されるとともに、キー穴を貫通し前記外筒の複数の上ピン孔と対向する複数の下ピン孔を有するとともに該下ピン孔には下ピンを有する内筒と、前記外筒の上ピン孔から一定角度の回動位置であって内筒の下ピン孔と対向する位置に設けた複数の補助ポケットと、前記補助ポケットの全てあるいは任意の箇所に、バネにより内筒方向に付勢された補助上ピンと補助ピンとを設けると共に、該補助ピンを前記下ピンに係合させる係合機構とを備えてなる、施解錠用のキーを変更することが可能なシリンダー錠であって、
    前記係合機構により下ピンに係合した補助ピンは、内筒の下ピン孔が補助ポケットに対向する内筒の回動位置(リセット状態位置)においては、補助ポケットの長さを補助ピンが移動可能な長さに設けることによりキーによる内筒の回動操作で前記係合機構の作用により下ピンとの係合が解除できるようにしてあるとともに、内筒の下ピン孔が上ピン孔に対向する内筒の回動位置(セット状態位置)においては、上ピン孔の長さを補助ピンが移動不可能な長さに設けてあることにより、合鍵と異なるキーによる内筒の回動操作では補助ピンは下ピンとの係合が解除できないように構成してあることを特徴とするシリンダー錠。
  2. 外筒に形成した上ピン孔群は外筒の円周方向に間隔をおいて第1、第2、第3の3列設けるとともに、内筒には前記上ピン孔群に対向して第1、第2、第3の3列の下ピン孔群を設け、
    前記外筒には、第1の上ピン孔群と第2の上ピン孔群と第3の上ピン孔群のそれぞれの位置を基準として、キー穴にキーを挿入して内筒を時計方向に一定角度α回動した場合に、内筒の第1、第2、第3の下ピン孔群のそれぞれに対向する位置に、第1、第2、第3の3列の補助ポケット群を設けてなることを特徴とする請求項1に記載のシリンダー錠。
  3. 前記長手方向に複数の上ピン孔を設けた上ピン孔群は、外筒の複数個所に設けてなり、それぞれの上ピン孔群を形成した位置を基準として、前記一定角度の回動位置に複数の補助ポケットからなる補助ポケット群をそれぞれ設ける一方、
    キーによる内筒の回動により、クラッチ機構を介して常に連係状態にある錠のハブを連動して回動し、錠の施錠部材を作動して施錠、解錠するように設けると共に、
    リセットキーにより前記クラッチ機構の連係状態を解除して非連係状態とすることにより、錠のハブとは無関係に内筒が360°回動可能に構成してなることを特徴とする請求項1または2に記載のシリンダー錠。
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