JP5563358B2 - 可変式シリンダー錠 - Google Patents

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本発明は、錠のキーコードを変更可能な可変式シリンダー錠に関するものである。
賃貸マンション、特にほぼ定期的に入居者が入れ替わる学生用の賃貸マンション(住居)やホテル(宿泊施設)等(以下、住居等とも言う)においては、キーの紛失や、盗難等が生じた場合、悪意のある人にそのキーが複製されて不正に解錠される懸念があるため、別のシリンダー錠に変えることが望ましい。
一方で、シリンダー錠の取替工事は時間が掛かる上、無駄な費用が掛かるため、住居等の管理者側からすると、出来るだけシリンダー錠の取替工事は行いたくないという要望があった。
そこで最近では、そのような住居等においては、シリンダー錠を取り替えることなく、既設シリンダー錠の鍵穴のコードを容易に変更できる可変式のシリンダー錠が採用されている。例えば、特許文献1には、鍵穴のコードを変更可能な複数のオーナーキーがあり、鍵穴のコードを操作して新たなオーナーキーに適合するように変更できる可変式シリンダー錠が開示されている。
特開平11−125039号公報
しかしながら、特許文献1に記載の発明は、未操作のオーナーキーを紛失したり、オーナーキーを操作する順番を誤った場合、新たな鍵穴のコードに変更できなくなったり、鍵穴のコードが中途半端に変更される場合があり、その結果、施・解錠できなくなる問題があった。
また、特許文献1に記載の発明は、鍵穴のコードを変更すると、補助タンブラがシリンダー錠から除去されるため、一旦、鍵穴のコードが変更されると変更前のコードに戻せなくなる。即ち、特許文献1では、鍵穴のコード変更は設定された回数分(オーナーキーの数)を超えて行うことが出来なかった。即ち、鍵穴のコードを設定された回数分を超えて変更を行おうとした場合、従来のシリンダー錠と同様、新たなシリンダー錠に取り替えるほかなかった。
そこで、本発明では、鍵穴のコードを容易に変更できると共に、同じ鍵穴のコードに何度でも変更可能な可変式シリンダー錠を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、外筒と、当該外筒に対して相対的に回転できるように装入され軸方向に鍵穴が設けられた内筒を有し、前記内筒は、鍵穴と外部が連通した複数の内筒側孔が軸方向に配列されて設けられ、当該内筒側孔には内側タンブラが内蔵されており、前記外筒には、前記内筒側孔に対応する箇所に外筒側孔が設けられ、当該外筒側孔には外側タンブラが内蔵されており、前記外側タンブラは、常時内筒側に押圧されており、内側タンブラと外側タンブラの組み合わせの内の1又はそれ以上の組み合わせでは、内側タンブラと外側タンブラとの間に補助タンブラが介在されており、鍵穴のコードに適合する鍵が挿入されると、前記内側タンブラと外側タンブラの界面、補助タンブラと内側タンブラの界面又は補助タンブラと外側タンブラの界面が、外筒と内筒の界面と一致して内筒が外筒に対して回転可能となり、鍵穴のコードに適合しない鍵が挿入されると、内側タンブラと外側タンブラのいずれか一方が内筒と外筒の界面に跨る状態、あるいは補助タンブラが外筒と内筒の界面に跨る状態となり内筒の回転が阻止されるシリンダー錠であり、1又はそれ以上の前記補助タンブラは、鍵穴のコードを変更するための変更用補助タンブラであり、少なくとも2個の前記外側タンブラは、互いに連動して動作する連動タンブラであり、連動タンブラにおける一方の外側タンブラたる保持側タンブラと、内側タンブラとの間に変更用補助タンブラが位置する状態を基本状態とし、前記外筒と内筒は、前記外筒側孔及び内筒側孔に対して並列に配された外筒側補助孔と内筒側補助孔を有し、外筒側補助孔が内筒側補助孔に対応する位置に配されており、内筒側補助孔は、内側タンブラたる変更用内側タンブラが配されると共に、所定条件を満たす鍵により前記変更用補助タンブラを仮置き可能な仮置き部が形成されるもので、外筒側補助孔は、外側タンブラたる変更用外側タンブラが配され、当該変更用外側タンブラは常に押圧されており、変更用内側タンブラと変更用外側タンブラとの間に変更用補助タンブラが位置する状態を変形状態としており、変形状態で特定の鍵が鍵穴に挿入されると、前記連動タンブラの他方の外側タンブラたる非保持側タンブラが内側タンブラに押圧され保持側タンブラの内筒側への突入が阻止されて、当該保持側タンブラと内側タンブラとの間に空隙が形成され、所定の位置にある変更用補助タンブラが前記空隙内に導入されて基本状態となり、当該基本状態を経てから鍵穴のコードが変更可能なことを特徴とする可変式シリンダー錠である。
本発明の可変式シリンダー錠は、鍵穴のコードを変更するための変更用補助タンブラと、少なくとも2個の外側タンブラにより構成されて互いに連動して動作する連動タンブラを備えており、基本状態において、連動タンブラの保持側タンブラと内側タンブラとの間に変更用補助タンブラを配置する構成を備えている。また、基本状態から、変更用補助タンブラが所定の位置に移動した変形状態においては、連動タンブラと内側タンブラとの間には変更用補助タンブラが存在しないため、鍵穴に挿入される鍵によって、連動タンブラの非保持側タンブラを外部方向に押圧して、残りの保持側タンブラ側に空隙を形成することができる。これにより、変形状態における変更用補助タンブラを前記空隙を介して、元々配置されていた場所(基本状態における位置)に戻すことが可能となる。そして、本発明の可変式シリンダー錠では、鍵穴のコードを変更する場合、この基本状態を経てからコード変更が可能な構成とされている。
即ち、本発明の可変式シリンダー錠は、鍵穴のコードを変更した後に、さらに新たに鍵穴のコードを変更する場合であっても、一旦、基本状態を経てから変更される構成であるため、設定された鍵穴のコードが複数あっても、従来の可変式シリンダー錠のようにコード変更の順番を気にする必要がない。具体的には、例えば、ナンバー1〜9(基本状態のコードをナンバー1の鍵のコードとする)までの鍵があるとして、現在の鍵穴がナンバー2の鍵に適合するコードで、ナンバー8の鍵に適合するコードに変更する場合であっても、当該コードを一旦基本状態にしてから、直接ナンバー8の鍵に適合するコードに変更することが可能である。即ち、現在、ナンバー2の鍵に適合するコードである場合であっても、隣のナンバー3の鍵から順番にナンバー8の鍵まで操作して目的の鍵穴のコードまで変更していくような煩わしい作業を要さない。
また、本発明の可変式シリンダー錠は、鍵穴のコードを変更する場合、一旦鍵穴のコードを基本状態に戻すため、一度変更した鍵穴のコードでも何度も変更することが可能である。これにより、鍵穴のコードが変更できなくなるという問題が解消されるため、新たなシリンダー錠に取り替えることを要さない。即ち、本発明の可変式シリンダー錠を賃貸マンションやホテル等の人の入れ替わりが絶えない住居等に採用しても、シリンダー錠を取り替える必要がなく、無駄な費用を削減できる。
請求項2に記載の発明は、可変式シリンダー錠は、少なくとも基本状態の鍵穴のコードに適合する基本鍵と、基本状態から鍵穴のコードを変更可能な交換鍵と、前記特定の鍵たるリターン鍵を使用可能であり前記基本状態で基本鍵が鍵穴に挿入された場合、内筒側孔と外筒側孔の組み合わせの中で変更用補助タンブラが存在しない組み合わせの部位においては、前記内側タンブラと外側タンブラの界面が外筒と内筒の界面と一致し、変更用補助タンブラが存在する組み合わせ部位においては、保持側タンブラと変更用補助タンブラの界面が外筒と内筒の界面と一致し、変更用補助タンブラを内筒内に抱えた状態で内筒が回転可能であり、前記基本状態で交換鍵が鍵穴に挿入された場合、内筒側孔と外筒側孔の組み合わせの中で変更用補助タンブラが存在しない組み合わせの部位においては、前記内側タンブラと外側タンブラの界面が外筒と内筒の界面と一致し、さらに内筒側補助孔に前記仮置き部が形成され、変更用補助タンブラが存在する組み合わせ部位においては、変更用補助タンブラと内側タンブラの界面が外筒と内筒の界面と一致し、変更用補助タンブラを外筒内に残した状態で内筒を回転可能であり、当該状態で内筒を回転して仮置き部に変更用補助タンブラを移動して変更用補助タンブラの配置を前記変形状態に変更可能であり、前記変形状態でリターン鍵が鍵穴に挿入された場合、内筒側孔と外筒側孔の組み合わせの中で変更用補助タンブラが存在しない組み合わせ部位においては、前記内側タンブラと外側タンブラの界面が外筒と内筒の界面と一致し、連動タンブラの非保持側タンブラが内側タンブラに押圧され、保持側タンブラの内筒側への突入が阻止されて保持側タンブラと内側タンブラとの間に空隙が形成され、変更用補助タンブラが存在する組み合わせ部位においては、変更用補助タンブラが変更用内側タンブラを介して前記仮置き部から押し出され、変更用補助タンブラと変更用内側タンブラとの界面が外筒と内筒の界面と一致し、変更用補助タンブラを外筒側補助孔に残した状態で内筒を回転可能であり、当該状態で内筒を回転して、前記空隙に変更用補助タンブラを移動させて補助タンブラの配置を基本状態に戻すことを特徴とする請求項1に記載の可変式シリンダー錠である。
本発明の可変式シリンダー錠は、基本状態の鍵穴のコードに適合した基本鍵と基本状態から鍵穴のコードを変更可能な交換鍵の他に、変更用補助タンブラの位置を変形状態から基本状態に戻すことができるリターン鍵が使用可能な構成である。即ち、目的に応じてそれぞれの鍵を使用することで、可変式シリンダー錠を便利に使用することができる。具体的には、基本状態の鍵穴のコードを利用する場合は基本鍵を操作し、基本状態の鍵穴のコードから新たなコードに変更する場合は、基本状態の鍵穴に交換鍵を挿入して操作することで鍵穴のコードが変更される(変形状態)。また、変形状態の鍵穴のコードをさらに新たなコードに変更する場合は、リターン鍵を操作することで簡単に基本状態に戻せるため、その後は前記同様、容易に目的の交換鍵の鍵穴のコードに変更することができる。
また、本発明の可変式シリンダー錠は、外筒に変更用外側タンブラが配された外筒側補助孔を有し、内筒に変更用内側タンブラが配された内筒側補助孔を有し、さらに内筒側補助孔に仮置き部を形成可能な構成である。逆に言えば、内筒側補助孔に形成した仮置き部を閉鎖することも可能である。即ち、本発明では、変更用補助タンブラが内筒側補助孔の仮置き部に位置する状態から、変更用内側タンブラを仮置き部が閉鎖される方向に移動させることで、変更用補助タンブラを内筒側補助孔から外筒側補助孔に移動させることができる。さらに、このとき、連動タンブラの保持側タンブラに対応する内筒側孔に空隙を形成させることができる。即ち、この状態で内筒を回転させて、その空隙と変更用補助タンブラを保持した外筒側補助孔とを向かい合わせると、変更用補助タンブラが押し出されて空隙に配置されて基本状態に戻る。即ち、本発明の可変式シリンダー錠によれば、変更用補助タンブラを連動タンブラと内側タンブラとの間と、変更用外側タンブラと変更用内側タンブラとの間を往復移動させるだけで、容易に鍵穴のコードが変更できる。従って、本発明の可変式シリンダー錠は、鍵穴のコードを変更する構造が単純であるため、生産効率を向上させることができる。
本発明の可変式シリンダー錠は、前記外筒側孔は、外筒の軸方向一定領域毎に合計5つずつ形成されており、その内少なくとも2つの外筒側孔は外筒の軸線に直交する同一断面上に配されると共に当該2つの外筒側孔の内の1つに対して残りの外筒側孔の内の少なくとも別の1つが外筒の周方向に90度離れて配置され、前記内筒側孔は、内筒の軸方向一定領域毎に合計5つずつ形成されており、その内少なくとも2つの内筒側孔は内筒の軸線に直交する同一断面上に配されると共に当該2つの内筒側孔の内の1つに対して残りの内筒側孔の内の少なくとも別の1つが内筒の周方向に90度離れて配置されていることが望ましい。(請求項3)
本発明に関連する発明として、前記変更用補助タンブラ球体とし、前記保持側タンブラと対向する内側タンブラ及び変更用内側タンブラ外筒側端部に変更用補助タンブラを保持可能な開口が形成されているのが好ましい
かかる構成によれば、変更用補助タンブラが球体であるため、基本状態から変形状態、又は変形状態から基本状態とコードが変更される場合であっても、変更用補助タンブラの移動がスムーズである。
請求項に記載の発明は、外筒側補助孔は、段部を有し、前記段部が、変更用外側タンブラの内筒側への突入を阻止することを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の可変式シリンダー錠である。
かかる構成によれば、変更用外側タンブラが内筒側補助孔に突入することがないため、内筒側補助孔に容易に空間(仮置き部)を形成することが可能となる。
本発明の可変式シリンダー錠は、2つの外側タンブラが連動して動作する連動タンブラを用いて、鍵の操作により、変更用補助タンブラを基本状態の配置や変形状態の配置に変更して鍵穴のコードを容易に変更できるため、鍵穴のコードを容易に変更できると共に、同じ鍵穴のコードに何度でも変更することができる。
本発明の実施形態に係る可変式シリンダー錠を示す斜視図である。 図1の可変式シリンダー錠の一部を破断して外筒側孔及び内筒側孔を示す斜視図である。 図2に示す可変式シリンダー錠の外筒側孔に外側タンブラを配し、内筒側孔に内側タンブラを配した状態を示す斜視図である。 外側タンブラ及び内側タンブラの拡大斜視図である。 図1の可変式シリンダー錠の一部に注目して模式的に示したA−A断面で、鍵が挿入されていない状態での基本状態を示す断面図である。 可変式シリンダー錠における図5のB−B方向の断面図である。 第1子鍵(基本鍵)を示す図で、(a)は平面図で、(b)は側面図である。 第2子鍵(交換鍵)を示す図で、(a)は平面図で、(b)は側面図である。 リターン鍵を示す図で、(a)は平面図で、(b)は側面図である。 親鍵を示す図で、(a)は平面図で、(b)は側面図である。 図1の可変式シリンダー錠の一部に注目して模式的に示したA−A断面で、基本状態の鍵穴のコードに適合する第1子鍵が挿入された状態を示す断面図である。 可変式シリンダー錠における図11のB−B断面で、(a)〜(b)は、基本状態の鍵穴のコードに適合する第1子鍵が挿入されて解錠されるまでを示す段階毎の断面図である。 図1の可変式シリンダー錠の一部に注目して模式的に示したA−A断面で、基本状態の鍵穴に第2子鍵が挿入された状態を示す断面図である。 可変式シリンダー錠における図13のB−B断面で、(a)〜(d)は、基本状態の鍵穴に第2子鍵が挿入されて第2子鍵に適合する鍵穴のコードに変更されるまでを示す段階毎の断面図である。 可変式シリンダー錠のB−B断面で、(a)は、鍵が挿入されていない状態の第1変形状態を示す断面図で、(b)は、第1変形状態の鍵穴に適合する第2子鍵が挿入されて操作された状態を示す断面図である。 図1の可変式シリンダー錠の一部に注目して模式的に示したA−A断面で、第1変形状態の鍵穴に第1子鍵が挿入された状態を示す断面図である。 可変式シリンダー錠における図16のB−B断面で、第1変形状態の鍵穴に第1子鍵が挿入されて操作した状態を示す断面図である。 図1の可変式シリンダー錠の一部に注目して模式的に示したA−A断面で、第1変形状態の鍵穴にリターン鍵が挿入された状態を示す断面図である。 可変式シリンダー錠における図18のB−B断面で、(a)〜(d)は、第1変形状態の鍵穴にリターン鍵が挿入されて基本状態に戻されるまでの状態を示す段階毎の断面図である。 図1の可変式シリンダー錠の一部に注目して模式的に示したA−A断面で、基本状態のコードの鍵穴に親鍵が挿入された状態を示す断面図である。 可変式シリンダー錠における図20のB−B断面で、基本状態のコードの鍵穴に親鍵が挿入されて操作された状態を示す断面図である。 図1の可変式シリンダー錠の一部に注目して模式的に示したA−A断面で、第1変形状態のコードの鍵穴に親鍵が挿入された状態を示す断面図である。 可変式シリンダー錠における図22のB−B断面で、第1変形状態のコードの鍵穴に親鍵が挿入されて操作された状態を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る可変式シリンダー錠1について説明する。
なお、上下左右の位置関係については、特に断りがない限り、図面を基準として説明する。
本実施形態の可変式シリンダー錠1は、図1,2に示すように、表面に多数の窪みがある所謂ディンプル型の鍵51を操作して図示しない戸体の施・解錠を可能とするもので、外筒2と、外筒2に対して相対的に回転するように装入される内筒3と、図3に示すように、外筒2に内蔵される外側タンブラ5と、外側タンブラ5を内筒側に付勢する圧縮バネ(付勢手段)6と、内筒3に内蔵される内側タンブラ7と、外筒2と内筒3との間を移動する変更用補助タンブラ8によって構成されている。なお、可変式シリンダー錠1及び鍵51の図面は、本発明に関わる箇所に注目して描いており、その他の箇所は簡略化している。
外筒2は、円筒状のもので、軸方向に中心軸を含む貫通孔11を有し、その貫通孔11に後述する内筒3が軸の周方向に回転可能に装着される。また、外筒2は、後述する外側タンブラ5が配置される複数列の外筒側孔12が、外筒の外部側から見て軸方向に並列に並べて設けられている。外筒側孔12は、断面形状がほぼ円形の貫通した孔で、外筒2の貫通孔11から5方向に放射状に延びると共に、いずれの外筒側孔12の貫通方向も外筒2の軸にほぼ直交するように延びている。具体的には、外筒側孔12は、図2に示すように、貫通孔11から水平方向(図2,3の左右方向)に延びる外筒側主孔(外筒側孔)30,13と、貫通孔11から鉛直方向(図2,3の上方向)に延びる外筒側補助孔(外筒側孔)15a〜15dと、貫通孔11から異なる斜め下方向に延びる2つの図示しない補助的外筒側孔があり、各外筒側孔12が軸方向に並列に並べられている。
また、外筒側主孔13の中心軸は、外筒側主孔30の中心軸と同一の断面(外筒2の軸線に直交する断面)上に存在せず、且つ一部の外筒側補助孔15の中心軸と同一の断面(外筒2の軸線に直交する断面)上に存在するように設定されている。換言すると、図5に示すように、外筒側主孔13と外筒側主孔30とは、外筒2の軸方向に交互に並べられており、且つ、外筒側主孔13は、図6に示すように、一部の外筒側補助孔15a,15bと外筒の軸方向同一位置に配列されている。一方、外筒側主孔30は、中心軸が残りの外筒側補助孔15c,15の中心軸と同一の断面(外筒2の軸線に直交する断面)に存在するように設定されている。即ち、外筒側孔30と、残りの外筒側補助孔15c,15dとは、外筒2の軸方向同一位置に配列されている。
なお、図示しない補助的外筒側孔は、基本的に外筒側主孔13の構成とほぼ同じであり、本発明の特有の動作に直接関与しないため、説明を省略する。
外筒側主孔13,30は、それぞれ外筒2の軸方向に8個ずつ設けられている。また、本実施形態の可変式シリンダー錠1は、外筒側主孔13と外筒側主孔30にそれぞれ、軸方向に隣接する外筒側孔12同士が連通した外側連通孔16が2箇所ずつ設けられている。外側連通孔16は、後述する2個の外側タンブラ5が連動して動作する連動タンブラ25が配される部位である。本実施形態では、図5に示すように、右に位置する外筒側主孔13においては、下(鍵挿入口50)から4個目と5個目の2個の外筒側主孔13が連通した外側連通孔16aと、6個目と7個目の2個の外筒側主孔13が連通した外側連通孔16bが設けられ、左に位置する外筒側主孔30においては、下(鍵挿入口50)から1個目と2個目の2個の外筒側主孔30が連通した外側連通孔16cと、7個目と8個目の2個の外筒側主孔13が連通した外側連通孔16dが設けられている。なお、外側連通孔16以外の外筒側主孔13,30には、後述する外側主タンブラ(外側タンブラ)9が配される。
図1に示すように、外筒2の鉛直方向上部に位置する外筒側補助孔15a〜15dは、外筒2の軸方向に4個設けられている。また、外筒2には、外筒側補助孔15a〜15dを結んだ直線上、且つ外筒側補助孔15a〜15dを挟む位置に、鍵穴17と連通しない穴39,40が形成されている。なお、穴39,40は、本発明に直接的に関係しないため簡単に説明すると、穴39,40は防犯用のもので、穴39には図示しないピンが挿通され、穴40には外筒側補助孔15a〜15dを覆う図示しないピンカバーのかしめ部分が引っ掛かり、それの外れを防止する抜け止め用の穴である。
外筒側補助孔15a〜15dには、内筒3側の内径を狭くした段部34が設けられている。本実施形態では、図1,5,6に示すように、鍵挿入口50側から2個目の外筒側補助孔15aと、鍵挿入口50側から5個目の外筒側主孔13とが同一断面(外筒2の軸に直交する断面)に配置され、鍵挿入口50側から3個目の外筒側補助孔15bと、鍵挿入口50側から7個目の外筒側主孔13とが同一断面に配置され、さらに鍵挿入口50側から1個目の外筒側補助孔15cと、鍵挿入口50側から2個目の外筒側主孔30とが同一断面に配置され、鍵挿入口50側から4個目の外筒側補助孔15dと、鍵挿入口50側から8個目の外筒側主孔30とが同一断面に配置されている。なお、外筒側補助孔15には、後述する変更用外側タンブラ14が配置される。
内筒3は、図2に示すように、円筒状のもので、外径が外筒2の貫通孔11の内径とほぼ等しく、貫通孔11内で軸の周方向に回転可能に装着される。内筒3は、軸方向の長さが外筒2より若干長く、一方の端部が外筒2の端部から突出しており、その突出側の端部に軸方向に貫通した鍵穴17が形成されている。また、内筒3には、外筒2の外筒側孔12に対応する位置に鍵穴17に連通した内筒側孔18が設けられている。内筒側孔18は、後述する内側タンブラ7が配される部位で、断面形状がほぼ円形状の貫通した孔である。そして、内筒側孔18は、外筒側孔12と同様、鍵穴17から5方向に放射状に延びており、外筒2の軸に対してほぼ直交している。
具体的には、内筒側孔18は、図2に示すように、鍵穴17から水平方向(図2の左右方向)に延びる内筒側主孔(内筒側孔)20と、鍵穴17から鉛直方向(図2の上方向)に延びる内筒側補助孔(内筒側孔)21a〜21dと、鍵穴17から斜め下方向に延びる図示しない補助的内筒側孔があり、5方向の内筒側孔18は外筒側孔12と同様、それぞれの内筒側孔18は外部側から見て並列に並べられている。
また、内筒側主孔20の中途には、内径を狭くした段部22が設けられている。即ち、段部22は、後述する内側主タンブラ10が鍵穴17に落ち込まないようにストッパーの機能を果たすものである。また、内筒側補助孔21にも、段部22が設けられており、段部22により、後述する変更用内側タンブラ19が鍵穴17に落ち込まないように設定されている。
また、外筒側孔12に配される外側タンブラ5は、図3,4に示すように、ピン型であり、外筒側主孔13,30並びに図示しない補助的外筒側孔に配される外側主タンブラ9と、外側連通孔16a〜16dに配される連動タンブラ25と、外筒側補助孔15に配される変更用外側タンブラ14がある。また、内筒側孔18に配される内側タンブラ7も、ピン型であり、内筒側主孔20並びに図示しない補助的内筒側孔に配される内側主タンブラ10と、内筒側補助孔21に配される変更用内側タンブラ19がある。
外側主タンブラ9は、図4に示すように、一方の端面が閉塞され、他方の端面が開放された筒体である。外側主タンブラ9は、閉塞された端面を内筒3側に向けつつ、開放された端面側に圧縮バネ6が配されて、当該圧縮バネ6により常時内筒3側に付勢される部材である。
変更用外側タンブラ14は、外側主タンブラ9とほぼ同じ構成であるため説明を省略する。
なお、全ての外側主タンブラ9の軸方向長さは等しくされておらず、複数種類の長さに分けられている。
連動タンブラ25は、軸方向長さが同じ2個の外側主タンブラ9を軸が平行になるように配置しつつ、同じ側に開放側の端面が位置するように配置させて外側主タンブラ9の側面同士を連結したものである。連動タンブラ25も、閉塞側の端面を内筒3側に向け、開放された端面側にそれぞれ圧縮バネ6が配されて、当該圧縮バネ6により常時内筒3側に付勢される部材である。
大半の内側主タンブラ10は、図4に示すように、先端が円錐形で、中間が円筒形、さらに後端は中間より径が大きい円板状の係止部23aを備えたキノコ型の形状である(内側主タンブラ10a)。一方、残りの内側主タンブラ10は、先端及び中間の形状は内側主タンブラ10aとほぼ同じであるが、後端側は前記した円板状の係止部23aより小さく中間部より若干外径を拡げた形状の係止部23bを備えており、さらに後端面が開放された形状である(内側主タンブラ10b)。即ち、内側主タンブラ10bの後端面は、開口が備えられている。この内側主タンブラ10bは、連動タンブラ25の一方のタンブラ(保持側タンブラ26)が配される外側連通孔16に対応する内筒側主孔20及び内筒側補助孔21a〜21dにのみに配されるものである。即ち、変更用内側タンブラ19は、内側主タンブラ10bと同じものが採用されるため、説明を省略する。
なお、全ての内側主タンブラ10aの軸方向長さは同一ではなく、複数種類の長さに分けられている。具体的には、内側主タンブラ10aの軸方向長さは、外側主タンブラの軸方向長さにより決定されるものである。即ち、本実施形態では、各外側主タンブラと内側主タンブラ10aの組み合わせ合計長さがそれぞれ等しくなるように設定されている。
変更用補助タンブラ8は、球体で、連動タンブラ25と内側主タンブラ10との間か、変更用外側タンブラ14と変更用内側タンブラ19との間に存在するもので、本実施形態では、この変更用補助タンブラ8の配置が変更されることによって鍵穴17のコードが変更される。
次に、本実施形態の可変式シリンダー錠1の組み立て構造について説明する。
可変式シリンダー錠1は、図1に示すように、外筒2の貫通孔11に内筒3が配されると共に、内筒3の鍵挿入口50側の端部を外筒2の一方の端部から突出するように配置して、内筒3が外筒2に対して相対回転可能に装着されている。なお、本実施形態では、内筒3の鍵穴17に鍵51が挿入される前は、鍵穴17の長手側の辺が鉛直方向に起きた状態(鍵無起立状態)である。
可変式シリンダー錠1の内部においては、図2,3,5,6に示すように、鍵穴17の鍵無起立状態において、外筒2の外側連通孔16a〜16dを含む外筒側主孔13と内筒3の内筒側主孔20が連通しており、外筒2の外筒側補助孔15a〜15dと内筒3の内筒補助孔21a〜21dが連通しており、外筒2の図示しない補助的外筒側孔と内筒3の図示しない補助的内筒側孔が連通している。そして、外筒側主孔13には圧縮バネ6と外側主タンブラ9が配され、外側連通孔16a〜16dには圧縮バネ6と連動タンブラ25が配され、外筒側補助孔15a〜15dには圧縮バネ6と変更用外側タンブラ14が配され、図示しない補助的外筒側孔には圧縮バネ6と外側主タンブラ9が配されている。さらに、内筒側主孔20には内側主タンブラ10が配され、内筒側補助孔21a〜21dには変更用内側タンブラ19が配され、図示しない補助的内筒側孔には内側主タンブラ10が配されている。なお、本実施形態では、初期状態(取り付け当初)の鍵穴17のコードにおいては、図5,6に示すように、変更用補助タンブラ8が連動タンブラ25の保持側タンブラ26と内側主タンブラ10との間に配置されている(基本状態)。また、以下の説明においては、便宜上、連動タンブラ25における保持側タンブラ26に対して、他方の外側タンブラを非保持側タンブラ27と称する。
従って、鍵穴17の鍵無起立状態においては、外筒側主孔13に配された外側主タンブラ9は、圧縮バネ6によって内筒3側に付勢されて、内筒側主孔20に配された内側主タンブラ10を鍵穴17側に押圧し、外側連通孔16a〜16dに配された連動タンブラ25は、圧縮バネ6によって内筒3側に付勢されて、保持側タンブラ26が変更用補助タンブラ8を直接押圧しつつ、間接的に内側主タンブラ10を押圧している。これにより、内側主タンブラ10は、内筒3の鍵穴17から先端側が突出した配置となる。さらに、連動タンブラ25の非保持側タンブラ27は、保持側タンブラ26と連動した動作をするため、保持側タンブラ26と同位置の配置となる。
そして、この状態においては、全ての組み合わせの外側主タンブラ9と内側主タンブラ10との界面は、外筒2と内筒3との所謂シェアライン(界面)4に一致していない。このとき、内筒側主孔20の段部22に、内側タンブラ7の係止部23a,23bが係止されるため、鍵穴17内に内側タンブラ7が脱落することがない。
なお、前記状態における、本発明の特徴的構成たる連動タンブラ25における保持側タンブラ26と変更用補助タンブラ8との界面も、シェアライン4に一致していない。具体的には、連動タンブラ25の先端側がシェアライン4に跨った状態である。
また、鍵穴17の鍵無起立状態における外筒側補助孔15a〜15dでは、圧縮バネ6により変更用外側タンブラ14が内筒3側に付勢されるが、外筒側補助孔15の内周に段部34があるため、その段部34により変更用外側タンブラ14が規制された配置となる。即ち、本実施形態では、圧縮バネ6で付勢された変更用外側タンブラ14は外筒側補助孔15a〜15dから内筒側補助孔21a〜21dに突入することがないため、内筒3内で変更用外側タンブラ14が変更用内側タンブラ19を直接押圧することはない。また、鍵穴17の鍵無起立状態における内筒側補助孔21a〜21dでは、当該孔が鉛直方向に延びた状態であるため、内筒側補助孔21a〜21dに配された変更用内側タンブラ19は重力で先端が鍵穴17側から突出した配置となる。このとき、変更用内側タンブラ19には、変更用補助タンブラ8を収容することができる仮置き部35が形成される。
次に、本実施形態の可変式シリンダー錠1における動作について説明する。
なお、分かり易く説明するため、図7〜21までの図面は、本発明の特有の動作を行うところにのみ注目して描いており、その他の箇所は簡略化している。具体的には、図7〜21は、1箇所の連動タンブラ25に関わる箇所の動作に注目している。
ここで、本実施形態で採用される鍵51には、図7〜10に示すように、初期状態の鍵穴17のコードに適合し施・解錠できる第1子鍵(基本鍵)52と、新たな鍵穴17のコードに変更して施・解錠可能な第2子鍵(交換鍵)53及び図示しない第3子鍵(交換鍵)と、鍵穴17のコードを基本状態に戻すリターン鍵55と、いかなる鍵穴17のコードであっても施・解錠可能な親鍵54とがある。
また各鍵の注目する箇所は、可変式シリンダー錠1における外側連通孔16aが位置する箇所で、具体的には、第1子鍵52は平部に2個の凹部56を有し、第2子鍵53は平部の非保持側タンブラ27側に1個の凹部56と側部の保持側タンブラ26側に1個の凹部56を有し、リターン鍵55は平部の保持側タンブラ26に1個の凹部56を有し、親鍵54は平部及び側部に凹部56を有さない形状とされている。また、図示しない第3子鍵は、外側連通孔16b〜16dのいずれかが位置する箇所が第1子鍵52や第2子鍵53と異なる形状である。
以下、図5,6が示す基本状態の鍵穴17のコードに適合する鍵が第1子鍵52として説明する。
(第1子鍵による操作)
前記したように、図5,6に示す鍵51が挿入される前の鍵無起立状態においては、全ての組み合わせの外側タンブラ5と内側タンブラとの界面及び全ての組み合わせの外側タンブラと変更用補助タンブラ8との界面が外筒2と内筒3のシェアライン4と一致していない状態であるため、内筒3が外筒2に対して相対回転し得ず、施・解錠できない。即ち、施・解錠するためには、全ての組み合わせの外側タンブラ5と内側タンブラとの界面及び全ての組み合わせの外側タンブラと変更用補助タンブラ8との界面を、外筒2と内筒3のシェアライン4に一致させる必要がある。即ち、外側タンブラ5や内側タンブラ7、並びに、変更用補助タンブラ8が、外筒2と内筒3のシェアライン4を跨いだ配置とならないように移動させる必要がある。そこで、本実施形態では、図5,6の状態から施・解錠する場合は、基本状態の鍵穴17のコードに合った第1子鍵52を挿入する。第子鍵52は、前記したが、平部に2個の凹部56を有した構造である。
そして、図11に示すように、第1子鍵52を鍵穴17に挿入すると、全ての組み合わせの外筒側主孔13,30の外側主タンブラ9と内筒側主孔20の内側主タンブラ10の界面と、全ての組み合わせの図示しない補助的外筒側主孔の外側主タンブラと補助的内筒側主孔の内側主タンブラの界面がシェアライン4に一致するように移動する。
さらに、鍵穴17に第1子鍵52が挿入されると、図11,12(a)に示すように、第1子鍵52の凹部56に、外側連通孔16aに配置された本発明の特徴的構成たる連動タンブラ25によって押圧された内側主タンブラ10の先端が嵌り込んで、保持側タンブラ26と変更用補助タンブラ8の界面が、シェアライン4と一致する。換言すると、変更用補助タンブラ8は、内筒側主孔20に保持された状態となる。なお、連動タンブラ25の非保持側タンブラ27は、保持側タンブラ26に連動するため、シェアライン4に跨る位置に配置されない。
従って、基本状態の鍵穴17に第1子鍵52を挿入すると、外筒2と内筒3のシェアライン4に跨る障害がなくなる。これにより、第1子鍵52を回すことが可能となる。即ち、図12(b)に示すように、第1子鍵52を左回りに回すと、内筒3が変更用補助タンブラ8を保持しつつ、外筒2に対して相対的に回転して解錠することができる。反対に、第1子鍵52を右回りに回すと施錠することができる。具体的には、鍵無起立状態から90度回転させた位置で施錠又は解錠が行われる。
(第2子鍵による操作)
また、この基本状態の鍵穴17に第2子鍵53を挿入すると、鍵穴17のコードを第2子鍵53に適合したコードに変更することができる。なお、第2子鍵53は、前記したが、平部の非保持側タンブラ27側に1個の凹部56と側部の保持側タンブラ26側に1個の凹部56を有した構造で、第1子鍵52と比較すると、保持側タンブラ26側に凹部56がないことと、側部の保持側タンブラ26側に凹部56があることが異なる。
即ち、図13に示すように、鍵無起立状態の鍵穴17に第2子鍵53を挿入すると、全ての組み合わせの外筒側主孔13,30の外側主タンブラ9と内筒側主孔20の内側主タンブラ10の界面と、全ての組み合わせの図示しない補助的外筒側主孔の外側主タンブラと補助的内筒側主孔の内側主タンブラの界面が、鍵無起立状態で外筒2と内筒3のシェアライン4と一致するように移動する。
特に、基本状態の鍵穴17に第2子鍵53が挿入された場合は、図13,14(a)に示すように、第2子鍵53の平部によって外側連通孔16aの連動タンブラ25に対応する内側主タンブラ10が外筒2側に押圧され、当該連動タンブラ25と変更用補助タンブラ8と内側主タンブラ10の配置が変更されて、内側主タンブラ10と変更用補助タンブラ8との界面が、外筒2と内筒3のシェアライン4と一致する。即ち、内側主タンブラ10の後端面が外筒側に移動して、変更用補助タンブラ8が外側連通孔16a側に押し出されて、外側連通孔16aに保持された状態となる。
一方、第2子鍵53を挿入した場合、外筒側補助孔15の更用外側タンブラ14と内筒側補助孔21の変更用内側タンブラ19の界面は、外筒2と内筒3のシェアライン4に一致しない。具体的には、第2子鍵53には、前記したように、側部の外筒側補助孔15aに対応する箇所に凹部56があるため、変更用内側タンブラ19は外筒2側に押圧されない。即ち、基本状態の鍵穴17に第2子鍵53が挿入された場合、変更用内側タンブラ19は、外筒2と内筒3とのシェアライン4に一致することなく且つ当該シェアライン4に跨ることもない。そして、変更用内側タンブラ19と変更用外側タンブラ14との間に仮置き部35を形成した状態を維持する。
従って、基本状態の鍵穴17に第2子鍵53を挿入すると、変更用補助タンブラ8が外筒2の外側連通孔16aに移動すると共に、外筒2と内筒3のシェアライン4に跨る障害がなくなる。これにより、第2子鍵53を回すことが可能となる。また、この状態においては、内筒側補助孔21aに仮置き部35が形成された状態が維持されている。即ち、図14(b)に示すように、第2子鍵53を右回りに回す(90度)と、外筒2が変更用補助タンブラ8を保持した状態で、内筒が外筒2に対して相対的に回転し、仮置き部35が外連通孔16aの位置に達すると、図14(c)に示すように、仮置き部35に変更用補助タンブラ8が押し出される。そして、当該変更用補助タンブラ8と連動タンブラ25の保持側タンブラ26の界面が、外筒2と内筒3のシェアライン4に一致する。そして、その状態で、第2子鍵53を左回りに回して、鍵穴17を起立状態に戻す。このとき、内筒3は内筒側補助孔21aに変更用補助タンブラ8を保持しつつ、外筒2に対して相対的に回転する。
これにより、鍵穴17が起立状態に戻った時点(鍵穴17のコード変更後)では、図14(d)に示すように、変更用補助タンブラ8は、変更用外側タンブラ14と変更用内側タンブラ19との間に位置している(第1変形状態)。即ち、図15(a)に示すように、第1変形状態において、鍵が挿入されていない状態では、内筒側補助孔21aの仮置き部35に変更用補助タンブラ8が保持されると共に、連動タンブラ25の中間あたりまでが内筒3側に突入してシェアライン4に跨っている。即ち、鍵穴17のコードが第2子鍵53に適合するコードに変更された状態である。そして、図14(d)に示すように、第1変形状態の鍵穴17に第2子鍵53を挿入すると、外筒側補助孔15aと内筒側補助孔21aの内部においては、変更用外側タンブラ14と変更用補助タンブラ8との界面と、外筒2と内筒3とのシェアライン4とが一致し、さらに外側連通孔16aと内筒側主孔20の内部においては、連動タンブラ25と内側主タンブラ10との界面と、外筒2と内筒3とのシェアライン4とが一致する。その他の全ての箇所については、第1子鍵52を挿入した場合と同じであるため、説明を省略する。
従って、第1変形状態の鍵穴17に第2子鍵53を挿入すると、基本状態の鍵穴17に第1子鍵52を挿入した場合と同様、外筒2と内筒3のシェアライン4に跨る障害がなくなる。これにより、第2子鍵53を回すことが可能となる。即ち、図15(b)に示すように、第2子鍵53を左回りに90度回すと、内筒3の内筒側補助孔21aが変更用補助タンブラ8を保持しつつ、外筒2に対して相対的に回転して解錠することができる。反対に、第2子鍵53を右回りに90度回すと施錠することができる。
一方、第1変形状態の鍵穴17に第1子鍵52を挿入すると、当該鍵穴17のコードに第1子鍵52が適合しないため、内筒3が外筒2に対して相対回転を行うことができない。この理由としては、基本状態の鍵穴17において外側連通孔16aに存在していた変更用補助タンブラ8が、鍵穴17が第1変形状態に変更されることで、内側補助孔21aに移動したため、第1子鍵52が第1変形状態の鍵穴17に適合できなくなったことによる。
即ち、図16,17に示すように、第1変形状態の鍵穴17に第1子鍵52を挿入すると、外側連通孔16aにおける連動タンブラ25が外筒2と内筒3とのシェアライン4に跨る配置となり、施・解錠不能となる。これは、第1変形状態においては、変更用補助タンブラ8が外側連通孔16aにおける連動タンブラ25とその連動タンブラ25に対応する内側主タンブラ10との間に存在しないため、第1子鍵52の平部の凹部56に内側主タンブラ10が嵌り込んで、連動タンブラ25が内筒3側へ突入するからである。また、図示しないが、鍵穴17のコードに適合しない場合は、前記以外の箇所においても、同様の動作が起こり得るため、コード変更後の鍵穴17にコード変更前の鍵を使用しても施・解錠することは不可能である。
(リターン鍵及び第3子鍵による操作)
また、本実施形態の可変式シリンダー錠1においては、第1変形状態からさらに鍵穴17のコードを変更する場合は、一旦、基本状態の鍵穴17のコードに戻す必要がある。即ち、図18に示すように、第1変形状態の鍵穴17にリターン鍵55を挿入する。これにより、全ての組み合わせの外筒側主孔13,30の外側主タンブラ9と内筒側主孔20の内側主タンブラ10の界面と、全ての組み合わせの図示しない補助的外筒側主孔の外側主タンブラと補助的内筒側主孔の内側主タンブラの界面が、シェアライン4に一致するように移動する。
特に、第1変形状態の鍵穴17にリターン鍵55が挿入された場合は、図18,19(a)に示すように、リターン鍵55の平部によって外側連通孔16aの連動タンブラ25の非保持側タンブラ27に対応する内側主タンブラ10が外筒2側に押圧され、連動タンブラ25が外筒2と内筒3とのシェアライン4に跨らない配置となる。即ち、連動タンブラ25の非保持側タンブラ27と内側主タンブラ10の界面が、外筒2と内筒3のシェアライン4と一致する。このとき、リターン鍵55の平部に設けられた凹部56に、連動タンブラ25の保持側タンブラ26に対応する内側主タンブラ10の先端が嵌り込む。そのため、第1変形状態の鍵穴17にリターン鍵55が挿入された場合は、非保持側タンブラ27と内側主タンブラ10との界面がシェアライン4と一致して、保持側タンブラ26の内筒3側への突入が阻止されると共に、当該保持側タンブラ26と内側主タンブラ10との間に間隙24が形成される。
また、鍵無起立状態において、外筒2と内筒3のシェアライン4と一致していた内筒側補助孔21aの変更用補助タンブラ8と外筒側補助孔15aの変更用外側タンブラ14の界面が外筒2側に移動した配置となる。即ち、内筒側補助孔21aの変更用内側タンブラ19がリターン鍵55の側部に押圧されて外筒2側に移動して、変更用内側タンブラ19と変更用補助タンブラ8との界面が、外筒2と内筒3のシェアライン4に一致する。換言すると、第1変形状態の鍵穴17にリターン鍵55が挿入されると、変更用補助タンブラ8は、内筒3に保持されていた状態から、外筒2に保持される状態にされる。
従って、第1変更状態の鍵穴17にリターン鍵55を挿入すると、内筒側主孔20に間隙24が形成されると共に、変更用補助タンブラ8が外筒2の外筒側補助孔15aに移動し、外筒2と内筒3のシェアライン4に跨る障害がなくなる。これにより、リターン鍵55を回すことが可能となる。即ち、図19(b)に示すように、リターン鍵55を左回りに回す(90度)と、外筒側補助孔15aが変更用補助タンブラ8を保持した状態で、内筒が外筒2に対して相対的に回転して、図19(c)に示すように、間隙24が外筒側補助孔15aの位置に達すると、内筒側主孔20の間隙24に変更用補助タンブラ8が押し出される。そして、当該変更用補助タンブラ8と変更用外側タンブラ14の界面が、外筒2と内筒3のシェアライン4に一致する。そして、その状態で、図19(d)に示すように、リターン鍵55を右回りに回して、鍵穴17を起立状態に戻す。このとき、内筒3は内筒側主孔20に変更用補助タンブラ8を保持しつつ、外筒2に対して相対的に回転する。
従って、第1変形状態の鍵穴17にリターン鍵55を挿入して操作すると、内筒側補助孔21aに位置していた変更用補助タンブラ8が、外側連通孔16aにおける保持側タンブラ26とその保持側タンブラ26に対応する内側主タンブラ10との間に移動する。即ち、リターン鍵55を操作することで、第1変形状態の配置に変更された変更用補助タンブラ8が、基本状態の配置に戻ることとなる。そして、必要に応じて、基本状態となった鍵穴17に図示しない第3子鍵を挿入して、鍵穴17のコードを変更することができる(第2変形状態)。なお、前記第3子鍵を使用した場合も、先に説明した第2子鍵で鍵穴17のコードを変更した場合と同様の操作を行うため、説明を省略する。また、第2変形状態となった鍵穴17に第1子鍵52や第2子鍵53を使用しても、鍵穴17のコードに適合しないため施・解錠することができない。
即ち、本実施形態の可変式シリンダー錠1においては、鍵穴17のコードを変更する場合は、鍵穴17を一旦、基本状態にしてから所望のコードに変更できるため、複数の子鍵が揃えられていても、それぞれの鍵穴17のコードへは基本状態を基準に並列的に変更できるため、直列的な変更のように順番にコードを変更していく煩わしさがない。さらに、本実施形態の可変式シリンダー錠1によれば、一度変更した鍵穴17のコードであっても、何度でも使用することができるため、取り替える必要が全くない。
(親鍵による操作)
また、本実施形態の可変式シリンダー錠1は、現在の鍵穴17に適合する子鍵を紛失したり、盗難された場合であっても、施・解錠できる親鍵54を使用することができる。即ち、親鍵54を用いれば、基本状態や変形状態の鍵穴17であっても確実に施・解錠することができる。例を挙げて説明すると、図5,6に示すように、変更用補助タンブラ8が基本状態の配置の場合は、親鍵54を鍵穴17に挿入すると、前記同様、外筒側主孔13,30と内筒側主孔20における内側主タンブラ10の界面と、図示しない補助的外筒側主孔の外側主タンブラ9と補助的内筒側主孔の内側主タンブラの界面が、シェアライン4に一致するように移動する。
また、変更用補助タンブラ8が移動し得る箇所においては、図21,22に示すように、内筒3側に仮置き部35や間隙24を形成することなく、親鍵54の平部で変更用補助タンブラ8を外筒側に押し出して、変更用補助タンブラ8と内側主タンブラ10の界面を外筒2と内筒3のシェアライン4に一致させる。これにより、内筒2が変更用補助タンブラ8を保持することなく外筒2と相対的に回転することが可能となる。即ち、基本状態の鍵穴17に親鍵54を挿入して左回りに回す(90度)と解錠でき、右回りに回す(90度)と施錠できる。なお、第1変形状態の鍵穴17に親鍵54を使用した場合であっても、前記した場合と同様の動作が実行されて、施・解錠が可能となる。
なお、上記説明では、鍵穴17のコードを変更する際に、変更したい子鍵を右回しに回転させる構成を示したが、変更用補助タンブラ8を外筒側主孔30側に設けた場合は、鍵穴17のコードを変更する場合は、左回しに回転させる。
上記実施形態では、外筒側孔12及び内筒側孔18を5方向に放射状に設けた構成を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、鉛直方向と水平方向の2方向のみであったり、鉛直方向と水平方向を含む6方向以上設けられた構成であっても構わない。
上記実施形態では、球体の変更用補助タンブラ8を用いた構成を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、外側タンブラ5や内側タンブラ7のようにピン形状であっても構わない。
上記実施形態では、子鍵を3本採用して説明したが、本発明はこれに限定されず、4本以上の子鍵を採用しても構わない。その場合、変更用補助タンブラ8が移動し得る箇所を増加させる必要がある。
上記実施形態では、付勢手段として圧縮バネ6を採用した構成を示したが、本発明はこれに限定されず、ゴムなどの弾性体や板バネなどを用いた構成であっても構わない。
1 可変式シリンダー錠
2 外筒
3 内筒
4 シェアライン(界面)
5 外側タンブラ
6 圧縮バネ(付勢手段)
7 内側タンブラ
8 変更用補助タンブラ
12 外筒側孔
14 変更用外側タンブラ
15 外筒側補助孔
17 鍵穴
18 内筒側孔
19 変更用内側タンブラ
21 内筒側補助孔
24 間隙
25 連動タンブラ
26 保持側タンブラ
27 非保持側タンブラ
34 段部
35 仮置き部
51 鍵
52 第1子鍵(基本鍵)
53 第2子鍵(交換鍵)
54 親鍵
55 リターン鍵

Claims (4)

  1. 外筒と、当該外筒に対して相対的に回転できるように装入され軸方向に鍵穴が設けられた内筒を有し、
    前記内筒は、鍵穴と外部が連通した複数の内筒側孔が軸方向に配列されて設けられ、当該内筒側孔には内側タンブラが内蔵されており、
    前記外筒には、前記内筒側孔に対応する箇所に外筒側孔が設けられ、当該外筒側孔には外側タンブラが内蔵されており、
    前記外側タンブラは、常時内筒側に押圧されており、
    内側タンブラと外側タンブラの組み合わせの内の1又はそれ以上の組み合わせでは、内側タンブラと外側タンブラとの間に補助タンブラが介在されており、
    鍵穴のコードに適合する鍵が挿入されると、前記内側タンブラと外側タンブラの界面、補助タンブラと内側タンブラの界面又は補助タンブラと外側タンブラの界面が、外筒と内筒の界面と一致して内筒が外筒に対して回転可能となり、
    鍵穴のコードに適合しない鍵が挿入されると、内側タンブラと外側タンブラのいずれか一方が内筒と外筒の界面に跨る状態、あるいは補助タンブラが外筒と内筒の界面に跨る状態となり内筒の回転が阻止されるシリンダー錠であり、
    1又はそれ以上の前記補助タンブラは、鍵穴のコードを変更するための変更用補助タンブラであり、
    少なくとも2個の前記外側タンブラは、互いに連動して動作する連動タンブラであり、
    連動タンブラにおける一方の外側タンブラたる保持側タンブラと、内側タンブラとの間に変更用補助タンブラが位置する状態を基本状態とし、
    前記外筒と内筒は、前記外筒側孔及び内筒側孔に対して並列に配された外筒側補助孔と内筒側補助孔を有し、外筒側補助孔が内筒側補助孔に対応する位置に配されており、
    内筒側補助孔は、内側タンブラたる変更用内側タンブラが配されると共に、所定条件を満たす鍵により前記変更用補助タンブラを仮置き可能な仮置き部が形成されるもので、
    外筒側補助孔は、外側タンブラたる変更用外側タンブラが配され、当該変更用外側タンブラは常に押圧されており、
    変更用内側タンブラと変更用外側タンブラとの間に変更用補助タンブラが位置する状態を変形状態としており、
    変形状態で特定の鍵が鍵穴に挿入されると、前記連動タンブラの他方の外側タンブラたる非保持側タンブラが内側タンブラに押圧され保持側タンブラの内筒側への突入が阻止されて、当該保持側タンブラと内側タンブラとの間に空隙が形成され、所定の位置にある変更用補助タンブラが前記空隙内に導入されて基本状態となり、当該基本状態を経てから鍵穴のコードが変更可能なことを特徴とする可変式シリンダー錠。
  2. 可変式シリンダー錠は、少なくとも基本状態の鍵穴のコードに適合する基本鍵と、基本状態から鍵穴のコードを変更可能な交換鍵と、前記特定の鍵たるリターン鍵を使用可能であり
    前記基本状態で基本鍵が鍵穴に挿入された場合、内筒側孔と外筒側孔の組み合わせの中で変更用補助タンブラが存在しない組み合わせの部位においては、前記内側タンブラと外側タンブラの界面が外筒と内筒の界面と一致し、変更用補助タンブラが存在する組み合わせ部位においては、保持側タンブラと変更用補助タンブラの界面が外筒と内筒の界面と一致し、変更用補助タンブラを内筒内に抱えた状態で内筒が回転可能であり、
    前記基本状態で交換鍵が鍵穴に挿入された場合、内筒側孔と外筒側孔の組み合わせの中で変更用補助タンブラが存在しない組み合わせの部位においては、前記内側タンブラと外側タンブラの界面が外筒と内筒の界面と一致し、さらに内筒側補助孔に前記仮置き部が形成され、変更用補助タンブラが存在する組み合わせ部位においては、変更用補助タンブラと内側タンブラの界面が外筒と内筒の界面と一致し、変更用補助タンブラを外筒内に残した状態で内筒を回転可能であり、当該状態で内筒を回転して仮置き部に変更用補助タンブラを移動して変更用補助タンブラの配置を前記変形状態に変更可能であり、
    前記変形状態でリターン鍵が鍵穴に挿入された場合、内筒側孔と外筒側孔の組み合わせの中で変更用補助タンブラが存在しない組み合わせ部位においては、前記内側タンブラと外側タンブラの界面が外筒と内筒の界面と一致し、連動タンブラの非保持側タンブラが内側タンブラに押圧され、保持側タンブラの内筒側への突入が阻止されて保持側タンブラと内側タンブラとの間に空隙が形成され、変更用補助タンブラが存在する組み合わせ部位においては、変更用補助タンブラが変更用内側タンブラを介して前記仮置き部から押し出され、変更用補助タンブラと変更用内側タンブラとの界面が外筒と内筒の界面と一致し、変更用補助タンブラを外筒側補助孔に残した状態で内筒を回転可能であり、当該状態で内筒を回転して、前記空隙に変更用補助タンブラを移動させて補助タンブラの配置を基本状態に戻すことを特徴とする請求項1に記載の可変式シリンダー錠。
  3. 前記外筒側孔は、外筒の軸方向一定領域毎に合計5つずつ形成されており、その内少なくとも2つの外筒側孔は外筒の軸線に直交する同一断面上に配されると共に当該2つの外筒側孔の内の1つに対して残りの外筒側孔の内の少なくとも別の1つが外筒の周方向に90度離れて配置され、
    前記内筒側孔は、内筒の軸方向一定領域毎に合計5つずつ形成されており、その内少なくとも2つの内筒側孔は内筒の軸線に直交する同一断面上に配されると共に当該2つの内筒側孔の内の1つに対して残りの内筒側孔の内の少なくとも別の1つが内筒の周方向に90度離れて配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の可変式シリンダー錠。
  4. 外筒側補助孔は、段部を有し、
    前記段部が、変更用外側タンブラの内筒側への突入を阻止することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の可変式シリンダー錠。
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