JP6121112B2 - 鍵の運用方法 - Google Patents

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本発明は、運用が可能な機器に設けられる施解錠装置に使用する鍵の運用方に関する。
従来、遊技場において運用される機器である、パチンコ機やスロット機などの遊技機には、遊技機に設けられた扉を施解錠するためのシリンダ錠が設けられている。また、遊技機を製造するメーカー(流通業者)は、多数の遊技機を1種類の合鍵により施解錠操作を行うようにし、その製造や検査を容易にできるようにしている。そして、遊技場(運用業者)側でも、各遊技場が独自に使用する1種類の合鍵で多数の遊技機の施解錠操作ができるようにするために、メーカーは遊技機を出荷する際に、合鍵を変更可能な状態で出荷するようにしている。尚、シリンダ錠の合鍵を変更する場合は、先ずメーカー側において、合鍵を鍵穴に差し込んで、シリンダ錠の背面側にある変更レバーを押し下げた状態にし、シリンダ錠を180度回してその合鍵を一旦引き抜くようにする。そして、出荷後に遊技場側で合鍵とする予定の鍵を鍵穴に差し込み、シリンダ錠を元の位置に戻すと、シリンダ錠の解錠配列(鍵パターン)が変わり、合鍵が変更される構造となっているものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−240075号公報(第6頁、第6図)
前記特許文献1に記載の遊技用錠前装置にあっては、遊技場(運用業者)において1種類の合鍵を用いてメンテナンスや設定変更等の運用が行えるため便利である。しかしながら、遊技場では、多数の従業員が合鍵を持ち、この合鍵を持っている者ならば、遊技機(機器)の扉を開放して自在にシリンダ錠の背面側の変更レバーを操作することができるため、悪意のある従業員がシリンダ錠を合鍵の変更可能な状態にしておき、共謀する遊技客が、自身が持ち込んだ所定の鍵により遊技機の扉を開放して不正行為が行われてしまうという問題がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、遊技場(運用業者)において多数の者が合鍵を所持して遊技機(機器)の運用を行うことができる利便性を維持しつつ、合鍵を不正に設定変更されないようにして、セキュリティ性を向上させることができる鍵の運用方を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の鍵の運用方法は、
設定されている鍵パターン(鍵パターンX,Y)に合致する解錠鍵(流通解錠鍵A,運用解錠鍵C)を鍵挿入部に挿入することに基づいて、該挿入した解錠鍵による少なくとも解錠が可能となる第1状態と、錠鍵とは異なる変更鍵(流通変更鍵B,運用変更鍵D)であって、設定されている鍵パターンに合致する変更鍵を前記鍵挿入部に挿入することに基づいて、パターンを設定可能な第2状態となり、該第2状態となっているときに前記鍵挿入部に少なくとも解錠が可能となる解錠鍵を挿入することにより、該挿入した解錠鍵の鍵パターンが設定される施解錠装置に使用する鍵の運用方法であって、
錠鍵として、前記施解錠装置を備える機器(パチンコ機2)を製造または流通させる流通業者(メーカー、中古業者)が所有する流通解錠鍵(流通解錠鍵A)と、該流通解錠鍵とは鍵パターンが異なる解錠鍵であって、前記機器を設置して運用する運用業者(遊技場)が所有する運用解錠鍵(運用解錠鍵C)とがあり、
更鍵として、前記流通解錠鍵(流通解錠鍵A)と鍵パターン(鍵パターンX)が合致するとともに前記流通業者が所有する流通変更鍵(流通変更鍵B)と、前記運用解錠鍵(運用解錠鍵C)と鍵パターン(鍵パターンY)が合致するとともに前記運用業者が所有する運用変更鍵(運用変更鍵D)とがあり、
前記流通業者が前記機器を前記運用業者に譲渡する際に、前記流通変更鍵を用いて該機器の施解錠装置を前記第2状態にする(図8において、流通業者(メーカー)がパチンコ機2を遊技場に向けて出荷する出荷時には、流通業者は、流通変更鍵Bを用いてパチンコ機2の施解錠装置50を第2状態にして出荷する段階)流通段階と、
前記運用業者が前記機器を前記流通業者から譲渡されて運用を開始する前に、前記第2状態とされている前記施解錠装置の鍵挿入部に該運用業者が有する運用解錠鍵を挿入して該運用解錠鍵の鍵パターンを該施解錠装置に設定して第1状態とする鍵変更段階(図8において、パチンコ機2が遊技場に設置されると、遊技場の各従業員は、運用解錠鍵Cを第2状態の施解錠装置50に挿入して第1状態に戻すことで、施解錠装置50に運用解錠鍵Cの鍵パターンYが設定される段階)と、
前記運用業者が前記機器を運用する際に、前記第1状態とされた前記施解錠装置の鍵挿入部に前記運用解錠鍵を挿入して該機器の解錠を行う運用段階(図8において、遊技場の各従業員は、運用解錠鍵Cを用いて第1状態の施解錠装置50の施解錠を行うようにする段階)と、
前記運用業者が前記機器を流通業者に譲渡する際に、前記運用変更鍵を用いて該機器の施解錠装置を前記第2状態にする再流通段階(図9において、遊技場がパチンコ機2を流通業者(中古業者)に下取りさせる下取り時には、遊技場の管理者は、運用変更鍵Dを用いてパチンコ機2の施解錠装置50を第2状態にして下取りに出すようにする段階)と、
を含むことを特徴としている。
この特徴によれば、流通業者が機器を運用業者に譲渡する際には、流通変更鍵を用いて第2状態とすることで、運用業者は、譲渡された機器の解錠鍵として、自身が所有する運用解錠鍵に変更でき、運用業者は、運用解錠鍵を用いて機器の解錠を行うことができる。また、運用業者においては、多数の従業員が合鍵として運用解錠鍵を所持することで、機器の運用を行うことができる利便性を維持しつつ、運用業者の管理者のみが運用変更鍵を管理することで、運用中において施解錠装置が不正に第2状態とされて鍵パターンが不正な鍵に合うように変更されてしまうことによる不正を防止でき、施解錠装置のセキュリティ性を向上させることができるとともに、流通変更鍵と運用変更鍵の鍵パターンが異なるので、流通業者が、自身が所有する流通変更鍵を運用業者である従業員等に譲渡したとしても、施解錠装置を第2状態に変更することができないので、施解錠装置のセキュリティ性を、より一層高めることができる。更に、運用業者が機器を流通業者に譲渡する際には、運用変更鍵を用いて第2状態とすることで、流通業者は、譲渡された機器の解錠鍵を、自身が所有する流通解錠鍵に変更できるため、運用業者は、自身が所有する運用変更鍵を流通業者に手渡す必要がないので、これら運用変更鍵が譲渡されることによるセキュリティ性の低下も防止することができる。
本発明遊技機は、
設定されている鍵パターン(鍵パターンX,Y)に合致する解錠鍵(流通解錠鍵A,運用解錠鍵C)を鍵挿入部に挿入することに基づいて、該挿入した解錠鍵による少なくとも解錠が可能となる第1状態と、解錠鍵とは異なる変更鍵(流通変更鍵B,運用変更鍵D)であって、設定されている鍵パターンに合致する変更鍵を前記鍵挿入部に挿入することに基づいて、鍵パターンを設定可能な第2状態となり、該第2状態となっているときに前記鍵挿入部に少なくとも解錠が可能となる解錠鍵を挿入することにより、該挿入した解錠鍵の鍵パターンが設定される施解錠装置を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、解錠鍵として、前記施解錠装置を備える遊技機を製造または流通させる流通業者が所有する流通解錠鍵と、該流通解錠鍵とは鍵パターンが異なる解錠鍵であって、前記遊技機を設置して運用する運用業者が所有する運用解錠鍵とを作成し、変更鍵として、前記流通解錠鍵と鍵パターンが合致するとともに前記流通業者が所有する流通変更鍵と、前記運用解錠鍵と鍵パターンが合致するとともに前記運用業者が所有する運用変更鍵とを作成して、前記流通業者が前記遊技機を前記運用業者に譲渡する際に、前記流通変更鍵を用いて該遊技機の施解錠装置を前記第2状態にし、前記運用業者が前記遊技機を前記流通業者から譲渡されて運用を開始する前に、前記第2状態とされている施解錠装置の前記鍵挿入部に該運用業者が有する運用解錠鍵を挿入して該運用解錠鍵の鍵パターンを施解錠装置に設定して第1状態とし、前記運用業者が前記機器を運用する際に、前記第1状態とされた施解錠装置の鍵挿入部に運用解錠鍵を挿入して該機器の解錠を行い、前記運用業者が前記遊技機を前記流通業者に譲渡する際に、前記運用変更鍵を用いて該遊技機の施解錠装置を前記第2状態にする運用を行うことで、運用業者は、譲渡された遊技機の解錠鍵として、自身が所有する運用解錠鍵に変更でき、運用業者は、運用解錠鍵を用いて遊技機の解錠を行うことができる。また、運用業者においては、多数の従業員が合鍵として運用解錠鍵を所持することで、機器の運用を行うことができる利便性を維持しつつ、運用業者の管理者のみが運用変更鍵を管理することで、運用中において施解錠装置が不正に第2状態とされて鍵パターンが不正な鍵に合うように変更されてしまうことによる不正を防止でき、施解錠装置のセキュリティ性を向上させることができるとともに、流通変更鍵と運用変更鍵の鍵パターンが異なるので、流通業者が、自身が所有する流通変更鍵を運用業者である従業員等に譲渡したとしても、施解錠装置を第2状態に変更することができないので、施解錠装置のセキュリティ性を、より一層高めることができる。更に、運用業者が遊技機を流通業者に譲渡する際には、運用変更鍵を用いて第2状態とすることで、流通業者は、譲渡された遊技機の解錠鍵を、自身が所有する流通解錠鍵に変更できるため、運用業者は、自身が所有する運用変更鍵を流通業者に手渡す必要がないので、これら運用変更鍵が譲渡されることによるセキュリティ性の低下も防止することができる。
本発明の手段1の鍵の運用方法は、請求項1に記載の鍵の運用方法であって、
前記施解錠装置は、前記第1状態または前記第2状態のいずれの状態であるかを識別するための識別手段(図7において、施解錠装置50が第1状態にあるか第2状態にあるかを確認するためのマーク55,56)を有する、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、流通業者が機器を運用業者に譲渡する際や、運用業者が機器を流通業者に譲渡する際に、識別手段により施解錠装置が第1状態であるのか第2状態であるのかを確認して譲渡することができ、誤って第1状態のまま機器が譲渡されてしまうことを防止できる。
本発明の手段2の鍵の運用方法は、請求項1または手段1に記載の鍵の運用方法であって、
前記運用変更鍵は、前記運用解錠鍵と同一の鍵パターンを有するとともに、前記運用解錠鍵が有しない特有の作用部(図6において、流通変更鍵B及び運用変更鍵Dの先端部に設けられた突起部60)を有し、該特有の作用部により前記施解錠装置を第2状態とすることが可能とされている、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、運用変更鍵と運用解錠鍵との形態は、特有の作用部以外は、ほぼ同一の形状となるので、運用変更鍵と運用解錠鍵の作成を容易に行うことができる。
実施例における封入式パチンコ機を示す正面図である。 封入式パチンコ機を示す背面図である。 封入式パチンコ機の操作部を示す平面図である。 パチンコ遊技機を開放した状態を示す斜視図である。 流通解錠鍵、流通変更鍵、運用解錠鍵、及び運用変更鍵を示す斜視図である。 施解錠装置を示す縦断側面図である。 (a)は、第1状態の鍵挿入部を示す正面図である。(b)は、第2状態の鍵挿入部を示す正面図である。 流通業者から遊技場にパチンコ機を出荷する際の説明図である。 遊技場から流通業者にパチンコ機を下取りする際の説明図である。 変形例としての鍵挿入部を示す正面図である。(a)は、第1状態の鍵挿入部を示す正面図である。(b)は、第2状態の鍵挿入部を示す正面図である。
本発明に係る鍵の運用方法及び遊技機を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
図1に示すように、各遊技場には、遊技機(機器)である封入式パチンコ機2(以下、パチンコ機2と略称する)が設置されている。また、このパチンコ機2に1対1に対応して設けられ、該パチンコ機2において使用される遊技媒体であるパチンコ玉の貸出等の各種の処理を行うカードユニット3が設置されている。
尚、特に図示はしないが、各カードユニット3とデータ通信可能に接続されて、各パチンコ機2にて遊技を行った遊技者に関する情報や各パチンコ機2の台データ情報等を収集して管理するための管理コンピュータやシステムコンロトーラが設けられている。このシステムコントローラがカード管理会社に設置されたカード管理サーバに接続されており、該カード管理サーバにおいて、各遊技場のカードユニット3にて使用される会員カードやビジターカードのプリペイド残額等が集中管理されるようになっている。
各遊技場において、カードユニット3と対応するパチンコ機2(得点制御基板43)とは、パチンコ玉の貸出に伴う各種の信号を入出力するために、直接接続されている。
本実施例にて用いた封入式パチンコ機2を図1〜図3に基づいて説明すると、該パチンコ機2内部には、予め所定数量のパチンコ玉が指触不能に封入されており、その前面には該パチンコ機2に突設する態様にて操作部32が設けられている。
この操作部32の上面には、図3に示すように遊技者によりカードユニット3のカード挿入口309(図1参照)に挿入された遊技用記録媒体であるビジターカードや会員カードより読み出された遊技用有価価値である度数(本実施例では、ビジターカードや会員カードに記憶されているプリペイド残額を100円で除した数値)を表示する度数表示部103と、挿入されたカードに景品持点が記録されている場合に、該景品持点が読み出されて表示される景品持点表示部152と、遊技者が当該封入式パチンコ機2における遊技で獲得した玉数で、その時点において所持している玉数である合計得点が表示される合計得点表示部104と、遊技の開始または前記合計得点が「0」または少なくなった際に押圧操作されて、度数表示部103に残度数が存在する場合に所定の大きさの得点の貸出を行う貸出ボタン101と、遊技の開始または前記合計得点が「0」または少なくなった際に押圧操作されて、前記景品持点表示部152に景品持点が存在する場合に該景品持点を所定の大きさの合計得点に変換する再プレイボタン153と、遊技を終了する際等に押圧操作されることにより、前記カードユニット3に挿入されているビジターカードや会員カードに遊技により更新された度数と合計得点(持玉)とを記録して返却がなされる返却ボタン102と、が設けられており、これら各部は操作部32内部に設けられている基板100上に実装されている。尚、会員カードに記録された合計得点は、日付が変更されて翌日となったときに貯蓄玉数に移行され、該貯蓄玉数を景品との交換や、前記景品持点に変換して遊技に再使用することができる。
パチンコ機2は、図4に示すように、縦長の方形枠状に形成された外枠12と、外枠12に開閉可能に取り付けられた前面枠13と、で主に構成されている。前面枠13の前面には、ガラス扉枠10及び下扉枠11がそれぞれ左側辺を中心に開閉可能に設けられている。
また、下扉枠の下部表面には前述した操作部32がある。そして、操作部32の下部に打球操作ハンドル15(操作ノブ)が設けられている。また、ガラス扉枠10の背面には、遊技盤14が前面枠13に対して着脱可能に取り付けられている。
図5に示すように、遊技盤14は、遊技領域17が前面に形成された合成樹脂製の盤面板200と、所定の厚み幅寸法を有し、盤面板200を取り付ける取付面が前面に設けられたスペーサ部材250と、から構成され、該遊技盤14の背面側には、遊技に関連する遊技用部品が組み付けられる遊技用部品ユニット310が一体的に組み付けられている。
遊技盤14と遊技用部品ユニット310とが一体的に組み付けられた遊技盤ユニット300を前面枠13の前面に取り付けるには、遊技盤14の左端部を図中太矢印に示すように、前面枠13に形成された縦長長方形状の開口部115の左上下位置に設けられた係止凹部116a,116bに、遊技盤14の左端部を差し込んだ状態で、右端部を盤押え金具117a,117bで係止することにより取り付けられるようになっている。係止凹部116a,116bには盤押えバネ118a,118bが設けられており、係止凹部116a,116bに係止された遊技盤14の前後のガタツキが防止されている。盤面板200が取り付けられた状態において、該遊技盤14の背面に設けられた遊技用部品ユニット310が開口部115を介して前面枠13の背面側に臨むようになっている。
このように、本実施例の封入式パチンコ機2では、遊技盤ユニット300を交換することで、違う機種のパチンコ機2に変更することができる。つまりガラス扉枠10と下扉枠11と外枠12と前面枠13は、各遊技場にて再利用することができ、このガラス扉枠10と下扉枠11と外枠12と前面枠13のみを中古業者を通じて再流通させることもできる。
このパチンコ機2の内部に内封されたパチンコ玉は、図1に示す打球操作ハンドル15を操作することで、ハンマー28により1発ずつ遊技領域17内に打込まれる。打込まれたパチンコ玉は発射玉検出器26により1つずつ検出され、検出のある毎に前記合計得点表示部104(図3参照)の持玉数が1つずつ減算更新表示される。
また、発射勢いが弱すぎて遊技領域17にまで到達しなかつたパチンコ玉はファール玉入口27より回収され、遊技盤14の裏面に設けられたファール玉検出器38(図2参照)で検出される。これらファール玉が検出されるごとに前記合計得点表示部104(図3参照)の持点数が1つずつ加算更新表示される。これにより、遊技者が打玉が遊技領域17にまで到達する機会を得ることなく減算更新された持点を有効に再度使用することができるようになっている。
これら遊技領域17内部に打ち込まれた打玉が始動入賞口19や一般入賞口20、あるいは可変入賞球装置16に入賞すれば、その入賞に応じて所定数の持点が遊技者に付与される。該遊技者に付与された持点は、合計得点表示部104(図3参照)に加算更新表示される。また、いずれの入賞口にも入賞しなかつたパチンコ玉はアウト口25より回収される。更に、遊技領域17の向かって右側の下方領域に「特別図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示される特図可変表示部22が設けられている。
図1及び図2に示すように、前記一般入賞口20や始動入賞口19、あるいは可変入賞球装置16内に進入した入賞玉は、遊技盤14の裏面に導かれて入賞玉集合樋30に案内される。一方、前記アウト口25により回収されたアウト玉は、アウト玉誘導樋36で誘導されて前記入賞玉検出器31で検出された入賞玉と合流する。そして、アウト玉及び入賞玉は打込玉検出器33で検出された後、打込玉集合樋34に案内される。また、前記ファール玉入口27より回収されたファール玉は、ファール玉検出器38で検出された後、前記打込玉集合樋34に案内される。
この打込玉集合樋34に案内されたパチンコ玉は、その傾斜に沿って発射玉供給口39へ案内される。遊技者が前記打球操作ハンドル15を操作すれば打球モータ29が駆動し、ハンマー28が間欠揺動される。ハンマー28の間欠揺動に伴って発射玉供給口39に案内されたパチンコ玉が1発ずつ前記遊技領域17へ弾発発射される。以上のようにして、パチンコ機2内に封入されているパチンコ玉が繰返し循環して使用される。
また、遊技場の係員などが所定の玉抜きスイッチ(図示略)を操作すればソレノイド41が励磁され、打込玉集合樋34の一部を形成している回動板40が所定角度回動し、玉抜き樋42と打込玉集合樋34とを連通させる。これにより、打込玉検出器33で検出された後、打込玉集合樋34を案内される封入玉は発射玉供給口39へ誘導されることなく玉抜き樋42へ案内され、該玉抜き樋42へ案内された封入玉はパチンコ機2外部へ排出される。
また、図2において35は遊技制御基板であり各種遊技内容の制御を行う遊技用マイクロコンピュータ(図示略)が設けられている。また、得点制御基板43が設けられ、持点の制御を行うための得点制御用マイクロコンピュータ(図示略)が設けられ、該得点制御基板43はコネクタ部44を介して前記カードユニット3に設けられたカードユニット制御基板(図示略)と接続されている。
遊技領域17に打込まれた打玉が始動入賞口19に入賞すれば、特図可変表示部22における特別図柄と、演出表示装置18における演出図柄の可変表示(変動表示)が開始される。つまり、特図可変表示部22における特別図柄の可変表示と、演出表示装置18における演出図柄の可変表示とは連動しており、ほぼ同時に可変表示を開始し、ほぼ同時に可変表示を終了する。但し、演出表示装置18における演出図柄の可変表示(変動表示)においては、演出図柄が最終停止ではなく、一時的に仮停止する演出が実施される場合がある。
尚、始動入賞口を複数(例えば2つ)設けて、各始動入賞口に対応した特図可変表示部22を設けるようにしても良い。
特図可変表示部22の可変表示結果が予め定められた特定図柄の特定の表示態様、例えば、大当りの表示図柄となるとともに、演出表示装置18の可変表示結果が演出図柄の特定の表示態様(例えば777)となればいわゆる大当りが発生する。大当りが発生すれば、ソレノイド21が励磁されて可変入賞球装置16に設けられた開閉板24が解放状態となり遊技者にとって有利な状態となる。この状態はパチンコ玉の可変入賞球装置16への所定個数(たとえば10個)の入賞、あるいは所定期間(たとえば29秒間)の経過のうち、いずれか早い方の条件が成立することにより終了して遊技者にとって不利な状態、すなわち、開閉板24が閉じた状態となる。
また、図1に示すように、パチンコ機2のガラス扉枠10には、このガラス扉枠10、下扉枠11、または前面枠13の施解錠を行う施解錠装置50が設けられている。後述するように、遊技場の従業員は、運用解錠鍵Cを用いて施解錠装置50を解錠し、前面枠13等を開放することで、パチンコ機2背面の遊技制御基板35や得点制御基板43の操作が可能になり、パチンコ機2のメンテナンスや前述の大当りの発生確率などの設定変更を行えるようになっている。尚、ガラス扉枠10等が遊技者等により不正に開放されてしまうと、前述の始動入賞口19や一般入賞口20に不正にパチンコ玉を投入されてしまう虞があるため、営業中は遊技場の従業員が運用解錠鍵Cを用いて施解錠装置50を施錠するようにしている。
尚、封入式パチンコ機2は、各パチンコ機2固有の流通管理用の識別番号が付与されており、パチンコ機2を製造するメーカーや中古のパチンコ機2を引き取って中古パチンコ機2として販売する中古業者や各遊技場において、いずれのパチンコ機2が使用されているかなどの流通過程を把握できるようになっている。
次いで、本実施例のカードユニット3について、図1に基づいて説明すると、該カードユニット3は、遊技場に設置された遊技機であるパチンコ機2に1対1に対応して設けられ、該対応するパチンコ機2と接続されており、カードユニット3と対応するパチンコ機2との間で、パチンコ玉の貸出に関する各種信号の入出力が可能とされている。
本実施例のカードユニット3の前面には、図2並びに図5に示すように、多機能ランプ301等の各種表示部と、紙幣を挿入するための紙幣挿入口302、装置前面より装置前方側に突出形成された突出部305、会員カードやビジターカードを挿入するためのカード挿入口309が設けられている。
カードユニット3の前面には、前方に突出する態様にて突出部305が設けられている。該突出部305において、遊技者と対向する面には、表示部312と、メインメニュー画面を表示させるためのメニューボタン316と、台データを表示させるための台データボタン318と、会員カードを受付けた場合において、該会員カードの会員IDにより特定される貯玉を景品持点に変換するための貯玉使用ボタン319と、貯玉使用ボタン319の操作が有効であることを報知するための貯玉使用表示部320とが設けられており、該表示部312の表面には、表示部312に表示された各表示項目を指触により入力可能とするための透明タッチパネルが設けられている。これら各種ボタンやタッチパネルを操作することで、パチンコ玉の貸出等が行えるようになっている。
次いで、本実施例の施解錠装置50及び該施解錠装置50を施解錠するための鍵A〜Dについて図5から図7を参照して説明する。図5に示すように、本実施例では、流通解錠鍵Aと流通変更鍵Bと運用解錠鍵Cと運用変更鍵Dの4種類の鍵が用いられるようになっている。
尚、流通解錠鍵A及び流通変更鍵Bは、流通業者としてのパチンコ機2を製造するメーカー、及び中古のパチンコ機2を引き取って中古パチンコ機2として販売する中古業者が所有するようになっている。また、運用解錠鍵C及び運用変更鍵Dは、運用業者としての遊技場が所有するようになっている。
図5及び図6に示すように、施解錠装置50は、外筒51と内筒52の2重管構造になっているシリンダ錠となっている。更に、各鍵A〜Dには、外筒51及び内筒52の境界に設けられたドライバピン(図示略)を、内筒52を回転させられる位置まで移動させるための鍵パターンX,Yが設けられている。尚、本実施例では、各鍵A〜Dに設けられる鍵パターンX,Yが溝状をなしている。
また、流通業者(メーカー、中古業者)が所有する流通解錠鍵A及び流通変更鍵B同士の鍵パターンXは同一となっているとともに、遊技場が所有する運用解錠鍵C及び運用変更鍵D同士の鍵パターンYは同一となっている。更に、流通業者(メーカー、中古業者)が所有する流通解錠鍵A及び流通変更鍵Bの鍵パターンXと、遊技場が所有する運用解錠鍵C及び運用変更鍵Dの鍵パターンYとは、異なる形状のものを使用する。
本実施例の施解錠装置50は、鍵挿入部53に解錠鍵A,Cを挿入した際に、施解錠装置50に予め設定されている鍵パターンに、挿入された解錠鍵A,Cの鍵パターンX,Yが合致することで、挿入した解錠鍵A,Cによる施解錠が可能となる第1状態と、予め設定されている鍵パターンに合致する鍵パターンX,Yを有する変更鍵B,Dを挿入して所定操作を実施することで、施解錠装置50の鍵パターンを設定変更可能な第2状態と、に切り換えられるようになっている。
尚、施解錠装置50が第1状態となっているときに、鍵挿入部53に解錠鍵A,Cを挿入して内筒52を時計回り(または反時計回り)に45度回転させると、施解錠装置50の作用カム(図示略)が回転して解錠動作がなされるようになっている。尚、内筒52を時計回りに45度回転させると前述のガラス扉枠10が開放され、内筒52を反時計回りに45度回転させると前述の下扉枠11が開放される。また、第1状態の施解錠装置50では、内筒52を45度以上回転させることができない機構となっている。
また、本実施例では、鍵挿入部53に解錠鍵A,Cを挿入した状態で、開放されたガラス扉枠10または下扉枠11を閉じると、施解錠装置50の施錠動作がなされる。尚、本実施例では、解錠鍵A,Cを施解錠装置50の解錠または施錠に用いるようになっているが、本発明はこれに限ることなく、第1状態において少なくとも解錠鍵A,Cにより施解錠装置50の解錠ができるものであればよい。
尚、流通変更鍵B及び運用変更鍵Dの先端部には、本発明における作用部としての突起部60が設けられている(図5参照)。図6に示すように、施解錠装置50の鍵挿入部53の奥部には、施解錠装置50を解錠するための鍵パターンの設定をリセットするためのリセットボタン54が設けられている。また、変更鍵B,Dを施解錠装置50の鍵挿入部53に挿入したときに、変更鍵B,Dの突起部60がリセットボタン54を押圧した状態にすると、内筒52を時計回りに180度回転させることができ、この状態で変更鍵B,Dを引き抜くと、施解錠装置50が第2状態になる。また、この第2状態の施解錠装置50に、流通解錠鍵Aまたは運用解錠鍵Cを挿入して、内筒52を反時計回りに回転させて元の位置に戻すと、挿入された解錠鍵A,Cの鍵パターンX,Yが施解錠装置50を解錠させる鍵パターンに設定される。
つまり施解錠装置50に設定された鍵パターンと同一の鍵パターンの解錠鍵A,Cまたは変更鍵B,Dが、鍵挿入部53に挿入されると内筒52が回転できるようになっているが、解錠鍵A,Cが挿入された場合は、内筒52を45度以上回転させることができない機構となっており、変更鍵B,Dが挿入されてリセットボタン54を押圧した状態にした場合は、内筒52を180度回転させることができる機構となっている。そして、内筒52を180度回転させると、外筒51及び内筒52の境界に設けられるドライバピン(図示略)のパターンがリセットされるようになっている。
また、施解錠装置50が第2状態となっているときに、鍵挿入部53に所定の解錠鍵A,Cを挿入することにより、この最初に挿入した解錠鍵A,Cの鍵パターンX,Yが施解錠装置50に設定される。更に、所定の鍵パターンX,Yが設定された施解錠装置50では、設定された鍵パターンと同じ鍵パターンX,Yを有する解錠鍵A,Cにより施解錠が行えるとともに、設定された鍵パターンと同じ鍵パターンX,Yを有する変更鍵B,Cにより施解錠装置50を第1状態から第2状態に切り換えることができる。
図7に示すように、施解錠装置50の正面視において、外筒51と内筒52のそれぞれの正面側に、施解錠装置50が第1状態にあるか第2状態にあるかを確認するためのマーク55,56(識別手段)が設けられている。尚、本実施例のマーク55,56は、外筒51と内筒52のそれぞれの正面側に描かれた三角形をなす図柄となっている。図7(a)に示すように、内筒52のマーク56が、外筒51のマーク55の位置と一致する位置にあれば、施解錠装置50が第1状態にあることを示し、図7(b)に示すように、内筒52のマーク56が、外筒51のマーク55の位置から離れた位置にあれば、施解錠装置50が第2状態にあることを示すようになっている。
尚、本実施例の施解錠装置50は、外筒51と内筒52の2重管構造になっているシリンダ錠となっているが、図10の変形例に示すように、外筒51と内筒52aに加えて中央筒52bを設けた3重管構造になっているシリンダ錠を用いた施解錠装置50’としてもよい。この変形例における施解錠装置50’では、第1状態となっているときに、鍵挿入部53に解錠鍵A,Cを挿入して中央筒52bを時計回り90度回転させた後、反時計回りに90度回転させると、施解錠装置50’の作用カム(図示略)が回転して解錠動作がなされる。また、鍵挿入部53に解錠鍵A,Cを挿入して中央筒52bを反時計回り90度回転させた後、時計回りに90度回転させると、施解錠装置50’の作用カム(図示略)が回転して施錠動作がなされる。そして、変更鍵B,Dを施解錠装置50’の鍵挿入部53に挿入したときに、変更鍵B,Dの突起部60がリセットボタン54を押圧した状態にすると、中央筒52bを時計回り(または反時計回り)に360度回転させることができ、この状態で変更鍵B,Dを引き抜くと、施解錠装置50’が第2状態になる。このように施解錠装置50の外筒51や内筒52の管構造や鍵の操作態様は、特に限定されるものではなく、いかなるものであってもよい。
次いで、本実施例の施解錠装置50及び該施解錠装置50を施解錠するための鍵A〜Dの運用方法について図8及び図9を参照して説明する。図8に示すように、流通業者(メーカー)がパチンコ機2の製造や検査を行う製造時には、施解錠装置50が第1状態になっているとともに、施解錠装置50の鍵パターンは、流通解錠鍵Aの鍵パターンXに設定されている。流通業者は、流通解錠鍵Aを用いて第1状態の施解錠装置50の施解錠を行うようにする。
また、流通業者(メーカー)がパチンコ機2を遊技場に向けて出荷する出荷時には、流通業者は、流通変更鍵Bを用いてパチンコ機2の施解錠装置50を第2状態にして出荷する(流通段階)。そして、パチンコ機2が遊技場に設置されると、遊技場の各従業員は、運用解錠鍵Cを第2状態の施解錠装置50に挿入して第1状態に戻すことで、施解錠装置50に運用解錠鍵Cの鍵パターンYが設定される(鍵変更段階)。
また、遊技場がパチンコ機2を用いて営業を行う営業時には、施解錠装置50が第1状態になっているとともに、施解錠装置50の鍵パターンは、運用解錠鍵Cの鍵パターンYに設定されている。遊技場の各従業員は、運用解錠鍵Cを用いて第1状態の施解錠装置50の施解錠を行うようにする(運用段階)。尚、この営業時において、運用変更鍵Dを遊技場の管理者のみが管理するようにすれば、遊技場の従業員は施解錠装置50を第2状態に切り換えることができず、施解錠装置50の鍵パターンを不正に変更される虞がなく、かつ部外者が流通解錠鍵Aや流通変更鍵Bを遊技場内に持ち込んだとしても、鍵パターンが異なるため、施解錠装置50の操作を行うことができないようになる。
図9に示すように、遊技場がパチンコ機2を流通業者(中古業者)に下取りさせる下取り時には、遊技場の管理者は、運用変更鍵Dを用いてパチンコ機2の施解錠装置50を第2状態にして下取りに出すようにする(再流通段階)。そして、パチンコ機2が流通業者(中古業者)の元に到着すると、流通業者は、流通解錠鍵Aを第2状態の施解錠装置50に挿入して第1状態に戻すことで、施解錠装置50に流通解錠鍵Aの鍵パターンXが設定される。そして、流通業者は、流通解錠鍵Aを用いて第1状態の施解錠装置50の施解錠を行い、パチンコ機2の検査やメンテナンス等を行うようにする。
そして、流通業者(中古業者)がパチンコ機2を他の遊技場に向けて転売する転売時には、流通業者は、流通変更鍵Bを用いてパチンコ機2の施解錠装置50を第2状態にして転売する。転売先の他の遊技場でも、上記遊技場と同様に自身が有する運用解錠鍵及び運用変更鍵を用いて施解錠装置50の設定を適宜変更して運用するようになっている。
以上、本実施例における鍵の運用方法にあっては、流通業者がパチンコ機2(機器)を遊技場(運用業者)に譲渡する際には、流通変更鍵Bを用いて第2状態とすることで、遊技場は、譲渡されたパチンコ機2の解錠鍵として、自身が所有する運用解錠鍵Cに変更でき、遊技場は、運用解錠鍵Cを用いてパチンコ機2の施解錠を行うことができる。また、遊技場においては、多数の従業員が合鍵として運用解錠鍵Cを所持することで、パチンコ機2の運用を行うことができる利便性を維持しつつ、遊技場の管理者のみが運用変更鍵Dを管理することで、運用中において施解錠装置50が不正に第2状態とされて鍵パターンが不正な鍵に合うように変更されてしまうことによる不正を防止でき、施解錠装置50のセキュリティ性を向上させることができるとともに、流通変更鍵Bと運用変更鍵Dの鍵パターンX,Yが異なるので、流通業者が、自身が所有する流通変更鍵Bを遊技場である従業員等に譲渡したとしても、施解錠装置50を第2状態に変更することができないので、施解錠装置50のセキュリティ性を、より一層高めることができる。更に、遊技場がパチンコ機2を流通業者に譲渡する際には、運用変更鍵Dを用いて第2状態とすることで、流通業者は、譲渡されたパチンコ機2の解錠鍵を、自身が所有する流通解錠鍵Aに変更できるため、遊技場は、自身が所有する運用変更鍵Dを流通業者に手渡す必要がないので、これら運用変更鍵Dが譲渡されることによるセキュリティ性の低下も防止することができる。
また、施解錠装置50が第1状態にあるか第2状態にあるかを確認するためのマーク55,56(識別手段)が設けられていることで、流通業者がパチンコ機2(機器)を遊技場(運用業者)に譲渡する際や、遊技場がパチンコ機2を流通業者に譲渡する際に、確認用のマーク55,56により施解錠装置50が第1状態であるのか第2状態であるのかを確認して譲渡することができ、誤って第1状態のままパチンコ機2が譲渡されてしまうことを防止できる。
また、運用変更鍵Dは、運用解錠鍵Cと同一の鍵パターンYを有するとともに、運用解錠鍵Cが有しない特有の突起部60(作用部)を有し、この突起部60により施解錠装置50を第2状態とすることが可能とされていることで、運用変更鍵Dと運用解錠鍵Cとの形態は、特有の突起部60以外は、ほぼ同一の形状となるので、運用変更鍵Dと運用解錠鍵Cの作成を容易に行うことができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、施解錠装置50が設けられた機器としてパチンコ玉が指触不能の封入式パチンコ機2を例示したが、封入式パチンコ機2以外にも、パチンコ玉を指触可能な一般的なパチンコ機であってもよいし、更に、本発明の施解錠装置50が設けられた機器はパチンコ機2に限らず、筐体の前面に設けられた前面扉を施解錠する施解錠装置を備えたスロットマシンに適用してもよいし、自動販売機等の施解錠装置が設けられて運用を行う営業形態を有する機器であれば、どのような機器であっても適用できる。
また、前記実施例では、解錠鍵A,Cと変更鍵B,Dとが同一の鍵挿入部53に挿入されて操作できるようになっているが、解錠鍵A,Cと変更鍵B,Dとが挿入される鍵挿入部をそれぞれ別個に設けるようにしてもよく、その場合には、変更鍵B,Dが挿入される鍵挿入部で鍵パターンの設定をリセットする操作がなされると、この変更鍵用の鍵挿入部及び解錠鍵用の鍵挿入部の双方で、鍵パターンの設定がリセットされた第2状態となる態様にし、その後最初に解錠鍵用の鍵挿入部に、解錠鍵が挿入された際に、変更鍵用の鍵挿入部及び解錠鍵用の鍵挿入部の双方の鍵パターンが変更されるようにする。
また、前記実施例では、流通業者であるメーカーと中古業者とは、同一の鍵パターンXの流通解錠鍵A及び流通変更鍵Bを使用するようにしているが、流通業者であるメーカーと中古業者とは、それぞれ異なる鍵パターンの流通解錠鍵及び流通変更鍵を使用するようにしてもよい。
また、前記実施例では、本発明の識別手段としてのマーク55,56が、外筒51と内筒52のそれぞれの正面側に描かれた三角形をなす図柄となっているが、識別手段はこれらのマーク55,56の態様に限らず、施解錠装置50の外部から視認可能な態様ならば、どのような態様でもよく、例えば、識別手段としてのマークを凹凸部や溝等で構成してもよい。
また、前記実施例では、各鍵A〜Dの鍵パターンX,Yは溝状となっているが、鍵パターンは溝に限らず、凹部や凸部にて形成してもよいし、一般的なピンタンブラー錠のように各鍵A〜Dの上下縁部の形状に凹凸を設けて、この凹凸形状により鍵パターンを構成してもよいし、各鍵A〜Dの内部に複数の磁石を配列し、この配列のパターンにより鍵パターンを構成してもよい。
また、前記実施例では、施解錠装置50のリセットボタン54を作動させるための本発明における作用部を、変更鍵B,Dの先端部に設けられた突起部60により構成しているが、本発明の作用部は突起部60のような鍵の形状にて構成する態様に限らず、変更鍵の内部に設けた磁石により作用部を構成してもよく、例えば、作用部の磁石の引力または斥力により施解錠装置のリセットボタンを作動させるようにしてもよい。更に、鍵の材質を変更鍵と解錠鍵とで異なる構成とすることで、変更鍵に作用部を設ける構成してもよく、例えば、前記リセットボタンを磁石で構成するとともに、変更鍵を鉄等の着磁金属で構成して、磁石の引力によりリセットボタンが作動するようにし、解錠鍵をアルミニウム等の非着磁金属で構成してリセットボタンを作動しないようにしてもよい。
2 パチンコ機(機器)
3 カードユニット
10 ガラス扉枠
11 下扉枠
12 外枠
13 前面枠
14 遊技盤
15 操作ハンドル
50,50’ 施解錠装置
51 外筒
52,52a 内筒
52b 中央筒
52 内筒
53 鍵挿入部
54 リセットボタン
55,56 マーク
60 突起部
A 流通解錠鍵
B 流通変更鍵
C 運用解錠鍵
D 運用変更鍵

Claims (1)

  1. 設定されている鍵パターンに合致する解錠鍵を鍵挿入部に挿入することに基づいて、該挿入した解錠鍵による少なくとも解錠が可能となる第1状態と、解錠鍵とは異なる変更鍵であって、設定されている鍵パターンに合致する変更鍵を前記鍵挿入部に挿入することに基づいて、鍵パターンを設定可能な第2状態となり、該第2状態となっているときに前記鍵挿入部に少なくとも解錠が可能となる解錠鍵を挿入することにより、該挿入した解錠鍵の鍵パターンが設定される施解錠装置に使用する鍵の運用方法であって、
    解錠鍵として、前記施解錠装置を備える機器を製造または流通させる流通業者が所有する流通解錠鍵と、該流通解錠鍵とは鍵パターンが異なる解錠鍵であって、前記機器を設置して運用する運用業者が所有する運用解錠鍵とがあり、
    変更鍵として、前記流通解錠鍵と鍵パターンが合致するとともに前記流通業者が所有する流通変更鍵と、前記運用解錠鍵と鍵パターンが合致するとともに前記運用業者が所有する運用変更鍵とがあり、
    前記流通業者が前記機器を前記運用業者に譲渡する際に、前記流通変更鍵を用いて該機器の施解錠装置を前記第2状態にする流通段階と、
    前記運用業者が前記機器を前記流通業者から譲渡されて運用を開始する前に、前記第2状態とされている前記施解錠装置の鍵挿入部に該運用業者が有する運用解錠鍵を挿入して該運用解錠鍵の鍵パターンを該施解錠装置に設定して第1状態とする鍵変更段階と、
    前記運用業者が前記機器を運用する際に、前記第1状態とされた前記施解錠装置の鍵挿入部に前記運用解錠鍵を挿入して該機器の少なくとも解錠を行う運用段階と、
    前記運用業者が前記機器を流通業者に譲渡する際に、前記運用変更鍵を用いて該機器の施解錠装置を前記第2状態にする再流通段階と、
    を含むことを特徴とする鍵の運用方法。
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