JP6045020B2 - 防犯錠前装置 - Google Patents

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Description

本発明は、不正な開錠を阻止するサムターン装置の施錠装置に関する。
従来の錠前の多くはいわゆるシリンダー錠である。これらのシリンダー錠の構造は、外筒と呼ばれる円筒の中に内筒が収容されており、外筒は錠のケーシングに固定されている。内筒には鍵穴があり、外筒と内筒にまたがるようにタンブラーが配置されている。適正な鍵でないとこのタンブラーによって内筒が回転しないようになっている。
正しい鍵を挿入すると、すべてのタンブラーが障害とならない位置へと動き、内筒を回転させることができる。
代表的なシリンダー錠としてピンシリンダー錠とディスクシリンダー錠の例を挙げる。
(1)ピンシリンダー錠:
ピンタンブラーというピン状のタンブラーを使用するシリンダー錠である。上ピンと下ピンとに分かれており、バネで内筒側に押し付けられている。鍵を挿入していない状態では上ピンが障害となり、内筒は回転しない。 正しい鍵を差し込むことで、上ピンと下ピンの間のシアラインが内側と外側の間に揃い、内筒を回転できるようになる。違う鍵を差し込んだ場合は、シアラインが揃わないため、上ピンまたは下ピンが障害となり、内筒を回転させることができない。
(2) ディスクシリンダー錠:
ディスクタンブラーという円盤の形をしたタンブラーを使用したシリンダー錠である。このディスクタンブラーとスプリングが内筒に入っており、鍵を差し込まない状態ではタンブラーの片側が外筒側に飛び出しているため障害となって内筒を回転させることができない。正しい鍵を差し込むことで、タンブラーが内筒に収まり、回転が可能となる。正しくない鍵の場合は、タンブラーのどちらかが外筒に飛び出すために、内筒を回転させることはできない。
上記2種類のシリンダー錠が現在最も普及しているものであるが、双方ともにピッキング行為によってロックが解除され、盗難などの被害にあっている。
特許第4861045号公報 特許第4083843号公報
本発明は、ドアの施錠装置においてデッドボルトを操作するサムターン装置に対して施錠する扉錠であって、不正な開錠を効果的に阻止し、不可能とすることを技術的課題とする。
本発明は、施錠装置を収容する外殻、つまみの操作によってデッドボルトを回動するサムターン機構、サムターン機構のデッドボルトの駆動を制動する制動機構、及び鍵の操作によって制動機構を開錠、施錠する鍵穴機構から構成される扉の施錠装置であって、
サムターン機構は、つまみの回動動作によってデッドボルトを操作駆動するサムターン回転軸に対してクラッチを介して回転カムを設け、
制動機構は、上記回転カム凹部に嵌入してその回転を阻止するチェッカーを上下移動可能で且つその凹部に嵌合するように上方に向けて弾発力により付勢して配置し、鍵穴機構は、上記制動機構のチェッカーを鍵の操作によって上下位置に移動可能としてサムターン機構の回転カムの回転を阻止、又は回転可能とすることによって扉の施錠、開錠操作を行うものであって、
そのため、鍵を挿入する鍵穴を備え、鍵と共に回転するシリンダー、
該シリンダーを収容する空間を形成する開口を設けた鍵山の数に相当する数のロック板と各ロック板の間に介挿されてスペーサーとなるプレートを具え、
該シリンダーは、鍵穴から挿入された鍵と共に上記ロック板の開口内で回転して回転の一方の端で開口内縁に当接してその回転の限定位置でロック板を整列する復帰カムを設けると共に、逆方向の回転により鍵山で開口の反対側に当接して、その回転の限定位置で鍵山の高さに対応した角度にロック板を回転させ、
また、ロック板は該シリンダーと平行な軸によってそれぞれ独立に回動可能に支持され、前記チェッカーに相対する周辺を回転円の円弧状としてその各ロック板が鍵山に当接して回転の限定位置に達したとき、それぞれのロック板においてチェッカーに相対する位置にチェッカー下端を受ける谷部を形成したこと、を主たる特徴とする。
また、上記回転カムとサムターン回転軸との間にクラッチを介し、サムターンに対する過大な負荷に対してクラッチが空転して破損を回避し、さらに、上記ロック板のチェッカーに相対する周辺に谷部と共にノコギリ歯を設けることによって、ピッキング等によるロック板の操作に対してノコギリ歯がチェッカーに係止されてロック板の回動を阻止することにより、これらの不正な行為による開錠を防止する。
本発明の施錠装置は、ピッキングなどの不正な開錠操作を実用上不可能とし、安全性を確保することができる。
本発明においては、扉の施錠・開錠はサムターンのつまみを回してデッドボルトを操作して行い、
鍵は、サムターンを回転可能なアンロック状態、或いは回転を阻止するロック状態とする操作を行うことにより、それぞれ扉の施錠・開錠状態とする。
従って、鍵によるサムターンのロック・アンロック操作と扉の施錠・開錠操作とは、扉を施錠する場合は、鍵を回してサムターンをアンロック状態として、サムターンを回してデッドボルトを進出させて扉を施錠し、その状態で鍵を逆に回してサムターンの回転をアンロック状態として鍵を抜く。
また、扉を開錠するには、鍵を回してサムターンをアンロック状態とし、サムターンを回してデッドボルトを後退させて扉を開錠し、その状態で鍵を逆に回してサムターンの回転をアンロック状態として鍵を抜く。
これらの操作を行う、本発明の構成について図を参照して以下に説明する。
〔実施例〕
第1〜4図により、本発明の1実施例のサムターンの施錠装置を示す。
本発明は、外殻1、制動機構2、鍵穴機構(錠前機構)3及びサムターン機構4から構成する。
外殻1は、施錠装置を収容するケースであって、扉前面側のハウジング10及び後部を閉鎖するハウジングの蓋11からなる。
ハウジング10にはサムターンの回転軸を挿通するサムターン通し穴12、シリンダーの鍵穴部を突出するシリンダー前部孔13、及び裏側のシリンダーの回転限定部352が当接してシリンダーと共に鍵の回る範囲を規制する位置決め部15が設けられており、シリンダー前部孔13の上側には鍵の鍵山を挿通する差し込み口16が形成される。
ハウジングの蓋11に形成された貫通孔17は、デッドボルトを駆動するためのサムターンの回転を伝える動作連動板471を外部のデッドボルトの駆動装置まで延長して突出させ、更に、シリンダーの回転軸を支持するシリンダー孔18及びロック板の回転軸を支持する後部孔19がある。
制動機構2は、サムターンの回転カム41と鍵穴装置のロック板31との間にあって、チェッカー21がその上下移動により上端が回転カム凹部410に、下端がロック板の谷部310にそれぞれ交互に嵌合するように配置され、
チェッカー21は、チェッカー座体20に設けられたスリット状のチェッカーガイド24を挿通して上下にスライド可能に配置され、座体20に両端を固定された薄板バネ22の弾発力によって上方に向けて押圧される。
このチェッカー21が上方で回転カム凹部に嵌合すると回転カムの回転が阻止され、下降してロック板の谷部に下端が嵌合すると回転カムは薄板バネ22の弾発力に抗してチェッカーを押し下げ可能となり、サムターンを回転操作してチェッカー上端を回転カム凹部から押し出しながら回転し、チェッカー上端と回転カム凹部との嵌合から開放されて自由に回転可能となる。
鍵穴機構3は、制動機構2に相対して位置し、ロック板軸ピン30、鍵の山数に等しい数のロック板31、各ロック板の間に介挿される複数のプレート32、板状スプリング33、ナット34、シリンダー35及び鍵36を備える。
ロック板軸ピン30はハウジング10に一端を支持され、他端はハウジングの蓋11のシリンダー後部孔19を貫通して固定され、複数のロック板31の下部、及びプレート32を貫通して、ハウジングの蓋側に配置されたナット34により板状スプリングを介してその弾発力によってロック板31とプレート32をハウジング10方向に押圧して整列する。
プレート32にはオリフラ320が形成されてハウジング10の底部壁面に当接し、ロック板31の回転に対して連動して回転しないようにされる。
各ロック板31のチェッカー21に相対する上周辺にはそれぞれ深いノコギリ歯の谷部310及び複数の浅いノコギリ歯311がある。ノコギリ歯の谷部310はチェッカー21の下端が嵌り込むためものであり、その箇所が整列する位置がアンロック位置である。ノコギリ歯311は、チェッカー21が下方に位置した状態で接触してロック板31の動きを抑制する。
各ロック板31にはロック板開口312が形成され、この開口が形成する空間の内側にロック側313及びアンロック側314が形成される。
それぞれのロック板31は、それぞれの間にプレート32介挿して、独立に回転可能にロック板軸ピン30に軸支されており、鍵はその中心位置から左右に90度回転した位置でシリンダーの回転限定部352がハウジング10の位置決め部15に当接して、その回転を規定される。
それぞれのロック板は、チェッカーに相対するその外周にチェッカーの先端部を受け入れて落とし込む谷部301を設けており、その位置は鍵をアンロック側(断面図中左方向)に回転したときにその鍵山がロック板開口の内側に当接してロック板を回転させ、鍵の、すなわちシリンダーの規定された回転位置まで回転させたとき、それぞれのロック板はそれぞれ当接した鍵山の高さに応じた回転位置まで押されており、そのとき、それぞれのロック板の谷部の位置がチェッカーに相対する位置となるように、鍵の鍵山の高さに応じて谷部の位置を定めてある。
シリンダー35は、複数のロック板31のロック板開口312の中を挿通し、その両端はそれぞれハウジング10のシリンダー前部孔13及び蓋11のシリンダー孔18に回転可能に支持される。
シリンダー35は鍵挿入溝350、復帰カム351及び回転限定部352を具え、鍵挿入溝350はシリンダー35の周縁まで延長して切り欠いた開口を形成して鍵の鍵山を挿通可能となっている。
鍵36は、鍵挿入溝350に差し込んでシリンダー35を回して施錠、開錠操作するために複数のロック板31にそれぞれ対応する複数の鍵山360が形成され、これらの突出した鍵山はハウジング10の前記差込口16を通過してシリンダー内に挿入される。
シリンダー35の回転限定部352は、鍵を挿入する位置から左右90度回転した位置でハウジング10の位置決め部15に当接し、その回転を規定される。
サムターン機構4は、サムターン40、回転カム41、クラッチ42、クラッチピン43、C型バネ44、カバープレート45、C型ストッパーリング46及び動作連動部47から構成される。
サムターン40は、サムターン回転軸400をハウジング10前部のサムターン通し穴12を通してハウジング10中に延長してハウジング10に回転可能に支持される。
また、サムターン回転軸400の端部にはC型ストッパーリング46を嵌合するサムターンの軸溝401がある。
回転カム41は、回転可能な状態でサムターン回転軸400に取り付けられており、その周面には凹部410があり、その両面にはそれぞれサムターン座411及び回転カム上位置決めピン412が配置される。回転カムの凹部410はチェッカー21の上端部を収容する凹部箇所であり、その嵌合した状態がロックされた状態である。
回転カムの凹部410の両側周縁は緩やかなカーブを経て外周に接続し、回転カムの回転に伴ってチェッカー21の上端部をスムーズに回転カム41の周面上を滑動可能とする。アンロック状態ではチェッカー21下端が整列したロック板の谷部に相対しており、回転カムはチェッカー21の上端部を押し下げてこの周面がチェッカー上端と接触しながら回転可能となる。
回転カム前面のサムターン座411の円周状の側壁にはスリット状のクラッチピン受座413が設けられ、クラッチ42はサムターン回転軸400を挿通して取り付けられており、サムターン回転軸400の回転に連動してサムターン座411内で回転する。クラッチ42の周面にはクラッチピン受座413と合わせてクラッチピンを受ける切り欠き420が設けられ、これらの間にクラッチピン43を収容してC型バネ44をサムターン座411外周に嵌合してクラッチピンを押圧した状態に保持する。カバープレート45は、サムターン回転軸400に回転可能に挿通されてサムターン座411の開口側を蓋をしてこれらクラッチ42、クラッチピン43及びC型バネ44をサムターン座411内に保持する。
この状態で、クラッチピン43はサムターン座411のスリット状のクラッチピン受座413に収容されて、その下半分がC型バネ44に押圧されてクラッチ42の切り欠き420に嵌め込まれており、サムターン10が回転するとサムターン回転軸400と共にサムターン回転軸に嵌合されたクラッチ42及びサムターン座411が一体となって回転する。
C型ストッパーリング46は、サムターンの軸溝401に嵌合して、回転カム41及びカバープレート45をサムターン回転軸400に保持する。
動作連動部47は、同軸受板470、動作連動板471及び動作連動受板472を具え、ハウジングの蓋11の通孔17によって回転可能に支持される。同軸受板470は、サムターン回転軸400の末端部に回転可能に支持され、動作連動板471はハウジングの蓋11の通孔17を挿通して外側に延長されてデッドボルトを進退操作(図面では未表示)するための回転力を伝達する(図14参照。)。
動作連動部47の外周面に凸状の動作連動受板472が設けられ、回転カム41が時計周り、反時計周りに360度回転すると、動作連動受板472が回転カムの上位置決めピン412に押されて正逆回転してデッドボルトの後退操作が行なわれ、デッドボルトの進出、後退により、扉の施錠、開錠が行なわれる。
図5は、サムターンのロック状態を示す。
このとき、シリンダー35の回転限定部352はハウジング10の位置決め部15に当接し、シリンダーの復帰カム351が各ロック板31の開口312内のロック側314を推して回転させ、すべてのロック板31を同じ角度で整列させた状態にある。
この状態では、ロック板の谷部310は各ロック板外周縁上のそれぞれの位置にあってチェッカー21下端に対して外れた位置にあり、チェッカー21は薄板バネ22の弾発力により上方に押圧されて復帰(ロック)位置にあり、回転カム41の凹部410にチェッカー上端が嵌合して回転カム41の回転を阻止している。
図6は、図5の状態から鍵36を時計回りに90度回転した状態を示す(図中央のハウジングの断面図は、その裏面方向から見た図であるため、左右及び回転方向が右の扉表側の図とは逆方向となる。)。
鍵穴から挿入された鍵36は、シリンダー35に沿ってロック板31の開口312内に挿入され、鍵を回すと鍵のそれぞれの鍵山360が対応するロック板31のアンロック側313を推して回転させ、シリンダー35の回転限定部352がハウジング10の位置決め部15に当接する位置まで回転する。
各ロック板31のチェッカー21に相対する周面には、チェッカー下端を嵌合する谷部が設けられており、その位置は上記のシリンダーの回転位置において、各ロック板がそれぞれに対応する鍵の鍵山の高さに応じた角度まで回転し、ノコギリ歯を設けた周面の谷部310がチェッカー21に対して一列に整列し、チェッカーが下降して整列した谷部に嵌合可能とする位置とする。
これが鍵による回転カムのアンロック操作であって、チェッカー21はロック板の谷部に下降可能となる。
次いで、サムターン40を時計回りに回す(図中断面図では逆方向の回転であることに留意。)とチェッカー21の上端は回転カム41の凹部410から斜面を経て滑動して回転カム41の周面に押圧されて下降し、チェッカー21の下端はノコギリ歯の谷部310内に押し込まれてチェッカー21が下方のアンロック位置へと移動する。
サムターン40をさらに時計回りに270度回転すると、クラッチ42を介してサムターン回転軸400に連結された回転カム41が回転して回転カム裏面上の位置決めピン412がその位置で丁度動作連動受板472の突出した側面に当接する。
図7は、サムターン40を更に回転させてドアのデッドボルト(図示せず。)を後退させて開錠操作を行う状態を示す。
サムターン40をさらに時計回り90度(上記の270度と合わせて計360度)回転すると、回転カム41はサムターン40と連動して同じく更に90度回転し、同時に回転カム41の回転カム上位置決めピン412が動作連動受板472突出部を押して時計回りに90度の回転を与える。
この動作連動部47の90度の回転により蓋11から外部に延長された動作連動板471を経てドアのデッドボルト操作機構(図14参照。)を時計周り90度回転駆動してドアのデッドボルトを後退させて開錠動作を行う。
このとき、回転カム41はサムターン40によって一回転し、回転カムの凹部410が下向きに位置し、チェッカー21が薄板バネ22の反発力によって上昇して、チェッカー21の上端は回転カムの凹部410の凹部に収まり、その下端はノコギリ歯の谷部310から離脱する。
図8は、図7の状態からサムターンをロック状態とする操作を示す。
この状態で鍵36を逆時計回りに90度に回すと、シリンダー35の復帰カム351が複数のロック板31を開口内の空間でロック側314を推して回転させ、位置決め部15によって規定される位置ですべてのロック板を整列させることにより、それら駆動板31外周の谷間の位置をずらしてチェッカー21が入らない状態とする。
また、鍵36はその中立位置に戻って鍵山が鍵挿入溝350の差込口16を通過するようになって抜き出すことができる。
この状態で、ドアの施錠機構は開錠されており、ドアノブの操作によりドアの開閉を行うことができる。
図9は、前記のドアの施錠装置が開錠された状態から、再びドアを施錠するための操作を示す。
先ず、鍵36を鍵挿入溝350に差込み、時計周りに90度回転すると、鍵36上にある複数の鍵山360がそれぞれのロック板31の開口内のアンロック側313を押して回転させ、鍵山の高さに応じた角度に回転させてそれぞれのロック板31周縁の谷部310をチェッカー21に対して一直線に整列させる。
この状態でチェッカー21の先端は整列したロック板31周面の谷部310に進入可能となり、チェッカー21が昇降スライド可能となる。
次に、サムターン40を逆時計回りに回すと、各ロック板31周面の谷部310がチェッカー21に相対する位置で一列に整列しているため、チェッカー21の昇降スライド可能な状態にあり、回転カム41が回転してチェッカー21の上端が回転カム41の凹部410からその斜面を経て回転カム41の周面を滑動してチェッカー21を押圧し、薄板バネ22の弾発力に抗してチェッカー21の下端がノコギリ歯の谷部310へ押し込まれる。
サムターン40を更に逆時計回りに270度回転させると、クラッチ42を介して回転カムが回転し、回転カム上位置決めピン412が動作連動受板472の前記と反対側の側面に当接する。
図10は、上記図9の状態からサムターン40をさらに逆時計周りに90度(図9で既に逆時計周り270度回し、トータルで逆360度となる)回した状態を示す。
サムターン40と共に回転カム41は逆時計回りに90度回転し、回転カム41の位置決めピン412が動作連動受板472を押して、動作連動部47も逆時計周りに90度回転(断面図は反対側から見るため、逆に時計周り回転となる。)する。この動作連動部47の蓋11外部に延長された動作連動板471によりドアのデッドボルト操作機構を作動させて、デッドボルトを進出させドアが施錠される。
図11は、上記で記述したようにドアが施錠された状態で、回転カム41がサムターン40により一回転して、回転カムの凹部410が下方に位置した状態を示している。
チェッカー21は、薄板バネ22の弾発力によって上昇してアンロック位置からロック位置へと移動し、チェッカー21の上端部が回転カムの凹部410中へ収まって下端はノコギリ歯の谷部310より離脱している。
この状態で、鍵36を逆時計周りに90度回転すると、シリンダー35の復帰カム351が各ロック板31の開口内のアンロック側314を押して、各ロック板31を元の中立位置へと戻し、鍵挿入溝350から鍵36を抜き出すことができる。
この状態で、ドアは施錠され、前記した鍵によらなければドアの開閉操作はできない。
図12及び図13は、本発明の防犯装置がピッキング行為によって開錠操作できないことを示す。
施錠された状態で各ロック板31周縁のノコギリ歯の谷部310は区々の位置にあり、
チェッカー21は回転カム41の凹部411の凹部にその先端が収まると共に、下端部は各ロック板周縁の谷部301から外れたノコギリ歯311の領域にあって、下降することができない。
従って、このサムターン40のロック状態においては、サムターンは回転カム41の凹部41内に収まっているチェッカーの遊びの範囲の約6度くらいまでしか回転できず、回転カム41の回転がチェッカー21によって阻止されるため、サムターンを操作してドアの施錠装置を開錠することはできない。
そして、この状態においてはサムターンのロック状態を解除するため、ロック板を操作しようとしても、ロック板31はチェッカー21の下端がロック板周縁のノコギリ歯311の領域にあって、チェッカー下端がノコギリ歯311に阻止されて回転を妨げられるため、ピッキング行為で使われる針金やドライバー等といった道具ではロック板31を動かすことはできない。
或いは、サムターンを中立位置に戻して、チェッカー先端が回転カムの凹部411に嵌合した上昇位置として、ロック板31を自由に回転可能としても、ロック板はそれぞれの独立に回転可能であるため、谷部310に関するなんらの感触も得られず、谷部310が整列する位置を探り当てることはできない。
不正な開錠操作を回避するには、サムターン機構が過大な負荷によって破損することを防止する必要があり、また、室内から鍵によることなく扉の施錠、開錠が行える必要がある。
本発明においてサムターンと回転カムとの間に介在するクラッチは、この、サムターン機構が過大な負荷によって破損することを防止するためのものである。
サムターンの回転軸であるサムターン回転軸400は、クラッチ42と嵌合して一体に回転するが、回転カム41のクラッチに相対する側にクラッチ42、クラッチピンを収納するサムターン座411が設けられ、サムターン座のクラッチピン受け溝413に収容されたクラッチピンはサムターン座411に被嵌するC型バネ44の押圧力によりクラッチ外周に設けられた切欠き420に下部を押し込まれ、カバープレート45に蓋をされて一体化され、サムターンの回転に伴って回転カムも一体として回転する。
この回転カムが前述のようにロックされた状態でサムターンを無理に回すような過大な負荷がかけられると、C型バネ44の押圧力に抗してクラッチピン43がサムターン回転軸のクラッチの切欠きから押し出されてサムターン座411内でサムターンの回転軸が空転するようになり、回転カムにそれ以上の過大な力が及ぶことを防止する。
また、扉の室内側から扉の開錠・施錠操作を行うには、扉のデッドボルトを操作する動作連動部47は、回転カムの位置決めピン412当接しない範囲で回転操作可能であるから、扉内側に動作連動部47を回すつまみ(図示せず。)などを設けて、つまみを図5〜図8の状態まで回せば回転カムに関係なく扉のデッドボルトを後退操作して扉を開錠することができ、その逆の操作によって扉を施錠することができる。
本発明のサムターンの施錠装置の分解斜視図(扉の表側から見た図)。 本発明のサムターンの施錠装置の分解斜視図(扉の裏側から見た図)。 本発明のサムターンの施錠装置断面図。 図3のA−A線に沿った断面図。 サムターンの回転が阻止され、ロックされた状態、鍵は中立位置を示す。 鍵を中立位置から右に回転してロック板の谷部を整列させ、チェッカーを下降可能としてサムターンのロックを解除し、270度回転した状態。 サムターンを図6から更に90度回転し、デッドボルトを後退操作し、チェッカーを復帰させて回転カムの凹部に嵌入した状態。 図7の状態から鍵を中立位置に戻し、シリンダーの復帰カムによってロック板を谷部が整列した状態から、元の位置に整列させた状態。 鍵を中立位置から右に回転してロック板の谷部を整列させ、チェッカーを下降可能としてサムターンのロックを解除し、サムターンを図6と逆に270度回転させた状態。 サムターンを図9から更に90度回転してデッドボルトを進出操作した状態。 図10の状態から鍵を中立位置に戻し、シリンダーの復帰カムによってロック板を谷部が整列した状態から、元の位置に整列させた状態。 本発明装置で施錠された状態で、サムターンの回転が回転カムの遊び以上に回転できない状態を示す。 ピッキング等によってロック板を操作しても、ロック板外周面のノコギリ歯がチェッカーに当たってその回転が阻止され、サムターンに過大な負荷がかかってクラッチが空転する状態を示す。 サムターンによって操作されるデッドボルトとの動作関係を示す斜視図。
1 外殻
10 ハウジング
11 ハウジング蓋
12 サムターン通し穴
13 シリンダー前部孔
14 前シリンダー受け座
15 位置決め部
15 差し込み口
17 通孔
18 シリンダー孔
19 ロック板軸
2 制動機構
20 チェッカー座体
21 チェッカー
22 薄板バネ
23 ネジ
24 チェッカーガイド
25 スプリング定置孔
26 スプリング作動空間
3 鍵穴機構
30 ロック板軸ピン
31 ロック板
310 ノコギリ歯の谷部
311 ノコギリ歯
312 ロック板開口
313 アンロック軸
314 ロック側
32 プレート
320 オリフラ
33 板状スプリング
34 ナット
35 シリンダー
350 鍵挿入溝
351 復帰カム
352 回転限定部
36 鍵
360 鍵山
4 サムターン機構
40 サムターン
400 サムターン回転軸
401 サムターンの軸溝
41 回転カム
410 回転カムの凹部
411 サムターン座
412 回転カム位置決めピン
413 クラッチピン受け軸
42 クラッチ
420 切り欠き
43 クラッチピン
44 C型バネ
45 カバープレート
46 C型ストッパーリング
47 動作連動部
470 同軸受け皿
471 動作連動板
472 動作連動受け板
5 デッドボルト

Claims (7)

  1. サムターンの回転によりデッドボルトの進退操作を行う扉の施錠装置において、
    デッドボルトの進退操作を行うサムターン機構、
    サムターン機構の回転を阻止、開放する制動機構、
    鍵の回転により制動機構による上記サムターン機構の回転を阻止、開放動作を可能とする鍵穴機構、及び
    これらの機構を収納するハウジングとその蓋から構成され、
    上記サムターン機構は、サムターンの回転軸と共に回転する回転カムを介してその回転によりデッドボルトの進退操作を行う機構に連結され、
    上記制動機構は、上記サムターン機構の回転カムと上記鍵穴機構との間で上下動するチェッカーを弾発部材によって上方の回転カムに向けて付勢して配置して該チェッカーの上昇位置において回転カムの凹部にチェッカー上部を嵌入させてその回転を阻止し、下降して離脱することによってその回転を可能とし、
    上記鍵穴機構は、鍵を挿入して回転させるシリンダー、該シリンダーをその空間内で回転可能に収容する開口を設けた、鍵山数に相当する数のロック板を具え、
    該シリンダ及びロック板は共にサムターン機構の回転軸と平行な軸の周りに回転可能に配置すると共に、該シリンダは各ロック板の開口内で挿入した鍵の一方向の回転で鍵山により該開口内側を押して回転することにより、ロック板をその回転端でそれぞれ鍵山の高さに応じて回転させ、
    鍵の反対方向の回転でシリンダが該開口内側の他方側を押してその回転端でロック板を整列させるようにし、
    各ロック板の上記制動機構のチェッカーに相対する周面には上記の鍵山の高さに応じて回転してチェッカーに相対した位置にそれぞれチェッカー下端を嵌入する谷部を設けることにより、
    鍵の一方向の回動操作によって各ロック板の谷部をチェッカーに相対して整列せしめてサムターンを回転することにより、回転カムの凹部に嵌入したチェッカーを付勢した弾発力に抗して回転カムの該凹部から回転カム周面に向けて摺動して押し出すと共に該ロック板の谷部に押し込んで回転してデッドボルトの進退操作を可能とし、
    さらに、サムターンを回転して回転カムの凹部をチェッカーに相対する位置としてチェッカーを付勢した弾発力により該凹部に嵌入して復帰させて、鍵の逆方向の回動操作により、上記各ロック板を反対方向に整列してサムターンの回転操作を阻止する、
    ことを特徴とする、サムターンの施錠装置。
  2. 前記サムターン機構とデッドボルトの進退操作を行う動作連動部において、
    回転カムのデッドボルト側の面に位置決めピンを配置し、
    該回転カムに相対してデッドボルトの進退操作を駆動する回転軸を具えた動作連動部を配置すると共に、該動作連動部の回転面に上記位置決めピンに当接してその回転を受ける動作連動受け板を設けて、サムターンの正逆回転によって正逆回転駆動されるように配置し、
    サムターンの正逆回転の終点においてチェッカーが回転カムの凹部に嵌入復帰する共にデッドボルトの進退操作の終端に至るように配置した
    ことを特徴とする、請求項1記載のサムターンの施錠装置。
  3. 前記制動機構のチェッカーは、スリットを設けた座体のスリットを挿通してガイドされて上下動するように、板バネによって回転カムに向けて付勢されて支持されたことを
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載のサムターンの施錠装置。
  4. 前記鍵穴機構の各ロック板は、それぞれの間にスペーサーとして回転を抑止されたプレートを介挿すると共に、ロック板軸ピン上で板状スプリングにより押圧されて整列されることより、独立に回転可能とされる、
    ことを特徴とする、請求項1乃至3記載のサムターンの施錠装置。
  5. 前記シリンダーは、挿入された鍵を回して中立位置に戻す回転側に向けて各ロック板開口内縁に当接する復帰カムを設け、鍵の中立位置において復帰カムに当接して回転した各ロック板をそれらの谷部の整列を解くと共にすべてのロック板を一列に整列させることを特徴とする、
    請求項1乃至4記載のサムターンの施錠装置。
  6. 上記サムターン機構は、クラッチを介して上記回転カムと結合され、
    該クラッチは、サムターン軸に嵌合するクラッチ周面にクラッチピンの下半を収容する切欠きを設け、回転カム側にクラッチ及びクラッチピンを収納するサムターン座を設けると共に該サムターン座にクラッチピンを収納する開口からなるクラッチピン受け溝を設けてこれらの間にクラッチピンを収容してその外周をC型バネで被嵌することにより、
    C型バネの押圧力の下でサムターンと回転カムと一体に回転可能としてサムターンにC型バネの押圧力に抗する過大な荷重を受けると、回転カムに対して空転するようにした、ことを特徴とする請求項1乃至5記載のサムターンの施錠装置。
  7. 上記鍵穴機構の上記各ロック板のチェッカーに相対する周面をロック板の回転面に沿った弧状に形成すると共に該周面に上記谷部と共に浅いノコギリ歯を設けて、ロック板の不正な操作に対して前記チェッカーが掛止されてロック板の回転が阻止されるようにしたことを特徴とする、請求項1乃至4記載のサムターンの施錠装置。
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