JP6274356B2 - 可撓性基材、パッケージ体および錠剤管理装置の使用方法 - Google Patents

可撓性基材、パッケージ体および錠剤管理装置の使用方法 Download PDF

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Description

本発明は、端子群を含む導電回路パターンが形成された可撓性基材に係り、とりわけ、この端子群を保護する機能をもつ可撓性基材およびパッケージ体に関する。また、本発明は、この可撓性基材およびパッケージ体を利用した錠剤管理装置の使用方法に関する。
錠剤管理装置の一例として、複数の錠剤を収容し、収容した錠剤の利用状況を管理するモジュール付パッケージが知られている(特許文献1参照)。例えば、特許文献1に示すモジュール付パッケージでは、複数の錠剤を収容するパッケージ体を有し、このパッケージ体に、電子部品を収容するモジュール体が装着されている。パッケージ体から錠剤が取り出されると、この取り出しの情報がパッケージ体に配置された導電回路パターンにて検出され、導電回路パターンからモジュール体に送られるようになっている。錠剤の取り出しの情報を管理することにより、服用による治療効果を期待された通りに得ることに大きく貢献する。
特許文献1に記載のパッケージ体は、導電回路パターンが形成された単一のシートからなる可撓性基材を長手方向に三等分して折り畳み、折り畳まれた可撓性基材に、錠剤を収容するための複数の膨出部を含む成形シートを貼り付けることで得られる。このような可撓性基材を用いて得られるパッケージ体は、工業的な生産過程で効率よく作製することができるため、広く普及することが期待されている。
しかしながら、特許文献1に示すモジュール付パッケージは、パッケージ体とモジュール体とが一体になっている。このため、錠剤がなくなるとモジュール体ごと廃棄せねばならなく、経済的ではない。
特許第5074193号
そこで、本件発明者らは、パッケージ体とモジュール体とを分離可能に構成することに着目した。パッケージ体とモジュール体とを分離可能に構成した場合、パッケージ体のみを交換しモジュール体を繰り返し使用することができるため、経済的である。
パッケージ体とモジュール体とを分離可能に構成する場合、パッケージ体とモジュール体とを端子間で分離可能に接続し、パッケージ体に配置された導電回路パターンからの信号をモジュール体に収容された電子部品に伝える必要がある。そこで、本件発明者らは、パッケージ体に配置された導電回路パターンに外部に露出した端子群を形成し、このパッケージ体の端子群をモジュール体の端子群と接続させる構成を想到するに至った。しかしながら、パッケージ体に配置された端子群が外部に露出していると、輸送中や保管中に他の部材と接触して端子群が破損や損傷する可能性がある。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、導電回路パターンの端子群を保護することが可能な可撓性基材を提供することを目的とする。また、本発明は、この可撓性基材を利用した錠剤管理装置の使用方法を提供することを目的とする。
本発明による第1の可撓性基材は、端子群を含む導電回路パターンが一方の面に形成された第1基板と、折曲補助手段を介して前記第1基板に接続された第2基板と、を備え、
前記第1基板は、前記折曲補助手段から折り畳まれて前記一方の面に前記第2基板を重ねられた折畳状態において、当該第2基板から露出する露出領域を有し、且つ、前記露出領域に前記導電回路パターンの前記端子群が配置されていて、
前記第1基板及び前記第2基板とは別体に構成された保護シートが、前記折畳状態において前記端子群を覆っている。
本発明による第1の可撓性基材において、前記保護シートは、前記露出領域に剥離可能に貼り付けられていてもよい。
本発明による第1の可撓性基材において、前記保護シートは、前記折畳状態において、前記第2基板の前記第1基板とは反対側を向く面の少なくとも一部を覆い且つ当該面に剥離可能に貼り付けられていてもよい。
本発明による第1の可撓性基材において、前記保護シートに、当該可撓性基材の使用方法に関する視覚情報が記載されていてもよい。
本発明による第2の可撓性基材は、端子群を含む導電回路パターンが一方の面に形成された第1基板と、折曲補助手段を介して前記第1基板に接続された第2基板と、を備え、
前記第1基板は、前記折曲補助手段から折り畳まれて前記一方の面に前記第2基板を重ねられた折畳状態において、当該第2基板から露出する露出領域を有し、且つ、前記露出領域に前記導電回路パターンの前記端子群が配置されていて、
前記折畳状態において前記端子群を覆うことが可能な延出保護片が、前記第1基板に接続されている。
本発明による第2の可撓性基材において、前記延出保護片は、前記第1基板の前記露出領域に切断補助手段を介して接続されていてもよい。
本発明による第3の可撓性基材は、端子群を含む導電回路パターンが一方の面に形成された第1基板と、折曲補助手段を介して前記第1基板に接続された第2基板と、を備え、
前記第1基板は、前記折曲補助手段から折り畳まれて前記一方の面に前記第2基板を重ねられた状態において、当該第2基板から露出する露出領域を有し、且つ、前記露出領域に前記導電回路パターンの前記端子群が配置されていて、
前記折畳状態において前記端子群を覆う延出保護片が、前記第2基板に切断補助手段を介して接続されている。
本発明による第2または第3の可撓性基材において、前記第1基板、前記第2基板及び前記延出保護片は、単一のシートを区画することにより得られてもよい。
本発明による第2または第3の可撓性基材において、前記折畳状態において前記第2基板の前記第1基板とは反対側を向く面の少なくとも一部を覆うカバーシートが、設けられていてもよい。
また、本発明による錠剤管理装置の使用方法は、前記いずれかの特徴をもつ前記折畳状態の可撓性基材、及び、前記可撓性基材に接合され錠剤を収容するための複数の膨出部を含む成形シートと、を有するパッケージ体と、旋回可能に接続された第1部品及び第2部品を有し、前記第1部品と前記第2部品との間で前記パッケージ体を挟んで保持するモジュール体と、を備えた錠剤管理装置を使用する方法であって、
前記パッケージ体から、前記保護シートまたは前記延出保護片を分離する工程と、
前記保護シートまたは前記延出保護片を分離された前記パッケージ体の前記端子群を含む領域を、前記モジュール体の前記第1部品と前記第2部品との間で挟んで、前記パッケージ体を保持すると共に前記パッケージ体の前記端子群を前記モジュール体のモジュール端子群に接続する工程と、を備える。
本発明によるパッケージ体は、端子群を含む導電回路パターンが一方の面に形成された第1基板と、折曲補助手段を介して前記第1基板に接続された第2基板と、を備え、前記第1基板は、前記折曲補助手段から折り畳まれて前記一方の面に前記第2基板が重ねられた折畳状態において、当該第2基板から露出する露出領域を有し、且つ、前記露出領域に前記導電回路パターンの前記端子群が配置されていて、保護シートが、前記折畳状態において前記端子群を覆っている可撓性基材と、前記第1基板と前記第2基板との間に挾まれた成形シートとを備える。
本発明による可撓性基材は、端子群を含む導電回路パターンが一方の面に形成された第1基板と、第1折曲補助手段を介して前記第1基板に接続され、第1基板上に重ねられる第2基板と、第2折曲補助手段を介して前記第1基板または前記第2基板に接続され、前記第1基板または第2基板上に重ねられる第3基板とを備え、前記第1基板は、前記第1折曲補助手段から折り畳まれて前記一方の面に前記第2基板が重ねられ、かつ前記第2折曲補助手段から折り畳まれて前記第1基板または前記第2基板上に前記第3基板が重ねられた折畳状態において、少なくとも前記第2基板から露出する露出領域を有し、且つ、前記露出領域に前記導電回路パターンの前記端子群が配置されていて、前記折畳状態において前記端子群を覆うことが可能な延出保護片が、前記第1基板、前記第2基板または前記第3基板に接続されている。
本発明によるパッケージ体は、端子群を含む導電回路パターンが一方の面に形成された第1基板と、第1折曲補助手段を介して前記第1基板に接続され、第1基板上に重ねられる第2基板と、第2折曲補助手段を介して前記第1基板または前記第2基板に接続され、前記第1基板または前記第2基板上に重ねられる第3基板とを有する可撓性基材と、前記第1基板と前記第3基板との間、または前記第2基板と前記第3基板との間に挟まれた成形シートとを備え、前記第1基板は、前記第1折曲補助手段から折り畳まれて前記一方の面に前記第2基板が重ねられ、かつ前記第2折曲補助手段から折り畳まれて前記第1基板または前記第2基板上に前記成形シートを介して前記第3基板が重ねられた折畳状態において、少なくとも前記第2基板から露出する露出領域を有し、且つ、前記露出領域に前記導電回路パターンの前記端子群が配置されていて、前記折畳状態において前記端子群を覆うことが可能な延出保護片が、前記第1基板、前記第2基板または前記第3基板に接続されている。
本発明によるパッケージ体において、前記第1基板、前記第2基板、前記第3基板及び前記延出保護片は、単一のシートを区画することにより得られる。
本発明による錠剤管理装置の使用方法は、上記記載のパッケージ体と、旋回可能に接続された第1部品及び第2部品を有し、前記第1部品と前記第2部品との間で前記パッケージ体を挟んで保持するモジュール体と、を備えた錠剤管理装置を使用する方法であって、前記パッケージ体から、前記延出保護片を分離する工程と、前記保護シートまたは前記延出保護片を分離された前記パッケージ体の前記端子群を含む領域を、前記モジュール体の前記第1部品と前記第2部品との間で挟んで、前記パッケージ体を保持すると共に前記パッケージ体の前記端子群を前記モジュール体のモジュール端子群に接続する工程とを備える。
本発明によれば、可撓性基材を折り畳んだ状態において、保護シートまたは延出保護片が、導電回路パターンの端子群を覆っている。これにより、導電回路パターンの端子群を保護し、当該端子群が輸送中や保管中に他の部材と接触して端子群が破損や損傷する可能性を低減できる。
図1は第1の実施の形態に係る可撓性基材を適用した錠剤管理装置を示す斜視図。 図2は図1に示す錠剤管理装置を構成するパッケージ体の平面図。 図3は図2に示すパッケージ体の配線図。 図4は図2に示すパッケージ体の底面図。 図5は図1に示す錠剤管理装置を構成するモジュール体を示す斜視図。 図6は図5に示すモジュール体の平面図。 図7は図5に示す線VII−VIIに沿ったモジュール体の断面をパッケージ体を配置した状態で模式的に示す断面図。 図8はモジュール体に収容される情報処理機器を説明するためのブロック図。 図9は図4に示すパッケージ体から保護シートを剥がす様子を示す底面図。 図10は図1に示す錠剤管理装置において、新たなパッケージ体をモジュール体に装着する様子を示す斜視図。 図11は図2に示すパッケージ体を構成する可撓性基材を拡げた状態で表側から示す平面図。 図12は図11に示す可撓性基材を拡げた状態で裏側から示す底面図。 図13は図4に示す可撓性基材を構成する保護シートの一変形例を示す平面図。 図14は図13に示す保護シートに設けられた視覚情報を説明するための平面図。 図15は第2の実施の形態に係る可撓性基材を模式的に示す平面図。 図16は図15に示す可撓性基材を拡げた状態で表側から示す平面図。 図17は図15に示す可撓性基材を拡げた状態で裏側から示す底面図。 図18は図15に示す可撓性基材の一変形例を模式的に示す平面図。 図19は図15に示す可撓性基材の別の変形例を模式的に示す平面図。 図20は図15に示す可撓性基材のさらに別の変形例を模式的に示す平面図。 図21は図15に示す可撓性基材のさらに別の変形例を模式的に示す平面図。 図22は図21に示す可撓性基材を拡げた状態で表側から示す平面図。 図23は図21に示す可撓性基材を拡げた状態で裏側から示す底面図。 図24は錠剤管理装置を構成するパッケージ体を示す平面図。 図25(a)はパッケージ体の表側を示す展開図、図25(b)はパッケージ体を構成する錠剤シートを示す平面図。 図26はパッケージ体の裏側を示す展開図。 図27は2つの基板からなる可撓性基材を示す平面図。
≪第1の実施の形態≫
以下、図面を参照して本発明の第1の実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。図1乃至図14は、第1の実施の形態及びその変形例を説明するための図である。このうち、図1は、第1の実施形態に係る錠剤管理装置1を示す斜視図である。
図1に示す錠剤管理装置1は、錠剤の利用に関する情報を管理するモジュール付パッケージである。錠剤管理装置1は、複数の錠剤を収容するパッケージ体2を有し、このパッケージ体2は、電子部品を収容したモジュール体5に装着されている。パッケージ体2から錠剤が取り出されると、この取り出しの情報がパッケージ体2に配置された導電回路パターン15(図3参照)にて検出され、導電回路パターン15からモジュール体5に送られるようになっている。
とりわけ、図1に示すパッケージ体2は、モジュール体5に着脱可能に保持されている。この場合、パッケージ体2内の錠剤がなくなると、使用済みのパッケージ体2を新たなパッケージ体2と交換すればモジュール体5を繰り返し使用することができるため、経済的である。
パッケージ体2とモジュール体5とを分離可能に構成した場合、パッケージ体2とモジュール体5とを端子間で分離可能に接続し、パッケージ体2に配置された導電回路パターン15からの信号をモジュール体5に収容された電子部品に伝える必要がある。この点、本実施の形態によれば、パッケージ体2に配置された導電回路パターン15は、モジュール体5の端子群51と接続するために、外部に露出した端子群17を含んでいる。しかしながら、パッケージ体2に配置された端子群17が外部に露出していると、輸送中や保管中に他の部材と接触して端子群が破損や損傷する可能性がある。そこで、新たなパッケージ体2をモジュール体5に装着する前に、パッケージ体2に配置された端子群17を損傷から保護するべく、端子群17を保護する保護シート45(図4参照)が設けられている。以下の説明では、先ず、飲用物管理装置1の全体構成について説明し、その後、パッケージ体2を構成する可撓性基材3について説明していく。
先ず、図2を参照して、錠剤を収容するパッケージ体2の概略について説明する。図2は、パッケージ体2を示す平面図である。図2に示すように、パッケージ体2は、錠剤を収容するための複数の膨出部4aを含んでいる。複数の膨出部4aは、パッケージ体2内で二次元配列されている。図2に示す例では、パッケージ体2の幅方向d1に並んだ2つの膨出部4aが、パッケージ体2の長手方向d2に5列並べられ、合計で10個の膨出部4aが設けられている。
この膨出部4aに収容される錠剤としては、医薬品として用いられるものや健康食品として用いられるものが挙げられる。本実施の形態では、錠剤として、医薬品としての錠剤が収容されている。なお、錠剤とは、カプセルやタブレットとも呼ばれ得るものを含む概念である。
図2に示すパッケージ体2は、積層構造体として構成されている。具体的には、複数の膨出部4aが形成された成形基材4に、可撓性基材3(図1参照)を積層することにより形成されている。膨出部4aを可撓性基材3で覆うことにより、錠剤を収容する収容空間2aが規定される。なお、可撓性基材3は、折り畳まれた単一のシートにて構成されているが、この点については図11及び図12を参照して後述する。
図3に、図2に示すパッケージ体2の配線図を示す。図3に示すように、パッケージ体2には、導電回路パターン15が配置されている。導電回路パターン15は、膨出部4aから錠剤が取り出された情報を検出するための回路である。導電回路パターン15をなす配線16は、各膨出部4aを覆うパッケージ体2の部分に掛け渡された分枝16aを有している。
各膨出部4aを覆うパッケージ体2の部分に掛け渡された分枝16aは、複数の膨出部4aが配置された領域とは異なる領域に配置された端子群17に電気的に接続されている。
本実施の形態では、端子群17は、パッケージ体2の幅方向d1に並べられた複数の端子17aを含み、各端子17aは、膨出部4aを覆うパッケージ体2の部分に掛け渡された分枝16aに接続されている。この場合、錠剤を取り出すべくパッケージ体2が突き破られると、膨出部4aを覆う可撓性基材3の部分に掛け渡された分枝16aの部分が断線する。この断線した情報が、当該配線16に対応する端子17aに電気信号として伝わることにより、膨出部4aから錠剤が取り出された情報を検出するようになっている。
ただし、上述のように、パッケージ体2に配置された端子群17が外部に露出していると、輸送中や保管中に他の部材と接触して端子群17が破損や損傷する可能性がある。そこで、パッケージ体2がモジュール体5に装着される前の状態においては、パッケージ体2に配置された端子群17が損傷することを防ぐために、端子群17を保護する保護シート45が設けられている。図4に、端子群17が保護シート45で覆われた状態が底面図として示されている。図4に示す保護シート45は、端子群17を覆うようにしてパッケージ体2に貼り付けられている。
このようなパッケージ体2は、モジュール体5に取り外し可能に装着される。図5にモジュール体5の斜視図を示し、図6にモジュール体5の平面図を示す。図5及び図6に示すように、モジュール体5は、旋回可能に接続された第1部品50及び第2部品60を有している。図5及び図6に示す例では、第1部品50に、端子群17からの情報を処理する情報処理機器が収容され、第2部品60は、第1部品50に旋回可能に支持されたカバー部品として構成されている。以下の説明では、第1部品50を本体部品と呼び、第2部品60をカバー部品と呼ぶ。
このうち、カバー部品60は、薄板状の部材として構成され、旋回軸65を介して本体部品50に取り付けられている。カバー部品60の端部には、係止片61が設けられている。
モジュール体5は、本体部品50とカバー部品60との間でパッケージ体2を挟んで当該パッケージ体2を保持する(図1参照)。本実施の形態では、本体部品50とカバー部品60との間でパッケージ体2を挟んだ状態で、本体部品50に設けられたロック部材70を作動させることにより、パッケージ体2を挟持するようになっている。とりわけ、図5に示すロック部材70は、本体部品50の端部に旋回可能に取り付けられており、その先端に係止爪71を含んでいる。ロック部材70の係止爪71をカバー部品60の係止片61に引っ掛ける(係止させる)ことにより、カバー部品60を本体部品50にロックすることが可能となる。
本体部品50は、図5に示すように、カバー部品60に覆われる内面50aを含んでいる。本体部品50の内面50aに、第1方向d3に延びる溝50bが形成されていて、この溝50b内にモジュール端子群51が配置されている。モジュール端子群51は、カバー部品60との間でパッケージ体2を挟んだ状態において端子群17と接続される。
図7は、モジュール端子群51が、パッケージ体2の端子群17と接続された状態を示す断面図である。図7に示すように、モジュール端子群51は、溝50bの長手方向に平行な第1方向d3に並べられた複数の端子51aを含み、各端子51aは、パッケージ体2の対応する端子17aに接続部材90を介して接続されるようになっている。接続部材90によれば、パッケージ体2がモジュール体5に保持された状態でパッケージ体2と本体部品50とが向き合う方向d4に押圧されたときに、パッケージ体2の端子群17とモジュール端子群51との間を導通させることができる。かかる接続部材90の特性により、部品精度や繰り返し使用に伴い生じ得る、パッケージ体2の端子群17とモジュール端子群51との位置決め誤差を補償することができる。
このような接続部材90の一例として、異方導電性部材が挙げられる。異方導電性部材の一例として、絶縁性の樹脂材料からなる絶縁樹脂層内に導電性粒子を分散させたタイプのものや、シリコーンゴムシートの厚み方向に複数の炭素繊維を貫通させたタイプのもの等が挙げられる。後者の一例として、信越ポリマー社製、製品名インターコネクタSタイプが挙げられる。
このように、パッケージ体2の導電回路パターン15にて検出された錠剤の取り出しに関する情報は、パッケージ体2の端子群17からモジュール端子群51に伝わる。モジュール端子群51に伝わった情報は、本体部品50内に収容された情報処理機器によって処理される。図8に、本体部品50に収容される情報処理機器80の構成をブロック図として示す。
情報処理機器80は、薄膜状の機器である。図8に示す情報処理機器80は、例えば、本体部品50内に実装されるASIC(Application Specific Integrated Circuit)81と、水晶振動子82と、ボタン電池83と、スピーカ84と、を有している。
ASIC81は、モジュール端子群51に接続され、パッケージ体2の端子群17からモジュール端子群51を介して錠剤を取り出した情報を受け取る。ASIC81は、この受け取った情報を時刻情報とともに時系列で記憶し、記憶した情報に関して不図示のホストコンピュータとの間で無線通信を行う。ASIC81がホストコンピュータとの間で行う無線通信として、例えば、いわゆるNFC(Near Field Communication、近接無線通信)やBluetooth(登録商標)の非接触通信が挙げられる。ASIC81がホストコンピュータとの間で無線通信を行うことにより、利用者の健康に関する情報をホストコンピュータ側で把握し一元的に管理することができる。
NFCでは、規格上電力の送受もできるため、電池なしで情報処理機器80を駆動することも原理的には可能である。ただし、本実施形態の情報処理機器80は、スピーカ84も備えており、電力の消費量が比較的大きいため、ボタン電池83を搭載している。
次に、このような構成からなる錠剤管理装置1の利用方法の一例について説明する。
錠剤管理装置1は、例えば通院中の患者によって利用される。利用者は、食後や決まった時間帯にパッケージ体2に収容された錠剤を取り出して服用する。錠剤を取り出すべくパッケージ体2が突き破られると、導電回路パターン15の配線16が断線し、この断線した情報が、膨出部4aから錠剤が取り出された情報を示す電気信号として端子群17からモジュール端子群51に伝わる。モジュール端子群51に伝わった信号は、情報処理機器80で処理される。
服用を繰り返し、パッケージ体2内の錠剤がなくなると、使用済みのパッケージ体2を新たなパッケージ体2に交換する必要が生じる。新たなパッケージ体2に交換する際には、先ず、図1に示す状態からロック部材70によるロックを解除し、カバー部品60を開ける。その後、使用済みのパッケージ体2を本体部品50から取り外す。
図9に、パッケージ体2から保護シート45を剥がす様子を示し、図10に、本体部品50にパッケージ体2を装着する様子を示す。図9に示すように、本体部品50にパッケージ体2を装着するには、端子群17を覆う保護シート45をパッケージ体2から剥がして、端子群17を露出させる。次に、図10に示すように、端子群17が配置されたパッケージ体2の面を本体部品50側に向けながら、パッケージ体2の端子群17をモジュール端子群51が配置された溝50bに近づけていく。
その後、端子群17が溝50b内に配置された接続部材90に接触する。この状態で、ロック部材70でカバー部品60を本体部品50にロックすると、接続部材90がパッケージ体2と本体部品50とが向き合う方向d4に押圧されて、パッケージ体2の端子群17とモジュール端子群51とが接続部材90を介して電気的に接続される。
次に、パッケージ体2を成形基材4と共に構成する可撓性基材3について図11及び図12を参照して説明する。図11は、可撓性基材3を拡げた状態で表側から示す平面図であり、図12は、可撓性基材3を拡げた状態で裏側から示す底面図である。
図11及び図12に示す可撓性基材3は、可撓性をもつ紙またはプラスチックからなる単一のシート3aを、長手方向に三等分して折り畳んだ構造になっている。
図11及び図12に示すように、シート3aは、シート3aの長手方向ldにこの順で並べられた上基板30、下基板20及び中基板10を含んでいる。上基板30と下基板20とは、折曲補助手段41を介して接続され、下基板20と中基板10とは、別の折曲補助手段41を介して接続されている。図11及び図12に示す展開状態から、下基板20と中基板10とを折曲補助手段41を利用して折り畳んだ後に、上基板30と下基板20とを折曲補助手段41を利用して折り畳むと、可撓性基材3は、図2乃至図4に示す状態となる。
上基板30は、図4に示す折畳状態C1において、最も上側に重ねられた層をなす。図11に示すように、上基板30の表側となる面には、パッケージ体2の表紙としての印刷情報31が印刷されている。また、上基板30には、成形基材4の膨出部4aを通過させるための複数の繰抜孔32が設けられている。繰抜孔32は、膨出部4aの配列に対応して、シート3aの長手方向ldに並んだ2つの組が、シート3aの長手方向ldに直交する短手方向sdに5列並べられ、合計で10個設けられている。
第1基板としての中基板10は、図4に示す折畳状態C1において、下基板20と上基板30との間に位置する。図12に示すように、下基板20に覆われるようになる中基板10の内面10bには、膨出部4aから錠剤が取り出された情報を検出するための導電回路パターン15が配置されている。中基板10に配置された導電回路パターン15は、重ねられた下基板20に覆われ、利用者から観察されないようになっている。また、中基板10には、膨出部4aの形状に対応したつなぎを有する複数の繰抜用切れ目18が設けられている。
とりわけ、導電回路パターン15をなす配線16は、中基板10のうちの繰抜用切れ目18に囲まれる領域内を横断した複数の分枝16aを含んでいる。このことにより、膨出部4aに収容された錠剤を取り出すべく、繰抜用切れ目18に沿って中基板10が繰り抜かれると、分枝16aのうちの繰抜用切れ目18内に位置する部分が破断されるようになっている。
また、配線16は、複数の繰抜用切れ目18が配置された領域とは異なる領域に配置された端子群17に電気的に接続されている。図12に示す例では、端子群17は、シート3aの長手方向ldに並べられた複数の端子17aを含み、各端子17aに、繰抜用切れ目18に掛け渡された配線16の分枝16aが接続されている。
第2基板としての下基板20は、図4に示す折畳状態C1において、最も下側に重ねられた層をなす。下基板20は、中基板10に配置された導電回路パターン15を保護する機能をもつ。下基板20には、膨出部4aの形状に対応したつなぎを有する複数の繰抜用切込み21が設けられている。
図11及び図12に示すパッケージ体2においては、互いに重ねられた中基板10と下基板20とがヒートシールされ、互いに重ねられた上基板30と中基板10とがヒートシールされるようになっている。
隣り合う基板10、20、30の間の各折曲補助手段41は、当該隣り合う2つの基板10、20、30を折り曲げた際に、当該折曲補助手段41を設けられた位置にて基板10、20、30が折り曲げられること、さらには基板10、20、30が折り畳まれることを促進するためのものである。折曲補助手段41は、隣り合う2つの基板10、20、30の境界となる位置で、シート3aの短手方向sdに沿って直線状に延びている。
折曲補助手段41は、それ自体既知の態様で実現され得る。例えば、折曲補助手段41は、連続的に形成された溝からなるハーフカットラインであってもよいし、断続的に形成された破線(ミシン目)であってもよい。
図11及び図12に示す例では、シート3aの長手方向ldに沿った3つの基板10、20、30の長さは、等しく設定されている一方で、シート3aの短手方向sdに沿った中基板10の長さは、シート3aの短手方向sdに沿った下基板20及び上基板30の長さよりも長くなっている。
このようなシート3aによれば、図11及び図12に示す展開状態から、下基板20を中基板10の内面10b(図12参照)を覆うように折曲補助手段41から折り畳み、上基板30を中基板10の外面10a(図11参照)を覆うように折曲補助手段41から折り畳むことで、図4に示す折畳状態C1となる。図4に示す状態において、中基板10の下基板20よりも突き出た部分は、当該下基板20から露出した露出領域11を規定している。そして、この中基板10のうちの下基板20よりも突き出た露出領域11に、導電回路パターン15の端子群17が配置されている。端子群17を下基板20から露出した露出領域11に配置することにより、モジュール体5のモジュール端子群51への接続を容易にする。
ただし、上述のように、導電回路パターン15の端子群17が外部に露出していると、輸送中や保管中に他の部材と接触して端子群が破損や損傷する可能性がある。そこで、図4に示すように、露出領域11を覆う保護シート45が、当該露出領域11に貼り付けられている。本実施の形態の保護シート45は、露出領域11の全域を覆い、保護シート45の輪郭は、当該露出領域11の輪郭と重なっている。
本実施の形態において、保護シート45は、露出領域11に剥離可能に貼り付けられている。この場合、保護シート45を露出領域11から剥離したときに、粘着成分が露出領域11に転移することを抑えることができる。なお、保護シート45は、露出領域11に再接合可能に構成されていてもよいし、再接合不能に構成されていてもよい。
また、保護シート45をなす材料は、端子群17を損傷から保護する機能がある材料であれば特に限定されない。保護シート45をなす材料の一例として、ポリエチレンやポリプロピレンのような熱可塑性樹脂や弾性に優れたシリコンのような合成ゴムが挙げられる。また、一例として、保護シート45の厚みは、60μm〜200μm程度のものが用いられる。
一方、可撓性基材3をなす材料は、可撓性をもつ材料であれば特に限定されないが、一例として、紙や樹脂が挙げられる。本実施の形態では、可撓性基材3と保護シート45とを異なる材料にて構成することにより、保護シート45による保護機能を有効に発揮させるようになっている。
このようにして単一のシート3aから得られる可撓性基材3に、複数の膨出部4aを含む成形基材4が貼り付けられる。本実施の形態では、上基板30と下基板20との間に成形基材3が挟み込まれ、上基板30の各繰抜孔32から、成形基材4の対応する膨出部4aが突き出ている。このようにして得られるパッケージ体2によれば、工業的な生産過程でパッケージ体2を効率よく作成することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、端子群17を含む導電回路パターン15が一方の面10bに形成された第1基板(中基板)10と、折曲補助手段41を介して第1基板(中基板)10に接続された第2基板(下基板)20と、を備え、第1基板(中基板)10は、折曲補助手段41から折り畳まれて一方の面(内面)10bに第2基板(下基板)20を重ねられた折畳状態C1において、当該第2基板(下基板)20から露出する露出領域11を有し、且つ、露出領域11に導電回路パターン15の端子群17が配置されていて、第1基板(中基板)10及び第2基板(下基板)20とは異なる材料から構成された保護シート45が、前記折畳状態C1において端子群17を覆っている。このような形態によれば、導電回路パターン15の端子群17を保護し、当該端子群17が輸送中や保管中に他の部材と接触して端子群が破損や損傷する可能性を低減することができる。
また、本実施の形態によれば、保護シート45は、露出領域11に剥離可能に貼り付けられている。この場合、保護シート45を露出領域11から剥離したときに、粘着成分が露出領域11に転移することを抑えることができる。粘着成分が露出領域11に転移すると、パッケージ体2のモジュール体5への装着不良を起こすおそれがあることから、保護シート45が剥離可能な場合、パッケージ体2の装着不良を抑えることができる。
また、本実施の形態によれば、折畳状態C1の可撓性基材3、及び、可撓性基材3に貼り付けられ、錠剤を収容するための複数の膨出部4aを含む成形基材4と、を有するパッケージ体2と、旋回可能に接続された第1部品50及び第2部品60を有し、第1部品50と第2部品60との間でパッケージ体2を挟んで保持するモジュール体5と、を備えた錠剤管理装置1を使用する方法であって、パッケージ体2から、保護シート45を分離する工程と、保護シート45を分離されたパッケージ体2の端子群17を含む領域をモジュール体5の第1部品50と第2部品60との間で挟んで、パッケージ体2を保持すると共にパッケージ体2の端子群17をモジュール体5のモジュール端子群51に接続する工程と、を備える、錠剤管理装置1の使用方法が提供される。
≪第1の実施の形態の変形例≫
なお、上述した第1の実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、図面を参照しながら、変形の一例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。
上述した実施の形態では、図4に示すように、保護シート45の輪郭が露出領域11の輪郭と重なっている例を示したが、保護シート45の大きさは、上述した例に限定されない。図13に、保護シート45の他の例を示す。図13に示す例では、下基板20が中基板10の内面10bを覆うように折曲補助手段41から折り畳まれている。中基板10のうちの下基板20に覆われなかった部分は、露出領域11を規定し、この露出領域11に保護シート45が貼り付けられている。さらに、保護シート45は、下基板20の、中基板10とは反対側を向く面20bの少なくとも一部を覆っている。
図13に示す例では、保護シート45は、下基板20の中基板10とは反対側を向く面20bの全域を覆っている。そして、保護シート45は、中基板10の露出領域11と、下基板20の中基板10とは反対側を向く面20bと、に渡って剥離可能に貼り付けられている。この場合、下基板20は、中基板10と保護シート45との間に位置することになる。
図14は、図13に示す保護シート45を示す平面図である。図14に示すように、保護シート45には、可撓性基材3つまり錠剤管理装置1の使用方法に関する視覚情報48が記載されている。図14に示す視覚情報48は、パッケージ体2をモジュール体5に装着する際に注意すべき情報を表示している。このような形態によれば、パッケージ体2のモジュール体5への装着不良を低減することに寄与する。
しかして、図13に示す可撓性基材3によれば、保護シート45は、折畳状態C1において、第2基板(下基板)20の第1基板(中基板)10とは反対側を向く面20bの少なくとも一部を覆い且つ当該面20bに剥離可能に貼り付けられている。このような形態によれば、保護シート45によって、第2基板(下基板)20の第1基板(中基板)10とは反対側を向く面20bを保護することができる。とりわけ、可撓性基材3に複数の膨出部4aを含む成形基材4が貼り付けられている場合、保護シート45が第2基板(下基板)20をも覆うことから、第2基板(下基板)20を突き破って成形基材4の膨出部4aから錠剤を取り出し難くすることができる。このように、保護シート45によって内容物を取り出し難くすることは、可撓性基材3にチャイルドレジスタンス機能を付与することができる点で、大きな利点をもつ。
また、上述した実施の形態では、図11及び図12に示すように、可撓性基材3が3つの基板10、20、30を含む例を示したが、可撓性基材3の構成は、上述した例に限定されない。可撓性基材3は、端子群17を含む導電回路パターン15が形成された第1基板10と、折曲補助手段41を介して第1基板10に接続された第2基板20と、を含む限り、必要に応じて、さらに別の基板を含んでもよいし、図27に示すように、2つの基板10、20からなってもよい。
すなわち、図27に示す可撓性基材3は、可撓性をもつ紙またはプラスチックからなる単一のシート3aを、長手方向に二等分して折り畳んだ構造になっている。
図27に示すように、シート3aは、シート3aの長手方向ldにこの順で並べられた下基板20及び中基板10を含んでいる。下基板20と中基板10とは、折曲補助手段41を介して接続されている。図27に示す展開状態から、下基板20と中基板10とを折曲補助手段41を利用して折り畳むと、可撓性基材3は、図2乃至図4に示す状態となる。
図27に示すように、下基板20に覆われるようになる中基板10の内面10bには、膨出部4aから錠剤が取り出された情報を検出するための導電回路パターン15が配置されている。中基板10に配置された導電回路パターン15は、重ねられた下基板20に覆われ、利用者から観察されないようになっている。また、中基板10には、膨出部4aの形状に対応したつなぎを有する複数の繰抜用切れ目18が設けられている。
とりわけ、導電回路パターン15をなす配線16は、中基板10のうちの繰抜用切れ目18に囲まれる領域内を横断した複数の分枝16aを含んでいる。このことにより、膨出部4aに収容された錠剤を取り出すべく、繰抜用切れ目18に沿って中基板10が繰り抜かれると、分枝16aのうちの繰抜用切れ目18内に位置する部分が破断されるようになっている。
また、配線16は、複数の繰抜用切れ目18が配置された領域とは異なる領域に配置された端子群17に電気的に接続されている。図27に示す例では、端子群17は、シート3aの長手方向ldに並べられた複数の端子17aを含み、各端子17aに、繰抜用切れ目18に掛け渡された配線16の分枝16aが接続されている。
第2基板としての下基板20は、図4に示す折畳状態C1において、最も下側に重ねられた層をなす。下基板20は、中基板10に配置された導電回路パターン15を保護する機能をもつ。下基板20には、膨出部4aの形状に対応した開口部21Aが設けられている。
図27に示すパッケージ体2においては、互いに重ねられた中基板10と下基板20とがヒートシールされるようになっている。
隣り合う基板10、20の間の各折曲補助手段41は、当該隣り合う2つの基板10、20を折り曲げた際に、当該折曲補助手段41を設けられた位置にて基板10、20が折り曲げられること、さらには基板10、20が折り畳まれることを促進するためのものである。折曲補助手段41は、隣り合う2つの基板10、20の境界となる位置で、シート3aの短手方向sdに沿って直線状に延びている。
折曲補助手段41は、それ自体既知の態様で実現され得る。例えば、折曲補助手段41は、連続的に形成された溝からなるハーフカットラインであってもよいし、断続的に形成された破線(ミシン目)であってもよい。
図27に示す例では、シート3aの長手方向ldに沿った2つの基板10、20の長さは、等しく設定されている一方で、シート3aの短手方向sdに沿った中基板10の長さは、シート3aの短手方向sdに沿った下基板20の長さよりも長くなっている。
このようなシート3aによれば、図27に示す展開状態から、下基板20を中基板10の内面10b(図12参照)を覆うように折曲補助手段41から折り畳むことで、図4に示す折畳状態C1となる。図4に示す状態において、中基板10の下基板20よりも突き出た部分は、当該下基板20から露出した露出領域11を規定している。そして、この中基板10のうちの下基板20よりも突き出た露出領域11に、導電回路パターン15の端子群17が配置されている。端子群17を下基板20から露出した露出領域11に配置することにより、モジュール体5のモジュール端子群51への接続を容易にする。
ただし、上述のように、導電回路パターン15の端子群17が外部に露出していると、輸送中や保管中に他の部材と接触して端子群が破損や損傷する可能性がある。そこで、図4に示すように、露出領域11を覆う保護シート45が、当該露出領域11に貼り付けられている。本実施の形態の保護シート45は、露出領域11の全域を覆い、保護シート45の輪郭は、当該露出領域11の輪郭と重なっている。
本実施の形態において、保護シート45は、露出領域11に剥離可能に貼り付けられている。この場合、保護シート45を露出領域11から剥離したときに、粘着成分が露出領域11に転移することを抑えることができる。なお、保護シート45は、露出領域11に再接合可能に構成されていてもよいし、再接合不能に構成されていてもよい。
≪第2の実施の形態≫
次に、図15乃至図17を参照して、第2の実施の形態について説明する。図15は、第2の実施の形態における可撓性基材3を示す平面図あり、図16及び図17は、それぞれ、図15に示す可撓性基材3を拡げた状態で示す平面図及び底面図である。図15乃至図17を参照して説明する第2の実施の形態は、保護シート45の代わりに延出保護片46が設けられている点で異なるが、その他の構成は、第1の実施形態およびその変形例と同様に構成することができる。第2の実施の形態に関する以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した第1の実施の形態およびその変形例と同様に構成され得る部分について、上述の第1の実施の形態およびその変形例における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。
図15乃至図17に示すように、中基板10に延出保護片46が接続されている。延出保護片46は、中基板10の露出領域11に折り曲げ可能に接続されている。延出保護片46を中基板10に対して折り畳むことによって、露出領域11に配置された端子群17を延出保護片46で覆うことができる。
本実施の形態の延出保護片46は、折り畳んだ状態において、露出領域11の全域を覆い、保護シート45の輪郭が、露出領域11の輪郭と重なるようになっている。
とりわけ、図16及び図17に示すように、延出保護片46は、中基板10のうちの、下基板20が接続された縁部10cに接続され、下基板20とシート3aの短手方向sdに並んでいる。ただし、延出保護片46は、下基板20とは接続されていない。
また、図15乃至図17に示す例では、延出保護片46は、切断補助手段42を介して中基板10に接続されている。すなわち、延出保護片46は、中基板10から切断補助手段42に沿って切り離し可能となるように接続されている。切断補助手段42は、延出保護片46と中基板10との境界となる位置で、シート3aの短手方向sdに沿って直線状に延びている。
切断補助手段42は、当該切断補助手段42を介して接続された延出保護片46と中基板10とを切断を意図して引き離した際に、当該切断補助手段42を設けられた位置にて延出保護片46と中基板10とが切り離されることを促進するためのものである。この切断補助手段42は、それ自体既知の態様で実現され得る。一例として、切断補助手段42は、シート3aを貫通するようにして断続的に形成された切れ目からなるミシン目や、シート3aに連続的に形成された溝からなるハーフカットラインであってもよい。
このように構成された延出保護片46は、切断補助手段42を基準として露出領域11に対して旋回することができる。その一方で、延出保護片46は、中基板10と切断を意図して引き離されると、当該切断補助手段42を設けられた位置にて中基板10と切り離され得る。なお、延出保護片46は、端子群17を覆った状態で、露出領域11に剥離可能に接合されていてもよい。
本実施の形態の可撓性基材3において、中基板10、下基板20、上基板30及び延出保護片46は、単一のシート3aを区画することにより得られる。すなわち、中基板10、下基板20、上基板30及び延出保護片46は、一体に成形されている。
以上のように、本実施の形態によれば、端子群17を含む導電回路パターン15が一方の面10bに形成された第1基板(中基板)10と、折曲補助手段41を介して第1基板(中基板)10に接続された第2基板(下基板)20と、を備え、第1基板(中基板)10は、折曲補助手段41から折り畳まれて一方の面(内面)10bに第2基板(下基板)20を重ねられた折畳状態C1において、当該第2基板(下基板)20から露出する露出領域11を有し、且つ、露出領域11に導電回路パターン15の端子群17が配置されていて、前記折畳状態C1において端子群17を覆うことが可能な延出保護片46が、第1基板(中基板)10に接続されている。このような形態によれば、第2基板(下基板)20を第1基板(中基板)10の一方の面(内面)10bを覆うように折曲補助手段41から折り畳んだ状態において、延出保護片46が、導電回路パターン15の端子群17を覆うことができる。これにより、導電回路パターン15の端子群17を保護し、当該端子群17が輸送中や保管中に他の部材と接触して剥がれてしまうおそれを大きく低減することができる。
また、本実施の形態によれば、延出保護片46は、第1基板(中基板)10の露出領域11に切断補助手段42を介して接続されている。パッケージ体2をモジュール体5に装着する前に、延出保護片46を切断補助手段42に沿って第1基板(中基板)10から切り離すことで、延出保護片46がモジュール体5と干渉することを防止することができる。すなわち、パッケージ体2をモジュール体5に装着する作業性の観点から、延出保護片46が露出領域11に切断補助手段42を介して接続されていることが好ましい。
また、本実施の形態によれば、第1基板(中基板)10、第2基板(下基板)20及び延出保護片46は、単一のシートを区画することにより得られる。この場合、工業的な生産過程で可撓性基材3を効率よく作製することができる。
≪第2の実施の形態の変形例≫
なお、上述した第2の実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。例えば、上述した実施の形態において、カバーシート47がさらに設けられていてもよい。図18に、カバーシート47がさらに設けられたれた例を示す。図18に示す例では、下基板20が中基板10の内面10bを覆うように折曲補助手段41から折り畳まれている。
この状態で、カバーシート47が、下基板20の中基板10とは反対側を向く面20bの少なくとも一部を覆っている。この場合、下基板20は、中基板10と保護シート45との間に位置することになる。
図18に示す例では、カバーシート47は、下基板20の中基板10とは反対側を向く面20bの全域を覆っている。そして、カバーシート47は、中基板10の露出領域11と、下基板20の中基板10とは反対側を向く面20bと、に渡って剥離可能に貼り付けられている。
なお、図18に示すカバーシート47は、上述の保護シート45と同様な材料を用いて構成することができる。また、図14に示す保護シート45と同様に、カバーシート47に、可撓性基材3つまり錠剤管理装置1の使用方法に関する視覚情報48が記載されていてもよい。このような形態によれば、パッケージ体2のモジュール体5への装着不良を低減することに寄与する。
しかして、図18に示す可撓性基材3によれば、カバーシート47が、折畳状態C1において、第2基板(下基板)20の第1基板(中基板)10とは反対側を向く面20bの少なくとも一部を覆い且つ当該面20bに剥離可能に貼り付けられている。このような形態によれば、カバーシート47によって、第2基板(下基板)20の第1基板(中基板)10とは反対側を向く面20bを保護することができる。とりわけ、可撓性基材3に複数の膨出部4aを含む成形基材4が貼り付けられている場合、カバーシート47が第2基板(下基板)20をも覆うことから、第2基板(下基板)20を突き破って成形基材4の膨出部4aから錠剤を取り出し難くすることができる。このように、カバーシート47によって内容物を取り出し難くすることは、可撓性基材3にチャイルドレジスタンス機能を付与することができる点で、大きな利点をもつ。
また、上述した実施の形態において、延出保護片46に摘まみ49がさらに設けられていてもよい。図19に、延出保護片46に摘まみ49がさらに設けられた例を示す。図19に示す例では、延出保護片46のうちの、中基板10に接続された縁部とは反対側の縁部に、摘まみ49が接続されている。摘まみ49は、延出保護片46で露出領域11を覆った状態において当該露出領域11から露出している。このため、延出保護片46で露出領域11を覆った状態において摘まみ49を摘まんで持ち上げることにより、延出保護片46を露出領域11から容易に捲り上げることができる。
また、上述した実施の形態において、延出保護片46に覆われる露出領域11に切込み19がさらに設けられていてもよい。図20に、露出領域11に切込み19がさらに設けられた例を示す。図20に示す例では、中基板10の露出領域11に切込み19が接続されている。切込み19は、延出保護片46で露出領域11を覆った状態において当該延出保護片46に覆われる。このため、延出保護片46で露出領域11を覆った状態において切込み19を介して延出保護片46を摘まむことにより、延出保護片46を露出領域11から容易に捲り上げることができる。
また、上述した実施の形態では、図16及び図17に示すように、延出保護片46が中基板10に接続された例を示したが、延出保護片46の配置は、上述した例に限定されない。図21乃至図23に、延出保護片46の他の配置例を示す。このうち、図21は、可撓性基材3を折り畳んだ状態で示す平面図あり、図22及び図23は、それぞれ、図21に示す可撓性基材3を拡げた状態で示す平面図及び底面図である。
図21乃至図23に示す例では、下基板20に延出保護片46が接続されている。延出保護片46は、下基板20に折り曲げ可能に接続され、中基板10の露出領域11とシート3aの長手方向ldに並んでいる。ただし、延出保護片46は、中基板10とは接続されておらず、当該中基板10との間に隙間を形成している。
本実施の形態の延出保護片46は、拡げた状態において、露出領域11の全域を覆い、延出保護片46の輪郭が、露出領域11の輪郭と重なることができるようになっている。
とりわけ、図21乃至図23に示す例では、延出保護片46は、切断補助手段42を介して下基板20に接続されている。すなわち、延出保護片46は、下基板20から切断補助手段42に沿って切り離し可能となるように接続されている。切断補助手段42は、延出保護片46と下基板20との境界となる位置で、シート3aの長手方向ldに沿って直線状に延びている。
また、このように構成された延出保護片46は、切断補助手段42を基準として下基板20に対して旋回することができる。その一方で、延出保護片46は、下基板20と切断を意図して引き離されると、当該切断補助手段42を設けられた位置にて下基板20と切り離され得る。なお、延出保護片46は、端子群17を覆った状態で、露出領域11に剥離可能に接合されていてもよい。
本実施の形態の可撓性基材3において、中基板10、下基板20、上基板30及び延出保護片46は、単一のシート3aを区画することにより得られる。すなわち、中基板10、下基板20、上基板30及び延出保護片46は、一体に成形されている。
以上のように、本実施の形態によれば、端子群17を含む導電回路パターン15が一方の面10bに形成された第1基板(中基板)10と、折曲補助手段41を介して第1基板(中基板)10に接続された第2基板(下基板)20と、を備え、第1基板(中基板)10は、折曲補助手段41から折り畳まれて一方の面10bに第2基板(下基板)20を重ねられた折畳状態C1において、当該第2基板(下基板)20から露出する露出領域11を有し、且つ、露出領域11に導電回路パターン15の端子群17が配置されていて、前記折畳状態C1において端子群17を覆うことが可能な延出保護片46が、第2基板(下基板)20に接続されている。このような形態によれば、第2基板(下基板)20を第1基板(中基板)10の一方の面10bを覆うように折曲補助手段41から折り畳んだ状態において、延出保護片46が、導電回路パターン15の端子群17を覆うことができる。
これにより、導電回路パターン15の端子群17を保護し、当該端子群17が輸送中や保管中に他の部材と接触して端子群が破損や損傷する可能性を低減することができる。
また、本実施の形態によれば、延出保護片46は、第2基板(下基板)20に切断補助手段42を介して接続されている。パッケージ体2をモジュール体5に装着する前に、延出保護片46を切断補助手段42に沿って第2基板(下基板)20から切り離すことで、延出保護片46がモジュール体5と干渉することを防止することができる。すなわち、パッケージ体2をモジュール体5に装着する作業性の観点から、延出保護片46が露出領域11に切断補助手段42を介して接続されていることが好ましい。
なお、以上において上述した実施の形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
例えば、図21乃至図23に示す延出保護片46に、図18に示すカバーシート47が貼り付けられていてもよい。すなわち、カバーシート47が、折畳状態C1において、第2基板(下基板)20の第1基板(中基板)10とは反対側を向く面20bの少なくとも一部を覆い且つ当該面20bに剥離可能に貼り付けられてもよい。この場合、カバーシート47によって、第2基板(下基板)20の第1基板(中基板)10とは反対側を向く面20bを保護することができる。とりわけ、可撓性基材3に複数の膨出部4aを含む成形基材4が貼り付けられている場合、カバーシート47が第2基板(下基板)20をも覆うことから、第2基板(下基板)20を突き破って成形基材4の膨出部4aから錠剤を取り出し難くすることができる。このように、カバーシート47によって内容物を取り出し難くすることは、可撓性基材3にチャイルドレジスタンス機能を付与することができる点で、大きな利点をもつ。
《第3の実施の形態》
次に図24乃至図26を参照して本発明の第3の実施の形態について説明する。
図24乃至図26に示す第3の実施の形態は、パッケージ体2の構成が異なるのみであり、他の構成は図1乃至図23に示す各実施の形態と略同一である。
先ず、図24、図25(a)(b)および図26を参照して、錠剤を収容するパッケージ体2について説明する。図24は、パッケージ体2を示す平面図である。図24に示すように、パッケージ体2は、パッケージ回路113を含む収容領域110と、収容領域110に接続された後述するパッケージ端子群121を含む取付領域120を有する可撓性基材3と、可撓性基材3の収容領域110内に配置され錠剤Mを収納するための複数、例えば10個の膨出部111を含む成形シート(成形基材)111Aとを備えている。成形シート111Aに収容される錠剤Mとしては、医薬品として用いられるものや健康食品として用いられるものが挙げられる。本実施の形態では、錠剤として、医薬品としての錠剤Mが収容されている。なお、錠剤とは、カプセルやタブレットとも呼ばれ得るものを含む概念である。
パッケージ体2を構成する可撓性基材3は、パッケージ端子群121と、このパッケージ端子群121に接続されたパッケージ回路113が形成された第1基板106と、第1基板106上に重ね合わされる第2基板107と、第2基板107上に重ね合わされる第3基板109とを有する積層構造となっている(図25(a)(b)および図26参照)。このうち、第1基板106と第2基板107は第1折曲補助手段103Aを介して接続され、第1基板106と第3基板109は第2折曲補助手段103Bを介して接続されている。またパッケージ端子群121とパッケージ回路113とにより導電回路パターンが構成されている。
第1基板106には、破断線106aにより囲まれるとともに膨出部111に対応する10個の破断領域106bが形成され、パッケージ回路113は破断領域106b上を通る複数の分岐113aを有する。
また第2基板107には、破断線107aにより囲まれるとともに膨出部111に対応する10個の破断領域107bが形成されている。また第2基板107には、第1基板106に形成されたパッケージ端子群121を保護する延出保護片108が取付けられている。延出保護片108はパッケージ端子群121を保護する延出保護片として機能し、第2基板107に切断補助手段103Cを介して接続されている。また延出保護片108の両端縁には、延出保護片108を第1基板106から剥離する際に利用する摘み108a、108aが取付けられている。
さらに第3基板109には膨出部111に対応して、10個の開口109aが形成されている。
また、第2基板107と第3基板109との間に、錠剤Mを収納する膨出部111が形成された成形シート111A(図25(b)参照)が挿着される。
図25(a)(b)および図26に示すように、このような構成からなる可撓性基材3の、第1基板106上に第2基板107を重ね合わせ、第2基板107上に成形シート111Aを載せ、次に成形シート111A上に第3基板109を重ね合わせることによりパッケージ体2が得られる。
上述のように、可撓性基材3の収容領域110には、パッケージ回路113が配置されている。パッケージ回路113は、膨出部111から錠剤が取り出された情報を検出するための回路である。パッケージ回路113は、取付領域120に配置されたパッケージ端子群121に接続されている。
本実施の形態では、パッケージ回路113は、可撓性基材3の第1基板106のうち、破断領域106bに掛け渡された複数の分枝113aを含み、パッケージ端子群121は、可撓性基材3の幅方向wdに並べられた複数の端子121aを含んでいる。パッケージ端子群121の各端子121aは、対応するパッケージ回路113の分枝113aに接続される。この場合、錠剤を取り出すべく第1基板106の破断領域106bが突き破られると、膨出部111を覆う第1基板106の部分に掛け渡された分枝113aが断線する。この断線した情報が、パッケージ端子群121の対応する端子121aに電気信号として伝わることにより、膨出部111から錠剤が取り出された情報を検出するようになっている。また可撓性基材3の取付領域120には、可撓性基材3の中心線Lから左方にずれて切欠122が設けられている。
このようなパッケージ体2は、モジュール体5に取り外し可能に装着される。この場合、可撓性基材3に中心線Lから左方にずれた切欠122を設けることにより、モジュール体5(図1参照)内にパッケージ体2の表裏の向きを正しく定めて挿入することができる。
図24乃至図25において、延出保護片108は、切断補助手段103Cを介して第2基板107に接続されている。すなわち、延出保護片108は、第2基板107から切断補助手段103Cに沿って切り離し可能となるように接続されている。切断補助手段103Cは、延出保護片108と第2基板107との境界となる位置で、直線状に延びている。
切断補助手段103Cは、当該切断補助手段103Cを介して接続された延出保護片108と第2基板107とを切断を意図して引き離した際に、当該切断補助手段103Cがを設けられた位置にて延出保護片108と第2基板107とが切り離されることを促進するためのものである。この切断補助手段103Cは、それ自体既知の態様で実現され得る。一例として、切断補助手段103Cは、シート3aを貫通するようにして断続的に形成された切れ目からなるミシン目や、シート3aに連続的に形成された溝からなるハーフカットラインであってもよい。
このように構成された延出保護片108は、切断補助手段103Cを基準として可撓性基材3の露出領域3Aに対して旋回することができる。その一方で、延出保護片108は、第2基板107と切断を意図して可撓性基材3から摘み108aを摘んで引き離されると、当該切断補助手段103Cを設けられた位置にて第2基板107と切り離され得る。なお、延出保護片108は、パッケージ端子群121を覆った状態で、露出領域3Aに剥離可能に接合されていてもよい。
本実施の形態の可撓性基材3において、第1基板106、第2基板107、第3基板109及び延出保護片108は、単一のシート3aを区画することにより得られる。すなわち、第1基板106、第2基板107、第3基板109及び延出保護片108は、一体に成形されている。
以上のように、本実施の形態において、まずパッケージ端子群121を含む導電回路パターンが一方の面に形成された第1基板106と、第1折曲補助手段103Aを介して第1基板106に接続された第2基板107と、第2折曲補助手段103Bを介して第1基板106に接続された第3基板109とを備えた可撓性基材3を準備する。次に第1基板106上に第2基板107が折り畳まれ、第2基板107上に成形シート111を載置した後第2基板107上に第3基板109が成形シート111を介して折り畳まれて折畳み状態C1を形成する。
この折畳状態C1において、可撓性基材3の第1基板106は、第2基板107および第3基板109から露出する露出領域3Aを有し、且つ、露出領域3Aに導電回路パターンのパッケージ端子群121が配置されていて、前記折畳状態C1においてパッケージ端子群121を覆うことが可能な延出保護片108が、第2基板107に接続されている。このような形態によれば、第1基板106と第2基板107と第3基板109とを折り畳んだ状態において、延出保護片108が、導電回路パターンのパッケージ端子群121を覆うことができる。これにより、導電回路パターンのパッケージ端子群121を保護し、当該パッケージ端子群121が輸送中や保管中に他の部材と接触して剥がれてしまうおそれを大きく低減することができる。
また、本実施の形態によれば、延出保護片108は、第2基板107に切断補助手段103Cを介して接続されている。パッケージ体2をモジュール体5に装着する前に、延出保護片108を切断補助手段103Cに沿って第2基板107から切り離すことで、延出保護片108がモジュール体5と干渉することを防止することができる。すなわち、パッケージ体2をモジュール体5に装着する作業性の観点から、延出保護片108が切断補助手段103Cを介して接続されていることが好ましい。
また、本実施の形態によれば、第1基板106、第2基板107、第3基板109及び延出保護片108は、単一のシートを区画することにより得られる。この場合、工業的な生産過程で可撓性基材3を効率よく作製することができる。
1 錠剤管理装置
2 パッケージ体
3 可撓性基材
3a シート
4 成形基材
4a 膨出部
5 モジュール体
10 中基板
10b 内面
11 露出領域
15 導電回路パターン
16 配線
17 端子群
20 下基板
20b 面
30 上基板
41 折曲補助手段
42 切断補助手段
45 保護シート
46 延出保護片
47 カバーシート
48 視覚情報
50 第一部品(本体部品)
51 モジュール端子群
60 第二部品(カバー部品)
103A 第1折曲補助手段
103B 第2折曲補助手段
103C 切断補助手段
106 第1基板
107 第2基板
108 延出保護片
108a 摘み
109 第3基板
111 膨出部
111A 成形シート
113 パッケージ回路
121 パッケージ端子群

Claims (10)

  1. 端子群を含む導電回路パターンが一方の面に形成された第1基板と、
    折曲補助手段を介して前記第1基板に接続された第2基板と、
    を備え、
    前記第1基板は、前記折曲補助手段から折り畳まれて前記一方の面に前記第2基板が重ねられた折畳状態において、当該第2基板から露出する露出領域を有し、且つ、前記露出領域に前記導電回路パターンの前記端子群が配置されていて、
    前記折畳状態において前記端子群を覆うことが可能な延出保護片が、前記第1基板に接続されている、可撓性基材。
  2. 前記延出保護片は、前記第1基板の前記露出領域に切断補助手段を介して接続されている、請求項に記載の可撓性基材。
  3. 端子群を含む導電回路パターンが一方の面に形成された第1基板と、
    折曲補助手段を介して前記第1基板に接続された第2基板と、
    を備え、
    前記第1基板は、前記折曲補助手段から折り畳まれて前記一方の面に前記第2基板が重ねられた状態において、当該第2基板から露出する露出領域を有し、且つ、前記露出領域に前記導電回路パターンの前記端子群が配置されていて、
    折畳状態において前記端子群を覆う延出保護片が、前記第2基板に切断補助手段を介して接続されている、可撓性基材。
  4. 前記第1基板、前記第2基板及び前記延出保護片は、単一のシートを区画することにより得られる、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の可撓性基材。
  5. 前記折畳状態において前記第2基板の前記第1基板とは反対側を向く面の少なくとも一部を覆うカバーシートが、設けられている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の可撓性基材。
  6. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の、折畳状態の可撓性基材、及び、前記可撓性基材に接合され錠剤を収容するための複数の膨出部を含む成形シートと、を有するパッケージ体と、旋回可能に接続された第1部品及び第2部品を有し、前記第1部品と前記第2部品との間で前記パッケージ体を挟んで保持するモジュール体と、を備えた錠剤管理装置を使用する方法であって、
    前記パッケージ体から、前記延出保護片を分離する工程と、
    前記延出保護片を分離された前記パッケージ体の前記端子群を含む領域を、前記モジュール体の前記第1部品と前記第2部品との間で挟んで、前記パッケージ体を保持すると共に前記パッケージ体の前記端子群を前記モジュール体のモジュール端子群に接続する工程と、を備える、錠剤管理装置の使用方法。
  7. 端子群を含む導電回路パターンが一方の面に形成された第1基板と、第1折曲補助手段を介して前記第1基板に接続され、第1基板上に重ねられる第2基板と、第2折曲補助手段を介して前記第1基板または前記第2基板に接続され、前記第1基板または第2基板上に重ねられる第3基板とを備え、
    前記第1基板は、前記第1折曲補助手段から折り畳まれて前記一方の面に第2基板が重ねられ、かつ第2折曲補助手段から折り畳まれて前記第1基板または前記第2基板上に前記第3基板が重ねられた折畳状態において、少なくとも前記第2基板から露出する露出領域を有し、且つ、前記露出領域に前記導電回路パターンの前記端子群が配置されていて、
    前記折畳状態において前記端子群を覆うことが可能な延出保護片が、前記第1基板、前記第2基板または前記第3基板に接続されていることを特徴とする可撓性基材。
  8. 端子群を含む導電回路パターンが一方の面に形成された第1基板と、第1折曲補助手段を介して前記第1基板に接続され、第1基板上に重ねられる第2基板と、第2折曲補助手段を介して前記第1基板または前記第2基板に接続され、前記第1基板または前記第2基板上に重ねられる第3基板とを有する可撓性基材と、
    前記第1基板と前記第3基板との間、または前記第2基板と前記第3基板との間に挟まれた成形シートとを備え、
    前記第1基板は、前記第1折曲補助手段から折り畳まれて前記一方の面に前記第2基板が重ねられ、かつ前記第2折曲補助手段から折り畳まれて前記第1基板または前記第2基板上に前記成形シートを介して前記第3基板が重ねられた折畳状態において、少なくとも前記第2基板から露出する露出領域を有し、且つ、前記露出領域に前記導電回路パターンの前記端子群が配置されていて、
    前記折畳状態において前記端子群を覆うことが可能な延出保護片が、前記第1基板、前記第2基板または前記第3基板に接続されていることを特徴とするパッケージ体。
  9. 前記第1基板、前記第2基板、前記第3基板及び前記延出保護片は、単一のシートを区画することにより得られる請求項に記載のパッケージ体。
  10. 請求項8または9のいずれか一項に記載のパッケージ体と、旋回可能に接続された第1部品及び第2部品を有し、前記第1部品と前記第2部品との間で前記パッケージ体を挟んで保持するモジュール体と、を備えた錠剤管理装置を使用する方法であって、
    前記パッケージ体から、前記延出保護片を分離する工程と、
    前記延出保護片を分離された前記パッケージ体の前記端子群を含む領域を、前記モジュール体の前記第1部品と前記第2部品との間で挟んで、前記パッケージ体を保持すると共に前記パッケージ体の前記端子群を前記モジュール体のモジュール端子群に接続する工程と、を備える、錠剤管理装置の使用方法。
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