JP6273984B2 - 環状アジン化合物、その製造方法、及びそれを含む有機電界発光素子用材料 - Google Patents

環状アジン化合物、その製造方法、及びそれを含む有機電界発光素子用材料 Download PDF

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Description

本発明は、環状アジン化合物とその製造方法、及びそれを含有する有機電界発光素子に関する。さらに詳しくは、有機電界発光素子の構成成分として有用なトリアジン等の環状アジン骨格に、ピラジンを部分構造として有する置換基を組み合わせた化合物とその製造方法に関し、これらを有機化合物層の少なくとも一層に用いた高効率、低電圧及び高耐久性の有機電界発光素子に関する。
有機電界発光素子は、発光材料を含有する発光層を、正孔輸送層と電子輸送層で挟み、さらにその外側に陽極と陰極を取付け、発光層に注入された正孔及び電子の再結合により生ずる励起子が失活する際の光の放出(蛍光又はりん光)を利用する素子であり、小型のディスプレーだけでなく大型テレビや照明等へ応用されている。なお、正孔輸送層は正孔輸送層と正孔注入層に、発光層は、電子ブロック層と発光層と正孔ブロック層に、電子輸送層は電子輸送層と電子注入層に分割して構成される場合もある。また、有機電界発光素子のキャリア輸送層(電子輸送層又は正孔輸送層)として、金属、有機金属化合物又はその他有機化合物をドープした共蒸着膜を用いる場合もある。
従来の有機電界発光素子は、無機発光ダイオードに比べて駆動電圧が高く、発光輝度や発光効率も低く、素子寿命も著しく低く、実用化には至っていなかった。最近の有機電界発光素子は徐々に改良されているものの、発光効率特性、駆動電圧特性、長寿命特性において、さらに優れた材料が求められている。更に、車載用途等、用途によっては高い耐熱性を要する場合もあり、材料は高いガラス転移温度(Tg)を求められている。
有機電界発光素子用の長寿命性に優れる電子輸送材料として、特許文献1又は2で開示された環状アジン化合物が挙げられる。しかしながら、及び当該材料を用いた有機電界発光素子の低電圧化、寿命及び発光効率の点で更なる改良が求められていた。
特開2011−063584号公報 特開2008−280330号公報
本発明の目的は、耐熱性に優れ、有機電界発光素子の長寿命性、低電圧駆動性又は発光効率に優れる電子輸送材料を提供することである。
本発明者らは、先の課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、ピラジル基が結合した環状アジン化合物(以下、「環状アジン化合物(1)」ともいう)の耐熱性が高く、当該化合物を電子輸送材料として用いた有機電界発光素子が、従来公知の材料を用いた場合に比べて低電圧、長寿命化、又は高発光効率化することを見いだし、本願発明を完成させるに至った。
すなわち本発明は、一般式(1)で示される環状アジン化合物。
Figure 0006273984
(一般式(1)中、
Arは、同一の置換基を表し、炭素数6〜10の芳香族炭化水素基(フッ素原子、メチル基、フェニル基又はピリジル基で置換されていてもよい)、又はピリジル基(フェニル基又はメチル基で置換されていてもよい)を表す。
Arは、炭素数10〜18からなる縮環芳香族炭化水素基(フッ素原子、炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基、ナフチル基、又はピリジル基で置換されていてもよい)を表す。
Xは、各々独立して、フェニレン基、ナフチレン基、ピリジレン基、ピリミジレン基、又はピラジレン基を表す。
Aは、下記の(A−1)又は(A−2)で示される置換基のいずれかを表す。
Figure 0006273984
(式中、Arは、水素原子、フェニル基又はピリジル基を表す。*は結合位置を表す。)
pは、0、1又は2を表す。
Zは、N又はC−Hを表す。)
で示される環状アジン化合物、その製造方法、及びそれを用いた有機電界発光素子に関するものである。
本発明によれば、材料のTgが高いために膜の耐熱性が高く、長寿命、又は発光効率に優れる有機電界発光素子を提供することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の環状アジン化合物(1)における置換基はそれぞれ以下のように定義される。
Arは、同一の置換基を表し、炭素数6〜10の芳香族炭化水素基(フッ素原子、メチル基、フェニル基又はピリジル基で置換されていてもよい)、又はフェニル基若しくはメチル基で置換されていてもよいピリジル基を表す。
Arにおける炭素数6〜10の芳香族炭化水素基としては、特に限定するものではないが、フェニル基、又はナフチル基が好ましい例として挙げられる。
Arにおけるフッ素原子で置換された炭素数6〜10の芳香族炭化水素基としては、特に限定するものではないが、フルオロフェニル基、ペンタフルオロフェニル基、フルオロナフチル、又はジフルオロナフチル基等が好ましい例として挙げられる。
Arにおけるフェニル基若しくはメチル基で置換されていてもよいピリジル基としては、特に限定するものではないが、ピリジル基、3−フェニルピリジン−2−イル基、4−フェニルピリジン−2−イル基、5−フェニルピリジン−2−イル基、3−メチルピリジン−2−イル基、4−メチルピリジン−2−イル基、5−メチルピリジン−2−イル基等が好ましい例として挙げられる。
Arの具体例としては、フェニル基、p−トリル基、m−トリル基、o−トリル基、2,4−ジメチルフェニル基、3,5−ジメチルフェニル基、メシチル基、ビフェニル−2−イル基、ビフェニル−3−イル基、ビフェニル−4−イル基、2−ピリジル基、3−ピリジル基、4−ピリジル基、2−メチルピリジン−3−イル基、2−メチルピリジン−4−イル基、2−メチルピリジン−5−イル基、2−メチルピリジン−6−イル基、3−メチルピリジン−2−イル基、3−メチルピリジン−4−イル基、3−メチルピリジン−5−イル基、3−メチルピリジン−6−イル基、4−メチルピリジン−2−イル基、4−メチルピリジン−3−イル基、2,6−ジメチルピリジン−3−イル基、2,6−ジメチルピリジン−4−イル基、3,6−ジメチルピリジン−2−イル基、3,6−ジメチルピリジン−4−イル基、3,6−ジメチルピリジン−5−イル基、2−フェニルピリジン−6−イル基、3−フェニルピリジン−6−イル基、4−フェニルピリジン−6−イル基、5−フェニルピリジン−6−イル基、2−フェニルピリジン−3−イル基、2−フェニルピリジン−5−イル基、3−フェニルピリジン−5−イル基、4−フェニルピリジン−3−イル基、3−フェニルピリジン−4−イル基、2−フェニルピリジン−4−イル基、2−(2−ピリジル)フェニル基、3−(2−ピリジル)フェニル基、4−(2−ピリジル)フェニル基、2−(3−ピリジル)フェニル基、3−(3−ピリジル)フェニル基、4−(3−ピリジル)フェニル基、2−(4−ピリジル)フェニル基、3−(4−ピリジル)フェニル基、4−(4−ピリジル)フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、1−フェニルナフタレン−2−イル基、1−フェニルナフタレン−3−イル基、1−フェニルナフタレン−4−イル基、1−フェニルナフタレン−5−イル基、1−フェニルナフタレン−6−イル基、1−フェニルナフタレン−7−イル基、1−フェニルナフタレン−8−イル基、2−フェニルナフタレン−1−イル基、2−フェニルナフタレン−3−イル基、2−フェニルナフタレン−4−イル基、2−フェニルナフタレン−5−イル基、2−フェニルナフタレン−6−イル基、2−フェニルナフタレン−7−イル基、2−フェニルナフタレン−8−イル基、1−メチルナフタレン−4−イル基、1−メチルナフタレン−5−イル基、1−メチルナフタレン−6−イル基、1−メチルナフタレン−7−イル基、1−メチルナフタレン−8−イル基、2−メチルナフタレン−1−イル基、2−メチルナフタレン−3−イル基、2−メチルナフタレン−4−イル基、2−メチルナフタレン−5−イル基、2−メチルナフタレン−6−イル基、2−メチルナフタレン−7−イル基、又は2−メチルナフタレン−8−イル基等が好ましい例として挙げられる。
Arは、電子輸送性材料特性に優れる点で、同一の置換基を表し、フェニル基、ビフェニル基、ナフチル基又はピリジル基(これらの置換基はメチル基で置換されていてもよい)であることが好ましく、同一の置換基を表し、フェニル基、ビフェニル基又はナフチル基であることがより好ましく、同一の置換基を表し、フェニル基であることがさらに好ましい。
Arは、炭素数10〜18からなる縮環芳香族炭化水素基(フッ素原子、炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基、ナフチル基、又はピリジル基で置換されていてもよい)を表す。
Arにおける炭素数10〜18からなる縮環芳香族炭化水素基としては、特に限定するものではないが、例えば、ナフチル基、フェナントリル基、アントリル基、ピレニル基、トリフェニレニル基、クリセニル基、フルオランテニル基、アセナフチレニル基、又はベンゾフルオレニル基等が好ましい例として挙げられる。
Arにおける炭素数1〜4のアルキル基としては、特に限定するものではないが、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基又はt−ブチル基等が好ましい例として挙げられる。
Arの具体例としては、特に限定するものではないが、1−ナフチル基、2−ナフチル基、1−フェニルナフタレン−2−イル基、1−フェニルナフタレン−3−イル基、1−フェニルナフタレン−4−イル基、1−フェニルナフタレン−5−イル基、1−フェニルナフタレン−6−イル基、1−フェニルナフタレン−7−イル基、1−フェニルナフタレン−8−イル基、2−フェニルナフタレン−1−イル基、2−フェニルナフタレン−3−イル基、2−フェニルナフタレン−4−イル基、2−フェニルナフタレン−5−イル基、2−フェニルナフタレン−6−イル基、2−フェニルナフタレン−7−イル基、2−フェニルナフタレン−8−イル基、1−メチルナフタレン−4−イル基、1−メチルナフタレン−5−イル基、1−メチルナフタレン−6−イル基、1−メチルナフタレン−7−イル基、1−メチルナフタレン−8−イル基、2−メチルナフタレン−1−イル基、2−メチルナフタレン−3−イル基、2−メチルナフタレン−4−イル基、2−メチルナフタレン−5−イル基、2−メチルナフタレン−6−イル基、2−メチルナフタレン−7−イル基、2−メチルナフタレン−8−イル基、1−(2−ピリジル)ナフタレン−4−イル基、1−(3−ピリジル)ナフタレン−4−イル基、1−(4−ピリジル)ナフタレン−4−イル基、1−(2−ピリジル)ナフタレン−5−イル基、1−(3−ピリジル)ナフタレン−5−イル基、1−(4−ピリジル)ナフタレン−5−イル基、2−(2−ピリジル)ナフタレン−6−イル基、2−(3−ピリジル)ナフタレン−6−イル基、2−(4−ピリジル)ナフタレン−6−イル基、1−フェナントリル基、2−フェナントリル基、3−フェナントリル基、4−フェナントリル基、9−フェナントリル基、1−フェニルフェナントレン−2−イル基、1−フェニルフェナントレン−3−イル基、1−フェニルフェナントレン−4−イル基、1−フェニルフェナントレン−5−イル基、1−フェニルフェナントレン−6−イル基、1−フェニルフェナントレン−7−イル基、1−フェニルフェナントレン−8−イル基、1−フェニルフェナントレン−9−イル基、1−フェニルフェナントレン−10−イル基、2−フェニルフェナントレン−1−イル基、2−フェニルフェナントレン−3−イル基、2−フェニルフェナントレン−4−イル基、2−フェニルフェナントレン−5−イル基、2−フェニルフェナントレン−6−イル基、2−フェニルフェナントレン−7−イル基、2−フェニルフェナントレン−8−イル基、2−フェニルフェナントレン−9−イル基、2−フェニルフェナントレン−10−イル基、3−フェニルフェナントレン−1−イル基、3−フェニルフェナントレン−2−イル基、3−フェニルフェナントレン−4−イル基、3−フェニルフェナントレン−5−イル基、3−フェニルフェナントレン−6−イル基、3−フェニルフェナントレン−7−イル基、3−フェニルフェナントレン−8−イル基、3−フェニルフェナントレン−9−イル基、3−フェニルフェナントレン−10−イル基、4−フェニルフェナントレン−1−イル基、4−フェニルフェナントレン−2−イル基、4−フェニルフェナントレン−3−イル基、4−フェニルフェナントレン−5−イル基、4−フェニルフェナントレン−6−イル基、4−フェニルフェナントレン−7−イル基、4−フェニルフェナントレン−8−イル基、4−フェニルフェナントレン−9−イル基、4−フェニルフェナントレン−10−イル基、1−メチルフェナントレン−2−イル基、1−メチルフェナントレン−3−イル基、1−メチルフェナントレン−4−イル基、1−メチルフェナントレン−5−イル基、1−メチルフェナントレン−6−イル基、1−メチルフェナントレン−7−イル基、1−メチルフェナントレン−8−イル基、1−メチルフェナントレン−9−イル基、1−メチルフェナントレン−10−イル基、2−メチルフェナントレン−1−イル基、2−メチルフェナントレン−3−イル基、2−メチルフェナントレン−4−イル基、2−メチルフェナントレン−5−イル基、2−メチルフェナントレン−6−イル基、2−メチルフェナントレン−7−イル基、2−メチルフェナントレン−8−イル基、2−メチルフェナントレン−9−イル基、2−メチルフェナントレン−10−イル基、3−メチルフェナントレン−1−イル基、3−メチルフェナントレン−2−イル基、3−メチルフェナントレン−4−イル基、3−メチルフェナントレン−5−イル基、3−メチルフェナントレン−6−イル基、3−メチルフェナントレン−7−イル基、3−メチルフェナントレン−8−イル基、3−メチルフェナントレン−9−イル基、3−メチルフェナントレン−10−イル基、4−メチルフェナントレン−1−イル基、4−メチルフェナントレン−2−イル基、4−メチルフェナントレン−3−イル基、4−メチルフェナントレン−5−イル基、4−メチルフェナントレン−6−イル基、4−メチルフェナントレン−7−イル基、4−メチルフェナントレン−8−イル基、4−メチルフェナントレン−9−イル基、4−メチルフェナントレン−10−イル基、2−(2−ピリジル)フェナントレン−9−イル基、2−(3−ピリジル)フェナントレン−9−イル基、2−(4−ピリジル)フェナントレン−9−イル基、2−(2−ピリジル)フェナントレン−10−イル基、2−(3−ピリジル)フェナントレン−10−イル基、2−(4−ピリジル)フェナントレン−10−イル基、2−(1−ナフチル)フェナントレン−9−イル基、2−(2−ナフチル)フェナントレン−9−イル基、2−(1−ナフチル)フェナントレン−10−イル基、2−(2−ナフチル)フェナントレン−10−イル基、1−アントリル基、2−アントリル基、9−アントリル基、1−フェニルアントラセン−2−イル基、1−フェニルアントラセン−3−イル基、1−フェニルアントラセン−4−イル基、1−フェニルアントラセン−5−イル基、1−フェニルアントラセン−6−イル基、1−フェニルアントラセン−7−イル基、1−フェニルアントラセン−8−イル基、1−フェニルアントラセン−9−イル基、1−フェニルアントラセン−10−イル基、2−フェニルアントラセン−1−イル基、2−フェニルアントラセン−3−イル基、2−フェニルアントラセン−4−イル基、2−フェニルアントラセン−5−イル基、2−フェニルアントラセン−6−イル基、2−フェニルアントラセン−7−イル基、2−フェニルアントラセン−8−イル基、2−フェニルアントラセン−9−イル基、2−フェニルアントラセン−10−イル基、9−フェニルアントラセン−1−イル基、9−フェニルアントラセン−2−イル基、9−フェニルアントラセン−3−イル基、9−フェニルアントラセン−4−イル基、9−フェニルアントラセン−5−イル基、9−(2−ピリジル)アントラセン−10−イル基、9−(3−ピリジル)アントラセン−10−イル基、9−(4−ピリジル)アントラセン−10−イル基、9−(1−ナフチル)アントラセン−10−イル基、9−(2−ナフチル)アントラセン−10−イル基、1−ピレニル基、2−ピレニル基、4−ピレニル基、1−フェニルピレン−2−イル基、1−フェニルピレン−3−イル基、1−フェニルピレン−4−イル基、1−フェニルピレン−5−イル基、1−フェニルピレン−6−イル基、1−フェニルピレン−7−イル基、1−フェニルピレン−8−イル基、1−フェニルピレン−9−イル基、1−フェニルピレン−10−イル基、2−フェニルピレン−1−イル基、2−フェニルピレン−3−イル基、2−フェニルピレン−4−イル基、2−フェニルピレン−5−イル基、2−フェニルピレン−6−イル基、2−フェニルピレン−7−イル基、2−フェニルピレン−8−イル基、2−フェニルピレン−9−イル基、2−フェニルピレン−10−イル基、9−フェニルピレン−1−イル基、9−フェニルピレン−2−イル基、9−フェニルピレン−3−イル基、9−フェニルピレン−4−イル基、9−フェニルピレン−5−イル基、9−フェニルピレン−6−イル基、9−フェニルピレン−7−イル基、9−フェニルピレン−8−イル基、9−フェニルピレン−10−イル基、1−メチルピレン−2−イル基、1−メチルピレン−3−イル基、1−メチルピレン−4−イル基、1−メチルピレン−5−イル基、1−メチルピレン−6−イル基、1−メチルピレン−7−イル基、1−メチルピレン−8−イル基、1−メチルピレン−9−イル基、1−メチルピレン−10−イル基、2−メチルピレン−1−イル基、2−メチルピレン−3−イル基、2−メチルピレン−4−イル基、2−メチルピレン−5−イル基、2−メチルピレン−6−イル基、2−メチルピレン−7−イル基、2−メチルピレン−8−イル基、2−メチルピレン−9−イル基、2−メチルピレン−10−イル基、9−メチルピレン−1−イル基、9−メチルピレン−2−イル基、9−メチルピレン−3−イル基、9−メチルピレン−4−イル基、9−メチルピレン−5−イル基、9−メチルピレン−6−イル基、9−メチルピレン−7−イル基、9−メチルピレン−8−イル基、9−メチルピレン−10−イル基、フルオランテン−1−イル基、フルオランテン−1−イル基、フルオランテン−2−イル基、フルオランテン−3−イル基、フルオランテン−4−イル基、フルオランテン−5−イル基、フルオランテン−6−イル基、フルオランテン−7−イル基、フルオランテン−8−イル基、フルオランテン−9−イル基、フルオランテン−10−イル基、トリフェニレン−1−イル基、トリフェニレン−2−イル基、アセナフチレン−1−イル基、アセナフチレン−3−イル基、アセナフチレン−4−イル基、アセナフチレン−5−イル基、クリセン−1−イル基、クリセン−2−イル基、クリセン−5−イル基、又はクリセン−6−イル基等が好ましい例として挙げられる。
Arは、電子輸送材料特性に優れる点で、ナフチル基、フェナントリル基、アントリル基、ピレニル基、フルオランテニル基、トリフェニレニル基又はクリセニル基(これらの置換基は、フェニル基又はピリジル基で置換されていてもよい)であることが好ましく、1−ナフチル基、2−ナフチル基、9−フェナントリル基、2−フェナントリル基、9−アントリル基、2−アントリル基、1−ピレニル基、2−ピレニル基、1−トリフェニレニル基、2−トリフェニレニル基、フルオランテン−3−イル基、9−フェニルアントラセン−10−イル基、2−フェニルナフタレン−6−イル基、2−(3−ピリジル)ナフタレン−6−イル基、又は2−(4−ピリジル)ナフタレン−6−イル基であることがより好まく、1−ナフチル基、2−ナフチル基、9−フェナントリル基、2−フェナントリル基、9−アントリル基、2−アントリル基、トリフェニレン−2−イル基、又はフルオランテン−3−イル基であることがさらに好ましい。
Xは、各々独立して、フェニレン基、ナフチレン基、ピリジレン基、ピリミジレン基、又はピラジレン基を表す。
Xは、電子輸送材料特性に優れる点で、フェニレン基又はピリジレン基が好ましく、合成が容易な点でフェニレン基が更に好ましい。
Aは、下記の(A−1)又は(A−2)で示される置換基のいずれかを表す。
Figure 0006273984
(式中、Arは、水素原子、フェニル基又はピリジル基を表す。*は結合位置を表す。)
前記Arとしては、特に限定するものではないが、例えば、水素原子、フェニル基、2−ピリジル基、3−ピリジル基、又は4−ピリジル基が挙げられる。
なお、前記Aは、電子輸送材料特性に優れる点で、下記の(A−1)’又は(A−2)’であることが好ましい。
Figure 0006273984
さらに、一般式(1)において、pは0、1又は2を表す。昇華精製が容易な点でpは、0又は1であることが好ましい。
Zは、N又はC−Hを表す。電子輸送材料特性に優れる点で、Zは、Nであることが好ましい。
一般式(1)で示される化合物は有機電界発光素子の構成成分として用いることができ、高発光効率化、長寿命化、低電圧化等の効果が得られる。特に、電子輸送層として用いた場合にこの効果が顕著に現れる。
一般式(1)で示される化合物の特に好ましい化合物の具体例としては、次の(B−1)から(B−99)を例示できるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
Figure 0006273984
Figure 0006273984
Figure 0006273984
Figure 0006273984
Figure 0006273984
Figure 0006273984
Figure 0006273984
Figure 0006273984
Figure 0006273984
Figure 0006273984
Figure 0006273984
次に、本発明の製造方法について説明する。
本発明の環状アジン化合物(1)は、塩基の存在下又は塩基の非存在化に、パラジウム触媒の存在下で、次の反応式(1)
Figure 0006273984
(反応式(1)中、Ar、Ar、X、A、Z及びpは、前記と同じ置換基を表す。Y、Yは、各々独立して、後述する脱離基を表す。M及びMは、各々独立して、後述する置換基Fを表す。)、
反応式(2)
Figure 0006273984
(反応式(2)中、Ar、Ar、X、A、Z及びpは、前記と同じ置換基を表す。Y、Yは、各々独立して、後述する脱離基を表す。M及びMは、各々独立して、後述する置換基Fを表す。)、
反応式(3)
Figure 0006273984
(反応式(3)中、Ar、Ar、X、A、Z及びpは、前記と同じ置換基を表す。Yは後述する脱離基を表す。Mは後述する置換基Fを表す。)、
又は反応式(4)
Figure 0006273984
(反応式(4)中、Ar、Ar、X、A、Z及びpは、前記と同じ置換基を表す。Yは後述する脱離基を表す。Mは後述する置換基Fを表す。)
で示される方法により製造することができる。
また、以降、一般式(2)で表される化合物については化合物(2)と称する。なお、化合物(3)〜化合物(10)についても同義とする。
反応式(1)又は反応式(2)で用いられる、化合物(3)は、例えば、特開2008−280330号公報[0061]〜[0076]又は特開2001−335516号公報[0047]〜[0082]に開示されている方法で製造することができる。化合物(3)としては、次の(C−1)から(C−12)を例示できるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
Figure 0006273984
で表される置換基Fとしては、特に限定するものではないが、例えば、ZnR、MgR、Sn(R3、又はB(OR等が挙げられる。
当該ZnR、MgRとしては、特に限定するものではないが、例えば、ZnCl、ZnBr、ZnI、MgCl、MgBr、又はMgI等が例示できる。
Sn(Rとしては、特に限定するものではないが、例えば、Sn(Me)、又はSn(Bu)等が例示できる。
B(ORとしては、特に限定するものではないが、例えば、B(OH)、B(OMe)、B(OPr)、又はB(OBu)等が例示できる。また、2つのRが一体となって酸素原子及びホウ素原子を含んで環を形成した場合のB(ORの例としては、次の(D−1)から(D−6)で示される基が例示でき、収率がよい点で(D−2)で示される基が望ましい。
Figure 0006273984
反応式(1)又は反応式(2)で用いられる、化合物(4)は、例えば、特開2008−280330号公報[0061]〜[0076]に開示されている方法又は特開2001−335516号公報[0047]〜[0082]に開示されている方法を用いて製造することができる。
化合物(4)中のMは前記Mと同様の置換基を例示する事ができる。
化合物(4)としては、次の(E−1)から(E−7)を例示できるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
Figure 0006273984
反応式(3)で用いられる、化合物(6)は、前記化合物(4)のMをYに置き換えた骨格を例示することができる。
反応式(4)で用いられる、化合物(8)は、前記化合物(3)のMをYに置き換えた骨格を例示することができる。
化合物(6)のY及び化合物(8)のYは、各々独立に、脱離基を表し、特に限定するものではないが、例えば塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子又はトリフラート等を挙げられる。このうち、反応収率がよい点で臭素原子又は塩素原子が好ましい。但し、原料の入手性からトリフラートを用いた方が好ましい場合もある。
化合物(2)Y及びYは、各々独立に、脱離基を表し、特に限定するものではないが、例えば塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子又はトリフラート等を挙げられる。このうち、反応収率がよい点で臭素原子又は塩素原子が好ましい。また、反応の選択性を向上させる為にY及びYは異なる脱離基を有している方が更に好ましい。
続いて、反応式(1)について説明する。「工程1」は化合物(2)を、場合によっては塩基の存在下に、パラジウム触媒の存在下に化合物(3)と反応させ、合成中間体である化合物(9)を得る方法であり、鈴木−宮浦反応、根岸反応、玉尾−熊田反応、スティレ反応等の、一般的なカップリング反応の反応条件を適用することにより、収率よく目的物を得ることができる。
「工程1」で用いることのできるパラジウム触媒としては、塩化パラジウム、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸パラジウム、硝酸パラジウム等の塩を例示することができる。さらに、π−アリルパラジウムクロリドダイマー、パラジウムアセチルアセトナト、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム及びジクロロ(1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)パラジウム等の錯化合物を例示することができる。中でも、第三級ホスフィンを配位子として有するパラジウム錯体は反応収率がよい点でさらに好ましく、入手容易であり、反応収率がよい点で、トリフェニルホスフィンを配位子として有するパラジウム錯体が特に好ましい。
第三級ホスフィンを配位子として有するパラジウム錯体は、パラジウム塩又は錯化合物に第三級ホスフィンを添加し、反応系中で調製することもできる。この際用いることのできる第三級ホスフィンとしては、トリフェニルホスフィン、トリメチルホスフィン、トリブチルホスフィン、トリ(tert−ブチル)ホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、tert−ブチルジフェニルホスフィン、9,9−ジメチル−4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)キサンテン、2−(ジフェニルホスフィノ)−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル、2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)ビフェニル、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル、ビス(ジフェニルホスフィノ)メタン、1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン、1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン、トリ(2−フリル)ホスフィン、トリ(o−トリル)ホスフィン、トリス(2,5−キシリル)ホスフィン、(±)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル等が例示できる。入手容易であり、反応収率がよい点で、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル又はトリフェニルホスフィンが好ましい。第三級ホスフィンとパラジウム塩又は錯化合物とのモル比は、1:10〜10:1が好ましく、反応収率がよい点で1:2〜5:1がさらに好ましい。
「工程1」で用いることのできる塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウム、炭酸セシウム、リン酸カリウム、リン酸ナトリウム、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化セシウム等を例示することができ、収率がよい点で炭酸カリウムが望ましい。塩基と化合物(3)とのモル比は、1:2から10:1が望ましく、収率がよい点で1:1から3:1がさらに望ましい。
「工程1」で用いる化合物(2)と化合物(3)とのモル比は、1:2から5:1が望ましく、収率がよい点で1:2から2:1がさらに望ましい。
「工程1」で用いることのできる溶媒として、水、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメトキシエタン、トルエン、ベンゼン、ジエチルエーテル、エタノール、メタノール又はキシレン等が例示でき、これらを適宜組み合わせて用いてもよい。収率がよい点でジオキサン又はTHFと水の混合溶媒を用いることが望ましい。
「工程1」は、0℃から150℃から適宜選ばれた温度で実施することができ、収率がよい点で50℃から100℃で行うことがさらに望ましい。
化合物(9)は、「工程1」の終了後に通常の処理をすることで得られる。必要に応じて、再結晶、カラムクロマトグラフィー又は昇華等で精製してもよい。「工程2」は化合物(9)を、場合によっては塩基の存在下に、パラジウム触媒の存在下に化合物(4)と反応させ、本発明の環状アジン化合物(1)を得る方法であり、鈴木−宮浦反応、根岸反応、玉尾−熊田反応、スティレ反応等の、一般的なカップリング反応の反応条件を適用することにより、収率よく目的物を得ることができる。「工程2」は「工程1」で挙げた条件と同様な反応条件を選択する事ができる。但し、「工程1」と同じ反応条件である必要はない。また合成中間体である化合物(9)を単離せずに「工程1」の反応系中に化合物(4)を追加し、環状アジン化合物(1)を合成することもできる。「工程2」の終了後、必要に応じて、再結晶、カラムクロマトグラフィー又は昇華等で精製してもよい。
続いて、反応式(2)について説明する。「工程3」は化合物(2)を、場合によっては塩基の存在下に、パラジウム触媒の存在下に化合物(4)と反応させ、合成中間体である化合物(10)を得る方法であり、鈴木−宮浦反応、根岸反応、玉尾−熊田反応、スティレ反応等の、一般的なカップリング反応の反応条件を適用することにより、収率よく目的物を得ることができる。「工程3」は「工程1」で挙げた条件と同様な反応条件を選択することができる。但し、「工程1」と同じ反応条件である必要はない。「工程3」の終了後、必要に応じて、再結晶、カラムクロマトグラフィー又は昇華等で精製してもよい。「工程4」は化合物(10)を、場合によっては塩基の存在下に、パラジウム触媒の存在下に化合物(3)と反応させ、本発明の環状アジン化合物(1)を得る方法であり、鈴木−宮浦反応、根岸反応、玉尾−熊田反応、スティレ反応等の、一般的なカップリング反応の反応条件を適用することにより、収率よく目的物を得ることができる。「工程4」は「工程1」で挙げた条件と同様な反応条件を選択する事ができる。但し、「工程1」と同じ反応条件である必要はない。また合成中間体である化合物(10)を単離せずに「工程3」の反応系中に化合物(3)を追加し、環状アジン化合物(1)を合成することもできる。「工程4」の終了後、必要に応じて、再結晶、カラムクロマトグラフィー又は昇華等で精製してもよい。
続いて、反応式(3)について説明する。「工程5」で用いられる化合物(5)は、化合物(9)から、一般的な有機金属化合物を合成する反応(例えばAngew.Chem.Int.Ed.2007,46,5359−5363)を用いて合成することができる。「工程5」は化合物(5)を、場合によっては塩基の存在下に、パラジウム触媒の存在下に化合物(6)と反応させ、本発明の環状アジン化合物(1)を得る方法であり、鈴木−宮浦反応、根岸反応、玉尾−熊田反応、スティレ反応等の、一般的なカップリング反応の反応条件を適用することにより、収率よく目的物を得ることができる。
「工程5」で用いることのできるパラジウム触媒としては、「工程1」で挙げたものと同様のパラジウム触媒が挙げられる。中でも、第三級ホスフィンを配位子として有するパラジウム錯体は反応収率がよい点でさらに好ましく、入手容易であり、反応収率がよい点で、トリフェニルホスフィンを配位子として有するパラジウム錯体が特に好ましい。
第三級ホスフィンを配位子として有するパラジウム錯体は、パラジウム塩又は錯化合物に第三級ホスフィンを添加し、反応系中で調製することもできる。この際用いることのできる第三級ホスフィンとしては、「工程1」で挙げたものと同様の第三級ホスフィンが挙げられる。入手容易であり、反応収率がよい点で、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル又はトリフェニルホスフィンが好ましい。第三級ホスフィンとパラジウム塩又は錯化合物とのモル比は、1:10〜10:1が好ましく、反応収率がよい点で1:2〜5:1がさらに好ましい。「工程5」で用いることのできる塩基としては、「工程1」で挙げたものと同様の塩基が挙げられる。塩基と化合物(5)とのモル比は、1:2から10:1が望ましく、収率がよい点で1:1から3:1がさらに望ましい。「工程5」で用いる化合物(5)と化合物(6)とのモル比は、1:5から2:1が望ましく、収率がよい点で1:1から1:3がさらに望ましい。「工程5」で用いることのできる溶媒として、「工程1」で挙げたものと同様の溶媒が挙げられる。収率がよい点でジオキサン又はTHFと水の混合溶媒を用いることが望ましい。「工程5」は、0℃から150℃から適宜選ばれた温度で実施することができ、収率がよい点で50℃から100℃で行うことがさらに望ましい。「工程5」の終了後、必要に応じて、再結晶、カラムクロマトグラフィー又は昇華等で精製してもよい。
続いて、反応式(4)について説明する。「工程6」で用いられる化合物(7)は、化合物(10)から、一般的な有機金属化合物を合成する反応(例えばAngew.Chem.Int.Ed.2007,46,5359−5363)を用いて合成することができる。「工程6」は化合物(7)を、場合によっては塩基の存在下に、パラジウム触媒の存在下に化合物(8)と反応させ、本発明の環状アジン化合物(1)を得る方法であり、鈴木−宮浦反応、根岸反応、玉尾−熊田反応、スティレ反応等の、一般的なカップリング反応の反応条件を適用することにより、収率よく目的物を得ることができる。「工程6」は、「工程5」で挙げた条件と同様な反応条件を選択する事ができる。但し、「工程5」と同じ反応条件である必要はない。「工程6」の終了後、必要に応じて、再結晶、カラムクロマトグラフィー又は昇華等で精製してもよい。
本発明の環状アジン化合物(1)は有機電界発光素子の構成成分の一部として用いた時に有効である。特に、電子輸送層として用いた時に、従来の素子よりも長寿命化、高効率化及び低電圧化等の効果が得られる。また、本発明の環状アジン化合物(1)を有機電界発光素子用材料として用いる際、任意の有機金属種、有機化合物又は無機化合物との共蒸着膜として用いることも可能である。
本発明の有機電界発光素子としては、前記一般式(1)で示されるトリアジン化合物を含有することを特徴とするものである。
本発明の有機電界発光素子としては、下記の様な構成を有するものが例示できるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(1)陽極/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/陰極
(2)陽極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/電子注入層/陰極
(3)陽極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/正孔ブロック層/電子輸送層/電子注入層/陰極
本発明において、上記の各層に用いられる材料としては、一般公知の材料であればよく、特に限定されるものではない。
本発明の環状アジン化合物(1)から成る有機電界発光素子用薄膜の製造方法に特に制限はないが、真空蒸着法による成膜が可能である。真空蒸着法による成膜は、汎用の真空蒸着装置を用いることにより行うことができる。真空蒸着法で膜を形成する際の真空槽の真空度は、有機電界発光素子作製の製造タクトタイムや製造コストを考慮すると、一般的に用いられる拡散ポンプ、タ−ボ分子ポンプ、クライオポンプ等により到達し得る1×10−2〜1×10−5Pa程度が望ましい。蒸着速度は、形成する膜の厚さによるが0.005〜1.0nm/秒が望ましい。また、本発明の環状アジン化合物(1)は、クロロホルム、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン、トルエン、酢酸エチル又は、テトラヒドロフラン等に対する溶解度が高いため、汎用の装置を用いたスピンコ−ト法、インクジェット法、キャスト法又は、ディップ法等による成膜も可能である。
実施の形態(素子評価)で作製した有機電界発光素子の断面図である。
以下、実施例及び参考例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定して解釈されるものではない。
ガラス転移温度の測定は、エスアイアイナノテクノロジー株式会社製DSC装置を用いて、アルミニウム製容器に材料10mgを秤量し、5℃/minの昇温速度でガラス転移温度を測定した。
合成例−1
Figure 0006273984
アルゴン気流下、2−(3−ブロモ−5−クロロフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(70.0g,0.166mol)、9−フェナントレンボロン酸(38.6g,0.174mol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(3.83g,3.31mmol)をテトラヒドロフラン(1000mL)に懸濁し、ここに4.0M−水酸化ナトリウム水溶液(124mL,0.497mol)を滴下した。得られた混合物を70℃で24時間撹拌した。次いで、放冷後、水(550mL)を加え、析出した固体を濾別し、水、メタノール、ヘキサンで固体を洗浄した。再結晶(トルエン)することで、反応中間体である2−[3−クロロ−5−(9−フェナントリル)フェニル]−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジンの白色固体(収量78.9g、収率92%)を得た。
合成例−2
Figure 0006273984
アルゴン気流下、合成例−1で得られた2−[3−クロロ−5−(9−フェナントリル)フェニル]−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(5.20g,10mmol)、ビスピナコラートジボロン(3.81g,15mmol)、酢酸パラジウム(22.5mg,0.10mmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(95.4mg,0.20mmol)、酢酸カリウム(2.95g,30mmol)を1,4−ジオキサン(200mL)に懸濁し、100℃で4時間撹拌した。次いで、放冷後、濾過により沈殿成分を除去した。クロロホルム(200mL)、水(100mL)を加えて撹拌した後、水層と有機層を分離した。更に、水層をクロロホルム(50mL)で3回抽出し、有機層と合わせた。有機層から低沸点成分を減圧濃縮、乾固して粗生成物を得た。ヘキサンを加えて0℃に冷却しながら撹拌・懸濁させ、得られた個体を濾取した。得られた固体を減圧乾燥することで、2−[3−{(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル}−5−(9−フェナントリル)フェニル]−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジンの乳白色粉末(収量6.07g,収率99%)を得た。
H?NMR(CDCl):δ(ppm):1.43(s,12H),7.51−7.75(m,10H),7.82(s,1H),7.89−7.98(m,2H),8.23(brs,1H),8.75−8.81(m,5H),8.83(brd,J=8.2Hz,1H),9.01(brs,1H),9.24(brs,1H).
合成例−3
Figure 0006273984
アルゴン気流下、2−クロロピラジン(1.34g,11.7mmol)、4−クロロフェニルボロン酸(2.19g,14.0mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(135mg,0.117mmol)、三りん酸カリウム(5.46g,25.7mmol)をジオキサン(7.8mL)及び水(4.3mL)の混合溶媒に懸濁し、95℃で20時間撹拌した。次いで、得られた反応混合物を室温まで冷却後、酢酸エチル(50mL)、水(30mL)を加えて撹拌した後、水層と有機層を分離した。得られた有機層に硫酸マグネシウムを加えて撹拌後、濾過した。有機層の低沸点成分を減圧留去した後、得られた粗製生物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム及びヘキサン1:2の混合溶媒)により精製し、目的物である2−(4−クロロフェニル)ピラジンの白色個体(収量1.20g、収率53.9%)を得た。
H−NMR(CDCl):7.47(d,J=8.7Hz,2H),7.95(d,8.9Hz,2H),8.50(d,J=2.5Hz,1H),8.61(dd,J=2.5Hz,1.6Hz,1H),8.99(d,J=1.5Hz,1H).
実施例−1
Figure 0006273984
アルゴン気流下、合成例−2で得られた2−[3−{(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル}−5−(9−フェナントリル)フェニル]−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(500mg,0.961mmol)、合成例−3で得られた2−(4−クロロフェニル)ピラジン(294mg,1.25mmol)、酢酸パラジウム(6.48mg,0.029mmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(27.5mg,0.577mmol)、炭酸カリウム(346mg,2.50mmol)をテトラヒドロフラン(5mL)及び水(2.5mL)の混合溶媒に懸濁し、95℃で19時間撹拌した。次いで、得られた反応溶液を室温まで冷却後、水を20mL加えた。析出物をろ取した。ろ取した粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム及びヘキサン1:1の混合溶媒)によって精製し、目的の4,6−ジフェニル−2−[5−(9−フェナントリル)−4’−(2−ピラジル)ビフェニル−3−イル]−1,3,5−トリアジン(化合物 B−3)の白色固体(収量490mg,収率79.7%)を得た。
H−NMR(CDCl):7.53−7.62(m,7H),7.66(brt,J=7.1Hz,1H),7.72(brt,J=7.7Hz,2H),7.88(s,1H),7.96−7.99(m,2H),7.98(d,J=8.7Hz,1H),8.01(dd,J=8.2Hz,1.0Hz,1H),8.07(t,J=1.7Hz,1H),8.20(d,J=8.5Hz,2H),8.53(d,J=2.4Hz,1H),8.66(brs,1H),8.77(dd,J=8.3Hz,1.7Hz,4H),8.77−8.79(m,1H),8.84(d,J=8.3Hz,1H),8.94(t,J=1.6Hz,1H),9.12(brs,1H),9.16(t,J=1.7Hz,1H).
得られた化合物 B−3のTgは134℃だった。
実施例−2
Figure 0006273984
アルゴン気流下、合成例−2で得られた2−[3−{(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル}−5−(9−フェナントリル)フェニル]−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(300mg,0.490mmol)、2−クロロピラジン(67.4mg,0.588mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(11.3mg,0.0098mmol)、炭酸カリウム(162mg,1.18mmol)をテトラヒドロフラン(2.4mL)及び水(1.2mL)の混合溶媒に懸濁し、70℃で6時間撹拌した。次いで、得られた反応溶液を室温まで冷却後、水を10mL加えて析出物をろ取した。ろ取した粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム及びヘキサン1:1の混合溶媒)によって精製し、目的の4,6−ジフェニル−2−[5−(9−フェナントリル)−3−(2−ピラジル)フェニル]−1,3,5−トリアジン(化合物 B−21)の白色固体(収量230mg,収率83.3%)を得た。
H−NMR(CDCl):7.53−7.62(m,7H),7.65(ddd,J=7.5Hz,6.8Hz,1.3Hz,1H),7.69−7.74(m,2H),7.87(s,1H),7.96(brd,J=8.1Hz,2H),7.95(t,J=1.7Hz,1H),8.60(d,J=2.4Hz,1H),8.72(dd,J=2.6Hz,1.6Hz,1H),8.77(dd,J=8.2Hz,1.6Hz,4H),8.77−8.79(m,1H),8.83(brd,J=8.3Hz,1H),9.34(t,J=1.8Hz,1H),9.31(d,J=1.4Hz,1H),9.49(t,J=1.8Hz,1H).
得られた化合物 B−21のTgは115℃だった。
合成例−4
Figure 0006273984
窒素気流下、6−クロロキノキサリン(5.15g,31.3mmol)、ビスピナコラートジボラン(8.74g,34.4mmol)、テトラヒドロフラン(200mL)、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(287mg,0.31mmol)、2−ジシクロヘキシルフォスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(597mg、1.25mmol)を300mL3つ口フラスコに加え、5分間室温で攪拌した。この溶液に酢酸カリウム(9.22g,94.9mmol)を加え、70℃で5時間撹拌した。次いで、室温まで放冷後、反応混合物に水を加え、抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。その後、有機層をエバポレーターで濃縮した。得られた有機層濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液=トルエン/ヘキサン)で精製することにより、目的物である2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)キノキサリンを褐色オイルとして得た(収量6.0g,収率75%, LC純度98.7%)。化合物の同定は、H−NMR測定により行った。
H−NMR(CDCl);1.40(s,12H),8.06−8.17(m,2H),8.61(s,1H),8.85−9.88(m,2H)
実施例−3
Figure 0006273984
窒素気流下、合成例−4で得られた2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)キノキサリン(1.92g,7.50mmol)、2−[3−クロロ−5−(9−フェナントリル)フェニル]−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(3.00g,5.77mmol)、酢酸パラジウム(13mg,0.058mmol)、2−ジシクロヘキシルフォスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(55mg、0.12mmol)、テトラヒドロフラン(50mL)を200mL2つ口フラスコに加え、60℃に加熱した。これに20%KCO水溶液(10.4g,15.0mmol)を5分かけて滴下した後、70℃で22時間撹拌した。次いで、室温まで放冷後、反応混合物に水(30mL)を加え、析出物をろ取した。ろ取した析出物を純水、メタノール、ヘキサンで順次洗浄し、灰色粉末を得た。得られた灰色粉末をトルエンで再結晶することにより精製し、目的物である4,6−ジフェニル−2−[5−(9−フェナントリル)−3−(キノキサリン−6−イル)フェニル]−1,3,5−トリアジンの灰色粉末(収量2.64g,収率75%,LC純度99.68%)を得た。化合物の同定は、H−NMR測定、13C−NMR測定により行った。
H−NMR(CDCl);7.54−7.76(m,10H),7.90−8.28(m,6H),8.58(s,1H),8.78−9.02(m,9H),9.26(s,1H) 13C−NMR(CDCl);122.92,123.37,127.02,127.18,127.22,127.32,127.71,128.24,128.97,129.09,129.33,130.25,130.42,130.49,130.60,131.01,131.31,131.74,132.94,133.45,136.30,137.85,138.18,140.48,142.55,142.58,142.91,143.60,145.29,145.84,171.65,172.13
参考例−1
Figure 0006273984
特開2008−280330に記載されている化合物である2−[4,4’’−ジ(2−ピリジル)−1,1’:3’,1’’−テルフェニル−5’−イル]−4,6−ジ−p−トリル−1,3,5−トリアジンの熱分析を行った結果、Tgは108℃であった。
次に素子評価について記載する。
素子評価に用いた化合物の構造式及びその略称を以下に示す。
Figure 0006273984
素子参考例−1
基板には、2mm幅の酸化インジウム−スズ(ITO)膜(膜厚110nm)がストライプ状にパターンされたITO透明電極付きガラス基板を用いた。この基板をイソプロピルアルコールで洗浄した後、オゾン紫外線洗浄にて表面処理を行った。洗浄後の基板に、真空蒸着法で各層の真空蒸着を行い、断面図を図1に示すような発光面積4mm有機電界発光素子を作製した。なお、各有機材料は抵抗加熱方式により成膜した。
まず、真空蒸着槽内に前記ガラス基板を導入し、1.0×10−4Paまで減圧した。
その後、図1の1で示すITO透明電極付きガラス基板上に有機化合物層として、正孔注入層2、電荷発生層3、正孔輸送層4、発光層5、電子輸送層6、及び陰極層7を、この順番に積層させながら、いずれも真空蒸着で成膜した。
正孔注入層2としては、昇華精製したHILを0.15nm/秒の速度で65nm成膜した。
電荷発生層3としては、昇華精製したHATを0.05nm/秒の速度で5nm成膜した。
正孔輸送層4としては、HTLを0.15nm/秒の速度で10nm成膜した。
発光層5としては、EML−1とEML−2を95:5の割合で25nm成膜した(成膜速度0.18nm/秒)。
電子輸送層6としては、特開2011−063584に記載されている2−[5−(9−フェナントリル)−4’−(2−ピリミジル)ビフェニル−3−イル]−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(ETL−1)及びLiqを50:50(重量比)の割合で30nm成膜した(成膜速度0.15nm/秒)。
最後に、ITOストライプと直行するようにメタルマスクを配し、陰極層7を成膜した。陰極層7は、銀/マグネシウム(重量比1/10)と銀を、この順番に、それぞれ80nm(成膜速度0.5nm/秒)と20nm(成膜速度0.2nm/秒)で製膜し、2層構造とした。
それぞれの膜厚は、触針式膜厚測定計(DEKTAK)で測定した。
さらに、この素子を酸素及び水分濃度1ppm以下の窒素雰囲気グローブボックス内で封止した。封止は、ガラス製の封止キャップと前記成膜基板エポキシ型紫外線硬化樹脂(ナガセケムテックス社製)を用いた。
上記のようにして作製した有機電界発光素子に直流電流を印加し、TOPCON社製のLUMINANCE METER(BM−9)の輝度計を用いて発光特性を評価した。発光特性として、電流密度10mA/cmを流した時の電圧(V)、電流効率(cd/A)を測定し、連続点灯時の素子寿命(h)を測定した。なお、素子寿命(h)は、作製した素子を初期輝度800cd/mで駆動したときの連続点灯時の輝度減衰時間を測定し、輝度(cd/m)が20%減じるまでに要した時間を測定した。素子寿命は、本素子参考例−1における素子寿命(h)を基準値(100)とした。結果を下表に示す。
素子実施例−1
素子参考例−1において、ETL−1の代わりに実施例−1で合成した4,6−ジフェニル−2−[5−(9−フェナントリル)−4’−(2−ピラジル)ビフェニル−3−イル]−1,3,5−トリアジン(化合物B−3)を用いた以外は、素子参考例−1と同じ方法で有機電界発光素子を作製し、評価した。結果を下表に示す。なお、素子寿命については、素子寿命(h)を測定したうえで、素子参考例−1の素子寿命を100とした相対値で表した。
素子実施例−2
素子参考例−1において、ETL−1の代わりに実施例−2で合成した4,6−ジフェニル−2−[5−(9−フェナントリル)−3−(2−ピラジル)フェニル]−1,3,5−トリアジン(化合物B−21)を用いた以外は、素子参考例−1と同じ方法で有機電界発光素子を作製し、評価した。結果を下表に示す。なお、素子寿命については、素子寿命(h)を測定したうえで、素子参考例−1の素子寿命を100とした相対値で表した。
Figure 0006273984
本発明の環状アジン化合物(1)は耐熱性に優れ、当該化合物を用いることによって長寿命性及び発光効率に優れる有機電界発光素子を提供することができる。
また、本発明の環状アジン化合物(1)は、低駆動電圧に優れる有機電界発光素子用電子輸送材料として利用される。さらに、本発明によれば、消費電力に優れる有機電界発光素子を提供することができる。
また、本発明の環状アジン化合物は、昇華精製時の熱安定性が良いために昇華精製の操作性に優れ、有機電界発光素子の素子劣化の原因となる不純物の少ない材料を提供することができる。また、本発明の環状アジン化合物は蒸着膜の安定性に優れるために長寿命な有機電界発光素子を提供することができる。
また、本発明の環状アジン化合物(1)から成る薄膜は、電子輸送能、正孔ブロック能、酸化還元耐性、耐水性、耐酸素性、電子注入特性等に優れるため、有機電界発光素子の材料として有用であり、とりわけ電子輸送材、正孔ブロック材、発光ホスト材等として有用である。また本発明の環状アジン化合物(1)はワイドバンドギャップ化合物なため、従来の蛍光素子用途のみならず、燐光素子へ好適に用いることができる。
1.ITO透明電極付きガラス基板
2.正孔注入層
3.電荷発生層
4.正孔輸送層
5.発光層
6.電子輸送層
7.陰極層

Claims (15)

  1. 一般式(1)で示される環状アジン化合物。
    Figure 0006273984
    (一般式(1)中、
    Arは、同一の置換基を表し、炭素数6〜10の芳香族炭化水素基(フッ素原子、メチル基、フェニル基又はピリジル基で置換されていてもよい)、又はピリジル基(フェニル基又はメチル基で置換されていてもよい)を表す。
    Arは、炭素数10〜18からなる縮環芳香族炭化水素基(フッ素原子、炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基、ナフチル基、又はピリジル基で置換されていてもよい)を表す。
    Xは、各々独立して、フェニレン基、ナフチレン基、ピリジレン基、ピリミジレン基、又はピラジレン基を表す。
    Aは、下記の(A−1)で示される置換基を表す。
    Figure 0006273984
    (式中、Arは、水素原子、フェニル基又はピリジル基を表す。*は結合位置を表す。)
    pは、0、1又は2を表す。
    Zは、N又はC−Hを表す。)
  2. Aが下記一般式(A−1)’である請求項1に記載の環状アジン化合物。
    Figure 0006273984
  3. Arが、フェニル基、ビフェニル基、ナフチル基又はピリジル基(これらの置換基はメチル基で置換されていてもよい)である請求項1又は2に記載の環状アジン化合物。
  4. Arが、フェニル基、ビフェニル基又はナフチル基である請求項1、2又は3に記載の環状アジン化合物。
  5. Arが、フェニル基である請求項1、2、3又は4に記載の環状アジン化合物。
  6. Arが、ナフチル基、フェナントリル基、アントリル基、ピレニル基、フルオランテニル基、トリフェニレニル基、又はクリセニル基(これらの置換基は、フェニル基又はピリジル基で置換されていてもよい)である請求項1、2、3、4又は5に記載の環状アジン化合物。
  7. Xが、フェニレン基である請求項1、2、3、4、5又は6に記載の環状アジン化合物。
  8. pが、0又は1であるである請求項1、2、3、4、5、6又は7に記載の環状アジン化合物。
  9. 一般式(2)で示される化合物と、一般式(3)及び一般式(4)で示される化合物を、塩基の存在下又は塩基の非存在下に、パラジウム触媒の存在下で、順次又は同時にカップリング反応させることを特徴とする一般式(1)で示される環状アジン化合物の製造方法。
    Figure 0006273984
    (式中、Arは、同一の置換基を表し、炭素数6〜10の芳香族炭化水素基(フッ素原子、メチル基、フェニル基又はピリジル基で置換されていてもよい)、又は(フェニル基又はメチル基で置換されていてもよいピリジル基)を表す。
    Zは、N又はC−Hを表す。
    Arは、炭素数10〜18からなる縮環芳香族炭化水素基(フッ素原子、炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基、ナフチル基、又はピリジル基で置換されていてもよい)を表す。
    Xは、各々独立して、フェニレン基、ナフチレン基、ピリジレン基、ピリミジレン基、又はピラジレン基を表す。
    Aは、下記の(A−1)で示される置換基を表す。
    Figure 0006273984
    (式中、
    Arは、水素原子、フェニル基又はピリジル基を表す。*は結合位置を表す。)
    pは、0、1又は2を表す。
    及びY は、各々独立に脱離基を表す。
    は、ZnR、MgR、Sn(R又はB(ORを表す。但し、R及びRは、各々独立に塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子を表し、Rは、炭素数1から4のアルキル基又はフェニル基を表し、Rは水素原子、炭素数1から4のアルキル基又はフェニル基を表し、B(ORの2つのRは同一又は異なっていてもよい。また、2つのRは一体となって酸素原子及びホウ素原子を含んで環を形成することもできる。
    は、ZnR、MgR、Sn(R又はB(ORを表す。但し、R及びRは、各々独立に塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子を表し、Rは、炭素数1から4のアルキル基又はフェニル基を表し、Rは水素原子、炭素数1から4のアルキル基又はフェニル基を表し、B(ORの2つのRは同一又は異なっていてもよい。また、2つのRは一体となって酸素原子及びホウ素原子を含んで環を形成することもできる。)
  10. 一般式(5)で示される化合物と、一般式(6)で示される化合物を、塩基の存在下又は塩基の非存在下に、パラジウム触媒の存在下で、カップリング反応させることを特徴とする一般式(1)で示される環状アジン化合物の製造方法。
    Figure 0006273984
    (式中、Arは、同一の置換基を表し、炭素数6〜10の芳香族炭化水素基(フッ素原子、メチル基、フェニル基又はピリジル基で置換されていてもよい)、又はピリジル基(フェニル基又はメチル基で置換されていてもよい)を表す。
    Zは、N又はC−Hを表す。
    Arは、炭素数10〜18からなる縮環芳香族炭化水素基(フッ素原子、炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基、ナフチル基、又はピリジル基で置換されていてもよい)を表す。
    Xは、各々独立して、フェニレン基、ナフチレン基、ピリジレン基、ピリミジレン基、又はピラジレン基を表す。
    Aは、下記の(A−1)で示される置換基を表す。
    Figure 0006273984
    (式中、Arは、水素原子、フェニル基又はピリジル基を表す。*は結合位置を表す。)
    pは、0、1又は2を表す。
    は、各々独立に脱離基を表す。Mは、ZnR、MgR、Sn(R又はB(ORを表す。但し、R及びRは、各々独立に塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子を表し、Rは、炭素数1から4のアルキル基又はフェニル基を表し、Rは水素原子、炭素数1から4のアルキル基又はフェニル基を表し、B(ORの2つのRは同一又は異なっていてもよい。また、2つのRは一体となって酸素原子及びホウ素原子を含んで環を形成することもできる。)
  11. 一般式(7)で示される化合物と、一般式(8)で示される化合物を、塩基の存在下又は塩基の非存在下に、パラジウム触媒の存在下で、カップリング反応させることを特徴とする一般式(1)で示される環状アジン化合物の製造方法。
    Figure 0006273984
    (式中、Arは、同一の置換基を表し、炭素数6〜10の芳香族炭化水素基(フッ素原子、メチル基、フェニル基又はピリジル基で置換されていてもよい)、又はピリジル基(フェニル基又はメチル基で置換されていてもよい)を表す。
    Zは、N又はC−Hを表す。
    Arは、炭素数10〜18からなる縮環芳香族炭化水素基(フッ素原子、炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基、ナフチル基、又はピリジル基で置換されていてもよい)を表す。
    Xは、各々独立して、フェニレン基、ナフチレン基、ピリジレン基、ピリミジレン基、又はピラジレン基を表す。
    Aは、下記の(A−1)で示される置換基を表す。
    Figure 0006273984
    (式中、Arは、水素原子、フェニル基又はピリジル基を表す。*は結合位置を表す。)
    pは、0、1又は2を表す。
    は、ZnR、MgR、Sn(R又はB(ORを表す。但し、R及びRは、各々独立に塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子を表し、Rは、炭素数1から4のアルキル基又はフェニル基を表し、Rは水素原子、炭素数1から4のアルキル基又はフェニル基を表し、B(ORの2つのRは同一又は異なっていてもよい。また、2つのRは一体となって酸素原子及びホウ素原子を含んで環を形成することもできる。但し、分子内の全ての窒素原子は炭素原子との2重結合を1つ有しているものとする。
    は、各々独立に脱離基を表す。但し、分子内の全ての窒素原子は、縮環又は非縮環の6員環複素芳香族基の形成のみに使用されるものとする。)
  12. パラジウム触媒が、第三級ホスフィンを配位子として有するパラジウム触媒である請求項9、10又は11に記載の製造方法。
  13. パラジウム触媒が、トリフェニルホスフィン又は2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニルを配位子として有するパラジウム触媒であることを特徴とする請求項9、10、11又は12に記載の製造方法。
  14. 一般式(1)で示される環状アジン化合物を含有することを特徴とする有機電界発光素子。
    Figure 0006273984
    (一般式(1)中、
    Arは、同一の置換基を表し、炭素数6〜10の芳香族炭化水素基(フッ素原子、メチル基、フェニル基又はピリジル基で置換されていてもよい)、又はピリジル基(フェニル基又はメチル基で置換されていてもよい)を表す。
    Zは、N又はC−Hを表す。
    Arは、炭素数10〜18からなる縮環芳香族炭化水素基(フッ素原子、炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基、ナフチル基、又はピリジル基で置換されていてもよい)を表す。
    Xは、各々独立して、フェニレン基、ナフチレン基、ピリジレン基、ピリミジレン基、又はピラジレン基を表す。
    Aは、下記の(A−1)で示される置換基を表す。
    Figure 0006273984
    (式中、Arは、水素原子、フェニル基又はピリジル基を表す。*は結合位置を表す。)
    pは、0、1又は2を表す。)
  15. 請求項1に記載の一般式(1)で示される環状アジン化合物を含んでなる有機電界発光素子用材料。
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