JP6273746B2 - 荷重測定装置 - Google Patents

荷重測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6273746B2
JP6273746B2 JP2013207973A JP2013207973A JP6273746B2 JP 6273746 B2 JP6273746 B2 JP 6273746B2 JP 2013207973 A JP2013207973 A JP 2013207973A JP 2013207973 A JP2013207973 A JP 2013207973A JP 6273746 B2 JP6273746 B2 JP 6273746B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration
load
sensor
center
gravity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013207973A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015072189A (ja
Inventor
勇祐 青木
勇祐 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Advics Co Ltd
Original Assignee
Advics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Advics Co Ltd filed Critical Advics Co Ltd
Priority to JP2013207973A priority Critical patent/JP6273746B2/ja
Publication of JP2015072189A publication Critical patent/JP2015072189A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6273746B2 publication Critical patent/JP6273746B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)

Description

本発明は、荷重測定装置に関する。
荷重測定装置は、例えば試験片の摩擦力を測定したい際に用いられる。特にブレーキ鳴きの原因の研究において、荷重測定装置の需要が高まっている。例えば荷重測定装置により、ブレーキ鳴きと、ブレーキパッドの摩擦係数及びブレーキロータの回転数の関係を調査することができる。しかし、通常の荷重測定装置では、ブレーキパッド(摩擦材)の振動を積極的に制御できず、ブレーキ鳴きの原因のさらなる究明は困難であった。
そこで、非特許文献1に記載の装置では、ブレーキパッドを想定した摩擦材に圧電素子により積極的に振動を与えることで、摩擦係数と回転数の関係のみならず、摩擦係数と振動速度(振動周波数)の関係とブレーキ鳴きとの相関をある程度調査することができるようになった。これにより、ブレーキの鳴きの原因の研究をさらに進めることが可能となった。
D&D Conference 2011 NO.407 ブレーキ鳴き振動がパッド摩擦係数の速度依存性に与える影響
しかしながら、非特許文献1に記載の装置では、振動の周波数が大きくなるほどパッド側の慣性力(F=ma)の影響が大きくなる。この慣性力を含んだ値を荷重センサが検出し、ノイズ成分が大きくなっていた。
本発明は、このような事情に鑑みて為されたものであり、摩擦に関する荷重の測定精度を向上させることができる荷重測定装置を提供することを目的とする。
本発明の様相1に係る荷重測定装置は、支持部材と、所定の加振方向に振動し前記加振方向の一端側が前記支持部材に支持された加振部と、前記加振部の他端側に固定され少なくとも前記加振方向の力を検出する荷重センサと、前記支持部材に前記加振方向に移動可能に支持され、前記加振部の振動を受けて前記加振方向へのみ振動が許容される被測定側振動体と、前記被測定側振動体の前記加振方向に平行な側面と直接又は間接的に当接することで前記被測定側振動体の振動に対して抵抗を付与する抵抗付与部材と、前記支持部材及び前記抵抗付与部材の少なくとも一方を前記支持部材と前記抵抗付与部材とが近づく方向に付勢する付勢部と、前記付勢部の付勢する力を検出する付勢力センサと、を備え、前記荷重センサは、前記加振部と面内均一の力で接触する接触面を有し、前記荷重センサと前記被測定側振動体とは、前記接触面の重心を通る前記加振方向に平行な直線を中心軸とする締結部材により固定され、前記被測定側振動体の重心は、前記接触面の重心を通る前記加振方向に平行な直線上に位置している。
本発明の上記様相1によれば、慣性力を発生させる被測定側振動体の重心が、荷重センサと加振部との接触面の重心を通る加振方向に平行な直線上にあることで、回転モーメントが抑制される。上記様相1によれば、被測定側振動体に生じる回転モードの影響を可能な限り小さくすることができ、摩擦力以外の力(ノイズ)を低減させ、摩擦に関する荷重の測定精度を向上させることができる。
本発明の様相2に係る荷重測定装置は、上記様相1において、前記加振部の重心、前記荷重センサの重心、及び前記被測定側振動体の重心が、前記加振方向に平行な直線上に位置している。
本発明の上記様相2によれば、被測定側振動体が自身を含み振動に関わる3つの部材(加振部、荷重センサ、被測定側振動体)の重心を通る直線上で振動することになり、より確実に且つ安定して慣性力の影響を低減することができる。
本発明の様相3に係る荷重測定装置は、上記様相1又は2において、前記被測定側振動体の加速度、速度、又は変位を測定するセンサをさらに備える。本発明の上記様相3によれば、被測定側振動体自身の加速度、速度、又は変位を直接的に測定することができる。これによれば、例えば、被測定側振動体の振動速度に対する摩擦力(摩擦係数)の関係を精度良く調査することができる。
本発明の様相4に係る荷重測定装置は、上記様相1〜3の何れか一つにおいて、前記荷重センサが、前記加振方向の荷重のみを検出する。本発明の上記様相4によれば、荷重センサとして1軸力センサを用いており、他のセンサ(例えば3成分力センサ)に比べて振動対象の小型化及び軽量化が可能となる。これにより、さらに慣性力(F=ma)の影響を小さくすることができ、測定精度を向上させることができる。
第一実施形態の荷重測定装置の構成を示す右側面図である。 第一実施形態の荷重測定装置の構成を示す斜視図である。 第一実施形態の荷重測定装置の構成を示す正面図である。 第一実施形態の荷重測定装置の構成を示す平面図である。 第一実施形態のアクチュエータ、荷重センサ、及び振動体の台座部を説明するための模式図である。 第一実施形態の荷重センサの接触面を説明するための模式図である。 第二実施形態の荷重測定装置の構成を示す右側面図である。
次に、実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。また、各図は概念図であり、必ずしも細部構造の寸法まで規定するものではない。
<第一実施形態>
第一実施形態の荷重測定装置は、図1〜図4に示すように、支持部材1と、アクチュエータ(「加振部」に相当する)2と、荷重センサ3と、振動体(「被測定側振動体」に相当する)4と、円盤部材(「抵抗付与部材」に相当する)5と、付勢部6と、付勢力センサ7と、加速度センサ8と、制御部9と、を備えている。以下、図1を荷重測定装置の右側面図として、すなわち図3を荷重測定装置の正面図(前面図)として説明する。図2〜図4では、円盤部材5、付勢部6、付勢力センサ7、及び制御部9を省略した荷重測定装置を表している。説明における「上と下」、「左と右」、及び「前と後」は、「一方と他方」に換言することができる。
支持部材1は、各部を支持する略L字型の金属部材であって、前後方向に移動可能にレールZに係合して配置されている。支持部材1は、具体的に、直方体形状の第一本体部11と、第一本体部11の上面の後方部位から上方に延びる直方体形状の第二本体部12と、固定部13と、スライドガイド部14と、を備えている。固定部13は、第一本体部11の上面の前方部位に凹形状に設けられ、アクチュエータ2の下端部を第一本体部11に固定可能に形成されている。スライドガイド部14は、第二本体部12の前方側面に設けられ、前方が凸となり上下に延びるレールを構成している。スライドガイド部14は、後述する振動体4と係合し、振動体4の移動方向を上下方向のみに限定する。
アクチュエータ2は、下端部が固定部13に接着固定された、上下方向に振動するアクチュエータである。第一実施形態において、上下方向がアクチュエータ2の加振方向となる。アクチュエータ2は、具体的に、ピエゾ素子を有する圧電アクチュエータ部21と、圧電アクチュエータ部21の一端(上端)に接着固定されたセンサ固定部22と、を備えている。圧電アクチュエータ部21は、四角柱形状に形成されている。圧電アクチュエータ部21は、後述する制御部9(そのうちのドライバ)からの電気信号により振動し、センサ固定部22及び荷重センサ3を介して振動体4を加振する。圧電アクチュエータ部21を駆動するドライバへの電気信号(振幅及び周波数)は、制御部9(そのうちのファンクションジェネレータ)が制御している。圧電アクチュエータ部21は、任意の振幅及び周波数で微小振動を発生させる。
センサ固定部22は、図5に示すように、台座部221と、ボルト222と、を備えている。台座部221は、中央に貫通孔221aを有する直方体形状の部材である。貫通孔221aにはボルト222が挿通され、台座部221とボルト222が径方向に係合している。台座部221の下端面は、圧電アクチュエータ部21の上端面に接着されている。ボルト222は、下側が頭部で上側が軸部となるように、台座部221の貫通孔221aに係合されている。貫通孔221aの形状は、ボルト222の頭部が収まる部分が軸部が収まる部分に比べて拡径した段差形状となっている。ボルト222の頭部と圧電アクチュエータ部21の上端面との間には、荷重センサ3が力を受ける際に、接触面積が変化しないように、隙間Cが形成されている。荷重センサ3及び台座部221は、ボルト222に対して摺動可能となっている。
荷重センサ3は、荷重を検出するセンサであって、中央に貫通孔3aを有するリング形状のセンサである。本実施形態の荷重センサ3は、加振方向(上下方向)の荷重のみを検出する1軸力センサである。本実施形態の荷重センサ3は、水晶圧電式の荷重センサである。貫通孔3aにはボルト222が挿通され、荷重センサ3とボルト222が径方向に係合している。台座部221と荷重センサ3は、同軸的に固定されている。荷重センサ3の下端面は、台座部221の上端面に接触している。つまり、荷重センサ3は、アクチュエータ2の発生する力が伝達される接触面3bを有している。
接触面3bは、図6に示すように、リング形状の面である。接触面3bは、ボルト222が振動体4に固定されることで、面内均一(全面均一)の力(圧力)でアクチュエータ2の発生する力を伝達される。つまり、接触面3bの任意の一部位の面圧は、接触面3bの任意の他部位の面圧と同一となる。面圧値は測定中に変化するが、接触面3bは均一の面圧を受ける。面内均一の力を受ける構成とは、面と面が一様に接触し、当該面に対して同じような力が加わる構成である。
振動体4は、被測定物を有し、加振に対して全体で一体に振動する部材である。具体的に、振動体4は、台座部41と、スライド部42と、パッド43と、を備えている。台座部41は、直方体形状であり、前面と上面とに連通して開口した凹部41aを有している。凹部41aには、パッド43が固定されている。台座部41は、スライド部42に対して固定(本実施形態ではねじ止め)されている。台座部41は、荷重センサ3に予荷重を与える部材であるとともに、スライド部42とパッド43とを保持する機能も有している。
台座部41の下端部には、図5に示すように、ボルト222が螺合する雌ねじ41bが形成されている。雌ねじ41bは、振動体4の重心Xを通り加振方向(上下方向)に平行な直線が中心軸となるように形成されている。荷重センサ3は、ボルト222が雌ねじ41bに螺合することで、台座部221と台座部41とで挟まれて固定されている。
スライド部42は、図4に示すように、スライドガイド部14のレール部分に係合する溝部42aを有する直方体の部材である。スライド部42は、スライドガイド部14により、上下方向の移動が許容され、左右方向及び後方への移動が禁止される。スライド部42の前後方向への移動は、アクチュエータ2を介して固定された支持部材1によっても規制される。つまり、振動体4は、加振方向(上下方向)へのみ振動が許容される。
パッド43は、ブレーキパッドを想定した摩擦材であり、本実施形態における被測定物である。パッド43は、直方体形状に形成され、一面(被測定面)が正面となるように台座部41に固定されている。パッド43の加振方向に平行な側面(平行に延在する面)、すなわち前端面が円盤部材5に当接する被測定面である。第一実施形態の振動体4は、被測定物を含んで構成されている。
ここで、振動体4の重心Xは、接触面3bの中心(重心)Oを通り加振方向(上下方向)に平行な直線(仮想直線)A上に位置している。重心Xの位置は、各部の密度や形状等を考慮して演算により算出できる。各部の重心の位置は、配線を除いた各部の本体部分の重心で求める。接触面3bの中心Oは、図6に示すように、リング(円環)の中心(重心)である。さらに本実施形態では、振動体4の重心Xと、アクチュエータ2の重心X1と、荷重センサ3の重心X2とが、加振方向に延びる一直線上に位置している。
円盤部材5は、振動体4の前端面と直接又は間接的に当接することで振動体4の振動に対して抵抗を付与する円柱形状の部材である。本実施形態において、円盤部材5は、ブレーキロータを想定したディスクである。円盤部材5は、支持部材1に対して位置が固定されている。円盤部材5は、回転制御可能な駆動装置(例えばモータ等)Yにより回転する。円盤部材5は、回転軸が前後方向に延びるように配置されている。円盤部材5の後端面と、パッド43の前端面とを当接させることで測定が開始される。本実施形態では、円盤部材5は、回転するとともにパッド43(振動体4)に直接当接して、振動に対する抵抗をパッド43に付与する。パッド43は複合材であるが、本実施形態ではパッド43が円盤部材5と面接触するため、複合材の特性を含んだ測定結果が得られる。
付勢部6は、支持部材1を円盤部材5に向けて付勢する付勢手段であり、例えばエア式加圧装置である。付勢部6は、支持部材1の後方から支持部材1を押圧し、支持部材1をレールZに沿って前進させる。付勢部6は、支持部材1を付勢することで、支持部材1と円盤部材5とを接近させ、パッド43と円盤部材5とを当接させる。
付勢力センサ7は、付勢部6の支持部材1への付勢力(荷重)を測定するセンサである。本実施形態の付勢力センサ7は、ひずみ式の荷重センサである。付勢力センサ7は、支持部材1と付勢部6の間に配置されている。付勢力センサ7は、前後方向の荷重を検出する。
加速度センサ8は、振動体4の加速度を測定するセンサである。加速度センサ8は、台座部41の上端面に設置され、振動体4の加振方向(上下方向)の加速度を測定する。つまり、振動体4自身の加速度を直接的に測定することができる。加速度センサ8により測定される加速度に基づいて振動速度や変位などが演算できる。
制御部9は、荷重測定装置の制御及び計測機能を発揮する部位であって、各種ドライバ、コンピュータ、及び計測器で構成されている。制御部9は、作業者の操作に応じてアクチュエータ2、駆動装置Y、及び付勢部6の駆動を制御する。つまり、本実施形態では、アクチュエータ2の振動周波数及びその振幅と、円盤部材5の回転数と、パッド43の円盤部材5への押圧力とを自由に設定できる。制御部9は、各種センサ3、7、8からの情報を受信し記録する。そして、制御部9では、各種センサ3、7、8からの情報に基づいて、摩擦力、摩擦係数、円盤部材の回転数、及び振動速度などを演算し記録する。なお、制御部9は、各部の制御装置の総称であって、各部の制御が可能であれば良く、前記演算機能のないものでも良い。
(第一実施形態の作用効果)
第一実施形態の構成によれば、振動体4の重心Xは直線A上に位置している。これにより、振動体4が重心Xを通る直線A上を振動することになり、振動体4の質量による慣性力の回転モーメントの支点が直線A上又はその近辺となり、慣性力の影響を小さくすることができる。換言すると、振動体4の重心Xがアクチュエータ2と荷重センサ3のセンサ軸に同軸上となることで振動時の慣性による回転モードの影響を低減することができる。
また、振動周波数(振動速度)が大きくなることで慣性力が大きくなるが、振動体4が直線A上を振動することで、慣性力による回転モードの影響を小さくすることができる。つまり、本実施形態によれば、荷重センサ3の検出対象について、パッド43に加わる摩擦力以外の力を低減させ、ノイズ成分を低減させてSN比を改善し、精度の良い荷重測定が可能となる。本実施形態によれば、高周波及び大振幅の条件であっても、摩擦力(せん断抵抗力)の測定が可能となる。このように、本実施形態によれば、振動体4に生じる回転モードの影響を可能な限り小さくすることができ、摩擦に関する荷重の測定精度を向上させることができる。本実施形態によれば、例えば、一定付勢力下における摩擦係数と振動速度の関係を測定することができる。
さらに第一実施形態では、振動体4の重心Xと、アクチュエータ2の重心X1と、荷重センサ3の重心X2とが、加振方向に延びる一つの直線(直線A)上に位置している。これにより、振動体4はすべての重心を通る直線上で振動することになり、より確実に且つ安定して慣性力の影響を低減することができる。また、設計も容易となる。
さらに本実施形態では、3成分力センサに比べて小型で軽量な1軸力センサを荷重センサ3として採用しているため、アクチュエータ2が振動を与える対象(荷重センサ3及び振動体4)の質量を小さくすることができる。また、本実施形態によれば、台座部41が荷重センサ3に予荷重を与える機能とスライド部42(スライド部材)とパッド43(被測定物)を保持する機能とを兼ねているため、振動体4の質量を小さくすることができる。このように、本実施形態では、アクチュエータ2の加振対象物の質量を小さくすることができるため、さらに慣性力(F=ma)の影響を小さくすることができる。
また、本実施形態の台座部41には、直線A上に雌ねじ41bが形成されており、ボルト222でアクチュエータ2(台座部221)及び荷重センサ3を荷重測定可能に台座部41に固定することで、容易に重心Xを所定位置(直線A上)に配置することができる。本実施形態では、振動体4への荷重センサ3等の固定と同時に自動的に、各部の所定位置への位置決めが可能となる。
<第二実施形態>
第二実施形態の荷重測定装置は、第一実施形態と比較して、パッド43が金属ブロック430に変わり、金属ブロック430と円盤部材5の間に試験片(被測定物)Sを配置しているところが異なっている。したがって、異なる部分のみ説明する。
第二実施形態の振動体4は、図7に示すように、台座部41と、スライド部42と、金属ブロック430と、を備えている。金属ブロック430は、鉄製の直方体部材であり、パッド43同様、台座部41に固定されている。第二実施形態の振動体4の重心X3は、第一実施形態同様、直線A上に位置している。重心がX1と同じ位置となるように金属ブロック430の大きさや形状を設定しても良い。金属ブロック430は、試験片Sを介して円盤部材5に当接しており、被測定物補助部材ともいえる。
試験片Sは、シムを想定した板状の複合材である。試験片Sは、例えば板状の鉄材にゴム等の弾性部材でコーティングした部材である。試験片Sは、支持部材1の移動により金属ブロック430と円盤部材5に面接触して挟まれる。換言すると、振動体4は、円盤部材5に、試験片Sを介して間接的に当接している。第二実施形態の振動体4は、被測定物を含まない構成となっている。
第二実施形態では、円盤部材5を回転しないように固定し、試験片Sが金属ブロック430と円盤部材5に挟まれた状態で付勢部6により付勢力を印加し、振動体4をアクチュエータ2により加振する。これにより、第一実施形態と同様の効果が発揮され、例えば試験片Sのせん断特性を測定することができる。なお、荷重センサ3で測定される力は、試験片Sのせん断方向の弾性率(ばね力)と粘性抵抗力の合力であるため、振動体4の位相情報をもとに両者を切り分けることができる。加速度を位相の基準(0度)としたとき、90度遅れ成分が粘性抵抗力(減衰)であり、180度遅れ成分が弾性率である。この加速度は、加速度センサ8で検出される加振方向の加速度である。
<その他変形態様>
本発明は、上記実施形態に限られない。例えば、荷重センサ3は、3軸方向の荷重を測定する3成分力センサであっても良い。また、荷重センサ3は、リング形状に限られない。また、上記実施形態では付勢部6が支持部材1を付勢するが、付勢部6は、円盤部材5を支持部材1に向けて付勢するように配置されても良い。つまり、付勢部6は、支持部材1と円盤部材5とが近づく方向に、支持部材1及び円盤部材5の少なくとも一方を付勢するものであれば良い。
また、ボルト222は、振動体4の下端面から下方に、直線Aを中心軸として突出するように形成されても良い。この場合、センサ固定部22の台座部221の上端部に雌ねじが形成されていれば良い。つまり、アクチュエータ2と荷重センサ3と振動体4とは、直線Aを中心軸とする締結部材により、荷重測定可能に固定されていれば良い。振動体4は、被測定物(パッド43)を一部に持ち又は荷重測定装置において被測定物(試験片S)側に配置されており、被測定側振動体といえる。被測定物は、パッド43や試験片Sに限られない。円盤部材5は、円盤形状に限らず、被測定物に抵抗力を付与できるものであれば良い。
また、加速度センサ8は、速度センサ又は変位センサに置換されても良い。加速度センサ8などのセンサが配置されていない場合でも、例えばアクチュエータ2の制御(所定振動)に対する摩擦力(測定状態における摩擦力)や、積極的に振動を与えている状態と与えていない状態における摩擦力を(比較のために)精度良く測定することができる。また、付勢部6は、例えばねじやハンドル式ねじを回すことで付勢力を加えるような手動で付勢するものであっても良い。各種センサは、荷重計など単純な計器を含む。
圧電アクチュエータ部21は、円筒形状に形成されていても良い。この場合、ボルト222の頭部の直径を、圧電アクチュエータ部21の内径よりも小さくすることで、隙間Cを形成しなくとも荷重センサ3での荷重の測定が可能となる。また、上記実施形態において、接触面3bの中心(重心)Oは、荷重センサ3の計測軸上に位置している。また、上記実施形態では、接触面3bの中心(重心)Oは、アクチュエータ2の中心軸上に位置している。
1:支持部材、 2:アクチュエータ(加振部)、 21:圧電アクチュエータ部、
22:センサ固定部、 221:台座部、 222:ボルト、
3:荷重センサ、 3b:接触面、
4:振動体(被測定側振動体)、 41:台座部、 42:スライド部、
43:パッド、 430:金属ブロック、 5:円盤部材(抵抗付与部材)、
6:付勢部、 7:付勢力センサ、 8:加速度センサ(センサ)、 9:制御部、
X、X1、X2、X3:重心、 O:接触面の中心(重心)

Claims (4)

  1. 支持部材と、
    所定の加振方向に振動し前記加振方向の一端側が前記支持部材に支持された加振部と、
    前記加振部の他端側に固定され少なくとも前記加振方向の力を検出する荷重センサと、
    前記支持部材に前記加振方向に移動可能に支持され、前記加振部の振動を受けて前記加振方向へのみ振動が許容される被測定側振動体と、
    前記被測定側振動体の前記加振方向に平行な側面と直接又は間接的に当接することで前記被測定側振動体の振動に対して抵抗を付与する抵抗付与部材と、
    前記支持部材及び前記抵抗付与部材の少なくとも一方を前記支持部材と前記抵抗付与部材とが近づく方向に付勢する付勢部と、
    前記付勢部の付勢する力を検出する付勢力センサと、
    を備え、
    前記荷重センサは、前記加振部と面内均一の力で接触する接触面を有し、
    前記荷重センサと前記被測定側振動体とは、前記接触面の重心を通る前記加振方向に平行な直線を中心軸とする締結部材により固定され、
    前記被測定側振動体の重心は、前記接触面の重心を通る前記加振方向に平行な直線上に位置している荷重測定装置。
  2. 請求項1において、
    前記加振部の重心、前記荷重センサの重心、及び前記被測定側振動体の重心は、前記加振方向に平行な直線上に位置している荷重測定装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記被測定側振動体の加速度、速度、又は変位を測定するセンサをさらに備える荷重測定装置。
  4. 請求項1〜3の何れか一項において、
    前記荷重センサは、前記加振方向の荷重のみを検出する荷重測定装置。
JP2013207973A 2013-10-03 2013-10-03 荷重測定装置 Expired - Fee Related JP6273746B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013207973A JP6273746B2 (ja) 2013-10-03 2013-10-03 荷重測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013207973A JP6273746B2 (ja) 2013-10-03 2013-10-03 荷重測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015072189A JP2015072189A (ja) 2015-04-16
JP6273746B2 true JP6273746B2 (ja) 2018-02-07

Family

ID=53014655

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013207973A Expired - Fee Related JP6273746B2 (ja) 2013-10-03 2013-10-03 荷重測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6273746B2 (ja)

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5689058A (en) * 1996-12-20 1997-11-18 Cooper Industries, Inc. Friction material evaluation apparatus
JP3177681B2 (ja) * 1999-03-31 2001-06-18 経済産業省産業技術総合研究所長 力センサーの衝撃応答の評価装置
JP2005147702A (ja) * 2003-11-11 2005-06-09 Yusaku Fujii 力センサのステップ応答特性の測定装置
JP2005324677A (ja) * 2004-05-14 2005-11-24 Advics:Kk ディスクブレーキの制振制御装置
JP4200216B2 (ja) * 2004-05-18 2008-12-24 国立大学法人群馬大学 摩擦試験装置及び摩擦試験方法
JP2007218746A (ja) * 2006-02-16 2007-08-30 Bridgestone Corp 摩擦摩耗試験装置
JP2008020317A (ja) * 2006-07-12 2008-01-31 Toyota Motor Corp ブレーキ装置の評価システム
JP5418243B2 (ja) * 2010-01-20 2014-02-19 トヨタ自動車株式会社 押力測定装置
JP5949175B2 (ja) * 2012-05-31 2016-07-06 株式会社アドヴィックス 剛性測定方法および装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015072189A (ja) 2015-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6260182B2 (ja) せん断特性測定装置
JP4953309B2 (ja) 直交流動計
JP6454336B2 (ja) 摩擦材料の弾性特性を特徴とする装置及び方法
JP6189153B2 (ja) 梃子式測定器
US10191017B2 (en) Dynamic characteristic calculation apparatus and its method for machine tool
JP6275859B2 (ja) 力センサを有する超音波加工デバイス
JP2017138115A (ja) リニアスライドに適用する予圧検測方法
JP6659492B2 (ja) エンジン試験装置
JP2008128665A (ja) 振動試験方法、振動試験補助装置、及び振動試験システム
JP2013079823A (ja) ねじり試験機
JP5220158B2 (ja) 動力車の分野においてブレーキライニングの振動挙動を確定する装置および方法
JP2016170051A (ja) 捩り試験装置および捩り測定方法
JP6273746B2 (ja) 荷重測定装置
JP2020201050A (ja) ねじの締結状況の試験方法及び装置
JP6322852B2 (ja) タイヤまたはタイヤ付ホイールの試験装置
JP4833051B2 (ja) 摩擦試験装置及び摩擦試験方法
JP5862381B2 (ja) 工作機械の機械剛性測定用起振ツール及び工作機械の機械剛性測定方法
JP4856426B2 (ja) 微小構造体の検査装置、及び微小構造体の検査方法
JP2016121928A (ja) 疲労試験装置
JPWO2008072307A1 (ja) バランス修正装置及び方法
Kehrberg et al. Modal analysis of MEMS using ultrasonic base excitation
Maierhofer et al. Thoughts on automatic impulse hammer parameters and sensor fixation methods
JP2010071798A (ja) 接触式変位センサ
JP2004157121A (ja) 運動感知基板を検査する方法と装置
TWI260410B (en) Optical accelerometer

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160715

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170419

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170509

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170704

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171225

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6273746

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees