JP6272070B2 - レンズ装置および撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、デジタルカメラやビデオカメラ等の撮像装置に用いられる沈胴タイプのレンズ装置に関する。
小型撮像装置のレンズ鏡筒(レンズ装置)には、撮像状態では固定筒に対して移動筒が被写体側に繰り出して鏡筒全長が長くなり、非撮像状態では移動筒が固定筒に対して繰り込んで鏡筒全長が短くなる沈胴タイプが用いられることが多い。このような沈胴タイプのレンズ鏡筒では、撮像状態での固定筒と移動筒との相対位置精度を確保して要求される光学性能を満足するために、固定筒と移動筒との相対的な偏芯および傾きを低減する必要がある。
特許文献1には、撮像状態にてレンズを保持するレンズ保持部材(レンズ枠)をばねで付勢することで、複数のレンズ間の相対的な偏芯および傾きを低減するレンズ鏡筒が開示されている。具体的には、レンズがガイド軸に案内されるレンズ枠により保持されており、レンズ枠がガイド軸に沿うようにばねで付勢されることで、該レンズ枠の光軸に直交する面内での偏芯と光軸に対する傾きとが低減される。
また、動画撮像が可能な撮像装置では、動画撮像中にレンズを静かに移動させて雑音が録音されることを防止したり、レンズを滑らかに移動させて映像が揺れることを防止したりする必要がある。このため、ガイド軸にレンズ枠を案内させてリードスクリュー等を用いてレンズ枠を移動させるレンズ駆動機構が採用される場合が多い。このような構成では、レンズ枠の位置制御を行うためにレンズ枠の位置を検出する必要があり、レンズ枠の位置検出の基準となる基準位置を検出するために、レンズ枠の移動範囲の1箇所にフォトインタラプタ等の位置検出器を設けることが一般的である。具体的には、レンズ鏡筒の電源投入後であって撮像開始前に、レンズ枠を位置検出器付近にて移動させることによって、レンズ枠の基準位置の検出動作を行う。
特開2010−266582号公報
しかしながら、沈胴タイプのレンズ鏡筒を用いた撮像装置であって、かつレンズ枠または移動筒の偏芯および傾き調整動作とレンズ枠の基準位置の検出動作とを行う撮像装置では、以下のような問題がある。このような撮像装置では、電源を投入した後、沈胴状態にあったレンズ鏡筒が繰り出し、さらに偏芯および傾き調整動作と基準位置の検出動作とがそれぞれ完了してはじめて撮像可能なスタンバイ状態(撮像スタンバイ状態)となる。このため、電源を投入してから撮像スタンバイ状態となるまでの時間であるスタンバイ待ち時間が長くなるという問題がある。
本発明は、沈胴タイプであって、移動筒の偏芯および傾き調整動作とレンズ保持部材の基準位置の検出動作とを行う場合に、スタンバイ待ち時間を短縮することができるようにしたレンズ装置およびこれを用いた撮像装置を提供する。
本発明の一側面としてのレンズ装置は、ベース筒と、該ベース筒に対して光軸方向に移動可能な移動筒と、ベース筒および移動筒により構成される鏡筒の内部に配置され、レンズを保持するとともに光軸方向に移動可能なレンズ保持部材と、レンズ保持部材が光軸方向における基準位置に移動したことを検出する位置検出手段と、移動筒をベース筒に対して格納される沈胴位置とベース筒に対して繰り出す繰り出し位置との間で移動させる制御を行うとともに、レンズ保持部材の光軸方向への移動を制御する制御手段と、沈胴位置から光軸方向における偏芯低減位置に移動した移動筒の固定筒に対する光軸方向に対して直交する方向での偏芯を低減する偏芯低減手段と、沈胴位置から光軸方向における傾き低減位置に移動した移動筒の光軸方向に対する傾きを低減する傾き低減手段とを有する。そして、制御手段は、移動筒を沈胴位置から繰り出し位置に向けて移動させる際に、偏芯低減手段による偏芯の低減および傾き低減手段による傾きの低減のうち少なくとも一方が完了する前に、レンズ保持部材の基準位置に向けた移動を開始させることを特徴とする。
なお、上記レンズ装置と、上記レンズを含む撮像光学系により形成された被写体像を撮像する撮像素子とを有する撮像装置も、本発明の他の一側面を構成する。
また、本発明の他の一側面としての制御プログラムは、ベース筒と、該ベース筒に対して光軸方向に移動可能な移動筒と、ベース筒および移動筒により構成される鏡筒の内部に配置され、レンズを保持するとともに光軸方向に移動可能なレンズ保持部材と、該レンズ保持部材が光軸方向における基準位置に移動したことを検出する位置検出手段と、ベース筒に対して格納される沈胴位置から光軸方向における偏芯低減位置に移動した移動筒の固定筒に対する光軸方向に対して直交する方向での偏芯を低減する偏芯低減手段と、沈胴位置から光軸方向における傾き低減位置に移動した移動筒の光軸方向に対する傾きを低減する傾き低減手段とを有するレンズ装置のコンピュータに、移動筒を沈胴位置とベース筒に対して繰り出す繰り出し位置との間で移動させる制御を行わせるとともに、レンズ保持部材の光軸方向への移動を制御させるコンピュータプログラムである。そして、該制御プログラムは、コンピュータに、移動筒を沈胴位置から繰り出し位置に向けて移動させる際に、偏芯低減手段による偏芯の低減および傾き低減手段による傾きの低減のうち少なくとも一方が完了する前に、レンズ保持部材の基準位置に向けた移動を開始させることを特徴とする。
本発明によれば、沈胴タイプであって、移動筒の偏芯および傾き調整動作とレンズ保持部材の基準位置の検出動作とを行うレンズ装置でありながらも、スタンバイ待ち時間を短縮することができる。したがって、このレンズ装置を用いた撮像装置において、電源投入後に素早く撮像を開始することかできる。
本発明の実施例1であるレンズ鏡筒の構成を示す図。 実施例1のレンズ鏡筒の変形例の構成を示す図。 実施例1のレンズ鏡筒の偏芯/傾き調整動作を説明する図。 実施例1のレンズ鏡筒の繰り出し/沈胴動作を説明する図。 実施例1のレンズ鏡筒の制御を示すフローチャート。 本発明の実施例2であるレンズ鏡筒の繰り出し/沈胴動作を説明する図。 実施例2のレンズ鏡筒の制御を示すフローチャート。 本発明の実施例3であるレンズ鏡筒の繰り出し/沈胴動作を説明する図。 実施例3のレンズ鏡筒の制御を示すフローチャート。 本発明の実施例4であるレンズ鏡筒の繰り出し/沈胴動作を説明する図。 実施例4のレンズ鏡筒の制御を示すフローチャート。 本発明の実施例5であるレンズ鏡筒の繰り出し/沈胴動作を説明する図。 実施例5のレンズ鏡筒の制御を示すフローチャート。 実施例1〜5のレンズ鏡筒における動作タイミングをまとめて示す図。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1(a)〜(c)を用いて、本発明の実施例1であるレンズ鏡筒(レンズ装置)の構成について説明する。図1(a)はレンズ鏡筒の繰り出し状態(撮像可能状態:以下、撮像スタンバイ状態という)での構成を示し、図1(c)は該レンズ鏡筒の沈胴状態(非撮像可能状態)での構成を示している。また、図1(b)には、図1(a)中の矢印A方向から見た構成を示している。
1はベース筒としての固定筒であり、2は固定筒1に対して光軸方向(図中の+X/−X方向)に移動可能な移動筒である。固定筒1と移動筒2とによりレンズ鏡筒の鏡筒部が構成される。固定筒1は、レンズ鏡(鏡筒部)のベース部材として、デジタルカメラやビデオカメラ等の動画撮像が可能な撮像装置の本体(撮像装置本体)30に固定される。撮像装置本体30の内部には、CCDセンサやCMOSセンサ等により構成され、レンズ鏡筒(鏡筒部)の内部に収容された撮像光学系により形成された被写体像を撮像(光電変換)するための撮像素子31が固定されている。
移動筒2は、図1(c)に示すように固定筒1に対して格納される沈胴位置と、図1(a)に示すように固定筒1に対して繰り出す繰り出し位置との間で移動可能である。図1(a)に示す+X方向は移動筒2の固定筒1に対する繰り出し方向であり、−X方向は移動筒2の固定筒1に対する沈胴方向である。移動筒2は、モータおよび該モータにより移動筒2の外周(固定筒1の内周)で回転駆動されるカム筒等により構成される移動筒駆動機構によって光軸方向に移動される。また、以下の説明において、光軸方向に対して直交する方向および面をそれぞれ、偏芯方向および偏芯面ともいう。
3は固定筒1により支持された第1の案内部材としての第1のガイド軸であり、4は移動筒2により支持された第2の案内部材としての第2のガイド軸である。5は移動筒2により支持された第3の案内部材としての第3のガイド軸である。本実施例において第3のガイド軸5は移動筒2により支持されているが、固定筒1により支持されていてもよい。
11は固定筒1に設けられた内周円筒面であり、第1のガイド軸3に対する第2のガイド軸4の偏芯面内での相対位置を調整ために設けられている。内周円筒面11に移動筒2に設けられた外周円筒面2aが嵌合することによって移動筒2の偏芯面内での位置が調整され(つまりは移動筒2の固定筒1に対する偏芯が低減され)、第1のガイド軸3に対する第2のガイド軸4の偏芯面内での相対位置が精度良く決まる。
また、固定筒1の内周円筒面11よりも−X方向の直前位置にはテーパー部11aが設けられており、該テーパー部11aは、移動筒2の外周円筒面2aを内周円筒面11に嵌合する位置にスムーズに案内する。内周円筒面11およびテーパー部11aにより偏芯低減手段が構成され、移動筒2が光軸方向における固定筒1に対して該偏芯低減手段から偏芯低減作用を受ける偏芯低減位置に移動することで、移動筒2の固定筒1に対する偏芯が低減される。
ただし、偏芯低減手段としては他の構成のものを用いてもよい。例えば図2に示すように、移動筒42に設けられた光軸方向に延びる2つの突起42a,42bを固定筒41に設けられた丸孔41aおよび長孔41bに挿入する構成のものを用いてもよい。
12は固定筒1に設けられた円環面であり、移動筒2の光軸方向に対する傾きを調整(低減)することで、固定筒1により支持された第1のガイド軸3に対する移動筒2により支持された第2のガイド軸4の傾きを調整するために設けられている。この円環面12に移動筒2の前端に設けられた円環面2bが当接することによって上記傾きが調整(低減)され、第1のガイド軸3に対する第2のガイド軸4の平行度が精度良く決まる。円環面12により傾き低減手段が構成され、移動筒2が光軸方向における固定筒1に対して該傾き低減手段から傾き低減作用を受ける傾き低減位置に移動することで、移動筒2の光軸方向に対する傾きが低減される。
13は光軸方向に移動可能なレンズ保持部材としてのレンズ枠であり、第1、第2および第3のガイド軸3,4,5によってそれぞれ光軸方向に案内される被案内部としての被ガイド部13a,13b,13cを有する。被ガイド部13a,13bには、第1および第2のガイド軸3,4が係合する丸孔が形成されており、被ガイド部13cには第3のガイド軸5が係合する長孔が形成されている。14はレンズ枠13によって保持されたレンズであり、他の不図示のレンズや絞り等とともに撮像光学系を構成する。レンズ枠13は、ズーミングまたはフォーカシングのために光軸方向に移動する。
21はレンズ枠13の光軸方向における移動可能範囲のうち少なくとも1つの位置を検出可能な位置検出手段としてのフォトインタラプタである。本実施例では、レンズ枠13の光軸方向での位置制御上の基準位置である初期位置において、レンズ枠13に設けられた被検出部13dがフォトインタラプタ21の内側の発光部と受光部との間に入り、発光部から受光部に向かう光を遮るように設定されている。発光部からの光が遮られることで、それまで光を受光していた受光部からの出力信号がHighからLowに切り替わる。このため、レンズ枠13を被検出部13dがフォトインタラプタ21の外側から内側に入り込むように移動させることで、レンズ枠13が初期位置に移動(到達)したことを検出でき、これに応じてレンズ枠13の位置制御上の位置情報をリセットすることができる。このようにレンズ枠13の初期位置検出に応じて位置制御上での位置情報のリセットを行う動作を、その前後のレンズ枠13の移動を含めて、以下の説明ではレンズ枠13のリセット動作という。
なお、本実施例では、レンズ枠13の位置を非接触で検出可能なフォトインタラプタを位置検出手段として用いているが、接触式の磁気センサやメカニカルスイッチ等の他の位置検出手段を用いてもよい。また、本実施例ではフォトインタラプタ21をレンズ枠13の移動可能範囲のほぼ中央に配置したが、レンズ枠13の移動可能範囲内であればどの位置にフォトインタラプタ21を配置してもよい。
このように、本実施例のレンズ鏡筒では、動画撮像中にレンズ枠13を静かで滑らかに光軸方向に移動させるために、第1、第2および第3のガイド軸5によってレンズ枠13を案内する構成を採用している。レンズ枠13は、リードスクリューとラックまたはリニアアクチュエータとしてのボイスコイルモータ等により構成される不図示のレンズ駆動機構によって光軸方向に移動される。
また、本実施例では、固定筒1と移動筒2のそれぞれによって第1のガイド軸3と第2のガイド軸4が支持されているため、図1(c)に示す沈胴状態でのレンズ鏡筒の小型化を図ることができる。
次に、本実施例のレンズ鏡筒における移動筒2の固定筒1に対する偏芯調整動作と傾き調整動作について図3を用いて詳しく説明する。図3(a)は、沈胴状態において移動筒2が固定筒1に対して偏芯しているとともに傾いている状態を示している。図3(b)は、移動筒2が+X方向(繰り出し方向)に移動して、移動筒2の外周円筒面2aが固定筒1のテーパー部11aに到達して偏芯調整動作が開始される状態を示している。
図3(c)は、移動筒2が図3(b)の状態からさらに+X方向に移動して、移動筒2の外周円筒面2aが固定筒1の内周円筒面11の嵌合した状態、すなわち偏芯低減作用を受けた状態を示している。以下の説明において、この状態を偏芯調整完了状態という。偏心調整完了状態では、移動筒2の固定筒1に対する偏芯は調整(低減)されているが、固定筒1に対する移動筒2の傾きは残っている。
図3(d)は、移動筒2が図3(c)の状態からさらに+X方向に移動して、移動筒2の円環面2bが固定筒1の円環面12に当接した状態、すなわち傾き低減作用を受けた状態を示している。この状態では、移動筒2の固定筒1に対する偏芯に加えて傾きも調整(低減)されている。このように、移動筒2は、図3(c)の位置まで+X方向に移動することで固定筒1に対する偏芯が調整された後、さらに+X方向に移動して図3(d)の位置に到達することで固定筒1に対する傾きも調整される。以下の説明において、図3(d)の状態を偏芯/傾き調整完了状態という。
次に、本実施例のレンズ鏡筒における沈胴状態から撮像スタンバイ状態に遷移する動作について、図4を用いて説明する。なお、図4では、図3に示した移動筒2の固定筒1に対する偏芯と傾きは省略している。
図4(a)は、図3(a)に対応する沈胴状態を示しており、移動筒2のほぼ全体が固定筒1内に収容されている。図4(b)は、沈胴状態から移動筒2が+X方向への移動を開始した直後の状態を示している。図4(c)は、レンズ枠13が+X方向への移動を開始し、レンズ枠13の被検出部13dがフォトインタラプタ21(つまりは初期位置)に向かっている状態を示している。
図4(d)は、レンズ枠13の被検出部13dがフォトインタラプタ21内に入る(つまりは、レンズ枠13が初期位置に到達する)ことでレンズ枠13の初期位置検出が行われたリセット動作完了状態を示している。
図4(e)は、移動筒2が固定筒1に対して移動筒2の偏芯および傾き調整動作が完了する位置まで移動した偏芯/傾き調整完了状態を示している。この状態が撮像スタンバイ状態である。移動筒2がこの位置に到達したことは、不図示の検出手段によって検出可能である。また、移動筒2およびレンズ枠13はそれぞれ、図4(d)の状態に到達した後に図4(e)の状態に至るような移動速度で制御されている。
このように、本実施例のレンズ鏡筒では、沈胴状態から、移動筒2の固定筒1に対する偏芯および傾き調整動作とレンズ枠13のリセット動作の2つの動作が行われ、これらが完了することで撮像スタンバイ状態への遷移が完了する。また、レンズ枠13のリセット動作は、移動筒2の偏芯および傾き調整動作が完了する前に完了する。
図5のフローチャートには、この沈胴状態から撮像スタンバイ状態に遷移する間のレンズ鏡筒の動作の流れを示している。なお、図1に示すように、撮像装置本体30内には、移動筒駆動機構とレンズ駆動機構の動作を制御する制御手段(コンピュータ)としてのコントローラ32が搭載されている。コントローラ32は、コンピュータプログラムとしての制御プログラムに従って移動筒駆動機構とレンズ駆動機構の動作を制御する。
ステップS1において撮像装置の電源が投入(ON)されると、コントローラ32は、ステップS2において移動筒駆動機構を駆動し、図4(b)に示すように移動筒2の沈胴状態から繰り出し方向への移動を開始させる。また、コントローラ32は、ステップS3において、レンズ駆動機構を駆動し、図4(c)に示すように、レンズ枠13の+X方向(以下、リセット方向という)への移動によるリセット動作を開始させる。
次に、ステップS4では、コントローラ32は、レンズ枠13の被検出部13aがフォトインタラプタ21内に入ったか否か(フォトインタラプタ21の受光部からの出力信号がHighからLowに切り替わったか否か)を判定する。図4(c)に示すように、まだ被検出部13aがフォトインタラプタ21内に入っていないときは、コントローラ32は、レンズ駆動機構によるレンズ枠13のリセット方向への移動を継続する。一方、図4(d)に示すように被検出部13aがフォトインタラプタ21内に入ったときは、コントローラ32は、ステップS5において、その内部におけるレンズ枠13の位置情報をリセットする。そして、ステップS6において、コントローラ32は、レンズ駆動機構の駆動を停止し、図4(e)に示すように、レンズ枠13のリセット方向への移動(つまりはリセット動作)を終了させる。
次に、ステップS7において、コントローラ32は、移動筒2の偏芯および傾き調整動作が完了したか否かを判定する。偏芯および傾き調整動作が完了していない場合は移動筒駆動機構による移動筒2の繰り出し方向への移動を継続する。一方、偏芯および傾き調整動作が完了した場合は、ステップS8において、コントローラ32は、移動筒駆動機構の駆動を停止し、図4(e)に示すように、移動筒2の繰り出し方向への移動を終了させる。こうして、撮像スタンバイ状態への遷移が完了する。
以上説明したように、本実施例では、図4(e)に示すように移動筒2の偏芯および傾き調整動作が完了する前に、図4(c)に示すようにレンズ枠13のリセット動作を開始する。そして、移動筒2の偏芯および傾き調整動作が完了する前に、図4(d)に示すようにレンズ枠13のリセット動作による初期位置検出が行われる。このため、偏芯および傾き調整動作が完了した後にレンズ枠13のリセット動作を開始する場合に比べて、沈胴状態から撮像スタンバイ状態までに要するスタンバイ待ち時間を短縮することができる。この結果、撮像装置の電源を投入してからより短時間で撮像を開始することができる。
なお、移動筒2の偏芯および傾き調整動作の完了前にレンズ枠13のリセット動作が完了するので、偏芯および傾き調整動作が終了する前の移動筒2の偏芯量や傾き量がレンズ枠13の初期位置検出の精度に影響しないようにできるだけ小さいことが望ましい。
本発明の実施例2であるレンズ鏡筒における沈胴状態から撮像スタンバイ状態に遷移する動作について、図6を用いて説明する。なお、本実施例のレンズ鏡筒の構成は、実施例1のレンズ鏡筒と同じであり、共通する構成要素には実施例1と同符号を付して説明に代える。また、図6では、移動筒2の固定筒1に対する偏芯と傾きは省略している。
図6(a)は、沈胴状態を示しており、移動筒2のほぼ全体が固定筒1内に収容されている。図6(b)は、沈胴状態から移動筒2が+X方向への移動を開始した直後の状態を示している。図6(c)は、レンズ枠13が+X方向への移動を開始し、レンズ枠13の被検出部13dがフォトインタラプタ21へ向かっている状態を示している。
図6(d)は、移動筒2が固定筒1に対して移動筒2の偏芯および傾き調整動作が完了する位置まで移動した偏芯/傾き調整完了状態を示している。移動筒2がこの状態に到達したことは、不図示の検出手段によって検出可能である。
図6(e)は、レンズ枠13の被検出部13dがフォトインタラプタ21内に入ることでレンズ枠13の初期位置検出が行われたリセット動作完了状態を示している。この状態が、撮像スタンバイ状態である。移動筒2およびレンズ枠13はそれぞれ、図6(d)の状態に到達した後に図6(e)の状態に至るような移動速度で制御される。
このように、本実施例のレンズ鏡筒でも、実施例1と同様に、沈胴状態から、移動筒2の固定筒1に対する偏芯および傾き調整動作とレンズ枠13のリセット動作の2つの動作が行われ、これらが完了することで撮像スタンバイ状態への遷移が完了する。また、レンズ枠13のリセット動作も、移動筒2の偏芯および傾き調整動作が完了する前に開始される。ただし、実施例1とは異なり、レンズ枠13のリセット動作は、移動筒2の偏芯および傾き調整動作の完了後に完了する。
図7のフローチャートには、この沈胴状態から撮像スタンバイ状態に遷移する間のレンズ鏡筒の動作の流れを示している。なお、本実施例でも、コントローラ32が、移動筒駆動機構とレンズ駆動機構の動作を、コンピュータプログラムとしての制御プログラムに従って制御する。
ステップS11において撮像装置の電源が投入(ON)されると、コントローラ32は、ステップS12において移動筒駆動機構を駆動し、図6(b)に示すように移動筒2の沈胴状態から繰り出し方向への移動を開始させる。また、コントローラ32は、ステップS13において、レンズ駆動機構を駆動し、図6(c)に示すように、レンズ枠13のリセット方向への移動によるリセット動作を開始させる。
次に、ステップS14では、コントローラ32は、移動筒2の偏芯および傾き調整動作が完了したか否かを判定する。偏芯および傾き調整動作が完了していない場合は移動筒駆動機構による移動筒2の繰り出し方向への移動を継続する。一方、偏芯および傾き調整動作が完了した場合は、ステップS15において、コントローラ32は、移動筒駆動機構の駆動を停止し、図6(d)に示すように、移動筒2の繰り出し方向への移動を終了させる。
さらに、ステップS16において、コントローラ32は、レンズ枠13の被検出部13aがフォトインタラプタ21内に入ったか否かを判定する。図6(d)に示すように、まだ被検出部13aがフォトインタラプタ21内に入っていないときは、コントローラ32は、レンズ駆動機構によるレンズ枠13のリセット方向への移動を継続する。一方、図6(e)に示すように被検出部13aがフォトインタラプタ21内に入ったときは、コントローラ32は、ステップS17において、その内部におけるレンズ枠13の位置情報をリセットする。そして、ステップS18において、コントローラ32は、レンズ駆動機構の駆動を停止し、レンズ枠13のリセット動作を終了させる。こうして、撮像スタンバイ状態への遷移が完了する。
以上説明したように、本実施例でも、図6(e)に示すように移動筒2の偏芯および傾き調整動作が完了する前に、図6(c)に示すようにレンズ枠13のリセット動作を開始する。一方、本実施例では、移動筒2の偏芯および傾き調整動作が完了した後に、図6(d)に示すようにレンズ枠13のリセット動作における初期位置検出が行われる。この場合でも、偏芯および傾き調整動作が完了した後にレンズ枠13のリセット動作を開始する場合に比べて、沈胴状態から撮像スタンバイ状態までに要するスタンバイ待ち時間を短縮することができる。この結果、撮像装置の電源を投入してからより短時間で撮像を開始することができる。
なお、本実施例では移動筒2の偏芯および傾き調整動作が完了した終了した後にレンズ枠13の初期位置検出が行われる。このため、偏芯および傾き調整動作が終了する前の移動筒2の偏芯量や傾き量が多少大きくても、レンズ枠13の初期位置検出を高い精度で行うことができる。
本発明の実施例3であるレンズ鏡筒における沈胴状態から撮像スタンバイ状態に遷移する動作について、図8を用いて説明する。なお、本実施例のレンズ鏡筒の構成は、実施例1のレンズ鏡筒と同じであり、共通する構成要素には実施例1と同符号を付して説明に代える。また、図8では、移動筒2の固定筒1に対する偏芯と傾きは省略している。
図8(a)は、沈胴状態を示しており、移動筒2のほぼ全体が固定筒1内に収容されている。図8(b)は、沈胴状態から移動筒2が+X方向への移動を開始した直後の状態を示している。図8(c)は、移動筒2の外周円筒面2aが固定筒1のテーパー部11aに到達し、内周円筒面11による移動筒2の偏芯調整動作が開始される状態を示している。移動筒2がこの状態に到達したことは、不図示の検出手段によって検出可能である。
図8(d)は、レンズ枠13が図8(c)の状態から+X方向への移動を開始し、レンズ枠13の被検出部13dがフォトインタラプタ21内に入り込んだ状態を示している。なお、レンズ枠13の移動開始のタイミングは特に限定されない。
図8(e)は、移動筒2が固定筒1に対して移動筒2の偏芯および傾き調整動作が完了する位置まで移動した偏芯/傾き調整完了状態を示している。この状態が撮像スタンバイ状態である。移動筒2がこの状態に到達したことは、不図示の検出手段によって検出可能である。移動筒2およびレンズ枠13はそれぞれ、図8(d)の状態に到達した後に図8(e)の状態に至るような移動速度で制御される。
このように、本実施例のレンズ鏡筒でも、実施例1と同様に、沈胴状態から、移動筒2の固定筒1に対する偏芯および傾き調整動作とレンズ枠13のリセット動作の2つの動作が行われ、これらが完了することで撮像スタンバイ状態への遷移が完了する。また、レンズ枠13のリセット動作も、移動筒2の偏芯および傾き調整動作が完了する前に開始される。ただし、実施例1とは異なり、レンズ枠13のリセット動作は、移動筒2の偏芯調整動作の開始後に開始される。
図9のフローチャートには、この沈胴状態から撮像スタンバイ状態に遷移する間のレンズ鏡筒の動作の流れを示している。なお、本実施例でも、コントローラ32が、移動筒駆動機構とレンズ駆動機構の動作を、コンピュータプログラムとしての制御プログラムに従って制御する。
ステップS21において撮像装置の電源が投入(ON)されると、コントローラ32は、ステップS22において移動筒駆動機構を駆動し、図8(b)に示すように移動筒2の沈胴状態から繰り出し方向への移動を開始させる。また、コントローラ32は、ステップS23において、レンズ駆動機構を駆動し、図8(c)に示すように、レンズ枠13のリセット方向への移動によるリセット動作を開始させる。
次に、ステップS24では、コントローラ32は、移動筒2の偏芯調整動作が開始されたか否かを判定する。偏芯調整動作が開始されていない場合は移動筒駆動機構による移動筒2の繰り出し方向への移動を継続する。一方、偏芯調整動作が開始されている場合は、ステップS25において、コントローラ32は、レンズ枠13の被検出部13aがフォトインタラプタ21内に入ったか否かを判定する。図8(c)に示すように、まだ被検出部13aがフォトインタラプタ21内に入っていないときは、コントローラ32は、レンズ駆動機構によるレンズ枠13のリセット方向への移動を継続する。一方、図8(d)に示すように被検出部13aがフォトインタラプタ21内に入ったときは、コントローラ32は、ステップS26において、その内部におけるレンズ枠13の位置情報をリセットする。そして、ステップS27において、コントローラ32は、レンズ駆動機構の駆動を停止し、レンズ枠13のリセット動作を終了させる。
次に、ステップS28では、コントローラ32は、移動筒2の偏芯および傾き調整動作が完了したか否かを判定する。偏芯および傾き調整動作が完了していない場合は移動筒駆動機構による移動筒2の繰り出し方向への移動を継続する。一方、偏芯および傾き調整動作が完了した場合は、ステップS29において、コントローラ32は、移動筒駆動機構の駆動を停止し、図8(e)に示すように、移動筒2の繰り出し方向への移動を終了させる。こうして、撮像スタンバイ状態への遷移が完了する。
以上説明したように、本実施例でも、図8(e)に示すように移動筒2の偏芯および傾き調整動作が完了する前に、図8(c)に示すようにレンズ枠13のリセット動作を開始する。一方、本実施例では、移動筒2の偏芯調整動作が開始された後であって偏芯調整動作および傾き調整動作が完了する前に、図8(d)に示すようにレンズ枠13のリセット動作における初期位置検出が行われる。この場合でも、偏芯および傾き調整動作が完了した後にレンズ枠13のリセット動作を開始する場合に比べて、沈胴状態から撮像スタンバイ状態までに要するスタンバイ待ち時間を短縮することができる。この結果、撮像装置の電源を投入してからより短時間で撮像を開始することができる。
なお、本実施例でも、実施例1と同様に、移動筒2の偏芯および傾き調整動作の完了前にレンズ枠13のリセット動作が完了する。このため、偏芯および傾き調整動作が終了する前の移動筒2の偏芯量や傾き量がレンズ枠13の初期位置検出の精度に影響しないようにできるだけ小さいことが望ましい。
本発明の実施例4であるレンズ鏡筒における沈胴状態から撮像スタンバイ状態に遷移する動作について、図10を用いて説明する。なお、本実施例のレンズ鏡筒の構成は、実施例1のレンズ鏡筒と同じであり、共通する構成要素には実施例1と同符号を付して説明に代える。また、図10では、移動筒2の固定筒1に対する偏芯と傾きは省略している。
図10(a)は、沈胴状態を示しており、移動筒2のほぼ全体が固定筒1内に収容されている。図10(b)は、沈胴状態から移動筒2が+X方向への移動を開始し、さらに移動筒2の外周円筒面2aが固定筒1のテーパー部11aに到達し、内周円筒面11による移動筒2の偏芯調整動作が開始される状態を示している。
図10(c)は、移動筒2の偏芯調整動作が完了した状態を示している。この状態にて、図に示すようにレンズ枠13が+X方向への移動を既に開始していてもよいし、この後にレンズ枠13の移動を開始してもよく、レンズ枠13の移動開始のタイミングは特に限定されない。
図10(d)は、レンズ枠13の被検出部13dがフォトインタラプタ21内に入ることでレンズ枠13の初期位置検出が行われたリセット動作完了状態を示している。この状態では、まだ移動筒2と固定筒1の円環面2a,12は当接しておらず、移動筒2の傾き調整動作は完了していない。移動筒2およびレンズ枠13はそれぞれ、図10(c)の状態に到達した後に図10(d)の状態に至るような移動速度で制御される。
図10(e)は、移動筒2が固定筒1に対して移動筒2の偏芯および傾き調整動作が完了する位置まで移動した偏芯/傾き調整完了状態を示している。この状態が撮像スタンバイ状態である。移動筒2がこの位置に到達したことは、不図示の検出手段によって検出可能である。
このように、本実施例のレンズ鏡筒でも、実施例1と同様に、沈胴状態から、移動筒2の固定筒1に対する偏芯および傾き調整動作とレンズ枠13のリセット動作の2つの動作が行われ、これらが完了することで撮像スタンバイ状態への遷移が完了する。また、レンズ枠13のリセット動作も、移動筒2の偏芯および傾き調整動作が完了する前に開始される。ただし、実施例1とは異なり、レンズ枠13のリセット動作は、移動筒2の偏芯調整動作の完了後であって傾き調整動作の完了前に完了する。
図11のフローチャートには、この沈胴状態から撮像スタンバイ状態に遷移する間のレンズ鏡筒の動作の流れを示している。なお、本実施例でも、コントローラ32が、移動筒駆動機構とレンズ駆動機構の動作を、コンピュータプログラムとしての制御プログラムに従って制御する。
ステップS31において撮像装置の電源が投入(ON)されると、コントローラ32は、ステップS32において移動筒駆動機構を駆動し、図10(b)に示すように移動筒2の沈胴状態から繰り出し方向への移動を開始させる。また、コントローラ32は、ステップS33において、レンズ駆動機構を駆動し、図10(c)に示すように、レンズ枠13のリセット方向への移動によるリセット動作を開始させる。
次に、ステップS34では、コントローラ32は、移動筒2の偏芯調整動作が完了したか否かを判定する。偏芯調整動作が完了していない場合は移動筒駆動機構による移動筒2の繰り出し方向への移動を継続する。一方、偏芯調整動作が完了した場合は、ステップS35において、コントローラ32は、レンズ枠13の被検出部13aがフォトインタラプタ21内に入ったか否かを判定する。図10(c)に示すように、まだ被検出部13aがフォトインタラプタ21内に入っていないときは、コントローラ32は、レンズ駆動機構によるレンズ枠13のリセット方向への移動を継続する。一方、図10(d)に示すように被検出部13aがフォトインタラプタ21内に入ったときは、コントローラ32は、ステップS36において、その内部におけるレンズ枠13の位置情報をリセットする。そして、ステップS37において、コントローラ32は、レンズ駆動機構の駆動を停止し、レンズ枠13のリセット動作を終了させる。
次に、ステップS38では、コントローラ32は、移動筒2の傾き調整動作が完了したか否かを判定する。傾き調整動作が完了していない場合は移動筒駆動機構による移動筒2の繰り出し方向への移動を継続する。一方、傾き調整動作が完了した場合は、ステップS39において、コントローラ32は、移動筒駆動機構の駆動を停止し、図10(e)に示すように、移動筒2の繰り出し方向への移動を終了させる。こうして、撮像スタンバイ状態への遷移が完了する。
以上説明したように、本実施例でも、図10(e)に示すように移動筒2の偏芯および傾き調整動作が完了する前に、図10(c)に示すようにレンズ枠13のリセット動作を開始する。また、本実施例では、移動筒2の偏芯調整動作が完了した後であって傾き調整動作が完了する前に、図10(d)に示すようにレンズ枠13のリセット動作における初期位置検出が行われる。この場合でも、偏芯および傾き調整動作が完了した後にレンズ枠13のリセット動作を開始する場合に比べて、沈胴状態から撮像スタンバイ状態までに要するスタンバイ待ち時間を短縮することができる。この結果、撮像装置の電源を投入してからより短時間で撮像を開始することができる。
なお、本実施例では、移動筒2の傾き調整動作の完了前ではあるが偏芯調整動作の完了後にレンズ枠13のリセット動作が完了する。このため、レンズ枠13の初期位置検出の精度は、実施例3に比べて高くなる。
本発明の実施例5であるレンズ鏡筒における沈胴状態から撮像スタンバイ状態に遷移する動作について、図12を用いて説明する。なお、本実施例のレンズ鏡筒の構成は、実施例1のレンズ鏡筒と同じであり、共通する構成要素には実施例1と同符号を付して説明に代える。また、図12では、移動筒2の固定筒1に対する偏芯と傾きは省略している。さらに、本実施例は、移動筒2の偏芯および傾き調整動作の完了後にレンズ枠13のリセット動作が完了する実施例2の変形例でもある。
図12(a)は、沈胴状態を示しており、移動筒2のほぼ全体が固定筒1内に収容されている。図12(b)は、沈胴状態から移動筒2が+X方向への移動を開始した直後の状態を示している。図12(c)は、レンズ枠13が+X方向への移動を開始し、レンズ枠13の被検出部13dがフォトインタラプタ21へ向かっている状態を示している。
図12(d)は、レンズ枠13の被検出部13dがフォトインタラプタ21内に入ることでレンズ枠13の初期位置の検出が行われ、レンズ枠13が停止した状態を示している。図12(e)は、レンズ枠13が図12(d)の位置から−X方向に所定量だけ離れた待機位置に移動して待機している状態を示している。図12(d)でのレンズ枠13の初期位置の検出は、この後に行われる初期位置の本検出に先立って予備的に行うものであり、図12(c)〜図12(e)までのレンズ枠13の移動の制御が第1の基準位置検出制御に相当する。
図12(f)は、移動筒2が固定筒1に対して移動筒2の偏芯および傾き調整動作が完了する位置まで移動した偏芯/傾き調整完了状態を示している。移動筒2がこの状態に到達したことは、不図示の検出手段によって検出可能である。移動筒2およびレンズ枠13はそれぞれ、図12(e)の状態に到達した後に図12(f)の状態に至るような移動速度で制御されている。
図12(g)は、レンズ枠13が図12(e)の待機位置から+X方向に移動し、レンズ枠13の被検出部13dが再びフォトインタラプタ21内に入ることでレンズ枠13の初期位置の本検出が行われ、リセット動作が完了した状態を示している。この状態が撮像スタンバイ状態である。図12(g)にて説明したレンズ枠13の移動の制御が、第2の基準位置検出制御に相当する。
このように、本実施例のレンズ鏡筒でも、実施例1と同様に、沈胴状態から、移動筒2の固定筒1に対する偏芯および傾き調整動作とレンズ枠13のリセット動作の2つの動作が行われ、これらが完了することで撮像スタンバイ状態への遷移が完了する。また、レンズ枠13のリセット動作も、移動筒2の偏芯および傾き調整動作が完了する前に開始される。ただし、実施例1とは異なり、レンズ枠13のリセット動作のうち初期位置の予備検出のための動作(以下、予備初期位置検出動作という)が、移動筒2の偏芯および傾き調整動作の完了前に行われる。さらに、リセット動作のうち初期位置の本検出のための動作(以下、本初期位置検出動作といいう)が、偏芯および傾き調整動作の完了後に行われる。
図13のフローチャートには、この沈胴状態から撮像スタンバイ状態に遷移する間のレンズ鏡筒の動作の流れを示している。なお、本実施例でも、コントローラ32が、移動筒駆動機構とレンズ駆動機構の動作を、コンピュータプログラムとしての制御プログラムに従って制御する。
ステップS41において撮像装置の電源が投入(ON)されると、コントローラ32は、ステップS42において移動筒駆動機構を駆動し、図12(b)に示すように移動筒2の沈胴状態から繰り出し方向への移動を開始させる。また、コントローラ32は、ステップS43において、第1の基準位置検出制御としてレンズ駆動機構を駆動し、図12(c)に示すように、レンズ枠13のリセット動作のうち予備初期位置検出のための動作を開始させる。
ステップS44において、コントローラ32は、レンズ枠13の被検出部13aがフォトインタラプタ21内に入ったか否かを判定する。図12(c)に示すように、まだ被検出部13aがフォトインタラプタ21内に入っていないときは、コントローラ32は、レンズ駆動機構によるレンズ枠13のリセット方向への移動を継続する。一方、図12(d)に示すように被検出部13aがフォトインタラプタ21内に入ったときは、コントローラ32は、ステップS45において、レンズ枠13の予備初期位置検出を終了する。そして、図12(e)に示すように、レンズ駆動機構を反転駆動してレンズ枠13を−X方向に所定量だけ移動させ、待機位置に停止させる。
次に、ステップS46では、コントローラ32は、移動筒2の偏芯および傾き調整動作が完了したか否かを判定する。偏芯および傾き調整動作が完了していない場合は移動筒駆動機構による移動筒2の繰り出し方向への移動を継続する。一方、偏芯および傾き調整動作が完了した場合は、ステップS47において、コントローラ32は、移動筒駆動機構の駆動を停止し、図12(f)に示すように、移動筒2の繰り出し方向への移動を終了させる。
続いて、ステップS48では、コントローラ32は、レンズ駆動機構を駆動してレンズ枠13を待機位置から再びリセット方向に移動させ、本初期位置検出のための動作を開始する。
次に、ステップS49では、コントローラ32は、レンズ枠13の被検出部13aがフォトインタラプタ21内に入ったか否かを判定する。まだ被検出部13aがフォトインタラプタ21内に入っていないときは、コントローラ32は、レンズ駆動機構によるレンズ枠13のリセット方向への移動を継続する。一方、図12(g)に示すように被検出部13aがフォトインタラプタ21内に入ったときは、コントローラ32は、ステップS50において、その内部におけるレンズ枠13の位置情報をリセットする。そして、ステップS51において、コントローラ32は、レンズ駆動機構の駆動を停止し、レンズ枠13のリセット動作を終了させる。こうして、撮像スタンバイ状態への遷移が完了する。
以上説明したように、本実施例では、図12(f)に示すように移動筒2の偏芯および傾き調整動作が完了する前に、図12(c)に示すようにレンズ枠13のリセット動作を開始する。また、本実施例では、移動筒2の偏芯および傾き調整動作が完了する前に、図12(d)に示すようにレンズ枠13のリセット動作における予備初期位置検出が行われる。そして、移動筒2の偏芯および傾き調整動作が完了した後に、図12(g)に示すようにレンズ枠13のリセット動作における本初期位置検出が行われる。この場合でも、偏芯および傾き調整動作が完了した後にレンズ枠13のリセット動作を開始する場合に比べて、沈胴状態から撮像スタンバイ状態までに要するスタンバイ待ち時間を短縮することができる。この結果、撮像装置の電源を投入してからより短時間で撮像を開始することができる。
なお、本実施例では、図12(f)に示す移動筒2の偏芯および傾き調整動作が完了した時点でレンズ枠13がフォトインタラプタ21の近くで待機している。このため、実施例2と比較すると、偏芯および傾き調整動作が完了してからより短時間でレンズ枠13のリセット動作(本初期位置検出)を完了することができる。したがって、本実施例によれば、実施例2に比べて、スタンバイ待ち時間を短縮することができる。
なお、本実施例にて説明したレンズ枠13の予備初期位置検出動作を、実施例1,3,4に付加してもよい。
図14には、実施例1〜5のレンズ鏡筒における沈胴状態から撮像スタンバイ状態までの移動筒2の移動開始、偏芯調整動作の開始と完了、傾き調整動作の完了およびレンズ枠13のリセット動作の開始と完了のタイミングをまとめて示している。図中では、これらのタイミングを、「移動筒移動開始」、「偏芯調整開始/完了」、「傾き調整完了」、「レンズ枠リセット開始」および「レンズ枠リセット完了」と略記している。
ただし、図14には、各実施例における開始または完了タイミングの順序を示しているに過ぎず、各タイミング間の間隔は意味を持たない。また、実施例1〜5において各タイミングを示す太矢印の間をつなぐ点線は、その太矢印が上側に記載したタイミングのうちどれに相当するかを示しているに過ぎず、点線でつないだ太矢印のタイミングが同じタイミングにて行われることを意味するものでもない。実施例3,4においては、白抜き矢印で示すレンズ枠13のリセット動作の開始タイミングは、細矢印で示す幅内であればどのタイミングでもよいことを示す。また、実施例5については、レンズ枠13の予備初期位置検出の完了タイミングと本初期位置検出の開始および完了タイミングをそれぞれ、「レンズ枠予備検出完了」、「レンズ枠本検出開始/完了」と記載した。
また、各実施例では、移動筒2の偏芯調整動作が傾き調整動作よりも先に行われるように偏芯低減手段および傾き低減手段を設けた場合について説明した。しかし、傾き調整動作が偏芯調整動作よりも先に行われるように傾き低減手段および偏芯低減手段を設けたり、傾き調整動作と偏芯調整動作とが同時に行われるように傾き低減手段および偏芯低減手段を設けたりしてもよい。そして、移動筒2を沈胴位置から繰り出し位置に向けて移動させる際に、偏芯低減手段による偏芯低減作用および傾き低減手段による傾き低減作用のうち少なくとも一方が完了する前に、レンズ枠13の初期位置に向けた移動を開始させればよい。
さらに、実施例3では、移動筒2の偏芯調整動作が開始された後これが完了する前にレンズ枠13のリセット動作が完了する場合について説明したが、傾き調整動作が開始された後これが完了する前にレンズ枠13のリセット動作が完了するようにしてもよい。すなわち、偏芯調整動作および傾き調整動作のうち一方が開始した後これが完了する前にリセット動作が完了すればよい。
また、実施例4では、移動筒2の偏芯調整動作が完了した後、傾き調整動作が完了する前にレンズ枠13のリセット動作が完了する場合について説明した。しかし、傾き調整動作が完了した後、偏芯調整動作が開始または完了する前にレンズ枠13のリセット動作が完了するようにしてもよい。すなわち、偏芯調整動作および傾き調整動作のうち一方が完了した後、他方が開始または完了する前にリセット動作が完了すればよい。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
沈胴タイプで撮像スタンバイ待ち時間が短いレンズ装置および撮像装置を提供できる。
1 固定筒
2 移動筒
2a,11 円筒面(偏芯調整手段)
2b,12 円環面(傾き調整手段)
13 レンズ枠
21 フォトインタラプタ

Claims (9)

  1. ベース筒と、
    該ベース筒に対して光軸方向に移動可能な移動筒と、
    前記ベース筒および前記移動筒により構成される鏡筒の内部に配置され、レンズを保持するとともに光軸方向に移動可能なレンズ保持部材と、
    該レンズ保持部材が光軸方向における基準位置に移動したことを検出する位置検出手段と、
    前記移動筒を前記ベース筒に対して格納される沈胴位置と前記ベース筒に対して繰り出す繰り出し位置との間で移動させる制御を行うとともに、前記レンズ保持部材の移動を制御する制御手段と、
    前記沈胴位置から光軸方向における偏芯低減位置に移動した前記移動筒の前記固定筒に対する光軸方向に対して直交する方向での偏芯を低減する偏芯低減手段と、
    前記沈胴位置から光軸方向における傾き低減位置に移動した前記移動筒の光軸方向に対する傾きを低減する傾き低減手段とを有し、
    前記制御手段は、前記移動筒を前記沈胴位置から前記繰り出し位置に向けて移動させる際に、前記偏芯低減手段による前記偏芯の低減および前記傾き低減手段による前記傾きの低減のうち少なくとも一方が完了する前に、前記レンズ保持部材の前記基準位置に向けた移動を開始させることを特徴とするレンズ装置。
  2. 前記制御手段は、前記偏芯低減手段による前記偏芯の低減および前記傾き低減手段による前記傾きの低減がともに完了する前に、前記レンズ保持部材を前記基準位置に到達させることを特徴とする請求項1に記載のレンズ装置。
  3. 前記制御手段は、前記偏芯低減手段による前記偏芯の低減および前記傾き低減手段による前記傾きの低減がともに完了した後に、前記レンズ保持部材を前記基準位置に到達させることを特徴とする請求項1に記載のレンズ装置。
  4. 前記制御手段は、前記偏芯低減手段による前記偏芯の低減および前記傾き低減手段による前記傾きの低減のうち一方が開始した後これが完了する前に、前記レンズ保持部材を前記基準位置に到達させることを特徴とする請求項1に記載のレンズ装置。
  5. 前記制御手段は、前記偏芯低減手段による前記偏芯の低減および前記傾き低減手段による前記傾きの低減のうち一方が完了した後、他方が開始または完了する前に、前記レンズ保持部材を前記基準位置に到達させることを特徴とする請求項1に記載のレンズ装置。
  6. 前記制御手段は、前記偏芯低減手段による前記偏芯の低減および前記傾き低減手段による前記傾きの低減のうち少なくとも一方が完了する前に、前記レンズ保持部材を前記基準位置に到達するまで移動させ、さらに該レンズ保持部材を前記沈胴位置の方向に離れた待機位置に移動させる第1の基準位置検出制御を行い、
    前記偏芯低減手段による前記移動筒の前記偏芯の低減および前記傾き低減手段による前記傾きの低減がともに完了した後に、前記レンズ保持部材を前記待機位置から前記基準位置に到達させる第2の基準位置検出制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のレンズ装置。
  7. 前記レンズ保持部材は、前記固定筒により支持された第1案内部材と前記移動筒により支持された第2の案内部材とにより光軸方向に案内されることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のレンズ装置。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載のレンズ装置と、
    前記レンズを含む撮像光学系により形成された被写体像を撮像する撮像素子とを有することを特徴とする撮像装置。
  9. ベース筒と、該ベース筒に対して光軸方向に移動可能な移動筒と、前記ベース筒および前記移動筒により構成される鏡筒の内部に配置され、レンズを保持するとともに光軸方向に移動可能なレンズ保持部材と、該レンズ保持部材が光軸方向における基準位置に移動したことを検出する位置検出手段と、前記ベース筒に対して格納される沈胴位置から光軸方向における偏芯低減位置に移動した前記移動筒の前記固定筒に対する光軸方向に対して直交する方向での偏芯を低減する偏芯低減手段と、前記沈胴位置から光軸方向における傾き低減位置に移動した前記移動筒の光軸方向に対する傾きを低減する傾き低減手段とを有するレンズ装置において、コンピュータに、前記移動筒を前記沈胴位置と前記ベース筒に対して繰り出す繰り出し位置との間で移動させる制御を行わせるとともに、前記レンズ保持部材の移動を制御させるコンピュータプログラムとしての制御プログラムであって、
    前記コンピュータに、前記移動筒を前記沈胴位置から前記繰り出し位置に向けて移動させる際に、前記偏芯低減手段による前記偏芯の低減および前記傾き低減手段による前記傾きの低減のうち少なくとも一方が完了する前に、前記レンズ保持部材の前記基準位置に向けた移動を開始させることを特徴とするレンズ装置の制御プログラム。
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