JP6271052B1 - エレベータシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】エレベータのソフトウェア更新中においても、エレベータ運転サービスを停止することなく継続する。【解決手段】一実施形態に係るエレベータシステムは、運転制御を実現するための第1のソフトウェアデータを格納する第1の記憶手段を有するエレベータ制御装置と、最新の運転制御を実現するための第2のソフトウェアデータを格納する第2の記憶手段を有する遠隔監視装置とを備える。遠隔監視装置は、第1のソフトウェアデータと第2のソフトウェアデータとを比較し、その差分データに対応した運転項目情報を抽出する差分抽出手段と、差分データの更新時間を算出する時間算出手段と、現在の運転項目情報と差分データに対応した運転項目情報とが書き込み時間内で一致しない場合に差分データの更新指令を送信する更新指令手段とを備える。エレベータ制御装置は、差分データを第1のソフトウェアデータに上書きする更新制御手段を備える。【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、遠隔でエレベータ制御ソフトウェアを更新するエレベータシステムに関する。
エレベータ制御装置は、メモリに書き込まれたソフトウェアを読み込むことにより、そのソフトウェアに従って、呼びに対する応答制御、ドアの戸開閉制御、モータの駆動制御などのエレベータ制御を行う。したがって、エレベータ制御機能の変更や新機能の追加などが行われた際には、これに合わせてエレベータ制御装置に書き込まれているソフトウェアを、最新のソフトウェアに書き換える(更新する)必要がある。
エレベータ制御装置のソフトウェアの更新は、一般に、保守員が現地に出向いて手作業で行われるか、保守員が監視センタなどから更新用のソフトウェアをエレベータ制御装置に送信し、遠隔操作により行われる。
特開2008−265926号公報 特開2009−215006号公報
しかしながら、ソフトウェアの更新作業中はエレベータの運転を停止する必要がある。
このため、利用者は一時的にエレベータを使用できなくなるという問題がある。また、遠隔操作による遠隔更新を行った場合、夜間など利用者が少ない時間にソフトウェアを更新した場合であっても、ソフトウェア更新中に利用者が呼び登録などを行った際には更新を中断する、又は、呼び登録不可とするといった制御が必要となる。ソフトウェア更新中に利用者がエレベータを使用しないようにするために保守員が直接現地にて手作業にて更新作業を行うことも可能であるが、時間と手間を要してしまう問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、保守員を介在せずにエレベータ制御装置のソフトウェアを自動で更新でき、ソフトウェア更新中でもエレベータ運転サービスを停止することなく継続できるエレベータシステムを提供することである。
一実施形態に係るエレベータシステムは、複数の項目からなる運転制御を実現するための第1のソフトウェアデータを格納する第1の記憶手段を有するエレベータ制御装置と、前記エレベータ制御装置と通信可能に取り付けられ、外部から与えられた最新の運転制御を実現するための第2のソフトウェアデータを格納する第2の記憶手段を有する遠隔監視装置とを備える。前記遠隔監視装置は、前記第1のソフトウェアデータと前記第2のソフトウェアデータとを比較し、その差分データに対応した運転項目情報を抽出する差分抽出手段と、前記差分データの更新にかかる書き込み時間を算出する時間算出手段と、現在の運転項目情報と前記差分データに対応した運転項目情報とが前記書き込み時間内で一致しない場合に更新可能と判断し、前記差分データの更新指令を前記エレベータ制御装置に送信する更新指令手段とを備える。前記エレベータ制御装置は、前記差分データを前記第1の記憶手段に格納されている前記第1のソフトウェアデータに上書きする更新制御手段を備える。
図1は本実施形態に係るエレベータシステムの構成を例示するブロック図である。 図2は本実施形態に係るソフトウェアの更新処理を例示するフローチャートである。 図3は本実施形態に係るソフトウェアの差分データの抽出方法を例示する図である。 図4は本実施形態に係るソフトウェアの更新を例示する図である。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
(実施形態)
図1は本実施形態に係るエレベータシステム1の構成を示す図である。
まず、エレベータシステム1の概略構成について説明する。
エレベータシステム1は、エレベータ11、ネットワーク12、監視センタ13を備える。エレベータ11は、ネットワーク12を介して監視センタ13に接続される。エレベータ11は、互いに接続された、遠隔監視装置20、エレベータ制御装置30を有する。エレベータ制御装置30、遠隔監視装置20、監視センタ13は、それぞれ情報処理装置を含む。すなわち、エレベータ制御装置30は、第1制御部32、第1メモリ33を有し、遠隔監視装置20は、第2制御部22、第2メモリ23を有し、監視センタ13は第3制御部15、第3メモリ18を有する。
遠隔監視装置20は、エレベータ制御装置30より取得した各種データを、ネットワーク12を介して、監視センタ13へ送信する。また、遠隔監視装置20は、ネットワーク12を介して監視センタ13より各種データを受信する。
ネットワーク12は、例えば電話回線又はインターネットなどであるが、これらに限定されるものではなく、他の通信形態により実現されてもよい。
以下、エレベータシステム1の各構成及び処理について詳細に説明する。
監視センタ13は、ネットワーク12を介して、1台以上のエレベータ11の動作状態を遠隔で常時監視する。監視センタ13は、通信部14、第3制御部15、操作部16、表示部17、第3メモリ18を備える。
通信部14は、ネットワーク12を介して、エレベータ11に設置された遠隔監視装置20との間の通信処理を行う。
第3制御部15は、監視センタ13全体の制御を行う。このため、第3制御部15は、内部バスなどにより、通信部14、操作部16、表示部17、第3メモリ18とそれぞれ相互に接続される。第3制御部15は、例えば、CPUなどのプロセッサである。
操作部16は、監視センタ13のオペレータが、監視センタ13の操作を行う際に用いるデバイスである。操作部16は、例えばキーボード、タッチパネルなどである。
表示部17は、エレベータの設置地域を示す情報、又はエレベータの故障情報などの各種情報を表示する。表示部17は、例えばディスプレイなどである。
第3メモリ18は、最新のエレベータ制御装置30のソフトウェアのデータ(以下、「最新のソフトウェアデータ」と称す)D2を格納する。第3メモリ18は、例えば不揮発性メモリである。
遠隔監視装置20は、通信部21、第2制御部22、第2メモリ23、接続部24を備える。
通信部21は、ネットワーク12を介して、監視センタ13との間の通信処理を行う。
第2制御部22は、遠隔監視装置20全体の制御を行う。このため、第2制御部22は、内部バスなどにより、通信部21、第2メモリ23、接続部24とそれぞれ相互に接続される。第2制御部22は、例えば、CPUなどのプロセッサである。第2制御部22は、第2メモリ23の所定の領域に格納された監視用ソフトウェアを起動することにより、エレベータ動作状態を監視する。
第2制御部22は、差分抽出部22a、時間算出部22b、更新指令部22cを備える。差分抽出部22aは、第2メモリ23に格納された少なくとも2つ以上の監視用ソフトウェアを比較し、差分データD3及び差分データD3に関する情報を抽出する。差分データD3は、現在エレベータ装置30で使用されているソフトウェア(以下、「現在のソフトウェアデータ」と称す)と最新のソフトウェアデータとで相違するデータである。時間算出部22bは、この差分データD3を用いてエレベータ制御装置の監視用ソフトウェアを更新するのに要する時間を算出する。更新指令部22cは、差分データD3の更新を実行するタイミングを判断し、エレベータ制御装置30へ更新指令を送信する。差分抽出部22a、時間算出部22b、更新指令部22cのより詳細な動作については、後述する。
第2メモリ23は、監視用ソフトウェア、エレベータ動作の監視情報などの各種情報を格納する。また、第2メモリ23は、現在のソフトウェアデータを格納してもよい。
接続部24は、エレベータ制御装置30との間でデータの送受信を行う。例えば、第2制御部22は、差分データD3などを、接続部24を介してエレベータ制御装置30へ送信する。
エレベータ制御装置30は、エレベータの動作を制御する装置であり、「制御盤」とも呼ばれる。より具体的には、例えば、エレベータ制御装置30は、図示しないエレベータかごを駆動するモータの制御やドアの開閉制御(戸開閉制御)、呼び制御などを含むエレベータ運転制御を行う。
エレベータ制御装置30は、接続部31、第1制御部32、第1メモリ33を備える。
接続部31は、遠隔監視装置20との間でデータの送受信を行う。
第1制御部32は、エレベータ制御装置30全体の制御を行う。このため、第1制御部32は、内部バスなどにより、接続部31、第1メモリ33とそれぞれ相互に接続される。第1制御部32は、例えば、CPUなどのプロセッサである。第1制御部32は、第1メモリ33の所定の領域に格納された制御ソフトウェア(現在のソフトウェアデータD4)を起動することにより、エレベータ運転制御を実行する。また、第1メモリ33は、差分データD3を格納する。ここで、エレベータ運転制御とは、図示しないエレベータかごの運転制御のことを指す。
第1制御部32は、更新制御部32aを備える。更新制御部32aは、遠隔監視装置20より受信した差分データD3を、現在のソフトウェアデータD4に上書きする。
なお、遠隔監視装置20は、エレベータ制御装置30に含まれていてもよい。この場合、第2制御部22及び第1制御部32は、一つの制御部として動作してもよい。また、第2メモリ23及び第1メモリ33は、一つのメモリ領域であってもよい。
図2は本実施形態に係るソフトウェアの更新処理を例示するフローチャートである。このソフトウェア更新処理は、監視センタ13と、遠隔監視装置20と、エレベータ制御装置30との協働により行われる。
まず、監視センタ13の通信部14は、第3メモリ18に格納されている最新のソフトウェアデータD2を、遠隔監視装置20宛てに送信する(ステップS101)。遠隔監視装置20の通信部21は、ネットワーク12を介して最新のソフトウェアデータD2を受信する(ステップS102)。なお、監視センタ13及び遠隔監視装置20との間のソフトウェアデータの送受信は、所定のタイミングで自動的に行われるのが望ましい。この所定のタイミングとは、例えば、毎日の決まった時刻でもよく、又は、監視センタ13の第3制御部15が、新たなソフトウェアデータが第3メモリ18に書き込まれたことを検知した時などでもよい。
次に、エレベータ制御装置30の第1制御部32は、現在のソフトウェアデータD4を、第1メモリ33より読み出し、現在のソフトウェアデータD1として接続部31を介して遠隔監視装置20へ送信する(ステップS103)。なお、現在のソフトウェアデータD4は実際に制御ソフトウェアとして第1メモリ33上で動作中のデータであるのに対し、現在のソフトウェアデータD1は、現在のソフトウェアデータD4を例えばファイル形式にコピーしたデータである。遠隔監視装置20の第2制御部22は、接続部24を介して、現在のソフトウェアデータD1を受信し、第2メモリ23の所定の領域に格納する(ステップS104)。
なお、遠隔監視装置20が、監視センタ13より最新のソフトウェアデータD2を受信するタイミングと、エレベータ制御装置30より現在のソフトウェアデータD1を受信するタイミングは、逆であってもよい。また、遠隔監視装置20は、エレベータ制御装置30より現在のソフトウェアデータD1を受信することなく、後述のステップS112の処理により、現在のソフトウェアデータD1を第2メモリ23に格納済であるとしてもよい。この場合、ステップS103及びステップS104の処理は不要である。
ステップS105において、遠隔監視装置20の第2制御部22の差分抽出部22aは、所定のタイミングで、監視センタ13から受け取った最新のソフトウェアデータD2と、エレベータ制御装置30から受け取った現在のソフトウェアデータD1を比較する。この所定のタイミングとは、例えば、毎日の決まった時刻などでもよい。この所定のタイミングは、あらかじめ設定され、第2メモリ23に記憶されていてもよい。
そして最新のソフトウェアデータD2と、現在のソフトウェアデータD1とを比較し、これらの差分データD3を抽出する。
ここで、差分データD3の抽出方法を、図3を用いて詳細に説明する。
現在のソフトウェアデータD1及び最新のソフトウェアデータD2は、内部ではエレベータの運転制御を実現するための複数の機能(以下、「運転項目」と称す)に分割して保持される。運転項目は、例えば、エレベータの走行状態を制御する「走行制御」、エレベータの戸開を制御する「戸開制御」、エレベータの戸閉を制御する「戸閉制御」、呼びに対する応答を制御する「呼び応答制御」、通常運転以外(例えば、管制運転など)の動作を制御する「オペレーション制御」などである。これらの運転項目は、エレベータ制御装置30の第1制御部32により実行される。なお、運転項目には、これら以外の機能が含まれていてもよい。
ソフトウェアデータは、例えばバイナリデータである。ソフトウェアデータ内では、これらの運転項目ごとに、データサイズと、エレベータ制御装置30の第1メモリ33のどの番地(アドレス)に格納されるか(以下、「格納先番地」と称す)があらかじめ決められる。例えば、運転項目「走行制御」は、第1メモリ33の0x0000番地(「0x」は16進数であることを示す接頭字)に格納され、データサイズは0x100バイトである。例えば、運転項目「呼び応答制御」は、0x0300番地に格納され、データサイズは0x150バイトである。この運転項目ごとの並び順、データサイズ、及び格納先番地は、現在のソフトウェアデータD1及び最新のソフトウェアデータD2で共通していることが望ましい。
図3の例では、最新のソフトウェアデータD2は、現在のソフトウェアデータD1に対し、「呼び応答制御」の先頭から0x75−0x100バイトにかけて変更が加えられている。
第2制御部22は、現在のソフトウェアデータD1及び最新のソフトウェアデータD2を、例えば先頭よりバイナリ単位で比較し、差分データD3を抽出する。第2制御部22は、差分データの位置とサイズより、書き込みにかかる時間を算出する。図3の例では、差分データD3は第1メモリ33の0x0375番地−0x0400番地であるため、第2制御部22は、このデータは「呼び応答制御」であると判断し、さらに、差分データのサイズ(0x25バイト)を算出することにより、書き込みにかかる時間は5秒であると判断する。
図2のステップS106において、ステップS105の処理により差分データD3が抽出された場合、第2制御部22は、接続部24を介してエレベータ制御装置30へ、ソフトウェアデータの更新を行う旨を通知する。通知を受け取った第1制御部32は、現在運転中であるエレベータ11の運転状態を示す項目情報(以下、「現在の運転項目情報」と称す)を、接続部31を介して遠隔監視装置20へ送信する(ステップS107)。第2制御部22は、受信した現在の運転項目情報を、第2メモリ23に格納する(ステップS108)。
一方、ステップS105の比較処理の結果、双方のソフトウェアデータに差分がない場合、第2制御部22は、ソフトウェアの更新処理を終了する。
ステップS109において、第2制御部22の差分抽出部22aは、更新対象である差分データD3がどの運転状態を示す項目に関連するデータであるかを示す情報(以下、「更新対象の運転項目情報」と称す)を抽出する。また、第2制御部22の時間算出部22bは、差分データD3の書き込みに要する時間を示す情報(以下、「書き込み時間情報」と称す)を算出する。
そして、第2制御部22の更新指令部22cは、更新対象の運転項目情報と、第1メモリ33より読み出した現在の運転項目情報とを比較し、両者が現在より書き込み時間情報に示す時間内で一致しない場合に、ソフトウェアを更新可能であると判断する。すなわち、第1制御部32は、第1制御部32で行うエレベータ運転制御に影響しないタイミングで、ソフトウェアの更新を行う。
より具体的には、例えば、現在の運転項目情報が「走行制御」であり、30秒後に「戸開制御」に切り替わるとする。また、更新対象の運転項目情報が「戸開制御」であり、書き込み時間情報は40秒であるとする。この場合、現在の運転項目情報と更新対象の運転項目情報とは異なるが、30秒後に両者は「戸開制御」で一致するため、差分データD3の書き込みを開始すると、第1制御部32は戸開制御中に戸開制御のソフトウェアデータを更新することとなり、エレベータの運転制御に支障をきたす。したがって、第1制御部32は、このタイミングではソフトウェアの更新は行わないと判断する。
他の例として、現在の運転項目情報が「呼び応答制御」であり、10秒後に「走行制御」に切り替わった後、さらに30秒後に「戸開制御」に切り替わるとする。また、更新対象の運転項目情報が「戸閉制御」であり、書き込み時間情報は15秒であるする。この場合、現在の運転項目情報と更新対象の運転項目情報とは一致しないことに加え、差分データD3の書き込みを開始しても書き込み時間内に「戸閉制御」は行われないため、エレベータ運転制御には影響しない。したがって、第1制御部32は、このタイミングでソフトウェアの更新を行うと判断する。
なお、第1制御部32は、現在の運転項目情報と更新対象の運転項目情報とが異なっていても、両者が関連する項目であると判断した場合は、ソフトウェアの更新を行わないと判断してもよい。各運転項目情報が互いに関連するか否かの情報は、例えば第1メモリ33に予め格納されていてもよく、第1制御部32は、ステップS109の処理時にこの情報を参照してもよい。
更新指令部22cは、ソフトウェアの更新を行うと判断した場合に、差分データD3及びソフトウェア更新指令をエレベータ制御装置30に送信する(ステップS110)。
エレベータ制御装置30の更新制御部32aは、受信した差分データD3を、第1メモリ33に格納されている現在のソフトウェアデータD4へ上書きすることにより、現在のソフトウェアを最新のソフトウェアへ更新する(ステップS111)。一方、第1制御部32は、ソフトウェアの更新を行わないと判断した場合は、現在の運転項目情報と更新対象の運転項目情報とが現在より書き込み時間情報に示す時間内で一致しなくなるタイミングまで待ってからソフトウェアの更新を行う。
ここで、ソフトウェアの更新について、図4を用いて詳細に説明する。
第1制御部32は、第1メモリ33の所定の領域に格納されている差分データD3を読み出し、読み出した差分データD3を、同じく第1メモリ33に格納されている現在のソフトウェアデータD4に書き込む。現在のソフトウェアデータD4は、実際に稼働しているソフトウェアそのものである。すなわち、図4に示す現在のソフトウェアデータD4の番地は、第1メモリ33の実際の番地である。第1制御部32は、差分データD3の格納先番地と同じ第1メモリ33の番地に、差分データD3を書き込むことにより、現在のソフトウェアデータD4を上書きする。図4の例では、第1制御部32は、差分データD3の格納先番地(0x0375−0x0400)と同じ第1メモリ33の実際の番地に、「呼び応答制御」機能の差分データD3を書き込む。更新後の現在のソフトウェアデータD4は、最新のソフトウェアデータとなる。
その後、図2において、エレベータ制御装置30の第1制御部32は、接続部31を介して更新後(最新)のソフトウェアデータを遠隔監視装置20へ送信する(ステップS112)。遠隔監視装置20の第2制御部22は、受信した更新後のソフトウェアデータを第2メモリ23に格納する(ステップS113)。さらに、通信部21は、ネットワーク12を介して更新後のソフトウェアデータを監視センタ13へ送信し、監視センタ13は受信した更新後のソフトウェアデータを第3メモリ18に格納する(ステップS114)。
以後、図2に示すステップS101〜S114が繰り返し実施されることにより、エレベータ制御装置30のソフトウェアは最新の状態に保たれる。
なお、図2の例において、ステップS109の処理は遠隔監視装置20の更新指令部22cが行うが、エレベータ制御装置30の更新制御部32aが行ってもよい。この場合、更新指令部22cは、ステップS106の処理の後に、接続部24を介してエレベータ制御装置30へ差分データD3、更新対象の運転項目情報、書き込み時間情報を送信する。エレベータ制御装置の第1制御部32は、接続部31を介して受信した差分データD3、更新対象の運転項目情報、書き込み時間情報を第1メモリ33の所定の領域に格納する。さらに、更新制御部32aは、第1メモリ33より読み出した書き込み時間情報、更新対象の運転項目情報、及び、第1制御部32が取得又は判断した現在の運転項目情報に基づき、ソフトウェアを更新可能であるか否かを判断する(ステップS109)。更新制御部32aは、ソフトウェアを更新可能であると判断した場合に、差分データD3の書き込みを実施する(ステップS111)。
また、図2の例において、遠隔監視装置20で行うステップS102〜S110の処理(但し、ステップS107を除く)は、監視センタ13の第3制御部15が行ってもよい。この場合、監視センタ13の通信部14は、ネットワーク12及び遠隔監視装置20を介して、エレベータ制御装置30より現在のソフトウェアデータ、現在の運転項目情報を受信する。第3制御部15は、受信データを第3メモリ18に格納する。また、監視センタ13の通信部14は、差分データD3及びソフトウェア更新指令をネットワーク12及び遠隔監視装置20を介してエレベータ制御装置30に送信する。
また、図2の例において、差分データD3が複数抽出された場合は、遠隔監視装置20の第2制御部22及びエレベータ制御装置30の第1制御部32は、差分データD3ごとに(図2のステップS107〜ステップS111)を繰り返す。第1制御部32は、全ての差分データD3の更新が終了した後に、更新後のソフトウェアデータを遠隔監視装置20へ送信する(ステップS112)。
また、本実施形態において、ソフトウェア更新中に、エレベータの運転項目がエレベータ制御装置30の第1制御部32の予測に反して変化する場合がある。例えば、「呼び応答制御」の差分データD3を書き込み中に呼びが発生した場合、更新中の「呼び応答制御」機能は、正しく機能しない。このような事態を防ぐため、第1制御部32は、ソフトウェア更新中の呼びを禁止するとしてもよい。
以上述べた本実施形態によれば、エレベータ制御装置30の第1制御部32は、エレベータ制御装置30のソフトウェアを更新する際に、遠隔監視装置20からあらかじめ受け取った差分データD3のみ、現在のソフトウェアデータD4に対し上書きするため、最小限の書き込み時間でソフトウェアの更新が可能となる。
なお、遠隔監視装置20の第2制御部22は、抽出した差分データD3を第2メモリ23に格納されている現在のソフトウェアD1に上書きして更新し、この更新後の現在のソフトウェアD1を、エレベータ制御装置30に送信してもよい。この場合、エレベータ制御装置30の第1制御部32は、受信した更新後の現在のソフトウェアD1を、実行中の現在のソフトウェアD4と置き換えることでソフトウェアの更新を行ってもよい。
また、第1制御部32は、遠隔監視装置20からあらかじめ受け取った差分データD3に加えて更新対象の運転項目情報、書き込み時間を受信し、現在の運転項目情報と更新対象の運転項目情報とが現在から書き込み時間内で一致しない場合にのみ、ソフトウェア更新を実施する。これにより、エレベータの運転を停止させることなく、ソフトウェア更新が可能となる。
本発明の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…エレベータシステム、11…エレベータ、12…ネットワーク、13…監視センタ、14…通信部、15…制御部、16…操作部、17…表示部、20…遠隔監視装置、21…通信部、22…制御部、22a…差分抽出部、22b…時間算出部、22c…更新指令部、23…メモリ、24…接続部、30…エレベータ制御装置、31…接続部、32…制御部、32a…更新制御部、33…メモリ、D2…最新のソフトウェアデータ、D3…差分データ、D4…現在のソフトウェアデータ。

Claims (4)

  1. 複数の項目からなる運転制御を実現するための第1のソフトウェアデータを格納する第1の記憶手段を有するエレベータ制御装置と、
    前記エレベータ制御装置と通信可能に取り付けられ、外部から与えられた最新の運転制御を実現するための第2のソフトウェアデータを格納する第2の記憶手段を有する遠隔監視装置と、
    を備えるエレベータシステムであって、
    前記遠隔監視装置は、
    前記第1のソフトウェアデータと前記第2のソフトウェアデータとを比較し、その差分データに対応した運転項目情報を抽出する差分抽出手段と、
    前記差分データの更新にかかる書き込み時間を算出する時間算出手段と、
    現在の運転項目情報と、前記差分データに対応した運転項目情報とが、前記書き込み時間内で一致しない場合に更新可能と判断し、前記差分データの更新指令を前記エレベータ制御装置に送信する更新指令手段と、を備え、
    前記エレベータ制御装置は、
    前記差分データを前記第1の記憶手段に格納されている前記第1のソフトウェアデータに上書きする更新制御手段を備える
    ことを特徴とするエレベータシステム。
  2. 複数の項目からなる運転制御を実現するための第1のソフトウェアデータを格納する第1の記憶手段を有するエレベータ制御装置と、
    前記エレベータ制御装置と通信可能に取り付けられ、外部から与えられた最新の運転制御を実現するための第2のソフトウェアデータを格納する第2の記憶手段を有する遠隔監視装置と、
    を備えるエレベータシステムであって、
    前記遠隔監視装置は、
    前記第1のソフトウェアデータと前記第2のソフトウェアデータとを比較し、その差分データに対応した運転項目情報を抽出する差分抽出手段と、
    前記差分データの更新にかかる書き込み時間を算出する時間算出手段と、を備え、
    前記エレベータ制御装置は、
    現在の運転項目情報と、前記差分データに対応した運転項目情報とが、前記書き込み時間内で一致しない場合に更新可能と判断し、前記差分データを前記第1の記憶手段に格納されている前記第1のソフトウェアデータに上書きする更新制御手段を備える
    ことを特徴とするエレベータシステム。
  3. 前記遠隔監視装置と通信可能であり、第3の記憶手段を有する監視センタをさらに備え、 前記監視センタは、前記第3の記憶手段に格納されている前記第2のソフトウェアデータを前記遠隔監視装置に送信する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエレベータシステム。
  4. 前記更新制御手段は、前記差分データを前記第1のソフトウェアデータに上書きする期間、前記エレベータ制御装置の呼び制御を禁止する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエレベータシステム。
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