JP2009215006A - ソフトウェアプログラム更新システム - Google Patents

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Abstract

【課題】エレベータを制御するためのソフトウェアプログラムを効率よく自動更新する。
【解決手段】CPU31は、管理装置10から遠隔保守装置20を介して更新信号を受信すると、プログラム格納用のROM32から差分プログラム格納用のRAM33にデータの参照先を切り替える。参照先の切り替え後、CPU31は差分プログラム格納用のRAM33に格納されている差分プログラムを読み出し、プログラム格納用のROM32に格納されているソフトウェアプログラムを、読み出した差分プログラムに書き換える。
【選択図】図2

Description

本発明は、ソフトウェアプログラム更新システムに関し、特に、エレベータを制御するためのソフトウェアプログラムを効率よく自動更新するソフトウェアプログラム更新システムに関する。
従来、エレベータを制御するためのソフトウェアプログラムをバージョンアップする場合、保守員が該当する現場に出向してソフトウェアの更新を行っている。この場合、人手を介すことでソフトウェアの更新が行われるため、更新のための作業時間やコストがかかっている。
そこで、特許文献1では、人手をかけずに、管理センタから各エレベータへソフトウェアプログラムを送信して更新を行うことにより作業時間を短縮する技術が提案されている。
特開2002−20052号公報
しかしながら、上述した特許文献1の技術では、わずかな更新内容であっても更新する必要のない未更新部分を含めたソフトウェアプログラムの内容を全て送信して更新するため、更新時間がかかるという課題があった。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、エレベータを制御するためのソフトウェアプログラムを効率よく自動更新することができるソフトウェアプログラム更新システムを提供することである。
請求項1記載の本発明の実施の形態に係る特徴は、ソフトウェアプログラムを実行してエレベータの運転を制御するエレベータ運転制御装置、ソフトウェアプログラム、ソフトウェアプログラムのバージョン情報、および、エレベータの仕様データを管理するエレベータ管理装置、エレベータ運転制御装置とエレベータ管理装置のそれぞれと信号を送受信する遠隔保守装置からなるソフトウェアプログラム更新システムにおいて、エレベータ運転制御装置は、ソフトウェアプログラムを記憶するプログラム記憶手段と、エレベータ管理装置から送信されてきた更新後のソフトウェアプログラムと更新前のソフトウェアプログラムの差分を表す差分プログラムを記憶する差分プログラム記憶手段と、差分プログラム記憶手段に記憶されている差分プログラムを用いて、プログラム記憶手段に記憶されているソフトウェアプログラムの更新を行う更新手段とを備える。
本発明によれば、エレベータを制御するためのソフトウェアプログラムを更新する場合に、人手を介することなく、更新する差分のみを送信して自動更新するようにしたので、ソフトウェアプログラムの更新を短時間で効率的に行うことが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るソフトウェアプログラム更新システムの構成例を示す図である。このソフトウェア更新システムは、管理装置10、遠隔保守装置20a乃至20c、およびエレベータ運転制御装置30a乃至30cから構成されている。管理装置10と遠隔保守装置20a乃至20cは、遠隔伝送ラインを介してそれぞれ接続されており、遠隔保守装置20a乃至20cとエレベータ運転制御装置30a乃至30cは、伝送ラインを介してそれぞれ接続されている。
以下において、遠隔保守装置20a乃至20cを個々に区別する必要が無い場合、単に遠隔保守装置20と称する。同様に、エレベータ運転制御装置30a乃至30cを個々に区別する必要が無い場合、単に外エレベータ運転制御装置30と称する。
なお、遠隔保守装置20およびエレベータ運転制御装置30の数は任意であり、図1に示されるように3つに限られるものではない。
管理装置10は、エレベータ(不図示)が設置されている場所から離れたところにあり、各エレベータで実行されるソフトウェアプログラム、ソフトウェアプログラムのバージョン情報、物件に割り当てられている識別番号などを含む物件データ、運転状態、および物件毎に異なる仕様データなどを管理・監視する。管理装置10は、遠隔保守装置20を介してエレベータ運転制御装置30を遠隔制御することによって、エレベータ運転制御装置30内に記憶されているソフトウェアプログラムの更新を行う。
遠隔保守装置20は、管理装置10からの信号を受信し、受信内容から適切な信号をエレベータ運転制御装置30に送信する。また、遠隔保守装置20は、エレベータ運転制御装置30からの信号を受信し、受信内容から適切な信号を管理装置10に送信する。
エレベータ運転制御装置30は、エレベータを制御するためのソフトウェアプログラムを記憶しており、そのソフトウェアプログラムを実行することにより、エレベータの運転を制御する。
図2は、エレベータ運転制御装置30の内部の構成例を示すブロック図である。
CPU(Central Processing Unit)31は、通信インターフェース36を介して受信した遠隔保守装置20からの入力信号に基づいて、ROM(Read Only Memory)32に記憶されているエレベータ制御用のソフトウェアプログラムを読み出して実行することによりエレベータ運転制御装置30の各部を制御する。
また、CPU31は、管理装置10からの遠隔制御の下、RAM(Random Access Memory)33を用いてROM32に記憶されているソフトウェアプログラムの更新を行うとともに、RAM35を用いてROM34に記憶されている仕様データなどの更新を行う。
さらに、CPU31は、更新中であることを表す信号や、更新中であることの表示の終了を指示する信号である表示終了信号を表示装置39に出力することも行う。
ROM32は、CPU31がエレベータの制御に用いるソフトウェアプログラムを格納するためのプログラム格納用の記憶手段として機能する。図2に示すように、ROM32は、エリア1乃至エリア4の4つの格納エリアに分けられている
RAM33は、更新後のソフトウェアプログラムと更新前のソフトウェアプログラムの差分を表す差分プログラムを格納するための差分プログラム格納用の記憶手段として機能する。図2に示すように、RAM33は、エリア1乃至エリア4の4つの格納エリアに分けられている。
ROM34は、CPU31がエレベータの制御に用いるソフトウェアプログラムの仕様データやバージョン情報、およびエレベータ毎に割り当てられている製造番号データを格納するための仕様データ格納用の記憶手段として機能する。図2に示すように、ROM34は、エリア1乃至エリア5の5つの格納エリアに分けられており、エリア4にバージョン情報が格納され、エリア5に製造番号データが格納されている。なお、仕様データには、エレベータを実際に動作させることにより設定する調整データも含まれる。
RAM35は、更新後の仕様データと更新前の仕様データの差分を表す差分データ、および更新後のソフトウェアプログラムのバージョン情報を格納するための差分データ格納用の記憶手段として機能する。図2に示すように、RAM35は、エリア1乃至エリア5の5つの格納エリアに分けられており、エリア4に更新するソフトウェアプログラムの新しいバージョン情報が格納されている。
なお、ROM32、RAM33、ROM34、RAM35で示した格納エリアの分割数は任意である。またROM34やRAM35において、バージョン情報や製造番号データが格納されるエリアはあくまで例であり、任意に設定したり変更したりすることができる。
通信インターフェース36は、LAN(Local Area Network)カードやモデムなどで構成されており、伝送ラインを介して、遠隔保守装置20と通信する通信手段として機能する。
CPU31、ROM32、RAM33、ROM34、RAM35、および通信インターフェース36は、データバス37を介して相互に接続されている。
保守装置38は、保守員が図示せぬ入力部を操作してソフトウェアプログラムの更新を行う場合に用いられる装置である。保守装置38は、遠隔保守装置20などと比べてエレベータ運転制御装置30の近くに設置されている装置である。保守装置38は、保守員により図示せぬ入力部が操作されてエレベータ制御プログラムの更新が指示されると、更新を指示する信号を通信インターフェース36、データバス37を介してCPU31に送信する。
表示装置39は、エレベータの乗り場付近に設けられ、CPU31から受信した更新中であることを表す信号に基づいて、「しばらくお待ち下さい」や「データ更新中」といったメッセージを表示する。また、表示装置39は、CPU31から表示終了信号が送信されてきたとき、メッセージの表示を終了する。
次に、図3および図4のフローチャートを参照して、ソフトウェアプログラムの更新処理について説明する。なお、遠隔保守装置20は、1台のエレベータ運転制御装置30に対して1つ用意されているため、エレベータ運転制御装置30(エレベータ運転制御装置30a乃至30c)では、1台1台が独立してソフトウェアの更新を行う。
ステップS1において、管理装置10は、更新処理を行いたいエレベータ運転制御装置30に対する更新信号、および更新ソフトウェアプログラムのバージョン情報を遠隔保守装置20に送信する。
管理装置10から送信された更新信号および更新ソフトウェアプログラムのバージョン情報を受信した遠隔保守装置20は、ステップS2において、更新開始信号をエレベータ運転制御装置30に送信する。
エレベータ運転制御装置30のCPU31は、遠隔保守装置20から送信された更新開始信号を、通信インターフェース36を介して受信すると、ステップS3において、ROM34に記憶されている、エレベータを制御するための現在のソフトウェアプログラムのバージョン情報、およびエレベータ毎に割り当てられている製造番号データを読み出し、通信インターフェース36を介して遠隔保守装置20に送信する。このとき、CPU31は、遠隔保守装置20からの信号と手動保守用の保守装置38からの信号のうちの一方の信号だけが供給されるように通信インターフェース36を制御し、遠隔保守装置20からの信号に応じた更新処理と、保守装置38からの信号に応じた更新処理が同時に行われないようにする。
エレベータ運転制御装置30から送信された現在のソフトウェアプログラムのバージョン情報、およびエレベータ毎に割り当てられている製造番号データを受信した遠隔保守装置20は、受信したソフトウェアプログラムのバージョン情報が、管理装置10から送信された更新ソフトウェアプログラムのバージョン情報と異なることを確認する。そして、遠隔保守装置20は、ステップS4において、受信した現在のソフトウェアプログラムのバージョン情報およびエレベータ毎に割り当てられている製造番号データを管理装置10に送信する。
遠隔保守装置20から送信された現在のソフトウェアプログラムのバージョン情報およびエレベータ毎に割り当てられている製造番号データを受信した管理装置10は、ステップS5において、受信したバージョン情報から現在のソフトウェアプログラムのバージョンを確認し、ソフトウェアプログラムの更新に用いる新しいバージョンの更新ソフトウェアプログラムと、現在のソフトウェアプログラムの差分を表す差分プログラムを作成する。
ステップS6において、管理装置10は、作成した差分プログラムの格納先となるエレベータ運転制御装置のRAM33のエリアを決定する。
ステップS7において、管理装置10は、受信した製造番号データからエレベータ運転制御装置30の現在の仕様データを確認し、仕様データの更新に用いる更新仕様データと現在の仕様データの差分を表す差分データを作成する。ここで、各製造番号データに対応する仕様データは予め管理装置10により管理されている。
ステップS8において、管理装置10は、作成した差分データの格納先となるエレベータ運転制御装置のRAM35のエリアを決定する。
ステップS9において、管理装置10は、作成した差分プログラムとその差分プログラムの格納先を表す情報、および、差分データとその差分データの格納先を表す情報を、遠隔保守装置20に送信する。
管理装置10から送信された差分プログラムとその差分プログラムの格納先エリアを表す情報、および差分データとその差分データの格納先エリアを表す情報を受信した遠隔保守装置20は、ステップS10において、受信内容をエレベータ運転制御装置30に送信する。
エレベータ運転制御装置30のCPU31は、遠隔保守装置20から送信された差分プログラムとその差分プログラムの格納先を表す情報、および差分データとその差分データの格納先を表す情報を受信する。その後、ステップS11において、差分プログラム格納用のRAM33の、管理装置10により決定された所定の格納エリアに差分プログラムを格納させるとともに、差分データ格納用のRAM35の、管理装置10により決定された所定の格納エリアに差分データを格納させる。
以上のようにして差分プログラムがRAM33の所定エリアに格納され、差分データがRAM35の所定エリアに格納されると、遠隔保守装置20は、ステップS12において、データ書き換え指令信号を、エレベータ運転制御装置30の動作に影響を与えないタイミングでエレベータ運転制御装置30に送信する。
ここで、エレベータ運転制御装置30の動作に影響を与えないタイミングについて説明する。
例えば、遠隔保守装置20は、エレベータが静止中で、乗り場呼びとカゴ呼びがともに無く、かつ、カゴにエレベータ利用者が乗車していないことを確認した場合、エレベータ運転制御装置30の動作またはエレベータ利用者に影響を与える恐れが少ないタイミングであると判断し、データ書き換え指令信号を送信する。
また例えば、エレベータ運転制御装置30の毎日の運転パターンを記録している場合、遠隔保守装置20は、夜間などのエレベータ利用者が少なくなる時間帯になったときに、エレベータ運転制御装置30の動作またはエレベータ利用者に影響を与える恐れが少ないタイミングであると判断し、データ書き換え指令信号を送信する。
図4のフローチャートに戻る。データ書き換え指令信号を受信する前のエレベータ運転制御装置30のCPU31は、プログラム格納用のROM32を参照するとともに、仕様データ格納用のROM34を参照している。そして、遠隔保守装置20から送信されたデータ書き換え指令信号を受信すると、ステップS13において、CPU31は、差分プログラム格納用のRAM33を参照するように切り替えるとともに、差分データ格納用のRAM35を参照するように切り替える。なお、参照エリアの切り替え中は、エレベータは停止しているものとする。
またこのとき、CPU31は、「しばらくお待ち下さい」や「データ更新中」といったメッセージを表示装置39に表示させる。このメッセージを確認することによって、エレベータ利用者は、故障によりエレベータが停止しているのではなく、データ更新中によりエレベータが停止していると認識することができる。
参照エリアの切り替え後、CPU31はエレベータの動作に異常がないことを確認すると、ステップS14において、差分プログラム格納用のRAM33に格納されている差分プログラムを読み出し、プログラム格納用のROM32に格納されているソフトウェアプログラムを、読み出した差分プログラムに書き換える。
ステップS15において、CPU31は、差分データ格納用のRAM35に格納されている差分データと新しいバージョン情報を読み出し、仕様データ格納用のROM34に格納されている仕様データとバージョン情報を、読み出した差分データと新しいバージョン情報に書き換える。
なお、CPU31が、プログラム格納用のROM32に格納されているソフトウェアプログラムおよび仕様データ格納用のROM34に格納されている仕様データを、別のローカルなRAM(不図示)などにコピーして制御に用いるような場合には、遠隔保守装置20からデータ書き換え指令信号を受信するタイミングでローカルRAMのデータを初期化する。
そしてCPU31は、プログラム格納用のROM32に格納されているソフトウェアプログラムをローカルRAMにコピーするとともに、差分プログラム格納用のRAM33に格納されている差分プログラムをローカルRAMにコピーする。
同様に、仕様データ格納用のROM34に格納されている仕様データとバージョン情報をローカルRAMにコピーするとともに、差分データ格納用のRAM35に格納されている差分データと新しいバージョン情報をローカルRAMにコピーする。
このようにして、ローカルRAMを用いるような場合にも、差分プログラム、差分データ、および新しいバージョン情報の書き換えを行うことができる。
図4のフローチャートに戻る。書き換えが終了すると、CPU31はステップS16において、書き換え終了信号を、通信インターフェース36を介して遠隔保守装置20に送信する。
エレベータ運転制御装置30から送信された書き換え終了信号を受信した遠隔保守装置20は、ステップS17において、データ参照先切り替え指令信号をエレベータ運転制御装置30の動作に影響を与えないタイミングでエレベータ運転制御装置30に送信する。上述したように、エレベータ運転制御装置30の動作に影響を与えないタイミングとは、例えば、エレベータ利用者に影響を与える恐れが少ないと判断されるタイミング、あるいは、夜間などのエレベータ利用者が少なくなるタイミングである。
エレベータ運転制御装置30のCPU31は、遠隔保守装置20から送信されたデータ参照先切り替え指令信号を受信すると、ステップS18においてプログラム格納用のROM32を参照するように切り替えるとともに、仕様データ格納用のROM34を参照するように切り替える。上述したように、参照エリアの切り替え中は、エレベータは停止しているものとする。
参照エリアの切り替え後、CPU31はエレベータの動作に異常がないことを確認すると、ステップS19において、差分プログラム格納用のRAM33および差分データ格納用のRAM35のデータをクリアする。またこのとき、CPU31は、表示装置39に表示させていたメッセージを終了させる。
RAM33およびRAM35のデータがクリアされると、CPU31はステップS20において、更新完了信号を、通信インターフェース36を介して遠隔保守装置20に送信する。更新完了信号には、エレベータ運転制御装置30の製造番号データが含まれる。
エレベータ運転制御装置30から送信された更新完了信号を受信した遠隔保守装置20は、エレベータ運転制御装置30の動作に異常がないことを確認すると、ステップS21において、更新完了信号およびソフトウェアプログラムの更新が完了したエレベータ運転制御装置30の製造番号データを管理装置10に送信する。
遠隔保守装置20から送信された更新完了信号およびソフトウェアプログラムの更新が完了したエレベータ運転制御装置30の製造番号データを受信した管理装置10は、エレベータ運転制御装置30におけるソフトウェアプログラムの更新が完了したことを認識する。
そして、管理装置10はステップS22において、ソフトウェアプログラムの更新が完了したエレベータ運転制御装置30に対応するバージョン情報および仕様データを更新する。
以上のように、管理装置10からエレベータ運転制御装置30へエレベータ制御用のソフトウェアプログラムを更新するための更新信号を送信することで、更新に必要な全工程を自動で行い、更新処理が正常に完了するとそれを認識して終了することができる。すなわち、管理装置10から更新信号を送信するだけでソフトウェアプログラムの更新を自動で行うことができるため、ソフトウェアの更新のために保守員が現場へ出向する必要がなくなり、更新処理にかかる作業時間およびコストを削減することができる。
また、管理装置10からエレベータ運転制御装置30へ送信するソフトウェアプログラムは、更新後のソフトウェアプログラムと更新前のソフトウェアプログラムの差分のみのソフトウェアプログラムであるため、ソフトウェアプログラム全体を送信するよりもはるかにデータ量が少なく、短時間で効率的にソフトウェアプログラムの更新を行うことができる。
また、以上のステップS12の処理において遠隔保守装置20から送信されたデータ書き換え指令信号を受信したエレベータ運転制御装置30のCPU31は、参照エリアを切り替えるが、参照エリアの切り替え後にエレベータの動作の不具合を検知した場合、更新処理を中止することができる。この場合の処理について、図5のフローチャートを参照して説明する。
図5のフローチャートでは、図4のフローチャートに示した処理と同様に、データ書き換え指令信号がエレベータ運転制御装置30の動作に影響を与えないタイミングでエレベータ運転制御装置30に送信されると(ステップS12)、差分プログラム格納用のRAM33と差分データ格納用のRAM35を参照するように切り替えられ、表示装置39に「しばらくお待ち下さい」や「データ更新中」といったメッセージが表示される(ステップS13)。
そして参照エリアの切り替え後、CPU31はエレベータの動作の不具合を検知した場合、ステップS31において、更新処理を中止する。ステップS32において、CPU31は、プログラム格納用のROM32のデータ内容を更新前のデータ内容に戻すとともに、仕様データ格納用のROM34のデータ内容を更新前のデータ内容に戻す。ステップS33において、CPU31は、差分プログラム格納用のRAM33および差分データ格納用のRAM35のデータをクリアする。またこのとき、CPU31は、表示装置39に表示させていたメッセージを終了させる。
RAM33およびRAM35のデータがクリアされると、CPU31はステップS34において、異常終了信号を、通信インターフェース36を介して遠隔保守装置20に送信する。異常終了信号には、エレベータ運転制御装置30の製造番号データが含まれる。
エレベータ運転制御装置30から送信された異常終了信号を受信した遠隔保守装置20は、ステップS35において、異常終了信号および異常終了したエレベータ運転制御装置30の製造番号データを管理装置10に送信する。
遠隔保守装置20から送信された異常終了信号および異常終了したエレベータ運転制御装置30の製造番号データを受信した管理装置10は、エレベータ運転制御装置30が正常にソフトウェアプログラムの更新を行うことができなかったことを認識する。
以上のように、エレベータ運転制御装置30は、ソフトウェアプログラムおよび仕様データの更新中に、エレベータの動作の不具合を検知した場合、容易に更新前の状態に戻すことができ、正常にソフトウェアプログラムの更新を行うことができなかったことを管理装置10に通知することができる。
また以上においては、仕様データの更新だけでなく、エレベータを実際に動作させることにより設定する調整データも仕様データと同時に更新することができる。例えば、エレベータ運転制御装置30のCPU31は、遠隔保守装置20から送信されたデータ書き換え指令信号を受信すると、差分データ格納用のRAM35を参照するように切り替える(図4のステップS13)。このときに調整データも同時に更新する場合には、参照先を切り替える前にエレベータを動作させる。エレベータ動作の終了後、CPU31は、調整データを設定し、差分データ格納用のRAM35の所定エリアに書き込んだ後、差分データ格納用のRAM35を参照するように切り替える。
なおこの発明は、上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化したり、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせたりすることにより種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合わせても良い。
本発明の実施の形態に係るソフトウェアプログラム更新システムの構成例を示す図である。 エレベータ運転制御装置の内部の構成例を示すブロック図である。 ソフトウェアプログラムの更新処理を説明するフローチャートである。 図3に続くフローチャートである。 図3に続く他の例のフローチャートである。
符号の説明
10 管理装置
20 遠隔保守装置
30 エレベータ制御装置
31 CPU
32 ROM
33 RAM
34 ROM
35 RAM

Claims (7)

  1. ソフトウェアプログラムを実行してエレベータの運転を制御するエレベータ運転制御装置、前記ソフトウェアプログラム、前記ソフトウェアプログラムのバージョン情報、および、前記エレベータの仕様データを管理するエレベータ管理装置、前記エレベータ運転制御装置と前記エレベータ管理装置のそれぞれと信号を送受信する遠隔保守装置からなるソフトウェアプログラム更新システムにおいて、
    前記エレベータ運転制御装置は、
    前記ソフトウェアプログラムを記憶するプログラム記憶手段と、
    前記エレベータ管理装置から送信されてきた更新後のソフトウェアプログラムと更新前のソフトウェアプログラムの差分を表す差分プログラムを記憶する差分プログラム記憶手段と、
    前記差分プログラム記憶手段に記憶されている前記差分プログラムを用いて、前記プログラム記憶手段に記憶されている前記ソフトウェアプログラムの更新を行う更新手段と、
    を備えることを特徴とするソフトウェアプログラム更新システム。
  2. 前記仕様データを記憶する仕様データ記憶手段と、
    前記エレベータ管理装置から送信されてきた更新後の仕様データと更新前の仕様データの差分を表す差分データを記憶する差分データ記憶手段と
    をさらに備え、
    前記更新手段は、前記差分データ記憶手段に記憶されている前記差分データを用いて、前記仕様データ記憶手段に記憶されている前記仕様データの更新を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載のソフトウェアプログラム更新システム。
  3. 前記更新手段は、前記仕様データの更新時、前記エレベータを実際に動作させることにより設定する調整データも更新する
    ことを特徴とする請求項2に記載のソフトウェアプログラム更新システム。
  4. 前記遠隔保守装置は、所定のタイミングで、データの参照先を切り替えるように前記エレベータ運転制御装置を制御する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のソフトウェアプログラム更新システム。
  5. 前記遠隔保守装置は、エレベータ利用者に影響を与える恐れが少ないタイミングを判断する
    ことを特徴とする請求項4に記載のソフトウェアプログラム更新システム。
  6. 前記更新手段は、前記遠隔保守装置の制御に基づいて、前記プログラム記憶手段に記憶されている前記ソフトウェアプログラムの更新前に、前記プログラム記憶手段から前記差分プログラム記憶手段を参照するように切り替える
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のソフトウェアプログラム更新システム。
  7. 前記更新手段は、前記ソフトウェアプログラムの更新中であることを表すメッセージを表示装置に表示させる
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のソフトウェアプログラム更新システム。
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