JP5996703B1 - エレベータのソフト更新システム - Google Patents
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Abstract
【課題】保守員を介在せずにソフトウェアを自動更新でき、ソフト更新中にエレベータの運転サービスを継続可能とする。【解決手段】本実施形態のエレベータのソフト更新システムは、遠隔監視装置20と制御装置30とを備える。遠隔監視装置20は、監視センタ13から受信した最新版のソフトウェアをエレベータ制御装置30に送って更新処理する。エレベータ制御装置30は、2系統の制御部32,33を有し、一方の制御部がソフト更新中のときは他方の制御部を用いてエレベータの運転制御を行い、ソフト更新完了後、一方の制御部に切り替えてエレベータの運転制御を行う。【選択図】 図2
Description
本発明の実施形態は、エレベータの運転を制御するためのソフトウェアを更新するエレベータのソフト更新システムに関する。
一般に、エレベータの制御装置は、予めメモリに記録されたソフトウェア(プログラム)を読み込むことにより、そのソフトウェアに記述された手順に従ってモータの駆動制御やドアの開閉制御などを含むエレベータの運転制御を行う。したがって、制御内容の変更や仕様変更などがあると、それに合わせて修正変更したソフトウェアをインストールする必要がある。
ここで、エレベータ制御装置のソフトウェアを更新する場合に、保守員が現場に出向いて手作業でソフトウェアを更新することが一般的である。しかし、保守員による更新作業は面倒であり、時間もかかる。そこで、監視センタからの遠隔操作によりソフトウェアを自動更新する方法が考えられている。これは、監視センタから更新用のソフトウェアをエレベータの制御装置に送ることで現在の制御ソフトを新バージョンに書き換える方法である。
しかしながら、保守員によってソフトウェアを更新する場合でも、監視センタから更新用のソフトウェアを送って自動更新する場合でも、更新中はエレベータの運転を停止しておく必要があり、その間、エレベータの利用者に迷惑をかけることになる。
本発明が解決しようとする課題は、保守員を介在せずにソフトウェアを自動更新でき、ソフト更新中にエレベータの運転サービスを継続することのできるエレベータのソフト更新システムを提供することである。
本実施形態に係るエレベータのソフト更新システムは、監視センタに通信ネットワークを介して接続される遠隔監視装置と、少なくとも2系統の制御部を有し、エレベータの運転を制御するエレベータ制御装置とを備え、上記遠隔監視装置が上記監視センタとは別の独立系監視センタに接続されている場合に、上記監視センタは、上記独立系監視センタに対して最新版のソフトウェアのリリース通知を行い、上記独立系監視センタから購入通知を受けたときに上記最新版のソフトウェアをソフト更新用として上記遠隔監視装置に送信する。
上記遠隔監視装置は、上記監視センタから最新版のソフトウェアを受信する受信手段と、この受信手段によって受信された上記最新版のソフトウェアの種類を判別するソフト判別手段と、このソフト判別手段によって上記最新版のソフトウェアが上記エレベータの運転制御用であると判別された場合に、上記最新版のソフトウェアを上記エレベータ制御装置に送って上記2系統の制御部の一方の制御部を更新処理する更新制御手段とを具備する。
上記エレベータ制御装置は、上記2系統の制御部の一方の制御部がソフト更新中のときは他方の制御部を用いて上記エレベータの運転制御を行い、ソフト更新完了後、上記一方の制御部に切り替えて上記エレベータの運転制御を行う。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態に係るエレベータのソフト更新システムの構成を示す図である。
図1は第1の実施形態に係るエレベータのソフト更新システムの構成を示す図である。
監視対象であるエレベータ11が通信ネットワーク12を介して監視センタ13に接続されている。なお、通信ネットワーク12としては、電話回線やインターネット等が用いられるが、その通信形態については特に限定されるものではない。
監視センタ13は、この通信ネットワーク12を介してエレベータの動作状態を遠隔的に監視している。なお、図1の例では、1つのエレベータ11しか図示されていないが、実際には各地域の建物に設置された様々なエレベータが通信ネットワーク12を介して監視センタ13に接続されている。監視センタ13では、これらのエレベータを監視対象として、それらの動作状態を常時監視している。
監視センタ13には、エレベータ11に設置された遠隔監視装置20との間の通信処理を行うための通信部14、CPUなどの制御部15が備えられている。また、制御部15には、監視センタ13のオペレータによって操作されるキーボードなどの操作部16や、各種情報を表示するための表示部17が接続されている。
一方、エレベータ11には、遠隔監視装置20とエレベータ制御装置30が設置されている。遠隔監視装置20は、エレベータ制御装置30とは独立して設けられたコンピュータである。遠隔監視装置20は、監視センタ13との通信機能を備えると共に、エレベータ制御装置30から取得したエレベータの動作状態情報を通信ネットワーク12を介して監視センタ13に転送する。この遠隔監視装置20には、通信部21、制御部22、操作部23、メモリ24、通信部25が設けられている。
通信部21は、監視センタ13との間の通信処理を行う。この通信部21は、監視センタ13から更新用のソフトウェアを受信する受信手段として用いられる。制御部22は、CPUからなり、メモリ24の所定の領域に記憶された監視ソフトの起動によりエレベータの動作状態を監視する。また、制御部22には、ソフト更新に関する機能として、ソフト判別機能22aと更新制御機能22bが備えられている。
ソフト判別機能22aは、通信部21によって受信された更新用のソフトウェアが監視ソフトか制御ソフトであるかを判別する。制御ソフトは、エレベータ制御装置30が実行する運転制御用のソフトウェアである。
更新制御機能22bは、通信部21によって受信された更新用のソフトウェアが制御ソフトであった場合に、その更新用のソフトウェアをエレベータ制御装置30に送って更新処理する。
操作部23は、各種操作キーなどを有し、保守員がソフトウェアの更新操作を行う場合などに用いられる。なお、この操作部23は必ずしも必要ではなく、保守員が携帯する図示せぬ保守用の端末装置を通じて制御部22にアクセスすることでも良い。メモリ24には、監視ソフトを含む各種情報が記憶される。通信部25は、エレベータ制御装置30との間の通信処理を行う。
エレベータ制御装置30は、「制御盤」とも呼ばれる。エレベータ制御装置30は、コンピュータからなり、図示せぬ乗りかごを駆動するモータの制御やドアの開閉制御などを含むエレベータの運転制御を行う。エレベータ制御装置30には、遠隔監視装置20との間の通信処理を行うための通信部31が備えられている。
さらに、本実施形態において、エレベータ制御装置30には、2系統の制御部32,33とメモリ34,35が備えられている。制御部32,33は、それぞれにCPUからなる。第1の制御部32は、メモリ34に記憶された制御ソフトの起動によりエレベータの運転制御を実行する。第2の制御部33は、メモリ35に記憶された制御ソフトの起動によりエレベータの運転制御を実行する。なお、「エレベータの運転制御」とは、主として図示せぬ乗りかごの運転制御のことである。
ここで、2系統の制御部32,33は、同時に使用されるわけではなく、どちらか一方である。エレベータ制御装置30は、2系統の制御部32,33の一方の制御部が実行するソフトウェアを更新しているときは他方の制御部を用いてエレベータの運転制御を行い、ソフト更新完了後、一方の制御部に切り替えてエレベータの運転制御を行う。
このような構成において、エレベータ制御装置30とは独立して設けられた遠隔監視装置20がエレベータの動作状態を監視しており、その動作状態情報を通信ネットワーク12を介して監視センタ13に転送している。この動作状態情報には、例えば乗りかごの走行状態やドアの開閉状態など、エレベータ11の運転動作に関わる各種情報が含まれる。また、この動作状態情報には、何らかの異常が検出された場合に、その異常に関する情報も含まれる。
監視センタ13では、このような動作状態情報をエレベータ11から受信することで、エレベータ11の遠隔監視を行い、異常発報があれば、保守員を現場に派遣するなどの対処を行う。
ここで、エレベータ制御装置30の運転制御に必要なソフトウェア(制御ソフト)を更新する場合において、監視センタ13から更新用のソフトウェアが通信ネットワーク12を介してエレベータ11に送られてくる。エレベータ11に設けられた遠隔監視装置20は、これを受けてソフトウェアの更新処理を行う。
以下に、ソフト更新時の動作について、図2を参照して詳しく説明する。
図2は第1の実施形態におけるソフト更新時の動作を説明するための図であり、監視センタ13と遠隔監視装置20とエレベータ制御装置30との関係を模式的に表している。図中の丸数字はソフト更新時の手順を示している。
まず、監視センタ13から最新版の制御ソフトを更新用として遠隔監視装置20に送信する(手順1)。なお、最新版の制御ソフトの送信は、監視センタ13内のオペレータが行っても良いし、監視センタ13のコンピュータである制御部15が自動的に行うことでも良い。この最新版の制御ソフトは、通信部14を介してエレベータ11の遠隔監視装置20に送信される。遠隔監視装置20では、この最新版の制御ソフトを制御部22が通信部21を介して受信する。
制御部22は、最新版の制御ソフトを受信すると、そのソフトの種類を判断する。そして、エレベータ制御装置30が実行するソフトウェア(制御ソフト)であった場合には、制御部22は、通信部25を介してエレベータ制御装置30に送る(手順2)。このとき、制御部22は、エレベータ制御装置30に送った最新版の制御ソフトをメモリ24に一時的に保存しておく。
エレベータ制御装置30では、遠隔監視装置20から送られてきた最新版の制御ソフトに基づいてソフト更新処理を実行する。この場合、エレベータ制御装置30には2系統の制御部32,33が備えられているので、一方の制御部(制御系から切り離されている制御部)に最新版の制御ソフトを与えて更新を行うことになる。
図2の例では、第2の制御部33に最新版の制御ソフトが送られる。これにより、メモリ35に現在記憶されている制御ソフトが最新版に書き換えられる。このとき、第1の制御部32がエレベータの運転制御を行っているので、運転サービスが中断されることはない。
第2の制御部33のソフト更新が完了すると、更新完了通知が第2の制御部33から通信部31を介して遠隔監視装置20に送られる(手順3)。遠隔監視装置20は、この更新完了通知を監視センタ13に転送する(手順4)。これにより、監視センタ13では、エレベータ制御装置30の第2の制御部33がソフト更新を完了したことを確認できる。
次に、制御系が第1の制御部32から第2の制御部33に切り替えられる(手順5)。なお、制御系の切替えは、乗りかごが待機状態にあるときに行うものとする。乗りかごが待機状態であることを判断する方法としては、以下のような方法がある。
・呼び(かご呼びとホール呼び)の登録状態から判断する方法
・乗りかごに設置された荷重センサの信号から判断する方法
・乗りかご内に設置された監視カメラの画像から判断する方法
・乗りかご内に設置されたパーキングスイッチのオン/オフから判断する方法。
・乗りかごに設置された荷重センサの信号から判断する方法
・乗りかご内に設置された監視カメラの画像から判断する方法
・乗りかご内に設置されたパーキングスイッチのオン/オフから判断する方法。
制御系が第1の制御部32から第2の制御部33に切り替えられると、系統切替完了通知が第2の制御部33から通信部31を介して遠隔監視装置20に送られる(手順6)。遠隔監視装置20は、この系統切替完了通知を監視センタ13に転送する(手順7)。これにより、監視センタ13では、エレベータ制御装置30の第2の制御部33に制御系が切り替えられたことを確認できる。
系統切替完了後、遠隔監視装置20は、旧バージョンの制御ソフトを持つ第1の制御部32に対する制御ソフトの更新を行う。その際、メモリ24に保存しておいた最新版の制御ソフトを第1の制御部32に送り、メモリ34に現在記憶されている制御ソフトを最新版に書き換える。
このようにして、第1の制御部32の制御ソフトと第2の制御部33の制御ソフトが同じバージョンに更新される。したがって、例えば制御部32,33のどちらか一方が故障した場合でも最新版の制御ソフトで運転サービスを継続できる。また、第1の制御部32がソフト更新中のときは、第2の制御部33がエレベータの運転制御を行うので、運転サービスが中断されることはない。
第1の制御部32のソフト更新が完了すると、更新完了通知が第1の制御部32から通信部31を介して遠隔監視装置20に送られる(手順9)。遠隔監視装置20は、この更新完了通知を監視センタ13に転送する(手順10)。これにより、監視センタ13では、エレベータ制御装置30の第1の制御部32がソフト更新を完了したことを確認できる。
このように第1の実施形態によれば、監視センタ13から更新用のソフトウェアを遠隔監視装置20に送ることで、エレベータ制御装置30の制御ソフトを自動更新することができる。したがって、保守員が現場に出向いて更新作業を行う手間がなくなり、保守員の負担を軽減することができる。
また、例えばエレベータ制御装置30の据付時に制御ソフトが標準バージョンであっても、自動更新により常に最新版にバージョンアップして最適な運転環境を実現できる。
また、エレベータ制御装置30の制御部を2系統にして、一方の制御部がソフト更新中のときは他方の制御部でエレベータの運転制御を行うことで、運転サービスを中断せずに制御ソフトを更新することができるので、エレベータの利用者に迷惑をかけることもない。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
次に、第2の実施形態について説明する。
上記第1の実施形態では、ソフト更新の起点を監視センタ13にして制御ソフトを自動更新する場合を想定して説明した。これに対し、第2の実施形態では、ソフト更新の起点をエレベータ制御装置30にして制御ソフトを自動更新する場合について説明する。
システム構成は図1と同様である。第2の実施形態において、遠隔監視装置20に設けられた制御部22の更新制御機能22bは、エレベータ制御装置30からの確認要求に応答して、監視センタ13から最新版のソフトウェアを取得し、これをソフト更新用としてエレベータ制御装置30に送って更新処理する。
図3は第2の実施形態におけるソフト更新時の動作を説明するための図であり、監視センタ13と遠隔監視装置20とエレベータ制御装置30との関係を模式的に表している。図中の丸数字はソフト更新時の手順を示している。
まず、エレベータ制御装置30から遠隔監視装置20に対して定期的(例えば1ヶ月毎)に最新版の制御ソフトの確認要求を行う(手順1)。詳しくは、図1に示したエレベータ制御装置30の2系統の制御部32,33の一方(制御系に接続されている制御部)が通信部31を介して確認要求を遠隔監視装置20に送信する。遠隔監視装置20では、その確認要求を制御部22が通信部25を介して受信する。
遠隔監視装置20は、エレベータ制御装置30からの確認要求を受けると、監視センタ13にアクセスして最新版の制御ソフトの有無を確認する(手順2)。監視センタ13に最新版の制御ソフトが登録されている場合、監視センタ13からその最新版の制御ソフトが遠隔監視装置20に送られて来る(手順3,4)。なお、最新版の制御ソフトの確認と送信は、監視センタ13内のオペレータが行っても良いし、監視センタ13のコンピュータである制御部15が自動的に行うことでも良い。
以降の動作は上記第1の実施形態と同様である。すなわち、遠隔監視装置20の制御部22が監視センタ13から取得した最新版の制御ソフトをエレベータ制御装置30に送って更新処理を行う。この場合、エレベータ制御装置30には2系統の制御部32,33が備えられているので、一方の制御部(制御系から切り離されている制御部)に最新版の制御ソフトを送って更新を行うことになる(手順5,6)。
ソフト更新が完了すると、更新完了通知がエレベータ制御装置30から遠隔監視装置20に送られる(手順7)。遠隔監視装置20は、この更新完了通知を監視センタ13に転送する(手順8)。
なお、図3の例では省略されているが、2系統の制御部32,33の一方の制御部に対するソフト更新完了後、遠隔監視装置20のメモリ24に保存された最新版の制御ソフトに基づいて他方の制御部に対するソフト更新も同様に行われる。これにより、第1の制御部32の制御ソフトと第2の制御部33の制御ソフトが同じバージョンに更新される。
このように第2の実施形態によれば、ソフト更新の起点をエレベータ制御装置30にして制御ソフトを自動更新することができる。この場合も上記第1の実施形態と同様に、エレベータ制御装置30に備えられた2系統の制御部32,33を切り替えながら更新処理を行うことで、運転サービスを中断せずに制御ソフトを更新することができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。
次に、第3の実施形態について説明する。
上記第1の実施形態では、ソフト更新の起点を監視センタ13にして制御ソフトを自動更新する場合を想定して説明した。これに対し、第3の実施形態では、ソフト更新の起点を遠隔監視装置20にして制御ソフトを自動更新する場合について説明する。
システム構成は図1と同様である。第3の実施形態において、遠隔監視装置20に設けられた制御部22の更新制御機能22bは、エレベータ制御装置30に現在使用中のソフトウェアのバージョンを確認し、その確認結果に応じて監視センタ13から最新版のソフトウェアを取得し、これをソフト更新用としてエレベータ制御装置30に送って更新処理する。
図4は第3の実施形態におけるソフト更新時の動作を説明するための図であり、監視センタ13と遠隔監視装置20とエレベータ制御装置30との関係を模式的に表している。図中の丸数字はソフト更新時の手順を示している。
まず、遠隔監視装置20からエレベータ制御装置30に対して定期的(例えば1ヶ月毎)に現在使用中の制御ソフトのバージョン確認を行う(手順1)。詳しくは、図1に示した遠隔監視装置20の制御部22が通信部25を介してバージョン確認要求をエレベータ制御装置30に送信する。エレベータ制御装置30では、そのバージョン確認要求を2系統の制御部32,33の一方(制御系に接続されている制御部)が通信部31を介して受信する。
いま、第1の制御部32が運転制御中であるとすると、第1の制御部32が上記バージョン確認要求を受信することにより、現在使用中の制御ソフトのバージョンを通信部31を介して遠隔監視装置20に通知する(手順2,3)。
遠隔監視装置20は、エレベータ制御装置30から制御ソフトのバージョンを受信すると、これを監視センタ13に通知すると共に最新版の制御ソフトをリクエストする(手順4)。監視センタ13にエレベータ制御装置30が現在使用中の制御ソフトのバージョンよりも上の最新版の制御ソフトが登録されている場合、監視センタ13からその最新版の制御ソフトが遠隔監視装置20に送られて来る(手順5,6)。なお、最新版の制御ソフトの確認と送信は、監視センタ13内のオペレータが行っても良いし、監視センタ13のコンピュータである制御部15が自動的に行うことでも良い。
以降の動作は上記第1の実施形態と同様である。すなわち、遠隔監視装置20の制御部22が監視センタ13から取得した最新版の制御ソフトをエレベータ制御装置30に送って更新処理を行う。この場合、エレベータ制御装置30には2系統の制御部32,33が備えられているので、一方の制御部(制御系から切り離されている制御部)に最新版の制御ソフトを送って更新を行うことになる(手順7)。
ソフト更新が完了すると、更新完了通知がエレベータ制御装置30から遠隔監視装置20に送られる(手順8,9)。遠隔監視装置20は、この更新完了通知を監視センタ13に転送する(手順10)。
なお、図4の例では省略されているが、2系統の制御部32,33の一方の制御部に対するソフト更新完了後、遠隔監視装置20のメモリ24に保存された最新版の制御ソフトに基づいて他方の制御部に対するソフト更新も同様に行われる。これにより、第1の制御部32の制御ソフトと第2の制御部33の制御ソフトが同じバージョンに更新される。
このように第3の実施形態によれば、ソフト更新の起点を遠隔監視装置20にして制御ソフトを自動更新することができる。この場合も上記第1の実施形態と同様に、エレベータ制御装置30に備えられた2系統の制御部32,33を切り替えながら更新処理を行うことで、運転サービスを中断せずに制御ソフトを更新することができる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。
次に、第4の実施形態について説明する。
第4の実施形態では、エレベータの動作監視用に独立系遠隔監視装置が用いられている場合を想定している。「独立系遠隔監視装置」とは、現場に据え付けられたエレベータとは関係しない別系列の保守点検会社が管理している監視装置のことである。
図5は第4の実施形態におけるソフト更新時の動作を説明するための図であり、監視センタ13と独立系監視センタ100と独立系遠隔監視装置101とエレベータ制御装置30との関係を模式的に表している。図中の丸数字はソフト更新時の手順を示している。
第4の実施形態では、エレベータ11に別会社が管理している独立系遠隔監視装置101が組み込まれている。この独立系遠隔監視装置101は、エレベータ制御装置30に接続されており、エレベータ制御装置30から取得した動作状態情報を独立系監視センタ100に送っている。
独立系監視センタ100は、通信ネットワークを介して独立系遠隔監視装置101と接続され、独立系遠隔監視装置101から送られてくる動作状態情報を用いてエレベータ11を遠隔監視している。
ここで、エレベータ制御装置30(制御部32,33)に用いられる最新版の制御ソフトが開発された場合に、自社の監視センタ13から独立系監視センタ100に対して最新ソフトのリリース通知を行う(手順1)。通知方法としては、インターネットを用いてもよいし、特定の方法に限定されるものではない。また、例えばエレベータ11が設置されているビルの管理者に最新ソフトについて連絡し、その管理者から独立系監視センタ100に最新ソフトの使用許可を通知してもらうことでも良い。
独立系監視センタ100からライセンス購入通知が監視センタ13にあると(手順2)、監視センタ13から最新版の制御ソフトを更新用として独立系遠隔監視装置101に送信する(手順3)。なお、最新版の制御ソフトの送信は、監視センタ13内のオペレータが行っても良いし、監視センタ13のコンピュータである制御部15が自動的に行うことでも良い。
ここで、独立系遠隔監視装置101についても、遠隔監視装置20と同様にソフト判別機能22a,更新制御機能22bが組み込まれているものとする。独立系遠隔監視装置101は、最新版の制御ソフトを受信すると、その種類を判別した上でエレベータ制御装置30に送信する(手順4)。
この場合、エレベータ制御装置30には2系統の制御部32,33が備えられているので、一方の制御部(制御系から切り離されている制御部)に最新版の制御ソフトを送って更新を行うことになる。
ソフト更新が完了すると、更新完了通知がエレベータ制御装置30から独立系遠隔監視装置101に送られる(手順5,6)。独立系遠隔監視装置101は、この更新完了通知を独立系監視センタ100に転送する(手順7)。
なお、図5の例では省略されているが、2系統の制御部32,33の一方の制御部に対するソフト更新完了後、独立系遠隔監視装置101の図示せぬメモリに保存された最新版の制御ソフトに基づいて他方の制御部に対するソフト更新も同様に行われる。これにより、第1の制御部32の制御ソフトと第2の制御部33の制御ソフトが同じバージョンに更新される。
このように第4の実施形態によれば、エレベータの動作監視用に独立系遠隔監視装置101が用いられている場合であっても、独立系監視センタ100との間のライセンス契約により、自社の監視センタ13から遠隔操作により最新版の制御ソフトを送って自動更新することができる。
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態について説明する。
次に、第5の実施形態について説明する。
第5の実施形態では、複数台のエレベータ号機が独立して設置された構成を想定している。なお、ここで言う「エレベータ号機」とは、基本的には「乗りかご」のことである。
図6は第5の実施形態に係るエレベータのソフト更新システムの構成を示す図である。なお、上記第1の実施形態における図1と同じ部分には同一符号を付して、その詳しい説明は省略するものとする。
監視対象であるエレベータ11が通信ネットワーク12を介して監視センタ13に接続されている。ここで、第5の実施形態において、エレベータ11には、遠隔監視装置20と複数のエレベータ制御装置30a,30b,30c…が設置されている。遠隔監視装置20は、監視センタ13との通信機能を備えると共に、エレベータ制御装置30a,30b,30c…から取得したエレベータの動作状態情報を通信ネットワーク12を介して監視センタ13に転送する。
遠隔監視装置20には、上記第1の実施形態と同様に通信部21、制御部22、操作部23、メモリ24、通信部25が設けられている。制御部22は、CPUからなり、メモリ24の所定の領域に記憶された監視ソフトの起動によりエレベータの動作状態を監視する。また、制御部22には、ソフト更新に関する機能として、ソフト判別機能22aと更新制御機能22bが備えられている。
ソフト判別機能22aは、通信部21によって受信された更新用のソフトウェアが監視ソフトか制御ソフトであるかを判別する。更新制御機能22bは、通信部21によって受信された更新用のソフトウェアが制御ソフトであった場合に、その更新用のソフトウェアをエレベータ制御装置30a,30b,30c…に個別に送る。
エレベータ制御装置30a,30b,30c…は、各エレベータ号機毎に独立して設けられている。エレベータ制御装置30aは、図示せぬA号機の乗りかごを駆動するモータの制御やドアの開閉制御などを含むエレベータの運転制御を行う。エレベータ制御装置30bは、図示せぬB号機の乗りかごを駆動するモータの制御やドアの開閉制御などを含むエレベータの運転制御を行う。エレベータ制御装置30cは、図示せぬC号機の乗りかごを駆動するモータの制御やドアの開閉制御などを含むエレベータの運転制御を行う。
さらに、エレベータ制御装置30aには、2系統の制御部32a,33aとメモリ34a,35aが備えられている。制御部32a,33aは、それぞれにCPUからなる。第1の制御部32aは、メモリ34aに記憶された制御ソフトの起動によりA号機のエレベータの運転制御を実行する。第2の制御部33aは、メモリ35aに記憶された制御ソフトの起動によりA号機のエレベータの運転制御を実行する。
ここで、2系統の制御部32a,33aは、同時に使用されるわけではなく、どちらか一方である。エレベータ制御装置30aは、2系統の制御部32a,33aの一方の制御部が実行するソフトウェアを更新しているときは他方の制御部を用いてA号機のエレベータの運転制御を行い、一方の制御部のソフト更新完了後、制御系を他方の制御部に切り替えてA号機のエレベータの運転制御を行う。
他のエレベータ制御装置30b,30c…についても同様の構成であり、それぞれに2系統の制御部32b,33b,32c,33c…とメモリ34b,35b,34c,35c…を有する。
このような構成において、エレベータ制御装置30a,30b,30c…の運転制御に必要なソフトウェア(制御ソフト)を更新する場合において、監視センタ13から更新用のソフトウェアが通信ネットワーク12を介してエレベータ11に送られてくる。エレベータ11に設けられた遠隔監視装置20は、これを受けてソフトウェアの更新処理を行う。
遠隔監視装置20の制御部22は、通信部21を介して最新版の制御ソフトを受信すると、そのソフトの種類を判断する。そして、エレベータ制御装置30a,30b,30c…が実行するソフトウェア(制御ソフト)であった場合には、制御部22は、当該制御ソフトを通信部25を介してエレベータ制御装置30a,30b,30c…に個別に送る。このとき、制御部22は、エレベータ制御装置30a,30b,30c…に送った制御ソフトをメモリ24に一時的に保存しておく。
エレベータ制御装置30a,30b,30c…では、それぞれに遠隔監視装置20から送られてきた最新版の制御ソフトに基づいてソフト更新処理を実行する。この場合、エレベータ制御装置30a,30b,30c…には、それぞれに2系統の制御部32a,33a,32b,33b,32c,33c…が備えられているので、一方の制御部(制御系から切り離されている制御部)に最新版の制御ソフトを与えて更新を行うことになる。また、一方の制御部のソフト更新完了後、遠隔監視装置20のメモリ24に保存された最新版の制御ソフトに基づいて他方の制御部に対するソフト更新も同様に行われる。
なお、ソフト更新時の詳しい動作ついては図2と同様であるため、ここではその説明を省略するものとする。
このように第5の実施形態によれば、複数台のエレベータ号機を各号機に対応したエレベータ制御装置30a,30b,30c…が個別に制御する構成において、監視センタ13から更新用のソフトウェアを遠隔監視装置20に送ることで、各エレベータ号機に対応したエレベータ制御装置30a,30b,30c…の制御ソフトを自動更新することができる。
その際、エレベータ制御装置30a,30b,30c…それぞれについて、2系統の制御部32a,33a,32b,33b,32c,33c…のうちの一方の制御部のソフト更新中は他方の制御部でエレベータの運転制御を行うことで、運転サービスを中断せずに制御ソフトを更新することができる。
なお、ここではエレベータ制御装置30a,30b,30c…に同じバージョンの制御ソフトを送って同時に自動更新する場合を想定したが、エレベータ制御装置30a,30b,30c…毎に異なるバージョンの制御ソフトを個別に任意のタイミングで送って自動更新することも可能である。
また、上記第2乃至第3の実施形態と同様に、ソフト更新の起点をエレベータ制御装置30a,30b,30c…あるいは遠隔監視装置20にして制御ソフトを自動更新することも可能である。
さらに、上記第4の実施形態と同様に、エレベータの動作監視用に独立系遠隔監視装置101が用いられている場合であっても、独立系監視センタ100との間のライセンス契約により、自社の監視センタ13から遠隔操作により最新版の制御ソフトを送ってエレベータ制御装置30a,30b,30c…の制御ソフトを自動更新することができる。
(第6の実施形態)
次に、第6の実施形態について説明する。
次に、第6の実施形態について説明する。
第6の実施形態では、複数台のエレベータ号機が群管理された構成を想定している。なお、ここで言う「エレベータ号機」とは、基本的には「乗りかご」のことである。「複数台のエレベータ号機が群管理された構成」とは、乗りかごの運転が上位の制御装置(群管理制御装置)によって統括的に制御された構成のことである。このような構成を有するエレベータシステムのことを「群管理システム」と呼ぶ。
図7は第6の実施形態に係るエレベータのソフト更新システムの構成を示す図である。なお、ここでは遠隔監視装置20に接続された群管理システム40の構成のみを示す。遠隔監視装置20やこの遠隔監視装置20に通信ネットワーク12を介して接続される監視センタ13の構成は上記第1の実施形態における図1と同じである。
群管理システム40は、群管理制御装置41と、群管理制御装置41に接続された複数のエレベータ制御装置30a,30b,30c…とを備える。群管理制御装置41は、エレベータ制御装置30a,30b,30c…を介して複数台のエレベータ号機の運転を制御する。具体的には、群管理制御装置41は、任意の階の乗場でホール呼びが登録された際に、各エレベータ号機の中から最適な号機に当該ホール呼びを割り当て、その号機に対応したエレベータ制御装置を通じて当該ホール呼びの登録階に応答させるなどの制御を行う。エレベータ制御装置30a,30b,30c…は、各エレベータ号機毎に設けられており、群管理制御装置41の制御の下で自号機の運転を制御する。
群管理制御装置41には、群管理制御を実現するための2系統の制御部42,43とメモリ44,45が備えられている。制御部42,43は、それぞれにCPUからなる。第1の制御部42は、メモリ44に記憶された制御ソフトの起動により各エレベータ号機の運転制御を実行する。第2の制御部43は、メモリ45に記憶された制御ソフトの起動により各エレベータ号機の運転制御を実行する。
ここで、2系統の制御部42,43は、同時に使用されるわけではなく、どちらか一方である。群管理制御装置41は、2系統の制御部42,43の一方の制御部が実行するソフトウェアを更新しているときは他方の制御部を用いて各エレベータ号機の運転制御を行い、一方の制御部のソフト更新完了後、制御系を他方の制御部に切り替えて各エレベータ号機の運転制御を行う。
このような構成において、群管理制御装置41の群管理制御に必要なソフトウェア(群管理用の制御ソフト)が監視センタ13から通信ネットワーク12を介してエレベータ11に送られてくる。エレベータ11に設けられた遠隔監視装置20は、これを受けてソフトウェアの更新処理を行う。
図1に示した遠隔監視装置20の制御部22は、通信部21を介して最新版の制御ソフトを受信すると、そのソフトの種類を判断する。そして、群管理制御装置41が実行するソフトウェア(制御ソフト)であった場合には、制御部22は、当該制御ソフトを通信部25を介して群管理制御装置41に送る。このとき、制御部22は、群管理制御装置41に送った最新版の制御ソフトをメモリ24に一時的に保存しておく。
群管理制御装置41は、遠隔監視装置20から送られてきた最新版の制御ソフトに基づいてソフト更新処理を実行する。この場合、群管理制御装置41には、2系統の制御部42,43が備えられているので、一方の制御部(制御系から切り離されている制御部)に最新版の制御ソフトを与えて更新を行うことになる。また、一方の制御部のソフト更新完了後、遠隔監視装置20のメモリ24に保存された最新版の制御ソフトに基づいて他方の制御部に対するソフト更新も同様に行われる。
なお、ソフト更新時の詳しい動作ついては図2のエレベータ制御装置30を群管理制御装置41と代えた場合と同様であるため、ここではその説明を省略するものとする。
このように第6の実施形態によれば、複数台のエレベータ号機を群管理制御装置41が群管理制御する構成において、監視センタ13から更新用のソフトウェアを遠隔監視装置20に送ることで、群管理制御装置41の制御ソフトを自動更新することができる。
その際、群管理制御装置41では、2系統の制御部42,43のうちの一方の制御部のソフト更新中は他方の制御部でエレベータの運転制御を行うことで、運転サービスを中断せずに制御ソフトを更新することができる。
また、上記第2乃至第3の実施形態と同様に、ソフト更新の起点を群管理制御装置41あるいは遠隔監視装置20にして制御ソフトを自動更新することも可能である。
さらに、上記第4の実施形態と同様に、エレベータの動作監視用に独立系遠隔監視装置101が用いられている場合であっても、独立系監視センタ100との間のライセンス契約により、自社の監視センタ13から遠隔操作により最新版の制御ソフトを送って群管理制御装置41の制御ソフトを自動更新することができる。
なお、上記各実施形態では、遠隔監視装置20とエレベータ制御装置30が物理的に独立して設けられているが、例えば図8に示すように、1つの制御装置(制御盤)50の中に遠隔監視装置20の機能とエレベータ制御装置30の機能を備えることでも良い(上記第4の実施形態の独立系遠隔監視装置101は除く)。
このような構成において、制御装置50は、監視センタ13から送られて来る最新版の監視ソフトと制御ソフトを受信することにより、遠隔監視装置20の監視ソフトとエレベータ制御装置30の制御ソフトをそれぞれ更新処理することになる。ただし、図8のように1つの制御装置50の中に遠隔監視装置20の機能とエレベータ制御装置30の機能を収めてしまうと、例えば制御装置50が何らかの原因で故障した場合に遠隔監視装置20の機能が使えずに、監視センタ13に異常発報できない可能性がある。したがって、遠隔監視装置20とエレベータ制御装置30を分離させておくことが好ましい。
また、図9に示すように、監視センタ13には複数の物件毎に設置されたエレベータ(EL)11a,11b,11c…が通信ネットワーク12を介して接続されている。これらのエレベータ11a,11b,11c…に対し、監視センタ13から最新版の制御ソフトを送ることで上記各実施形態と同様に自動更新することができる。
ここで、エレベータ11a,11b,11c…の制御ソフトを同じタイミングで更新すると、エレベータ11a,11b,11c…からの更新完了通知が集中し、監視センタ13の回線が輻輳状態になる。監視センタ13の回線が輻輳状態になると、どこかの物件のエレベータに異常が発生した場合に対応に遅れが生じる可能性がある。
そこで、監視センタ13から各物件のエレベータ11a,11b,11c…の制御ソフトを遠隔操作により自動更新する場合には、制御ソフトを送るタイミングを物件毎にずらすものとする。
タイミングをずらす方法としては、物件毎に送信時間をずらす方法や、エリアに分けて送信時間をずらす方法などがある。これは、エレベータ制御装置30が実行する制御ソフトを更新する場合に限らず、遠隔監視装置20が実行する監視ソフトや、群管理制御装置41が実行する群管理制御ソフトを更新する場合も同様である。
また、ソフト更新の起点をエレベータ制御装置30にしてソフト更新する場合についても(第2の実施形態,図3参照)、エレベータ制御装置30から監視センタ13に対して最新版のソフトを要求するタイミングを各物件にずらすものとする。同様に、ソフト更新の起点を遠隔監視装置20にしてソフト更新する場合についても(第3の実施形態,図4参照)、遠隔監視装置20から監視センタ13に対して最新版のソフトを要求するタイミングを各物件にずらすものとする。
このように、各物件のソフト更新のタイミングをずらすことで、ソフト更新による情報のやり取りで監視センタ13の回線が輻輳状態になることを回避することができる。
以上述べた少なくとも1つの実施形態によれば、保守員を介在せずにソフトウェアを自動更新でき、ソフト更新中にエレベータの運転サービスを継続することのできるエレベータのソフト更新システムを提供することができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11,11a,11b,11c…エレベータ、12…通信ネットワーク、13…監視センタ、14…通信部、15…制御部、16…操作部、17…表示部、20…遠隔監視装置、21…通信部、22…制御部、22a…ソフト判別機能、22b…更新制御機能、23…操作部、24…メモリ、25…通信部、30,30a〜30c…エレベータ制御装置、31,31a〜31c…通信部、32,32a〜32c…第1の制御部、33,33a〜33c…第2の制御部、34,34a〜34c…メモリ、35,35a〜35c…メモリ、40…群管理システム、41…群管理制御装置、42…第1の制御部、43…第2の制御部、44,45…メモリ、50…制御装置。
Claims (11)
- 監視センタに通信ネットワークを介して接続される遠隔監視装置と、
少なくとも2系統の制御部を有し、エレベータの運転を制御するエレベータ制御装置とを備え、
上記遠隔監視装置が上記監視センタとは別の独立系監視センタに接続されている場合に、上記監視センタは、上記独立系監視センタに対して最新版のソフトウェアのリリース通知を行い、上記独立系監視センタから購入通知を受けたときに上記最新版のソフトウェアをソフト更新用として上記遠隔監視装置に送信するものであり、
上記遠隔監視装置は、
上記監視センタから上記最新版のソフトウェアを受信する受信手段と、
この受信手段によって受信された上記最新版のソフトウェアの種類を判別するソフト判別手段と、
このソフト判別手段によって上記最新版のソフトウェアが上記エレベータの運転制御用であると判別された場合に、上記最新版のソフトウェアを上記エレベータ制御装置に送って上記2系統の制御部の一方の制御部を更新処理する更新制御手段とを具備し、
上記エレベータ制御装置は、
上記2系統の制御部の一方の制御部がソフト更新中のときは他方の制御部を用いて上記エレベータの運転制御を行い、ソフト更新完了後、上記一方の制御部に切り替えて上記エレベータの運転制御を行うことを特徴とするエレベータのソフト更新システム。 - 上記遠隔監視装置は、
上記最新版のソフトウェアを一時的に保存する記憶手段を具備し、
上記更新制御手段は、
上記一方の制御部のソフト更新完了後、上記記憶手段に記憶された上記最新版のソフトウェアを上記エレベータ制御装置に送って上記他方の制御部を更新処理することを特徴とする請求項1記載のエレベータのソフト更新システム。 - 上記エレベータ制御装置は、
乗りかごが待機状態にあるときに上記2系統の制御部の切り替えを実行することを特徴とする請求項1記載のエレベータのソフト更新システム。 - 上記更新制御手段は、
上記エレベータ制御装置からの確認要求に応答して、上記監視センタから上記最新版のソフトウェアを取得し、これをソフト更新用として上記エレベータ制御装置に送ることを特徴とする請求項1記載のエレベータのソフト更新システム。 - 上記更新制御手段は、
上記エレベータ制御装置に現在使用中のソフトウェアのバージョンを確認し、その確認結果に応じて上記監視センタから上記最新版のソフトウェアを取得し、これをソフト更新用として上記エレベータ制御装置に送ることを特徴とする請求項1記載のエレベータのソフト更新システム。 - 監視センタに通信ネットワークを介して接続される遠隔監視装置と、
複数台のエレベータ号機毎に設けられ、それぞれに少なくとも2系統の制御部を有する複数のエレベータ制御装置とを備え、
上記遠隔監視装置が上記監視センタとは別の独立系監視センタに接続されている場合に、上記監視センタは、上記独立系監視センタに対して最新版のソフトウェアのリリース通知を行い、上記独立系監視センタから購入通知を受けたときに上記最新版のソフトウェアをソフト更新用として上記遠隔監視装置に送信するものであり、
上記遠隔監視装置は、
上記監視センタから上記最新版のソフトウェアを受信する受信手段と、
この受信手段によって受信された上記最新版のソフトウェアの種類を判別するソフト判別手段と、
このソフト判別手段によって上記最新版のソフトウェアが上記各エレベータ号機の運転制御用であると判別された場合に、上記最新版のソフトウェアを上記各エレベータ制御装置に送って上記2系統の制御部の一方の制御部を更新処理する更新制御手段とを具備し、
上記各エレベータ制御装置は、
上記2系統の制御部の一方の制御部がソフト更新中のときは他方の制御部を用いて上記各エレベータ号機の運転制御を行い、ソフト更新完了後、上記一方の制御部に切り替えて上記各エレベータ号機の運転制御を行うことを特徴とするエレベータのソフト更新システム。 - 上記遠隔監視装置は、
上記最新版のソフトウェアを一時的に保存する記憶手段を具備し、
上記更新制御手段は、
上記一方の制御部のソフト更新完了後、上記記憶手段に記憶された上記最新版のソフトウェアを上記各エレベータ制御装置に送って上記他方の制御部を更新処理することを特徴とする請求項6記載のエレベータのソフト更新システム。 - 監視センタに通信ネットワークを介して接続される遠隔監視装置と、
複数台のエレベータ号機毎に設けられた複数のエレベータ制御装置と、
これらのエレベータ制御装置を介して上記各エレベータ号機の運転を制御する少なくとも2系統の制御部を有する群管理制御装置と備え、
上記遠隔監視装置が上記監視センタとは別の独立系監視センタに接続されている場合に、上記監視センタは、上記独立系監視センタに対して最新版のソフトウェアのリリース通知を行い、上記独立系監視センタから購入通知を受けたときに上記最新版のソフトウェアをソフト更新用として上記遠隔監視装置に送信するものであり、
上記遠隔監視装置は、
上記監視センタから上記最新版のソフトウェアを受信する受信手段と、
この受信手段によって受信された上記最新版のソフトウェアの種類を判別するソフト判別手段と、
このソフト判別手段によって上記最新版のソフトウェアが上記各エレベータ号機の運転制御用であると判別された場合に、上記最新版のソフトウェアを上記群管理制御装置に送って上記2系統の制御部の一方の制御部を更新処理する更新制御手段とを具備し、
上記群管理制御装置は、
上記2系統の制御部の一方の制御部がソフト更新中のときは他方の制御部を用いて上記各エレベータ号機の運転制御を行い、ソフト更新完了後、上記一方の制御部に切り替えて上記各エレベータ号機の運転制御を行うことを特徴とするエレベータのソフト更新システム。 - 上記遠隔監視装置は、
上記最新版のソフトウェアを一時的に保存する記憶手段を具備し、
上記更新制御手段は、
上記一方の制御部のソフト更新完了後、上記記憶手段に記憶された上記最新版のソフトウェアを上記群管理制御装置に送って上記他方の制御部を更新処理することを特徴とする請求項8記載のエレベータのソフト更新システム。 - 上記遠隔監視装置と上記エレベータ制御装置は独立して設けられていることを特徴とする請求項1記載のエレベータのソフト更新システム。
- 上記遠隔監視装置と上記エレベータ制御装置は1つの制御装置内に設けられていることを特徴とする請求項1記載のエレベータのソフト更新システム。
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