JP6270649B2 - 流量調整弁及び圧力調整装置 - Google Patents

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Description

本発明は、圧電素子を備える流量調整弁と、同流量調整弁を備える圧力調整装置とに関する。
従来、圧電素子を備える流量調整弁として、例えば特許文献1に記載の調整弁が提案されている。こうした従来の流量調整弁を構成する弁体は、ダイヤフラム板に圧電素子を貼り付けて構成されている。そして、圧電素子に電力が供給されていない非通電時には、弁体が弁座に着座して流出部が閉塞され、調圧室内の流体が調圧室外に流出されない。一方、圧電素子に電力が供給される通電時には、弁体が変形することにより、弁体と弁座との間に隙間が形成されて流出部が開放される。これにより、調圧室内の流体が流出部を通じて調圧室外に流出される。
国際公開WO99/31420号公報
ところで、流入部を通じて調圧室内に流入する流体の温度が非常に低かったり、高かったりすることがある。この場合、調圧室内の温度の大幅な変化に伴い、弁体を構成するダイヤフラム板及び圧電素子の双方が収縮したり伸長したりすることとなる。
ここで、圧電素子を構成する材料とダイヤフラム板を構成する材料とでは、線熱膨張係数が異なることがある。この場合、調圧室内の温度変化に起因する伸縮度合いが、圧電素子とダイヤフラム板とで相違するため、弁体が変形してしまう。
例えば、調圧室内の温度変化によって、弁体は、その一部が弁座から離れる方向に突出するように変形することがある。この場合、非通電時であっても弁体と弁座との間に僅かな隙間が形成されることがある。すると、調圧室内の流体が当該隙間を通じて流出部から漏れ出るおそれがあり、流量調整弁の閉弁特性の悪化を招くことがある。
一方、調圧室内の温度変化によって、弁体は、その一部が弁座に近づく方向に突出するように変形し、非通電時では弁体と弁座との密着力が強くなりすぎることがある。この場合、圧電素子に電力を供給して流出部を開放させようとしても、弁体と弁座との間に十分な広さの隙間を形成することができないおそれがある。その結果、調圧室内の流体が流出部を通じて流出されにくくなり、流量調整弁の開弁特性の悪化を招くことがある。
すなわち、従来の流量調整弁にあっては、調圧室内の温度が大幅に変化するような場合には閉弁特性や開弁特性といった弁特性が悪化するおそれがある。
本発明の目的は、調圧室内の温度が変化しても弁特性を良好に維持することができる流量調整弁及び圧力調整装置を提供することにある。
上記課題を解決するための流量調整弁は、流入部を通じて流体が流入する調圧室内に配置されている弁体と、同弁体が着座する弁座と、を備え、弁体は、ダイヤフラム板に圧電素子を接合した構成となっており、圧電素子への通電によって弁体を変形させることにより流出部が開放され、調圧室内の流体が同流出部を通じて外部に流出される弁を前提としている。この場合、この流量調整弁は、軸方向における一端で前記弁座を支持する第1の筒状部材と、第1の筒状部材よりも径方向外側に配置され、軸方向における一端で弁体を支持する第2の筒状部材と、を備えている。そして、第2の筒状部材は、第1の筒状部材を構成する材料とは線熱膨張係数が異なる材料で構成されている。
上記構成によれば、通常の非通電時では、弁体は、弁座と、同弁座よりも径方向外側に位置する第2の筒状部材とによって支持されている。そして、調圧室内の温度が変化すると、調圧室内の各種部品は、温度変化に応じて収縮したり伸長したりし、圧電素子の伸縮量とダイヤフラム板の伸縮量との相違に応じて弁体が変形する。また、第2の筒状部材において弁体を支持する部位を支持部とした場合、第2の筒状部材の支持部と第1の筒状部材に支持されている弁座との軸方向における位置関係が、調圧室内の温度変化前と相違する。
ここで、調圧室内の温度変化に起因する弁体の変形態様は、実験やシミュレーションなどを通じて予め把握することができる。すなわち、第1の筒状部材を構成する材料と第2の筒状部材を構成する材料との組み合わせは、把握している弁体の変形態様に応じて決定することができる。そして、決定した材料で構成した各筒状部材を採用することにより、調圧室内の温度変化によって弁体が変形したとしても、当該変形を、第2の筒状部材の支持部と第1の筒状部材に支持される弁座との軸方向における位置関係の変化によって吸収することが可能となる。したがって、調圧室内の温度が変化しても弁特性を良好に維持することができるようになる。
ところで、ダイヤフラム板は、圧電素子を構成する材料よりも線熱膨張係数の大きい材料で構成されていることがある。この場合、例えば調圧室内の温度が低下されると、ダイヤフラム板及び圧電素子の双方が収縮することとなるが、ダイヤフラム板の収縮量は圧電素子の収縮量よりも多くなる。
そして、ダイヤフラム板において弁座に対向する面を第1の面とし、同第1の面の反対側に位置し、弁座に対向していない面を第2の面とした場合、弁体が、ダイヤフラム板の第2の面に圧電素子を接合した構成となっていることがある。上記のように、圧電素子を構成する材料よりも線熱膨張係数の大きい材料でダイヤフラム板が構成されている場合、例えば調圧室内の温度が低下されると、ダイヤフラム板において圧電素子が接合されている部分であるダイヤフラム板の接合部分は、その一部が弁座から離れる方向に突出するように変形することがある。すなわち、弁体は、その一部が弁座から離れる方向に突出するように変形するようになる。このように弁体が変形すると、非通電時であっても弁体と弁座との間に隙間が形成されやすくなる。
そこで、こうした場合、第2の筒状部材を、第1の筒状部材を構成する材料よりも線熱膨張係数の大きい材料で構成することが好ましい。この構成によれば、調圧室内の温度が低下されると、第2の筒状部材の軸方向への収縮量のほうが第1の筒状部材の軸方向への収縮量よりも大きい。すなわち、第2の筒状部材の支持部の軸方向への変位量が弁座の軸方向への変位量よりも大きくなる。そのため、調圧室内の温度低下に起因する弁体の上記変形を、第1の筒状部材と第2の筒状部材との軸方向への収縮量の相違によって吸収することができる。これにより、非通電時における流出部からの流体の漏出が抑制され、流量調整弁の閉弁特性を良好に維持することができるようになる。
なお、上記流量調整弁は、弁体を前記弁座側に付勢する付勢部材を備えるようにしてもよい。この場合、付勢部材は、弁体において第2の筒状部材に支持される部位よりも径方向内側の部位を付勢していることが好ましい。この構成によれば、例えば調圧室内の温度低下によって、上記ダイヤフラム板の接合部分の一部が弁座から離れる方向に突出したとしても、付勢部材からの付勢力によって当該接合部分を弁座側に押し付けることができる。そのため、非通電時に弁体が変形したとしても、弁体と弁座との間に隙間が形成されにくくなる。したがって、非通電時における流出部からの流体の漏出が抑制され、流量調整弁の閉弁特性を良好に維持することができるようになる。
一方、弁体が、ダイヤフラム板の第1の面に圧電素子を接合した構成となっていることがある。上記のように、圧電素子を構成する材料よりも線熱膨張係数の大きい材料でダイヤフラム板が構成されている場合、例えば調圧室内の温度が低下されると、ダイヤフラム板の接合部分は、その一部が弁座に近づく方向に突出するように変形することがある。すなわち、弁体は、その一部が弁座に近づく方向に突出するように変形するようになる。このように弁体が変形すると、非通電時における弁体と弁座との密着度合いが強くなりすぎ、通電時に弁体と弁座との間に十分な広さの隙間を形成できないおそれがある。
そこで、こうした構成の流量調整弁にあっては、第1の筒状部材を、第2の筒状部材を構成する材料よりも線熱膨張係数の大きい材料で構成することが好ましい。この構成によれば、調圧室内の温度が低下されると、第1の筒状部材の軸方向への収縮量のほうが第2の筒状部材の軸方向への収縮量よりも大きい。すなわち、弁座の軸方向への変位量が第2の筒状部材の支持部の軸方向への変位量よりも大きくなる。そのため、調圧室内の温度低下に起因する弁体の上記変形を、第1の筒状部材と第2の筒状部材との軸方向への収縮の相違によって吸収することができ、非通電時における弁体と弁座との密着度合いが大きくなりすぎることが抑制される。これにより、圧電素子への通電に伴う弁体の変形によって、同弁体と弁座との間に十分な広さの隙間が形成され、調圧室内の流体が、流出部を通じて適切に流出されるようになる。したがって、流量調整弁の開弁特性を良好に維持することができるようになる。
また、上記課題を解決するための圧力調整装置は、外部から供給される流体を減圧させる減圧弁と、上記の流量調整弁と、を備え、減圧弁によって減圧された流体が、流入部を通じて流量調整弁の調圧室に流入される。
上記構成によれば、減圧弁によって流体が減圧されると、流体の温度が低下される。そして、こうした低温の流体が流入部を通じて調圧室内に流入されることにより、調圧室内の温度が低下される。すると、ダイヤフラム板及び圧電素子の双方が収縮して弁体が変形することとなるが、こうした弁体の変形が、第1の筒状部材及び第2の筒状部材の軸方向への収縮量の相違によって吸収される。したがって、調圧室内の温度が変化しても弁特性を良好に維持させることができるようになる。
第1の実施形態の圧力調整装置を備える燃料供給装置から燃料が供給される内燃機関を示す概略構成図。 第1の実施形態の圧力調整装置の概略構成を示す断面図。 第1の実施形態の圧力調整装置を構成する流量調整弁の概略構成を示す断面図。 (a)は調圧室内の温度低下によってダイヤフラム板及び圧電素子が収縮する様子を説明する模式図、(b)はダイヤフラム板及び圧電素子の収縮によって弁体が変形した状態を示す模式図。 (a)は調圧室内の温度低下によって各筒状部材が軸方向に収縮する様子を説明する模式図、(b)は各筒状部材が軸方向に収縮した状態を示す模式図。 第1の実施形態の流量調整弁において、調圧室内の温度が低下した状態を示す断面図。 第2の実施形態の流量調整弁の概略構成を示す断面図。 第2の実施形態の流量調整弁において、調圧室内の温度が低下した状態を示す断面図。
(第1の実施形態)
以下、流量調整弁及び圧力調整装置を具体化した第1の実施形態を図1〜図6に従って説明する。
図1には、流体の一例である気体燃料としてCNG(圧縮天然ガス)が供給されることにより運転される内燃機関11が図示されている。こうした内燃機関11は、図1に示すように、CNGを供給する燃料供給装置20を備えている。内燃機関11の吸気通路12内には、運転者によるアクセル操作態様に応じて開度が調整されるスロットルバルブ13が設けられている。また、スロットルバルブ13よりも吸気下流側の吸気通路12内に、燃料噴射弁14からCNGが噴射される。そして、スロットルバルブ13を通過した吸入空気と燃料噴射弁14から噴射されたCNGとを含む混合気が気筒15の内部の燃焼室16内で燃焼することにより、ピストン17が往復動し、内燃機関11の出力軸であるクランク軸が所定の回転方向に回転する。
燃料供給装置20には、高圧のCNGを貯留するCNGタンク21と、CNGタンク21に接続される高圧燃料配管22とが設けられている。この高圧燃料配管22内を流動するCNGは本実施形態の圧力調整装置23によって減圧され、減圧後のCNGがデリバリパイプ24内に供給される。そして、デリバリパイプ24から供給されたCNGが燃料噴射弁14によって吸気通路12内に噴射される。
なお、燃料供給装置20には、圧力調整装置23よりも下流側の流体圧であるデリバリパイプ24内の燃料圧力を検出する圧力センサ25が設けられている。この圧力センサ25によって検出された燃料圧力は図示しない制御装置に入力され、この制御装置によって圧力調整装置23が制御される。すなわち、デリバリパイプ24内の燃料圧力は、圧力調整装置23によって調整可能である。
次に、図2を参照して、本実施形態の圧力調整装置23について説明する。
図2に示すように、圧力調整装置23は、金属などの導電材料で構成されている本体ボディ30を備えている。こうした圧力調整装置23には、CNGタンク21から本体ボディ30内に供給された高圧のCNGを規定圧まで減圧させる第1の減圧機構40と、デリバリパイプ24内の燃料圧力を微調整する第2の減圧機構50とが設けられている。
第1の減圧機構40について説明する。
図2に示すように、本体ボディ30内には、CNGタンク21から供給された高圧のCNGが流れる高圧流体流路32と、この高圧流体流路32が連通している減圧室31とが設けられており、この減圧室31内に第1の減圧機構40が配置されている。また、本体ボディ30内には、減圧室31内で第1の減圧機構40によって減圧されたCNGを第2の減圧機構50に導く供給路33が設けられている。
第1の減圧機構40は、減圧室31内を軸方向である図中左右方向に摺動するピストン41が設けられている。このピストン41にはその内部を軸方向に延びる連通路411が設けられており、この連通路411は、ピストン41の軸方向における両端に開口している。
減圧室31内においてピストン41の図中右側に位置する空間を「第1の空間311」とし、減圧室31内においてピストン41の図中左側に位置する空間を「第2の空間312」とする。この場合、第1の空間311は、高圧流体流路32に連通している一方で、供給路33と連通していない。また、第2の空間312は、高圧流体流路32と連通していない一方で、供給路33に連通している。そして、ピストン41の軸方向への摺動によって、第1の空間311及び第2の空間312の容積が変わるようになっている。
また、第1の減圧機構40には、第2の空間312の容積を小さくする方向である図中左方への付勢力をピストン41に対して付与する第1のスプリング42が設けられている。そして、第2の空間312内のCNG圧(流体圧)が高い場合、第1のスプリング42からの付勢力に抗してピストン41が第2の空間312の容積を大きくする方向である図中右方に摺動する。このとき、ピストン41の軸方向における一端(図中右端)がシール部材43に密接されると、ピストン41に設けられている連通路411の開口がシール部材43によって閉塞される。これにより、第1の空間311から第2の空間312にCNGが流れなくなる。
この状態で第2の空間312内のCNGが第2の減圧機構50側に流れ、第2の空間312内のCNG圧が低くなると、第1のスプリング42からの付勢力によって、ピストン41が第2の空間312の容積を狭くする方向である図中左方に摺動する。これにより、ピストン41がシール部材43から離れ、連通路411の開口が開放される。すると、第1の空間311内のCNGが、連通路411を通じて第2の空間312内に流れるようになる。ただし、第1の減圧機構40から第2の減圧機構50へのCNGの流量は、第2の空間312内のCNG圧が低く、ピストン41とシール部材43との間の隙間44が広いほど多くなる。すなわち、第2の空間312内のCNG圧が規定圧近傍で保持され、ほぼ規定圧のCNGが供給路33を通じて第2の減圧機構50に供給されるように、ピストン41の減圧室31内における軸方向位置が自動的に調整される。したがって、本実施形態の圧力調整装置23では、第1の減圧機構40により、外部から供給される高圧のCNGを減圧させる「減圧弁」の一例が構成される。
第2の減圧機構50について説明する。
図2に示すように、本体ボディ30内には、第1の減圧機構40によって減圧されたCNGが上記供給路33を通じて流入される収容室51が設けられている。供給路33における下流側は、2つに分岐されている。そして、2つに分岐された各通路331,332の双方が収容室51に接続されている。こうした各通路331,332のうち、収容室51の図中左側に接続される通路が「第1の上流側通路331」であり、収容室51の図中右側に接続される通路が「第2の上流側通路332」である。そして、第2の上流側通路332内には、通路断面積を狭くする第1の絞り52が設けられている。
収容室51内には、その周壁に沿って軸方向である図中左右方向に摺動可能なバルブ53が設けられている。そして、収容室51内は、バルブ53によって2つの空間511,512に区画されており、これら各空間511,512の容積は、バルブ53の軸方向への摺動によって変わるようになっている。
こうした収容室51内の2つの空間511,512のうち、図中左側に位置する空間を「第1の空間511」とし、図中右側に位置する空間を「第2の空間512」とする。この場合、第1の空間511は、第1の上流側通路331に連通する一方で、第2の上流側通路332と連通していない。また、第2の空間512は、第2の上流側通路332に連通する一方で、第1の上流側通路331と連通していない。さらに、第1の空間511は、CNGをデリバリパイプ24側に導くための下流側通路54と連通している。
この下流側通路54の収容室51との開口541は、軸方向一端の側壁(図2における左側の壁面)に設けられており、バルブ53によって閉塞可能である。すなわち、バルブ53が第1の空間511の容積を小さくする方向である図中左方に摺動されると、開口541がバルブ53によって閉塞される。ただし、このように開口541がバルブ53によって閉塞されている状態であっても、第1の上流側通路331と収容室51の第1の空間511との連通は維持される。
一方、開口541がバルブ53によって閉塞されている状態からバルブ53が第1の空間511の容積を大きくする方向である図中右方に摺動して開口541が開放されると、収容室51の第1の空間511内のCNGが開口541を通じて下流側通路54に流出するようになる。すると、第1の空間511内には、第1の上流側通路331を通じてCNGが流入される。このとき、収容室51内でのバルブ53の軸方向における位置を調整することにより、開口541の開度が調整される。その結果、下流側通路54へのCNGの流出量が調整され、ひいてはデリバリパイプ24内の燃料圧力が調整される。
また、収容室51内には第2のスプリング55が設けられており、この第2のスプリング55は、第1の空間511の容積を小さくする方向である図中左方への付勢力をバルブ53に付与している。
本体ボディ30の図中上部には調整弁用ボディ34が取り付けられているとともに、調整弁用ボディ34の図中上部には蓋部材35が取り付けられている。調整弁用ボディ34及び蓋部材35は、本体ボディ30を構成する材料と同一の材料で構成されている。そして、こうした調整弁用ボディ34と蓋部材35とにより調圧室60が形成されており、この調圧室60内に本実施形態の流量調整弁70が設けられている。すなわち、調整弁用ボディ34と蓋部材35とにより、内部に調圧室60が形成されている「ハウジング36」の一例が構成される。
調整弁用ボディ34は、有底略円筒形状をなしている。そして、調整弁用ボディ34の底壁341の径方向外側には、収容室51の第2の空間512内のCNGを調圧室60内に導くための流入部としての流入路61が設けられている。また、底壁341の中央には、開口が略円形状をなす凹部64が設けられ、凹部64の底面の中央には、調圧室60内のCNGを調圧室60外に流出させるための流出部としての流出孔62が設けられている。この流出孔62は、本体ボディ30に設けられている流出路63を通じて下流側通路54と接続されている。
そして、流量調整弁70が閉弁しているときには、調圧室60内のCNGの流出孔62を介した外部への流出が規制される。一方、流量調整弁70が開弁しているときには、流入路61を通じて調圧室60内に流入したCNGが、流出孔62及び流出路63を通じて下流側通路54内に流出されるようになっている。
すなわち、図2に示すように、流量調整弁70が開弁されると、収容室51の第2の空間512内のCNGが流入路61を通じて調圧室60内に流出され、第2の空間512内のCNG圧が低下される。すると、収容室51内では、バルブ53が第2の空間512を狭くする方向である図中右方に摺動され、下流側通路54の開口541の開度が広くなる。一方、流量調整弁70が閉弁されると、収容室51の第2の空間512内のCNGが調圧室60内に流出されなくなり、第2の空間512内のCNG圧が大きくなる。すると、収容室51内では、バルブ53が第1の空間511を狭くする方向である図中左方に摺動され、下流側通路54の開口541が狭くなる、又は開口541がバルブ53によって閉塞される。したがって、流量調整弁70の開弁時間を制御することにより、デリバリパイプ24内の燃料圧力を調整することができる。
次に、図3を参照して、本実施形態の流量調整弁70について説明する。
図3に示すように、流量調整弁70は、弁体71と、弁体71が着座する弁座74と、弁体71を挟んだ弁座74の反対側(図中上側)に配置されている付勢部材の一例である第3のスプリング75とを備えている。この第3のスプリング75は、弁体71を弁座74側である図中下側に付勢している。
弁体71は、金属製の薄板で構成される円盤状のダイヤフラム板72と、このダイヤフラム板72の径方向内側に接合されている圧電素子73とを有している。ダイヤフラム板72において弁座74に対向する側の面である図中下面を「第1の面721」とし、第1の面721の反対側の面であって、且つ弁座74に対向していない側の面である図中上面を「第2の面722」とした場合、圧電素子73は、ダイヤフラム板72の第2の面722に接合されている。
そして、圧電素子73に電力が供給されていない非通電時には、弁体71が弁座74に着座し、流量調整弁70が閉弁される。この場合、流出孔62が閉塞されるため、調圧室60内のCNGが外部に流出されない。一方、圧電素子73に電力が供給される通電時には、圧電素子73を備える弁体71が変形され、弁体71と弁座74との間に隙間が形成される。これにより、流量調整弁70が開弁され、流出孔62が開放される。すると、調圧室60内のCNGが、流出孔62を通じて外部に流出される。
ダイヤフラム板72は、その周縁723が調整弁用ボディ34と蓋部材35とにより図中上下方向である軸方向の両側から挟持された態様で、調圧室60内に配置されている。すなわち、調圧室60内は、ダイヤフラム板72によって、弁座74側の空間である図中下側の空間と、第3のスプリング75側の空間である図中上側の空間とに区切られている。また、ダイヤフラム板72において周縁723よりも径方向内側には、図中下側の空間と図中上側の空間とを連通させる貫通孔724が設けられている。
圧電素子73は、圧電セラミックスで構成されるとともに、円盤状をなしている。この圧電素子73は、ダイヤフラム板72の第2の面722に対し、径方向における中心を含む中央部分に接合されている。なお、圧電素子73の直径は、調整弁用ボディ34の底壁341に設けられている凹部64の開口径よりも僅かに小さい。
また、流量調整弁70は、凹部64内に圧入されている円筒形状の第2の筒状部材76を備えている。この第2の筒状部材76の軸方向における一端(図中上端)は調圧室60内に位置し、第2の筒状部材76の軸方向における他端(図中下端)は凹部64内に位置している。そして、第2の筒状部材76の軸方向の一端が、弁体71のダイヤフラム板72を支持する支持部761として機能している。
なお、第2の筒状部材76の外径は圧電素子73の直径よりも僅かに大きく、第2の筒状部材76の内径は圧電素子73の直径よりも僅かに小さい。また、弁体71において第2の筒状部材76に支持されている部位は、弁体71において第3のスプリング75から付勢力を受けている部位よりも径方向外側に位置している。
また、流量調整弁70は、流出孔62内に圧入されている円筒形状の第1の筒状部材77を備えている。すなわち、第1の筒状部材77は、第2の筒状部材76と同軸配置されている。こうした第1の筒状部材77の内側には、第2の絞り78が配置されている。
第1の筒状部材77の軸方向における一端(図中上端)は調圧室60内に位置し、第1の筒状部材77の軸方向における他端(図中下端)は流出孔62内に位置している。そして、こうした第1の筒状部材77の軸方向の一端が、シール部材としても機能する円環状の弁座74を支持している。なお、弁体71において弁座74と接触する部位は、弁体71において第3のスプリング75から付勢力を受けている部位よりも径方向内側に位置している。
なお、図3に示すように、調圧室60内の温度が常温とほぼ同等の通常時にあっては、第2の筒状部材76の支持部761は、軸方向である図中上下方向において、弁座74とほぼ同一位置に位置している。これに対し、調整弁用ボディ34と蓋部材35とによって挟持されているダイヤフラム板72の周縁723は、弁座74及び第2の筒状部材76の支持部761よりも、軸方向における底壁341側となる図中下側に位置している。すなわち、ダイヤフラム板72において圧電素子73が接合されている中央部分を「接合部分72a」とした場合、上記通常時では、ダイヤフラム板72を備える弁体71は、ダイヤフラム板72の接合部分72aが周縁723よりも軸方向で底壁341から離れる方向側である図中上側に位置するように撓んでいる。こうした弁体71の撓みを、「組み付けに起因する撓み」ということもある。
ところで、調圧室60内には、第1の減圧機構40によって減圧され、低温となったCNGが流入される。そのため、調圧室60内の温度が低下され、調圧室60内に配置されている各種部品が収縮される。
本実施形態の流量調整弁70を構成する弁体71にあっては、ダイヤフラム板72が、圧電素子73を構成する圧電セラミックスよりも線熱膨張係数の大きい材料(金属)で構成されている。そして、調圧室60内に低温のCNGが流入し、調圧室60内の温度が低下されると、図4(a)に示すように、圧電素子73及びダイヤフラム板72の双方が径方向内側に向けて収縮される。しかし、互いの線熱膨張係数が異なっているため、ダイヤフラム板72の収縮量X1が圧電素子73の収縮量X2よりも多くなる。その結果、図4(b)に示すように、ダイヤフラム板72は、その一部が第2の面722側に突出するように変形する。具体的には、ダイヤフラム板72の接合部分72aは、その径方向中心が図中上側に突出するように変形する。すなわち、弁体71は、その径方向にける中央が図中上側に突出するように変形する。なお、接合部分72aの径方向外側の部分の軸方向における位置と、接合部分72aの径方向中心の軸方向における位置との差分を、「第1の差分ΔZ1」というものとする。
また、第2の筒状部材76は、第1の筒状部材77よりも線熱膨張係数の大きい材料で構成されている。例えば、第1の筒状部材77をステンレス鋼で構成し、第2の筒状部材76をポリプロピレンで構成してもよい。これら各筒状部材76,77は、調圧室60内の温度変化に伴って軸方向に伸縮する。すなわち、調圧室60内に低温のCNGが流入し、調圧室60内の温度が低下されると、図5(a)に示すように、各筒状部材76,77は、軸方向に収縮する。このとき、第2の筒状部材76の収縮量Y2は第1の筒状部材77の収縮量Y1よりも多い。そのため、図5(b)に示すように、第2の筒状部材76の支持部761は、第1の筒状部材77に支持されている弁座74よりも、底壁341の近くに位置するようになる、すなわち図中下側に位置するようになる。なお、第2の筒状部材76の支持部761の軸方向における位置と、弁座74の軸方向における位置との差分を、「第2の差分ΔZ2」というものとする。
そして、このように弁座74及び第2の筒状部材76の支持部761が図中下側に下がることにより、図5(b)に二点鎖線で示すように、ダイヤフラム板72や圧電素子73の復元力、及び第3のスプリング75からの付勢力によって、組み付けに起因する弁体71の撓みが解消される。すなわち、ダイヤフラム板72の接合部分72aは、底壁341側となる図中下側に変位する。
次に、図6を参照して、本実施形態の圧力調整装置23の作用について説明する。
低温のCNGが流入路61を通じて調圧室60内に流入すると、調圧室60内の温度が低下される。すると、調圧室60内に配置されている各種部品が、温度低下に起因して収縮される。このとき、ダイヤフラム板72の接合部分72aは、その径方向中心が底壁341から離れる方向である図中上方に突出するように変形する(図4(b)参照)。そのため、こうしたダイヤフラム板72を備える弁体71は、こうしたダイヤフラム板72の変形態様に準じた形状となる。
また、第2の筒状部材76及び第1の筒状部材77の双方は、軸方向に収縮することとなる。この場合、第2の筒状部材76の収縮量Y2が第1の筒状部材77の収縮量Y1よりも多くなるため、図6に示すように、第2の筒状部材76の支持部761は、第1の筒状部材77に支持されている弁座74よりも軸方向において底壁341の近くに位置するようになる。
すると、こうした各筒状部材76,77の軸方向への収縮によって、組み付けに起因する弁体71の撓みが解消される。その結果、ダイヤフラム板72及び圧電素子73の復元力と、第3のスプリング75からの付勢力とによって、ダイヤフラム板72の接合部分72aが底壁341側となる図中下側に変位する。
これにより、ダイヤフラム板72は、図6に示すような形状となる。すなわち、ダイヤフラム板72の接合部分72aの径方向外側の部分は、ダイヤフラム板72の周縁723と軸方向においてほぼ同一位置に位置するようになる。こうした接合部分72aは、その径方向中心が底壁341から離れる方向に突出する凸形状となっている。しかし、接合部分72aの径方向外側の部分の軸方向における位置と、接合部分72aの中央の軸方向における位置との差分である第1の差分ΔZ1は、第2の筒状部材76の支持部761の軸方向における位置と、弁座74の軸方向における位置との差分である第2の差分ΔZ2よりも小さい。そのため、調圧室60内の温度が低下によってダイヤフラム板72が変形されても、ダイヤフラム板72を備える弁体71は、弁座74に着座している。
こうした状態で圧電素子73に電力が供給されると、ダイヤフラム板72がさらに変形する。このように圧電素子73に電力が供給されても、第1の筒状部材77及び第2の筒状部材76は軸方向に伸縮しない。そのため、圧電素子73への通電に起因するダイヤフラム板72の変形によって、弁体71と弁座74との間に隙間が形成される。すると、流出孔62が開放され、調圧室60内に流入したCNGが、流出孔62から調圧室60外に流出される。
以上、上記構成及び作用によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)本実施形態の流量調整弁70によれば、通常の非通電時では、弁体71は、弁座74と、弁座74よりも径方向外側に位置する第2の筒状部材76とによって支持されている。そして、調圧室60内の温度が低下されると、調圧室60内の各種部品は、温度低下に応じて収縮する。その結果、第2の筒状部材76の支持部761と第1の筒状部材77に支持されている弁座74との軸方向における位置関係が、調圧室60内の温度低下前と相違する。
ここで、調圧室60内の温度変化に起因する弁体71の変形態様は、実験やシミュレーションなどを通じて予め把握することができる。すなわち、第1の筒状部材77を構成する材料と第2の筒状部材76を構成する材料との組み合わせは、把握している弁体71の変形態様に応じて決定することができる。そして、決定した材料で構成した各筒状部材76,77を採用することにより、調圧室60内の温度変化によって弁体71が変形したとしても、当該変形を、第2の筒状部材76の支持部761と第1の筒状部材77に支持される弁座74との軸方向における位置関係の変化によって吸収することが可能となる。したがって、調圧室60内の温度が低下しても流量調整弁70の弁特性を良好に維持することができる。
(2)具体的には、第2の筒状部材76を、第1の筒状部材77を構成する材料よりも線熱膨張係数の大きい材料で構成した。そのため、調圧室60内の温度が低下されると、第2の筒状部材76の支持部761のほうが、第1の筒状部材77に支持される弁座74よりも軸方向において底壁341の近くに位置するようになる。その結果、ダイヤフラム板72の接合部分72aの径方向中心が底壁341から離れる方向に突出するようになっても、弁体71を弁座74に着座させることが可能となる。すなわち、調圧室60内の温度が低くなっても、流量調整弁70の閉弁特性を良好に維持することができる。
(3)また、第3のスプリング75は、弁座74に押し付けるように弁体71を付勢している。そのため、調圧室60内の温度低下によって、ダイヤフラム板72の接合部分72aの一部が弁座74から離れる方向に突出したとしても、第3のスプリング75からの付勢力によって当該接合部分72aを弁座74側に押し付けることができる。そのため、非通電時に弁体71が変形したとしても、弁体71と弁座74との間に隙間が形成されにくくなる。したがって、非通電時における流出孔62からのCNGの漏出が抑制され、流量調整弁70の閉弁特性を良好に維持することができる。
(4)そして、こうした流量調整弁70の駆動を制御することにより、デリバリパイプ24内の燃料圧力を高精度に調整することができる。
(第2の実施形態)
次に、流量調整弁の第2の実施形態を図7及び図8に従って説明する。以下の説明においては、第1の実施形態と相違する部分について主に説明するものとし、第1の実施形態と同一又は相当する部材構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。
図7に示すように、本実施形態の流量調整弁70の弁体71Aは、ダイヤフラム板72の第1の面721に圧電素子73が接合されている。すなわち、弁体71Aが弁座74に着座しているとき、圧電素子73が、弁座74及び第2の筒状部材76の支持部761に接触するようになっている。
そして、調圧室60内に低温のCNGが流入し、調圧室60内の温度が低下されると、図8に示すように、ダイヤフラム板72は、圧電素子73が接合されている面である第1の面721側に凸となるように変形する。具体的には、ダイヤフラム板72の接合部分72aは、その径方向中心が底壁341側に突出するように変形する。そのため、ダイヤフラム板72を備える弁体71Aは、ダイヤフラム板72の変形に準じ、その径方向にける中央が底壁341側に突出するように変形する。
そこで、本実施形態の流量調整弁70にあっては、第1の筒状部材77が、第2の筒状部材76よりも線熱膨張係数の大きい材料で構成されている。この場合、調圧室60内の温度低下に起因する第1の筒状部材77の軸方向への収縮量Y1が、第2の筒状部材76の軸方向への収縮量Y2よりも大きくなる。そのため、第1の筒状部材77に支持されている弁座74は、第2の筒状部材76の支持部761よりも軸方向において底壁341の近くに位置するようになる。
すなわち、調圧室60内の温度低下に起因して弁体71Aの一部が底壁341側に変位しても、弁体71Aを支持する弁座74及び第2の筒状部材76の支持部761もまた、底壁341側に変位する。しかも、弁座74よりも径方向外側に位置する支持部761は、弁座74よりも底壁341から離れた位置に位置するようになる。そのため、圧電素子73の周縁の底壁341側への変位が、支持部761によって制限され、結果として、圧電素子73の径方向中心の底壁341側への過度な変位が抑制される。これにより、圧電素子73を備える弁体71Aと弁座74との密着度合いが強くなりすぎることが抑制される。
そのため、こうした状況下で圧電素子73に電力が供給されると、弁体71Aの変形によって、同弁体71Aと弁座74との間に隙間が適切に形成される。その結果、流出孔62が開放され、調圧室60内のCNGが流出孔62を通じて調圧室60外に流出される。
以上、上記構成及び作用によれば、上記第1の実施形態における効果(1)に加え、以下に示す効果をさらに得ることができる。
(5)本実施形態の流量調整弁70では、第1の筒状部材77を、第2の筒状部材76を構成する材料よりも線熱膨張係数の大きい材料で構成した。そのため、調圧室60内の温度が低下されると、第1の筒状部材77に支持される弁座74のほうが、第2の筒状部材76の支持部761よりも軸方向において底壁341の近くに位置するようになる。その結果、ダイヤフラム板72の接合部分72aの径方向中心が底壁341に近づく方向に突出するようになっても、弁体71A(すなわち、圧電素子73)と弁座74との密着度合いが強くなりすぎることが抑制される。そのため、圧電素子73に電力を供給して弁体71Aを変形させることにより、弁体71Aと弁座74との間に隙間を適切に形成させることができる。したがって、調圧室60内の温度が低くなっても、流量調整弁70の開弁特性を良好に維持することができる。
(6)そして、こうした流量調整弁70の駆動を制御することにより、デリバリパイプ24内の燃料圧力を高精度に調整することができる。
なお、上記各実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・各実施形態において、圧電素子73への非通電時において弁体71,71Aと弁座74とによる流出孔62の閉塞を維持することができるのであれば、第3のスプリング75を省略してもよい。
・各実施形態において、流量調整弁70は、弁体71,71Aにおいて第2の筒状部材76に支持される部位と同一径方向位置の部位を第3のスプリング75が付勢する構成であってもよい。こうした構成であっても、上記各実施形態と同等の効果を得ることができる。
・圧力調整装置23を、CNGなどの気体燃料を供給する供給系以外の装置に採用してもよい。この場合、圧力調整装置23によって圧力の調整される流体は、空気などの気体であってもよいし、水などの液体であってもよい。
例えば、第2の実施形態の流量調整弁70を、調圧室60内に高温の流体が流入する装置に適用してもよい。高温の流体が調圧室60内に流入し、調圧室60内の温度が上昇されると、調圧室60内の各種部品が伸長することとなる。すなわち、弁体71Aにあっては、ダイヤフラム板72の伸長量が圧電素子73の伸長量よりも多くなる。そのため、ダイヤフラム板72の接合部分72aは、その径方向中心が底壁341から離れる方向に突出するように変形される。そして、こうしたダイヤフラム板72を備える弁体71Aは、変形したダイヤフラム板72に準じた形状となる。
また、第1の筒状部材77は、第2の筒状部材76を構成する材料よりも線熱膨張係数の大きい材料で構成されている。そのため、調圧室60内の温度上昇によって各筒状部材76,77が軸方向に伸長した場合、弁座74は、第2の筒状部材76の支持部761よりも軸方向において底壁341から離れた位置に位置するようになる。そのため、調圧室60内の温度上昇によって調圧室60内の各種部品が伸長しても、弁体71Aと弁座74との間に隙間が形成されにくく、流出孔62の閉塞状態を維持しやすくなる。したがって、調圧室60内の温度が上昇しても、流量調整弁70の閉弁特性の低下を抑制することができる。
・各実施形態において、第1の筒状部材77の内径が十分に小さいのであれば、第1の筒状部材77が絞りとしても機能するようになるため、調圧室60と、流出路63における下流側通路54との接続部分との間に、第2の絞り78を設けなくてもよい。
・各実施形態において、第2の絞り78を、流出路63内に配置してもよい。
23…圧力調整装置、40…減圧弁の一例である第1の減圧機構、60…調圧室、61…流入部としての流入路、70…流量調整弁、71,71A…弁体、72…ダイヤフラム板、721…第1の面、722…第2の面、73…圧電素子、74…弁座、75…付勢部材の一例である第3のスプリング、76…第2の筒状部材、77…第1の筒状部材。

Claims (4)

  1. 流入部を通じて流体が流入する調圧室内に配置されている弁体と、同弁体が着座する弁座と、を備え、前記弁体は、ダイヤフラム板に圧電素子を接合した構成となっており、
    前記圧電素子への通電によって前記弁体を変形させることにより流出部が開放され、前記調圧室内の流体が同流出部を通じて外部に流出される流量調整弁において、
    軸方向における一端で前記弁座を支持する第1の筒状部材と、
    前記第1の筒状部材よりも径方向外側に配置され、前記軸方向における一端で前記弁体を支持する第2の筒状部材と、を備え、
    前記ダイヤフラム板において前記弁座に対向する面を第1の面とし、同第1の面の反対側に位置し、前記弁座に対向していない面を第2の面とした場合、前記弁体は、前記ダイヤフラム板の前記第2の面に前記圧電素子を接合した構成となっており、
    前記ダイヤフラム板は、前記圧電素子を構成する材料よりも線熱膨張係数の大きい材料で構成され、
    前記第2の筒状部材は、前記第1の筒状部材を構成する材料よりも線熱膨張係数の大きい材料で構成されている
    ことを特徴とする流量調整弁。
  2. 前記弁体を前記弁座側に付勢する付勢部材を備え、
    前記付勢部材は、前記弁体において前記第2の筒状部材に支持される部位よりも径方向内側の部位を付勢している
    請求項に記載の流量調整弁。
  3. 流入部を通じて流体が流入する調圧室内に配置されている弁体と、同弁体が着座する弁座と、を備え、前記弁体は、ダイヤフラム板に圧電素子を接合した構成となっており、
    前記圧電素子への通電によって前記弁体を変形させることにより流出部が開放され、前記調圧室内の流体が同流出部を通じて外部に流出される流量調整弁において、
    軸方向における一端で前記弁座を支持する第1の筒状部材と、
    前記第1の筒状部材よりも径方向外側に配置され、前記軸方向における一端で前記弁体を支持する第2の筒状部材と、を備え、
    前記ダイヤフラム板において前記弁座に対向する面を第1の面とし、同第1の面の反対側に位置し、前記弁座に対向していない面を第2の面とした場合、前記弁体は、前記ダイヤフラム板の前記第1の面に前記圧電素子を接合した構成となっており、
    前記ダイヤフラム板は、前記圧電素子を構成する材料よりも線熱膨張係数の大きい材料で構成され、
    前記第1の筒状部材は、前記第2の筒状部材を構成する材料よりも線熱膨張係数の大きい材料で構成されている
    ことを特徴とする流量調整弁。
  4. 外部から供給される流体を減圧させる減圧弁と、
    請求項1〜請求項のうち何れか一項に記載の流量調整弁と、を備え、
    前記減圧弁によって減圧された流体が、前記流入部を通じて前記流量調整弁の前記調圧室に流入される
    圧力調整装置。
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