JP2015161349A - パイロット圧調整装置、サーボ弁、および、アクチュエータ - Google Patents

パイロット圧調整装置、サーボ弁、および、アクチュエータ Download PDF

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Abstract

【課題】圧電素子の破損を低減し信頼性を向上する。
【解決手段】積層された圧電素子をケーシング内に備え、圧電素子が積層される積層方向にエンド部材16をストローク可能な圧電ユニット6と、エンド部材16に押圧されエンド部材16と共に積層方向にストロークする押圧部材11と、圧電ユニット6を収容してケーシング15を少なくとも外周側から保持するホルダ13と、エンド部材16とは反対側の押圧部材11の端部16aとの間に作動流体が流れる流路を形成するノズル12と、を備え、ホルダ13は、ケーシング15の外周面15aとの間で第一の間隙G1を形成する第一内周面28と、積層方向における第一内周面28の両側に配され、第一の間隙G1よりも小さい第二の間隙G2を形成する第二内周面29と、を備える。
【選択図】図2

Description

この発明は、パイロット圧調整装置、サーボ弁、および、アクチュエータに関する。
油などの作動流体により駆動されるアクチュエータにおいては、緻密な動作が必要な場合にサーボ弁を用いることがある。このようなアクチュエータを駆動するためのサーボ弁は、大きな制御量、および、高応答性が要求されることが多い。
特許文献1には、大きな制御量、および、高い応答性を実現するために、圧電素子によって変位される可変絞りによってサーボ弁のパイロット圧を調整する技術が開示されている。この場合、パイロット圧に応じてサーボ弁のスプール位置が変位する。
また、特許文献2には、サーボ弁のスプール位置を決めるためのパイロット圧調整装置として、バイモルフ型圧電素子や、積層型圧電素子を用いて圧力調整絞りを作動させる技術が開示されている。
特開平1−93680号公報 特許第5232714号公報
ところで、上述した圧電素子は、一般に、その伸縮する積層方向に直交する横方向の力に対して脆い。そのため、圧電素子を備えるユニットと、圧電素子によって変位されるロッドなどの部材とが正確に位置決めされていないと、圧電素子に対して圧電素子の積層方向に直交する横方向の力が作用してしまい、圧電素子が破損する可能性がある。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、圧電素子の破損を低減し信頼性を向上することが可能なパイロット圧調整装置、サーボ弁、および、アクチュエータを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために以下の構成を採用する。
この発明に係るパイロット圧調整装置は、積層された圧電素子をケーシング内に備え、前記圧電素子が積層される積層方向にエンド部材をストローク可能な圧電ユニットと、前記エンド部材に押圧され前記エンド部材と共に前記積層方向にストロークする押圧部材と、前記圧電ユニットを収容して前記ケーシングを少なくとも外周側から保持するホルダと、前記エンド部材とは反対側の前記押圧部材の端部との間に作動流体が流れる流路を形成するノズルと、を備え、前記ホルダは、前記ケーシングの外周面との間で第一の間隙を形成する第一内周面と、前記積層方向における前記第一内周面の両側に配され、前記第一の間隙よりも小さい第二の間隙を形成する第二内周面と、を備える。
このように構成することで、積層方向における第一内周面の両側で、ホルダの内周面と圧電ユニットの外周面との隙間を小さくすることができる。これにより、圧電ユニットを少なくとも積層方向の2カ所でホルダに対して正確に位置決めすることができる。そのため、圧電ユニットのエンド部材と、押圧部材との同軸度、および、平行度を確保することができる。また、ケーシングの外周面と第一内周面との間隙が、ケーシングの外周面と第二内周面との間隙に対して大きく形成されていることで、圧電ユニットをホルダ内に円滑に収容することができる。
さらに、この発明に係るパイロット圧調整装置は、上記パイロット圧調整装置において、前記ホルダは、前記圧電ユニットを保持する第一ホルダと、前記押圧部材を摺動可能に支持する第二ホルダと、を備え、前記第一ホルダは、前記第二ホルダに嵌め合いにより取り付けられていてもよい。
このように構成することで、第二ホルダに対して押圧部材を取り付けた後に、第二ホルダに対して第一ホルダを取り付けることができる。また、第一ホルダを第二ホルダに嵌め合いにより取り付けるため、第一ホルダと第二ホルダとの同軸度を確保できる。その結果、圧電素子の破損を低減しつつ、組立性を向上することができる。
この発明に係るサーボ弁は、作動流体を供給する第一流体供給部、および、第二流体供給部と、前記第一流体供給部から供給される作動流体によりパイロット圧力を調整する上記パイロット圧調整装置と、前記パイロット圧調整装置により調整されたパイロット圧力に応じて、前記第二流体供給部から供給される作動流体の圧力を調整するスプールと、を備える。
このように構成することで、パイロット圧調整装置における圧電素子の破損を低減できるため、圧電ユニットによる高応答を実現しつつサーボ弁の信頼性を向上できる。
この発明に係るアクチュエータは、上記サーボ弁を備え、前記サーボ弁により調整された作動流体によって駆動する。
このように構成することで、大きな制御量、および、高い応答性を確保しつつ、アクチュエータの信頼性を向上できる。
この発明に係るパイロット圧調整装置、サーボ弁、および、アクチュエータによれば、圧電素子の破損を低減し信頼性を向上できる。
この発明の実施形態におけるアクチュエータの概略構成図である。 この発明の実施形態におけるパイロット圧調整装置、及び、サーボ弁の拡大図である。
以下、この発明の一実施形態に係るパイロット圧調整装置、サーボ弁、および、アクチュエータについて説明する。
図1は、この発明の実施形態におけるアクチュエータの概略構成図である。
この実施形態におけるアクチュエータ1は、内燃機関の吸気バルブ、および、排気バルブを作動させるアクチュエータである。
ここで、アクチュエータを用いて吸気バルブ、および、排気バルブを作動させる場合、吸気バルブ、および、排気バルブを一般的なカムにより作動させる場合よりも、複雑な動作が可能となる。とりわけ、燃費向上や、排気ガス中の有害物質を低減するための試験などにおいては、アクチュエータを用いて吸気バルブ、および、排気バルブを作動させることが有効である。
図1に示すように、この実施形態におけるアクチュエータ1は、サーボ弁2と、アクチュエータ本体3と、を備えている。
サーボ弁2は、アクチュエータ本体3を駆動するための作動流体の圧力を電気的に制御する。このサーボ弁2は、パイロット圧調整装置4と、サーボ弁本体5と、を備えている。
パイロット圧調整装置4は、第一ポンプ(第一流体供給部)P1から供給されるパイロット用流体の圧力(以下、単にパイロット圧力と称する)を調整して、パイロット用流体をサーボ弁本体5に供給する。このパイロット圧調整装置4は、印加電圧に応じて伸縮する圧電素子を有したピエゾアクチュエータ(圧電ユニット)6を備えている。パイロット圧調整装置4は、ピエゾアクチュエータ6を作動させてタンク23へ繋がるドレン流路24の面積を変化させることで、パイロット圧力を調整する。
サーボ弁本体5は、パイロット圧調整装置4の圧力を増幅する。より具体的には、サーボ弁本体5は、パイロット圧力に応じて第二ポンプP2から供給される作動流体の圧力を調整し、この圧力調整された作動流体をアクチュエータ本体3へ供給する。サーボ弁本体5は、内部にスプール7を備えている。このスプール7は、パイロット圧力に応じてその長手方向に変位可能となっている。
スプール7は、パイロット圧力が相対的に高い場合に、第二ポンプP2(第二流体供給部)から供給される作動流体をドレンDに逃がす量を少なくして圧力低下を小さくする。一方で、スプール7は、パイロット圧力が相対的に低い場合に、第二ポンプP2から供給される作動流体をドレンDに逃がす量を多くして圧力低下を大きくする。つまり、サーボ弁本体5は、パイロット圧力によりスプール7を作動させることで、第二ポンプP2から供給される作動流体の圧力を調整する。
アクチュエータ本体3は、作動流体の圧力に応じて出没するロッド8を備えている。この実施形態におけるロッド8には、その端部に、内燃機関の排気バルブ又は吸気バルブ(何れも図示せず)が取り付けられる。アクチュエータ本体3は、例えば、作動流体の圧力が相対的に高い場合に、ロッド8が突出する方向(図1中、紙面下方向)に変位する。また、アクチュエータ本体3は、例えば、作動流体の圧力が相対的に低い場合に、ロッド8が没入する方向(図1中、紙面上方向)に変位する。つまり、この実施形態の一例におけるアクチュエータ本体3は、ロッド8の動作によって排気バルブ又は吸気バルブの開閉を行う。
図2は、この発明の実施形態におけるパイロット圧調整装置を拡大した断面図である。
図2に示すように、パイロット圧調整装置4は、ピエゾアクチュエータ6と、押圧部材11と、ノズル12と、ホルダ13と、を備えている。
ピエゾアクチュエータ6は、円筒状のケーシング15を備えている。ピエゾアクチュエータ6は、このケーシング15の内部に、軸線方向に向かって多層に積層されたピエゾ素子(圧電素子)Pを有している。ピエゾアクチュエータ6は、エンド部材16を更に備えている。エンド部材16は、ピエゾ素子Pの伸縮に応じてピエゾ素子の積層方向(以下、単に積層方向と称する)に変位する。このエンド部材16の端部16aは、ケーシング15の端面に形成された孔(図示せず)を介してケーシング15の外部に露出している。つまり、エンド部材16がピエゾ素子Pの圧電効果によってストロークすることによって、ケーシング15の外部に露出したエンド部材16の端部16aもストロークすることとなる。
押圧部材11は、上記エンド部材16と共に積層方向にストローク可能とされている。押圧部材11は、受圧部17と、ロッド部18とを備えている。
受圧部17は、上記エンド部材16の端部16aを位置決めする凹部17bが中央に形成された円盤状に形成されている。
ロッド部18は、積層方向の外側に向かって延びる円柱状に形成されている。ロッド部18の端部18aは、ノズル12の端面12aとの間に隙間S1を形成する。
押圧部材11は、弾性部材19により、ピエゾアクチュエータ6側に付勢されている。より具体的には、押圧部材11の受圧部17が、ロッド部18よりも径方向外側で、複数の弾性部材19によってピエゾアクチュエータ6側に押圧されている。この弾性部材19により押圧部材11が付勢されることで、ロッド部18がエンド部材16の変位(ストローク)に常に追従するようになっている。この実施形態における弾性部材19として、コイルばねを図示しているが、弾性部材19はコイルばねに限られるものではない。
ノズル12は、ロッド部18の端部18aと対向する端面12aを備える。ノズル12は、その内部に端面12a側に開口する流路20備えている。この流路20は、サーボ弁本体5に接続される主流路21(図1参照)から分岐している。そのため、流路20には、第一ポンプP1から供給されたパイロット用流体の一部が分流することとなる。また、ノズル12およびロッド部18の周囲には、空間22が形成されている。この空間22は、パイロット用流体を貯留するタンク23に連通するドレン流路24に連通している。つまり、ノズル12とロッド部18との隙間S1の大きさに応じて、主流路21からドレン流路24へと流出するパイロット用流体の流量が変化する。言い換えれば、隙間S1の大きさを調整することで、主流路21におけるパイロット用流体の圧力を調整することが可能となっている。
ホルダ13は、上述したピエゾアクチュエータ6、押圧部材11、および、弾性部材19を収容する。ホルダ13は、第一ホルダ26と、第二ホルダ27とを備えている。
第一ホルダ26は、ピエゾアクチュエータ6を収容し、ピエゾアクチュエータ6のケーシング15を少なくとも外周側から保持する。第一ホルダ26は、その内部に円柱状の空間が形成された筒状に形成されている。
第一ホルダ26は、ケーシング15の外周面15aとの間で第一の間隙G1を形成する第一内周面28を備えている。この第一内周面28は、第一ホルダ26の軸線方向(言い換えれば、積層方向)における中間部に形成されている。第一ホルダ26は、軸線方向における第一内周面28の両側に、第二内周面29を更に備えている。言い換えれば、第一ホルダ26には、二つの第二内周面29,29の間に第一内周面28が形成されている。これら第二内周面29は、外周面15aとの間で第一の間隙G1よりも小さい第二の間隙G2を形成する。
ここで、例えば、第一の間隙G1を300μm程度とした場合、第二の間隙G2は、第一の間隙G1よりも小さい50μm程度とすることができる。第二の間隙G2は、設計値であるため、実際には、第一ホルダ26に対してケーシング15が接触し、その摩擦力によりケーシング15が第一ホルダ26に保持されることとなる。
また、例えば、第一内周面28の積層方向における長さL1は、第一内周面28のエンド部材16側に形成された第二内周面29の積層方向における長さL2と同程度とされている。また、積層方向でエンド部材16とは反対側に形成される第二内周面29の積層方向における長さL3は、第一内周面28の積層方向における長さL1の半分程度とされ十分に短く形成されている。
第二ホルダ27は、主に、押圧部材11と弾性部材19を収容する。第二ホルダ27は、収容部30と、孔部31と、固定部32とを備えている。
収容部30は、押圧部材11の受圧部17および弾性部材19を収容する円柱状の空間を形成する。この収容部30には、積層方向と直交する方向に広がる円環状の支持面30aが形成されている。上述した弾性部材19は、この支持面30aと受圧部17との間に僅かに圧縮された状態で挟まれている。
孔部31は、押圧部材11のロッド部18が挿通される貫通孔を備えている。言い換えれば、孔部31により、ロッド部18が摺動可能に支持されている。この孔部31の貫通孔は、収容部30よりも十分に小さな内径の丸孔とされている。ロッド部18の端部18aは、この孔部31を介してホルダ13の外部に露出される。ここで、ロッド部18の外周面には、複数のリング状溝18bが形成されている。これらリング状溝18bは、作動流体を潤滑油として摺動部分に留めてロッド部18の外周面18cにおける油膜切れを抑制している。
第一ホルダ26と第二ホルダ27とは、互いの軸線が一直線上に配されて互いの芯が合わさるように(言い換えれば、同軸度、および、平行度を確保するために)、嵌め合い(いわゆるインロー)により接合されている。第二ホルダ27が嵌め合わされる第一ホルダ26の端部側の外周面26aは、段差部33を介して縮径されている。一方で、第一ホルダ26に嵌め合わされる第二ホルダ27の基部側の内周面34は、段差部35を介して拡径されている。また、第一ホルダ26に第二ホルダ27が接合された状態で、第二ホルダ27の基部側の外周面36は、段差部33よりも上方の第一ホルダ26の外周面37と面一とされている。第二ホルダ27を第一ホルダ26に接合する際に、第二ホルダ27の基部側の縁部38は、段差部33に突き当たるようになっている。これにより、第一ホルダ26に対して第二ホルダ27が積層方向に正確に位置決めされる。
ここで、第二ホルダ27の収容部30は、押圧部材11の受圧部17の外周面17aとの間に第三の間隙G3を形成する内周面40を備えている。第二ホルダ27の孔部31は、ロッド部18の外周面18cとの間に第四の間隙G4を形成する内周面41を備えている。これら第三の間隙G3、および、第四の間隙G4は、ロッド部18が摺動可能な範囲で、いずれも第二の間隙G2と同程度、又は、第二の間隙G2よりも僅かに大きく形成されている。つまり、第二ホルダ27と、押圧部材11とは、同軸度、および、平行度が十分に確保されている。
上述したホルダ13は、主流路21やドレン流路24等が形成されるブロック42の円柱状の凹部43に対して嵌め合いによって取り付けられている。この凹部43の底部44に上述したノズル12が取り付けられている。ノズル12は、凹部43に対して十分な同軸度及び平行度が確保されている。
第一ホルダ26は、第二ホルダ27とは反対側の開口部を閉塞する蓋部45を備えている。この蓋部45は、ピエゾアクチュエータ6を押圧可能とされている。蓋部45は、2種類のボルト46a,46bにより第一ホルダ26に固定される。この蓋部45は、ボルト46a,46bによって積層方向における位置調整が可能となっている。つまり、蓋部45の位置をボルト46a,46bによって調整することでピエゾアクチュエータ6の積層方向における位置を微調整することが可能となっている。
ここで、蓋部45には、蓋部45を貫通する2種類の孔部47a,47bが形成されている。孔部47aには、ボルト46aをねじ込むことが可能な雌ネジが形成されている。孔部47bは、ボルト46bのネジの呼び径よりも大きな遊挿孔となっている。また、蓋部45には、孔部47bの延長上に、ボルト46bをねじ込むことが可能な雌ネジ部48が形成されている。
つまり、ボルト46aを孔部47aにねじ込むことで、ボルト46aの端部が第一ホルダ26を押圧する。これにより、ボルト46aから蓋部45に対して第一ホルダ26から離間する方向の力が作用する。一方で、ボルト46bを孔部47bに挿通し雌ネジ部48にねじ込むことで、ボルト46bの頭部が蓋部45を第一ホルダ26側に押圧する。これにより、ボルト46bから蓋部45に対して第一ホルダ26に接近する方向の力が作用する。このようにすることで、ボルト46bに適正な軸力を掛けることが可能となり、その結果、蓋部45の積層方向における位置を精度よく調整することが可能となる。
ここで、図示を省略したが、上述したパイロット圧調整装置4には、シールが必要な箇所に適宜Oリングなどのシール部材50が取り付けられている。
この実施形態におけるアクチュエータ1は上述した構成を備えている。次に、上述したパイロット圧調整装置4の組立方法について説明する。
まず、第二ホルダ27の内部に、押圧部材11、および、弾性部材19を配置する。
次いで、第二ホルダ27を第一ホルダ26に嵌め合いにより取り付ける。
さらに、第一ホルダ26にピエゾアクチュエータ6を挿入して、ピエゾアクチュエータ6を第一ホルダ26に取り付ける。
また、蓋部45をボルト46a,46bにより第一ホルダ26に取り付ける。
その後、ボルト46a,46bによって蓋部45の位置を調整して、第一ホルダ26に対するピエゾアクチュエータ6の積層方向の位置を調整する。
したがって、上述した実施形態のパイロット圧調整装置4によれば、積層方向における第一内周面28の両側で、ホルダ13の第二内周面29とピエゾアクチュエータ6の外周面15aとの第二の間隙G2を小さくすることができる。これにより、ピエゾアクチュエータ6を少なくとも積層方向の2カ所でホルダ13に対して正確に位置決めすることができる。そのため、ピエゾアクチュエータ6のエンド部材16と、押圧部材11との同軸度、および、平行度を十分に確保することができる。
その結果、エンド部材16を押圧部材11により積層方向に直交する横方向の力が作用することを低減することができるため、ピエゾアクチュエータ6の破損を低減し信頼性を向上できる。
また、ピエゾアクチュエータ6のケーシング15の外周面15aと第一内周面28との第一の間隙G1が、ケーシング15の外周面15aと第二内周面29との第二の間隙G2に対して大きく形成されていることで、ピエゾアクチュエータ6をホルダ13内にスライドさせて挿入する場合に、ケーシング15とホルダ13との対向する積層方向の全域が第二の間隙G2とされる場合と比較して、円滑にピエゾアクチュエータ6をホルダ13内に収容することができる。
さらに、第二ホルダ27に対して押圧部材11を取り付けた後に、第二ホルダ27に対して第一ホルダ26を取り付けることができる。また、第一ホルダ26を第二ホルダ27に嵌め合いにより取り付けるため、第一ホルダ26と第二ホルダ27との同軸度を確保できる。その結果、ピエゾ素子Pの破損を低減しつつ、組立性を向上することができる。
また、上述した実施形態のサーボ弁2によれば、パイロット圧調整装置4におけるピエゾ素子の破損を低減できるため、ピエゾアクチュエータ6による高応答を実現しつつサーボ弁2の信頼性を向上することができる。
さらに、上述した実施形態のアクチュエータ1によれば、大きな制御量、および、高い応答性を確保しつつ、アクチュエータ1の信頼性を向上することができる。
なお、この発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態で挙げた具体的な形状や構成等は一例にすぎず、適宜変更が可能である。
例えば、上述した実施形態においては、ホルダ13が第一ホルダ26と第二ホルダ27とに2分割可能な場合について説明した。しかし、ホルダ13は、第一ホルダ26と第二ホルダ27とを分割不能に一体形成するようにしても良く、また、3分割以上に分割可能に構成しても良い。
さらに、上述した実施形態においては、ピエゾアクチュエータ6の直径がその軸線方向で一定な場合を一例に説明した。しかし、この構成に限られるものではなく、例えば、ピエゾアクチュエータ6の直径が軸線方向で変化する場合にも適用可能である。
また、上述した実施形態においては、アクチュエータ1を内燃機関の排気バルブ、および、吸気バルブを駆動するアクチュエータとして用いる一例について説明した。しかし、アクチュエータ1は、ロッド8のストロークにより作動するものであれば、内燃機関のバルブ開閉以外に適用しても良い。さらに、実施形態においては、アクチュエータ本体3がロッド8をストロークさせる場合について説明したが、作動流体により駆動するアクチュエータであればよく、例えば、ロッド8のストローク以外の動作を行うアクチュエータにも適用可能である。
さらに、上述した実施形態においては、ピエゾアクチュエータ6の断面輪郭が円形に形成され、ホルダ13の内周断面が円形に形成される場合について説明した。しかし、ピエゾアクチュエータ6、および、ホルダ13の形状は、これらの形状に限られない。例えば、断面多角形状に形成しても良い。さらに、全周に渡ってピエゾアクチュエータ6の外周面15aとホルダ13の第二内周面29との間隙が第一の間隙G1、および、第二の間隙G2とされる場合について説明した。しかし、第二の間隙G2は、全周に渡って形成される場合に限られない。ホルダ13に対してピエゾアクチュエータ6の上記横方向への相対変位を規制できればよく、第二の間隙G2は、例えば、周方向に間隔を空けて3箇所以上に形成されていればよい。
1 アクチュエータ
2 サーボ弁
3 アクチュエータ本体
4 パイロット圧調整装置
5 サーボ弁本体
6 ピエゾアクチュエータ(圧電ユニット)
7 スプール
8 ロッド
11 押圧部材
12 ノズル
12a 端面
13 ホルダ
15 ケーシング
15a 外周面
16 エンド部材
16a 端部
17 受圧部
17a 外周面
17b 凹部
18 ロッド部
18a 端部
18b 溝
18c 外周面
19 弾性部材
20 流路
21 主流路
22 空間
23 タンク
24 ドレン流路
26 第一ホルダ
26a 外周面
27 第二ホルダ
28 第一内周面
29 第二内周面
30 収容部
30a 支持面
31 孔部
32 固定部
33 段差部
34 内周面
35 段差部
36 外周面
37 外周面
38 縁部
40 内周面
41 内周面
42 ブロック
43 凹部
45 蓋部
46a,46b ボルト
47a,47b 孔部
48 雌ネジ部
50 シール部材
G1 第一の間隙
G2 第二の間隙
G3 第三の間隙
G4 第四の間隙
P ピエゾ素子(圧電素子)
P1 第一ポンプ(第一流体供給部)
P2 第二ポンプ(第二流体供給部)
S1 隙間

Claims (4)

  1. 積層された圧電素子をケーシング内に備え、前記圧電素子が積層される積層方向にエンド部材をストローク可能な圧電ユニットと、
    前記エンド部材に押圧され前記エンド部材と共に前記積層方向にストロークする押圧部材と、
    前記圧電ユニットを収容して前記ケーシングを少なくとも外周側から保持するホルダと、
    前記エンド部材とは反対側の前記押圧部材の端部との間に作動流体が流れる流路を形成するノズルと、
    を備え、
    前記ホルダは、
    前記ケーシングの外周面との間で第一の間隙を形成する第一内周面と、
    前記積層方向における前記第一内周面の両側に配され、前記第一の間隙よりも小さい第二の間隙を形成する第二内周面と、を備えるパイロット圧調整装置。
  2. 前記ホルダは、
    前記圧電ユニットを保持する第一ホルダと、
    前記押圧部材を摺動可能に支持する第二ホルダと、を備え、
    前記第一ホルダは、前記第二ホルダに嵌め合いにより取り付けられる請求項1に記載のパイロット圧調整装置。
  3. 作動流体を供給する第一流体供給部、および、第二流体供給部と、
    前記第一流体供給部から供給される作動流体によりパイロット圧力を調整する請求項1又は2に記載のパイロット圧調整装置と、
    前記パイロット圧調整装置により調整されたパイロット圧力に応じて、前記第二流体供給部から供給される作動流体の圧力を調整するスプールと、を備えるサーボ弁。
  4. 請求項3に記載のサーボ弁を備え、
    前記サーボ弁により調整された作動流体によって駆動するアクチュエータ。
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