JP2008008281A - 燃料噴射弁 - Google Patents
燃料噴射弁 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008008281A JP2008008281A JP2007033737A JP2007033737A JP2008008281A JP 2008008281 A JP2008008281 A JP 2008008281A JP 2007033737 A JP2007033737 A JP 2007033737A JP 2007033737 A JP2007033737 A JP 2007033737A JP 2008008281 A JP2008008281 A JP 2008008281A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- fuel
- chamber
- valve member
- pressure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 239000000446 fuel Substances 0.000 title claims abstract description 186
- 238000002347 injection Methods 0.000 title claims description 91
- 239000007924 injection Substances 0.000 title claims description 91
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims abstract description 32
- 238000007789 sealing Methods 0.000 claims description 25
- 238000000926 separation method Methods 0.000 claims 1
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 abstract description 51
- 238000000638 solvent extraction Methods 0.000 abstract 1
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 6
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 5
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 230000000087 stabilizing effect Effects 0.000 description 4
- YCKRFDGAMUMZLT-UHFFFAOYSA-N Fluorine atom Chemical compound [F] YCKRFDGAMUMZLT-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 229910052731 fluorine Inorganic materials 0.000 description 3
- 239000011737 fluorine Substances 0.000 description 3
- 125000006850 spacer group Chemical group 0.000 description 3
- 230000008602 contraction Effects 0.000 description 2
- 229920001971 elastomer Polymers 0.000 description 2
- 230000001788 irregular Effects 0.000 description 2
- 238000005192 partition Methods 0.000 description 2
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 229920001973 fluoroelastomer Polymers 0.000 description 1
- 230000014509 gene expression Effects 0.000 description 1
- 238000009499 grossing Methods 0.000 description 1
- 238000012856 packing Methods 0.000 description 1
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 1
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 1
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 1
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 1
- 239000007921 spray Substances 0.000 description 1
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M61/00—Fuel-injectors not provided for in groups F02M39/00 - F02M57/00 or F02M67/00
- F02M61/04—Fuel-injectors not provided for in groups F02M39/00 - F02M57/00 or F02M67/00 having valves, e.g. having a plurality of valves in series
- F02M61/08—Fuel-injectors not provided for in groups F02M39/00 - F02M57/00 or F02M67/00 having valves, e.g. having a plurality of valves in series the valves opening in direction of fuel flow
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M51/00—Fuel-injection apparatus characterised by being operated electrically
- F02M51/06—Injectors peculiar thereto with means directly operating the valve needle
- F02M51/0603—Injectors peculiar thereto with means directly operating the valve needle using piezoelectric or magnetostrictive operating means
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M55/00—Fuel-injection apparatus characterised by their fuel conduits or their venting means; Arrangements of conduits between fuel tank and pump F02M37/00
- F02M55/004—Joints; Sealings
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M2200/00—Details of fuel-injection apparatus, not otherwise provided for
- F02M2200/70—Linkage between actuator and actuated element, e.g. between piezoelectric actuator and needle valve or pump plunger
- F02M2200/703—Linkage between actuator and actuated element, e.g. between piezoelectric actuator and needle valve or pump plunger hydraulic
- F02M2200/707—Linkage between actuator and actuated element, e.g. between piezoelectric actuator and needle valve or pump plunger hydraulic with means for avoiding fuel contact with actuators, e.g. isolating actuators by using bellows or diaphragms
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
Abstract
【課題】燃料室27から駆動部90側の伝動拡大室60へ流出するリーク燃料を抑止し弁部材のリフト挙動を安定させるとともに供給される高圧燃料圧力の適用範囲を拡大すること。
【解決手段】燃料室27の高圧燃料が摺動部13aと弁部材16との隙間を通じ駆動部90の伝動拡大室<背圧室)60側へ流出するのを抑止するため、燃料室27と弁部材16をリフト駆動させる駆動部90側とを区画する摺動部13aに、摺動部13aの内周面と弁部材16の外周面との双方の面に接するように、リング部材71とOリング押圧部材72を備えるシール手段70設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】燃料室27の高圧燃料が摺動部13aと弁部材16との隙間を通じ駆動部90の伝動拡大室<背圧室)60側へ流出するのを抑止するため、燃料室27と弁部材16をリフト駆動させる駆動部90側とを区画する摺動部13aに、摺動部13aの内周面と弁部材16の外周面との双方の面に接するように、リング部材71とOリング押圧部材72を備えるシール手段70設ける。
【選択図】 図1
Description
本発明は燃料噴射弁に関するもので、特に自動車用ガソリンエンジンの外開型燃料噴射弁に好適である。
一般に燃料噴射弁は、噴孔側が設けられる先端側から、燃料室、摺動部、駆動部の順に配される構造であり、駆動部としては、流体圧が調整されてニードル駆動調整される背圧室を備えるもの、または、電磁弁駆動力あるいはピエゾ駆動力の動作と関連させてニードル駆動調整する軸方向移動部材を備えるものが採用される。このような燃料噴射弁においては、噴射と噴射停止とを繰り返し動作する間欠噴射動作の間における、燃料室の圧力が駆動部よりも高い状態時において、摺動部の摺動隙間を通じて僅かながらの燃料が燃料室から駆動部側へ流通する。
下記特許文献1に記載されている燃料噴射弁1においても、燃料室(切欠き14)から僅かながら燃料が摺動部(第2のケーシング)と弁ニードル5との僅かな隙間から駆動部(駆動装置27)側に流通する。
特表2002−525486号公報
下記特許文献1に記載されている燃料噴射弁1においても、燃料室(切欠き14)から僅かながら燃料が摺動部(第2のケーシング)と弁ニードル5との僅かな隙間から駆動部(駆動装置27)側に流通する。
燃料室の圧力が駆動部よりも高い状態時において、摺動部の摺動隙間を通じて駆動部側へ僅かながらの燃料であっても流出すると以下の問題が生じる虞がある。
例えば、駆動部としての背圧室を備える燃料噴射弁の場合には、噴射と噴射停止との1サイクル動作中に、燃料室の圧力が駆動部よりも高い状態が出現し、この1サイクル動作中に僅かながらの燃料が燃料室から駆動部側へ流出する。この流出量は、噴射と噴射停止とを繰り返し動作が進行中において、燃料室から駆動部側へ流出量がサイクル数に応じてその蓄積量が増大されることとなり、結果として背圧室の圧力を予定外に増大させてしまう。なお、背圧室は、この蓄積される上記した流出量を考慮せずに設定された、予め設定された調整機構部(背圧室への高圧流体の流入、背圧室より低圧側への排出を行う機構部)によって、その室内圧が調整されている。
以上の事情によって、予め設定された調整機構部により予定されたニードル駆動調整量(時事刻々と変化するニードルの開閉位置)は、予定外のニードル駆動調整が行われてしまう事になり、狙いの噴射量と実の噴射量とに乖離を生じさせるので問題である。
また、駆動部側の圧力が増大することによる燃料の不整噴射や、不整噴射防止のためにスプリング付勢力を増加させることによる必要駆動力の増加、作動範囲の狭小化が問題である。
特に、燃料室に導入される高圧の燃料圧力がディーゼル機関のその圧力よりも大幅に低圧の圧力域が適用されるガソリン機関にあっては、摺動部を通じて駆動部に流入する蓄積されるその燃料圧力が噴射精度に大きく影響を与える。
例えば、駆動部としての背圧室を備える燃料噴射弁の場合には、噴射と噴射停止との1サイクル動作中に、燃料室の圧力が駆動部よりも高い状態が出現し、この1サイクル動作中に僅かながらの燃料が燃料室から駆動部側へ流出する。この流出量は、噴射と噴射停止とを繰り返し動作が進行中において、燃料室から駆動部側へ流出量がサイクル数に応じてその蓄積量が増大されることとなり、結果として背圧室の圧力を予定外に増大させてしまう。なお、背圧室は、この蓄積される上記した流出量を考慮せずに設定された、予め設定された調整機構部(背圧室への高圧流体の流入、背圧室より低圧側への排出を行う機構部)によって、その室内圧が調整されている。
以上の事情によって、予め設定された調整機構部により予定されたニードル駆動調整量(時事刻々と変化するニードルの開閉位置)は、予定外のニードル駆動調整が行われてしまう事になり、狙いの噴射量と実の噴射量とに乖離を生じさせるので問題である。
また、駆動部側の圧力が増大することによる燃料の不整噴射や、不整噴射防止のためにスプリング付勢力を増加させることによる必要駆動力の増加、作動範囲の狭小化が問題である。
特に、燃料室に導入される高圧の燃料圧力がディーゼル機関のその圧力よりも大幅に低圧の圧力域が適用されるガソリン機関にあっては、摺動部を通じて駆動部に流入する蓄積されるその燃料圧力が噴射精度に大きく影響を与える。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、燃料室と駆動部側とを区画する摺動部の摺動を安定させながら、弁部材のリフト挙動を狙い通りに行わせ、必要駆動力を低減させることができる燃料噴射弁を提供することにある。
請求項1に係る発明では、高圧燃料が供給される燃料室と、該燃料室の高圧燃料を噴射する噴孔部と、内部に収容される弁部材の着座と離座とにより、前記燃料室と前記噴孔部との接続・遮断のいずれかの切り替えを行う弁座面部と、前記燃料室側と前記弁部材をリフト駆動する駆動部側とを区画し、前記弁部材を軸方向に摺動させる摺動部と、が形成される弁ボディと、前記弁部材を前記駆動部側に付勢させ、前記弁部材の弁シート部を前記弁座面部に着座させる戻しばねと、を備える燃料噴射弁であって、前記摺動部の内周面と前記弁部材の外周面との双方の面に接するように設けられ、前記燃料室の高圧燃料が、前
記摺動部と前記弁部材との隙間を通じ駆動部側へ流出するのを抑止するシール手段を備える。
記摺動部と前記弁部材との隙間を通じ駆動部側へ流出するのを抑止するシール手段を備える。
上記構成によれば、前記シール手段が前記摺動部の内周面と前記弁部材の外周面との双方の面に接するように設けられているから、前記シール手段によって燃料室から駆動部側へ高圧燃料が流出するのを確実に抑止できるので、摺動部における弁部材の摺動を安定させながら、弁部材のリフト挙動を狙い通りに行わせることができる。すなわち、供給する高圧燃料の圧力の大小による影響を受けず、安定した精度の良い噴射を行わせしめるとともに、高圧燃料の圧力の適用範囲を拡大することができる。また、駆動部側の圧力の増大を抑止して、弁部材が開弁方向に作用する力を大幅に低減でき、従って、開弁を防止するための戻しばねの付勢力を小さく設定でき、小型、軽量が可能で安価にすることができる。
請求項2に係る発明では、前記駆動部側には、前記弁部材を前記噴孔部側に付勢する付勢力を作用させる背圧室を配設し、前記シール手段を、前記摺動部と前記弁部材との隙間を通じて前記燃料室と前記背圧室との間を前記高圧燃料が流通するのを抑止するように設ける。
上記構成によれば、前記背圧室への前記高圧燃料の流出を抑止して前記背圧室の圧力上昇を抑え、前記弁部材のリフト挙動を安定化することができる。
請求項3に係る発明では、前記シール手段を、前記弁部材の外周部に全周に周接して設けられた低摺動抵抗特性を有するリング部材と、該リング部材の外周面全周と前記弁ボディの内周面全周とに周接し前記リング部材をその外周から前記弁部材の中心方向に押圧する押圧部材で構成する。
上記構成によれば、前記シール手段を前記リング部材と前記押圧部材の2部材で構成しているから、押圧部材等の1部材によるシール手段に比べ、シール効果が高い。また、前記リング部材が低摺動抵抗特性を有しているため、前記リング部材に周接している前記弁部材の摺動をスムーズに行わせしめると共に、前記押圧部材による前記リング部材の前記弁部材の外周面全周への押圧と、前記押圧部材による前記リング部材外周面全周と前記弁ボディ内周面全周への周接で、前記駆動部側への高圧燃料の流出を確実に抑止できる。
請求項4に係る発明では、前記リング部材を、前記弁部材の軸方向に伸び所定の長さを持つ円筒形部材とし、前記押圧部材を断面が円形のOリング部材とする。
上記構成によれば、前記リング部材を前記弁部材の軸方向に伸び所定の長さを持つ円筒形部材とし、且つ、押圧部材を断面が円形のOリング部材としているから、該Oリング部材で前記円筒形部材を前記弁部材の外周面の押圧させることにより、前記円筒形部材を前記弁部材の外周の軸方向に所定の長さの亘って密着させることができ、前記弁部材の外周面と円筒形部材の内周面との隙間から高圧燃料が燃料室から駆動部側へ流出するのを確実に抑止できる。
請求項5に係る発明では、前記シール手段が装着される位置における前記弁部材の外径D2と、前記弁シート部のシート径D1とを略等しくする。
上記構成によれば、前記弁部材の外径D2と前記弁シート部のシート径D1とを略等しくすることで弁部材のリフト挙動をより安定化できると共に、高圧燃料圧力による前記弁部材の開弁方向と閉弁方向の力を相殺でき、より一層開弁を防止するための戻しばねの付勢力を小さく設定でき、小型、軽量、安価にすることができる。
請求項6に係る発明では、前記燃料室に供給される高圧燃料の圧力は、10〜50MPaに設定されている。
上記構成によれば、10〜50MPaの高圧燃料が燃料室に供給され、燃料室から駆動部側へ流出する量が多いガソリンエンジン等に使用される燃料噴射弁においても、燃料室から駆動部側への流出量が抑止されるので、当該燃料噴射弁で弁部材のリフト挙動の安定化の効果が最も発揮できる。
請求項7に係る発明では、前記燃料噴射弁を、ガソリンエンジンの燃料噴射装置に適用する。
上記構成によれば、非常に高圧な燃料が供給されるガソリンエンジンを噴射精度良好にして作動させることができ、ガソリンエンジンにおいて最も効果が発揮される。また、ガソリンエンジンの負荷変動によって要求される燃料圧力の変動に対応することができる。
以下、図に基づき本発明になる燃料噴射弁の実施形態を説明する。図1〜図3は、本発明になる燃料噴射弁を示すもので、図1は燃料噴射弁の全体構造の縦断面図、図2は燃料噴射弁の要部の拡大縦断面図、図3は図1におけるX部の拡大縦断面図である。
本実施形態の燃料噴射弁は、駆動源としてのピエゾ素子の伸長により弁部材が外方向に移動して燃料を噴射し、圧電素子の収縮により弁部材が戻しばねの付勢力で内方向に移動して燃料の噴射を遮断する構造いわゆる外開弁型燃料噴射弁に係るもので、図示しないガソリンエンジンに搭載され、図示しないコモンレールから供給される10〜50MPaの高圧燃料をエンジンの各気筒に噴射する。燃料噴射弁10は、弁ボディ11を構成する第1弁ボディ12及び第2弁ボディ13、ケーシング14、フィルタボディ15、弁部材16、アクチュエータとしての圧電素子17、ピストン18等を備えている。
第1弁ボディ12とケーシング14とは、第2弁ボディ13を挟んでリテーニングナット21及びノックピン22により締結されている。第1弁ボディ12と第2弁ボディ13で弁ボディ11を構成し、弁ボディ11とケーシング14とにより弁本体を構成している。ケーシング14とフィルタボディ15とはリテーニングナット55により締結されている。弁ボディ12、ケーシング14、フィルタボディ15を燃料通路23が貫通している。フィルタボディ15に設けられた燃料通路23の入口部23aに、コモンレールから供給された上記圧力の高圧燃料が流入する。燃料通路23のうちフィルタボディ15が形成する部分に、燃料中の異物を除去するフィルタ24が配設されている。
弁ボディ11(第1弁ボディ12、第2弁ボディ13)は、断面円形のニードル状を呈する弁部材16をその中心軸方向に往復移動可能に収容している。また、第1弁ボディ12は、燃料通路23の出口部23bに連通する燃料室27を形成している。燃料室27には、10〜50MPaの高圧燃料が燃料通路23から導入され高圧燃料を貯留する。弁部材16は、その噴孔部側端部に弁シート部28、燃料の流れをスムーズにするスワール溝28aが設けられ、また、一端部側の主軸29部分が燃料室27に往復移動可能に挿入されている。燃料室27は、主軸29の外周で径方向に膨らむ燃料溜り室27aを形成している。第1弁ボディ12の噴孔側先端には噴孔部91をなす弁座面部30が設けられ、この弁座面部30の開口は燃料室27に連通している。弁部材16がその中心軸方向の一方(図1、2において下方向)Aに移動して弁シート部28が弁座面部30から離座することで、弁シート部28と弁座面部30との間に間隙(噴孔部91)が生じる。以下、方向Aを外方向という。一方、弁シート部28が弁座面部30から離座した状態で弁部材16が外方向Aとは逆方向(図1、2において上方向)Bに移動し弁シート部28が弁座面部30に着座することで、弁シート部28と弁座面部30との間隙(噴孔部91)が閉塞される。以下、方向Bを内方向という。弁部材16の反噴孔側端部側の摺動軸部56は第2ボディ13の摺動部13aに往復移動(摺動)可能にして挿入支持され、その径D2は、主軸29の先端の弁シート部28のシート径D1と略同じ大きさに設定してある。ここで弁シート部28のシート径D1とは、弁シート部28が弁座面部30と線接触するリング状の径をいう。また、弁ボディ11(第1弁ボディ12)の弁座面部30と弁部材16の弁シート部28で上記噴孔部91を構成する。
ケーシング14は、固定部45及びシリンダ部46を有している。固定部45はピエゾ素子17を弁部材16の中心軸と平行な方向(中心軸方向と同方向)に伸縮可能に収容している。圧電素子17の反噴孔側端部17bは、固定部45に固定された固定パッキン47に接合されている。これによりピエゾ素子17は、給電線44を通じて供給される駆動エネルギーに応じて伸縮し、噴孔側端部17aをシリンダ部46内に進退させることができる。シリンダ部46は、円柱状に形成されたピストン18をその中心軸方向に往復移動可能に収容している。ピストン18の外径は、弁部材16の摺動軸部56の径D2よりも大きく設定されている。ピストン18の中心軸は、弁部材16の中心軸に平行に延びている。シリンダ部46の内周壁とそれに摺接可能なピストン18の外周壁との間は、Oリング48によりシールされている。ピストン18の反噴孔側端部18bはその端面においてピエゾ素子17の噴孔側端面17aに当接している。これによりピストン18は、ピエゾ素子17の伸縮に伴いシリンダ部46内を往復移動できる。
シリンダ部46は、その内周壁の噴孔側部分で、ピストン18の噴孔側端部(反圧電素子側端部)18aとにより第1伝動拡大室50を形成している。第1伝動拡大室50はその噴孔側端部で第2ボディ13に設けられ後述するシール手段70を収容するリング状の第2伝動拡大室40と連通している。第1伝動拡大室50と第2伝動拡大室40で伝動拡大室60を構成し、この伝動拡大室60に後述するシール手段70により、燃料室27(燃料溜り室27a)からの高圧のリーク燃料が流入しないように抑止している。そのため伝動拡大室60は略液密封状態を保つ密閉室となっている。伝動拡大室60内の油(流体)は、本燃料噴射弁10を組立てる際、油中で組立てられるときに充填され、その内部の圧力は低圧(ほぼ0圧)となっている。ピストン18の反噴孔側端部18bのフランジ部18cとシリンダ部46の段部46aとの間には、皿ばねからなるスプリング51が配設されている。スプリング51はピストン18を内方向Bに付勢している。なお、ピエゾ素子17、シリンダ部46、ピストン18、伝動拡大室60で弁部材16を移動(リフト)駆動する駆動部90を構成している。そして、弁ボディ11(弁ボディ13)の摺動部13aによって燃料室27と駆動部90は区画されている。なお、伝動拡大室60はピエゾ素子17の伸びを拡大する機能を行うと共に、弁部材16を噴孔部91の噴孔側に付勢する付勢力を作用させる背圧室の機能も備えている。本実施形態における外開弁型燃料噴射弁では、伝動拡大室に背圧室機能を持たせた一体構造となっているが、伝動拡大室と背圧室が分離した構造の燃料噴射弁でもよい。
また、燃料室27内には、弁部材16の外周にシリンダ状のストッパ80が弁部材16と間隙を介して配設されている。ストッパ80の噴孔側端部80aは第1ボディ12の噴孔側段部12aに当接しており、ほぼ中央部にはフランジ部80bが設けられ、反噴孔側端部80cは中心軸と直交する平端面となっている。また、ストッパ80はその全長に亘って直径方向に貫通する横孔80dが設けられている。ストッパ80の反噴孔部側端部80cの内方向B上方には、ばねガイド81、非常に薄厚のスペーサ81及びカラー83がこの順に弁部材16の外周に間隙を介して配設されている。
ストッパ80の外周でフランジ部80bとばねガイド81との間に戻しばね36が配設され、フランジ部80bを基台としその付勢力をばねガイド81、スペーサ82及びカラー83を介し、カラー83の反噴孔部側を弁部材16の摺動軸部56の噴孔部側段部56aに当接係止することで弁部材16を内方向B即ち駆動部90側へ付勢させている。また、ストッパ80は、例えばエンジン等の外部からの高熱によって第1弁ボディ12、第2弁ボディ13が高温になって延びるのを防止するための冷却機能を有している。第1弁ボディ12、第2弁ボディ13の熱がストッパ80に伝導し、熱は横孔80dを通る温度の低い燃料によって冷却される。また、ばねガイド81の噴孔側端部81aとストッパ80の反噴孔側端部80cは、弁部材16が噴孔を閉塞している状態(図1、図2の状態)で適当な間隙が保たれるように設定してある。また、第2弁ボディ13は燃料室27側と駆動部90側とを区画する摺動部13aを有しており、この摺動部13a内を弁部材16がその軸方向に摺動する。
図3により、本発明の要部であるシール手段70を説明する。シール手段70は、フッ素系樹脂等の低摺動抵抗特性を有するリング部材71とフッ素系ゴム等の耐油性を有するOリング形状の押圧部材72で構成される。リング部材71は弁部材16の摺動軸部56の外周面の全周にその軸方向に沿って所定の長さを持ち周接するように配設され円筒形状をなしている。押圧部材72は、弁ボディ11(第2弁ボディ13)の反噴孔部側端部に形成した上述の第2伝動拡大室40の内周面の全周とリング部材71の外周面の全周とに周接しており、弁部材16(摺動軸部56)の中心方向にリング部材71を弁部材16(摺動軸部56)の外周面に押圧し密着させている。リング部材71、押圧部材72から成るシール手段70は第2伝動拡大室40の内周面に圧入された固定カラー部材73によって第2伝動拡大室40の底部40aに位置固定される。固定カラー部材73の内周面と弁部材16(摺動軸部56)の外周面との間は間隙があり弁部材16(摺動軸部56)はその中心軸方向に往復移動可能になっている。
次に、燃料噴射弁10の作動について説明する。なお、燃料噴射弁10の組立ては油中で行われ、予め第1伝動拡大室50及び第2伝動拡大室40内には非圧縮性の液体が無圧状態で充填されている。ピエゾ素子17に駆動エネルギーが供給されているとき、ピエゾ素子17は伸長しスプリング51の付勢力に抗してピストン18を噴孔部開放方向の外方向Aに押圧するので、ピストン18は第1伝動拡大室50の容積を最小にした状態となる。第1伝動拡大室50の減少した容積分の液体が第2伝動拡大室40内に流入したことになるが、第1伝動拡大室50及び第2伝動拡大室40は密封空間であるため、第2伝動拡大室40内に流入した液体は、戻りばね36の付勢力に抗した分加圧され、中心軸方向に移動可能な弁部材16の摺動部56の端面部を押圧し弁部材16を戻りばね36の付勢力に抗して噴孔部開放方向の外方向Aに移動させる。この時、ピストン18の径は、弁部材16の摺動部56の径D2より大径に設定されているので、ピストン18の移動量が伝動拡大室60によって拡大されて弁部材16を移動(リフト)させる。
弁部材16の外方向Aの移動により、弁部材16の弁シート部28が、弁ボディ11の噴孔部である弁座面30から離座し、弁座面30と弁シート部28との微小な間隙(噴孔部91)から、燃料室27内の高圧燃料が円錐状に拡がって噴射される。なお、弁部材16の外方向Aの移動は、弁部材16の移動に連れ、ばねガイド81も外方向Aへ移動しばねガイド81がストッパ80の反噴孔側端部80cに当接して停止される。移動距離即ちリフト量Lが定まり安定した燃料の噴射が行われる。このリフト量Lは、スペーサ82の厚みを変えることで適宜設定できる。
弁部材16が噴孔部91を開放している状態でピエゾ素子17に供給されている駆動エネルギーを放出させると、ピエゾ素子17は収縮する。するとピストン18もスプリング51の付勢力により噴孔部閉塞方向の内方向Bに移動する。ピストン18の内方向Bへの移動で第1伝動拡大室50の容積が拡大し、拡大した容積分の液体が第1伝動拡大室50内に充満されることになる。この拡大した容積は、液体が非圧縮性で第1伝動拡大室50及び第2伝動拡大室40が密封状態の密閉室であるため、第2伝動拡大室40において、弁部材16を外方向Aへ移動させた時の摺動軸部56が移動した部分に相当する容積(摺動軸部56の移動した距離と断面積との積)である。
第1伝動拡大室50の容積の拡大に伴い、その拡大容積に相当する容積が第2伝動拡大室40の容積から減ずることになり、第2伝動拡大室40内は圧力低下状態になる。第2伝動拡大室40内の圧力が低下するに連れて弁部材16は戻しばね36の付勢力により噴孔部閉塞方向の内方向Bに移動し、弁シート部28が弁座面30に着座し噴孔部91を閉塞し燃料の噴射が停止する。
燃料噴射弁10の作動は上述の通りであり、本発明になる外開弁型燃料噴射弁10においては、燃料噴射弁10の停止状態で戻しばね36の内方向Bへの付勢力により弁シート部28が弁座面30に着座して燃料室27内の高圧燃料の漏れを阻止している。そして本発明になる燃料噴射弁10では、シール手段70を燃料室27と駆動部90側を区画する弁ボディ11(第2弁ボディ13)の摺動部13aに設けているから、燃料室27の高圧燃料の高圧リーク燃料が駆動部90側の伝動拡大室60内に流出するのを抑止できる。そのため、第1伝動拡大室50、第2伝動拡大室40からなる伝動拡大室60は、予め充填されている液体が封じ込められた密閉室となり弁部材16の伝動拡大室60内における端面に高圧リーク燃料圧が作用せず、弁部材16には外方向Aすなわち開弁方向に作用する力がほとんど無くなる。伝動拡大室60にリーク流出する高圧燃料がシール手段70によって抑止されることによって、弁部材16には高圧燃料の圧力がほとんど作用しないため、供給する高圧燃料の圧力の大小による影響(高圧時の開弁による燃料漏れ、低圧時の不開弁による不噴射)を受けず弁部材16のリフト挙動も安定する。従って供給する高圧燃料の圧力の適用範囲を拡大することもできる。また、燃料室27内の高圧燃料の圧力より伝動拡大室60内の圧力を大幅に小さく設定でき、そのため戻しばね36の付勢力を小さく設定できる。従って、戻しばね36の線径を細くして、軽量、小型にでき安価にすることができる。
更に、シール手段70を高圧燃料の流出を抑止するリング部材71と、リング部材71を更に押圧する押圧部材72との2部材で構成しているから、押圧部材等の1部材によるシール手段に比べ、シール効果を高くすることができる。更に、リング部材71が低摺動抵抗特性を有しているため、リング部材71に全周で周接していても弁部材16の移動をスムーズに行わせしめると共に、押圧部材72によるリング部材71の弁部材16の外周面全周への押圧と、押圧部材72のリング部材71外周面全周と弁ボディ11内周面全周への周接で、燃料室27から駆動部90側の伝動拡大室(背圧室)60へ高圧燃料が流出するのを確実に抑止できる。
更に、リング部材71を弁部材16の軸方向に伸び所定の長さを持つ円筒形部材71とし、且つ、押圧部材72を断面が円形のOリング部材72としているから、Oリング部材72で円筒形部材71を弁部材16の外周面の全周に押圧させることにより、円筒形部材71を前記弁部材16の外周の軸方向に所定の長さ、全周に亘って密着させることができ、前記弁部材16の外周面と円筒形部材71の内周面との隙間から高圧燃料が伝動拡大室(背圧室)60へ流出するのを確実に抑止できる。
更に、本発明では、シール手段70が設けられる部位における弁部材16の外径D2と弁シート部28のシート径D1とを略等しく設定しているから、高圧燃料圧力による弁部材16の開弁方向と閉弁方向に作用する力を完全に相殺して無くし、より一層開弁を防止するための戻しばねの付勢力を小さく設定でき、小型、軽量、安価にすることができると共に、供給する高圧燃料の圧力の適用範囲を大幅に拡大することができる。
上述の燃料室27の燃料圧、リーク燃料圧、シート径、弁部材16の摺動軸部56の外径の関係を数式で説明する。燃料室27の燃料圧をP0、リーク燃料圧をP1、弁シート部28のシート径をD1、弁部材16の摺動軸部56の外径をD2とする。従来構造のようにリーク燃料圧P1が伝動拡大室50に流入して弁部材16に作用する状態では、弁部材16の開弁方向(外方向A)に作用する力をF0とすれば、
となり、リーク燃料圧P1は、燃料圧P0と等しくなるため、
となる。即ち、常にF0(シート径D1の面積と燃料圧P0との積)の力が開弁方向(外方向A)に作用する。本発明のように、シール手段70によってリーク燃料が抑止されるとリーク燃料圧P1=0となり、この場合の弁部材16の開弁方向(外方向A)に作用する力をF1とすれば、
となる。通常、D2=(0.9〜0.8)D1程度であるので、
となる。即ち、リーク燃料の駆動部90側の伝動拡大室(背圧室)60への流出を抑止すると、開弁方向(外方向A)に作用する力F1を大幅に低減することができ、戻りばね36の付勢力を小さく設定できる。更に、本発明のように、D2をD1に等しくし、この時の開弁方向(外方向A)に作用する力をF2とすれば、
となり、開弁方向(外方向A)に作用する力F2は、完全に相殺されて作用せず、戻りば
ね36は供給される高圧燃料の影響を全く受けなくなる。
となり、リーク燃料圧P1は、燃料圧P0と等しくなるため、
となる。即ち、常にF0(シート径D1の面積と燃料圧P0との積)の力が開弁方向(外方向A)に作用する。本発明のように、シール手段70によってリーク燃料が抑止されるとリーク燃料圧P1=0となり、この場合の弁部材16の開弁方向(外方向A)に作用する力をF1とすれば、
となる。通常、D2=(0.9〜0.8)D1程度であるので、
となる。即ち、リーク燃料の駆動部90側の伝動拡大室(背圧室)60への流出を抑止すると、開弁方向(外方向A)に作用する力F1を大幅に低減することができ、戻りばね36の付勢力を小さく設定できる。更に、本発明のように、D2をD1に等しくし、この時の開弁方向(外方向A)に作用する力をF2とすれば、
となり、開弁方向(外方向A)に作用する力F2は、完全に相殺されて作用せず、戻りば
ね36は供給される高圧燃料の影響を全く受けなくなる。
更に、本発明では、リング部材71を低摺動抵抗特性のフッ素系樹脂製とし、押圧部材72を耐油性フッ素系ゴムとしているから、弁部材16とリング部材71との摺動が良好であり、また、押圧部材72が耐油性フッ素系ゴムであるから晒される燃料による弾力性の劣化が遅く長時間に亘り弾力性を維持でき、弁部材16とリング部材71との密着を保つことができる。
更に、本発明になる燃料噴射弁10は、燃料室に供給される高圧燃料の圧力を10〜50MPaに設定された燃料噴射弁であるから、10〜50MPaの高圧燃料が燃料室27に供給され、燃料室27から駆動部90側へ流出する量が多いガソリンエンジン等に使用される燃料噴射弁においても、燃料室27から駆動部90側への流出量が抑止されるので、当該燃料噴射弁における弁部材16のリフト挙動の安定化の効果が最も顕著に発揮できる。また、自動車用ガソリンエンジンにおいて負荷変動によって要求される燃料圧力の変動にも対応することができる。
なお、本発明になる燃料噴射弁は上述の構成による燃料噴射弁に限定されず、弁部材をリフト駆動する駆動部は、弁部材の反噴孔側に調圧室が配され、調圧室の流体圧力を調整し、リフト駆動させる背圧室制御式(ピエゾの伸縮により流体圧調整されるピエゾ式背圧室制御、電磁弁の流路切替により流体圧調整される電動式背圧室制御のいずれも可能)や、弁部材の反噴孔部側に駆動体(ソレノイド弁など)が配されて、弁部材と駆動体とが直接に接続されて、リフト駆動させる直動式の構成になる燃料噴射弁であって本発明を適用できる。また、上述の実施形態では、駆動部原をなす駆動体は上述のピエゾ素子であったが、ソレノイド弁等の駆動体であってもよい。更に、上述の実施形態では、本発明になる燃料噴射弁は、自動車用ガソリンエンジンの燃料噴射装置に適用した例であったが、ディーゼルエンジンの燃料噴射装置に適用してもよく、自動車以外の燃料噴射装置に適用してもよい。
10 燃料噴射弁
11 弁ボディ
12、13 弁ボディ11を構成する第1弁ボディ、第2弁ボディ
13a 弁ボディ11の摺動部
14 ケーシング
15 フィルタボディ
16 弁部材
17 駆動源をなすピエゾ素子
18 ピストン
23 燃料通路
27 燃料室
28 弁部材16の弁シート部
29 弁部材16の主軸
30 弁ボディ11の噴孔部をなす弁座面部
36 戻しばね
46 シリンダ部
40 第2伝動拡大室
50 第1伝動拡大室
56 弁部材16の摺動軸部
60 伝動拡大室(背圧室)
70 シール手段
71 シール手段70のリング部材
72 シール手段70の押圧部材
80 ストッパ
81 ばねガイド
82 スペーサ
83 カラー
90 ピエゾ素子17、シリンダ部46、ピストン18、伝動拡大室60で構成される駆動部
91 弁座面部30と弁シート部28で構成される噴孔部
D1 弁シート部28のシート径
D2 弁部材16の外径
11 弁ボディ
12、13 弁ボディ11を構成する第1弁ボディ、第2弁ボディ
13a 弁ボディ11の摺動部
14 ケーシング
15 フィルタボディ
16 弁部材
17 駆動源をなすピエゾ素子
18 ピストン
23 燃料通路
27 燃料室
28 弁部材16の弁シート部
29 弁部材16の主軸
30 弁ボディ11の噴孔部をなす弁座面部
36 戻しばね
46 シリンダ部
40 第2伝動拡大室
50 第1伝動拡大室
56 弁部材16の摺動軸部
60 伝動拡大室(背圧室)
70 シール手段
71 シール手段70のリング部材
72 シール手段70の押圧部材
80 ストッパ
81 ばねガイド
82 スペーサ
83 カラー
90 ピエゾ素子17、シリンダ部46、ピストン18、伝動拡大室60で構成される駆動部
91 弁座面部30と弁シート部28で構成される噴孔部
D1 弁シート部28のシート径
D2 弁部材16の外径
Claims (7)
- 高圧燃料が供給される燃料室と、
該燃料室の高圧燃料を噴射する噴孔部と、
内部に収容される弁部材の着座と離座とにより、前記燃料室と前記噴孔部との接続・遮断のいずれかの切り替えを行う弁座面部と、
前記燃料室側と、前記弁部材をリフト駆動する駆動部側とを区画し、前記弁部材を軸方向に摺動させる摺動部と、が形成される弁ボディと、
前記弁部材を駆動部側に付勢させ、前記弁部材の弁シート部を前記弁座面部に着座させる戻しばねと、を備える燃料噴射弁であって、
前記摺動部の内周面と前記弁部材の外周面との双方の面に接するように設けられ、前記燃料室の高圧燃料が、前記摺動部と前記弁部材との隙間を通じ前記駆動部側へ流通するのを抑止するシール手段を備えることを特徴とする燃料噴射弁。 - 前記駆動部側には、前記弁部材を前記噴孔部側に付勢する付勢力を作用させる背圧室が配設され、前記シール手段は、前記摺動部と前記弁部材との隙間を通じて前記燃料室と前記背圧室との間を前記高圧燃料が流通するのを抑止するように設けられることを特徴とする請求項1の燃料噴射弁。
- 前記シール手段は、前記弁部材の外周部に全周に周接して設けられた低摺動抵抗特性を有するリング部材と、該リング部材の外周面と前記弁ボディの内周面とに周接し前記リング部材をその外周から前記弁部材の中心方向に押圧する押圧部材で構成していることを特徴する請求項1又は2記載の燃料噴射弁。
- 前記リング部材は、前記弁部材の軸方向に伸び所定の長さを持つ円筒形部材であり、前記押圧部材は断面が円形のOリング部材であることを特徴する請求項3記載の燃料噴弁。
- 前記シール手段が装着される位置における前記弁部材の外径D2と、前記弁シート部のシート径D1とを略等しく設定したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の燃料噴射弁。
- 前記燃料室に供給される高圧燃料の圧力は、10〜50MPaに設定されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の燃料噴射弁。
- 請求項1〜6のいずれか一つに記載の燃料噴射弁において、前記燃料噴射弁は、ガソリンエンジンの燃料噴射装置に適用されていることを特徴とする燃料噴射弁。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007033737A JP2008008281A (ja) | 2006-06-01 | 2007-02-14 | 燃料噴射弁 |
DE200710000284 DE102007000284A1 (de) | 2006-06-01 | 2007-05-22 | Kraftstoffeinspritzventil |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006153417 | 2006-06-01 | ||
JP2007033737A JP2008008281A (ja) | 2006-06-01 | 2007-02-14 | 燃料噴射弁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008008281A true JP2008008281A (ja) | 2008-01-17 |
Family
ID=38650640
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007033737A Pending JP2008008281A (ja) | 2006-06-01 | 2007-02-14 | 燃料噴射弁 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008008281A (ja) |
DE (1) | DE102007000284A1 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010249103A (ja) * | 2009-04-20 | 2010-11-04 | Toyota Motor Corp | 燃料噴射弁 |
JP2011058371A (ja) * | 2009-09-07 | 2011-03-24 | Denso Corp | 燃料噴射弁 |
JP2014009631A (ja) * | 2012-06-29 | 2014-01-20 | Mazda Motor Corp | 直噴エンジンの燃料噴射弁 |
-
2007
- 2007-02-14 JP JP2007033737A patent/JP2008008281A/ja active Pending
- 2007-05-22 DE DE200710000284 patent/DE102007000284A1/de not_active Ceased
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010249103A (ja) * | 2009-04-20 | 2010-11-04 | Toyota Motor Corp | 燃料噴射弁 |
JP2011058371A (ja) * | 2009-09-07 | 2011-03-24 | Denso Corp | 燃料噴射弁 |
JP2014009631A (ja) * | 2012-06-29 | 2014-01-20 | Mazda Motor Corp | 直噴エンジンの燃料噴射弁 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE102007000284A1 (de) | 2007-12-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6293254B1 (en) | Fuel injector with floating sleeve control chamber | |
US20150078922A1 (en) | High pressure pump | |
US20080245891A1 (en) | Injector | |
JP2009108847A (ja) | 高圧燃料ポンプ | |
US7866575B2 (en) | Pressure actuated fuel injector | |
JP2020020342A (ja) | 高圧燃料ポンプ及びその製造方法 | |
US11231001B2 (en) | Fuel injector | |
JP4066959B2 (ja) | 燃料噴射装置 | |
JP7198363B2 (ja) | 電磁吸入弁及び高圧燃料供給ポンプ | |
JP2008008281A (ja) | 燃料噴射弁 | |
JPWO2019012970A1 (ja) | 高圧燃料ポンプ | |
JP2000097343A (ja) | 封止装置 | |
JP6384366B2 (ja) | 燃料噴射装置 | |
US7644875B2 (en) | Injector | |
US20200284229A1 (en) | High-pressure fuel supply pump | |
JP2021529282A (ja) | インジェクタ装置 | |
JP6172113B2 (ja) | 燃料噴射弁 | |
JP7139265B2 (ja) | 高圧燃料供給ポンプ及びリリーフ弁機構 | |
JP5051102B2 (ja) | 燃料噴射弁 | |
JP2008163772A (ja) | 燃料制御弁 | |
WO2023062684A1 (ja) | 電磁吸入弁及び燃料供給ポンプ | |
JP2007023967A (ja) | 燃料噴射弁 | |
JP2016050562A (ja) | 燃料噴射弁 | |
WO2020049946A1 (ja) | 弁機構およびこれを備えた燃料供給ポンプ | |
JP2024155570A (ja) | 燃料噴射装置 |