JP6270393B2 - 仕切弁と仕切弁のシートリングの固定方法 - Google Patents

仕切弁と仕切弁のシートリングの固定方法 Download PDF

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Description

本発明は、ジスクの上下動により弁箱内の弁座を開閉する仕切弁と、仕切弁のシートリングの固定方法に関する。
この種の仕切弁は、一般的に、図11(a)、図11(b)のような構造になっており、弁箱(ボデー)1内に弁軸2を介してジスク(弁体)3が取付けられ、弁軸2により弁体3を上下移動させたときに、ボデー1内に取付けられたシートリング(弁座輪)4を開閉可能になっている。このような仕切弁では、各種規格に基づき弁体3とのシール性を高めるために、弁座輪4がボデー1と別材料で形成されてボデー1内に固定されることがある。弁座輪4の弁体3側は、図に示すように傾斜しており、両側の弁座輪4によりくさび形状に構成されている。
この場合、弁座輪4は、図11(a)に示すように、シール側の垂直面からの角度θ1が弁体3のシール側の角度θ2と同じ角度に形成され、ボデー1の弁口径と平行に弁座ポート5に挿入して固定されるか、或は、図11(b)に示すように、ボデー1の弁口径の中心軸P1に対してシール側が角度θ3になるようにボデー2に結合され、シール側の角度が傾斜していない弁体3をシールするように構成される。何れの場合にも、弁座輪4と弁体3との相対角度を0°にし、弁体3を閉方向に下げたときにこの弁体3が弁座輪4に密着して流体を閉止し、弁体3を開方向に上げたときにこれらの密着が解除されて流体が流れるようになっている。仕切弁は、このような弁体3の上下移動により流路が開閉され、この弁体3には、図12(a)、図12(b)に示すようにジスクガイド6が設けられ、ボデー1には、このジスクガイド6をガイドするためのガイド受け7が形成されている。
このような仕切弁として、例えば、特許文献1の仕切弁が開示されている。この仕切弁のように、仕切弁のシートリングを弁箱に固定する場合には、一般的にこのシートリングを配管接続側から環状にカシメて固定することが多い。この場合、図12において弁体3の上下移動時には、ジスクガイド6がガイド受け7に案内されることで、この弁体3がボデー1に対して過剰に回転することが防がれ、弁体3と弁座輪4とが密着できなくなることが防止されている。仕切弁は、弁体をステム(弁棒)に接続して上下移動を行うことにより、全開や全閉の操作を行う構造となっている。弁体とステムとの接続は完全に固定されているものではなく、弁棒の先に弁体を吊り下げる係止接続となっている。そのため、係止部分には隙間(あそび)を設けており、弁体は、ステムの軸芯に対して若干の回転移動が可能な状態となっている。
実公昭46−27996号公報
仕切弁の弁座輪4が図11(a)、図11(b)の状態に取付けられている場合、何れの場合にも、バルブを全閉から全開に操作したときに、図12(a)に示すように流体の圧力等によって弁体ガイド用のジスクガイド6とガイド受け7との間隙(クリアランス)Cが生じ、流体に押された弁体が間隙Cの範囲でステムの軸芯に対して若干の回転を生じ、弁体の一部が弁座輪4と当接する、いわゆる片当たりの状態になることがある。
また、長期間の使用や、流体温度、環境温度の頻繁な変化(熱衝撃)などにより、弁体3と弁座輪4とがかじりを生じて、片当たりと同様の現象が発生することもある。
このような場合に、特許文献1の仕切弁のようにシートリングが環状のカシメで固定されていると、図12(b)において、片当たりで弁体3が弁座輪2に強く接触する範囲R付近において、バルブ開閉操作の弁体3の上下操作力により、弁座輪4には破線の矢印に示した回転方向の力が加わることになる。
これにより、弁座輪4が回転する現象が生じることがあり、この場合、図11(a)の構成の仕切弁の場合、弁座輪4が回転して弁体3との相対角度が0°ではなくなることで弁座輪4と弁体3とが密着できなくなり、弁座漏れが発生することがあった。弁座輪4の回転により、この弁座輪4と弁箱1との間に隙間が生じてこの隙間から流体が漏れる可能性もある。
一方、図11(b)の構成の仕切弁では、弁座輪4が回転したときにこの弁座輪4と弁体3との相対角度が0°に維持されるため弁座漏れを防ぐことは可能にはなるが、弁座輪4の回転によるボデー1との隙間の発生を防ぐことは難しく、図11(a)の仕切弁の場合と同様にこの隙間から流体が漏れ出すことがある。
これらの対策として、弁座輪4を弁体3にカシメるときに、図12(a)で弁座輪2に加わる力以上の軸力を弁座輪4に持たせるようにカシメのプレス力を向上させることも考えられるが、カシメのプレス力が過剰になるとこの力で弁座輪4のシート部位が変形し、弁体3との密着が困難になって弁座漏れにつながりやすくなる。
また、その他の対策として、ジスクガイド6とガイド受け7とを高い精度で加工し、これらの間隙Cを狭くして片当たりを起きにくくすることも考えられるが、ジスクガイド6とガイド受け7とは接液部分に配置されていることから、隙間が小さくなると流体のごみや錆が入り込んでスムーズな開閉操作ができなくなるなどの新たな問題が生じる。
本発明は、従来の課題を解決するために開発したものであり、その目的とするところは、シートリングに力が加わった場合にもその回転を防いで正常な位置を保持し、ジスクとのシール性を維持して弁座漏れやシートリングと弁箱との間の漏れを防止できる仕切弁と仕切弁のシートリングの固定方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、配管接続部を有する弁箱内にステムを介してジスクを上下動させて弁箱内に設けた弁座口を開閉自在に設けた仕切弁において、弁座口に装着したシートリングの配管接続部側の端部には、環状のカシメ面を有し、このカシメ面は、テーパ状に拡径した状態で弁座口の傾斜面部位に密着させると共に、カシメ面の一部にカシメ突出部を突出形成し、このカシメ突出部でシートリングを回転方向に向けて位置決め固定することにより前記ジスクの上下操作力から発生する当該シートリングの回転力を阻止するようにした仕切弁である。
請求項2に係る発明は、カシメ突出部と弁箱に形成した凹状のカシメ受け部とを嵌合して固定した仕切弁である。
請求項3に係る発明は、カシメ受け部は、弁箱の見切面を境にして対向位置に設けた 仕切弁である。
請求項に係る発明は、状に変形させたカシメ突出部を配管接続部側の弁座口に食い込ませて固定した仕切弁である。
請求項5に係る発明は、配管接続部を有する弁箱内にステムを介してジスクを上下動させて弁箱内に設けた弁座口を開閉自在に設けた仕切弁であって、前記弁座口に装着したシートリングの前記配管接続部側の端部に環状のカシメ面を形成し、このカシメ面は、カシメ治具によりテーパ状に拡径した状態で前記弁座口に密着させつつ、前記カシメ面の一部にカシメ突出部を突出形成し、このカシメ突出部で前記シートリングを回転方向に向けて位置決め固定した仕切弁のシートリングの固定方法である。
発明によると、弁座口に装着したシートリングの配管接続部側にカシメ治具により回転防止手段を設け、ジスクの上下操作力から発生する当該シートリングの回転力をこの回転防止手段で抑止していることで、弁箱に対するシートリングの回転を防止し、ジスクの上下移動によりシートリングに回転方向の力が加わった場合に、その回転力を抑止してシートリングの正常な装着状態を維持できる。このため、シートリングとジスクとの相対角度の確保によりシール性を維持して弁座漏れを確実に防止でき、かつシートリングと弁箱との隙間の発生を防いで弁閉時における漏れも防止できる。
また、カシメ受け部とカシメ突出部とを嵌合してシートリングを固定することで、過剰な力を必要とすることなく所定の嵌合状態にカシメることでシートリングを弁箱に強く一体化でき、しかも、シートリングのシート部の変形を防いでこのシートリングとジスクとの密着力を高めることもできる。さらに、片当たりを防ぐためにジスクと弁箱との隙間を狭くする必要もないため、ごみや錆が可動部分に入り込むおそれもなく、スムーズなジスクの開閉操作を維持できる。
さらに、カシメ受け部を弁箱の見切面を境に設けることで、鋳型のはぐみによる段差やバリの影響を受けることなくこのカシメ受け部を弁箱の所定位置に正確に形成でき、カシメ受け部を対向位置に形成していることで、略均等なカシメ力を発揮させながらシートリングを弁座口に固定でき、シートリング固定後に一ヶ所に集中的に回転力が加わった場合にも、シートリングの回転を防止してシール性を確保できる。シートリングを弁座口に対して所定の向きで取付けできるため、このシートリングと弁箱との位置ずれを防ぎ、これらに隙間が生じることを塞いで漏れを防ぐことができ、シートリングがジスクに対して的確な向きになるために弁閉時には高い密着性を発揮する。
なお、カシメ受け部とカシメ突出部とを位置ずれを防ぎながら均等にカシメて固定力を大きくし、シートリングに大きい回転力が加わった場合にもシートリングが弁箱に対してより回転しにくくなる。
また、弁箱のシートリング装着側に加工を施すことなく、カシメ治具によりカシメ突出部を弁座口に食い込ませてシートリングを固定できるため、弁箱の形状を簡略化でき、その製作も容易になる。
他の発明は、カシメ突出部をカシメ嵌合部にカシメて嵌合させることで、弁箱に対してシートリングを所定の向きでカシメて強い固定力を発揮させながらこのシートリングを弁箱に一体化できる。このため、シートリングと弁箱とが異種材料の場合でも強固に一体化でき、回転力に対してシートリングの正常な位置を保持して確実に漏れを防ぐことができると共に、テーパ状に拡径したカシメ面の一部に、カシメ突出部を前記拡径方向に突出形成したから、カシメに要する荷重を軽減しつつ、シートリングの回転を確実に阻止することができる。


本発明における仕切弁の第1実施形態を示す縦断面図である。 図1の仕切弁の要部を示す一部切欠き拡大斜視図である。 弁箱の側面図である。 カシメ治具の先端側を示す側面図である。 (a)はカシメ前の弁箱内部を示す一部切欠き平面図である。(b)はカシメ前の弁箱内部を示す一部切欠き正面図である。 (a)はカシメ後の弁箱内部を示す一部切欠き平面図である。(b)はカシメ後の弁箱内部を示す一部切欠き正面図である。 本発明の仕切弁の第2実施形態の要部を示す拡大断面図である。 図7における弁箱を示す側面図である。 図7におけるカシメ治具を示した概略図である。 本発明の仕切弁の第3実施形態におけるカシメ治具を示した側面図である。 シートリングと弁箱との結合状態を示す断面図である。 ジスクが回転した状態を示す断面図である。
以下に、本発明における仕切弁と仕切弁のシートリングの固定方法の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1においては、本発明の仕切弁における第1実施形態、図2においては、図1の仕切弁の要部の斜視図を示している。
図において、本発明の仕切弁本体(以下、バルブ本体という)10は、弁箱11、ステム12、ジスク13、シートリング14、手動ハンドル15を有している。これらの材料としては、例えば、バルブ本体10をダクタイル弁とする場合、弁箱11がダクタイル鋳鉄、ジスク13、シートリング14がステンレス鋼、或はステンレス鋳物により形成される。このように、弁箱11とシートリング14とは異種材料によって形成されている。
弁箱11は、例えば鋳物により形成され、図2に示すように、この弁箱11の両側には配管接続部16が設けられ、これらの配管接続部16よりもキャビティ側には弁座口17、17がそれぞれ形成されている。バルブ本体10は、このような配管接続部16を有する弁箱11内にステム12を介してジスク13を上下動させて弁箱11内の弁座口17を開閉自在な構造に設けられている。
弁箱11の上部にはステム12支持用のボンネット18が設けられる。弁箱11とボンネット18とは、ガスケット19を介してボルト22により固定される。
弁箱11の弁座口17には、シートリング14が装着され、このシートリング14は、筒部20と、この筒部20よりも拡径した環状装着部21とを有している。シートリング14を弁箱11に装着する際には、筒部20が弁座口17に装着され、環状装着部21がキャビティ側に形成された装着凹部23に係止した状態で取付けられる。シートリング14のジスク13側にはシール面24が設けられ、このシール面24は、ジスク13とシール可能に適宜の角度に傾斜するように形成されている。
図1、図2において、シートリング14の配管接続部16側には、図4〜図6に示したカシメ治具25により従来技術と同様の環状のカシメ面29を形成することに加え、このカシメ面29の形成領域に回転防止手段30を設けることにより、ジスク13の上下操作力から発生する当該シートリング14の回転力が回転防止手段30で抑止されるようになっている。
図3において、回転防止手段30は、凹状のカシメ受け部31とカシメ突出部32とを有し、カシメ突出部32がカシメ治具25により突状に変形されてカシメ受け部31にカシメられ、これらのカシメ突出部32とカシメ受け部31との嵌合により、シートリング14が弁箱11に固定される。
カシメ受け部31は、弁箱11の形成時に鋳型によって形成される。この場合、弁箱11を鋳物として設ける際に、図2における見切面(パーティングライン)38の構成としては、鋳型のはぐみによる段差、バリの発生等を考慮する必要がある。そのため、カシメ受け部31は、弁箱11の見切面38を境にして対向位置に設けられていることが望ましい。すなわち、カシメ受け部を3ヶ所以上に設けた場合には、鋳型の抜き方向によっては無理にこの型から抜く必要が生じることもあるため、図3に示すように配管接続部16側の弁座口17の左右2ヶ所に対向させてカシメ受け部31、31を設けるとよく、この場合、カシメ受け部31を容易に形成することができる。カシメ受け部31を切削加工により形成することも可能ではあるが、この場合には切削が断続的になって加工が困難となるため、鋳型により形成することが望ましい。
カシメ受け部31とカシメ突出部32とは略相似形に設けられ、これによりカシメ突出部32がカシメ受け部31に確実に嵌合可能になっている。本実施形態では、略三日月状のカシメ受け部31が弁座口17に形成され、このカシメ受け部31に嵌合可能な略三日月状のカシメ突出部32がカシメにより形成される。
カシメ受け部を凸状に設け、このカシメ受け部にシートリングをカシメる構成とすることも考えられるが、この場合にはカシメ後にカシメ部位が流路に突出して流体の流れを阻害することになるため、バルブとしての機能上、望ましいことではない。
図3において、例えば、バルブ呼び径1Bの場合、カシメ突出部32の突出量は、シートリング14の筒部20の外径半径Rよりも1mm程度突出していればよい。本実施形態においては、外径半径R=11mm、配管接続部16の流路軸芯Pからカシメ突出部32の外端までの距離H=12mmに設定している。
図4〜図6に示したカシメ治具25において、その先端側には配管接続部16側の弁座口17より装入されるテーパ面35が形成され、このテーパ面35のカシメ受け部31に対応する位置にカシメ押圧部36が形成されている。これらのテーパ面35、カシメ押圧部36は、それぞれ配管接続部21側の弁座口17、カシメ受け部31と略相似形状に設けられる。カシメ治具25は、図示しないカシメ機に取付けられ、このカシメ治具25によりシートリング14がカシメ加工される。
ジスク13は、シートリング14のシール面24との対向側がこのシール面24とシール可能になるように傾斜して設けられ、ステム12との間にあそびを設けた状態で吊り下げられるように取付けられる。ジスク13の上部側には手動ハンドル15が取付けられ、ジスク13はこの手動ハンドル15を回転操作することでステム12とともに上下動してバルブ開閉可能になっている。
なお、回転防止手段のカシメ受け部を省略することもでき、この場合、カシメ治具25によりカシメ突出部32を突状に変形させて、このカシメ突出部32を配管接続部16側の弁座口17に直接食い込ませて固定することにより回転防止手段30を設けることができる。
さらに、カシメ受け部を三日月状以外の形状に設けることもでき、このカシメ受け部を各種形状に設けることでカシメ時の固定力をより高めることもできる。例えば、シートリングに切欠きを設け、この切欠きをカシメ加工によって広げてシートリングを弁箱に固定するようにすれば、シートリングの形状を単純化でき、しかも、切欠きにより広げたカシメ部位によってシートリングの回転を確実に防止する。
続いて、上述した仕切弁のシートリングの固定方法を説明する。
先ず、予め、図1〜図3に示した弁箱11を鋳造により成形する。弁箱11には、上述した配管接続部16、弁座口17、装着凹部23、カシメ受け部31がそれぞれ形成される。
この弁箱11の配管接続部16から弁座口17にシートリング14を仮着する。この場合、図1において弁箱11の上部に形成された開口部37からシートリング14を装入するようにし、筒部20を弁座口17側、環状装着部21を装着凹部23にそれぞれ配置して位置合わせしながら仮着する。図5(a)において、本実施形態ではカシメ治具25のテーパ面35の角度aを約15°、カシメ押圧部36の角度bを約30°に設定している。この場合、角度bを角度aの3倍以上に設定してしまうと、カシメの際にカシメ押圧部36に加わる押圧力が過大となり、このカシメ押圧部36が損傷してしまう。よって、角度a<角度b<角度a×3の関係に設定することが望ましい。カシメ時には、図5(b)に示すように、弁箱11の上方から模擬弁体39を挿入し、各シートリング14、14を弁箱11の内方から支えるようにする。
このシートリング14の仮着状態で、図5(a)、図5(b)に示すようにカシメ機にセットしたカシメ治具25をカシメ方向に移動させ、図6(a)、図6(b)に示すように弁箱11に設けた凹状のカシメ受け部31に、このカシメ受け部31に対応する位置にカシメ治具25に設けた突状のカシメ押圧部36を配管接続部16側からカシメるようにする。このとき、カシメ治具25のテーパ面35により、シートリング14の筒部20の配管接続部16側の端部に、テーパ状に拡径した環状のカシメ面29を形成する。これにより、シートリング14は弁箱11に対して軸方向、径方向の位置が決まり、固定される。また、カシメ面29は、弁箱11の弁座口17の傾斜面部位に密着することにより、シートリング14と弁箱11との間からの流体漏れが防止される。
さらに、カシメ治具25のカシメ押圧部36により、カシメ面29にカシメ突出部32を形成する。このカシメ突出部32をカシメ受け部31に嵌合させて回転防止手段30を設けることで、シートリング14を弁箱11に固定可能になっている。このカシメ作業後に、模擬弁体39を取り外すようにする。
本実施形態では、カシメ面29とカシメ突出部32との形成を同時に行うようにしている。そのために、図6において、カシメ治具25におけるカシメ押圧部36の始点Sは、カシメ治具25のテーパ面35がシートリング14の筒部20に最初に接する線L(すなわち、テーパ面35が筒部20の内径と重なる線)と略一致するように設けられている。
このように、シートリング14におけるカシメ面29を形成するのと同じタイミングでカシメ突出部32を形成することにより、シートリング14の端部を押し拡げながらカシメ突出部32を形成することとなり、カシメ突出部32の形成に必要な荷重を軽減することができる。これにより、従来技術と同等程度の荷重で、カシメ突出部32を形成することができる。
本実施形態では、カシメ面29とカシメ突出部32とを同時に一工程で形成しているが、必要に応じてカシメ面29、カシメ突出部32をそれぞれを設けるためのカシメ治具を別々に形成し、カシメ面29の形成を完全に終えてから、カシメ突出部32の形成を行う二工程で行ってもよい。
上記のシートリング14の固定によって回転防止手段30を設けることにより、上下動により弁座口17を開閉するジスク13の上下操作力から発生する当該シートリング14の回転力を抑止可能となる。そのため、ジスク13が流体の圧力により傾いて、シートリング14との間に片当たり現象が発生した状態でジスク13を上下移動させたとしても、回転防止手段30により確実にシートリング14の回転を阻止し、このシートリング14を正常な装着状態に保持して弁閉時のシートリング14とジスク13との密着性を維持して弁座漏れを防ぎ、かつ、シートリング14と弁箱11との隙間の発生を防いで、この間からの流体の漏れを確実に防止して弁閉時のシール性を確保できる。しかも、略三日月状のカシメ突出部32とカシメ受け部31とが嵌合していることで、シートリング12が回転方向に強く位置決め固定され、シートリング12の回転を防止する力が向上している。
この場合、図11(a)に示すように、弁体3の角度θ1が弁座輪4の角度θ2と同じ角度の場合、或は図11(b)に示すように、弁座輪4が角度θ3でボデー1に結合されている場合の何れの場合においてもこのシートリング14の取付構造を採用でき、弁座輪4の回転を防いで弁座漏れ、及び弁座輪4とボデー1との間の流体漏れを確実に回避できる。
図7〜図9においては、本発明の仕切弁の第2実施形態を示している。なお、この実施形態以降において、前記実施形態と同一部分は同一符号によって表し、その説明を省略する。
この実施形態における仕切弁では、弁箱11にシートリング40のカシメ部位と偏心量δにより偏心した偏心円41とこの偏心円41とシートリング40が収納される弁箱11内の円筒部42とを滑らかにつなげた偏心面取り面43と、シートリング40に図9に示したカシメ治具45により偏心面取り面43と相似形状に変形されてこの偏心面取り面43にカシメられる偏心突出部46とを有し、これらの偏心突出部46と偏心面取り面43とを嵌合して回転防止手段48を設け、この回転防止手段48によりシートリング40を弁箱11に固定したものである。
図9(a)〜図9(c)に示すように、この実施形態のカシメ治具45は、偏心面取り面43と略相似形状の先端側を有し、この先端側にカシメ治具45の中心S1と偏心した中心S2を有するテーパ部47が形成されている。これにより、カシメ治具45のテーパ部47は、シートリング40の中心から偏心するように図示しないカシメ機に取付けられる。
シートリング40を弁箱11に固定する場合には、前述の実施形態と同様に弁箱11の偏心面取り面43に位置合わせしながらシートリング40を仮着する。続いて、このシートリング40をカシメ治具45でカシメ加工することで、偏心面取り面43に沿って偏心突出部46が形成され、このカシメ突出部46と偏心面取り面43とが嵌合固定される。これらの嵌合による回転防止手段48によりシートリング40が弁箱11に位置決めされ、ジスク13が傾いて片当たりの状態になったとしても、図8において、偏心面取り面43、偏心突出部46の中心S1が、シートリング40が回転しようとするときの中心S2から偏心していることで、シートリング40が中心S2により回転しようとしても、中心S1により偏心突出部46と偏心面取り面43とが当接していることで、シートリング40の回転動作を確実に阻止できる。
図10においては、本発明の仕切弁の第3実施形態におけるカシメ治具を示している。 この実施形態におけるカシメ治具50は、例えば、正八角形からなる多角形状の先端部51を有しており、この先端部51によりシートリング52に多角形状の多角カシメ突出部53が形成され、この多角カシメ突出部53が弁箱11に形成された多角カシメ受け部54にカシメられることにより回転防止手段55が設けられる。この回転防止手段55により、多角カシメ突出部53と多角カシメ受け部54とが固定され、シートリング52の回転が防止される。
多角カシメ受け部は正八角形以外の形状であったり、或は省略することもでき、多角カシメ受け部を省略した場合には、カシメ治具により多角カシメ突出部53を多角形状に変形させ、この多角カシメ突出部53を直接配管接続部側の弁座口に食い込ませて固定することにより回転防止手段を設けることができる。
また、カシメ治具により変形させる突出部位、及びこの突出部位がカシメられるカシメ受け部位を上述した以外の形状に設けることもできる。
10 バルブ本体
11 弁箱
12 ステム
13 ジスク
14、40、52 シートリング
16 配管接続部
17 弁座口
25、45、50 カシメ治具
30 回転防止手段
31 カシメ受け部
32 カシメ突出部
38 見切面
41 偏心円
42 円筒部
43 偏心面取り面
46 偏心突出部
53 多角カシメ突出部
54 多角カシメ受け部

Claims (5)

  1. 配管接続部を有する弁箱内にステムを介してジスクを上下動させて弁箱内に設けた弁座口を開閉自在に設けた仕切弁において、前記弁座口に装着したシートリングの前記配管接続部側の端部には、環状のカシメ面を有し、このカシメ面は、テーパ状に拡径した状態で前記弁座口の傾斜面部位に密着させると共に、前記カシメの一部にカシメ突出部を突出形成し、このカシメ突出部で前記シートリングを回転方向に向けて位置決め固定することにより前記ジスクの上下操作力から発生する当該シートリングの回転力を阻止するようにしたことを特徴とする仕切弁。
  2. 前記カシメ突出部と前記弁箱に形成した凹状のカシメ受け部とを嵌合して固定した請求項1に記載の仕切弁。
  3. 前記カシメ受け部は、前記弁箱の見切面を境にして対向位置に設けた請求項2に記載の仕切弁。
  4. 突状に変形させたカシメ突出部を前記配管接続部側の弁座口に食い込ませて固定した請求項1に記載の仕切弁。
  5. 配管接続部を有する弁箱内にステムを介してジスクを上下動させて弁箱内に設けた弁座口を開閉自在に設けた仕切弁であって、前記弁座口に装着したシートリングの前記配管接続部側の端部に環状のカシメ面を形成し、このカシメ面は、カシメ治具によりテーパ状に拡径した状態で前記弁座口に密着させつつ、前記カシメ面の一部にカシメ突出部を突出形成し、このカシメ突出部で前記シートリングを回転方向に向けて位置決め固定したことを特徴とする仕切弁のシートリングの固定方法。
JP2013198308A 2013-09-25 2013-09-25 仕切弁と仕切弁のシートリングの固定方法 Active JP6270393B2 (ja)

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