JP6267622B2 - タイヤ - Google Patents

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本発明は、転がり抵抗の低減に貢献しうるタイヤに関する。
従来、自動車の省燃費に貢献すべく、タイヤの転がり抵抗を低減する様々な方法が提案されている。例えば、トレッドに転がり抵抗の低いゴムを用いる方法が知られている(例えば、特許文献1)。また、タイヤのトレッド幅方向断面の形状を一般的なタイヤと異なる特徴的な形状、具体的には、トレッド接地幅(TW)とタイヤの最大幅(SW)との比(TW/SW)を一定範囲(例えば、0.6〜0.75)に設定することによって、一定の操縦安定性を確保しつつ、転がり抵抗を低減する方法も知られている(例えば、特許文献2)。
特開2006−274049号公報(第3頁、第1−2図) 特開2008−201379号公報(第4頁、第1図)
上述したような方法によれば、一般的なタイヤよりも転がり抵抗が低減し、自動車の省燃費に対して一定の貢献が見込まれる。しかしながら、近年、環境への配慮が高まるに連れて、自動車の省燃費に対する貢献度がより高いタイヤが求められていた。
そこで、本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、転がり抵抗の低いゴムを用いる方法や、トレッド幅方向断面の形状を特徴的な形状とする方法以外の方法によって転がり抵抗を低減できるタイヤの提供を目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明の第1の特徴は、トレッドにタイヤ周方向に連続して形成された周方向溝部と、トレッド幅方向に延びる横溝部とが形成されたタイヤであって、前記タイヤの幅SW、前記タイヤの外径ODとが、SW≦175mm かつ OD/SW≧3.6を満たし、前記タイヤの接地面積に対する前記周方向溝部と前記横溝部とを含む溝面積の比率である溝面積比率が25%以下であることを要旨とする。
タイヤは、外径が大きいほど、トレッドの路面への入射角度が緩やかになるため、同じ荷重がかかったときの変形量が少なくなる。そのため、本発明の第1の特徴によれば、ヒステリシスロスが低減し、転がり抵抗を低下させることができる。
また、タイヤの外径が大きいほど、接地面の形状は、回転方向に縦長になる。また、同じ接地面積であれば、タイヤの幅SWが狭い方が転がり抵抗は小さくなる。従って、本発明に係るタイヤによれば、転がり抵抗を低減させることができる。
一方、タイヤの幅SWが狭くなるほど、横力が弱くなる。これに対して、本発明によれば、溝面積比率が25%以下とすることにより、横力に対する変形を抑制できる。従って、タイヤの幅SWを狭くしたことによる横力の弱さを補い、操縦安定性を確保できる。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記タイヤ幅SW、前記タイヤ外径OD、前記タイヤをホイルに組み付けた状態で前記ホイルに当接する部分の直径であるタイヤ内径RDとが、SW≦175mm かつ OD/RD≦1.4を満たすことを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記溝面積比率は、15%以下であることを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記周方向溝部は、複数形成されており、前記トレッド幅方向の外側に形成されたものほど、周方向溝部のトレッド幅方向の長さが大きいことを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、本発明の第4の特徴に係り、前記横溝部の延びる方向に対し垂直方向の溝幅は、前記周方向溝部のトレッド幅方向の長さよりも短く、前記横溝部は、前記複数の周方向溝部によって区画された周方向陸部に形成されており、前記横溝部は、前記周方向溝部から前記周方向陸部の内側に向けて形成され、前記周方向陸部内の終端部において終端することを要旨とする。
本発明の第6の特徴は、本発明の第4の特徴に係り、前記周方向溝部には、前記周方向溝部に連通し、前記周方向溝部の内部で終端する細溝が形成されており、前記細溝は、トレッド幅方向に沿ったトレッド幅方向線と前記周方向陸部に形成された前記細溝とのなす角度が20°以下であることを要旨とする。
本発明の第7の特徴は、本発明の第6の特徴に係り、前記周方向陸部に形成された前記横溝部は、前記周方向溝部との連通部分の溝幅よりも前記溝幅が広くなる拡幅部を有し、前記拡幅部から前記横溝部の終端部に向かうに連れて狭くなることを要旨とする。
本発明の第8の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記タイヤを車両に装着した状態において、タイヤ赤道線よりも前記車両の内側の溝面積比率は、前記タイヤ赤道線よりも前記車両の外側の溝面積比率よりも大きいことを要旨とする。
本発明の第9の特徴は、本発明の第1乃至8の何れか一つに係り、前記周方向溝部と前記横溝部とに区画された小陸部がタイヤ周方向に並んで配置されており、前記小陸部は、路面に当接する踏面に相当する陸部表面と、前記横溝部の溝壁面を構成する陸部側面と、前記陸部表面及び前記陸部側面に連なる陸部斜面とを有し、前記陸部斜面は、トレッド幅方向外側から内側に向けて、タイヤ周方向及びトレッド幅方向に傾斜しており、タイヤ径方向のタイヤ中心側に向かって凸状の曲面を有し、前記横溝部の溝底面からの高さである前記陸部側面の高さは、前記陸部斜面の傾斜に合わせて減少しており、前記陸部斜面と前記陸部表面とが連なる連結部分は、タイヤ径方向外側に向けて凸状の湾曲部分が形成されたラウンド形状を有しており、ラウンド形状をした前記連結部分は、タイヤ周方向に略一致して延在されており、隣接する前記連結部分がタイヤ周方向に一致していることを要旨とする。
本発明によれば、転がり抵抗の低いゴムを用いる方法や、トレッド幅方向断面の形状を特徴的な形状とする方法以外の方法によって転がり抵抗を低減できるタイヤを提供できる。
図1は、本実施形態に係る空気入りタイヤの一部を示す斜視図である。 図2は、本実施形態に係る空気入りタイヤの側面図である。 図3は、本実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドの一部を拡大した拡大図である。 図4は、本実施形態に係る空気入りタイヤの周方向溝部の拡大図である。
本発明に係るタイヤの実施形態について、図面を参照しながら説明する。具体的には、(1)空気入りタイヤの説明、(2)周方向溝の説明、(3)作用・効果、(4)その他の実施形態、について説明する。
なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なのものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることを留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれる。
(1)空気入りタイヤの説明
本発明の実施形態に係る空気入りタイヤ1の構成について、図面を参照しながら説明する。図1は、実施形態に係る空気入りタイヤ1の一部を示す斜視図である。図2は、空気入りタイヤ1の側面図である。図3は、空気入りタイヤ1のトレッドの一部を拡大した拡大図である。
空気入りタイヤ1は、路面と接するトレッド10を備える。空気入りタイヤ1の内部構成は、ビード部やカーカス、ベルトなどを備える一般的なタイヤと同じである。空気入りタイヤ1の断面において、空気入りタイヤ1の外縁は、トロイド状である。空気入りタイヤ1には、空気でなく、窒素ガスなどの不活性ガスが充填されてもよい。
空気入りタイヤ1は、トレッド10にタイヤ周方向tcに連続する周方向溝10A,10B,10Cが形成される。トレッド10は、周方向溝10Aと周方向溝10Bとによって区画された周方向陸部20Aを有する。トレッド10は、周方向溝10Bと周方向溝10Cとによって区画された周方向陸部20Bを有する。
本実施形態に係る空気入りタイヤ1は、周方向溝10A側を車両内側(イン側という)、周方向溝10C側を車両外側(アウト側という)にした状態で車両に装着される。すなわち、周方向溝10A、周方向溝10B、周方向溝10は、アウト側に形成された溝ほどトレッド幅方向の長さ(溝幅)が大きくなっている。
空気入りタイヤ1のトレッド10のイン側には、ショルダー陸部30Aが設けられ、アウト側には、ショルダー陸部30Bが設けられる。イン側のショルダー陸部30Aには、トレッド幅方向に延びる横溝41Aが形成される。アウト側のショルダー陸部30Bには、トレッド幅方向に延びる横溝41Bと、副横溝42Bとが形成される。
横溝41Aは、始点終点ともにショルダー陸部30Aの内部にある。すなわち、横溝41Aは、ショルダー陸部30Aの内部で完結しており、周方向溝10Aに連通しない。横溝41Bは、ショルダー陸部30Bの内部で完結しており、周方向溝10Cに連通しない。副横溝42Bは、ショルダー陸部30Bから周方向溝10Cに連通する。
周方向陸部20Aには、周方向溝10Aに連通する細溝50が形成される。細溝50は、トレッド幅方向線とのなす角が20°以下に設定されている。
周方向陸部20Bには、横溝60が形成される。横溝60の一方の端部60Aは、周方向溝10Cに連通し、他方の端部60Bは、周方向陸部20B内部で終端する。端部60Aは、連通部分を構成し、端部60Bは、終端部を構成する。
図3に示すように、横溝60は、周方向溝10Cとの連通部分(端部60A)の溝幅d1よりも溝幅が広くなる拡幅部61を有する。拡幅部61の溝幅d2は、d2>d1である。横溝60の溝幅は、拡幅部61から横溝60の終端部(端部60B)に向かうに連れて狭くなっている。
横溝60は、空気入りタイヤ1が接地した状態において、空気入りタイヤ1と路面との間の水分を取り込んで、周方向溝10C、或いは横溝41Bへ向けて送り出す役割を担う。
本実施形態において、空気入りタイヤ1の幅SW、空気入りタイヤ1の外径ODとするとき、空気入りタイヤ1は、SW≦175mm、OD/SW≧3.6を同時に満たす。
また、幅SW、外径OD、空気入りタイヤ1をホイルに組み付けた状態でホイルに当接する部分(ビード部の端部Bd)の直径である空気入りタイヤ1の内径RDとするとき、空気入りタイヤ1は、SW≦175mm、OD/RD≦1.4を同時に満たす。
空気入りタイヤ1において、接地面積に対する溝の面積の比率である溝面積比率が25%以下である。溝とは、周方向溝10A,10B,10C、横溝41A、横溝41B、副横溝42B、横溝60を含む。ここで、周方向溝10A,10B,10Cは、周方向溝部を構成し、横溝41A、横溝41B、副横溝42B、横溝60は、横溝部を構成する。
溝面積比率は、より好ましくは15%以下である。また、空気入りタイヤ1では、タイヤ赤道線CLよりも車両の内側のイン側の溝面積比率は、アウト側の溝面積比率よりも大きい。溝面積比率は、横溝41A、横溝41B、副横溝42B、横溝60、細溝50の数で調整することができる。
(2)周方向溝の説明
図4は、本実施形態に係る空気入りタイヤ1の周方向溝10Cの拡大図である。図4に示すように、周方向溝10Cは複数の面を有する。ショルダー陸部30は、横溝41Bによって小陸部400に区画されている。ショルダー陸部30において、繰り返し単位である小陸部400は、踏面に相当する陸部表面401と、陸部の側面である陸部側面402と、周方向溝10Cの内側を形成する陸部斜面403とを有する。陸部側面402は、横溝41Bの壁面を構成する。
陸部斜面403は、トレッド幅方向外側から内側に向けて、タイヤ周方向及びトレッド幅方向に傾斜する斜面であり、陸部表面401のイン側(タイヤ赤道線側)に連なる。陸部斜面403は、タイヤ径方向のタイヤ中心側に向かって凸状の曲面を有する。陸部斜面403の傾斜に合わせて、小陸部400の陸部側面402の溝底からの高さhmは、タイヤ周方向に沿って減少する。
陸部斜面403と陸部表面401との連結部分は、タイヤ径方向外側に向けて凸状の湾曲部分が形成されたR(ラウンド)形状を有しており、R形状の稜線(R稜線404という)がタイヤ周方向に略一致している。隣接する小陸部400のR稜線404は、タイヤ周方向に一致している。タイヤ周方向に一致して配列されるR稜線404が、周方向溝10Cの開口部を形成する。
また、周方向陸部20Bは、横溝60によって小陸部600に区画されている。周方向陸部20Bにおいて、繰り返し単位である小陸部600は、踏面に相当する陸部表面601と、陸部の側面である陸部側面602と、周方向溝10Cの内側を形成する陸部斜面603とを有する。
陸部側面602は、トレッド幅方向内側から外側に向けて、タイヤ周方向及びトレッド幅方向に傾斜する斜面であり、陸部表面601のアウト側に連なる。陸部斜面603は、タイヤ径方向のタイヤ中心側に向かって凸状の曲面を有する。陸部斜面603は、ショルダー陸部30の陸部側面402に向けて延びている。
陸部斜面603と陸部表面601との連結部分は、タイヤ径方向外側に向けて凸状の湾曲部分が形成されたR(ラウンド)形状を有しており、R形状の稜線(R稜線604という)がタイヤ周方向に略一致している。隣接する小陸部600のR稜線604は、タイヤ周方向に一致している。タイヤ周方向に一致して配列するR稜線604が、周方向溝10Cの開口部を形成する。
(3)作用・効果
空気入りタイヤ1は、外径ODが大きいほど、トレッドの路面への入射角度が緩やかになるため、同じ荷重がかかったときの変形量が少なくなる。そのため、空気入りタイヤ1によれば、ヒステリシスロスが低減し、転がり抵抗を低下させることができる。また、外径ODが大きいほど、接地面の形状は、回転方向に縦長になる。同じ接地面積であれば、空気入りタイヤ1の幅SWが狭い方が転がり抵抗は小さくなる。従って、空気入りタイヤ1によれば、転がり抵抗を低減させることができる。
一般的に、タイヤの幅SWが狭くなるほど横力が弱くなると言われている。これに対して、空気入りタイヤ1では、溝面積比率が25%以下であることにより、接地面積を増やすことにより、トレッドの剛性を高め、横力を高めている。これにより、トレッドの変形を抑制できる。このように、空気入りタイヤ1では、幅SWを狭くしたことによる横力の弱さを補っている。これにより、操縦安定性を確保することができる。
溝面積比率は、15%以下であることが好ましい。SW≦175mm、OD/SW≧3.6、SW≦175mm、OD/RD≦1.4を同時に満たすタイヤでは、溝面積比率が25%を超えると、接地面積が低下し操縦安定性が低下する。
空気入りタイヤ1では、周方向溝10A,10B,10Cのうちトレッド幅方向の外側に形成されたものほど、トレッド幅方向の長さ(溝幅)が大きいため、周方向への排水性が高められる。
本実施形態では、トレッドに形成される周方向溝部の中で最も溝幅が広くなる周方向溝10Cでは、周方向溝10Cの内側を形成する陸部斜面403と、周方向溝10Cの内側を形成する陸部斜面603とが、タイヤ径方向のタイヤ中心側に向かって凸状の曲面を有し、なだらかに傾斜しながら周方向溝10Cを形成しているため、周方向溝10Cの溝壁の剛性が高められる。
また、空気入りタイヤ1では、横溝41A、横溝41B、副横溝42B、横溝60の各横溝の一方の端部は、周方向陸部20A、20B、ショルダー陸部30A,30Bの内部で終端されており、周方向陸部20A、20B、ショルダー陸部30A,30Bを分断しない。これにより、空気入りタイヤ1のトレッドへの前後入力に対する剛性が高められ、駆動力及び制動力を向上させることができる。
横溝60は、周方向溝10Cとの連通部分(端部60A)の溝幅d1よりも溝幅が広くなる拡幅部61を有する。横溝60の溝幅は、拡幅部61から横溝60の終端部(端部60B)に向かうに連れて狭くなっている。終端部の幅を狭くすることによって、横溝60の剛性を確保するとともに、空気入りタイヤ1が接地した状態において、空気入りタイヤ1と路面との間の水分を取り込んで、周方向溝10C、或いは横溝41Bへ向けて送り出す役割を担う。従って、排水性が高められる。
空気入りタイヤ1の周方向陸部20Aには、周方向溝10Aに連通する細溝50が形成される。細溝50の数を増やすことにより周方向陸部20Aの剛性を低下させることができる。周方向陸部20Aの剛性によって乗り心地を調整できる。また、細溝50は、トレッド幅方向線とのなす角が20°以下に設定されている。細溝50とトレッド幅方向線とのなす角が20°を超えると、横力が低下する。
空気入りタイヤ1では、タイヤ赤道線CLよりも車両の内側のイン側の溝面積比率は、アウト側の溝面積比率よりも大きい。これにより、空気入りタイヤ1のトレッド幅方向への排水性を高めることができる。
(4)その他の実施形態
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例が明らかとなる。例えば、本発明の実施形態は、次のように変更することができる。
本実施形態に係る空気入りタイヤ1のトレッド面の形状、特に周方向溝、横溝の形状などは、図面に記載した形状に限定されない。
本実施形態では、周方向溝10Cが図4を用いて説明した構造になっていると説明した。しかし、周方向溝10A,10Bが同様の構造になっていてもよい。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
1…空気入りタイヤ、 10A,10B,10C…周方向溝、 20A…周方向陸部、 20B…周方向陸部、 30A…ショルダー陸部、 30A,30B…ショルダー陸部、 41A…横溝、 41B…横溝、 42B…副横溝、 50…細溝、 60…横溝、 60A…端部、 60B…端部、 61…拡幅部、 400…小陸部、 401…陸部表面、 402…陸部側面、 403…陸部斜面、 404…R稜線、 600…小陸部、 601…陸部表面、 602…陸部側面、 603…陸部斜面、 604…R稜線、 CL…タイヤ赤道線、 OD…タイヤ外径、 RD…タイヤ内径、 SW…タイヤ幅

Claims (5)

  1. トレッドにタイヤ周方向に連続して形成された周方向溝部と、トレッド幅方向に延びる横溝部とが形成された自動車用のタイヤであって、
    前記タイヤの幅SW、前記タイヤの外径OD、及び前記タイヤをホイルに組み付けた状態で前記ホイルに当接する部分の直径であるタイヤ内径RDが、
    SW≦175mm、OD/SW≧3.6、及びOD/RD≦1.4
    を満たし、
    前記タイヤの接地面積に対する前記周方向溝部と前記横溝部とを含む溝面積の比率である溝面積比率が25%以下であり、
    前記周方向溝部は、複数の周方向溝で構成されており、トレッド幅方向においてタイヤ赤道線を基準とした一方側であるアウト側に形成された前記周方向溝ほど、トレッド幅方向の溝幅が大きく、
    前記横溝部は、前記複数の周方向溝によって区画された周方向陸部と、前記周方向陸部のトレッド幅方向外側に設けられた一対のショルダー陸部とに形成され、
    前記横溝部は、
    前記周方向陸部の内部で終端する一端と、前記複数の周方向溝の何れかに連通する他端とを有する終端溝、
    前記ショルダー陸部の内部で終端する一端を有する横溝、及び
    前記アウト側に位置する前記ショルダー陸部を横断する横断溝
    を含み、
    最もアウト側に形成された前記周方向溝には、タイヤ周方向において隣接する前記横溝部に連通する溝内溝が形成されるタイヤ。
  2. 前記溝面積比率は、15%以下である請求項1に記載のタイヤ。
  3. 前記横溝部の延びる方向に対し垂直方向の溝幅は、前記周方向溝部のトレッド幅方向の長さよりも短い請求項1に記載のタイヤ。
  4. アウト側に位置する前記ショルダー陸部に形成され、前記横溝部を構成する溝の数は、他の周方向陸部にそれぞれ形成され、前記横溝部を構成する溝の数よりも多い請求項1に記載のタイヤ。
  5. 前記溝内溝は、タイヤ周方向に対して傾斜する請求項に記載のタイヤ。
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