JP6926780B2 - タイヤ - Google Patents

タイヤ Download PDF

Info

Publication number
JP6926780B2
JP6926780B2 JP2017145754A JP2017145754A JP6926780B2 JP 6926780 B2 JP6926780 B2 JP 6926780B2 JP 2017145754 A JP2017145754 A JP 2017145754A JP 2017145754 A JP2017145754 A JP 2017145754A JP 6926780 B2 JP6926780 B2 JP 6926780B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
tire
width
protrusion
tread
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017145754A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019026010A (ja
Inventor
正勝 山根
正勝 山根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP2017145754A priority Critical patent/JP6926780B2/ja
Publication of JP2019026010A publication Critical patent/JP2019026010A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6926780B2 publication Critical patent/JP6926780B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Tires In General (AREA)

Description

本発明は、タイヤに関し、詳しくは、溝底に石噛み防止用の突起部が設けられたタイヤに関する。
タイヤのトレッド部には、通常、排水用の主溝が設けられている。このようなタイヤで舗装されていない砂利道を走行した場合、石が主溝の中に挟まるいわゆる石噛みが生じることがある。石噛みが生じたままタイヤを走行させると、挟まった石が主溝を押し広げて溝底側へ移動し、溝底でクラックを引き起こすという問題があった。
上記クラックを抑制するために、例えば、主溝の溝底に、タイヤ半径方向外側に局部的に隆起した石噛み防止用の突起部を設けることが知られている。
特許第5134662号公報
しかしながら、近年、耐石噛み性能をさらに向上させて、溝底クラックを抑制することが望まれている。
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出されたもので、主溝の耐石噛み性能を高めて、溝底のクラックを抑制し得るタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明は、トレッド部に、タイヤ周方向に連続して延びる主溝が設けられたタイヤであって、前記主溝は、トレッド踏面で測定される溝幅が最大をなす最大幅部と、前記溝幅が最小をなす最小幅部とを含み、かつ、これらの間で前記溝幅が変化しており、前記最大幅部の溝底には、タイヤ半径方向外側に局部的に隆起した石噛み防止用の突起部が設けられており、前記突起部は、タイヤ周方向の両端部よりもタイヤ周方向の中央部の高さが大きい。
本発明に係るタイヤは、前記主溝が、前記溝底と前記トレッド踏面との間を継ぐ一対の溝壁を有し、前記一対の溝壁は、それらの間の距離が、溝底側から前記トレッド踏面に向かって拡大する向きに傾斜しており、前記一対の溝壁の前記トレッド踏面に立てた法線に対する角度は、前記最小幅部から前記最大幅部に向かって漸増するのが望ましい。
本発明に係るタイヤは、前記溝底の幅が実質的に一定であるのが望ましい。
本発明に係るタイヤは、前記突起部が、前記主溝の最大幅部の位置をタイヤ周方向に跨って配置されており、前記突起部の高さが最も大きい位置が、前記主溝の最大幅部の位置に揃えられているのが望ましい。
本発明に係るタイヤは、前記突起部が、前記主溝の長手方向に沿った断面視において、タイヤ半径方向外側に向かってタイヤ周方向長さが漸減するのが望ましい。
本発明に係るタイヤは、前記突起部のタイヤ軸方向の幅が、タイヤ周方向の両端部からタイヤ周方向の中央部に向かって漸増するのが望ましい。
本発明に係るタイヤは、前記最大幅部の溝幅が、前記最小幅部の溝幅の1.3〜1.5倍であるのが望ましい。
本発明に係るタイヤは、前記溝底の幅が、前記最小幅部の溝幅の0.3〜0.5倍であるのが望ましい。
本発明に係るタイヤは、前記突起部のタイヤ軸方向の幅が、前記溝底の幅の0.3倍以上1.0倍未満であるのが望ましい。
本発明に係るタイヤは、前記突起部のタイヤ周方向の長さが、前記最大幅部と前記最小幅部との間のタイヤ周方向の長さの0.3〜0.5倍であるのが望ましい。
本発明に係るタイヤは、前記突起部のタイヤ半径方向の高さが、前記主溝の溝深さの0.25〜0.35倍であるのが望ましい。
本発明のタイヤは、最大幅部と最小幅部との間で溝幅が変化する主溝が設けられている。このような主溝は、該主溝に挟まった石を、タイヤの転動による駆動力又は制動力を利用して、より抵抗の小さい最大幅部側へ移動させることができる。一方、前記最大幅部の溝底には、タイヤ周方向の両端部よりもタイヤ周方向の中央部の高さが大きい突起部が設けられている。このため、前記最大幅部へと移動した石は、前記突起部との接触が進むことで、タイヤ半径方向外側へと徐々に押し出されて排出される。
本発明の一実施形態のタイヤのトレッド部の展開図である。 図1の主溝の拡大図である。 図1の主溝の斜視図である。 (a)は、図1のA−A線断面図、(b)は、図1のB−B線断面図である。 (a)は、他の実施形態の主溝の断面図、(b)は、さらに他の実施形態の断面図である。 図1のC−C線断面図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本発明の一実施形態を示すタイヤ1のトレッド部2の展開図である。本実施形態では、好ましい態様として、小型トラック用の空気入りタイヤが示される。但し、本発明は、例えば、乗用車用、自動二輪車用、重荷重用等、他のカテゴリーのタイヤ1にも適用しうるのは、言うまでもない。
図1に示されるように、本実施形態のトレッド部2には、タイヤ周方向に連続して延びる主溝3が設けられている。
本実施形態の主溝3は、最もトレッド端Te側に配された一対のショルダー主溝3A、3Aと、ショルダー主溝3Aとタイヤ赤道Cとの間に配された一対のクラウン主溝3B、3Bとを含んでいる。なお、本発明では、主溝3は、このような4本のものに限定されるものではなく、例えば、2〜4本設けられる態様であれば良い。
前記「トレッド端Te」は、正規リムにリム組みされかつ正規内圧が充填された無負荷である正規状態のタイヤ1に、正規荷重を負荷してキャンバー角0度で平面に接地させたときの最もタイヤ軸方向外側の接地位置として定められる。正規状態において、両トレッド端Te、Te間のタイヤ軸方向の距離がトレッド幅TWとして定められる。特に断りがない場合、タイヤ1の各部の寸法等は、正規状態で測定された値である。
「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば"標準リム" 、TRAであれば"Design Rim" 、ETRTOであれば"Measuring Rim" である。
「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば"最高空気圧" 、TRAであれば表"TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば"INFLATION PRESSURE" である。タイヤが乗用車用である場合、正規内圧は、180kPaである。
「正規荷重」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば"最大負荷能力" 、TRAであれば表"TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば"LOAD CAPACITY" である。タイヤが乗用車用の場合、正規荷重は、前記荷重の88%に相当する荷重である。
図2は、主溝3の拡大図である。図3は、主溝3の斜視図である。図2及び図3に示されるように、主溝3は、トレッド踏面2aで測定される溝幅Wが最大をなす最大幅部4と、溝幅Wが最小をなす最小幅部5とを含み、かつ、これらの間で溝幅Wが変化している。このような主溝3は、主溝3に挟まった石を、タイヤ1の転動による駆動力又は制動力を利用して、より抵抗の小さい最大幅部4へと移動させることができる。なお、前記トレッド踏面2aは、タイヤ1の転動時、路面と接する部分である。
最大幅部4の溝底4aには、タイヤ半径方向外側に局部的に隆起した石噛み防止用の突起部8が設けられている。突起部8は、タイヤ周方向の両端部9、9よりもタイヤ周方向の中央部10の高さh(図4(a)に示す)が大きい。これにより、上述の通り、最大幅部4側へと移動した石は、突起部8との接触がすすむことで、端部9を経て中央部10側から主溝3のタイヤ半径方向外側へ押し出されて排出される。従って、本実施形態の主溝3は、優れた耐石噛み性能を有している。
主溝3は、本実施形態では、最大幅部4と最小幅部5とが主溝3の長手方向に沿って交互に配されている。これにより、上述の作用がタイヤ周方向に亘って発揮される。
主溝3は、最小幅部5から最大幅部4に向かって溝幅Wが漸増している。これにより、最小幅部5から最大幅部4に向かって石に対する抵抗が漸減するので、主溝3に挟まった石は、最小幅部5側から最大幅部4側に向かってスムーズに移動し得る。
本実施形態の主溝3は、溝中心線3kがタイヤ周方向に沿って直線状に延びている。このような主溝3は、優れた耐石噛み性能及び排水性能を有する。なお、主溝3は、このような態様に限定されるものではなく、例えば、溝中心線3kがジグザグ状や円弧状に延びる態様でも良い。
主溝3は、本実施形態では、そのタイヤ周方向に延びる両側の溝縁3e、3eが直線のジグザグ状にのびている。また、主溝3の両側の溝縁3e、3eは、互いに、タイヤ周方向に対して同じ角度αで傾斜している。このような主溝3は、主溝3内の石に対する抵抗(石を挟み込む力)を小さく維持して、主溝3内の石の移動を容易にする。なお、主溝3は、このような態様に限定されるものではなく、例えば、両側の溝縁3e、3eが波状に延びる態様でも良い(図示省略)。また、主溝3は、一方の溝縁3eがタイヤ周方向に沿って延びるとともに、他方の溝縁3eがタイヤ周方向に対して傾斜して延びる態様でも良い。
最大幅部4の前記溝幅Waは、最小幅部5の前記溝幅Wbの1.3〜1.5倍が望ましい。最大幅部4の溝幅Waが最小幅部5の溝幅Wbの1.3倍未満の場合、石に対する抵抗の変化が小さく、主溝3内を石が移動できなくなるおそれがある。最大幅部4の溝幅Waが最小幅部5の溝幅Wbの1.5倍を超える場合、トレッド部2のタイヤ軸方向の剛性段差が大きくなり、操縦安定性能が悪化するおそれがある。なお、最大幅部4の前記溝幅Waは、例えば、7.0〜14.0mmが望ましく、さらに、7.0〜12.0mmが望ましい。
同様の観点より、最大幅部4と最小幅部5との間のタイヤ周方向の長さL1は、最大幅部4の溝幅Waの2.0〜3.5倍が望ましい。
図4(a)は、図1のA−A線断面図である。図4(a)に示されるように、主溝3は、溝底3a、及び、溝底3aとトレッド踏面2aとの間を継ぐ一対の溝壁3b、3bを含んでいる。
本実施形態の溝底3aは、トレッド踏面2a、2a間を継ぐ仮想線3cに沿ってのびてのびる直線状で形成されている。なお、溝底3aは、このような態様に限定されるものではなく、図5(a)に示されるように、例えば、タイヤ半径方向内方に凸な円弧状で形成される態様でも良い。この態様では、溝底3aの両端3i、3iは、溝底3aの曲率半径よりも小さい曲率半径rの円弧部3f、3fを介して溝壁3b、3bと連なっている。また、図5(b)に示されるように、溝底3aは、溝中心線3k上に溝底3aで最小の曲率半径となる円弧状で形成される態様でも良い。この態様の場合、深さが最大となる位置から溝深さDの10%までの領域を溝底3aとする。
図4(a)に示されるように、本実施形態の溝壁3bは、溝底3aとトレッド踏面2aとの間を直線状で形成されている。溝壁3bは、このような態様に限定されるものではなく、例えば、主溝3の外側に向かって凸の円弧状で形成されても良い(図5(b)に示す)。
一対の溝壁3b、3bは、それらの間の距離W1が、溝底3a側からトレッド踏面2aに向かって拡大する向きに傾斜している。このような溝壁3bは、主溝3に挟まった石に対してタイヤ半径方向外側への反力を生じさせるので、石の溝底3a側への侵入抑制効果と、石の主溝3外への排出効果とを発揮する。
図4(b)は、図1のB−B線断面図である。図3及び図4で理解されるように、一対の溝壁3b、3bのトレッド踏面2aに立てた法線nに対する角度θは、最小幅部5から最大幅部4に向かって漸増している。これにより、最大幅部4側に向かって石の挟み込む力は、効果的に小さくなるので、主溝3に挟まった石が最大幅部4側へ移動しやすくなる。
特に限定されるものではないが、トレッド部2の剛性を確保しつつ、上述の作用を発揮させる観点より、最大幅部4での溝壁3bの前記角度θaは、15〜35度が望ましい。また、最小幅部5での溝壁3bの前記角度θbは、5〜20度が望ましい。また、角度θは、最小幅部5から最大幅部4へ向かって0.2〜0.6度/mm増加すること、とりわけ、0.4度/mm増加することが望ましい。
また、本実施形態では、主溝3の溝底3aは、その幅W2が実質的に一定である。このため、主溝3内の石のスムーズな移動主が確保されるとともに、溝3内の排水のスムーズな流れが確保される。
溝底3aの幅W2は、最小幅部5の溝幅Wbの0.3〜0.5倍であるのが望ましい。溝底3aの幅W2が最小幅部5の溝幅Wbの0.3倍未満の場合、排水性能が悪化するおそれがある。溝底3aの幅W2が最小幅部5の溝幅Wbの0.5倍を超える場合、最小幅部5において、溝壁3bの前記角度θbが小さくなり、主溝3に挟み込まれた石に対するタイヤ半径方向外方への反力が小さくなるおそれがある。
図6は、図1のC−C線断面図である。図6に示されるように、主溝3の長手方向に沿った断面視において、突起部8は、本実施形態では、最大幅部4の位置をタイヤ周方向に跨って配置され、突起部8の高さhが最も大きい位置が、最大幅部4の位置に揃えられている。即ち、突起部8の高さhが最も大きい位置が、石に対する抵抗が最も小さくなる最大幅部4に位置することになるので、主溝3内の石がより効果的に突起部8から主溝3のタイヤ半径方向の外側へ排出される。
突起部8は、タイヤ半径方向外側に向かってタイヤ周方向長さLaが漸減している。このような突起部8は、上述の通り、突起部8の端部9から中央部10へ向かって石を効果的に押し上げることができるので、優れた耐石噛み性能を発揮する。
突起部8は、前記断面視において、台形状に形成されている。なお、突起部8の形状は、このような態様に限定されるものではなく、例えば、円弧状や三角形状を含む最大幅部4を中心として線対称となる形状でも良い(図示省略)。なお、各形状は、厳密な意味での形状に限定されるものではなく、主溝3内の石を押し上げる効果を発揮する態様であれば、一見してその形状であると理解できる程度の形状で良い。
突起部8のタイヤ周方向の長さL(最大長さ)は、最大幅部4と最小幅部5との間の前記長さL1の0.3〜0.5倍であるのが望ましい。突起部8の長さLが前記長さL1の0.3倍未満の場合、石と突起部8との接触機会が小さくなり、スムーズに石が排出されないおそれがある。突起部8の長さLが前記長さL1の0.5倍を超える場合、溝容積が小さくなり、排水性能が悪化するおそれがある。
突起部8の高さhは、主溝3の溝深さDの0.25〜0.35倍であるのが望ましい。突起部8の高さhが主溝3の溝深さDの0.25倍未満の場合、石を主溝3の外へ効果的に排出できないおそれがある。突起部8の高さhが主溝3の溝深さDの0.35倍を超える場合、突起部8が座屈を起こしやすくなり、石の押出し力が小さくなるので、石を排出できなくなるおそれがある。また、主溝3の溝容積が小さくなり、排水性能が悪化するおそれがある。
図2及び図3に示されるように、突起部8のタイヤ軸方向の幅wは、タイヤ周方向の両端部9、9からタイヤ周方向の中央部10に向かって漸増するのが望ましい。このような突起部8は、そのタイヤ周方向に延びる一対の側面8a、8aが、石を両端部9、9側へ移動させる反力を生じさせるので、突起部8と溝壁3bとの間に石が挟まれるのを抑制する。
本実施形態では、突起部8のタイヤ軸方向の幅wは、中央部10の溝底3aで最大となる。これにより、側面8aは、石をタイヤ半径方向の外側へ移動させる反力も生じさせるので、突起部8と溝壁3bとの間に石が挟まれるのを、より効果的に抑制する。また、このような突起部8は、溝底3aと大きな面積で接触する。このため、突起部8の欠け等が抑制されるので、さらに、高い耐石噛み性能を有する。
上述のような作用を効果的に発揮させるため、突起部8の溝底3aでの輪郭形状は、例えば、六角形状や樽状が好ましい。
突起部8のタイヤ軸方向の幅wは、溝底3aの幅W2の0.3倍以上1.0倍未満であるのが望ましい。突起部8の前記幅wが溝底3aの幅W2の0.3倍未満の場合、突起部8の剛性が低下して、石との接触によりゴム欠け等が生じるおそれがある。突起部8の前記幅wが溝底3aの幅W2の1.0倍以上の場合、即ち、突起部8が溝壁3b、3b間を継ぐように形成される場合、主溝3の溝容積が小さくなり、排水性能が悪化するおそれがある。
このような本発明の突起部8は、大きな接地圧が作用することにより、石噛みの生じやすいタイヤ赤道C側の主溝3、本実施形態では、クラウン主溝3Bに設けられるのが望ましい。しかしながら、突起部8は、ショルダー主溝3Aに設けられても良い。
突起部8の設けられた主溝3にタイヤ軸方向にのびる横溝(図示省略)が連通すると、主溝3内を移動する石が横溝で挟まってしまうので、石の移動が抑制され、耐石噛み性能が低下するおそれがある。このため、突起部8の設けられた主溝3には、横溝が連通されないのが望ましい。横溝は、本明細書では、トレッド踏面2aで測定される溝幅が1.5mm以上の溝状体をいう。
以上、本発明の実施形態について、詳述したが、本発明は例示の実施形態に限定されるものではなく、種々の態様に変形して実施し得るのは言うまでもない。
図1の基本パターンを有するサイズ205/85R16のタイヤが、表1の仕様に基づき試作され、各試供タイヤの耐石噛み性能がテストされた。各試供タイヤの主な共通仕様やテスト方法は、以下の通りである。
主溝の最大幅の溝幅Wa:14mm
主溝の最小幅の溝幅Wb:10mm(比較例1は除く)
最大幅部と最小幅部との長さL1:20mm(比較例1は除く)
主溝の溝深さD:10.5mm
溝底の幅W2:4.0mm(実施例4は最小値である)
突起部の高さh:3.0mm(比較例1は除く)
突起部の幅w:2.0mm(比較例1は除く)
突起部の長さL/L1:50%(比較例1は除く)
<耐石噛み性能>
各試供タイヤが、下記の条件で、排気量3000ccの小型トラックの全輪に装着された。そして、テストドライバーが、非舗装の砂利路面のテストコースを走行させ、走行後の石噛みの発生状態(耐石噛み性能)がテストドライバーの目視によって評価された。結果は、1本のセンター主溝に生じた石噛みの個数で表示されている。数値が小さいほど良好である。
リム:5.5J
内圧:600kPa
縦荷重:29.4kN
走行距離:10km
テストの結果などが表1に示される。
Figure 0006926780
テストの結果、実施例のタイヤは、比較例のタイヤに比べて、耐石噛み性能が向上していることが確認できた。これにより、実施例のタイヤは比較例のタイヤに比して、溝底のクラックが抑制されることが理解される。
1 タイヤ
2 トレッド部
2a トレッド踏面
3 主溝
4 最大幅部
4a 溝底
5 最小幅部
8 突起部
9 端部
10 中央部

Claims (10)

  1. トレッド部に、タイヤ周方向に連続して延びる主溝が設けられたタイヤであって、
    前記主溝は、トレッド踏面で測定される溝幅が最大をなす最大幅部と、前記溝幅が最小をなす最小幅部とを含み、かつ、これらの間で前記溝幅が変化しており、
    前記最大幅部の溝底には、タイヤ半径方向外側に局部的に隆起した石噛み防止用の突起部が設けられており、
    前記突起部は、タイヤ周方向の両端部よりもタイヤ周方向の中央部の高さが大きく、
    前記主溝は、前記溝底と前記トレッド踏面との間を継ぐ一対の溝壁を有し、
    前記一対の溝壁は、それらの間の距離が、溝底側から前記トレッド踏面に向かって拡大する向きに傾斜しており、
    前記一対の溝壁の前記トレッド踏面に立てた法線に対する角度は、前記最小幅部から前記最大幅部に向かって漸増する、
    タイヤ。
  2. トレッド部に、タイヤ周方向に連続して延びる主溝が設けられたタイヤであって、
    前記主溝は、トレッド踏面で測定される溝幅が最大をなす最大幅部と、前記溝幅が最小をなす最小幅部とを含み、かつ、これらの間で前記溝幅が変化しており、
    前記最大幅部の溝底には、タイヤ半径方向外側に局部的に隆起した石噛み防止用の突起部が設けられており、
    前記突起部は、タイヤ周方向の両端部よりもタイヤ周方向の中央部の高さが大きく、
    前記溝底の幅が実質的に一定である、
    タイヤ。
  3. トレッド部に、タイヤ周方向に連続して延びる主溝が設けられたタイヤであって、
    前記主溝は、トレッド踏面で測定される溝幅が最大をなす最大幅部と、前記溝幅が最小をなす最小幅部とを含み、かつ、これらの間で前記溝幅が変化しており、
    前記最大幅部の溝底には、タイヤ半径方向外側に局部的に隆起した石噛み防止用の突起部が設けられており、
    前記突起部は、タイヤ周方向の両端部よりもタイヤ周方向の中央部の高さが大きく、
    前記溝底の幅は、前記最小幅部の溝幅の0.3〜0.5倍である、
    タイヤ。
  4. トレッド部に、タイヤ周方向に連続して延びる主溝が設けられたタイヤであって、
    前記主溝は、トレッド踏面で測定される溝幅が最大をなす最大幅部と、前記溝幅が最小をなす最小幅部とを含み、かつ、これらの間で前記溝幅が変化しており、
    前記最大幅部の溝底には、タイヤ半径方向外側に局部的に隆起した石噛み防止用の突起部が設けられており、
    前記突起部は、タイヤ周方向の両端部よりもタイヤ周方向の中央部の高さが大きく、
    前記突起部のタイヤ半径方向の高さは、前記主溝の溝深さの0.25〜0.35倍である、
    タイヤ。
  5. 前記突起部は、前記主溝の最大幅部の位置をタイヤ周方向に跨って配置されており、
    前記突起部の高さが最も大きい位置が、前記主溝の最大幅部の位置に揃えられている、請求項1ないし4のいずれかに記載のタイヤ。
  6. 前記突起部は、前記主溝の長手方向に沿った断面視において、タイヤ半径方向外側に向かってタイヤ周方向長さが漸減する、請求項1ないし5のいずれかに記載のタイヤ。
  7. 前記突起部のタイヤ軸方向の幅は、タイヤ周方向の両端部からタイヤ周方向の中央部に向かって漸増する、請求項1ないし6のいずれかに記載のタイヤ。
  8. 前記最大幅部の溝幅は、前記最小幅部の溝幅の1.3〜1.5倍である、請求項1ないし7のいずれかに記載のタイヤ。
  9. 前記突起部のタイヤ軸方向の幅は、前記溝底の幅の0.3倍以上1.0倍未満である、請求項1ないし8のいずれかに記載のタイヤ。
  10. 前記突起部のタイヤ周方向の長さは、前記最大幅部と前記最小幅部との間のタイヤ周方向の長さの0.3〜0.5倍である、請求項1ないし9のいずれかに記載のタイヤ。
JP2017145754A 2017-07-27 2017-07-27 タイヤ Active JP6926780B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017145754A JP6926780B2 (ja) 2017-07-27 2017-07-27 タイヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017145754A JP6926780B2 (ja) 2017-07-27 2017-07-27 タイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019026010A JP2019026010A (ja) 2019-02-21
JP6926780B2 true JP6926780B2 (ja) 2021-08-25

Family

ID=65477409

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017145754A Active JP6926780B2 (ja) 2017-07-27 2017-07-27 タイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6926780B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7310314B2 (ja) * 2019-05-31 2023-07-19 住友ゴム工業株式会社 タイヤ
CN113370720A (zh) * 2021-07-23 2021-09-10 厦门正新橡胶工业有限公司 一种摩托车用充气轮胎胎面花纹结构
KR102578276B1 (ko) * 2021-08-05 2023-09-14 금호타이어 주식회사 돌끼임 방지 및 트레드 손상을 방지하는 공기입 타이어

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH064365B2 (ja) * 1986-07-17 1994-01-19 住友ゴム工業株式会社 重車両用空気入りタイヤ
JP4462001B2 (ja) * 2004-10-18 2010-05-12 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
JP5580073B2 (ja) * 2010-02-19 2014-08-27 株式会社ブリヂストン タイヤ
JP5974717B2 (ja) * 2012-08-03 2016-08-23 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
JP6047201B2 (ja) * 2014-05-29 2016-12-21 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019026010A (ja) 2019-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10894446B2 (en) Tire
JP6711169B2 (ja) タイヤ
EP3000622B1 (en) Pneumatic tire
JP6665594B2 (ja) タイヤ
JP6006745B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6154834B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP7000836B2 (ja) タイヤ
JP6393216B2 (ja) 空気入りタイヤ
US20170341472A1 (en) Tire
US10173476B2 (en) Pneumatic tire
JP6988349B2 (ja) タイヤ
JP6946851B2 (ja) タイヤ
JP6848359B2 (ja) タイヤ
JP2011102073A (ja) 空気入りタイヤ
JP6023769B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5952797B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6798347B2 (ja) タイヤ
JP5830079B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6926780B2 (ja) タイヤ
JP6931190B2 (ja) タイヤ
CN107709046B (zh) 充气轮胎
JP7172656B2 (ja) タイヤ
JP6904029B2 (ja) タイヤ
JP6862898B2 (ja) タイヤ
JP6006742B2 (ja) 空気入りタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200526

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210209

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210401

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210706

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210719

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6926780

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150