JP6264019B2 - 画像読取装置、画像形成装置、画像読取方法及びプログラム - Google Patents

画像読取装置、画像形成装置、画像読取方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像読取装置、画像形成装置、画像読取方法及びプログラムに関する。
搬送される原稿を読み取って画像を取得する読取装置において、A0サイズ等の大判原稿の読み取りを行うために、比較的安価なA4又はA3サイズの複数のイメージセンサが主走査方向に千鳥状に配列された構成が知られている。この様な構成では、各イメージセンサからの出力に副走査方向のズレがあるため、フレームメモリを用いて各イメージセンサからの出力を一時記憶し、原稿上の位置が合う様に副走査方向の位置を補正して連結することで1ラインの読み取り画像を形成する。
そこで、千鳥状に配置されたイメージセンサからの出力を、原稿先端に形成される陰影の検出結果に基づいて副走査方向の位置補正を行う方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、複数のイメージセンサを用いて原稿の読み取りを実行している間において、原稿の搬送速度が変化する場合がある。この様に読み取り実行中に搬送速度が変化すると、上記した特許文献1に係る方法では、原稿の中央部分から後端にかけて画像にズレが生じる可能性がある。
本発明は上記に鑑みてなされたものであって、千鳥状に配置された複数の読取手段による読取画像を連結し、継ぎ目ズレの無い原稿画像を取得可能な画像読取装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様の画像読取装置によれば、原稿を搬送する搬送手段と、主走査方向に読み取り領域が重複する様に千鳥状に設けられている複数の読取手段と、前記複数の読取手段によって読み取られる読取画像を記憶する記憶手段と、前記原稿の搬送位置を検知する搬送位置検知手段と、第1読取手段の読取画像を前記記憶手段から読み出し、副走査方向において前記第1読取手段の下流側に設けられている第2読取手段の読取画像と連結する画像連結手段と、前記第1読取手段の読取画像が前記記憶手段に記憶されてから前記画像連結手段により読み出されるまでの遅延時間を、前記搬送位置検知手段によって検知される前記原稿の搬送位置に応じて設定する遅延時間設定手段とを有し、前記搬送手段は、前記原稿の搬送方向において、前記複数の読取手段の上流側で前記原稿を搬送する上流側搬送手段と、前記原稿の搬送方向において、前記複数の読取手段の下流側で、前記上流側搬送手段から受け渡される前記原稿を搬送する下流側搬送手段とを有し、前記遅延時間設定手段は、前記原稿の先端が前記下流側搬送手段に到達した時及び前記原稿の後端が前記上流側搬送手段を通過した時に、前記遅延時間を、所定の時間内において徐々に変化する様に変更して設定する。
本発明の実施形態によれば、千鳥状に配置された複数の読取手段による読取画像を連結し、継ぎ目ズレの無い原稿画像を取得可能な画像読取装置を提供できる。
第1の実施形態に係る画像形成装置の構成を例示する概略図である。 第1の実施形態に係る画像読取装置の構成を例示する側面概略図である。 第1の実施形態に係る画像読取装置の構成を例示する上面概略図である。 第1の実施形態に係る画像読取装置の機能構成を例示する図である。 第1の実施形態に係る画像読取装置における画像読取時の原稿搬送速度を例示する図である。 第1の実施形態において画像連結部に設定される遅延時間を例示する図である。 第1の実施形態に係る画像読取装置における処理のフローチャートを例示する図である。 第1の実施形態における画像連結処理を説明する図である。 第1の実施形態における予想画素の階調計算を説明する図である。 第1の実施形態における画素間距離と補正係数との関係を例示する図である。 第2の実施形態において画像連結部に設定される遅延時間を例示する図である。 第2の実施形態に係る画像読取装置における処理のフローチャートを例示する図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
[第1の実施形態]
<画像形成装置の構成>
図1は、第1の実施形態に係る画像形成装置101の構成を例示する概略図である。画像形成装置101は、図1に示す様に、画像出力装置50、画像読取装置100を有する。
画像出力装置50は、記録媒体に画像を形成する画像形成部51、記録媒体を画像形成部51に供給する給紙部52を有する。本実施形態における画像形成部51は、電子写真方式により記録媒体上に画像を形成するが、例えばインクジェット方式等の他の画像形成方式であってもよい。給紙部52には、例えば用紙等の複数枚の記録媒体が重ねられて収容されている。
画像出力装置50は、画像形成部51が給紙部52から供給される記録媒体に画像を形成し、画像が形成された記録媒体を、例えば図1において破線で示される搬送経路53に沿って搬送して機外に排出する。
画像読取装置100は、搬送ローラ5,6、イメージセンサ1を有し、搬送ローラ5,6によって搬送される原稿12をイメージセンサ1で読み取り、原稿12の読取画像を取得する。画像読取装置100は、本実施形態において例示する様に画像形成装置101に設けられてもよく、画像形成装置101とは別に設けられて単体で使用されてもよい。
<画像読取部の構成>
次に、画像読取装置100の構成について図面に基づいて詳細に説明する。図2は画像読取装置100の構成を例示する側面概略図であり、図3は画像読取装置100の構成を例示する上面概略図である。
画像読取装置100は、図2及び図3に示す様に、読取手段としてのイメージセンサ1a,1b,1c、上側フレーム2、白基準板3、下側フレーム4、上流側搬送ローラ5、下流側搬送ローラ6、コンタクトガラス7、原稿挿入センサ8、レジストセンサ9、原稿サイズ検知センサ10、排紙センサ11を有する。図2及び図3に示す矢印13は、原稿12の搬送方向であり、副走査方向である。また、図3に示す矢印14は、副走査方向13に直交する主走査方向である。
イメージセンサ1a,1b,1c(以下の説明では、単に「イメージセンサ1」と記載する場合がある)は、例えばCCD,CMOS等の固体撮像素子である。イメージセンサ1は、不図示の光源及びレンズと共に下側フレーム4に設けられ、それぞれ原稿12を読み取って読取画像を取得する。
イメージセンサ1a,1b,1cは、図3に示す様に、主走査方向14に読み取り領域が重複する様に千鳥状に配列されている。画像読取装置100は、イメージセンサ1が主走査方向14に複数設けられていることで、イメージセンサ1よりも大きいサイズの原稿12を読み取ることができる。
なお、本実施形態では、イメージセンサ1a,1cが、イメージセンサ1bよりも原稿12の搬送方向において上流側に設けられているが、イメージセンサ1a,1cは、イメージセンサ1bよりも下流側に設けられてもよい。なお、画像読取装置100に設けられるイメージセンサの数は3個に限るものではなく、2個又は4個以上が設けられてもよい。
白基準板3は、図2に示す様に、上側フレーム2のイメージセンサ1に対向する位置に設けられ、センサ感度・光源照度のムラ等によるイメージセンサ1の主走査方向の出力ばらつきを補正するシェーディングデータの生成に用いられる。
上流側搬送ローラ5は、少なくとも一方が回転駆動するローラ対であり、一方のローラが上側フレーム2に設けられ、他方のローラが下側フレーム4に設けられている。上流側搬送ローラ5は、原稿12を挟持して副走査方向13に搬送する。
下流側搬送ローラ6は、少なくとも一方が回転駆動するローラ対であり、一方のローラが上側フレーム2に設けられ、他方のローラが下側フレーム4に設けられている。下流側搬送ローラ6は、上流側搬送ローラ5から受け渡される原稿12を挟持して副走査方向13に搬送する。
ここで、上流側搬送ローラ5及び下流側搬送ローラ6は、原稿12の搬送速度が一致していることが好ましい。しかしながら、ローラ径やギヤ等のばらつきによって、搬送速度を厳密に一致させることは現実的には困難である。例えば、上流側搬送ローラ5の搬送速度が下流側搬送ローラ6の搬送速度よりも速いと、原稿12が上流側搬送ローラ5と下流側搬送ローラ6との間で弛み、イメージセンサ1による読み取り面の高さが変化して正確な読み取りが困難になる。また、この様に原稿12が弛むと、原稿詰まりの原因となる場合がある。
そこで、本実施形態では、下流側搬送ローラ6の搬送速度が、ローラ径やギヤ等のばらつきがあっても上流側搬送ローラ5の搬送速度よりも速くなる様に設定され、上流側搬送ローラ5と下流側搬送ローラ6との間における原稿12の弛みが防止されている。
なお、上流側搬送ローラ5及び下流側搬送ローラ6は、本実施形態において例示する構成に限るものではなく、原稿12を副走査方向13に搬送可能であれば、本実施形態とは異なる構成であってもよい。
コンタクトガラス7は、下側フレーム4の上側フレーム2に対向する面に設けられている。イメージセンサ1は、コンタクトガラス7越しに原稿12を読み取って読取画像を取得する。
原稿挿入センサ8は、上側フレーム2と下側フレーム4との間に挿入される原稿12を検知する。
レジストセンサ9は、原稿12の搬送方向において、上流側搬送ローラ5とイメージセンサ1との間に設けられ、上流側搬送ローラ5によって搬送される原稿12を検知する原稿検知手段である。上流側搬送ローラ5は、原稿12の先端がレジストセンサ9に検知された時に搬送を一時停止し、所定のタイミングで原稿12の搬送を再開する。また、レジストセンサ9の検知結果は、原稿12のジャム検知等にも用いられる。
原稿サイズ検知センサ10は、図3に示す様に、原稿12の搬送方向において上流側搬送ローラ5とイメージセンサ1との間に、主走査方向14の異なる位置に複数設けられている。原稿サイズ検知センサ10の検知結果に基づいて、原稿12の主走査方向14のサイズが検知される。
排紙センサ11は、原稿12の搬送方向において、イメージセンサ1と下流側搬送ローラ6との間に設けられ、上流側搬送ローラ5及び下流側搬送ローラ6の少なくとも一方により搬送される原稿12を検知する原稿検知手段である。排紙センサ11の検知結果は、原稿12のジャム検知等にも用いられる。
原稿挿入センサ8、レジストセンサ9、原稿サイズ検知センサ10及び排紙センサ11は、例えば光を照射し、原稿12からの反射光を受光して原稿12の有無を検知する光学センサであるが、原稿12を検知可能であれば他の方式のセンサであってもよい。
<画像読取部の機能構成>
次に、画像読取装置100の機能構成について図面に基づいて説明する。図4は、第1の実施形態に係る画像読取装置100の機能構成を例示する図である。
画像読取装置100は、読取画像出力部20、画像処理部30を有する。読取画像出力部20は、イメージセンサ1a,1b,1c、原稿挿入センサ8、レジストセンサ9、排紙センサ11、A/D変換部21,22,23を有する。画像処理部30は、シェーディング補正部31、フレームメモリ32、搬送位置検知部33、画像連結部34、遅延時間設定部35を有する。
読取画像出力部20では、イメージセンサ1a,1b,1cによって取得された読取画像のアナログデータが、A/D変換部21,22,23によってデジタルデータに変換され、画像処理部30に出力される。また、原稿挿入センサ8、レジストセンサ9、排紙センサ11による検知結果が、画像処理部30に出力される。
読取画像出力部20から出力される読取画像は、画像処理部30のシェーディング補正部31に入力され、シェーディング補正が施される。シェーディング補正用のデータは、原稿12の読み取り前に予め取得され、画像処理部30が有するメモリ等に保存されている。
シェーディング補正部31によりシェーディング補正が施された読取画像のうち、原稿12の搬送方向において上流側に配置されているイメージセンサ1a,1cの読取画像は、記憶手段としてのフレームメモリ32に一時的に記憶される。原稿12の搬送方向において下流側に配置されているイメージセンサ1bの読取画像は、画像連結部34に送られる。
搬送位置検知部33は、原稿挿入センサ8、レジストセンサ9、排紙センサ11の検知結果、原稿12の搬送速度等に基づいて、画像読取装置100における原稿12の搬送位置を検知する。
画像連結部34は、イメージセンサ1bの読取画像と、フレームメモリ32から読み出したイメージセンサ1a,1cの読取画像とを連結し、原稿12の1ライン分の読取画像を生成する。
ここで、イメージセンサ1a,1b,1cは、原稿12の搬送方向における位置が異なるため、画像連結部34がイメージセンサ1a,1b,1cによって同時に読み取られた読取画像を連結すると、原稿12の搬送方向における位置がずれた画像となる。
そこで、遅延時間設定部35が、原稿12の搬送方向において上流側に設けられているイメージセンサ1a,1cの読取画像をフレームメモリ32にて遅延させる遅延時間を設定する。画像連結部34は、設定された遅延時間に基づいてイメージセンサ1a,1cの読取画像をフレームメモリ32から読み出し、イメージセンサ1bの読取画像と連結する。
遅延時間は、フレームメモリ32から読み出されたイメージセンサ1a,1cの読取画像と、イメージセンサ1bによって読み取られた読取画像とを連結したときに、原稿12の搬送方向おける位置が同一になる様に設定されている。画像連結部34は、この様に設定される遅延時間に基づいて各イメージセンサ1の読取画像を連結することで、原稿12の搬送方向(副走査方向)に位置ズレの無い原稿画像を取得することが可能になっている。
画像処理部30におけるシェーディング補正部31、搬送位置検知部33、遅延時間設定部35、画像連結部34等の各機能は、例えばROMに記憶されたプログラムと、CPU,RAM等のハードウェアとの協働によって実現される。
<原稿搬送速度>
次に、画像読取装置100における原稿12の搬送速度について説明する。図5は、画像読取装置100における画像読取時の原稿搬送速度を例示する図である。
ここで、上流側搬送ローラ5のみによる原稿12の搬送速度をV1、下流側搬送ローラ6のみによる原稿12の搬送速度をV2とすると、本実施形態では、上記した様に画像読取時における原稿12の弛みを防止するために、搬送速度V2が搬送速度V1よりも大きく設定されている。
この様な設定において、原稿12は、上流側搬送ローラ5及び下流側搬送ローラ6の両方に挟持されて搬送されている状態では、下流側搬送ローラ6に引っ張られる様に、搬送速度V1よりも大きく、搬送速度V2よりも小さい搬送速度V3で搬送される。
図5に示す例では、まず、時間T0にて原稿12が画像読取装置100に挿入され、原稿挿入センサ8が原稿12を検知すると、上流側搬送ローラ5による原稿12の搬送が開始される。原稿12が上流側搬送ローラ5によって搬送され、時間T1にてレジストセンサ9が原稿12を検知すると、上流側搬送ローラ5は原稿12の搬送を一時停止し、原稿12は時間T2にて完全に停止する。この時、原稿12は原稿サイズ検知センサ10上に位置し、原稿サイズ検知センサ10の検知結果に基づいて原稿12のサイズが検知される。
原稿12のサイズが確定された後、時間T3にて上流側搬送ローラ5が再び原稿12の搬送を開始する。上流側搬送ローラ5が原稿12の搬送を再開する時間T3は、ユーザによって読取開始ボタンが押下された時であってもよい。
上流側搬送ローラ5により原稿12の搬送が再開されると、搬送速度V1に達するまで加速された後、原稿12は一定の搬送速度V1で搬送される。原稿12は、上流側搬送ローラ5により搬送され、時間T4にて、先端がイメージセンサ1a,1cの読取位置に達し、読み取りが開始される。
時間T3から時間T4までの間に、各イメージセンサ1は、光源がOFFの状態で読み取りを行い、読み取ったデータを黒シェーディングデータとしてメモリに保存する。また、光源がONの状態で白基準板3の読み取りを行い、読み取ったデータを白シェーディングデータとしてメモリに保存する。
原稿12は、引き続き上流側搬送ローラ5により搬送され、時間T5にて先端が排紙センサ11に検知された後、時間T6にて先端が下流側搬送ローラ6に到達する。原稿12の先端が下流側搬送ローラ6に到達する時間T6までは、上流側搬送ローラ5により搬送速度V1で原稿12が搬送される。
原稿12の先端が下流側搬送ローラ6に到達する時間T6から、原稿12の後端が上流側搬送ローラ5を通過する時間T8までは、原稿12が上流側搬送ローラ5及び下流側搬送ローラ6の両方に挟持された状態で、上記した様に搬送速度V3で搬送される。なお、時間T7にて、原稿12の後端が原稿挿入センサ8により検知される。
時間T8にて原稿12の後端が上流側搬送ローラ5を通過すると、原稿12は下流側搬送ローラ6のみによって搬送速度V2で搬送される。原稿12は、下流側搬送ローラ6によって搬送され、時間T9にて後端がイメージセンサ1bの読み取り位置を通過する。原稿12は、時間T4から時間T9までの間にイメージセンサ1によって読み取られる。イメージセンサ1による読み取りが終了した原稿12は、下流側搬送ローラ6を通過して機外に排出され、搬送速度は0(ゼロ)になる。
以上で説明した様に、イメージセンサ1による原稿12の読み取り中に、原稿12の搬送速度は以下の様に変化する。
時間T4〜T6:搬送速度V1(上流側搬送ローラ5のみが搬送)
時間T6〜T8:搬送速度V3(上流側搬送ローラ5及び下流側搬送ローラ6が搬送)
時間T8〜T9:搬送速度V2(下流側搬送ローラ6のみが搬送)
なお、上記した様に、搬送速度はV1<V3<V2という関係にある。
<遅延時間>
ここで、図3に示す様に、原稿12の搬送方向(副走査方向13)において、イメージセンサ1aとイメージセンサ1bとの距離をX1、イメージセンサ1cとイメージセンサ1bとの距離をX2とする。このとき、各イメージセンサ1による副走査方向の読み取り解像度をP(dpi)とすると、イメージセンサ1aとイメージセンサ1bとの位置ズレ量Qab(dot)は、以下の式(1)で表される。
Qab=P×X1 ・・・(1)
また、イメージセンサ1bとイメージセンサ1cとの位置ズレ量Qbc(dot)は、以下の式(2)で表される。
Qbc=P×X2 ・・・(2)
本実施形態では、原稿12の搬送方向において、イメージセンサ1a,1cが、イメージセンサ1bよりも上流側に設けられている。したがって、イメージセンサ1a,1cが原稿12を読み取り、原稿12が位置ズレ量Qab,Qbcを搬送された後に、イメージセンサ1bがイメージセンサ1a,1cによる原稿12の読取位置と同一位置を読み取ることとなる。
イメージセンサ1a,1cが原稿12を読み取ってから、イメージセンサ1bが原稿12の同一位置を読み取るまでの時間差は、主に上記した位置ズレ量Qab,Qbc及び原稿12の搬送速度によって求められる。上記した様に、イメージセンサ1による原稿12の読み取り中に、原稿12の搬送速度はV1からV3,V2へと変化するため、各イメージセンサ1による原稿12の読み取り時間差も変化する。
そこで、遅延時間設定部35は、イメージセンサ1a,1cの読み取り画像がフレームメモリ32に記憶されてから、イメージセンサ1bによる同一位置の読み取り画像と連結するために読み出されるまでの遅延時間を、原稿12の搬送位置に応じて変更する。
図6は、第1の実施形態において遅延時間設定部35が画像連結部34に設定するイメージセンサ1aの読取画像の遅延時間を例示する図である。画像連結部34は、図6に例示する様に設定される遅延時間に基づいて、イメージセンサ1aの読取画像をフレームメモリ32で遅延させた後に読み出し、イメージセンサ1bの読取画像と連結する。
遅延時間設定部35は、図6に示す様に、原稿12が上流側搬送ローラ5のみによって搬送速度V1で搬送される時間T4から時間T6までの間は、遅延時間をQ1aに設定する。また、原稿12が上流側搬送ローラ5及び下流側搬送ローラ6によって搬送速度V3で搬送される時間T6から時間T8までの間は、遅延時間をQ2a(<Q1a)に設定する。原稿12が下流側搬送ローラ6によって搬送速度V2で搬送される時間T8から時間T9までの間は、遅延時間をQ3a(<Q2a)に設定する。
画像連結部34は、遅延時間設定部35により原稿12の搬送位置に応じて設定される遅延時間Q1a〜Q3aに基づいて、イメージセンサ1aの読取画像をフレームメモリ32にて遅延させた後に読み出してイメージセンサ1bの読取画像と連結する。この様にして読取画像が連結されることで、イメージセンサ1aの読取画像とイメージセンサ1bの読取画像とは副走査方向の位置がずれることなく連結される。
遅延時間Q1a〜Q3aは、原稿12の搬送方向におけるイメージセンサ1aとイメージセンサ1bとの距離X1、原稿12の搬送速度V1〜V3から求めてもよく、実際にテストチャート等を用いたズレ量の測定結果に基づいて設定されてもよい。
遅延時間Q1aからQ2aに変更する時間T6は、例えば、原稿12の先端がレジストセンサ9又は排紙センサ11により検知された時間からの経過時間に基づいて求められる。この場合の経過時間は、図3に示す様に、原稿12の搬送方向におけるレジストセンサ9と下流側搬送ローラ6との距離Y1又は排紙センサ11と下流側搬送ローラ6との距離Y2と、この間の原稿12の搬送速度V1とから求められる。なお、時間T6は、原稿12の先端が、レジストセンサ9又は排紙センサ11に検知されてから下流側搬送ローラ6に達するまでの時間の実測値により設定されてもよい。
また、遅延時間Q2aからQ3aに変更する時間T8は、例えば、原稿12の後端が原稿挿入センサ8に検知された時間からの経過時間に基づいて求められる。この場合の経過時間は、図3に示す様に、原稿12の搬送方向における原稿挿入センサ8と上流側搬送ローラ5との距離Y3と、この間の原稿12の搬送速度V3とから求められる。なお、時間T8は、原稿12の後端が、原稿挿入センサ8に検知されてから上流側搬送ローラ5に達するまでの時間の実測値により設定されてもよい。
原稿12が定形サイズの場合には、原稿12の搬送開始から先端が下流側搬送ローラ6に達する時間T6、後端が上流側搬送ローラを通過する時間T8を原稿サイズ毎のテーブルとしてメモリに記憶されていてもよい。
なお、イメージセンサ1aの読取画像がフレームメモリ32に記憶されてから読み出されるまでの遅延時間Q1a〜Q3aについて説明したが、イメージセンサ1cの読取画像の遅延時間Q1c〜Q3cについてもイメージセンサ1aと同様に設定される。
<画像処理フロー>
図7は、第1の実施形態に係る画像読取装置100における画像処理のフローチャートを例示する図である。
画像読取装置100に原稿12が挿入されて読み取りを行う場合には、まずステップS101にて、遅延時間設定部35が、画像連結部34にイメージセンサ1aの読取画像の遅延時間Q1a、イメージセンサ1cの読取画像の遅延時間Q1cを設定する。
次にステップS102にて、上流側搬送ローラ5により原稿12の搬送が開始される。続いてステップS103では、原稿12がイメージセンサ1の読取位置に到達するまでの間に、イメージセンサ1によりシェーディング補正用の黒・白シェーディングデータが取得される。なお、シェーディングデータは、原稿12の読み取り時に毎回取得しなくてもよい。
ステップS104にて、原稿12がイメージセンサ1の読取位置に到達するタイミングで原稿12の読み取りが開始される。イメージセンサ1の光源は、ONされてから安定するまでに一定の時間を要するため、原稿12がイメージセンサ1の読み取り位置に到達する前にONされていることが望ましい。また、原稿12がイメージセンサ1の読み取り位置に到達する前から読み取りが開始されていてもよい。
ステップS105では、原稿12の先端が下流側搬送ローラ6に到達したか否かが判定される。原稿12の先端が下流側搬送ローラ6に到達したと判定されると、ステップS106にて、遅延時間設定部35は、イメージセンサ1aの読取画像の遅延時間及びイメージセンサ1cの読取画像の遅延時間を、それぞれQ2a、Q2cに変更する。
ステップS107では、原稿12の後端が上流側搬送ローラ5に到達したか否かが判定される。原稿12の後端が上流側搬送ローラ5に到達したと判定されると、ステップS108にて、遅延時間設定部35は、イメージセンサ1aの読取画像の遅延時間及びイメージセンサ1cの読取画像の遅延時間を、それぞれQ3a、Q3cに変更する。
ステップS109にて、原稿12の後端がイメージセンサ1の読み取り位置を通過したと判定されると、ステップS110にて、原稿12の読み取りを完了する。続いて、ステップS111にて、排紙が完了するまで原稿12が下流側搬送ローラ6によって搬送される。原稿12の排紙が完了すると、ステップS112にて、原稿12の搬送を停止し、処理を終了する。
上記したフローチャートにおいて、ステップS104にて読み取りを開始してから、ステップS110にて読み取りを完了するまでの間、各イメージセンサ1の読取画像が画像連結部34により連結される。画像連結部34は、遅延時間設定部35により設定される遅延時間に基づいて、イメージセンサ1a,1cの読取画像をフレームメモリ32にてそれぞれ遅延させた後にイメージセンサ1bの読取画像と連結する。この様な処理により、画像読取装置100は、原稿12を読み取って全領域に渡って位置ズレが無い画像を取得できる。
ここで、画像連結部34は、各イメージセンサ1の読取画像を、主走査方向の重複領域を削除して連結してもよいが、以下で説明する方法にて連結してもよい。
図8は、画像連結部34による画像連結処理を説明する図であり、イメージセンサ1aの読取画像と、イメージセンサ1bの読取画像とを連結する場合を例に説明する。なお、イメージセンサ1bの読取画像と、イメージセンサ1cの読取画像とが同様の方法により連結されてもよい。
図8に示す様に、例えばイメージセンサ1a,1bの重複部分の画素数が128画素である場合に、画像連結部34は、重複部分を16画素単位に8分割し、分割領域ごとにイメージセンサ1の画像濃度に重み付けをして読取画像を連結する。
画像連結部34は、例えばイメージセンサ1aの読取画像には、図8における左側から、分割領域ごとに7/8、6/8、5/8、4/8、4/8、3/8、2/8、1/8の重み付け係数を各画素値に乗じる。また、イメージセンサ1bの読取画像には、図8における左側から、イメージセンサ1aとは逆に、分割領域ごとに1/8、2/8、3/8、4/8、4/8、5/8、6/8、7/8の重み付け係数を各画素値に乗じる。画像連結部34は、イメージセンサ1a,1bの重み付けされた画素値を主走査方向の同一位置で合算し、イメージセンサ1の重複部分の画素値を得る。
この様に、イメージセンサ1の読取画像を、重複部分に重み付けを行って連結することで、イメージセンサ1の読取画像の連結部分における継ぎ目を目立たせることなく、滑らかに連結させることが可能になる。なお、読取画像の重複部分における画素数、分割数、重み付け係数の値等は、画像読取装置100の構成等に応じて適宜変更されてもよい。
また、イメージセンサ1a,1cとイメージセンサ1bとの位置ズレ量(dot)が1dot未満の小数部を含む場合には、画像連結部34は、例えば3次関数コンボリューション法を用いて読取画像を補正する。
図9は、3次関数コンボリューション法による予想画素の階調計算を説明する図である。図9に示す様に、例えば注目点(Si)とその1ライン後の点(Si+1)、2ライン後の点(Si+2)、及び1ライン前の点(Si−1)の4点のデータを用いて点(Si)と点(Si+1)の間にある予想点(σ)を求め、それを注目点(Si)の値とすることで、読取画像の画素値を補正する。
予想点(σ)を求める演算式は、例えば以下の式(3)により表される。
Figure 0006264019

上記式(3)における補正係数h(r)は、以下の式(4)で表され、画素間距離と補正係数とは、図10に例示される関係を有する。
Figure 0006264019
画像連結部34は、イメージセンサ1a,1cとイメージセンサ1bとの位置ズレ量(dot)が1dot未満の小数部を含む場合であっても、上記方法により画素値を補正して連結することで、イメージセンサ1の読取画像を滑らかに連結することができる。
以上で説明した様に、第1の実施形態によれば、主走査方向に千鳥状に配置される複数のイメージセンサ1による読取画像を連結し、原稿12の全領域において継ぎ目ズレの無い画像を取得できる。また、画像読取装置100を備える画像形成装置101は、画像読取装置100によって読み取られた原稿12の画像に基づいて、記録媒体に原稿12の継ぎ目ズレの無い複写画像を形成して出力できる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態について図面に基づいて説明する。なお、既に説明した実施形態と同一構成部分についての説明は省略する。
第2の実施形態では、遅延時間設定部35が、イメージセンサ1a,1cの読取画像の遅延時間の変更時に、原稿12の搬送速度の変化に合わせる様に、遅延時間を所定の時間内で徐々に変化する様に画像連結部34に設定する。
図11は、第2の実施形態において遅延時間設定部35が画像連結部34に設定するイメージセンサ1aの読取画像の遅延時間を例示する図である。画像連結部34は、図11に例示する様に設定される遅延時間に基づいて、イメージセンサ1aの読取画像をフレームメモリ32で遅延させた後に読み出し、イメージセンサ1bの読取画像と連結する。
遅延時間設定部35は、図11に示す様に、原稿12が上流側搬送ローラ5のみによって搬送速度V1で搬送される時間T4から時間T6までの間は、遅延時間をQ1aに設定する。次に、遅延時間設定部35は、原稿12の先端が下流側搬送ローラ6に到達する時間T6において、遅延時間をQ1aからQ2aに変更する。
このとき、原稿12の搬送速度は、図5に示す様に、時間T6においてV1からV3に瞬間的に変化するのではなく、一定の時間をかけて徐々に変化する。そこで、遅延時間設定部35は、図11に示す様に、原稿12が下流側搬送ローラ6に到達する時間T6から、原稿12の搬送速度の変化に応じて、所定の時間ΔTα内において、遅延時間をQ1aからQ2aに徐々に変化する様に設定する。
また、原稿12の搬送速度は、原稿12の後端が上流側搬送ローラ5を通過する時間T8においてV3からV2に瞬間的に変化するのではなく、一定の時間を欠けて徐々に変化する。そこで、遅延時間設定部35は、原稿12の後端が上流側搬送ローラ5を通過する時間T8において、原稿12の搬送速度の変化に応じて、所定の時間ΔTβ内において、遅延時間をQ2aからQ3aに徐々に変化する様に設定する。
遅延時間を変化させる所定の時間ΔTα、ΔTβ等は、例えば原稿12の搬送速度の変化時間に応じて設定される。また、遅延時間設定部35は、原稿12が下流側搬送ローラ6に到達してからの経過時間tαにおける遅延時間Q12aを、例えば以下の式(5)により求められる値に設定する。
Q12a=Q1a−(Q1a−Q2a)/ΔTα×tα ・・・(5)
同様に、遅延時間設定部35は、原稿12の後端が上流側搬送ローラ5を通過してからの経過時間tβにおける遅延時間Q23aを、例えば以下の式(6)により求められる値に設定する。
Q23a=Q2a−(Q2a−Q3a)/ΔTβ×tβ ・・・(6)
また、遅延時間設定部35は、イメージセンサ1cの読取画像をフレームメモリ32にて遅延させる遅延時間も、同様に原稿12の搬送速度の変化に応じて、所定の時間内で徐々に変化する様に画像連結部34に設定する。
画像連結部34は、原稿12の搬送速度の変化に応じて所定の時間内で徐々に変化する様に遅延時間が設定されることで、各イメージセンサ1の読取画像の位置合わせをより正確に行って連結することが可能になる。
図12は、第2の実施形態に係る画像読取装置100における画像処理のフローチャートを例示する図である。
画像読取装置100に原稿12が挿入されて読み取りを行う場合には、まずステップS201にて、遅延時間設定部35が、イメージセンサ1aの読取画像の遅延時間をQ1a、イメージセンサ1cの読取画像の遅延時間をQ1cに設定する。
次にステップS202にて、上流側搬送ローラ5により原稿12の搬送が開始される。続いてステップS203では、原稿12がイメージセンサ1の読取位置に到達するまでの間に、イメージセンサ1によりシェーディング補正用の黒・白シェーディングデータが取得される。なお、シェーディングデータは、原稿12の読み取り時に毎回取得しなくてもよい。
ステップS204にて、原稿12がイメージセンサ1の読取位置に到達するタイミングで原稿12の読み取りが開始される。イメージセンサ1の光源は、ONされてから安定するまでに一定の時間を要するため、原稿12がイメージセンサ1の読み取り位置に到達する前にONされていることが望ましい。また、原稿12がイメージセンサ1の読み取り位置に到達する前から読み取りが開始されていてもよい。
ステップS205では、原稿12の先端が下流側搬送ローラ6に到達したか否かが判定される。原稿12の先端が下流側搬送ローラ6に到達したと判定されると、ステップS206にて、原稿12の先端が下流側搬送ローラ6に到達してからの経過時間tαが所定の時間ΔTα未満であるか否かが判定される。
経過時間tαが所定の時間ΔTα未満の場合(ステップS206:YES)には、ステップS207にて、遅延時間設定部35が、イメージセンサ1aの読取画像の遅延時間を、上式(5)により求められるQ12aに設定する。また、遅延時間設定部35は、イメージセンサ1cの読取画像の遅延時間を、上式(5)と同様に求められるQ12bに設定する。
経過時間tαが所定の時間ΔTα以上の場合(ステップS206:NO)には、ステップS208にて、遅延時間設定部35が、イメージセンサ1aの読取画像の遅延時間をQ2a、イメージセンサ1cの読取画像の遅延時間をQ2bに設定する。
ステップS208では、原稿12の後端が上流側搬送ローラ5に到達したか否かが判定される。原稿12の後端が上流側搬送ローラ5に到達したと判定されると、ステップS210にて、原稿12の後端が上流側搬送ローラ5に到達してからの経過時間tβが所定の時間ΔTβ未満であるか否かが判定される。
経過時間tβが所定の時間ΔTβ未満の場合(ステップS210:YES)には、ステップS211にて、遅延時間設定部35が、イメージセンサ1aの読取画像の遅延時間を、上式(6)により求められるQ23aに設定する。また、ステップS211では、遅延時間設定部35が、イメージセンサ1cの読取画像の遅延時間を、上式(6)と同様に求められるQ23bに設定する。
経過時間tβが所定の時間ΔTβ以上の場合(ステップS210:NO)には、ステップS212にて、遅延時間設定部35が、イメージセンサ1aの読取画像の遅延時間をQ3a、イメージセンサ1cの読取画像の遅延時間をQ3bに設定する。
ステップS213にて、原稿12の後端がイメージセンサ1の読み取り位置を通過したと判定されると、ステップS214にて、原稿12の読み取りを完了する。続いて、ステップS215にて、排紙が完了するまで原稿12が下流側搬送ローラ6によって搬送される。原稿12の排紙が完了すると、ステップS216にて、原稿12の搬送を停止し、処理を終了する。
上記したフローチャートにおいて、ステップS204にて読み取りを開始してから、ステップS214にて読み取りを完了するまでの間、設定される遅延時間に基づいて画像連結部34が各イメージセンサ1の読取画像を連結する。画像連結部34は、遅延時間設定部35により設定される遅延時間に基づいて、イメージセンサ1a,1cの読取画像をフレームメモリ32にてそれぞれ遅延させた後に、イメージセンサ1bの読取画像と連結する。この様な処理により、画像読取装置100は、原稿12を読み取って全領域に渡って位置ズレが無い画像を取得できる。
以上で説明した様に、第2の実施形態によれば、主走査方向に千鳥状に配置される複数のイメージセンサ1による読取画像を連結し、原稿12の全領域において継ぎ目ズレの無い画像を取得できる。第2の実施形態では、イメージセンサ1a,1cの読取画像をフレームメモリ32にて遅延させる遅延時間が、原稿12の搬送速度の変化に応じて、所定時間内において徐々に変化する様に設定されることで、より継ぎ目ズレを目立たせることなく滑らかに読取画像を連結できる。
ここまで、上記各実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施形態に係る画像読取装置100が有する機能は、上記に説明を行った各処理手順を、上記各実施形態に係る画像読取装置100にあったプログラミング言語でコード化したプログラムとしてコンピュータで実行することで実現可能である。
以上、実施形態に係る画像読取装置、画像形成装置、画像読取方法及びプログラムについて説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能である。
1a,1b,1c イメージセンサ(読取手段)
5 上流側搬送ローラ
6 下流側搬送ローラ
9 レジストセンサ(原稿検知手段)
11 排紙センサ(原稿検知手段)
12 原稿
32 フレームメモリ(記憶手段)
33 搬送位置検知部
34 画像連結部
35 遅延時間設定部
100 画像読取装置
101 画像形成装置
特開2010−219873号公報

Claims (8)

  1. 原稿を搬送する搬送手段と、
    主走査方向に読み取り領域が重複する様に千鳥状に設けられている複数の読取手段と、
    前記複数の読取手段によって読み取られる読取画像を記憶する記憶手段と、
    前記原稿の搬送位置を検知する搬送位置検知手段と、
    第1読取手段の読取画像を前記記憶手段から読み出し、副走査方向において前記第1読取手段の下流側に設けられている第2読取手段の読取画像と連結する画像連結手段と、
    前記第1読取手段の読取画像が前記記憶手段に記憶されてから前記画像連結手段により読み出されるまでの遅延時間を、前記搬送位置検知手段によって検知される前記原稿の搬送位置に応じて設定する遅延時間設定手段とを有し、
    前記搬送手段は、前記原稿の搬送方向において、前記複数の読取手段の上流側で前記原稿を搬送する上流側搬送手段と、前記原稿の搬送方向において、前記複数の読取手段の下流側で、前記上流側搬送手段から受け渡される前記原稿を搬送する下流側搬送手段とを有し、
    前記遅延時間設定手段は、前記原稿の先端が前記下流側搬送手段に到達した時及び前記原稿の後端が前記上流側搬送手段を通過した時に、前記遅延時間を、所定の時間内において徐々に変化する様に変更して設定する
    ことを特徴とする画像読取装置。
  2. 記下流側搬送手段は、前記上流側搬送手段よりも前記原稿の搬送速度が速い
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記搬送位置検知手段は、
    前記原稿の搬送方向において前記複数の読取手段の上流側及び下流側に設けられ、前記原稿を検知する原稿検知手段による検知結果に基づいて、前記原稿の搬送位置を検知することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像読取装置。
  4. 前記所定の時間は、前記原稿の搬送速度の変化時間に応じて設定される
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  5. 前記画像連結手段は、前記複数の読取手段の前記読み取り領域が重複する部分では、主走査方向の位置に基づいて各画素を重み付けし、前記読取画像を重ねて連結する
    ことを特徴とする請求項1からの何れか一項に記載の画像読取装置。
  6. 請求項1からの何れか一項に記載の画像読取装置を有することを特徴とする画像形成装置。
  7. 搬送手段によって、原稿を搬送する搬送ステップと、
    主走査方向に読み取り領域が重複する様に千鳥状に設けられている複数の読取手段により、前記原稿を読み取る読取ステップと、
    前記複数の読取手段によって読み取られる読取画像を記憶手段に記憶させる記憶ステップと、
    前記原稿の搬送位置を検知する搬送位置検知ステップと、
    第1読取手段の読取画像を前記記憶手段から読み出し、副走査方向において前記第1読取手段の下流側に設けられている第2読取手段の読取画像と連結する画像連結ステップと、
    前記第1読取手段の読取画像が前記記憶手段に記憶されてから前記画像連結ステップにより読み出されるまでの遅延時間を、前記搬送位置検知ステップによって検知される前記原稿の搬送位置に応じて設定する遅延時間設定ステップとを有し、
    前記搬送手段は、前記原稿の搬送方向において、前記複数の読取手段の上流側で前記原稿を搬送する上流側搬送手段と、前記原稿の搬送方向において、前記複数の読取手段の下流側で、前記上流側搬送手段から受け渡される前記原稿を搬送する下流側搬送手段とを有し、
    前記遅延時間設定ステップでは、前記原稿の先端が前記下流側搬送手段に到達した時及び前記原稿の後端が前記上流側搬送手段を通過した時に、前記遅延時間を、所定の時間内において徐々に変化する様に変更して設定する
    ことを特徴とする画像読取方法。
  8. 請求項に記載の画像読取方法をコンピュータに実行させるプログラム。
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