JP2015185918A - 画像読取装置およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】原稿の先端を含む領域において均質に高精度な画像読み取りを行うことが可能な画像読取装置を提供する。【解決手段】第1搬送ローラにより搬送される原稿の先端が、押圧ローラおよび第2搬送ローラを通過していく際に、読取部により読み取られた画像の搬送方向における倍率が変動することを抑制するように補正を行う。当該補正として、原稿の搬送速度の補正、前記読取センサの読み取り周期の補正、前記読取センサが読み取った画像の倍率補正、の少なくともいずれかを行う。【選択図】図6

Description

本発明は、原稿を読み取る画像読取装置およびその制御方法に関する。
シートスルー型の画像読取装置は、ライン状の読取センサに対して原稿を移動させながら原稿の画像を読み取る。特許文献1に開示される画像読取装置では、原稿の搬送方向に分割して設けられた複数列の読取センサで原稿を読み取る。そして、原稿を搬送するため、読取センサの上流と下流に2つの搬送ローラを設けると共に、読み取りの安定化のため各列の読取センサに対向して押圧ローラを設けている。
特開2006−81096号公報
特許文献1に記載の装置では、読み取りのために導入された原稿は、その先端が複数のローラを順次通過していく。その際、1つのローラを通過するごとシートの搬送抵抗が相対的に大きくなっていく。先端がすべてのローラを通過した後は安定した搬送がなされるが、そこに至る前に押圧ローラと下流側の搬送ローラを原稿先端が通過するたびに搬送速度がわずかに変動する。そのため、とくに原稿の先端領域の読み取りにおいては、読み取った画像は搬送方向における倍率が均一とはならず画像が部分的に伸縮する可能性がある。特許文献1では、押圧ローラにも駆動力を与えて搬送速度の変動が小さくなるようにしているが、より高精度な原稿読み取りを目指そうとすると、これでも不十分である。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、原稿の先端を含む領域において均質に高精度な画像読み取りを行うことが可能な画像読取装置を提供することを目的とする。
本発明の画像読取装置は、搬送される原稿の画像を読み取る、複数列の読取センサを持つ読取部と、原稿の搬送方向において前記読取部の上流に設けられた第1搬送ローラと、前記搬送方向において前記読取部の下流に設けられた第2搬送ローラと、前記複数列の読取センサの少なくとも1つに対向して設けられた押圧ローラと、前記第1搬送ローラにより搬送される原稿の先端が、前記押圧ローラおよび前記第2搬送ローラを通過していく際に、読取部により読み取られた画像の前記搬送方向における倍率が変動することを抑制するように補正を行う補正手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、導入された原稿の先端がローラを通過していく際の画像読み取りを適切に補正することで、原稿の先端を含む領域において均質に高精度な画像読み取りを行うことが可能な画像読取装置が実現する。
画像読取装置の要部を示した断面図である。 画像読取装置の要部のブロック図である。 画像読取装置の動作を示したフローチャートである。 画像読取装置を上面から見た概略平面図である。 画像読取装置の要部を示した断面図である。 画像読取装置の原稿の速度変動および速度補正方法を示した図である。 画像読取装置の挟持個数に応じた補正値を一覧にまとめた表である。 画像読取装置における原稿の読み取り周期の補正方法を示した図である。 画像読取装置の読み取った画像を補正する方法を説明した図である。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像読取装置100の要部を示した断面図である。原稿3は、下ケース17の原稿ガイド面17a上に画像面上向きに載置され、矢印2の原稿挿入方向(搬送方向または所定方向)に挿入される。第1原稿検出センサ4は、上ケース16に設置されており、挿入された原稿3の先端が、第1搬送ローラ7の搬送方向上流の所定位置に達したことを検知する。第2原稿検出センサ5は、上ケース16に設置されており、挿入された原稿3の先端が、第1搬送ローラ7の搬送方向下流の所定位置に達したことを検知する。第3原稿検出センサ6は、上ケース16に設置されており、挿入された原稿3の後端が、第2搬送ローラ2の搬送方向上流の所定位置に達したことを検知する。
第1搬送ローラ7および第2搬送ローラ8は、図示しない軸受けを介して回転可能に支持されている。上ケース16に取り付けられた第1ピンチローラ9および第2ピンチローラ10は、図示しないばね等により、第1搬送ローラ7または第2搬送ローラ8側に押圧されながら従動回転する。さらに上ケース16には、第1読取センサ11、第2読取センサ12などが収容されており、これらの部品は、搬送された原稿3をコンタクトガラス13上方から読み取るための読み取り部を構成している。また、第1読取センサ11および第2読取センサ12は、読み取り時の主走査方向(搬送方向)における読み取り領域が一部重複するように、小さなラインセンサモジュールが副走査方向に千鳥状にずれて千鳥配置されている。この読み取り領域の重複部分が、第1読取センサ11と第2読取センサ12とのつなぎ目となる。なお、ここに示した第1読取センサ11と第2読取センサ12は、例えば当業者にはコンタクトイメージセンサ(CIS)と称される非常によく知られた画像読取センサである。その構成および作用の一例を概略で示すと、センサ内部に発光手段が設けられていて、読み取られるべき原稿画像に対して所定量の光を照射する。そして、当該原稿画像から反射した画像パターンに対応する反射光を、レンズを介して受光素子に当倍に結像させ、この受光素子によって、受光された原稿画像のアナログデータを、例えば、アナログ/デジタル変換回路を介してデジタルデータに変換する。このようにして画像読取センサは、画像のデジタルデータを取得する。
第1押圧ローラ14および第2押圧ローラ15は、駆動力を持たないローラであり、第1読取センサ11と第2読取センサ12と対向する各位置に配置されている。第1押圧ローラ14および第2押圧ローラ15は、ばね等の付勢部材によりコンタクトガラス13に向けて押圧されており、第1搬送ローラ7によって搬送されてきた原稿3をコンタクトガラス13へ押し付けながら従動回転する。また、第1押圧ローラ14および第2押圧ローラ15の表面は白色または黒色であり、画像読み取りの際の原稿背面の色基準(白色または黒色)としても利用される。
スキャン後の原稿3の排紙は、ストレート排紙台17bでのストレート排紙、Uターン排紙台19(Uターン経路)でのUターン排紙があり、これはユーザによって切り替えが可能となっている。Uターン排紙は、Uターン後、上ケースの上部へ排紙される構成になっている。
次に画像読取装置100の要部における回路構成を説明する。図2は、本発明の第1の実施形態に係る画像読取装置100の要部のブロック図である。制御部1は、CPU、メモリ(ROM/RAM、不揮発性メモリなど)、入出力部(I/O)、インタフェース部などからなっている。操作表示部24からのモード設定信号や、第1原稿検出センサ4、第2原稿検出センサ5、第3原稿検出センサ6などからの検出信号を基にして制御部1がクロック信号を出力する。こうして、制御部1は、遅延回路25や画像処理回路26の制御、またモータ駆動回路22を介しての搬送モータ21の起動制御を実行する。このような制御により、本実施形態の画像読取装置100は、予め設定された速度で原稿の搬送動作、読み取り動作を含む各動作を行う。
また、第1読取センサ11は、A/D変換回路27にクロック、アドレスなどの信号を供給する。また第2読取センサ12は、A/D変換回路28にクロック、アドレスなどの信号を供給する。また、A/D変換回路27、28は、それぞれ第1読取センサ11、第2読取センサ12からのアナログ画像信号を8ビットのデジタル画像信号(256階調)に変換する。
遅延回路25は、第1読取センサ11と第2読取センサ12との副走査方向の間隔に起因する画像ずれを補正するため、1ラインごとに第1読取センサ11で取得されてA/D変換回路27により変換されたデジタル画像信号をメモリに一時保持する。これにより、デジタル画像信号を予め設定された遅延時間に応じて遅延させる。
画像処理回路26は、1ラインごとに遅延回路25からのデジタル画像信号と、A/D変換回路28からのデジタル画像信号とを合成する合成回路部を有する。また、画像処理回路26は、合成回路部で順次取得された1ライン分のデジタル画像信号からデジタル画像データを生成し、原稿の全体画像を取得する。なお、合成回路部を含む合成回路を独立に設け、この合成回路の下流後段に画像処理回路を設けてもよい。また、操作表示部29は、図示しないスタート/ストップキー、テンキー、ファンクションキー、Yes/Noキー、カーソルキーなどのキー群、LCD、LEDなどの表示器、音声出力装置などを備え、モード設定機能、動作開始指示機能などを有する。
次に、本実施形態の画像読み取り時の原稿搬送動作を説明する。
1枚の原稿が原稿ガイド面17a上で挿入および搬送方向へ向かって挿入されると、第1原稿検出センサ4が原稿の先端を検知してONとなる。ここで、原稿先端を第1搬送ローラ7、ピンチローラ9のニップラインに対して突き当てるための所定時間が経過すると、制御部1の制御で搬送モータ21を正転駆動し、第1搬送駆動ローラ7および第2搬送ローラ8に駆動伝達する。こうして、第1搬送駆動ローラ7および第2搬送ローラ8は搬送方向に回転駆動する。
次に、第2原稿検出センサ5が原稿3の先端を検知すると、搬送モータ21の駆動に合わせて、第1読取センサ11と第2読取センサ12の内部の発光手段を点灯する。このような原稿搬送過程で、コンタクトガラス13、第1押圧ローラ14、第2押圧ローラ15に挟まれた部分で、第1読取センサ11、第2読取センサ12により、原稿画像が副走査方向に分割されて読み取られる。この後、原稿読み取りが終了すると第1読取センサ11と第2読取センサ12内部の発光手段をOFFにする。
原稿の読み取り終了後、原稿後端が第1原稿検出センサ4で検知され、その読み取り後の原稿3の後端が第1搬送ローラ7を通過する直前に、搬送モータ21をOFFにする。こうして原稿後端を第1搬送ローラ7と第1ピンチローラ9とで挟んだ状態を保持する。こうして原稿読み取り工程の搬送動作を終了し、待機状態となる。さらに、操作表示部24からの入力で排出指示が行われると搬送モータ21を正転駆動し(搬送方向)、原稿排出動作が行われる。
図3は、上記構成による画像読取装置100の動作を示したフローチャートである。以下、このフローチャートに沿って画像読取装置100の動作を説明する。まず、ステップS11で、原稿3の事前読み取りが開始され、原稿を読み取る際の原稿3の搬送状態および押圧ローラからの押圧状態を検知する。原稿3の先端が第1搬送ローラ7を通過して画像読み取り位置に到達すると、第1読取センサ11、第2読取センサ12によって事前読み取り(シート幅取得)動作が開始される。そしてステップS12で、ステップS11において読み取られたシートの幅寸法が制御部1に伝達され、ステップS13において制御部1は、検知されたシート幅から第1押圧ローラ14、第2押圧ローラ15による原稿3の押圧状態を検知する。その後、ステップS14において事前読込を終了する。そしてステップS15で、原稿3の読み取りが開始され、ステップS16で、ステップS13で検知された押圧状態に応じて補正制御を行う。ここでの補正制御は、原稿搬送モータ19の回転数を補正する補正制御を行う。この原稿搬送モータ19の回転数を補正する補正制御の詳細については後述する。その後、ステップS17で読み取りが終了した原稿3は、第2搬送ローラ8を通過して排紙される。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る画像読取装置100を上面から見た概略平面図である。第1読取センサ11−1、11−2および第2読取センサ12−112−2、12−3は、主走査方向における読み取り領域が一部重複するように副走査方向に千鳥状にずれて千鳥配置されている。また、各第1読取センサ11−1、11−2それぞれと対向して押圧ローラ14が設けられており、各第2読取センサ12−1、12−2、12−3それぞれと対向して押圧ローラ15が設けられている。このように構成された読み取り領域で読み取りを行う場合、原稿3のシート幅がAからFのように異なると、そのシート幅によって第1押圧ローラ14および第2押圧ローラ15による原稿3の押圧状態(各押圧ローラからの搬送抵抗)が異なる。具体的には、シート幅がAの場合、原稿3は読み取り開始から読み取り終了までに第2読取センサ12−1のみで読み取りが行われる。そのため、読み取り時には先ず第1搬送ローラ7による搬送が行われ、その後、第1搬送ローラ7による搬送および1つの押圧ローラ15に押圧された状態で搬送される。その後、1つの押圧ローラ15に押圧されつつ、第1搬送ローラ7および第2搬送ローラ8で狭持されて搬送される。
また、原稿3のシート幅がDの場合、原稿3は読み取り開始から読み取り終了までに第1読取センサ11−1、11−2と第2読取センサ12−1、12−2の4つの読取センサで読み取りが行われる。そのため読み取り時には、先ず第1搬送ローラ7による搬送が行われ、その後、第1搬送ローラ7による搬送および2つの押圧ローラ14に押圧された状態で搬送される。そしてその後、第1搬送ローラ7による搬送および2つの押圧ローラ14と2つの押圧ローラ15で押圧された状態で搬送される。そして最後に、2つの押圧ローラ14と2つの押圧ローラ15で押圧されつつ、第1搬送ローラ7と第2搬送ローラ8で狭持された状態で搬送される。このように、シート幅の違いによって、搬送時の各ローラによる押圧状態が異なり、それに伴って搬送時の搬送抵抗も異なる。
図5は、本発明の第1の実施形態に係る画像読取装置100の要部を示した断面図である。また図6は、本発明の第1の実施形態に係る画像読取装置における原稿の速度変動および速度補正方法を示した図である。画像読取装置100で読み取りを行う際に原稿3を搬送する搬送路は複数の領域に分けられている。ここではその領域について説明する。領域1は、第1搬送ローラ7のみで原稿3が搬送され、押圧ローラ14、15による押圧がない領域である。この領域1では第1搬送ローラ7のみで原稿3が搬送されるためニップ力が弱く、原稿3の搬送速度は、モータに対する指令搬送速度よりも下がる(搬送速度が所定の変動量で変動する)。領域2は、第1押圧ローラ14によって押圧されながら、第1搬送ローラ7のみで搬送する領域である。領域2での搬送では、第1押圧ローラ14による押圧が搬送抵抗となり、領域1に比べさらに搬送速度は下がる。領域3は、第1押圧ローラ14および第2押圧ローラ15によって押圧されながら、第1搬送ローラ7のみで搬送する領域である。領域3での搬送では、領域2の状態に加え、第1押圧ローラ15による押圧が加わり、領域2に比べさらに搬送速度は下がる。領域4は、第1押圧ローラ14および第2押圧ローラ15によって押圧はされているが、第1搬送ローラ7および第2搬送ローラ8による強いニップ力で原稿を搬送する領域である。領域4での搬送では、ニップ力が強いため、第1押圧ローラ14および第2押圧ローラ15による押圧の影響を受けることはなく、モータに対する指令搬送速度と原稿の搬送速度は一致する。この時の速度を基準搬送速度とする。領域5は、原稿3の先端がUターン経路に導入されて通過する領域である。この領域5では原稿3の先端が、Uターン排紙台19(Uターン経路)のガイド面に接触することで搬送抵抗となり、原稿3の搬送速度は、モータに対する指令搬送速度よりも低下する。領域6は、原稿3の先端がUターン排紙台19を通過した後の領域である。原稿3の先端がUターン排紙台19を通過することで、搬送抵抗が無くなり、再びモータに対する指令搬送速度と原稿3の搬送速度は一致する。
このようにして搬送される原稿3の読み取りは、時間を基準とした読み取りであり、原稿3の搬送速度が変化すると単位時間あたりの搬送量が変化して、その結果、読み取り原稿長さに差異が生じる。この差異が縦倍率誤差となり画像劣化を招く。そこで、このような場合に有効な補正である搬送速度の補正方法について以下で説明する。
搬送中の原稿3の搬送速度が、搬送時の搬送抵抗等によってモータに対する指令搬送速度に対して下がると、読み取り原稿長さに差異が生じ画像劣化を招く。そのため、搬送時に搬送抵抗を受ける際には、搬送モータ21の回転数を上げて、搬送速度を基準搬送速度で一定に保つように補正をする。ここでは、第1原稿検出センサ4、第2原稿検出センサ5、第3原稿検出センサ6からの検出信号を基に、搬送中の原稿3の先端位置を認識することで、搬送時に受ける搬送抵抗に応じた補正を行う。搬送時に受ける搬送抵抗は予め実験等を行って測定しておくことで推定することができる。各領域における搬送抵抗に応じた補正量を記憶部に記憶しておく。そして、第1原稿検出センサ4、第2原稿検出センサ5、第3原稿検出センサ6等からの検出信号を基に搬送中の原稿3の先端位置がある領域に入ると、その領域における搬送抵抗に応じた補正量で搬送モータ21の回転数の補正を行う。これらの補正に用いる補正量は、テーブルとして画像読取装置100の記憶領域(記憶部)に記憶されている。なお、このようなテーブルを装置外部の記憶領域に有し、そこから取得して補正してもよい。
図7は、画像読取装置100の読み取り時に用いる押圧ローラの個数と各領域毎の補正値を一覧にまとめた表(テーブル)である。このテーブルに基づいて、原稿3のシート幅(用いる押圧ローラの個数)と領域とに応じて搬送速度を補正する。例えば、シート幅Aの原稿を読み取る際には、先ず、領域1では、ニップ力が弱いため、原稿の搬送速度は、モータに対する指令搬送速度よりも速度は下がる。そのため、第1搬送ローラのみでの搬送における補正量である補正量aの補正を行う。そして領域2では、シート幅Aでは狭持状態は変わらない(図4、図5参照)ため、補正量aの補正を維持する。その後、領域3では、第2押圧ローラ15による押圧を受け、願層速度が低下するため、押圧ローラ1つあたりの補正量である補正量bを加えて、補正量a+bの補正を行う。そして、領域4では、第1搬送ローラ7および第2搬送ローラ8による強いニップ力で原稿を搬送する領域であり、原稿3の搬送速度は、モータに対する指令搬送速度と一致するため、補正量は0となる。領域5では、原稿3の先端がUターン排紙台接触することで搬送の抵抗となり、原稿3の搬送速度は、モータに対する指令搬送速度よりも低下するため、Uターン排紙台における補正量である補正量cの補正を行う。領域6では、搬送時に受ける抵抗が無くなるため補正量を0とする。これらの補正量は、予め実験から求めておくことで、図7のようなテーブルを用いることができる。このようにして、予め実験によって求めた補正量を原稿の幅と読み取り時に用いるローラとに対応付けて記憶部に備えておき、そのテーブルに基づいて、各シート幅、各領域に応じた補正を行う。
このような補正では、非接触型速度センサや押圧ローラを駆動させるモータ等は不要であり製造コストが低い画像読取装置となり、高速で読み取りを行っても高精度な読み取りが可能な画像読取装置を実現することができる。
なお、本実施形態では読取部の読取センサが千鳥配置によって複数列を形成している構成を例として説明したが、これに限定するものではない。原稿幅をカバーするラインセンサからなる読取センサを複数列(2列)設けた読取部の構成であっても良い。また、押圧ローラは2列の読取センサのそれぞれに対応して設けているが、いずれか一方にのみ対応して設けるようにしてもよい。
本実施形態の考え方を一般化すると、第1搬送ローラにより搬送される原稿の先端が、押圧ローラおよび第2搬送ローラを通過していく際に、読取部により読み取られた画像の搬送方向における倍率が変動することを抑制するように補正を行うものである。ここでの補正は、原稿の搬送速度の補正である。導入された原稿の先端がローラを通過していく際の画像読み取りを適切に補正することで、原稿の先端を含む領域において均質に高精度な画像読み取りを行うことが可能な画像読取装置が実現する。また、押圧ローラは原稿の移動に従動回転する従動ローラでよいので、駆動力を与える駆動機構が不要となり読取部の小型化と低コスト化が実現する。
(第2の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第2の実施形態を説明する。なお、本実施形態の基本的な構成は第1の実施形態と同様であるため、以下では特徴的な構成についてのみ説明する。
第1の実施形態では、搬送速度の補正を行う方法を説明したが、本実施形態では、搬送された原稿の先端位置に基づいて、読み取り周期を補正する。
図8は、本発明の第2の実施形態に係る画像読取装置100における原稿の読み取り周期の補正方法を示した図である。原稿3を搬送するにあたって原稿3の搬送速度がモータに対する指令搬送速度に対して下がった場合、読取センサの周期を通常の読み取り周期よりも遅くする(補正する)ことで、単位領域あたりの読み取り回数を一定にし、縦倍率誤差を小さくできる。なお、読み取り周期の補正は以下の式に基づき求めることができる。
S=S0×V0/V1
S:補正後の読み取り周期
S0:通常の読み取り周期
V0:基準搬送速度
V1:変化後の原稿搬送速度
このようにして求めた補正後の読み取り周期に基づいて、各領域における読み取り周期の補正を行う。搬送中の押圧ローラによる抵抗等により、原稿3の搬送速度がモータに対する指令搬送速度に対して下がった場合は、上記の式で求めたS(補正後の読み取り周期)による読み取りを行うことで、単位領域あたりの読み取り回数を一定に保つように補正をする。このような補正における補正量は、予め実験から求めておくことで、図7のようなテーブルを用いることができる。つまり第1原稿検出センサ4、第2原稿検出センサ5、第3原稿検出センサ6等からの検出信号を基に、搬送中の原稿3の先端位置を認識する。そして、原稿3の先端位置と原稿3の幅に応じた補正値(読み取り周期)をテーブルから読み出して、各領域に応じた読み取り周期の補正を行う。これらの読み取り周期の補正量も、予め実験から求めておき、各シート幅、各領域に応じた補正量を適用する。
なお、図8では例えば領域2と領域3とを比較すると、領域3の方が搬送速度が遅くなっているため、読み取り周期(矢印の間隔)も長くなっている。ここでは図中の矢印が読み取り動作を示しているが、矢印の数は読み取り回数を示しているものではない。ここでは矢印の間隔(読み取り周期)に注目するものであり、読み取り回数は、算出した読み取り周期と領域の長さに応じて適宜設定すればよい。
このように、原稿3の先端がどの領域に有るかを検知し、その検知結果と原稿の幅から読み取り時の読み取り周期の補正量を取得し補正することで、低コストで、高速かつ高精度な画像読み取りが可能な画像読取装置を実現することができた。
(第3の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第3の実施形態を説明する。なお、本実施形態の基本的な構成は第1の実施形態と同様であるため、以下では特徴的な構成についてのみ説明する。
第1の実施形態および第2の実施形態では、画像の読み取り中の補正について説明したが、本実施形態では、読取センサで読み取った画像データの倍率補正を行う。読み取り後の画像の画像補正として、読み取った画像の副走査方向(シート搬送方向)の倍率を補正する。倍率補正はソフトウェアによる画像処理で実施することができる。
図9は、本実施形態に係る画像読取装置100の読み取った画像を補正する方法について説明した図である。本実施形態における読み取り周期は、搬送ローラの所定回転量毎、即ち搬送ローラの回転制御を行うエンコーダの所定パルス毎に行うエンコーダ基準の読み取り制御を行っている。この場合、速度が変動しても搬送ローラでのスリップ量が小さい場合は、精度影響は小さいが、スリップ量が大きく、領域毎にその量が変化すると誤差が大きくなり、画像の搬送方向における倍率である縦倍率の精度が悪化し画像劣化を招く。そこで本実施形態では、このようにして縦倍率精度が悪化した画像に対して、画像の縦方向(搬送方向)の倍率をソフトウェア的な画像処理により変更する。
本補正手段は、機械間差を無くすための所定シート(キャリブレーションシート)を読み込む手段と、押圧状態に応じたスリップ量の差を補正するために、予め設定した補正テーブルに基づく補正を行う手段とからなる。この補正手段は、以下の式に基づいて画像の縦方向の倍率を補正する。
L1(補正後原稿長)=L1’(読み取り原稿長)×(α+α0+x)/α
α:送りパルス
α0:キャリブレショーン時の補正値
x:読み取り中に用いるローラに応じた補正値
この式による補正は、補正値x(読み取り中の狭持個数に応じた補正値)の値によってL1(補正後原稿長)が異なる。つまり読み取る原稿の幅によって補正値xが決められており、その原稿3の幅に応じた補正が行われる。また、補正値α0(キャリブレショーン時の補正値)は、予めキャリブレーションシートを読み込んだ際の各領域におけるスリップ量である。このような式で求めたL1(補正後原稿長)を原稿の読み取り後、それぞれ各領域(領域1、領域2・・・)に対して適用して補正を行う。このような補正における補正量xは、予め実験から求めておくことで、図7のようなテーブルを用いることができる。そして第1原稿検出センサ4、第2原稿検出センサ5、第3原稿検出センサ6等からの検出信号を基に、搬送中の原稿3の先端を認識し、原稿3の先端位置と原稿3の幅に応じた補正量xをテーブルから読み出して、各領域に応じた画像の縦方向の倍率を補正する。このような補正は、画像処理において領域ごとに異なる補正量での倍率補正を行うものであり、画像に対して部分的に(読み取った際の領域ごとに)異なる補正量での補正を行う。このように、押圧ローラ14、15による原稿3の押圧状態と原稿3の幅とに応じた補正量によって、部分的に異なる補正量で画像の倍率補正を行う。
以上3つの実施形態にて、(1)原稿の搬送速度の補正、(2)読取センサの読み取り周期の補正、(3)読取センサが読み取った画像の倍率補正、について説明した。これらは単独で実施しても良いし組み合わせて実施するようにしてもよい。
3 原稿
4 第1原稿検出センサ
5 第2原稿検出センサ
6 第3原稿検出センサ
7 第1搬送ローラ
8 第2搬送ローラ
11 第1読取センサ
12 第2読取センサ
14 第1押圧ローラ
15 第2押圧ローラ
100 画像読取装置

Claims (9)

  1. 搬送される原稿の画像を読み取る、複数列の読取センサを持つ読取部と、
    原稿の搬送方向において前記読取部の上流に設けられた第1搬送ローラと、
    前記搬送方向において前記読取部の下流に設けられた第2搬送ローラと、
    前記複数列の読取センサの少なくとも1つに対向して設けられた押圧ローラと
    前記第1搬送ローラにより搬送される原稿の先端が、前記押圧ローラおよび前記第2搬送ローラを通過していく際に、読取部により読み取られた画像の前記搬送方向における倍率が変動することを抑制するように補正を行う補正手段と
    を有することを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記補正手段は、原稿の搬送速度の補正、前記読取センサの読み取り周期の補正、前記読取センサが読み取った画像の倍率補正、の少なくともいずれかを行うことを特徴とする、請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記押圧ローラには駆動力が与えられず、原稿の移動に従動して回転することを特徴とする、請求項1または2に記載の画像読取装置。
  4. 搬送される原稿の先端位置を検知する検知手段をさらに有し、前記補正手段は前記検知手段の検知に基づいて補正を行うことを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  5. 前記検知手段は、原稿先端が通過したことを検知する複数のセンサを有することを特徴とする、請求項4に記載の画像読取装置。
  6. 前記補正手段は、読み取る原稿の幅寸法に応じた補正を行うことを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  7. 前記補正手段は、原稿の先端が前記第2搬送ローラを通過した後にUターン経路に導入さえる際にも前記補正を行うことを特徴とする、請求項1から6のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  8. 前記読取センサは、センサモジュールが千鳥配置により複数列を形成していることを特徴とする、請求項1から7のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  9. 搬送される原稿の画像を読み取る、複数列の読取センサを持つ読取部と、
    原稿の搬送方向において前記読取部の上流に設けられた第1搬送ローラと、
    前記搬送方向において前記読取部の下流に設けられた第2搬送ローラと、
    前記複数列の読取センサの少なくとも1つに対向して設けられた押圧ローラと
    を有する画像読取装置の制御方法であって、
    前記第1搬送ローラにより搬送される原稿の先端が、前記押圧ローラおよび前記第2搬送ローラを通過していく際に、読取部により読み取られた画像の前記搬送方向における倍率が変動することを抑制するように補正を行うことを特徴とする画像読取装置の制御方法。
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