JP2009038638A - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】照明系のフレアが原因となる読み取り画像の副走査方向に発生する白スジなどの画像不良を防ぐことのできる画像読取装置を提供する。
【解決手段】原稿の画像を読み取るラインイメージセンサ102に対向して透明のシート材203、原稿101および白色部材103が順次配置される画像読取装置であって、制御手段は、センサ移動手段でラインイメージセンサを所定の位置に移動させ、原稿搬送手段でテスト原稿を搬送させてテスト原稿の画像を読み取る動作を、位置を変えて複数回繰り返し、各位置で読み取ったテスト原稿の画像濃度情報にもとづいて、ラインイメージセンサの適正な読み取り位置を判定し、その適正な読み取り位置を記憶し、実際に原稿の画像を読み取る際に、ラインイメージセンサを前記適正な読み取り位置に配置した後、原稿搬送手段で原稿を搬送して前記ラインイメージセンサにより原稿を読み取るように制御する画像読取装置。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像読取装置に関し、特にその適正な原稿読取位置の判定に関するものである。
従来、原稿送り手段により原稿を副走査方向に送って画像読取部に搬送し、この原稿に対して画像読取手段を相対的に移動させて当該原稿の画像データを得る画像読取装置がある。前記原稿の画像データにもとづき、前記画像読取部に設定された原稿読取基準位置と前記原稿送り手段による原稿の搬送位置との位置ずれ量を検出し、検出された位置ずれ量を表示する。このようにして操作者による位置ずれの調整が容易に行えるようにした画像読取装置が提案されている(特許文献1)。
しかし、読み取り系の相対的な光学配置バラツキ(導光体角度・位置、レンズ位置、センサ位置等)が原因となる照明系の迷光による読み取り不良(副走査方向の白スジ)に対しては効果がなかった。
また、画像読取素子と対向する位置に配置された搬送ローラの反射光を利用して、原稿を通紙せず、自動的にロッドレンズアレイとフォトレンズセンサの位置ずれに起因する画像読取不良を補正することができる画像読取装置が提案されている(特許文献2)。
しかし、読み取り系の相対的な光学配置バラツキ(導光体角度・位置、レンズ位置、センサ位置等)が原因となる照明系の迷光による読み取り不良(副走査方向の白スジ)に対しては効果がなかった。
特開平9−289569号公報 特開2001−94723号公報
前述のように、従来例では、読み取り系の相対的な光学配置バラツキ(導光体角度・位置、レンズ位置、センサ位置等)が原因となる照明系の迷光による読み取り不良たとえば副走査方向の白スジに対しては効果がなかった。
また、画像を読み取る読み取りデバイスに対向する面に透明のシート材を挟んで白色の部材(以下白色部材という)が配置されている画像読取装置がある。この装置では、特に、導光体から垂直方向に出ている位置決めピンや漏れ光などの迷光成分が読み取り画像に直接影響を及ぼすので、副走査方向への画像劣化は避けられなかった。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、照明系の迷光による読み取り不良が起きにくい画像読取装置を提供することを課題とするものである。
前記課題を解決するために、本発明では、画像読取装置を次の(1)のとおりに構成する。
(1)原稿の画像を読み取るラインイメージセンサに対向して透明のシート材、原稿および白色部材が順次配置される画像読取装置であって、
原稿を副走査方向に搬送させる原稿搬送手段と、
前記ラインイメージセンサを副走査方向に移動させるセンサ移動手段と、
制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記センサ移動手段で前記ラインイメージセンサを所定の位置に移動させ、前記原稿搬送手段でテスト原稿を搬送させて前記テスト原稿の画像を読み取る動作を、位置を変えて複数回繰り返し、各位置で読み取った前記テスト原稿の画像濃度情報にもとづいて、前記ラインイメージセンサの適正な読み取り位置を判定し、その適正な読み取り位置を記憶し、実際に原稿の画像を読み取る際に、前記ラインイメージセンサを記憶している前記適正な読み取り位置に配置した後、前記原稿搬送手段で原稿を搬送して前記ラインイメージセンサにより原稿を読み取るように制御する画像読取装置。
本発明によれば、原稿を自動的に搬送して流し読みする際に、照明系の迷光が原因となる読み取り画像の副走査方向に発生する白スジなどの画像不良を防ぐことができ、廉価な読み取りデバイスにて信頼性の高い読み取りが実現可能となる。
以下本発明を実施するための最良の形態を実施例により詳しく説明する。
図1は実施例1である“画像読取装置”(イメージスキャナともいう)の全体構成を示すブロック図である。
同図において、101は、シート状の原稿、102は、シート状の原稿101の表面を読み取るCISなどのラインイメージセンサで、読み取りデバイスである。103は、読み取りデバイス102に対向する面に配置された白色部材、104は、シート状の原稿101を連続的に搬送する原稿搬送手段、105は、読み取りデバイス102を副走査方向に移動させるための移動手段である。106は、前記画像読み取り部全体を制御する読み取り制御部で装置のバスに接続されている。
107は、読み取った画像情報をページ単位で蓄積する画像メモリ、108は、画像入力部116から出力された画像を一旦ためるためのFIFOの構成からなる画像バッファ、109は、読み取り制御部106を含む画像読取装置全体を制御するCPUである。
110は、CPU109が動作するためのプログラムが格納されているROM、111は、CPU109がアクセスするメモリである不揮発RAM(Random Access Memory)である。112は、シート状の原稿101を連続的に搬送する搬送モーターである。
113は、読み取りデバイス102を副走査方向に連続的に移動させるための移動モーターでパルスモーターなどから構成される。114は、本画像読取装置の白基準を決めるためのシェーディング板、115は、本画像読取装置の操作部で読み取りスタートなどの起動ボタンを備える。116は、読み取りデバイス102から出力された画情報を入力する画像入力部である。
以上の構成により、本画像読取装置に原稿101をセットして、操作部115からスタートボタンを押下すると、読み取り制御部106は、スタートボタンが押されたことを検知する。
すると、読み取り制御部106は、読み取りデバイス102が実際に読み取り動作をする時の「読み取り位置」を不揮発RAM111から読み出して、移動手段105に対して、動作の開始指示を出す。移動手段105は予定のパルス数を設定して移動モーター113を回転させ、読み取りデバイス102を設定された読み取り位置に移動させる。
またこの時に、読み取りデバイス102が、既に「読み取り位置」にある時は、移動手段105は何もしない。
さらに、読み取り制御部106は、原稿搬送手段104に対して読み取り動作の開始指示を出し、原稿搬送手段104は予定のパルス数を設定して搬送モーター112を回転させ原稿の搬送を開始して、実際の画像読み取り動作を開始させる。
読み取りデバイス102は、内部にLEDアレイ、ロッドレンズアレイ、フォトセンサアレイ、フォトセンサからの出力信号を転送する回路を含んでいる。読み取りデバイス102は、LEDアレイによって原稿101の画像面を照射し、原稿101の濃度差に対応する反射光をロッドレンズアレイによってフォトセンサアレイに集光し画像として形成する。そして、フォトセンサアレイから出力された画像信号を画像入力部116に、シリアルデータとして転送する。
画像入力部116は、前記画像信号を、画像バッファ108に画像データ1ライン分のシリアルデータとして出力し、画像バッファ108は、前記画像信号を、本画像読取装置のバスを介して、画像メモリ107に随時格納する。その後、原稿101が、読み取りデバイス102を通過して排出されると、原稿搬送手段104は搬送モーター112を停止させ、1ページの原稿読み取り動作が完了する。最終的には、読み取った画像は、画像メモリ107にページ単位で蓄積される。
図2は本実施例の画像読取装置の全体機構を示す図である。
同図において、101は、たとえば、本画像読取装置にセットされる濃度が均一なテスト用のシート状の原稿、102は、原稿101を読み取る読み取りデバイスでラインイメージセンサなど(CIS)であり副走査方向に移動できる。
203は、原稿101を押さえつけて搬送させるための透明のシート状部材(以下透明のシート材という)、103は、読み取りデバイス102に対向する面に透明のシート材203を挟んだ位置に配置された白色部材である。すなわち、透明のシート材、原稿および白色部材が順次配置される。
205は、原稿101を搬送させるための搬送ローラ、114は、本画像読取装置の白基準を決めるためのシェーディング板、207は、読み取りデバイス102と原稿に挟まれたブックタイプの原稿を搭載するための原稿台ガラスである。
112は、搬送ローラ205を駆動して回転させるための搬送モーター、113は、読み取りデバイス102を副走査方向に移動させるための移動モーターである。210は、移動モーター113の回転運動を直進運動に変換させて、読み取りデバイス102を副走査方向に移動させるためのガイドシャフト(センサ移動手段)である。211は、読み取りデバイス102が電源投入時など初期状態での位置で、ホームポジション:A1を示す。
212は、読み取りデバイス102が移動可能なステップ位置において、ホームポジション211から最大離れた位置:ANでポジションNを示している。
213は、原稿101のサイズを検知するフォトインタラプタから構成される原稿サイズ検知部である。本実施例の場合は、A4固定の原稿であり、本実施例の原稿サイズ検知部は、フォトインタラプタにて、原稿の「有り・無し」を検知しているだけである。
以上の構成において通常の画像読み取り動作は、次のとおりである。
本画像読取装置に、原稿101がセットされると、原稿サイズ検知部213にて原稿の有り・無し検知する。本実施例では原稿のサイズはA4サイズ固定である。
ここで原稿101を検知すると、読み取りデバイス102が、ホームポジション211から実際に読み取り動作をする時の「読み取り位置」、ここでは、ポジション=N(212)に移動する。このため、移動モーター113は所定のパルス数だけ回転し、結果的にガイドシャフト210はモーターの回転運動を直進運動に変換させることで、読み取りデバイス102を設定された「読み取り位置」212に移動させる。この時に、読み取りデバイス102が、既に「読み取り位置」212にある時は、移動モーター113は回転せず、読み取りデバイス102を移動させない。
そして、次に、搬送モーター112を回転させ搬送ローラ205を回転させて、原稿101を読み取りデバイス102の位置まで搬送させてから画像読み取り動作を開始させる。
前記読み取りデバイス102は、白色部材103に対向する位置に配置され、内部にLEDアレイ、ロッドレンズアレイ、フォトセンサアレイ、フォトセンサからの出力信号を転送する回路を含んでいる。また副走査方向対しては、移動モーター113の回転駆動力を、ガイドシャフト210を介して直進駆動力に変換して移動できる。そのホームポジション211は、白色部材103に対面して、原稿101の搬入部に近い位置である。スッテップ位置はA1である。また読み取り位置212は、副走査方向に対して原稿101の排紙部の方向にポジション=N(212)まで移動可能である。スッテップ位置はANである。また移動はステップ動作で、ステップの数がNの時は、各スッテップ位置は、A1〜ANとなっている。実際の画像読み取り時には、読み取りデバイス102を所定のステップ位置に移動してから読み取り動作を開始する。
原稿101が、搬送ローラ205により読み取り動作をしながら搬送されて、読み取りデバイス102の位置を通過して排紙されると、搬送モーター112を停止させて1ページの原稿読み取り動作が完了する。そして、読み取りデバイス102は移動モーター113により再び、ホームポジション211に戻される。
次に、読み取りデバイス102を、実際の読み取り時に副走査方向に画像不良を発生させない読み取り位置212、つまり所定のステップ位置に移動させる動作について説明する。
まず、前述の構成によるテスト用の原稿の読み取り動作を、図3に示すフローチャートにより説明する。このフローチャートの処理は、CPU109により行われる。
スタートのステップ301(以下S301のように略記する):本画像読取装置において、テスト用の濃度が均一な原稿101がセットされると、原稿サイズ検知部213にて前記原稿101の有り・無しを検知する。S302:ここでテスト用の原稿101は、A4サイズなので、原稿長さ297mmが検知される。
S303:原稿101の副走査の長さLの値をセットする。さらに原稿読取装置が備えている読み取りデバイス102が副走査に移動可能な読み取りステップ位置の数:Nから、各ステップ位置での連続で読み取る原稿の割合(読み取り範囲):L/Nを設定する。
この時、A4サイズの縦サイズは、297mmなので、N=8とすると、L/N=297/8=37.125mmとなる。そこで、読み取りデバイス102は各ステップ位置にてA4サイズの原稿の縦サイズをそれぞれ約37mmずつ読み取りながら8回移動していくことになる。
S304:移動モーター113を回転させて、読み取りデバイス102を読み取り時のホームポジション211:A1に移動させる。この時、実際の読み取り動作は、ポジションA1〜ANで行われ、A1はその先頭である。
S305:ここで、搬送モーター112を回転させることで搬送ローラ205を回転させて、原稿101を1ステップ搬送させる。そして読み取りデバイス102にて原稿101の面を1ライン分読み取る。この動作を繰り返し行う。
S306:読み取りデバイス102で読み取った、原稿101の読み取り範囲が、先に設定した読み取り範囲(L/N)になるまで読み取り動作を継続させる。
S307:ここで読み取り範囲(L/N)の読み取り動作が完了すると、搬送モーター112の回転を停止させ原稿101をストップさせてから、ステップ位置数Nを1減算する。つまり:N←N−1
S308:もし、ここで、N←N−1の値がゼロになると、読み取りデバイス102は、設定された全てのステップ位置(A1〜AN)での、読み取り動作が完了する(位置を変えて複数回繰り返し読み取る)。すなわち、原稿101の1枚分の読み取りが完了したので終了となる。
S309:またS308で、変数Nがゼロでない時は、設定された全てのステップ位置(A1〜AN)での、読み取り動作が完了していないので、読み取りデバイス102の読み取りステップ位置を1だけ進める。具体的には移動モーター113を回転させて、読み取りデバイス102をA←A+1のステップ位置まですなわち原稿101の排紙方向に1ステップ位置だけ移動させる。そして、S305に戻り、同様に先に設定した読み取り範囲(L/N)の読み取り動作を継続させる。
次に、図4により実際に読み取った画像サンプルの説明をする。
サンプル画像において、読み取りデバイス102の読み取りステップ位置数は、N=8である。よって、原稿101の副走査方向の長さをLとすると、読み取りデバイス102の各ステップ位置での副走査方向の読み取り長は、L/N=L/8となる。ここで、Lは原稿101の副走査方向の最大長である。
A4サイズの縦サイズは、297mmなので、N=8とすると、L/N=297/8=37.125mmとなり、読み取りデバイス102は各ステップ位置にてA4サイズの原稿の縦サイズをそれぞれ約37mmずつ読み取りながら8回移動していくことになる。また、読み取りデバイス102の読み取り時の各ステップ位置:Aは、A1〜A8となる。つまり原稿を副走査方向に8ブロックに分割してそれぞれを読み取ることになる。
そして、その各ブロック内の濃度を測定して、読み取りデバイス102の適正な読み取りステップ位置を判定するわけである。
図2の全体機構図からも分るように、読み取りデバイス102と白色部材103に挟まれた透明のシート材203は、読み取り面に対して湾曲している。そのため、読み取りデバイス102が、各ステップ位置:Aで、A1〜A8まで副走査方向に移動すると、透明のシート材203との相対角度により、透明シートの透過率が減少し、その光量は減衰する。さらに、そのステップ位置によっては、拡散光が減少するばかりか、透明のシート材203からの正反射が極端に強くなり、副走査方向に対して極端に濃度の薄い部分が発生し、結果的に副走査方向に対する白スジとなることもある。
具体的には、図6と図7の構成にて詳細に説明する。
図6において、101は、本画像読取装置にセットされる濃度が均一なテスト用のシート状の原稿、102は、原稿101を読み取る読み取りデバイスでラインイメージサンサー(CIS)であり副走査方向に移動できる。
203は、原稿101を押さえつけて搬送させるための透明のシート材、103は、読み取りデバイス102に対向する面に透明のシート材203を挟んだ位置に配置された白色部材、205は、原稿101を搬送させるための搬送ローラである。
614は、読み取りデバイス102のLED光源から原稿101への入射光、615は、原稿101から読み取りデバイス102のイメージセンサ部への反射光で、本実施例では、拡散光となる。
616は、読み取りデバイス102のLED光源から原稿101へ届く前に、透明のシート材203の表面で正規反射した迷光である。
図7において、701は、読み取りデバイス102のLED光源から原稿101への入射光が原稿101の表面で反射しイメージセンサ部へ入射する光、いわゆる拡散光615を、イメージセンサ部で受光して光電変換した出力信号レベルである。
また、読み取りデバイス102のLED光源から原稿101への入射光が、原稿101の表面で反射する前に途中の透明のシート材203の表面で反射しイメージセンサ部へ入射する光、いわゆる迷光616がある。702は、この迷光616をイメージセンサ部で受光して光電変換した迷光信号レベルである。
703は、先の出力信号レベル701と迷光信号レベル702が合計された、いわゆる、迷光の影響が発生した時の、実際に読み取りデバイス102で読み取る合計した加算信号レベルである。
704は、先の加算信号レベル703の特異点が白スジになる箇所を示している。
図7に示すように、読み取りデバイス102の副走査方向の位置によっては、透明のシート材203との相対的な位置が変動して、その入射光614との相対角度によっては、正規反射光が増大して迷光616の原因となる。その時、原稿101の面で反射した拡散光615、いわゆる画情報にこれが加算されて、結果的に白レベルが増大する。また、透明のシート材203は、副走査方向に微小ではあるが凸凹しており、これが原因で、先の迷光616の発生が頻繁になる。
そして、読み取りデバイス102は、この迷光616が加算された加算信号レベル703を受光して光電変換して、加算信号レベル703を出力するので、結果的に、白スジ704が発生する。また、読み取り動作は、副走査方向にライン単位で実施されるために、副走査方向に、白スジとなって表れる。
そこで、読み取りデバイス102を副走査方向に移動させて、読み取りデバイス102からの入射光614と透明のシート材203との相対角度が迷光の影響の少ない角度になるような位置に読み取りデバイス102を移動する。その結果的に読み取り画情報の白スジは防ぐことができる。
次に、前述の構成において、図5に示すフローチャートにより濃度判定の処理を説明する。また本動作は、工場の工程モードで実施するが、市場で、装置の重要部品、つまり透明のシート材203や読み取りデバイス102などを交換した時のサービスモードにおいても実施する。
具体的には、濃度が均一なテスト用の原稿101を使って、読み取りデバイス102を移動させながら画像を読み取り、読み取った画像を装置内の画像メモリ107に格納し、その濃度差から迷光616が発生しない読み取りデバイス102の位置を解析する。そして迷光616が発生しない読み取りデバイス102の位置を特定する。そして、その位置情報を装置内の不揮発RAM111に格納し、読み取りデバイス102をそのホームポジション211に自動的に移動させる。実際の画像読み取り動作は、毎回その不揮発RAM111から呼び出した位置情報を基に、読み取りデバイス102を移動してから開始する。
適正な読み取り位置を決定する動作は以下のとおりである。
S511:画像読取装置が備えている読み取りデバイス102が副走査に移動可能な読み取りステップ位置の数:Nから、原稿101の副走査方向に分割する数はNとなる。そこで、その分割された各ブロックを表す変数n(1〜8)に1を入れる。
S512:読み取りデバイス102、の各読み取りステップ位置:An(A1〜A8)での読み取り画像の各ブロックの濃度:Dn(D1〜D8)をそれぞれ求める(テスト原稿の画像濃度情報を求める)。このとき、各ブロックの濃度に関して、それぞれ、平均:Ave/最大:Max/最小:Minを演算する。
S513:変数がnの時の濃度をそれぞれ演算した平均:Ave/最大:Max/最小:Minの各値をメモリ:Mnに格納する。
S514:ここで変数:nに1を加算する。
S515:変数:nが副走査の分割数:Nと同じになったかどうか?つまり原稿101の全てのブロックの濃度:平均:Ave/最大:Max/最小:Minの各値をメモリ:Mnに格納に格納したら、
S516:読み取り画像の各ブロックの濃度:Dn(D1〜D8)に対して、平均:Aveを比較して、大きい方の値をメモリ:Mnに格納する。
S517:S516でメモリ:Mmに格納された平均:Aveの最大値と、読み取り画像の各ブロックの濃度:Dn(D1〜D8)にもとづいて次の処理を行う。平均:Aveと最大:Maxの差(Ave−Max)と、平均:Aveと最小:Minの差(Ave−Min)を比較して、大きい方の値を同様にメモリ:Mnに格納する。
S518:Mn(M1〜M8)の中から、各ブロックについて、平均濃度が最も大きくて、さらに、濃度の偏差の最も小さいブロックの変数nをメモリ:Mminに記憶する。本実施例の場合は、n=3、つまりA3となる(図4参照)。
S519:S518で設定された変数n=3のブロックに対応するステップ位置が、読み取りデバイス102の照明系のフレアが原因となり、副走査方向に対して極端に濃度の薄い部分が発生し、結果的に副走査方向に対する白スジとなることが最も少ない。
そこで、実際の原稿画像の読み取りの際に、読み取りデバイス102の読み取りスッテップ位置を、Mminから読み出してAnに決定する。そして、移動モーター113を回転させて、読み取りデバイス102をAnの位置に移動させ、原稿を流し読みする。
以上説明したように、本実施例によれば、照明系のフレアが原因となる読み取り画像の副走査方向に発生する白スジなどの画像不良を防ぐことができる。
実施例1の画像読取装置の全体構成を示すブロック図 実施例1の機構を模式的に示す断面図 テスト用の原稿の読み取り動作を示すフローチャート テスト用の原稿の読み取り画像を示す図 適正な原稿読取位置の決定の処理を示すフローチャート 迷光発生の説明図 迷光の影響を示す図
符号の説明
101 原稿
103 白色部材
109 CPU
203 透明のシート材
205 搬送ローラ
210 ガイドシャフト

Claims (3)

  1. 原稿の画像を読み取るラインイメージセンサに対向して透明のシート材、原稿および白色部材が順次配置される画像読取装置であって、
    原稿を副走査方向に搬送させる原稿搬送手段と、
    前記ラインイメージセンサを副走査方向に移動させるセンサ移動手段と、
    制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記センサ移動手段で前記ラインイメージセンサを所定の位置に移動させ、前記原稿搬送手段でテスト原稿を搬送させて前記テスト原稿の画像を読み取る動作を、位置を変えて複数回繰り返し、各位置で読み取った前記テスト原稿の画像濃度情報にもとづいて、前記ラインイメージセンサの適正な読み取り位置を判定し、その適正な読み取り位置を記憶し、実際に原稿の画像を読み取る際に、前記ラインイメージセンサを記憶している前記適正な読み取り位置に配置した後、前記原稿搬送手段で原稿を搬送して前記ラインイメージセンサにより原稿を読み取るように制御することを特徴とする画像読取装置。
  2. 請求項1に記載の画像読取装置において、
    前記テスト原稿は、濃度が均一なチャートを有することを特徴とする画像読取装置。
  3. 請求項2に記載の画像読取装置において、
    前記制御手段は、前記各位置で読み取った前記テスト原稿の画像濃度情報にもとづいて、画像の平均濃度が最も大きくて、画像の濃度の偏差の最も小さい読み取り位置を、前記ラインイメージセンサの適正な読み取り位置と判定することを特徴とする画像読取装置。
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