JP6260948B2 - 液充填装置 - Google Patents
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Description
一方、ガス入り液とガス無し液との充填の両方に少ない型替えで兼用できるようにした液充填装置が知られている。(特許文献2、3)
本発明の液充填装置は、液を径が異なった容器へ充填する際に兼用して用いられ、かつ、ガス入り液充填とガス無し液充填の両方に兼用して用いられる液充填装置であって、前記ガス入り液又は前記ガス無し液を貯留する貯液タンクと、該貯液タンクの液層に連通する液供給管と、該液供給管の途中に設けられた液流量を切換える流量切換え弁と、前記液供給管に連通する液通路と該液通路を開閉する弁体を設けた充填バルブとを備え、前記容器を前記充填バルブの充填口に密封シールして前記ガス入り液又は前記ガス無し液を充填する場合は、前記流量切換え弁を高速充填対応に切り替えるとともに、センタリングベルを下降させることによって該センタリングベルのシールパッキンの傾斜シール面を前記容器の口部に当接させ、これら傾斜シール面及び口部が係合する時にセンタリングされながら密封シールされ、前記容器に前記ガス無し液を充填する場合は、液の種類に応じて、前記センタリングベルを下降させずに前記流量切換え弁を低速充填対応とする場合と前記センタリングベルを下降させて前記流量切換え弁を高速充填対応とする場合との一方に切り替える制御装置を有することを特徴とする。
本発明の実施の形態を図1から図5に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係わる液充填装置を配置したラインの部分平面図で、一部切断図としてある。
図2は、本発明の実施の形態に係わる液充填装置の正面図で、一部断面図としてあり、充填バルブが閉状態を示している。
図3は、図2に示す液充填装置において、充填バルブが開状態で、容器が充填バルブから離れた状態を示しており、一部図示を省略している。
図4は、図2に示す液充填装置において、充填バルブが開状態で、容器が充填バルブに密封シールされた状態を示しており、図3に相当する図である。
図5は、図2の矢視V−V図で、図1の記号40(容器胴部把持手段)の拡大平面図である。
ここで、フィンガーチェン52Fのピッチ間隔は、図示しない缶シーマのピッチ間隔との関係上、該液充填装置1の充填バルブ2のピッチ間隔よりも大きく設定されている。
缶胴把持手段40は、図1に示す回転円板54に組み付けられた支持部45に軸42およびスペーサ43を介して取り付けられた2枚の固定加速アーム41と、支持部45の孔に回転自在の軸47の上部に取付けられた可動アーム46とによって主に構成されている。
なお、前記缶台44は、前記支持部45に取付けられている。
ここで、図5においては、取り扱う缶胴の小径の場合を図示実線の缶SCで示し、取り扱う缶胴の大径の場合を図示二点鎖線の缶LCで示しているが、以下の説明の際には、取り扱う缶胴の小径と大径の缶を、缶SCおよび缶LCを含めて缶Cと称することがある。
ここで、前記ばね体の付勢力は、図1に示す回転円板54の回転時の遠心力によって缶Cが動かされない程度に軽い状態で、缶Cの胴部を挟むようになっている。
一方、可動アーム46は湾曲部461を持った形状となっており、缶SCの場合でも、缶LCの場合でも、図示のように、先端部462の近辺で、胴部が係合されるようになっている。
このため、缶胴把持手段40によって把持された状態の缶LCの中心LCcと缶SCの中心SCcとは、同心にならない構造となっている。
なお、前記曲線部411と湾曲部461とについての説明は、説明の便宜上、取り扱う缶胴の径を小径と大径との2種類としての形状で説明したが、取り扱う缶胴の最小径から最大径までの範囲に適した形状としてもよく、異径容器兼用の趣旨は同様であるので、詳細説明は省略する。
また、図5においては、缶LCの中心LCcと後述する充填バルブ2の中心2cとが同心である場合、缶SCの中心SCcと後述する充填バルブ2の中心2cとが偏心している場合を示している。
充填バルブ2は、液通路16を有し、図1に示す回転円板54に固定されたバルブ本体19と一体形成の内筒15、および、該内筒15の内側に配置され、該内筒15の液弁シール面15sとの離合により液通路16を開閉する液弁パッキン14pを有する液弁14等を備えており、液弁開閉部より下部の液通路16の充填ノズル口15fから液が缶C(図示実線の缶SCまたは図示二点鎖線の缶LC)に充填されるようになっている。(図2および図3において、缶SCと缶LCは偏心して図示右側の胴部がほぼ重なった位置になっている状態を示している。)
また、前記液弁14には、液整流のための4個の整流羽根14vが付属されている。
なお、前記シールパッキン12pの前記缶口部と密封シールする傾斜シール面12paは、取り扱い対象の缶口部SC1と缶口部LC1の何れも後述するセンタリングがなされ、適正な状態で密封シールできるような傾斜角と幅を有している。
また、前記ガイド軸28は、該ガイド軸28に固定して取り付けられたブラケット28cに付属している軸に回動自在に取り付けられているローラ(カムフォロワ)28rが、図示しないカムと係合案内されることにより昇降され、図示しない固定フレームに取り付けられているガイドプレート29に嵌装された図示しない摺動ガイド、および、バルブ本体19のフランジ19fに嵌装された図示しない摺動ガイドに案内されるようになっている。
なお、前記図示しないカムは、該液充填装置1において図1に示す矢印1a方向の回転の所定区間に設けられており、前記充填バルブ2による缶Cへの充填終了後の所定区間で前記ガイド軸28を上昇させるように、カム軌跡が設定されている。
先ず、缶胴把持手段40について缶Cの胴部を把持する作用を説明する。
回転円板54がスターホイール53との同期回転により図1に示す位置55から位置56へ回転する間に、スターホイール53により搬送されてきた缶Cと缶胴把持手段40とが係合し、位置56において、可動アーム46が開から閉の方向へ揺動して缶Cを挟んで把持する。
ここで、説明の便宜上、図4に基づいて、缶SCについて、先ずガス入り液を充填する場合を取り上げて説明する。
缶SCにガス入り液を充填する場合は、缶SCが前記図1に示す位置56近辺にくると、ガイド軸28が図示しないカムに係合案内されたローラ28r、ブラケット28cを介して下降し、ガイド軸28と一体で昇降作動するセンタリングベル12が下降することによって、シールパッキン12pが容器SCの缶口部SC1に当接し、この際、缶台44に載置されている缶SCの中心SCcと充填バルブ2の中心2cが偏心しているが、缶SCが缶胴把持手段40の固定加速アーム41と可動アーム46によって軽く挟む程度に把持されている状態であるので、缶口SC1がシールパッキン12pの傾斜している傾斜シール面12paに当接して係合する時にセンタリングされながら密封シールされる。
この場合、充填される液流量は、高速充填対応流量(1例として180mL/秒)となるように図2に示す流量切換え弁3が切換えられている。
前記説明は、缶SCの場合を説明したが、缶LCの場合も同様であるので、重複する説明は省略する。
なお、缶SCの中心SCcと充填バルブ2の中心2cが同心で、缶口部SC1がシールパッキン12pによって密封シールされているので、充填中の液が周囲に飛びはねることはなく、また、液だれが生じても周囲に飛び散ることはない。
ガス無し液の場合には、開閉弁31vを開にしておき、センタリングベル12を下降させて、缶Cに対しては、前記ガス入り液を充填する場合と同様に、シールパッキン12pによって缶Cをセンタリングしながら密封シールした後、液弁14を開にすると、貯液タンク5内の液面上の空間が大気圧であるので、重力落下により液が缶C内に充填されるとともに、缶C内の空気が孔17h、隙間17c、配管31、開閉弁31vを介して貯液タンク5内の上部空間にベント(排出)されるが、充填の細部については、前記ガス無し液の充填と重複するので、説明を省略する。
なお、この場合も、前記説明と同様に、充填中の液が周囲に飛びはねることはなく、また、液だれが生じても周囲に飛び散ることはない。
次に、ガス無し液のノンシール充填について、図3を基に説明する。
ノンシール充填の際には、前記ローラ28rが前記図示しないカムと係合しない状態にし、アクチュエータ23の作動により、プレート24、ガイド軸28を介してセンタリングベル12を上昇状態のままにする等にして、充填バルブ2の下部と缶Cの口部とを非接触状態(ノンシール状態)で、充填バルブ2の中心2cと缶Cの中心(缶SCの場合は中心SCc、缶LCの場合は中心LCc)とのセンタリングをしないままで、充填バルブ2から缶Cに液を充填する。
この場合、充填される液の流量は、低速充填対応流量(1例として90mL/秒)となるように流量切換え弁3が切換えられている。
2 充填バルブ
3 流量切換え弁
4 流量計
5 貯液タンク
40 缶胴把持手段(容器胴部把持手段)
41 固定加速アーム
44 缶台(容器台)
46 可動アーム
C 缶(容器)
LC (胴径が大きい)缶(容器)
LC1 (缶LCの)缶口部(容器口部)
SC (胴径が小さい)缶(容器)
SC1 (缶SCの)缶口部(容器口部)
Claims (1)
- 液を径が異なった容器へ充填する際に兼用して用いられ、かつ、ガス入り液充填とガス無し液充填の両方に兼用して用いられる液充填装置であって、
前記ガス入り液又は前記ガス無し液を貯留する貯液タンクと、
該貯液タンクの液層に連通する液供給管と、
該液供給管の途中に設けられた液流量を切換える流量切換え弁と、
前記液供給管に連通する液通路と該液通路を開閉する弁体を設けた充填バルブとを備え、
前記容器を前記充填バルブの充填口に密封シールして前記ガス入り液又は前記ガス無し液を充填する場合は、前記流量切換え弁を高速充填対応に切り替えるとともに、センタリングベルを下降させることによって該センタリングベルのシールパッキンの傾斜シール面を前記容器の口部に当接させ、これら傾斜シール面及び口部が係合する時にセンタリングされながら密封シールされ、
前記容器に前記ガス無し液を充填する場合は、液の種類に応じて、前記センタリングベルを下降させずに前記流量切換え弁を低速充填対応とする場合と前記センタリングベルを下降させて前記流量切換え弁を高速充填対応とする場合との一方に切り替える制御装置を有することを特徴とする液充填装置。
Priority Applications (1)
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