JP6260773B2 - 熱交換器およびこれを備えた温水装置 - Google Patents
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同図に示す温水装置Bは、缶体30内にフィン31およびこのフィン31に貫通した複数の伝熱管32が収容され熱交換器HEを備えている。バーナ5aによって発生させた燃焼ガスは、複数の伝熱管32に作用し、このことにより複数の伝熱管32内を流れる湯水が加熱される。
このような温水装置Bにおいては、複数の伝熱管32を、たとえば上下複数段(同図では、上下3段)に配列させた上で、これら複数の伝熱管32のそれぞれに加熱対象の湯水が順次流れていくように構成される。この場合、同図の矢印で示すように、湯水は複数の伝熱管32のいわば配列順序通りに流れるように構成されているのが通例である(たとえば、特許文献1を参照)。
このような構成によれば、複数の伝熱管32に湯水が一連に流れるように複数の伝熱管32を接続する場合、一部分を除き、基本的には互いに隣接する伝熱管32どうしを配管接続すればよいために、その配管接続構造を簡素にすることが可能である。
第1の伝熱管配列部の両端に位置する一対の端部伝熱管のうち、一方の端部伝熱管に供給されてこの端部伝熱管を通過した湯水は、中間伝熱管を経由することなく、他方の端部伝熱管に供給されるために、この他方の端部伝熱管には、一方の端部伝熱管を通過して加熱されただけの湯水が流通することとなる。したがって、中間伝熱管を通過してきた湯水が他方の端部伝熱管に供給される場合と比較して、他方の端部伝熱管を流れる湯水温度を低くすることが可能である。その結果、他方の端部伝熱管の近辺における熱回収量を多くし、他方の端部伝熱管の側方に位置する缶体の側壁部または缶体内の所定の部材が、異常な高温の過熱状態となって熱損傷するといった不具合を生じないようにすることが可能である。
すなわち、第1の伝熱管配列部は、第2の伝熱管配列部よりも各伝熱管内を流れる湯水温度が低い状態にあるが、この第1の伝熱管配列部は、加熱用気体の流れ方向上流側に位置している。このため、熱交換器の缶体内に進入した加熱用気体は、第1の伝熱管配列部によって直ちに効率よく熱回収されて温度が低くなる。したがって、缶体または缶体内の所定部材が過熱状態となることを、より効果的に抑制することができる。
すなわち、第1および第2の伝熱管配列部を配管接続する手段としては、前記構成以外として、上下高さ方向に互いに重なった配置関係にある2つの伝熱管を互いに接続することが考えられるが、この場合には、第1および第2の伝熱管配列部の上下高さ方向の配列ピッチを、たとえばU字管を用いて配管接続可能な最小ピッチよりも小さくすることは困難である。これに対し、前記構成によれば、そのような困難性を解消し、第1および第2の伝熱管配列部の上下高さ方向の配列ピッチを前記最小ピッチよりも小さくし、熱交換器の薄型化を図ることが可能である。
このような構成によれば、本発明の第1の側面により提供される熱交換器について上述したのと同様な効果が得られる。
図1によく表われているように、本実施形態の温水装置WHは、バーナ5、1次熱交換器HE1、2次熱交換器HE2、およびこれら全体を囲む外装ケース90を備えている。この温水装置WHは、一般給湯と、暖房用給湯または風呂給湯との2系統の給湯動作を独立して行なうことが可能であり、1次熱交換器HE1および2次熱交換器HE2は、ともに1缶2回路方式である。
1次熱交換器HE1は、本発明に係る熱交換器の一例に相当する。ただし、2次熱交換器HE2は、本発明に係る熱交換器には相当しない。
する一対の端部伝熱管Ta(Ta1,Ta2)の一端部どうしは、補助配管部17aを介して直結されている。補助配管部17aは、接続配管部12aとの干渉を避けるべく、たとえば接続配管部12aの上側を通過するように設けられている。
して左右対称の伝熱管配置とされている。このような構成の技術的意義については、後述する。
る湯水に加え、左側の端部伝熱管Ta2を流れる湯水も、バーナ5によって未だ十分に加熱されていない湯水となり、これらの湯水温度をやや低めの温度とすることができる。その結果、右側および左側の端部伝熱管Ta1,Ta2のそれぞれの近辺においては、燃焼ガスからの熱回収量を多くして、これらの領域における燃焼ガス温度を下げることができる。その結果、これらの近傍に位置する缶体6の側壁部60c、および仕切り部材3が、高温の燃焼ガスによって異常な高温に加熱されることは回避され、これらの部分の熱損傷は防止される。一方、左側の端部伝熱管Ta2を通過した湯水は、その後に複数の中間伝熱管Ta3を順次通過し、その際に燃焼ガスによって十分に加熱される。したがって、湯水加熱能力が低くなるといった不具合もない。
まず、同図(b)の対比例について説明する。この対比例は、従来技術の一例に相当し、第1および第2の伝熱管配列部Rb1,Rb2のそれぞれの右端の伝熱管Tb2,Tbどうしは、接続配管部12b"を介して接続されている。複数の伝熱管Tbの水平方向の配列ピッチP1は、各所一定であり、2つの伝熱管Tb2,Tbの中心間距離P2も、伝熱管ピッチP1と同一である。配列ピッチP1は、たとえば接続配管部12bの最小曲げ半径の2倍の値である。たとえば、外径が16mmの銅製パイプを曲げる際の最小曲げ半径(銅製パイプに大きなダメージを与えることなく銅製パイプを好適に湾曲させ得る最小の曲げ半径)は、16mm程度であるのが一般的である。伝熱管Tbが外径16mmの銅製パイプである場合、配列ピッチP1は、たとえば32mmとされる。2つの伝熱管Tb2,Tbの中心どうしを結ぶ直線Lbの水平に対する傾斜角α2は、60°である。
複数の伝熱管Tbによる熱回収効率を高める上では、これら複数の伝熱管Tbが左右対称配置とされていることが望まれる。前記した対比例において、そのような左右対称配置を実現しようとする場合には、配列ピッチP1を、接続配管部12bの最小曲げ半径に設定した場合に、第1および第2の伝熱管配列部Rb1,Rb2の上下高さ方向の配列ピッチHbは、最小となる。
形態によれば、1次熱交換器HE1の全体の高さ寸法を、対比例よりも小さくし、薄型化を図ることができる。本実施形態においては、第2の伝熱管配列部Rb2の伝熱管Tbが、対比例と比較すると水平方向に位置ずれしているものの、複数の伝熱管Tbの全体配置は、左右対称とされているために、熱回収分布に大きな偏りが生じないようにし、熱回収効率が大きく低下するといった不具合を生じないようにすることが可能である。
本実施形態においては、第1および第2の伝熱管配列部Rb1,Rb2の上下高さ方向の配列ピッチHaは、Ha=P2・sin(α1) となるが、傾斜角α1を小さくすることにより、配列ピッチHaを、図7(b)の配列ピッチHbよりも小さくし、1次熱交換器HE1の薄型化を図ることが可能である。
HE1 1次熱交換器(本発明に係る熱交換器)
HE2 2次熱交換器
A1,A2 第1および第2の空間部
Ta,Tb 伝熱管
Ta1,Ta2 端部伝熱管
Tb1,Tb2 端部伝熱管
Ta3,Tb3 中間伝熱管
Ra 第1の伝熱管配列部
Rb1 第1の伝熱管配列部
Rb2 第2の伝熱管配列部
2A,2B フィン(第1および第2のフィン)
3 仕切り部材(缶体内に配された別部材)
6 缶体
17a,17b 補助配管部
60c,60d 側壁部(缶体の)
Claims (5)
- プレート状の複数のフィンに貫通した複数の伝熱管と、
これら複数の伝熱管および前記複数のフィンを内部に収容し、かつ下側または上側から加熱用気体が内部に流入するように設定される缶体と、
を備えており、
前記複数の伝熱管の配列構造として、略同一高さに揃えられた3以上の伝熱管が、前記缶体の前後または左右の幅方向に間隔を隔てて並び、かつ前記幅方向の両側には、前記缶体の側壁部または前記缶体内に配された別部材が位置している少なくとも1つの第1の伝熱管配列部を備えており、
前記第1の伝熱管配列部は、前記幅方向の両端に位置する一対の端部伝熱管のうち、一方の端部伝熱管が熱交換器外部から湯水供給を最初に受けるように構成されている、熱交換器であって、
前記一方の端部伝熱管に供給されてこの端部伝熱管を通過した湯水を、前記一対の端部伝熱管の相互間に位置する中間伝熱管に流れさせることなく他方の端部伝熱管に導く補助配管部を、さらに備えており、
前記他方の端部伝熱管を通過した後の湯水が、前記中間伝熱管に流れるように構成されており、
前記第1の伝熱管配列部とは別に設けられている他の複数の伝熱管が、前記幅方向に間隔を隔てて並び、かつ前記第1の伝熱管配列部に配管接続されていることにより、前記第1の伝熱管配列部の各伝熱管を通過してきた湯水が流通する第2の伝熱管配列部を、さらに備えており、
前記第1の伝熱管配列部は、前記第2の伝熱管配列部よりも前記加熱用気体の流れ方向の上流側に位置していることを特徴とする、熱交換器。 - 請求項1に記載の熱交換器であって、
前記第1および第2の伝熱管配列部を構成する複数の伝熱管は、左右対称の千鳥配列とされており、
前記第1および第2の伝熱管配列部どうしの配管接続構造においては、接続対象となる2つの伝熱管の中心間距離P2が、前記第1の伝熱管配列部の伝熱管ピッチP1と同一とされ、かつ前記第2の伝熱管配列部の伝熱管ピッチP3が、前記伝熱管ピッチP1よりも大きくされていることにより、前記接続対象となる2つの伝熱管の中心どうしを結ぶ直線Laの水平に対する傾斜角α1は、60°未満とされている、熱交換器。 - 請求項1に記載の熱交換器であって、
前記第1および第2の伝熱管配列部のそれぞれを構成する複数の伝熱管は、上下高さ方向において互いに重なった配置に設けられており、
前記第1および第2の伝熱管配列部どうしの配管接続は、互いに水平方向に位置ずれして斜め上下の位置関係にある2つの伝熱管を接続することにより行なわれている、熱交換器。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載の熱交換器であって、
前記缶体内に仕切り部材が設けられていることにより、前記缶体内は、前記幅方向において第1および第2の空間部に仕切られており、
これら第1および第2の空間部のそれぞれに、前記第1の伝熱管配列部が設けられている、熱交換器。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載の熱交換器を備えていることを特徴とする、温水装置。
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