JP6628077B2 - 熱交換器およびこれを備えた給湯装置 - Google Patents
熱交換器およびこれを備えた給湯装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6628077B2 JP6628077B2 JP2015146664A JP2015146664A JP6628077B2 JP 6628077 B2 JP6628077 B2 JP 6628077B2 JP 2015146664 A JP2015146664 A JP 2015146664A JP 2015146664 A JP2015146664 A JP 2015146664A JP 6628077 B2 JP6628077 B2 JP 6628077B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat
- heat exchanger
- straight
- pipe
- tube
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Details Of Fluid Heaters (AREA)
Description
このような構成によれば、第1および第2の伝熱管のそれぞれの管体列が、ケースの上下高さ方向に積層された構造となるため、第1および第2の伝熱管を水平方向に並べたものと比較すると、熱交換器全体の横幅を小さくし、給湯装置全体のスリム化を図ることが可能である。
すなわち、風呂給湯または暖房給湯が停止された状態において一般給湯が行なわれる際には、第1の伝熱管のみならず、風呂給湯用または暖房給湯用の第2の伝熱管も加熱用気体によって加熱されるが、その際に第2の伝熱管がフィンから多くの熱を受けることは、第2の伝熱管内の湯水の沸騰の原因となる。ここで、風呂給湯または暖房給湯が停止した状態での一般給湯時におけるフィンの熱分布を考察すると、複数の第2の直状管体部どうしの各相互間領域の中央部は、フィンの他の領域と比較してかなり高温になり易い。これは、前記各相互間領域またはその近傍部分には、加熱用気体が直接作用し易いこと、および前記各相互間領域は、湯水が流通している第1の伝熱管からの距離が比較的大きく、第1の伝熱管による吸熱効果が及び難いことなどによる。これに対し、本発明によれば、複数の第2の直状管体部どうしの各相互間領域の中央部から第2の直状管体部に熱が伝導することは、一対の遮熱用の孔部によって効果的に抑制される。この作用により、本発明によれば、風呂給湯または暖房給湯の停止時において一般給湯を行なった際に、第2の伝熱管内の湯水が沸騰しないようにし、異音として沸騰音の発生を防止し、また沸騰に起因して第2の伝熱管内にスケールが発生し易くなる不具合を適切に防止することが可能となる。
前記一対の遮熱用の孔部は、比較的小サイズでよいため、前記一対の遮熱用の孔部を設けたことによってフィンのボリューム(伝熱面積)が大きく減少するようなことはない。したがって、一般給湯時などにおける熱交換効率も優れたものとすることが可能である。
さらに、前記一対の遮熱用の孔部は、管体挿通孔から離間した配置に設けられているため、第2の直状管体部とフィンとのロウ付けなどの接合に支障を生じるような不具合もない。
さらに、前記構成によれば、熱回収促進部を利用して加熱用気体から積極的に熱回収を行なうことができるために、一般給湯時などの熱交換効率を高める上で一層好ましいものとなる。なお、熱回収促進部から第2の直状管体部への直接的な熱伝導は一対の遮熱用の孔部によって抑制されるため、第2の伝熱管内の湯水が沸騰することは適切に防止することが可能である。
さらに、前記構成によれば、熱回収促進部を利用して回収された熱が、第1の伝熱管の2つの管体列のうち、加熱用気体流れ方向下流側の管体列における第1の直状管体部に伝導し易くなる。したがって、一般給湯時の熱交換効率を高める上で、より好ましいものとなる。
列のうち、加熱用気体流れ方向上流側に位置する上流側管体列における第1の直状管体部どうしの間に位置して上下高さ方向に延び、かつ加熱用気体流れ方向上流側の一端部が開口した切欠き凹部が設けられており、この切欠き凹部の加熱用気体流れ方向下流側の他端部の高さは、前記第2の直状管体部の外周の加熱用気体流れ方向最上流部分の高さから前記第2の直状管体部の中心高さまでの範囲内に設定されている。
すなわち、前記切欠き凹部の加熱用気体流れ方向下流側の他端部が、前記とは異なり、たとえば第2の直状管体部の外周の加熱用気体流れ方向最上流部分の高さに満たない場合には、フィンのうち、前記切欠き凹部の他端部およびその近傍部分から第2の直状管体部に向けて多くの熱が伝導し易くなる。これは、第2の直状管体部の加熱を抑制し、第2の伝熱管内の湯水の沸騰を防止する上で余り好ましいものではない。一方、前記切欠き凹部の他端部が、第2の直状管体部の中心を超える高さの場合には、切欠き凹部のサイズが過大気味となって、フィンの伝熱面積が大幅に減少する結果、熱交換効率の低下を招く虞がある。また、本発明が意図する一対の遮熱用の孔部も、適切に設け難くなる。これに対し、本発明の前記した構成によれば、そのような虞を適切に解消することが可能である。
このような構成によれば、本発明の第1の側面により提供される熱交換器について述べたのと同様な効果が得られる。
第1の伝熱管T1は、前後幅方向に延びる複数の第1の直状管体部1をケース4の横幅方向に間隔を隔てて並べた2つの管体列Ra,Rbが、上下高さ方向に離間して設けられた構成である。本実施形態においては、加熱用気体としての燃焼ガスが上向きに進行するため、下側の管体列Raは、本発明でいう「加熱用気体流れ方向上流側に位置する上流側管体列」に相当し、上側の管体列Rbは、本発明でいう加熱用気体流れ方向下流側に位置する下流側管体列」に相当する。図3(a)に示すように、複数の第1の直状管体部1は、半円弧状の複数の曲状管体部10を用いて一連に接続されている。図1(a)に示すように、下側の管体列Raの一端の入水口11に入水管90aから供給された湯水は、この管体列Raを流れた後に上側の管体列Rbを流れて出湯口12に到達し、その後は出湯管90bを介して所定の一般給湯先に供給される。
ている。図1に示すように、第2の伝熱管T2は、上下高さ方向において、第1の伝熱管T1の管体列Ra,Rb間に挟まれるように設けられている。より具体的には、上下2つの第1の直状管体部1どうしの間に、1つの第2の直状管体部2が挟まれた配置に設けられている。好ましくは、第1および第2の直状管体部1,2は、これらの相互間において熱伝導が可能なように接触しており、湯水の沸騰防止効果が高められている。前記の接触は、第1および第2の直状管体部1,2どうしが直接接触した状態のみならず、第1および第2の直状管体部1,2をフィン5に接合するためのたとえばロウ材を介して接触している状態も含む。図1(a)に示すように、第2の伝熱管T2の一端の入水口21に入水管91aから供給された湯水は、第2の伝熱管T2内を一方向に流れて他端の出湯口22に到達し、その後は出湯管91bを介して浴槽に供給される。
切欠き凹部51は、フィン5の最下縁部から上向きに延びた下端開口状であり、下側の管体列Raの第1の直状管体部1どうしの相互間に位置している。図1(b)において、切欠き凹部51の上端部51aの高さh1は、図示された範囲H内の高さ、すなわち第2の直状管体部2の外周の最下端(燃焼ガス流れ方向最上流端)高さから第2の直状管体部2の中心Oの高さまでの範囲H内とされている。
、第2の直状管体部2の中心Oどうしを結ぶ仮想直線Lの上方および下方の双方に延びている。さらに、一対の遮熱用の孔部52は、熱回収促進部53とその左右両側の第2の直状管体部2との相互間にも位置している。一方、遮熱用の孔部52は、上側の管体列Rbにおける第1の直状管体部1と熱回収促進部53との相互間領域AR2には位置しない構成とされている。
本実施形態によれば、第2の直状管体部2どうしの相互間領域ARの中央部に遮熱用の孔部52Aが設けられているため、先の実施形態とは異なり、相互間領域ARの中央部が高温に加熱されることはない。このため、相互間領域ARの中央部から第2の直状管体部2に多くの熱が伝導して第2の伝熱管T2内の湯水が沸騰するといったことも適切に解消することができる。遮熱用の孔部52Aは、さほど大きく設ける必要はない。このため、遮熱用の孔部52Aを設けたことによってフィン5の伝熱面積が大きく減少するようなこともなく、熱交換効率を良くすることが可能である。なお、遮熱用の孔部52Aの形状は、矩形状に限定されず、他の形状とすることが可能である。また、遮熱用の孔部52Aの数も1つに限定されず、第2の直状管体部2どうしの相互間領域ARの略中央部を含む領域に遮熱用の孔部52Aを複数設けた構成とすることもできる。
第1および第2の伝熱管の具体的な配列(上下方向の管体の列数(段数)など)は、上述の実施形態とは異なる構成とすることもできる。第1および第2の直状管体部は、必ずしも互いに接触した状態に配置されていなくてもよく、たとえば特許文献2,3に示すように、第2の直状管体部は、下段に位置する第1の直状管体部には接触しているものの、上段に位置する第1の直状管体部には接触しない配置とすることも可能である。
上述した給湯装置は、バーナで発生させた燃焼ガスを熱交換器の下側から上側に進行さ
せる正燃式であるが、これとは異なり、熱交換器の上側にバーナを配置することにより、熱交換器の上側から下側に燃焼ガスを進行させる逆燃式とすることもできる。この場合、熱交換器を上下反転させた構成とすればよい。バーナとしては、ガスバーナに代えて、たとえばオイルバーナを用いることも可能である。加熱用気体としては、燃焼ガスに代えて、たとえばコージェネレーションシステムの発電部から排出される高温の排ガスを用いるといったことも可能である。
T1 第1の伝熱管
T2 第2の伝熱管
HE 熱交換器
Ra〜Rc 管体列
AR 第2の直状管体部どうしの相互間領域
O 中心(第2の直状管体部の)
1 第1の直状管体部
2 第2の直状管体部
4 ケース(熱交換器の)
5 フィン
50 管体挿通孔
51 切欠き凹部
51a 切欠き凹部の上端部(切欠き凹部の加熱用気体流れ方向下流側の他端部)
52,52A 遮熱用の孔部
53 熱回収促進部
8 バーナ
Claims (6)
- 加熱用気体を内部に流入させて上下高さ方向に通過させることが可能なケースと、
複数の第1の直状管体部が前記ケースの横幅方向に間隔を隔てて並べられて一連に接続された少なくとも2つの管体列を有し、かつこれら2つの管体列は、上下高さ方向に互いに離間して前記ケース内に配されている一般給湯用の第1の伝熱管と、
複数の第2の直状管体部が前記ケースの横幅方向に間隔を隔てて並べられて一連に接続された管体列を有し、かつこの管体列は、上下高さ方向において前記第1の伝熱管の2つの管体列の相互間に位置するようにして前記ケース内に配されている風呂給湯用または暖房給湯用の第2の伝熱管と、
前記ケースの前後幅方向に並ぶようにして前記ケース内に配され、かつ前記複数の第1および第2の直状管体部が挿通する管体挿通孔を有しているプレート状の複数のフィンと、
これら複数のフィンに設けられ、かつ前記複数のフィンにおける熱伝導を部分的に遮断することが可能な遮熱用の孔部と、
を備えている、熱交換器であって、
前記複数のフィンのうち、前記複数の第2の直状管体部どうしの各相互間領域の中央部の近傍部分が前記ケースの前後幅方向に部分的に突出し、かつ前記複数の第2の直状管体部の中心高さ位置よりも加熱用気体流れ方向下流側に偏った配置の熱回収促進部を、さらに備えており、
前記遮熱用の孔部として、前記管体挿通孔から離間した配置で前記複数の第2の直状管体部どうしの各相互間領域に設けられた少なくとも一対の遮熱用の孔部を、備えており、
これら一対の遮熱用の孔部は、前記各相互間領域の中央部および前記熱回収促進部を前記横幅方向において挟むようにして、前記各相互間領域の中央部および前記熱回収促進部と前記各第2の直状管体部との相互間に位置していることを特徴とする、熱交換器。 - 請求項1に記載の熱交換器であって、
前記一対の遮熱用の孔部は、前記複数の第2の直状管体部の中心どうしを結んだ仮想直線の上方および下方の双方に延びた形状とされている、熱交換器。 - 請求項1または2に記載の熱交換器であって、
前記一対の遮熱用の孔部のそれぞれは、上下高さ寸法が横幅寸法よりも大きい縦長のスリット状に形成されている、熱交換器。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載の熱交換器であって、
前記一対の遮熱用の孔部は、前記第1の伝熱管の2つの管体列のうち、加熱用気体流れ方向下流側に位置する下流側管体列における第1の直状管体部と前記熱回収促進部との相互間には位置しないように設けられている、熱交換器。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載の熱交換器であって、
前記複数のフィンには、前記第1の伝熱管の2つの管体列のうち、加熱用気体流れ方向上流側に位置する上流側管体列における第1の直状管体部どうしの間に位置して上下高さ方向に延び、かつ加熱用気体流れ方向上流側の一端部が開口した切欠き凹部が設けられており、
この切欠き凹部の加熱用気体流れ方向下流側の他端部の高さは、前記第2の直状管体部の外周の加熱用気体流れ方向最上流部分の高さから前記第2の直状管体部の中心高さまでの範囲内に設定されている、熱交換器。 - 請求項1ないし5のいずれかに記載の熱交換器を備えていることを特徴とする、給湯装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015146664A JP6628077B2 (ja) | 2015-07-24 | 2015-07-24 | 熱交換器およびこれを備えた給湯装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015146664A JP6628077B2 (ja) | 2015-07-24 | 2015-07-24 | 熱交換器およびこれを備えた給湯装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017026245A JP2017026245A (ja) | 2017-02-02 |
JP6628077B2 true JP6628077B2 (ja) | 2020-01-08 |
Family
ID=57949530
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015146664A Active JP6628077B2 (ja) | 2015-07-24 | 2015-07-24 | 熱交換器およびこれを備えた給湯装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6628077B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7185825B2 (ja) * | 2018-12-25 | 2022-12-08 | 株式会社ノーリツ | 貯湯給湯装置 |
-
2015
- 2015-07-24 JP JP2015146664A patent/JP6628077B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017026245A (ja) | 2017-02-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10094589B2 (en) | Fin-and-tube type heat exchanger and water heater including the same | |
JP4246749B2 (ja) | 1缶式複合熱源機 | |
JP2006214628A (ja) | プレート式熱交換器、これを備えた温水装置および暖房装置 | |
US20190195563A1 (en) | Heat exchange device and heat source machine | |
US20200033071A1 (en) | Heat exchanger and water heater including same | |
CN107966046B (zh) | 翅片管式热交换器及具有该热交换器的燃烧装置 | |
US10352630B2 (en) | Heat exchanger and hot water apparatus | |
JP5790973B2 (ja) | 温水装置 | |
JP6628077B2 (ja) | 熱交換器およびこれを備えた給湯装置 | |
US11243033B2 (en) | Heat exchanger and water heating apparatus including same | |
JP6256807B2 (ja) | 熱交換器およびこれを備えた温水装置 | |
JP6610246B2 (ja) | 給湯装置 | |
JP4531018B2 (ja) | 複合熱源器 | |
JP2021134971A (ja) | 熱交換器およびこれを備えた温水装置 | |
JP6865117B2 (ja) | 熱交換器 | |
JP6173797B2 (ja) | 熱交換器、及び給湯器 | |
JP5900731B2 (ja) | 温水装置 | |
JP4160576B2 (ja) | 複合熱源機 | |
JP7336271B2 (ja) | 燃焼装置 | |
JP6151146B2 (ja) | 給湯器における熱交換器、及び給湯器 | |
JP6260773B2 (ja) | 熱交換器およびこれを備えた温水装置 | |
JP2011144979A (ja) | 熱交換器及びこれを用いる給湯機 | |
JP2017096524A (ja) | 熱交換器及び給湯器 | |
JP5872146B2 (ja) | 管群構造ボイラ | |
JP2016121811A (ja) | 熱交換器およびこれを備えた温水装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180618 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190322 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190418 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190611 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20191107 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20191120 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6628077 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |