JP6331214B2 - 熱交換器およびこれを備えた温水装置 - Google Patents
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同図に示す熱交換器Bは、缶体30内に、プレート状の複数のフィン31、およびこれら複数のフィン31に貫通した複数の伝熱管Tが収容された構成である。バーナ(図示略)を用いて発生させた燃焼ガスからはフィン31および伝熱管Tによって熱回収がなされ、このことにより複数の伝熱管T内を流れる湯水が加熱される。
このような熱交換器Bにおいては、複数の伝熱管Tを、たとえば上下2段などに配列させた上で、これら複数の伝熱管Tのそれぞれに加熱対象の湯水が順次流れていくように構成される。この場合、同図の矢印で示すように、湯水は複数の伝熱管Tのいわば配列順序通りに流れるように構成されるのが通例である。具体的には、下段の第1の伝熱管配列部Raに入水して流れた湯水は、その後に上段の第2の伝熱管配列部Rbに流れるようにされるが、そのための手段としては、第1および第2の伝熱管配列部Ra,Rbのそれぞれの一端に位置して互いに最接近している2つの伝熱管T1,T2を互いに接続する手段が採用されている(たとえば、特許文献1を参照)。
ところが、従来においては、配管部材19を介して接続される2つの伝熱管T1,T2の中心間距離P3を小さくする上で一定の限界があることや、2つの伝熱管T1,T2の中心どうしを結ぶ直線Lbの傾斜角α2を小さな角度に設定することを好適に実現できないといった理由から、上下間隔Hbをさほど小さくすることはできないものとなっていた。この点を以下に、より詳しく説明する。
一方、複数の伝熱管Tの配列は、左右対称とすることが望まれる。複数の伝熱管Tが熱交換器Bの缶体30内の左右いずれ一方に偏った左右非対称の分布に設けられていたのでは、燃焼ガスからの熱回収効率が悪くなるからである。このため、第1および第2の伝熱管配列部Ra,Rbのそれぞれの伝熱管ピッチP1,P2が、中心間距離P3と同一寸法とされた千鳥配列の場合には、前記した傾斜角α2は、60°となる。したがって、傾斜
角α2を60°未満の小さい角度に設定することによって上下間隔Hbを小さくすることも難しい。
このようなことから理解されるように、従来においては、第1および第2の伝熱管配列部Ra,Rbの上下間隔Hbをさほど小さくすることができず、その結果、熱交換器Bの薄型化をより促進する上で苦慮するものとなっている。
すなわち、第1および第2の伝熱管配列部のうち、第3の配管部材を介して接続される2つの伝熱管の中心間距離は、最も接近している2つの伝熱管どうしを接続していた従来技術と比較すると長くなるものの、2つの伝熱管の中心どうしを結ぶ直線の傾斜角については、従来よりもかなり小さくすることが可能である。この傾斜角を小さくし得ることに基づき、第1および第2の伝熱管配列部の上下間隔を、従来よりも小さくすることが可能である。その結果、熱交換器の薄型化を促進することができる。
なお、既述したように、第3の配管部材を介して接続された2つの伝熱管の中心間距離は、従来技術よりも長くなるものの、このことはとくに不具合を生じさせるものではなく、前記2つの伝熱管を適切に配管接続することが可能である。また、複数の伝熱管を左右対称に配置することも好適に実現できる。
このような構成によれば、本発明の第1の側面により提供される熱交換器について上述したのと同様な効果が得られる。
図1によく表われているように、本実施形態の温水装置WHは、バーナ5、1次熱交換器HE1、2次熱交換器HE2、およびこれら全体を囲む外装ケース90を備えている。この温水装置WHは、一般給湯と、暖房用給湯または風呂給湯との2系統の給湯動作を独立して行なうことが可能であり、1次熱交換器HE1および2次熱交換器HE2は、ともに1缶2回路方式である。
1次熱交換器HE1は、本発明に係る熱交換器の一例に相当する。2次熱交換器HE2は、本発明に係る熱交換器には相当しない。
列部R1,R2のそれぞれは、複数の伝熱管Tbが略同一高さに揃えられて缶体6の左右の幅方向に間隔を隔てて並んだ構造である(本実施形態では、伝熱管Tbの本数は、第1の伝熱管配列部R1は3本、第2の伝熱管配列部R2は2本)。第1の伝熱管配列部R1の上側に、第2の伝熱管配列部R2が位置しており、複数の伝熱管Tbは、左右対称の千鳥配列とされている。複数の伝熱管Tbを上下2段配列としたのは、第2の熱交換部A2の占有面積を比較的小さくしつつ、湯水加熱能力をできる限り高くし、たとえば温水暖房装置の大型化などに好適に対処するためである。
より具体的には、第1の伝熱管配列部R1においては、第1の配管部材12aを介して複数の伝熱管Tbが一連に接続されている。缶体6の側壁60d寄りの端部に位置する伝熱管Tbに接続されている配管部材13bの入水口15bに湯水が供給されると、この湯水は、第1の伝熱管配列部R1の伝熱管Tbを順次通過し、仕切部材3寄りの端部に位置する伝熱管Tb’(第1の伝熱管配列部R1における最下流の伝熱管)に到達する。この最下流の伝熱管Tb’は、第2の伝熱管配列部R2のうち、最下流の伝熱管Tb’に最接近している伝熱管Tbとは別の伝熱管Tb”(側壁60d寄りの伝熱管Tb”)と第3の配管部材12cを介して接続されている。第3の配管部材12cは、第1の配管部材12aなどとの干渉を生じない形態に形成されている。第2の伝熱管配列部R2の伝熱管Tbどうしは、第2の配管部材12bを介して接続されている。このことにより、第1の伝熱管配列部R1の最下流の伝熱管Tb’を通過した湯水は、第2の配管部材12bの伝熱管Tb”に流れた後に、第2の伝熱管配列部R2の仕切部材3寄りの伝熱管Tbに到達し、その後はこの伝熱管Tbの一端部である出湯口16bから外部に出湯する。
伝熱管Tb’,Tb”の中心どうしを結ぶ直線Laの水平に対する傾斜角α1は、60°未満である。
第2の熱交換部A2を構成する複数の伝熱管Tbは、これらの幅方向中心線CLを中心として左右対称の配置に設けられている。
の伝熱管81も、その基本的な形態は伝熱管80と同様であり、重ね巻き状に配列された螺旋状管体として形成され、かつその上下両端部には、通水用のヘッダ75c,75dが連結されている。
まず、第2の熱交換部A2は、その占有面積が第1の熱交換部A1よりも小さくされているものの、複数の伝熱管Tbが上下2段に設けられているために、湯水加熱能力を高めることが可能である。したがって、大型の温水暖房装置を用いるような場合であっても、1次熱交換器HE1の全体のサイズの拡大を生じさせることなく、好適に対処することが可能となる。一方、第1の熱交換部A1については、複数の伝熱管Taが単段で設けられているために、その構造を簡素にすることができる。第1の熱交換部A1は、その占有面積が大きいために、伝熱管Taが単段であっても一般給湯に必要な湯水加熱能力を適切に
具備させることが可能である。第1の熱交換部A1の伝熱管Taと、第2の熱交換部A2の下段の伝熱管Tbとは、略同一高さであるため、バーナ5からそれら伝熱管Ta,Tb迄の距離も略同一となり、伝熱管Ta,Tbの双方を熱回収に最適な配置とすることが可能である。フィン2A,2Bの下縁部の高さも略同一高さであるために、フィン2A,2Bを利用した熱回収効率も高めることができる。
本実施形態においては、第1および第2の伝熱管配列部R1,R2の上下間隔Haは、Ha=P3・sin(α1) となるが、傾斜角α1を小さくすることによって、上下間隔Haを図11(b)の上下間隔Hbよりも小さくし、1次熱交換器HE1の薄型化を図ることが可能である。
しておらず、本実施形態は、この点においても上述した実施形態とは相違している。最下流の伝熱管Tb’が、第2の伝熱管配列部R2のうち、最接近している伝熱管とは別の伝熱管Tb”に対して第3の配管部材12cを介して接続されている点は、上述した実施形態と同様である。
HE1 1次熱交換器(本発明に係る熱交換器)
HE2 2次熱交換器
A1,A2 第1および第2の熱交換部
Ta,Tb 伝熱管
Tb’ 最下流の伝熱管(第1の伝熱管配列部の)
Tb” 伝熱管(最下流の伝熱管と接続される伝熱管)
R1 第1の伝熱管配列部
R2 第2の伝熱管配列部
2A,2B
6 缶体
12a〜12c 第1ないし第3の配管部材
Claims (5)
- 加熱用気体が内部に供給される缶体と、この缶体内に配された複数の伝熱管と、を備えており、
前記複数の伝熱管の配列部として、略同一高さに揃えられて水平方向に間隔を隔てて一定の第1および第2の配列ピッチP1,P2でそれぞれ並んだ複数の伝熱管が、上下2段配列とされた第1および第2の伝熱管配列部を備えており、
これら第1および第2の伝熱管配列部の前記複数の伝熱管は、半円弧状またはU字状のベンド管としての第1および第2の配管部材を介してそれぞれ一連に接続されているとともに、前記第1の配列ピッチP1は、前記第2の配列ピッチP2以下とされており、
前記第1の伝熱管配列部のうち、湯水が最後に流れる最下流の伝熱管は、第3の配管部材を介して前記第2の伝熱管配列部の1つの伝熱管と接続され、前記第1の伝熱管配列部を流れた湯水は、前記第3の配管部材を通過して前記第2の伝熱管配列部に流れていくように構成されている、熱交換器であって、
前記第2の伝熱管配列部のうち、前記第3の配管部材を介して前記最下流の伝熱管と接続される伝熱管は、前記最下流の伝熱管に最も接近した伝熱管とは別の伝熱管であり、これら2つの伝熱管の中心間距離P3および前記第3の配管部材は、前記第1の配列ピッチP1および前記第1の配管部材よりも長くされており、
前記第3の配管部材は、長手方向中間部に直状管体部を有するベンド管とされていることを特徴とする、熱交換器。 - 請求項1に記載の熱交換器であって、
前記第1および第2の伝熱管配列部を構成する複数の伝熱管は、左右対称の千鳥配列とされており、前記第3の配管部材を介して接続される2つの伝熱管の中心どうしを結ぶ直線Laの水平に対する傾斜角α1は、60°未満とされている、熱交換器。 - 請求項1に記載の熱交換器であって、
前記第1および第2の伝熱管配列部のそれぞれを構成する複数の伝熱管は、上下高さ方向において互いに重なった配置に設けられており、
前記第1および第2の伝熱管配列部どうしの配管接続構造においては、互いに水平方向に位置ずれして斜め上下の位置関係にある2つの伝熱管が前記第3の配管部材を介して接続されている、熱交換器。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載の熱交換器であって、
前記缶体内には、第1および第2の熱交換部が横並び状に設けられ、かつ前記第1の熱交換部は、前記第2の熱交換部よりも占有面積が大きくされており、
前記第2の熱交換部は、前記第1および第2の伝熱管配列部を用いて構成されており、
前記第1の熱交換部は、前記第1および第2の伝熱管配列部とは別の複数の伝熱管が略同一高さに揃えられて水平方向に並べられ、かつ一連に接続された伝熱管配列部が、上下方向において単段で設けられた構成とされている、熱交換器。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載の熱交換器を備えていることを特徴とする、温水装置。
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