JP6256801B2 - 熱交換器およびこれを備えた温水装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃焼ガスなどの加熱用気体からフィンチューブタイプの伝熱管を用いて熱回収を行なうように構成された熱交換器、およびこの熱交換器を備えた給湯装置などの温水装置に関する。
ガス給湯装置などの温水装置としては、フィン付きチューブタイプの伝熱管を用いた第1および第2の熱交換部を、1つの缶体内に横並び状に設けたいわゆる1缶2回路方式の熱交換器を備えたものがある(たとえば、特許文献1,2)。第1の熱交換部は、たとえば一般給湯用の湯水加熱に用いられ、第2の熱交換部は、たとえば暖房用や風呂給湯用の湯水加熱に用いられる。
特許文献1に記載された熱交換器においては、第1および第2の熱交換部のそれぞれの伝熱管が、上下2段に設けられている。これに対し、特許文献2に記載された熱交換器においては、第1および第2の熱交換部のそれぞれの伝熱管が、上下単段(1段) に設けられている。
しかしながら、前記従来技術においては、次に述べるように、未だ改善すべき余地があった。
すなわち、特許文献1に記載の熱交換器においては、第1および第2の熱交換部のいずれにおいても伝熱管が上下2段に設けられているために、全体構造の複雑化ならびに大型化を招き、製造コストが比較的高価となる不具合がある。
一方、特許文献2に記載の熱交換器においては、第1および第2の熱交換部の双方が、伝熱管を上下単段に設けた構成とされているために、特許文献2と比較すると、全体構造の簡素化ならびに薄型化を図り、製造コストも廉価にすることが可能である。ところが、特許文献2に記載の熱交換器においては、第2の熱交換部を利用する暖房給湯能力や風呂給湯能力を高めたいという要請がある場合に、この要請に的確に応えることが難しいものとなっている。
より詳しくは、第1および第2の熱交換部を比較すると、一般給湯用の湯水加熱に用いられる第1の熱交換部は、第2の熱交換部と比べて湯水加熱能力を大きくする必要があるため、缶体内における第1の熱交換部の占有面積は、第2の熱交換部の占有面積よりも大きくされているのが通例である。一方、温水装置の仕様としては、温水床暖房などの暖房装置として比較的大型のものが用いられる場合には、これに対応させて第2の熱交換部の湯水加熱能力を高めたい場合がある。これに対し、第2の熱交換部のその占有面積が狭く、配置し得る伝熱管の数が少数に限定されるために、前記したような要望に的確に応えることが難しい場合があった。第2の熱交換部の面積を大きくし、単段で並ぶ伝熱管の本数を多くすれば、湯水加熱能力を高めることは可能であるものの、これでは熱交換器の横幅が大きくなるため、温水装置全体の大型化を招く不利を生じる。
特開2011−33208号公報 特開2013−11409号公報
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであり、構造の複雑化や製造コストの上昇を抑制しつつ、湯水加熱能力を高くすることを適切に図ることが可能な熱交換器、およびこの熱交換器を備えた温水装置を提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明の第1の側面により提供される熱交換器は、加熱用気体が内部に流入する1つの缶体と、前記加熱用気体の流れ方向とは交差する方向に並ぶようにして前記缶体内に設けられ、かつそれぞれが複数のフィンに貫通するとともに、湯水流通が可能なように一連に接続された複数の伝熱管を備えている第1および第2の熱交換部と、を備えており、前記缶体内における前記第2の熱交換部の占有面積は、前記第1の熱交換部の占有面積よりも小さくされている、熱交換器であって、前記第1および第2の熱交換部のうち、少なくとも前記第2の熱交換部の複数の伝熱管は、前記加熱用気体の流れ方向において複数段に並んだ配列に設けられ、前記第2の熱交換部は、前記第1の熱交換部よりも、前記加熱用気体の流れ方向における伝熱管の段数が多くされており、前記第1の熱交換部のフィンは、前記第2の熱交換部のフィンよりも前記加熱用気体の流れ方向の幅が小さくされていることを特徴としている。
このような構成によれば、第2の熱交換部の占有面積を実質的に拡大させることなく、第2の熱交換部の伝熱管の数を多くし、第2の熱交換部の湯水加熱能力を高めることができる。このため、本発明によれば、たとえば第2の熱交換部を暖房用や風呂給湯用の湯水加熱に用い、かつその湯水加熱能力を暖房設備の規模などに応じて高めたいような場合には、そのような要望に的確に対応し得ることとなる。一方、第1の熱交換部については、第2の熱交換部よりも伝熱管の段数が少ないために、構造の簡素化を図ることができ、このことにより熱交換器全体の構造の複雑化や製造コストの上昇を適切に抑制することが可能である。
またこのような構成によれば、第1の熱交換部のフィンのサイズを小さくすることができるために、熱交換器全体の材料コストを低減する上で、より好ましいものとなる。熱交換器のフィンは、その総数がかなり多いのが一般的であるため、フィンの小サイズ化は、熱交換器の製造コスト低減(ならびに軽量化)を図る上でかなり有効である。一方、第1の熱交換部は、伝熱管が単段で設けられているために、第1の熱交換部のフィンを、第2の熱交換部のフィンよりも小サイズに形成したとしても、熱交換効率の低下を抑制することが可能である。
本発明において、好ましくは、前記加熱用気体の流れ方向における伝熱管の段数は、前記第1の熱交換部が単段とされ、かつ前記第2の熱交換部が2段とされている。
このような構成によれば、熱交換器全体の薄型化や構造の簡素化を図り、製造コストを抑制する上でより好ましいものとなる。
本発明において、好ましくは、前記第1の熱交換部の各伝熱管の中心は、前記第2の熱交換部の伝熱管のうち、前記加熱用気体の流れ方向下流側に位置する伝熱管の中心よりも、前記加熱用気体の流れ方向上流側に位置している。
このような構成によれば、第1の熱交換部の伝熱管やフィンが、第2の熱交換部の伝熱管やフィンよりも加熱用気体の流れ方向下流側に位置しないようにすることができる。したがって、熱交換器全体の薄型化などを好適に図る上で、やはり好ましい。
本発明において、好ましくは、前記第1の熱交換部の各伝熱管の中心と、前記第2の熱交換部の伝熱管のうち、前記加熱用気体の流れ方向上流側に位置する伝熱管の中心とは、前記加熱用気体の流れ方向における高さまたは位置が略同一とされている。
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
たとえば、加熱用気体の発生源としてバーナを用いた場合に、このバーナから第1の熱交換部の伝熱管までの距離と、第2の熱交換部の伝熱管(上流側の伝熱管)までの距離とを略同一に揃えることができる。前記構成とは異なり、仮に前記した2つの距離が相違し、かつバーナから第1の熱交換部の伝熱管までの距離が遠い場合には、この第1の熱交換部の伝熱管に到達する前の未だ熱回収がなされていない高温の加熱用気体が缶体の側面に作用し、缶体の側面が過度に高温に加熱されるといった不具合を生じる虞がある。これに対し、前記構成によれば、そのような不具合を好適に防止することができる。
本発明において、好ましくは、前記第1の熱交換部のフィンと前記第2の熱交換部のフィンとは、前記加熱用気体の流れ方向上流側の縁部については、前記加熱用気体の流れ方向における高さまたは位置が略同一とされている一方、前記加熱用気体の流れ方向下流側の縁部については、前記第1の熱交換部のフィンの方が前記第2の熱交換部のフィンよりも前記加熱用気体の流れ方向上流側に位置している。
このような構成によれば、たとえば加熱用気体の発生源としてバーナを用いた場合に、このバーナから第1の熱交換部のフィンまでの距離と、第2の熱交換部のフィンまでの距離とを略同一に揃えることができる。したがって、第1および第2の熱交換部の双方の熱交換効率を高める上で、好ましいものとなる。また、フィンに到達する前の高温の加熱用気体によって缶体が過度に高温に加熱されるといったことを防止する上でも、より好ましいものとなる。一方、第1の熱交換部のフィンについては、小サイズ化を好適に図ることができる。
本発明において、好ましくは、前記第1および第2の熱交換部のフィンどうしの間を仕切る仕切部材を、さらに備えており、前記仕切部材は、その高さ寸法の1/3以上の寸法範囲の部分が、前記第1および第2の熱交換部のフィンに接触して挟まれた構成とされている。
このような構成によれば、仕切部材の支持を安定させることができる。
本発明において、好ましくは、前記第1の熱交換部のフィンと、前記第2の熱交換部のフィンとは、共通の板材を用いた一体物として構成されている。
このような構成によれば、第1および第2の熱交換部のフィンの共通化により、部品点数の削減を図り、製造コストをより低減することが可能となる。
本発明の第2の側面により提供される温水装置は、本発明の第1の側面により提供される熱交換器を備えていることを特徴としている。
このような構成によれば、本発明の第1の側面により提供される熱交換器について述べたのと同様な効果が得られる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
本発明が適用された熱交換器(1次熱交換器)を備えた温水装置の一例を示す概略正面断面図である。 図1のII−II断面図である。 図1のIII−III断面図である。 図1に示す1次熱交換器の平面断面図である。 (a)は、図1に示す1次熱交換器に仕切部材を装着する状態を示す要部分解断面図であり、(b)は、要部断面図である。 (a)は、本発明の他の例を示す要部正面断面図であり、(b)は、(a)のVIb−VIb断面図である。 本発明の他の例を示す要部正面断面図であり、図1に示した実施形態との対比例に相当する。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1〜図5は、本発明が適用された温水装置、およびこれに関連する構成の一例を示している。
図1によく表われているように、本実施形態の温水装置WHは、バーナ5、1次熱交換器HE1、2次熱交換器HE2、およびこれら全体を囲む外装ケース90を備えている。この温水装置WHは、一般給湯と、暖房用給湯または風呂給湯との2系統の給湯動作を独立して行なうことが可能であり、1次熱交換器HE1および2次熱交換器HE2は、ともに1缶2回路方式である。
1次熱交換器HE1は、本発明に係る熱交換器の一例に相当し、1つの缶体6内に、複数の伝熱管11a,11bを有する第1および第2の熱交換部A1,A2が横並び状に設けられた構成である。2次熱交換器HE2は、1つのケース7内に、螺旋状に形成された複数の伝熱管80,81が収容された構成であり、本発明に係る熱交換器には相当しない。
バーナ5は、たとえばガスバーナであり、ファン51からバーナケース50内に上向きに送られてくる燃焼用空気を利用して燃料ガスを燃焼させる。ただし、このバーナ5の燃焼領域は、燃料の燃焼動作を個別に制御可能な第1および第2の燃焼領域a1,a2を有している。第1および第2の燃焼領域a1,a2の上方領域は、仕切部材52によって仕切られ、第1および第2の燃焼領域a1,a2のそれぞれにおいて発生された燃焼ガスが第1および第2の熱交換部A1,A2に向けて個別に進行するようになっている。
1次熱交換器HE1は、バーナ5から上向きに進行してくる燃焼ガスから顕熱を回収するためのものであり、バーナケース50上に載設された缶体6内に、第1および第2の熱交換部A1,A2を構成する複数の伝熱管11a,11b、およびこれらに装着された複数の板状のフィン2A,2Bが収容された構成である。缶体6は、上面部および下面部が開口した平面視略矩形の枠状または筒状であり、たとえば銅製である。伝熱管11a,11bやフィン2A,2Bも、缶体6と同様に、たとえば銅製である。第1および第2の熱交換部A1,A2の占有面積については、第1の熱交換部A1の方が第2の熱交換部A2よりも大きくされている。これは、第1の熱交換部A1は、一般給湯用の湯水加熱に利用されるために、大きな湯水加熱能力が要求されるからである。
図4に示すように、第1の熱交換部A1の伝熱管11aは、フィン2Aに貫通する直状管であり、各伝熱管11aの両端は缶体6の側壁60a,60bを貫通し、かつ略U字状の連結用管体12aを介して一連に繋がっている。複数の伝熱管11aは、水平な姿勢とされ、かつ略平行に並んで缶体6の幅方向(同図の左右方向)に列をなしている。複数の
伝熱管11aは、図1などに示されているように、上下高さ方向において単段(1段)である。缶体6の側壁60c寄りに位置する伝熱管11aに接続された連結用管体12a'の一端は、入水口15aとされており、この入水口15aに供給された湯水は、複数の伝熱管11aおよび連結用管体12aを順次通過し、缶体6の中央寄りに位置する伝熱管11aを通過した後に、出湯口16aから流出する。このような流通過程において、前記湯水は加熱される。
第2の熱交換部A2の複数の伝熱管11bは、フィン2Bに貫通する直状管であり、やはり缶体6の側壁60a,60bを貫通し、略U字状の連結用管体12bを介して一連に繋がっている。複数の伝熱管11bは、第1の熱交換部A1とは異なり、上下2段の配列とされている(図面では、伝熱管11bが上段2本、下段3本)。缶体6の側壁60d寄りに位置する上段の伝熱管11bに接続された連結用缶体12b'の一端は、入水口15bとされており、この入水口15bに供給された湯水は、上段の複数の伝熱管11bを流れた後に下段の複数の伝熱管11bに流れて出湯口16bから流出する。このような過程において、前記湯水は加熱される。
図1によく表われているように、第1の熱交換部A1の各伝熱管11aの中心高さh1は、第2の熱交換部A2の上段の各伝熱管11bの中心高さh2よりも低くされている。好ましくは、各伝熱管11aの中心高さh1は、第2の熱交換部A2の下段の各伝熱管11bの中心高さh3と略同一とされている。
第1の熱交換部A1のフィン2Aは、第2の熱交換部A2のフィン2Bよりも上下高さ方向の幅が小さくされている。より具体的には、フィン2A,2Bは、伝熱管11a,11bのそれぞれの上方および下方に延びており、フィン2A,2Bの下縁部22a,22b(本発明でいう加熱用気体の流れ方向上流側の縁部に相当)については、ともに缶体6の下縁部の高さに近い高さであって、互いに略同一の高さに揃えられている。これに対し、フィン2A,2Bの上縁部21a,21b(本発明でいう加熱用気体の流れ方向下流側の縁部に相当)については、上縁部21aが上縁部21bよりも低い高さに設定されている。
フィン2A,2Bの相互間には、隙間68が形成され、かつこの隙間68には、第1および第2の熱交換部A1,A2を仕切る仕切部材3が挿入して装着されている。図5に示すように、仕切部材3は、たとえば耐熱性に優れた金属板が断面コ字状またはこれに類する形態に屈曲されて構成されており、一側縁部(図面では下側縁部)どうしが繋がり、かつ互いに隙間を隔てて対向する一対の板状部30を有している。これら一対の板状部30は、バネ性をもって撓み変形可能であり、このことにより仕切部材3は、その厚みが変更可能である。この仕切部材3は、厚みがやや小さくなるように圧縮された状態で隙間68に挿入されて保持されている。
図5(b)に示すように、仕切部材3は、フィン2Bの高さと同等または同等以上の高さ寸法H1であり、この仕切部材3のうち、フィン2A,2Bに挟まれている部分の高さ寸法H2は、高さ寸法H1の1/3以上とされている。
より詳しくは、フィン2A,2Bのそれぞれの端縁部には、フィン2A,2Bの端縁を図5(b)の紙面と直交する方向に折り曲げた折り曲げ部29a,29bが設けられており(図5(b)以外の図面では省略している)、これらの折り曲げ部29a,29bの上部寄り領域は、仕切部材3とは反対側に向けて傾斜した傾斜部29a',29b'とされている。傾斜部29a',29b'は、下から進行してきた燃焼ガスに対する適度な抵抗を生じさせるとともに、燃焼ガスを仕切部材3から離反する方向にガイドし、熱交換効率を高めるのに役立つ。フィン2A,2Bに前記したような傾斜部29a',29b'を余り大きな高さ寸法で設けた場合には、仕切部材3のうち、フィン2A,2Bによって挟まれている部分
の高さ寸法H2が小さくなる。これに対し、本実施形態においては、この高さ寸法H2が過小にならないように設定されている。このことにより、仕切部材3の取り付け状態を強固かつ安定したものとすることができる。
図面では省略しているが、フィン2A,2Bには、これらのフィン2A,2Bの適当な箇所を部分的に突出させた複数の凸状部(切り起こしによる凸状部や、バーリング加工部分など)が設けられている。これら凸状部は、フィン2A,2Bと燃焼ガスとの接触度合いを高めて熱回収量を多くするのに役立つ。
図1において、2次熱交換器HE2は、1次熱交換器HE1を通過した燃焼ガスから潜熱を回収するためのものであり、1次熱交換器HE1上に載設されたケース7内に、複数の伝熱管80,81が収容され、かつそれらの間が仕切板74を介して仕切られた構成である。伝熱管80,81、ならびにケース7は、潜熱回収に伴って発生する強酸性のドレインに対する耐食性を有すべくその材質はたとえばステンレスである。複数の伝熱管80は、サイズが相違する螺旋状管体として形成されて、重ね巻き状に配列されており、それらの上下両端部は、ケース7の外部に引き出されて通水用のヘッダ75a,75bと連結されている。複数の伝熱管81も、その基本的な形態は伝熱管80と同様であり、重ね巻き状に配列された螺旋状管体として形成され、かつその上下両端部には、通水用のヘッダ75c,75dが連結されている。
図2に示すように、1次熱交換器HE1の第1の熱交換部A1を通過した燃焼ガスは、ケース7の底壁部70aの給気口71aからケース7内に進行し、伝熱管80どうしの隙間を通過した後に、前壁部70bの排気口72から外部に排出される。また、図3に示すように、1次熱交換器HE1の第2の熱交換部A2を通過した燃焼ガスは、給気口71bからケース7内に進行し、伝熱管81どうしの隙間を通過した後に排気口72から外部に排出される。このような過程において、燃焼ガスから伝熱管80,81により潜熱回収がなされる。
図1に示すように、給水管95aから外部入水口90aに供給された湯水は、配管部92a、およびヘッダ75bを経由した後に2次熱交換器HE2の伝熱管80内を流れる。その後、この湯水は、ヘッダ75aおよび配管部93aを介して1次熱交換器HE1の入水口15aに送られ、第1の熱交換部A1の複数の伝熱管11aを通過する。これら複数の伝熱管11aを通過した湯水は、その後配管部94aを介して外部出湯口91aに到達した後に、たとえば台所や洗面所などに供給される。
一方、給水管95bから外部入水口90bに供給された湯水は、配管部92bを介してヘッダ75dに供給され、2次熱交換器HE2の伝熱管81内を流通する。その後、この湯水は、ヘッダ75cおよび配管部93bを介して1次熱交換器HE1の入水口15bに送られ、第2の熱交換部A2の複数の伝熱管11bを通過する。これら複数の伝熱管11bを通過した湯水は、その後配管部94bを介して外部出湯口91bに到達した後に、温水暖房器具に供給され、あるいは風呂給湯に用いられる。
次に、前記した温水装置WHの作用について説明する。
まず、第2の熱交換部A2については、伝熱管11bが上下2段に設けられているために、第2の熱交換部A2の占有面積を第1の熱交換部A1の占有面積よりも小さくしたままで湯水加熱能力を高めることができる。したがって、大型の温水暖房装置を用いる場合であっても、1次熱交換器HE1の全体のサイズの拡大を生じさせることなく、好適に対処することが可能となる。
一方、第1の熱交換部A1については、伝熱管11aが単段に設けられているために、
その構造を簡素にすることができる。なお、第1の熱交換部A1は、その占有面積が大きいために、伝熱管11aが単段であっても一般給湯に必要な湯水加熱能力を適切に具備させることが可能である。フィン2Aについては、上下幅が小さくされているために、フィン2Aの形成に用いられる原材料のコストを大幅に低減することができる。第1の熱交換部A1を第2の熱交換部A2と同様に伝熱管が上下2段に設けられた構造とした場合には、1次熱交換器HE1の全体の製造コストが高価となるが、本実施形態によれば、製造コストの上昇を抑制することが可能である。
第1の熱交換部A1の各伝熱管11aと、第2の熱交換部A2の下段の伝熱管11bとは、略同一高さである。したがって、バーナ5からそれら伝熱管11a,11b迄の距離も略同一となり、伝熱管11a,11bの双方を熱回収に最適な配置とすることができる。また、フィン2A,2Bの下縁部22a,22bの高さも略同一高さであるために、フィン2A,2Bを利用した熱回収効率も高めることができる。
図7は、本実施形態との対比例を示す(ただし、本発明の一実施形態に相当する)。同図においては、第1の熱交換部A1の各伝熱管11aおよびフィン2Aが、本実施形態よりも上側の配置に設けられており、缶体6の内壁面には、フィン2Aよりも高さが低い部分n1が大きな面積で形成されている。このような構成によれば、フィン2Aに到達する前の高温の燃焼ガスが、缶体6の前記した部分n1に直接作用するため、この部分n1が高温に加熱される虞がある。これに対し、本実施形態の1次熱交換器HE1においては、そのような虞を解消することが可能である。
図6は、本発明の他の実施形態を示している。同図において、前記実施形態と同一または類似の要素には、前記実施形態と同一の符号を付し、その説明は省略する。
図6に示す実施形態においては、複数のフィン2が第1および第2の熱交換部A1,A2で共用されており、各フィン2は、1枚の銅板を用いて構成され、各フィン2に伝熱管11a,11bが貫通している。
本発明においては、本実施形態のように、第1および第2の熱交換部A1,A2においてフィン2を一体物としてもよい。なお、この場合、図6(b)に示すように、第1および第2の熱交換部A1,A2の境界に相当する箇所に、フィン2の上下方向に延びた凸状部28を設けておけば、この凸状部28を利用して、第1および第2の熱交換部A1,A2の間を仕切り、第1および第2の熱交換部A1,A2の一方から他方への燃焼ガスの流入を抑制することが可能である。
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係る熱交換器、および温水装置の各部の具体的な構成は、本発明の意図する範囲内において種々に設計変更自在である。
上述の実施形態では、バーナの上方に1次熱交換器が設けられて、燃焼ガスが1次熱交換器の下方から上方に向けて進行するいわゆる正燃方式とされているが、これとは反対に、バーナの下方に1次熱交換器が設けられて、燃焼ガスが上方から下方に向けて進行する逆燃方式とすることも可能である。なお、本発明でいう加熱用気体は、燃焼ガスに限らず、たとえばコージェネレーションシステムの燃料電池やガスエンジンなどの発電部から排出される高温の排ガスなどを用いることもできる。
上述の実施形態では、第1の熱交換部においては伝熱管が単段に設けられ、かつ第2の熱交換部においては伝熱管が2段に設けられているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、第1の熱交換部を伝熱管の2段配列とし、第2の熱交換部を伝熱管の3段配列あるいはそれ以上の段数に配列させるといったことも可能である。本発明に係る熱交換器は
、顕熱回収用に好適であるものの、顕熱回収用であるか潜熱回収用であるかといった区別も問わない。本発明でいう温水装置とは、湯を生成する機能を備えた装置の意であり、一般給湯用、風呂給湯用、暖房用、あるいは融雪用などの各種の給湯装置、および給湯以外に用いられる湯を生成する装置を広く含む。
WH 温水装置
HE1 1次熱交換器(本発明に係る熱交換器)
HE2 2次熱交換器
A1,A2 第1および第2の熱交換部
2A,2B フィン(第1および第2のフィン)
3 仕切部材
6 缶体
11a,11b 伝熱管
21a,21b 上縁部(加熱用気体の流れ方向下流側の縁部)
22a,22b 下縁部(加熱用気体の流れ方向上流側の縁部)

Claims (8)

  1. 加熱用気体が内部に流入する1つの缶体と、
    前記加熱用気体の流れ方向とは交差する方向に並ぶようにして前記缶体内に設けられ、かつそれぞれが複数のフィンに貫通するとともに、湯水流通が可能なように一連に接続された複数の伝熱管を備えている第1および第2の熱交換部と、
    を備えており、
    前記缶体内における前記第2の熱交換部の占有面積は、前記第1の熱交換部の占有面積よりも小さくされている、熱交換器であって、
    前記第1および第2の熱交換部のうち、少なくとも前記第2の熱交換部の複数の伝熱管は、前記加熱用気体の流れ方向において複数段に並んだ配列に設けられ、前記第2の熱交換部は、前記第1の熱交換部よりも、前記加熱用気体の流れ方向における伝熱管の段数が多くされており、
    前記第1の熱交換部のフィンは、前記第2の熱交換部のフィンよりも前記加熱用気体の流れ方向の幅が小さくされていることを特徴とする、熱交換器。
  2. 請求項1に記載の熱交換器であって、
    前記加熱用気体の流れ方向における伝熱管の段数は、前記第1の熱交換部が単段とされ、かつ前記第2の熱交換部が2段とされている、熱交換器。
  3. 請求項に記載の熱交換器であって、
    前記第1の熱交換部の各伝熱管の中心は、前記第2の熱交換部の伝熱管のうち、前記加熱用気体の流れ方向下流側に位置する伝熱管の中心よりも、前記加熱用気体の流れ方向上流側に位置している、熱交換器。
  4. 請求項2または3に記載の熱交換器であって、
    前記第1の熱交換部の各伝熱管の中心と、前記第2の熱交換部の伝熱管のうち、前記加熱用気体の流れ方向上流側に位置する伝熱管の中心とは、前記加熱用気体の流れ方向における高さまたは位置が略同一とされている、熱交換器。
  5. 請求項3または4に記載の熱交換器であって、
    前記第1の熱交換部のフィンと前記第2の熱交換部のフィンとは、前記加熱用気体の流れ方向上流側の縁部については、前記加熱用気体の流れ方向における高さまたは位置が略同一とされている一方、前記加熱用気体の流れ方向下流側の縁部については、前記第1の熱交換部のフィンの方が前記第2の熱交換部のフィンよりも前記加熱用気体の流れ方向上流側に位置している、熱交換器。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の熱交換器であって、
    前記第1および第2の熱交換部のフィンどうしの間を仕切る仕切部材を、さらに備えており、
    前記仕切部材は、その高さ寸法の1/3以上の寸法範囲の部分が、前記第1および第2の熱交換部のフィンに接触して挟まれた構成とされている、熱交換器。
  7. 請求項1ないしのいずれかに記載の熱交換器であって、
    前記第1の熱交換部のフィンと、前記第2の熱交換部のフィンとは、共通の板材を用いた一体物として構成されている、熱交換器。
  8. 請求項1ないしのいずれかに記載の熱交換器を備えていることを特徴とする、温水装置。
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