JP6260202B2 - 動力伝達装置およびクラッチ駆動制御装置 - Google Patents
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Description
これによれば、累積エネルギーを精度よく算出することができ、ひいては、クラッチの温度変化に伴う熱変形に追従してクラッチ伝達トルクを適切に補正することができる。
これによれば、前回算出した前回累積エネルギーに重きをおいて累積エネルギーを算出することができ、算出した今回摩擦エネルギーが不自然な変動をした場合であっても、その影響を抑制することができる。その結果、累積エネルギーを精度よく算出することができ、ひいては、クラッチの温度変化に伴う熱変形に追従してクラッチ伝達トルクを適切に補正することができる。
これによれば、上述した請求項1に係る発明と同様な作用・効果を得ることができる。
車両Mは、図1に示すように、エンジン11、クラッチ21、クラッチ駆動機構22、変速機12、プロペラシャフト13、ディファレンシャル装置14、駆動輪(左右後輪)Wrl,Wrrおよび従動輪(操舵輪;左右前輪)Wfl,Wfrを備えている。
クラッチ21は、乾式・単板式で油圧操作タイプの摩擦クラッチである。クラッチ21は、いわゆるダイヤフラムスプリング式のクラッチである。クラッチ21(40)は、図2に示すように、クラッチディスク41、プレッシャプレート42、ダイヤフラムスプリング43、クラッチカバー44、および油圧ダイレクトシリンダ(コンセントリックスレーブシリンダ)45などにより構成されている。
ピストン45cとダイヤフラムスプリング43との間には、それらピストン45cとダイヤフラムスプリング43との相対回転を許容しつつ相互に軸方向の力を伝達可能とするためのレリーズベアリング46が設けられている。このレリーズベアリング46は、ピストン45cからダイヤフラムスプリング43へのクラッチ操作力とダイヤフラムスプリング43からピストン45cへのスプリング反力とを相互に伝達するものである。
電動機構22a1は、電動モータ、減速機構(いずれも図示省略)などから構成されており、出力ロッド22a2を軸線方向に沿って往復動させるとともに位置決め固定するものである。油圧機構22bは、圧力室22b1を有するクラッチマスターシリンダ22b2と、クラッチマスターシリンダ22b2内を摺動するピストン22b3とを備えている。ストロークセンサ22cは、クラッチ駆動機構22の作動量(出力ロッド22a2の操作量)であるクラッチストロークを検出して、クラッチECU33に出力する。
自動変速機ECU32は、変速機12を制御するECUであり、変速機駆動機構12dに制御指令を送信して各変速段を成立させるものである。
クラッチECU33は、図示しないスタートスイッチ(またはイグニッションスイッチ)がオン状態にあるとき、所定の短時間(制御サイクル時間)毎に、上記フローチャートに対応したプログラムを繰り返し実行する。なお、後述する係合中フラグFは、オフに初期設定されている。係合中フラグFは、オンでクラッチ21が係合中であることを、オフで係合中でないことを示す。
具体的には、最初に、今回の制御サイクルで算出する今回摩擦エネルギーEb(n)を算出する。今回摩擦エネルギーEb(n)は、下記数1に示すように、エンジン回転速度Ne、変速機12の入力軸12aの回転速度であるインプット回転速度Ni、推定クラッチ伝達トルクTcから算出される。
Eb(n)=(Ne(n)−Ni(n))×Tc(n)×TM1
エンジン回転速度Ne(n)およびインプット回転速度Ni(n)は、今回の制御サイクルで各回転速度センサ11e,12a1によりそれぞれ検出された回転速度である。これらの検出はステップS110の処理で実施される。なお、TM1は制御サイクル時間である。
Tc=Te(n)−Ie×(Ne(n)−Ne(n−1))
=Te(n)−Ie×α(n)
ここで、今回のエンジントルクTe(n)は、エンジンECU31から取得したものを使用してもよく、アクセル開度(またはスロットル開度)と、エンジン回転速度Ne(n)と、アクセル開度毎におけるエンジン回転速度Ne(n)とエンジントルクとの相関関係を示すマップとから算出するようにしてもよい。また、Ne(n)は今回の制御サイクルにて検出取得されたエンジン11の回転速度であり、Ne(n−1)は前回の制御サイクルにて検出取得されたエンジン11の回転速度である。また、α(n)はエンジン11の回転加速度である。なお、イナーシャトルクIeは、設計値であり、記憶部33aなどに予め記憶されている。
Ea(n)=Ea(n−1)×c1+Eb(n)×c2
ここで、c1,c2は重み付け係数であり、c1+c2=1かつc1>c2である。例えば、c1=0.99、c2=0.01に設定されている。c1およびc2は、プレッシャプレート42(環状円板部42a)の厚み方向における熱移動を考慮して設定されるのが好ましい。
なお、本願発明を適用した場合に係る目標クラッチ伝達トルクは、本願発明を適用しない場合に係る目標クラッチ伝達トルクより変形量Δt相当分だけ小さい値である。
なお、累積エネルギーEaと変形量Δtとの関係は、実際の車両を使用して取得したデータから作成すればよい。すなわち、実際のクラッチストロークと目標クラッチストロークとの差を算出し、その算出した差とそのときに算出した累積エネルギーとをマッピングして作成すればよい。
これによれば、累積エネルギーを精度よく算出することができ、ひいては、クラッチ21の温度変化に伴う熱変形に追従してクラッチ伝達トルクを適切に補正することができる。
これによれば、前回算出した前回累積エネルギーに重きをおいて累積エネルギーを算出することができ、算出した今回摩擦エネルギーが不自然な変動をした場合であっても、その影響を抑制することができる。その結果、累積エネルギーを精度よく算出することができ、ひいては、クラッチ21の温度変化に伴う熱変形に追従してクラッチ伝達トルクを適切に補正することができる。
これによれば、上述した本実施形態に係る動力伝達装置と同様な作用・効果を得ることができる。
また、クラッチ駆動機構22は、油圧を介在させないで、電動のみで駆動するようにしてもよい。
Claims (4)
- 車両のエンジンの駆動力を入力する入力軸と、前記入力軸への入力回転を複数のギヤ比で変速して出力する複数の変速段と、変速された前記エンジンの駆動力を駆動輪側に出力する出力軸と、を備えている変速機と、
前記変速機の前記変速段を変更する変速機駆動機構と、
前記エンジンの出力軸と回転連結されたプレッシャプレートと、前記変速機の前記入力軸と回転連結されたクラッチディスクと、を備え、前記プレッシャプレートと前記クラッチディスクとの当接または離間をすることにより、前記エンジンの出力軸と前記変速機の前記入力軸との係合または解放をするクラッチと、
前記クラッチを駆動するクラッチ駆動機構と、
前記クラッチのストロークと前記クラッチの伝達トルクとの関係を示すクラッチストローク−クラッチ伝達トルク特性を記憶する記憶部と、
前記クラッチ駆動機構に、所望のクラッチ伝達トルクに相当するクラッチストロークであるストローク指示値を指示して、前記クラッチ駆動機構を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、
前記クラッチの完全解放状態から完全係合状態までの間において、前記プレッシャプレートと前記クラッチディスクとの間にて発生する摩擦エネルギーの累積エネルギーを算出する累積エネルギー算出部と、
前記累積エネルギー算出部によって算出された前記累積エネルギーから前記プレッシャプレートの厚み方向の変形量を算出する変形量算出部と、
前記変形量算出部によって算出された前記変形量をストローク補正量とし、前記クラッチ駆動機構に対する前記ストローク指示値を前記ストローク補正量により補正する補正部と、
を備えた動力伝達装置。 - 前記エンジンの回転速度を検出するエンジン回転速度センサと、
前記変速機の入力軸の回転速度を検出する入力軸回転速度センサと、をさらに備え、
前記累積エネルギー算出部は、制御サイクル毎に、前記エンジン回転速度センサによって検出されたエンジン回転速度、前記入力軸回転速度センサによって検出された変速機入力軸回転速度、および前記クラッチの伝達トルクから、前記摩擦エネルギーを算出し、その算出された前記摩擦エネルギーに基づいて前記累積エネルギーを算出する請求項1記載の動力伝達装置。 - 前記累積エネルギー算出部は、制御サイクル毎に、前記エンジン回転速度センサによって検出されたエンジン回転速度、前記入力軸回転速度センサによって検出された変速機入力軸回転速度、および前記クラッチの伝達トルクから、前記摩擦エネルギーを今回摩擦エネルギーとして算出し、
算出した前記今回摩擦エネルギーと、前回算出した前回累積エネルギーとを重み付けして前記累積エネルギーを算出する請求項2記載の動力伝達装置。 - エンジンの出力軸と回転連結されたプレッシャプレートと、変速機の入力軸と回転連結されたクラッチディスクと、を備え、前記プレッシャプレートと前記クラッチディスクとの当接または離間をすることにより、前記エンジンの出力軸と前記変速機の前記入力軸との係合または解放をするクラッチと、
前記クラッチを駆動するクラッチ駆動機構と、
前記クラッチのストロークと前記クラッチの伝達トルクとの関係を示すクラッチストローク−クラッチ伝達トルク特性を記憶する記憶部と、
前記クラッチ駆動機構に、所望のクラッチ伝達トルクに相当するクラッチストロークであるストローク指示値を指示して、前記クラッチ駆動機構を制御する制御装置と、を備えたクラッチ駆動装置に適用され、
前記制御装置は、
前記クラッチの完全解放状態から完全係合状態までの間において、前記プレッシャプレートと前記クラッチディスクとの間にて発生する摩擦エネルギーの累積エネルギーを算出する累積エネルギー算出部と、
前記累積エネルギー算出部によって算出された前記累積エネルギーから前記プレッシャプレートの厚み方向の変形量を算出する変形量算出部と、
前記変形量算出部によって算出された前記変形量をストローク補正量とし、前記クラッチ駆動機構に対する前記ストローク指示値を前記ストローク補正量により補正する補正部と、
を備えたクラッチ駆動制御装置。
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