JP2017061236A - 車両用駆動装置 - Google Patents

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大貴 井上
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Abstract

【課題】 自動クラッチを備えた車両用駆動装置において、タッチ点ストロークの学習頻度を増加させることができる車両用駆動装置を提供する。
【解決手段】 車両用駆動装置1は、タッチ点Ptに影響を与える変化が自動クラッチ3に生じたと判断した場合に、アクセルペダル51によるエンジントルクの操作を停止させて、エンジン2の回転速度を規定回転速度にするとともに、変速機4を変速段が形成されていないニュートラルに維持して、切断されている自動クラッチ3を徐々に係合させて、入力軸回転速度センサ43によって検出された入力軸回転速度Ni及びクラッチストロークセンサ38cが検出したクラッチストロークStcに基づいて、自動クラッチ3が係合を開始するタッチ点ストロークStctを検出する制御部10を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両用駆動装置に関する。
特許文献1に示されるように、エンジンと変速機を断接する自動クラッチを備え、自動クラッチが係合を開始するクラッチストロークであるタッチ点ストロークを学習する車両用駆動装置がある。この車両用駆動装置は、車両が停車中であり、且つ、変速機がニュートラルである条件を満たした場合に、切断中のクラッチを徐々に接続することにより、変速機の入力軸が回転し始めたクラッチストロークを、タッチ点ストロークであると認識して学習する。
特公平6−23037号公報
上記方法によって認識されたタッチ点ストロークは、当該タッチ点ストロークを検出するためのセンサの検出誤差等により、実際のタッチ点ストロークと異なる場合がある。もし、検出されたタッチ点ストロークを、そのまま自動クラッチの断接の制御に用いられる制御用タッチ点ストロークに変更すると以下の問題が生じる。検出されたタッチ点ストロークが実際のタッチ点ストロークよりも接続側にある場合には、急激に自動クラッチが接続して、車両の発進時や自動変速機の変速時に車両にショックが発生する。また、検出されたタッチ点ストロークが実際のタッチ点よりも切断側にある場合には、自動クラッチの接続が遅れ、車両の発進が遅れたり、自動変速機の変速完了後における車両のドライビリティーが悪化したりする。このため、制御用タッチ点ストロークに、検出されたタッチ点ストロークから制御用タッチ点ストロークを差し引いた値に1よりも小さい値の反映率を乗算した値を加算することにより、制御用タッチ点ストロークを補正するのが一般的である。
ところが、特許文献1に示される車両用駆動装置では、車両が停車中であり、変速機がニュートラルでなければ、タッチ点の学習が行われない。このため、エンジンの始動直後に、運転者に発進意思があり、運転者が、シフトレバーをニュートラル位置からドライブ位置に変更した場合には、タッチ点ストロークの学習が実行されず、制御用タッチ点ストロークが補正されない。
このため、運転者のシフトレバーの操作によっては、タッチ点ストロークの学習機会が少なく、自動クラッチの過熱や消耗に起因するタッチ点ストロークの変化に、制御用タッチ点ストロークが追従できない。これにより、車両の発進時や自動変速機の変速時に車両にショックが発生したり、車両の発進が遅れたり、自動変速機の変速完了後における車両のドライビリティーが悪化したりするという問題があった。
本発明は、上述した問題を解消するためになされたもので、自動クラッチを備えた車両用駆動装置において、タッチ点ストロークの学習頻度を増加させることができる車両用駆動装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る車両用駆動装置の発明は、エンジンの駆動軸から出力されたエンジントルクが入力される入力軸と、車両の駆動輪に回転連結された出力軸とを備え、前記入力軸の回転速度を前記出力軸の回転速度で除した変速比が異なる複数の変速段を形成する変速機と、前記入力軸の回転速度を検出する入力軸回転速度検出部と、前記駆動軸に回転連結された入力部材と、前記入力軸に回転連結された出力部材と、前記入力部材から前記出力部材に伝達されるトルクであるクラッチトルクを可変にするクラッチアクチュエータと、を備えた自動クラッチと、前記クラッチアクチュエータのストロークであるクラッチストロークを検出するクラッチストローク検出部と、前記エンジンが回転し、前記変速機において前記変速段が形成されていないニュートラルにおいて、前記クラッチアクチュエータを制御することにより、切断されている前記自動クラッチを徐々に係合させて、前記入力軸回転速度検出部によって検出された前記入力軸の回転速度及び前記クラッチストローク検出部によって検出された前記クラッチストロークに基づいて、前記自動クラッチが係合を開始するタッチ点に対応する前記クラッチストロークであるタッチ点ストロークを検出するタッチ点検出部と、前記自動クラッチの前記タッチ点に影響を与える変化が前記自動クラッチに生じたか否かを判断するタッチ点変化判断部と、前記タッチ点変化判断部が、前記タッチ点に影響を与える変化が前記自動クラッチに生じたと判断した場合に、前記変速機を前記ニュートラルとして、前記タッチ点検出部による前記タッチ点ストロークの検出を実行させる強制タッチ点学習実行部と、を有する。
このように、タッチ点変化判断部が、自動クラッチの特性変化がタッチ点に影響を与える変化であると判断した場合に、強制タッチ点学習実行部は、自動変速機を変速段が形成されていないニュートラルに維持し、タッチ点検出部によるタッチ点ストロークの検出を実行させる。これにより、タッチ点に影響を与える自動クラッチの特性変化が生じた場合に、強制的にタッチ点検出部によるタッチ点ストロークが検出される。このため、タッチ点ストロークの学習頻度が増加する。
本実施形態に係る車両用駆動装置が搭載された車両の説明図である。 クラッチトルクとクラッチストロークとの関係を表したクラッチトルクマップの説明図である。 エンジン回転速度Ne、入力軸回転速度Ni、クラッチストロークStc、アクセルストロークSta、燃料供給量、要求変速段、及び実変速段との関係を表したタイムチャートである。 「タッチ点学習制御」のフローチャートである。 「強制タッチ点学習実施判断処理」のフローチャートである。 「タッチ点ストローク学習制御」のフローチャートである。 別の実施形態の「タッチ点学習制御」のフローチャートである。
(車両の説明)
図1に基づき、本発明の実施形態による車両用駆動装置1が搭載された車両100について説明する。図1において、太線は各装置間の機械的な接続を示し、破線による矢印は制御用の信号線を示している。図1に示すように、車両100には、エンジン2、自動クラッチ3、変速機4、デファレンシャル17が、この並び順に設けられている。デファレンシャル17には、車両100の駆動輪18R、18Lが接続されている。なお、駆動輪18R、18Lは、車両100の前輪又は後輪、或いは、前後輪である。また、車両100は、制御部10、アクセルペダル51、アクセルセンサ52、ブレーキペダル53、ブレーキセンサ54、シフトレバー55、及びシフトセンサ56を有している。
アクセルペダル51は、エンジン2が駆動軸21に出力するエンジントルクTeを可変に操作するためのものである。アクセルセンサ52は、アクセルペダル51のストロークであるアクセルストロークStaを検出し、その検出結果を制御部10に出力する。
ブレーキペダル53は、ブレーキ装置(不図示)によって、車両100の車輪に付与される制動力を可変に操作するためのものである。ブレーキセンサ54は、ブレーキペダル53のストロークであるブレーキストロークStbを検出し、その検出結果を制御部10に出力する。
エンジン2は、ガソリンや軽油等の炭化水素系燃料を使用し、エンジントルクTeをその駆動軸21に出力するガソリンエンジンやディーゼルエンジン等である。エンジン2の吸気マニホールドやシリンダヘッド(いずれも不図示)には、燃料供給装置22が設けられている。燃料供給装置22は、ガソリンや軽油等の燃料を供給する装置である。駆動軸21に隣接する位置には、駆動軸21の回転速度であるエンジン回転速度Neを検出して、その検出結果を制御部10に出力するエンジン回転速度センサ24が設けられている。
自動クラッチ3は、エンジン2の駆動軸21と変速機4の入力軸41との間に設けられている。自動クラッチ3は、制御部10からの指令に基づいて、駆動軸21と入力軸41とを接続又は切断する自動式のクラッチである。自動クラッチ3は、駆動軸21と入力軸41との間において伝達されるトルクであるクラッチトルクTc(図2示)を可変とすることができる。自動クラッチ3は、フライホイール31、クラッチディスク32、クラッチカバー33、ダイヤフラムスプリング34、プレシャープレート35、レリーズベアリング37、クラッチアクチュエータ38を有している。
フライホイール31(入力部材)は、円板状であり、駆動軸21に回転連結されている。クラッチディスク32(出力部材)は、フライホイール31よりも変速機4側に配置され、フライホイール31と対向している。クラッチディスク32は、円板状である。クラッチディスク32の外周部の両面には、クラッチディスク32の外周部に取り付けられたクッションプレート32bによって、一対のフェーシング32aが互いに対向して設けられている。クッションプレート32bは、弾性を有するトーションスプリングであり、一対のフェーシング32aの間に設けられ、一対のフェーシング32aを互いに離れる方向に付勢している。クラッチディスク32は、入力軸41の先端に軸線方向移動可能且つ相対回転不能にスプライン嵌合して、入力軸41に回転連結されている。このような構成によって、クラッチディスク32は、フライホイール31に接触し、又はフライホイール31から離間する。
クラッチカバー33は、扁平な円筒状の円筒部33aと、この円筒部33aの変速機4側の端部から入力軸41の回転中心方向に延出するリング状のリング部33bとから構成されている。円筒部33aは、フライホイール31に連結している。このため、クラッチカバー33は、フライホイール31と一体に回転する。プレシャープレート35は、フライホイール31の反対側において、クラッチディスク32と対向して、クラッチカバー33に対して軸線方向移動可能且つ相対回転不能に設けられている。プレシャープレート35は、中心に挿通穴35aが形成された円板状である。プレシャープレート35の挿通穴35aには、入力軸41が挿通している。
ダイヤフラムスプリング34は、リング状の基部34aと、この基部34aの内周縁から、内側に向かって延出する複数の板バネ部34bとから構成されている。板バネ部34bは、内側方向に向かって基部34aから徐々に離れるように傾斜している。板バネ部34bの先端は、入力軸41の軸線方向に沿って弾性変形可能となっている。ダイヤフラムスプリング34は、板バネ部34bの先端が軸線方向に圧縮された状態で、プレシャープレート35とクラッチカバー33のリング部33bとの間に設けられている。ダイヤフラムスプリング34の基部34aは、プレシャープレート35と当接している。ダイヤフラムスプリング34の板バネ部34bの中間部分は、クラッチカバー33のリング部33bの内周縁に接続されている。ダイヤフラムスプリング34の中心には、入力軸41が挿通している。
レリーズベアリング37は、自動クラッチ3のハウジング(不図示)に取り付けられている。レリーズベアリング37の中心には入力軸41が挿通し、レリーズベアリング37は入力軸41に対して軸線方向移動可能となっている。レリーズベアリング37は、互いに対向し、相対回転可能な第一部材37aと第二部材37bとを備えている。第一部材37aは、ダイヤフラムスプリング34の板バネ部34bの先端と当接している。
クラッチアクチュエータ38は、自動クラッチ3が伝達可能なクラッチトルクTcを可変にするものである。クラッチアクチュエータ38は、本体38a、プッシュロッド38b、及びクラッチストロークセンサ38cを備えている。本体38aは、自動クラッチ3のハウジングに固定されている。プッシュロッド38bは、本体38aから突出していて、本体38aに対する突出量が可変とされて、レリーズベアリング37の第二部材37bと離接する方向に移動する。プッシュロッド38bの先端は、レリーズベアリング37の第二部材37bと当接している。クラッチアクチュエータ38は、制御部10からの指令によって、プッシュロッド38bでレリーズベアリング37の第二部材37bを押圧し、プッシュロッド38bの第二部材37bへの押圧を解除する。制御部10は、クラッチアクチュエータ38に指令を出力することにより、プッシュロッド38bの第二部材37bへの押圧力を可変に変更する。クラッチストロークセンサ38cは、プッシュロッド38bのストロークであるクラッチストロークStcを検出して、その検出結果を制御部10に出力する。
レリーズベアリング37の第二部材37bがプッシュロッド38bで押圧されていない状態では、クラッチディスク32は、プレシャープレート35を介してダイヤフラムスプリング34によって、フライホイール31側に付勢されて、フライホイール31に押し付けられている。このため、フェーシング32aとフライホイール31との摩擦力、及びフェーシング32aとプレシャープレート35との摩擦力により、駆動軸21、フライホイール31、クラッチディスク32、クラッチカバー33、プレシャープレート35、及び入力軸41とが一体回転し、自動クラッチ3が接続状態となっている。
クラッチアクチュエータ38のプッシュロッド38bがレリーズベアリング37をダイヤフラムスプリング34側に押圧する押圧力が増加するに従って、板バネ部34bがリング部33bの内周縁との接続部分を支点として変形し、ダイヤフラムスプリング34の付勢力が小さくなる。この結果、ダイヤフラムスプリング34の基部34aがプレシャープレート35を介してクラッチディスク32をフライホイール31側に付勢する付勢力が小さくなり、クラッチトルクTcが低下する。
プッシュロッド38bがレリーズベアリング37の第二部材37bを押圧していない状態のクラッチストロークStcは0である。図2に示すように、クラッチストロークStcが0である状態では、自動クラッチ3は接続していて、クラッチトルクTcは自動クラッチ3が伝達可能な最大のトルクである最大クラッチトルクTcmaxとなっている。クラッチストロークStcが最大である最大クラッチストロークStcmaxでは、自動クラッチ3は切断され、クラッチトルクTcは0となっている。クラッチストロークStcが0から増加するに従って、クラッチトルクTcは減少する。そして、クラッチストロークStcがタッチ点Ptよりも大きくなると、自動クラッチ3は切断され、クラッチトルクTcは0となる。言い換えると、タッチ点Ptは、切断状態にある自動クラッチ3が係合を開始してクラッチトルクTcが発生するクラッチストロークStcである。以下の説明において、タッチ点PtにおけるクラッチストロークStcを、タッチ点ストロークStctとする。
変速機4は、自動クラッチ3とデファレンシャル17との間に設けられている。変速機4は、入力軸41及び出力軸42を備えている。入力軸41は、クラッチディスク32と連結している。入力軸41は、自動クラッチ3の接続時において、エンジン2の駆動軸21から出力されたエンジントルクTeが入力される。出力軸42は、デファレンシャル17を介して駆動輪18R、18Lに回転連結されている。変速機4は、入力軸41の回転速度(以下、入力軸回転速度Niと略す)を出力軸42の回転速度で除した変速比が異なる変速段が、変速機構4aによって形成される有段自動変速機である。変速機構4aは、制御部10から指令によって、変速比を変更する。本実施形態では、変速機4は、オートメイテッド・マニュアルトランスミッション(AMT)である。
シフトレバー55は、変速機4のシフトレンジを変更するためのものであり、車両100の運転席に揺動可能に設けられている。なお、変速機4のシフトレンジには、変速機4においてニュートラルが形成されるニュートラル、及び変速機4において変速段が形成されるドライブ、変速機4においてリバースが形成されるリバースが含まれる。シフトセンサ56は、シフトレバー55の上記各シフトレンジに対応した位置であるニュートラル位置、ドライブ位置、及びリバース位置のいずれかを検出し、その検出結果を制御部10に出力する。シフトレバー55がニュートラル位置に位置していることがシフトセンサ56によって検出されると、制御部10は変速機構4aを作動させて、変速機4においていずれの変速段も形成されていないニュートラルにする。一方で、運転者によってシフトレバー55がドライブ位置に位置していることがシフトセンサ56によって検出されると、制御部10は変速機構4aを作動させて、変速機4において変速段を形成する。
入力軸41の近傍には、入力軸回転速度Niを検出し、その検出結果を制御部10に出力する入力軸回転速度センサ43が設けられている。出力軸42の近傍には、出力軸42の回転速度である出力軸回転速度Noを検出し、その検出結果を制御部10に出力する出力軸回転速度センサ44が設けられている。
制御部10は、アクセルセンサ52によって検出されたアクセルストロークStaに基づいて、要求エンジントルクTerを演算する。制御部10は、エンジン2が出力するエンジントルクTeが要求エンジントルクTerとなるように、燃料供給装置22の燃料供給量を調整する。なお、アクセルペダル51が踏まれていない場合には(アクセルストロークSta=0)、エンジン回転速度Neはアイドリング回転速度(例えば、700r.p.m.)に維持される。
制御部10は、図2に示すクラッチストロークStcとクラッチトルクTcとの関係を表した「クラッチトルクマップ」を参照して、クラッチストロークセンサ38cによって検出されたクラッチストロークStcに基づいて、クラッチトルクTcを演算する。演算されたクラッチトルクTcは、制御部10が車両100の発進時や変速機4の変速時における制御に用いられる。
上記した、エンジン2、自動クラッチ3、変速機4、制御部10、エンジン回転速度センサ24、入力軸回転速度センサ43、出力軸回転速度センサ44、アクセルペダル51、アクセルセンサ52、ブレーキペダル53、ブレーキセンサ54、シフトレバー55、及びシフトセンサ56を含めた構成が、車両用駆動装置1である。
(タッチ点ストローク学習制御の概要)
図3を用いて、タッチ点ストロークStctを検出する「タッチ点ストローク学習制御」の概要について説明する。「タッチ点ストローク学習制御」が開始されると、車両100が停車中、且つ、変速機4がニュートラルである状態において、切断されている自動クラッチ3を徐々係合させる(図3のT4〜T7)。そして、入力軸回転速度Niが所定回転速度上昇した際(図3のT6)のクラッチストロークStcを、連れ回り点P1として検出する。そして、検出された連れ回り点P1に基づいて、タッチ点ストロークStctを算出し、制御用タッチ点ストロークStccを補正する。制御用タッチ点ストロークStccは、自動クラッチ3の通常の断接の制御に用いられるクラッチストロークStcである。この「タッチ点ストローク学習制御」については、図6に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。
(タッチ点学習制御の概要)
本実施形態では、車両100のイグニッションがONにされると、後述する図4に示す「タッチ点学習制御」が開始する。「タッチ点学習制御」において、タッチ点Ptに影響を与える変化が自動クラッチ3に生じて、制御部10が、強制的にタッチ点ストロークStctを検出して、制御用タッチ点ストロークStccを補正する必要があると判断した場合には、運転者に発進意思があったとしても強制的に、上述の「タッチ点ストローク学習制御」が実行される。つまり、運転者が、アクセルペダル51を踏んだとしても(図3のT5)、「タッチ点ストローク学習制御」が完了するまで(図3のT6)、運転者によるアクセルペダル51の操作が無視されて、エンジン回転速度Neは一定の回転速度に維持される。また、運転者がニュートラル位置にあるシフトレバー55を、ニュートラル位置以外の位置(例えば、ドライブ位置やリバース位置)に位置させたとしても(図3のT3)、「タッチ点ストローク学習制御」が完了するまで(図3のT6)、運転者のシフトレバー55の操作が無視されて、変速機4においてニュートラルが維持される。
このように、運転者の発進意思があったとしても、「タッチ点ストローク学習制御」が実行される。このため、タッチ点Ptに影響を与える変化が自動クラッチ3に生じた場合に、「タッチ点ストローク学習制御」が頻度高く実行されるので、早期に制御用タッチ点ストロークStccが、実際のタッチ点ストロークStctに補正される。
「タッチ点ストローク学習制御」は、1〜2秒程度で完了する。このため、運転者の発進意思がある場合に、「タッチ点ストローク学習制御」が実行されて、車両100の発進が遅れたとしても、運転者は殆ど違和感を覚えない。
(タッチ点学習制御)
以下に、図4に示すフローチャートを用いて、「タッチ点学習制御」について説明する。
イグニッションがONとされ、制御部10に電源が投入されると、「タッチ点学習制御」が開始され、ステップS1において、「強制タッチ点学習実施判断処理」を実行させて、強制的にタッチ点を学習すべきか否かが判断される。この「強制タッチ点学習実施判断処理」については、図5に示すフローチャートを用いて説明する。「強制タッチ点学習実施判断処理」が開始すると、ステップS21において、制御部10が、タッチ点学習実施必要フラグがONであると判断した場合には(ステップS21:YES)、プログラムをステップS25に進める。一方で、制御部10が、タッチ点学習実施必要フラグがOFFであると判断した場合には(ステップS21:NO)、プログラムをステップS22に進める。
ステップS22において、制御部10(タッチ点変化判断部)が、自動クラッチ3のフェーシング32aの温度が規定温度以上となったと判断した場合には(ステップS22:YES)、プログラムをステップS28に進める。一方で、制御部10(タッチ点変化判断部)が、自動クラッチ3のフェーシング32aの温度が規定温度未満であると判断した場合には(ステップS22:NO)、プログラムをステップS23に進める。
自動クラッチ3のフェーシング32aの温度が規定温度以上となった場合には、フェーシング32aの摩擦係数が変化する。すると、図2に示すクラッチストロークStcとクラッチトルクTcとの関係も変化して、タッチ点Ptも変化する。このため、タッチ点ストロークStctを検出して、制御用タッチ点ストロークStccを補正する必要がある。
本実施形態では、制御部10は、エンジン回転速度Ne及び入力軸回転速度Niの差回転速度、及びクラッチトルクTcに基づいて、フェーシング32aの温度を推定する。この自動クラッチ3のフェーシング32aの温度の推定方法は、特開2004−60772号公報や特開昭62−100631号公報に開示されているように周知技術であるので、これ以上の説明は省略する。
なお、フェーシング32a又はフェーシング32aの温度と相関のある部材の温度を検出する放射温度計等によって、フェーシング32aの温度を検出することにしても差し支え無い。
ステップS23において、制御部10は、(タッチ点変化判断部)が、前回の「タッチ点ストローク学習制御」が実行されてから自動クラッチ3の累積の仕事量が規定仕事量以上であると判断した場合には(ステップS23:YES)、プログラムをステップS28に進める。制御部10は、(タッチ点変化判断部)が、前回の「タッチ点ストローク学習制御」が実行されてから自動クラッチ3の累積の仕事量が規定仕事量未満であると判断した場合には(ステップS23:NO)、プログラムをステップS24に進める。
本実施形態では、制御部10は、エンジン回転速度Ne及び入力軸回転速度Niの差回転速度、及びフェーシング32aとフライホイール31及びプレシャープレート35との押圧力に基づいて、フェーシング32aの仕事量、つまり、自動クラッチ3の仕事量を演算し、当該仕事量を積算して、自動クラッチ3の累積の仕事量を演算する。なお、制御部10は、クラッチストロークセンサ38cによって検出されたクラッチストロークStcに基づいて、上記押圧力を演算する。このフェーシング32aの仕事量の演算方法は特開昭62−100631号公報に開示されているように周知技術であるので、これ以上の説明は省略する。
このように、前回の「タッチ点ストローク学習制御」が実行されてからフェーシング32aの累積の仕事量が規定値以上である場合には、フェーシング32aが摩耗して、タッチ点Ptが変化している可能性が高い。このため、タッチ点ストロークStctを学習して、制御用タッチ点ストロークStccを補正する必要がある。
ステップS24において、制御部10(強制タッチ点学習実行部)は、図6のステップS103において検出されたタッチ点ストロークStctと、制御用タッチ点ストロークStccとの差が実施規定ストローク以上であると判断した場合には(ステップS24:YES)、プログラムをステップS28に進める。一方で、制御部10(強制タッチ点学習実行部)は、図6のステップS103において検出されたタッチ点ストロークStctと、制御用タッチ点ストロークStccとの差が実施規定ストローク未満であると判断した場合には(ステップS24:NO)、プログラムをステップS27に進める。
図6に示す「タッチ点ストローク学習制御」によって検出されたタッチ点ストロークStctと、制御用タッチ点ストロークStccとの差が実施規定ストローク以上である場合には、タッチ点Ptが大きく変化している可能性が高く、制御用タッチ点ストロークStccが十分に補正されていない可能性が高いので、タッチ点ストロークStctを再度学習して、制御用タッチ点ストロークStccを補正する必要がある。
ステップS25において、制御部10は、タッチ点学習実施必要フラグがONとなってから、図6に示す「タッチ点ストローク学習制御」の実行回数が停止規定実行回数(例えば10回)以上であると判断した場合には(ステップS25:YES)、プログラムをステップS29に進める。一方で、制御部10は、タッチ点学習実施必要フラグがONとなってから、図6に示す「タッチ点ストローク学習制御」の実行回数が停止規定実行回数未満であると判断した場合には(ステップS25:NO)、プログラムをステップS26に進める。
ステップS26において、制御部10は、図6のステップS103において検出されたタッチ点ストロークStctと、制御用タッチ点ストロークStccとの差が、停止規定ストローク未満であると判断した場合には(ステップS26:YES)、十分に制御用タッチ点ストロークStccが補正されたと判断して、プログラムをステップS29に進める。一方で、制御部10は、図6のステップS103において検出されたタッチ点ストロークStctと、制御用タッチ点ストロークStccとの差が、停止規定ストローク以上であると判断した場合には(ステップS26:NO)、制御用タッチ点ストロークStccの補正が不十分であると判断して、プログラムをステップS31に進める。
ステップS27において、制御部10は、タッチ点学習実施必要フラグをOFFにする。
ステップS28において、制御部10は、タッチ点学習実施必要フラグをONにする。
ステップS29において、制御部10は、タッチ点学習実施必要フラグをOFFにする。
ステップS31において、制御部10は、強制タッチ点実施フラグをOFFにする。
ステップS32において、制御部10は、タッチ点学習実施必要フラグがONであると判断した場合には(ステップS32:YES)、プログラムをステップS33に進める。一方で、制御部10は、タッチ点学習実施必要フラグがOFFであると判断した場合には(ステップS32:NO)、「強制タッチ点学習実施判断処理」を終了させて、プログラムを図4のステップS2に進める。
ステップS33において、制御部10は、エンジン2が始動した時点から停止した時点までの間に、強制的に、図6に示す「タッチ点ストローク制御」が実行された回数が、規定回数(例えば1回や2回)未満であると判断した場合には(ステップS33:YES)、プログラムをステップS34に進める。一方で、制御部10は、エンジン2が始動した時点から停止した時点までの間に、強制的に、図6に示す「タッチ点ストローク制御」が実行された回数が、規定回数以上であると判断した場合には(ステップS33:NO)、「強制タッチ点学習実施判断処理」を終了させて、プログラムを図4のステップS2に進める。なお、強制的に、図6に示す「タッチ点ストローク制御」が実行されたとは、図4のステップS5において、強制タッチ点学習実施フラグがONであると判断されて(ステップS5:YES)、ステップS8及びS9が実行されたうえで、ステップS10において、「タッチ点ストローク学習制御」が実行された場合である。なお、上記した規定回数は、強制的に「タッチ点ストローク制御」が実行されることにより、運転者が違和感を覚えない回数である。
ステップS34において、制御部10は、強制タッチ点実施フラグをONにして、プログラムを図4のステップS3に進める。
図4のフローチャートに戻って、説明する。
ステップS3において、制御部10が、エンジン回転速度センサ24からの検出結果に基づいて、エンジン2の始動が完了していると判断した場合には(ステップS3:YES)、プログラムをステップS4に進める。一方で、制御部10が、エンジン2の始動が完了していないと判断した場合には(ステップS3:NO)、ステップS3の処理を繰り返す。
ステップS4において、制御部10は、ブレーキセンサ54の検出結果に基づいて、ブレーキペダル53が踏まれ、且つ、出力軸回転速度センサ44(停車状態検出部)からの検出結果に基づいて、車両100が停車していると判断した場合には(ステップS4:YES)、プログラムをステップS5に進める。一方で、制御部10は、ブレーキペダル53が踏まれておらず、又は、車両100が停車していないと判断した場合には(ステップS4:NO)、ステップS4の処理を繰り返す。
ステップS5において、制御部10(強制タッチ点学習実行部)は、強制タッチ点学習実施フラグがONであると判断した場合には(ステップS5:YES)、プログラムをステップS8に進める。一方で、制御部10は、強制タッチ点学習実施フラグがONでないと判断した場合には(ステップS5:NO)、プログラムをステップS6に進める。
ステップS6において、制御部10は、変速機4がニュートラルであると判断した場合には(ステップS6:YES)、プログラムをステップS7に進める。一方で、制御部10は、変速機4がニュートラルでないと判断した場合には(ステップS6:NO)、プログラムをステップS1に戻す。
ステップS7において、制御部10が、エンジン回転速度センサ24からの検出結果に基づいて、エンジン回転速度Neが規定回転速度であると判断した場合には(ステップS7:YES)、プログラムをステップS10に進める。一方で、制御部10が、エンジン回転速度Neが規定回転速度でないと判断した場合には(ステップS7:NO)、プログラムをステップS1に戻す。本実施形態では、規定回転速度は、エンジン2のアイドリング回転速度である。なお、規定回転速度は、タッチ点の検出に悪影響を与えないような回転速度であればよく、例えば、アイドリング回転速度よりも、数100r.p.m.速い回転速度であっても差し支え無い。
ステップS8において、制御部10は、変速機4がニュートラルでない場合に、変速機構4aに指令を出力することにより、変速機4をニュートラルにする。このように、ステップS8において、シフトレバー55の位置に関わらず、変速機4が強制的にニュートラルにされる。
ステップS9において、制御部10は、燃料供給装置22等を制御して、エンジン回転速度Neを規定回転速度にする。このように、ステップS9において、運転者によるアクセルペダル51の操作が無視されて、エンジン回転速度Neは、規定回転速度にされる。
ステップS10において、制御部10は、「タッチ点ストローク学習制御」を実行する。「タッチ点ストローク学習制御」については、図6に示すフローチャートを用いて説明する。「タッチ点ストローク学習制御」が開始すると、ステップS101において、制御部10は、クラッチアクチュエータ38に指令を出力して、完全に切断されている自動クラッチ3のクラッチストロークStcを徐々に減少させて、自動クラッチ3を徐々に係合させる。ステップS101が終了すると、プログラムはステップS102に進む。
ステップS102において、制御部10は、入力軸回転速度センサ43からの検出結果に基づいて、入力軸回転速度Niが連れ回り点検出回転速度(例えば、50r.p.m)以上であり、入力軸41が回転を開始したと判断した場合には(ステップS102:YES)、連れ回り点P1を検出したと判断して、プログラムをステップS103に進める。一方で、制御部10は、入力軸回転速度Niが連れ回り点検出回転速度未満であり、入力軸41が回転を開始していないと判断した場合には(ステップS102:NO)、ステップS102の処理を繰り返す。
ステップS103において、制御部10は、ステップS102において連れ回り点P1を検出した時のクラッチストロークStcに対して、所定値だけ補正(減算)した点をタッチ点ストロークStctとして検出して記憶する。
ステップS104において、制御部10は、クラッチアクチュエータ38に指令を出力して、自動クラッチ3を切断する。
図4に戻って、説明する。
ステップS11において、制御部10は、下式(1)に基づいて、タッチ点ストロークStctを、自動クラッチ3の通常の制御に用いられる制御用タッチ点ストロークStccを補正する。
Stcc=Stcc+(Stct−Stcc)×α…(1)
Stcc:制御用タッチ点ストローク
Stct:検出されたタッチ点ストローク
α:反映率
なお、反映率αは0よりも大きく1よりも小さい値(例えば0.1)である。
なお、制御用タッチ点ストロークStccが補正されると、制御部10は、当該補正された制御用タッチ点ストロークStccに基づいて、図2に示す「クラッチトルクマップ」を補正する。
(本実施形態の効果)
上述の説明から明らかなように、制御部10(タッチ点変化判断部)は、タッチ点Ptに影響を与える変化が自動クラッチ3に生じ、タッチ点Ptの学習が必要であると判断すると(図5のステップS22、S23:YES)、タッチ点学習実施フラグをONにして(ステップS28)、強制タッチ点実施フラグをONにする(ステップS34)。そして、制御部10(強制タッチ点学習実行部)は、強制タッチ点実施フラグがONである場合に(図4のステップS5:YES)、変速機4を変速段が形成されていないニュートラルを維持する(図3のT3〜T7、図4のステップS8)。そして、制御部10(タッチ点検出部)は、タッチ点ストロークStctを検出する(図3のT6、図6のステップS103)。これにより、タッチ点Ptに影響を与える変化が自動クラッチ3に生じた場合に、強制的にタッチ点ストロークStctが検出される。このため、タッチ点ストロークStctの学習頻度が増加し、早急に制御用タッチ点ストロークStccが実際のタッチ点ストロークStctに補正される。
制御部10(タッチ点補正部)は、図6のステップS103において検出されたタッチ点ストロークStctに基づいて、自動クラッチ3の通常の制御に用いられるタッチ点ストロークである制御用タッチ点ストロークStccを補正する(図4のステップS11)。これにより、制御用タッチ点ストロークStccの実際のタッチ点ストロークStctからの乖離に起因する、車両100の発進時や変速機4の変速時における車両100のショックの発生が改善する。また、車両100の発進の遅れや、変速機4の変速完了後における車両100のドライビリティーの悪化が改善する。更に、自動クラッチ3の半クラッチ時において、自動クラッチ3が過剰にスリップすることが防止されるため、自動クラッチ3の寿命低下を抑えることができる。
制御部10(タッチ点補正部)は、図4のステップS11において、上式(1)を用いて、図6のステップS103において検出された検出されたタッチ点ストロークStctと制御用タッチ点ストロークStccとの差に、0よりも大きく1よりも小さい値の反映率αを乗算させた値に基づいて、制御用タッチ点ストロークStccを補正する。これにより、タッチ点ストロークStctを検出するためのセンサ38c、43の検出誤差や、センサ38c、43の検出結果にノイズが混入することに起因して、制御用タッチ点ストロークStccが誤検出された場合に、誤検出された制御用タッチ点ストロークStccによる制御用タッチ点ストロークStccへの悪影響を抑制することができる。
制御部10(強制タッチ点学習実行部)は、車両が停車状態であると判断した場合において(図4のステップS4:YES)、運転者の発進意思が検出された場合であっても、「タッチ点ストローク学習制御」によって、制御用タッチ点ストロークStccの補正を実行する(図4のステップS11)。これにより、車両100の停車時に、運転者の発進意思が検出された場合であっても、強制的にタッチ点ストロークStctが学習されて、制御用タッチ点ストロークStccが補正されるので、タッチ点ストロークStctの学習頻度が増加し、早急に制御用タッチ点ストロークStccが実際のタッチ点ストロークStctに補正される。
制御部10(強制タッチ点学習実行部)は、出力軸回転速度センサ44(停車状態検出部)からの検出結果に基づいて、車両100が停車状態であると判断した場合において(図4のステップS4:YES)、アクセルセンサ52及びシフトセンサ56(発進意思検出部)によって運転者の発進意思検出されない場合に(図4のステップS6及びS7:YES)、ステップS10において「タッチ点ストローク学習制御」を繰り返し実行することにより、ステップS11の制御用タッチ点ストロークStccの補正を繰り返し実行する。これにより、制御用タッチ点ストロークStccの補正の頻度が多くなり、早急に制御用タッチ点ストロークStccが実際のタッチ点ストロークStctに補正される。
制御部10(強制タッチ点実行部)は、エンジン2が始動した時点から停止した時点までの間において、「タッチ点ストローク学習制御」の実行(図4のステップS10)によるタッチ点ストロークStctの検出及び制御用タッチ点ストロークStccの補正(図4のステップS11)を、規定回数未満に限定する(図5のステップS33:NO)。これにより、強制的に「タッチ点ストローク学習制御」が規定回数以上実行されることに起因する、車両100の発進の遅れを抑制することができる。このため、車両100の発進の遅れに起因する運転者の違和感を抑制することができる。
タッチ点学習実施必要フラグがONとなってから、図6に示す「タッチ点ストローク学習制御」が停止規定実行回数以上である場合には(図5のステップS25:YES)、これ以上「タッチ点ストローク学習制御」が実行されたとしても、制御用タッチ点ストロークStccが実際のタッチ点ストロークStctに収束しない。そこで、タッチ点学習実施必要フラグがONとなってから、図6に示す「タッチ点ストローク学習制御」の実行回数が停止規定実行回数以上となった場合には(図5のステップS25:YES)、制御部10(強制タッチ点学習実行部)は、タッチ点学習実施必要フラグをOFFとして(ステップS29)、タッチ点ストロークStctの検出(図6のステップS103)及び制御用タッチ点ストロークStccの補正(図4のステップS11)を停止する。このため、制御用タッチ点ストロークStccが実際のタッチ点ストロークStctに収束しないにも関わらず、無駄にタッチ点ストロークStctの検出及び制御用タッチ点ストロークStccの補正が実行されることが防止される。
制御部10(強制タッチ点学習実行部)は、検出されたタッチ点ストロークStctと、制御用タッチ点ストロークStccとの差が、停止規定ストローク未満である場合に(図5のステップS26:YES)、ステップS29において、タッチ点学習実施必要フラグをOFFにすることにより、制御用タッチ点ストロークStccの補正(図4のステップS11)を停止させる。これにより、検出されたタッチ点ストロークStctと、制御用タッチ点ストロークStccとの差が、停止規定ストローク未満であり、十分に制御用タッチ点ストロークStccが補正された場合において、無駄に「タッチ点ストローク学習制御」が実行されることに起因する車両100の発進の遅れを防止することができる。
制御部10(強制タッチ点学習実行部)は、図6に示す「タッチ点ストローク学習制御」によって検出されたタッチ点ストロークStctと、制御用タッチ点ストロークStccとの差が実施規定ストローク以上である場合において(図5のステップS24:YES)、運転者の発進意思が検出されて車両100が発進した後に、車両100の停車が検出された場合に(図4のステップS4:YES)、制御用タッチ点ストロークStccの補正を実行させる(ステップS11)。これにより、図6に示す「タッチ点ストローク学習制御」によって検出されたタッチ点ストロークStctと、制御用タッチ点ストロークStccとの差が実施規定ストローク以上であり、制御用タッチ点ストロークStccの補正が不完全である場合に、車両100が停車した際に(図4のステップS4:YES)、再び制御用タッチ点ストロークStccの補正が実行される(ステップS11)。このため、制御用タッチ点ストロークStccの補正の機会が確保され、早急に制御用タッチ点ストロークStccが実際のタッチ点ストロークStctに補正される。
エンジン回転速度Neが変動すると、タッチ点ストロークStctを検出するセンサ38c、43に振動が付与され、クラッチストロークStcがタッチ点Ptに達していないにも関わらず、タッチ点ストロークStctが誤検出される可能性が有る。そこで、本実施形態では、「タッチ点ストローク学習制御」が実行される場合には、アクセルペダル51によるエンジントルクTeの操作を停止させて、エンジン回転速度Neを規定回転速度(本実施形態ではアイドリング回転速度)にしたうえで(図4のステップS9)、タッチ点ストロークStctの検出を実行させる。これにより、タッチ点ストロークStctの検出時において、エンジン回転速度Neが変動することに起因するタッチ点ストロークStctの誤検出の発生が防止される。
車両100が走行している場合に「タッチ点ストローク学習制御」が実行されると、変速機4がニュートラルであったとしても、回転している出力軸42によって、入力軸41が回転したり、タッチ点ストロークStctを検出するセンサ38c、43に振動が付与されたりして、クラッチストロークStcがタッチ点Ptに達していないにも関わらず、タッチ点ストロークStctが誤検出される可能性が有る。そこで、本実施形態では、車両100の停車中に限り、「タッチ点ストローク学習制御」が実行されることにより、上記したタッチ点ストロークStctが誤検出を防止している。
(別の実施形態)
強制的にタッチ点ストロークStctを学習する際に、シフトレバー55をニュートラル位置に固定させる実施形態であっても差し支え無い。この実施形態では、車両用駆動装置1は、シフトレバー55を固定する固定機構58を有する。この実施形態の「タッチ点学習制御」について、図7に示すフローチャートを用いて、上述した図4に示す「タッチ点学習制御」と異なる点について説明する。ステップS1が終了すると、ステップS2において、制御部10は、シフトセンサ56からの検出結果に基づいて、シフトレバー55が、ニュートラル位置であると判断した場合には(ステップS2:YES)、プログラムをステップS3に進める。一方で、制御部10は、シフトレバー55が、ニュートラル位置でないと判断した場合には(ステップS2:NO)、ステップS2の処理を繰り返す。
強制タッチ点学習実施フラグがONである場合には(ステップS5:YES)、ステップS8において、制御部10は、固定機構58に指令を出力して、シフトレバー55をニュートラル位置に固定する。
このように、制御部10(強制タッチ点学習実行部)は、強制タッチ点実施フラグがONである場合に(図7のステップS5:YES)、固定機構58によってシフトレバー55がニュートラル位置に固定して、変速機4を変速段が形成されていないニュートラルに維持し(図3のT3〜T7、図7のステップS8)、タッチ点ストロークStctを検出する(図3のT6、図6のステップS103)。これにより、タッチ点Ptに影響を与える変化が自動クラッチ3に生じた場合に、強制的にタッチ点ストロークStctが検出される。このため、タッチ点ストロークStctの学習頻度が増加し、早急に制御用タッチ点ストロークStccが実際のタッチ点ストロークStctに補正される。シフトレバー55がドライブ位置(走行レンジ)に位置している場合に、強制タッチ点学習が実行されると、制御部10によって変速機4が一時的にニュートラルとされるため、運転者がアクセルペダル51を踏んだ時に、シフトレバー55がドライブ位置、つまり、車両100が発進できる位置にあるにも関わらず、車両100が発進しないので、運転者は違和感を覚える。一方で、上記実施形態では、強制タッチ点学習の実行時には、シフトレバー55自体がニュートラル位置、つまり、車両100が発進できない位置に固定されるので、運転者がアクセルペダル55を踏んで、強制タッチ点学習の実行によって、車両100が発進しなくても、運転者は違和感を覚えない。
以上説明した実施形態では、ステップS11において、上式(1)の反映率αが一定である。しかし、「強制タッチ点学習制御」において、一停車中に、タッチ点ストロークStctが規定回数(例えば3回)以上検出された場合に、反映率αを増加させて、制御用タッチ点ストロークStccを補正する実施形態であっても差し支え無い。この実施形態では、反映率αが増加されることにより、より早急に制御用タッチ点ストロークStccが実際のタッチ点ストロークStctに補正される。なお、反映率αを増加させたとしても、タッチ点ストロークStctが規定回数よりも少ない回数だけ検出された場合と比較して、タッチ点ストロークStctの誤検出による影響が少ない。
また、「タッチ点ストローク学習制御」において補正された前後の制御用タッチ点ストロークStccが、所定ストロークよりも大きい場合に、反映率αを増加させて、制御用タッチ点ストロークStccを補正する実施形態であっても差し支え無い。この実施形態では、補正された前後の制御用タッチ点ストロークStccが、所定ストロークよりも大きく、制御用タッチ点ストロークStccが実際にタッチ点ストロークStctと大きく乖離している場合に、より早急に制御用タッチ点ストロークStccが実際のタッチ点ストロークStctに補正される。
以上説明した実施形態では、変速機4は、オートメイテッド・マニュアルトランスミッション(AMT)である。しかし、変速機4は、自動クラッチ3を備える車両100であれば、シフトレバー固定機構を備えた手動変速機や、デュアルクラッチ・トランスミッション(DCT)であっても差し支え無い。変速機4がデュアルクラッチ・トランスミッションである実施形態では、制御部10は、自動クラッチ3であるデュアルクラッチのタッチ点ストロークStctの検出及び制御用タッチ点ストロークStccの補正を実行する。
以上説明した実施形態では、車両100が停車状態であるか否かを検出する停車状態検出部は、出力軸回転速度センサ44である。しかし、上記停車状態検出部が、駆動輪18L、18Rの回転速度を検出する駆動輪回転速度検出センサであっても差し支え無い。
(付記項)
本実施形態の車両用駆動装置1は、以下のように構成されている。
つまり、車両用駆動装置1は、
前記自動クラッチの温度を検出する自動クラッチ温度検出部を有し、
前記タッチ点変化判断部は、前記自動クラッチ温度検出部によって検出された前記自動クラッチの温度に基づいて、前記タッチ点に影響を与える変化が前記自動クラッチに生じたが否かを判断する。
また、車両用駆動装置1は、
前記自動クラッチの仕事量を検出する自動クラッチ仕事量検出部を有し、
前記タッチ点変化判断部は、前記自動クラッチ仕事量検出部によって検出された前記自動クラッチの仕事量に基づいて、前記タッチ点に影響を与える変化が前記自動クラッチに生じたか否かを判断する。
また、車両用駆動装置1は、
前記車両が停車状態であるか否かを検出する停車状態検出部と、
運転者の発進意思を検出する発進意思検出部と、
前記停車状態検出部が、前記車両が停車状態であることを検出し、且つ、前記発進意思検出部が、運転者の発進意思を検出していない場合に、前記タッチ点検出部による前記タッチ点ストロークの検出を実行させ、検出された前記タッチ点ストロークに基づいて、前記自動クラッチの制御に用いられる制御用タッチ点ストロークを補正する通常タッチ点学習実行部を有し、
前記タッチ点変化判断部は、前記通常タッチ点学習実行部によって補正された前後の前記制御用タッチ点ストロークが、規定ストローク以上であると判断した場合に、前記タッチ点に影響を与える変化が前記自動クラッチに生じたと判断する。
また、車両用駆動装置1は、
前記エンジンが前記駆動軸に出力するエンジントルクを可変に操作するエンジントルク操作部材を有し、
前記強制タッチ点学習実行部は、前記エンジントルク操作部材による前記エンジントルクの操作を停止させて、前記エンジンの回転速度を規定回転速度にしたうえで、タッチ点検出部によるタッチ点ストロークの検出を実行させる。
1…車両用駆動装置、2…エンジン、3…自動クラッチ、4…変速機、10…制御部(タッチ点検出部、タッチ点変化判断部、強制タッチ点学習実行部、タッチ点補正部、発進意思検出部、自動クラッチ仕事量検出部)、21…駆動軸、24…エンジン回転速度センサ(自動クラッチ温度検出部、自動クラッチ仕事量検出部)、31…フライホイール(入力部材)、32…クラッチディスク(出力部材)、33…クラッチカバー(入力部材)、35…プレシャープレート(入力部材)、38…クラッチアクチュエータ、38c…クラッチストロークセンサ(クラッチストローク検出部、自動クラッチ温度検出部、自動クラッチ仕事量検出部)、41…入力軸、42…出力軸、43…入力軸回転速度センサ(入力軸回転速度検出部、自動クラッチ温度検出部、自動クラッチ仕事量検出部)、44…出力軸回転速度センサ(停車状態検出部)、51…アクセルペダル(エンジントルク操作部材)、55…シフトレバー、58…シフトレバー固定機構

Claims (10)

  1. エンジンの駆動軸から出力されたエンジントルクが入力される入力軸と、車両の駆動輪に回転連結された出力軸とを備え、前記入力軸の回転速度を前記出力軸の回転速度で除した変速比が異なる複数の変速段を形成する変速機と、
    前記入力軸の回転速度を検出する入力軸回転速度検出部と、
    前記駆動軸に回転連結された入力部材と、前記入力軸に回転連結された出力部材と、前記入力部材から前記出力部材に伝達されるトルクであるクラッチトルクを可変にするクラッチアクチュエータと、を備えた自動クラッチと、
    前記クラッチアクチュエータのストロークであるクラッチストロークを検出するクラッチストローク検出部と、
    前記エンジンが回転し、前記変速機において前記変速段が形成されていないニュートラルにおいて、前記クラッチアクチュエータを制御することにより、切断されている前記自動クラッチを徐々に係合させて、前記入力軸回転速度検出部によって検出された前記入力軸の回転速度及び前記クラッチストローク検出部によって検出された前記クラッチストロークに基づいて、前記自動クラッチが係合を開始するタッチ点に対応する前記クラッチストロークであるタッチ点ストロークを検出するタッチ点検出部と、
    前記自動クラッチの前記タッチ点に影響を与える変化が前記自動クラッチに生じたか否かを判断するタッチ点変化判断部と、
    前記タッチ点変化判断部が、前記タッチ点に影響を与える変化が前記自動クラッチに生じたと判断した場合に、前記変速機を前記ニュートラルとして、前記タッチ点検出部による前記タッチ点ストロークの検出を実行させる強制タッチ点学習実行部と、を有する車両用駆動装置。
  2. 前記タッチ点検出部によって検出された前記タッチ点ストロークに基づいて、前記自動クラッチの通常の制御に用いられる前記タッチ点ストロークである制御用タッチ点ストロークを補正するタッチ点補正部を有する請求項1に記載の車両用駆動装置。
  3. 前記タッチ点補正部は、前記タッチ点検出部によって検出された前記タッチ点ストロークと前記制御用タッチ点ストロークとの差に、0よりも大きく1よりも小さい値の反映率を乗算させた値に基づいて、前記制御用タッチ点ストロークを補正する請求項2に記載の車両用駆動装置。
  4. 前記車両が停車状態であるか否かを検出する停車状態検出部と、
    運転者の発進意思を検出する発進意思検出部と、を有し、
    前記強制タッチ点学習実行部は、前記停車状態検出部からの検出結果に基づいて、前記車両が停車状態であると判断した場合において、前記発進意思検出部によって前記運転者の発進意思が検出された場合であっても、前記タッチ点検出部による前記タッチ点ストロークの検出を実行させるとともに、前記タッチ点補正部による前記制御用タッチ点ストロークの補正を実行させる請求項2又は請求項3に記載の車両用駆動装置。
  5. 前記強制タッチ点学習実行部は、前記停車状態検出部からの検出結果に基づいて、前記車両が停車状態であると判断した場合において、前記発進意思検出部によって前記運転者の発進意思が検出されない場合に、前記タッチ点補正部による前記制御用タッチ点ストロークの補正を繰り返し実行させる請求項4に記載の車両用駆動装置。
  6. 前記強制タッチ点学習実行部は、前記エンジンが始動した時点から停止した時点までの間において、前記タッチ点検出部による前記タッチ点ストロークの検出及び前記タッチ点補正部による前記制御用タッチ点ストロークの補正を規定回数未満に限定する請求項2〜請求項5のいずれか一項に記載の車両用駆動装置。
  7. 前記強制タッチ点学習実行部は、前記タッチ点検出部によって検出された前記タッチ点ストロークと、前記制御用タッチ点ストロークとの差が、停止規定ストローク未満である場合に、前記タッチ点補正部による前記制御用タッチ点ストロークの補正を停止させる請求項6に記載の車両用駆動装置。
  8. 運転者の発進意思を検出する発進意思検出部を有し、
    前記強制タッチ点学習実行部は、前記タッチ点検出部によって検出された前記タッチ点ストロークと、前記制御用タッチ点ストロークとの差が実施規定ストローク以上である場合において、前記発進意思検出部によって前記運転者の発進意思が検出されて車両が発進した後に、前記停車状態検出部によって前記車両の停車が検出された場合に、前記タッチ点補正部による前記制御用タッチ点ストロークの補正を実行させる請求項7に記載の車両用駆動装置。
  9. 前記エンジンが前記駆動軸に出力するエンジントルクを可変に操作するエンジントルク操作部材を有し、
    前記強制タッチ点学習実行部は、前記エンジントルク操作部材による前記エンジントルクの操作を停止させて、前記エンジンの回転速度を規定回転速度にする請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の車両用駆動装置。
  10. 前記変速機のシフトレンジを変更するためのシフトレバーと、
    前記シフトレバーの位置を固定するシフトレバー固定機構と、を有し、
    前記強制タッチ点学習実行部は、前記タッチ点に影響を与える変化が前記自動クラッチに生じたと判断した場合に、前記シフトレバー固定機構によって、前記シフトレバーを、前記変速機において前記ニュートラルが形成される位置に固定して、前記変速機を前記ニュートラとして、前記タッチ点検出部による前記タッチ点ストロークの検出を実行させる請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の車両用駆動装置。
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