JP2020193670A - 車両用制御装置及び車両用制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】運転者の操作に寄らず、車両の挙動に応じたクラッチ係合位置学習装置を提供すること。【解決手段】本発明に係るクラッチ係合位置学習装置は、車両の停車状態を判定する停車判定部と、停車状態が判定された際の車両の第1加速度と、停車状態を判定した後の車両の第2加速度との差が所定の加速度閾値を超えた際の前記車両のクラッチ位置を記憶する記憶部と、記憶部により記憶されたクラッチ位置をクラッチ係合位置として更新するクラッチ係合位置更新部と、を備える。【選択図】図3
Description
本発明は、車両用制御装置と、車両用制御方法に関するものである。
車両を停車させた状態でブレーキペダルが解放されたとき、制動力が保持されるブレーキホールド機能を備える車両がある。このような車両は、ブレーキホールド機能が作動している場合に、踏み込み操作されているクラッチペダルが半クラッチ位置またはクラッチ係合位置まで戻り動作したときにブレーキホールド機能が停止され、ブレーキがリリースされるように構成される。
特許文献1には、半クラッチ位置学習方法が開示されている。特許文献1に記載される半クラッチ位置学習方法は、運転者のクラッチペダル操作により、クラッチストローク速度が所定の規定時間よりも長く所定の閾値以下に維持された場合に、ストローク速度が所定の閾値以下に維持されている間のストローク位置に基づいて更新位置を設定し、半クラッチ位置を前記更新位置に更新することとしている。このような方法に基づき、クラッチ装置が半クラッチ状態であれば、ブレーキホールドが解除されて制動力が解消しても動力源から駆動輪に伝達される動力が小さいため、車両に生じる衝撃を小さくすることができる(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、半クラッチ位置学習方法が開示されている。特許文献1に記載される半クラッチ位置学習方法は、運転者のクラッチペダル操作により、クラッチストローク速度が所定の規定時間よりも長く所定の閾値以下に維持された場合に、ストローク速度が所定の閾値以下に維持されている間のストローク位置に基づいて更新位置を設定し、半クラッチ位置を前記更新位置に更新することとしている。このような方法に基づき、クラッチ装置が半クラッチ状態であれば、ブレーキホールドが解除されて制動力が解消しても動力源から駆動輪に伝達される動力が小さいため、車両に生じる衝撃を小さくすることができる(例えば、特許文献1参照)。
しかし、クラッチストローク速度は運転者個々の操作に依存するため、更新する前の半クラッチ位置と学習した半クラッチ位置に大きな差が生じる場合は、学習した半クラッチ位置を真の半クラッチ位置として更新することができない。
本発明は、上記のような課題を背景としてなされたものであり、クラッチが係合した時の車両の挙動、特に車両加速度を考慮することによって、クラッチの係合位置を更新するクラッチ係合位置学習装置、およびその方法を提供することを目的としている。
本発明に係るクラッチ係合位置学習装置は、車両の停車状態を判定する停車判定部と、前記停車状態が判定された際の前記車両の第1加速度と、前記停車状態を判定した後の前記車両の第2加速度との差が所定の加速度閾値を超えた際の前記車両のクラッチ位置を記憶する記憶部と、前記記憶部により記憶されたクラッチ位置をクラッチ係合位置として更新するクラッチ係合位置更新部と、を備える。
本発明に係るクラッチ係合位置学習方法は、車両の停車状態を判定する判定ステップと、前記停車状態が判定された際の前記車両の第1加速度と前記停車状態を判定した後の前記車両の第2加速度との差が所定の加速度閾値を超えた際の前記車両のクラッチ位置を記憶するクラッチ位置記憶ステップと、前記クラッチ位置記憶ステップにより記憶されたクラッチ位置をクラッチ係合位置として更新するクラッチ係合位置更新ステップと、を有する。
本発明に係る制御装置及び制御方法では、クラッチが係合した際の車両の挙動に応じて、クラッチ係合位置が評価される。クラッチの係合位置が、運転者の操作に依存しない、車両の挙動、特に車両の加速度に依存して評価されるので、信頼性の高いクラッチ係合位置の更新が可能となる。
以下、本発明に係る制御装置及び制御方法について、図面を用いて説明する。以下で説明する構成、動作等は、一例であり、本発明に係る制御装置及び制御方法は、そのような構成、動作等である場合に限定されない。
また、各図において、詳細部分の図示が適宜簡略化又は省略されている。また、重複する説明が、適宜簡略化又は省略されている。
また、各図において、詳細部分の図示が適宜簡略化又は省略されている。また、重複する説明が、適宜簡略化又は省略されている。
図1は、本実施の形態に係る駆動制御装置5を含む駆動制御システム60と、ブレーキ制御装置10を含むブレーキ制御システム50と、を有する車両制御システム100の概要構成図である。図2は、本実施の形態に係るブレーキ制御システム50の概要構成図である。尚、駆動制御装置5とブレーキ制御装置10は、車内LANシステムを介して接続されており、相互間のデータの送受信が可能となっている。
駆動制御システム60は、例えば自動車、トラック及び自動二輪車等の車両に搭載される駆動制御装置5を備えている。本実施の形態では、車両が自動四輪車である場合を一例に説明する。車両は、例えば、トランスミッション装置3に接続されるプロペラシャフト4Aと、プロペラシャフト4Aから回転力が伝達されるドライブシャフト4Bと、ドライブシャフト4Bに接続されている車輪4Cとを備えている。
駆動制御システム60は、動力を発生するエンジン装置1と、エンジン装置1で発生した動力をトランスミッション装置3に伝達する状態(接続状態)と伝達しない状態(遮断状態)との切り替えをするクラッチ2と、複数のギアを含むトランスミッション装置3とを備えている。
駆動制御システム60は、例えば自動車、トラック及び自動二輪車等の車両に搭載される駆動制御装置5を備えている。本実施の形態では、車両が自動四輪車である場合を一例に説明する。車両は、例えば、トランスミッション装置3に接続されるプロペラシャフト4Aと、プロペラシャフト4Aから回転力が伝達されるドライブシャフト4Bと、ドライブシャフト4Bに接続されている車輪4Cとを備えている。
駆動制御システム60は、動力を発生するエンジン装置1と、エンジン装置1で発生した動力をトランスミッション装置3に伝達する状態(接続状態)と伝達しない状態(遮断状態)との切り替えをするクラッチ2と、複数のギアを含むトランスミッション装置3とを備えている。
エンジン装置1は、例えば、燃料点火装置、燃料噴射弁及びスロットルバルブ等(図示せず)といったエンジン装置1を動かす構成を備えている。クラッチアクチュエータ(図示せず)の動作が制御されることでクラッチ装置2の接続と遮断との切り替えが制御される。シフトアクチュエータ(図示せず)の動作が制御されることでトランスミッション装置3の変速が制御される。ポンプ44aや電磁制御弁34a、36a、54aa、58aa等のアクチュエータ10aが動作することで、車輪4Cに設けられたホイールシリンダ38aの液圧が制御される。
車両制御システム100は、運転者等が操作する操作部OPを備えている。操作部OPは、トランスミッション装置3の変速を行う際に操作するシフトチェンジレバー6と、クラッチ装置2の接続及び遮断を切り替える際に操作するクラッチペダル7と、エンジン装置1を駆動する際に操作するアクセルペダル8と、車両にブレーキ力を発生させる際に操作するブレーキペダル9とを含む。
シフトチェンジレバー6は、運転者が車両の走行ギアを手動で選択するマニュアルシフト装置である。シフトチェンジレバー6にはシフトセンサSE1が備わっている。シフトセンサSE1は、運転者の操作によってシフトチェンジレバー6で選択される走行ギアを示す信号(シフト信号Ss)を駆動制御装置5に入力する。駆動制御装置5はシフト信号Ssに基づいてシフトチェンジレバー6で選択された走行ギアを取得する。
クラッチペダル7には、クラッチペダルセンサSE2が備わっている。クラッチペダルセンサSE2は、運転者の操作によって決定されるクラッチペダル踏み込み量を示す信号を駆動制御装置5に入力する。駆動制御装置5はクラッチペダルセンサSE2の信号に基づいて、クラッチの係合状態を制御する。エンジン装置1が出力する動力はクラッチ装置2に入力され、クラッチ装置2が係合状態のときに車輪4Cに伝達される。そして、クラッチペダル7が踏み込み操作されてクラッチ板の係合が解除されるとエンジン装置1から車輪4Cへの動力の伝達が遮断される。クラッチ装置2にはクラッチ位置センサSE9が備わっている。クラッチ位置センサSE9は駆動制御装置5に接続されており、クラッチ板の位置を示す信号を駆動制御装置5に入力する。尚、本発明における「クラッチ位置」は、クラッチペダルセンサSE2が示す信号によって入手可能であるとともに、クラッチ位置センサSE9が示す信号によっても入手可能である。
駆動制御装置5は、クラッチペダル7が初期位置にあるときにクラッチが係合した係合状態になる。また、駆動制御装置5は、クラッチペダル7が最終位置まで踏み込み操作されたときにクラッチの係合が解除される。エンジン装置1が出力する動力は駆動制御装置5に入力され、クラッチが係合状態のときに動力が車輪4Cに伝達される。そして、クラッチペダル7が踏み込み操作されてクラッチの係合が解除されるとエンジン装置1から車輪4Cへの動力の伝達が遮断される。
アクセルペダル8には、アクセルペダルセンサSE3が備わっている。アクセルペダルセンサSE3は、運転者の操作によって決定されるアクセルペダル踏み込み量を示す信号を駆動制御装置5に入力する。駆動制御装置5はアクセルペダルセンサSE3の信号に基づいて、エンジンの回転数およびエンジントルクを制御する。エンジン装置1にはエンジンの回転数を検出するエンジン回転数センサSE7、およびエンジントルクを検出するエンジントルクセンサSE8が備わっている。エンジン回転数センサSE7が出力する信号(信号Sp)、およびエンジントルクセンサSE8が出力する信号(信号Tr)は駆動制御装置5に入力される。駆動制御装置5は信号Spおよび信号Trに基づいて、エンジン装置1からクラッチに入力される動力を取得する。
ブレーキペダル9には、ブレーキペダルセンサSE4が備わっている。ブレーキペダルセンサSE4は、運転者の操作によって決定されるブレーキペダル踏み込み量を示す信号をブレーキ制御装置10に入力する。ブレーキ制御装置10はブレーキペダルセンサの信号に基づいて、ホイールシリンダへのブレーキ圧力を制御する。尚、ブレーキペダルセンサSE4に代えて、図2に示す圧力センサ24、26aからの信号に基づいてホイールシリンダへのブレーキ圧力を制御するようにしても良い。車輪4Cには車輪速センサSE6が備わっている。車輪速センサSE6は車輪の回転速度を検出するセンサである。車輪速センサSE6が出力する信号(車輪速信号Sw)はブレーキ制御装置10に入力される。ブレーキ制御装置10は、車輪速センサSE6から入力される車輪速信号Swに基づいて車輪速Vcを算出する。さらにブレーキ制御装置10は、車輪速Vcに基づいて車両の車速(車体速V1)を算出する。
また車両には、車両の加速度を検出する加速度センサSE5が備わっている。加速度センサSE5が出力する車両の加速度を示す信号(Ax)は駆動制御装置5に入力される。尚、加速度センサに代えて、車両の加速度を車輪速センサSE6の信号に基づき周知の方法によって算出しても良い。
尚、駆動制御装置5およびブレーキ制御装置10に入力される各種センサ信号は、車内LANシステムを介して他方の制御装置に入力されるように構成されてもよい。
<ブレーキ制御システムの構成説明>
図2に示したブレーキ制御システム50は、四輪車用のブレーキシステムの液圧回路のうち、1車輪へのブレーキ系統のみを示した図である。図2においては、ブレーキ制御システム50は、倍力装置を用いずに運転者によるブレーキペダルの踏力を増幅してホイールシリンダに伝達するブレーキシステムに適用されている。ただし、ブレーキシステムは、倍力装置を用いる例であってもよい。
図2に示したブレーキ制御システム50は、四輪車用のブレーキシステムの液圧回路のうち、1車輪へのブレーキ系統のみを示した図である。図2においては、ブレーキ制御システム50は、倍力装置を用いずに運転者によるブレーキペダルの踏力を増幅してホイールシリンダに伝達するブレーキシステムに適用されている。ただし、ブレーキシステムは、倍力装置を用いる例であってもよい。
ブレーキ制御システム50は、第1から第4の4つの液圧回路を有する。第2から第4の液圧回路は第1の液圧回路と同様の構成を有するため、図2から省略されている。四輪それぞれの車輪のホイールシリンダには第1から第4の液圧回路を介して、マスタシリンダ39からブレーキ液が供給される。
第1の液圧回路28は、モータ96により駆動されるポンプ44aを備えている。また、第1の液圧回路28は、アキュムレータ71a及びダンパ73aを備えている。
ポンプ44aは、モータ96により駆動されてブレーキ液を吐出する。モータ96の駆動は、ブレーキ制御装置10により制御される。
マスタシリンダ39に連通する管路には、第1の圧力センサ24が設けられている。第1の圧力センサ24は、マスタシリンダ39の内圧を検出する。
車輪の液圧ブレーキ22aのホイールシリンダ38aに連通する管路には、第2の圧力センサ26aが設けられている。第2の圧力センサ26aは、ホイールシリンダ38aの内圧を検出する。
第1の液圧回路28は、複数の電磁制御弁を備えている。複数の電磁制御弁は、常閉型でリニア制御可能な回路制御弁36aと、常閉型でオンオフ制御される吸入制御弁34aと、常開型でリニア制御可能な増圧弁58aaと、常閉型でオンオフ制御される減圧弁54aaを含む。
回路制御弁36aは、マスタシリンダ39とポンプ44aの吐出側とを結ぶ流路33aに配置されている。回路制御弁36aは、リニア制御可能になっており、マスタシリンダ39と増圧弁58aaとの間の流路面積を連続的に調整する。
吸入制御弁34aは、マスタシリンダ39とポンプ44aの吸入側とを結ぶ流路31aに配置されている。吸入制御弁34aは、マスタシリンダ39とポンプ44aの吸入側との間を連通又は遮断する。
増圧弁58aaは、回路制御弁36aとホイールシリンダ38aとを結ぶ流路51aaに配置されている。増圧弁58aaは、リニア制御可能になっており、マスタシリンダ39及び回路制御弁36a側から車輪の液圧ブレーキ22aのホイールシリンダ38a側への作動油の流量を連続的に調整する。
減圧弁54aaは、ポンプ44aの吸入側とホイールシリンダ38aとを結ぶ流路53aaに配置されている。減圧弁54aaは、ポンプ44aの吸入側とホイールシリンダ38aとの間を連通又は遮断する。減圧弁54aaは、開弁状態で車輪の液圧ブレーキ22aのホイールシリンダ38aに供給された作動油をアキュムレータ71aに供給することにより減圧する。減圧弁54aaの開閉を断続的に繰り返すことにより、ホイールシリンダ38aからアキュムレータ71aに流れる作動油の流量を調節することができる。
ブレーキ制御装置10は、ブレーキペダル9の操作量を測定するブレーキペダルセンサSE4、車輪速センサSE6、圧力センサ24、26aからそれぞれの物理量に係る信号を受信し、その信号に基づいて、ブレーキ制御装置10が電磁制御弁、およびポンプを駆動するモータ96を制御し、ホイールシリンダ38aに油圧を供給して、車両を制動する制動力を発生させる。
<車両制御システム100の構成説明>
図3は、本実施の形態に係るクラッチ係合位置学習装置80の機能ブロック図である。図3を参照しつつ、クラッチ係合位置学習装置80の機能を実現する制御部の構成例について説明する。尚、クラッチ係合位置学習装置80は、駆動制御装置5内に配置されても良いし、ブレーキ制御装置10内に配置されても良い。また、駆動制御装置5やブレーキ制御装置10とは独立して別個の制御装置として構成されていても良い。またここで示すクラッチ係合位置学習装置と各種センサ群SEとの接続方法はあくまで一例であり、他の制御装置から車内LANを介して各種センサ信号を受信するようにしても良い。
図3は、本実施の形態に係るクラッチ係合位置学習装置80の機能ブロック図である。図3を参照しつつ、クラッチ係合位置学習装置80の機能を実現する制御部の構成例について説明する。尚、クラッチ係合位置学習装置80は、駆動制御装置5内に配置されても良いし、ブレーキ制御装置10内に配置されても良い。また、駆動制御装置5やブレーキ制御装置10とは独立して別個の制御装置として構成されていても良い。またここで示すクラッチ係合位置学習装置と各種センサ群SEとの接続方法はあくまで一例であり、他の制御装置から車内LANを介して各種センサ信号を受信するようにしても良い。
クラッチ係合位置学習装置80は、クラッチ係合位置学習制御を実行する電子制御ユニットを備える。
クラッチ係合位置学習装置80は、マイクロコンピュータ等からなる計算機である。この実施形態において、クラッチ係合位置学習装置80は、入出力部14、演算部16、及び記憶部18を有する。
クラッチ係合位置学習装置80は、マイクロコンピュータ等からなる計算機である。この実施形態において、クラッチ係合位置学習装置80は、入出力部14、演算部16、及び記憶部18を有する。
センサ群SEからの各信号は、入出力部14を介してクラッチ係合位置学習装置80に入力される。入出力部14は、入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する図示しないA/D変換回路を備える。
演算部16は、記憶部18に記憶されたプログラムを読み出して実行することで、計時部16a、停車判定部16b、クラッチ係合位置更新部16c、各種センサSEからの信号に基づいて車両の加速度、エンジントルク、エンジン回転数等の物理量を演算する車両物理量演算部16dの各機能を実現可能である。或いは、このプログラムは、図示しない無線通信装置(携帯電話機、スマートフォン等)を介して外部から供給されてもよい。
記憶部18は、デジタル信号に変換された各種センサからの検出データ、各種演算処理に供される一時データ等を記憶するRAM(Random Access Memory)、及び、実行プログラム、テーブル又はマップ等を記憶するROM(Read Only Memory)等で構成される。
クラッチ係合位置学習装置80は、複数のセンサと電気的に接続されるセンサ群SEを更に備える。記憶部18は、クラッチペダルセンサSE2またはクラッチ位置センサSE9から入力されるクラッチ位置情報、加速度センサSE5または車輪速センサSE6から演算されるから車両加速度情報、エンジン回転数センサSE7から入力されるエンジン回転数情報、およびエンジントルクセンサSE8から入力されるエンジントルク情報を記憶する。なお、センサの種類及び個数は図3の例に限定されず、種々の構成を採用できることは言うまでもない。尚、車速情報を提供する車輪速センサSE6は実施例においてブレーキ制御装置10に接続されているが、クラッチ係合位置学習装置80は、車内LANを介してブレーキ制御装置から車輪速センサSE6の計測値を取得できる。また、これに代えて、車輪速センサSE6はクラッチ係合位置学習装置80に接続され、ブレーキ制御装置10が車内LANを介して車輪速センサSE6の計測値を取得するようにしても良い。
また、クラッチペダルセンサSE2に変えて、クラッチ位置センサSE9の値を用いてクラッチ位置を演算しても良い。クラッチペダルセンサSE2をクラッチ位置センサSE9に代替することによって、クラッチペダル操作を運転者に課すマニュアル車両のみならず、オートマティック車両にも本発明を適用することが可能となる。
また記憶部18は、後述するクラッチ係合位置更新部16cによって演算されるクラッチ係合位置CEPを記憶する。
クラッチ位置情報およびクラッチ係合位置情報、入出力部14を介してブレーキ制御装置10へ入力される。ブレーキ制御装置10は入力されたクラッチ位置情報およびクラッチ係合位置情報に基づいて、車両のブレーキホールドを解除する。
<タイミングチャートの説明>
本実施形態のクラッチ係合位置学習装置80は、ブレーキホールド機能を解除するクラッチ係合位置CEPを学習する機能(クラッチ係合位置学習機能)を有する。図4を参照してクラッチ係合位置学習機能を説明する。
本実施形態のクラッチ係合位置学習装置80は、ブレーキホールド機能を解除するクラッチ係合位置CEPを学習する機能(クラッチ係合位置学習機能)を有する。図4を参照してクラッチ係合位置学習機能を説明する。
図4aは車体速の変化を示す図である。図4bはクラッチストローク位置を示す図である。図4cは車両の加速度を示す図である。
図4aの縦軸は車体速V1を示す。図4bの縦軸はクラッチストローク位置(StC)を示す。図4cの縦軸は車両加速度Axを示す。
なお、図4a〜図4cの横軸は時間経過(t)を示す。
図4aの縦軸は車体速V1を示す。図4bの縦軸はクラッチストローク位置(StC)を示す。図4cの縦軸は車両加速度Axを示す。
なお、図4a〜図4cの横軸は時間経過(t)を示す。
時刻t=t0において、車両は徐々に速度を減速し、t=t1‘において、車速が0となる(図4a)。
このとき、クラッチは車両が停止する時刻t=t1‘より前に係合が解除され、クラッチペダルが最終位置まで踏み込まれていることが一般的である(図4b)。また、このとき車両の加速度も徐々に減少し、t=t1‘より前に停車時の加速度(Ax_ss)に達する。このタイムチャートにおいては、車両が下り坂に停車する場合を想定しており、車両停車後も、所定の加速度が車両に働いている(図4c)。
このとき、クラッチは車両が停止する時刻t=t1‘より前に係合が解除され、クラッチペダルが最終位置まで踏み込まれていることが一般的である(図4b)。また、このとき車両の加速度も徐々に減少し、t=t1‘より前に停車時の加速度(Ax_ss)に達する。このタイムチャートにおいては、車両が下り坂に停車する場合を想定しており、車両停車後も、所定の加速度が車両に働いている(図4c)。
時刻t=t1において、車体速V1が「0」となった後、所定時間が経過してから車両が停車したと判定してブレーキホールド機能を作動する。これは、車両が停車後、所定時間内には車両が不安定な状態であることを考慮している。車両の車体速度が0となった後の車両の停車を認識するまでの時間は、車両の特性値としてあらかじめ設定されている。
図4a〜図4cにおいて、時刻t1は車両が停車した状態(車体速V1=0)であってブレーキホールド機能が作動している状態を表している。また、クラッチペダルは、最終位置まで踏み込み操作されている。
なお、クラッチ係合位置学習装置80によって、車両が停車していると判定された状態を含めて車両が停車した状態とする。
なお、クラッチ係合位置学習装置80によって、車両が停車していると判定された状態を含めて車両が停車した状態とする。
次に、時刻t=t2において、車両を発進させるために運転者がクラッチを係合させる方向にクラッチペダルの操作を開始する(図4b)。そして、クラッチが係合してエンジン装置1で発生した動力が車輪に伝わると、図4cで示すように車両は加速度を得る。従い、車両の特性に合わせてクラッチ係合位置となる車両に加速度閾値を設定しておくことで、クラッチの係合位置の判断が容易となる。実施例においては、t=t3においてクラッチが係合しその時点までクラッチが操作されると、車両に比較的大きな加速度が発生する(図4c)。
図4cに示すように、時刻t=t3で現在の車両加速度(Ax_cu)と停車時の車両加速度(Ax_ss)との差が所定の加速度Ax_th1を超えたときのクラッチストローク位置(図4bに示すクラッチストローク位置CEP1)を記憶する。すなわち、Ax_cu − Ax_ss>Ax_th1が成立する際のクラッチストローク位置を記憶部18に記憶する。尚、図4(b)におけるCEP0は、前回までクラッチ係合位置として認識されていたクラッチストローク位置を示している。
その後車両は加速度を得た直後から、速度を徐々に上げていく(図4a)。また、クラッチが係合した後、運転者はクラッチペダルへの踏力を弱め、クラッチストロークがゼロとなる(図4b)。
その後車両は加速度を得た直後から、速度を徐々に上げていく(図4a)。また、クラッチが係合した後、運転者はクラッチペダルへの踏力を弱め、クラッチストロークがゼロとなる(図4b)。
<フローチャートの説明>
本発明にかかるクラッチ係合位置学習装置の動作について、図5のフローチャートを用いて説明する。
S1:車両の車速0状態検出
S2:計時開始
S3:車両の車速0状態から所定時間経過したか?
S4:所定時間経過時の車両加速度をAx_ssとして記憶
S5:現在の車両加速度Ax_cuとAx_ssとの差が所定閾値を超えたか?
S6:車両の加速度変化量ΔAxが所定の車両の加速度変化量閾値ΔAx1より小さいか?
S7:クラッチ操作速度CLが所定のクラッチ操作速度の範囲内CL_th1〜CL_th2か?
S8: エンジントルクENG_tqが所定のエンジントルクENG_tq1より大きいか?
S9:エンジン回転数ENG_spが所定のエンジン回転数ENG_sp1より大きいか?
S10:エンジントルク変化量ΔENG_tqが所定のエンジントルク変化量閾値ΔENG_tq1より小さいか?
S11:エンジン回転数変化量ΔENG_spが所定のエンジン回転数変化量閾値ΔENG_sp1より大きいか?
S12:S5において肯定判定がされた際のクラッチペダル位置(CEP1)をクラッチ係合位置として更新
本発明にかかるクラッチ係合位置学習装置の動作について、図5のフローチャートを用いて説明する。
S1:車両の車速0状態検出
S2:計時開始
S3:車両の車速0状態から所定時間経過したか?
S4:所定時間経過時の車両加速度をAx_ssとして記憶
S5:現在の車両加速度Ax_cuとAx_ssとの差が所定閾値を超えたか?
S6:車両の加速度変化量ΔAxが所定の車両の加速度変化量閾値ΔAx1より小さいか?
S7:クラッチ操作速度CLが所定のクラッチ操作速度の範囲内CL_th1〜CL_th2か?
S8: エンジントルクENG_tqが所定のエンジントルクENG_tq1より大きいか?
S9:エンジン回転数ENG_spが所定のエンジン回転数ENG_sp1より大きいか?
S10:エンジントルク変化量ΔENG_tqが所定のエンジントルク変化量閾値ΔENG_tq1より小さいか?
S11:エンジン回転数変化量ΔENG_spが所定のエンジン回転数変化量閾値ΔENG_sp1より大きいか?
S12:S5において肯定判定がされた際のクラッチペダル位置(CEP1)をクラッチ係合位置として更新
ステップS1において、車輪速センサSE6からの信号に基づき、停車判定部16bは、車両の車速が0かどうかを判定する。具体的には、車輪速センサからの信号がゼロを示している場合に車両の車速が0であると判断できる。しかし、車輪速センサからの信号がゼロでなくとも、該信号が所定値以下の値を示していることによって車両の車速が0であると判断しても良い。
車両の車速が0であると判定されない場合は、クラッチ係合位置学習処理を終了し、車両の車速が0であると判定されると次のステップに進む。
車両の車速が0であると判定されない場合は、クラッチ係合位置学習処理を終了し、車両の車速が0であると判定されると次のステップに進む。
車両の車速が0であると判定されると、ステップS2において、計時部16aが時間の計測を始める。そして、ステップS3において、停車判定部16bは、車両の車速が0の状態が所定時間継続しているかどうかを判断する。
前述のとおり、車両が停車した直後は車両に働く慣性によって車両加速度が不安定となる。車両の揺れ等が車両の加速度の演算に影響するのを防ぐため、車両の車速0の状態が一定時間継続しているかを確認した後に、車両加速度の測定を行うこととする。これにより車両の停車状態における加速度を精度良く検出することが可能となる。ここで所定時間とは例えば1〜1.5秒程度が想定される。車両の車速が0の状態が所定時間維持されない場合は、維持されるまでステップS3を繰り返し、車両の車速が0の状態が所定時間維持された場合は次のステップに進む。
前述のとおり、車両が停車した直後は車両に働く慣性によって車両加速度が不安定となる。車両の揺れ等が車両の加速度の演算に影響するのを防ぐため、車両の車速0の状態が一定時間継続しているかを確認した後に、車両加速度の測定を行うこととする。これにより車両の停車状態における加速度を精度良く検出することが可能となる。ここで所定時間とは例えば1〜1.5秒程度が想定される。車両の車速が0の状態が所定時間維持されない場合は、維持されるまでステップS3を繰り返し、車両の車速が0の状態が所定時間維持された場合は次のステップに進む。
ステップS4において、車速が0の状態が所定時間継続したときの車両加速度をAx_ssとして記憶部18に記憶する処理を行う。車両加速度は、加速度センサSE5からの信号に基づいて、または車輪速センサSE6の信号から演算された値に基づいて演算する。
ステップS5において、現在の車両加速度Ax_cuとステップS4で記憶部に記憶された車両加速度Ax_ssとの差が所定の加速度閾値Ax_th1より大きいかどうかが判定される。車両加速度Ax_cuと車両加速度Ax_ssとの差が所定の加速度閾値Ax_th1より小さい場合には、加速度閾値Ax_th1を超えるまでステップS5の処理が繰り返され、大きい場合に次のステップに進む。
ステップS6において、車両の加速度変化量ΔAxが所定の加速度変化量閾値ΔAx1より小さいかどうかが判定される。車両の加速度変化量ΔAxが所定の加速度変化量閾値ΔAx1より大きい場合には、運転者によるクラッチ操作が急に行われたとみなされ、車両が急加速する場合がある。このような状況下で得られる車両加速度情報はクラッチ係合位置を更新する情報としては信頼性が低いと考えられる。このため車両加速度変化量が所定の加速度変化量閾値を超えた場合には、処理をステップS1からやり直し、超えていない場合に、次のステップに進むこととする。車両の加速度変化量ΔAxは、加速度センサSE5からの信号に基づいて演算されてもよいし、車輪速センサSE6から公知の方法で車両加速度を演算し、その値から車両加速度変化量ΔAxが演算されても良い。
ステップS7において、停車判定部によって車両の停車状態が判定された(t1)後、現在の車両加速度Ax_cuと車両加速度Ax_ssとの差が所定の加速度閾値Ax_th1を超える(t3)までの間に、検出されるクラッチ操作速度CLが所定のクラッチ操作速度の範囲内にあるかどうかが判定される。具体的には、クラッチペダルセンサSE2から入力される値を微分することにより、クラッチ操作速度を算出し、該クラッチ操作速度が予め定められた所定のクラッチ速度の範囲CL_th1〜CL_th2にあるかどうかが判定される。t1〜t3の間に運転者が車両を発進させる意思がないにもかかわらずクラッチペダルを誤って操作したために一時的にクラッチが接続され、車両に所定の加速度が生じる場合がある。そのような誤操作に基づいてクラッチ係合位置の学習がされるのを防止するためにステップS7を設けた。t1〜t3の間にクラッチ操作速度CLが少なくとも一時的に所定のクラッチ速度CL_th1〜CL_th2の範囲にないことが検出されると、処理をステップS1からやり直し、条件を満たす場合は、次のステップへ進む。
ステップS8において、エンジントルクENG_tqが所定のエンジントルク閾値ENG_tq1より大きいかどうかが判定される。エンジントルクENG_tqが所定のエンジントルク閾値ENG_tq1より小さい場合には、発進するのに十分な車両推進力が得られておらず、車両がスムーズに発進されない場合がある。このような状況下で得られる車両加速度情報はクラッチ係合位置を更新する情報として信頼性が低い。このため、エンジントルクENG_tqが所定のエンジントルク閾値ENG_tq1より小さい場合には処理をステップS1からやり直し、大きい場合に次のステップへ進むこととする。エンジントルクENG_tqは、エンジントルクセンサSE8からの信号に基づき演算されても良いし、エンジン回転数センサSE7からの信号に基づいて公知の方法により演算されても良い。
ステップS9において、エンジン回転数ENG_spが所定のエンジン回転数閾値ENG_sp1より大きいかどうかが判定される。エンジン回転数ENG_spが所定のエンジン回転数閾値ENG_sp1より小さい場合には、発進するのに十分な車両推進力が得られておらず、車両がスムーズに発進されない場合がある。このような状況下で得られる車両加速度情報はクラッチ係合位置を更新する情報として信頼性が低い。このため、エンジン回転数ENG_spが所定のエンジン回転数閾値ENG_sp1より小さい場合には、処理をステップS1からやり直し、エンジン回転数ENG_spが所定のエンジン回転数閾値ENG_sp1より大きい場合に次のステップへ進むこととする。エンジン回転数ENG_spは、エンジン回転数センサSE7から取得される。
ステップS10において、エンジントルク変化量ΔENG_tqが所定のエンジントルク変化量閾値ΔENG_tq1より小さいかどうかが判定される。エンジントルク変化量ΔENG_tqが所定のエンジントルク変化量閾値ΔENG_tq1より大きい場合には、運転者がアクセルを強めに踏み込んでいる等の理由から、車両が急加速する場合がある。このような状況下で得られる車両加速度情報はクラッチ係合位置を更新する情報としては信頼性が低いと考えられる。このため、エンジントルク変化量ΔENG_tqが所定のエンジントルク変化量閾値ΔENG_tq1より大きい場合には、処理をステップS1からやり直し、エンジントルク変化量ΔENG_tqが所定のエンジントルク変化量閾値ΔENG_tq1より小さい場合に次のステップへ進むこととする。エンジントルク変化量ΔENG_tqは、エンジントルクセンサSE8、またはエンジン回転数センサSE7からの信号に基づき演算される。
ステップS11において、エンジン回転数変化量ΔENG_spが所定のエンジン回転数変化量閾値の範囲ΔENG_sp1〜ΔENG_sp2にあるかどうかが判定される。エンジン回転数変化量ΔENG_spが所定のエンジン回転数変化量閾値ΔENG_sp1より小さい場合には、発進するのに十分な車両推進力が得られておらず、車両がスムーズに発進されない場合がある。またエンジン回転数変化量ΔENG_spが所定のエンジン回転数変化量閾値ΔENG_sp2より大きい場合には車両が急加速している場合が想定される。このような状況下で得られる車両加速度情報はクラッチ係合位置を更新する情報としては信頼性が低いと考えられる。このため、エンジン回転数変化量ΔENG_spが所定のエンジン回転数変化量閾値の範囲ΔENG_sp1〜ΔENG_sp2にない場合には、処理をステップS1からやり直し、エンジン回転数変化量ΔENG_spが所定のエンジン回転数変化量閾値の範囲ΔENG_sp1〜ΔENG_sp2である場合には次のステップへ進むこととする。エンジン回転数変化量ΔENG_spは、エンジン回転数センサSE7からの信号に基づき演算される。
なお、ステップS6からS11の処理を順序立てて説明したが、ステップS5の判定と同時にステップS6からS11の判定が行われてもよい。
なお、ステップS6からS11の処理を順序立てて説明したが、ステップS5の判定と同時にステップS6からS11の判定が行われてもよい。
ステップS12において、ステップS5で現在の車両加速度Ax_cuとステップS4で記憶部に記憶された車両加速度Ax_ssとの差が所定の加速度閾値Ax_th1を超えたと判定された際のクラッチ位置CEP1をクラッチ係合位置として、現行のクラッチ係合位置CEP0から更新する。具体的には、ステップS8において肯定判定がされた時のクラッチ位置をクラッチペダルセンサSE2から読み取り、クラッチ係合位置更新部16cは、その読み取られたクラッチ位置CEP1を現行のクラッチ係合位置CEP0と置き換える処理を行う。
なお、ステップS6からS11の処理を順序立てて説明したが、ステップS5の判定と同時にステップS6からS11の判定が行われてもよい。
1 :エンジン装置
2 :クラッチ装置
3 :トランスミッション装置
4A :プロペラシャフト
4B :ドライブシャフト
4C :車輪
5 :駆動制御装置
6 :シフトチェンジレバー
7 :クラッチペダル
8 :アクセルペダル
9 :ブレーキペダル
10 :ブレーキ制御装置
10a :アクチュエータ
14 :入出力部
16 :演算部
16a :計時部
16b :停車判定部
16c :クラッチ係合位置更新部
16d :車両物理量演算部
18 :記憶部
38a :ホイールシリンダ
39 :マスタシリンダ
44a :ポンプ
60 :駆動制御システム
80 :クラッチ係合位置学習装置
100 :車両制御システム
Ax :車両加速度
CEP :クラッチ係合位置
ENG_sp :エンジン回転数
ENG_tq :エンジントルク
OP :操作部
SE :センサ群
2 :クラッチ装置
3 :トランスミッション装置
4A :プロペラシャフト
4B :ドライブシャフト
4C :車輪
5 :駆動制御装置
6 :シフトチェンジレバー
7 :クラッチペダル
8 :アクセルペダル
9 :ブレーキペダル
10 :ブレーキ制御装置
10a :アクチュエータ
14 :入出力部
16 :演算部
16a :計時部
16b :停車判定部
16c :クラッチ係合位置更新部
16d :車両物理量演算部
18 :記憶部
38a :ホイールシリンダ
39 :マスタシリンダ
44a :ポンプ
60 :駆動制御システム
80 :クラッチ係合位置学習装置
100 :車両制御システム
Ax :車両加速度
CEP :クラッチ係合位置
ENG_sp :エンジン回転数
ENG_tq :エンジントルク
OP :操作部
SE :センサ群
Claims (10)
- 車両の停車状態を判定する停車判定部と、
前記停車状態が判定された際の前記車両の第1加速度と、前記停車状態を判定した後の前記車両の第2加速度との差が所定の加速度閾値を超えた際の前記車両のクラッチ位置を記憶する記憶部と、
前記記憶部により記憶されたクラッチ位置をクラッチ係合位置として更新するクラッチ係合位置更新部と、
を備える、クラッチ係合位置学習装置。 - 前記停車判定部は、車輪速センサからの信号に基づいて前記車両の車速が0の状態を検出してから前記車速が0の状態が所定時間継続した場合に前記停車状態を判定する、請求項1記載のクラッチ係合位置学習装置。
- 前記車両の加速度変化量が所定の加速度変化量閾値より大きい場合、前記クラッチ係合位置の更新を実施しない、請求項1または2記載のクラッチ係合位置学習装置。
- 前記車両のエンジントルクが所定のエンジントルク閾値より小さい場合、前記クラッチ係合位置の更新を実施しない、請求項1から3のいずれか1項記載のクラッチ係合位置学習装置。
- 前記車両のエンジン回転数が所定のエンジン回転数閾値より小さい場合、前記クラッチ係合位置の更新を実施しない、請求項1から4のいずれか1項記載のクラッチ係合位置学習装置。
- 前記停車状態を判定した後、前記第1加速度と前記第2加速度との差が所定の加速度閾値を超えるまで間の運転者によるクラッチ操作速度が、少なくとも一時的に所定のクラッチ速度の範囲(CL_th1〜CL_th2)にないことが検出されると、前記クラッチ係合位置の更新を実施しない、請求項1から5のいずれか1項記載のクラッチ係合位置学習装置。
- 前記車両のエンジントルク変化量が所定のエンジントルク変化量閾値より大きい場合、前記クラッチ係合位置の更新を実施しない、請求項1から6のいずれか1項記載のクラッチ係合位置学習装置。
- 前記車両のエンジン回転数変化量が所定のエンジン回転数変化量閾値の範囲ΔENG_sp1〜ΔENG_sp2にない場合、前記クラッチ係合位置の更新を実施しない、請求項1から7のいずれか1項記載のクラッチ係合位置学習装置。
- 請求項1記載のクラッチ係合位置学習装置により更新されたクラッチ係合位置に基づいて、前記車両のブレーキホールド機能を解除する、車両ブレーキ制御装置。
- 車両の停車状態を判定する判定ステップと、
前記停車状態が判定された際の前記車両の第1加速度と前記停車状態を判定した後の前記車両の第2加速度との差が所定の加速度閾値を超えた際の前記車両のクラッチ位置を記憶するクラッチ位置記憶ステップと、
前記クラッチ位置記憶ステップにより記憶されたクラッチ位置をクラッチ係合位置として更新するクラッチ係合位置更新ステップと、
を有する、クラッチ係合位置学習方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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CN116972084A (zh) * | 2023-09-20 | 2023-10-31 | 潍柴动力股份有限公司 | 一种离合器自学习检测方法、装置、电子设备及存储介质 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11132255A (ja) * | 1997-10-31 | 1999-05-18 | Isuzu Motors Ltd | 半クラッチ位置学習方法 |
JP2012224128A (ja) * | 2011-04-15 | 2012-11-15 | Suzuki Motor Corp | 手動変速機付車両の坂道発進補助制御装置 |
JP2017061236A (ja) * | 2015-09-25 | 2017-03-30 | アイシン精機株式会社 | 車両用駆動装置 |
-
2019
- 2019-05-29 JP JP2019099996A patent/JP7329362B2/ja active Active
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CN116972084B (zh) * | 2023-09-20 | 2024-01-16 | 潍柴动力股份有限公司 | 一种离合器自学习检测方法、装置、电子设备及存储介质 |
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