JP6257535B2 - ケラチン繊維のための化粧用組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、毛髪等のケラチン繊維のための化粧用組成物に関する。
毛髪等のケラチン繊維の長期持続する変形においては、第一に、好適な還元剤を含有する組成物を使用してケラチン(シスチン)のジスルフィド結合-S-S-を開裂し(還元段階)、次に、このように処理した毛髪をすすいだ後、第二に、事前に張力(カーラー等)下に置いた毛髪上に酸化組成物を適用することにより、ジスルフィド結合を再構成し(酸化段階、固定とも呼ばれる)、最終的に、毛髪に所望の形態を与える。この技術は、毛髪のウェーブ形成又はストレート形成のいずれかを実施することを可能にする。単純な従来技術による一時的なスタイリングとは対照的に、上述した化学的処理によって毛髪に付与される新しい形状は、きわめて長期間持続し、水又はシャンプーによる洗浄作用に対して著しく耐性がある。
固定段階の適用のために必要とされる酸化組成物は、一般に過酸化水素又は臭素酸塩に基づく組成物である。
上記の化学的処理のための多くの組成物及び方法が提案されている。例えば、JP-A-S54-28833は、過酸化水素、15以下のヨウ素価を有する油、及び、他の成分を含む酸化組成物を開示している。15以下のヨウ素価を有する油は、ヤシ油に相当する。
しかしながら、上の化学的処理方法においては、消費者の期待の観点から好適でない可能性のある様々な欠点が存在する。欠点には、毛髪等のケラチン繊維上での不十分な化粧特性又はパーマ性能、並びに、ケラチン繊維に対するダメージ及びケラチン繊維の感触の劣化が含まれる。
JP-A-S54-28833 EP-A-337354 仏国特許第2270846号 仏国特許第2383660号 仏国特許第2598611号 仏国特許第2470596号 仏国特許第2519863号 仏国特許第2505348号 仏国特許第2542997号 EP-A-080976 仏国特許第2077143号 仏国特許第2393573号 仏国特許第1492597号 US4131576 US3589578 US4031307 仏国特許第2162025号 仏国特許第2280361号 仏国特許第2252840号 仏国特許第2368508号 仏国特許第1583363号 米国特許第3227615号 米国特許第2961347号 仏国特許第2080759号 仏国特許第2080759号の追加特許第2190406号 仏国特許第2320330号 仏国特許第2316271号 仏国特許第2336434号 仏国特許第2413907号 米国特許第2273780号 米国特許第2375853号 米国特許第2388614号 米国特許第2454547号 米国特許第3206462号 米国特許第2261002号 米国特許第2271378号 米国特許第3874870号 米国特許第4001432号 米国特許第3929990号 米国特許第3966904号 米国特許第4005193号 米国特許第4025617号 米国特許第4025627号 米国特許第4025653号 米国特許第4026945号 米国特許第4027020号 US4157388 US4702906 US4719282 EP-A-122324 米国特許第2,528,378号 米国特許第2,781,354号 米国特許第4,874,554号 米国特許第4,137,180号
CTFA辞典、第9版、2002年 CTFA辞典、第3版、1982年 CTFA辞典、第5版、1993年 「Handbook of Surfactants」M.R.Porter著、Blackie & Son出版社(グラスゴー及びロンドン)、1991年、116〜178頁
本発明の目的は、ケラチン繊維に優れた化粧特性又はパーマ性能を提供でき、ケラチン繊維に対するダメージを減少させることができ、パーマネントウェーブ形成等の化学的方法で処理されたケラチン繊維の感触を改善できる、毛髪等のケラチン繊維のための化粧用組成物を提供することである。
本発明の上の目的は、
- (i)脂肪酸に由来するトリグリセリドにより形成される少なくとも1種の植物油、及び/又は、(ii)トリグリセリド以外の少なくとも1種の液状脂肪酸エステルを含む、少なくとも1種の脂肪質、並びに
- 少なくとも1種の酸化剤、
を含み、
a)トリグリセリド中の脂肪酸の総質量に対して50質量%以上のトリグリセリド中の脂肪酸が、18個以上の炭素原子及び少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を有し、
b)トリグリセリド以外の液状脂肪酸エステル中の脂肪酸が、16個以上の炭素原子及び/又は少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を有し、
c)組成物のpHが、8未満である、
ケラチン繊維のための化粧用組成物により達成できる。
植物油及びトリグリセリド以外の脂肪酸エステルは、室温及び標準大気圧下で液体の形態である。
本発明によれば、トリグリセリド中の脂肪酸の総質量に対して50質量%以上のトリグリセリド中の脂肪酸は、不飽和脂肪酸から構成される。特に、トリグリセリド中の脂肪酸の総質量に対して、50質量%から100質量%、好ましくは60質量%から90質量%のトリグリセリド中の脂肪酸が、18個以上の炭素原子及び少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を有することが好ましい。
トリグリセリド中の脂肪酸の総質量に対して5質量%以上のトリグリセリド中の脂肪酸が、18個以上の炭素原子及び少なくとも2つの炭素-炭素二重結合を有することが好ましい。
トリグリセリド中の脂肪酸の総質量に対して70質量%以上のトリグリセリド中の脂肪酸、又は、トリグリセリド以外の液状脂肪酸エステルが、20個以上の炭素原子を有することが好ましい。
トリグリセリド中の脂肪酸が、炭素-炭素三重結合を含むことも可能である。
植物油は、オリーブ油、ツバキ油、カメリナ油、ナタネ油、コリアンダー油、ホホバ油、杏仁油、メドウフォーム油、ヒマワリ油、トウモロコシ油、綿実油、ルリチシャ油、ゴマ油、サフラワー油(sawflower oil)、パラカシー油、アルガン油及びアーモンド油からなる群から選択されることがより好ましい。更に好ましくは、植物油は、オリーブ油、ツバキ油、コリアンダー油、ホホバ油、杏仁油、メドウフォーム油、パラカシー油及びアーモンド油からなる群から選択される。特に、オリーブ油及びホホバ油が最も好ましい。
トリグリセリド以外の液状脂肪酸エステルは、乳酸リノレイル、乳酸オレイル、オレイン酸デシル、イソステアリン酸イソセチル、パルミチン酸イソステアリル、エルカ酸オクチルドデシル、エルカ酸オレイル、パルミチン酸エチル、セチル及びイソプロピル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、並びに、パルミチン酸2-オクチルデシルからなる群から選択されることが好ましい。
植物油及び/又はトリグリセリド以外の液状脂肪酸エステルの量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%から10質量%、好ましくは0.05質量%から5質量%、より好ましくは0.01質量%から1質量%であることが好ましい。
脂肪質は、好ましくは他のエステル、脂肪族炭化水素、動物油、シリコーン油、脂肪族アルコール、ポリマーワックス、及び、それらの混合物から選択される、少なくとも1種の追加の脂肪族化合物を含んでいてもよい。
脂肪質の総量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%から25質量%、好ましくは0.05質量%から15質量%、より好ましくは0.01質量%から10質量%であることが好ましい。
酸化剤は、過酸化水素又は臭素酸塩であることが好ましい。より好ましくは、酸化剤は過酸化水素である。
酸化剤の量は、組成物の総質量に対して、0.1質量%から15質量%、好ましくは0.5質量%から10質量%、より好ましくは1質量%から5質量%であることが好ましい。
本発明による化粧用組成物は、更に、少なくとも1種のカチオン性ポリマー及び/又は少なくとも1種の界面活性剤を含むことが好ましい。
好ましい一実施形態によれば、化粧用組成物は、1.5から7.9、より好ましくは1.5から7、より一層好ましくは2から4のpH範囲を有することが好ましい。
別の一実施形態によれば、化粧用組成物は、5から7.9、より好ましくは6から7.8、より一層好ましくは7から7.7のpH範囲を有する。
本発明はまた、上に定義する化粧用組成物を使用することを特徴とする、ケラチン繊維、好ましくは毛髪のパーマ(パーマネントウェーブ形成又はストレート形成)方法に関する。
本発明はまた、少なくとも、
- 第1の区画、及び
- 第2の区画、
を含み、
第1の区画は、(i)脂肪酸に由来するトリグリセリドにより形成される少なくとも1種の植物油、及び/又は、(ii)トリグリセリド以外の少なくとも1種の液状脂肪酸エステルを含む、少なくとも1種の脂肪質を含み、
第2の区画は、少なくとも1種の酸化剤を含み、
a)トリグリセリド中の脂肪酸の総質量に対して50質量%以上のトリグリセリド中の脂肪酸が、18個以上の炭素原子及び少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を有し、
b)トリグリセリド以外の液状脂肪酸エステル中の脂肪酸が、16個以上の炭素原子及び/又は少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を有し、
c)第1及び第2の区画の内容物を混合することにより得られる組成物のpHが、8未満である、
多区画システム又はキットに関する。
鋭意検討の結果、本発明者らは、少なくとも1種の特定の植物油及び/又は少なくとも1種の特定のトリグリセリド以外の脂肪酸エステルと、過酸化水素等の酸化剤とを組み合わせることにより、毛髪等のケラチン繊維のための化粧用組成物を得ることが可能であり、上の化粧用組成物が、優れた化粧特性又はパーマ性能を有するケラチン繊維を提供でき、ケラチン繊維に対するダメージを減少させることができ、ケラチン繊維の感触を改善できることを発見した。
したがって、本発明は、
- (i)脂肪酸に由来する少なくとも1種のトリグリセリドにより形成される少なくとも1種の植物油、及び/又は、(ii)トリグリセリド以外の少なくとも1種の液状脂肪酸エステルを含む、少なくとも1種の脂肪質、並びに
- 少なくとも1種の酸化剤、
を含み、
a)トリグリセリド中の脂肪酸の総質量に対して50質量%以上のトリグリセリド中の脂肪酸が、18個以上の炭素原子及び少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を有し、
b)トリグリセリド以外の液状脂肪酸エステル中の脂肪酸が、16個以上の炭素原子及び/又は少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を有し、
c)組成物のpHが、8未満である、
ケラチン繊維のための化粧用組成物である。
以下に、本発明による化粧用組成物を、より詳細に説明する。
(組成物)
(a)脂肪質
本発明による化粧用組成物は、脂肪酸に由来する少なくとも1種のトリグリセリドにより形成される少なくとも1種の植物油及び/又はトリグリセリド以外の少なくとも1種の液状脂肪酸エステルを含む、少なくとも1種の脂肪質を含有し、
a)トリグリセリド中の脂肪酸の総質量に対して50質量%以上のトリグリセリド中の脂肪酸が、18個以上の炭素原子及び少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を有し、
b)トリグリセリド以外の液状脂肪酸エステル中の脂肪酸が、16個以上の炭素原子及び/又は少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を有する。
本発明による化粧用組成物は、1種の脂肪質を又は2種以上の脂肪質を組み合わせて含有していてもよい。したがって、単一の種類の脂肪質、又は、異なる種類の脂肪質の組合せを使用できる。
「脂肪質」という用語は、常温(25℃)及び大気圧(760mmHg)で、水に不溶性(5%未満、好ましくは1%未満、より一層優先的には0.1%未満の溶解度)である有機化合物を意味する。加えて、脂肪質は、同じ温度及び圧力条件下で、有機溶媒、例えば、クロロホルム、エタノール、ベンゼン又はデカメチルシクロペンタシロキサンに可溶性であってもよい。
脂肪質は、液体又は固体の形態であってもよい。ここで、「液体」及び「固体」はそれぞれ、室温(25℃)、大気圧(760mmHg又は105Pa)下で、脂肪質が液体若しくはペースト(非固体)又は固体の形態であることを意味する。
脂肪質は、1種の植物油を、又は2種以上の植物を組み合わせて含有していてもよい。したがって、単一の種類の植物油、又は、異なる種類の植物油の組合せを使用できる。植物油は、好ましくは液体の形態である。
植物油は、脂肪酸を含む1種のトリグリセリドを、又は、2種以上のトリグリセリドを組み合わせて含んでいてもよい。単一の種類のトリグリセリド、又は、異なる種類のトリグリセリドの組合せを使用できる。また、単一の種類の脂肪酸、又は、異なる種類の脂肪酸の組合せを使用できる。
本発明によれば、トリグリセリド中の脂肪酸の総質量に対して50質量%以上は、不飽和脂肪酸から構成される。トリグリセリド中の脂肪酸の総質量に対して、50質量%から100質量%、より好ましくは60質量%から90質量%が、18個以上の炭素原子及び少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を有することが好ましい。
18個以上の炭素原子及び少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を有する脂肪酸の例として、例えば、オレイン酸、エライジン酸、バクセン酸、ガドレイン酸、エイコセン酸、エルカ酸、ネルボン酸、リノール酸、エイコサジエン酸、ドコサジエン酸、リノレン酸、ピノレン酸、エレオステアリン酸、ミード酸、エイコサトリエン酸、ステアリドン酸、アラキドン酸、エイコサテトラエン酸、アドレン酸、ボセオペンタエン酸、エイコサペンタエン酸、オズボンド酸、イワシ酸、テトラコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、及び、ニシン酸が挙げられる。
18個以上の炭素原子及び少なくとも2つの炭素-炭素二重結合を有する脂肪酸の例として、例えば、リノール酸、エイコサジエン酸、ドコサジエン酸、リノレン酸、ピノレン酸、エレオステアリン酸、ミード酸、エイコサトリエン酸、ステアリドン酸、アラキドン酸、エイコサテトラエン酸、アドレン酸、ボセオペンタエン酸、エイコサペンタエン酸、オズボンド酸、イワシ酸、テトラコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、及び、ニシン酸が挙げられる。
トリグリセリド中の脂肪酸の総質量に対して5質量%以上のトリグリセリド中の脂肪酸が、18個以上の炭素原子及び少なくとも2つの炭素-炭素二重結合を有することが好ましい。
トリグリセリド中の脂肪酸の総質量に対して70質量%以上のトリグリセリド中の脂肪酸が、20個以上の炭素原子を有することが好ましい。
トリグリセリド中の脂肪酸が、炭素-炭素三重結合を含むことも可能である。
本発明による植物油は、好ましくは、オリーブ油、ツバキ油、カメリナ油、ナタネ油、コリアンダー油、ホホバ油、杏仁油、メドウフォーム油、ヒマワリ油、トウモロコシ油、綿実油、ルリチシャ油、ゴマ油、サフラワー油、パラカシー油、アルガン油及びアーモンド油からなる群から選択できる。より好ましくは、植物油は、オリーブ油、ツバキ油、コリアンダー油、ホホバ油、杏仁油、メドウフォーム油、パラカシー油及びアーモンド油からなる群から選択できる。植物油は、オリーブ油又はホホバ油であることが更に好ましい。
加えて脂肪質は、少なくとも1種の追加の植物油、例えば、パーム油、クロコスミア油(crocosmia oil)、バオバブ油、及び、ヤシ油を含有していてもよい。追加の植物油は、ペースト又は固体の形態であってもよい。したがって、追加の植物油は、例えば、ココアバター及びシアバター等のバター状のものであってもよい。
脂肪質は、トリグリセリド以外の1種の液状脂肪酸エステルを、又は、トリグリセリド以外の2種以上の液状脂肪酸エステルを組み合わせて含有していてもよく、その脂肪酸は、16個以上の炭素原子及び/又は少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を有する。したがって、トリグリセリド以外の単一の種類の液状脂肪酸エステル、又は、トリグリセリド以外の異なる種類の液状脂肪酸エステルの組合せを使用できる。
16個以上の炭素原子を有する脂肪酸は、飽和又は不飽和であってもよい。
16個以上の炭素原子飽和脂肪酸の例として、例えば、パルミチン酸、ヘプタデカン酸、ステアリン酸、ノナデカノン酸、アラキジン酸、ベヘン酸、テトラドコサン酸、ヘキサドコサン酸、及び、オクタドコサン酸が挙げられる。
16個以上の炭素原子を有する不飽和脂肪酸の例として、例えば、パルミトレイン酸、オレイン酸、エライジン酸、バクセン酸、ガドレイン酸、エイコセン酸、エルカ酸、ネルボン酸、リノール酸、エイコサジエン酸、ドコサジエン酸、リノレン酸、ピノレン酸、エレオステアリン酸、ミード酸、エイコサトリエン酸、ステアリドン酸、アラキドン酸、エイコサテトラエン酸、アドレン酸、ボセオペンタエン酸、エイコサペンタエン酸、オズボンド酸、イワシ酸、テトラコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、及び、ニシン酸が挙げられる。
16個未満の炭素原子を有する不飽和脂肪酸を、液状脂肪エステルに使用できる。16個未満の炭素原子を有する不飽和脂肪酸の例として、例えば、クロトン酸及びミリストレイン酸が挙げられる。
トリグリセリド以外の液状脂肪酸エステルの例として、飽和直鎖状又は分枝状C16〜C26脂肪族一酸又はポリ酸と飽和又は不飽和、直鎖状又は分枝状C1〜C26脂肪族モノアルコール又はポリアルコールとのエステル、及び、不飽和直鎖状又は分枝状C16〜C26脂肪族一酸又はポリ酸と飽和又は不飽和直鎖状又は分枝状C1〜C26脂肪族モノアルコール又はポリアルコールとのエステルが挙げられる。
これらのエステルの中でも、乳酸リノレイル、乳酸オレイル、オレイン酸デシル、イソステアリン酸イソセチル、パルミチン酸イソステアリル、エルカ酸オクチルドデシル、エルカ酸オレイル、パルミチン酸エチル、セチル及びイソプロピル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、並びに、パルミチン酸2-オクチルデシルが挙げられる。
上述のエステルの中でも、パルミチン酸エチル、セチル及びイソプロピル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、並びに、パルミチン酸2-オクチルデシルを使用することが好ましい。
植物油及び/又はトリグリセリド以外の液状脂肪酸エステルの量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%から10質量%、より好ましくは0.05質量%から5質量%、より一層好ましくは0.1質量%から1質量%であることが好ましい。
脂肪質は、上の本質的構成要素に加えて、室温及び大気圧下で固体であっても液体であってもよい、少なくとも1種の追加の脂肪族化合物を含有していてもよい。
本発明の範囲において、脂肪族化合物は、C2〜C3オキシエチレン単位又はグリセロール化単位のいずれも一切含まないことに留意しなければならない。
追加の脂肪族化合物は、トリグリセリド又は上のトリグリセリド以外の液状脂肪エステルとは異なり、その脂肪酸は16個以上の炭素原子及び/又は少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を有する。
追加の脂肪族化合物は、他のエステル、脂肪族炭化水素、動物油、シリコーン油、脂肪族アルコール、塩化されていない脂肪酸、及び、それらの混合物からなる群から選択されてもよい。これらの追加の脂肪族化合物は、揮発性であっても不揮発性であってもよい。好ましくは、追加の脂肪族化合物は、脂肪族炭化水素、動物油、シリコーン油、脂肪族アルコール、又は、それらの混合物から選択される。
他のエステルの例として、例えば、14個以下の炭素原子を有する飽和脂肪酸のエステル、例えば、ミリスチン酸エステル、例えば、ミリスチン酸イソプロピル及びミリスチン酸セチルが挙げられる。
脂肪族炭化水素の例として、例えば、直鎖状又は分枝状の液状又は固形炭化水素、例えば、鉱油(例えば、流動パラフィン)、パラフィン、ワセリン又はペトロラタム、オゾケライト、ナフタレン等、水添ポリイソブテン、イソエイコサン、ポリデセン、水添ポリイソブテン、例えば、Parleam、及び、デセン/ブテンコポリマー、並びに、それらの混合物が挙げられる。
他の脂肪族炭化水素の例として、直鎖状又は分枝状、又は、場合により環状C6〜C16低級アルカンを挙げることもできる。挙げられる例には、ヘキサン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン、及び、イソパラフィン、例えば、イソヘキサデカン及びイソデカンが含まれる。
動物油の例として、例えば、スクアレン、ペルヒドロスクアレン及びスクアランが挙げられる。
シリコーン油の例として、例えば、直鎖状オルガノポリシロキサン、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルヒドロゲンポリシロキサン等、環状オルガノポリシロキサン、例えば、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等、及び、それらの混合物が挙げられる。
追加の脂肪族化合物は、少なくとも1種の脂肪酸であってもよく、2種以上の脂肪酸も使用できる。脂肪酸は、酸性形態(すなわち、石鹸になるのを回避するため、塩化されていない)であるべきであり、飽和であっても不飽和であってもよく、6個から30個の炭素原子、特に9個から30個の炭素原子を含有し、任意選択で、特に1個又は複数のヒドロキシル基(特に1個から4個)で置換されている。それらが不飽和の場合、これら化合物は1つから3つの共役又は非共役炭素-炭素二重結合を含んでいてもよい。それらは、より具体的には、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸及びイソステアリン酸から選択される。好ましくは、追加の脂肪族化合物は脂肪酸ではない。
追加の脂肪族化合物は、少なくとも1種の脂肪族アルコールであってもよく、2種以上の脂肪族アルコールも使用できる。
本明細書において「脂肪族アルコール」という用語は、任意の飽和又は不飽和、直鎖状又は分枝状C8〜C30脂肪族アルコールを意味し、任意選択で、特に1個又は複数のヒドロキシル基(特に1個から4個)で置換されている。それらが不飽和の場合、これら化合物は1つから3つの共役又は非共役炭素-炭素二重結合を含んでいてもよい。
C8〜C30脂肪族アルコールの中でも、例えば、C12〜C22脂肪族アルコールを使用する。これらの中でも、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、リノレイルアルコール、ウンデシレニルアルコール、パルミトレイルアルコール、リノレニルアルコール、ミリスチルアルコール、アラキドニルアルコール及びエルシルアルコール、並びに、それらの混合物を挙げることができる。一実施形態において、セチルアルコール、ステアリルアルコール又はそれらの混合物(例えば、セテアリルアルコール)、及び、ミリスチルアルコールを、固形脂肪族化合物として使用できる。別の一実施形態において、イソステアリルアルコールを、液状脂肪族化合物として使用できる。
追加の脂肪族化合物は、ポリマーワックスであってもよい。本明細書において「ワックス」は、脂肪族化合物が、室温(25℃)、大気圧(760mmHg)下で、実質的に固体の形態であり、一般に35℃以上の融点を有することを意味する。ワックス状脂肪族化合物として、化粧品において一般的に使用されるワックスを、単独で、又は、それらを組み合わせて使用できる。
例えば、ポリマーワックスは、ポリエチレンワックス、例えば、New Phase Technologies社により「Performalene 400 Polyethylene」の名称で販売されているワックス、シリコーンワックス、例えば、ポリ(C24〜C28)アルキルメチルジメチルシロキサン、例えば、Goldschmidt社により「Abil Wax 9810」の名称で販売されている製品から選択されてもよい。
追加の脂肪族化合物の量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%から15質量%、より好ましくは0.05質量%から10質量%、より一層好ましくは0.01質量%から5質量%であることが好ましい。
脂肪質の総量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%から25質量%、より好ましくは0.05質量%から15質量%、より一層好ましくは0.1質量%から10質量%であることが好ましい。
(b)酸化剤
本発明による化粧用組成物は、少なくとも1種の酸化剤を含み、2種以上の酸化剤も使用できる。したがって、単一の種類の酸化剤、又は、異なる種類の酸化剤の組合せを使用できる。
酸化剤は、過酸化水素、アルカリ金属臭素酸塩、フェリシアン化物、過酸化塩(peroxygenated salt)、及び、加水分解により過酸化水素を生成可能な化合物から選択されてもよい。例えば、酸化剤は、過酸化水素水溶液、過酸化尿素、アルカリ金属臭素酸塩及び過酸塩、例えば、過ホウ酸塩及び過硫酸塩から選択できる。
好ましい一実施形態において、酸化剤は、過酸化水素及び臭素酸塩、例えば、アルカリ金属臭素酸塩から選択されてもよい。
酸化剤は、過酸化水素であることが好ましい。
酸化剤の濃度は、本発明による化粧用組成物の総質量に対して、0.1から15質量%、好ましくは0.5から10質量%、より好ましくは1から5質量%の範囲であってもよい。
一実施形態において、酸化剤が過酸化水素であるとき、組成物は、少なくとも1種の過酸化水素安定剤を含んでいてもよく、これは、例えば、アルカリ金属及びアルカリ土類金属ピロリン酸塩、アルカリ金属及びアルカリ土類金属スズ酸塩、フェナセチン並びに酸とオキシキノリンとの塩、例えば、硫酸オキシキノリンから選択できる。別の一実施形態において、少なくとも1種のピロリン酸塩と任意選択で組み合わせた、少なくとも1種のスズ酸塩を使用する。
サリチル酸及びその塩、ピリジンジカルボン酸及びその塩、並びに、パラセタモールを使用することもまた可能である。
化粧用組成物において、過酸化水素安定剤の濃度は、本発明による化粧用組成物の総質量に対して、0.0001から5質量%、例えば、0.01から2質量%の範囲であってもよい。
過酸化水素を含む組成物において、過酸化水素の安定剤に対する濃度比は、0.05:1から1000:1、例えば、0.1:1から500:1、更に例えば、1:1から300:1の範囲であってもよい。
(c)カチオン性ポリマー
本発明による化粧用組成物は、少なくとも1種のカチオン性ポリマーを含んでいてもよい。2種以上のカチオン性ポリマーも使用できる。したがって、単一の種類のカチオン性ポリマー、又は、異なる種類のカチオン性ポリマーの組合せを使用できる。
本発明の目的では、「カチオン性ポリマー」という用語は、カチオン性基及び/又はカチオン性基へとイオン化され得る基を含有する任意のポリマーを意味することに留意すべきである。
かかるポリマーは、毛髪の化粧特性を改善するものとしてそれ自体既知であるもの、すなわち、とりわけ特許出願EP-A-337354、並びに、仏国特許第2270846号、仏国特許第2383660号、仏国特許第2598611号、仏国特許第2470596号及び仏国特許第2519863号に記載のものから選択されてもよい。
好ましいカチオン性ポリマーは、第一級、第二級、第三級及び/又は第四級アミン基を含む単位を含有するものから選択され、これらは、主ポリマー鎖の一部を形成してもよく、又は主ポリマー鎖に直接結合する側鎖置換基により担持されてもよい。
使用されるカチオン性ポリマーは、一般に、およそ500からおよそ5*106の間、好ましくはおよそ103からおよそ3*106の間の数平均分子量を有する。
より具体的に挙げられるカチオン性ポリマーの中には、ポリアミン型、ポリアミノアミド型及びポリ第四級アンモニウム型のポリマーがある。
これらは、既知の製品である。それらは、特に、仏国特許第2505348号及び仏国特許第2542997号に記載されている。前記ポリマーの中でも、以下のものが挙げられる。
(1)アクリル酸又はメタクリル酸のエステル又はアミドに由来し、下式(I)、(II)、(III)又は(IV)
Figure 0006257535
の単位のうちの少なくとも1つを含むホモポリマー又はコポリマーであり、
式中、
R3は、同一であっても異なっていてもよく、水素原子又はCH3基を意味し、
Aは、同一であっても異なっていてもよく、1個から6個の炭素原子、好ましくは2個若しくは3個の炭素原子を有する直鎖状若しくは分枝状アルキル基、又は、1個から4個の炭素原子を有するヒドロキシアルキル基を表し、
R4、R5及びR6は、同一であっても異なっていてもよく、1個から18個の炭素原子を含有するアルキル基又はベンジル基、好ましくは1個から6個の炭素原子を含有するアルキル基を表し、
R1及びR2は、同一であっても異なっていてもよく、水素又は1個から6個の炭素原子を含有するアルキル基、好ましくはメチル又はエチルを表し、
Xは、無機酸若しくは有機酸に由来するアニオン、例えば、メト硫酸塩アニオン、又は、ハロゲン化物、例えば、塩化物又は臭化物を表す。
ファミリー(1)のポリマーは、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、窒素上で低級(C1〜C4)アルキル、アクリル若しくはメタクリル酸又はそれらのエステルで置換されたアクリルアミド及びメタクリルアミド、ビニルラクタム、例えば、ビニルピロリドン又はビニル-カプロラクタム、並びに、ビニルエステルのファミリーから選択できるコモノマーに由来する、1つ又は複数の単位も含有できる。
したがって、これらのファミリー(1)のポリマーの中でも、以下のものが挙げられる。すなわち、
- アクリルアミドと、硫酸ジメチル又はハロゲン化ジメチルで四級化されたメタクリル酸ジメチルアミノエチルとのコポリマー、例えば、Hercules社によりHercoflocの名称で販売されている製品、
- アクリルアミドと、塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムとのコポリマー、例えば、特許出願EP-A-080976に記載され、Ciba Geigy社によりBina Quat P 100の名称で販売されているもの、
- アクリルアミドと、メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムメト硫酸塩とのコポリマーで、Hercules社によりRetenの名称で販売されているもの、
- 四級化又は非四級化ビニルピロリドン/ジアルキルアミノアルキルアクリレート又はメタクリレートコポリマー、例えば、ISP社により「Gafquat」の名称で販売されている製品、例えば、「Gafquat 734」若しくは「Gafquat 755」、或いは「Copolymer 845、958及び937」として知られている製品。これらのポリマーは、仏国特許第2077143号及び仏国特許第2393573号に詳細に記載されている、
- ジメチルアミノエチルメタクリレート/ビニルカプロラクタム/ビニルピロリドンターポリマー、例えば、ISP社によりGaffix VC 713の名称で販売されている製品、及び
- ビニルピロリドン/メタクリルアミドプロピルジメチルアミンコポリマー、特にISP社によりStyleze CC 10の名称で販売されているもの、及び、四級化ビニルピロリドン/ジメチルアミノプロピルメタクリルアミドコポリマー、例えば、ISP社により「Gafquat HS 100」の名称で販売されている製品。
- 架橋メタクリロイルオキシ(C1〜C4)アルキルトリ(C1〜C4)アルキルアンモニウム塩ポリマー、例えば、塩化メチルで四級化されたメタクリル酸ジメチルアミノエチルの単独重合、又は塩化メチルで四級化されたメタクリル酸ジメチルアミノエチルとアクリルアミドとの共重合により得られるポリマーであり、単独重合又は共重合に続いて、オレフィン性不飽和を含む化合物、特にメチレンビスアクリルアミドで架橋される、より具体的には、架橋アクリルアミド/塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムコポリマー(質量比20/80)を、鉱油中に50質量%の前記コポリマーを含有する分散液の形態で使用できる。この分散液は、Allied Colloids社により「Salcare(登録商標)SC 92」の名称で販売されている。架橋塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムホモポリマーもまた、鉱油中又は液状エステル中に約50質量%のホモポリマーを含有するものとして使用できる。これらの分散液は、Allied Colloids社により「Salcare(登録商標)SC 95」及び「Salcare(登録商標)SC 96」の名称で販売されている。
(2)カチオン性多糖
a)カチオン性セルロース誘導体
カチオン性ポリマーには、第四級アンモニウム基を含むセルロースエーテル誘導体が含まれ、これらは仏国特許第1492597号に記載されており、特にUnion Carbide Corporation社により「JR」(JR 400、JR 125、JR 30M)又は「LR」(LR 400、LR 30M)の名称で販売されているポリマーである。これらのポリマーはまた、CTFA辞典において、トリメチルアンモニウム基で置換されたエポキシドと反応したヒドロキシエチルセルロース第四級アンモニウムとして定義されている。
それらにはまた、とりわけ特許US4131576に記載の、水溶性第四級アンモニウムモノマーでグラフト化されたセルロース又はセルロース誘導体のコポリマー、例えば、ヒドロキシアルキルセルロース、例えば、とりわけメタクリロイルエチルトリメチルアンモニウム、メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム又はジメチルジアリルアンモニウム塩でグラフト化された、ヒドロキシメチル-、ヒドロキシエチル-又はヒドロキシプロピルセルロースが含まれる。
この定義に相当する市販品は、より具体的には、National Starch社によりCelquat L 200及びCelquat H 100の名称で販売されている製品である。
b)カチオン性グアーガム
カチオン性グアーガムは、より具体的には、特許US3589578及びUS4031307に記載されており、例えば、トリアルキルアンモニウムカチオン性基を含有するグアーガムである。例えば、2,3-エポキシプロピルトリメチルアンモニウムの塩(例えば、塩化物)で修飾されているグアーガムが使用される。かかる製品は、とりわけMeyhall社によりJaguar C13S、Jaguar C15、Jaguar C17及びJaguar C162の商品名で販売されている。
(3)ピペラジニル単位と、直鎖又は分枝鎖を含有し、任意選択で酸素、硫黄若しくは窒素原子又は芳香族若しくは複素環に割り込まれている、二価アルキレン又はヒドロキシアルキレン基とからなるポリマー、並びに、これらのポリマーの酸化及び/又は四級化産物。かかるポリマーは、特に、仏国特許第2162025号及び仏国特許第2280361号に記載されている。
(4)特に酸性化合物とポリアミンとの重縮合により調製される水溶性ポリアミノアミドであり、これらのポリアミノアミドは、エピハロヒドリン、ジエポキシド、二無水物、不飽和二無水物、ビス-不飽和誘導体、ビス-ハロヒドリン、ビス-アゼチジニウム、ビス-ハロアシルジアミン、ビス-ハロゲン化アルキルで、或いは、ビス-ハロヒドリン、ビス-アゼチジニウム、ビス-ハロアシルジアミン、ビス-ハロゲン化アルキル、エピハロヒドリン、ジエポキシド又はビス-不飽和誘導体と反応性である二官能性化合物の反応から得られるオリゴマーで架橋でき、架橋結合剤は、ポリアミノアミドの1アミン基当たり0.025から0.35molの範囲の割合で使用され、これらのポリアミノアミドはアルキル化できるか、又はそれらが1つ又は複数の第三級アミン官能基を有する場合は、四級化できる。かかるポリマーは、特に、仏国特許第2252840号及び仏国特許第2368508号に記載されている。
(5)ポリアルキレンポリアミンとポリカルボン酸との縮合と、それに続く二官能性剤でのアルキル化から得られるポリアミノアミド誘導体。例えば、アルキル基が1個から4個の炭素原子を含有し、好ましくはメチル、エチル、又は、プロピルである、アジピン酸/ジアルキルアミノヒドロキシアルキルジアルキレントリアミンポリマーが挙げられる。かかるポリマーは、特に仏国特許第1583363号に記載されている。
これらの誘導体の中でも、より具体的には、アジピン酸/ジメチルアミノヒドロキシプロピル/ジエチレントリアミンポリマーが挙げられ、Sandoz社により「Cartaretine F、F4又はF8」の名称で販売されている。
(6)2つの第一級アミン基及び少なくとも1つの第二級アミン基を含有するポリアルキレンポリアミンと、ジグリコール酸及び3個から8個の炭素原子を有する飽和脂肪族ジカルボン酸から選択されるジカルボン酸との反応により得られるポリマー。ポリアルキレンポリアミンとジカルボン酸との間のモル比は0.8:1から1.4:1の間であり、そこから得られるポリアミノアミドを、エピクロロヒドリンと、0.5:1から1.8:1の間の、ポリアミノアミドの第二級アミン基に対するエピクロロヒドリンのモル比で反応させる。かかるポリマーは、特に米国特許第3227615号及び米国特許第2961347号に記載されている。
この種類のポリマーは、アジピン酸/エポキシプロピル/ジエチレントリアミンコポリマーの場合には、特に、Hercules Inc.社により「Hercosett 57」の名称で、或いはHercules社により「PD 170」又は「Delsette 101」の名称で販売されている。
(7)アルキルジアリルアミン又はジアルキルジアリルアンモニウムのシクロポリマー、例えば、鎖の主要な構成要素として式(V)又は(VI)
Figure 0006257535
に相当する単位を含有するホモポリマー又はコポリマーであり、
式中、
k及びtは、0又は1に等しく、k+tの和は1に等しく、R9は、水素原子又はメチル基を意味し、R7及びR8は、互いに独立に、1個から6個の炭素原子を有するアルキル基、アルキル基が好ましくは1個から5個の炭素原子を有するヒドロキシアルキル基、低級(C1〜C4)アミドアルキル基を意味し、又は、R7及びR8は、それらが結合している窒素原子と共に、複素環基、例えば、ピペリジル若しくはモルホニルを意味し得るのであり、R7及びR8は、互いに独立に、好ましくは1個から4個の炭素原子を有するアルキル基を意味し、Y-は、アニオン、例えば、臭化物、塩化物、酢酸塩、ホウ酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、重硫酸塩、重亜硫酸塩、硫酸塩又はリン酸塩である。これらのポリマーは、特に仏国特許第2080759号及び仏国特許第2080759号の追加特許第2190406号に記載されている。
上で定義したポリマーの中でも、より具体的には、Calgon社により「Merquat 100」の名称で販売されている塩化ジメチルジアリルアンモニウムホモポリマー(及び質量平均分子量の低いその同族体)及び「Merquat 550」の名称で販売されている塩化ジアリルジメチルアンモニウムとアクリルアミドとのコポリマーが挙げられる。
(8)式
Figure 0006257535
に相当する繰り返しの単位を含有する第四級ジアンモニウムポリマーであり、
式(VII)中、
R10、R11、R12及びR13は、同一であっても異なっていてもよく、1個から20個の炭素原子を含有する脂肪族、脂環式、若しくはアリール脂肪族基、又は、低級ヒドロキシアルキル脂肪族基を表し、或いはR10、R11、R12及びR13は、一緒に又は別々に、それらが結合する窒素原子と共に、任意選択で窒素以外の第2のヘテロ原子を含有する複素環を構成し、或いはR10、R11、R12及びR13は、ニトリル、エステル、アシル、若しくはアミド基又は-CO-O-R14-D若しくは-CO-NH-R14-D基で置換されている直鎖状又は分枝状C1〜C6アルキル基を表し、R14はアルキレンであり、Dは第四級アンモニウム基であり、
A1及びB1は、2個から20個の炭素原子を含有するポリメチレン基を表し、これは直鎖状又は分枝状、飽和又は不飽和であってもよく、主鎖に結合又は挿入されている、1つ若しくは複数の芳香族環又は1つ若しくは複数の酸素若しくは硫黄原子、又は、スルホキシド、スルホン、ジスルフィド、アミノ、アルキルアミノ、ヒドロキシル、第四級アンモニウム、ウレイド、アミド若しくはエステル基を含有していてもよく、
X-は、無機又は有機酸由来のアニオンを意味し、
A1、R10及びR12は、それらが結合する2個の窒素原子と共に、ピペラジン環を形成でき、加えて、A1が直鎖状又は分枝状、飽和又は不飽和アルキレン又はヒドロキシアルキレン基を意味する場合、B1はまた、-(CH2)n-CO-D-OC-(CH2)n-基を意味し得るのであり、式中、Dは以下のものを示す。すなわち、
i)式:-O-Z-O-のグリコール残基であり、式中、Zは、直鎖状又は分枝状炭化水素系基、又は下式
-(CH2-CH2-O)x-CH2-CH2-、及び
-[CH2-CH(CH3)-O]y-CH2-CH(CH3)-
のうちの1つに相当する基であり、
式中、x及びyは、定義された固有の重合度を表す1から4の整数、又は、平均重合度を表す任意の1から4の数を示す、
ii)ビス-第二級ジアミン残基、例えば、ピペラジン誘導体、
iii)式:-NH-Y-NH-のビス-第一級ジアミン残基であり、式中、Yは、直鎖状又は分枝状炭化水素系基、或いは二価の基である-CH2-CH2-S-S-CH2-CH2-を意味する、又は
iv)式-NH-CO-NH-のウレイレン基。
好ましくは、X-は、アニオン、例えば、塩化物又は臭化物である。
これらのポリマーは、一般に、1000から100000の間の数平均分子量を有する。
この種類のポリマーは、特に、仏国特許第2320330号、仏国特許第2270846号、仏国特許第2316271号、仏国特許第2336434号及び仏国特許第2413907号並びに米国特許第2273780号、米国特許第2375853号、米国特許第2388614号、米国特許第2454547号、米国特許第3206462号、米国特許第2261002号、米国特許第2271378号、米国特許第3874870号、米国特許第4001432号、米国特許第3929990号、米国特許第3966904号、米国特許第4005193号、米国特許第4025617号、米国特許第4025627号、米国特許第4025653号、米国特許第4026945号及び米国特許第4027020号に記載されている。
より具体的には、下式(VIII)
Figure 0006257535
に相当する繰り返し単位からなるポリマーを使用可能であり、
式中、
R10、R11、R12及びR13は、同一であっても異なっていてもよく、およそ1個から4個の炭素原子を含有するアルキル又はヒドロキシアルキル基を意味し、n及びpは、およそ2から20までの範囲の整数であり、X-は、無機又は有機酸由来のアニオンである。
(9)式(IX)
Figure 0006257535
の単位からなるポリ第四級アンモニウムポリマーであり、
式中、pは、およそ1から6までの範囲の整数を意味し、Dは、存在しないか、又は、-(CH2)r-CO-基であってもよく、式中、rは、4又は7に等しく、
X-は、アニオンである。
かかるポリマーは、特許US4157388、US4702906及びUS4719282に記載の方法により調製してもよい。それらは、とりわけ特許出願EP-A-122324に記載されている。
これらのポリマーの中でも、挙げられる例には、Miranol社により販売されている製品「Mirapol A 15」、「Mirapol AD1」、「Mirapol AZ1」及び「Mirapol 175」が含まれる。
(10)ビニルピロリドンとビニルイミダゾールとの第四級ポリマー、例えば、BASF社によりLuviquat FC 905、FC 550及びFC 370の名称で販売されている製品。
(11)CTFA辞典において「ポリエチレングリコール(15)タロウポリアミン」の参照名が付されているポリアミン、例えば、Henkel社により販売されているPolyquart H。
(12)本発明の文脈において使用できる他のカチオン性ポリマーは、ポリアルキレンイミン、特にポリエチレンイミン、ビニルピリジン又はビニルピリジニウム単位を含有するポリマー、ポリアミンとエピクロロヒドリンとの縮合物、ポリ第四級ウレイレンである。
好ましくは、カチオン性ポリマーは、ファミリー(7)、(8)及び(9)から、より好ましくはファミリー(7)及び(8)から選択される。
特定の一実施形態において、カチオン性ポリマーは、ジアルキルジアリルアンモニウムホモポリマー又はコポリマーのハロゲン化物から選択される。
本発明による化粧用組成物中のカチオン性ポリマーの量は限定されないが、カチオン性ポリマーの量は、組成物の総質量に対して、0.1から5質量%、好ましくは0.3から3質量%、より好ましくは0.5から2質量%であってもよい。
(d)界面活性剤
本発明による化粧用組成物は、少なくとも1種の界面活性剤を含んでいてもよい。2種以上の界面活性剤も使用できる。したがって、単一の種類の界面活性剤、又は、異なる種類の界面活性剤の組合せを使用できる。
任意の界面活性剤を、本発明のために使用できる。界面活性剤は、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤からなる群から選択されてもよい。2種以上の界面活性剤を組み合わせて使用してもよい。したがって、単一の種類の界面活性剤、又は、異なる種類の界面活性剤の組合せを使用できる。好ましくは、本発明によれば、「界面活性剤」は、添加剤なしに、水で泡沫を形成することが可能である。
(d-1)アニオン性界面活性剤
アニオン性界面活性剤は、(C6〜C30)アルキル硫酸塩、(C6〜C30)アルキルエーテル硫酸塩、(C6〜C30)アルキルアミドエーテル硫酸塩、アルキルアリールポリエーテル硫酸塩、モノグリセリド硫酸塩、(C6〜C30)アルキルスルホン酸塩、(C6〜C30)アルキルアミドスルホン酸塩、(C6〜C30)アルキルアリールスルホン酸塩、α-オレフィンスルホン酸塩、パラフィンスルホン酸塩、(C6〜C30)アルキルリン酸塩、(C6〜C30)アルキルスルホコハク酸塩、(C6〜C30)アルキルエーテルスルホコハク酸塩、(C6〜C30)アルキルアミドスルホコハク酸塩、(C6〜C30)アルキルスルホ酢酸塩、(C6〜C24)アシルサルコシン酸塩、(C6〜C24)アシルグルタミン酸塩、(C6〜C30)アルキルポリグリコシドカルボン酸エーテル(C6〜C30)アルキルポリグリコシドスルホコハク酸塩、(C6〜C30)アルキルスルホスクシンアミド酸塩、(C6〜C24)アシルイセチオン酸塩、N-(C6〜C24)アシルタウリン酸塩、C6〜C30脂肪酸塩、ヤシ油酸塩又は水添ヤシ油酸塩、(C8〜C20)アシルラクチル酸塩、(C6〜C30)アルキル-D-ガラクトシドウロン酸塩、ポリオキシアルキレン化(C6〜C30)アルキルエーテルカルボン酸塩、ポリオキシアルキレン化(C6〜C30)アルキルアリールエーテルカルボン酸塩、及び、ポリオキシアルキレン化(C6〜C30)アルキルアミドエーテルカルボン酸塩、並びに、対応する酸の形態からなる群から選択されることが好ましい。
少なくとも一実施形態において、アニオン性界面活性剤は塩、例えば、アルカリ金属、例えば、ナトリウムの塩、アルカリ土類金属、例えば、マグネシウムの塩、アンモニウム塩、アミン塩、及び、アミノアルコール塩の形態である。条件によっては、それらはまた、酸の形態であってもよい。
アニオン性界面活性剤は、塩化されている又は塩化されていない、(C6〜C30)アルキル硫酸塩、(C6〜C30)アルキルエーテル硫酸塩又はポリオキシアルキレン化(C6〜C30)アルキルエーテルカルボン酸の塩から選択されることがより好ましい。
(d-2)両性界面活性剤
両性界面活性剤又は双性イオン性界面活性剤は、例えば(非限定的な列挙)、アミン誘導体、例えば、脂肪族第二級アミン又は脂肪族第三級アミン、及び、任意選択で四級化されたアミン誘導体であり得るのであり、その脂肪族基は、8個から22個の炭素原子を含み、少なくとも1つの水溶性化アニオン性基(例えば、カルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸塩、リン酸塩又はホスホン酸塩)を含有している、直鎖状又は分枝状鎖である。
両性界面活性剤は、好ましくは、ベタイン及びアミドアミンカルボキシル化誘導体からなる群から選択されてもよい。
ベタイン型両性界面活性剤は、好ましくは、アルキルベタイン、アルキルアミドアルキルベタイン、スルホベタイン、ホスホベタイン、及び、アルキルアミドアルキルスルホベタイン、特に、(C8〜C24)アルキルベタイン、(C8〜C24)アルキルアミド(C1〜C8)アルキルベタイン、スルホベタイン、及び、(C8〜C24)アルキルアミド(C1〜C8)アルキルスルホベタインからなる群から選択される。一実施形態において、ベタイン型の両性界面活性剤は、(C8〜C24)アルキルベタイン、(C8〜C24)アルキルアミド(C1〜C8)アルキルスルホベタイン、スルホベタイン、及び、ホスホベタインから選択される。
非限定的な例として挙げられるものには、CTFA辞典、第9版、2002年で、ココベタイン、ラウリルベタイン、セチルベタイン、ココ/オレアミドプロピルベタイン、コカミドプロピルベタイン、パルミトアミドプロピルベタイン、ステアルアミドプロピルベタイン、コカミドエチルベタイン、コカミドプロピルヒドロキシスルタイン、オレアミドプロピルヒドロキシスルタイン、ココヒドロキシスルタイン、ラウリルヒドロキシスルタイン、及び、ココスルタインの名称で分類される化合物が、単独で又は混合物として含まれる。
ベタイン型両性界面活性剤は、好ましくは、アルキルベタイン及びアルキルアミドアルキルベタイン、特にココベタイン及びコカミドプロピルベタインである。
アミドアミンカルボキシル化誘導体の中でも、Miranolの名称で販売されている製品が挙げられ、これは米国特許第2,528,378号及び米国特許第2,781,354号に記載され、CTFA辞典、第3版、1982年(その開示は参照により本明細書に組み込まれる)にアンホカルボキシグリシネート及びアンホカルボキシプロピオネートの名称で分類され、それぞれ以下の構造を有する。すなわち、
R1-CONHCH2CH2-N+(R2)(R3)(CH2COO-)M+X- (B1)
式中、
R1は、加水分解ヤシ油中に存在する酸R1-COOHのアルキル基、ヘプチル、ノニル又はウンデシル基を意味し、
R2は、ベータ-ヒドロキシエチル基を意味し、
R3は、カルボキシメチル基を意味し、
M+は、アルカリ金属、例えば、ナトリウムに由来するカチオン性イオン、アンモニウムイオン、又は、有機アミンに由来するイオンを意味し、
X-は、有機又は無機アニオン性イオン、例えば、ハロゲン化物、酢酸塩、リン酸塩、硝酸塩、アルキル(C1〜C4)硫酸塩、アルキル(C1〜C4)-又はアルキル(C1〜C4)アリール-スルホン酸塩、特に硫酸メチル及び硫酸エチルを意味し、又は、M+及びX-は存在しない、
R1'-CONHCH2CH2-N(B)(C) (B2)
式中、
R1'は、ヤシ油若しくは加水分解亜麻仁油中に存在する酸R1'-COOHのアルキル基、アルキル基、例えば、C7、C9、C11若しくはC13アルキル基、C17アルキル基及びそのイソ型、又は不飽和C17基を意味し、
Bは、-CH2CH2OX'を表し、
Cは、-(CH2)z-Y'を表し、z=1又は2であり、
X'は、-CH2-COOH基、-CH2-COOZ'、-CH2CH2-COOH、-CH2CH2-COOZ'又は水素原子を意味し、
Y'は、-COOH、-COOZ'、-CH2-CHOH-SO3Z'、-CH2-CHOH-SO3H基又は-CH2-CH(OH)-SO3-Z'基を意味し、
式中、Z'は、アルカリ金属若しくはアルカリ土類金属、例えば、ナトリウムのイオン、アンモニウムイオン又は有機アミンに由来するイオンを表す、
並びに
Ra''-NH-CH(Y'')-(CH2)n-C(O)-NH-(CH2)n'-N(Rd)(Re) (B'2)
式中、
Y''は、-C(O)OH、-C(O)OZ''、-CH2-CH(OH)-SO3H又は-CH2-CH(OH)-SO3-Z''を意味し、式中、Z''は、アルカリ金属若しくはアルカリ土類金属、例えば、ナトリウムに由来するカチオン性イオン、アンモニウムイオン又は有機アミンに由来するイオンを意味し、
Rd及びReは、C1〜C4アルキル又はC1〜C4ヒドロキシアルキル基を意味し、
Ra''は、酸からのC10〜C30アルキル基又はアルケニル基を意味し、
n及びn'は、独立に、1から3の整数を意味する。
式B1及び式B2を有する両性界面活性剤は、(C8〜C24)-アルキルアンホ一酢酸塩、(C8〜C24)アルキルアンホ二酢酸塩、(C8〜C24)アルキルアンホ一プロピオン酸塩、及び、(C8〜C24)アルキルアンホ二プロピオン酸塩から選択されることが好ましい。
これらの化合物は、CTFA辞典、第5版、1993年において、ココアンホ二酢酸二ナトリウム、ラウロアンホ二酢酸二ナトリウム、カプリルアンホ二酢酸二ナトリウム、カプリロアンホ二酢酸二ナトリウム、ココアンホ二プロピオン酸二ナトリウム、ラウロアンホプロピオン酸二ナトリウム、カプリルアンホ二プロピオン酸二ナトリウム、カプリルアンホ二プロピオン酸二ナトリウム、ラウロアンホ二プロピオン酸及びココアンホ二プロピオン酸の名称で分類されている。
例として、Rhodia Chimie社によりMiranol(登録商標)C2M濃縮物の商品名で販売されているココアンホ二酢酸塩が挙げられる。
式(B'2)の化合物の中でも、CHIMEX社によりCHIMEXANE HBの名称で市販されているジエチルアミノプロピルココアスパルタミドナトリウム(CTFA)が挙げられる。
(d-3)カチオン性界面活性剤
カチオン性界面活性剤は、任意選択でポリオキシアルキレン化された第一級、第二級又は第三級脂肪アミン塩、第四級アンモニウム塩、及び、それらの混合物からなる群から選択されてもよい。
第四級アンモニウム塩の例として挙げられるものには以下のものが含まれるが、これに限定されるものではない。すなわち、
下の一般式(B3)
Figure 0006257535
のものであり、
式中、
R1、R2、R3及びR4は、同一であっても異なっていてもよく、1個から30個の炭素原子及び任意選択で酸素、窒素、硫黄及びハロゲン等のヘテロ原子を含む、直鎖状及び分枝状脂肪族基から選択される。脂肪族基は、例えば、アルキル、アルコキシ、C2〜C6ポリオキシアルキレン、アルキルアミド、(C12〜C22)アルキルアミド(C2〜C6)アルキル、(C12〜C22)アルキル酢酸塩及びヒドロキシアルキル基、並びに、芳香族基、例えば、アリール及びアルキルアリールから選択されてもよく、X-は、ハロゲン化物、リン酸塩、酢酸塩、乳酸塩、(C2〜C6)アルキル硫酸塩及びアルキル-又はアルキルアリール-スルホン酸塩から選択される、
イミダゾリンの第四級アンモニウム塩であり、例えば、下式(B4)
Figure 0006257535
のものであり、
式中、
R5は、8個から30個の炭素原子を含むアルケニル及びアルキル基、例えば、獣脂又はココナッツの脂肪酸誘導体から選択され、
R6は、水素、C1〜C4アルキル基、並びに、8個から30個の炭素原子を含むアルケニル及びアルキル基から選択され、
R7は、C1〜C4アルキル基から選択され、
R8は、水素及びC1〜C4アルキル基から選択され、
X-は、ハロゲン化物、リン酸塩、酢酸塩、乳酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、及び、アルキルアリールスルホン酸塩から選択される。一実施形態において、R5及びR6は、例えば、12個から21個の炭素原子を有するアルケニル及びアルキル基から選択される基の混合物、例えば、獣脂の脂肪酸誘導体であり、R7はメチルであり、R8は水素である。かかる製品の例には、Witco社により「Rewoquat(登録商標)」W75、W90、W75PG及びW75HPGの名称で販売されているクオタニウム-27(CTFA 1997年)及びクオタニウム-83(CTFA 1997年)が含まれるが、これに限定されるものではない、
式(B5)
Figure 0006257535
のジ又はトリ第四級アンモニウム塩であり、
式中、
R9は、16個から30個の炭素原子を含む脂肪族基から選択され、
R10は、水素又は1個から4個の炭素原子を含むアルキル基又は-(CH2)3(R16a)(R17a)(R18a)N+X--基から選択され、
R11、R12、R13、R14、R16a、R17a及びR18aは、同一であっても異なっていてもよく、水素及び1個から4個の炭素原子を含むアルキル基から選択され、
X-は、ハロゲン化物、酢酸塩、リン酸塩、硝酸塩、硫酸エチル、及び、硫酸メチルから選択される。
かかるジ第四級アンモニウム塩の例は、FINETEX社のFINQUAT CT-P(クオタニウム-89)又はFINQUAT CT(クオタニウム-75)である、
並びに
少なくとも1つのエステル官能基を含む第四級アンモニウム塩であり、例えば、下式(B6)
Figure 0006257535
のものであり、
式中、
R22は、C1〜C6アルキル基並びにC1〜C6ヒドロキシアルキル及びジヒドロキシアルキル基から選択され、
R23は以下のものから選択される。すなわち、
以下の基
Figure 0006257535
直鎖状及び分枝状、飽和及び不飽和C1〜C22炭化水素系基R27、並びに、水素、
R25は以下のものから選択される。すなわち、
以下の基
Figure 0006257535
直鎖状及び分枝状、飽和及び不飽和C1〜C6炭化水素系基R29、並びに、水素、
R24、R26及びR28は、同一であっても異なっていてもよく、直鎖状及び分枝状、飽和及び不飽和C7〜C21炭化水素系基から選択され、
r、s及びtは、同一であっても異なっていてもよく、2から6の範囲の整数から選択され、
r1及びt1のそれぞれは、同一であっても異なっていてもよく、0又は1であり、r2+r1=2rであり、t1+t2=2tであり、
yは、1から10の範囲の整数から選択され、
x及びzは、同一であっても異なっていてもよく、0から10の範囲の整数から選択され、
X-は、単純及び錯体、有機及び無機アニオンから選択され、但し、x+y+zの和は1から15の範囲であり、xが0であるときは、R23はR27を意味し、zが0であるときは、R25はR29を意味する。R22は、直鎖状及び分枝状アルキル基から選択されてもよい。一実施形態において、R22は、直鎖状アルキル基から選択される。別の一実施形態において、R22は、メチル、エチル、ヒドロキシエチル及びジヒドロキシプロピル基、例えば、メチル及びエチル基から選択される。一実施形態において、x+y+zの和は1から10の範囲である。R23が炭化水素系基R27であるとき、それは長鎖であり12個から22個の炭素原子を含んでいてもよく、又は、短鎖であり1個から3個の炭素原子を含んでいてもよい。R25が炭化水素系基R29であるとき、それは、例えば、1個から3個の炭素原子を含んでいてもよい。非限定的な例として、一実施形態において、R24、R26及びR28は、同一であっても異なっていてもよく、直鎖状及び分枝状、飽和及び不飽和C11〜C21炭化水素系基、例えば、直鎖状及び分枝状、飽和及び不飽和のC11〜C21アルキル基及びアルケニル基から選択される。別の一実施形態において、x及びzは、同一であっても異なっていてもよく、0又は1である。一実施形態において、yは1に等しい。別の一実施形態において、r、s及びtは、同一であっても異なっていてもよく、2又は3に等しく、例えば、2に等しい。アニオンX-は、例えば、ハロゲン化物、例えば、塩化物、臭化物、及び、ヨウ化物、並びに、C1〜C4アルキル硫酸塩、例えば、硫酸メチルから選択されてもよい。しかしながら、メタンスルホン酸塩、リン酸塩、硝酸塩、トシル酸塩、有機酸、例えば、酢酸塩及び乳酸塩に由来するアニオン、並びに、エステル官能基を含むアンモニウムに適合する任意の他のアニオンが、本発明により使用されてもよいアニオンの他の非限定的な例である。一実施形態において、アニオンX-は、塩化物及び硫酸メチルから選択される。
別の一実施形態において、式(B6)のアンモニウム塩を使用してもよく、式中、
R22は、メチル及びエチル基から選択され、
x及びyは、1に等しく、
zは0又は1に等しく、
r、s及びtは、2に等しく、
R23は以下のものから選択される。すなわち、
以下の基
Figure 0006257535
メチル、エチル、及び、C14〜C22炭化水素系基、水素、
R25は以下のものから選択される。すなわち、
以下の基
Figure 0006257535
及び水素、
R24、R26及びR28は、同一であっても異なっていてもよく、直鎖状及び分枝状、飽和及び不飽和C13〜C17炭化水素系基、例えば、直鎖状及び分枝状、飽和及び不飽和C13〜C17アルキル及びアルケニル基から選択される。
一実施形態において、炭化水素系基は直鎖状である。
挙げられる式(B6)の化合物の非限定的な例には、塩、例えば、ジアシルオキシエチル-ジメチルアンモニウム、ジアシルオキシエチル-ヒドロキシエチル-メチルアンモニウム、モノアシルオキシエチル-ジヒドロキシエチル-メチルアンモニウム、トリアシルオキシエチル-メチルアンモニウム、モノアシルオキシエチル-ヒドロキシエチル-ジメチル-アンモニウムの塩化物及び硫酸メチル、並びに、それらの混合物が含まれる。一実施形態において、アシル基は、14個から18個の炭素原子を含んでいてもよく、例えば、植物油、例えば、パーム油及びヒマワリ油に由来してもよい。化合物が複数のアシル基を含むとき、これらの基は同一であっても異なっていてもよい。
これらの産物は、例えば、任意選択でオキシアルキレン化されたトリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、アルキルジエタノールアミン又はアルキルジイソプロパノールアミンを、脂肪酸又は植物若しくは動物由来の脂肪酸の混合物へと直接エステル化することにより、又は、それらのメチルエステルのエステル交換により得られてもよい。このエステル化に続いて、ハロゲン化アルキル、例えば、ハロゲン化メチル及びエチル、硫酸ジアルキル、例えば、硫酸ジメチル及びジエチル、メタンスルホン酸メチル、パラ-トルエンスルホン酸メチル、グリコールクロロヒドリン、並びに、グリセロールクロロヒドリンから選択されるアルキル化剤を使用して、四級化してもよい。
かかる化合物は、例えば、Cognis社によりDehyquart(登録商標)、Stepan社によりStepanquat(登録商標)、Ceca社によりNoxamium(登録商標)、及び、Rewo-Goldschmidt社により「Rewoquat(登録商標) WE 18」の名称で販売されている。
本発明による組成物に使用できるアンモニウム塩の他の非限定的な例には、米国特許第4,874,554号及び米国特許第4,137,180号に記載の、少なくとも1つのエステル官能基を含むアンモニウム塩が含まれる。
本発明による組成物に使用することができる上述の第四級アンモニウム塩の中には、これに限定されないが、式(I)に相当するものが含まれる。例えば、塩化テトラアルキルアンモニウム、例えば、アルキル基が約12個から22個の炭素原子を含む塩化ジアルキルジメチルアンモニウム及び塩化アルキルトリメチルアンモニウム、例えば、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム及び塩化ベンジルジメチルステアリルアンモニウム、塩化パルミチルアミドプロピルトリメチルアンモニウム、並びに、Van Dyk社により「Ceraphyl(登録商標)70」の名称で販売されている、塩化ステアルアミドプロピルジメチル(酢酸ミリスチル)アンモニウムがある。
一実施形態によれば、本発明の組成物において使用できるカチオン性界面活性剤は、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、クオタニウム-83、クオタニウム-87、クオタニウム-22、塩化ベヘニルアミドプロピル-2,3-ジヒドロキシプロピルジメチルアンモニウム、塩化パルミチルアミドプロピルトリメチルアンモニウム、及びステアラミドプロピルジメチルアミンから選択される。
(d-4)非イオン性界面活性剤
非イオン性界面活性剤は、それ自体よく知られている化合物である[例えば、この点に関しては、「Handbook of Surfactants」M.R.Porter著、Blackie & Son出版社(グラスゴー及びロンドン)、1991年、116〜178頁を参照のこと]。したがって、それらは、例えば、ポリエトキシル化、ポリプロポキシル化又はポリグリセロール化されている、例えば、8個から18個の炭素原子を含む少なくとも1つの脂肪鎖を有する、アルコール、アルファ-ジオール、アルキルフェノール及び脂肪酸のエステルから選択されてもよく、エチレンオキシド又はプロピレンオキシド基の数が1個から100個の範囲であること、及び、グリセロール基の数が1個から30個の範囲であることが可能である。マルトース誘導体もまた挙げられる。これに限定するものではないが、また挙げられるのは、エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドのコポリマー、エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドと脂肪族アルコールとの縮合物、例えば、1molから30molのエチレンオキシドを含むポリエトキシル化脂肪族アミド、例えば、1個から5個、例えば、1.5個から4個等のグリセロール基を含むポリグリセロール化脂肪族アミド、2molから30molのエチレンオキシドを含むソルビタンのエトキシル化脂肪酸エステル、植物由来のエトキシル化油、スクロースの脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールの脂肪酸エステル、グリセロールの脂肪酸モノ又はジエステル、(C6〜C24)アルキルポリグリコシド、N-(C6〜C24)アルキルグルカミン誘導体、アミンオキシド、例えば、(C10〜C14)アルキルアミンオキシド又はN-(C10〜C14)アシルアミノプロピルモルホリンオキシド、並びに、それらの混合物である。
非イオン性界面活性剤は、好ましくはモノオキシアルキレン化又はポリオキシアルキレン化、モノグリセリン化又はポリグリセリン化非イオン性界面活性剤から選ばれる。オキシアルキレン単位は、より具体的には、オキシエチレン若しくはオキシプロピレン単位、又はそれらの組合せであり、好ましくはオキシエチレン単位である。
挙げられるオキシアルキレン化非イオン性界面活性剤の例には、以下のものが含まれる。すなわち、
オキシアルキレン化(C8〜C24)アルキルフェノール、
飽和又は不飽和、直鎖状又は分枝状、オキシアルキレン化C8〜C30アルコール、
飽和又は不飽和、直鎖状又は分枝状、オキシアルキレン化C8〜C30アミド、
飽和又は不飽和、直鎖状又は分枝状、C8〜C30酸とポリエチレングリコールとのエステル、
飽和又は不飽和、直鎖状又は分枝状、C8〜C30酸とソルビトールとのポリオキシアルキレン化エステル
飽和又は不飽和、オキシアルキレン化植物油、
とりわけ、単独で又は混合物として、エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドの縮合物。
界面活性剤は、1から100の間、好ましくは2から50の間のモル数のエチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドを含有していてもよい。有利には、非イオン性界面活性剤は、オキシプロピレン単位を一切含まない。
本発明の好ましい一実施形態によれば、オキシアルキレン化非イオン性界面活性剤は、オキシエチレン化C8〜C30アルコール又はエトキシル化脂肪エステルから選択される。
挙げられるエトキシ化脂肪族アルコール(又はC8〜C30アルコール)の例には、ラウリルアルコールのエチレンオキシド付加物、とりわけ、9個から50個のオキシエチレン基を含有するもの、より具体的には、10個から12個のオキシエチレン基を含有するもの(CTFA名ではラウレス-10からラウレス-12)、ベヘニルアルコールのエチレンオキシド付加物、とりわけ、9個から50個のオキシエチレン基を含有するもの(CTFA名ではベヘネス-9からベヘネス-50)、セテアリルアルコール(セチルアルコールとステアリルアルコールとの混合物)のエチレンオキシド付加物、とりわけ、10個から30個のオキシエチレン基を含有するもの(CTFA名ではセテアレス-10からセテアレス-30)、セチルアルコールのエチレンオキシド付加物、とりわけ、10個から30個のオキシエチレン基を含有するもの(CTFA名ではセテス-10からセテス-30)、ステアリルアルコールのエチレンオキシド付加物、とりわけ、10個から30個のオキシエチレン基を含有するもの(CTFA名ではステアレス-10からステアレス-30)、イソステアリルアルコールのエチレンオキシド付加物、とりわけ、10個から50個のオキシエチレン基を含有するもの(CTFA名ではイソステアレス-10からイソステアレス-50)、並びに、それらの混合物が含まれる。
挙げられるエトキシル化脂肪エステルの例には、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸又はベヘン酸のエステルのエチレンオキシド付加物、並びに、それらの混合物、とりわけ、9個から50個のオキシエチレン基を含有するもの、例えば、ラウリン酸PEG-9からPEG-50(CTFA名:ラウリン酸PEG-9からラウリン酸PEG-50のもの)、パルミチン酸PEG-9からPEG-50(CTFA名:パルミチン酸PEG-9からパルミチン酸PEG-50のもの)、ステアリン酸PEG-9からPEG-50(CTFA名:ステアリン酸PEG-9からステアリン酸PEG-50のもの)、パルミトステアリン酸PEG-9からPEG-50、ベヘン酸PEG-9からPEG-50(CTFA名:ベヘン酸PEG-9からベヘン酸PEG-50のもの)が含まれる。
これらの脂肪族アルコール及び脂肪エステルのオキシエチレン化誘導体の混合物もまた使用できる。
本発明の好ましい一実施形態によれば、本発明による化粧用組成物は、少なくとも1種のエトキシル化脂肪族アルコールを含む。
モノグリセロール化又はポリグリセロール化非イオン性界面活性剤の例として、モノグリセロール化又はポリグリセロール化C8〜C40アルコールが好ましくは使用される。
特に、モノグリセロール化又はポリグリセロール化C8〜C40アルコールは、下式
RO-[CH2-CH(CH2OH)-O]m-H又はRO-[CH(CH2OH)-CH2O]m-H
に相当し、
式中、Rは、直鎖状又は分枝状C8〜C40、好ましくはC8〜C30アルキル又はアルケニル基を表し、mは、1から30、好ましくは1から10の範囲の数を表す。
本発明の文脈において好適な化合物の例として、4molのグリセリンを含有するラウリルアルコール(INCI名:ポリグリセリル-4ラウリルエーテル)、1.5molのグリセリンを含有するラウリルアルコール、4molのグリセリンを含有するオレイルアルコール(INCI名:ポリグリセリル-4オレイルエーテル)、2molのグリセリンを含有するオレイルアルコール(INCI名:ポリグリセリル-2オレイルエーテル)、2molのグリセリンを含有するセテアリルアルコール、6molのグリセリンを含有するセテアリルアルコール、6molのグリセリンを含有するオレオセチルアルコール、及び6molのグリセリンを含有するオクタデカノールが挙げられる。
アルコールは、mの値が統計値を表すのと同様に、アルコールの混合物を表す場合があり、このことは、市販品の中には、複数種のポリグリセロール化脂肪族アルコールが混合物の形態で共存している場合があることを意味する。
モノグリセロール化又はポリグリセロール化アルコールの中でも、1molのグリセロールを含有するC8/C10アルコール、1molのグリセロールを含有するC10/C12アルコール、及び1.5molのグリセロールを含有するC12アルコールを使用することが一層特に好ましい。
本発明の一実施形態によれば、界面活性剤の量は、本発明による化粧用組成物の総質量に対して、0.1〜20質量%、好ましくは0.5〜15質量%、より好ましくは1〜10質量%の範囲であってもよい。
(e)他の構成要素
本発明による化粧用組成物は、水性媒体を含んでいてもよい。
本発明による化粧用組成物中の媒体は、水を含んでいてもよい。水の量は、組成物の総質量に対して、99質量%以下、好ましくは50から99質量%、より好ましくは60から95質量%、更により好ましくは70から90質量%であってもよい。
水性媒体は、少なくとも1種の有機溶媒を更に含んでいてもよい。有機溶媒は、好ましくは水混和性である。有機溶媒として、例えば、C1〜C4アルカノール、例えば、エタノール及びイソプロパノール、グリセロール、グリコール及びグリコールエーテル、例えば、2-ブトキシエタノール、プロピレングリコール、プロピレングリコールのモノメチルエーテル、ジエチレングリコールのモノエチルエーテル及びモノメチルエーテル、並びに、芳香族アルコール、例えば、ベンジルアルコール及びフェノキシエタノール、類似製品、並びに、それらの混合物が挙げられる。
有機溶媒は、組成物の総質量に対して、1から40質量%、好ましくは1から30質量%、より好ましくは5から20質量%の範囲の量で存在していてもよい。
本発明による化粧用組成物の形態は、特に限定されず、O/Wエマルション、W/Oエマルション、水性ゲル、水溶液等の様々な形態をとってもよい。O/Wエマルションの形態が好ましい。
本発明による化粧用組成物のpHは、8未満である。それは、好ましくは1.5から7.9、より好ましくは1.5から7、より一層好ましくは2から4の範囲であり得るのであり、先行技術においてよく知られている少なくとも1種の酸性化剤を使用して、所望の値に調整してもよい。
酸性化剤は、例えば、鉱酸又は有機酸、例えば、塩酸、リン酸、カルボン酸、例えば、酒石酸、クエン酸、乳酸、又は、スルホン酸であり得る。
本発明による化粧用組成物は、上の必須又は任意の構成要素を、ミキサー及びホモジナイザー等の従来の混合手段を使用して混合することにより調製できる。
(システム又はキット)
本発明による化粧用組成物は、化粧用組成物の使用の直前に調製できる。
この場合、本発明による化粧用組成物は、第1の区画が本発明による脂肪質を含み、第2の区画が酸化剤を含む多区画システム又はキットへと形成されてもよく、第1及び第2の区画内の組成物の混合物は、8未満である。
多区画システムは、上の組成物を混合及び/又は適用する手段、例えば、弁及びノズルを備えていてもよい。
したがって、一実施形態によれば、多区画システム又はキットは少なくとも、
第1の区画、及び
第2の区画、
を含み、
第1の区画は、脂肪酸に由来する少なくとも1種のトリグリセリドにより形成される少なくとも1種の植物油及び/又はトリグリセリド以外の少なくとも1種の液状脂肪酸エステルを含む、少なくとも1種の脂肪質を含み、
第2の区画は、少なくとも1種の酸化剤を含み、
a)トリグリセリド中の脂肪酸の総質量に対して50質量%以上のトリグリセリド中の脂肪酸が、18個以上の炭素原子及び少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を有し、
b)トリグリセリド以外の液状脂肪酸エステル中の脂肪酸が、16個以上の炭素原子及び/又は少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を有し、
c)第1及び第2の区画の内容物を混合することにより得られる組成物のpHが、8未満である。
本発明による化粧用組成物は、例えば、
少なくとも1種の還元剤を含む還元化粧用組成物を湿った又は乾いたケラチン繊維上に適用する工程、
例えば、およそ5から40分の曝露時間後に、ケラチン繊維をすすぐ工程、及び
本発明による化粧用組成物を適用する工程、
を含む方法による、毛髪等のケラチン繊維のパーマにおいて例えば使用できる。およそ1から20分の曝露時間後、繊維をすすぎ、任意選択でシャンプーで洗浄し、再びすすぎ、次に乾燥する。
化粧用組成物の適用は、室温で、又は、40から220℃の範囲、好ましくは40から80℃の範囲の温度を生成可能な加温装置を使用して実現してもよい。
還元剤は、一般に、硫化化合物及び非硫化化合物から選択される。
硫化化合物は、一般に、チオール、亜硫酸塩及びヒドロ亜硫酸塩から選択される。チオールは、好ましくは、チオグリコール酸又はチオ乳酸又はシステイン及びそれらの塩から選択される。
非硫化化合物は一般に、ホスフィン、水素化物又はレダクトン、とりわけアスコルビン酸又はエリソルビン酸及びそれらの塩から選択される。
還元剤は、好ましくは、化粧料組成物の総質量に対して、0.01から20質量%、好ましくは0.1から15質量%、より好ましくは1から10質量%を占めてもよい。
還元化粧用組成物は、少なくとも1種のアルカリ剤を含んでいてもよい。アルカリ剤は、無機アルカリ剤であってもよい。無機アルカリ剤は、アンモニア、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アルカリ金属水酸化物及びアルカリ土類金属水酸化物からなる群から選択されることが好ましい。
無機アルカリ金属水酸化物の例として、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムが挙げられる。アルカリ土類金属水酸化物の例として、水酸化カルシウム及び水酸化マグネシウムが挙げられる。水酸化ナトリウムが好ましい。
アルカリ剤は、有機アルカリ剤であってもよい。有機アルカリ剤は、モノアミン及びそれらの誘導体、ジアミン及びそれらの誘導体、ポリアミン及びそれらの誘導体、塩基性アミノ酸及びそれらの誘導体、塩基性アミノ酸及びそれらの誘導体のオリゴマー、塩基性アミノ酸及びそれらの誘導体のポリマー、尿素及びその誘導体、並びに、グアニジン及びその誘導体からなる群から選択されることが好ましい。
有機アルカリ剤の例として、アルカノールアミン、例えば、モノ-、ジ-及びトリエタノールアミン並びにイソプロパノールアミン、尿素、グアニジン及びその誘導体、塩基性アミノ酸、例えば、リシン又はアルギニン、並びに、ジアミン、例えば、以下の構造
Figure 0006257535
を有するものが挙げられ、
式中、Wは、アルキレン、例えば、ヒドロキシル又はC1〜C4アルキル基により任意選択で置換されているプロピレンを意味し、Ra、Rb、Rc及びRdは、独立に、水素原子、アルキル基又はC1〜C4ヒドロキシアルキル基を表し、これは、1,3-プロパンジアミン及びその誘導体により例示できる。アルギニン、尿素及びモノエタノールアミンが好ましい。
一実施形態によれば、アルカリ剤は、アルカノールアミン、好ましくはモノエタノールアミンである。
アルカリ剤は、還元化粧料組成物の総質量に対して、0.1から20質量%、好ましくは1から15質量%、より好ましくは3から10質量%の総量で使用されてもよい。
本発明による化粧用組成物はまた、とりわけ酸化毛髪染料、例えば、一次中間体及びカップリング剤を使用するとき、毛髪等のケラチン繊維を染色するための酸化組成物として使用されてもよい。
好ましい一実施形態において、本発明による組成物は、毛髪のパーマのために使用される。
本発明を、実施例によってより詳細に説明するが、これは本発明の範囲を限定すると解釈されるべきではない。
表1に示す配合を有する以下の組成物を還元ローションとして調製した(有効成分は質量%)。
Figure 0006257535
[組成物1から3]
表2に示す配合を有する組成物1から3を酸化ローション、すなわち、2パート中和剤の第1パート又はパートAとして調製した(有効成分は質量%)。
Figure 0006257535
[組成物4及び5]
表3に示す配合を有する組成物4及び5をエマルション、すなわち、2パート中和剤の第2パート又はパートBとして調製した(有効成分は質量%)。
Figure 0006257535
[組成物6から9]
表4に示す配合を有する組成物6から9をエマルション、すなわち、2パート中和剤の第2パート又はパートBとして調製した(有効成分は質量%)。
Figure 0006257535
[評価1]
80gの上の還元ローションを、あらかじめ湿らせてカーラーに巻き付けた試験者の毛髪に適用した。還元ローションが作用するよう約15分間放置した後、毛髪を水で十分すすいだ。
次に、毛髪を以下のとおり酸化させた。
組成物1及び2のそれぞれを、表5に示すように90:10の質量比で水と混合し、比較例4及び5のための酸化剤を調製した。
他方、パートA及びパートBの組成物を、表5に示すように90:10の質量比で混合し、実施例1から4及び比較例1から3のための乳化酸化剤を調製した。混合はかなり容易であり、実施例1から4による酸化剤がかなり迅速に得られた。
対照として比較例5のための酸化剤を毛髪の半分に適用し、実施例1から4及び比較例1から4のための酸化剤のそれぞれを、毛髪の残り半分に適用した。実施例1から4のための酸化剤の適用は容易だった。酸化剤を5分間毛髪上で放置した。次に、毛髪を十分すすいで乾燥した。実施例1から4として酸化剤で酸化させた毛髪のすすぎは容易だった。
毛髪の乾燥後、試験者は、毛髪のウェーブ強度、弾性、滑らかさ、及びしなやかさの観点から、試験者による以下の評価基準に基づいて毛髪を評価した。
(評価基準)
ウェーブ強度
+:より良好なウェーブ効率
-:より劣るウェーブ効率
±:どちらでもない
弾性
+:より良好な弾性
-:より劣る弾性
±:どちらでもない
滑らかさ
+:より良好な滑らかさ
-:より劣る滑らかさ
±:どちらでもない
しなやかさ
+:より良好なしなやかさ
-:より劣るしなやかさ
±:どちらでもない
上の試験を、5人の試験者について実施し、評価結果を平均した。平均した結果を表5に示す。
Figure 0006257535
[組成物10及び11]
表6に示す配合を有する組成物10及び11を酸化ローション、すなわち、2パート中和剤の第1パート又はパートAとして調製した(有効成分は質量%)。
Figure 0006257535
[評価2]
80gの上の還元ローションを、あらかじめ湿らせてカーラーに巻き付けた試験者の毛髪に適用した。還元ローションが作用するよう約15分間放置した後、毛髪を水で十分すすいだ。
次に、毛髪を以下のとおり酸化させた。
組成物10及び11のそれぞれを、表7に示すように90:10の質量比で水と混合し、比較例7及び8のための酸化剤を調製した。
他方、パートA及びパートBの組成物を、表7に示すように90:10の質量比で混合し、実施例5のための乳化酸化剤及び比較例6のための酸化剤を調製した。混合はかなり容易であり、実施例5による酸化剤がかなり迅速に得られた。
対照として比較例8のための酸化剤を毛髪の半分に適用し、実施例5並びに比較例6及び7のための酸化剤のそれぞれを、毛髪の残り半分に適用した。実施例5のための酸化剤の適用は容易だった。酸化剤を5分間毛髪上で放置した。次に、毛髪を十分すすいで乾燥した。実施例5として酸化剤で酸化させた毛髪のすすぎは容易だった。
毛髪の乾燥後、試験者は、毛髪のウェーブ強度、弾性、滑らかさ、及びしなやかさの観点から、試験者による[評価1]に示したのと同じ評価基準に基づいて毛髪を評価した。
上の試験を、5人の試験者について実施し、評価結果を平均した。平均した結果を表7に示す。
Figure 0006257535

Claims (14)

  1. - (i)脂肪酸に由来する少なくとも1種のトリグリセリドにより形成される少なくとも1種の植物油、及び/又は、(ii)トリグリセリド以外の少なくとも1種の液状脂肪酸エステルを含む、少なくとも1種の脂肪質、
    - 少なくとも1種のカチオン性ポリマー、並びに
    - 少なくとも1種の酸化剤、
    を含み、
    a)トリグリセリド中の脂肪酸の総質量に対して50質量%以上のトリグリセリド中の脂肪酸が、18個以上の炭素原子及び少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を有し、
    b)トリグリセリド以外の液状脂肪酸エステル中の脂肪酸が、16個以上の炭素原子及び/又は少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を有し、
    c)組成物のpHが、1.5 から7であり、
    d)植物油が、オリーブ油、ツバキ油、コリアンダー油、ホホバ油、杏仁油、メドウフォーム油、パラカシー油及びアーモンド油からなる群から選択される、
    ケラチン繊維のパーマ処理のための化粧用組成物(但し、リンゴワックス、オレンジワックス、レモンワックス、海藻抽出物、非還元性二糖、塩化セチルトリメチルアンモニウム及びモノオレイン酸ソルビタンのいずれも含まない)
  2. トリグリセリド中の脂肪酸の総質量に対して、50質量%から100質量%のトリグリセリド中の脂肪酸が、18個以上の炭素原子及び少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を有する、請求項1に記載の化粧用組成物。
  3. 脂肪質が、少なくとも1種の植物油を含む、請求項1又は2に記載の化粧用組成物。
  4. 植物油が、オリーブ油又はホホバ油である、請求項1から3のいずれか一項に記載の化粧用組成物。
  5. トリグリセリド以外の液状脂肪酸エステルが、乳酸リノレイル、乳酸オレイル、オレイン酸デシル、イソステアリン酸イソセチル、パルミチン酸イソステアリル、エルカ酸オクチルドデシル、エルカ酸オレイル、パルミチン酸エチル、セチル及びイソプロピル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、並びに、パルミチン酸2-オクチルデシルからなる群から選択される、請求項1から4のいずれか一項に記載の化粧用組成物。
  6. 植物油及び/又はトリグリセリド以外の液状脂肪酸エステルの量が、組成物の総質量に対して、0.01質量%から10質量%である、請求項1から5のいずれか一項に記載の化粧用組成物。
  7. 脂肪質が他のエステル、脂肪族炭化水素、動物油、シリコーン油、脂肪族アルコール、ポリマーワックス、及び、それらの混合物から選択される、少なくとも1種の追加の脂肪族化合物を含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の化粧用組成物。
  8. 脂肪質の総量が、組成物の総質量に対して、0.01質量%から25質量%である、請求項1から7のいずれか一項に記載の化粧用組成物。
  9. 酸化剤が、過酸化水素又は臭素酸塩である、請求項1から8のいずれか一項に記載の化粧用組成物。
  10. 酸化剤の量が、組成物の総質量に対して、0.1質量%から15質量%である、請求項1から9のいずれか一項に記載の化粧用組成物。
  11. 少なくとも1種の界面活性剤を更に含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の化粧用組成物。
  12. 2から4のpH範囲を有する、請求項1から11のいずれか一項に記載の化粧用組成物。
  13. 請求項1から12のいずれか一項に記載の化粧用組成物を使用することを特徴とする、ケラチン繊維のパーマ方法。
  14. 少なくとも、
    - 第1の区画、及び
    - 第2の区画、
    を含み、
    第1の区画は、(i)脂肪酸に由来する少なくとも1種のトリグリセリドにより形成される少なくとも1種の植物油及び/又は(ii)トリグリセリド以外の少なくとも1種の液状脂肪酸エステルを含む、少なくとも1種の脂肪質を含み、
    第2の区画は、少なくとも1種の酸化剤及び少なくとも1種のカチオン性ポリマーを含み、
    a)トリグリセリド中の脂肪酸の総質量に対して50質量%以上のトリグリセリド中の脂肪酸が、18個以上の炭素原子及び少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を有し、
    b)トリグリセリド以外の液状脂肪酸エステル中の脂肪酸が、16個以上の炭素原子及び/又は少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を有し、
    c)第1及び第2の区画の内容物を混合することにより得られる組成物(但し、リンゴワックス、オレンジワックス、レモンワックス、海藻抽出物、非還元性二糖、塩化セチルトリメチルアンモニウム及びモノオレイン酸ソルビタンのいずれも含まない)のpHが、1.5 から7であり、
    d)植物油が、オリーブ油、ツバキ油、コリアンダー油、ホホバ油、杏仁油、メドウフォーム油、パラカシー油及びアーモンド油からなる群から選択される、
    ケラチン繊維のパーマ処理のための化粧用多区画キット。
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