JP6256915B2 - 太陽電池の電力配分回路 - Google Patents

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Description

本発明は、太陽光発電システムに用いられる太陽電池の設置環境が悪く、一部が日陰等になった場合や、太陽電池間の出力特性にバラツキを生じた場合でも、システム全体の発電効率を高めることのできる、太陽電池の電力配分回路に関する。
なお、ここで「太陽電池」という用語は、複数直列接続された太陽電池セル(光発電素子)のストリングの両端に、バイパスダイオードが並列接続されたクラスタと、このようなクラスタを、単一もしくは複数直列接続して構成される太陽電池モジュールの両方を意味するものとする。
現在、太陽光発電システムの発電効率を上げるために、変換効率が高い太陽電池セル(モジュール)やパワーコンディショナの開発が進められている。現用されている太陽光発電システムは、特許文献1に記載されているように、複数の太陽電池モジュールを直並列に接続して、電圧を高めた後に、インバータで交流に変換する集中型インバータ方式が主流となっている。
しかしながら、このような集中型インバータ方式の太陽光発電システムは、実際の使用時においては、一部の太陽電池モジュールが、日陰等の設置環境下に置かれるために、それぞれの部位の太陽電池モジュールの発電能力を十分に発揮させることができない場合がある。
図23は、2枚の直列接続された太陽電池モジュールM1、M2からなる太陽光発電システムを模式的に示した図であって、これらの太陽電池モジュールM1、M2は、同一仕様のものが用いられている。
また、前記太陽電池モジュールM1、M2のそれぞれの正極端子P1と負極端子P2間にはバイパスダイオードDが接続されているとともに、太陽電池モジュールM1の正極端子P1と太陽電池ジュールM2の負極端子P2はそれぞれ、出力線路Aを介して外部負荷に接続されている。
これらの太陽電池モジュールM1、M2が両方とも日向に設置されていて、十分な太陽光が当たっている場合には、これらを総合した外部出力は、図24に太い実線で表示したような、最大出力動作点をPとする電流・電圧特性を示す。
ところが、例えば、一方の太陽電池モジュールM2が日陰に入った場合には、これらの太陽電池モジュールM1、M2は、出力電流に違いが生じて、図25に太い実線で表示したような、階段状の電流電圧特性を示す。
図25において、領域(1)と領域(3)の面積を合わせたものは、太陽電池モジュールM1の発電出力(最大値)を表し、また、領域(2)の面積は、太陽電池モジュールM2の発電出力(最大値)を表している。
このような電流・電圧特性において、最大出力動作点Pが同図に示す位置にあった場合に得られる発電出力は、領域(1)と領域(2)の面積の和となり、ハッチングで示す領域(3)の部分は発電出力には寄与することができないため損失となる。
一方、特許文献2に記載されているように、個々の太陽電池モジュールに、マイクロコンバータを搭載したAC太陽電池モジュールを用いた太陽光発電システムがある。この方式は、各々の太陽電池モジュールに対して最大電力追従(MPPT)制御を行い、その出力をDC/AC変換するようにした太陽電池モジュールで、日陰等による損失が少ないとされている。
特開2000−347753号公報 特開平11−318042号公報
しかしながら、前述したような、AC太陽電池モジュールを用いた太陽光発電システムでは、複雑な変換回路を有するため、個々の太陽電池モジュールの製造コストが高くなるとともに、常時変換動作を行っているため、日陰が無い状態においても変換ロスが発生する問題があった。
また、変換回路が故障した場合には、これを搭載している太陽電池モジュール自体が使用できなくなるため、信頼性にも問題があった。このようなことから、今後如何なる設置環境に対しても、高いシステム効率を維持できるシステムの開発が望まれる。
そこで、本発明は、前述したような従来技術における問題点を解決し、太陽光発電システムの一部の太陽電池の出力が、日陰等によって低下した場合に、システムの電流電圧特性に現れる段差を平滑化して発電効率を高めることのできる、太陽電池の電力配分回路を提供することを目的とする。
前記目的のために提供される本発明の電力配分回路は、外部負荷に対して複数直列接続された太陽電池のそれぞれの正極端子と負極端子間を個別に連絡する複数の充電路と、前記それぞれの太陽電池の正極端子と負極端子間を個別に連絡する複数の放電路と、前後に隣合う前段の太陽電池の充電路と後段の太陽電池の放電路どうし並びに列後端の太陽電池の充電路と列前端の太陽電池の放電路どうし、又は、前後に隣合う前段の太陽電池の放電路と後段の太陽電池の充電路どうし並びに列前端の太陽電池の充電路と列後端の太陽電池の放電路どうしをそれぞれ磁気的に結合する複数のフライバックトランスと、それぞれの充電路中に、対応するフライバックトランスの1次側コイルと直列に組み込まれたスイッチング素子と、それぞれの放電路中に、対応するフライバックトランスの2次側コイルと直列に、且つ対応する太陽電池の負極端子側から正極端子側へ電流を通す向きに組み込まれたダイオードと、前記それぞれのスイッチング素子を周期的にON/OFFするスイッチング制御回路と、それぞれの太陽電池毎に、対応する充電路と放電路の電流変動を平滑化する少なくとも1つのコンデンサからなる平滑回路を備え、前記それぞれのフライバックトランスは、1次側コイルと直列に組み込まれたスイッチング素子がONの期間に、当該1次側コイルを流れる電流のエネルギを蓄積し、当該スイッチング素子がOFFになったときに、当該エネルギを2次側コイルから放出することを特徴としている
本発明の電力配分回路においては、スイッチング制御回路は、各スイッチング素子がON/OFFの周期的な切換動作中に、任意に選択したスイッチング素子のみOFFの状態を保持する機能を有することが望ましい。
請求項1に記載された発明によれば、太陽光発電システムに使用される各太陽電池間に、日陰や受光面の汚れ、経年劣化等によって、発電出力にバラツキが生じた場合に、各太陽電池間でバランス良く電力を配分することができる。
その結果、太陽光発電システム全体の電流電圧特性の段差が平滑化されて、本来、発電出力として利用することができず、損失となっていた電力が利用可能となるため、発電効率を高めることができる。
また、電流電圧特性の段差が平滑化されるため、パワーコンディショナの最大出力動作点の検出が容易となり、MPPTミスマッチ損失を回避することができる。
また、本発明の電力配分回路の主要部分は、リレーやFET(電界効果トランジスタ)等のスイッチング素子やダイオード、フライバックトランス、コンデンサ等からなる極めて簡単な回路構成とすることができる。
しかも、スイッチング素子を充電路のみに組み込み、当該充電路とフライバックトランスによって結合されている放電路では、スイッチング素子がOFFに切り換わるタイミングで電流が流れるように、スイッチング素子の代わりにダイオードを用いて電流の流れを制御しているため、回路全体の必要なスイッチング素子の数を少なくでき、スイッチング動作に伴うノイズの発生を極力抑えることができる。
また、スイッチング制御回路は、最低限、各スイッチング素子を周期的にON/OFF動作させる機能を有していればよいため、製造コストを安くできるとともに、故障が発生し難く高い信頼性が得られる。
また、従来のAC太陽電池モジュールを用いたシステムでは、日陰が無い時も、常時AC/DC変換による回路損失が生じているのに対して、本発明の電力配分回路は、日陰が無い場合にはその動作を停止して回路損失を無くすことができるため、発電効率の低下を防ぐことができる。
さらに、従来のAC太陽電池モジュールを用いた太陽光発電システムでは、太陽電池モジュールに搭載されているマイクロコンバータが故障すると、太陽電池モジュール自体も使用不能となるが、本発明の電力配分回路では、万一故障が発生してその機能が停止した場合でも、太陽光発電システム自体の機能に支障を生じる恐れがない。
請求項2に記載された発明によれば、各スイッチング素子がON/OFFの周期的な切換動作中に、任意に選択したスイッチング素子のみOFFの状態を保持することができるため、太陽光発電システムの故障診断を行う場合に、当該スイッチング素子が組み込まれている充電路とフライバックトランスで結合されている放電路が繋がる太陽電池への電力配分を停止させることで、発電出力が低下している太陽電池への電力配分の停止によって生じるシステムの電流電圧特性の変化から、不具合が発生している太陽電池を容易に特定することができる。
本発明の電力配分回路の1実施形態を示す、直列接続された2つの太陽電池モジュールM1、M2からなる太陽光発電システムの模式図である。 本発明の電力配分回路の1実施形態における、スイッチング制御回路のブロック図である。 図2に示すスイッチング制御回路のパルス発振器から出力されるパルス信号の波形を示す図である。 太陽電池モジュールM1の発電出力が太陽電池モジュールM2の発電出力より大きい場合における、フライバックトランスT1の電力蓄積過程を示す図である。 太陽電池モジュールM1の発電出力が太陽電池モジュールM2の発電出力より大きい場合における、フライバックトランスT1からの電力放出過程を示す図である。 電力配分回路によって改善されたシステムの電流電圧特性を示す図である。 太陽電池モジュールM2の発電出力が太陽電池モジュールM1の発電出力より大きい場合における、フライバックトランスT2への電力蓄積過程を示す図である。 太陽電池モジュールM2の発電出力が太陽電池モジュールM1の発電出力より大きい場合における、フライバックトランスT2からの電力放出過程を示す模式図である。 本発明の電力配分回路の別の実施形態を示す、直列接続された2つの太陽電池モジュールM1、M2からなる太陽光発電システムの模式図である。 本発明の電力配分回路のさらに別の実施形態を示す、直列接続された3つの太陽電池モジュールM1、M2、M3からなる太陽光発電システムの模式図である。 太陽電池モジュールM3の発電出力より、2つの太陽電池モジュールM1、M2の発電出力が小さい場合のシステムの電流電圧特性を示す図である。 太陽電池モジュールM3からフライバックトランスT3への電力蓄積過程を示す図である。 フライバックトランスT3から放出された電力がコンデンサC1に蓄積される過程を示す図である。 コンデンサC1から放出された電力が、フライバックトランスT1に蓄積される過程を示す図である。 フライバックトランスT1とコンデンサC1から電力が放出される過程を示す図である。 太陽電池モジュールM3の発電出力が2つの太陽電池モジュールM2、M3の発電発電出力より小さい場合のシステムの電流電圧特性を示す図である。 太陽電池モジュールM2からフライバックトランスT2への電力蓄積過程を示す図である。 フライバックトランスT2から電力が放出されて、太陽電池モジュールM3に加算され、一部の電力がコンデンサC3に蓄積される過程を示す図である。 太陽電池モジュールM1からフライバックトランスT1への電力蓄積過程を示す図である。 フライバックトランスT1から電力が放出され、同時にコンデンサC3から電力が放出される過程を示す図である。 電力配分回路の定常動作時における、循環的な電力配分動作を模式的に示す図である。 電力配分回路の通常稼働時のシステムの電流電圧特性と、発電出力が低下した太陽電池モジュールへ電力配分動作を停止した時のシステムの電流電圧特性を比較して示す図である。 2つの太陽電池モジュールM1、M2からなる太陽光発電システムを模式的に示す図である。 両方の太陽電池モジュールが日向にある場合の電流電圧特性を示す図である。 一方の太陽電池モジュールが日陰に入った場合の電流電圧特性を示す図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。図1に示す実施形態は、外部負荷に対して直列接続された2つの太陽電池モジュールM1、M2から構成されている太陽光発電システムに、本発明の電力配分回路1を組み込んだ例を示している。
同図に示すように、太陽電池モジュールM1の正極端子P1と太陽電池モジュールM2の負極端子P2は、出力線路Aを介して外部負荷と接続されており、また、太陽電池モジュールM1の負極端子P2と太陽電池モジュールM2の正極端子P1との間は連結線路Bで接続されている。また、これらの太陽電池モジュールM1、M2の正極端子P1と負極端子P2の間にはそれぞれ、バイパスダイオードDが並列接続されている。
なお、以下の説明においては、これらの太陽電池モジュールM1、M2の前後の向きは正極端子P1側を前側、負極端子P2側を後側とし、太陽電池モジュールM1を前段側、太陽電池モジュールM2を後段側とする。
本発明の電力配分回路1は、充電路X1、X2と、放電路Y1、Y2を有しており、充電路X1と放電路Y1はそれぞれ、太陽電池モジュールM1の正極端子P1と負極端子P2間をバイパスして連絡している。また、充電路X2と放電路Y2はそれぞれ、太陽電池モジュールM2の正極端子P1と負極端子P2間をバイパスして連絡している。
すなわち、充電路X1と放電路Y1のそれぞれの一端は、接続点J1で出力線路Aに接続され、この出力線路Aを介して太陽電池モジュールM1の正極端子P1に繋がっている。また、それぞれの他端は、接続点J2で連結線路Bに接続され、当該連結線路Bを介してこの太陽電池モジュールM1の負極端子P2に繋がっている。
一方、充電路X2と放電路Y2のそれぞれの一端は、接続点J3で連結線路Bに接続され、当該連結線路Bを介して太陽電池モジュールM2の正極端子P1に繋がっている。また、それぞれの他端は、接続点J4で出力線路Aに接続され、当該出力線路Aを介してこの太陽電池モジュールM2の負極端子P2に繋がっている。
また、電力配分回路1は、前段の太陽電池モジュールM1側の充電路X1と後段の太陽電池モジュールM2側の放電路Y2どうしを磁気的に結合しているフライバックトランスT1と、後段(列後端)の太陽電池モジュールM2側の充電路X2と、前段(列前端)の太陽電池モジュールM1側の放電路Y1どうしを磁気的に結合しているフライバックトランスT2を有している。
なお、図1においては、充電路X1と放電路Y2の両方にフライバックトランスT1が、また、充電路X2と放電路Y1の両方にフライバックトランスT2が図示されているが、それぞれ、同一のフライバックトランスを示している。また、本実施形態のものにおいては、これらのフライバックトランスT1、T2は、1次側と2次側の巻き線比が1:1の同じ仕様のものを用いている。
電力配分回路1はさらに、充電路X1中にフライバックトランスT1の1次側コイルL11と直列に組み込まれたスイッチング素子S1と、充電路X2中にフライバックトランスT2の1次側コイルL21と直列に組み込まれたスイッチング素子S2を有している。
これらのスイッチング素子S1、S2には、実用上は、ON/OFF制御を迅速に行うため、リレーやトランジスタが用いられるが、図1においては、説明の便宜上ON/OFFの切換動作がわかるように、機械的なスイッチで模式的に図示している。
また、電力配分回路1は、放電路Y1中に、フライバックトランスT2の2次側コイルL22と直列に組み込まれたダイオードD1と、放電路Y2中に、フライバックトランスT1の2次側コイルL12と直列に組み込まれたダイオードD2を有している。これらのダイオードD1、D2はそれぞれ、対応する太陽電池モジュールM1、M2の負極端子P2側から正極端子P1側へ電流を通す向きに組み込まれている。
また、本実施形態の電力配分回路1においては、接続点J1、J2間と接続点J3、J4間にそれぞれ平滑回路としてのコンデンサC1、C2を接続してある。また、図1には図示していないが、電力配分回路1はさらに、前記2つのスイッチング素子S1、S2をそれぞれ周期的にON/OFF制御するための図2に示すスイッチング制御回路2を有している。
本実施形態のものにおいては、前記スイッチング制御回路2は、各スイッチング素子S1、S2毎に個別に設けられていて、それぞれ、パルス発振器とドライバ回路から構成されている。
パルス発振器は、図3に示すような、矩形波状のパルス信号をドライバ回路に出力し、ドライバ回路は前記パルス信号のタイミングでスイッチング素子S1、S2をON/OFF制御する。
なお、本実施形態のものにおいては、2つのスイッチング素子S1、S2の間では、ON/OFFのタイミングは非同期である。また、これらのスイッチング素子S1、S2はデューティー比(図3におけるTon/(Ton+Toff):ON期間のパルス幅をパルス周期で割った値)を50%に設定してある。
次に、前述したように構成されている電力配分回路1の動作について説明する。
図1に示すシステムにおいて、前段の太陽電池モジュールM1が発電出力が、後段の太陽電池モジュールM2が発電出力より大きい場合、図1のようにスイッチング素子S1とスイッチング素子S2の両方がOFF(電力配分回路1を機能させていない状態)のときは、このシステムは、図25に示すような、最大出力動作点をPとする階段状の電流電圧特性を示す。
この状態から電力配分回路1を起動して、図4に示すように、スイッチング素子S1がONになったとき、太陽電池モジュールM1が出力する一部の電流I1(矢印付きの点線で表示)が当該太陽電池モジュールM1の正極端子P1から、出力線路A、接続点J1、充電路X1、接続点J2、連結線路Bを経由して当該太陽電池モジュールM1の負極端子P2へ還流する。
この際、前記電流I1がフライバックトランスT1の1次側コイルL11を流れることにより、当該フライバックトランスT1に、太陽電池モジュールM1の発電出力の一部が磁気エネルギとして蓄積される。
次に、図5に示すように、スイッチング素子S1がOFFになると、フライバックトランスT1に蓄積されていた前記磁気エネルギは、その2次側コイルL12側に解放され、その結果、放電路Y2に電流I2(矢印付きの点線で表示)が流れる。
このとき、前記2次側コイルL12は、前段の太陽電池モジュールM1に対して、太陽電池モジュールM2と並列に接続されているため、電流I2が太陽電池モジュールM2が出力する電流に加算される。
なお、スイッチング素子S1がONになって、フライバックトランスT1の1次側コイルL11を流れる電流が増加する過程では、2次側コイルL12には電流I2の向きと逆向きの誘導起電力が生じているが、放電路Y2には、ダイオードD2が組み込まれているため、前記電流I2と逆向きの電流は流れない。
スイッチング素子S1のON/OFFの動作が周期的に反復されることにより、太陽電池モジュールM1で発電された電力の一部は、フライバックトランスT1を介して継続的に太陽電池モジュールM2側へ配分される。この際、充電路X1及び放電路Y2を流れる電流の変動はそれぞれコンデンサC1、C2によって平滑化される。
電力配分回路1を使用していない場合には、図6に破線で示すように、システム全体の電流電圧特性を表す曲線は最大出力動作点をPとする階段状となっている。これに対し、電力配分回路1を動作させることで、太陽電池モジュールM2の発電電力(2)に、太陽電池モジュールM1の発電電力の一部(3’)が加算される。
それぞれのスイッチング素子S1、S2のデューティー比を50%に設定している場合には、図25にハッチングで示す領域(3)の利用できず損失となっていた電力分は、図6にハッチングで示すように、その略半分(3’)が太陽電池モジュールM1側から太陽電池モジュールM2側へ配分される。その結果、システムの電流電圧特性は、同図に実線で示すような、最大出力動作点をP’とする平滑化された特性に改善され、発電効率が向上する。
一方、前段の太陽電池モジュールM1の発電出力よりも、後段の太陽電池モジュールM2が発電出力の方が大きい場合、電力配分回路1を起動して図7に示すように、スイッチング素子S2がONになったとき、太陽電池モジュールM2が出力する一部の電流I1(矢印付きの点線で表示)がこの太陽電池モジュールM2の正極端子P1から、連結線路B、充電路X2、出力線路Aを経由して当該太陽電池モジュールM2の負極端子P2へ還流する。
この際、電流I1がフライバックトランスT2の1次側コイルL21を流れることにより、当該フライバックトランスT2に、太陽電池モジュールM2の発電出力の一部が磁気エネルギとして蓄積される。
次に、図8に示すように、スイッチング素子S2がOFFになると、フライバックトランスT2に蓄積されていた前記磁気エネルギは、その2次側コイルL22側に解放され、その結果、放電路Y1に電流I2(矢印付きの点線で表示)が流れる。
このとき、前記2次側コイルL22は、外部負荷に対して、太陽電池モジュールM1と並列に接続されているため、電流I2が太陽電池モジュールM1が出力する電流に加算される。
前述したようなスイッチング素子S2のON/OFF動作が周期的に反復されることにより、太陽電池モジュールM2で発電された電力の一部は、継続的に太陽電池モジュールM1側へ配分される。この際、充電路X2及び放電路Y1を流れる電流の変動はそれぞれコンデンサC1、C2によって平滑化される。
以上の説明においては、電力配分回路1の動作を分かり易くするため、太陽電池モジュールM1の発電出力が太陽電池モジュールM2よりも大きいときは、スイッチング素子S1のみのON/OFF動作に着目し、太陽電池モジュールM2の発電出力が太陽電池モジュールM1よりも大きいときは、スイッチング素子S2のみのON/OFF動作に着目して説明している。
しかしながら、実際はこれら2つのスイッチング素子S1、S2はそれぞれ非同期に個別にON/OFF制御されているため、両方のスイッチング素子S1、S2は、ONの状態が重なる場合もある。
例えば、図5のように、フライバックトランスT1の2次側コイルL12に起電力が発生して電流I2が流れている途中で、スイッチング素子S2がONになった場合には、前記電流I2の一部は、フライバックトランスT2の1次側コイルL21にも流れて当該フライバックトランスT2に磁気エネルギとして電力が一時的に蓄積される。
前記フライバックトランスT2に蓄積された電力は、次にスイッチング素子S2がOFFに切り換わると、2次側コイルL22から前段の太陽電池モジュールM1側の放電路Y1に放電され外部負荷へ流れる。
このように、電力配分回路1の実際の動作は、充電路X1と放電路Y1間、充電路X2と放電路Y2間でそれぞれ同時に電力の受け渡しが行われており、その現象は極めて複雑であるが、2つのコンデンサC1、C2によって電流の不規則な変化は吸収されることで、電力配分回路1を起動後、極めて短時間内に太陽電池モジュールM1、M2間の電力配分量の時間的変動は消滅し、定常的な電力の配分動作が実現される。
なお、コンデンサC1、C2は、スイッチング素子S1、S2のON/OFF動作時に発生するノイズを低減する役割も有している。
図9は、本発明の電力配分回路の別の実施形態を示す、直列接続された2つの太陽電池モジュールM1、M2からなる太陽光発電システムの模式図であって、同図中に示す電力配分回路1Aは、前述した図1中に示す電力配分回路1におけるスイッチング素子S1、S2として、それぞれFET(電界効果トランジスタ)Q1、Q2を用いたものであり、図1で符号が共通している部分については、前述した電力配分回路1と同一構成となっている。
これらのFETQ1、Q2は、それぞれソース端子が各太陽電池M1、M2の負極端子P2側に繋がり、ドレイン端子が各フライバックトランスT1、T2の1次側コイルL11、L22側に繋がっている。なお、図中BDは、これらのFETQ1、Q2内の寄生ダイオードを示している。
また、図示は省略しているが、図9中に示す電力配分回路1Aは、これらのFETQ1、Q2の周期的なON/OFF制御を行うために、前述した電力配分回路1のスイッチング制御回路2と同様なスイッチング制御回路を有している。
次に、図10は、本発明の電力配分回路のさらに別の実施形態を示す、直列接続された3つの太陽電池モジュールM1、M2、M3からなる太陽光発電システムの模式図であって、同図に示すシステムにおける電力配分回路1Bは、それぞれ3つの充電路X1、X2、X3及び放電路Y1、Y2、Y3を有している。
前述した図1中に示す電力配分回路1と同様に、充電路X1と放電路Y1のそれぞれの一端は、列前端の太陽電池モジュールM1の正極端子P1の近傍の接続点J1で出力線路Aに接続され、それぞれの他端は、接続点J2で前後の太陽電池モジュールM1、M2間を繋ぐ連結線路B1に接続されている。
また、充電路X2と放電路Y2のそれぞれの一端は、前記接続点2より太陽電池モジュールM2寄りの接続点J3で前記連結線路1に接続され、それぞれの他端は、接続点J4で前後の太陽電池モジュールM2、M3間を繋ぐ連結線路B2に接続されている。
さらに、充電路X3と放電路Y4のそれぞれの一端は、前記接続点4より太陽電池モジュールM3寄りの接続点J5で前記連結線路B2に接続され、それぞれの他端は、列後端の太陽電池モジュールM3の負極端子P2の近傍の接続点J6で出力線路Aと接続されている。
充電路X1と放電路Y2間、充電路X2と放電路Y3間、及び、充電路X3と放電路Y1間にはそれぞれ、対応する充電路と放電路間を磁気的に結合するフライバックトランスT1、T2、T3が組み込まれている。
充電路X1には、フライバックトランスT1の1次側コイルL1とスイッチング素子S1が直列に組み込まれ、充電路X2には、フライバックトランスT2の1次側コイルL21とスイッチング素子S2が直列に組み込まれ、充電路X3には、フライバックトランスT3の1次側コイルL31とスイッチング素子S3が直列に組み込まれている。
また、放電路Y1には、フライバックトランスT3の2次側コイルL32とダイオードD1が直列に組み込まれ、放電路Y2には、フライバックトランスT1の2次側コイルL12とダイオードD2が直列に組み込まれ、放電路Y3には、フライバックトランスT2の2次側コイルL22とダイオードD3が直列に組み込まれている。これらのダイオードD1、D2、D3はそれぞれ、対応する太陽電池モジュールM1、M2、M3の負極端子P2側から正極端子P1側へ電流を通す向きに組み込まれている。
また、本実施形態の電力配分回路1Bにおいては、接続点J1、J2間、接続点J3、J4間、及び接続点J5、J6間にそれぞれ平滑回路として機能するコンデンサC1、C2、C3が接続されている。また、各スイッチング素子S1、S2、S3は、図示していないスイッチング制御回路によってそれぞれON/OFF制御されるようになっている。
前記スイッチング制御回路は、前述の電力配分回路1で用いている図2の同じ構成のものを、各スイッチング素子S1、S2、S3毎に個別に組み込んであり、これらのスイッチング素子S1、S2、S3をそれぞれ周期的にON/OFFするようにしてある。
なお、これらのスイッチング素子S1、S2、S3のON/OFF制御は非同期で行っている。
次に、前述したように構成されている電力配分回路1Bの動作について説明する。
図10に示すシステムにおいて、前後に配列された3つの太陽電池モジュールM1、M2、M3の中で、列後端の太陽電池モジュールM3の発電出力に比較して、前段の2つの太陽電池モジュールM1、M2の発電出力が小さい場合には、同図のように全てのスイッチング素子S1、S2、S3がOFF(電力配分回路1Bを機能させていない状態)のときは、このシステムは、図11に示すような電流電圧特性を示す。
ここで、電力配分回路1Bを起動し、図12に示すように、充電路X3のスイッチング素子S3がONになったとき、太陽電池モジュールM3が出力する一部の電流I1(矢印付きの点線で表示)がこの太陽電池モジュールM3の正極端子P1から、連結線路B2、接続点J5、充電路X3、接続点J6、出力線路Aを経由して当該太陽電池モジュールM3の負極端子P2へ還流する。
この際、前記電流I1がフライバックトランスT3の1次側コイルL31を流れることにより、当該フライバックトランスT3に、太陽電池モジュールM3の発電出力の一部が磁気エネルギとして蓄積される。
次いで、図13に示すように、スイッチング素子S3がOFFになると、フライバックトランスT3に蓄積されていた磁気エネルギは、その2次側コイルL32側に解放され、その結果、放電路Y1に電流I2(矢印付きの点線で表示)が流れる。
この際、列前端の太陽電池モジュールM1側から出力電路Aを通って外部負荷に出力される電流の大きさは、後続の太陽電池モジュールM2を流れる電流の大きさで制限されているため、前記電流I2はコンデンサC1に流れ、ここに蓄電される。
そして、図14に示すように、充電路X1のスイッチング素子S1がONになると、前記コンデンサC1に蓄電されている電力の一部は放電されて、その放電電流I3(矢印付きの点線で表示)がフライバックトランスT1の1次側コイルL11を流れることにより、当該コンデンサC1に蓄積されていた電力の一部は磁気エネルギに変換されてフライバックトランスT1に蓄えられる。
次に、図15に示すように、スイッチング素子S1がOFFになると、フライバックトランスT1に蓄積されていた前記磁気エネルギは、その2次側コイルL12側に解放され、その結果、放電路Y2に電流I4(矢印付きの点線で表示)が流れる。
このとき、2次側コイルL12は、太陽電池モジュールM2と並列に接続されているため、前記電流I4は太陽電池モジュールM2の出力電流に加算されて前段の太陽電池モジュールM1側に流れる。
そうすると、コンデンサC1に蓄電されていた残りの電力は、電流I5(矢印付きの点線で表示)として放電されて太陽電池モジュールM1の出力電流に加算されて、出力電路Aから外部負荷へ流れる。
このような動作が反復されることによって、太陽電池モジュールM3で発電された一部の電力は、太陽電池モジュールM1と太陽電池モジュールM2に均等に配分され、その結果システム全体の電流電圧特性が平滑化されて発電効率が向上する。
次に、図10に示すシステムにおいて、前後に配列された3つの太陽電池モジュールM1、M2、M3の中で、列後端の太陽電池モジュールM3の発電出力が、前段の2つの太陽電池モジュールM1、M2の発電出力よりも小さい場合、同図のように全てのスイッチング素子S1、S2、S3がOFF(電力配分回路1Bを機能させていない状態)のときは、このシステムは、図16に示すような電流電圧特性を示す。
ここで、図17に示すように、スイッチング素子S2がONになったとき、太陽電池モジュールM2が出力する一部の電流I1(矢印付きの点線で表示)がこの太陽電池モジュールM2の正極端子P1から、連結線路B1、接続点J3、充電路X2、接続点J4、連結線路B2を経由して当該太陽電池モジュールM2の負極端子P2へ還流する。
この際、前記電流I1がフライバックトランスT2の1次側コイルL21を流れることにより、当該フライバックトランスT2に、太陽電池モジュールM2の発電出力の一部が磁気エネルギとして蓄積される。
次いで、図18に示すように、スイッチング素子S2がOFFになると、フライバックトランスT2に蓄積されていた前記磁気エネルギは、その2次側コイルL22側に解放され、その結果、放電路Y3に電流I2(矢印付きの点線で表示)が流れ、その一部の電流I3は、太陽電池モジュールM2の出力電流に加算されて前段の太陽電池モジュールM2側へ流れる。同時に、前記電流I2と電流I3の差分の電流I4がコンデンサC3に流れ、当該コンデンサC3が充電される。
次に、図19に示すように、スイッチング素子S1がONになると、太陽電池モジュールM1が出力する一部の電流I5(矢印付きの点線で表示)がこの太陽電池モジュールM1の正極端子P1から、出力線路A、接続点J1、充電路X1、接続点J2、連結線路B1を経由して当該太陽電池モジュールM1の負極端子P2へ還流する。
この際、前記電流I5がフライバックトランスT1の1次側コイルL11を流れることにより、当該フライバックトランスT1に、太陽電池モジュールM1の発電出力の一部が磁気エネルギとして蓄積される。
次いで、図20に示すように、スイッチング素子S1がOFFになると、フライバックトランスT1に蓄積されていた前記磁気エネルギは、その2次側コイルL12側に解放され、放電路Y2に電流I6(矢印付きの点線で表示)として放電される。前記電流I6は、太陽電池モジュールM2の出力電流に加算されて太陽電池モジュールM1側に流れる。 その際その一部は、コンデンサC2に流れ、電流変動が抑えられる。
また、このとき、2次側コイルL12に電流I6が誘起されることにより、コンデンサC3に蓄えられていた電力は、電流I7(矢印付きの点線で表示)として放電され、太陽電池モジュールM3の出力電流に加算されて前段の太陽電池モジュール2へ流れる。
このような動作を繰り返すことにより、太陽電池モジュールM1及び太陽電池モジュールM2で発電された一部の電力が太陽電池モジュールM3に配分されて均等化され、システム全体の電流電圧特性が平滑化されて発電効率が向上する。
なお、前述した説明においては、太陽電池モジュールM1、M2、M3間の電力の配分動作を理解し易くするために、特定のスイッチング素子のON又はOFFに着目して、電力配分回路の起動当初の電流の流れを模式的に説明しているが、実際の回路動作は、全てのスイッチング素子S1、S2、S3のON/OFF動作が非同期で個別に反復されるため、現実の電力配分回路中の電流の流れは複雑になっている。
しかしながら、電力配分回路1Bが連続的に稼働している状態では、図21に示すように、各太陽電池モジュールM1、M2、M3間で余剰電力の配分動作が同図に白抜き矢印で示すように循環的に繰り返され、パワーコンディショナ(外部負荷)では、図22の実線で示すような、最大出力動作点を黒丸で示すPaとする段差の無い電流電圧特性が得られている。
一方、故障等によって発電出力が低下している太陽電池モジュールへの電力配分を遮断すると、図22に破線で示すような、最大出力動作点をPbとする、段差が生じた電流電圧特性に変化する。
そこで、スイッチング制御回路に、各スイッチング素子がON/OFFの周期的な切換動作中に、任意に選択したスイッチング素子のみOFFの状態を保持する機能を追加することによって、電力配分回路の稼働中に任意の太陽電池モジュールへの電力配分のみを遮断できるようにする。
そうすると、電力配分を遮断された太陽電池モジュールの発電出力が低下していた場合には、図22に示すように、パワーコンディショナ側では、最大出力動作点がPaからPbに変化するため、太陽光発電システムの稼働を停止しないで、不具合が生じている太陽電池モジュールを特定することができ、故障診断を効率的に行うことができる。
なお、以上に説明した各実施形態における電力配分回路1、1A、1Bにおいては、それぞれ、対応する充電路X1と放電路Y1、充電路X2と放電路Y2、充電路X3と放電路Y3にそれぞれ1つのコンデンサC1、C2、C3を共通の平滑回路として組み込んでいるが、平滑回路はこれらの実施形態のものに限定するものではなく 各充電路と放電路にそれぞれ個別に組み込んだコンデンサであってもよい。
さらに、太陽電池モジュール毎に、対応する充電路と放電路の電流変動を平滑化する少なくとも1つのコンデンサを含むローパスフィルタ回路であってもよい。
また、前述した各実施形態においては、2つの太陽電池モジュールM1、M2を直列接続したシステムと、3つの太陽電池モジュールM1、M2、M3を直列接続したシステムについて説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定するものではなく、太陽電池モジュールが4つ以上直列接続された太陽光発電システムにも適用される。さらに、本発明の太陽電池の電力配分回路には、太陽電池モジュール内で直列接続されている複数のクラスタ間の電力配分回路も含まれる。
本発明の太陽電池の電力配分回路は、太陽光発電システムの日陰等による太陽電池モジュールやクラスタの発電効率低下を改善するために有効に利用することができる。
また、特性の異なる種類の太陽電池モジュールを組み合わせた太陽光発電システムや、フレキシブルな太陽電池を含む複数の太陽電池モジュールが、異なる向きに設置された太陽光発電システム、さらに、追尾集光型の高効率太陽光発電システムのような、集光レンズの集光特性によって個々の太陽電池セルの出力特性が異なるシステム、裏面からの太陽光も受光する両面受光型太陽電池モジュールを備えたシステム等、様々なケースにおいて発電効率を高める手段としても利用可能である。
また、本発明の太陽電池の電力配分回路は、既設の太陽光発電システムにおいて、経年劣化や受光面の汚れ等によって太陽電池モジュール間の出力特性にバラツキが生じた場合における発電効率改善にも利用可能である。
また、本発明の電力配分回路のスイッチング制御回路に、各スイッチング素子を個別にOFF状態で停止させる機能を組み込んた場合には、太陽電池モジュールの故障診断装置として利用することも可能である。
また、太陽光発電の分野だけでなく、太陽電池モジュールと同様な電流電圧特性を示す、バッテリーや燃料電池等を直並列に接続した電力供給システムにおいても、利用可能である。
1、1A、1B 電力配分回路
2 スイッチング制御回路
X1、X2、X3 充電路
Y1、Y2、Y3 放電路
S1、S2、S3 スイッチング素子
Q1、Q2 FET(スイッチング素子)
BD ボディーダイオード
T1、T2、T3 フライバックトランス
L11、L21、L31 1次側コイル
L12、L22、L32 2次側コイル
C1、C2、C3 コンデンサ(平滑回路)
D1、D2、D3 ダイオード
A 出力線路
B、B1、B2 連結線路
J1、J2、J3、J4、J5、J6 接続点
I1、I2、I3、I4、I5、I6、I7 電流

Claims (2)

  1. 外部負荷に対して複数直列接続された太陽電池のそれぞれの正極端子と負極端子間を個別に連絡する複数の充電路と、
    前記それぞれの太陽電池の正極端子と負極端子間を個別に連絡する複数の放電路と、
    前後に隣合う前段の太陽電池の充電路と後段の太陽電池の放電路どうし並びに列後端の太陽電池の充電路と列前端の太陽電池の放電路どうし、又は、前後に隣合う前段の太陽電池の放電路と後段の太陽電池の充電路どうし並びに列前端の太陽電池の充電路と列後端の太陽電池の放電路どうしをそれぞれ磁気的に結合する複数のフライバックトランスと、
    それぞれの充電路中に、対応するフライバックトランスの1次側コイルと直列に組み込まれたスイッチング素子と、
    それぞれの放電路中に、対応するフライバックトランスの2次側コイルと直列に、且つ対応する太陽電池の負極端子側から正極端子側へ電流を通す向きに組み込まれたダイオードと、
    前記それぞれのスイッチング素子を周期的にON/OFFするスイッチング制御回路と、
    それぞれの太陽電池毎に、対応する充電路と放電路の電流変動を平滑化する少なくとも1つのコンデンサからなる平滑回路を備え
    前記それぞれのフライバックトランスは、1次側コイルと直列に組み込まれたスイッチング素子がONの期間に、当該1次側コイルを流れる電流のエネルギを蓄積し、当該スイッチング素子がOFFになったときに、当該エネルギを2次側コイルから放出することを特徴とする太陽電池の電力配分回路。
  2. スイッチング制御回路は、各スイッチング素子がON/OFFの周期的な切換動作中に、任意に選択したスイッチング素子のみOFFの状態を保持する機能を有することを特徴とする請求項1に記載の太陽電池の電力配分回路。
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