JP2014033120A - 太陽電池モジュールの電力配分回路 - Google Patents

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隆夫 山田
Takashi Ozeki
祟 大関
Kazuhiko Kato
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Abstract

【課題】 太陽光発電システムの一部の太陽電池モジュールの出力が、日陰等によって低下した場合に、システムの電流電圧特性に現れる段差を平滑化して出力電力の効率を高めることのできる、太陽電池モジュールの電力配分回路を提供する。
【解決手段】 太陽電池モジュールM1の正極端子P1と負極端子P2にそれぞれの一端が接続され他端が電力配分線路2、4に接続された連絡線路3、5と、これらの連絡線路3、5間に跨って接続されたコンデンサC1、C2、C3と、連絡線路3、4に設けられたスイッチング素子S1、S2、S3、S4と、スイッチング素子S1、S2を同期させて周期的にON/OFF制御するとともに、スイッチング素子S3、S4を、スイッチング素子S1、S2と逆位相でON/OFF制御するスイッチング制御回路とを備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、太陽光発電システムに用いられている太陽電池モジュールの一部が日陰等の設置環境が悪い場合でも、システム全体の発電効率を高めることのできる、太陽電池モジュールの電力配分回路に関する。
現在、太陽光発電システムの発電効率を上げるために、変換効率が高い太陽電池セルやパワーコンディショナの開発が進められている。現用されている太陽光発電システムは、特許文献1に記載されているように、複数の太陽電池モジュールを直並列に接続して、電圧を高めた後に、インバータで交流に変換する集中型インバータ方式が主流となっている。
しかしながら、このような集中型インバータ方式の太陽光発電システムは、実際の使用時においては、一部の太陽電池モジュールが、日陰等の設置環境下に置かれるために、発電能力を十分に発揮できない場合がある。
図14は、2枚の直列接続された太陽電池モジュールM1、M2からなる太陽光発電システムを模式的に示した図であって、これらの太陽電池モジュールM1、M2は、同一仕様のものが用いられている。
また、前記太陽電池モジュールM1、M2のそれぞれの正極端子P1と負極端子P2間にはバイパスダイオードD1が接続されているとともに、太陽電池モジュールM1の正極端子P1と太陽電池ジュールM2の負極端子P2は、外部負荷に接続されている。
これらの太陽電池モジュールM1、M2が両方とも日向にあって、十分な太陽光が当たっている場合には、これらを総合した外部出力は、図15に太い実線で示すような、最大出力動作点をPとする電流・電圧特性となる。
ところが、例えば、一方の太陽電池モジュールM2が日陰に入った場合には、これらの太陽電池モジュールM1、M2は、出力電流に違いが生じて、図16に実線で示すような、階段状の出力特性を示す。
図16において、領域(1)と領域(3)の面積を合わせたものは、太陽電池モジュールM1の発電電力を表し、また、領域(2)の面積は、太陽電池モジュールM2の発電電力を表している。
このような出力特性において、最大出力動作点Pが同図に示す位置にあった場合、得られる発電電力は、領域(1)と領域(2)の面積の和となり、領域(3)の部分は,出力電力に寄与することができないため損失となる。
一方、特許文献2に記載されているように、個々の太陽電池モジュールに、マイクロコンバータを搭載したAC太陽電池モジュールを用いた太陽光発電システムがある。この方式は、各々の太陽電池モジュールに対して最大電力追従(MPPT)制御を行い、その出力をDC/AC変換するようにした太陽電池モジュールで、日陰等による損失が少ないとされている。
特開2000−347753号公報 特開平11−318042号公報
しかしながら、前述したような、AC太陽電池モジュールを用いた太陽光発電システムでは、複雑な変換回路を有するため、個々の太陽電池モジュールの製造コストが高くなるとともに、常時変換動作を行っているため、日陰が無い状態においても変換ロスが発生する問題があった。また、変換回路が故障した場合には、これを搭載している太陽電池モジュール自体が使用できなくなるため、信頼性にも問題があった。
そこで、本発明は、前述したような従来技術における問題点を解決し、太陽光発電システムの一部の太陽電池モジュールの出力が、日陰等によって低下した場合に、システムの電流電圧特性に現れる段差を平滑化して出力電力の効率を高めることのできる、太陽電池モジュールの電力配分回路を提供することを目的とする。
前記目的のために提供される本発明の太陽電池モジュールの電力配分回路は、一端が太陽電池モジュールの正極端子に接続され、他端が第1の電力配分線路に接続される第1の連絡線路と、一端が前記太陽電池モジュールの負極端子に接続され、他端が第2の電力配分線路に接続される第2の連絡線路と、第1の連絡線路と第2の連絡線路に跨って接続された第1のコンデンサと、第1の連絡線路の、第1のコンデンサの接続位置と前記正極端子の接続位置の間に設けられた第1のスイッチング素子と、第2の連絡線路の、第1のコンデンサの接続位置と前記負極端子の接続位置の間に設けられた第2のスイッチング素子と、第1の連絡線路の、第1のコンデンサの接続位置と第1の電力配分線路の接続位置の間に設けられた第3のスイッチング素子と、第2の連絡線路の、第1のコンデンサの接続位置と第2の電力配分線路の接続位置の間に設けられた第4のスイッチング素子と、第1の連絡線路の、第1のスイッチング素子と前記正極端子の接続位置の間と、第2の連絡線路の、第2のスイッチング素子と前記負極端子の接続位置の間に跨って接続された第2のコンデンサと、第1の電力配分線路から第1の連絡線路の第3のスイッチング素子までの間と、第2の電力配分線路から第2の連絡線路の第4のスイッチング素子までの間に跨って接続された第3のコンデンサと、第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子を同期させて周期的にON/OFF制御するとともに、第3のスイッチング素子と第4のスイッチング素子を、第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子とは逆位相でON/OFF制御するスイッチング制御回路とを備えたものである。
本発明の太陽電池モジュールの電力配分回路においては、スイッチング制御回路は、周期毎の各スイッチング素子のOFF状態にある時間比率をON状態にある時間比率より長くして、全てのスイッチング素子が同時にOFF状態になる短絡防止期間が存在するように、各スイッチング素子の切り換えタイミングを制御することが望ましい。
請求項1に記載された発明によれば、太陽光発電システムに使用される各太陽電池モジュール間に、日陰や受光面の汚れ、経年劣化等によって、発電出力にバラツキが生じた場合に、第1の電力配分線路と第2の電力配分線路を介して、各太陽電池モジュール間でバランス良く電力を配分することができる。
その結果、太陽光発電システム全体の電流電圧特性の段差が平滑化され、本来、発電出力として利用できなかった電力が利用可能となるため、出力電力を向上させることができる。
さらに、電流電圧特性の段差が平滑化されるため、パワーコンディショナの最大出力動作点の検出が容易となり、MPPTミスマッチ損失を回避することができる。
また、電力配分回路がコンデンサと、FETやリレー等のスイッチング素子のみからなる簡単でエネルギ損失の少ない回路構成であるため、従来のAC太陽電池モジュールと比較して、日陰が無い場合の損失がほとんど生じることが無く、また、製造コストも安くできる利点がある。
さらに、従来のAC太陽電池モジュールにおいては、太陽電池モジュールに搭載されているマイクロコンバータが故障すると、太陽電池モジュール自体も使用不能となるが、本発明の電力配分回路は、万一故障してその機能が損なわれた場合においても、これが接続されている太陽電池モジュール自体の機能に支障を生じる恐れがない。
請求項2に記載された発明によれば、スイッチング制御回路が、全てのスイッチング素子が同時にOFF状態になる短絡防止期間が存在するように、各スイッチング素子の切り換えタイミングを制御するようにしているため、各太陽電池モジュール間での電力の配分動作を確実に行うことができる。
本発明の電力配分回路を直列接続した2枚の太陽電池モジュールに適用した実施形態を示す図である。 スイッチング制御回路のブロック図である。 各スイッチング素子の動作タイミングを示す図である。 電力配分回路を動作させない場合に、直列接続した2つの太陽電池モジュールの一方が日陰に入っている場合の電流電圧特性を示す図である。 電力配分回路へ電力を取り込む過程を示す図である。 電力配分回路から電力を配分する過程を示す図である。 電力配分回路によって平滑化された電流電圧特性を示す図である。 短絡防止期間を設けた場合の各スイッチング素子の動作タイミングを示す図である。 本発明の電力配分回路を直列接続した3枚の太陽電池モジュールに適用した実施形態を示す図である。 3枚の太陽電池モジュールが何れも日向にある場合の各太陽電池モジュールの電流電圧特性を示す図である。 1枚の太陽電池モジュールのみが日陰に入って発電出力が低下している場合の各太陽電池モジュールの電流電圧特性を示す図である。 2枚の太陽電池モジュールが異なる発電出力の低下が生じている場合の各太陽電池モジュールの電流電圧特性を示す図である。 電力配分回路を多数の太陽電池モジュールが直並列に組み合わされた太陽光発電システムに適用した実施形態を示す図である。 2枚の直列接続された太陽電池モジュールからなる太陽光発電システムを模式的に示す図である。 両方の太陽電池モジュールが日向にある場合の電流電圧特性を示す図である。 一方の太陽電池モジュールが日陰に入った場合の電流電圧特性を示す図である。
図1に示す実施形態は、直列に接続された2つの太陽電池モジュールM1、M2に、本発明の電力配分回路1を組み込んだものであって、これらの太陽電池モジュールM1の正極端子P1とM2の負極端子P2は外部負荷と接続されている。また、太陽電池モジュールM1、M2のそれぞれの正極端子P1と負極端子P2間には、バイパスダイオードD1が接続されている。
前記電力配分回路1は、一端が一方の太陽電池モジュールM1の正極端子P1に接続され、他端が電力配分線路2(第1の電力配分線路)に接続される連絡線路3(第1の連絡線路)と、一端が前記太陽電池モジュールM1の負極端子P2に接続され、他端が電力配分線路4(第2の電力配分線路)に接続される連絡線路5(第2の連絡線路)と、連絡線路3と連絡線路5に跨って接続されたコンデンサC1(第1のコンデンサ)と、連絡線路3の、コンデンサC1の接続位置と前記正極端子P1の接続位置の間に設けられたスイッチング素子S1(第1のスイッチング素子)と、連絡線路5の、コンデンサC1の接続位置と前記負極端子P2の接続位置の間に設けられたスイッチング素子S2(第2のスイッチング素子)と、連絡線路3の、コンデンサC1の接続位置と電力配分線路2の接続位置の間に設けられたスイッチング素子S3(第3のスイッチング素子)と、連絡線路5の、コンデンサC1の接続位置と電力配分線路4の接続位置の間に設けられたスイッチング素子S4(第4のスイッチング素子)と、連絡線路3の、スイッチング素子S1と前記正極端子P1の接続位置の間と、連絡線路5の、スイッチング素子S2と前記負極端子P2の接続位置の間に跨って接続されたコンデンサC2(第2のコンデンサ)と、電力配分線路2から連絡線路3のスイッチング素子S3までの間と、電力配分線路4から連絡線路5のスイッチング素子S4までの間に跨って接続されたコンデンサC3(第3のコンデンサ)と、スイッチング素子S1とスイッチング素子S2を同期させて周期的にON/OFF制御するとともに、スイッチング素子S3とスイッチング素子S4を、スイッチング素子S1とスイッチング素子S2とは逆位相でON/OFF制御する、図1には示していないスイッチング制御回路から構成されている。
本実施形態のものにおいては、電力配分線路2と電力配分線路4は、他方の太陽電池モジュールM2の正極端子P1と負極端子P2にそれぞれ接続されている。また、第1〜第4のスイッチング素子S1、S2、S3、S4には、トランジスタ(FET)を用いている。なお、これらのスイッチング素子はリレーで構成してもよい。
図2は、スイッチング制御回路のブロック図であって、スイッチング制御回路は、パルス発振器、相補回路、2つのドライバ回路A、Bから構成されていて、パルス発振器は、図3の(1)に示す周期的なパルス信号を生成する。
パルス発振器で生成されたパルス信号が相補回路に入力されると、相補回路は前記パルス信号に基づいて、図3の(2)と(3)に示す、互いに逆位相のパルス信号を生成し、これらの信号をそれぞれ2系統のドライバ回路A、Bに出力する。
ドライバ回路Aは、スイッチング素子S1とスイッチング素子S2をON/OFF動作させるためのものであって、図3の(2)の信号に基づいてこれらのスイッチング素子S1、S2を同期させて周期的にON/OFFする。
また、ドライバ回路Bは、スイッチング素子S3とスイッチング素子S4をON/OFF動作させるためのものであって、図3の(3)の信号に基づいてスイッチング素子S3とスイッチング素子S4を同期させて周期的にON/OFFする。
次に、前述したように構成されている電力配分回路1の動作を説明する。図1に示すように、各スイッチング素子S1〜S4が全てOFFの状態においては、電力配分回路1は機能していない状態にある。
ここで、太陽電池モジュールM1は日向にあり、太陽電池モジュールM2は日陰に入っている場合を想定すると、この場合には、両者の間に出力電流の差が生じるため、太陽電池モジュールM1、M2からなるシステムは、図4に示すような階段状の電流電圧特性を示す。
次に、スイッチング素子S3とスイッチング素子S4はOFFの状態で、スイッチング素子S1とスイッチング素子S2が同時にONの状態に切り換えられると、図5に示すように、日向側にある太陽電池モジュールM1から出力される電力の一部とコンデンサC2に蓄積されていた電力は、コンデンサC1に移動してここに蓄えられる。
その後、図6に示すように、スイッチング素子S1とスイッチング素子S2が同時にOFFの状態に切り換えられるとともに、スイッチング素子S3とスイッチング素子S4が同時にONの状態に切り換えられると、コンデンサC1に蓄積されていた電力は、電力配分線路2に送られる。
このとき、日陰側にある太陽電池モジュールM2とコンデンサC1は並列接続となり、その出力電流は、コンデンサC1に蓄えられた電流と太陽電池モジュールM2の電流の総和となる。なお、コンデンサC3は、太陽電池モジュールM2と常時並列接続されて蓄電され飽和している。
前述したスイッチング制御回路によって、各スイッチング素子S1、S2、S3、S4を図5に示す状態と図6に示す状態の間で周期的に交互に切り換えると、太陽電池モジュールM1側から太陽電池モジュールM2側への電力配分が継続して行われる。
これらのスイッチング素子S1、S2、S3、S4のスイッチング動作は、スイッチング制御回路のパルス発振器が生成するパルス信号の周期で断続的に行われるが、コンデンサC2とコンデンサC3の働きによって出力される電流の変動は平滑化される。
その結果、電力配分回路1を動作させることによって、図4に示した領域(1)は分割されて、その一部が領域(2)の電流に加算され、図7に示すように、平滑化された電流電圧特性に改善される。これにより、本来出力として得られなかった発電電力分を有効に利用することが可能となる。
前述した電力配分回路1は、コンデンサC1に対して対称な双方向回路として太陽電池モジュールM1、M2間に組み込まれているため、太陽電池モジュールM1が日陰に入り、太陽電池モジュールM2が日向になった場合も有効である。
なお、図8に示すように、パルス発振器の出力信号(1)に対して、(2)、(3)の信号を出力するように相補回路を構成し、それぞれ、各スイッチング素子S1、S2、S3、S4のOFF状態にある時間比率が、ON状態にある時間比率より長く、全てのスイッチング素子S1、S2、S3、S4が同時にOFF状態となる短絡防止期間aを存在させることで、太陽電池モジュールM1、M2間での電力の配分動作を確実に行うことができる。
次に、図9に示す実施形態は、直列に接続された3つの太陽電池モジュールM1、M2M3のそれぞれに、前述した図1に示す電力配分回路1と同じ構成の電力配分回路1A、1B、1Cを組み込んだものである。
太陽電池モジュールM1の正極端子P1と太陽電池モジュールM3の負極端子P2には外部負荷が接続されており、また、各太陽電池モジュールM1、M2、M3のそれぞれの正極端子P1と負極端子P2間には、バイパスダイオードD1が接続されている。
それぞれの電力配分回路1A、1B、1Cどうしは、電力配分線路2A(第1の電力配分線路)と電力配分線路4A(第2の電力配分線路)を介して相互に連結されている。また、図示していないが、本実施形態におけるそれぞれの電力配分回路1A、1B、1Cは、先に図2において説明したスイッチング制御回路を共通に有している。
図10は、3つの太陽電池モジュールM1、M2、M3が全て日向にある場合の太陽電池モジュール毎の電流電圧特性を示す図であって、ここでは、Pmax1、Pmax2、Pmax3は、それぞれ太陽電池モジュールM1、M2、M3の最大出力動作点を示している。また、Ipm1、Ipm2、Ipm3は、それぞれの最大動作点における電流を、Vpm1、Vpm2、Vpm3は、それぞれの最大動作点における電圧を示している。
この場合は、太陽電池モジュールM1、M2、M3は電流電圧特性が同じになるので、Ipm1=Ipm2=Ipm3、Vpm1=Vpm2=Vpm3となる。このときは、各電力配分回路1A、1B、1Cを動作させても、スイッチングによって各コンデンサに蓄電はされるものの、電力に行き場が無いことから、これらの回路は、図9のシステムにおいて何も作用することはない。
このように、日陰の無い理想的な条件下では、電力配分回路1A、1B、1Cには事実上機能せず、したがって、スイッチング制御回路部分で消費される電力以外の損失はほとんど無視することができる。
次に、図11は、太陽電池モジュールM3だけが日陰に入っている場合の太陽電池モジュール毎の電流電圧特性を示す図である。この場合の動作電流の条件は、Ipm1=Ipm2>Ipm3、動作電圧の条件は、Vpm1=Vpm2>Vpm3となる。
この場合には、各電力配分回路1A、1B、1Cを起動すると、各電力配分回路1A、1B、1Cとも、スイッチング素子S1、S2が一斉にONになることで、太陽電池モジュールM1、M2、M3から各コンデンサC1に電流が流入してこれらのコンデンサC1に電力が蓄えられる。なお、このとき、それぞれの電力配分回路1A、1B、1Cのスイッチング素子S3、S4はともにOFFになっている。
次いで、各電力配分回路1A、1B、1Cのスイッチング素子S1、S2が一斉にOFFになり、スイッチング素子S3、S4がONに切り替わることで、各コンデンサC1は対応する各コンデンサC3と並列に接続される。
一方、これらのコンデンサC3どうしは、電力配分線路2A、4Aを介して常時並列に接続されているため、それぞれの電力配分回路1A、1B、1Cのスイッチング素子S3、S4がONになった時に、それぞれ3つのコンデンサC1とコンデンサC3どうしは全て並列に接続される。
その結果、これらのスイッチング素子S3、S4がONになる前に、各コンデンサC1に蓄えられていた電力は、それぞれ3つのコンデンサC1、C3に移動して配分され、その後、各電力配分回路1A、1B、1Cのスイッチング素子S3、S4がOFFになり、スイッチング素子S1、S2がONに切り替わった時に、電力配分回路1CのコンデンサC1から太陽電池モジュールM3側に電流が流れて電力が供給される。
一方、電力配分回路1A、1Bの各コンデンサC1は、それぞれ対応する太陽電池モジュールM1、M2から電流が流入して蓄電される。このような動作が繰り返されることで、各太陽電池モジュールM1、M2、M3間の電力は平滑化される。
次に、図12は、太陽電池モジュールM2と太陽電池モジュールM3に異なる出力低下がある場合の太陽電池モジュール毎の電流電圧特性を示す図である。この場合の動作電流の条件は、Ipm1>Ipm2>Ipm3、動作電圧の条件は、Vpm1>Vpm2>Vpm3となる。
このときの動作は、前述した図11の場合と同様に、各電力配分回路1A、1B、1Cを起動すると、各電力配分回路1A、1B、1Cとも、スイッチング素子S1、S2が一斉にONになることで、太陽電池モジュールM1、M2、M3から各コンデンサC1に電流が流入してこれらのコンデンサC1に電力が蓄えられる。
次いで、各電力配分回路1A、1B、1Cのスイッチング素子S1、S2が一斉にOFFになり、スイッチング素子S3、S4がONに切り替わると、これらのスイッチング素子S3、S4がONになる前に、各コンデンサC1に蓄えられていた電力は、それぞれ3つのコンデンサC1、C3に移動して配分される。
その後、各電力配分回路1A、1B、1Cのスイッチング素子S3、S4がOFFになり、スイッチング素子S1、S2がONに切り替わった時に、電力配分回路1B、1Cの各コンデンサC1から対応する太陽電池モジュールM2、M3側に電流が流れて電力が供給される。
このとき、電力配分回路1AのコンデンサC1は、太陽電池モジュールM1から電流が流入して蓄電される。このような動作が繰り返されることで、各太陽電池モジュールM1、M2、M3間の電力は平滑化される。
さらに、図13は、電力配分回路を多数の太陽電池モジュールが直並列に組み合わされた太陽光発電システムに適用した実施形態を示すものであって、直列に接続された複数の太陽電池モジュールMからなる太陽電池アレイどうしがそれぞれ、逆流防止ダイオードD2を介して並列接続されていて、外部端子T1、T2間には図示していない外部負荷が接続されている。
同図のシステムでは、各太陽電池モジュールMに接続された全ての電力配分回路1が、2本の電力配分線路2B、4Bで相互に連結されていて、システム内の太陽電池モジュールM間に日陰あるいは出力のバラツキが生じた場合に、電力配分線路2B、4Bを通じて全体に電力をバランス良く配分することができる。
なお、同図のシステムにおいては、太陽電池モジュールMの直列数が異なる太陽電池アレイどうしを並列接続した場合も各電力配分回路1は有効であり、太陽電池モジュールMが配置される屋根面の面積及び形状等の制約によって、各太陽電池アレイにおける太陽電池モジュールの直列数を全て揃えることができない場合でも、システム全体の電流電圧特性が平滑化されることによって、太陽光発電システム全体の出力電力の効率を高めることができる。
本発明の太陽電池モジュールの電力配分回路は、太陽光発電システムの日陰等による出力電力の効率低下を改善するために有効に利用することができる他、特性の異なる種類の太陽電池モジュールを組み合わせた太陽光発電システムや、フレキシブルな太陽電池を含む太陽電池の複数のモジュールが異なる方位に設置された太陽光発電システムの出力電力の効率を高める手段としても利用可能である。
また、本発明の太陽電池モジュールの電力配分回路は、既設の太陽光発電システムにおいて、経年劣化や受光面の汚れ等によって太陽電池モジュール間の出力特性にバラツキが生じた場合における出力電力の効率改善にも利用可能である。
さらに、太陽光発電の分野のみに留まらず、太陽電池モジュールと同様な電流電圧特性を示す、バッテリーや燃料電池等を直並列に接続した電力供給システムにおいても、利用が可能である。
1、1A、1B、1C 電力配分回路
2、2A、2B 第1の電力配分線路
3 第1の連絡線路
4、4A、4B 第2の電力配分線路
5 第2の連絡線路
C1 第1のコンデンサ
C2 第2のコンデンサ
C3 第3のコンデンサ
D1 バイパスダイオード
D2 逆流防止ダイオード
M、M1、M2、M3 太陽電池モジュール
P1 正極端子
P2 負極端子
S1 第1のスイッチング素子
S2 第2のスイッチング素子
S3 第3のスイッチング素子
S4 第4のスイッチング素子
T1、T2 外部出力端子

Claims (2)

  1. 一端が太陽電池モジュールの正極端子に接続され、他端が第1の電力配分線路に接続される第1の連絡線路と、
    一端が前記太陽電池モジュールの負極端子に接続され、他端が第2の電力配分線路に接続される第2の連絡線路と、
    第1の連絡線路と第2の連絡線路に跨って接続された第1のコンデンサと、
    第1の連絡線路の、第1のコンデンサの接続位置と前記正極端子の接続位置の間に設けられた第1のスイッチング素子と、
    第2の連絡線路の、第1のコンデンサの接続位置と前記負極端子の接続位置の間に設けられた第2のスイッチング素子と、
    第1の連絡線路の、第1のコンデンサの接続位置と第1の電力配分線路の接続位置の間に設けられた第3のスイッチング素子と、
    第2の連絡線路の、第1のコンデンサの接続位置と第2の電力配分線路の接続位置の間に設けられた第4のスイッチング素子と、
    第1の連絡線路の、第1のスイッチング素子と前記正極端子の接続位置の間と、第2の連絡線路の、第2のスイッチング素子と前記負極端子の接続位置の間に跨って接続された第2のコンデンサと、
    第1の電力配分線路から第1の連絡線路の第3のスイッチング素子までの間と、第2の電力配分線路から第2の連絡線路の第4のスイッチング素子までの間に跨って接続された第3のコンデンサと、
    第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子を同期させて周期的にON/OFF制御するとともに、第3のスイッチング素子と第4のスイッチング素子を、第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子とは逆位相でON/OFF制御するスイッチング制御回路とを備えたことを特徴とする太陽電池モジュールの電力配分回路。
  2. スイッチング制御回路は、周期毎の各スイッチング素子のOFF状態にある時間比率をON状態にある時間比率より長くして、全てのスイッチング素子が同時にOFF状態となる短絡防止期間が存在するように、各スイッチング素子の切り換えタイミングを制御することを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュールの電力配分回路。
JP2012173586A 2012-08-06 2012-08-06 太陽電池モジュールの電力配分回路 Pending JP2014033120A (ja)

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JP2015162094A (ja) * 2014-02-27 2015-09-07 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 コンバータと多段倍電圧整流回路を併用した、部分影補償機能を付加した統合型太陽電池用コンバータ
JP2016158334A (ja) * 2015-02-23 2016-09-01 日本蓄電器工業株式会社 コンバータ、太陽電池モジュール用コンバータシステム、及び蓄電モジュール用コンバータシステム

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