JP6256819B2 - 電流センサ及び電流測定装置 - Google Patents

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本発明は、請求項1の上位概念による形式の電流センサ、およびこのような電流センサを有する電流測定装置に関する。
電流センサは多種多様の実施形態および変形実施形態で存在する。電流により形成された磁界を検出する電流センサであって、従来のICハウジングに実装されており、測定すべき電流が流れる電流導体がハウジングを通って案内されている電流センサはたとえば、特許文献1、特許文献2、特許文献3および特許文献4から公知である。
ハウジングを通って案内される電流導体は比較的小さな断面積を有し、磁界センサの領域ではそこでの電流密度および磁界を局所的に高めるためにさらに低減された断面積を有するので、電流導体での損失電力により発生した熱が電流センサを加熱し、この熱が磁界センサの望ましくないドリフト変動を引き起こす。
欧州特許第1443332号明細書 国際公開第2005026749号パンフレット 国際公開第2006130393号パンフレット ドイツ特許公開公報第102009054892号
本発明の基礎とする課題は、必要スペースが小さく、安価に製造することができ、上記欠点を除去した電流センサを開発することである。
前記課題は、本発明に基づき請求項1の特徴によって解決される。
本発明の電流センサは、下面と上面と4つの側面とを備えるプラスチック製の平坦なハウジングと、電気端子と、測定すべき電流が流れる電流導体と、2つの磁界センサを備える半導体チップとを有し、前記2つの磁界センサにより当該2つの磁界センサの位置で検出される磁界成分は反対方向を指す。電流導体と電気端子は同じ厚さを有する。電流導体はハウジングの一方の側壁から対向する側壁に伸長しており、かつハウジングの下面に平坦に埋め込まれており、したがってハウジングの下面に露出している。電流導体の対向する2つの端部は、隣接する3つの電気端子がとる幅と少なくとも同じ大きさの幅を超えて伸長している。半導体チップと電流導体の互いに対向する表面は電気絶縁層によって分離されている。
好ましくは電気端子も同様に、ハウジングの下面に平坦に組み込まれている。
さらなる有利な改善形態は従属請求項から明らかとなる。
以下、実施形態と図面に基づき本発明を詳細に説明する。図面は縮尺通りには図示されていない。
導体路基板にある遮断された導体路に実装された第1の実施例による本発明の電流センサの平面図である。 電流センサの実施例を図1のラインI−Iに沿った断面に示す図である。 電流センサの実施例を図1のラインI−Iに沿った断面に示す図である。 別の導体路基板とその上に実装された電流センサを示す平面図である。 導体路基板とその上に実装された電流センサを有する電流測定装置の断面図である。 電流センサの電流導体と磁界センサの断面図である。 シミュレーション結果を示す線図である。 電流センサの電流導体と導体路基板の導体路の詳細を示す平面図である。 別の実施例による電流センサの電流導体を示す平面図である。 電流センサの別の実施例を示す図である。 電流センサの別の実施例を示す図である。 電流導体の別の実施形態を備える図1の電流センサを示す図である。
図1は、本発明の電流センサ1の平面図であり、この例で電流センサ1は導体路基板3(その輪郭はここに図示されていない)にある遮断された導体路2上に実装されている。図2Aは、半導体チップがフリップチップとして実装された場合において、図1のラインI−Iに沿った断面に電流センサ1を示し、図2Bは、半導体チップが標準的にワイヤボンディングによって実装された場合において、図1のラインI−Iに沿った断面に電流センサを示す。個々のエレメントは、より良く理解するためにこれらの図面に縮尺通りに図示されていない。電流センサ1はまた導体路基板3にある遮断されていない連続的な導体路2上にも、または任意の導体路にも実装することができ、この場合は分路抵抗(英語:Shunt シャント抵抗)として作用し、このことは大電流の測定を可能にする。電流センサ1は、2つの磁界センサ5を備える半導体チップ4と、磁界センサ5を作動するための電子回路とを有する。磁界センサ5は、半導体チップ4のアクティブ表面6に組み込まれるか、または半導体チップ4の表面6上に取り付けられている。
電流センサ1はさらに、互いに対向する下面8および上面9と4つの側壁とを備えるプラスチック製の平坦なハウジング7を有する。下面8は少なくとも3つの電気端子10と平坦な電流導体11とを含み、それらのうち少なくとも1つの電流導体11が、好ましくは電気端子10も、ハウジング7の下面8に平坦に埋め込まれており、ハウジング7の下面8に露出している。電流導体11は、ハウジング7の互いに対向する側壁まで伸長しており、磁界センサ5の領域で有利には先細になっており、および/または電流方向に対して直交して延在するスリットが設けられており、スリットの上方に磁界センサ5が配置されている。電気端子10は2つの別の側壁に沿って配置されている。ハウジング7は、専門用語では「モールディング」と称される鋳造によって作製されたプラスチックケースである。ハウジング7は表面に実装可能な構成部材として導体路基板3にロウ付けされ、電気端子10は対応する端子と導体路基板3上で接続され、電流導体11は導体路2の互いに対向する端部と接続されている。導体路2における遮断の長さは、導体路2の端部と電流導体11の端部が重なり合い、申し分なくロウ付けが可能であるように選定されている。ハウジング7たとえばいわゆるQFNハウジングである。QFNとは、「Quad Flat No leads package」に対する頭字語である。QFNハウジングは専門分野ではMLFまたはMLPとも称され、ここでMLFは「Micro Lead Frame」に対する、MLPは「Micro Lead Package」に対する頭字語である。電流導体11と電気端子10はいわゆるリードフレームから形成されている。すなわち金属、とりわけ銅からなる構造化されたフレームから形成されている。電流導体11と電気端子10は、これらが同じリードフレームから形成されているので同じ厚さを有する。リードフレームの厚さは典型的には0.2mmであるが、電流導体11の電気抵抗、ひいては損失熱を低減するためにたとえば0.3mmまたは0.4mmまたはそれ以上に高めることもできる。電流導体11と電気端子10は同じ平面に存在する。なぜならこれらはハウジング7の下面8に露出しているからである。電流導体11の端部は好ましくはできるだけ広くする、すなわちハウジング7の側壁にスペースを作る電気端子10全体の幅とほぼ同じ幅とする。典型的なQFNハウジングでは、側壁ごとにm個の電気端子10が存在する。すなわち1つのハウジングに全部で4*m個の端子が存在する。側壁ごとにm=3の電気端子10を備えるQFNハウジングでは、電流導体11の端部が同じスペースに3つの電気端子10のスペースを作るほどの大きさの幅にわたって伸長する。側壁ごとにm>3の電気端子10を備えるQFNハウジングでは、電流導体11の端部が同じスペースに、隣接する少なくとも3つの電気端子10のスペースを作るほどの大きさの幅にわたって伸長する。n*m個、ただしn≠mの電気端子10、たとえば3*4、4*5、4*6等の電気端子10を備えるQFNハウジングも存在する。この場合、電流導体11の端部は、3つの隣接する電気端子10がとる幅と少なくとも同じ幅である。
磁界センサ5は、導体路2を流れる電流によって形成される磁界の成分を測定する。導体路2と電流センサ1を流れる電流の方向は矢印によって示されている。磁界センサ5は好ましくは、半導体チップ4のアクティブ表面6に対して垂直に延在する磁界の成分に対して感度のある磁界センサであり、たとえばいわゆる水平ホール素子である。磁界センサ5は、電流導体11を流れる電流の方向で見て、電流導体11の側方エッジ12と13の領域に配置されており、したがって磁界センサ5によって検出される磁界の成分は2つの磁界センサ5の位置では反対方向を指す。2つの磁界センサ5の出力信号は互いに減算される。差形成により外部の障害磁界の影響が十分に除去される。
図2Aの半導体チップ4はフリップチップ構造である。すなわちそのアクティブ表面6が下方を指しており、いわゆる「ソルダーバンプ」14を介して電気端子10と接続されている。これには測定すべき電流の流れる電流導体11のごく近傍に磁界センサ5が存在するという利点がある。半導体チップ4のアクティブ表面6と電流導体11とは、破壊電圧に対して所定の絶縁耐力を達成するために絶縁層15によって分離されている。導体路2が230Vの電源に接続されている場合、典型的には2.5kVの絶縁耐力が要求される。これはたとえばポリイミドから形成された10μm厚の絶縁層15によって達成される。絶縁層15はたとえば鋳込む前に半導体チップ4上に取り付けることができる。または絶縁層15はいわゆる欠肉層として、ハウジング7のプラスチック材料の鋳造中に形成することができる。
外部の電気的影響に対して効率的なシールドを達成するため、半導体チップ4上には有利には導電層16が取り付けられ、この導電層16は電気回路の電気アースと接続される。この層16は、渦電流の発生を低減するためにスリットおよび/または切欠部を含むことができる。この層16に対しては、他に必要でない空きの金属化面を使用できる場合であれば、半導体チップ4の金属化面を使用することができる。そうでない場合には、半導体チップ4の表面6上で端子10と電気接触するための対応する凹部を備えるスリットを取り付けることができる。
電流導体11を流れる電流によって形成される磁界を増強するために、または外部の磁界に対するシールドとして、半導体チップ4の裏側には有利には、強磁性材料からなる層17が取り付けられる。この層17の相対的透磁率は少なくとも1000である。この層17は半導体チップ4の製造中に、たとえば電気メッキにより、またはフォイルの形態でウェハの裏側に取り付けることができる。この層16は、電流導体11を最大で流れる電流により形成される磁界によっても層16が磁気的に飽和されないような厚さでなければならない。これを達成するために、通常は数10μmの層厚で十分である。
図2Bの半導体チップ4は標準的にワイヤ18によって端子10と接続されている。強磁性の層17は半導体チップ4のアクティブ表面上に取り付けられており、有利には2つの磁界センサ5を覆うだけの幅である。これにより層17は磁界集束器として作用し、電流導体により形成され、弁別して測定すべき磁界を増強する。
本発明の電流センサ1は表面実装可能な構成部材であり、ICハウジング内にある従来の電流センサとは、測定すべき電流が流れる電流導体11がハウジング7の外側に、ここでは下面8に露出されている点で異なる。これにより、電流導体11内で電流によって形成された損失熱が環境へ効率的に放出される。
すでに述べたように、電流センサ1は、導体路基板3の導体路2を流れる電流を測定するために使用することができる。電流センサ1の電流導体11は、遮断された導体路11の端部を接続する。この場合、導体路基板3と電流センサ1はともに1つの電流測定装置を形成する。図3は、導体路基板3(その輪郭はここに図示されていない)の実施例の平面図を示し、導体路基板3は1つまたは複数の金属面19を有する。金属面19はここに図示した実施例によれば電流センサ1の取付けの際に電流センサ1の電流導体11とロウ付けされる。面19は択一的にまたは付加的に、導体路2の対向する端部に直接接続することができる。面19は側方で、電流センサ1のハウジング7を超えて伸長しており、電気的に浮遊している。面19は、電流導体11内で形成された損失熱をさらに効率的に環境へ排出するために用いられる。面19の幾何形状は、電流の一部が流れることのできるバイパスが面19に生じないように構成されており、これにより全電流が2つの磁界センサ5の配置された電流導体11の区間を通って流れる。電流センサ1の電気端子10と接触する導体路基板3の導体路は、図面を分かりやすくするため図示されていない。面19は好ましくは、導体路基板3の電流センサ1に向いた側に、すなわち上側に配置されている。しかし面19を導体路基板3の下側に配置し、電流導体11とスルーコンタクトにより直接ロウ付けするように構成することもできる。
図3に示した実施例では、電気端子10が4つだけ設けられており、面19と端子10は重なっていない。図1に示した実施例の場合のように端子10が相対的に4つのスペースを必要とする場合、面19は、これらが端子10のいくつかまたは全部と重なるように構成することもできる。この場合、面19には端子10にスペースを空けておくための切欠部が設けられており、したがって電流センサ1を導体路基板3に取り付ける際に、面19と端子10との間に電気接触は生じない。さらにこの場合、導体路基板3は少なくとも2つの金属化面を含む。
面19上には導体路基板3の実装時に、表面実装可能な構成部材20を取り付けることができる。この構成部材20はその3次元形状に基づき熱の排出をさらに改善する。構成部材20は冷却体、フェライト構成部材、または抵抗もしくはコンデンサとすることもできる。フェライト構成部材は、電流センサ1を外部磁界に対して遮蔽するシールドとしても付加的に作用する。コンデンサおよび抵抗からは少なくとも1つの接点が面19とロウ付けされている。
図4は、電流測定装置の断面を示す。この装置では、導体路基板3上に、電流センサ1とは反対の側で磁気的シールド21が実装されている。シールド21はたとえばフェライトからなり、好ましくは同様に表面実装可能な構成部材として構成されている。シールド21はとりわけ、磁界センサ5の出力信号を増強する。
電流導体を流れる電流によって形成される磁界の空間的経過、すなわち強度と方向は電流の周波数に依存する。図5は、電流導体11と半導体チップ4の断面を示し、半導体チップ4は図1の構造のよる2つの磁界センサ5を有する。図6は、半導体チップ4のアクティブ表面6に対して垂直に経過する、平面22内の磁界の成分Bの強度を示す。この平面22は、半導体チップ4に向いた電流導体11の平面側23に対して平行に間隔Dで延在しており、この強度は幅W=1.5mmの電流導体11と間隔D=0.3mmについて計算されたものである。四角の点24は、直流により形成される磁界の成分Bの強度を示す。丸い点25は、周波数100kHzの交流により形成される磁界の成分Bの強度を示す。電流導体11の側方エッジ12と13の位置は破線で示されている。電流導体11の位置も同様に図示されている。この線図から、電流導体11を基準にした磁界センサ5の位置に対する以下の基準が得られる。
a)磁界センサ5の周波数依存性は、2つの磁界センサ5が電流導体11の側方エッジ12と13の下方に配置されている場合に最小である。
b)半導体チップ4の目標位置からのx方向における半導体チップ4の変位を基準にした、2つの磁界センサ5から形成される差信号の感度は、2つの磁界センサ5が磁界の成分Bの強度が変化する個所に配置された場合に、少なくとも部分的にほぼ線形経過を有する。これは、2つの磁界センサ5が電流導体11の側方エッジ12と13の間の領域に配置された場合である。
電流導体11は典型的には打ち抜かれた金属フレームから形成されるから、その幅Wは製造に起因して、数10μmから100μmまでの範囲内に収まり得るある程度の変動を受ける。
したがって2つの基準から、磁界センサ5は有利には半導体チップ4上に、これらの大部分が側方エッジ12または13の上方領域であり、かつそれぞれの側方エッジの内側、すなわち電流導体11の中心に向いたそれぞれの側方エッジの側に存在するように位置決めされる。磁界センサ5として好ましくは使用される水平ホール素子は、典型的には正方形または十字形であり、その形状により与えられる対称中心を有する。したがって磁界センサ5の最適の間隔は、2つの磁界センサ5の対称中心間の間隔Aが、0.9*W≦A≦Wの範囲であることにより特徴付けることができ、ここでWは磁界センサ5の領域での電流導体11の幅である。
図7は好ましい実施形態に基づく、電流導体11の端部と重なった導体路2の端部の平面図である。2つの端部は重なった歯により歯形に形成されており、これにより電流センサ1と導体路基板3とのロウ付けの際に問題のないロウ接続が生じる。
半導体チップ4のアクティブ表面に対して垂直に延在する磁界の成分に対して感度のある磁界センサの代わりに、半導体チップ4のアクティブ表面に対して平行に延在する磁界の成分に対して感度のある磁界センサを使用することもできる。これはたとえばAMRセンサ、GMRセンサ、いわゆる垂直ホール素子、Triaxis(登録商標)ホールセンサ等である。このような2つの磁界センサ5を差分測定のために使用することができるようにするためには、電流が2つの磁界センサ5の領域で互いに反対方向に流れ、これにより2つの磁界センサ5の位置において磁界が互いに反対方向を指すように電流導体11を構成しなければならない。この条件を満たす電流導体11はたとえば、図8に示すようなS字形の電流導体である。このS字形は3つのスリット26により生じる。磁界センサ5の位置における電流の局所的方向が、この事実関係を明らかにするため矢印27によって示されている。磁界センサ5の位置における磁界の方向は矢印28によって示されている。
図9と10は、電流導体11と、半導体チップ4の表面に対して平行に延在する磁界に対して感度のある磁界センサ5とを断面で示し、これは図8による電流導体11の構成を備える電流センサで使用するのに適するものである。ここでは分かりやすくするため主要な素子だけが図示されている。磁界センサ5はそれぞれ少なくとも1つの水平ホール素子29と磁界集束器30とを有する。磁界センサ5は好ましくは、図示のように2つの水平ホール素子29と2つの磁界集束器30を有し、これらは空隙により分離されている。1つまたは2つの磁界集束器30は、薄い強磁性層として、半導体チップ4のアクティブ表面上に取り付けられている。ホール素子29は空隙の両側に、割り当てられた磁界集束器30の縁部の下方で配置されている。ホール素子29は、磁界集束器30の空隙とは反対の側であって、割り当てられた磁界集束器30の外側縁部の下方に配置することもできる。図9の実施形態では、半導体チップ4の裏側の上に強磁性層17が取り付けられており、これが外部磁界を遮蔽する。図9に示した半導体チップは、図示のようにフリップチップ構造で実装することも、回転される場合には標準的構造でワイヤボンディングによって実装することもできる。図10に示した半導体チップはフリップチップとして実装される。
図1と3に示した実施例では、電流導体11が、導体路2と接触する対向する端部では連続的なコンタクトストライプとして構成されており、このコンタクトストライプは製造技術的に可能である限り完全にまたは少なくともほとんどがハウジング7の全幅にわたって伸長している。図11は、電流導体11が導体路2と接触するその対向する端部において、この電流導体11が接続フィンガによって構成されており、この接続フィンガが電気端子10と同様に構成されている別の実施例を示す。これにより、テクノロジーに適合する必要なしに電流センサを製造することができる。

Claims (8)

  1. 下面(8)、上面(9)および4つの側壁と、電気端子(10)と、測定すべき電流が流れる電流導体(11)とを備えるプラスチック製の平坦なハウジング(7)と、
    2つの磁界センサ(5)を備える半導体チップ(4)とを有する電流センサ(1)であって、
    前記2つの磁界センサ(5)により検出される当該2つの磁界センサ(5)の位置における磁界の成分は反対方向を示し、
    前記電流導体(11)と前記電気端子(10)とは同じ厚さを有する電流センサにおいて、
    前記半導体チップ(4)は前記電流導体(11)の真上に位置しており、互いに向き合っている前記半導体チップ(4)の表面と前記電流導体(11)は1層以上の電気絶縁層(15)のみによって隔てられ、
    前記電流導体(11)は、前記ハウジング(7)の一方の側壁から対向する側壁に伸長して前記電流導体(11)の対向する2つの端部は前記ハウジング(7)の互いに対向する側壁に位置し、前記電流導体(11)は前記ハウジング(7)の前記下面(8)に平坦に埋め込まれ、かつ前記ハウジング(7)の前記下面(8)に露出しており、
    前記電流導体(11)の対向する2つの端部のそれぞれの幅が、隣接する2つの電気端子(10)の中心の間の距離の2倍以上であり、
    前記電流導体(11)は中心付近にテーパ部を有することを特徴とする電流センサ。
  2. 前記磁界センサ(5)は、前記電流導体(11)の2つの側方エッジ(12,13)の領域に配置されており、
    前記磁界センサ(5)の対称中心間の間隔Aは、0.9*W≦A≦Wの範囲にあり、
    ここでWは、前記磁界センサ(5)の領域における前記電流導体(11)の幅である、ことを特徴とする請求項1に記載の電流センサ。
  3. 前記電気端子(10)は、前記ハウジング(7)の前記下面(8)に平坦に組み込まれている、ことを特徴とする請求項1からまでのいずれか1項に記載の電流センサ。
  4. 前記半導体チップ(4)の裏側には強磁性層(17)が被覆されている、ことを特徴とする請求項1からまでのいずれか1項に記載の電流センサ。
  5. 前記半導体チップ(4)はフリップチップ構造で前記電気端子(10)と接続されている、ことを特徴とする請求項1からまでのいずれか1項に記載の電流センサ。
  6. 導体路(2)を備える導体路基板(3)と、該導体路(2)を流れる電流を測定するための請求項1からまでのいずれか1項による電流センサとを有する電流測定装置において、
    前記導体路(2)は所定の個所で遮断されており、
    前記導体路基板(3)はその上面または下面に、電気的に浮遊した金属製の面(19)を少なくとも1つ有し、当該面(19)は前記電流センサ(1)の電流導体(11)とロウ付けされており、および/または前記導体路(2)と接続されている、ことを特徴とする電流測定装置。
  7. 前記少なくとも1つの面(19)の少なくとも1つの上には表面実装可能な構成部材(20)が実装されている、ことを特徴とする請求項に記載の電流測定装置。
  8. 前記電流センサ(1)とは反対の側の導体路基板(3)上には磁気的シールド(21)が実装されている、ことを特徴とする請求項またはに記載の電流測定装置。
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