JP6254271B2 - 被駆動連結器との軸不整合を示す横方向に係合した駆動連結器におけるトルク伝達 - Google Patents

被駆動連結器との軸不整合を示す横方向に係合した駆動連結器におけるトルク伝達 Download PDF

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Description

本出願は、駆動連結器及び被駆動連結器が横方向に又は被駆動連結器の被駆動軸に対して実質的に直交するもしくは垂直な方向に沿って係合する機械間のトルク伝達の装置及び方法に関し、更に厳密には、駆動連結器の駆動軸と被駆動連結器の被駆動軸との間に一定量の軸不整合(axial misalignment)が存在する場合のトルク伝達に関する。
特に機械間でトルクを伝送するために設計された周知のクラッチシステムを含む多数の機構が存在する。これらの機構及びクラッチシステムの多くには、係合及び分離し、トルク伝送を行う部分がある。異なる角速度で確実にトルクを伝送する必要性を含む様々な理由から、従来の機構は機械間の軸整合を固定し維持しようとする。通例、機械はこれを達成するために、トルクを伝送する中心軸に沿って機械間を機械的に係合する。これは、ほとんどの慣例において、クラッチシステム等をパラメータ化するために機械工学分野で用いられるデカルト座標系のY軸である。
これらの従来技術のシステムにおいては、2つの連結器の一方すなわち駆動連結器又は被駆動連結器をY軸に沿って作動させることにより動作が開始する。通常、このようなY軸に沿った軸方向の動きによって、X−Z面に配置され駆動連結器及び被駆動連結器に備えられた歯車の歯又は他の結合特徴部(feature)が係合する。このような解決策は自動車の動力取り出し装置で用いられることが多く、その場合はオペレータが第1のカップリングを共通軸に沿って(軸方向に)他のカップリング内に挿入する。
従来技術の手法の一例が、Wilkesに対する米国特許第3,747,966号に記載されている。Wilkesが教示する農業用トラクタは、後部から長手方向に延出した外側スプライン動力取り出しシャフトを用いる。この外側スプライン動力取り出しシャフトに、中空の内側スプライン部分を前端に有する動力伝達シャフトを接続することができる。これらのシャフト間の係合及び結合は、トルクを伝送する中心軸に沿った作動によって達成される。
ラッチ装置を用いたトルク伝送機構の従来技術の手法の別の例が、Stevensonに対する米国特許第7,036,644号に記載されている。この場合、トルク供給部の係合のための機構は、車輪等のトルク出力を用いるモータによって具現化される。この教示は、トルクを伝送する中心軸に沿ってトルク伝送機構を線形に作動させるための多くの機構を特定している。
更に別の例が、米国特許第6,318,657号におけるNayakの教示によって与えられる。これは、容易な係合を可能としながらカップリングからテープリールにトルクを伝送するための機構を開示している。この場合、テープカートリッジに信頼性の高いリールロック及びモータ/リール結合機構が設けられ、これらの機能は双方とも駆動モータに対するカートリッジの単一の動きの間に実現される。これもまた、トルクを伝送する中心軸に沿った作動の良い例である。
実際、従来技術では、トルク伝送装置における軸方向の作動を扱った教示は数多い。このような装置における標準的な結合設計及びいくつかの非標準的な結合設計を教示する引例を選択するために、Reckerに対する米国特許第4,289,414号、Volleに対する独国特許出願公開第19714605号、Sheaに対する米国特許第4,336,870号、Gadeliusに対する米国特許第4,635,772号、及びTegtmeyerに対する国際公開第2006/082191号を参照されたい。
静止ユニットとこれに対して横方向に移動する可動ユニットとの間で、又は多くのそのような静止ユニット間でトルク伝送を実行する必要がある用途では、典型的な従来技術の手法は実用的でないことが多い。具体的には、可動ユニットがロボットであり、複数のステーション間を横方向に移動して各ステーションに搭載された機械類にトルクを伝達する場合、従来のトルク伝達方法は充分に適しているわけではない。このような条件では、反復可能で信頼性の高い軸方向の作動を実行することが難しい。
こういった状況でどのように従来のトルク伝達装置及び方法を適合させるかを示す例示的な教示が、Tadayonの米国公開出願第2012/01522877号に記載されている。この引例は、多くの態様の中でもとりわけ、例えば太陽光追尾装置を支持する静止ユニットのような静止ユニットに対してトルクを伝送する必要があるソーラーファーム用ロボットを教示している。一例では、トルク伝達はラックアンドピニオン機構によって達成される。別の例では、ロボットから追尾装置へのトルク伝送は、トルクを伝送する中心軸に沿った動きを生成する「チルトアーム(tilt arm)」と呼ばれる機構を利用して実行される。
上述の教示を考慮して、例えばドッキングステーションのような静止ユニットに対して横方向に移動するロボット等の可動ユニット間でトルクを伝達するための新しい解決策が求められている。
従来技術における制約を考慮して、本発明の目的は、横方向に又はトルクを伝送する中心軸に対して実質的に直交した係合方向に沿って係合する可動ユニットと静止ユニットとの間でトルク伝達を行うことである。換言すると、本発明の目的は、トルクを伝送する中心軸に沿った平行移動を制御する必要なく、複数の機械間でトルクを伝達するための装置及び方法を提供することである。
本発明の別の目的は、そのような可動ユニット及び静止ユニットに備えられた駆動連結器及び被駆動連結器が横方向に係合された場合に、駆動軸と被駆動軸との間に軸不整合がある状況のもとで、トルク伝達を行うことである。更に厳密には、連結器間の不整合に対応することができるトルク伝達を行うことが目的である。連結器の設計は、トルクが伝送され連結器が不整合である場合に接触力の成分によって連結器が安定した整合状態に押し戻されるようなものとすることができる。
本発明の更に別の目的及び利点は、図面と関連付けて詳細な説明を読むことにより明らかとなろう。
本発明のいくつかの有利な態様は、典型的に可動機械又はロボットである第1のユニットと、典型的に固定又は静止機械である第2のユニットと、の間でトルクを伝達するための装置によって保証される。この装置は、第1のユニット上に搭載され、駆動軸を中心とした回転によってトルクを送出するように設計された駆動連結器を有する。更に、第2のユニット上に被駆動軸を有する被駆動連結器が搭載され、これは、被駆動軸が規定する方向に対して実質的に直交した又は垂直な係合方向に沿って駆動連結器と係合可能であるように配置されている。駆動連結器を単独で又は第1のユニット全体と共に移動させるために横方向変位手段を設ける。いずれの場合も、駆動連結器は係合方向に沿って移動して、駆動軸と被駆動連結器の被駆動軸との間の一次同軸整合を達成する。装置はトルク送出駆動部も有する。これはモータによって具現化することができ、一次同軸整合が達成された後に駆動軸を中心として駆動連結器を回転させて被駆動連結器に結合すると共に被駆動軸を中心としてトルクを伝達するためのものである。このように、装置は、通常は永久的ではないが必要な場合はいつでも、ユニット間で係合してトルクを伝達するように構成されている。
駆動連結器は第1の嵌合部材を有し、被駆動連結器は対応する第2の嵌合部材を有する。これらの部材は適合形態(matched geometry)を示すような設計又は形状である。具体的には、それらの適合形態は、第1の部材が物理的に接触することなく第2の部材を通過する通過方位を規定するようなものである。適合形態は更に、第1の部材が第2の部材に結合する相対結合方位を規定する。
装置の好適な実施形態では、一次同軸整合、すなわちトルク伝達中の駆動軸と被駆動軸との不整合のレベル又は高精度軸整合の欠如に適合するため、適合性機構を設ける。適合性機構自体は、多くの物理的な実施形態をとることができ、様々な位置に搭載することができる。例えば適合性機構は第1のユニットに搭載することができ、軸不整合に適合するための駆動側機構により表すことができる。更に厳密には、これは、例えばモータのようなトルク送出駆動部を、モータの動き、好ましくは平行移動の動きをサポートするように第1のユニットに取り付ける1つ以上の可撓性搭載要素によって具現化することができる。適切な搭載要素は、ばね、ダンパ、ピストン、可撓性鳩目、線形スライド等である。これの代わりに又はこれに加えて、不完全な一次同軸整合に適合するための駆動側機構を、駆動軸に沿った方位に配されると共に駆動軸を中心に回転してトルクを送出する駆動シャフトに組み込むことができる。具体的には、駆動シャフトは、可撓性シャフト又はシャフト部分、適合性を有するリンク部、らせん状カップリング、自在継手、ジンバル、磁気カップリング等の1つ以上の可撓性要素を組み込むことができる。
第1のユニット上で動作する1つ以上の適合性機構と組み合わせて又はこれとは別個に、第2のユニット内に1つ以上の適合性機構を搭載することができる。これらも、被駆動軸に沿った方位に配された被駆動シャフトにより具現化される不完全な一次同軸整合に適合するための被駆動側機構を含むことができる。被駆動シャフトは、可撓性シャフト又はシャフト部分、適合性を有するリンク部、らせん状カップリング、自在継手、ジンバル、磁気カップリング等の1つ以上の可撓性シャフト要素を組み込む。
駆動連結器及び被駆動連結器により用いられてトルク伝送プロセスのために結合する第1及び第2の嵌合部材は、ある特定の構造が設けられていることが好ましい。例えば部材は、これらに3次元で制約された相対係合姿勢をとらせるように設計された係合特徴部を有する。好ましくは係合特徴部は、不完全な一次同軸整合による不整合量の結合をサポートするだけでなく、不整合を二次同軸整合へと低減させる。係合特徴部は、一方の部材上の係合突起、ピン、突出部、及び他の幾何学的特徴部により具現化することができる。好ましくは、他方の部材に、くぼみ、スロット、又はリッジにより具現化することができる相補形嵌合特徴部を設けて、これらの部材に3次元で抑制された相対係合姿勢をとらせ、軸不整合を低減する。一次同軸整合が不良であるために所定の公差を超える場合、不整合を二次同軸整合へ改善することは特に重要である。
いくつかの実施形態において、通常動作中に起こり得る被駆動連結器との衝突の衝撃を緩和するため、駆動連結器に1つ以上の衝突緩和特徴部を設けることが有利である。例えば装置が更にレールを備え、この上に第1のユニットが搭載されてこのレールに沿って多数の第2のユニット間を移動する場合、衝突が起こる可能性が高い。第2のユニットはドッキングステーションにより具現化することができ、又は、そのようなドッキングステーションに固定されて、特定動作の実行のために可動の第1のユニットからのトルク送出を必要とする機器をサポートする機械とすることができる。第2のユニットの被駆動シャフト上の嵌合部材は、動作中に予測できない方法で方位付けられるか又は方位を変える可能性がある。この結果、可動の第1のユニットの駆動シャフト上の嵌合部材は、複数のドッキングステーション間で移動する際に多くの衝突を経験し得る。
本発明の方法は、第1及び第2のユニットの間でトルクを伝達するように設計されている。好適な方法は、第1のユニット上に駆動軸を有する駆動連結器を搭載することと、第2のユニット上に被駆動軸を有する被駆動連結器を搭載することと、を必要とする。次いで駆動連結器は、典型的にはそのユニット全体と共に、被駆動連結器と係合するため、被駆動軸の方位に対して実質的に直交した係合方向に沿って移動する。このプロセスでは、許容できる一定量の軸不整合で、駆動軸と被駆動軸との一次同軸整合が達成される。許容できる一次同軸整合が達成された後に駆動軸を中心として駆動連結器を回転させて、被駆動連結器に結合すると共に、第1のユニットから第2のユニットに必要なトルクを伝達する。好適な方法は、適合形態に設計された駆動連結器及び被駆動連結器上の第1及び第2の嵌合部材を導入する。このような設計によって、通過方位及び嵌合部材が結合する相対結合方位が保証される。
本発明の有利な方法において、被駆動連結器は係合前に駆動連結器に対してアイドル方位に位置決めされている。もちろん、被駆動連結器はそれ自体で回転することができないので、駆動連結器が、トルク伝達後であって被駆動連結器から分離する前に被駆動連結器をアイドル方位へと回転させることが好ましい。アイドル方位は、被駆動連結器がある角度位置範囲又は進入禁止ゾーンの外側に留まることを保証するものである。この範囲は、駆動連結器が係合方向に沿った係合のため被駆動連結器に近付く際にこれと望ましくない衝突を生じる被駆動連結器の方位を表す進入禁止角によって定量化される。
この方法は更に、いずれかの適切な手段によって駆動軸と被駆動軸との軸不整合に適合することと、1つ以上の係合特徴部を備えた嵌合部材を連結器に提供することとを実行する。好ましくは、係合特徴部は相補形であり、トルクが加えられた場合に駆動連結器及び被駆動連結器に望ましい3次元で抑制された相対係合姿勢をとらせる。これは、一次同軸整合が不良であり一定の公差レベルを超える場合、特に重要である。
本発明の好適な実施形態を含む詳細は、添付図面を参照した以下の詳細な説明に提示されている。
本発明に従った、駆動連結器及び被駆動連結器を備える第1のユニットの一部及び第2のユニットの一部の部分斜視図である。 図1Aの第1及び第2のユニットの駆動連結器及び被駆動連結器が結合してユニット間でトルクを伝達している場合のこれらのユニットの部分斜視図である。 駆動連結器及び被駆動連結器の嵌合部材間の係合、回転、及び結合を示す平面図である。 駆動連結器及び被駆動連結器の嵌合部材間の係合、回転、及び結合を示す平面図である。 駆動連結器及び被駆動連結器の嵌合部材間の係合、回転、及び結合を示す平面図である。 駆動連結器及び被駆動連結器の嵌合部材間の係合、回転、及び結合を示す平面図である。 駆動連結器及び被駆動連結器の嵌合部材間の係合、回転、及び結合を示す平面図である。 駆動連結器及び被駆動連結器の嵌合部材間の係合、回転、及び結合を示す平面図である。 駆動連結器及び被駆動連結器の嵌合部材間の係合、回転、及び結合を示す平面図である。 本発明に従った、第1のユニットがレールに沿って変位する装置の斜視図である。 駆動連結器及び被駆動連結器が係合位置にある場合の図3の装置の部分等角図である。 図3の装置のモータ、及びトルク伝達中に駆動軸と被駆動軸との一次同軸整合に適合するためのその適合性機構の部分等角図である。 駆動側適合性機構が可撓性シャフトを含む実施形態の部分等角図である。 駆動シャフトに導入された代替的な駆動側適合性機構の部分等角図である。 駆動シャフトに導入された代替的な駆動側適合性機構の部分等角図である。 駆動シャフトに導入された代替的な駆動側適合性機構の部分等角図である。 被駆動シャフトに導入された被駆動側適合性機構の部分等角図である。 衝突回避方法を示す平面図である。 衝突回避方法を示す平面図である。 係合特徴部を用い、3次元で制約された相対係合姿勢及び二次同軸整合補正を達成する嵌合部材間の係合の有利な設計及び方法の等角図である。 係合特徴部を用い、3次元で制約された相対係合姿勢及び二次同軸整合補正を達成する嵌合部材間の係合の有利な設計及び方法の等角図である。 係合特徴部を用い、3次元で制約された相対係合姿勢及び二次同軸整合補正を達成する嵌合部材間の係合の有利な設計及び方法の等角図である。 係合特徴部を用い、3次元で制約された相対係合姿勢及び二次同軸整合補正を達成する嵌合部材間の係合の有利な設計及び方法の等角図である。 係合特徴部を用い、3次元で制約された相対係合姿勢及び二次同軸整合補正を達成する嵌合部材間の係合の有利な設計及び方法の等角図である。 相補形係合特徴部が得られる噛み合い又はドグクラッチ(dog clutch)を示す等角図である。 図10Aのドグ歯車(dog gear)の平面図である。 有利な相補形係合特徴部を用いた嵌合部材の等角図である。 図11Aの嵌合部材の平面図である。 図11Aの嵌合部材の平面図である。 本発明に従った、相補形係合特徴部を導入した別の部材セットの等角図である。 本発明に従った、相補形係合特徴部を用いた別の部材セットの等角図である。 本発明に従った、相補形係合特徴部を用いた更に別の部材セットの等角図である。
図面及び以下の説明は、例示としてのみ本発明の好適な実施形態に関連する。特許請求する本発明の原理から逸脱することなく使用され得る実行可能な選択肢として、本明細書に開示する構造及び方法の代替的な実施形態が容易に認識されることに留意すべきである。本発明のいくつかの実施形態に言及し、その例を添付図面に示す。実施可能な限りいかなる場合でも、同様の又は類似の機能を表すために同様の又は類似の参照番号を用いる。図面は例示の目的のためにのみ本発明の実施形態を示す。
本発明を最良に理解するため、まず、図1Aの部分斜視図に示すような第1のユニット102と第2のユニット104との間でトルクを伝達するための装置100について検討する。第1のユニット102は可動機械であり、図には一部のみを示している。第2のユニット104も一部のみを図示した機械であるが、機械102とは異なり、機械104は固定又は静止している。
本発明、特にユニット102、104間の関係をより良く説明するため、座標系106を用いてこの環境をパラメータ化する。当業者により認められるように、適切な座標であればいずれも使用可能であるが、本明細書では右手デカルト座標系を採用する。この場合、座標軸(X、Y、Z)は図示のような方位に配され、X−Y面は実質的に水平であると共にZ軸は実質的に垂直である。このような慣例では、可動機械102の移動又は変位はX軸に沿った正又は負の方向のものである。
可動機械102は、そのシャーシ110に搭載された駆動連結器108を有する。駆動連結器108は一点鎖線で示された駆動軸112を有する。更に、駆動連結器108はトルク送出駆動部114も有し、これは本例では駆動軸112に沿った方位に配された駆動シャフト116を有するモータによって具現化されている。モータ114は、駆動軸112を中心に駆動シャフト116を回転させることによって送出トルクτを発生させるように設計されている。
トルクτの送出を促進するため、駆動連結器108は駆動シャフト116の遠位端に第1の嵌合部材118を有する。嵌合部材118は多くの方法で設計することができ、様々な幾何学的形状に一致させることができる。本実施形態では、嵌合部材118は単純なTバーである。
一方、被駆動連結器120すなわち駆動連結器108によって駆動される連結器は、静止機械104に備えられたシャーシ122上に搭載されている。被駆動連結器120は、二点鎖線で示された被駆動軸126に沿って延出する被駆動シャフト124を有する。連結器120は、駆動連結器108が対応する矢印で示す係合方向128に沿って移動してくるとこの駆動連結器108と係合することができるように配置されている。本明細書に規定する座標系106では、方向128はX軸に沿っている。
係合方向128は、被駆動軸126が規定する方向にほぼ直交しているか又は垂直であり、これが好ましいことに注意すべきである。従って本発明によれば、駆動連結器108及び被駆動連結器120は、軸方向(様々なタイプのクラッチ及びトルク伝達機構において典型的である軸112又は軸126に沿った方向)でなく、係合方向128に沿って横方向に係合するように設計されている。
駆動連結器108の嵌合部材118との係合、適正な回転、及び結合を促進するため、被駆動シャフト124は遠位端に第2の嵌合部材130を有する。ここで、第2の嵌合部材130としては、ピン又は突起132A、132Bの形態の2つの係合特徴部を有するヨークが選択される。最初にヨーク130は、突起132A、132Bがほぼ垂直に位置合わせされた方位に配される。突起132A、132Bのこの位置合わせは座標系106のZ軸にも沿っている。Z軸は、係合方向128(すなわち座標系106の水平なX軸)に対してほぼ垂直である。
可動機械102は、これを係合方向128に沿って推進又は移動させるための横方向変位機構134を有する。横方向変位機構134は、確実に駆動連結器108を係合方向128に沿って又は本明細書で規定した座標系106のX軸に対して平行に信頼性高く変位又は移動させることができるいずれかの適切な機械的構成によって具現化可能であることに留意することは重要である。この場合、また多くの実用的な実施形態において、この目的のために可動機械102全体を移動させる。もちろん、当業者に認められるように、常にこれが必要であるわけではない。
本実施形態において、例示的な横方向変位機構134は、制御ユニット136と、固定レール140に沿って移動するように制約を受けるスプロケットホイール又はピニオン138と、を含む。実際、この構成がラックアンドピニオン機構と同様であることは当業者には認められよう。レール140は一連の機械的リンクから成り、X軸と平行に延出している。制御ユニット136は、ピニオン138を回転させることによって、駆動連結器108を係合方向128に沿って静止機械104上に搭載された被駆動連結器120まで移動させるために必要な変位を実施する。
制御ユニット136は、Tバーにより具現化された第1の嵌合部材118がヨークにより具現化された第2の嵌合部材130と位置合わせされるまでピニオン138を回転させるように設計されている。更に厳密には、Tバー118は、その延出軸である駆動軸112がヨーク130の延出軸である被駆動軸126との一次同軸整合を達成するまで移動する。駆動軸112と被駆動軸126との一次同軸整合では、軸不整合を一定の公差未満に維持することにより信頼性の高いトルク伝送を可能としなければならない。軸112、126間の軸不整合の公差及び許容可能な量の更に具体的な測定基準については、以下でもっと詳しく論じる。
一次同軸整合が確立された時のTバー118の位置、及びこの時点でのTバー118の水平方向の(すなわち実質的にX軸に沿った)方位を、長い破線で示す。一次同軸整合は、いずれかの適切なセンサ(図示せず)もしくは特徴部によって、又はラック140に沿ったピニオン138の位置を知ることによって確認可能であることを注記しておく。必要な位置センサの動作及び関連する技法は当業者には既知である。
本実施形態では、静止機械104上に永久磁石が固定され、可動機械102上に線形位置センサが搭載されている。線形位置センサにより示される変化する磁束を用いて、駆動軸112及び被駆動軸126を一次同軸整合に位置合わせする。あるいは、位置合わせを促進するため、ピニオン138を回転させる駆動モータ上の制御ユニット136内にエンコーダを導入することも可能である。エンコーダはピニオン138の回転数をカウントする。エンコーダのカウント数に基づいて、制御ユニット136はレール140に沿った可動機械102の近似的な位置を知る。レール140に沿った静止機械104の位置もわかるので、エンコーダを軸112、126の一次同軸整合のために用いることができる。どちらの整合の戦略も単独で実施可能であるが、いっそうロバストな手法ではそれら双方を組み合わせる。
軸112、126間の一次同軸整合を達成した後、矢印Rで示すようにTバー118をモータ114によって回転させる。具体的には、Tバー118は駆動軸112を中心として、短い破線で示すようなヨーク130に対する相対結合方位に達するまで回転させる。
Tバー118を結合方位でヨーク130に結合させた後の装置100の機械102、104間でのトルク伝達を理解するため、図1Bに提供する装置100の部分斜視図を参照する。ここでは、駆動軸112及び被駆動軸126が一次同軸整合の所定の公差内ですでに整合した状態が図示されている。簡単にするため、この状態の軸112、126は座標系106のY軸とほぼ同一線上にある。軸不整合の公差及び量は図1Bに示すには小さすぎるものであり、以下で更に詳しく述べる。
このようにTバー118とヨーク130との結合状態が達成されたら、モータ114が生成する送出トルクτの、ヨーク130の突起132A、132Bへの伝達を開始することができる。もちろん、トルク伝達プロセスでは、ヨーク130はTバー118に作用する逆トルク(opposing torque)τによって反応する。装置100は、必要な場合はいつでも機械102、104間で係合してトルクτを伝達するように構成されているが、通常これは永久的でないことに留意すべきである。すなわち、一定の時間量だけトルクτを伝達した後、Tバー118及びヨーク130は分離し、機械102は方向128に沿って更に変位する。
ここで図2A〜図2Gに移り、駆動軸112と被駆動軸126とが一次同軸整合される状況でのTバー118のヨーク130との係合、回転、及び結合について検討する。図2Aは、係合方向128に沿って横方向にヨーク130に近付いていくTバー118を示す平面図である。すでに述べたように、ここで採用する座標系106の場合、方向128はX軸に対して平行である。一方、座標系106のY軸は図示のように図2Aの紙面内に入っていく方向である。より見やすくするため、Tバー118の回転中心として構成された駆動軸112も紙面内に入る方向である。これに対して、ヨーク130の回転中心として構成された被駆動軸126は紙面外に出ていく方向である。もちろん、特定のセットアップ及び符号の慣例に応じて他の定義も採用可能であることは当業者には認められよう。
図2Aに示すように、係合前のヨーク130は、突起132A、132BをZ軸に沿って相互に位置合わせした方位に配されることが好ましい。もしヨーク130が、突起132A、132Bを概ねX軸に沿って相互に位置合わせした方位に配された場合、係合方向128に沿って横方向に近付いていくTバー118はヨーク130と衝突する。このような衝突は望ましくないので、これを回避するため又はその影響を軽減するための別の装備について後述する。一方、突起132A及び132BがZ軸に沿って並び、Tバー118とヨーク130との起こり得る衝突が抑制される好適な方位を、本明細書ではアイドル又は通過方位と称する。しかしながら、アイドル又は通過方位は座標系106における絶対的な方位でなく、Tバー118、ヨーク130、及び係合方向128間の相対的な方位に関連することに留意すべきである。
更に、本発明によれば、ここではTバー118及びヨーク130によって具現化されている駆動連結器及び被駆動連結器にそれぞれ備えられた第1及び第2の部材は、常に適合形態を示さなければならない。本明細書で理解されるような適合形態は、第1及び第2の部材間に少なくとも1つの通過方位の存在を保証する。従って適合形態の意味は、第1及び第2の部材118、130と、この場合はTバー118自体及び突起132A、132Bの表面であるそれらの全ての係合特徴部とが、この通過方位及びその正確なパラメータを規定するような設計又は形状であるということである。図2Aの通過方位では、方向128に沿って移動するTバー118は、ヨーク130と物理的に接触することなくヨーク130を通過する、更に具体的にはヨーク130の突起132A、132B間を通過することができる。
図2Bは、Tバー118が引き続き概ねX軸に沿った方位に配されているが、係合方向128に沿ってヨーク130の突起132A、132B間の位置まで移動した状態を示す。ここで、駆動軸112と被駆動軸126との軸不整合をはっきり見ることができる。具体的には、Tバー118の駆動軸112はヨーク130の被駆動軸126に対してずれている。このずれによって、ヨーク130の被駆動軸126の左下に軸不整合εが生じる。軸不整合εの大きさは、軸112、126間の一次同軸整合の所定の公差δ(図示せず)より小さい。
軸112、126が一次同軸整合の所定の公差δ内で位置合わせされた状態で、駆動連結器108及び被駆動連結器120(図1Bを参照のこと)は係合していると考えられる。すると、駆動連結器108のモータ114(図1Bを参照のこと)は、矢印Rで示すようにTバー118を回転させる。本実施形態では、図2Bに示す観点から、この回転は反時計回りであり、結果としてTバー118は駆動軸112を中心に回転する。
図2Cは、Tバー118の上面118Aがヨーク130の突起132Bに接触する方位までTバー118が回転した状態を示す。この時点で、駆動軸112を中心としてTバー118を更に回転させることで、下面118Bを突起132Aに接触させる。図2Dは、Tバー118の下面118Bが突起132Aに接触する方位までTバー118がモータ114(図1Bを参照のこと)によって回転した状態を示す。上面118A及び突起132Bはすでに接触しているので、このプロセスの間にヨーク130がわずかに反時計方向に回転し得ることに注意すべきである。
この実施形態は適合性機構を導入していないので、ヨーク130の突起上でTバー118が摺動することの影響を考慮しなければならないことに注意すべきである。図2C〜図2Dに示すプロセス部分の間に突起132A、132B上でTバー118が摺動すると摩耗が増大し、ヨーク130に不均一な力が加わるので高い曲げ応力が生じ、突起132A、132BがTバー118から外れる恐れもある。これらの悪影響が許容できない状況では(特に突起が外れたために結合解除又は分離が起こった場合)、適合性機構及び適切な係合特徴部を用いてTバー118をできる限りヨーク130の中心に位置付けなければならない。適切な適合性機構及び係合特徴部については以下で更に述べる。
図2Dに示すTバー118及びヨーク130の相対的な方位は相対結合方位である。第1の部材が第2の部材に結合する相対結合方位を規定するのが適合形態である。この結合状態でトルクを伝達することができる。
本実施形態において、Tバー118により表される第1の部材がヨーク130により表される第2の部材に結合されると、結合方位が達成される。更に厳密には、Tバー118の支持上面118A、下面118Bとヨーク130の突起132B、132Aとがそれぞれ結合される。適合性機構が存在しない場合、Tバー118の支持表面118A、118Bは各回転サイクルの半分だけ各突起132B、132Aと別個に結合可能であり得ることに注意すべきである。これは、上述の悪影響を更に悪化させる可能性があり、本発明に従った適合性機構を導入する必要性を示唆し得る。
図2Eは、結合状態において、モータ114により与えられる駆動軸112を中心とした送出トルクτを、Tバー118を介してヨーク130に与えた結果を示す。この図において、Tバー118及びヨーク130は、図2Dに示す結合状態からすでに反時計回りに約120度回転している。
送出トルクτに応じて、上面118Aは突起132Bに垂直力(normal force)を加え、下面118Bは突起132Aに垂直力を加える。この結果、ヨーク130の突起132A、132Bは図示のように垂直反力FRA及びFRBを発生する。ヨーク130の幾何学的形状及び被駆動軸126の位置から、これらの力は被駆動連結器120(図1Bを参照のこと)の逆トルクτを表す。Tバー118は、反力FRA、FRB又は逆トルクτに抗して回転することで、最初に駆動軸112を中心に発生した送出トルクτを、被駆動軸126を中心に回転しているヨーク130に伝達する。軸112、126間の軸不整合が小さく、双方がY軸と充分に整合している場合、あらゆる実用上の目的においてこのトルク伝達はY軸を中心としていると考えることができる。
一般に、図2Eに示す結合状態におけるトルク伝達は、静止機械104の側の被駆動連結器120がいずれかの機能の実行のためにトルクを必要とする限り維持される(図1Bを参照のこと)。この機能は機械的である場合もそれ以外の場合もある。例えば、静止機械104のシャフト124の回転を用いて機械的要素を移動させること、又は電力を発生させることも可能である。用途によるが、当業者は通常、必要な角速度及び他のパラメータに精通している。
図2Fは、トルク伝達の完了後に実行される分離の第1のステップを示す。この時点でヨーク130は、突起132A、132Bが再びZ軸に沿って位置合わせされた方位に配されていることが好ましい。これは、すでに規定したヨーク130のアイドル又は通過方位である。しかしながら、いくつかの実施形態ではヨーク130をそのアイドル方位に戻す必要はないことに注意すべきである。すなわちヨーク130は任意の方位に配することができる。
本実施形態では、いったんヨーク130がアイドル方位に置かれたら、矢印Dに示すようにTバー118を時計回りに回転させる。Tバー118の時計回りの回転は、先にTバー118について規定したアイドル又は通過方位を表す(X軸に沿った)水平方位に達するまで行う。水平方位ではTバー118を充分に分離させることができる。
図2Gは、分離ステップを完了させるこのステップを示す。これは、Tバー118が係合方向128に沿って移動し続けることによって達成される。Tバー118の任意の回転を行ってもヨーク130と接触し得なくなった時に、充分な分離が達成される。この時、Tバー118を更に係合方向128に沿って移動させて、破線で示すように別のヨーク130’と係合させることができる。いったん駆動軸112と被駆動軸126’との一次同軸整合の達成に基づいて係合が確認されたら、上述のステップを繰り返すことで、異なる静止機械(図示せず)に備えられたヨーク130’にトルクを伝達することができる。
実際には軸不整合は、図2A〜図2Gの平面図に示すような駆動軸112と被駆動軸126とのずれだけでなく、もっと多くの要因から生じ得る。駆動軸112及び被駆動軸126は、相互にずれることに加えて、Y軸と充分に整合されないことがある。換言すると、一般的な例における軸不整合の原因は、駆動軸112と被駆動軸126とのずれ及び角度整合不一致(angular alignment difference)である。
図3は、ずれ及び角度整合不一致の双方によって軸不整合が生じている装置200を斜視図で示す。便宜上、すでに説明したものと同様の部分に対応した部分は同一の参照番号で示す。
装置200は、可動ロボットにより表される第1のユニット202を有する。可動ロボット202は、先の実施形態においてと同様に規定された座標系106のX軸に概ね平行な方位に配されたレール206に沿って変位するように構成されている。複合要素208A、208Bから成る横方向変位構成208は、レール206に沿って可動ロボット202を推進するために設けられている。本例では、要素208Aは側方搭載装備及び変位手段を含み、これは例えば車輪及びモータ又はエンジン(明示的に図示していない)である。要素208Bは前方搭載案内要素を含み、これは例えばローラ又は他の牽引要素、更に場合によっては別のモータ又はエンジン(明示的に図示していない)も含む。もちろん変位構成208は、レール206に沿って可動ロボット202を推進させるための、当業者に既知であるいかなる適切な手段も含むことができる。
レール206に隣接して、固定又は静止ドッキングステーションによって具現化された第2のユニット204が搭載されている。もちろん、ドッキングステーション204と同様の多くのドッキングステーションをレール206に沿って位置付けることができる。ドッキングステーション204は、その保護筐体210の内部に、周期的なトルク送出を必要とする機構(図示せず)を収容している。コスト及び複雑さの問題点のため、ステーション204にトルク発生用の独自の手段を備えることはできない。
レール206上には、ドッキングステーション204に隣接してマーキング又は位置合わせ基準点212が設けられている。位置合わせ基準点212は、いつ可動ロボット202がドッキングステーション204に到達したかを確定するために横方向変位構成208によって用いられる。更に、本実施形態の好適なバージョンでは、位置合わせ基準点212を用いて、一次同軸整合が達成されるレール206上のロボット202の位置を示す。もちろん、先に教示した線形位置センサ等の追加のセンサ、又はドッキングステーション204に対するロボット202の位置を確定する他のいずれかの手段を導入することも可能である。ロバストなシステムでは、位置合わせ基準点212に加えてこれらのセンサを用いることでエラー及び不整合の可能性を抑える。
可動ロボット202は、上述の駆動連結器108を導入するように設計されている。駆動連結器108は、先に取り入れた部分、すなわち駆動シャフト116上に搭載されモータ114によって駆動されて駆動軸112を中心に回転するTバー118を用いる。モータ114は可動ロボット202の保護筐体214内に配置されているので、図3で見ることはできない。しかしながら図3には、駆動軸112上にあるモータ114の中心Cが示されている。更に、モータ114の物体座標(body coordinates)(X、Y、Z)も示されている。それらの原点は中心Cにあり、物体Y軸は駆動軸112と同一線上に設定されている。
ドッキングステーション204は上述の被駆動連結器120を導入している。被駆動連結器も、先の実施形態におけるものと同一の部分、すなわち被駆動軸126に沿った方位に配された被駆動シャフト124と突起132A、132Bを有するヨーク130とを有する。ヨークは、上述したように係合方向128(X軸に対して平行)に沿って変位するTバー118と結合するためのものである。
図3は、駆動軸112と被駆動軸126との軸不整合の主な原因をより可視化するため、いくつかの仮想要素を取り入れている。まず、図3は、係合方向を規定するベクトル128を含む仮想係合面216を示す。原則的に、ここでベクトル128により示すような係合方向は被駆動軸126に直交するはずなので、ベクトル128は仮想係合面216内のどの方向からも被駆動軸126に近付くことができる。もちろん実際には、面216は理想化されたものであり、ここでは補助的に用いる。更に、本実施形態では駆動軸112も仮想面216に直交していることに注意すべきである。
次に図3は、所定方向すなわちY軸に平行な方向からの駆動軸112及び被駆動軸126の起こり得る角度整合の逸脱を規定する仮想円錐218、220を示す。具体的には、仮想円錐218、220の円錐角は軸112、126のそれぞれの最大許容可能角度逸脱を規定する。
動作の間、可動ロボット202は横方向変位構成208によりレール206に沿って変位する。このように推進されると、ロボット202はレール206に沿ってドッキングステーション204に近付く。同時に、水平又はX軸に対して平行な方位に配されたTバー118は、仮想面216内で係合方向128に沿って移動する。このように、Tバーはドッキングステーション204に搭載された被駆動連結器120のヨーク130に近付く。
いったんTバー118がヨーク130との係合位置に到達したら、ロボット202は停止する。係合位置は位置合わせ基準点212から確定され、先に示したようにいずれかの追加のセンサによって更に裏付けを行うことも可能である。ヨーク130は、Tバー118との係合前の好ましい方位であるアイドル又は通過方位である(突起132A、132BがZ軸に沿って位置合わせされている)ことに注意すべきである。先の実施形態においてと同様、係合位置では、駆動軸112と被駆動軸126との一次同軸整合は一定の公差δより小さい。
本実施形態における軸不整合の第1の原因は軸112と126との間のずれである。このずれはちょうど軸112、126が仮想面216と交差するポイント間の距離であるので、仮想面216内で直接測定することができる。実際、このずれは、先の実施形態で論じ図2A〜図2Gを参照して詳しく検討したずれと同様である。これは任意の数の要因によって生じ得るものであり、その要因には、装置200全体の構築公差、変位構成208に備えられた車輪の摩耗、レール206及び装置200の他の部分の設置公差、並びに他の充分に理解されている機械的要因が含まれる。
本発明における軸不整合の第2の原因は軸112と126との間の角度整合不一致である。換言すると、軸112、126の双方はそれぞれが別個に座標系106のY軸との意図する平行方向の整合から外れる可能性がある。従って、駆動軸112は仮想円錐218内で何らかの未知の角度に配される。同様に、被駆動軸126も仮想円錐220内で何らかの未知の角度に配される。
軸不整合の主な原因の双方(すなわち、ずれ及び角度整合不一致)が結び付くと、結果として駆動軸112と被駆動軸126との一次同軸整合の公差はかなり大きくなる可能性がある。これは図4の部分等角図においてよく見ることができる。図4は、Tバー118及びヨーク130が係合位置にある場合のロボット202及びドッキングステーション204の一部を示す。実際、この図では保護筐体214の大部分が切り取られているのでモータ114も見ることができる。
明らかに、物体Y軸に沿って延出する駆動軸112及び被駆動シャフト124に沿って延出する被駆動軸126は位置合わせが大きくずれている。また、この解決策において軸112、126間の一次同軸整合に適合するためには、Tバー118又はヨーク130のいずれか一方の変位又は回転では不充分であることも明白である。軸不整合に適合するためには回転及び平行移動の双方を組み合わせる必要がある。従って本発明の好適な実施形態では、一次同軸整合、すなわち駆動軸112と被駆動軸126との軸不整合のレベル又は高精度軸整合の欠如に適合するため、1つ以上の適合性機構を設ける。このような適合性は、トルクを伝達している間は特に重要である。
この例では、可動ロボット202によって具現化された第1のユニットに適合性機構222が搭載されている。適合性機構222は、軸112、126間の軸不整合に適合するための駆動側機構である。適合性機構222は、可動ロボット202の保護筐体214に対してモータ114を取り付ける4つの可撓性搭載要素224によって具現化されている。また、適合性機構222は、筐体214の床上にモータ114を支持する搭載要素又はステージ226も含む。
適合性機構222の要素224、226はモータ114の広範囲の動きをサポートする。具体的には、要素224、226は、筐体214内のモータ114の平行移動及び一定の回転運動をサポートする。本実施形態では、搭載要素224はばねによって具現化され、搭載要素226は多数のピストン又はダンパ上に支持されることが好ましいベッド又はステージである。他の適切な搭載要素には、可撓性鳩目、線形スライド等が含まれる。実際、モータ114を好ましくは5自由度で平行移動及び回転することが可能であればいかなる搭載装備も適切であることは当業者には認められよう。
図5は、適合性機構222を共に構成するばね224及びステージ226の作用をより詳細に示す部分等角図である。具体的には、図5は、ばね224及びステージ226が平衡状態である場合の最初の姿勢(位置及び方位)をとっているモータ114を示す。この状態は、Tバー118がヨーク130と係合し回転軸112を中心に回転する前のものである。しかしながら、図5にはTバー118及びヨーク130を示さず、Tバー118及びヨーク130が結合前に配される方位である駆動軸112及び被駆動軸126を示している。
適合性機構222の作用をより可視化するため、係合面216における駆動軸112と被駆動軸126との軸不整合を著しく誇張している。軸112、126間の平行移動又はずれは先の例と同様にεで示す。一方、軸112、126間の角度逸脱は角度整合不一致αで示す。ずれε及び角度整合不一致αは共に一次同軸整合(又は軸不整合)を規定する。しかしながら、一次同軸整合は、この場合はずれε及び角度整合不一致αとして規定される公差δよりも小さいことが必要であることに注意すべきである。
適合性機構222を用いるので、Tバー118が回転してヨーク130と結合する際に(図2B〜図2Dも参照のこと)、モータ114は、ずれε及び不整合角αで規定される軸112、126間の一次同軸整合に適合することができる。好適な実施形態では、ばね224及びステージ226はモータ114に5自由度で移動する能力を与える。これには、平行移動の3自由度及び剛体に利用可能な回転の3自由度のうち2自由度が含まれる。
より厳密には、ばね224及びステージ226によって、モータ114は座標系106の3つ全ての軸(X、Y、Z)に沿って平行移動することが可能となる。実際の平行移動量は、モータ114の平行移動を示す3次元ベクトルdによって記述される。この場合も、図5は駆動軸112に沿ったモータ114の平行移動及び回転の量を著しく誇張していることに注意すべきである。
ばね224及びステージ226はモータ114の回転も可能とするが、これは2つの軸のみを中心とした回転である。モータ114の回転に対する制約をより良く理解するため、従来のように3つのオイラー角(φ、θ、ψ)で記述される剛体の回転について簡単に考察する。具体的には、オイラー角(φ、θ、ψ)は、最初に座標系106の軸(X、Y、Z)に整合されていた物体軸(X、Y、Z)が予め設定された順序で3回回転した後にどのように変換されるかを記述する。図5は、従来の順序すなわちφ、θ、ψの完全な回転セットを示す。可視化の理由のため、回転角は時計回りに規定されている(より一般的な反時計回りではない)。オイラー角(φ、θ、ψ)の大きさは、先に規定した順序での物体軸(X、Y、Z)の回転を規定する。当業者は回転の慣例及びその代替的な記述に精通しているはずである。
軸112、126の角度整合に必要なのは2回の回転だけである。慣例に応じて、これらは3回のオイラー回転のうち2回又は極角及び方位角の回転とすることができる。具体的には、2回の回転によって、モータ114の物体座標に固定され物体軸Yと同一線上にある駆動軸112を被駆動軸126に整合させることができる。これは、図5に示すように物体軸Yの最初の2つのオイラー角(φ、θ)での回転を調べることで確認される。物体軸Yを最初のオイラー角φだけ回転させて1回の回転後の物体軸Y’とした場合、その方位は変わらないが、軸X及びZは最初のオイラー角φだけ回転する。次に、1回の回転後の物体軸Y’を角度θだけ回転させて2回の回転後の物体軸Y’’とすると、所望の整合が達成される。(慣例に従って、実行した回転回数を示すためにダッシュ記号を用いている。)従って、回転角(φ、θ)だけ回転した後、駆動軸112は112’’で示される2回の回転後の状態となり、被駆動軸126に整合する。
このように、ベクトルdの平行移動及びオイラー角(φ、θ)の回転によって、駆動側を一次同軸整合に適合することができる。角度整合不一致αに適合するのに必要な回転よりも多くモータ114が回転することは、適合性機構222によって不可能としなければならない。特に、駆動軸112’’はトルクを伝送する中心軸であるので、これを中心としたモータの回転は不可能としなければならない。ばね224とステージ226との組み合わせは、この目的を達成するように設計するべきである。必要な場合、ステージ226はそのピストン要素上に任意選択のロック機構を含んで、ずれε及び角度整合不一致αによる一次同軸整合への適合後の更なる回転及び/又は平行移動を防止することも可能である。
また、本実施形態では適合プロセス全体を通して被駆動軸126が剛性を維持することを強調すべきである。言い換えると、Tバー118が駆動軸112を中心に回転してヨーク130と相互作用する際、及び適合性機構222が駆動側で応答してモータ114をベクトルdだけ変位させると共に回転角(φ、θ)だけ回転させている間、被駆動軸126は固定されたままである。換言すると、本実施形態では、被駆動連結器120の側(図3を参照のこと)又は被駆動側に機械的な適合性は与えられない。もちろん、他の実施形態では、駆動側及び被駆動側の双方に又は被駆動側のみに適合性を導入することも可能である。
一次同軸整合又は軸不整合に対する適合によって、Tバー118とヨーク130との結合プロセスが完了する。換言すると、トルク伝達が開始する前に、駆動軸112は112’’で示すような位置及び方位に配される。トルク伝達及び分離を含む動作の残り部分は前述のように進行する。
図6は、結合状態の駆動連結器108及び被駆動連結器120の部分等角図である。この図は、駆動軸112と被駆動軸126との不完全な一次同軸整合に適合するための駆動側の別の適合性機構300を示している。更に厳密には、適合性機構300は、ここでは駆動シャフト116に直接組み込まれた可撓性シャフト要素によって具現化されている。
好ましくは、可撓性シャフト要素300の材料は、高度の曲げ変形を示すがねじり変形は低度であるものが選択される。このため要素300は、ずれεに対してある程度の適合を、角度整合不一致αに対して限られた適合をサポートするはずである(すなわち回転角(φ、θ)の回転に対してある程度の適合性)。しかしながら要素300は、効率的なトルク伝達をサポートするため、駆動軸112を中心としたねじりが加えられた状態では全体的に変形不可能でなければならない。
これらの要件が与えられた場合、適合性要素300として導入するのに適した例示的な材料には、可撓性シャフト、自在継手、又はらせん状カップリングが含まれることが当業者には認められよう。更に、駆動シャフト116全体を、スチール(例えば編み組みスチール)で作製した単一の可撓性駆動シャフトによって置き換え可能であることも当業者には認められよう。可撓性シャフトは、圧着、はんだ付け、又は溶接によって剛性要素に嵌め合わせることができる。更に、適合性機構300は図6に示すように単独で使用可能であるが、適合性機構222と組み合わせて、又は以下で更に説明する他の適合性機構と組み合わせて用いることも可能である。
図7A〜図7Cは、駆動シャフト116上に導入される代替的な駆動側適合性機構の部分等角図である。図7Aは、適合性を有するリンク部302を備えたシャフト116を示す。いくつかの用途では、一次同軸整合に適合するには単一のリンク部302で充分であり得る。他の用途では、2つ又はそれ以上のリンク部の使用が必要がある場合がある。
図7Bは、駆動シャフト116上の駆動側適合性機構としてのらせん状カップリング304の使用を示す。当業者には認められるであろうが、らせん状カップリング304の長さは公差δに基づいて選択しなければならない。
図7Cは、軸不整合に適合するための自在継手306の使用を示す。この場合も、公差δに応じて、一次同軸整合に適合するために駆動シャフト116上で2つ以上の自在継手が必要となり得る。もちろん、これらの実施形態のいずれにおいても、代替的な又は追加の適合性機構としてジンバル又は磁気カップリング等の他の要素を使用可能である。それらがすでに示した適合性機構と同じように駆動シャフト116上に組み込まれることは、当業者には認められよう。
駆動側で動作する1つ以上の適合性機構と組み合わせて又はこれとは別個に、第2のユニット内又は被駆動側に1つ以上の適合性機構を搭載することができる。被駆動側の適合性機構は、不完全な一次同軸整合に適合するため、駆動側で用いたものと類似の機構を含むことができる。
図7Dは、被駆動軸126に沿った方位に配されて適合性を有するリンク部308を組み込んだ被駆動シャフト124によって具現化される被駆動側適合性機構の部分等角図である。しかしながら、可撓性シャフト又はシャフト部分、らせん状カップリング、自在継手、ジンバル、磁気カップリング等の代替物を被駆動シャフト124において使用可能であることは当業者には理解されよう。実際、駆動側及び被駆動側のシャフトは、すでに列挙したものと同じ要素群又はいずれかの類似の要素群からいかなる適合性機構も導入することができる。
適合性機構自体は、多くの物理的な実施形態をとることができ、様々な位置に搭載することができる。例えばこれは、本実施形態では明示的に示さない被駆動側要素に取り付けたばね式懸架装置及び他の適合性機構によって具現化することができる。モータ等の駆動側要素の懸架の場合と同様に、被駆動側のばね式懸架装置は平行移動の動きを可能としなければならないが、回転に対する適合性は比較的剛性でなければならない。これは被駆動軸を中心とした回転に特に当てはまる。このような選択は効率的なトルク伝達をサポートするために行われる。
先に教示された本発明の基本的な実施形態のいずれにおいても提供可能である多くの有利なステップ及び機械的な適合がある。これらのステップ及び機構は概ね3つのグループに分けられる。第1のグループは衝突回避及び緩和を含む。第2のグループは、駆動連結器及び被駆動連結器にそれぞれ備えられた第1及び第2の嵌合部材の有利な係合及び結合を含む。第2のグループに関連した第3のグループは、一次同軸整合を理想的な同軸整合に近付いた二次同軸整合へと改善するための、第1及び第2の嵌合部材上の特徴部の使用を含む。これらの追加のステップ及び適合は、ほとんどが相互に排他的でないので、様々な組み合わせで使用可能であることは当業者には認められよう。
図8Aは衝突回避の方法を側面図で示す。この方法は上述の実施形態のいずれにおいても導入可能である。ここでは、すでに説明したTバー118及びヨーク130を用いて衝突回避の方法を例示する。
Tバー118は、係合方向128に沿って移動中の状態が示されている。一方、ヨーク130は、例えば図2Aに示したような好適なアイドル又は通過方位ではない。しかしながら好都合なことに、ヨーク130は、Tバー118とヨーク130との衝突が起こり得る進入禁止角βで示す方位範囲の外側にある。
ヨーク130が進入禁止角β内の方位となることを回避するため、Tバー118がヨーク130を回転させ、トルク伝達後に完全に分離される前にヨークを確実に進入禁止角βの外側に置くと有利である。これは、被駆動連結器がそれ自体でヨーク130を回転させることができないので重要である。従って、ヨーク130を好適なアイドル方位まで回転させるか、又は少なくともヨーク130を進入禁止角βの外側の方位のままにするかは、駆動連結器に任される。
図8Bは衝突回避の別の方法を側面図で示す。この場合、Tバー118は係合方向128に対して傾斜している。このため、Tバー118がヨーク130の突起132Bに近付くと、破線で示すようにTバー118の上面118Aが突起132Bと係合する。次いでTバー118はそのモータからトルクτCAを受け、反時計回りに回転する(図示せず)。その際、Tバーは突起132Bを介してヨーク130に力を伝達する。結果としてヨーク130は、進入禁止角βにより画定された方位範囲の外に押し出される。対応するヨーク130の回転を矢印CAで示し、進入禁止角βの外に押し出された後のヨークの方位を破線で示す。
進入禁止角βで規定された方位範囲の外にヨーク130を出した後、Tバー118は向きを変えてX軸と平行になることができる。次いでTバーは移動して、上述のように係合、結合、その通常の駆動トルクτの伝達を行う。いったん伝達を完了すると、Tバー118はヨーク130を進入禁止角β内の最初の姿勢にするか、又は好適なアイドル又は通過方位に戻して上述の衝突回避プロセスなしでの係合を可能とすることができる。
図9A〜図9Cは、駆動連結器及び被駆動連結器上の第1の嵌合部材400及び第2の嵌合部材402の有利な係合及び設計の方法を等角図で示す。部材400及び402には、衝突の影響を軽減すると共に駆動軸404と被駆動軸406との同軸整合を改善するためにある特定の構造が設けられている。
図9Aは駆動シャフト408に搭載された部材400を示す。部材400は、2つの係合パドル410A、410B及び中央の空隙又は切り抜き部412を有する。パドル410A、410Bは、図9Aで見ることができる上面上に係合特徴部414A、414Bを有する。特徴部414A、414Bはパドル410A、410Bの上面に生成されたへこみである。更にパドル410A、410Bは、丸めた外縁の形態の衝突緩和特徴部416A、416Bを有する。
部材402は、駆動シャフト418に搭載され、その係合特徴部の役割を果たす2つの丸いピン420A、420Bを有する。ピン420A、420Bは、装置の被駆動側で追加の衝突緩和を行うように構造的に補強することができる。部材402の構成は前述のヨーク130に関連していることに注意すべきである。
部材400、402は係合方向128に沿って横方向に係合するように設計されている。部材400は、部材402のピン420Aとの最初の接触点において破線で示されている。この接触は一般に衝突を生じることに注意すべきである。このような衝突の悪影響は、前述の適合性機構及び衝突緩和特徴部によって軽減されることを注記しておく。この部材400の方位では、緩和特徴部416Bによって部材400は下方向にピン420Aの下へとそれる。
この実施形態では、部材400が下方向又は上方向にそれることを更に促進するように、部材400の駆動シャフト408が適合性を有すると好ましいことに注意すべきである。例えば駆動シャフト408をスチール網で作製することで、ねじり応力が加えられた時に曲げはサポートするが剛性は維持され、これによって効率的なトルク伝達を促進することができる。
図9Bは部材402と係合した状態の部材400を示す。この時点で、駆動軸404と被駆動軸406との一次同軸整合が確立される。しかしながら、この場合に達成される一次同軸整合は、すでに図2Cで示したような駆動連結器及び被駆動連結器に期待される又は望まれる整合ではないことに留意すべきである。ピン420A、420Bはパドル410A、410B上に位置し、係合特徴部414A、414Bに押圧されている。
図9Cは、矢印Rで示す反時計回りの回転を開始した部材400を示す。部材400がピン420Bを中心に枢動すると、この回転がパドル410Aをピン420Aから分離させる。ピン420Bを中心とした枢動動作は、係合特徴部414B(図9Cでは見えない)によって更にサポートされる。枢動が行われる枢動軸Pを破線で示す。この時点で、係合特徴部414Bに加えて、適合性を有する駆動シャフト408が枢動動作を更に容易にするので、この選択が有利であることが明らかとなる。
図9Dは、ピン420Bに対する部材400の回転及び装填を示す。これが生じるのは、ピン420Bとパドル410Bの特徴部414Bとの間の静的摩擦力が、それた駆動シャフト408に蓄積された力によって克服される時であり、適合性を有する駆動シャフト408の他にも何らかの適合性機構が導入されている(他の適合性機構については上記を参照のこと)。
最後に、図9Eに示すように部材400のパドル410Bはピン420Bから外れる。切り抜き部412が存在するので、ピン420Bはこの空隙を通過することができ、部材400は部材402との所望の係合に達することができる。部材400の係合特徴部414B、415A及び部材402の係合特徴部420A、420Bによって、部材400、402が図9Eに示す3次元で制約された相対係合姿勢をとることに注意すべきである。この姿勢は、部材400が図示する方位から180度回転した場合、パドル410A、410Bの他方側の係合特徴部414A、415Bによってサポートされる。好ましくは、特徴部415A、415Bは、ピン410A、410Bと係合してこれらを保持するような寸法に形成されたくぼみである。
図9A〜図9Eに示した実施形態の別の有利な態様は、このように達成される3次元で制約された相対姿勢が駆動軸404及び被駆動軸406の軸整合を向上させることである。具体的には、図9Bの不完全な一次同軸整合と、部材400によって「裏返し(flip)」操作(「裏返し」は図9C〜図9Eに示されている)がされた後の図9Eの二次同軸整合とを比較すると、二次同軸整合がほぼ真の同軸であることが明らかとなる。
上記の実施形態を考慮すると、駆動連結器及び被駆動連結器の2つの嵌合部材を3次元で制約された相対係合の状態に促進又は促す相補形係合特徴部を提供することがなぜ有利であるかは明らかである。更に好ましいのは、制約された係合状態となり、更に不整合を軽減してもっと正確な二次同軸整合とする相補形係合特徴部である。後者は、一次同軸整合が不良であることが予想されるか又は所望の公差δを超えることが多い実施形態では、よりいっそう重要である。
すでに示したように、適切な係合特徴部はくぼみ、スロット、リッジ等により具現化することができる。これらは第1の嵌合部材、第2の嵌合部材、又はそれら双方に設けることができる。実際、正確な二次同軸整合を促進すると共に外力の影響を比較的受けにくい充分に制約された係合を与える相補形係合特徴部のいくつかの有利な幾何学的形状がある。
図10A〜図10Bは、ドグクラッチ500に基づいた相補形係合特徴部のそのような有利な設計の背景にある原理を示す。図10Aは、ドグクラッチ500及びその2つの嵌合部材502、504の等角図である。嵌合部材502は3つの結合特徴部506A、506B、506Cを有する。部材504も3つの結合特徴部508A、508B、508Cを有する。部材502は駆動部材であり、従ってその結合特徴部506A、506B、506Cによって結合特徴部508A、508B、508Cに係合してトルクを送出する。
図10Bは、反時計回りの駆動トルクを加えた場合に部材502が部材504の結合特徴部508A、508B、508Cに与える力を示す平面図である。3つの係合ポイントと、係合トルクを規定する3つの対応した非平行の駆動力ベクトルF1、F2、F3と、が与えられれば、全体的な係合は極めて安定する。具体的には、係合が安定する理由は、いかなる外力も、その大きさが、この外力に対して共に直接対抗する駆動力ベクトルF1、F2、F3のベクトル和の大きさを超えない限り、係合を解くことができないからである。この安定性の背景にある原理は当業者には良く知られている。
もちろん、駆動連結器及び被駆動連結器では横方向の係合が必要であるため、図示する実施形態のドグクラッチ500は本発明に従うものではない。しかしながら、図10Bに示すように3つの力F1、F2、F3を用いる原理は、本発明の装置及び方法において使用可能な連結器に直接適用可能である。
図11Aは嵌合部材600及び602を等角図で示す。部材600、602は、所望の3つの接触点を確立し、従って3つの駆動力F1、F2、F3を確立するため、それぞれ相補形係合特徴部604、606及び608、610が設けられている。先の実施形態においてと同様、係合方向はベクトル128で示されている。
図11Bは部材600、602の係合を示す平面図である。部材600の係合前の位置は破線で示されている。
図11Cは、部材600、602間で達成された結合と、係合特徴部604、606及び608、610の相補形の設計のためにそれらの間で発生する3つの駆動力F1、F2、F3と、を示す別の平面図である。この場合も、駆動力ベクトルF1、F2、F3は非平行であり、組み合わされていかなる方位の面内外力にも抵抗可能となるような方位であることに注意すべきである。
図12は、2つの部材700、702における相補形係合特徴部の別の有り得る設計を等角図で示す。図13及び図14に与えられた等角図は、相補形係合特徴部を有する部材800、802及び部材900、902の2つの他の有利な設計を示す。最後の2つの図では、対応する部材はすでに適正に結合されてトルク伝送の準備ができていることに注意すべきである。また、これら最後の2つの設計では、対応する部材を結合すると、前述の設計における3つの接触力でなく4つの接触力が生じることに注意すべきである。
本発明の装置及び方法では、多くの代替的な実施形態が許される。例えば衝突緩和特徴部は、装置の予想される速度及び寸法の関数として駆動側及び被駆動側に導入することができる。装置は屋内及び屋外の環境で導入することができる。可動ロボットがレール上を移動する実施形態の適切な用途は太陽エネルギー産業である。そのような用途においてロボットは、太陽光追尾装置であるドッキングステーション間を移動し、トルクを送出することで、太陽に対する方位を定期的に調節することができる。
上述の教示を考慮して、本発明の装置及び方法は、本発明の精神から逸脱することなく、記載したものの他にも多くの異なる方法で具現化可能であることは当業者には認められよう。従って、本発明の範囲は添付の特許請求の範囲及びそれらの法的な均等物を考慮して判断されるものとする。

Claims (22)

  1. 第1のユニットと第2のユニットとの間でトルクを伝達するための装置であって、
    a)駆動軸を中心とした回転によって前記トルクを送出するための、前記第1のユニット上に搭載された駆動連結器と、
    b)被駆動軸を有し前記第2のユニット上に搭載された被駆動連結器であって、前記被駆動軸に対して実質的に直交した係合方向に沿って前記駆動連結器と係合するように配置された被駆動連結器と、
    c)前記駆動連結器を前記係合方向に沿って移動させて前記駆動軸と前記被駆動軸との間の一次同軸整合を達成するための横方向変位手段と、
    d)前記一次同軸整合が達成された後に前記駆動軸を中心として前記駆動連結器を回転させて前記駆動連結器を前記被駆動連結器に結合させると共に前記被駆動軸を中心として前記トルクを伝達するためのトルク送出駆動部と、
    を備え、これによって前記装置が前記第1のユニットから前記第2のユニットに前記トルクを伝達する、装置。
  2. 前記駆動連結器が第1の嵌合部材を備え、前記被駆動連結器が第2の嵌合部材を備え、前記第1の嵌合部材及び前記第2の嵌合部材が、前記第1の嵌合部材が物理的な接触なしに前記第2の嵌合部材を通過する通過方位を規定する適合形態を有する、請求項1に記載の装置。
  3. 前記適合形態が、前記第1の嵌合部材が前記第2の嵌合部材に結合する相対結合方位を更に規定する、請求項2に記載の装置。
  4. 結合及び前記被駆動軸を中心としたトルクの伝達中に前記駆動軸と前記被駆動軸との間の前記一次同軸整合に適合するための適合性機構を更に備える、請求項1に記載の装置。
  5. 前記適合性機構が、前記第1のユニット内に搭載され、前記駆動軸の方位に適合するための駆動側手段を備える、請求項4に記載の装置。
  6. 前記駆動軸の方位に適合するための前記駆動側手段が、前記駆動軸に沿った方位に配されると共に少なくとも1つの適合性を有する要素を備えた駆動シャフトを備える、請求項5に記載の装置。
  7. 前記適合性機構が、前記第2のユニット内に搭載され、前記被駆動軸の方位に適合するための被駆動側手段を備える、請求項4に記載の装置。
  8. 前記被駆動軸の方位に適合するための前記被駆動側手段が、前記被駆動軸に沿った方位に配されると共に少なくとも1つの適合性を有する要素を備えた被駆動シャフトを備える、請求項7に記載の装置。
  9. 前記駆動連結器が第1の嵌合部材を備え、前記被駆動連結器が第2の嵌合部材を備え、前記第1の嵌合部材及び前記第2の嵌合部材の少なくとも一方が少なくとも1つの係合特徴部を備える、請求項1に記載の装置。
  10. 前記少なくとも1つの係合特徴部が、前記第1の嵌合部材及び前記第2の嵌合部材に、前記一次同軸整合が二次同軸整合に調整される3次元で制約された相対係合姿勢をとらせるための多数の係合表面を備える、請求項9に記載の装置。
  11. 前記少なくとも1つの係合特徴部が、前記一次同軸整合が所定の公差を超える場合に、前記駆動連結器に3次元で制約された相対係合姿勢をとらせるための、前記第1の嵌合部材上及び前記第2の嵌合部材上の相補形係合特徴部を備える、請求項9に記載の装置。
  12. 前記駆動連結器及び前記被駆動連結器の少なくとも一方が、衝突の衝撃を緩和するための少なくとも1つの衝突緩和特徴部を備える、請求項1に記載の装置。
  13. 前記第1のユニットを搭載するためのレールを更に備え、前記第1のユニットが前記レールに沿って移動するようになっている、請求項1に記載の装置。
  14. 前記第2のユニットが静止ユニットである、請求項1に記載の装置。
  15. 第1のユニットと第2のユニットとの間でトルクを伝達するための方法であって、
    a)前記第1のユニット上に駆動軸を有する駆動連結器を搭載するステップと、
    b)前記第2のユニット上に被駆動軸を有する被駆動連結器を搭載するステップと、
    c)前記駆動軸と前記被駆動軸との間の一次同軸整合を達成しながら、前記被駆動軸に対して実質的に直交した係合方向に沿って前記駆動連結器を移動させて前記被駆動連結器と係合させるステップと、
    d)前記一次同軸整合が達成された後に前記駆動軸を中心として前記駆動連結器を回転させて前記駆動連結器を前記被駆動連結器に結合させると共に前記第1のユニットから前記第2のユニットへ前記被駆動軸を中心として前記トルクを伝達するステップと、
    を備える、方法。
  16. a)前記駆動連結器上に第1の嵌合部材を提供することと、
    b)前記被駆動連結器上に第2の嵌合部材を提供することと、
    c)前記第1の嵌合部材が物理的な接触なしに前記第2の嵌合部材を通過する通過方位を規定するように適合形態を用いて前記第1の嵌合部材及び前記第2の嵌合部材を設計することと、
    を更に備える、請求項15に記載の方法。
  17. 前記適合形態が更に、前記第1の嵌合部材が前記第2の嵌合部材に結合する相対結合方位を規定するように設計されている、請求項16に記載の方法。
  18. 前記被駆動連結器が係合前に前記駆動連結器に対して通過方位に位置決めされている、請求項15に記載の方法。
  19. 前記トルクの伝達後であって前記被駆動連結器から分離する前に、前記駆動連結器が前記被駆動連結器を前記通過方位へと回転させる、請求項18に記載の方法。
  20. 前記被駆動軸を中心としたトルクの伝達中に前記駆動軸と前記被駆動軸との間の前記一次同軸整合に適合するためのステップを更に備える、請求項15に記載の方法。
  21. a)前記駆動連結器に第1の嵌合部材を提供することと、
    b)前記被駆動連結器に第2の嵌合部材を提供することと、
    c)前記第1の嵌合部材及び前記第2の嵌合部材の少なくとも一方上に少なくとも1つの係合特徴部を提供することと、
    を更に備える、請求項15に記載の方法。
  22. 前記少なくとも1つの係合特徴部が、前記第1の嵌合部材上及び前記第2の嵌合部材上の相補形係合特徴部を備え、前記方法が、前記駆動連結器に、前記一次同軸整合が二次同軸整合に調整される3次元で制約された相対係合姿勢をとらせることを更に備える、請求項21に記載の方法。
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