JP3127319B2 - 変位吸収継手 - Google Patents
変位吸収継手Info
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Description
第1伝達フィンを突設してなる第1継手体と,前記第1
伝達フィンと略直交する方向に延びる第2伝達フィンを
第2ハブに突設してなる第2継手体と,前記第1及び第
2伝達フィンにそれぞれ変位可能に係合する中間体とを
備えた変位吸収継手の改良に関する。
ダム継手が知られている。このオルダム継手は,第1継
手体及び中間体の係合部,並びに第2継手体及び中間体
の係合部がそれぞれ摺動自在に嵌合する凹溝及び凸条か
らなっていて,それぞれの摺動方向が互いに90°ずれ
るように両係合部が配置されている。
継手では,係合部を構成する凹溝及び凸条間に摺動間隙
が存在するため,回転トルクの伝達中,トルク変動が起
こると,ガタつきによる騒音を発生する欠点がある。ま
た各継手体と中間体との間には緩衝部が存在しないた
め,係合部に叩き摩耗が生じ易いという欠点もある。
ので,第1,第2継手体間のトルク変動及び偏心,偏角
を効果的に吸収し得るようにして,騒音や叩き摩耗を伴
うことなく回転トルクの伝達を行うことができ,しかも
両継手体の同心配置が可能となってコンパクト化が図ら
れる変位吸収継手を提供することを目的とする。
に,本発明は,第1伝達フィンを第1ハブの外周面に突
設する一方,その第1ハブを囲繞するように第2ハブを
配置し,この第2ハブには,第1伝達フィンが貫通する
切欠と,該第2ハブ外周面から突出する第2伝達フィン
とを設け,円周方向で相隣る第1及び第2伝達フィン間
に在って,回転方向に沿って第1及び第2伝達フィンに
それぞれ対向する複数の中間フィンを中間体に形成し,
その中間フィンと第1及び第2伝達フィンとの各対向面
間を弾性部材を介して連結したことを第1の特徴とす
る。上記弾性部材としては,ゴム,金属ばね等が用いら
れる。
及び第2伝達フィンを囲繞するリムと,このリム内周面
から突出して第1及び第2伝達フィン間に介入する中間
フィンとから中間体を構成したことを第2の特徴とす
る。
て,第1及び第2伝達フィンの一側に隣接して配置され
る環状ディスクと,この環状ディスクの一端面から突出
して第1及び第2伝達フィン間に介入する中間フィンと
から中間体を構成したことを第4の特徴とする。
例について説明する。
で,図1は一部を分解した斜視図,図2は図1の2矢視
図,図3は図2の3−3線断面図である。これらの図に
おいて,変位吸収継手1は,第1継手体2,第2継手体
3,中間体4,及びこれらを弾性的に連結する各複数の
第1,第2弾性部材5,6を構成要素としており,各弾
性部材はゴムから成形される。
面に一直径線に沿って突設された一対の第1伝達フィン
2fからなっており,その第1ハブ2hに入力軸7が連
結される。
ハブ3hと,一対の第1伝達フィン3fとからなってお
り,その第1ハブ3hに出力軸8が連結される。第1,
第2ハブ2h,3hは略同軸線上に配置されるが,第
1,第2伝達フィン2f,3fは回転方向に関し90°
の位相差を持つように配置される。
ク4dの,第1継手体2側端面に一定の間隔を置いて平
行に突設された一対の第1中間フィン4f1 と,同ディ
スク4dの,第2継手体3側端面に一定の間隔を置いて
平行に突設された一対の第2中間フィン4f2 とからな
っており,第1,第2中間フィン4f1 ,4f2 は,回
転方向に関し90°の位相差を持つように配置される。
中間フィン4f1 間に配置されると共に,これらフィン
2f,4f1 の各対向面間が第1弾性部材5を介して連
結される。また第2伝達フィン3fは一対の第2中間フ
ィン4f2 間に配置されると共に,これらフィン3f,
4f2 の対向面間が第2弾性部材6を介して連結され
る。その際,各弾性部材5,6と対向するフィン2f,
3f,4f1 ,4f2 との接合には,焼付け又は接着が
用いられる。
る。
方向の回転トルクが入力されると,その回転トルクは第
1継手体2から第1弾性部材5,中間体4,第2弾性部
材6,第2継手体3を順次経て出力軸8へ伝達し,これ
を回転駆動する。
伝達フィン2fに対し回転方向R前方に隣接するものは
回転トルクにより圧縮され,回転方向後方に隣接するも
のは引張られる。また複数の第2弾性部材6において
は,第2伝達フィン3fに対し回転方向R後方に隣接す
るものが圧縮され,回転方向R前方に隣接するものが引
張られる。こうして,第1,第2弾性部材5,6は圧縮
と伸びの変形を伴いつゝトルク伝達を行うので,トルク
変動を吸収することができる。しかも,各弾性部材5,
6は,特に圧縮荷重に対しては比較的高いばね定数特性
を発揮するので,高トルクの伝達にも耐えることができ
る。
7,8間に偏心荷重または偏角荷重が加わると,第1,
第2弾性部材5,6に交互に剪断または捩り荷重が作用
するが,剪断や捩り荷重に対し各弾性部材5,6は比較
的低いばね定数特性を発揮するので,第1,第2継手体
2,3間の偏心及び偏角をスムーズに吸収することがで
きる。
第1,第2継手体2,3相互の軸方向変位を拘束するよ
うにしたものである。即ち,一対の第1中間フィン4f
1 間に拘束板101 が橋渡して固定され,この拘束板1
01 とディスク4dとで第1伝達フィン2fが摺動自在
に挟持される。また一対の第2中間フィン4f2 間にも
拘束板102 が橋渡して固定され,この拘束板102 と
ディスク4dとで第2伝達フィン3fが摺動自在に挟持
される。その他の構成は前参考例と同様であるので,図
中,前実施例と対応する部分には同一の符号を付す。
間に軸方向の引張荷重が加わっても,第1,第2伝達フ
ィン2f,3fと拘束板101 ,102 との当接によ
り,両継手体2,3相互の離間を防止することができ
る。
すもので,両継手体2,3及び中間体4を同心配置し
て,変位吸収継手1全体のコンパクト化を図ったもので
ある。
周に一直線上に並ぶ一対の第1伝達フィン2fを突出さ
せており,第2継手体3の第2ハブ3hは,第1伝達フ
ィン2fが貫通する切欠11を有して第1ハブ2hを囲
繞するように配置される。この第2ハブ3hの外周に一
対の第2伝達フィン3fが第1伝達フィン2fと直交す
る方向へ突設される。中間体4は,さらに第2継手体3
を囲繞するリム4rと,このリム4rの内周面に突設さ
れて第1,第2伝達フィン2f,3f間に介入する4個
の中間フィン4fとからなっており,第1伝達フィン2
f及び中間フィン4fの対向面間が第1弾性部材5を介
して連結され,また第2伝達フィン3f及び中間フィン
4fの対向面間が第2弾性部材6を介して連結される。
3間のトルク伝達は,第1,第2弾性部材5,6に圧縮
荷重及び引張荷重を与えながら行われ,また両継手体
2,3間に生じる偏心または偏角も第1,第2弾性部材
5,6の剪断や捩り方向の変形により吸収される。しか
も両継手体2,3及び中間体4の同心配置により変位吸
収継手1の軸方向寸法を最小に短縮して継手全体のコン
パクト化が達成される。
すもので,上記第1実施例における中間体4のリム4r
に代えて,第1,第2伝達フィン2f,3fの一側に並
んで第1ハブ2hまたは第2ハブ3hを囲繞する環状デ
ィスク4rdが設けられ,この環状ディスク4rdの一
端面に4個の中間フィン4fが突設される。その他の構
成は第1実施例と同様であるので,図中,第1実施例と
対応する部分には同一の符号を付す。
の大径化を抑えることができる。
ば,回転方向に沿って第1及び第2伝達フィンにそれぞ
れ対向する複数の中間フィンを中間体に形成し,その中
間フィンと第1及び第2伝達フィンとの各対向面間を弾
性部材を介して連結したので,第1,第2弾性部材に圧
縮荷重を加えて高トルクの伝達を可能にし,しかも第
1,第2弾性部材の圧縮変形によりトルク変動を吸収す
ることができる。さらに第1,第2弾性部材の剪断や捩
り変形により両継手体の間の偏心や偏角をスムーズに吸
収することができる。さらにまたガタの発生部も存在し
ないから,作動騒音の問題も解消され,また耐久性の向
上も図られる。
ンを突設する一方,第1ハブを囲繞するように第2ハブ
を配置し,この第2ハブには,第1伝達フィンが貫通す
る切欠と,該第2ハブ外周面から突出する第2伝達フィ
ンとを設け,円周方向で相隣る第1及び第2伝達フィン
間に中間体の中間フィンを配置したので,両継手体の同
心配置が可能となり,継手のコンパクト化に寄与するこ
とができる。
及び第2伝達フィンを囲繞するリムと,このリム内周面
から突出して第1及び第2伝達フィン間に介入する中間
フィンとから中間体を構成したので,両継手体及び中間
体の三者の同心配置が可能となり,継手の軸方向寸法を
最小にすることができる。
第1及び第2伝達フィンの一側に隣接して配置される環
状ディスクと,この環状ディスクの一端面から突出して
第1及び第2伝達フィン間に介入する中間フィンとから
中間体を構成したので,継手の大径化を抑えることがで
きる。
た斜視図
図
図
Claims (3)
- 【請求項1】 第1ハブ(2h)に半径方向の第1伝達
フィン(2f)を突設してなる第1継手体(2)と,前
記第1伝達フィン(2f)と略直交する方向に延びる第
2伝達フィン(3f)を第2ハブ(3h)に突設してな
る第2継手体(3)と,前記第1及び第2伝達フィン
(2f,3f)にそれぞれ変位可能に係合する中間体
(4)とを備えた変位吸収継手において,第1伝達フィン(2f)を第1ハブ(2h)の外周面に
突設する一方,その第1ハブ(2h)を囲繞するように
第2ハブ(3h)を配置し,この第2ハブ(3h)に
は,第1伝達フィン(2f)が貫通する切欠(11)
と,該第2ハブ(3h)外周面から突出する第2伝達フ
ィン(3f)とを設け,円周方向で相隣る第1及び第2
伝達フィン(2f,3f)間に在って, 回転方向に沿っ
て第1及び第2伝達フィン(2f,3f)にそれぞれ対
向する中間フィン(4f)を中間体(4)に形成し,そ
の中間フィン(4f1 ,4f2 ,4f)と第1及び第2
伝達フィン(2f,3f)との各対向面間を弾性部材
(5,6)を介して連結したことを特徴とする変位吸収
継手。 - 【請求項2】 請求項1記載のものにおいて, 第1及び第2伝達フィン(2f,3f)を囲繞するリム
(4r)と,このリム(4r)内周面から突出して第1
及び第2伝達フィン(2f,3f)間に介入する中間フ
ィン(4f)とから中間体(4)を構成したことを特徴
とする変位吸収継手。 - 【請求項3】 請求項1記載のものにおいて, 第1及び第2伝達フィン(2f,3f)の一側に隣接し
て配置される環状ディスク(4rd)と,この環状ディ
スク(4rd)の一端面から突出して第1及び第2伝達
フィン(2f,3f)間に介入する中間フィン(4f)
とから中間体(4)を構成したことを特徴とする変位吸
収継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04180106A JP3127319B2 (ja) | 1992-07-07 | 1992-07-07 | 変位吸収継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04180106A JP3127319B2 (ja) | 1992-07-07 | 1992-07-07 | 変位吸収継手 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0626528A JPH0626528A (ja) | 1994-02-01 |
JP3127319B2 true JP3127319B2 (ja) | 2001-01-22 |
Family
ID=16077532
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04180106A Expired - Fee Related JP3127319B2 (ja) | 1992-07-07 | 1992-07-07 | 変位吸収継手 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3127319B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07224855A (ja) * | 1994-02-07 | 1995-08-22 | Bridgestone Corp | 軸継手 |
US9982722B2 (en) | 2013-07-09 | 2018-05-29 | Solarcity Corporation | Torque transfer in laterally engaging drive couplers exhibiting axial misalignment with driven couplers |
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1992
- 1992-07-07 JP JP04180106A patent/JP3127319B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0626528A (ja) | 1994-02-01 |
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