JP6253840B1 - 粉粒状物供給装置及び粉粒状物供給装置セット - Google Patents

粉粒状物供給装置及び粉粒状物供給装置セット Download PDF

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Abstract

【課題】粉粒状物の外部への円滑な供給を実現することが可能な粉粒状物供給装置、及び粉粒状物供給装置セットを提供する。【解決手段】アプリケータ1Jは、粉粒状物を外部に供給する器具である。アプリケータ1Jは、粉粒状物を収容する収容筒10と、収容筒10に挿通されて、収容筒10内に収容された粉粒状物を供給口10bから外部に押し出す押出棒4と、を備える。押出棒4は、収容筒10の軸線方向に摺動可能に配設されている。収容筒10は、粉粒状物を内部に導入する導入口10aと粉粒状物を外部に供給する供給口10bとを有する。収容筒10にはスリット10cが形成されており、スリット10cは、収容筒10の軸線方向に供給口10bに至るまで延在している。【選択図】図5

Description

本発明は、粉粒状物供給装置及び粉粒状物供給装置セットに係り、特に、粉粒状物を安定して外部に供給可能な粉粒状物供給装置及び粉粒状物供給装置セットに関する。
従来から、人工骨等の補填材を成す粉粒状物から成る生体材料を患部に供給(注入)する際に、シリンジ(バレル)とプランジャからなるアプリケータ(注入器)が用いられていた。
例えば、特許文献1には、筒状のバレルと、バレル内に充填された生体材料の押し出しが容易である構造のプランジャとを備える粉粒状物供給装置(同文献には、生体材料注入器と記載。)が開示されている。
特開平4−35661号公報
しかしながら、粉粒状物をバレル内に充填しすぎることで、バレル内で粉粒状物が詰まることがあった。具体的には、粉の形状、粒径、充填量によっては、プランジャを押しても粉体がプランジャから圧力を受けてバレル内で固まるだけで、前進しなくなることがあった。
この場合には、たとえプランジャにより押し出しが容易にできるようになったとしても粉粒状物供給装置の外部に粉粒状物を流れよく供給することが困難であった。
また、粉粒状物によっては、外部の液体に触れて凝固することもあり、この場合には、外部への円滑な供給が一層阻害されることとなる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、粉粒状物の外部への円滑な供給を実現することが可能な粉粒状物供給装置、及び粉粒状物供給装置セットを提供するものである。
本発明によれば、粉粒状物を外部に供給する粉粒状物供給装置であって、前記粉粒状物を内部に導入する導入口と前記粉粒状物を外部に供給する供給口とを有して、前記粉粒状物を収容する収容筒と、前記収容筒に挿通されて、前記収容筒の軸線方向に摺動可能に配設されており、前記収容筒内に収容された前記粉粒状物を前記供給口から前記外部に押し出す押出部材と、を備え、前記収容筒には、切れ目が形成されており、該切れ目は、前記収容筒の軸線方向に前記供給口に至るまで延在している粉粒状物供給装置が提供される。
また、本発明によれば、粉粒状物供給装置と、前記粉粒状物を前記収容筒に充填する充填器と、を備え、該充填器は、前記粉粒状物を収容する容器と、該容器の上部を塞ぎ、前記容器に対して相対的に回転可能に取り付けられた蓋部材と、から構成されており、前記容器の底部には、前記収容筒が挿し込まれる挿込孔が形成されており、前記蓋部材は、前記容器に取り付けられた状態において、前記容器の内部に配設される位置に撹拌棒を備える粉粒状物供給装置セットが提供される。
本発明に係る粉粒状物供給装置によれば、収容筒内部に粉粒状物が詰まると粉粒状物によって収容筒の供給口が押し広げることが可能となる。このため、粉粒状物が詰まったときでも粉粒状物を外部に円滑に供給することが可能となる。
本発明に係る粉粒状物供給装置セットによれば、粉粒状物供給装置の収容筒に粉粒状物を容易に充填することができる。
第1実施形態に係るアプリケータを示す側面図である。 第1実施形態に係るアプリケータの断面図である。 収容筒を示す側面図である。 (a)は、収容筒から粉粒状物を押し出す前の状態を示す説明図、(b)は、収容筒から粉粒状物を押し出ている状態を示す説明図である。 第2実施形態に係るアプリケータの全体構成を示す、一部分解図である。 第2実施形態に係るアプリケータの分解図である。 第2実施形態に係るアプリケータの保持機構周りを示す断面図である。 保持機構の動作を示す断面図であり、(a)は、ツマミの操作により、押出棒を保持しながら保持部材がリングとともに移動している状態を示す保持機構周りの断面図である。(b)は、保持部材が押出棒の保持を解除した状態を示す保持機構周りの断面図である。(c)は、ツマミの操作を解除することにより、保持部材が押出棒を保持している状態に戻り、押出棒が相対的に直進した状態を示す保持機構周りの断面図である。 (a)は、保持部材が押出棒を保持している状態を模式的に示す正面図、(b)は、保持部材が押出棒の保持を解除している状態を模式的に示す正面図である。 (a)は、第3実施形態に係るアプリケータの操作前の状態を示す断面図、(b)は、操作状態を示す断面図である。 第4実施形態に係るアプリケータの分解図である。 第4実施形態に係るアプリケータの内部構造を示す図であり、(a)は、操作レバー操作前の状態を示す断面図、(b)は、操作レバー操作時の状態を示す断面図、(c)は、操作レバーの操作を解除することにより、押出棒が相対的に直進した状態を示す断面図である。 第1変形例に係る収容筒の一部を示す斜視図である。 第2変形例に係る収容筒の一部を示す斜視図である。 充填器を示す下側斜視図である。 充填器を用いて収容筒に粉粒状物を充填している状態を示す断面図である。
以下、本発明の粉粒状物供給装置の実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
また、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。また、以下において、粉粒状物供給装置(アプリケータ)から粉粒状物がその外部に供給される側を前側又は先端側、その逆側を後側又は基端側として説明する。
また、図面に示された内容は主として一実施形態の説明のためのものであり、各構成要素の各部の寸法比率や各部の角度は、必ずしも正確なものではなく、図面に示されたものに限定されるものではない。
<<第1実施形態>>
まず、図1〜図4を参照して、第1実施形態に係るアプリケータ1について説明する。図1は、第1実施形態に係るアプリケータ1を示す側面図、図2は、第1実施形態に係るアプリケータ1の断面図、図3は、収容筒10を示す側面図である。また、図4(a)は、収容筒10から粉粒状物15を押し出す前の状態を示す説明図、図4(b)は、収容筒10から粉粒状物15を押し出ている状態を示す説明図である。
本実施形態に係る粉粒状物供給装置(アプリケータ1)は、図4に記載の粉粒状物15をその内部から外部に供給するものである。本実施形態に係る粉粒状物15は、ハイドロキシアパタイト等のリン酸カルシウムから成る骨補填材であるが、他の粉粒状の物質であってもよい。
アプリケータ1は、図1及び図2に示すように、押出棒4を有する軸ユニット1Uと、粉粒状物15を収容する収容筒10を有して、軸ユニット1Uが内挿される筒ユニット2Uと、から主に構成されている。
軸ユニット1Uは、図2に示すように、収容筒10内に収容された粉粒状物15を供給口10bから外部に押し出す押出部材(押出棒4)と、押出棒4の基端側外周面に摺動可能に取り付けられた鍔付き保持カバー5とを備える。
押出棒4は、収容筒10に挿通されて、収容筒10の軸線方向に摺動可能に配設されている。押出棒4の基端部には、カシメによりツマミ3が固定されている。ツマミ3は、使用者に掴まれる部位であり、略円錐状に形成されている。押出棒4の外径は、周囲を覆う鍔付き保持カバー5の後述する本体5aの内径と同じか若干小さい。このため、押出棒4は、鍔付き保持カバー5に対して抜き差し可能であり、一方で鍔付き保持カバー5とともに移動可能となっている。なお、本発明に係る押出部材として、棒状に形成された押出棒4を例示しているが、本発明に係る押出部材は、このような構成に限定されない。つまり、押出部材としては、押し出す部位として平面的な部位を有すればよく、板状片の組み合わせからなるものであってもよい。
鍔付き保持カバー5は、円筒状の本体5aと、本体5aの基端部に連続して形成された鍔部5bと、から構成されている。
本体5aの外径は、挿し込み対象である後述する係止筒7の内径と同じか若干小さい。このため、押出棒4を鍔付き保持カバー5とともに軸線方向に動かすときには、鍔付き保持カバー5に係止筒7からの摩擦抵抗が加わることで、ゆっくりと摺動することとなる。
鍔部5bは、係止筒7の基端部にある鍔部7aに当接可能な大きさ、本実施形態においては鍔部7aよりも径方向に大きな大きさで形成されており、係止筒7の鍔部7aに当接することで、押出棒4の押し込み長さを規制する機能を有する。
筒ユニット2Uは、鍔付き保持カバー5及び外套管11に係止する係止筒7と、先端にあるノズル8と、係止筒7とノズル8とを連結する外筒9と、収容筒10と、収容筒10の少なくとも一部を覆う外套管11と、を備える。
係止筒7は、後述の外套管11の外面に内面が当接係止して芯出する機能を有する。また、係止筒7は、鍔付き保持カバー5の本体5aの外面に内面が当接係止して芯出する機能を有し、上記のように鍔付き保持カバー5の鍔部5bの前面が当接することによって、鍔付き保持カバー5の軸線方向の位置決めをする機能を有する。
係止筒7は、後端部に、外筒9よりも径方向外方に突出して形成された鍔部7aを有する。また、係止筒7の外周面における、鍔部7aの近傍であって鍔部7aよりも先端側には、雄ねじ7sが形成されている。この雄ねじ7sは、外筒9の基端側の内周面に形成された雌ねじ9sに係合する。
ノズル8は、連続して形成された基端部8aと先端部8bとから構成されている。
基端部8aは、先端部8bよりも小径であり、後端から突出している。ノズル8の基端部8aの外周面には雌ねじ9tと螺合する雄ねじ8sが形成されている。先端部8bは先端に向かうにつれて先細りとなる形状を有している。
ノズル8における基端部8a及び先端部8bの径方向の中央には、挿通孔8cが軸線方向に貫通して形成されている。この挿通孔8c内に、収容筒10の先端側が配設されている。具体的には、収容筒10は、収容筒10の供給口10bがノズル8の先端と面一となるように配設されている。このため、挿通孔8cの先端から粉粒状物15が外部に供給されることとなる。
外筒9によって、押出棒4、鍔付き保持カバー5及び係止筒7とノズル8とが芯出しされることとなる。具体的には、上記のように、外筒9の基端部の内周面には雌ねじ9sが形成されており、先端部の内周面には雌ねじ9tが形成されている。係止筒7の雄ねじ7sが雌ねじ9sと螺合し、ノズル8の雄ねじ8sが雌ねじ9tと螺合することで、係止筒7とノズル8とが、外筒9によって芯出しされることとなる。さらに、係止筒7の内面に摺動可能に支持された鍔付き保持カバー5、及び鍔付き保持カバー5の内面に保持された押出棒4の芯出しもされることとなる。
収容筒10は、図3に示すように、粉粒状物15を内部に導入する導入口10aと粉粒状物15を外部に供給する供給口10bとを有しており、導入口10a側の端部に、末広がりに径方向に広がって形成された鍔部10dを有する。この鍔部10dが後述する外套管11の基端側に当接することによって、収容筒10の供給口10bがアプリケータ1の先端部と一致するように、収容筒10が位置決めされることとなる。また、鍔部10dが外套管11の基端側に当接・係合可能であることで、収容筒10がアプリケータ1の内部から不意に抜け落ちることを防止することができる。
収容筒10には、収容筒10の軸線方向に導入口10aから供給口10bに至るまで延在する切れ目(スリット10c)が形成されている。このように、収容筒10における供給口10bのある端部にスリット10cが形成されていることで、粉粒状物15が詰まったときでも粉粒状物15を外部に円滑に供給することが可能となる。
具体的には、例えば、図4(a)に示すように、収容筒10の二点鎖線で示す先端部において、粉粒状物15に生理食塩水や体液等の液体が付着して、粉粒状物15が詰まった状態となることがある。この場合に、押出棒4からの軸線方向の荷重が粉粒状物15に加わると、図4(b)に示すように、粉粒状物15が圧縮されることで、収容筒10の径方向に荷重が伝わり、粉粒状物15を介して収容筒10の供給口10bが押し広げられることとなる。このように、供給口10bが粉粒状物15によって押し広げられることで、粉粒状物15は、供給口10bからアプリケータ1の外部に供給されることとなる。
すなわち、このような収容筒10を備えるアプリケータ1は、スリット10cのない完全な筒状に形成された収容筒を備えるものと比較して、円滑に粉粒状物15を外部に供給できることとなる。
なお、スリット10cは、収容筒10の軸線方向に導入口10aから供給口10bに至るまで延在していると、径方向に拡張変更しやすいため好適であるが、このような構成に限定されない。例えば、スリット10cは、収容筒10のうち供給口10bを含む少なくとも一部の長さに形成されており、より具体的には供給口10bの近傍のみに形成されていてもよい。このようにスリット10cが供給口10b近傍に形成された構成であっても、供給口10b近傍が径方向に拡張可能となるため、粉粒状物15を外部に円滑に供給可能となる。
また、収容筒10においては、説明の便宜上、粉粒状物15を内部に導入する導入口10aが基端側にあり、粉粒状物15を外部に供給する供給口10bが先端側にあるものとして説明したが、このような構成に限定されない。例えば、収容筒10の軸線方向の一側の端部に導入口と供給口が形成されていてもよい。なお、収容筒10に押出棒4が通される関係上、収容筒10には貫通した孔が形成されている必要がある。
また、外套管11は、収容筒10の切れ目(スリット10c)の少なくとも一部(本実施形態においては、スリット10cのうち、鍔部10dに形成された部位を除く中央部分から後ろ側)を覆っている。このように外套管11が収容筒10の一部を覆っていることで、収容筒10に形成されたスリット10cから粉粒状物15が外部に漏れ出すことを抑制することができる。特に、本実施形態においては、スリット10cのうち、収容筒10の中央部分よりも前側は、ノズル8の内面によって覆われているため、粉粒状物15が外部に漏れ出すことを好適に抑制している。つまり、本発明に係る切れ目(スリット10c)を覆う外套管は、外套管11の他にノズル8をも含む概念である。
なお、収容筒10のスリット10cが、粉粒状物15がこぼれ落ちない程度の幅で形成されていれば、必ずしも外套管11は必須の構成要素ではない。
<<第2実施形態>>
次に、図5〜図9を参照して、第2実施形態に係るアプリケータ1Jについて説明する。図5は、アプリケータ1Jの全体構成を示す、一部分解図、図6は、アプリケータ1Jの分解図、図7は、アプリケータ1Jの保持機構3M周りを示す断面図である。なお、図5は、アプリケータ1Jの軸線方向において、外筒36の内部に配設される部材と、外筒36との配置が、各部材を組み付けた後の配置と一致するように示している。
また、図8は、保持機構3Mの動作を示す断面図である。図8(a)は、ツマミ3Xの操作により、押出棒4を保持しながら保持部材31がリング34とともに移動している状態を示す保持機構3M周りの断面図である。図8(b)は、保持部材31が押出棒4の保持を解除した状態を示す保持機構3M周りの断面図である。図8(c)は、ツマミ3Xの操作を解除することにより、保持部材31が押出棒4を保持している状態に戻り、押出棒4が相対的に直進した状態を示す保持機構3M周りの断面図である。
また、図9(a)は、保持部材31が押出棒4を保持している状態を模式的に示す正面図、図9(b)は、保持部材31が押出棒4の保持を解除している状態を模式的に示す正面図である。
本実施形態に係るアプリケータ1Jは、ツマミ3Xをアプリケータ1Jの軸線方向に繰り返し押し込むことによって、押出棒4を徐々に押出方向に移動させる構成からなるものである。
アプリケータ1Jは、図6に示すように、押出棒4を有する軸ユニット3Uと、押出棒4を通す内筒35及び外筒36を有する筒ユニット4Uと、を備える。また、アプリケータ1Jは、押出棒4を保持及び保持解除する保持機構3Mを外筒36の内部に備える。保持機構3Mは、軸ユニット3Uの一部の部材及び筒ユニット4Uの一部の部材から構成されている。具体的には、保持機構3Mは、保持部材31と、保持部材31の基端部を支持する支持部材30と、嵌込部材32と、圧縮ばね33と、リング34と、内筒35の一部と、から構成されている。
軸ユニット3Uは、図5に示すように、押出棒4と、押出棒4の位置を調整するためのツマミ3Xと、延長筒26と、ツマミ3Xと延長筒26を連結する連結部材24と、スペーサ27、28、29と、保持機構3Mの一部と、から構成されている。ここで、保持機構3Mの一部とは、支持部材30、保持部材31、圧縮ばね33及びリング34をいう。
操作部(ツマミ3X)は、後述する保持部材31を収容筒10側に移動させる機能を有し、使用者に掴まれて往復動作可能に後述する遊嵌具23に遊嵌されている。
ツマミ3Xと連結部材24とは、連結部材24の基端部がツマミ3Xの先端部に形成された孔に挿し込まれることで、接続されている。
延長筒26は、押出棒4を挿通可能に形成されており、ツマミ3Xから連結部材24を介して加わる荷重を支持部材30に伝達する機能を有する。延長筒26の基端部には、次に説明する連結部材24の大径部24cが挿し込まれて取り付けられている。
連結部材24は、図6に示すように、基端側の小径部24aと、中央部の中径部24bと、先端側の大径部24cと、から構成されている。小径部24aにツマミ3Xが挿し込まれて取り付けられている。中径部24bの外周に、圧縮ばね25が取り付けられている。
圧縮ばね25は、軸線方向先端に向けて押出棒4を進める際に、先端側に押し込まれるツマミ3Xを基端側に戻す機能を有し、大径部24cの基端面と後述する遊嵌具23の先端面との間に配設されている。
スペーサ27、28、29は、後述する外筒36の内部において、外筒36と延長筒26と支持部材30とを同軸上に配置するためのものであり、且つ、延長筒26と支持部材30との間に配設されて、その長さ方向を調整するためのものである。スペーサ27は、延長筒26の先端部に挿し込まれて取り付けられている。スペーサ27、28、29の外径は、外筒36の内径と同一又は若干小さく形成されており、このように形成されていることにより、上記の部材を同軸上に配置することが可能となる。
また、スペーサ27、28、29は、延長筒26と支持部材30との間の距離を調整することで、後述する遊嵌具23の鍔部23bと、内筒35の鍔部35eとが、外筒36の両端面に当接可能な位置となるようにするものである。つまり、スペーサ27、28、29の数を調整することで、外筒36とは異なる長さの外筒を有するアプリケータにも部品を共通して用いることが可能となる。
支持部材30は、図7に示すように、スペーサ29に取り付けられて保持部材31の基端部を支持する部材である。具体的には、支持部材30は、筒状の部材であり、その内部の軸線方向中央部分に保持部材31の基端部にある嵌合部31aが嵌合している。
保持部材31は、押出棒4を内部に通して保持する部材であり、弾性変形可能な筒状の部材である。保持部材31は、基端部に、基端側に向かうに連れて先細りとなって支持部材30と嵌合する嵌合部31aを有し、先端部に、リング34との相対位置に応じて拡縮する拡縮部31bを有する。拡縮部31bは、図9に示すように、本実施形態においては、溝31dによって先端側を分断された3つの正面視円弧状の端片31baから成る部材である。
保持部材31における嵌込部材32よりも先端側の部位には、押出棒4を押し出す向きに対して逆向きに向かうにつれて小径となるように外周面(傾斜面31c)が傾斜して形成されている。
保持部材31には、図5及び図9に示すように、基端部よりも先端側から先端部(保持部材31における押出棒4の押し出す向き側にある端部)に至るまで溝31dが形成されている。また、保持部材31の先端部にある拡縮部31bの内径は、自然状態において押出棒4の外径よりも大きな径である。保持部材31の機能については後述する。
圧縮ばね33は、保持部材31を基端側に付勢する機能を有し、後述する嵌込部材32の内部の面と、支持部材30の先端面との間に配設されている。つまり、ツマミ3Xが使用者によって押し込まれることにより、スペーサ29及び支持部材30を介して保持部材31が先端方向に移動した後に、保持部材31を元の基端側の位置に戻すための復元力を加える機能を有する。
環状部材としてのリング34は、保持部材31の拡縮部31bの外周に設けられて保持部材31による保持状態を調整する機能を有する。具体的には、保持部材31の拡縮部31bを径方向内側に収縮させることで、拡縮部31bに押出棒4を保持させる機能を有し、拡縮部31bの径方向外側を覆う位置と覆わない位置とに揺動可能に配設されている。本発明に係る環状部材は、リング34のように全周連続して形成されたものであれば、拡縮部31bに効果的に径方向内側に向かう荷重を付与することができる点で望ましい。しかしながら、本発明に係る環状部材は、拡縮部31bを収縮する機能を有することができれば、このような構成に限定されず、例えば、断面C環状に形成されているもののように非周回状に形成されたものであってもよい。リング34の構造・機能の詳細については後述する。
筒ユニット4Uは、基端側にある遊嵌具23と、中央部にある外筒36と、先端側にある保持機構3Mの他の一部(嵌込部材32、内筒35)と、ノズル37と、収容筒10をカバーするカバー部材38と、を備える。
遊嵌具23は、外筒36の基端部に取り付けられて、ツマミ3X及びツマミ3Xに接続された連結部材24を摺動可能に遊嵌する部材である。遊嵌具23は、ツマミ3X及び小径部24a、中径部24bがスライド移動可能な大きさの貫通孔を有する。また、遊嵌具23は、ねじ部23aを有して、外筒36の基端部の内周面に形成されたねじ部に螺合して取り付けられる。
外筒36は、遊嵌具23の一部、圧縮ばね25、延長筒26、スペーサ27、28、29、支持部材30、保持部材31、嵌込部材32、圧縮ばね33、リング34、及び内筒35の一部を覆うものである。
嵌込部材32は、保持部材31の拡縮部31b及びリング34を、内筒35の内部の先端側に保持するための部材であり、内筒35の基端側に嵌め込まれている。具体的には、嵌込部材32の外周面の一部に、雄ねじ32aが形成されている。この雄ねじ32aが内筒35の基端側内周面に形成された雌ねじ35dに螺合することによって、嵌込部材32は、内筒35に嵌め込まれている。そして、嵌込部材32の先端面がリング34の後端面に干渉している。このため、リング34及び保持部材31の拡縮部31bは、内筒35の内部空間のうち、嵌込部材32よりも先端側に保持されることとなる。
内筒35は、リング34及び保持部材31の拡縮部31bを収容する部材であり、外筒36の先端部と、ノズル37の後端部との間に配設されている。具体的には、内筒35は、外筒36の外面と、ノズル37の外面とに面一となる位置まで突出する鍔部35eを軸線方向の中央部分に有している。そして、内筒35における、鍔部35eよりも基端側の外周面に、外筒36の先端側内周面に形成された雌ねじ36aと螺合する雄ねじ35bが形成されている。また、内筒35における、鍔部35eよりも先端側の外周面に、ノズル37の基端側内周面に形成された雌ねじ37aと螺合する雄ねじ35cが形成されている。
内筒35には、環状部材(リング34)に当接可能に配置されて、環状部材(リング34)の軸線方向の移動を制限する制限部(縮径壁35a)が形成されている。具体的には、縮径壁35aは、内筒35の内側空間において、基端側よりも先端側の空間が小さくなるように、径方向内側に張り出して内筒35の内面に形成されている。制限部は、操作部(ツマミ3X)によって保持部材31、環状部材(リング34)及び押出棒4を収容筒10に向けて移動させたときの環状部材(リング34)の移動経路上に設けられている。
内筒35の構造・機能の詳細については後述する。
ノズル37は、内筒35の雄ねじ35cに螺合する雌ねじ37aが基端側の内面に形成されている。ノズル37の中央には、挿通孔37cが軸線方向に貫通して形成されている。この挿通孔37c内に、収容筒10の供給口10bが後述するカバー部材38の先端部近傍に位置するように、収容筒10が配設されている。このため、カバー部材38の先端から粉粒状物15が外部に供給されることとなる。
カバー部材38は、樹脂材料から成り、円筒状に形成されており、先端部が軸線方向に対して斜めに形成されている。このようにカバー部材38の先端部が斜めに形成されていることで、先端部の開放面が斜めとなり、粉粒状物15の供給に方向性を持たせることができる。
保持機構3Mは、図8に示すように、保持部材31と、支持部材30と、環状部材(リング34)と、嵌込部材32と、圧縮ばね33と、から主に構成されている。
保持部材31と環状部材(リング34)とは、保持部材31が押出棒4を締め付ける締付状態となる締付位置と、図8(b)に示すように、押出棒4の締付状態を解除する解除状態となる解除位置とに、相対的に移動可能に設けられている。
具体的には、締付位置とは、図8(a)及び図8(c)に示すように、保持部材31が環状部材(リング34)に当接して縮径して押出棒4を締め付ける締付状態となる位置である。また、解除位置とは、図8(b)に示すように、締付位置よりも保持部材31の基端側にあって押出棒4の締付状態を解除する解除状態となる位置である。
図5、図7、図8及び図9を主に参照して、アプリケータ1Jによる押出棒4の押し込み操作について説明する。
初期状態においては、保持部材31と環状部材(リング34)とは、締付位置(拡縮部31bの外周にリング34が配置されている位置)にある。このときには、保持部材31が環状部材(リング34)に押圧されることで、図9(a)に示すように、保持部材31の嵌合部31aの内径が押出棒4の外径と同じ径d1となっている。
使用者が図5に示す操作部(ツマミ3X)を外筒36内に押し込むように操作すると、ツマミ3Xは、延長筒26、支持部材30等を介して、保持部材31、環状部材(リング34)及び押出棒4を収容筒10に向けて移動させる。具体的には、押出棒4は、リング34によって保持部材31の拡縮部31bが収縮しているため、保持部材31と環状部材(リング34)とが締付位置にある状態で、保持部材31とともに押し込み方向に前進する。また、リング34には、嵌合部31aが自然状態に復元しようとする復元力が加わっているため、リング34も、保持部材31とともに押し込み方向に前進する。
そして、図8(a)に示すように、リング34が内筒35の縮径壁35aに当接するに至ると、リング34の前進方向の移動が制限されることにより、保持部材31とリング34との相対位置が変動することとなる。逆にいえば、縮径壁35aが環状部材(リング34)に当接して環状部材(リング34)を保持部材31に対して締付位置から解除位置に移動させて保持を解除する。
さらに、図8(b)に示すように、リング34が、拡縮部31bの径方向外方の位置から軸線方向に外れた位置になると、リング34からの拡縮部31bへの拘束力が解除されることで、拡縮部31bが径方向に拡張することとなる。
このとき、図9(b)に示すように、保持部材31と環状部材(リング34)が解除位置にあるときに、保持部材31が環状部材(リング34)から受ける押圧力が解除されることで、保持部材31の内径が押出棒4の外径d1よりも大きな径d2となる。ここで、リング34からの押圧力は、完全に解除されるのではなく、締付位置にあるときの押圧力よりも少なくとも小さくなるようにしてもよい。
この拡縮部31bの拡張の際に、リング34は、保持部材31の傾斜面31cから基端側に向かう荷重が加わることで、基端側に移動することとなる。
そして、使用者が、ツマミ3Xの押し込み操作を止めると、ツマミ3Xが圧縮ばね25の復元力によって元の初期位置に戻される。ツマミ3Xが初期位置に戻ることで、延長筒26、支持部材30等を介して、保持部材31が初期位置に後退する。このとき、押出棒4には、拡張した拡縮部31bがリング34の径方向内側に位置する位置まで、拡縮部31bからの荷重が加わらない。このため、押出棒4は、拡縮部31bが拡張した位置に留まることとなる。結果として、拡縮部31bの先端から押出棒4が引き出されることとなる。
このようにして、使用者が、ツマミ3Xに対して繰り返し押し込み操作することで、押出棒4が収容筒10から離れる側に戻ることを抑制して、押出棒4を拡縮部31bの先端から徐々に引き出すことができる。このため、収容筒10内に充填された粉粒状物15に対する押出棒4の押出量を断続的に調整して、粉粒状物15の供給量を調整できる。
<<第3実施形態>>
次に、図10を主に参照して、第3実施形態に係るアプリケータ1Kについて説明する。図10(a)は、第3実施形態に係るアプリケータ1Kの操作前の状態を示す断面図、図10(b)は、操作状態を示す断面図である。
上記実施形態においては、操作部(ツマミ3X)を、軸線方向に沿って、押し込み及び押し込み解除操作をすることで、押出棒4の押出量を調整するものであったが、本発明に係る操作部はこのような実施形態に限定されない。
第3実施形態に係るアプリケータ1Kは、アプリケータ1Kの軸線方向に対して交差する方向に操作部(操作ボタン41)を揺動させて、押出棒4の押出量を断続的に調整して、粉粒状物15の供給量を調整できる構成を備える。
アプリケータ1Kは、支持部材30を介して保持部材31(図7参照)に接続された接続部材39と、保持部材31及び接続部材39を覆うハウジング(外筒40)と、接続部材39に作用して、押出棒4を移動させる操作部(操作ボタン41)と、を備える。
接続部材39は、アプリケータ1Kの軸線方向に延在する筒状部39aと、筒状部39aの基端部に取り付けられた板片であり、当該軸線に沿う方向に対して斜めに形成された傾斜部(傾斜片39b)と、を有する。
筒状部39aは、支持部材30の基端面に当接しており、傾斜片39bは、操作ボタン41の先端部に当接している。
外筒40における操作ボタン41が取り付けられる部位には、貫通孔40aが形成されている。貫通孔40aは、操作ボタン41を外筒40の内外に揺動可能とするように、これを通すためのものである。
操作ボタン41は、接続部材39を軸線方向に移動させることで、前述したように、粉粒状物15を押し出す向きに保持部材31とともに押出棒4を移動させつつ、リング34との相対位置である締付位置から解除位置へ保持部材31を移動させる機能を有する。
操作部は、一部である先端部41bに設けられた押圧アングル41cが少なくとも変位可能となるように、ハウジング(外筒40)に支持されている。具体的には、操作ボタン41の基端部41aに回動軸41dが通されており、貫通孔40aの周縁部分に揺動(回動)可能に支持されている。
操作ボタン41が外筒40の径方向内側に押し込められると、操作部(操作ボタン41)に設けられた押圧アングル41cは、傾斜部(傾斜片39b)の傾斜面に交差する方向から傾斜片39bに当接して押圧する。これにより、接続部材39及び保持部材31が軸線方向における粉粒状物15を押し出す向きに押し進められることとなる。
このように接続部材39及び保持部材31を軸線方向に押し進めることで、操作ボタン41による軸線方向に沿う方向と異なる方向の操作によって、保持部材31に保持された押出棒4を軸線方向に沿う方向に移動させることが可能となる。このため、操作ボタン41の操作によって、意図せず、アプリケータ1が軸線方向に移動することを抑制することができ、患部への粉粒状物15への撒布を正確に行うことが可能となる。
なお、上記実施形態に係る操作ボタン41は、回動可能に外筒40に取り付けられているとして説明したが、本発明に係る操作部は、このような構成に限定されない。操作部は、傾斜片39bの傾斜面に交差する方向に押圧するように変位すればよく、例えば、外筒40の径方向に直線的に揺動するような構成であってもよい。
<<第4実施形態>>
次に、図11及び図12を主に参照して、第4実施形態に係るアプリケータ1Lについて説明する。図11は、アプリケータ1Lの分解図である。図12は、アプリケータ1Lの内部構造を示す図である。図12(a)は、操作レバー55操作前の状態を示す断面図、図12(b)は、操作レバー55操作時の状態を示す断面図、図12(c)は、操作レバー55の操作を解除することにより、押出棒4が相対的に直進した状態を示す断面図である。
アプリケータ1Lは、アプリケータ1Lの軸線方向に対して交差する方向に操作部(操作レバー55)を揺動させて、押出棒4の押出量を断続的に調整して、粉粒状物15の供給量を調整できる構成を備える。
アプリケータ1Lは、押出棒4を保持及び保持解除する保持機構3Nと、保持機構3Nを覆うハウジング(外筒36)と、収容筒10に対して軸線方向に押出棒4を相対的に移動させる移動機構3Pと、移動機構3Pに作用する操作部(操作レバー55)と、を主に備える。
保持機構3Nは、内筒50と、内筒50の先端部が内部に嵌め込まれる嵌込部材51と、内筒50の先端部と嵌込部材51との間にパッキン52と、から構成されている。内筒50及び嵌込部材51のそれぞれの中心部分には、軸線方向に延在する貫通孔50a、51aが形成されている。押出棒4は、貫通孔50a、51aに通された状態において、パッキン52によって保持されている。ここで用いられた「保持」された状態とは、通常の状態においては押出棒4の移動を制限しているが、後述のように、操作レバー55が操作されたときに、押出棒4の移動を許容する状態である。なお、嵌込部材51の先端側にノズル58が螺合されており、収容筒10は、ノズル58の内部に配設されている。
移動機構3Pは、ベース部材53と、板状部材56と、板状部材56をベース部材53に近づけるように押出棒4の軸線方向と同一方向に付勢する付勢部材(圧縮ばね54)と、から構成されている。
ベース部材53は、延長筒26の先端部に取り付けられており、軸線方向に延在して押出棒4を通す第1貫通孔(貫通孔53a)を径方向の中心に有し、ハウジング(外筒36)に取り付けられている。
板状部材56は、外筒36内に摺動可能に設けられており、軸線方向に延在して押出棒4を通す第2貫通孔(貫通孔56a)を径方向の中心に有して、ベース部材53よりも収容筒10の供給口10b側に配設されている。
操作部(操作レバー55)は、外筒36に揺動可能に支持されており、操作レバー55の先端部である分岐端55aは、U字状に分岐して形成されている。この分岐端55aの枝分かれした部分の間に押出棒4が通される。操作レバー55は、外筒36に形成された図示せぬスリットを通って、分岐端55a側が外筒36の内部、且つ、ベース部材53と板状部材56の間に配設されるように、外筒36に取り付けられている。
操作レバー55は、使用者による操作によって、図12(a)から図12(b)に示すように、ハウジング(外筒36)に対して揺動する。このように揺動した操作レバー55は、押出棒4の軸線方向に対して交差する方向に板状部材56に当接して、板状部材56が押出棒4の軸線方向に対して傾斜した状態となるように押圧する。操作レバー55は、この押圧により、板状部材56の貫通孔56aの縁に押出棒4を押し当てつつ、板状部材56をベース部材53から離間する向き(換言すると、軸線方向の先端側)に押し込む。
このようにして、押出棒4と板状部材56の貫通孔56aの縁との間に生じる摩擦力によって、ベース部材53から離間する向き(収容筒10の供給口10bに近づく向き)に押出棒4を移動させることができる。
そして、操作レバー55の操作を止めると、圧縮ばね54による押出棒4の軸線方向と同一方向の付勢力によって、操作レバー55の分岐端55aに押圧されることによる板状部材56の傾斜が戻る。このように板状部材56の傾斜が戻される際に、板状部材56との押出棒4との間で生じる摩擦力を抑制できることで、押出棒4の変位を抑制しつつ、板状部材56のみをベース部材53に近づけるように移動させることができる。このため、操作レバー55の操作回数に応じて、押出棒4を断続的に押し出すことが可能となる。
<変形例>
次に、図13及び図14を参照して、変形例に係る収容筒10X、10Yを説明する。図13は、第1変形例に係る収容筒10Xの一部を示す斜視図、図14は、第2変形例に係る収容筒10Yの一部を示す斜視図である。
上記実施形態に係る収容筒10においては、外部と内部とを連通する切れ目(スリット10c)が軸線方向に延在して形成されていることによって、粉粒状物15が詰まったときに、径方向に拡張可能に構成されていたが、本発明はこのような構成に限定されない。つまり、本発明に係る「切れ目」は、分離した形状であればよく、軸線方向に平行に全体に亘って延在するものに限定されず、一部に斜めに形成されているものであってもよく、その他の構成からなるものであってもよい。
具体的には、収容筒は、充填された粉粒状物15からの内圧が高まったときに拡張できればよく、例えば図13に示すように、収容筒Xの軸線を中心として螺旋状に延在する帯状部材10Xaから成る収容筒10Xであってもよい。つまり、収容筒10Xには、帯状部材10Xaの間に螺旋状の切れ目(溝10Xc)が形成されることとなる。帯状部材10Xaは、溝10Xcによって軸線方向において分断されていることで、粉粒状物15からの内圧が高まったときに収容筒10Xが径方向に拡張することとなる。
また、本発明に係る切れ目を有する収容筒は、収容筒10のように、通常状態において、周方向における端部が離間するようにして形成されたスリット10cを有するものに限定されない。つまり、図14に示すように、ロール状に形成されて、周方向における端部10Ya、10Ybが分離しているが重ねられて形成された切れ目(分離部10Yc)を有する収容筒10Yであってもよい。
上記実施形態に係るアプリケータ1、1J、1K、1Lは、粉粒状物15を、例えば口腔内において歯の欠損部に充填する等の患部に撒布する際に用いることができ、筒状の内視鏡に通すようにして、体腔内の患部に撒布する際にも用いることができる。その他、アプリケータ1、1J、1K、1Lをトロカールに直接通すようにして、体腔内の患部に粉粒状物15を撒布することも可能である。
また、上記実施形態に係る操作部による押出棒4の押し込みは、使用者の手によるものに限られず、電動アクチュエータで行うようにしてもよい。
アプリケータ1、1J、1K、1Lは、滅菌が容易なチタン等の材料で形成されていると好適である。
<<粉粒状物供給セットについて>>
次に、図15及び図16を主に参照して、収容筒10に粉粒状物15を充填するための充填器60を備える粉粒状物供給装置セット(アプリケータセットS)を説明する。図15は、充填器60を示す下側斜視図、図16は、充填器60を用いて収容筒10に粉粒状物15を充填している状態を示す断面図である。
アプリケータセットSは、粉粒状物供給装置(アプリケータ1)と、粉粒状物15を収容筒10に充填する充填器60と、を備える。
充填器60は、図15に示すように、粉粒状物15を収容する容器61と、容器61の上部を塞ぎ、容器61に対して相対的に回転可能に取り付けられた蓋部材62と、から構成されている。
容器61は、粉粒状物15を収容する内部空間61sを有して、上部が開放された筒状に形成されている。
容器61の底部における後述する蓋部材62の回転軸の延長上には、収容筒10が挿し込まれる挿込孔61aが、内部空間61sと外部とを連通するように形成されている。また、挿込孔61aの上端部分は、他の部位よりも大きい断面積で形成された拡開部61bを有する。
容器61における蓋部材62との対向面である径方向外側の上面には、本実施形態においては周回方向に均等に6個の凹部61dが形成されている。凹部61dは、蓋部材62の回転軸の軸方向に平行な下方に、周囲よりも窪んで形成されている。
蓋部材62は、容器61に取り付けられた状態において、容器61の内部に配設される位置に撹拌棒(ガイド棒62a、偏心棒62b)を備える。
第1撹拌棒(ガイド棒62a)は、粉粒状物15を撹拌する機能を有するとともに挿込孔61aに粉粒状物15をガイドする機能を有する。ガイド棒62aは、挿込孔61aの延長上に設けられている。ガイド棒62aは、先細りとなるように形成された先尖部62aaを先端部に有する。この先尖部62aaは、容器61に蓋部材62が取り付けられたときに、拡開部61bに重なるように配置される長さで形成されている。このように先尖部62aaが形成されていることで、ガイド棒62aと挿込孔61aとの間に、先尖部62aaと拡開部61bとによる大きな隙間を形成することができる。このため、ガイド棒62aによって、挿込孔61a内への粉粒状物15の送り込みが阻害されることを抑制できる。
第2撹拌棒(偏心棒62b)は、L字状に屈曲して形成されており、第1撹拌棒(ガイド棒62a)の周囲に設けられている。
このような構成によれば、蓋部材62を回転させたときに、挿込孔61aに挿し込まれたガイド棒62a及びその周囲に設けられた偏心棒62bによって、収容筒10の延長線上を中心に粉粒状物15を撹拌できる。このため、粉粒状物15が渦状に移動して、好適に収容筒10に充填することができる。
なお、ガイド棒62aと偏心棒62bとで複数の撹拌棒を備えると、粉粒状物15の撹拌を好適に行うことができ、収容筒10内に円滑に送り込むことができる点で好適である。このため、2本に限定されず更に複数の撹拌棒を設けるようにしてもよい。
しかし、本発明はこのような構成に限定されず、ガイド棒62aのみの一本だけであってもよい。
また、蓋部材62は、容器61に対して相対的に回転させたときに容器61の内側面に摺接して回転をガイドする、円柱状の摺接ガイド部(摺接突起62c)を有する。摺接突起62cは、径方向内側において下方に突出して形成されており、その外径は、内部空間61sを形成する容器61の内周面の内径と同じか、若干小さく形成されている。
蓋部材62が摺接突起62cを有することで、容器61の内周面に摺接突起62cが摺接することで、容器61に対して蓋部材62の位置がずれることなく、好適に蓋部材62を回転させることができる。なお、本発明に係る摺接ガイド部として、本実施形態に係る摺接突起62cは、円柱状に形成されたものとしたが、このよう構成に限定されるものではない。例えば、容器61の内側面の周方向における部位と、3箇所以上で摺接する部位が形成されているものであれば、蓋部材62の回転を安定してガイドさせることができる。
蓋部材62における容器61との対向面である径方向外側の下面には、本実施形態においては1個の凸部62dが形成されている。凸部62dは、蓋部材62の回転軸の軸方向である下方に周囲よりも突出しており、凹部61dの窪み部分のスペース内に入り込む大きさで形成されている。
蓋部材62を、容器61に対して回転させたときには、撹拌棒(ガイド棒62a、偏心棒62b)が周回するように移動して粉粒状物15を撹拌することとなる。充填器60に凹部61d及び凸部62dが設けられていることで、この回転の際に、蓋部材62を容器61に近づけるようにしつつ容器61に対して回転させたときに、軸線方向の移動も同時に行うことが可能となる。このため、ガイド棒62a及び偏心棒62bの位置が軸線方向にも変わることとなるため、容器61内にある粉粒状物15を収容筒10に、より好適に充填することができる。
なお、収容筒10に粉粒状物15を充填する作業は、図16に示すように、収容筒10内に充填された粉粒状物15が漏れ落ちることがないように、収容筒10の外方側の端部にキャップ10jで封止した状態で行われる。このキャップ10jは、アプリケータ1に収容筒10を取り付ける際に、収容筒10から取り外される。
上記のように、アプリケータ1と充填器60とから構成されるアプリケータセットSによればアプリケータ1の収容筒10に粉粒状物15を容易に充填することができる。特に、アプリケータ1の使用のために、粉粒状物15を収容筒10に事前に充填したものを市場で流通させることは、粉粒状物15の品質保証の面で困難性が生じ得る。この場合に、アプリケータセットSによれば、粉粒状物15を収容筒10に使用者側で容易に充填することができることができることとなる。
本実施形態は以下の技術思想を包含する。
(1)粉粒状物を外部に供給する粉粒状物供給装置であって、前記粉粒状物を内部に導入する導入口と前記粉粒状物を外部に供給する供給口とを有して、前記粉粒状物を収容する収容筒と、前記収容筒に挿通されて、前記収容筒の軸線方向に摺動可能に配設されており、前記収容筒内に収容された前記粉粒状物を前記供給口から前記外部に押し出す押出部材と、を備え、前記収容筒には、切れ目が形成されており、該切れ目は、前記収容筒の軸線方向に前記供給口に至るまで延在していることを特徴とする粉粒状物供給装置。
(2)前記収容筒の前記切れ目の少なくとも一部を覆う外套管を備えることを特徴とする(1)に記載の粉粒状物供給装置。
(3)前記押出部材を保持及び保持解除する保持機構を備え、該保持機構は、前記押出部材を内部に通して保持する保持部材と、前記保持部材の外周に設けられて前記保持部材による保持状態を調整する環状部材と、から構成されており、前記保持部材の少なくとも一部の内径は、自然状態において前記押出部材の外径よりも大きな径であり、前記保持部材と前記環状部材とは、前記保持部材が前記環状部材に当接して縮径して前記押出部材を締め付ける締付状態となる締付位置と、該締付位置よりも基端側にあって前記押出部材の締付状態を解除する解除状態となる解除位置とに、相対的に移動可能に設けられており、前記保持部材と前記環状部材が前記締付位置にあるときに、前記保持部材が前記環状部材に押圧されることで、前記保持部材の内径が前記押出部材の外径と同じ径となり、前記保持部材と前記環状部材が前記解除位置にあるときに、前記保持部材が前記環状部材から受ける押圧力が前記締付位置にあるときの押圧力よりも小さくなることで、前記保持部材の内径が前記押出部材の外径よりも大きな径となる(1)又は(2)に記載の粉粒状物供給装置。
(4)往復動作可能であって、前記保持部材を収容筒側に移動させる操作部と、前記環状部材に当接して、前記環状部材の前記軸線方向の移動を制限する制限部と、を更に備え、前記操作部は、前記保持部材と前記環状部材とが前記締付位置にある状態で、前記保持部材、前記環状部材及び前記押出部材を前記収容筒に向けて移動させ、前記制限部は、前記操作部によって前記保持部材、前記環状部材及び前記押出部材を前記収容筒に向けて移動させたときの前記環状部材の移動経路上に設けられており、前記環状部材に当接して前記環状部材を前記保持部材に対して前記締付位置から前記解除位置に移動させて保持を解除する(3)に記載の粉粒状物供給装置。
(5)前記保持部材に接続された接続部材と、前記保持部材及び前記接続部材を覆うハウジングと、前記接続部材に作用して、前記粉粒状物を押し出す向きに前記押出部材を移動させつつ、前記締付位置から前記解除位置へ前記保持部材を移動させる操作部と、を更に備え、前記接続部材は、前記軸線方向に対して斜めに形成された傾斜部を有し、前記操作部は、少なくとも一部が変位可能となるように、前記ハウジングに支持されており、前記操作部の前記少なくとも一部は、前記傾斜部の傾斜面に交差する方向から前記傾斜部に当接して前記傾斜部を押圧することにより、前記接続部材及び前記保持部材を軸線方向に押し進める(3)又は(4)に記載の粉粒状物供給装置。
(6)前記押出部材を保持及び保持解除する保持機構と、該保持機構を覆うハウジングと、前記収容筒に対して、前記軸線方向に前記押出部材を相対的に移動させる移動機構と、前記ハウジングに揺動可能に支持されて、前記移動機構に作用する操作部と、を更に備え、前記移動機構は、前記押出部材を通す第1貫通孔を中心に有して前記ハウジングに取り付けられたベース部材と、前記ハウジング内に摺動可能に設けられ、前記押出部材を通す第2貫通孔を中心に有して、前記ベース部材よりも前記収容筒の前記供給口側に配設された板状部材と、前記板状部材を前記ベース部材に近づけるように、前記押出部材の軸線方向と同一方向に付勢する付勢部材と、から構成されており、前記操作部は、前記板状部材と前記ベース部材との間に一部が配置されており、前記ハウジングに対して揺動したときに、前記押出部材の軸線方向に対して交差する方向に前記板状部材に当接して前記板状部材が前記押出部材の軸線方向に対して傾斜した状態となるように押圧し、前記板状部材の前記第2貫通孔の縁に前記押出部材を押し当てつつ、前記板状部材を前記ベース部材から離間する向きに押し込むように構成されている(1)又は(2)に記載の粉粒状物供給装置。
(7)(1)から(6)のいずれか一項に記載の粉粒状物供給装置と、前記粉粒状物を前記収容筒に充填する充填器と、を備え、該充填器は、前記粉粒状物を収容する容器と、該容器の上部を塞ぎ、前記容器に対して相対的に回転可能に取り付けられた蓋部材と、から構成されており、前記容器の底部には、前記収容筒が挿し込まれる挿込孔が形成されており、前記蓋部材は、前記容器に取り付けられた状態において、前記容器の内部に配設される位置に撹拌棒を備える粉粒状物供給装置セット。
(8)前記挿込孔は、前記蓋部材の回転軸の延長上に形成されており、前記撹拌棒は、複数設けられており、前記挿込孔の延長上に設けられた第1撹拌棒と、該第1撹拌棒の周囲に設けられた第2撹拌棒と、を少なくとも備える(7)に記載の粉粒状物供給装置セット。
(9)前記蓋部材は、前記容器に対して相対的に回転させたときに前記容器の内側面に摺接して回転をガイドする摺接ガイド部を有する(8)に記載の粉粒状物供給装置セット。
(10)前記蓋部材及び前記容器の一方における他方との対向面には、凹部が少なくとも一部に形成されており、前記蓋部材及び前記容器の他方における一方との対向面には、凸部が少なくとも一部に形成されており、前記凹部は、前記蓋部材の回転軸の軸方向に周囲よりも窪んでおり、前記凸部は、前記蓋部材の回転軸の軸方向に周囲よりも突出しており、前記凸部の少なくとも一部は、前記凹部の窪み部分のスペース内に入り込む大きさで形成されている(8)又は(9)に記載の粉粒状物供給装置セット。
1、1J、1K、1L アプリケータ(粉粒状物供給装置)
1U、3U 軸ユニット
2U、4U 筒ユニット
3 ツマミ
3M、3N 保持機構
3P 移動機構
3X ツマミ(操作部)
4 押出棒(押出部材)
5 鍔付き保持カバー
5a 本体部
5b 鍔部
7 係止筒
7a 鍔部
7s 雄ねじ
8 ノズル
8a 基端部
8b 先端部
8c 挿通孔
8s 雄ねじ
9 外筒
9s、9t 雌ねじ
10 収容筒
10a 導入口
10b 供給口
10c スリット(切れ目)
10d 鍔部
10j キャップ
10X 収容筒
10Xa 帯状部材
10Xc 溝(切れ目)
10Y 収容筒
10Ya、10Yb 端部
10Yc 分離部(切れ目)
11 外套管
15 粉粒状物
23 遊嵌具
23a ねじ部
23b 鍔部
24 連結部材
24a 小径部
24b 中径部
24c 大径部
25 圧縮ばね
26 延長筒
27、28、29 スペーサ
30 支持部材
31 保持部材
31a 嵌合部
31b 拡縮部
31ba 端片
31c 傾斜面
31d 溝
32 嵌込部材
32a 雄ねじ
33 圧縮ばね
34 リング(環状部材)
35 内筒
35a 縮径壁(制限部)
35b、35c 雄ねじ
35d 雌ねじ
35e 鍔部
36 外筒(ハウジング)
36a 雌ねじ
37 ノズル
37a 雌ねじ
37c 挿通孔
38 カバー部材
39 接続部材
39a 筒状部
39b 傾斜片(傾斜部)
40 外筒(ハウジング)
40a 貫通孔
41 操作ボタン(操作部)
41a 基端部
41b 先端部
41c 押圧アングル
41d 回動軸
50 内筒
50a 貫通孔
51 嵌込部材
51a 貫通孔
52 パッキン
53 ベース部材
53a 貫通孔(第1貫通孔)
54 圧縮ばね(付勢部材)
55 操作レバー(操作部)
55a 分岐端
56 板状部材
56a 貫通孔(第2貫通孔)
58 ノズル
60 充填器
61 容器
61a 挿込孔
61b 拡開部
61d 凹部
61s 内部空間
62 蓋部材
62a ガイド棒(撹拌棒、第1撹拌棒)
62aa 先尖部
62b 偏心棒(撹拌棒、第2撹拌棒)
62c 摺接突起(摺接ガイド部)
62d 凸部
S アプリケータセット(粉粒状物供給装置セット)

Claims (10)

  1. 粉粒状物を外部に供給する粉粒状物供給装置であって、
    前記粉粒状物を内部に導入する導入口と前記粉粒状物を外部に供給する供給口とを有して、前記粉粒状物を収容する収容筒と、
    前記収容筒に挿通されて、前記収容筒の軸線方向に摺動可能に配設されており、前記収容筒内に収容された前記粉粒状物を前記供給口から前記外部に押し出す押出部材と、を備え、
    前記収容筒には、切れ目が形成されており、
    該切れ目は、前記収容筒の軸線方向に前記供給口に至るまで延在していることを特徴とする粉粒状物供給装置。
  2. 前記収容筒の前記切れ目の少なくとも一部を覆う外套管を備えることを特徴とする請求項1に記載の粉粒状物供給装置。
  3. 前記押出部材を保持及び保持解除する保持機構を備え、
    該保持機構は、前記押出部材を内部に通して保持する保持部材と、前記保持部材の外周に設けられて前記保持部材による保持状態を調整する環状部材と、から構成されており、
    前記保持部材の少なくとも一部の内径は、自然状態において前記押出部材の外径よりも大きな径であり、
    前記保持部材と前記環状部材とは、前記保持部材が前記環状部材に当接して縮径して前記押出部材を締め付ける締付状態となる締付位置と、該締付位置よりも基端側にあって前記押出部材の締付状態を解除する解除状態となる解除位置とに、相対的に移動可能に設けられており、
    前記保持部材と前記環状部材が前記締付位置にあるときに、前記保持部材が前記環状部材に押圧されることで、前記保持部材の内径が前記押出部材の外径と同じ径となり、前記保持部材と前記環状部材が前記解除位置にあるときに、前記保持部材が前記環状部材から受ける押圧力が前記締付位置にあるときの押圧力よりも小さくなることで、前記保持部材の内径が前記押出部材の外径よりも大きな径となる請求項1又は2に記載の粉粒状物供給装置。
  4. 往復動作可能であって、前記保持部材を収容筒側に移動させる操作部と、
    前記環状部材に当接して、前記環状部材の前記軸線方向の移動を制限する制限部と、を更に備え、
    前記操作部は、前記保持部材と前記環状部材とが前記締付位置にある状態で、前記保持部材、前記環状部材及び前記押出部材を前記収容筒に向けて移動させ、
    前記制限部は、前記操作部によって前記保持部材、前記環状部材及び前記押出部材を前記収容筒に向けて移動させたときの前記環状部材の移動経路上に設けられており、前記環状部材に当接して前記環状部材を前記保持部材に対して前記締付位置から前記解除位置に移動させて保持を解除する請求項3に記載の粉粒状物供給装置。
  5. 前記保持部材に接続された接続部材と、
    前記保持部材及び前記接続部材を覆うハウジングと、
    前記接続部材に作用して、前記粉粒状物を押し出す向きに前記押出部材を移動させつつ、前記締付位置から前記解除位置へ前記保持部材を移動させる操作部と、を更に備え、
    前記接続部材は、前記軸線方向に対して斜めに形成された傾斜部を有し、
    前記操作部は、少なくとも一部が変位可能となるように、前記ハウジングに支持されており、
    前記操作部の前記少なくとも一部は、前記傾斜部の傾斜面に交差する方向から前記傾斜部に当接して前記傾斜部を押圧することにより、前記接続部材及び前記保持部材を軸線方向に押し進める請求項3又は4に記載の粉粒状物供給装置。
  6. 前記押出部材を保持及び保持解除する保持機構と、
    該保持機構を覆うハウジングと、
    前記収容筒に対して、前記軸線方向に前記押出部材を相対的に移動させる移動機構と、
    前記ハウジングに揺動可能に支持されて、前記移動機構に作用する操作部と、を更に備え、
    前記移動機構は、
    前記押出部材を通す第1貫通孔を中心に有して前記ハウジングに取り付けられたベース部材と、
    前記ハウジング内に摺動可能に設けられ、前記押出部材を通す第2貫通孔を中心に有して、前記ベース部材よりも前記収容筒の前記供給口側に配設された板状部材と、
    前記板状部材を前記ベース部材に近づけるように、前記押出部材の軸線方向と同一方向に付勢する付勢部材と、から構成されており、
    前記操作部は、前記板状部材と前記ベース部材との間に一部が配置されており、前記ハウジングに対して揺動したときに、前記押出部材の軸線方向に対して交差する方向に前記板状部材に当接して前記板状部材が前記押出部材の軸線方向に対して傾斜した状態となるように押圧し、前記板状部材の前記第2貫通孔の縁に前記押出部材を押し当てつつ、前記板状部材を前記ベース部材から離間する向きに押し込むように構成されている請求項1又は2に記載の粉粒状物供給装置。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の粉粒状物供給装置と、
    前記粉粒状物を前記収容筒に充填する充填器と、を備え、
    該充填器は、前記粉粒状物を収容する容器と、該容器の上部を塞ぎ、前記容器に対して相対的に回転可能に取り付けられた蓋部材と、から構成されており、
    前記容器の底部には、前記収容筒が挿し込まれる挿込孔が形成されており、
    前記蓋部材は、前記容器に取り付けられた状態において、前記容器の内部に配設される位置に撹拌棒を備える粉粒状物供給装置セット。
  8. 前記挿込孔は、前記蓋部材の回転軸の延長上に形成されており、
    前記撹拌棒は、複数設けられており、前記挿込孔の延長上に設けられた第1撹拌棒と、該第1撹拌棒の周囲に設けられた第2撹拌棒と、を少なくとも備える請求項7に記載の粉粒状物供給装置セット。
  9. 前記蓋部材は、前記容器に対して相対的に回転させたときに前記容器の内側面に摺接して回転をガイドする摺接ガイド部を有する請求項8に記載の粉粒状物供給装置セット。
  10. 前記蓋部材及び前記容器の一方における他方との対向面には、凹部が少なくとも一部に形成されており、
    前記蓋部材及び前記容器の他方における一方との対向面には、凸部が少なくとも一部に形成されており、
    前記凹部は、前記蓋部材の回転軸の軸方向に周囲よりも窪んでおり、
    前記凸部は、前記蓋部材の回転軸の軸方向に周囲よりも突出しており、
    前記凸部の少なくとも一部は、前記凹部の窪み部分のスペース内に入り込む大きさで形成されている請求項8又は9に記載の粉粒状物供給装置セット。
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