JP6253102B2 - 泡吐出器 - Google Patents

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    • B05B11/10Pump arrangements for transferring the contents from the container to a pump chamber by a sucking effect and forcing the contents out through the dispensing nozzle
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Description

本発明は、泡吐出器に関する。
従来、この種泡吐出器として、液体用シリンダの内部から供給された液体と空気用シリンダの内部から供給された空気とを混合させ、この混合流体が発泡手段を通過することで発泡するように構成した泡吐出器であって、上記発泡手段を、相互に間隙を存して並設した複数の平行なメッシュで形成したもの(特許文献1)が知られている。
特開2012−157822 特許第4729569号
特許文献1の泡吐出器では、液体と空気との混合流体が複数の平行なメッシュを通過する起泡するため、泡質に関して、泡が長持ちしない、或いは泡が壊れるなどして泡を構成しない液体成分が多い(水溶性の場合には水気が多い)などの問題点があった。
メッシュ以外の材料では、クリーミーなフォームを得るために、液体と空気の混合流体の流路に、ウレタンフォームなどの単一の多孔体発泡体を配置したものも知られているが(特許文献2)、多段階に亘って混合流体を発泡させることに関しては言及していない。
本発明の第1の目的は、液体及び空気の混合流体を、メッシュを用いた上流側の発泡部材及び不織布を用いた下流側の発泡部材で起泡することで良好な泡質のフォームを得られる泡吐出器を提供することである。
本発明の第2の目的は、不織布を用いた発泡部材を、シール性を損なわずに組み込んだ泡吐出器を提供することである。
第1の手段は、
容器体の口頸部へ装着可能な装着部材2と、
装着部材2に取り付けられた大径の空気用シリンダ12から小径の液体用シリンダ15を垂下したシリンダ部材10と、
液体用シリンダ15内を昇降可能な液体用ピストン32からステム34を起立するとともに、このステム34の外側に、空気用シリンダ12と摺接する空気用ピストン36をステム34に対する相対的な上下動が可能に連係させ、ステム34の上方に吐出口を有するヘッド部材40を付設した作動部材30と、
を具備し、
液体用シリンダ15の下部に第1液体用逆止弁VL1を、また液体用ピストン32から吐出口に至る主流路P1の間に第2液体用逆止弁VL2をそれぞれ設け、
空気用ピストン36と空気用シリンダ12とステムの対応部分とで形成するエアチャンバーAを外部へ連通可能な外気導入路P3、及び、エアチャンバーAから第2液体用逆止弁VL2の下流側の主流路部分へ連通可能な連通路P2を形成して、上記外気導入路P3に第1空気用逆止弁VA1を、また連通路P2に第2空気用逆止弁VA2をそれぞれ設け、
連通路P2との合流点Jより下流の主流路部分に発泡手段50を設け、
シリンダ部材10に対する作動部材30の上昇により、第1液体用逆止弁VL1及び第1空気用逆止弁VA1が開き、作動部材30の下降により、第2液体用逆止弁VL2及び第2空気用逆止弁VA2が開くように設け、第2液体用逆止弁VL2を通過した液体及び第2空気用逆止弁VA2を通過した空気が合流点Jで混合し、この混合流体が発泡手段50を通過することで起泡するように構成した泡吐出器において、
上記発泡手段50を、合流点Jの近い場所に配置したメッシュを用いた第1発泡部材52と、合流点Jから遠い場所に配置した不織布を用いた第2発泡部材54とで形成し
第2発泡部材54は、不織布製の発泡部54bの周端部eを、シーリングリング54aに固定してなり、
主流路P1の内面のうち第2発泡部材54を取り付ける箇所には、流路方向の両側から第2発泡部材54の外周部56を挟み付ける第1挟持部C1及び第2挟持部C2を設けており、
上記ヘッド部材40は、上記ステム34側へ連結した連結筒部42bを底壁部42aから垂下してなる下半部42と、頂壁部44aの外周から垂下する周壁部44bを上記底壁部42aの外周部に嵌合した上半部44とからなり、
上記底壁部42aと連結筒部42bの筒壁との角部に設けた上面及び内面開放の係合段部42gの水平面を、第1挟持部C1とし、上記係合段部上方の頂壁部分から垂下した押圧筒部44cの下端面を第2挟持部C2とした
本手段は、図1に示す如く、発泡手段50を、メッシュを用いた第1発泡部材52と、その下流側に配置した不織布を用いた第2発泡部材54とで形成している。不織布は、一本一本の繊維が細かく、空洞部が多く取れるとともに、厚みも厚くすることができるため、液体と空気とが混合し易く、泡になり易いと考えられる。なお、不織布を用いた第2発泡部材54を、メッシュを用いた第1発泡部材52の下流に配置した理由は、仮にこれと逆の順序とすると、吐出口側のメッシュにより泡が壊されてしまい、泡質が劣化するからである。
「不織布」は、通気性及び泡透過性を有するものとする。不織布は、合成繊維、とくに後述のリング板と同質の材料で形成することが望ましいが、天然繊維で形成したものも本発明の技術的範囲に含まれる。上記不織布は、繊維の向きがランダムなものであることが好ましい。
「連通路P2との合流点Jより下流の」というときの「下流」とは、主流路のうち吐出口側を指すものとする。
また本手段では、第2発泡部材54を、不織布製の発泡部54bの周端部eを、シーリングリング54aに固定している(図3〜図4参照)。一般に連続気泡構造で収縮し易い多孔材の周端部を挟持すると、十分なシール性を確保できる程度に挟持し切れず、当該箇所から周囲に液漏れを生ずる可能性がある。シーリングリングは、その機能から、不織布に比べて密度が大きく、圧縮しにくいので、上述のような不都合を回避できる。
さらにまた本手段では、図2に示す如く、底壁部42aと連結筒部42bの筒壁との角部に設けた上面及び内面開放の係合段部42gの水平面を、第1挟持部C1とし、上記係合段部上方の頂壁部分から垂下した押圧筒部44cの下端面を第2挟持部C2としている。従って利用者は、係合段部42gの水平面の上に第2発泡部材54の外周部56を載置した後、ヘッド部材40の下半部42に上半部44をセットするだけで、第1挟持部C1と第2挟持部C2との間に第2発泡部材54の外周部56を挟持することができるので、使い勝手がよい。
の手段は、第の手段を有し、かつ
上記第1挟持部C1と第2挟持部C2との各対向面のうち少なくとも一方に、環状の圧接リブRを形成した。
本手段では、上記第1挟持部C1と第2挟持部C2との各対向面のうち少なくとも一方に、環状の圧接リブRを形成することを提案する。なお、図2の例に示すように、両対向面に圧接リブRを形成してもよい。圧接リブRが不織布製の発泡部54bの外周部に食い込むことで、よりシール性が向上する。
の手段は、第1の手段又は第2の手段を有し、かつ上記係合段部42gの段差高さを、上記シーリングリング54aの厚さと略同じとしている。
本手段では、図2に示す如く、上記係合段部42gの段差高さを、上記シーリングリング54aの厚さと略同じとすることを提案している。この構成では、シーリングリング54aを正しい位置に設置していないと、シーリングリング54aが係合段部42g内に嵌合せずに上側に飛び出すため、容易に位置決めを行うことができる。これにより、第1挟持部C1と第2挟持部C2との間で第2発泡部材54の外周部56を確実に挟持することができ、シール性も確保できる。
の手段は、第1の手段から第3の手段のいずれかを有し、かつ上記連結筒部42bの筒孔の上部を大内径部42fに形成した。
本手段では、連結筒部42bの筒孔の上部を大内径部42fに形成している。第2発泡部材54の不織布製の発泡部54bの面積を大きくとることができるとともに、流路抵抗も低減できる。
第1の手段に係る発明によれば、発泡手段50を、合流点Jの近い場所に配置したメッシュを用いた第1発泡部材52と、合流点Jから遠い場所に配置した不織布を用いた第2発泡部材54とで形成したから、両発泡部材にメッシュを用いた場合と比較して泡持ちのよい良質のフォームを吐出できる。
またの手段に係る発明によれば、不織布製の発泡部54bの周端部eを、シーリングリング54aに固定してなる第2発泡部材54の外周部56を第1挟持部C1及び第2挟持部C2で挟むから、シール性が向上する。
また第1の手段に係る発明によれば、ヘッド部材40は、下半部42の底壁部42a及び連結筒部42bの角部に設けた係合段部42gの水平面を第1挟持部C1とし、上半部44の頂壁部44aから垂下した押圧筒部44cの下面を第2挟持部C2としたから、第1挟持部C1に第2発泡部材54のシーリングリング54aを載置し、ヘッド部材40の下半部42に上半部44をセットするだけで、第1挟持部C1と第2挟持部C2とで第2発泡部材54の外周部56を容易に挟持させることができる。
の手段に係る発明によれば、上記第1挟持部C1と第2挟持部C2との各対向面のうち少なくとも一方に、環状の圧接リブRを形成したから、シール性がさらに向上する。
の手段に係る発明によれば、上記係合段部42gの段差高さを、上記シーリングリング54aの厚さと略同じとしたから、第2発泡部材の外周部56を係合段部42g内へセットすることが容易である。
の手段に係る発明によれば、連結筒部42bの筒孔の上部を大内径部42fに形成したから、第2発泡部材54の不織布製の発泡部54bの面積を大きくとることができるとともに、流路抵抗も低減できる。
本発明の第1実施形態に係る泡吐出器の縦断面図である。 図1の泡吐出器の要部の拡大図である。 図1の泡吐出器の主要部材の縦断面図である。 図3の主要部材の底面図である。 図1の泡吐出器の作用説明図である。 図1の泡吐出器の変形例の要部断面図である。
図1から図6は、本発明の第1の実施形態に係る泡吐出器を示している。説明の都合上、本発明の基本的な構成を先に説明する。
この泡吐出器は、装着部材2と、シリンダ部材10と、ポペット弁部材24と、作動部材30とで構成されている。これら各部材は、例えば合成樹脂や金属で形成することができる。
装着部材2は、容器体100の口頸部102へ装着可能な装着筒部4の上端部からフランジ状頂壁部6を内方突出し、このフランジ状頂壁部6の上面内周部から案内筒部8を起立している。案内筒部8と後述のヘッド部材の連結筒部42bとの間には、外気導入路P3が形成される。またフランジ状頂壁部6の下面外周部からは、シール筒部7を垂下している。
シリンダ部材10は、本実施形態において、大径の空気用シリンダ12の下端部から底板部14を介して小径の液体用シリンダ15を、また液体用シリンダ15の下端部から縮径部16を介して取付筒部20をそれぞれ垂下している。
上記空気用シリンダ12の上端部は2重筒状に形成して、上記シール筒部7を嵌着させている。空気用シリンダ12の上部外周面には、通気孔13を開口している。この通気孔13は、図1の状態では後述の空気用ピストン36によって閉塞されており、また図5に示すように作動部材30が下降したときに開放され、外気導入路P3を介して容器体100内部を外部に連通させる。
図示例では、底板部14は外周側から上内方へテーパ状に突出している。また縮径部16は外周側から下内方へテーパ状に突出しており、縮径部16の内面を第1液体用逆止弁座18としている。また取付筒部20内には吸い上げパイプ22の上部を嵌合させている。もっともこれらの形状は適宜変更することができる。上記液体用シリンダ15の内面からは、相互に一定の間隔を存して、複数の係止リブ17を半径方向内方へ突出している。係止リブ17と後述の液体用ピストン32との間にはコイルスプリングSを介装する。
ポペット弁部材24は、液体用シリンダ15の下部内からステム下部内へ至る長さを有し、かつ下端部外面に、それぞれ液体用シリンダ15の係止リブ17の間に位置させる、周方向複数の係合突起26を突出している。ポペット弁部材24は、図1の状態(係合突起26がコイルスプリングSの下面に当接している状態)から図5の状態(第1液体用逆止弁座18にポペット弁部材24の下面が当接している状態)の位置までの上下動が可能に装着しており、ポペット弁部材24の下端部と第1液体用逆止弁座18とで第1液体用逆止弁VL1を形成している。図示のポペット弁部材24は、下部を大径部にかつ上部を小径部に形成しており、小径部の上端にはテーパ筒状に拡開するテーパ状弁部28を形成する。
作動部材30は、シリンダ部材10に対して上方付勢状態で上下動可能に組み付けたもので、図1に示す如く、液体用ピストン32と、ステム34と、空気用ピストン36と、弁部材37と、筒状部材38と、ヘッド部材40とを具備する。
液体用ピストン32は、液体用シリンダ15内を摺動可能な第1摺動部32aを有し、第1摺動部32aより上下両端開口の嵌合筒部32bを起立しており、この嵌合筒部32bをステム34の下端部に嵌着している。また嵌合筒部32bの上端部に設けた第3液体用逆止弁座32cと、上記テーパ状弁部28とで、第3液体用逆止弁VL3を形成している。上記嵌合筒部32bの下部には上記コイルスプリングSの上端部を係合させている。図示の第1摺動部32aは、上下スカート状に形成している。
ステム34は、上下端を開口した筒状をなし、その筒壁下部を液体用ピストン32の嵌合筒部32bに嵌合させて、この嵌合箇所より上方へ起立するとともに、空気用シリンダ12内を摺動する空気用ピストン36を外周上部に連携させて、液体用シリンダ15内及び空気用シリンダ12内を上下動可能に装着されている。ステム34の上部内には第2液体用逆止弁VL2を形成している。また第2液体用逆止弁VL2と第3液体用逆止弁座32cとの間のステム内面部分に第1縦突条34aを縦設している。さらにステム34の外面の上下方向中間部にはフランジ状に突出した第2空気用逆止弁座34bを設けており、この第2空気用逆止弁座34bの上方のステム部分外周の周方向に間隔をおいて複数の第2縦突条34cを縦設している。ステム34の内部は後述の吐出口を有するヘッド部材40のノズル44dに連通している。説明の都合上、液体用ピストン32上方のステム部分から吐出口を有するノズルに亘る流路部分を主流路P1と称する。
空気用ピストン36は、内側のスライド筒部36aをステム34外周に小幅の上下動が可能に嵌合させ、スライド筒部36aの外周より延設した段差を有する隔壁部36bを介して、空気用シリンダ12内周に液密にかつ摺動可能に嵌合した上下スカート状の第2摺動部36cを突設している。上記スライド筒部36aは、ステム34外周の第2縦突条34cの外面に上下動可能に嵌合させている。空気用ピストン36と、底板部14と、空気用ピストン下方の空気用シリンダ部分と、ステム34とでエアチャンバーAを形成している。
上記隔壁部36bには、外気導入路P3を介して外気を導入するための第1空気用逆止弁VA1を形成する。図示の第1空気用逆止弁VA1は、隔壁部36bに穿設した弁孔と、弁孔を開閉することが可能にスライド筒部に嵌合した弁部材37とで形成している。
上記スライド筒部36aは、後述するヘッド部材40の連結筒部42bの内周下端部に凹設した環状凹部d内に昇降可能に嵌合させている。またスライド筒部36aは、環状凹部dの頂面と、第2空気用逆止弁座34bとの間を上下動可能に装着しており、スライド筒部36aの下端部と第2空気用逆止弁座34bとで第2空気用逆止弁VA2を形成している。そして、第2空気用逆止弁VA2から、ステム34とスライド筒部36aとの間隙、ステム34と連結筒部42bとの間隙、及び後述の筒状部材38とステム上部との間隙を経由して、ステム34内側の主流路P1との合流点Jへ至る連通路P2を形成している。第2空気用逆止弁VA2は、作動部材30が最上方へ押し上げられている場合には閉塞しており、作動部材30が押し下げられた際には開弁し、さらに押し下げ状態から上方付勢力により上昇する際には閉塞する如く構成している。
筒状部材38は、内部に第1発泡部材52を内装しており、小径の下半部をステム34の上端部に、大径の上半部を、ヘッド部材40の連結筒部42bの下部にそれぞれ嵌合している。
上記第1発泡部材52は、メッシュ52bを保持筒部52aの端面に張設してなる。
ヘッド部材40は、底壁部42aから連結筒部42bを垂設するとともに、この連結筒部42bの内部と連通させた、吐出口を有するノズル44dを側外方へ突出している。
上記構成において、図1の状態から、ヘッド部材40を押し下げると、ステム34及び空気用ピストン36が下降するが、ステム34が空気用ピストン36に比べて僅かに大きく下降するため、第2空気用逆止弁VA2が開き、そして空気用ピストン36の下降によりエアチャンバーA内の空気が連通路P2を介してステム34内部へ導入される。また上記ヘッド部材40の押し下げにより、液体用ピストン32が下降し、この液体用ピストン32の下降に追従して、ポペット弁部材24も第1液体用逆止弁座18に当接するまで下降して第1液体用逆止弁VL1が閉じ、この当接の後にもステム34及び液体用ピストン32が下降するので第3液体用逆止弁VL3が開く。液体用シリンダ内部の高圧化により、第2液体用逆止弁VL2が開き、高圧化した液体が合流点Jで空気と混合する。この混合流体が第1発泡部材52を通って気泡し、ノズル44dから吐出される。なお、第1発泡部材52とノズル44dとの間には第2発泡部材54も在るが、その説明は後述する。
ヘッド部材40の押圧を解放すると、コイルスプリングSの付勢力によって作動部材30が上昇し、その際にステム34が空気用ピストン36に対して上昇して第2空気用逆止弁VA2が閉じ、エアチャンバーA内の負圧化によって第1空気用逆止弁VA1が開く。またポペット弁部材24は、テーパ状弁部28と第1縦突条34aとの摩擦力によって、ステム34の上昇に追従して上昇し、第1液体用逆止弁VL1が開くとともに、液体用シリンダ15内の負圧化により、第2液体用逆止弁VL2が閉じる。負圧化した液体用シリンダ15内には、容器体100内の液体が吸い上げられる。ポペット弁部材24は、係合突起26がコイルスプリングSの下端に当接するまで上昇し、当接により停止する。ステム34及び液体用ピストン32は、ポペット弁部材24が停止した後も上昇して、第3液体用逆止弁座32cがテーパ状弁部28に当接することで、第3液体用逆止弁VL3が閉じる。
本発明においては、メッシュを用いた上述の第1発泡部材52と、不織布を用いた第2発泡部材54とで発泡手段50を構成している。
第2発泡部材54に用いる不織布は、通気性及び泡透過性を有するものとする。
第2発泡部材54は、主流路P1の第1発泡部材52の下流側にある程度距離をとって配置すると泡質が良好となる。その距離は、メッシュでできた泡が消えない程度の距離とするとよい。好適な図示例では、ヘッド部材40のヘッド部(連結筒部42bの上部より上側の部分)に第2発泡部材54を配置している。まず第2発泡部材54を設置するための構成を説明する。
上記ヘッド部材40は、本実施形態において、相互に着脱可能な下半部42と上半部44とで構成されている。もっともこの構造は適宜変更することができる。
上記ヘッド部材40の下半部42は、底壁部42aの中央部から上下両端開口の連結筒部42bを垂下し、底壁部42aの外周側から足の長い内筒部42cと足の短い外筒部42dとを2重筒状に垂下している。外筒部42dの外面下端部には鍔部42eを付設しており、また鍔部42e上方の外筒部分外面には係合凸部42hを付設している。
上記ヘッド部材40の上半部44は、頂壁部44aの外周部から、上記外筒部42dの外面に嵌合するための周壁部44bを、頂壁部の裏面中央部から押圧筒部44cをそれぞれ垂下するとともに、押圧筒部44cの上部を切り欠いて押圧筒部44cの内部と連通する吐出口を有するノズル44dを、周壁部44bから側外方へ突設している。
上述のヘッド部材40は、図2に示す如く、上記連結筒部42bの筒壁の上端部を大内径部42fに形成しており、かつ連結筒部42bの筒壁と底壁部42aとの角部には、後述の第2発泡部材54を嵌合するための上面及び内面開放の係合段部42gを形成している。大内径部42fを形成する理由は、第2発泡部材54の発泡部の面積を広くとるため、及び、当該発泡部を混合流体が通過するときの抵抗を小さくするためである。
上記押圧筒部44cは、上記外筒部42dに上半部44の周壁部44bを嵌合させた状態で、押圧筒部44cの下端面が係合段部42gの水平面と向かい合うように、係合段部42gの略上方の頂壁部分から垂下している。そして係合段部42gの水平面を第1挟持部C1として、また押圧筒部44cの下面を第2挟持部C2として、第1挟持部C1及び第2挟持部C2の間に後述の第2発泡部材54の外周部56を挟持することが可能に形成する。なお、第1挟持部C1及び第2挟持部C2を設ける場所は適宜変更することができる。
これら第1挟持部C1及び第2挟持部C2の一方又は双方(図示例では双方)には、環状の圧接リブRを形成している。
上記周壁部44bは、周壁部44bの下端部を鍔部42eに突き当てたときに上記係合凸部42hと係合する凹部を周壁部44b内面に設け、その係合状態で第2発泡部材54の外周部56が第1挟持部C1及び第2挟持部C2の間に挟持されるように形成する。
第2発泡部材54は、シーリングリング54aと、シーリングリング54aのリング孔hを閉塞するように取り付けた不織布製の発泡部54bとで構成されている(図3参照)。
シーリングリング54aは、第1挟持部C1及び第2挟持部C2の間に挟持されたときにシール機能を発揮する。第1挟持部C1及び第2挟持部C2と接する両端面がシール機能を発揮し易い平坦面(シール面)に形成されていることが望ましい。図示のシーリングリングは、厚みに比べて幅の広いリング板に形成しているが、必ずしもこの形状に限定されない。図示例ではシーリングリング54aの厚みを、上記係合段部42gの段差高さと同程度としている。
シーリングリング54aは、不織布自体に比べてシール性が高い構造、圧縮されにくく相対的に密な構造に形成することが望ましい。圧縮容易であると、シール性を確保し難いからである。「相対的に密」ということは、中実な材料に限定されるという意味ではなく、低発泡シートで形成しても構わない。またシーリングリングを軟材質で形成してもよい。
不織布製の発泡部54bは、図3に示すように、シーリングリング54aが有するリング孔hを閉塞するようにシーリングリング54aに取り付けられている。不織布製の発泡部54bをシーリングリング54aに取り付けた構造は、インサート成形や熱溶着により製造することができる。熱溶着をするときには、シーリングリング及び不織布製の発泡部54bを同質の材料で形成し、この発泡部の周端部eをシーリングリング54aの端面の上に重ねて熱溶着すればよい。図示の発泡部54bの形状は、中央部が厚く周囲が薄いレンズ状である。図1の例では、不織布製の発泡部54bをシーリングリング54aの上側の端面に取り付けているが、変形例である図6に示すように、不織布製の発泡部54bをシーリングリング54aの下側の端面に取り付けてもよい。
第2発泡部材54をヘッド部材40に装着するときには、第2発泡部材54の外周部56を形成するシーリングリング54aを、第1挟持部C1である、係合段部42gの水平面の上にセットする。シーリングリング54aの厚みは、係合段部42gの段差高さと同程度であるので、適当にセットされていれば、頂壁部44aの上面とシーリングリング54aの上側端面とはほぼ面一になる。そうでなければ、シーリングリングを再度セットし直せばよい。
第2発泡部材54のシーリングリング54aを係合段部42gにセットした後には、ヘッド部材40の下半部42を上半部44に取り付ければよい。これにより、押圧筒部44cの下面である第2挟持部C2と上記第1挟持部C1との間にシーリングリング54aが挟持され、かつ圧接リブRが第2発泡部材54の外周部56に食い込む。
本発明の構成によれば、不織布や多孔材料自体を単品として挟持固定するのではなく、不織布製の発泡部54bをシーリングリング54aに取り付けて第2発泡部材54を構成したので、取付箇所のシール性が高まる。
またメッシュを用いた第1発泡部材52の下流側に、不織布を用いた第2発泡部材54を配置したので、メッシュや焼結体などに比べて相対的に泡持ちのよい、良好な泡質のフォームを提供できる。この理由は、メッシュが二次元的な多孔構造であるのに対して、不織布は三次元的な多孔構造であり、また焼結体も粉体を熱で固めたもので内部の空隙が少ないのに対して、不織布は非常に細かい繊維で形成するので、空洞部を多くとることができるためと考えらえる。
出願人は、主流路の上流側の発泡手段及び下流側の発泡手段の条件をさまざまに分けて、泡質を、よい(○)・普通(△)・悪い(×)の3段階に評価する官能試験を行った。発泡手段の条件は、メッシュを用いた場合、焼結体を用いた場合、不織布を用いた場合、スポンジを用いた場合、発泡手段を用いなかった場合である。その結果を次の表1に示す。
この試験から、全体として、下流側に不織布を用いた場合はそうでない場合に比べて泡質がよく、さらに上流側にメッシュを用いた場合にはさらに泡質がよいことが判った。
2…装着部材 4…装着筒部 6…フランジ状頂壁部 7…シール筒部
8…案内筒部
10…シリンダ部材 12…空気用シリンダ 13…通気孔
14…底板部 15…液体用シリンダ 16…縮径部
17…係止リブ 18…第1液体用逆止弁座 20…嵌合筒部
22…吸い上げパイプ
24…ポペット弁部材 26…係合突起 28…テーパ状弁部
30…作動部材
32…液体用ピストン 32a…第1摺動部 32b…嵌合筒部
32c…第3液体用逆止弁座
34…ステム 34a…第1縦突条 34b…第2空気用逆止弁座
34c…第2縦突条
36…空気用ピストン 36a…スライド筒部 36b…隔壁部
36c…第2摺動部
37…弁部材
38…筒状部材
40…ヘッド部材 42…下半部 42a…底壁部 42b…連結筒部
42c…内筒部 42d…外筒部 42e…鍔部
42f…大内径部 42g…係合段部 42h…係合凸部
44…上半部 44a…頂壁部 44b…周壁部 44c…押圧筒部
44d…吐出口
50…発泡手段 52…第1発泡部材 52a…保持筒部 52b…メッシュ
54…第2発泡部材 54a…シーリングリング 54b…不織布製の発泡部
56…外周部
100…容器体 102…口頸部
A…エアチャンバー C1…第1挟持部 C2…第2挟持部
d…環状凹部 e…周端部 h…リング孔 J…合流点
P1…主流路 P2…連通路 P3…外気導入路
R…圧接リブ S…コイルスプリング
VL1…第1液体用逆止弁 VL2…第2液体用逆止弁 VL3…第3液体用逆止弁
VA1…第1空気用逆止弁 VA2…第2空気用逆止弁

Claims (4)

  1. 容器体の口頸部へ装着可能な装着部材(2)と、
    装着部材(2)に取り付けられた大径の空気用シリンダ(12)から小径の液体用シリンダ(15)を垂下したシリンダ部材(10)と、
    液体用シリンダ(15)内を昇降可能な液体用ピストン(32)からステム(34)を起立するとともに、このステム(34)の外側に、空気用シリンダ(12)と摺接する空気用ピストン(36)をステム(34)に対する相対的な上下動が可能に連係させ、ステム(34)の上方に吐出口を有するヘッド部材(40)を付設した作動部材(30)と、
    を具備し、
    液体用シリンダ(15)の下部に第1液体用逆止弁(VL1)を、また液体用ピストン(32)から吐出口に至る主流路(P1)の間に第2液体用逆止弁(VL2)をそれぞれ設け、
    空気用ピストン(36)と空気用シリンダ(12)とステムの対応部分とで形成するエアチャンバー(A)を外部へ連通可能な外気導入路(P3)、及び、エアチャンバー(A)から第2液体用逆止弁(VL2)の下流側の主流路部分へ連通可能な連通路(P2)を形成して、上記外気導入路(P3)に第1空気用逆止弁(VA1)を、また連通路(P2)に第2空気用逆止弁(VA2)をそれぞれ設け、
    連通路(P2)との合流点(J)より下流の主流路部分に発泡手段(50)を設け、
    シリンダ部材(10)に対する作動部材(30)の上昇により、第1液体用逆止弁(VL1)及び第1空気用逆止弁(VA1)が開き、作動部材(30)の下降により、第2液体用逆止弁(VL2)及び第2空気用逆止弁(VA2)が開くように設け、第2液体用逆止弁(VL2)を通過した液体及び第2空気用逆止弁(VA2)を通過した空気が合流点(J)で混合し、この混合流体が発泡手段(50)を通過することで起泡するように構成した泡吐出器において、
    上記発泡手段(50)を、合流点(J)の近い場所に配置したメッシュを用いた第1発泡部材(52)と、合流点(J)から遠い場所に配置した不織布を用いた第2発泡部材(54)とで形成し
    第2発泡部材(54)は、不織布製の発泡部(54b)の周端部(e)を、シーリングリング(54a)に固定してなり、
    主流路(P1)の内面のうち第2発泡部材(54)を取り付ける箇所には、流路方向の両側から第2発泡部材(54)の外周部(56)を挟み付ける第1挟持部(C1)及び第2挟持部(C2)を設けており、
    上記ヘッド部材(40)は、上記ステム(34)側へ連結した連結筒部(42b)を底壁部(42a)から垂下してなる下半部(42)と、頂壁部(44a)の外周から垂下する周壁部(44b)を上記底壁部(42a)の外周部に嵌合した上半部(44)とからなり、
    上記底壁部(42a)と連結筒部(42b)の筒壁との角部に設けた上面及び内面開放の係合段部(42g)の水平面を、第1挟持部(C1)とし、上記係合段部上方の頂壁部分から垂下した押圧筒部(44c)の下端面を第2挟持部(C2)としたことを特徴とする泡吐出器。
  2. 上記第1挟持部(C1)と第2挟持部(C2)との各対向面のうち少なくとも一方に、環状の圧接リブ(R)を形成したことを特徴とする、請求項記載の泡吐出器。
  3. 上記係合段部(42g)の段差高さを、上記シーリングリング(54a)の厚さと略同じとしたことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の泡吐出器。
  4. 上記連結筒部(42b)の筒孔の上部を大内径部(42f)に形成したことを特徴とする、請求項1から請求項3の何れかに記載の泡吐出器。
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