以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るフレキシブル装置の構成を示すブロック図である。図1によると、フレキシブル装置100は、検知部110と、ベンディング保持部120及び制御部130を含む。
図1のフレキシブル装置100は、スマートフォンのような携帯電話、PMP、PDA、携帯用ゲーム機、タブレットパソコン、ナビゲーション等のように携帯可能であり、ディスプレイ機能を備えた多様な装置で実現されてよい。なお、フレキシブル装置100は、携帯用装置だけでなく、モニタやテレビ、キヨスク端末等の据え置き型装置で実現されてよい。
一方、フレキシブル装置100は、フレキシブルな材質で実現され、外部から加わる力によってベンディングされ、その形が変形されてよい。一方、フレキシブル装置100は、多様な方式でベンディングを検知することができる。以下では、図2Aないし図4を参照し、フレキシブル装置100がベンディングを検知する方法について説明する。
図2Aないし図2D、図3A及び図3B、そして図4は、本発明の一実施形態によってフレキシブル装置がベンディングを検知する方法の一例を説明するための図である。
検知部110は、フレキシブル装置100のベンディングを検知する。ここで、ベンディング(bending)とは、フレキシブル装置100が曲がる状態を意味する。
そのために、検知部110は、フレキシブル装置100の前面や背面のような片面に配置されたベンドセンサ(bend sensor)または両面全てに配置されたベンドセンサを含んでよい。
ここで、ベンドセンサとは、それ自体で曲がることができ、曲がる程度に応じて抵抗値の変化する特性を有するセンサを意味する。ベンドセンサは、光繊維ベンディングセンサや、圧力センサ、ストレインゲージ(strain gauge)等のような多様な形態で実現されてよい。
図2Aないし図2Dは、本発明の一実施形態に係るベンドセンサの配置形態を説明するための図である。
図2Aは、複数個のバー状のベンドセンサが横方向及び縦方向にフレキシブル装置100に配置され、格子状をなす例を示している。具体的に、ベンドセンサは、第1方向に並んでいるベンドセンサ11−1ないし11−5及び第1方向に垂直の第2方向に並んでいるベンドセンサ12−1ないし12−5を含む。各ベンドセンサは、互いに一定間隔だけ離隔配置されてよい。
一方、図2Aにおいては、横及び縦方向のそれぞれに、5つずつベンドセンサ11−1ないし11−5、12−1ないし12−5が配置されるものとして示しているが、それは一例に過ぎず、無論、ベンドセンサの数及び長さ等はフレキシブル装置100の大きさに応じて変更されてよい。このように、ベンドセンサが横及び縦方向に配置されるのは、フレキシブル装置100の全域において行われるベンディングを検知するためのものであるため、一部分のみがフレキシブルな特性を有したり、一部分に対してのみベンディングを検知する必要のある装置である場合には、当該部分にのみベンドセンサが配置されてよい。
なお、図2Aのように、ベンドセンサがフレキシブル装置100の前面に内蔵されてよいが、それは一例に過ぎず、ベンドセンサはフレキシブル装置100の背面に内蔵されてよく、両面いずれにも内蔵されてよい。
なお、ベンドセンサの形態、数及び配置位置も多様に変更されてよい。例えば、フレキシブル装置100には、1つのベンドセンサまたは複数個のベンドセンサが組み合わせられてよい。ここで、1つのベンドセンサは、1つのベンディングデータを検知するものであってよいが、1つのベンドセンサが複数のベンディングデータを検知する複数のセンシングチャネルを有してよい。
図2Bは、1つのベンドセンサがフレキシブル装置100の片面に配置された一例を示す。図2Bに示すように、ベンドセンサ21はフレキシブル装置100の前面で円形に配置されてよい。しかし、それは一例に過ぎず、フレキシブル装置100の背面に配置されてよく、四角等のような多様な多角形をなす閉曲線状で実現され得ることは勿論である。
図2Cは、2つのベンドセンサが互いに交差するように配置された実施形態を示す。図2Cによると、第1ベンドセンサ22は、フレキシブル装置100の第1面上で第1対角線方向に配置され、第2ベンドセンサ23は、フレキシブル装置100の第2面上で第2対角線方向に配置される。
一方、上述の多様な実施形態では、ライン状のベンドセンサが使用される場合を示しているが、検知部110は、ストレインゲージを複数個使用してベンディングを検知することもできる。
図2Dは、フレキシブル装置100に複数のストレインゲージ30−1ないし30−mの配置された図を示す。ストレインゲージは、加わる力の大きさに応じて抵抗が変化する金属または半導体を用いて、その抵抗値変化によって、測定対象物の表面の変形を検知するものである。通常、金属のような材料は外部からの力によって長さが伸びると抵抗値が増加し、長さが縮むと抵抗値が減少する特性がある。よって、抵抗値変化を検知すると、フレキシブル装置100のベンディングを検知することができる。
一方、図2Dによると、フレキシブル装置100の周縁領域には複数のストレインゲージが配置される。ストレインゲージの数は、フレキシブル装置100のサイズや形等によって変化してよい。
以下では、検知部110が格子状に配置されたベンドセンサまたはストレインゲージを用いて、フレキシブル装置100のベンディングを検知する方法を説明する。
ベンドセンサは、電気抵抗を利用する電気抵抗式センサまたは光繊維の変形率を利用するマイクロ光繊維センサ形態で実現されてよいが、以下では、説明の便宜上、ベンドセンサが電気抵抗式センサで実現される場合を想定して説明する。
図3A及び図3Bは、本発明の一実施形態に係るフレキシブル装置でベンディングを検知する方法を説明するための図である。
図3A及び図3Bによると、フレキシブル装置100がベンディングされると、フレキシブル装置100の片面または両面に配置されたベンドセンサも併せて曲がり、結果的に、ベンドセンサはかかる張力の強度に対応する抵抗値を出力する。
例えば、検知部110は、ベンドセンサに印加される電圧の大きさまたはベンドセンサを流れる電流の大きさを用いてベンドセンサの抵抗値を検知し、検知された抵抗値の大きさを用いてフレキシブル装置100のベンディングを検知することができる。
例えば、図3Aのように、フレキシブル装置100が横方向にベンディングされると、フレキシブル装置100の前面に内蔵されたベンドセンサ41−1ないし41−5も曲がる。結果的に、ベンドセンサ41−1ないし41−5は加わる張力の大きさによる抵抗値を出力する。
この場合、張力の強度はベンディング程度に比例して大きくなる。仮に、図3Aのような形にフレキシブル装置100がベンディングされると、中央領域のベンディング程度が最も大きくなる。よって、中央領域のベンドセンサ41−1のa3地点、ベンドセンサ41−2のb3地点、ベンドセンサ41−3のc3地点、ベンドセンサ41−4のd3地点、ベンドセンサ41−5のe3地点に最も大きい張力が働くようになり、それにより、各ベンドセンサ41−1ないし41−5はa3地点、b3地点、c3地点、d3地点及びe3地点で最も大きい抵抗値を有するようになる。
一方、外方向に進むにつれ、ベンディング程度が弱くなる。それにより、ベンドセンサ41−1は、a3地点を基準として左側及び右側方向に進むにつれてa3地点より小さい抵抗値を有するようになり、ベンディングが行われないa1地点とその左側領域、a5地点とその右側領域はベンディングされる前と同一の抵抗値を有するようになる。それは、他のベンドセンサ41−2ないし41−5、そして対応する地点b1ないしb5、c1ないしc5、d1ないしd5、e1ないしe5の場合も同様に適用される。
一方、制御部130は、検知部110の検知結果に基づいてフレキシブル装置100のベンディングを判断することができる。具体的に、制御部130は、ベンドセンサの抵抗値変化の検知された地点との関係に基づいて、ベンディング領域の位置、ベンディング領域の大きさ、ベンディング領域の数、ベンディングラインの大きさ、ベンディングラインの位置、ベンディングラインの数、ベンディングラインの方向、ベンディングの回数等を判断することができる。
ベンディング領域は、フレキシブル装置100が曲がっている領域を意味する。具体的に、ベンディングによってベンドセンナが同時に曲がるようになるため、ベンディング領域は元の状態とは異なる抵抗値を出力するベンドセンサが配置された全ての地点と定義されてよい。一方、抵抗値が変化しない領域は、ベンディングが行われていないフラット(flat)領域と定義することができる。
検知部110は、抵抗値変化の検知された地点との間の距離が予め設定された距離以内なら、抵抗値を出力する地点を1つのベンディング領域と判断する。一方、検知部110は、抵抗値変化の検知された地点のうち、その間の距離が予め設定された距離以上に離隔された地点が存在すると、これらの地点を基準に相互異なるベンディング領域と区分することができる。
上述のように、図3Aにおいて、ベンドセンサ41−1のa1地点からa5地点まで、ベンドセンサ41−2のb1地点からb5地点まで、ベンドセンサ41−3のc1地点からc5地点まで、ベンドセンサ41−4のd1地点からd5地点まで、ベンドセンサ41−5のe1地点からe5地点まで、元の状態とは異なる抵抗値を有するようになる。この場合、各ベンドセンサ41−1ないし41−5で、抵抗値変化の検知された地点は相互予め設定された距離以内に位置して連続的に配置される。
よって、制御部130は、ベンドセンサ41−1でa1地点からa5地点まで、ベンドセンサ41−2でb1地点からb5地点まで、ベンドセンサ41−3でc1地点からc5地点まで、ベンドセンサ41−4でd1地点からd5地点まで、ベンドセンサ41−5でe1地点からe5地点までを全て含む領域42を1つのベンディング領域と判断する。
一方、ベンディング領域は、ベンディングラインを含んでよい。ベンディングラインとは、各ベンディング領域で最も大きい抵抗値が検出された地点を連結するラインと定義されてよい。それにより、制御部130は、ベンディング領域で最も大きい抵抗値が検出された地点を連結するラインをベンディングラインと判断することができる。
例えば、図3Aの場合、ベンドセンサ41−1で最も大きい抵抗値を出力するa3地点、ベンドセンサ41−2で最も大きい抵抗値を出力するb3地点、ベンドセンサ41−3で最も大きい抵抗値を出力するc3地点、ベンドセンサ41−4で最も大きい抵抗値を出力するd3地点、ベンドセンサ41−5で最も大きい抵抗値を出力するe3地点を連結するライン43をベンディングラインと定義することができる。図3Aでは、ベンディングラインがディスプレイ表面の中央領域で縦方向に形成された状態を示す。
一方、図3Aは、フレキシブル装置100が横方向にベンディングされた場合を説明するためのものである点において、格子状のベンドセンサのうち、横方向に配置されたベンドセンサのみを示している。例えば、検知部110は、縦方向に配置されたベンドセンサを通じて、横方向にベンディングされる時と同一の方法を用いてフレキシブル装置100が縦方向にベンディングされることを検知することができることは勿論である。更に、対角線方向にフレキシブル装置100がベンディングされると、張力は横及び縦方向に配置されたベンドセンサの全てに加わるため、検知部110は横及び縦方向に配置されたベンドセンサの出力値に基づいてフレキシブル装置100が対角線方向にベンディングされることを検知することができる。
一方、検知部110は、ストレインゲージを用いてフレキシブル装置100のベンディングを検知することもできる。
具体的に、フレキシブル装置100がベンディングされると、フレキシブル装置100の周縁領域に配置されたストレインゲージに力が働くようになり、ストレインゲージは、加わる力の大きさに応じて相互異なる抵抗値を出力するようになる。それにより、制御部130は、ストレインゲージの出力値に基づいてベンディング領域の位置、ベンディング領域の大きさ、ベンディング領域の数、ベンディングラインの大きさ、ベンディングラインの位置、ベンディングラインの数、ベンディングラインの方向、ベンディング回数等を判断することができる。
例えば、図3Bのように、フレキシブル装置100が横方向にベンディングされると、フレキシブル装置100の前面に内蔵された複数のストレインゲージのうち、ベンディングされた領域に配置されたストレインゲージ51−p、…、51−p+5、51−r、…、51−r+5に力が加わり、加わる力の大きさに対応する抵抗値を出力するようになる。それにより、制御部130は、元の状態と異なる抵抗値を出力するストレインゲージの位置した地点を全て含む領域52を1つのベンディング領域と判断することができる。なお、制御部130は、抵抗値の変化が検知されたストレインゲージの位置した地点のうち、その間の距離が予め設定された距離以上に離隔された地点が存在すると、これらの地点を基準に相互異なるベンディング領域と区分することができる。
そして、制御部130は、ベンディング領域内で元の状態と差の大きい抵抗値を出力するストレインゲージの位置した地点を連結したラインをベンディングラインと判断することができる。例えば、制御部130は、フレキシブル装置100のベンディングに応じて、最も大きい力が加わる少なくとも2つのストレインゲージまたは最も大きい力と次に大きい力が加わる少なくとも2つのストレインゲージを連結したラインをベンディングラインと判断することができる。
例えば、図3Bのように、フレキシブル装置100が横方向にベンディングされ、元の状態と差の大きい抵抗値を出力する第1ストレインゲージ51−p+2と第2ストレインゲージ51−r+3を連結したラインをベンディングラインと判断することができる。
一方、上述の実施形態においては、フレキシブル装置100の前面にストレインゲージ51−1、51−2…が内蔵されているものとして示している。このように、ストレインゲージ51−1、51−2…がフレキシブル装置100の前面に配置されることは、フレキシブル装置100のZ+方向にベンディングされる際のベンディングを検知するためのものである。
ここで、フレキシブル装置100のベンディング方向はベンディングされたフレキシブル装置100の凸状領域の向く方向に定義されてよい。すなわち、フレキシブル装置100の前面を2次元上のx−y平面と仮定すると、ベンディングされたフレキシブル装置100の凸状領域がx−y平面に垂直のz軸のz−方向を向く場合、フレキシブル装置100のベンディング方向はZ+方向になり、ベンディングされたフレキシブル装置100の凸状領域がz軸のz+方向を向く場合、フレキシブル装置100のベンディング方向はZ−方向になってよい。
よって、フレキシブル装置100がZ−方向にベンディングされることを検知するために、ストレインゲージはフレキシブル装置100の背面に内蔵されてよい。しかし、それは一例に過ぎず、ストレインゲージはフレキシブル装置100の片面に配置されてZ+方向及びZ−方向へのベンディングを検知するように実現されてよい。
一方、検知部110は、フレキシブル装置100のベンディングされる程度、すなわち、ベンディング角度を検知することができる。ここで、ベンディング角度は、フレキシブル装置100がフラットな状態の時とベンディングによって曲がっている状態とがなす角度を意味してよい。
図4は、本発明の一実施形態に係るフレキシブル装置がベンディング角度を判断する方法を説明するための図である。
制御部130は、検知部110の検知結果に基づいて、フレキシブル装置100のベンディング角度を判断することができる。そのために、フレキシブル装置100は、ベンディング角度別にベンディングラインから出力される抵抗値を予め保存することができる。それにより、制御部130は、フレキシブル装置100のベンディング時にベンディングラインに位置するベンドセンサまたはストレインゲージから出力される抵抗値の大きさを予め保存された抵抗値と比較し、検知された抵抗値の大きさにマッチングされるベンディング角度を判断することができる。
例えば、図4に示すように、フレキシブル装置100がベンディングされると、ベンディングラインに位置するベンドセンサ地点a4から最も大きい抵抗値が出力される。このとき、制御部130は、ベンディング角度別に予め保存された抵抗を用いて、a4地点から出力される抵抗値にマッチングされるベンディング角度(θ)を判断する。
一方、上述のように、フレキシブル装置100のベンディング方向はZ+方向またはZ−方向に区分されてよく、検知部110は、多様な方式でフレキシブル装置100のベンディング方向を検知することができる。より具体的な説明のために、図5及び図6を参照する。
図5A、図5B及び図5Cは、本発明の一実施形態に係る重畳されたベンドセンサを用いてベンディング方向を検知する方法について説明するための図である。
制御部130は、検知部110の検知結果に基づいて、フレキシブル装置100のベンディング方向を判断することができる。そのために、検知部110は、ベンドセンサを含むことができる。
例えば、図5Aのように、検知部110は、フレキシブル装置100の片側には重畳された2つのベンドセンサ71、72を含んでよい。この場合、片側方向にベンディングが行われるようになると、ベンディングが行われた地点から、上位ベンドセンサ71及び下位ベンドセンサ72の抵抗値が異なるように検出される。よって、同じ地点における両ベンドセンサ71、72の抵抗値を比較し、ベンディング方向を判断することができる。
具体的に、図5Bのように、フレキシブル装置100がZ+方向にベンディングされると、ベンディングラインに該当するA地点で、上方ベンドセンサ71より下方ベンドセンサ72により大きい強度の張力がかかるようになる。それとは逆に、フレキシブル装置100がZ−方向にベンディングされると、上方ベンドセンサ71で下方ベンドセンサ72より更に大きい強度の張力がかかるようになる。
よって、制御部130は、両ベンドセンサ71、72で、A地点に該当する抵抗値を比較し、ベンディング方向を検知することができる。すなわち、制御部130は、重畳された2つのベンドセンサのうち、下位ベンドセンサから出力される抵抗値が同じ時点で上位ベンドセンサから出力される抵抗値より大きい場合、Z+方向にベンディングされると判断することができる。なお、制御部130は、重畳された2つのベンドセンサのうち、上位ベンドセンサから出力される抵抗値が同じ時点で下位ベンドセンサから出力される抵抗値より大きい場合、Z−方向にベンディングされたと判断することができる。
一方、図5A及び図5Bにおいては、両ベンドセンサがフレキシブル装置100の片側で互いに重畳されて配置された状態を示しているが、図5Cのように、検知部110はフレキシブル装置100の両面に配置されたベンドセンサを含んでよい。
図5Cは、両ベンドセンサ73、74が、フレキシブル装置100の両面に配置された状態を示す。
それにより、フレキシブル装置100がZ+方向にベンディングされる際は、フレキシブル装置100の両面のうち、第1面に配置されたベンドセンサは圧縮力を受けるようになる一方、第2面に配置されたベンドセンサは張力を受けるようになる。一方、Z−方向にベンディングされる際は、第2面に配置されたベンドセンサは圧縮力を受けるようになる一方、第1面に配置されたベンドセンサは張力を受けるようになる。このように、ベンディング方向に応じて両ベンドセンサから検知される値は互いに異なるように検出され、制御部130は、その値の検出特性に応じてベンディング方向を区分することができる。
一方、図5Aないし図5Cにおいては、2つのベンドセンサを用いてベンディング方向を検知するものとして説明したが、フレキシブル装置100の片面または両面に配置されたストレインゲージだけでも、ベンディング方向を区分することもできる。例えば、制御部130は、フレキシブル装置100の前面に内蔵されたストレインゲージで元の状態と異なる抵抗値が出力される場合、フレキシブル装置100がZ+方向にベンディングされたと判断し、フレキシブル装置100の背面に内蔵されたストレインゲージで元の状態と異なる抵抗値が出力される場合、フレキシブル装置100がZ−方向にベンディングされたと判断することができる。
図6A及び図6Bは、本発明の別の実施形態に係るベンディング方向検知方法を説明するための図である。具体的に、図6A及び図6Bは一例として、加速度センサを用いてベンディング方向を検知する方法を説明するための図である。
検知部110は、フレキシブル装置100の周縁領域に配置された複数の加速度センサを含んでよい。そして、制御部130は、検知部110の検知結果に基づいて、フレキシブル装置100のベンディング方向を判断することができる。
加速度センサは、動きが発生したとき、加速度及び加速度の方向を測定することができるセンサである。具体的には、加速度センサは、そのセンサの付着された装置の勾配に応じて変化する重力の加速度に対応するセンシング値を出力する。
よって、図6Aのように、フレキシブル装置100の両側の周縁領域に加速度センサ81−1、81−2をそれぞれ配置すると、フレキシブル装置100がベンディングされる際、加速度センサ81−1、81−2のそれぞれでセンシングされる出力値が変化する。制御部130は、加速度センサ81−1、81−2のそれぞれでセンシングされる出力値を用いてピッチ角(pitch angle)及びロール角(role angle)を演算する。それにより、制御部130は、加速度センサ81−1、81−2のそれぞれから検知されたピッチ角及びロール角の変化の程度に基づいてベンディング方向を判断することができる。
一方、図6Aにおいては、フレキシブル装置100が前面を基準に横方向の両側の周縁に加速度センサ81−1、81−2が配置された状態を示しているが、図6Bのように、縦方向に配置されてよい。この場合、制御部130は、フレキシブル装置100縦方向にベンディングされると、縦方向の加速度センサ81−3、81−4のそれぞれから検知した測定値に応じてベンディング方向を検知することができる。
一方、図6A及び図6Bは、フレキシブル装置100の左右側の周縁または上下側の周縁に加速度センサが配置された状態を示しているが、加速度センサは、上下左右側の周縁のいずれにも配置されてよく、角領域に配置されてよい。
一方、上述の加速度センサ以外にジャイロセンサや地磁気センサを用いてベンディング方向を検知することもできる。ジャイロセンサは、回転運動が生じると、その速度方向に作用するコリオリの力を測定し、角速度を検出するセンサである。ジャイロセンサの測定値によると、どの方向に回転されたかを検出することができるため、ベンディング方向を検知することができる。地磁気センサは、2軸または3軸フラックスゲートを用いて方位角を検知するセンサである。地磁気センサで実現された場合、フレキシブル装置100の各周縁部分に配置された地磁気センサは、その周縁部分がベンディングされると、位置移動が行われるようになり、それによる地磁気変化に対応する電気信号を出力する。制御部130は、地磁気センサから出力される値を用いてヨー角(yaw angle)を算出することができる。それにより、算出されたヨー角の変化に応じて、ベンディング領域及びベンディング方向等のような多様なベンディング特性を判断することができる。
以上のように、制御部130は、検知部110の検知結果に基づいてフレキシブル装置100のベンディングを判断することができる。上述のセンサの構成及びセンシング方法は、個別的にフレキシブル装置100に適用されてよく、互いに組み合わせられて適用されてよい。
ベンディング保持部120は、フレキシブル装置100のベンディング状態を保持する。そのために、ベンディング保持部120は、フレキシブル装置100の予め設定された領域に配置された複数個のポリマフィルムを含んでよい。ここで、フレキシブル装置100の全領域をベンディングされた状態で固定させる場合、複数個のポリマフィルムはフレキシブル装置100の全領域に配置されてよく、フレキシブル装置100の一部領域をベンディングされた状態で固定させる場合、複数個のポリマフィルムはフレキシブル装置100の一部領域に配置されてよい。
制御部130は、フレキシブル装置100の動作全般を制御する。特に、制御部130は、検知部110の検知結果に基づいてフレキシブル装置100のベンディングを判断することができる。具体的に、制御部130は、ベンドセンサまたはストレインゲージから出力される抵抗値を用いてフレキシブル装置100のベンディング有無、ベンディング領域の位置、ベンディング領域の大きさ、ベンディング領域の数、ベンディングラインの大きさ、ベンディングラインの位置、ベンディングラインの数、ベンディング方向、ベンディング角度、ベンディング回数等を判断することができる。それについては、図2ないし図6を参照して説明しているため、繰り返し説明は省略する。
一方、制御部130は、フレキシブル装置100がベンディングされた状態で予め設定された入力を受けると、フレキシブル装置のベンディング状態を保持させるようにベンディング保持部120を制御することができる。
具体的に、制御部130は、フレキシブル装置100がベンディングされると、ベンディング状態に対する情報をフレキシブル装置100に保存し、予め設定された入力を受けると、保存された情報を用いてフレキシブル装置100のベンディング状態を保持するように制御することができる。ここで、ベンディング状態に関する情報は、フレキシブル装置100のベンディング領域、ベンディング角度及びベンディング方向のうち少なくとも1つを含んでよい。
図7及び図7Bは、本発明の一実施形態に係るフレキシブル装置がベンディング状態を保持する方法を説明するための図である。
上述のように、ベンディング保持部120は、複数個のポリマフィルムを含むことができる。ポリマフィルムは、シリコンまたはウレタン系列の誘電弾性体(dielectric elastomer)として、一側と他側のそれぞれに電極が塗布され、各電極に印加される電圧の電位差によって形状が変形される。
例えば、図7A及び図7Bのように、ポリマフィルム121に一定の大きさの電圧が印加されると、ポリマフィルム121の上側部分は収縮され、下側部分は伸長されてよい。よって、制御部130は、ポリマフィルム121に電圧を印加し、ポリマフィルム121の形状を変形させ、フレキシブル装置100がベンディングされた状態を保持するように制御することができる。
一方、フレキシブル装置100は、フレキシブル装置100を一定の状態にベンディングさせるためにフレキシブル装置100に配置されたポリマフィルムのうち、如何なるポリマフィルムに電圧を印加すべきか、どのくらいの電圧をポリマフィルムに印加すべきか、どの順にポリマフィルムに電圧を印加すべきか等に関する情報(以下、制御情報)を予め保存していてよい。それにより、制御部130は、予め保存された制御情報を用いて、フレキシブル装置100のベンディング状態を保持させるようにポリマフィルムに電圧を印加することができる。
具体的に、制御部130は、フレキシブル装置100がベンディングされると、検知部110でセンシングされた値に基づいてベンディング領域の位置、ベンディング角度及びベンディング方向等を判断し、判断されたベンディング状態に対する情報をフレキシブル装置100に保存する。
その後、フレキシブル装置100のベンディング状態を保持するためのユーザ操作が入力されると、制御部130は保存されたベンディング状態に対する情報を用いてフレキシブル装置100のベンディング状態を判断する。ここで、ベンディング状態は、フレキシブル装置100のベンディング領域、ベンディング角度及びベンディング方向のうち少なくとも1つを含んでよい。
そして、制御部130は、予め保存された制御情報を用いて、フレキシブル装置100がベンディングされた状態を保持するために、電圧が印加されるべきポリマフィルムの位置、印加される電圧の大きさ、電圧の印加順等を判断し、それによって、ポリマフィルムに電圧を印加してフレキシブル装置100がベンディングされた状態を保持するように制御することができる。
例えば、図7Bのように、フレキシブル装置100の左側がZ+方向に45°分だけベンディングされた場合を仮定する。この場合、制御部130は、ベンディング領域に位置したポリマフィルム121−1ないし121−3に一定の大きさの電圧を印加してフレキシブル装置100の左側がZ+方向に約45°だけベンディングされた状態を保持するように制御することができる。対照的に、ポリマフォルム121−4、121−5は、ベンディング領域の外に位置するため、電圧が印加されない。
一方、上述の実施形態においては、ポリマフィルムが5つで実現されるものとして示しているが、それは説明の便宜のための一例に過ぎず、ポリマフィルムの数及び大きさ等はフレキシブル装置100の大きさに応じて変更されてよい。
なお、上述の実施形態においては、ベンディング保持部120がポリマフィルムを含むものとして説明したが、その他にも、ベンディング保持部120は、紐(string)、圧電素子(piezoelectric element)(仮に、バイモルフ圧電素子(series bimorph piezoelectric element、parallel bimorph piezoelectric element))、EAP(electro active polymer)、EMP(electro mechanical polymer)等を含み、フレキシブル装置100のベンディング状態を保持させることができる。
例えば、ベンディング保持部120が糸を含む場合、制御部130は紐の引張力を変化させてフレキシブル装置100のベンディング状態を保持させることができる。すなわち、フレキシブル装置100が外力によって形状が変形された場合、フレキシブル装置100は自体弾性によってフラットな状態に戻ろうとする逆方向の力を受ける。この場合、制御部130は、逆方向の力に対応するだけの物理的な力をフレキシブル装置100に伝送し、フレキシブル装置100のベンディングされた状態を保持するように制御することができる。
一方、フレキシブル装置100のベンディング状態を保持するためのユーザ操作は多様な方式で入力されてよい。
一例として、制御部130は、フレキシブル装置100のベンディングされた状態で予め設定された時間内にフレキシブル装置がベンディングされた方向と反対方向にフレキシブル装置100がベンディングされると、保存された情報を用いてフレキシブル装置100のベンディング状態を保持するように制御することができる。
すなわち、制御部130は、フレキシブル装置100がZ+方向にベンディングされた後、フレキシブル装置100がベンディングされた状態で、予め設定された時間内にZ−方向にベンディングされたり、フレキシブル装置100がZ−方向にベンディングされた後、フレキシブル装置100がベンディングされた状態で、予め設定された時間内にZ−方向にベンディングされると、フレキシブル装置100がベンディングされた状態を保持するように制御することができる。
そのために、制御部130は、フレキシブル装置100がベンディングされた状態で予め設定された時間内にフレキシブル装置100が再度ベンディングされると、再度のベンディング時にフレキシブル装置100のベンディングされた方向を判断する。そして、制御部130は、フレキシブル装置100のベンディングされた方向と、再度のベンディング時にフレキシブル装置100のベンディングされた方向とが相互反対方向の場合、フレキシブル装置100がベンディングされた状態を保持するようにベンディング保持部120を制御することができる。
図8、図9、図10及び図11は、本発明の一実施形態に係るフレキシブル装置のベンディング状態を保持させることができるユーザ操作に対する一例を説明するための図である。
制御部130は、フレキシブル装置100の中央領域がフレキシブル装置100の表面から突出または陥没される第1方向に1次ベンディングが行われ、フレキシブル装置100の周縁領域が第1方向と反対の第2方向に2次ベンディングが行われると、フレキシブル装置100のベンディング状態を保持するように制御することができる。
ここで、中央領域はフレキシブル装置100の中央を含む予め設定された大きさの領域であり、周縁領域はフレキシブル装置100から中央領域を除く領域であってよい。
すなわち、図8のように、フレキシブル装置100の中央領域がZ+方向にベンディングされた状態でフレキシブル装置100の左側周縁領域及び右側周縁領域がZ−方向にベンディングされると、制御部130はフレキシブル装置100の中央領域がZ+方向にベンディングされた状態を保持するように制御することができる。
なお、図9のように、フレキシブル装置100の中央領域がZ−方向にベンディングされた状態でフレキシブル装置100の左側周縁領域及び右側周縁領域がZ+方向にベンディングされると、制御部130はフレキシブル装置100の中央領域がZ−方向にベンディングされた状態を保持するように制御することができる。
一方、制御部130は、フレキシブル装置100の一領域がフレキシブル装置100の表面から突出または陥没される第1方向に1次ベンディングが行われ、フレキシブル装置100の他領域が第1方向と反対の第2方向に2次ベンディングが行われると、フレキシブル装置100のベンディング状態を保持することができる。
ここで、他領域は、フレキシブル装置100の一領域のベンディングによって形成された曲がっている領域に含まれた領域であってよい。
例えば、図10のように、フレキシブル装置100の左側上段領域がZ+領域にベンディングされた状態でベンディングされた左側上段部分の一領域がZ−方向にベンディングされると、制御部130はフレキシブル装置100の左側上段領域がZ+方向にベンディングされた状態を保持するように制御することができる。
なお、図11のように、フレキシブル装置100の左側領域がZ+方向にベンディングされた状態でベンディングされた左側部分の一領域がZ−方向にベンディングされると、制御部130はフレキシブル装置100の左側領域がZ+方向にベンディングされた状態を保持するように制御することができる。
一方、上述の実施形態において、制御部130はフレキシブル装置100がベンディングされた状態で反対方向にフレキシブル装置100がベンディングされる場合、ベンディングされた状態を保持するように制御するものとして説明したが、それは一例に過ぎない。
例えば、フレキシブル装置100に備えられたボタンを選択するボタン操作が入力されたり、予め設定された時間以上ベンディングされた状態が保持される場合、制御部13はフレキシブル装置100がベンディングされた状態を保持するように制御することができる。
なお、制御部130は、フレキシブル装置100が1次ベンディングされた後、ベンディングされた状態で予め設定された時間が経過した後、1次ベンディングと反対方向にフレキシブル装置100が2次ベンディングされる場合も、フレキシブル装置100がベンディングされた状態を保持するように制御することができる。
なお、制御部130は、フレキシブル装置100に設けられたディスプレイ表面をタッチする操作が入力された場合、フレキシブル装置100がベンディングされた状態を保持するように制御することができる。この場合、フレキシブル装置100はベンディング可能なディスプレイ部(図示せず)を含むことができ、検知部110はディスプレイ部(図示せず)をタッチするユーザ操作を検知するために、感圧式または静電式タッチセンサを含むことができる。それにより、制御部130は、検知部110から伝達される電気信号に基づいて、フレキシブル装置100のベンディング状態を保持させるためのユーザ操作が入力されたか否かを判断することができる。
更に、制御部130は、フレキシブル装置100の予め設定された領域をベンディングするベンディング操作が入力される場合、フレキシブル装置100がベンディングされた状態を保持するように制御することができる。すなわち、制御部130は、ベンディングされたフレキシブル装置100のベンディング方向と反対の方向のベンディングが行われない場合でも、フレキシブル装置100の予め設定された領域でベンディングが検知されると、フレキシブル装置100がベンディングされた状態を保持するように制御することができる。ここで、予め設定された領域はユーザによって設定及び変更可能である。
例えば、フレキシブル装置100の左側上段領域がZ+方向にベンディングされた状態を仮定する。この場合、制御部130は、ベンディングが保持された状態でフレキシブル装置100の右側上段領域がZ+方向にベンディングされると、フレキシブル装置100の左側上段領域がZ+方向にベンディングされた状態を保持するように制御することができる。
なお、制御部130は、ユーザの音声またはモーションに基づいてフレキシブル装置100がベンディングされた状態を保持するように制御することができる。
具体的に、制御部130は、フレキシブル装置100に設けられたマイク(図示せず)のような音声取得手段を通じて収集された音声が予め設定された音声コマンドと一致するか否かを判断し、収集された音声がフレキシブル装置100のベンディング状態を保持させるための音声コマンドと一致する場合、フレキシブル装置100がベンディングされた状態を保持するように制御することができる。
なお、制御部130は、フレキシブル装置100に設けられたカメラのようなイメージ撮像手段(図示せず)を介して獲得したユーザのイメージを分析してユーザのモーションジェスチャを判断する。具体的に、制御部130は、ユーザのイメージを分析してユーザがフレキシブル装置100のベンディング状態を保持させるためのモーションコマンドに対応するモーションジェスチャを取ったと判断されると、フレキシブル装置100がベンディングされた状態を保持するように制御することができる。
一方、制御部130は、フレキシブル装置100がベンディングされた状態で予め設定された入力が入力されない場合、フレキシブル装置100に保存されたベンディング状態に対する情報をリセットすることができる。ここで、予め設定された入力は、ベンディングされたフレキシブル装置100のベンディング状態を保持するためのユーザ操作を含むことができ、例えば、フレキシブル装置100がベンディングされた状態で、以前のベンディングと反対方向にフレキシブル装置100が再度ベンディングされる場合を含むことができる。
なお、制御部130は、予め設定された入力外の他のユーザ操作、例えば、フレキシブル装置100のベンディング角度が変更されたり、フレキシブル装置100がフラットな状態に復帰されたり、フレキシブル装置100がフラットな状態に復帰された後、再度ベンディングされる等のようなユーザ操作が入力されると、フレキシブル装置100に保存されたベンディング状態に対する情報をリセットすることもできる。
なお、制御部130は、1次ベンディングによってフレキシブル装置100がベンディングされた状態で1次ベンディングと反対方向に2次ベンディングが行われた場合でも、2次ベンディングが1次ベンディングの後、予め設定された時間が経過した後に行われた場合には、フレキシブル装置100に保存されたベンディング状態に対する情報をリセットすることもできる。
これらのような場合、制御部130は、フレキシブル装置100の最終ベンディング状態に対する情報をフレキシブル装置100に保存することができる。そして、制御部130は、フレキシブル装置100が最終的にベンディングされた状態で、予め設定された入力を受けると、最終ベンディング状態に対する情報を用いてフレキシブル装置100が最終ベンディング状態を保持するように制御することができる。
例えば、1次ベンディングによってフレキシブル装置100がベンディングされた状態で1次ベンディングと同一の方向にフレキシブル装置100が2次ベンディングされた場合を仮定する。この場合、制御部130は、フレキシブル装置100の1次ベンディング時に保存されたベンディング状態に対する情報をリセットし、2次ベンディングによってフレキシブル装置100のベンディング状態に対する情報をフレキシブル装置100に保存する。その後、制御部130は、2次ベンディングによってフレキシブル装置100がベンディングされた状態で2じベンディングと反対方向にフレキシブル装置100が3次ベンディングされた場合、フレキシブル装置100が2次ベンディングされた状態を保持するように制御することができる。
ただ、フレキシブル装置100は自体弾性によってフラットな状態に戻ろうとする性質があるため、制御部130はフレキシブル装置100が1次ベンディングによってベンディングされた後、外部から力が加わらないため、フレキシブル装置100がフラットな状態に復帰すると、フレキシブル装置100に保存されたベンディング状態に対する情報をリセットする動作のみを行うことができる。すなわち、ベンディング状態に対する情報を別途に保存しなくてよい。
一方、上述のように、制御部130は、1次ベンディングによってフレキシブル装置100がベンディングされた状態で、1次ベンディングと反対方向に2次ベンディングが行われると、フレキシブル装置100が1次ベンディングされた状態を保持するようにベンディング保持部120を制御することができる。
この場合、制御部130は、2次ベンディングが行われた後に予め設定された時間が経過すると、1次ベンディングされた状態を保持するようにベンディング保持部120を制御することもできる。2次ベンディングを行ったユーザの意図が1次ベンディングされた状態を保持するようにするためのものか否かを判断するために、制御部130は、1次ベンディングされた状態を保持するようにベンディング保持部120を制御することができる。それにより、制御部130は、2次ベンディングが行われた後に予め設定された時間が経過する前に2次ベンディングが解除されると、2次ベンディングが1次ベンディングされた状態を保持するようにするベンディングではないと判断し、1次ベンディング時に保存されたベンディング状態に対する情報をリセットすることができる。このとき、フレキシブル装置100は自体弾性によってフラットな状態に戻ろうとする性質があるため、外部から力が加わらない場合、フレキシブル装置100はフラットな状態に復帰することができる。
ただ、上述の実施形態においては、2次ベンディングが行われた後に予め設定された時間が経過する前に2次ベンディングが解除されることを説明したが、それは一例に過ぎず、制御部130は2次ベンディングが行われた後に予め設定された時間が経過する前に新たなベンディングが行われる場合にも、1次ベンディング時に保存されたベンディング状態に対する情報をリセットすることができる。この場合、制御部130は、2次ベンディングによるフレキシブル装置100の最終的なベンディング状態に対する情報を保存するように制御することができる。
なお、制御部130は、1次ベンディングによってフレキシブル装置100がベンディングされた状態で1次ベンディングと反対方向に2次ベンディングが行われた場合でも、2次ベンディングによって曲がった領域が1次ベンディングによって曲がった領域と接触する場合には、1次ベンディング時に保存されたベンディング状態に対する情報をリセットすることができる。
例えば、フレキシブル装置100の左側上段領域がZ+方向に90°分だけベンディングされた状態で、曲がった左側上段部分の一領域がZ−方向にベンディングされた場合を仮定する。このとき、左側上段部分の一領域がZ−方向に180°分だけベンディングされてフレキシブル装置100の前面と背面とが相接するようになる場合、制御部130は1次ベンディング時に保存されたベンディング状態に対する情報をリセットすることができる。
一方、検知部110は、フレキシブル装置100の前面と背面の接触有無を検知するために、タッチセンサ、圧力センサ、近接センサ等を備え、制御部130はこれらのセンサの出力値に基づいてフレキシブル装置100の前面と背面の接触有無を判断することができる。
なお、制御部130は、ベンドセンサまたはストレインゲージから出力される抵抗値を用いてフレキシブル装置100の前面と背面とが接触されたか否かを判断することもできる。すなわち、フレキシブル装置100は180°分だけベンディングされた際、ベンディングラインから出力される抵抗値の大きさを予め保存し、制御部130は、フレキシブル装置100のベンディング時にベンディングラインで予め保存された大きさの抵抗値が出力される場合、フレキシブル装置100が180°分だけベンディングされてフレキシブル装置100の前面と背面とが接触したと判断することができる。
一方、制御部130は、フレキシブル装置がベンディングされた状態で固定解除命令が入力されると、フレキシブル装置100をフラットな状態に復帰させるようにベンディング保持部120を制御することができる。具体的に、制御部130は、固定解除命令が入力されると、ポリマフィルムに印加される電圧を遮断してフレキシブル装置100をフラットな状態に復帰させることができる。そして、制御部130は、固定解除命令が入力されると、フレキシブル装置100に保存されたベンディング状態に対する情報をリセットすることができる。
ここで、固定解除命令は、フレキシブル装置100の本体に備えられたボタンを選択するボタン操作及びフレキシブル装置100の予め設定された領域をベンディングするベンディング操作のうち少なくとも1つの操作によって入力されてよい。ここで、予め設定された領域は、ユーザによって設定及び変更可能であり、最初にベンディングされた領域によって変更されてよい。
例えば、フレキシブル装置100の中央を基準に左側領域または右側領域が最初にベンディングされた場合、制御部130はフレキシブル装置100の右側領域または左側領域がベンディングされると、固定解除命令が入力されたと判断することができる。なお、フレキシブル装置100の中央を基準に上側領域または下側領域が最初にベンディングされた場合、制御部130は、フレキシブル装置100の下側領域または上側領域がベンディングされると固定解除命令が入力されたと判断することができる。
しかし、それは一例に過ぎず、固定解除命令を入力するためにベンディングされる領域の位置は多様に実現され得ることは勿論である。
例えば、制御部130は、ユーザの音声またはモーションに基づいて固定されたフレキシブル装置100をフラットな元の状態に復帰させることができる。例えば、制御部130は、収集された音声またはユーザのモーションジェスチャがフレキシブル装置100のベンディング状態を解除するためのコマンドと一致する場合、フレキシブル装置100をフラットな状態に復帰させることができる。
なお、制御部130は、フレキシブル装置100にインストールされたアプリケーションが実行されると、フレキシブル装置100をフラットな元の状態に復帰させることができる。ここで、アプリケーションとは、OS(Operation System)上でユーザが直接使用するようになるソフトウェアとして、フレキシブル装置100がベンディング可能なディスプレイ部(図示せず)を含む形態で実現された場合、ディスプレイ部(図示せず)の画面上でアイコンインターフェース形態で提供されてよい。例えば、アプリケーションは、電子書籍アプリケーション、ゲームアプリケーション、メッセージアプリケーション等を含むことができる。
すなわち、フレキシブル装置100がベンディングされて固定された状態でユーザがディスプレイ部(図示せず)をタッチしてアプリケーションを実行した場合、制御部130は固定されたフレキシブル装置100をフラットな元の状態に復帰させることができる。
図12は、本発明の一実施形態に係るフレキシブル装置の細部構成を説明するためのブロック図である。図12によると、フレキシブル装置100は、検知部110と、ベンディング保持部120と、制御部130と、ディスプレイ部140と、保存部150と、通信部160と、GPSモジュール165と、DMC受信部166と、オーディオ処理部170と、ビデオ処理部175と、電源部180と、スピーカ185と、ボタン191と、USBポート192と、カメラ193及びマイク194を含む。
ディスプレイ部140は、多様な画面をディスプレイする。具体的に、ディスプレイ部140は、イメージ、動画、テキスト、音楽等のようなコンテンツの再生画面または実行画面をディスプレイし、各種UI(User Interface)画面をディスプレイすることができる。
一方、ディスプレイ部140はベンディングされてよい。すなわち、ディスプレイ部140はフレキシブル装置100の片面または両面に具備され、フレキシブル装置100とともにベンディングされてよい。それにより、ディスプレイ部140もベンディングが可能な構造及び材質で製作されるべきである。以下では、添付の図13を参照してディスプレイ部140の細部構成について説明する。
図13は、本発明の一実施形態に係るフレキシブルディスプレイ装置を構成するディスプレイ部の基本構造を説明するための図である。図13によると、ディスプレイ部140は、基板141と、駆動部142と、ディスプレイパネル143及び保護層144を含む。
フレキシブル装置100は、従来の平板ディスプレイ装置のディスプレイ特性をそのまま保持しながら、紙のように曲がったり、畳まれたり、または巻かれるようにできる装置を意味する。例えば、フレキシブル装置100は操作されていたり、操作された状態で平板パネルディスプレイのディスプレイ特性を有してよい。よって、フレキシブル装置100は、柔軟な基板の上に製作されなければならない。
具体的に、基板141は、外部からの圧力によって変形できるプラスチック基板(例えば、高分子フィルム)で実現されてよい。
プラスチック基板は、基礎素材(base film)にバリアコーティング(barrier coating)が両面で施された構造を有する。基礎素材の場合、PI(Polyimide)、PC(Polycarbonite)、PET(Polyethyleneterephtalate)、PES(Polyethersulfone)、PEN(Polythylenenaphthalate)、FRP(Fiber Reinforced Plastic)等の多様な樹脂で実現されてよい。そして、バリアコーティングは、基礎素材で対向する面に行われ、柔軟性を保持するために有機膜または無機膜が利用されてよい。
一方、基板141は、プラスチック基板の他にも、ガラス薄膜(thin glass)または金属薄膜(metal foil)等のように、フレキシブルな特性を有する素材が使用されてよい。
駆動部142は、ディスプレイパネル143を駆動させる機能を具備する。具体的に、駆動部142は、ディスプレイパネル143を構成する複数の画素に駆動電圧を印加し、a−si、TFT、LTPS(Low Temperature Poly Silicon) TFT、OTFT(Organic TFT)等で実現されてよい。
一方、駆動部142は、ディスプレイパネル143の実現形態に応じて多様な形態で実現されてよい。一例として、ディスプレイパネル143は、複数の画素セルからなる有機発光体及びその有機発光体の両面を覆う電極層からなってよい。この場合、駆動部142は、ディスプレイパネル143の各画素セルに対応する複数のトランジスタを含んでよい。制御部130は、各トランジスタのゲートに電気信号を印加し、トランジスタに接続された画素セルを発光させる。それにより、映像が表示されることができる。
または、ディスプレイパネル143は、有機発光ダイオード(OLED)の他にも、EL、EPD(Electrophoretic Display)、ECD(Electrochromic Display)、LCD(Liquid Crystal Display)、AMLCD、PDP(Plasma Display Panel)等で実現されてよい。ただ、LCDの場合、自ら発光することができないことから、別途のバックライトが求められる。バックライトが使用されないLCDの場合には、周辺の光を利用する。よって、バックライト無しにLCDディスプレイパネル143を使用するためには、光量の多い屋外環境のような条件が満たされなければならない。
保護層144は、ディスプレイパネル143を保護する機能を具備する。例えば、保護層144には、ZrO、CeO2、Th O2等の材料が利用されてよい。保護層144は、透明なフィルム状に製作され、ディスプレイパネル143の表面全体を覆うことができる。
一方、図13に示す例と違って、ディスプレイ部140は、電子ペーパーで実現されてよい。電子ペーパーは、紙に一般的なインクの特徴を適用したディスプレイとして、反射光を使用するということが一般の平板ディスプレイとは異なる点である。一方、電子ペーパーは、ツイストボールを利用したり、カプセルを利用した電気泳動を用いて絵または文字を変更することができる。
一方、ディスプレイ部140が透明な材質の構成要素からなる場合、ベンディングが可能でありつつ、透明な性質を有するフレキシブル装置100でも実現されてよい。例えば、基板141は、透明な性質を有するプラスチックのようなポリマ材料で実現され、駆動部142が透明トランジスタで実現され、ディスプレイパネル143が透明有機発光層及び透明電極で実現される場合には、透明性を有することができる。
透明トランジスタとは、従来の薄膜トランジスタの不透明なシリコンを透明な亜鉛酸化物、酸化チタニウム等のような透明物質に代替して製作したトランジスタを意味する。なお、透明電極は、ITO(Indium Tin Oxide)やグラフェンのような新素材が使用されてよい。グラフェンとは、炭素原子が互いに連結され、蜂の巣模様の平面構造をなしつつ、透明な材質を有する物質を意味する。その他に、透明有機発光層も多様な材料で実現されてよい。
検知部110は、地磁気センサ111と、ジャイロセンサ112と、加速度センサ13と、タッチセンサ114と、ベンドセンサ115と、圧力センサ116と、近接センサ117を含む。検知部110は、ベンディングジェスチャだけでなく、フレキシブル装置100に対するタッチ、回転、勾配、圧力、近接等のような多様な操作を検知することができる。
地磁気センサ111は、フレキシブル装置100の回転状態及び移動方向等を検知するためのセンサである。ジャイロセンサ112は、フレキシブル装置100の回転角を検知するためのセンサである。地磁気センサ111及びジャイロセンサ112は、両方備えてよく、いずれか一方のみが備えられていても制御部130はフレキシブル装置100の回転状態を検知することができる。一方、制御部130は、フレキシブル装置100の回転状態に対応するように画面を回転してディスプレイ部140にディスプレイすることができる。
加速度センサ113は、フレキシブル装置100の傾いた程度を検知するためのセンサである。その他に、加速度センサ113は、フレキシブル装置100のベンディング方向やベンディング領域等のようなベンディング特性を検出するための用途で使用されてよい。
タッチセンサ114は、静電式または感圧式で実現されてよい。静電式は、ディスプレイ部140の表面にコーティングされた誘電体を用いて、ユーザの身体の一部がディスプレイ部140の表面にタッチされた際、ユーザの人体に励起される微細電気を検知し、タッチ座標を算出する方式である。感圧式は、2つの電極板を含み、ユーザが画面をタッチした場合、タッチされた地点の上下板が接触され、電流が流れることを検知し、タッチ座標を算出する方式である。以上のように、タッチセンサ114は、多様な形態で実現されてよく、制御部130は、タッチセンサ114の検知結果に応じて、タッチの行われた位置、タッチ地点の数、タッチの保持される時間等を判断することができる。
ベンドセンサ115は、上述のように、多様な形態及び個数で実現され、フレキシブル装置100のベンディング状態を検知することができる。ベンドセンサ115の構成及び動作に対する多様な例については上述しているため、繰り返し説明は省略する。
圧力センサ116は、ユーザがタッチまたはベンディング操作を行う際、フレキシブル装置100に加わる圧力の大きさを検知し、制御部130に提供する。圧力センサ116は、ディスプレイ部140に内蔵され、圧力の大きさに対応する電気信号を出力する圧電フィルム(piezo film)を含んでよい。一方、図12では、圧力センサ114及び圧力センサ116が別個であるとして示しているが、タッチセンサ114が感圧式タッチセンサで実現された場合、感圧式タッチセンサが圧力センサ116の役割も同時に具備することもできる。
近接センサ117は、フレキシブル装置100の表面に直に接触せずに接近するモージョンを検知するためのセンサである。近接センサ117は、高周波磁界を形成し、物体接近の際に変化する磁界特性によって誘導される電流を検知する高周波発振型、磁石を利用する磁気型、対象体の接近によって変化する静電容量を検知する静電容量型のような多様なセンサで実現されてよい。
制御部130は、検知部110から検知された各種検知信号を分析し、ユーザの意図を把握し、その意図に合った動作を行う。例えば、制御部130は、検知部110の検知結果に基づいて、フレキシブル装置100がベンディング状態を保持するように制御することができる。
更に、制御部130は、タッチ操作、モーション入力、音声入力、ボタン入力等のような多様な入力方式によって制御動作を行うことができる。タッチ操作には、単純タッチ、タップ、タッチアンドホールド、ムーブ、フリック、ドラッグアンドドロップ、ピンチイン、ピンチアウト等のような多様な操作があってよい。
例えば、制御部130は、保存部150に保存されたアプリケーションを実行させてその実行画面を構成してディスプレイ部140にディスプレイすることもでき、保存部150に保存された各種コンテンツを再生することもできる。ここで、コンテンツとは、イメージ、テキスト、音楽、動画等のような多様なマルチメディアコンテンツを意味してよい。なお、制御部130は、通信部160を介して外部機器と通信を行うこともできる。
通信部160は、多様な通信方式によって多様な外部機器と通信を行う構成である。通信部160は、Wi−Fi部161と、ブルートゥース部162と、NFC部163と、無線通信部164とを含み、これらの構成を通じて、多様な外部機器からコンテンツを受信し、多様な外部機器にコンテンツを伝送することができる。本発明の多様な実施形態によって、これらの構成は単一の構成に統合されてよい。
Wi−Fi部161と、ブルートゥース部162と、NFC部163とは、それぞれWi−Fi方式、ブルートゥース方式、NFC方式で通信を行う。この中のNFC部163は、135kHz、13.56MHz、433MHz、860〜960MHz、2.45GHz等のような多様なRF−ID周波数帯域のうち、13.56MHz帯域を使用するNFC(Near Field Communication)方式で動作する構成を意味する。Wi−Fi部161やブルートゥース部162を利用する場合には、SSID及びセッションキー等のような各種接続情報を先に送受信し、それを用いて通信接続した後、各種情報を送受信することができる。無線通信部164は、IEEE、Zigbee(登録商標)、3G(3rd Generation)、3GPP(3rd Generation Partnership Project)、LTE(Long Term Evolution)等のような多様な移動通信規格によって通信を行う構成を意味する。特に、無線通信部164は、移動通信網を通じてウェブサーバに接続し、ウェブサーバと通信を行うことができる。
GPSモジュール165は、GPS(Global Positioning System)衛星からGPS信号を受信し、フレキシブル装置100の現在位置を算出するための構成要素である。具体的に、GPSモジュール165は、衛星からGPS信号を受信してフレキシブル装置100の現在位置の緯度、経度、高度等を含む位置情報を生成することができる。具体的に、GPSモジュール165は、複数個のGPS衛星から送信された信号を受信し、送信時間及び受信時間の間の時間差を用いて衛星と受信機との間の距離を演算する。そして、複数個の衛星のそれぞれとの間に演算された距離と、衛星の位置等を総合的に考慮して三辺測量のような演算方法でフレキシブル装置100の現在位置を算出することができる。
DMB受信部160は、DMB(Digital Multimedia Broadcasting)信号を受信して処理する構成要素である。
保存部150は、フレキシブル装置100のベンディング状態に対する情報を保存することができる。ここで、ベンディング状態に対する情報は、フレキシブル装置のベンディング領域、ベンディング角度及びベンディング方向のうち少なくとも1つを含んでよい。具体的に、制御部130は、フレキシブル装置がベンディングされると、ベンディング状態に対する情報を保存部150に保存し、予め設定された入力を受けると、保存された情報を用いてフレキシブル装置のベンディング状態を保持するように制御することができる。それについては、図7A及び図7Bを参照して既に説明しているため、具体的な繰り返し説明は省略する。
一方、保存部150は、フラッシュメモリタイプ(flash memory type)、ハードディスクタイプ(hard disk type)、マルチメディアカードマイクロタイプ(multimedia card micro type)、カードタイプのメモリ(例えば、SDまたはXDメモリ等)、RAM、ROMのうち少なくとも1つのタイプの保存媒体を含んでよい。
この場合、各タイプの保存媒体は、フレキシブルな材質で実現されてよい。しかし、必ずしもフレキシブルな材質で実現されなければならないわけではない。
電源部180は、フレキシブル装置100の各構成要素に電源を供給する構成要素である。電源部180は、正極集電体、正極電極、電解質部、負極電極、負極集電体及びそれを覆う被覆部を含む形態で実現されてよい。電源部180は、充放電が可能な2次電池で実現される。
オーディオ処理部170は、オーディオデータに対する処理を行う構成要素である。オーディオ処理部170においては、オーディオデータに対するデコードや増幅、ノイズフィルタリング等のような多様な処理が行われてよい。
ビデオ処理部175は、ビデオデータに対する処理を行う構成要素である。ビデオ処理部175においては、ビデオデータに対するデコード、スケーリング、ノイズフィルタリング、フレームレート変換、解像度変換等のような多様なイメージ処理を行うことができる。特に、ビデオ処理部175は、活性化された分割領域の大きさに合うように画面をスケーリングしたり、解像度を変更することができる。
ディスプレイ部140は、制御部130の制御によって多様な画面または客体をディスプレイすることができる。例えば、制御部130は、保存部150に保存された各種イメージ、テキスト、動画等をオーディオ処理部170及びビデオ処理部175を介してディスプレイ部140で処理可能な形態に信号処理を行ってディスプレイ部140にディスプレイすることができる。
なお、制御部130は、多様なユーザ入力を受信するためのGUIをディスプレイ部140にディスプレイすることもできる。例えば、制御部130は、ベンディングされたフレキシブル装置100のベンディング状態を保持するためのユーザ命令、ベンディングが保持されているフレキシブル装置100に対する固定解除命令のためのユーザ命令等を受信するためのGUIをディスプレイ部140に表示することができる。
スピーカ185は、オーディオ処理部170で処理された各種オーディオデータだけでなく、各種報知音や音声メッセージ等を出力する構成要素である。
ボタン191は、フレキシブル装置100の本体の外観の前面部や側面部、背面部等の任意の領域に形成された機械的なボタン、タッチパッド、ホイール等のような多様な類型のボタンであってよい。
このようなボタン191を介して電源オン/オフ命令等のようなフレキシブル装置100の動作を制御するための多様なユーザ操作を受信することができる。例えば、ボタン191は、ベンディングされたフレキシブル装置100のベンディング状態を保持するためのユーザ操作、ベンディングが保持されているフレキシブル装置100に対する固定解除命令のためのユーザ操作等を受信することができる。
USBポート192は、USBメモリやUSBコネクタが接続され得るポートを意味し、それを通じて各種コンテンツを外部装置から受信し、外部装置に伝送することができる。
カメラ193は、ユーザの制御に応じて、静止映像または動画を撮像するための構成として、フレキシブル装置100の前面及び背面に配置されてよい。
マイク194は、ユーザ音声やその他の音を受信してオーディオデータに変換するための構成である。制御部130は、マイク194を介して入力されるユーザ音声を通話(call)過程で利用したり、オーディオデータに変換して保存部150に保存することができる。
カメラ193及びマイク194が設けられた場合、制御部130はマイク194を介して入力されるユーザ音声やカメラ193によって認識されるユーザモーションに応じて制御動作を行うこともできる。すなわち、フレキシブル装置100はモーション制御モードや音声制御モードで動作することができる。
例えば、モーション制御モードで動作する場合、制御部130はカメラ193を活性化させてユーザを撮像し、ユーザのモーション変化を追跡してフレキシブル装置100のベンディング状態保持またはベンディング保持されたフレキシブル装置100の固定解除等のような制御動作を行う。なお、音声制御モードで動作する場合、制御部130はマイクを介して入力されたユーザ音声を分析し、分析されたユーザ音声に応じてフレキシブル装置100のベンディング状態保持またはベンディング保持されたフレキシブル装置100の固定解除等のような制御動作を行うことができる。
その他に、ヘッドセット、マウス、LAN等のような多様な外部端子と接続するための多様な外部入力ポートが更に含まれてよい。
上述の制御部130の動作は、保存部150に保存されたプログラムによって行われてよい。保存部150には、フレキシブル装置100の駆動させるためのO/S(Operating System)ソフトウェア、各種アプリケーション、アプリケーション実行中に入力されたり設定される各種データ、コンテンツ等のように、多様なデータが保存されてよい。
制御部130は、保存部150に保存された各種プログラムを用いてフレキシブル装置100の動作全般を制御する。
制御部130は、RAM131、ROM132、メインCPU133、グラフィック処理部134と、第1ないしnインターフェース135−1〜135−n、バス136を含む。
RAM131、ROM132、メインCPU133、第1ないしnインターフェース135−1〜135−n等は、バス136を介して相互接続されてよい。
第1ないしnインターフェース135−1〜135−nは、上述の各種構成要素と接続される。インターフェースのうちの1つは、ネットワークを通じて外部装置と接続されるネットワークインターフェースであってよい。
メインCPU133は、保存部150にアクセスし、保存部150に保存されたO/Sを用いてブートを行う。そして、保存部150に保存された各種プログラム、コンテンツ、データ等を用いて多様な動作を行う。
ROM132には、システムブートのための命令語セット等が保存される。ターンオン命令が入力されて電源が供給されると、メインCPU133はROM132に保存された命令語に従って保存部150に保存されたO/SをRAM131にコピーし、O/Sを実行させてシステムをブートさせる。ブートが完了すると、メインCPU133は、保存部150に保存された各種アプリケーションプログラムをRAM131にコピーし、RAM131にコピーされたアプリケーションプログラムを実行させて各種動作を行う。
グラフィック処理部134は、メインCPU133の制御に応じて各種画面を構成する。
なお、グラフィック処理部134は、画面に対する表示状態値を計算する。表示状態値とは、画面上で客体が表示される位置の座標値、客体を形態、大きさ、カラー等を示す属性値等であってよい。グラフィック処理部134は、表示状態値が計算されると、その値に基づいてレンダリングを行い、画面を生成する。
一方、図12に示すフレキシブル装置100の構成は一例に過ぎず、実施形態によっては、図12に示さされた構成要素の一部は省略または変更されてよく、別の構成要素が更に追加されてよい。
一方、上述のように、制御部130は、保存部150に保存されたプログラムを実行させて、多様な動作を行うことができる。
図14は、本発明の一実施形態に係る保存部に保存されたソフトウェアの階層を説明するための図である。図14によると、保存部150には、ベースモジュール151と、センシングモジュール152と、通信モジュール153と、プレゼンテーションモジュール154と、ウェブブラウザモジュール155及びコンテンツ処理モジュール156を含む。
ベースモジュール151とは、フレキシブル装置100に備えられた各ハードウェアから伝達される信号を処理し、上位レイヤモジュールに伝達する基礎モジュールを意味する。
ベースモジュール151は、ストレージモジュール151−1と、位置基盤モジュール151−2と、セキュリティモジュール151−3及びネットワークモジュール151−4等を含む。
ストレージモジュール151−1とは、データベース(DB)やレジストリを管理するプログラムモジュールである。メインCPU133は、ストレージモジュール151−1を用いて保存部150内のデータベースにアクセスし、各種データをリーディング(reading)することができる。位置基盤モジュール151−2とは、GPSチップ等のような各種ハードウェアと連動して位置基盤サービスをサポートするプログラムモジュールである。セキュリティモジュール151−3とは、ハードウェアに対する認証(Certification)、要求許容(Permission)、セキュリティ保存(Secure Storage)等をサポートするプログラムモジュールであり、ネットワークモジュール151−4とは、ネットワーク接続をサポートするためのモジュールとして、DNETモジュールやUPnPモジュール等を含む。
センシングモジュール152は、外部入力及び外部デバイスに対する情報を管理し、それを利用するためのモジュールである。センシングモジュール152は、回転認識モジュール(Rotation Recognition)152−1、音声認識モジュール(Voice Recognition)152−2、タッチ検知モジュール(Touch Recognition)152−3、ジェスチャ認識モジュール(Gesture Recognition)152−4を含む。回転認識モジュール152−1とは、地磁気センサ111、ジャイロセンサ112等のようなセンサから検知された検知値を用いて回転角度及び回転方向を算出するプログラムである。音声認識モジュール152−2は、マイク194から収集された音声信号を分析し、ユーザの音声を抽出するプログラムであり、タッチ検知モジュール152−3は、タッチセンサ114から検知された検知値を用いてタッチ座標を検出するプログラムであり、ジェスチャ認識モジュール152−4は、カメラ194で撮像されたイメージを分析してユーザのジェスチャを認識するプログラムである。
通信モジュール153は、外部と通信を行うためのモジュールである。通信モジュール153は、メッセンジャプログラム、SMS(Short Message Service)&MMS(Multimedia Message Service)プログラム、Eメールプログラム等のようなメッセージングモジュール153−1と、電話情報収集器(Call Info Aggregator)プログラムモジュール、VoIPモジュール等を含む電話モジュール153−2を含んでよい。
プレゼンテーションモジュール154は、ディスプレイ画面を構成するためのモジュールである。プレゼンテーションモジュール154は、コンテンツを再生して出力するためのマルチメディアモジュール154−1と、UI及びグラフィック処理を行うUI&グラフィックモジュール154−2を含む。マルチメディアモジュール154−1は、プレーヤモジュールやカムコーダーモジュール、サウンド処理モジュール等を含んでよい。それにより、各種コンテンツを再生して、画面及び音響を生成して再生する動作を行う。UI&グラフィックモジュール154−2は、イメージを組み合わせるイメージ合成器(Image Compositor Module)、イメージをディスプレイする画面上の座標を組み合わせて生成する座標組み合わせモジュール、ハードウェアから各種イベントを受信するX11モジュール、2Dまたは3D形態のUIを構成するためのツール(Tool)を提供する2D/3D UIツールキット等を含んでよい。
ウェブブラウザモジュール155は、ウェブブラウジングを行ってウェブサーバにアクセスするモジュールを意味する。ウェブブラウザモジュール155は、ウェブページを構成するウェブビュー(web view)モジュール、ダウンロードを行うダウンロードエージェントモジュール、ブックマークモジュール、ウェブキット(Webkit)モジュール等のような多様なモジュールを含んでよい。
コンテンツ処理モジュール156は、保存部150に保存されたコンテンツを処理するためのソフトウェアを意味する。コンテンツ処理モジュール156は、再生能力判断モジュール156−1、パーサー156−2及びコーデック156−3等を含んでよい。再生能力判断モジュール156−1は、再生能力情報とコンテンツ属性を比較するアルゴリズムで動作するプログラムである。パーサー156−2及びコーデック156−3は、コンテンツ処理のためにビデオ処理部175に提供されるソフトウェアである。パーサー156−2は、通常ソフトウェアのみで実現され、コーデック156−3は、ソフトウェアで実現される場合もあり、ハードウェアで実現される場合もある。
その他に、ナビゲーションサービスモジュール、ゲームモジュール等のような多様なアプリケーションモジュールを更に含んでよい。
図14に示す各種プログラムモジュールはフレキシブル装置100の種類及び特性に応じて一部省略されたり変形または追加されてよい。例えば、フレキシブル装置100がスマートフォンの場合なら、電子書籍アプリケーション、ゲームアプリケーション及びその他のユーティリティプログラムが更に含まれてよい。なお、図14のプログラムモジュールのうちの一部は省略されてよい。
一方、制御部130は、フレキシブル装置100のベンディング状態を保持するためのユーザ操作が入力されると、それに対応するフィードバックをユーザに提供することができる。より具体的な説明のために、図15A及び図15Bを参照する。
図15A及び図15Bは、本発明の一実施形態に係るフレキシブル装置がフィードバックを提供する方法を説明するための図である。本実施形態においては、ディスプレイ部140がフレキシブル装置100の片面に備えられ、フレキシブル装置100とともにベンディングされるものとして仮定する。
例えば、図15Aのように、制御部130は1次ベンディングによってディスプレイ部140がベンディングされた状態で1次ベンディングと反対方向に2次ベンディングが行われた場合、2次ベンディングによって曲がった領域の色相を変更したり、2次ベンディングによって形成されたベンディングラインの色相を変更してディスプレイすることができる。
なお、制御部130は、1次ベンディングによってディスプレイ部140がベンディングされた状態で1次ベンディングと反対方向に2次ベンディングが行われた場合、図15Bのように、スピーカ185を通じて予め設定された警告音を出力することができる。更に、制御部130は、フレキシブル装置100のベンディング状態を保持するためのユーザ操作が入力されたことを報知する音声が出力されるように制御することもできる。
それにより、ユーザはベンディングされた状態を保持するための望ましいベンディング操作が入力されたことを確認することができるようになる。
一方、ディスプレイ部140がフレキシブル装置100の片面または両面に備えられ、フレキシブル装置100がベンディングされることによってディスプレイ部140がベンディングされた後にベンディング状態が固定された場合、制御部130は、ベンディングによって分割されたディスプレイ部140の各領域に画面をディスプレイすることができる。より具体的な説明のために、図16を参照する。
図16、図17及び図18は、本発明の一実施形態によってベンディングされた状態で固定されたフレキシブル装置が画面をディスプレイする方法を説明するための図である。
制御部130は、フレキシブル装置100が固定されると、フレキシブル装置100のベンディング状態によってディスプレイ部140のディスプレイ領域を複数個に区分し、区分された複数のディスプレイ領域のそれぞれに画面をディスプレイすることができる。
具体的に、制御部130は、ディスプレイ部140のベンディングによって形成されたベンディングラインを基準にディスプレイ部140を2つの領域に分割し、ベンディングラインの形成された位置を用いて各分割領域の大きさを算出する。そして、制御部130は、算出された大きさに合うように画面をスケーリングしてディスプレイすることができる。
このとき、制御部130は、同一の画面または相互異なる画面を各分割領域にディスプレイすることができる。
例えば、図16及び図17のように、イメージ210がディスプレイされたディスプレイ部140がベンディングされ、ユーザ操作によってベンディングされた状態が固定された場合を仮定する。
この場合、図16のように、制御部130は、第1及び第2分割領域140−1、140−2の大きさに合うようにイメージ210の大きさを縮小し、大きさの縮小されたイメージ220、230を第1分割領域140−1及び第2分割領域140−2のそれぞれにディスプレイすることができる。
一方、図17のように、制御部130は、イメージ210の大きさを縮小し、大きさの縮小されたイメージ220を第1分割領域140−1にディスプレイすることができる。しかし、制御部130は、第2分割領域140−2には天気関連ウィジェット、時間ウィジェット、メモウィジェットを含むウィジェット画面240をディスプレイすることができる。例えば、制御部130は、多様な分割領域(例えば、第1分割領域140−1及び第2分割領域140−2)に異なるイメージまたは異なる画面をディスプレイするように制御することができる。なお、制御部130は、異なる分割領域にディスプレイされる画面から関係のないか、独立的な画面をディスプレイする領域として、ベンディングによって定義される分割領域を使用することができる。
その一方で、制御部130は、アプリケーションが実行されてアプリケーション実行画面がディスプレイ部140にディスプレイされた状態の場合、実行中のアプリケーションの上位メニュー及び下位メニューを各分割領域にディスプレイすることができる。
例えば、図18のように、メッセージアプリケーションが駆動されてディスプレイ部140に他のユーザとメッセージを送受信する内訳を含むリスト250がディスプレイされた状態で、ディスプレイ部140がベンディングされて固定された場合を仮定する。
この場合、制御部130は、送受信内訳リスト250の大きさを縮小し、大きさの縮小されたリスト260を第1分割領域140−1にディスプレイし、特定ユーザとやり取りしたメッセージを含む画面270を第2分割領域140−2にディスプレイすることができる。すなわち、制御部130は、送受信内訳リスト250の下位メニューであるメッセージ画面270を第2分割領域140−2にディスプレイすることができる。
図19は、本発明の一実施形態に係るフレキシブル装置の形態の一例を示す図である。
図19によると、フレキシブル装置100は、本体310と、ディスプレイ部140と、グリップ部320を含んでよい。
本体310は、ディスプレイ部140を収める一種の筐体の役割を担う。本体310は、ディスプレイ部140をローリングさせる回転ローラを含む。それにより、未使用時にはディスプレイ部140は回転ローラを中心にローリングされ、本体310の内部に内蔵されてよい。
ユーザがグリップ部320を把持して引っ張るようになると、回転ローラがローリングの反対方向に回転しながらローリングが解除され、ディスプレイ部140が本体310の外部に飛び出るようになる。回転ローラには、ストッパー(図示せず)が設けられてよい。それにより、ユーザがグリップ部320を一定距離以上に引っ張ると、ストッパーによって回転ローラの回転が停止され、ディスプレイ部140が固定されてよい。
一方、ユーザがストッパーを解除するために本体310に備えられたボタン(図示せず)を押すと、ストッパーが解除されると同時に、回転ローラが逆方向に回転し、結果的に、ディスプレイ部140が本体310内に再びローリングされてよい。ストッパーは、回転ローラを回転させるためのギアの動作を停止させるスイッチ形状であってよい。回転ローラ及びストッパーに対しては、通常のローリング構造体で使用される構造がそのまま利用されてよいことから、それに対する具体的な図示及び説明は省略する。
一方、本体310には、電源部(図示せず)が含まれる。電源部(図示せず)は、使い捨てのバッテリが装着されたバッテリ接続部と、ユーザが複数回充電して使用できる2次電池、太陽熱を用いて発電を行う太陽電池等のように、多様な形態で実現されてよい。2次電池で実現される場合、ユーザは本体310と外部電源を有線で接続して電源部(図示せず)を充電させることができる。
一方、図19では、円筒型構造の本体310が示されているが、本体310の形状は四角やその他の多角形のように実現されてよい。
図20は、本発明の一実施形態に係るフレキシブル装置の形態の別の例を示す図である。図20によると、電源部180は、フレキシブル装置100の一側の周縁に設けられ、脱・付着されてよい。
電源部180は、フレキシブルな材質で実現され、ディスプレイ部140とともにベンディングされてよい。具体的には、電源部180は、負極集電体、負極電極、電解質部、正極電極、正極集電体及びこれらを覆う被覆部を含んでよい。
一例として、集電体は、弾性特性が優れたTiNi系のような合金類、銅アルミニウム等のような純金属類、炭素がコーティングされた純金属、炭素、炭素繊維等のような導電性物質、ポリピロールのような伝導性高分子等で実現されてよい。
負極電極は、リチウム、ナトリウム、亜鉛、マグネシウム、カドミウム、水素吸蔵合金、鉛等の金属類と、炭素等の非金属類、そして、有機硫のような高分子電極物質のような負電極物質で製作されてよい。
正極電極は、硫及び硫化物、LiCoO2等のリチウム遷移金属酸化物、SOCl2、MnO2、Ag2O、Cl2、NiCl2、NiOOH、高分子電極等の正電極物質で製作されてよい。電解質部は、PEO、PVdF、PMMA、PVAC等を利用したジェル(gel)状に実現されてよい。
被覆部は、通常の高分子樹脂を使用してよい。例えば、PVC、HDPEやエポシキ樹脂等が使用されてよい。その他に、糸状の電池の破損を防止しつつ、自由に曲がることができる材質なら、被覆部として使用されてよい。
電源部180内の正極電極及び負極電極は、それぞれ外部と電気的に接続するためのコネクタを含んでよい。
図20によると、コネクタが電源部180から突出している形で形成され、ディスプレイ部140にはコネクタの位置、大きさ、形状に対応する溝が形成される。それにより、コネクタ及び溝の結合によって電源部180がディスプレイ部140と結合されてよい。電源部180のコネクタは、フレキシブル装置100の内部の電源接続パッド(図示せず)と接続されて電源を供給することができる。
図20では、電源部180がフレキシブル装置100の一側の周縁で脱・付着自在な形態で示しているが、それは一例に過ぎず、電源部180の位置及び形態は製品の特性に応じて多様に異なってよい。仮に、フレキシブル装置100がある程度の厚さを有する製品である場合には、フレキシブル装置100の背面に電源部180が装着されてよい。
図21は、本発明の一実施形態に係るフレキシブル装置の制御方法を説明するためのフローチャートである。
まず、フレキシブル装置のベンディングを検知する(S410)。
その後、フレキシブル装置がベンディングされた状態で予め設定された入力を受けると、フレキシブル装置のベンディング状態を保持させるように制御する(S420)。
具体的に、フレキシブル装置のベンディング状態に対する情報を保存し、予め設定された入力を受けると、保存された情報を用いてフレキシブル装置のベンディング状態を保持するように制御することができる。ここで、ベンディング状態に対する情報は、フレキシブル装置のベンディング領域、ベンディング角度及びベンディング方向のうち少なくとも1つを含むことができる。それについては、図7A及び図7Bを参照して説明している。
なお、フレキシブル装置がベンディングされた状態で、予め設定された時間内に前記フレキシブル装置がベンディングされた方向と反対方向にフレキシブル装置がベンディングされると、フレキシブル装置のベンディング状態を保持するように制御することができる。
一例として、フレキシブル装置の中央領域がフレキシブル装置の表面から突出または陥没される第1方向に1次ベンディングが行われ、予め設定された時間内にフレキシブル装置の周縁領域が第1方向と反対の第2方向に2次ベンディングが行われると、フレキシブル装置のベンディング状態を保持するように制御することができる。
一方、フレキシブル装置がベンディングされた状態で固定解除命令が入力されると、フレキシブル装置をフラットな状態に復帰させるように制御することができる。ここで、固定解除命令は、フレキシブル装置の本体に備えられたボタンを選択するボタン操作及びフレキシブル装置の予め設定された領域をベンディングするベンディング操作のうち少なくとも1つの操作によって入力されてよい。しかし、それに限定されるものではなく、多様な方法で固定解除命令が入力されてよい。
なお、フレキシブル装置がベンディング可能なディスプレイ部を備える場合、フレキシブル装置が固定されると、フレキシブル装置のベンディング状態によってディスプレイ部のディスプレイ領域を複数個に区分し、区分された複数のディスプレイ領域のそれぞれに画面をディスプレイすることができる。それについては、図16ないし図18を参照して説明している。
なお、本発明に係る制御方法を順次に行うプログラムが保存された非一時的な読み取り可能な媒体(Non−transitory computer readable medium)が提供されてよい。
非一時的な読み取り可能な媒体とは、レジスタやキャッシュ、メモリ等のような短い間データを保存する媒体ではなく、半永久的にデータを保存し、機器によって読み取り(Reading)が可能な媒体を意味する。具体的には、上述の多様なアプリケーションまたはプログラムは、CDやDVD、ハードディスク、ブルーレイディスク、USB、メモリカード、ROM等のような非一時的な読み取り可能な媒体に保存されて提供されてよい。
なお、ディスプレイ装置について示したブロック図では、バス(bus)を図示していないが、ディスプレイ装置で各構成要素間の通信はバスを通じて行われてよい。なお、ディスプレイ装置には、上述の多様なステップを行うCPU、マイクロプロセッサ等のようなプロセッサが更に含まれてよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は以上の実施形態に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的趣旨の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。