JP6250303B2 - クラスプ - Google Patents

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Description

本発明は、環状装身具用のクラスプ及び環状装身具に関する。
従来のネックレスやブレスレットなどの多数の珠玉を有する環状装身具は、珠玉にワイヤなどの紐部材が挿通され多数の珠玉が連接してなる珠玉部と、紐部材の珠玉からの抜けを防止するために珠玉部の両端に設けられた終端留め具と、所定の操作により珠玉部の両端を結合または分離させるクラスプと、クラスプと珠玉部の端部とを連結させるための連結部材と、を有している。また、クラスプは、挿し込み部材と、挿し込み部材が内部に挿し込まれる本体とから構成されており、挿し込み部材と本体とは、それぞれ連結部材と連結される連結環を備えている。
例えば、特許文献1には、連結環を有する装身具用留め具(クラスプ)が開示されており(特許文献1の図2参照)、装身具用留め具は、円環状の連結部材を介して、珠玉部の端部と連結されている。そして、このようなクラスプの本体は、装飾品の審美性を維持するために装飾が施されていることが多い。
特開2005−230462号公報
しかしながら、このような従来の装身具は、外観上において装飾が施されていない終端留め具や連結部材などの非装飾部材を有しており、装身具の審美性が害されるおそれがある。また、装飾が施された珠玉部と、クラスプとが離間して形成され、外観上において珠玉部及びクラスプに施された装飾の一体性が損なわれてしまう。これにより、装身具の外観が悪くなってしまうという問題があった。
本発明は、上述の不都合を斟酌して創案したものであり、本発明の目的は、珠玉部とクラスプとを接続した場合に、終端留め具や連結部材などの非装飾部材が外観上において有することなく、また、珠玉部及びクラスプに施された装飾の一体性を保ち、装身具の審美性を維持することができるクラスプを提供することである。
前記課題を解決するために創案された請求項1の発明は、紐部材が挿通された珠玉を有する珠玉部の一端側に連結される挿し込み部材と、前記珠玉部の他端側に連結される本体と、を備えるクラスプにおいて、挿し込み部材は、前記本体の内部に挿脱可能に形成され、本体は、挿し込み部材が挿入される筺体と、筺体とは別体の紐留め部材と、を備え、筺体は、珠玉部の他端側の端部の珠玉と隣り合って並ぶように形成され、紐留め部材は、その一端側に形成されかつ筺体の内部において筺体に係止されるフランジ状の係止部と、他端側に形成されかつ該珠玉の内部に挿入される第1挿入部と、を有し、第1挿入部は、係止部と一体であるとともに、第1挿入部を貫通する穴の構成であって紐部材が挿通して折り返す第1穴部を有する、ことを特徴とする。
前記課題を解決するために創案された請求項2の発明は、第1挿入部は、係止部から珠玉部の他端側の端部に配置された珠玉に向けて延びるように形成され、延びる方向を高さ方向とする柱体を含む形状であり、第1穴部は、第1挿入部のこの柱体を貫通するように形成される、ことを特徴とする。
前記課題を解決するために創案された請求項3の発明は、第1挿入部は、延びる方向を高さ方向とする円柱を含む形状であり、第1穴部は、この円柱を貫通するように形成される、ことを特徴とする。
前記課題を解決するために創案された請求項4の発明は、第1穴部は、第1挿入部の延びる方向に対して直交する方向に第1挿入部を貫通することを特徴とする。
前記課題を解決するために創案された請求項5の発明は、第1穴部は、貫通する方向に見た開口形状において第1挿入部の延びる方向の幅がその直交する方向の幅よりも長く設定されることを特徴とする。
前記課題を解決するために創案された請求項6の発明は、挿し込み部材は、本体に挿入される棒状の挿し込み部と、珠玉部の一端側の端部に配置された珠玉の内部に挿入される第2挿入部と、を有し、第2挿入部は、この珠玉の内部への挿入方向を高さ方向とする柱体を含む形状であるとともに、第2挿入部を貫通する穴でありかつ紐部材が挿通して折り返す第2穴部を有し、第2穴部は、第2挿入部の該柱体を貫通するように形成される、ことを特徴とする。
前記課題を解決するために創案された請求項7の発明は、第2挿入部は、珠玉の内部への挿入方向を高さ方向とする円柱を含む形状であり、第2穴部は、この円柱を貫通するように形成される、ことを特徴とする。
前記課題を解決するために創案された請求項8の発明は、珠玉部と、上記した請求項1〜請求項7のいずれか1項の発明のクラスプと、を備えることを特徴とする装身具である。
請求項1の発明では、本体と珠玉部との間に、非装飾部材を有することによる装身具の美観の悪化を防止するとともに、本体と珠玉部との外観上の一体性を維持し、装身具の審美性を維持することができる。
また、請求項の発明では、クラスプの着脱時の操作を、本体を把持して行う代わりに、本体に隣接する珠玉を把持して行うことも可能となる。よって、クラスプの着脱時における本体の操作性を向上させることができる。また、紐部材が穴部を介して珠玉部側に折り返されることにより、紐部材を介して本体と珠玉部とをより
確実に接続することができる。
請求項の発明では、クラスプの着脱時の操作を、挿し込み部材を把持して行う代わりに、挿し込み部材に隣接する珠玉を把持して行うことも可能となる。よって、クラスプの着脱時における挿し込み部材の操作性を向上させることができる。また、紐部材が穴部を介して珠玉部側に折り返されることにより、紐部材を介して挿し込み部材と珠玉部とをより確実に接続することができる。
請求項の発明では、本発明のクラスプを装身具の形態で提供することができる
本発明によれば、珠玉部とクラスプとの間において、終端留め具や連結部材などの非装飾部材を設けまたは連結させる必要がなく、珠玉部及びクラスプに施された装飾による外観上の一体性を保ち、装身具の審美性を維持することができるクラスプを提供することができる。
第1実施形態に係るクラスプを用いた装身具の要部の斜視図である。 第1実施形態に係るクラスプの部分断面図である。 第2実施形態に係るクラスプの本体の断面図である。 第3実施形態に係るクラスプの本体の断面図である。 第4実施形態に係るクラスプの本体の断面図である。 第4実施形態に係るクラスプの本体の変形例を示す分解斜視図である。 第5実施形態に係るクラスプの本体の要部を示し、(a)は横断面図、(b)は使用時における縦断面図である。 第6実施形態に係るクラスプの挿し込み部材を示し、(a)は部分断面図、(b)は変形例の部分断面図、(c)は分解図である。 第7実施形態に係るクラスプの本体の要部を示し、(a)は横断面図、(b)は使用時における縦断面図である。 第8実施形態に係るクラスプの挿し込み部材を示し、(a)は挿し込み部材の側面図、(b)は使用時における断面図である。 第9実施形態に係るクラスプの挿し込み部材を示し、(a)は側面図、(b)は使用時の概略断面図である。 第9実施形態に係るクラスプの本体の使用時の概略断面図である。 第10実施形態に係るクラスプを示し、(a)は部分断面図、(b)は分解図である。 第10実施形態に係るクラスプの挿し込み部材と珠玉との接続工程を示す概略断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。また、図面においては実施形態を説明するため、一部分を大きくまたは強調して記載するなど適宜縮尺を変更して表現している。
また、本発明のクラスプは終端留め機構を有しているが、本発明の終端留め機構とは、珠玉に挿通されて珠玉部の端部に引き出された紐部材の端部または折返部を留めることにより、珠玉部の珠玉が紐部材から抜けることを防止するために設けられる機構をいう。
<第1実施形態>
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
まず、本発明の第1実施形態に係るクラスプ100について、図1および図2に基づいて説明する。図1は、本発明の第1実施形態のクラスプ100を備えた装身具の要部の斜視図であり、図2は、第1実施形態に係るクラスプ100の断面図である。
クラスプ100は、図1及び図2に示すように、挿し込み部材120と、挿し込み部材120が挿し込まれる挿入口141を有する本体130と、から構成されている。挿し込み部材120及び本体130は金属製の部品である。挿し込み部材120は、紐部材111が挿通されることにより珠玉112が連接されてなる珠玉部110の一端側に連結され、本体130は、珠玉部110の他端側に連結される。また、本体130の端部130aは、珠玉部110の端側に配置された珠玉112aに当接されており、挿し込み部材120の端部120aは、珠玉部110の端側に配置された珠玉112bに当接されている。
次に、クラスプ100の本体130について説明する。本体130は、図2に示すように、着脱機構140と、終端留め機構50とを有している。
着脱機構140は、挿し込み部材120と本体130とを着脱可能とするものであり、着脱機構140は、挿し込み部材120が挿脱される挿入口141と、開口部142と、開口部142に挿入され挿し込み部材120を着脱するためのコイルバネなどの付勢手段143と、係脱用の押しボタン144とを有している。なお、着脱機構140は、上記の構成に限定されず、例えば回動式や板ばね式などの種々の構成とすることができる。以下の実施形態においても同様である。すなわち、本発明のクラスプに係る着脱機構は、着脱機構140に限定されず、種々の構成の着脱機構が採用される。
着脱機構140においては、挿し込み部材120が、本体130の挿入口141に差し込まれ、挿し込み部材120が係止される。また、押しボタン144が押圧されると、挿入口141内部に設けられた着脱機構140が作動して、着脱機構140による係止が解除される。
終端留め機構50は、後述する挿入穴151を有しており、終端留め機構50により本体130の内部において紐部材111の端部111aが留められる。本実施形態の終端留め機構50においては、本体の端部130aにおいて紐部材111の端部111aが挿入可能に形成された挿入穴151が設けられている。挿入穴151は、深さ方向が紐部材111の端部111aの長さ方向に沿って形成され、後述するように、内部に紐部材111の端部111aが挿入される。挿入穴151と紐部材111との間には接着剤180が配置される。
なお、この挿入穴151は、挿入口141に貫通するように設けられてもよい。この場合、挿入穴151へ挿入可能な紐部材111の長さが、より長く設定可能となるため、紐部材111と挿入穴151との接着面積を増大させて接着強度を向上させることができる。また、挿入穴151の内径は、紐部材111の端部111aの外径とほぼ同径に設定されてもよい。この場合、紐部材111の端部111aの表面と挿入口141の内周面との密着性が高くなり、紐部材111の端部と本体130との結合強度を向上させることができる。
次に、クラスプ100における挿し込み部材120について説明する。挿し込み部材120は、棒状の部材からなり、本体130との連結、分離の操作の際に把持可能なフランジ部121と、本体130の挿入口141内に挿入される挿し込み部122と、先端に形成された略円錐形状の先端部123と、着脱機構140において係止される係止溝部124と、を有している。また、内部に、本体130における終端留め機構50と同様の構成を備えた終端留め機構150を有し、本体130における挿入穴151と同様に、端部120aにおいて紐部材111の端部111bが挿入可能に形成された挿入穴125が設けられている。
続いて、本実施形態のクラスプ100が適用される装身具について説明する。
装身具は、例えばネックレスやブレスレットなどの円環状に形成された装身具であり、図1に示すように、主として、クラスプ100と、珠玉部110とから構成されている。
クラスプ100の本体130は、図2に示すように、挿入穴151に紐部材111の端部111aが挿入されており、紐部材111の端部111aは、接着剤180を介して、挿入穴151の周面及び端面に固着されている。これにより、珠玉112に挿通された紐部材111の端部111aが留められ、珠玉部110を構成する珠玉112から紐部材111の抜けが防止されている。また、本体130は、珠玉部110の端部の珠玉112aに当接されている。この紐部材111の端部111aの留めに用いられる接着剤180としては、例えばエポキシ樹脂系接着剤など、金属同士の接着が可能な接着剤が用いられる。
挿し込み部材120についても、図2に示すように、挿入穴125に紐部材111の端部111bが挿入されており、紐部材111の端部111bは、接着剤180を介して、挿入穴125の周面及び端面に固着されている。これにより、珠玉112に挿通された紐部材111の端部111bが留められる。
珠玉部110は、紐部材111が挿通された珠玉112が連接されて形成されている。本実施形態の装身具の珠玉112には、例えば真珠が用いられている。なお、珠玉112は真珠に限定されず、種々の宝石や装飾品を用いることができ、形状も球状に限定されない。また、紐部材111には、形状記憶合金製のワイヤが用いられている。これにより、紐部材111は、折れ曲がりなどの変形が生じにくいため、装身具の形状は円環状に維持されている。
このように、クラスプ100によれば、本体130において紐部材111の端部111aを留める終端留め機構50を有していることにより、クラスプ100を有する装身具は、本体130と珠玉部110との間において、例えば連結用の円環部材などの非装飾部材を有しないため、装身具がこのような非装飾部材を外観上有することによる審美性の悪化を防止することができる。また、本体130は、珠玉部110の端部の珠玉112aに当接した状態で連結されている。すなわち、本体130と珠玉部110とが、互いに隣接し、外観上の一体性が維持される。よって装身具の審美性を維持することができる。また、挿し込み部材120と珠玉部110との間においても非装飾部材を有しないため、装身具の審美性の悪化が防止されるとともに、挿し込み部材120は、珠玉部110の端部の珠玉112bに当接した状態で連結されている。そのため、挿し込み部材120と珠玉部110との外観上の一体性が維持され、装身具の審美性を維持することができる。なお、上記のように、本体130及び挿し込み部材120は、珠玉112a、112bに当接されているが、本体130及び挿し込み部材120と、珠玉112a、112bとの間において、両者の接触や干渉により珠玉112a、112bの表面が損傷することや、紐部材111に対し適度な張力を付加することにより紐部材111の折れ曲がりを防止することを目的として、両者間に、弾性部材を配置させてもよい。この場合、弾性部材は、珠玉部110や本体130における装飾と同種の色彩を有することが望ましい。なお、この弾性部材は、珠玉112と珠玉112との間に設けられてもよい。後述する以下の実施形態についても同様である。
また、紐部材111は、形状記憶合金からなるため、紐部材111が、本体130の端部130a上において、折れ曲がることが抑制される。そのため、珠玉112a上において本体130が首振り動作することや、鉛直方向に傾いてしまうことがなく、本体130の珠玉112a上の向きが不安定になることが抑制される。これにより、クラスプ100の着脱時の操作を、本体120の代わりに隣接する珠玉112aを把持して行うことも可能となり、クラスプ100の着脱時における操作性を向上させることができる。また、本体130の挿入穴151の深さ方向は、挿し込み部材120方向に保持されるため、クラスプ100の着脱操作を容易かつ確実に行うことができる。また、挿し込み部材120においても同様に、挿し込み部材120の珠玉112b上の向きが不安定になることが抑制される。また、挿し込み部材120の向きは、本体130の方向に保持されるため、クラスプ100の着脱時における操作性を向上させることができるとともに、クラスプ100の着脱操作を容易かつ確実に行うことができる。
なお、本発明のクラスプは、挿し込み部材120と本体130とを有していることに限定されず、挿し込み部材120と本体130とのうちいずれか一方のみを有するクラスプであってもよい。本発明のクラスプは、例えば、挿し込み部材120と挿し込み部材120が挿脱及び着脱可能に形成された他の本体とから構成されてもよい。また、本体130に対して挿脱及び着脱可能に形成された挿し込み部材と本体130とから構成されてもよい。
<第2実施形態>
続いて、第2実施形態について説明する。以下の説明において、第1実施形態と同一または同様の構成部分については同一符号を付けて説明を省略または簡略化する。
図3は、第2実施形態に係るクラスプの要部の断面を示している。第2実施形態に係るクラスプは、挿し込み部材120と本体230とから構成される挿し込み部材120は、第1実施形態と同様のものが用いられる。よって、挿し込み部材120の構成については説明を省略する。また、図3の第2実施形態に係るクラスプの本体230は、図2に示すような着脱機構140を省略した状態で表している。
本発明の第2実施形態に係るクラスプは、挿し込み部材120と、本体230と、から構成されている。本体230は、着脱機構140と、終端留め機構250と、を有している。
本実施形態の終端留め機構250は、図3に示すように、挿入穴251と、かしめ部材252と、かしめ部材挿入孔253とを有している。挿入穴251は、本体230の端部230aに設けられており、挿入穴251は、紐部材111の端部111aが挿入可能であり、深さ方向が紐部材111の端部111aの長さ方向に沿って形成されている。また、挿入穴251の深さは、挿入穴251に挿入される紐部材111の長さよりも長く形成されている。
かしめ部材挿入孔253は、挿入穴251と外部とを貫通させる円形の孔により形成され、内周面には後述するかしめ部材252の雄螺子と螺合される雌螺子が形成されている。また、かしめ部材挿入孔253の深さ方向は、挿入穴251に対して直交する方向に設けられており、かしめ部材挿入孔253は、かしめ部材252の進退方向が挿入穴251に対して直交する方向となるように規制している。なお、本体230の表面におけるかしめ部材挿入孔253の開口部には、本体230の装飾と同様の装飾が表面に施されたカバー部材290が本体230の外周面に沿って設けられているが、このカバー部材290は任意の構成要素である。
かしめ部材252は、外周面に雄螺子が設けられた円柱形状を有する部材であり、かしめ部材挿入孔253内部に配置される。かしめ部材252は、本体230外部からの操作により、挿入穴251に対して、挿入穴251の側面側から進行可能に設けられている。
続いて、本実施形態のクラスプ200が装身具に適用された状態を説明する。珠玉部における珠玉及び本実施形態のクラスプの挿し込み部材120については、第1実施形態と同様のものが用いられるため説明を省略する。また、紐部材111は、形状記憶合金製のワイヤが用いられており、紐部材111の端部111aには、終端部材212が設けられている。終端部材212は、紐部材111がかしめ部材252により直接押さえ付けられてしまうと、紐部材111が折れ曲がってしまうことがあり、この折れ曲がりを防止するために設けられている。終端部材212は、金属製の円筒形状の部材であり、内部に紐部材111の端部111aが配置されている。紐部材111の端部111aと終端部材212とは、接着剤(不図示)により接着され、終端部材212は紐部材111と一体化して形成されている。なお、このような終端部材212と紐部材111との一体化形成は、紐部材111の側面において、終端部材212がかしめられて形成されてもよい。なお、終端部材212は、紐部材111が終端留めされた際に折れ曲がることのない材料により形成されている場合には不要であり、任意の構成部材である。
本実施形態のクラスプの本体230における終端留め機構250においては、図3に示すように、挿入穴251に、紐部材111の端部111aとともに終端部材212が挿入される。次いで、本体230の外部から、精密ドライバ等の工具を用いて、かしめ部材252がかしめ部材挿入孔253に沿って挿入穴251に進行され、終端部材212は、挿入穴251の内壁面に押さえつけられまたはかしめられて挿入穴251に固着される。これにより、珠玉112に挿通された紐部材111の端部111aは、本体230内部において留められる。なお、終端部材212は、かしめられた際に潰されて挿入穴251の軸方向に広がるように変形した場合であっても、挿入穴251の深さは、挿入される紐部材111の長さよりも長く形成されていることにより、本体230内部に破損が生じることがない。本体230は、珠玉部110の端部の珠玉112aに当接して形成されている。
なお、かしめ部材及びかしめ部材挿入孔に螺子が形成されずに、かしめ部材を外部からかしめ部材挿入孔の内部に圧入させて、終端部材212を圧潰させることにより、紐部材111の端部111aを留める構成としてもよい。この場合、かしめ部材挿入孔の形状は円形に限定されない。
このように、本体230を有するクラスプによれば、第1実施形態のクラスプ100の効果と同様の効果を有することに加えて、紐部材111の端部111aを留める際に接着剤が使用されず、機械的手法が用いられて行われることにより、本体230の内部において確実に紐部材111の端部111aを留めることができる。
<第3実施形態>
続いて、第3実施形態について説明する。以下の説明において、第1、第2実施形態と同一または同様の構成部分については同一符号を付けて説明を省略または簡略化する。
第3実施形態に係るクラスプは、挿し込み部材120と本体330とから構成され、挿し込み部材120は、第1実施形態と同様のものが用いられる。よって、挿し込み部材120については説明を省略する。また、図4に示す第3実施形態に係るクラスプの本体330は、図1に示すような着脱機構140を省略した状態で表している。
本実施形態に係るクラスプは、挿し込み部材120と、本体330とから構成されている。本体330は、着脱機構140と、終端留め機構350とを有している。着脱機構140は、第1実施形態と同様のものが用いられる。
本実施形態における終端留め機構350は、図4に示すように、紐部材111が挿通される挿通孔351と、紐部材111の端部111aに設けられた係止片312が係止される係止面352と、紐部材111の端部111a及び後述する係止片312が配置可能な空間からなる収容空間353と、を有している。収容空間353と挿入口141とは一体的に形成されている。
続いて、本実施形態のクラスプが装身具に適用された状態を説明する。珠玉部110における珠玉112及び本実施形態のクラスプの挿し込み部材120については、第1実施形態と同様のものが用いられるため、説明は省略する。また、本実施形態に係るクラスプに挿入される紐部材111は、形状記憶合金製のワイヤが用いられている。挿入口141に挿入される紐部材111の端部には、係止片312を有している。係止片312は、円筒形状を有する金属製の部材から形成され、側面側から押圧されかしめられて変形し、紐部材111と一体化した状態で設けられている。なお、係止片312の形状、構成及び材質は、これに限定されるものではなく、例えば、内部に紐部材111が挿入されるとともに接着剤により接着される多角柱形状の部材などであってもよく、また樹脂材料などが用いられてもよく、任意である。
図4に示すように、紐部材111は、挿通孔351に挿通されている。また、紐部材111は、本体330側の端部111aに係止片312を有しており、係止片312は本体330の内側面330bの一部の領域に設けられた係止面352において係止されている。これにより、紐部材111の端部111aが係止片312を介して留められる。また、本体330は珠玉部110の端部の珠玉112に当接されている。なお、本実施形態においては、紐部材111と係止片312とは別個の部材であるが、紐部材111の端部111aをフランジ状に加工することにより係止片312と同様の構成を設けてもよい。
次に、本実施形態に係るクラスプを装身具に用いる場合において、紐部材111を用いた本体330と珠玉部110との接続手順について説明する。先ず、紐部材111の一端側の端部111aに係止片312を設ける。そして、紐部材111を他端側から本体の挿入口141を介して挿通孔351へ挿通させていく。次いで、係止片312が係止された後、紐部材111の他端側を珠玉に挿通して珠玉部110を形成する。そして、紐部材111の他端側を挿し込み部材120に結合させる。
このように、本体330を有するクラスプによれば、第1実施形態のクラスプ100の効果と同様の効果を有することに加えて、紐部材111が挿通される挿通孔351を有し、紐部材111の終端留めが、本体130の内部の係止面352に紐部材111が係止されることにより行われるため、本体330は、より簡易な構成で形成が可能となる。また、終端留め機構350では、本体330の内部における紐部材111に対する接着作業やかしめ作業などの作業を必要としないため、より容易かつ確実に紐部材111の端部111aを留める行うことができる。
<第4実施形態>
続いて、第4実施形態について説明する。以下の説明において、第1実施形態と同一または同様の構成部分については同一符号を付けて説明を省略または簡略化する。
本実施形態のクラスプは、挿し込み部材120と本体430とから構成され、挿し込み部材は、第1実施形態と同様のものが用いられる。よって、挿し込み部材の構成については説明を省略する。また、図5に示す本実施形態のクラスプの本体430は、図1に示すような着脱機構140を省略した状態で表している。
本実施形態に係るクラスプの本体430は、珠玉112aと連結される側の端部に終端留め機構450を有している。終端留め機構450は、紐留め部材460と、円形凹部471とを有している。また、本体430は、紐留め部材460と、筐体470とから形成されている。
紐留め部材460は、円筒形状を有し外周面に雄螺子461が形成されており、軸方向に貫通しかつ紐部材111が挿通される貫通穴462が設けられている。また、端面には紐部材111の端部111aが係止される係止部463を備えている。一方、筐体470は、表面430cに紐留め部材460を収容する円形凹部471が設けられ、円形凹部471の周面に雄螺子461と螺合する雌螺子472が形成されている。
続いて、本実施形態のクラスプが装身具に適用された状態について説明する。
珠玉部110及び本実施形態のクラスプの挿し込み部材120については、第1実施形態と同様のものが用いられるため説明を省略する。
本体430において紐部材111の端部111aを留める作業は、以下の手順で行われる。すなわち、紐留め部材460の貫通穴462に紐部材111が挿通され、紐部材111の端部111aが直角方向に折り曲げられて、紐留め部材460の端面の係止部463に紐部材111の端部111aが係止される。このような係止手段により紐部材111と紐留め部材460とが結合される。次いで、紐留め部材460と筐体470とは、それぞれの雄螺子461と雌螺子472とが螺合され締結される。また、図5に示すように、紐部材111の端部111aは、紐留め部材460と、円形凹部471とに挟まれて配置かつ固着される。これにより、珠玉112に挿通された紐部材111の端部111aは、本体430の内部において留められる。そして、本体430は、珠玉部110の端部の珠玉112aに当接された状態で珠玉部に連結される。
このように、本体430を有するクラスプにおいても、第1実施形態のクラスプ100の効果と同様の効果を有する。また、紐留め部材460と筐体470とは上記のように螺合締結される構造を備えることにより、紐留め部材460と筐体470との結合及び分離が適宜可能となる。そのため、本体430を有する装身具においては、珠玉部110と紐留め部材460との結合体と、筐体470と、のうちいずれか一方のみを適宜交換することができる。
なお、紐留め部材460と紐部材111との結合手段は、上記の係止手段に代えて、または上記の係止手段とともに、接着手段を用いてもよく、例えば貫通穴462の内周面と紐部材111の外周面とが、接着剤により接着される。
(変形例)
続いて、第4実施形態の変形例について説明する。変形例に係る本体の分解斜視図を図6に示す。変形例に係る本体においては、紐部材の端部が係止されるための、紐留め部材4601に設けられる係止部4631が、端面4601aの一部を切り欠いた溝により設けられている点で、上記の第4実施形態と異なる。
このように、係止部4631が、紐留め部材4601の端面4601aにおいて係止溝により形成されることにより、係止部4631に係止された紐部材111が回転することが防止される。よって、筐体470が紐留め部材4601に螺合し締結される際に、紐留め部材4601と筐体470とがとも回りすることが防止される。これにより、紐留め部材4601と筐体470とが確実に螺合され、紐部材111の端部111a留めをより容易かつ確実に行うことができる。
上記の第2〜第4実施形態におけるクラスプの挿し込み部材には、挿し込み部材120が用いられているが、挿し込み部材としては、本体230、330、430が有する着脱機構140により着脱可能な構成を有していればよい。すなわち、第2〜第4実施形態におけるクラスプにおける挿し込み部材は、挿し込み部材120に代えて、着脱機構140により着脱可能な、種々の挿し込み部材が用いられてもよい。また、挿し込み部材が終端止め機構を有する構成の場合、上記の各実施形態において本体に有する終端止め機構50、250、350、450の構成を、挿し込み部材における終端止め機構に適用することも可能である。
また、上記の実施形態において、紐部材111には、形状記憶合金製のワイヤが用いられるが、これに限定されず、他の金属製ワイヤ、樹脂ワイヤ、糸状紐などの種々の紐状の材料を用いてもよい。また、上記の装身具は円環状に形成されているが、これに限定されず多角形などに形成されてもよい。以下の実施形態についても同様である。
<第5実施形態>
続いて、第5実施形態について説明する。以下の説明において、上記実施形態と同一または同様の構成部分については同一符号を付けて説明を省略または簡略化する。
本実施形態に係るクラスプは、本体530を有している。本体530の要部について、縦断面図を図7(a)、珠玉部110に接続された状態の本体530の横断面図を図7(b)に示す。なお、横断面は、縦断面に対して直交する方向の断面である。また、図7(a)、(b)では、着脱機構140を省略した状態で表している。
本体530は、図7(a)に示すように、内部において、終端留め機構550を有するとともに、端部に円筒部561を有している。本体530は、このような終端留め機構550及び円筒部561が設けられている点で、上記の実施形態のクラスプにおける本体130、230、330、430と異なる。また、本体530に着脱される挿し込み部材には、本体530の着脱機構140により着脱可能であればよく、この条件を備える種々の挿し込み部材を用いることができる。よって、本実施形態に係るクラスプの挿し込み部材については説明を省略し、以下、本体530について説明する。なお、紐部材111には、例えば糸状紐が用いられる。
本体530は、紐留め部材560と、筐体570とから形成されている。本体530の内部には、終端留め機構550を有している。この終端留め機構550は、引掛部562を有している。紐留め部材560は、図7(a)に示すように、円筒部561と、引掛部562と、開口部563とを有している。筐体570における珠玉112a側の端部には、円筒部561を挿通させる開口570aが設けられている。また、筐体570は、着脱機構140を有している。本体530は、開口から円筒部561が突出した状態となるように紐留め部材560と筐体570とが組み合わされて形成される。
終端留め機構550においては、図7(b)に示すように、紐留め部材560の筐体570側の端部において、紐部材111が、円筒部561内部に挿通され、開口部563から引き出された後、引掛部562の外周に巻きつけられて、珠玉部側に折り返されることにより、本体530の内部において紐部材111の折返部111cが留められる。
このように本体530は、内部に終端留め機構550を有することにより、珠玉部110と本体530との間において、終端留め具や連結部材などの非装飾部材を設けまたは連結させる必要がなく、珠玉部110及び本体530に施された装飾による外観上の一体性を保ち、装身具の審美性を維持することができる。また、終端留め機構550によれば、紐部材111の折返部111cは、引掛部562において確実に保持される。そのため、紐部材111を介して本体530と珠玉部110との接続をより確実に行うことができる。また、本体530から紐部材111が外れてしまい、珠玉部110の珠玉112が紐部材111から抜けることをより確実に防止することができる。
また、円筒部561は、紐留め部材560の珠玉部側に形成され、珠玉部の端部の珠玉112aの内部に差し込まれる。なお、珠玉112aの内部には、円筒部561が挿入される穴が開けられる。本実施形態のクラスプを有する装身具においては、本体530と珠玉部110の端部の珠玉112aとが一体化するように連結される。そのため、本実施形態のクラスプが用いられた装身具においては、本体530が首振り動作することがなく、珠玉112a上において本体530の向きが一定に保たれた状態となる。これにより、クラスプの着脱時の操作を、本体530の代わりに隣接する珠玉112aを把持して行うことも可能となり、クラスプの着脱時における操作性を向上させることができる。
なお、図示しないが、第1ないし4実施形態において、本体130、230、330、430は、円筒部561が付加された構成としてもよい。また、本体430において、紐留め部材460、560に円筒部561の部材が付加されてもよい。また、本体530は、円筒部561の部材と筐体570とが、螺合されることにより一体となって形成されてもよい。また、本体530は、円筒部561の部材と筐体570とが一体で製造されてもよく、円筒部561と挿入口141とを一体的に有する部品を内部に備えることにより製造されてもよい。
<第6実施形態>
続いて、第6実施形態について説明する。以下の説明において、上記実施形態と同一または同様の構成部分については同一符号を付けて説明を省略または簡略化する。
第6実施形態のクラスプにおける挿し込み部材620は、図8(a)に示すように、内部において終端留め機構650を有するとともに、端部に円筒部626を有している。また、挿し込み部622には、開口部627、引掛部628、が設けられている。なお、挿し込み部材620が着脱されるクラスプの本体は、挿し込み部材620が挿脱及び着脱可能であればよく、この条件を備える種々のクラスプの本体を用いることができる。よって、本実施形態に係るクラスプの本体については説明を省略し、以下、挿し込み部材620について説明する。また、紐部材111には、例えば糸状紐が用いられる。
終端留め機構650は、図8(a)に示すように、上記の終端留め機構550とほぼ同様の構成を有しており、終端留め機構650は、引掛部628を有している。終端留め機構650においては、図示しないが、紐部材111が、円筒部626内部に挿通され、開口部627から引き出された後、引掛部628の外周に巻きつけられて、珠玉部側に折り返されることにより、挿し込み部材620の内部において紐部材111の折返部111cが留められる。
このように挿し込み部材620は、内部に終端留め機構650を有することにより、珠玉部110と挿し込み部材620との間において、終端留め具や連結部材などの非装飾部材を設けまたは連結させる必要がなく、珠玉部110及び挿し込み部材620に施された装飾による外観上の一体性を保ち、装身具の審美性を維持することができる。また、終端留め機構650によれば、紐部材111の折返部111cは、引掛部628において確実に保持される。紐部材111を介して挿し込み部材620と珠玉部110との接続をより確実に行うことができる。また、挿し込み部材620から紐部材111が外れてしまい、珠玉部110の珠玉112が紐部材111から抜けることをより確実に防止することができる。
また、円筒部626は、珠玉部の端部の珠玉112bの内部に差し込まれる。そして、本実施形態のクラスプを有する装身具においては、挿し込み部材620と珠玉部の端部の珠玉112bとが一体化するように連結される。そのため、本実施形態のクラスプが用いられた装身具においては、挿し込み部材620が首振り動作することがなく、珠玉112b上において挿し込み部材620の向きが一定に保たれた状態となる。これにより、クラスプの着脱時の操作を、挿し込み部材620の代わりに隣接する珠玉112bを把持して行うことも可能となり、クラスプの着脱時における操作性を向上させることができる。特に、挿し込み部材620と比較して珠玉112bが大きく形成されている場合には、より把持及び操作が容易となる利点を有する。
(変形例)
続いて、第6実施形態に係るクラスプの挿し込み部材620の変形例について説明する。本変形例に係る挿し込み部材720は、挿し込み部材620と同様に、円筒部626を有している。なお、珠玉112bの内部には、内径D1を有し、かつ円筒部626が挿入される穴が開けられる。また、以下の点において、挿し込み部材620と異なる。すなわち、変形例に係る挿し込み部材720は、図8(b)に示すように、挿し込み部材720の長手方向軸に沿って形成されかつ紐部材が挿通可能に形成され、挿し込み部材720を貫通する貫通孔721を有している。また、終端留め機構750は、上記の終端留め機構250とほぼ同様に構成されており、終端留め機構750は、貫通孔721、かしめ部材752、かしめ部材挿入孔753を有している。かしめ部材752は、かしめ部材挿入孔753に挿入され、貫通孔721において部材111をかしめる部材である。かしめ部材挿入孔753は、かしめ部材752が挿入される孔であり、貫通孔721と外部とを貫通する孔により形成される。終端留め機構750においては、かしめ部材752をかしめ部材挿入孔753を介して貫通孔721に直交する方向から貫通孔721内部に挿入し、紐部材111をかしめて貫通孔721の内部に紐部材111を固着させる。その結果、紐部材111の端部111bは、挿し込み部材620の内部において留められる。このような、かしめ部材752を用いて紐部材111をかしめる手段は、例えば、第2実施形態の終端留め機構250と同様に、かしめ部材752にネジが形成され、精密ドライバ等の工具を用いて貫通孔721の内部に進行させて行われてもよく、あるいは、かしめ部材752がかしめ部材挿入孔753内に圧入されることにより行われてもよい。また、紐部材111には、例えば形状記憶合金製のワイヤが用いられるが、他の金属製ワイヤ、樹脂ワイヤ、糸状紐などが用いられてもよい。
挿し込み部材720においては、貫通孔721に挿通され、挿し込み部材720の先端720aの貫通孔721から引き出された紐部材111が牽引されながら、紐部材111が、貫通孔721内部でかしめられて固着する。そして、先端720aにおいてはみ出た紐部材111が切断される。このように、挿し込み部材720によれば、紐部材111が適度な張力を有する状態で紐部材111の端部111aを留めることができる。また、このように紐部材111が形状記憶合金製のワイヤであっても適用可能である。
<第7実施形態>
続いて、第7実施形態に係るクラスプについて説明する。以下の説明において、上記実施形態と同一または同様の構成部分については同一符号を付けて説明を省略または簡略化する。
本実施形態に係るクラスプは本体830を有している。本体830の要部について、縦断面図を図9(a)、本体830が珠玉部110の端部の珠玉112aに接続された状態の横断面図を図9(b)に示す。なお、横断面は、縦断面に対して直交する方向の断面である。また、図9(a)、(b)では、着脱機構140を省略した状態で表している。
本体830は、図9(a)に示すように、内部に終端留め機構850を有している。また、端部に挿入部(第1挿入部)861を有している。本体830は、終端留め機構850及び挿入部861が設けられている点で、上記の実施形態のクラスプにおける本体130、230、330、430、530と異なる。また、本体830に着脱される挿し込み部材には、本体830の着脱機構により着脱可能であればよく、この条件を備える種々の挿し込み部材を用いることができる。よって、本実施形態に係るクラスプの挿し込み部材については説明を省略し、以下、本体830について説明する。なお、紐部材111には、例えば糸状紐が用いられる。
本体830は、珠玉112aに接続される側の端部において、挿入部861が設けられている。挿入部861は、略円柱形状に形成されている。挿入部861は、先端側において、挿入部861を貫通する穴である穴部(第1穴部)863が設けられている。穴部863は、図9に示すように、長円形状を有しかつ本体830の長手方向に対して直交する方向に挿入部861を貫通する穴から形成されている。なお、挿入部861及び穴部863の形状は、上記の形状に限定されない。例えば、挿入部861の形状は、円筒形状、多角柱形状、これらの組み合わせ等、種々の形状が採用可能である。また、穴部863の位置は、挿入部861の先端側に限定されず、例えば挿入部861の中央部分に設けられてもよい。また、穴部863の形状は、円形状や多角形状であってもよく、屈折する形状や、他の方向または複数の方向に貫通する形状であってもよい。
本体830は、図9(a)に示すように、紐留め部材860と、筐体870とから形成されている。紐留め部材860は、挿入部861及び引掛部862を有している。なお、本体830は、紐留め部材860と、筐体870との2つの部材が組み合わされて構成されることに限定されず、本体830は、紐留め部材860と筐体870とが一体として形成されてもよい。また、本体830は、3つ以上の部材が組み合わされて形成されてもよい。
終端留め機構850は、本体830において珠玉112aに接続される側の端部に設けられている。終端留め機構850は、引掛部862と、穴部863とを有している。引掛部862は、挿入部861の先端部860aと穴部863とに挟まれた部分から形成される。なお、上述のように、挿入部861における穴部863の位置及び穴部863の形状について変更することが可能であるが、この場合、挿入部861における引掛部862の位置及び引掛部862の形状についても変更される。
終端留め機構850において、珠玉112aの内部に挿通された紐部材111は、穴部863に挿通され、その後、引掛部862の外周に巻きつけられて、反対側に折り返される。これにより引掛部862において紐部材111の折返部111cが留められる。
このように本体830によれば、内部に終端留め機構850を有することにより、珠玉部110と本体830との間において、終端留め具や連結部材などの非装飾部材を設けまたは連結させる必要がなく、珠玉部110及び本体830に施された装飾による外観上の一体性を保ち、装身具の審美性を維持することができる。また、終端留め機構850によれば、紐部材111の折返部111cは、引掛部862において確実に保持される。そのため、紐部材111を介して本体830と珠玉部110との接続をより確実に行うことができる。また、本体830から紐部材111が外れてしまい珠玉112が紐部材111から抜けることを、より確実に防止することができる。
また、終端留め機構850によれば、紐部材111を引掛部862に留める作業が容易となる利点がある。すなわち、終端留め機構850の構成では、紐部材111を引掛部862の外周に巻きつけて反対側に折り返す作業の際に、他の部材がじゃまになることがない。よって、本体830と珠玉部110との連結作業を容易に行うことができる。
また、挿入部861は、紐留め部材860の珠玉部110側に形成され、珠玉部110の端部の珠玉112aの内部に差し込まれる。よって、本実施形態のクラスプを有する装身具においては、本体830と珠玉部110の端部の珠玉112aとが一体化するように連結される。そのため、本実施形態のクラスプが用いられた装身具においては、本体830が首振り動作することがなく、珠玉112a上において本体830の向きが一定に保たれた状態となる。これにより、クラスプの着脱時の操作を、本体830を把持して行うことに代えて、隣接する珠玉112aを把持して行うことも可能となる。よって、クラスプの着脱時における本体830の操作性を向上させることができる。
<第8実施形態>
続いて、第8実施形態に係るクラスプついて説明する。以下の説明において、上記実施形態と同一または同様の構成部分については同一符号を付けて説明を省略または簡略化する。
本実施形態に係るクラスプは、挿し込み部材920を有している。本実施形態に係るクラスプの本体は、挿し込み部材920が挿脱及び着脱可能な構成を有していればよく、この条件を備える種々の構成の本体を用いることができる。よって、本実施形態に係るクラスプの本体については説明を省略し、以下、挿し込み部材920について説明する。なお、紐部材111には、例えば糸状紐が用いられる。
また、挿し込み部材920は、図10(a)に示すように、珠玉112aに接続される側の端部に、挿入部(第2挿入部)926を有している。挿入部926は、略円柱形状に形成されている。挿入部926は、先端側に、挿入部926を貫通する穴である穴部(第2穴部)927が設けられている。穴部927は、図10に示すように、長円形状を有しかつ挿し込み部材920の長手方向に対して直交する方向に挿入部926を貫通する穴から形成されている。なお、挿入部926及び穴部927の形状は、上記の形状に限定されない。例えば、挿入部926の形状は、円柱形状や円筒形状、多角柱形状、それらの組み合わせ等、種々の形状が採用可能である。また、穴部927の位置は、挿入部926の先端側に限定されず、例えば挿入部926の中央部分に設けられてもよい。また、穴部927の形状は、円形状や多角形状であってもよく、屈折する形状や、他の方向または複数の方向に貫通する形状であってもよい。
また、挿し込み部材920は、内部において終端留め機構950を有している。終端留め機構950は、挿し込み部材920において珠玉112bに接続される側の端部に設けられている。終端留め機構950は、穴部927と、引掛部928とを有している。引掛部928は、挿入部926の先端部と穴部927とに挟まれた部分から形成される。なお、上述のように、挿入部926における、穴部927の位置及び穴部927の形状については変更が可能であるが、これらの変更に伴い、挿入部926における引掛部928の位置及び引掛部928の形状についても変更される。
終端留め機構950では、図10(b)に示すように、珠玉112bの内部に挿通された紐部材111は、さらに穴部927に挿通される。その後、紐部材111は、引掛部928の外周に巻きつけられて、反対側に折り返されることにより、挿し込み部材920の内部において紐部材111の折返部111cが留められる。
このような終端留め機構950は、挿し込み部材920の内部に設けられていることから、珠玉部110と挿し込み部材920との間において、終端留め具や連結部材などの非装飾部材を設けあるいは連結させる必要がなく、珠玉部110及び挿し込み部材920に施された装飾による外観上の一体性を保ち、装身具の審美性を維持することができる。また、終端留め機構950によれば、紐部材111の折返部111cは、引掛部928において確実に保持される。そのため、紐部材111を介して挿し込み部材920と珠玉部110との接続をより確実に行うことができる。また、挿し込み部材920から紐部材111が外れてしまい珠玉112が紐部材111から抜けることを、より確実に防止することができる。
また、終端留め機構950によれば、紐部材111を引掛部928に留める作業が容易となる利点がある。すなわち、終端留め機構950の構成では、紐部材111を引掛部928の外周に巻きつけて反対側に折り返す作業の際に、他の部材がじゃまになることがない。よって、挿し込み部材920と珠玉部110との連結作業を容易に行うことができる。
また、挿入部926は、珠玉部110の端部の珠玉112bの内部に差し込まれる。そして、本実施形態のクラスプを有する装身具においては、挿し込み部材920と珠玉部110の端部の珠玉112bとが一体化するように連結される。そのため、本実施形態のクラスプが用いられた装身具においては、挿し込み部材920が首振り動作することがなく、珠玉112b上において挿し込み部材920の向きが一定に保たれた状態となる。これにより、クラスプの着脱時の操作を、挿し込み部材920の代わりに隣接する珠玉112bを把持して行うことも可能となり、クラスプの着脱時における操作性を向上させることができる。
なお、挿し込み部材920は、例えば、上述した図8(c)に示す挿し込み部材720の構成と同様に、挿入部926を有する部材と本体に挿し込まれる本体部とが螺合等の手段により組み合わせられて形成されてもよい。
<第9実施形態>
続いて、第9実施形態に係るクラスプについて説明する。以下の説明において、上記実施形態と同一または同様の構成部分については同一符号を付けて説明を省略または簡略化する。本実施形態に係るクラスプは、挿し込み部材1020と本体1130とを有している。
挿し込み部材1020は、上述した第6実施形態に係るクラスプの挿し込み部材620の変形例における挿し込み部材720とほぼ同様の構成を有しており、貫通孔721、かしめ部材752、かしめ部材挿入孔753を有しているが、円筒部626が設けられていない点で、挿し込み部材720と異なる。挿し込み部材1020は、図11(a)に示すように、内部に終端留め機構750を有している。なお、終端留め機構750については上述した通りである。
本体1130は、上述した第5実施形態に係るクラスプの本体530とほぼ同様の構成を有しており、筐体570と紐留め部材1160とから形成される。紐留め部材1160は、紐留め部材560とほぼ同様の構成を有しているが、紐留め部材1160は、円筒部626を有しない点で、紐留め部材560と異なる。本体1130が装身具に用いられた際の珠玉112a及び本体1130の概略断面図を図12に示す。なお、図12では、着脱機構140は省略している。また、紐部材111としては、例えばワイヤが用いられる。
次に、本実施形態に係るクラスプを装身具に使用する場合における、紐部材111を用いたクラスプと珠玉部110との接続工程について説明する。先ず、紐部材111を、本体1130の開口570aから本体1130の内部に挿し込む。次に、紐部材111を引掛部562の外周面に巻き付けるようにして折り返し、開口570aを介して紐部材111を本体1130の外部に引き出す。続いて、紐部材111は、弾性部材c、多数の珠玉112、弾性部材cの順に挿通する。なお、弾性部材cは、例えばシリコン製の環状部材である。このようにして珠玉112を連接させて珠玉部110を形成する。この時点においては、本体1130は、図12に示すように、弾性部材cを介して珠玉部110の端部の珠玉112aと接続された状態となっている。
続いて、珠玉部110及び弾性部材cから引き出した紐部材111を、挿し込み部材1020の後端部1020bから貫通孔721に挿通し、挿し込み部材1020の先端1020aから紐部材111を引き出す。次いで、引き出された紐部材111を牽引し、紐部材111の長さ方向に弾性部材cを収縮させることにより、紐部材111に適度な張力を付与した状態で保持する。そして、このように保持した状態で、紐部材111を貫通孔721の内部でかしめて固着させる。このようなかしめ作業は、例えば、かしめ部材752をかしめ部材挿入孔753を介して貫通孔721に直交する方向から貫通孔721内部に圧入することにより行う。その後、先端1020aからはみ出た紐部材111が切断される。このようにして、貫通孔721の内部に紐部材111の端部111bが留められ、装身具が完成する。このように製造された装身具の紐部材111は適度な張力を有している。
このように、挿し込み部材1020によれば、珠玉部110と挿し込み部材1020との間において、終端留め具や連結部材などの非装飾部材を設けあるいは連結させる必要がなく、珠玉部110及び挿し込み部材1020に施された装飾による外観上の一体性を保ち、装身具の審美性を維持することができる。また、挿し込み部材1020によれば、紐部材111にかかる適度な張力により、クラスプと珠玉112ならびに珠玉112同士がより密着した状態で連接されるため、装身具の審美性を向上させることができる。また、挿し込み部材1020と珠玉112bと弾性部材cを介して密接するように接続される。そのため、挿し込み部材1020が珠玉112b上で動いたり、傾いたりすることがない。よって、クラスプの着脱時の操作を、挿し込み部材1020の代わりに隣接する珠玉112bを把持して行うことも可能となる。よって、クラスプの着脱時における挿し込み部材1020の操作性を向上させることができる。また、挿し込み部材1020によれば、例えば上記の挿し込み部材720における円筒部626のような、珠玉112bに挿し込む部材は有していない。そのため、珠玉112bの内部に、このような部材が挿入されるための穴を設ける必要がない。すなわち、挿し込み部材1020に接続される珠玉112bの内部には、紐部材111が挿通可能な内径D2の穴が設けられる。これに対して、例えば、挿し込み部材620、720に接続される珠玉112bにおいては、紐部材111が挿通可能であって、さらに円筒部626が挿入可能な、D2よりも大きいD1を内径とする穴が設けられこととなる。したがって、挿し込み部材1020によれば、挿し込み部材620、720のように珠玉112bにより大きな穴を設ける必要がなく、装身具の審美性が低下することを防止することができる。さらに、挿し込み部材1020によれば、このような審美性が高くかつ操作性に優れた装身具を容易に製造することができる。
以上、本実施形態に係るクラスプについて説明したが、挿し込み部材1020は、上記の差し込み部材620、720と同様の変更が可能である。また、本実施形態に係るクラスプの本体は、本体1130に限定されず、挿し込み部材1020が挿脱可能な種々の本体が用いられてよい。なお、D1、D2は、それぞれ、例えば1mm、0.8mmに設定される。この場合、紐部材111のワイヤとしては、外径dが、0.32mmのものが用いられるとよい。なお、このように紐部材111に細いワイヤが用いられる場合であっても、本実施形態に係るクラスプを用いた場合、珠玉部110に挿通される紐部材111は2本となるので、使用される紐部材111の細さに起因する紐部材111の強度の低下は抑制される。
<第10実施形態>
続いて、第10実施形態に係るクラスプついて説明する。以下の説明において、上記実施形態と同一または同様の構成部分については同一符号を付けて説明を省略または簡略化する。
本実施形態に係るクラスプは、挿し込み部材1220を有している。本実施形態に係るクラスプの本体としては、例えば本体1130が用いられる。なお、挿し込み部材1220が挿脱及び着脱可能な構成を有していればよく、この条件を備える種々の構成の本体を用いることができる。本体1130の構成については、上述した通りであるので説明を省略し、以下、挿し込み部材1220の構成について説明する。なお、紐部材111には、例えばワイヤが用いられる。
挿し込み部材1220は、図13(a)に示すように、本体部材1270と、被かしめ部材1212と、連結部材1260とを有している。本体部材1270は、図13(a)に示すように、端部に孔部1271が設けられている。また、本体部材1270の内部には、孔部1271に隣接する位置に収容空間1253が設けられている。孔部1271は、円筒部材1260が挿入される孔である。孔部1271の周面には、円筒部材1260に設けられた雄螺子1260aと螺合される雌螺子1271aが形成されている。また、収容空間1253には、かしめられた後の被かしめ部材1212が収容される。孔部1271及び収容空間1253は、例えば断面が円形状の孔から形成されている。
被かしめ部材1212は、図13(b)に示すように、紐部材111が挿通可能な孔1212aが設けられた、略円筒形状の部材である。なお、被かしめ部材1212は、多角柱から形成されてもよい。被かしめ部材1212は、後述するように、孔1212aに紐部材111が挿通された状態でかしめられる。
連結部材1260は、図13(b)に示すように、略円筒形状の部材であり、紐部材111が挿通可能に形成された挿通孔1251が設けられている。連結部材1260の長手方向の端部の一端側には、フランジ部1260bを備えている。このフランジ部1260bは、弾性部材cを介して珠玉112bを押さえるストッパーとしての機能を有する。なお、連結部材1260の外径が、上述した珠玉112bの穴の口径D2よりも大きく形成されているような場合には、フランジ部1260bは設けられなくてもよい。また、連結部材1260の長手方向の端部の他端側には、被かしめ部1212の後端部1212bと当接する当接部1252を有している。
次に、本実施形態に係るクラスプを装身具に使用する場合における、紐部材111を用いたクラスプと珠玉部110との接続工程について説明する。上述した第9実施形態に係るクラスプの場合と同様に、紐部材111を、本体1130の開口570aから本体1130の内部に挿し込む。次に、紐部材111を引掛部562の外周面に巻き付けるようにして折り返し、開口570aを介して紐部材111を本体1130の外部に引き出す。続いて、紐部材111は、弾性部材c、多数の珠玉112、弾性部材cの順に挿通する。このようにして珠玉112を連接させて珠玉部110を形成する。この時点においては、本体1130は、図12に示すように、弾性部材cを介して珠玉部110と接続された状態となっている。
続いて、珠玉部110及び弾性部材cに挿通された紐部材111を、図14(a)に示すように、フランジ部1260b側から連結部材1260の挿通孔1251に挿通する。さらに、後端部1212b側から被かしめ部1212の孔1212aに挿通させて、被かしめ部1212の先端部1212cから紐部材111を引き出す。
次に、先端部1212cから引き出された紐部材111を牽引し、紐部材111の長さ方向に弾性部材cを収縮させて紐部材111に適度な張力を付与した状態で保持する。そして、この状態で被かしめ部材1212をかしめる。かしめ作業は、例えば、ペンチ等の工具を用いて行われ、被かしめ部材1212の外周面に対して2方向から外力を加えることにより、被かしめ部材1212を潰れるように変形させることにより行う。このように被かしめ部材1212がかしめられると、紐部材111の端部111bは、被かしめ部材1212に固着されて留められる。続いて、被かしめ部材1212に対して本体部材1270を被せるように接合させる。被かしめ部材1212と本体部材1270との接合は、被かしめ部材1212の雄螺子1260aと本体部材1270の雌螺子1271aとを螺合により締結させることにより行う。なお、被かしめ部材1212と本体部材1270との接合手段としては、例えば、接着剤等を用いてもよく、係止機構が採用されてもよい。以上の工程により、装身具が完成する。
挿し込み部材1220によれば、上記の挿し込み部材1020と同様の効果を有する。すなわち、装身具の審美性を向上させるとともにクラスプの着脱時における挿し込み部材1220の操作性を向上させることができる。また、上記の接続工程により、このような審美性が高くかつ操作性に優れた装身具を容易に製造することができる。
また、挿し込み部材1220によれば、被かしめ部材1212の外周面に対して2方向から外力を加えて、被かしめ部材1212をかしめさせる。よって、被かしめ部材1212をより容易かつ確実にかしめることができる。したがって、挿し込み部材1220の内部において、紐部材111の端部111bをより確実に留めることができ、挿し込み部材1220や珠玉112から紐部材111が抜けることをより確実に防止することができる。
なお、上記の本発明の各実施形態に係るクラスプを構成する各構成要素の材料は金属であるが、これに限定されるものではなく、各種樹脂などの任意の材料を用いることができる。また、各部材の製法も削り、張り合わせ、エッチング、金型やプレス機を用いたモールド加工など、任意の加工手法を用いることができる。
以上、クラスプ及び装身具の実施形態について説明したが、本発明は、上述した説明に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。また、上記した実施形態の構成を適宜組み合わせて適用することも可能である。
例えば、本発明のクラスプに係る本体は、上記した本発明に係る挿し込み部材120等に、複数の挿入口141を備えた部材を装着して形成されてもよい。
また、本体830は、紐留め部材860と筐体870とを組み合わせて構成されているが、紐留め部材860と筐体870とは一体で形成されてもよい。また、同様に、本体1130において、紐留め部材1160と筐体570とは一体として形成されてもよい。
また、上記の第9実施形態及び第10実施形態に係るクラスプを用いた装身具においては、弾性部材cが用いられているが、装身具に設けられる弾性部材cの配置及び個数については任意である。すなわち、例えば、挿し込み部材1020、1220と珠玉112bとの間や本体1130と珠玉112aとの間に弾性部材cが配置されていなくてもよく、珠玉部110における、全てのあるいは一部の珠玉112と珠玉112との間にのみ設けられていてもよい。また、弾性部材cを有していなくてもよい。この場合、装身具は、長さ方向に伸縮可能かつ弾性を備えた紐部材111が用いられるとよい。
また、上記の実施形態における装身具の珠玉部は珠玉が連接されてなるが、これに限定されず、単連であってもよい。
50、150、250、350、450、550、650、750、850、950、1050、1150、1250…終端留め機構
100…クラスプ
110…珠玉部
111…紐部材
111a、111b…端部
112、112a、112b…珠玉
120、620、720、920、1020、1220…挿し込み部材
130、230、330、430、530、830、1130…本体
111c…折返部
463、563…係止部
561、626…円筒部
721…貫通孔
861、926…挿入部
863、927…穴部

Claims (8)

  1. 紐部材が挿通された珠玉を有する珠玉部の一端側に連結される挿し込み部材と、前記珠玉部の他端側に連結される本体と、を備えるクラスプにおいて、
    前記挿し込み部材は、前記本体の内部に挿脱可能に形成され、
    前記本体は、前記挿し込み部材が挿入される筺体と、前記筺体とは別体の紐留め部材と、を備え、
    前記筺体は、前記珠玉部の前記他端側の端部の珠玉と隣り合って並ぶように形成され、
    前記紐留め部材は、その一端側に形成されかつ前記筺体の内部において前記筺体に係止されるフランジ状の係止部と、他端側に形成されかつ該珠玉の内部に挿入される第1挿入部と、を有し、
    前記第1挿入部は、前記係止部と一体であるとともに、前記第1挿入部を貫通する穴の構成であって前記紐部材が挿通して折り返す第1穴部を有する、ことを特徴とするクラスプ。
  2. 前記第1挿入部は、前記係止部から該珠玉に向けて延びるように形成され、前記延びる方向を高さ方向とする柱体を含む形状であり、
    前記第1穴部は、前記第1挿入部の該柱体を貫通するように形成される、ことを特徴とする請求項1に記載のクラスプ。
  3. 前記第1挿入部は、前記延びる方向を高さ方向とする円柱を含む形状であり、
    前記第1穴部は、該円柱を貫通するように形成される、ことを特徴とする請求項2に記載のクラスプ。
  4. 前記第1穴部は、前記第1挿入部の延びる方向に対して直交する方向に前記第1挿入部を貫通することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のクラスプ。
  5. 前記第1穴部は、前記貫通する方向に見た開口形状において前記第1挿入部の延びる方向の幅がその直交する方向の幅よりも長く設定されることを特徴とする請求項4に記載のクラスプ。
  6. 前記挿し込み部材は、前記本体に挿入される棒状の挿し込み部と、前記珠玉部の前記一端側の端部に配置された珠玉の内部に挿入される第2挿入部と、を有し、
    前記第2挿入部は、該珠玉の内部への挿入方向を高さ方向とする柱体を含む形状であるとともに、前記第2挿入部を貫通する穴でありかつ前記紐部材が挿通して折り返す第2穴部を有し、
    前記第2穴部は、前記第2挿入部の該柱体を貫通するように形成される、ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のクラスプ。
  7. 前記第2挿入部は、前記珠玉の内部への挿入方向を高さ方向とする円柱を含む形状であり、
    前記第2穴部は、該円柱を貫通するように形成される、ことを特徴とする請求項6に記載のクラスプ。
  8. 前記珠玉部と、請求項1〜請求項のいずれか1項に記載のクラスプと、を備えることを特徴とする装身具。
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