JP6247475B2 - 段ボール包装材及び段ボール包装材の製造方法 - Google Patents
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Description
すなわち、一般的な段ボールシート用製函機は、一対のライナの間に波形形状をなす中芯が糊付けされた段ボールシートを加工することで函状の段ボール包装材を製造するものであり、給紙部と印刷部とスロッタクリーザ部とフォルディング部とカウンタエゼクタ部から構成されている。
(1)この発明の段ボール包装材は、
段ボールシートからなる函状の段ボール包装材の函断面形状のうち向かい合う少なくとも一組以上のコーナー部のそれぞれに、荷重時の胴膨れを抑止する胴膨れ抑止構造を有した段ボール包装材であって、
各コーナー部の胴膨れ抑止構造は、
段ボールシートの一面側に、中芯(11)の段目と交差する三本の押罫(第一押罫61,第二押罫62,第一押罫61)が並走形成され、これによって他面側の各対応位置に三本の山折れ部(第一山折れ部71,第二山折れ部72)が膨出形成されると共に、
段ボールシートの他面側に、前記三本の押罫(61,62)の間に二本の押罫(第三押罫63)が並走形成され、これによって一面側の各対応位置に二本の山折れ部(第三山折れ部73)が膨出形成されることを特徴とする。
前記一面側を函内面として内屈曲させ、前記他面側を函外面として外屈曲させたコーナー部を有して包装材として使用される段ボール包装材であって、
前記一面側の三本の押罫(第一押罫61,第二押罫62,第一押罫61)のうち中央の第二押罫(62)、及び第二押罫(62)によって他面側に膨出形成された第二山折れ部(72)の構成材は、複数回の罫押しによって段ボールシートの平坦部よりも薄く(第二シート厚さT2に)圧縮成形されてなることが好ましい。
複数のコーナー部を介して周状に連なった天板(1)、側板(2,2)、及び底板(3)を有し、かつ両周端が開放したスリーブ構造からなる段ボール包装材であって、
前記複数のコーナー部のうち天板(1)と側板(2,2)との境界に位置するコーナー部、及び、底板(3)と側板(2,2)との境界に位置するコーナー部にそれぞれ、前記胴膨れ抑止構造を有することが好ましい。
・鍔状の中央凸部(20)が凸状形成された罫線手段(18)と、前記中央凸部(20)に対応する中央凹部(22)が凹状形成された凹受け手段(19)と、を組み合わせた第一の押罫形成手段によって平坦な段ボールシートを挟み込むことで、
段ボールシートの一面側に、段目に交差する中央の初期押罫(60)及びその両側の2本の第一山折れ部(71,71)を形成すると共に、
この段ボールシートの他面側に、初期押罫(60)及び2本の第一山折れ部(71,71)にそれぞれ対応する初期山折れ部(70)及び2本の第一押罫(61,61)を形成する第一工程と、
・前記初期山折れ部(70)に対向接触する鍔状の中央凸部(20)が凸状形成された罫線手段(18)と、前記罫線手段(18)に対応する平坦部が形成された平受け手段(23)と、を組み合わせた第二の押罫形成手段によって、前記第一工程後の段ボールシート(S1)を挟み込むことで、
罫線手段(18)の中央凸部(20)によって前記初期山折れ部(70)を窪ませて左右に2分割し、
第一工程後の段ボールシート(S1)の他面側のうち2本の第一押罫(61,61)の間に、中央の第二押罫(62)及びその両側部の第三山折れ部(73,73)を形成すると共に、
段ボールシートの一面側のうち2本の第一山折れ部(71)の間に、前記第二押罫(62)及び第三山折れ部(73)にそれぞれ対応する、中央の第二山折れ部(72)及びその両側部の第三押罫(63,63)を形成する第二工程と、
を順に具備することが好ましい。
・鍔状の中央凸部(20)が凸状形成された罫線手段(18)と、前記中央凸部(20)に対応する中央凹部(22)が凹状形成された凹受け手段(19)と、を組み合わせた第一の押罫形成手段によって平坦な段ボールシートを挟み込むことで、
段ボールシートの他面側に、中央の初期押罫(60)、及びその両側の2本の第一山折れ部(71,71)を形成すると共に、
段ボールシートの一面側に、前記初期押罫(60)及び第一山折れ部(71,71)にそれぞれ対応する、中央の初期山折れ部(70)及び2本の第一押罫(61,61)を形成する第一工程と、
・鍔状の中央凸部(20)が凸状形成された罫線手段(18)と、前記中央凸部(20)に対応する中央凹部(22)が凹状形成された凹受け手段(19)とを組み合わせた第二の押罫形成手段であって、この凹受け手段(19)の中央凹部(22)のうち一側方の片側片を構成する凹部側片(222S)を、前記第一の押罫形成手段の凹受け手段(19)の中央凹部(22)のうち他側方の片側片を構成する凹部側片(221S)と重畳する位置に重畳配置させた第二の押罫形成手段によって、前記第一工程後の段ボールシート(S1)を挟み込み、且つ一側方の第一押罫(61)を同位置で二重に罫押しすることで、
段ボールシートの他面側であって片側(前記他側方側)の第一山折れ部(71)よりも外側方へ、第二押罫(62)、及びさらにその外側方の1本の外部第二山折れ部(702)を形成すると共に、
段ボールシートの一面側であって前記片側(他側方側)の第一山折れ部(71)の外側方へ、第二押罫(62)及び外部第二山折れ部(702)にそれぞれ対応する、第二山折れ部(72)及び更にその外側方の1本の外部第二押罫(602)を形成する第二工程と、
を順に具備するものとしてもよい。
・段ボールシートの一面側に、中芯11の段目と交差する三本の押罫(第一押罫61,第二押罫62,第一押罫61)が並走形成され、これによって他面側の各対応位置に三本の山折れ部(第一山折れ部71,第二山折れ部72)が膨出形成されると共に、
・段ボールシートの他面側に、前記三本の押罫61,62の間を並走する互いに平行な二本の押罫(第三押罫63)が形成され、これによって一面側の各対応位置に二本の山折れ部(第三山折れ部73)が膨出形成される。
段ボールシート(S1,S2)に押罫(罫線)を形成する罫線手段とこの罫線手段に対向する受け手段とからなる押罫形成手段を少なくとも2セット用意し、これら2セットを各々用いて、搬送される段ボールシート(S1,S2)の所定位置を順に挟みこむことで、複数の押罫形成工程となる第一工程、第二工程を経ることを特徴とする。
例えば押罫形成手段における罫線手段として、押罫形成位置に対応する鍔状の凸部20が外周のロール面に沿って形成された罫線ロールを用いると共に、押罫形成手段における受け手段として、前記中央凸部20に対応した中央凹部22が外周のロール面にそって形成された罫線ロールを用いることができる。これら罫線ロールと受けロールとは、周端の一部同士が近接してそれぞれロール回転可能に設置され、近接部分に段ボールシートを挟み込んでロール回転と共に段ボールシートを搬送する。これにより、罫線ロールの中央凸部に押圧されて中芯の段目に交差して一面側の押罫線が1本形成されると共に、押圧部により前記押罫線の両側に他面側の押罫線が2本形成される。
また、段ボールシートの他面側(図6c)に、前記三本の押罫61,62の間を並走する互いに平行な二本の押罫(第三押罫63)が形成され、これによって一面側(図6a)の各対応位置に二本の山折れ部(第三山折れ部73)が膨出形成される(図6b参照)。
次に、実施例1の胴膨れ抑止構造を有する段ボール包装材の製造方法を説明する。図2(a)(b)にそれぞれ示すように、実施例1の胴膨れ抑止構造は、以下第一工程(図2(a))、第二工程(図2(b))の2工程を順に経ることによって形成される。
第一工程は、図2(a)及び図3に示すように、鍔状の中央凸部20が凸状形成された罫線手段18たる第一罫線ロール18Aと、前記中央凸部20に対応する中央凹部22が凹状形成された凹受け手段19たる第一凹受けロールと、を組み合わせた第一の押罫形成手段によって平坦な段ボールシートを挟み込む工程である。
本工程によって、図4a〜図4dに示す第一工程後の段ボールシートS1が形成される。図4cに示す第一工程後の段ボールシートS1の一面側には、段目に交差する中央の初期押罫60及びその両側の2本の第一山折れ部71,71が形成される。また図4aに示す第一工程後の段ボールシートS1の他面側には、初期押罫60及び2本の第一山折れ部71,71にそれぞれ対応する初期山折れ部70及び2本の第一押罫61,61が形成される。段目は図4a、図4cの向かって縦方向に形成され、向かって縦方向に中芯のコルゲート空間が伸長する(図4d参照)。このコルゲート空間は展開状態の第一工程後の段ボールシートS1の側面図(図4b)と同様に、胴膨れ防止構造の形成部分が押し罫されて薄くかつ湾曲して形成される。
第二工程は、図2(b)及び図5に示すように、前記初期山折れ部70に対向接触する鍔状の中央凸部20が凸状形成された罫線手段18たる第二罫線ロール18Bと、前記罫線手段18に対応する平坦部が形成された平受け手段23たる第二受けロール23Bと、を組み合わせた第二の押罫形成手段によって、前記第一工程後の段ボールシート(S1)を挟み込む工程である。本工程はすなわち、罫線手段18の中央凸部20によって前記初期山折れ部70を窪ませて左右に2分割する工程である。
図7に、実施例2の段ボール包装材の製造方法を説明する。実施例2の段ボール包装材は図7(a)(b)にそれぞれ示すように、実施例1と異なる押し罫形成手段を用いた以下第一工程(図7(a))、第二工程(図7(b))の2工程を順に経ることによって形成される。
第一工程は、図7(a)に示すように
・鍔状の中央凸部20が中央に凸状形成されると共にその両側部にそれぞれ側凹部25を有し、全体として2連凹部が形成された罫線手段たる第四罫線ロール24と、
・前記中央凸部20に対応する中央凹部22が凹状形成されると共にその両側部にて前記側凹部25に対応する側凸部61が形成され、全体として2連凸部が形成された凹受け手段19たる第四凹受けロールと、を組み合わせた第四の押罫形成手段によって平坦な段ボールシートを挟み込む工程である。
本工程によって、図7(a)に示す第一工程後の段ボールシートS1が形成される。第一工程後の段ボールシートS1の他面側(図7の上面側)には、段目に交差する中央の初期押罫60及びその両側の2本の第一山折れ部71,71が形成される。また図7(a)に示す第一工程後の段ボールシートS1の他面側(図7の下面側)には、初期押罫60及び2本の第一山折れ部71,71にそれぞれ対応するように、初期山折れ部70及び2本の第一押罫61,61が形成される。段目は図7の向かって左右側方を通るように形成され、同方向に沿って中芯のコルゲート空間が伸長する。このコルゲート空間は展開状態の第一工程後の段ボールシートS1の側面図(図7(a))と同様に、胴膨れ防止構造の形成部分が押し罫されて薄くかつ湾曲して形成される。
第二工程は、図7(b)に示すように、
・前記初期山折れ部70に対向接触する鍔状の中央凸部20が凸状形成された罫線手段18と、
・前記罫線手段18に対向する幅広の平坦部が形成された平受け手段23と、を組み合わせた第二の押罫形成手段によって、前記第一工程後の段ボールシート(S1)を挟み込む工程である。本工程はすなわち、罫線手段18の中央凸部20によって、第一工程によってできた初期山折れ部70を窪ませて左右に2分割する工程である。
また第二工程後の段ボールシートS2は、第一工程後の段ボールシートS1の一面側のうち2本の第一山折れ部71の間に、前記第二押罫62及び第三山折れ部73にそれぞれ対応する、中央の第二山折れ部72及びその両側部の第三押罫63,63が形成される(図7(b))。
図9に、実施例3の段ボール包装材の製造方法を説明する。実施例3の段ボール包装材は図9(a)(b)にそれぞれ示すように、実施例1と異なる押し罫形成手段を用いた以下第一工程(図9(a))、第二工程(図9(b))の2工程を順に経ることによって形成される。
第一工程は、図9(a)に示すように、
・中央凸部が凸状形成された罫線手段18たる第一罫線ロール18Aと、
・前記中央凸部20に対応する中央凹部22が凹状形成されると共にその両側部にて前記側凹部25に対応する側凸部61が形成され、全体として2連凸部が形成された凹受け手段19と、を組み合わせた第一の押罫形成手段によって、平坦な段ボールシートを挟み込む工程である。
本工程によって、図9(a)に示す第一工程後の段ボールシートS1が形成される。第一工程後の段ボールシートS1の一面側(図9の下面側)には、中央の初期押罫60、及びその両側の2本の第一山折れ部71が形成される。また、段ボールシートの他面側(図9のシート上面側)には、前記初期押罫60及び第一山折れ部71にそれぞれ対応する、中央の初期山折れ部70及び2本の第一押罫61が形成される。
第二工程は、図9(b)に示すように、第一工程と同様の押罫形成手段、すなわち
・中央凸部が凸状形成された罫線手段18たる第一罫線ロール18Aと、
・前記中央凸部20に対応する中央凹部22が凹状形成されると共にその両側部にて前記側凹部25に対応する側凸部61が形成され、全体として2連凸部が形成された凹受け手段19と、を組み合わせた第二の押罫形成手段とによって、前記第一工程後の段ボールシートを挟み込む工程である。
本工程はすなわち、罫線手段18の中央凸部20によって、第一工程によってできた片側の第一押罫61と重なる同位置部分に重ね罫を施しつつ、側方へ半罫幅分だけ開けてずらした同形状の押し罫を行って、結果的に側方へ連なる2連の罫を形成する工程である。このとき、第一工程における一側方の第一押罫は、第二工程の他側方片側の第二押し罫として同位置で二重に罫押しされる。
段ボールシートの他面側(図9のシート上面側)であって前記片側の第一山折れ部71よりも外側方へ、第二押罫62及び外部第二山折れ部702にそれぞれ対応する、第二山折れ部72及び更にその外側方の1本の外部第二押罫702が形成される。
本実施例においては、図8に示すように、第一工程、第二工程を共にコルゲート工程で連続的に行うことで、各工程分のコルゲートローラーの位置設定を送り幅に対して厳密に設定することができ、段ボール包装材を確実に成形できるものとなる。なお、前記第一工程及び第二工程を共に印刷工程で連続的に行うようにしてもよい。その他特記しない他の構成及び製造装置の構成、製造工程、並びに段ボール包装材の構造は、実施例1と同様である。
この段ボールシート(S2)を製函して得られる函状体は、複数のコーナー部を介して平面視四角形断面の縦型周状に連なった幅板5,5及び側板2,2を有し、かつ両周端の開放面が天板構成材101,102、底板構成材301,302で面閉塞可能な立方体箱構造からなる。この立方体箱構造は、底面及び天面がそれぞれ、四枚の構成材(101と102、又は301と302)を組み合わせて閉塞されると共に、底板及び天板の各面それぞれに、四方周囲へ連なったコーナー辺を有した函状体となる。
なお、胴膨れ防止構造は製函した際の少なくとも対称位置の一対に形成されていれるものでもよい。また、函状の段ボール包装材の函断面形状、すなわち製函した際の鉛直方向の断面は四角形の他、六角形、八角形、その他の偶数角形としてもよい。その他特記しない他の構成及び製造装置の構成、製造工程、並びに段ボール包装材の構造は、実施例1と同様である。
段ボール包装材製造上において、一般的な木型による罫線の入れ方では、狭い間隔での3本の平行な押罫線は紙が引っ張りあって十分な圧力での罫線は入らないが、前記のように構成すると、第一工程では他面側に2本、一面側に1本押罫線を形成し、続く第二工程において他面側に3本、一面側に2本のしっかりとした押罫線を形成することが出来る。
前記いずれの実施例においても、第一工程をコルゲート工程で、第二工程を印刷工程でそれぞれ行うようにしてもよい。このように構成すると、段ボールシート(S1,S2)製造工程で通常入れることが出来るコルゲート罫線と、函に仕上げる工程での印刷機罫線を組み合わせることによって、既存の装置を利用しつつ、十分な圧力で3本の押罫線を入れることが出来る。
すなわち段ボールシート(S1,S2)の送り出し高さに対して各工程の罫線ロールを近接させ、各工程の押圧高さの関係を厳密に設定すると、各工程による押罫の深さや山折り部の高さを同期させたり、第二工程による変形量を調整したりすることが容易になる。また、段ボールシート(S1,S2)の送り出し位置に対して各工程の罫線ロールを近接させ、各工程の押圧位置の関係を厳密に設定すると、各工程による押罫や山折り部の位置を同期させたり、第二工程による位置のずらし量を調整したりすることが容易になる。
2 側板
3 底板
4 貼着片
5 幅面板
6 押罫
60 初期押罫
61 第一押罫
62,602 第二押罫
63 第三押罫
7 山折れ部
70 初期山折れ部
71 第一山折れ部
72,702 第二山折れ部
73 第三山折れ部
T0 平坦部厚さ
T1 第一厚さ
T2 第二厚さ
10 ライナー
11 中芯
18 罫線手段(罫線ロール)
18A 第一罫線ロール,18B 第二罫線ロール
19 凹受け手段(凹受けロール)
19A 第一凹受けロール,19B 第二凹受けロール
20 中央凸部
21 押圧部
22 中央凹部
22S 凹部側片
221S 一側方の凹部側片,222S 他側方の凹部側片
23 平受け手段(平受けロール)
24 二重凹受け手段(二重凹受けロール)
B 製函体(製函)
S1 第一段ボールシート
S2 第二段ボールシート
SW 圧縮成形部
Claims (5)
- 段ボールシートからなる函状の段ボール包装材の函断面形状のうち向かい合う少なくとも一組以上のコーナー部のそれぞれに、荷重時の胴膨れを抑止する胴膨れ抑止構造を有した段ボール包装材であって、
各コーナー部の胴膨れ抑止構造は、
段ボールシートの一面側に、中芯の段目と交差する三本の押罫が並走形成され、これによって他面側の各対応位置に三本の山折れ部が膨出形成されると共に、
段ボールシートの他面側に、前記三本の押罫の間に二本の押罫が並走形成され、これによって一面側の各対応位置に二本の山折れ部が膨出形成されることを特徴とする段ボール包装材。 - 前記一面側を函内面として内屈曲させ、前記他面側を函外面として外屈曲させたコーナー部を有する段ボール包装材であって、
前記一面側の三本の押罫のうち中央の第二押罫、及び第二押罫によって他面側に膨出形成された第二山折れ部の構成材は、複数回の罫押しによって段ボールシートの平坦部よりも薄く圧縮成形されてなる請求項1記載の段ボール包装材。 - 複数のコーナー部を介して周状に連なった天板、側板、及び底板を有し、かつ両周端が開放したスリーブ構造からなる段ボール包装材であって、
前記複数のコーナー部のうち天板と側板との境界に位置するコーナー部、及び、底板と側板との境界に位置するコーナー部にそれぞれ、前記胴膨れ抑止構造を有する請求項1又は2のいずれか記載の段ボール包装材。 - 中央凸部が凸状形成された罫線手段と、前記中央凸部に対応する中央凹部が凹状形成された凹受け手段と、を組み合わせた第一の押罫形成手段によって平坦な段ボールシートを挟み込むことで、
段ボールシートの一面側に、段目に交差する中央の初期押罫及びその両側の2本の第一山折れ部を形成すると共に、
この段ボールシートの他面側に、初期押罫及び2本の第一山折れ部にそれぞれ対応する、初期山折れ部及び2本の第一押罫を形成する第一工程と、
前記初期山折れ部に対向接触する中央凸部が凸状形成された罫線手段と、前記罫線手段に対応する平坦部が形成された平受け手段と、を組み合わせた第二の押罫形成手段によって、前記第一工程後の段ボールシートを挟み込むことで、
罫線手段の中央凸部によって前記初期山折れ部を窪ませて左右に2分割し、
第一工程後の段ボールシートの他面側のうち2本の第一押罫の間に、中央の第二押罫及びその両側部の第三山折れ部を形成すると共に、
段ボールシートの一面側のうち2本の第一山折れ部の間に、前記第二押罫及び第三山折れ部にそれぞれ対応する、中央の第二山折れ部及びその両側部の第三押罫を形成する第二工程と、
を順に具備する、請求項1、2又は3のいずれか記載の段ボール包装材の製造方法。 - 中央凸部が凸状形成された罫線手段と、前記中央凸部に対応する中央凹部が凹状形成された凹受け手段と、を組み合わせた第一の押罫形成手段によって平坦な段ボールシートを挟み込むことで、
段ボールシートの他面側に、中央の初期押罫、及びその両側の2本の第一山折れ部を形成すると共に、
段ボールシートの一面側に、前記初期押罫及び第一山折れ部にそれぞれ対応する、中央の初期山折れ部及び2本の第一押罫を形成する第一工程と、
中央凸部が凸状形成された罫線手段と、前記中央凸部に対応する中央凹部が凹状形成された凹受け手段とを組み合わせた第二の押罫形成手段であって、この凹受け手段の中央凹部のうち一側方の凹部側片を、前記第一の押罫形成手段の凹受け手段の中央凹部のうち他側方の凹部側片と重畳する位置に重畳配置させた第二の押罫形成手段によって、前記第一工程後の段ボールシートを挟み込み、且つ一側方の第一押罫を同位置で二重に罫押しすることで、
段ボールシートの他面側であって片側の第一山折れ部よりも外側方へ、第二押罫、及びさらにその外側方の1本の外部第二山折れ部を形成すると共に、
段ボールシートの一面側であって前記片側の第一山折れ部よりも外側方へ、第二押罫及び外部第二山折れ部にそれぞれ対応する、第二山折れ部及び更にその外側方の1本の外部第二押罫を形成する第二工程と、
を順に具備する、請求項1、2又は3のいずれか記載の段ボール包装材の製造方法。
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