JP6246448B1 - 回路遮断器の接触子装置、およびこの接触子装置を用いた回路遮断器 - Google Patents

回路遮断器の接触子装置、およびこの接触子装置を用いた回路遮断器 Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な構成で装置を大型化することなく、アークに働く外力増加の効果があり、転流時間の短縮が実現される構成を得る。【解決手段】固定側及び可動側に設けられた主接触子と、固定側及び可動側に設けられたアーク接触子と、消弧室の側壁とから構成されるアーク発生室を、前記消弧室に向かう方向への開放口を残して、少なくとも側面及び底面を絶縁壁で囲うようにした。

Description

この発明は、例えば電鉄変電所の保護遮断器などとして使用する直流高速度回路遮断器の接触子装置に関するもので、特に接触子間に発生したアークを速やかにアークシュートに移行させることで、遮断時間を短縮可能とした接触子装置に関する。
回路遮断器を含む電気回路に事故電流が生じた場合、事故電流による被害を軽減させるためには、事故電流の遮断時間を短縮させることが必要である。遮断時間を短縮するためには、接触子間に発生したアークを速やかにアークシュート(消弧室)内に移行させることで限流開始の時間を早め、遮断時間を短縮することが必要である。
従来の回路遮断器は、固定接点を有する固定接触子と、上記固定接触子に対して接離自在な可動接点を有する可動接触子と、両接触子間の解放によって生じたアークを消弧するアークシュートを有し、更に、固定接点と可動接点とに夫々隣接配置されてアークを各接点から移行させる一対のアークランナと、両アークランナに夫々連設されてアークを伸長させながらアークシュートに移行させるアークホーンを備えている。
このような基本構成からなる回路遮断器において、遮断性能の改善の要求は大きく、例えば特許文献1に示すように、固定接触子側のアークランナとアークホーン、及び、可動接触子側のアークランナとアークホーンは一体に形成して抵抗となる箇所をできるだけ少なくして、安定した電流遮断が実現できるとする提案がある。
また、特許文献2のように、アーク接触子両側面の遮蔽板に消弧室上部方向に向かうにつれ断面積が徐々に大きくなるテーパ状の溝を設けて、消弧室の上部方向にアークガスを流れ易くして、アークガスの下方向への流出を抑えて地絡、再点弧を防止するようにしたものがある。
一方、直流高速度遮断器は事故電流による大電流遮断性能だけではなく、小電流遮断性能も確保することが重要であり、その両立を実現させる必要がある。直流高速度遮断器において、遮断電流が小さくなると自己の遮断電流による電磁力が小さくなるためアークの駆動力が弱くなり、遮断が困難となる。このため、接触子間に発生するアークに対して空気ノズルから強制的に空気を吹付け、アークをアークシュート内へと導く必要がある。空気を吹付けることでアークをアークホーンに転流させてアークを引き伸ばすことでアーク抵抗を高め、アーク時間の短縮を図っている。
従来の直流高速度遮断器の空気ノズルは金属製の円管を塑性加工して製作している。空気ノズルから空気の吹出しは、開極時に主接触子の動作と連動させて、空気シリンダ内のピストンを圧縮方向に駆動し、これにより圧縮された空気が空気ノズルからアークに向って吹出して小電流を確実に遮断するようにしている(例えば、特許文献3参照)。
特開2014−216078号公報 特開2015−130277号公報 実開平2−18237号公報
ところで、上記特許文献1の回路遮断器の接触子装置では、転流を高速化する構造をとっておらず、遮断時間の短縮のための処置がなされていなかった。また、当該接触子構造において転流の高速化を行うためには、外部からの磁束印加や開極速度の増加が必要であり、装置全体が大型化する問題があった。
また、特許文献2の回路遮断器の接触子装置では、遮蔽板の形状を工夫することで、上部方向へのアークガスの流れを促進する構造であるが、アークのアークランナ方向への電磁駆動力を向上させることで、転流時間を短縮する点については、触れられていない。
更に、特許文献3の空気ノズルを使用する装置では、空気ノズルが金属製のため、遮断時にこの空気ノズルから発生した鉄粉のような導電率の高い異物が生じる可能性があり、これらの異物が空気ノズルと接触子周りのアーク空間内に混入すると、通電部が導電体である空気ノズルを介して極間での短絡あるいは大地への地絡を生じる恐れがあった。このため、これを防止するために、金属製の空気ノズルと充電部となる主接触子との間に所定の絶縁距離を確保する必要があり、消弧装置が大型化するという問題があった。
また、大電流遮断性能を向上させるためには、主接触子間で発生したアークをアークホーンへと転流させる時間を短縮させ、主接触子付近のアークガス流動を上方のアークシュートの方向に向かうように誘導する必要があるが、空気ノズルから吹出す空気が空気ノズルと接触子周りのアーク空間の側方あるいは下方へ漏れる割合も高く、上方のアークシュート方向へ向かうアークガス流動を十分に得ることができなかった。このため、特に小電流遮断性能を持たせるために、所定の吹出し空気量を確保できる大きな空気シリンダが必要となり、遮断器が大型になるという問題もあった。
遮断時間を短縮させるための手法について全体的に考察してみると、次の3つの手法があげられる。
第一の手法は、開極時に接触子間に発生するアークのアークランナ方向への電磁駆動力を向上させることで、アークを速やかにアークランナおよびアークシュートに移行させ、転流時間を短縮させる手段である。アークは気中での放電現象であり、電流が流れているため、外部からの磁界によりアークの電流方向と磁束方向との外積方向にローレンツ力を受ける。ローレンツ力を受けたアークは、力のはたらく方向に移動し、移動先のアークランナにて放電を開始し、アークシュートへと移行した後に消弧へと至る。これまで、接触子間のアークに磁束を与える方法として、接触子近傍に永久磁石や主回路電流生起の電磁石等を設ける手法が取られてきたが、装置が複雑化する問題があった。
第二の手法は、接触子からアークランナへのガス流動を向上させる手法である。アークは高温であるため、アークの発生中に電極を始めとする周囲の構造物を溶融させ気化させる性質を持つ。ゆえに、通電中に接触子が開離してアークが発生すると、接触子を溶融させることで接触子間の圧力が高くなり、アークシュート上端および接触子を覆うモールドの開口部へとガス流動が生じる。接触子からアークシュート以外への開口部の流路を塞ぐことで、アークシュート方向へのガス流動を高めることが可能となる。しかし、アークに働く力は主に電磁駆動力とガス流動による外力であるため、これらの力の大きさと方向を制御するためには、複雑、高価な装置を必要としていた。
第三の手法は、可動接触子から可動側のアークランナまでの距離を短くする手法である。接触子間で発生したアークの端部は、接触子片の上端まで移動し、接触子片とアークランナの空間距離が短くなった場合にアークランナへと移行する。ゆえに、可動接触子から可動側のアークランナまでの距離は短い方が転流時間短縮に効果的といえる。当該距離を短くする手法として、可動接触子の上端部を延長させ開極速度を増加させる手法が存在するが、この場合、開極操作力の増加により装置が大型化する問題があった。
この発明は、従来技術及び上記第一から第三の方法全ての問題点を解決するためになされたものであり、簡単な構成で接触子間アークを速やかにアークランナヘ移行させてアークの転流時間を短縮することが可能な回路遮断器の接触子装置を提供することを目的とするものである。
この発明は、また、小電流遮断時あるいは大電流遮断時における遮断性能を確保しながらも、小型化が可能な回路遮断器の接触子装置を提供することを目的とする。
この発明に係る回路遮断器の接触子装置は、固定側及び可動側に設けられた主接触子と、固定側及び可動側に設けられたアーク接触子と、前記固定側主接触子と可動側主接触子、前記固定側アーク接触子と可動側アーク接触子から構成されるアーク発生室を、前記消弧室に向かう方向への開放口を残して、少なくともその側面及び底面を絶縁壁で囲い、前記アーク発生室の前記開放口に向けて下方から空気を吹き付ける空気吹出口を有する空気ノズルを配置したことを特徴とする。
この発明によれば、上記両主接触子と上記両アーク接触子とから構成されるアーク発生室を、消弧室に向かう方向への開放口を残して、少なくとも側面及び底面を絶縁壁で囲った構成としたので、アーク接触子からアークランナまでのガス流路をガス漏れによる損失が少ない高効率なもので形成でき、これにより、ガス流動による外力を増大させることで、アークのアークランナへの移動が促進され、転流時間の短縮を実現できるものである。
更に、上記固定側接点と上記可動側接点との間の空間に向って空気を吹き付ける空気ノズルを備えた直流高速度遮断器においては、従来の空気ノズル式直流高速度遮断器に比べて、吹付け用空気供給装置の小型化が可能になると共に、アークに効率良く空気を吹付けることが可能となるため、小電流遮断時あるいは大電流遮断時における遮断性能を確保しながらも、小型化を実現することができる。
本発明の実施の形態1を示す直流高速度遮断器の側断面図で、閉極状態における図である。 本発明の実施の形態1を示す直流高速度遮断器の側断面図で、開極状態における図である。 図2の開極状態における遮断部の拡大構造を示す側断面図である。 図3のA−A方向に見た断面図である。 図3のB−B方向に見た断面図である。 図4のC−C方向に見た側断面図であり、アーク発生室の密閉のイメージを説明する図である。 この発明の実施の形態1の空気ノズルを示す平面図である。 図7の側面図である。 図7の正面図である。 図7の後面図である。 図7のD−D方向に見た側断面図である。 図7のD−D方向に見た側断面図であり、通気孔の各断面位置を示す図である。 図12のE方向に見た平面図である。 図12のF−F方向に見た断面図である。 図12のG−G方向に見た断面図である。 図12のH−H方向に見た断面図である。 図12のJ−J方向に見た断面図である。 この発明の実施の形態2の空気ノズルを示す平面図である。 この発明の実施の形態3の遮断部の構造を示す側断面図である。 本発明の実施の形態4を示す接触子装置の側面図で、開極状態におけるアークに働くガス流動を説明する図である。 本発明の実施の形態4を示す接触子装置の側面図で、閉極状態における図である。 本発明に係るアーク接触子のアークに働く電磁駆動力を説明するための斜視図である。 実施の形態4の可動側接触子の組立を説明するための部品展開図である。 実施の形態4の固定側接触子の組立を説明するための部品展開図である。 実施の形態4の可動接触子の要部を拡大して示した平面図である。 実施の形態4の接触子モールド及び遮蔽板の構成を示す斜視図である。 図23に示す可動接触子の構成のうち、可動側アーク接触子とアーク接触子ガイドを示す斜視図である。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図1から図17に基づいて説明するが、各図において、同一または相当部材、部位については同一符号を付して説明する。
図1及び図2は、この発明を実施するための実施の形態1における直流高速度遮断器の全体構成を示すものである。図1は、この発明の実施の形態1に係わる直流高速度遮断器における接点閉合状態(運転状態)を示す側断面図である。図2はこの発明の実施の形態1に係わる直流高速度遮断器における接点が開離動作中(遮断動作中)の状態を示す側断面図である。
まず、図1、図2により直流高速度遮断器の構成について説明する。図1において、直流高速度遮断器101は、通常の運転状態(接点閉合状態)においては、消弧空間が形成された消弧室102の下部に配置された上部導体103とその下側に配置された下部導体104との間を、上部導体103に接続された固定側接点105と下部導体104に可撓導体106aを介して接続した可動子106の一端に装着された可動側接点107とを接触させ、可動子106を介して上部導体103と下部導体104の間に電流を通電するように構成している。
固定側接点105及び可動側接点107は消弧室102下部の内側に収納されるように配置されている。また、固定側接点105及び可動側接点107の上部には遮断時にアークKが発生するアーク接触子が配置されており、このアーク接触子は固定側アーク接触子108と可動側アーク接触子109によって構成されている。
また、前記可動子106は回転軸110により回動可能に支持され、また操作機構部111に連結されており、直流高速度遮断器101を図2の開極状態から運転状態にするために可動側接点107を固定側接点105方向に向けて動作させる時には、前記操作機構部111によって前記回転軸110を回動支点として反時計方向に回動され、図1に示す固定側接点105と可動側接点107の閉合位置まで駆動される。112はラッチであり、固定側接点105と可動側接点107の閉合位置において前記可動子106の他端と係合して、前記可動子106をこの閉合位置(運転位置)に保持する。113は引外しばねであり、前記可動子106とフレーム114との間に装着されており、前記可動子106の反時計方向への回動によりエネルギーが蓄勢され、固定側接点105と可動側接点107の閉合位置(運転状態)において、前記可動子106を時計方向(すなわち遮断方向)に向けて回動するように付勢する。
また、115は過電流検出器であり、下部導体104に流れる電流が所定値を超えた場合に動作する。116はラッチ解除機構であり、前記過電流検出器115の動作により駆動されて、前記ラッチ112と前記可動子106の他端との係合を解除するように動作する。117は消弧室102の下部に装着された絶縁物製の空気ノズルである。空気ノズル117は、エポキシあるいはポリエステル等の固体絶縁物にてブロック状に成形した部材であり、内部を貫通した通気孔117aを有している。この空気ノズル117の構造の詳細は後述する。118は空気シリンダであり、前記可動子106と連結された駆動リンク119により駆動されるピストン120を内蔵している。図1においてピストン120は左右方向にスライド動作をし、右方向へのスライドにて圧縮動作となり、この圧縮動作にて加圧された空気を送気管121を介して前記空気ノズル117の通気孔117aに送るようにしている。
固定側アーク接触子108と可動側アーク接触子109は、開極動作において、固定側主接点105及び可動側主接点107の開離動作の後に、少し遅れて開離するように構成しており、アークKは固定側アーク接触子108と可動側アーク接触子109の間に発生する。このようにして、アークKが固定側主接点105及び可動側主接点107の間で発生することを防止することで、固定側接点105及び可動側接点107がアークKの熱によって溶損しないように保護している。
固定側アーク接触子108と可動側アーク接触子109の上部には、発生したアークKを消弧室102内の上部へと導くために、発生したアークKを転流させるためのアークホーンが配置されており、アークホーンは固定側アークホーン122と可動側アークホーン123によって構成されている。固定側アークホーン122と可動側アークホーン123は、固定側アーク接触子108と可動側アーク接触子109に各一端を配置し、消弧室102の上方に向うに従って、固定側アーク接触子108と可動側アーク接触子109の各他端が消弧室102の前後方向に向かって互いに離れるように、斜め上方に向うように配置している。
また、消弧室102の上側には、前記固定側アークホーン122及び前記可動側アークホーン123の延長方向(すなわち消弧室102の前後方向)に沿って薄板状の磁性体からなるグリッド124を複数配列したグリッド集合体125を配置している。アークKがグリッド集合体125に到達し、このグリッド124の存在によって発生する電極降下電圧及びアークKの長さを延長することによって高まるアーク電圧を利用して、アーク電流を限流して遮断するようにしている。また、グリッド集合体125の上部側にはアークガスを消弧室102の外部へ排気するための排気口126を設けている。
図2はこの発明の実施の形態1に係わる直流高速度遮断器101における接点が開離動作中(遮断動作中)の状態を示す側断面図である。例えば、運転状態において事故などにより所定の電流値以上の大電流が流れると、過電流検出器115が大電流を検知し、ラッチ解除機構116を介してラッチ112と可動子106の係合を解除する。その結果、引外しばね113によって可動子106が回転軸110を支点として時計方向(遮断方向)に駆動されるため、まず固定側主接点105と可動側主接点107が開離し、次いで、固定側アーク接触子108と可動側アーク接触子109が開離しアークKが発生する。
前記可動子106が時計方向(遮断方向)へ回動するのに伴い、前記可動子106に連結された駆動リンク119を介して空気シリンダ118の内部のピストン120が、図2において右方向に駆動される。この動作によって圧縮された空気が送気管121を介して空気ノズル117に送気され、空気ノズル117内の通気孔117aを通り、固定側アーク接触子108と可動側アーク接触子109間に生じたアークKに向って下方から上方に向う空気流を吹き付ける。この空気流により、アークKは上方に駆動されて固定側アークホーン122及び可動側アークホーン123に移行する。
次いで、図3から図6にてアークKへ空気の吹付けを行う構造について説明する。図3に直流高速度遮断器の心臓部である遮断部130の構成を示す。遮断部130は、消弧室102の下部、固定側接点105、固定アーク接触子108、可動子106、可動側接点107、可動側アーク接触子109、空気ノズル117、固定側アークホーン122、可動側アークホーン123にて構成している。
この遮断部130の特徴は、上部の消弧室102内と連通する上部開放口132(固定側アークホーン122と可動側アークホーン123の間の空間)を除いて、固定側アークホーン122、可動側アークホーン123、及び絶縁壁とによって囲うことで、その内部が周囲から隔離された形でアーク発生室131を構成し、アーク発生室131内で発生したアークKに対して下部から上方に向けて空気を吹き付けて、上部開放口132からアークKを上部の消弧室102内に駆動するように構成した点にある。
図3においては、下部の空気ノズル117と、右側の可動側アークホーン123と、左側の固定側主接点105、固定アーク接触子108と固定側アークホーン122とで囲まれた空間が遮断部130を構成する。
また、図4は図3のA−A方向に見た構造を示す。空気ノズル117の可動子貫通孔117c内を上下方向に貫通して可動子106が配置されており、空気ノズル117の上部両側には可動子106の両側を挟むように消弧室102の下部の絶縁物製の側壁102aが配置されている。
上記空気ノズル117の可動子貫通孔117cの内壁と可動子106の両側との間の隙間は必要最小限の寸法としており、また消弧室102の下部の側壁102aと可動子106の両側との間の隙間も必要最小限の寸法としている。図4において、可動子106の手前側の縦方向に長くかつ狭い空間がアーク発生室131を構成する。このようにアーク発生室131の少なくとも側面及び底面を絶縁壁で囲う構成としたため、空気ノズル117の可動子貫通孔117cと可動子106間の隙間から下方に漏れる空気流は、わずかな量に制限することが出来る。
また、図5は図3のB−B方向に見た構造を示す。図において空気ノズル117の可動子貫通孔117cの上端の位置に固定側接点105及び固定側アーク接触子108が配置されており、空気ノズル117の上部両側には固定側接点105及び固定側アーク接触子108の両側を挟むように消弧室102の側壁102aが配置されている。消弧室102の側壁102aと可動子106との間の隙間は必要最小限の寸法としている。図5において、固定側主接点105及び固定側アーク接触子108の手前側の狭い空間が、上記図4の説明と同様に、アーク発生室131を構成する。
また、図6は、図3の構成に対応するもので、密閉構造のアーク発生室131における、上部開放口132を除いた密閉構造のイメージを説明する図である。
次に、図7から図11にて空気ノズル117の構造を説明する。図7は絶縁ブロック状の空気ノズル117を示す平面図である。図において、117aは内部を貫通した通気孔、117bは通気口117aからの空気が吹き出すノズル(すなわち空気吹出口)、117cは可動子106が空気ノズル117を貫通して配置するための可動子貫通孔である。
117dは、空気ノズル117の上面の平坦部であり、この平坦部117dが前記アーク発生室131の底面壁を構成する。ノズル117bは、前記空気ノズル117の長さ方向の軸線(断面線D−Dに対応)に直交する方向に向けて、前記平坦部117dの表面に細長い開口を有している。この細長い開口の形状は、長円形、長矩形、あるいは端部が多角形をした多角形状の長孔であってもよい。
また、117eは側壁保持部であり、前記平坦部117dの両側に、かつ前記平坦部117dから上方に突出するように、前記空気ノズル117の長さ方向の軸線(断面線D−Dに対応)に沿って平行に配置している。前記平坦部117dの上面に前記消弧室102を載置することで前記2つの側壁保持部117eの間に前記消弧室102の側壁102aの下部が配置され、前記側壁保持部117eは、前記突出部117dの内側にて沿って配置され、前記消弧室102の側壁102aの下部を所定位置に保持する。
図8は図7の側面図であり、空気ノズル内の通気孔117a及び可動子貫通孔117cの形状を破線で示す。通気孔117aは左側端に開口を有し、他端は上方に向けてノズル117bを配置している。また、可動子貫通孔117cは、遮断動作において可動子106が回転軸110を支点に時計方向に回動しても、可動子106と可動子貫通孔117cの内壁との間の隙間が最少になるように、可動子106が図2に示すように遮断方向に動作して倒れる側を垂直ではなく斜面形状にしている。
図9は図8の正面図であり、通気孔117aを示している。また、図10は図8の後面図である。また、図11は図7のD−D断面図であり、図8と同様に、空気ノズル117内における通気孔117a及び可動子貫通孔117cの位置及び形状を示している。
次に、図12から図17にて空気ノズル117の内部を貫通した通気孔117aの構造を説明する。図13は図12の矢印Eの方向に見た図であり、ノズル117bが上方に向って開口し、またアーク発生室131の幅方向に細長く伸びた長孔形状に配置されていることを示している。
また、図14から図17は、空気ノズル118の内部を貫通した通気孔117aの断面形状の変化を示すものであり、図12における、断面F−F(図14)、断面G−G(図15)、断面H−H(図16)、断面J−J(図17)の各形状を示している。
このようにして、通気孔117aは、送気管121との接続部は円形であり、長孔形状のノズル117bに至るまでに、断面形状を円形から細長形状まで連続して滑らかに変化させていることを示している。最終段階のノズル117bの位置で、アーク発生室131の幅方向に細長い形状とすることで、伸びたアークKの全幅に対してむらのない空気吹付けが可能となり、アークKを上方に向けて効率よく駆動することが可能になる。
さらに、図18に示すように、ノズル117bをアーク発生室131の幅方向と同程度に広げることで、伸びたアークKの全幅に対して確実な空気吹付けが可能となり、アークKを上方に向けて更に効率よく駆動することが可能になる。
以上のように、この実施の形態1の構成によれば、アーク発生室131の底面を構成する空気ノズル117を導電性の材料を含まない固体絶縁物のブロックで構成したので、空気ノズル117と直流高速度遮断器の充電部との間は、例えば充電部と大地間に必要な絶縁距離を確保することが不要となるため、直流高速度遮断器101を小型化することが可能となる。
また、上部の消弧室102に連通する上部開放口132を除き、固定側アークホーン122及び可動側アークホーン123を絶縁物によって囲うことで、周囲から隔離された形でアーク発生室131を構成できるので、側部あるいは下部方向への空気などのガス漏洩を大幅に低減することが可能となり、吹付け用空気供給装置の小型化が可能となる。さらに、アーク発生室131内のアークKを上方へ駆動するための効率が向上するため、直流高速度遮断器101を大型化することなく遮断性能を向上させることが可能になるという効果が得られる。
また、図3に示すように、ノズル117bを固定側アーク接触子108の下方に配置し、さらに固定側アーク接触子108と遮断位置にある可動側アーク接触子109との間の空間に向って斜め上方に向って開口させているので、空気は矢印のN方向、すなわち斜め上方に吹出すことになり、これにより、遮断動作において固定側アーク接触子108から遮断位置にある可動側アーク接触子109まで引き延ばされたアークKの全長に対して、アークKを消弧室102側に向って効率よく吹き飛ばすことが可能となる。
なお、上記の説明では、主たる通電は固定側主接点105と可動側主接点107で行い、遮断動作時には固定側接点105と可動側接点107よりも遅れて開離する固定側アーク接触子108と可動側アーク接触子109間に発生するアークKを制御して遮断するもので説明したが、必ずしも2種類の接触子が必要というわけではなく、固定側接点105と可動側接点107にてアークKを発生させるものであってもよい。
実施の形態2.
なお、実施の形態1では、図3、図7に示すように、空気ノズル117の吹き出し口(ノズル117b)を、固定側接点105及び可動側接点107の下方に設け、ノズル117bの幅は空気ノズル117の可動子貫通孔117cよりも狭くしているが、図18に示すように、ノズル117bの幅を空気ノズル117の第一孔117cよりも広くすることで、前記固定側アーク接触子108及び前記可動側アーク接触子109間に生じるアークKの全幅に対してより効率よく空気を吹き付けることが可能となり、遮断性能をさらに向上させることが可能となる。
実施の形態3.
また、実施の形態1、2では、アーク発生室131は、固定側主接点105、固定側アーク接触子108、固定側アークホーン122、可動側アークホーン123、消弧室102の側壁102a、空気ノズル117で構成していた。すなわち、底面の絶縁物は絶縁製ブロックの空気ノズル117が、側部の絶縁物は絶縁製の側板102aが担っており、可動子106の動作方向の各端部は、それぞれ、可動側アークホーン123と、固定側主接点105と固定側アーク接触子108と固定側アークホーン122の組合体がアーク発生室131の側壁を構成していた。
これに対し、実施の形態3では図19に示すように、可動子106の動作方向の各端部も絶縁壁133、134で囲うようにした。このような構成により、遮断部130の構成体、すなわち、消弧室102の下部、固定側接点105、固定アーク接触子108、可動子106、可動側接点107、可動側アーク接触子109、空気ノズル117、固定側アークホーン122、可動側アークホーン123をより確実に囲うことが可能となり、アークKへの空気吹付けによる消弧室102への駆動をより効率的に行うことが可能となり、遮断性能が向上する。
実施の形態4.
図20〜図22は本発明の他の実施例を示す接触子装置の閉極状態から開極状態へ至る動作変化並びに開極時にアークKに働く駆動力を説明するための概略構成図である。なお、上記実施の形態1〜3と同一部分あるいは相当部分には同一符号で示している。本実施例では、可動側主接触子4と固定側主接触子5とを有し、可動側主接触子4の表面に可動側アーク接触子109と可動側主接触片13aとを備え、固定側主接触子5の表面には、上記可動側アーク接触子109と対向して配置された固定側アーク接触子108と、上記可動側主接触片13a(実施の形態1の可動側接点107に相当)と対向して配置された固定側主接触片13b(実施の形態1の固定側接点105に相当)とを備えている。そして上記可動側主接触子4は回転軸110を中心に図示しない操作機構部により回動される。
本実施の形態4では、可動側主接触子4と固定側主接触子5の位置関係が上記実施の形態1〜3で説明したものと逆になっている。
図20のように、可動側アーク接触子109をカバー3aで覆うように設け、固定側アーク接触子108をカバー3bで覆うように設ける。接触子の周辺は接触子モールド7により覆われるように構成され、また、固定側主接触子5の下部に後で説明する遮蔽板6を設ける。このような構造において、通電状態にある回路遮断器が開極した際に発生するアークKは、実線の矢線Fで示されるような接触子109、108からアークシュート(消弧室)102へと向かうガス流動力を受ける。
また、破線の矢線で示されるような接触子109、108からアークシュート102以外へと向かうガス流動力は、カバー3a、カバー3bおよび遮蔽板6により抑制される。アークシュート102へと向かうガス流動力により、アークKがアークシュート102に設けられたアークランナ9a、9bに移動する時間が短縮されることで、アークの転流時間が短縮される。
図22はアーク接触子片10aを発弧点とするアークKに働く電磁駆動力について概略説明する斜視図である。アーク接触子片10aは通電方向の断面積が小さくなるように設けられている。つまり、アーク接触子片10aの太さは他の導電路の導体よりも小さくしている。このような構成にすることにより、アーク接触子片10aに流れる電流生起の磁気経路が小さくなることで、アークKを貫く磁束密度が大きくなる。従って、アークKに働く電磁駆動力が大きくなり、接触子間のアーク膠着を引き離すことでアークの転流時間が短縮される。
また、接触子片10aの頂部をアークランナ9aの近くに延長することで、開極直後の可動側アーク接触子109とアークランナ9aの距離が短縮され、アークの転流時間が短縮される。
以上のように、本実施例の接触子装置は、外部からの磁束印加やガス流入を必要とせずに、簡易的な構造でアークのアークシュート方向への駆動力増加を達成し、転流時間の短縮による遮断時間の低減を実現するものである。
図21〜図24は実施の形態4による回路遮断器の接触子装置の構造を示す図である。
図21は回路遮断器が閉極状態の接触子装置を示した側面図であり、接触子装置は、主回路導体103から流れる定常電流を通電するための可動側主接触子4、固定側主接触子5と、これら主接触子4、5よりも遅れて開極することでアークの発弧点となり主接触子4、5のアークによる溶損を防止する可動側アーク接触子109、固定側アーク接触子108と、アークによるガスがアークシュート102に導かれるように設けられた接触子モールド7および遮蔽板6と、アークをアークシュート102に移行させるためのアークランナ9a、9bが設けられている なお、図25に接触子装置を上方から見た平面図を示している。
接触子モールド7は、アークシュート102の方向に向けた開口を有する箱状の形状で、絶縁物から構成されている。また、遮蔽板6は、箱状の接触子モールド7の固定側主接触子5の下部に設けられている。この遮蔽板6は接触子モールド7に対して着脱可能に設けても良い。図26は接触子モールド7に遮蔽板6を着脱自在に設けた場合の斜視図であり、図26(a)は遮蔽板6が接触子モールド7に収容された状態、図26(b)は遮蔽板6を取り付ける前の状態を示している。
図23は可動側接触装置を説明するための部品展開図である。図23において、可動側接触子装置は定常電流を通電させるための主接触子片13aが接合された可動側主接触子4と、可動側主接触子4に操作力を伝達するための接触子ガイド14と、可動側アーク接触子109に接圧荷重を与えるための接圧ばね15と、可動側アーク接触子109が可動側主接触子4の開極後に可動接触子に追従して動作するための動力を伝達するアーク接触子ガイド16と、アーク接触子ガイド16に設けられ可動側アーク接触子109が可動側主接触子4に追従して動作する際のワイプを調整するためのストッパーボルト17と、可動側主接触子4および可動側アーク接触子109の回転動作の中心軸となる回転軸110と可動側アーク接触子109近傍のガス流動を消弧室102方向に制御するためのカバー3aと、可動側アーク接触子109をアーク接触子ガイド16に固定するためのピン20と、可動側アーク接触子109の通電電流を可動側主接触子4に通電させるためのシャント19が設けられている。図27は可動側アーク接触子109とアーク接触子ガイド16とを組み立てた状態を示している。
可動側アーク接触子109のアーク接触子片10aは、図22でも示されるように通電方向の断面積が小さくなっており、かつ、アークランナ方向へと延長させている。可動側アーク接触子109はアークによる損耗が発生しても、容易に部品交換が可能なように設けられている。
図24は固定側接触子を説明するための部品展開図である。
図24において、固定側接触子装置は定常電流を通電させるための主接触子片13bが接合された固定側主接触子5と、回路電流を通電させるための主回路導体103と、接触子片10bを有する固定側アーク接触子108と、固定側アーク接触子108近傍のガス流動を消弧室102方向に制御するためのカバー3bと、固定側アーク接触子108を固定側主接触子5に締結するためのボルト21が設けられている。固定側アーク接触子108はアークによる損耗が発生しても、容易に部品交換が可能なように設けられている。
図20の開極動作は、可動側主接触子4に締結された接触子ガイド14が操作機構部からの開極荷重を受けることで、可動側主接触子4が回転軸110を中心に開極位置方向へと移動することで行われる。可動側主接触子4の開極動作の最中に、接触子ガイド14がアーク接触子ガイド16に設けられたストッパーボルト17に衝突し、一体となって動作することでアーク接触子が主接触子より遅れて開極する。
アーク接触子が主接触子より遅れる距離、すなわち、アーク接触子のワイプ量は、ストッパーボルト17とアーク接触子ガイド16との間隙により調整され、ストッパーボルト17の出代の制御により容易に調整が可能なように構成されている。
この実施の形態4における接触子装置はアーク接触子を有しているため、開極時のアークによる主接触子の溶損が殆ど発生しない。したがって、主接触子片は高い通電性能を有する純銀が好ましく、次いで銀を含む合金が好ましい。一方、アーク接触子片は定常電流に対する通電性能が必要なく、アークによる溶損への耐久性を要するため、融点の高い金属、具体的にはタングステンを含む合金が好ましい。
また、上記実施の形態4では、アーク接触子を有する構造について説明したが、主接触子片の一部にアーク接触子と同等の構造を設けることで、アーク接触子を有しない構造でも構成可能であり、上記実施の形態4と同様の効果がある。
なお、上記実施の形態4の説明のとおり、可動側アーク接触子片10aの断面積を小さくしアークランナ方向に延長する構造、及び接触子に設けたカバー3a、3b、及び、固定側接触子の下部に設けた遮蔽板6は、それぞれ独立に設けてもアークに働く外力増加の効果があり、転流時間の短縮が実現される。
また、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態の一部または全部を組合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
3a 可動側アーク接触子のカバー、3b 固定側アーク接触子のカバー、
4 可動側主接触子、5 固定側主接触子、6 遮蔽板、
7 接触子モールド、9a、9b アークランナ、
10a、10b アーク接触子片、K アーク、
13a、13b 主接触子片、14 接触子ガイド、
15 接圧ばね、16 アーク接触子ガイド、17 ストッパーボルト、
19 ピン、20 シャント、21 ボルト、
101 直流高速度遮断器、102 消弧室、102a 側壁
103 上部導体、104 下部導体、105 固定側接点、
106 可動子、106a 可撓導体、107 可動側接点、
108 固定側アーク接触子、109 可動側アーク接触子、
110 回転軸、111 操作機構部、112 ラッチ、
113 引外しばね、114 フレーム、115 過電流検出器、
116 ラッチ解除機構、117 空気ノズル、117a 通気孔、
117b ノズル(空気吹出口)、117c 可動子貫通孔、
117d 平坦部(底面壁)、117e 側壁保持部、
118 空気シリンダ、119 駆動リンク、120 ピストン、
121 送気管、122 固定側アークホーン、
123 可動側アークホーン、124 グリッド、
125 グリッド集合体、126 排気口、
130 遮断部、131 アーク発生室、132 上部開放口、
133、134 絶縁壁

Claims (18)

  1. 主回路導体と接続された固定側主接触子と、前記固定側主接触子の一部に有する固定側接点に接離する可動側接点を有する可動側主接触子と、前記固定側主接触子と前記可動側主接触子の上部に配置された消弧室と、前記固定側接点および前記可動側接点の上部にそれぞれ設けられ、遮断時に両者間にアークが発生する固定側アーク接触子および可動側アーク接触子と、前記可動側主接触子および前記可動側アーク接触子を開閉駆動する操作機構部と、を備えた回路遮断器において、前記固定側主接触子と前記可動側主接触子、及び前記固定側アーク接触子と前記可動側アーク接触子から構成されるアーク発生室を、前記消弧室に向かう方向への開放口を残して、少なくともその側面及び底面を絶縁壁で囲い、前記アーク発生室の前記開放口に向けて下方から空気を吹き付ける空気吹出口を有する空気ノズルを配置したことを特徴とする回路遮断器の接触子装置。
  2. 前記アーク発生室は前記開放口を残して前記絶縁壁で取り囲んだことを特徴とする請求項1に記載の回路遮断器の接触子装置。
  3. 前記アーク発生室の側面の前記絶縁壁は、前記消弧室の側壁であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回路遮断器の接触子装置。
  4. 前記アーク発生室の底面の前記絶縁壁は、前記固定側接点と可動側接点との間の空間に向けて空気を吹き付ける空気吹出口を有する絶縁ブロック状の空気ノズルであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回路遮断器の接触子装置。
  5. 前記可動側アーク接触子のアーク接触子片の通電断面積を、他の導電路の導体よりも小さくしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回路遮断器の接触子装置。
  6. 前記アーク発生室を取り囲む絶縁壁は箱状の接触子モールドで構成されたことを特徴とする請求項2に記載の回路遮断器の接触子装置。
  7. 前記接触子モールドの固定側主接触子の下部に遮蔽板を設けたことを特徴とする請求項6に記載の回路遮断器の接触子装置。
  8. 前記遮蔽板を前記接触子モールドに着脱自在に設けたことを特徴とする請求項7に記載の回路遮断器の接触子装置。
  9. 前記主回路導体と前記接触子モールドの上面に平面部を形成し、前記固定側アーク接触子及び可動側アーク接触子の開閉部を前記平面部の直下付近に配置するとともに、前記平面部の上面に接して、あるいは上方近傍にアークランナを配置したことを特徴とする請求項6から請求項8のいずれか1項に記載の回路遮断器の接触子装置。
  10. 前記固定側アーク接触子及び前記可動側アーク接触子の両側を絶縁物製のカバーで覆ったことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項5、請求項7、請求項8のいずれか1項に記載の回路遮断器の接触子装置。
  11. 前記可動側主接触子を接触子ガイドで支持したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回路遮断器の接触子装置。
  12. 前記可動側アーク接触子をアーク接触子ガイドで支持したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回路遮断器の接触子装置。
  13. 前記空気ノズルの空気吹出口は、前記アーク発生室の側面両側の前記絶縁壁の方向に延在して形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の回路遮断器の接触子装置。
  14. 前記空気ノズルの通気孔の断面が、前記空気ノズルと送気管との接続部の円形孔から前記空気吹出口の長孔まで連続して変化することを特徴とする請求項4に記載の回路遮断器の接触子装置。
  15. 前記空気ノズルの吹出口の長孔は前記アーク発生室の幅方向と同程度あるいはそれ以上に形成したことを特徴とする請求項1から請求項4、請求項13および請求項14のいずれか1項に記載の回路遮断器の接触子装置。
  16. 前記固定側主接触子は、前記固定側接点あるいは固定側アーク接触子のいずれか一方で構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回路遮断器の接触子装置。
  17. 前記可動側主接触子は、前記可動側接点あるいは可動側アーク接触子のいずれか一方、で構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回路遮断器の接触子装置。
  18. 請求項1から請求項17のいずれか1項に記載の接触子装置を備えた回路遮断器。
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