JPH10269923A - 限流装置 - Google Patents

限流装置

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JPH10269923A
JPH10269923A JP7225297A JP7225297A JPH10269923A JP H10269923 A JPH10269923 A JP H10269923A JP 7225297 A JP7225297 A JP 7225297A JP 7225297 A JP7225297 A JP 7225297A JP H10269923 A JPH10269923 A JP H10269923A
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JP
Japan
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arc
contact
insulator
mover
current limiting
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Application number
JP7225297A
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English (en)
Inventor
Takao Mihashi
孝夫 三橋
Mitsugi Takahashi
貢 高橋
Mitsuru Tsukima
満 月間
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、限流性能及び信頼性を向上させる
ことを目的とするものである。 【解決手段】 筒状絶縁物21の外部に消弧装置30を
配置し、筒状絶縁物21に設けた穴21aと消弧装置3
0との間に設けたアークランナ33,34により、接点
23,25間のアークを消弧装置30まで走行させるよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、限流動作時にア
ークを発生する限流装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図17は例えば特公平1―43973号
公報に示された従来の配線用遮断器を示す部分断面図、
図18は図17の右側面図、図19は図17の限流素子
の電気的接続状態を示す説明図である。
【0003】図において、1は限流素子の筺体を構成す
る筒状絶縁物であり、この筒状絶縁物1には、複数の排
気穴1aが設けられている。2は筒状絶縁物1内に固定
され、固定接点3を有する固定子、4は筒状絶縁物1内
に往復動可能に設けられている可動子であり、この可動
子4は、磁性材料からなる支持体5、この支持体5に支
持され固定接点3に接離する可動接点6、ピストン7及
びばね受け8を有している。また、接触子対は、固定子
2及び可動子4により構成されている。
【0004】9は可動子4を固定子2側へ付勢し、接点
3,6に適切な接触圧力を発生させるばね、10は支持
体5を囲むように筒状絶縁物1内に埋設され、接触子対
と電気的直列に接続される励磁コイル、11は閉極時に
ピストン7が当接する円筒形のパッキン、12a,12
bは端子部、13は上記の各部材1〜12bにより構成
されている限流素子、14は導体15を介して限流素子
13に電気的直列接続されている遮断器、16は遮断器
14のハンドルである。
【0005】次に、動作について説明する。通常通電
時、限流遮断器には遮断器14、導体15、励磁コイル
10、可動子4、固定子2、端子部12bの経路で電流
が流れる。これに対し、限流素子13が限流動作を行う
べき大きさの電流が流れると、可動接点6と固定接点3
とが両者間の電磁反発力により開極し、アークが発生す
る。このアークにより、接点3,6間の圧力が上昇する
ので、可動子4のピストン7がばね9の力に抗して押し
動かされる。さらに、可動子4の一部は、磁性材料の支
持体5により構成されているので、コイルプランジャを
構成する励磁コイル10からも開極を支援する力を同時
に受ける。
【0006】この可動子4が開極方向へ移動するとき
に、可動接点6の背面側の気体が排気穴1aから排気さ
れ、アークにより上昇した圧力が付加的に排出される。
そして、ばね9の力に抗して開極を保持するのに十分な
圧力を維持できなくなるまで開極が保持される。
【0007】続いて、限流素子13を通過する電流が減
少し、アークの圧力がある値以下に減少すると、ばね9
の力により可動子4は閉極動作を開始する。このとき、
閉極過程を遅延させるために、排気穴1aは閉極方向に
対して鋭角をなすように設けられており、これにより排
気の流体抵抗が大きくなっている。また、排気穴1aの
方向は、開極動作時の排気の流体抵抗が小さくなる傾斜
にもなっている。
【0008】このようなアークを発生する限流素子13
では、主に接点3,6間に発生する電気抵抗と励磁コイ
ル10のインダクタンスとにより、回路を流れる事故電
流が限流される。この接点対はシリンダ状の狭い空間に
設けられているので、限流動作時に発生するアークの圧
力が上昇し、アークの抵抗率が高くなる。従って、限流
に必要な高いアーク抵抗が得られる。また、図17では
円筒形のパッキン11により閉極時のピストン7が封止
されているので、僅かな過電流でもパッキン11内空間
の圧力が十分上昇し、接触装置が開極して限流が行われ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た従来の限流素子13においては、限流動作中にアーク
が常に接点3,6間に位置するため、接点3,6間に注
入されるエネルギが大きく、接点3,6の消耗が激しく
なり、限流動作後の再通電時に通電不能となったり、接
点接触抵抗が増大することによる通電損失の増大や接点
接触面での異常温度上昇が発生したりするという問題点
があった。また、電流遮断時の接点3,6間の絶縁回復
力が十分得られず、電流遮断直後の再起電圧による絶縁
破壊等による遮断失敗が生じるので、電流を限流素子1
3単体にて遮断できないという問題点もあった。
【0010】この発明は、上記のような問題点を解決す
ることを課題としてなされたものであり、遮断性能及び
信頼性を向上させることができる限流装置を得ることを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る限
流装置は、側面部に穴が設けられている筒状絶縁物と、
この筒状絶縁物に固定され、筒状絶縁物内に位置する固
定接点を有する固定子と、筒状絶縁物内に往復動可能に
挿入され、固定接点に接離する可動接点を有する可動子
と、筒状絶縁物の外部に配置されている消弧装置と、穴
と消弧装置との間に設けられ、限流動作時に固定接点と
可動接点との間に発生するアークを消弧装置まで走行さ
せるアークランナとを備えたものである。
【0012】請求項2の発明に係る限流装置は、可動子
の側面に、絶縁物及び高抵抗金属の少なくともいずれか
一方を設けたものである。
【0013】請求項3の発明に係る限流装置は、アーク
ランナを、固定接点の近傍で筒状絶縁物の内周面よりも
径方向外側に配置したものである。
【0014】請求項4の発明に係る限流装置は、複数の
穴及び複数対のアークランナを、固定子及び可動子の中
心軸に対して対称に配置したものである。
【0015】請求項5の発明に係る限流装置は、固定子
側筒状絶縁物と、この固定子側筒状絶縁物に対向してい
る可動子側筒状絶縁物と、固定子側筒状絶縁物に固定さ
れ、固定子側筒状絶縁物内に位置する固定接点を有する
固定子と、可動子側筒状絶縁物内に往復動可能に挿入さ
れ、固定接点に接離する可動接点を有する可動子と、固
定子側及び可動子側筒状絶縁物の外部に配置されている
消弧装置と、固定子側及び可動子側筒状絶縁物間の空間
と消弧装置との間に設けられ、限流動作時に固定接点と
可動接点との間に発生するアークを消弧装置まで走行さ
せるアークランナとを備えたものである。
【0016】請求項6の発明に係る限流装置は、筒状絶
縁物と、この筒状絶縁物に固定され、筒状絶縁物内に位
置する固定接点を有する固定子と、閉成時に筒状絶縁物
内で固定接点に接するとともに開成時に筒状絶縁物外に
位置する可動接点を有する往復動可能な可動子と、を備
えたものである。
【0017】請求項7の発明に係る限流装置は、側面部
に穴を有する筒状絶縁物と、この筒状絶縁物に固定さ
れ、筒状絶縁物内に位置する固定接点を有する固定子
と、筒状絶縁物内に往復動可能に挿入され、固定接点に
接離する可動接点を有する可動子と、筒状絶縁物の可動
子側の端部に設けられ、可動子が貫通する貫通孔が設け
られている可動子側端部部材と、可動子に設けられ、開
成時に貫通孔を塞ぐピストン部とを備えたものである。
【0018】請求項8の発明に係る限流装置は、筒状絶
縁物と、この筒状絶縁物内の空間を2つに分断するよう
に筒状絶縁物内に固定され、第1及び第2の固定接点を
有する中間電極と、筒状絶縁物の一側に往復動可能に挿
入され、第1の固定接点に接離する第1の可動接点を有
する第1の可動子と、筒状絶縁物の他側に往復動可能に
挿入され、第2の固定接点に接離する第2の可動接点を
有する第2の可動子とを備えたものである。
【0019】請求項9の発明に係る限流装置は、熱硬化
性樹脂及びポリテトラフルオロエチレンの少なくともい
ずれか一方により筒状絶縁物を構成したものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による限
流装置を一部切り欠いて示す斜視図である。図におい
て、21は側面部に穴21aが設けられている円筒形の
筒状絶縁物、22は筒状絶縁物21の一端部(ここでは
下端部)に固定され、固定接点23を有する固定子、2
4は先端部が筒状絶縁物1内に挿入されている往復動可
能な可動子であり、この可動子24の先端部には、固定
接点23に接離する可動接点25が設けられている。ま
た、接触子対は、固定子22及び可動子24により構成
されている。
【0021】26は筒状絶縁物21の他端部(ここでは
上端部)に固定されている円環状の導体、27は導体2
6の内周面に接続され、可動子24が摺動接触する摺動
接触子であり、この摺動接触子27を介して可動子24
と導体26とが電気的に接続されている。28は可動子
24を固定子22側へ付勢し、接点23,25に適切な
接触圧力を発生させるばね、29a,29bは導体26
及び固定子22にそれぞれ設けられている端子部であ
る。
【0022】30は筒状絶縁物21の外部に配置されて
いる消弧装置であり、この消弧装置30は、一対の消弧
側板31と、これらの消弧側板31間に互いに間隔をお
いて平行に固定されている磁性体からなる複数枚の消弧
板32とを有している。33,34は基端部が筒状絶縁
物21内に位置し先端部が消弧装置30の近傍に設けら
れている一対のアークランナであり、これらのアークラ
ンナ33,34は、穴21aを貫通している。また、可
動子24が開極する方向を上方向としたとき、穴21a
は固定接点23より上方にあり、かつ可動接点25の最
大開極位置より下方になるように配置されている。
【0023】次に、動作について説明する。通常通電時
の主な電流は、端子部29a、導体26、摺動接触子2
7、可動子24、固定子22、端子部29bの経路で流
れる。これに対し、事故等が発生して所定の値以上の電
流が限流装置に流れると、接点23,25の接触点への
電流集中により発生する電磁反発力がばね28による接
圧に勝り、接点23,25が開極される。そして、開極
と同時に接点23,25間にアークが発生し、筒状絶縁
物21と両接点23,25とに囲まれる空間の圧力が急
上昇する。この圧力上昇により、可動子24の開極動作
が加速されるため、可動子24は高速で開極する。ま
た、筒状絶縁物21を有機絶縁物などのガスを発生し易
い材料で構成すると、先述の圧力上昇が一層速くなり、
開極速度がさらに向上する。
【0024】この接点23,25間に発生したアーク
は、電流の増大とともに径方向に膨張し、筒状絶縁物2
1内面から発生する蒸気により冷却されるとともに、筒
状絶縁物21内の圧力上昇に伴い、アークを形成してい
るプラズマ粒子間の衝突が増大してアーク抵抗が上昇す
る。このようなアーク電圧の上昇に伴い、事故電流が限
流される。
【0025】また、前述のアーク径の増大に伴い、アー
クはアークランナ33,34に触れるので、アーク電流
が接点23,25間からアークランナ33,34間へと
転流を開始する。筒状絶縁物21内は、アークの発生に
伴って高圧の状態となっているので、筒状絶縁物21の
側面部に設けられた穴21aから外部へと熱流が生じて
おり、この熱流により前述の転流を開始したアークが筒
状絶縁物21外へと押し出され、アークのアークランナ
33,34への転流が促進される。
【0026】アークランナ33,34に転流したアーク
は、アークランナ33,34に流れる電流による電磁駆
動力、消弧板32の磁気吸引力、及び前述の熱流による
駆動力等により、消弧装置30側へと駆動される。そし
て、アークランナ33,34の先端部まで駆動されたア
ークは、前述の電磁力と熱流の力とにより消弧装置30
方向へ引き伸ばされ、消弧装置30により消弧される。
【0027】また、筒状絶縁物21内の空間が一種の圧
力溜めとなるため、筒状絶縁物21内の空間に蓄積され
た圧力が穴21aを通して放出されるのには時間がかか
り、前述の熱流による駆動力は、アークがアークランナ
33,34に転流してから消弧されるまで利用すること
ができる。
【0028】このような限流装置では、限流動作時に接
点23,25間からアークランナ33,34間へとアー
クが転流するので、接点23,25の消耗が抑えられ
る。また、アークランナ33,34へと転流したアーク
を、電磁力と筒状絶縁物21内からの流れの力とにより
消弧装置30側と駆動して消弧することができるので、
限流装置単体で十分な遮断性能を得ることができる。
【0029】ところで、図1のように、筒状絶縁物21
内にてアークを発生させる場合、筒状絶縁物21を構成
する材料によっては絶縁部内面にアークによる火膨れが
発生し、可動子24の開極もしくは再閉極動作を妨げる
可能性がある。限流性能を向上させるためには、筒状絶
縁物21の材料として、アークに暴露されたときに大量
の蒸気を発生するプラスチック等を用いるのが好ましい
が、熱可塑性プラスチックは前述の火膨れを起こし易
い。
【0030】従って、筒状絶縁物21の材料としては、
熱硬化性プラスチックやポリテトラフルオロエチレン
等、アーク暴露により大量の蒸気を発生しかつ火膨れの
生じにくい材料が好適である。特に、ポリテトラフルオ
ロエチレンは、比較的高温まで安定で、電気的特性も優
れており、アークに暴露されても表面が炭化しにくいの
で、筒状絶縁物21の内面の沿面破壊による遮断失敗が
防止される。また、熱可塑性プラスチックを用いる場合
は、無機物質のファイバ等の充填剤を充填して前述の火
膨れを防ぐことも有効である。
【0031】図2は図1のアークランナ33,34の構
造の一例を示す要部断面図である。この例では、アーク
ランナ33,34の基端部が、筒状絶縁物21の内面に
沿って図の上下に延びている。また、固定子22側のア
ークランナ34の基端部が固定子22と、可動子24側
のアークランナ34の基端部が導体26及び摺動接触子
27を介して可動子24とそれぞれ電気的に接続されて
いる。さらに、アークランナ33,34は、筒状絶縁物
21に設けられた穴21aを貫通し、これらアークラン
ナ33,34の先端部がラッパ状に広がっている。
【0032】図2は限流動作初期の開極距離が小さい状
態を示しており、接点23,25間にはアーク(図中
A)が発生している。また、接点23,25の近くにア
ークランナ34の基端部が位置しているので、図のよう
に、接点23,25間に発生したアークは開極初期から
その一部がアークランナ34に分流する。この開極初期
の分流により、アークランナ33,34へのアークの転
流が素早く完了し、アークが接点を離れる。このため、
接点消耗を大幅に小さくすることができる。
【0033】しかし、図2のような構成のアークランナ
33,34では、開極直後に前述の分流が生じるので、
筒状絶縁物21の内面からアークの熱によって発生する
蒸気量が減少し、アーク圧力の上昇に伴うアーク電圧の
増大の幅が小さくなる。開極初期のアーク電圧の増大率
は、限流性能、特に電流ピーク値を決定する重要な値で
あり、この開極初期のアーク電圧の増大率の減少によ
り、限流装置の限流性能がアークランナを設けない場合
に比べ低下する可能性もある。
【0034】これに対し、図3〜図6は図2のアークラ
ンナの変形例を示す要部断面図である。まず、図3の変
形例では、アークランナ35,36の基端部が筒状絶縁
物21の壁部内に埋設されており、一部の突出部35
a,36aのみがそれぞれ筒状絶縁物21内に露出して
いる。
【0035】図3のような構成では、開極初期における
アークランナ35,36へのアーク(図中A)の分流を
防ぐことができるため、図2の構造が有する開極初期の
アーク電圧の増大幅の減少という問題は解消される。ま
た、開極動作が進み、可動接点25がアークランナ3
5,36の突出部35a又は36a近傍まで開極すれ
ば、アークは接点23,25間からアークランナ35,
36に即座に転流するので、アークランナ35,36を
設けない場合に比べて接点消耗を低減することができ
る。
【0036】また、図4の変形例では固定子側のアーク
ランナ37が、図5の変形例では固定子側と可動子側の
両方のアークランナ37,38の一部がU字状に折り返
されている。このような形状のアークランナ37,38
を用いることにより、アークランナ37,38に転流し
たアークへの電磁駆動力を強めることができる。従っ
て、アークが素早く消弧装置30(図1)へと駆動さ
れ、遮断時間を短くできるので、事故電流が流れる時間
を短くすることができる。
【0037】ここで、図2のように、筒状絶縁物21の
一方のみに穴21aとアークランナ33,34を設ける
と、アークランナ33,34へ転流する前のアークがア
ークランナ33,34側へと片寄り、筒状絶縁物21や
接点23,25が片寄って消耗する。
【0038】これに対し、図6の変形例では、筒状絶縁
物21に複数の穴21a,21bが設けられており、ア
ークランナ33,34が接触子対の中心軸に対して略対
称に配置されている。このように、穴21a,21b及
びアークランナ33,34を略対称な配置とすると、前
述の片寄った消耗を防ぐことができ、この片寄った消耗
による限流装置の寿命の低下を防止できる。
【0039】実施の形態2.次に、図7はこの発明の実
施の形態2による限流装置の要部断面図である。この例
では、可動子24の可動接点25側の側面に絶縁物40
が設けられている。この絶縁物40は、接点23,25
が閉じた状態で、少なくとも可動接点25の近傍からア
ークランナ37の上面より上方までの可動子24の部位
を覆うように設けられている。なお、消弧装置及び接圧
を発生させる装置等は、図1と同様であるため省略し
た。また、アークランナ33,37は、一例として図4
と同様の構造を採用した。
【0040】ここで、図2に示したように、可動子24
の側面を絶縁していない場合、開極直後に接点23,2
5間に発生したアークが、圧力の上昇に伴い可動接点2
5から可動子24の側面へと広がろうとする。一般に、
可動子24の可動接点25以外の部分は、銅などの導電
性の良い材料で構成されており、接点25に用いられる
材料より耐アーク性に劣っているため、アークに暴露さ
れると急激に消耗し、可動接点25の脱落が発生する恐
れがある。また、このようにアークが可動子24の側面
へ広がることにより、アークの電流密度が低下し、アー
ク抵抗が低下、即ち限流性能の低下が発生する。
【0041】これに対し、図7に示す実施の形態2で
は、可動子24の側面に絶縁物40が設けられているた
め、可動子24の側面にアーク(図中A)が広がらず、
可動接点25の脱落やアーク電流密度の低下による限流
性能の低下が防止される。
【0042】また、図7の例では、固定子22側に図4
と同様のアークランナ37を用いたので、限流性能がさ
らに向上する。また、アークランナ37と絶縁物40と
を組み合わせることにより、アークの転流の時期をある
程度正確に制御することができる。
【0043】図7は開極初期の状態を示しており、アー
クは可動子側面に広がることなく接点23,25と筒状
絶縁物21とに囲まれる狭い空間に閉じ込められる。従
って、アークの圧力が急速に上昇し、アーク電圧が素早
く立ち上がる。このとき、絶縁物40の長さが短く、可
動子24のアークランナ37の横に位置する部分が露出
していると、可動子24とアークランナ37との間で絶
縁破壊を起こし、アークを前述の狭い空間に閉じこめる
ことができなくなる。従って、絶縁物40は、接点2
3,25が閉じた状態で、少なくとも可動接点25の近
傍からアークランナ37の上面より上方までの範囲で可
動子24の側面部を覆うように設ける必要がある。
【0044】さらに、開極動作が進むと、図8に示すよ
うに、アークランナ37の筒状絶縁物21内への露出部
分の高さまで可動接点25が移動する。そして、アーク
は、アークランナ37の筒状絶縁物21内への露出部分
と可動接点25との間の絶縁破壊により、即座に固定接
点23からアークランナ37へと転流する。従って、こ
の時点で固定接点23上からアークがいなくなり、固定
接点23の消耗が低減される。
【0045】続いて、図9に示すように、可動子24側
のアークランナ33の近傍まで可動接点25が移動する
と、今度は可動接点25からアークランナ33へとアー
クが転流し、接点間からアークランナ33,37間への
アークの転流が完了する。アークランナ33,37に転
流したアークは、筒状絶縁物21内からの蒸気の流れと
電磁駆動力とにより駆動され、図10に示すように、ア
ークランナ33,37の先端部へと到達し、引き伸ばさ
れて遮断される。
【0046】また、図10に示すように、可動子24が
最大開極位置まで移動したときに、摺動接触子27と可
動子24の導体部との間に絶縁物40が介在するような
構成としておけば、電流遮断時の再起電圧等による可動
子24とアークランナ37との間又は可動子24と固定
子22との間の絶縁破壊に起因する遮断失敗を防止する
ことができる。
【0047】なお、上記の例では、可動子24の側面部
に絶縁物40を設けたが、鉄などの抵抗が比較的高い金
属を配置しても、アークの広がりをある程度抑えること
ができるので、同様の効果が期待できる。
【0048】実施の形態3.次に、図11はこの発明の
実施の形態3による限流装置の要部を示す斜視図であ
る。図において、41,42は互いに間隔をおいて設け
られている可動子側及び固定子側筒状絶縁物、43はこ
れらの筒状絶縁物41,42の間隔を保持する絶縁構造
体である。他の構成は、上記実施の形態1と同様であ
る。
【0049】上記実施の形態1のように筒状絶縁物21
を一体物とした場合、電流遮断直後に筒状絶縁物21内
の沿面及び筒状絶縁物21内の空間の絶縁耐力が十分回
復せず、接点23,25間の再起電圧等により絶縁破壊
が生じ、遮断失敗が生じる恐れがある。
【0050】これに対し、図11のように筒状絶縁物4
1,42を分離させると、たとえ筒状絶縁物41,42
内の沿面の絶縁耐力が回復しなくても、筒状絶縁物4
1,42の内面がつながっていないので、沿面での絶縁
破壊は生じない。また、接点23,25間の空間におい
ても、アークがアークランナへ転流した後には、図の矢
印のように外部空間から筒状絶縁物41,42間の空間
へと温度の低い気体が流れ込むので、接点23,25間
の絶縁耐力は急速に回復する。従って、前述の接点2
3,25間の再起電圧等による絶縁破壊に起因する遮断
失敗が生じることがない。
【0051】実施の形態4.次に、図12はこの発明の
実施の形態4による限流装置の要部断面図である。この
例では、固定子22側のみに筒状絶縁物44が設けられ
ており、可動接点25が固定接点23から所定の距離以
上開極すると、筒状絶縁物44に囲まれる空間から可動
子24が完全に抜け出る構成となっている。
【0052】このような構成とすると、上記実施の形態
3と同様に、電流遮断時にたとえ筒状絶縁物44内の沿
面の絶縁耐力が回復しなくても、筒状絶縁物44の内面
が導体26や摺動接触子27と電気的に直接つながって
いないため、筒状絶縁物44内の沿面での絶縁破壊が生
じにくい。従って、電流遮断後の接点23,25間の再
起電圧等による絶縁破壊に起因する遮断失敗が生じるこ
とがない。
【0053】また、実施の形態3の構成で、さらに高い
限流性能を確保するには、固定子側筒状絶縁物42の高
さを高くする必要があり、これに伴い可動子側筒状絶縁
物41の位置が上方へとずれ、縦方向の外形寸法が大き
くなる。ここで、可動子側筒状絶縁物41は、限流動作
後半においてアークに暴露され、アークを冷却する蒸気
を発生することから、可動子側筒状絶縁物41による限
流効果は電流ピークには殆ど現われず、電流ピーク後の
通過エネルギーを小さくする働きがある。従って、電流
ピーク後の通過エネルギーが、電流ピーク値と比較して
あまり問題とならない場合、図12のように可動子側筒
状絶縁物41を省略して、外形寸法を小形化することが
できる。
【0054】なお、図12ではアークランナを設けない
場合を示したが、固定子22及び可動子24側にアーク
ランナをそれぞれ設けてもよい。
【0055】実施の形態5.次に、図13はこの発明の
実施の形態5による限流装置の要部断面図である。図に
おいて、45は筒状絶縁物21の上端部に固定されてい
る可動子側端部部材としての導体であり、この導体45
には、可動子24が貫通する貫通孔45aが設けられて
いる。46は可動子24の開閉動作を許容しつつ導体4
5と可動子24とを電気的に接続する可撓導体、47は
筒状絶縁物21内で可動子24に固定されているピスト
ン部である。また、図14は図13の可動子24が最大
開極位置まで移動した状態を示す断面図である。
【0056】このような限流装置では、可動子24の開
極動作中に、図13に示すように、ピストン部47の上
方に位置する筒状絶縁物21の内部空間の気体がピスト
ン部37により圧縮される。しかし、圧縮された気体は
導体45の貫通孔45aから外部へと排気されるので、
ピストン部47の上方空間の圧力上昇が抑えられ、可動
子24の開極動作が妨げられることはない。
【0057】一方、図14に示すように、可動子24が
最大開極位置に達すると、ピストン部47により導体4
5の貫通孔45aが塞がれる。このため、筒状絶縁物2
1内の空間の圧力は穴(排気孔)21a以外からは外部
に漏れることができず、筒状絶縁物21内の圧力が上昇
して高いアーク電圧を得ることができ、限流性能が向上
する。
【0058】これに対し、最大開極位置に達した後にお
いても継続的に熱流が導体45の貫通孔45aに流れ込
むと、貫通孔45aの周囲や可動子24の側面が熱流に
より溶融したり、接点等の溶融物が前述の貫通孔45a
の回りや可動子24に付着したりして、可動子24の再
閉極動作を妨げる恐れがある。しかし、この例では、可
動子24が最大開極位置に達した後には、ピストン部4
7により貫通孔45aが塞がれるので、貫通孔45aに
は筒状絶縁物21内からの熱流が流れ込まず、より確実
に再閉極することができ、再通電の信頼性も向上する。
【0059】なお、図13ではアークランナを設けてい
ないが、図15に示す変形例のように、アークランナ3
7,38を設けてもよい。このように、ピストン部47
を持つ可動子24とアークランナ37,38とを組み合
わせると、可動子24が最大開極位置に達しピストン部
37が導体45の貫通孔45aを塞いだ後に、筒状絶縁
物21内の圧力が穴21a以外から外部に漏れることが
ないので、アークランナ37,38にアークが転流した
後の蒸気流によるアークの駆動及び引き伸ばしが効果的
に行われ、遮断性能がさらに向上する。
【0060】実施の形態6.次に、図16はこの発明の
実施の形態6による限流装置を示す要部断面図である。
図において、51は筒状絶縁物、52は筒状絶縁物51
内の中間部に固定されている中間電極であり、この中間
電極52は、第1及び第2の固定接点53,54を有し
ている。
【0061】55は筒状絶縁物51の一側に往復動可能
に挿入されている第1の可動子であり、この第1の可動
子55は、第1の固定接点53に接離する第1の可動接
点56と、第1のピストン部57とを有している。58
は筒状絶縁物51の他側に往復動可能に挿入されている
第2の可動子であり、この第2の可動子58は、第2の
固定接点53に接離する第2の可動接点59と、第2の
ピストン部60とを有している。
【0062】61は筒状絶縁物51の上端部に固定され
ている第1の導体であり、この第1の導体61には、第
1の可動子55が貫通する貫通孔61aが設けられてい
る。62は第1の可動子55の開閉動作を許容しつつ第
1の可動子55と第1の導体61とを電気的に接続する
第1の可撓導体である。
【0063】63は筒状絶縁物51の下端部に固定され
ている第2の導体であり、この第2の導体63には、第
2の可動子58が貫通する貫通孔63aが設けられてい
る。64は第2の可動子58の開閉動作を許容しつつ第
2の可動子58と第2の導体63とを電気的に接続する
第2の可撓導体、65a,65bは第1及び第2の導体
61,63にそれぞれ設けられている第1及び第2の端
子部である。
【0064】このような限流装置では、限流動作時に2
つの接点対が開極し電気的直列の2つのアーク(図中
A)が発生する。特に、開極初期においては、上記実施
の形態5(図13)のように接点対を1つしか持たない
ものに比べ、電極降下電圧が2倍となるとともに2つの
接点対を合計した開極速度も2倍近くに向上させること
ができる。従って、限流動作初期に急激にアーク電圧を
上昇させることができ、限流性能が一層向上する。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
限流装置は、筒状絶縁物の外部に消弧装置を配置し、筒
状絶縁物に設けた穴と消弧装置との間に設けたアークラ
ンナにより、接点間のアークを消弧装置まで走行させる
ようにしたので、接点の消耗を減少させることができる
とともに、限流動作後の再通電をより確実に行うことが
でき、限流性能及び信頼性を向上させることができる。
【0066】請求項2の発明の限流装置は、可動子の側
面に絶縁物又は高抵抗金属を設けたので、アークが可動
子側面へ広がるのを防止することができ、かつアークの
アークランナへの転流時期を制御することができ、これ
により可動接点の脱落を防止することができるととも
に、限流性能をさらに向上させることができる。
【0067】請求項3の発明の限流装置は、固定子側の
アークランナを、固定接点の近傍で筒状絶縁物の内周面
よりも径方向外側に配置したので、開極初期におけるア
ークランナへのアークの分流を防ぐことができ、開極初
期のアーク電圧の増大幅の減少を防止することができ
る。
【0068】請求項4の発明の限流装置は、複数の穴及
び複数対のアークランナを、固定子及び可動子の中心軸
に対して対称に配置したので、筒状絶縁物や接点の片寄
った消耗を防止することができる。
【0069】請求項5の発明の限流装置は、筒状絶縁物
を可動子側及び固定子側筒状絶縁物に分割したので、電
流遮断時の接点間の絶縁回復力を向上させることがで
き、電流遮断時の再起電圧による絶縁破壊等に起因する
遮断失敗をより確実に防止することができる。
【0070】請求項6の発明の限流装置は、筒状絶縁物
を固定子側のみに設けたので、限流装置の外形寸法を抑
えつつ、電流遮断時の接点間の絶縁回復力を向上させる
ことができる。
【0071】請求項7の発明の限流装置は、可動子が貫
通する可動子側端部部材の貫通孔を、可動子に設けたピ
ストン部により開成時に閉塞するようにしたので、熱流
による可動子の溶融や可動子への溶融物の付着を防止す
ることができ、これにより再閉極不能となるのを防止
し、かつ限流性能を向上させることができる。
【0072】請求項8の発明の限流装置は、筒状絶縁物
内を2つに仕切る中間電極を設け、この中間電極の2つ
の固定接点に対応する2つの可動子を設けたので、限流
動作時に電気的に直列な2つのアークを発生させること
ができ、これにより開極初期において急激なアーク電圧
の上昇を実現でき、限流性能をさらに向上させることが
できる。
【0073】請求項9の発明の限流装置は、熱硬化性樹
脂又はポリテトラフルオロエチレンにより筒状絶縁物を
構成したので、筒状絶縁物の火膨れによる再閉極不能を
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による限流装置を一
部切り欠いて示す斜視図である。
【図2】 図1のアークランナの構造の一例を示す要部
断面図である。
【図3】 図2の変形例を示す要部断面図である。
【図4】 図2の変形例を示す要部断面図である。
【図5】 図2の変形例を示す要部断面図である。
【図6】 図2の変形例を示す要部断面図である。
【図7】 この発明の実施の形態2による限流装置の要
部断面図である。
【図8】 図7の可動子が開極した状態を示す断面図で
ある。
【図9】 図8の可動子がさらに開極した状態を示す断
面図である。
【図10】 図9の可動子が最大開極位置まで移動した
状態を示す断面図である。
【図11】 この発明の実施の形態3による限流装置の
要部を示す斜視図である。
【図12】 この発明の実施の形態4による限流装置の
要部断面図である。
【図13】 この発明の実施の形態5による限流装置の
要部断面図である。
【図14】 図13の可動子が最大開極位置まで移動し
た状態を示す断面図である。
【図15】 図13の限流装置にアークランナを設けた
例を示す断面図である。
【図16】 この発明の実施の形態6による限流装置を
示す要部断面図である。
【図17】 従来の配線用遮断器の一例を示す部分断面
図である。
【図18】 図17の右側面図である。
【図19】 図17の限流素子の電気的接続状態を示す
説明図である。
【符号の説明】
21,44,51 筒状絶縁物、21a 穴、22 固
定子、23 固定接点、24 可動子、25 可動接
点、30 消弧装置、33,34,35,36,37,
38 アークランナ、40 絶縁物、41 可動子側筒
状絶縁物、42固定子側筒状絶縁物、45 導体(可動
子側端部部材)、45a 貫通孔、47ピストン部、5
2 中間電極、53 第1の固定接点、54 第2の固
定接点、55 第1の可動子、56 第1の可動接点、
58 第2の可動子、59 第2の可動接点。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側面部に穴が設けられている筒状絶縁物
    と、 この筒状絶縁物に固定され、上記筒状絶縁物内に位置す
    る固定接点を有する固定子と、 上記筒状絶縁物内に往復動可能に挿入され、上記固定接
    点に接離する可動接点を有する可動子と、 上記筒状絶縁物の外部に配置されている消弧装置と、 上記穴と上記消弧装置との間に設けられ、限流動作時に
    上記固定接点と上記可動接点との間に発生するアークを
    上記消弧装置まで走行させるアークランナとを備えてい
    ることを特徴とする限流装置。
  2. 【請求項2】 可動子の側面には、絶縁物及び高抵抗金
    属の少なくともいずれか一方が設けられていることを特
    徴とする請求項1記載の限流装置。
  3. 【請求項3】 アークランナは、固定接点の近傍で筒状
    絶縁物の内周面よりも径方向外側に配置されていること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の限流装置。
  4. 【請求項4】 複数の穴及び複数対のアークランナが、
    固定子及び可動子の中心軸に対して対称に配置されてい
    ることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか
    に記載の限流装置。
  5. 【請求項5】 固定子側筒状絶縁物と、 この固定子側筒状絶縁物に対向している可動子側筒状絶
    縁物と、 上記固定子側筒状絶縁物に固定され、上記固定子側筒状
    絶縁物内に位置する固定接点を有する固定子と、 上記可動子側筒状絶縁物内に往復動可能に挿入され、上
    記固定接点に接離する可動接点を有する可動子と、 上記固定子側及び可動子側筒状絶縁物の外部に配置され
    ている消弧装置と、 上記固定子側及び可動子側筒状絶縁物間の空間と上記消
    弧装置との間に設けられ、限流動作時に上記固定接点と
    上記可動接点との間に発生するアークを上記消弧装置ま
    で走行させるアークランナとを備えていることを特徴と
    する限流装置。
  6. 【請求項6】 筒状絶縁物と、この筒状絶縁物に固定さ
    れ、上記筒状絶縁物内に位置する固定接点を有する固定
    子と、 閉成時に上記筒状絶縁物内で上記固定接点に接するとと
    もに開成時に上記筒状絶縁物外に位置する可動接点を有
    する往復動可能な可動子と、 を備えていることを特徴とする限流装置。
  7. 【請求項7】 側面部に穴を有する筒状絶縁物と、 この筒状絶縁物に固定され、上記筒状絶縁物内に位置す
    る固定接点を有する固定子と、 上記筒状絶縁物内に往復動可能に挿入され、上記固定接
    点に接離する可動接点を有する可動子と、 上記筒状絶縁物の上記可動子側の端部に設けられ、上記
    可動子が貫通する貫通孔が設けられている可動子側端部
    部材と、 上記可動子に設けられ、開成時に上記貫通孔を塞ぐピス
    トン部とを備えていることを特徴とする限流装置。
  8. 【請求項8】 筒状絶縁物と、 この筒状絶縁物内の空間を2つに分断するように上記筒
    状絶縁物内に固定され、第1及び第2の固定接点を有す
    る中間電極と、 上記筒状絶縁物の一側に往復動可能に挿入され、上記第
    1の固定接点に接離する第1の可動接点を有する第1の
    可動子と、 上記筒状絶縁物の他側に往復動可能に挿入され、上記第
    2の固定接点に接離する第2の可動接点を有する第2の
    可動子とを備えていることを特徴とする限流装置。
  9. 【請求項9】 筒状絶縁物は、熱硬化性樹脂及びポリテ
    トラフルオロエチレンの少なくともいずれか一方により
    構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項
    8のいずれかに記載の限流装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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