JP6244325B2 - 鞍乗り型車両の導風構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車体内方へ走行風を導く鞍乗り型車両の導風構造に関する。
従来、車両前方から車両上方に流れる走行風を低減させるため、カウルを凹ませて走行風を車両下側に導く技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−18306号公報
特許文献1では、カウル表面を凹ませなければならないため、走行風を導く面を形成出来る部分に限りがあり、形成箇所に制約があった。また、導風面を形成するにあたって、コストや製造方法・組み付け性を考慮することが望まれる。
本発明の目的は、走行風を車体内方へ導く導風面の形成自由度を高めるとともに、製造・組み付けを容易にし、コストを低減することが可能な鞍乗り型車両の導風構造を提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明は、前輪(13)から上方に離れた位置に取付けられるアッパーフェンダー(61)を備え、前記アッパーフェンダー(61)の内壁面(61y)に車体内方へ走行風を導く導風面(65c)を有する鞍乗り型車両の導風構造において、前記アッパーフェンダー(61)は、折り返すことで前記導風面(65c)を形成する折り返し部(65)を備え、前記折り返し部(65)は、前記導風面(65c)と、前記アッパーフェンダー(61)の前記内壁面(61y)へ係止するための係止部(65b)とが設けられることを特徴とする。
上記構成において、側面視で、前記導風面(65c)の後端部は、前記導風面(65c)の前端部よりも下方に形成されるようにしても良い。
また、上記構成において、前記折り返し部(65)は、正面視で前記アッパーフェンダー(61)の前部と重なるように配置されても良い。
また、上記構成において、前記アッパーフェンダー(61)の下縁に前記折り返し部(65)を折り返すためのヒンジ部(65a)が設けられるようにしても良い。
また、上記構成において、前記折り返し部(65)は、その下端に水抜き穴(65e)が形成されるようにしても良い。
また、上記構成において、前記導風面(65c)の裏面に、前記内壁面(61y)に向けて延びるリブ(65j)が形成されていても良い。
また、上記構成において、前記アッパーフェンダー(61)は、前記内壁面(61y)に、前記折り返し部(65)の前記係止部(65b)に係止される被係止部(61z)を備え、前記アッパーフェンダー(61)の後部の車幅方向外側に重なるように車体前部を側方から覆うサイドフェンダー(64)が配置され、前記被係止部(61z)が、前記サイドフェンダー(64)の車幅方向内側に設けられるようにしても良い。
本発明の導風面65cは、アッパーフェンダーに折り返すことで導風面を形成する折り返し部に設けられ、折り返し部には、アッパーフェンダーの内壁面へ係止するための係止部が設けられるので、アッパーフェンダーの内側を流れる走行風を導風面で車体内方へ導くことが可能になる。アッパーフェンダーを折り返し、係止部を内壁面に係止することで、折り返し部が形成されるため、導風面を、凹ますことができない部位にも設けることが可能になり、導風面の形成自由度を高めることができるとともに、特別な形状や製造方法を採用する必要がないために、製造・組み付けが容易で、コストを低減することができる。
また、側面視で、導風面の後端部は、導風面の前端部よりも下方に形成されるので、導風面を、後下がりに形成することで前方斜め下方を指向させて、下方から流れてきた走行風を効果的に受けてアッパーフェンダーの内壁面際に流れる走行風を車体内方へ導くことができる。これにより、アッパーフェンダーの壁際に走行風が溜まるのを抑制することができる。
また、折り返し部は、正面視でアッパーフェンダーの前部と重なるように配置されるので、車体前方からの走行風をアッパーフェンダーの前部で整流し、アッパーフェンダーの下方からアッパーフェンダーの内側に入り込む走行風を折り返し部で整流することができる。また、折り返し部がアッパーフェンダーの前部と重なるため、折り返し部が外部から見えにくくなり、外観性を向上させることができる。
また、アッパーフェンダーの下縁に折り返し部の折り返しを可能とするヒンジ部が設けられるので、アッパーフェンダーの下縁近傍を流れる走行風を、折り返し部の導風面で所定方向に誘導することができる。また、ヒンジ部を中心にして折り返し部をアッパーフェンダー内に容易に折り返して配置することができ、生産性を高めることができる。
また、折り返し部は、その下端に水抜き穴が形成されるので、折り返し部内に入り込んだ雨水等を水抜き穴からを抜くことができる。
また、導風面の裏面に、内壁面に向けて延びるリブが形成されているので、導風面を含む折り返し部の剛性を向上させることができる。
また、アッパーフェンダーは、内側面に、折り返し部の係止部に係止される被係止部を備え、アッパーフェンダーの後部の車幅方向外側に重なるように車体前部を側方から覆うサイドフェンダーが配置され、被係止部が、サイドフェンダーの車幅方向内側に設けられるので、被係止部がサイドフェンダーにより側方から覆われ、アッパーフェンダーの外側面に沿って流れる走行風が被係止部で乱されることがなく、整流効果を高めることができる。また、被係止部がサイドフェンダーで覆われるので、外観性を向上させることができる。
本発明に係る導風構造を備える自動二輪車の左側面図である。 自動二輪車を示す正面図である。 アッパーフェンダーを示す第1説明図であり、図3(A)はアッパーフェンダーの斜視図、図3(B)はアッパーフェンダーの正面図である。 アッパーフェンダーを示す第2説明図であり、図4(A)はアッパーフェンダーの平面図、図4(B)はアッパーフェンダーの左側面図である。 図4のV−V線断面図である。 折り返し部及びその周囲を示す底面図である。 折り返し部及びその周囲を示す斜視図である。 折り返し部を折り返す前のアッパーフェンダーを示す要部平面図である。 折り返し部を折り返す前のアッパーフェンダーを示す要部側面図である。 折り返し部を折り返す前のアッパーフェンダーを示す要部正面図である。 図9のXI−XI線断面図である。 折り返し部の折り返し要領を示す作用図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示している。
図1は、本発明に係る導風構造を備える自動二輪車10の左側面図である。
自動二輪車10は、車体フレーム11の前端部にフロントフォーク12を介して前輪13が支持され、車体フレーム11の下部にスイングアーム14を介して後輪16が支持され、車体フレーム11の上部にシート17が支持された鞍乗り型車両である。
車体フレーム11は、ヘッドパイプ21、メインフレーム22、左右一対のセンターフレーム23、ダウンフレーム24、左右一対のロアフレーム26、左右一対のシートレール27、左右一対のサブシートフレーム28を備える。
ヘッドパイプ21は、車体フレーム11の前端部を構成する。メインフレーム22は、前端がヘッドパイプ21に接続されてヘッドパイプ21から後方斜め下方に延び、燃料タンク31を支持する。センターフレーム23は、メインフレーム22の後端部から下方に延びている。左右のセンターフレーム23には、それぞれピボットプレート37が取付けられている。ダウンフレーム24は、ヘッドパイプ21から略下方に延びている。ロアフレーム26は、ダウンフレーム24の下端部から後方に延びて後端部がセンターフレーム23の下端部に接続されている。
センターフレーム23、ダウンフレーム24及びロアフレーム26にはエンジン33が支持されている。
フロントフォーク12は、ヘッドパイプ21に操舵可能に支持され、上端部にバーハンドル34が取付けられ、下端部に車軸36を介して前輪13が支持されている。スイングアーム14は、その前端部が左右のピボットプレート37にピボット軸38を介して揺動可能に支持され、後端部に車軸41を介して後輪16が支持されている。
エンジン33は、クランクケース44と、クランクケース44の前部上部から立ち上げられたシリンダ部45とを備え、クランクケース44の後部に変速機46が一体的に設けられている。
シリンダ部45を構成するシリンダヘッド48の後部には吸気装置(不図示)が接続され、シリンダヘッド48の前部には排気装置51が接続されている。排気装置51は、シリンダヘッド48の前部から後方に延びる排気管52と、排気管52の後端部に接続されたマフラ53とから構成される。
車体フレーム11は、車体カバー部材60によって覆われている。車体カバー部材60は、アッパーフェンダー61、ロアフェンダー62、カバー部材63、左右一対のシュラウド64、左右一対のボディサイドカバー66、左右一対のリヤサイドカバー67、左右一対のリヤサイドロアカバー68、リヤフェンダー69等から構成される。
アッパーフェンダー61は、前輪13の上方に配置され、ヘッドパイプ21の前部に取付けられたカウルステー(不図示)と、燃料タンク31とで支持されている。ロアフェンダー62は、アッパーフェンダー61の下方に位置し、前輪13を上方から覆っている。
カバー部材63は、アッパーフェンダー61の上方に位置するヘッドライト72の全周を覆うカバー部材であり、アッパーフェンダー61とカウルステーとで支持される。シュラウド64は、上部でアッパーフェンダー61の側方及び側部の上方を覆うフロントシュラウド74と、フロントシュラウド74の後方に配置されたリヤシュラウド75とから構成され、車体前部を側方から覆っている。
ボディサイドカバー66は、燃料タンク31及びシート17の側部の下方を覆っている。リヤサイドカバー67は、センターフレーム23よりも後方でシート17の側部の下方を覆っている。リヤサイドロアカバー68は、リヤサイドカバー67の下方を覆っている。リヤフェンダー69は、後輪16を上方から覆っている。
図中の符号81は変速機46の出力軸46aに取付けられたドライブスプロケット、82は後輪16に取付けられたドリブンスプロケット、83はドライブスプロケット81とドリブンスプロケット82とに掛け渡されたチェーン、84は運転者用ステップ、86は同乗者用ステップ、87はサイドスタンドである。
図2は、自動二輪車10を示す正面図である。
アッパーフェンダー61は、カバー部材63と左右のシュラウド64(詳しくは、フロントシュラウド74)とに挟まれて、正面視略V字状に露出している。アッパーフェンダー61の両側部には、左右一対のフロントウインカ91,91が取付けられる。
アッパーフェンダー61と左右のシュラウド64,64とは、それぞれの前縁によって車体前方に開口する開口部93を形成している。開口部93からは、フロントフォーク12を構成する左右一対のフォークチューブ94,94が突出している。
カバー部材63は、ヘッドライト72の輪郭全体を囲うとともに上方に延びてメーター(不図示)の前方を覆うメーターバイザーを兼ねるフロントバイザー96と、フロントバイザー96の左右両側に取付けられた一対のバイザーガーニッシュ97,97とから構成される。
左右のフロントシュラウド74,74は、その上部(前後方向に延びるように上部に設けられた上部延出部74a,74aを含む部分)がアッパーフェンダー61の側部下部を構成する側縁部61g,61gを前方、上方及び側方から覆っている。
図3は、アッパーフェンダー61を示す第1説明図である。図3(A)はアッパーフェンダー61の斜視図、図3(B)はアッパーフェンダー61の正面図である。
図3(A)に示すように、アッパーフェンダー61は、後方へ向かうにつれて次第に車幅方向に広がる左右一対の前後延出部61c,61cと、左右の前後延出部61c,61cのそれぞれの前部を接続する前部接続部61dとが一体成形されている。
前後延出部61cは、略直線状に延びる段部61eを後部に備え、段部61eを境にして、上方の後上部61fと、下方の側縁部61gとに分けられる。
後上部61fには、フロントウインカ91(図2参照)が取付けられるウインカ取付穴61hと、カウルステー(不図示)によって支持されるカウルステー被支持部61jとが設けられる。
また、側縁部61gには、側方に突出する前突出壁部61k及び後突出壁部61mが前後に隔てて設けられ、段部61eを含む側縁部61gは、フロントシュラウド74(図1参照)の上部で覆われる。前突出壁部61k及び後突出壁部61mには、フロントシュラウド74を取付ける際のボルトが通されるボルト挿通穴61s,61sが開けられている。
前部接続部61dは、車体フレーム11(図1参照)側に設けられたカウルステー(不図示)に支持される。前後延出部61c,61cの後端部61n,61nは、燃料タンク31(図1参照)に取付ける際のボルトを通すボルト挿通穴61pが開けられている。
図3(B)に示すように、正面視で、左右の前後延出部61c,61cは、左右対称なV字形状に形成される。左右の前後延出部61c,61cのそれぞれの後上部61fには、カバー部材63(図2参照)が係止されるカバー部材係止部61qが上方に突出するように一体成形されている。
左右の側縁部61g,61gの内側には、アッパーフェンダー61の下方を流れる走行風の向きを車体下方且つ車幅方向中央側へ導く導風面65c,65cが設けられている。
図4は、アッパーフェンダー61を示す第2説明図である。図4(A)はアッパーフェンダー61の平面図、図4(B)はアッパーフェンダー61の左側面図である。
図4(A)に示すように、アッパーフェンダー61は、左右の前後延出部61c,61cの後端部61n,61nが車幅方向内側に屈曲し、後端部61n,61nに設けられたボルト挿通穴61p,61pがより車幅方向内側に配置されて、後端部61n,61nが燃料タンク31に取付けやすくなっている。
カウルステー被支持部61jには、アッパーフェンダー61をカウルステー(不図示)に締結するためのボルトを通す複数のボルト挿通穴61t,61t,61u,61uが開けられている。
左右のカバー部材係止部61qには、カバー部材63(図2参照)に設けられた係止部(不図示)が挿入される長穴状の係止部挿入穴61vが開けられている。
前部接続部61dには、その中央部に前後に長軸が延びる長穴61wが開けられている。長穴61wは、ヘッドライト72(図2参照)の光軸が一定の方向に向くようにヘッドライト72が上下方向に揺動しないようにヘッドライト72を固定するボルトを通す部分である。ヘッドライト72の光軸の調整は、長穴61wに挿入されたボルトを緩めた状態で行われる。
図4(B)に示すように、側縁部61gには、前後に隔てて前突出壁部61kと後突出壁部61mとが設けられ、前突出壁部61kと後突出壁部61mにフロントシュラウド74(図1参照)を取付けるためのボルト挿通穴61sがそれぞれ形成されている。後突出壁部61mは、側縁部61gの後部に設けられた切欠き61xの上縁に設けられる。
図5は、図4のV−V線断面図である。
アッパーフェンダー61の側縁部61gには、その内壁面61y側から車幅方向内側に突出する折り返し部65が一体に形成されている。
折り返し部65は、製造時には、側縁部61gの下方に位置する。折り返し部65の側縁部61gへの付根部には、折り曲げが可能なヒンジ部65aが設けられ、ヒンジ部65aによって、折り返し部65が、側縁部61gの下方から車幅方向内側へ折り返される。
折り返し部65は、側縁部61gに形成された一対の前後方向に並んだ矩形の被係止穴61z,61zにそれぞれ係止する一対の係止鉤部65b,65bと、車体前方からの走行風を下方斜め後方且つ車幅方向中央側へ導く導風面65cとを備える。
係止鉤部65b,65bは、先端部が鉤状に形成されて被係止穴61zに挿入されたときに係止する部分であり、折り返し部65の前端部と後端部とにそれぞれ設けられている。導風面65cは、略台形状の平面に形成され、側面視では、その前端部65c1よりも後端部65c2の方が下方に配置されるように傾斜するとともに、台形の上底65c3と、2つの斜辺65c4,65c4とは、台形の下底65c5よりも車幅方向内側に配置される。このような導風面65cによって、車体前方からの走行風は、下方斜め後方且つ車幅方向中央側に導かれ、走行風を周囲に流すことが出来る。
ヒンジ部65aは、側面視では、前突出壁部61kの下端部に位置し、導風面65cは、ヒンジ部65aよりも前方で後上部61fのウインカ取付穴61hの下方に位置する。
折り返し部65は、図2及び図3(B)に示したように、側縁部61gの前突出壁部61kの内側、即ちアッパーフェンダー61の内側に配置され、更に、シュラウド64(詳しくは、フロントシュラウド74)の内側に配置されるために、車体前方及び車体側方からは見えない。
図6は、折り返し部65及びその周囲を示す底面図である。
折り返し部65のヒンジ部65aは、前後方向に延びるように形成されている。
折り返し部65は、その後部下部に、ヒンジ部65aから車幅方向内側に延びる底壁65dを備え、底壁65dに複数の長穴状の水抜き穴65eが形成されている。水抜き穴65eは、折り返し部65の内側に流れ込んだ雨水を排出する役目をする。
導風面65cは、底壁65dの下面65fに連続して設けられ、側縁部61gの内壁面61yに沿って配置されている。導風面65cは、ボルト挿通穴61uの車幅方向外側に位置する。
上記したように、導風面65cを側縁部61gの内壁面61yに沿わせることで、内壁面61yに沿って流れる走行風を導風面65cで効果的に導風することができる。
係止鉤部65b,65bは、側縁部61gの被係止穴61z,61z(図5参照)に係止した状態では、側縁部61gの外側面61g1から外側方に突出している。
係止鉤部65bは、外側に係止リブが形成され、被係止穴61zに係止リブが係ることにより係止が可能となる。従って、その他の締結部材は不要である。
図7は、折り返し部65及びその周囲を示す斜視図であり、図5に示した断面を斜め後方から見た図である。
折り返し部65は、その前部に車幅方向内側に膨出するように形成された膨出壁65gと、膨出壁65gの後縁に一体に接続されて略鉛直面を形成する鉛直壁65hとを備える。膨出壁65gは、略前後方向且つ略鉛直に延びる中央壁65g1と、中央壁65g1の前後に配置されるとともに中央壁65g1の前後縁から車幅方向外側へ斜めに延びる前傾斜壁65g2及び後傾斜壁65g3とから形成される。また、膨出壁65gは、上記の中央壁65g1、前傾斜壁65g2、後傾斜壁65g3の各表面に隣接するように導風面65c(図6参照)が形成されている。膨出壁65gの外側面には、側縁部61gに向かって車幅方向に延びる複数の内リブ65jが形成されている。このような複数の内リブ65jによって膨出壁65g、ひいては折り返し部65の全体の剛性を高めることができ、走行風が導風面65cやその周囲の折り返し部65に当たることにより発生する音や振動を抑制することができる。
図8は、折り返し部65を折り返す前のアッパーフェンダー61を示す要部平面図である。図9は、折り返し部65を折り返す前のアッパーフェンダー61を示す要部側面図である。図10は、折り返し部65を折り返す前のアッパーフェンダー61を示す要部正面図である。
図8に示すように、製造直後の折り返し部65は、左右の前後延出部61cの側縁部61gにおける前突出壁部61kの下端部から下方に延出している。この状態から車幅方向内側に折り返されて、図5〜図7に示された最終形状となる。
折り返し部65の付根部には前後方向に延びるヒンジ部65aが形成されている。
アッパーフェンダー61は、折り曲げ可能な軟質の樹脂製である。
図9に示すように、折り返し部65は、側縁部61gの下端よりも下方に突出している。側縁部61gには、折り返し部65の係止鉤部65b,65bに係止される矩形の被係止穴61z,61zが開けられている。
図10に示すように、側縁部61gの前突出壁部61kの下端部には、外側方に略水平に突出するように形成された側方突出部61g2を一体に備え、側方突出部61g2の側端部に一体にヒンジ部65aが形成されている。
ヒンジ部65aから略水平に折り返し部65の底壁65dが延びている。導風面65cは、鉛直方向に対して傾斜し、内リブ65jの内端面65kは略鉛直方向に延びている。
図11は、図9のXI−XI線断面図である。
ヒンジ部65aは、側縁部61gの側方突出部61g2と折り返し部65の底壁65dとの間に薄肉に形成された部分であり、上側に設けられた断面半円弧状の円弧溝65mと、下側に設けられた断面コ字状の矩形溝65nとの間に挟まれて形成される。円弧溝65m及び矩形溝65nは、上下方向で重なるように形成され、それぞれ前後方向に延びている。
矩形溝65nは、円弧溝65mよりも浅く形成されているので、折り返し部65を下側へ折り曲げる方が、折り曲げたときに、ヒンジ部65aにおける側方突出部61g2の端部とヒンジ部65aにおける底壁65dの端部とが干渉しにくくなる。即ち、上側に折り曲げるよりも下側に折り曲げた方が、折り曲げ角度を大きくすることができる。
上記したように、樹脂を薄肉に形成してヒンジ部65aとすることで、容易に折り返すことができるとともに、折り返し部65のヒンジ部65aの形成が、金型によるアッパーフェンダー61の形成と同時に行えるので、特別な形状に形成したり、特別な製造方法を採用して導風面を形成するのに比べて、導風面65cを備える折り返し部65を側縁部61gの車幅方向内側に容易に形成することが可能になり、コストを低減することができる。また、通常の型抜きが行えない形状であっても、容易に形成することができ、導風面65cの形成自由度を高めることができる。
ヒンジ部65aは、上記した円弧溝65mや矩形溝65nに限らない。要は、ヒンジ部65aが形成される部分の両面の少なくとも一方の面に溝が形成されて薄肉部が形成されていれば良い。
以上に述べた折り返し部65の折り返し要領を次に説明する。
図12は、折り返し部65の折り返し要領を示す作用図である。
折り返し部65を、想像線で示した状態(図10に示した状態)からヒンジ部65aを回転中心として矢印で示すように時計回りに回動させる、即ち折り返す。このときの回動については、折り返し部65の底壁65dの下側の面65pが、前突出壁部61kの側方突出部61g2の下端面61g3(図11も参照)に当たるまで行う。回動角度は、略180°である。
回動途中、即ち、底壁65dの下側の面65p(折り返し後は上面となる面)が側方突出部61g2の下端面61g3(図11も参照)に当たる手前で、折り返し部65の係止鉤部65b,65bが側縁部61gの被係止穴61z,61z(図8、図9参照)に入り始め、やがて、被係止穴61z,61zに係止鉤部65b,65bが完全に挿入されて、係止鉤部65b,65bと被係止穴61z,61zとが係止される。これで、折り返し部65の折り返しが完了する。
このように、折り返し部65の折り返しは、折り返し部65を側縁部61gの車幅方向外側から車幅方向内側へ単に回動させるだけの工程なので、この工程を簡単に且つ短時間で完了させることができる。
上記した図1、図5、図6及び図8に示したように、前輪13から上方に離れた位置に取付けられるアッパーフェンダー61を備え、アッパーフェンダー61の内壁面61yに車体内方へ走行風を導く導風面65cを有する鞍乗り型車両としての自動二輪車10の導風構造において、アッパーフェンダー61は、折り返すことで導風面65cを形成する折り返し部65を備え、折り返し部65は、導風面65cと、アッパーフェンダー61の内壁面61yへ係止するための係止部としての係止鉤部65bとが設けられる。
この構成によれば、アッパーフェンダー61の内側を流れる走行風を導風面65cで車体内方へ導くことが可能になる。アッパーフェンダー61を折り返し、係止鉤部65bを内壁面61yに係止することで、折り返し部65が固定されて最終形状に形成されるため、導風面65cを、凹ますことができない部位にも設けることが可能になり、導風面65cの形成自由度を高めることができるとともに、特別な形状や製造方法を採用する必要がないために、製造・組み付けが容易で、コストを低減することができる。
また、図5に示したように、側面視で、導風面65cの後端部65c2は、導風面65cの前端部65c1よりも下方に形成されるので、導風面65cを、後下がりに形成することで前方斜め下方を指向させて、下方から流れてきた走行風を効果的に受けてアッパーフェンダー61の内壁面61y際に流れる走行風を車体内方へ導くことができる。これにより、アッパーフェンダー61の内壁面61y際に走行風が溜まるのを抑制することができる。
また、図2、図3(B)及び図12に示したように、折り返し部65は、正面視でアッパーフェンダー61の前部と重なるように配置されるので、車体前方からの走行風をアッパーフェンダー61の前部で整流し、アッパーフェンダー61の下方からアッパーフェンダー61の内側に入り込む走行風を折り返し部65で整流することができる。また、折り返し部65がアッパーフェンダー61の前部と重なるため、折り返し部65が外部から見えにくくなり、外観性を向上させることができる。
また、図5及び図10に示したように、アッパーフェンダー61の下縁に折り返し部65を折り返すためのヒンジ部65aが設けられるので、アッパーフェンダー61の下縁近傍を流れる走行風を、折り返し部65の導風面65cで所定方向に誘導することができる。また、ヒンジ部65aを中心にして折り返し部65をアッパーフェンダー61内に容易に折り返して配置することができ、生産性を高めることができる。
また、図6に示したように、折り返し部65は、その下端に水抜き穴65eが形成されるので、折り返し部65内に入り込んだ雨水を水抜き穴65eからを抜くことができる。
また、図7に示したように、導風面65cの裏面に、内壁面61yに向けて延びるリブとしての内リブ65jが形成されているので、導風面65cを含む折り返し部65の剛性を向上させることができる。
また、図2、図4(B)、図5及び図8に示したように、アッパーフェンダー61は、内壁面61yに、折り返し部65の係止鉤部65bに係止される被係止部としての被係止穴61zを備え、アッパーフェンダー61の後部の車幅方向外側に重なるように車体前部を側方から覆うサイドフェンダーとしてのシュラウド64(詳しくは、フロントシュラウド74)が配置され、被係止穴61zが、シュラウド64の車幅方向内側に設けられるので、被係止穴61zがシュラウド64により側方から覆われ、アッパーフェンダー61の外側面に沿って流れる走行風が被係止穴61zで乱されることがなく、整流効果を高めることができる。また、被係止穴61zがシュラウド64で覆われるので、外観性を向上させることができる。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
本発明は、自動二輪車10に適用する場合に限らず、自動二輪車10以外も含む鞍乗り型車両にも適用可能である。
10 自動二輪車(鞍乗り型車両
13 前輪
61 アッパーフェンダー
61g 側縁部(側壁)
61y 内壁面
61z 被係止穴(被係止部)
64 シュラウド(サイドフェンダー)
65 折り返し部
65a ヒンジ部
65b 係止鉤部(係止部)
65c 導風面
65e 水抜き穴
65j 内リブ(リブ)

Claims (7)

  1. 前輪(13)から上方に離れた位置に取付けられるアッパーフェンダー(61)を備え、前記アッパーフェンダー(61)の内壁面(61y)に車体内方へ走行風を導く導風面(65c)を有する鞍乗り型車両の導風構造において、
    前記アッパーフェンダー(61)は、折り返すことで前記導風面(65c)を形成する折り返し部(65)を備え、前記折り返し部(65)は、前記導風面(65c)と、前記アッパーフェンダー(61)の前記内壁面(61y)へ係止するための係止部(65b)とが設けられることを特徴とする鞍乗り型車両の導風構造。
  2. 側面視で、前記導風面(65c)の後端部は、前記導風面(65c)の前端部よりも下方に形成されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両の導風構造。
  3. 前記折り返し部(65)は、正面視で前記アッパーフェンダー(61)の前部と重なるように配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両の導風構造。
  4. 前記アッパーフェンダー(61)の下縁に前記折り返し部(65)を折り返すためのヒンジ部(65a)が設けられることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両の導風構造。
  5. 前記折り返し部(65)は、その下端に水抜き穴(65e)が形成されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両の導風構造。
  6. 前記導風面(65c)の裏面に、前記内壁面(61y)に向けて延びるリブ(65j)が形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両の導風構造。
  7. 前記アッパーフェンダー(61)は、前記内壁面(61y)に、前記折り返し部(65)の前記係止部(65b)に係止される被係止部(61z)を備え、前記アッパーフェンダー(61)の後部の車幅方向外側に重なるように車体前部を側方から覆うサイドフェンダー(64)が配置され、前記被係止部(61z)が、前記サイドフェンダー(64)の車幅方向内側に設けられることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両の導風構造。
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