JP6243746B2 - 油圧集材機 - Google Patents
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Description
ンドレス索を走行させることにより行われる。荷掛フックの昇降は、搬器に取り付けた一対の荷掛け滑車を介して荷掛フックに連結されたリフティング索の繰り出し・巻き上げによって行われる。また、横取り時における荷掛フックの移動は、当該荷掛フックに連結したホールバック索の繰り出し・巻き上げによって行われる。これらの3本の索の繰り出し・巻き上げ等を行うウインチは、エンジンおよびトランスミッションを備えた機械式の駆動機構を用いて行われている。
エンドレス索を走行させるエンドレスウインチと、
リフティング索の繰り出し・巻き上げを行うリフティングウインチと、
ホールバック索の繰り出し・巻き上げを行うホールバックウインチと、
前記エンドレスウインチ、前記リフティングウインチおよび前記ホールバックウインチを駆動する油圧駆動装置と、
操作部材と、
前記操作部材の操作に応じて入力される操作指令に基づき、前記油圧駆動装置を制御して、前記エンドレスウインチ、前記リフティングウインチおよび前記ホールバックウインチを駆動する制御装置と、
を有していることを特徴としている。
カーウインチが搭載されているので、集材機のアンカー作業を簡単に行うことができる。
。同様に、集材時にリアアンカー索、リードロープが誤操作によって繰り出される等の弊害を確実に防止できる。
図1は本実施の形態に係るエンドレスタイラー架線集材システム(以下、単に「システム」と呼ぶ場合もある。)を示す説明図である。図2はシステムの主索およびリフティング索の引き回し状態を示す説明図であり、図3はシステムの主索、リフティング索およびエンドレス索の引き回し状態を示す説明図であり、図4はシステムの主索、リフティング索、エンドレス索およびホールバック索の引き回し状態を示す説明図である。
図5(a)、(b)および(c)は、油圧集材機2を示す平面図、側面図および正面図
である。図6は油圧集材機を斜め後ろ側から見た場合の図面代用写真である。油圧集材機2は3胴油圧集材機であり、前後方向に細長い長方形輪郭の本体フレーム21に、エンドレス索4を無限軌道に沿って走行させるエンドレスウインチ22、リフティング索5の繰り出し・巻き上げを行うリフティングウインチ23、およびホールバック索6の繰り出し・巻き上げを行うホールバックウインチ24が搭載されている。これに加えて、油圧集材機2の本体フレーム21には、油圧集材機2を集材現場の所定場所に固定するための左右のリアアンカー索12L、12Rの繰り出し・巻き上げを行うリアアンカーウインチ25L、リアアンカーウインチ25R、および、集材場所における各索の引き回しのために使用するリードロープ(図示せず)の繰り出し・巻き上げを行うリードロープウインチ26が搭載されている。
図7は、エンジンフレーム32の取り外し手順を示す説明図である。この図に示すように、エンジンフレーム32は複数本の固定ボルト(図示せず)によって本体フレーム21に固定されている。エンジンフレーム32の取り外しに当っては図7(a)に丸印で示す位置に配置されている不図示の固定ボルトを外す。次に、図7(b)に示すように、開閉カバー33を開けて、内部の接続部34を露出させる。接続部34に配置されている油圧回路、電気回路の配線における各コネクタの取り外しを行う。しかる後に、図7(c)に示すように、クレーン(図示せず)を用いて、エンジンフレーム32を吊り上げて、本体フレーム21から取り外す。
図8(a)および(b)は、左右のリアアンカーウインチ25L、25Rの使用方法を示す図面代用写真およびリアアンカーウインチの部分を拡大して示す図面代用写真である。これらの図に示すように、左右のリアアンカーウインチ25L、25Rを駆動して、左
右のリアアンカー索12L、12Rを引き出し、これらの索の端部を、作業現場における地盤に固定する。固定後には、左右のリアアンカーウインチ25L、25Rによって左右のリアアンカー索12L、12Rを所定量だけ巻き上げて、所定の張力で張られた状態とする。また、この状態で、図8(b)に示すように、付設の機械式のロック機構25aによってウインチをその位置にロックする。例えば、ラチェット式のロック機構が付設されている。
図9(a)〜(d)は、運転席周りに配置されている制御ボックス29および左右の操作レバー28L、28Rを示す図面代用写真である。図9(a)に示すように、制御ボックス29の前面には開閉式カバー29aが取り付けられている。この開閉式カバー29aを開けると、図9(b)に示すように、メインモニタ42およびサブモニタ43が配置されている制御ボックス29の前面29bが露出する。制御ボックス29の上面には、後述のインターロック制御モード時に点灯するインターロックランプ29c、および、非常停止スイッチ29dが配置されている。前面29bにおけるメインモニタ42の上側には、図9(c)に示すように、アクセルダイヤル29e、キースイッチ29fが配置されている。また、右側の操作レバー28Rの下側にはアクセルペダル29gが配置されている。
図10は油圧集材機2の油圧回路のブロック図である。油圧集材機2の制御装置は、運転席27の制御ボックス29に内蔵されているメインコントローラ40およびエンジンコントローラ41を中心に構成されている。メインコントローラ40にはエンジンコントローラ41およびメインモニタ42が接続されており、エンジンコントローラ41にはサブモニタ43が接続されている。メインコントローラ40は、設定された動作モード(集材時モード、据付モード、集材時モードにおける単動モードおよびインターロック制御モード等)に基づき操作部材である左操作レバー28L、右操作レバー28Rに対応する操作機能を割り当て、これらの操作方向および操作量に基づき、油圧駆動装置を制御する。
図11は、油圧集材機2の動作モードおよび各動作モードにおけるメインモニタ画面を示す説明図である。この図に示すように、動作モードとして、集材時モードと据付時モードの2つがある。図11においては、それぞれ「集材」、「据付」と表示してある。また、集材時モードには、単動モードとインターロックモードの2つがあり、図11においては、それぞれ「単動」、「インターロック」と表示してある。また、各動作モードにおいて、各ウインチ22〜26の速度を低速および高速に切り替え可能である。
図12(a)、(b)は、インターロックモードにおける動作を示す説明図である。図12(a)は、ホールバック索6とリフティング索5のインターロック制御動作の説明図である。この図に示すように、ホールバック索6の巻き上げ・繰り出し制御においては、リフティング索5を常に巻き上げ方向に駆動し、リフティング索5の張力が増加して所定
値以上になるとリフティングウインチ23を空回りさせてリフティング索5を繰り出し可能にする。同様に、リフティング索5の巻き上げ・繰り出し制御においては、ホールバック索6を常に巻き上げ方向に駆動し、ホールバック索6の張力が増加して所定値以上になるとホールバックウインチ24を空回りさせてホールバック索6を繰り出し可能にする。このようなインターロック制御によって、ホールバック索6およびリフティング索5は常に所定の緊張状態に維持され、過剰な緊張状態に陥ること、過剰な弛み状態に陥ることを自動的に回避できる。
図13は各動作モードにおける左右の操作レバー28L、28Rの機能を示す説明図である。この図に示すように、集材時モードでは、左操作レバー28Lの前後方向への操作によって、ホールバック索6の繰り出し・巻き上げ指令が入力される。図13においては、繰り出しを「ホールバック出」、巻き上げを「ホールバック巻」と表示してある。また、右操作レバー28Rの前後方向への操作によってエンドレス索4の走行指令が入力される。図13においては油圧集材機2から遠ざかる方向に搬器9が移動する方向を「エンドレス前」、戻る方向を「エンドレス後」と表示している。この右操作レバー28Rの左右方向への操作によって、リフティング索5の繰り出し・巻き上げ指令が入力される。図13においては繰り出しを「リフティング下」、巻き上げを「リフティング上」と表示してある。
ス、29a 開閉式カバー、29b 前面、29c インターロックランプ、29d 非常停止スイッチ、29e アクセルダイヤル、29f キースイッチ、29g アクセルペダル、32 エンジンフレーム、33 開閉カバー、34 接続部、40 メインコントローラ、41 エンジンコントローラ、42 メインモニタ、43 サブモニタ、51
油圧発生部、52 作動油タンク部、53 エンジン、54 油圧ポンプ、55 メインバルブ部、55a,55b,55c 方向切換弁、56 油圧ポンプ、57 油圧ポンプ、58 油圧ポンプ、56a,57a,58a 油圧回路部、56b,57b,58b
ブレーキ機構、59 バルブ部、59a,59b,59c,59d 方向切換弁、60
サブバルブ部、60a,60b,60c 方向切換弁、61,62,63 油圧ポンプ
Claims (8)
- エンドレスタイラー式架線集材システムに用いる油圧集材機であって、
エンドレス索を走行させるエンドレスウインチと、
リフティング索の繰り出し・巻き上げを行うリフティングウインチと、
ホールバック索の繰り出し・巻き上げを行うホールバックウインチと、
前記エンドレスウインチ、前記リフティングウインチおよび前記ホールバックウインチを駆動する油圧駆動装置と、
前記油圧駆動装置によって駆動され、油圧集材機本体フレームを集材現場の所定場所に固定するためのリアアンカー索の繰り出し・巻き上げを行うリアアンカーウインチと、
操作部材と、
前記操作部材の操作に応じて入力される操作指令に基づき、前記油圧駆動装置を制御して、前記エンドレスウインチ、前記リフティングウインチ、前記ホールバックウインチ、および前記リアアンカーウインチを駆動する制御装置と、
を有していることを特徴とする油圧集材機。 - 前記油圧駆動装置によって駆動され、集材場所における各索の引き回しのために使用するリードロープの繰り出し・巻き上げを行うリードロープウインチを有し、
前記制御装置は、前記操作部材の操作に応じて入力される操作指令に基づき、前記油圧駆動装置を制御して、前記リードロープを駆動する、
請求項1に記載の油圧集材機。 - 前記油圧集材機本体フレームに着脱可能に搭載されたエンジンフレームを有し、
前記油圧駆動装置は、前記油圧集材機本体フレームに搭載された本体側油圧回路部、および、前記エンジンフレームに搭載されたエンジンフレーム側油圧回路部を備え、
前記エンジンフレーム側油圧回路部は、エンジンおよび当該エンジンによって駆動されて作動油を吐出する油圧ポンプを備えた作動油発生部である、
請求項2に記載の油圧集材機。 - 前記油圧集材機本体フレームにおける前後方向の途中の部位には運転席が配置され、
前記油圧集材機本体フレームにおいて、前記運転席の前側の部位には、前記リフティングウインチが配置され、当該リフティングウインチの前側の部位には前記ホールバックウインチが配置され、
前記油圧集材機本体フレームにおいて、前記ホールバックウインチの左右の部位にはそれぞれ前記エンドレスウインチおよび前記リードロープウインチが配置され、
前記油圧集材機本体フレームの後端部の左右には、前記リアアンカーウインチとして、左リアアンカーウインチおよび右リアアンカーウインチが配置され、
前記油圧集材機本体フレームにおける前記リアアンカーウインチと前記運転席の間の部位に、前記エンジンフレームが搭載されている、
請求項3に記載の油圧集材機。 - 前記操作部材として、動作モードスイッチおよび操作レバーを備え、
前記動作モードスイッチを操作して、前記制御装置による動作モードとして、集材時モードおよび据付時モードのいずれかを選択可能であり、
前記集材時モードは、前記操作レバーの操作に応じて前記エンドレス索、前記リフティング索および前記ホールバック索の繰り出し・巻き上げを行って、集材動作を行うモードであり、
前記据付時モードは、前記油圧集材機本体フレームを所定場所に固定する据付時に、前記操作レバーの操作に応じて前記リアアンカー索の繰り出し・巻き上げを行うモードである、
請求項1ないし4のうちのいずれかの項に記載の油圧集材機。 - 前記動作モードスイッチは、前記集材時モードとして、単動モードおよびインターロック制御モードを選択可能であり、
前記単動モードでは、前記操作レバーの操作に応じて前記エンドレス索、前記リフティング索および前記ホールバック索のそれぞれの繰り出し・巻き上げを独立して制御し、
前記インターロック制御モードでは、
前記エンドレス索の走行制御および前記リフティング索の繰り出し・巻き上げ制御のそれぞれにおいて、前記ホールバックウインチを常に巻き上げ方向に駆動し、前記ホールバック索の張力が増加して所定値以上になると前記ホールバックウインチを空回りさせて前記ホールバック索を繰り出し可能にし、
前記ホールバック索の巻き上げ・繰り出し制御において、前記リフティング索を常に巻き上げ方向に駆動し、前記リフティング索の張力が増加して所定値以上になると前記リフティングウインチを空回りさせて前記リフティング索を繰り出し可能にする、
請求項5に記載の油圧集材機。 - 前記操作レバーとして、運転席に配置した第1操作レバーおよび第2操作レバーを備え、
前記第1、第2操作レバーは、油圧集材機の前後方向および左右方向のそれぞれに操作可能であり、
前記集材時モードでは、
前記第1操作レバーの前後方向および左右方向のうちの一方の方向への操作によって、前記ホールバック索の繰り出し・巻き上げ指令が入力され、
前記第2操作レバーの前後方向および左右方向のうちの一方の方向への操作によって前記エンドレス索の走行指令が入力され、前記第2操作レバーの他方の方向への操作によって前記リフティング索の繰り出し・巻き上げ指令が入力される、
請求項5または6に記載の油圧集材機。 - 前記油圧駆動装置によって駆動され、集材場所における各索の引き回しのために使用するリードロープの繰り出し・巻き上げを行うリードロープウインチを有し、
前記制御装置は、前記操作部材の操作に応じて入力される操作指令に基づき、前記油圧駆動装置を制御して、前記リードロープを駆動し、
前記リアアンカー索として、左リアアンカー索および右リアアンカー索を備え、
前記リアアンカーウインチとして、前記左リアアンカー索の巻き上げ・繰り出しを行う左リアアンカーウインチ、および前記右リアアンカー索の巻き上げ・繰り出しを行う右リアアンカーウインチを備え、
前記第1操作レバーは前記第2操作レバーに対して左側に配置された左操作レバーであり、前記第2操作レバーは右操作レバーであり、
前記据付時モードでは、
前記左操作レバーの左右方向の操作によって前記左リアアンカー索の繰り出し・巻き上げ指令が入力され、前記左操作レバーの前後方向の操作によって前記リードロープの繰り出し・巻き上げ指令が入力され、
前記右操作レバーの左右方向の操作によって前記右リアアンカー索の繰り出し・巻き上げ指令が入力される、
請求項7に記載の油圧集材機。
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