JP6242691B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

この発明の実施形態は、鉄道車両等に搭載される車両用の電力変換装置に関する。
一般に、鉄道車両には、交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ、あるいは、直流電圧を3相(U相、V相、W相)の交流電圧に変換するインバータ等の電力変換装置が搭載されている。このような電力変換装置は、主電動機の駆動、あるいは、空調システムの電動機の駆動に用いられる。電力変換装置は、通常、IGBT等の大容量の半導体スイッチング素子やダイオード等の複数の半導体素子と、これらを冷却する冷却器と、を一体とした半導体冷却ユニット(半導体冷却モジュール)を備えている。
半導体冷却ユニットの冷却器は、例えば、受熱面を有する受熱ブロックと、この受熱ブロックと一体にあるいは別体に設けられた放熱フィン、ヒートパイプ等とを備えている。半導体スイッチング素子は、受熱ブロックの表面上に取付けられている。半導体スイッチング素子で発生した熱は、受熱ブロックに伝わり、この熱により、ヒートパイプ内の冷媒が加熱されて蒸発し、放熱フィン側で大気に熱放散して凝縮する。
上記のような半導体素子と冷却器を一体にした半導体冷却ユニットを装置本体に取り付ける場合、そのユニットの重量と外形から、リフター・クレーンなど、重量物を上昇下降可能な機械を使用して半導体冷却ユニットを適正な位置へ移動した後、複数本のボルトで装置本体に固定している。
特開2003−235112号公報
上記のような構成の電力変換装置において、複数の半導体素子は全て受熱ブロックの共通の受熱面上に配置されていることから、半導体素子数に応じて冷却器の受熱面の面積を大きくする必要がある。その結果、冷却器の大型化により、半導体冷却ユニットが大型で重いユニットとなる。そのため、半導体冷却ユニットの交換作業の際、リフターなどの特殊工具を使用する必要があり、取付け取外し作業が非常に面倒であり、かつ作業に時間を要する。
本発明は、以上の点に鑑みなされたもので、その課題は、脱着作業を容易に行うことができる小型軽量の半導体冷却モジュールを備えた電力変換装置を提案することにある。
実施形態によれば、電力変換装置は、筐体と、筐体に脱着可能に取り付けられた複数の半導体冷却モジュールと、筐体内に設けられ、半導体冷却モジュールが電気的に接続される制御回路と、を備えている。半導体冷却モジュールは、1相分の半導体素子を含む単一の半導体モジュールと、コンデンサと、制御回路に接続するコネクタと、を有する発熱部と、発熱部に結合された冷却ブロックを有し、発熱部を冷却する放熱部と、放熱部に設けられ半導体冷却モジュールを把持するための取っ手と、冷却ブロックを筐体に取付けるための取付け構造部と、を備える。前記冷却ブロックは、受熱面、この受熱面と対向する放熱面、および前記筐体の外面に当接するフランジ部を有するブロック本体と、前記放熱面から外方に突出する複数の放熱フィンと、を有し、前記取っ手は、その両端の2つの固定部が前記ブロック本体の前記放熱面に固定され、2つの前記固定部間の部分は、前記放熱フィンを跨いで延出されている。冷却ブロックを筐体に取付け、発熱部を筐体内に収容し放熱部および取っ手を筐体の開放側に保持し、半導体冷却モジュールの着脱と同時に、コネクタにより半導体冷却モジュールと制御回路が接続、切断される。
図1は、第1の実施形態に係る電力変換装置の等価回路を示す図。 図2は、図1の電力変換装置を示す側面図。 図3は、図2の線A−Aに沿った電力変換装置の断面図。 図4は、図1の電力変換装置および半導体冷却モジュールを示す斜視図。 図5は、図4の半導体冷却モジュールの断面図。 図6は、第2の実施形態に係る電力変換装置および半導体冷却モジュールを示す斜視図。 図7は、装着前の図6の半導体冷却モジュールを示す断面図。 図8は、装着状態の図6の半導体冷却モジュールの断面図。 図9は、装着状態の図6の半導体冷却モジュールの側面図および平面図。 図10は、第1変形例に係る半導体冷却モジュールを示す斜視図。 図11は、第2変形例に係る半導体冷却モジュールを示す斜視図。
以下、図面を参照しながら、種々の実施形態に係る電力変換装置について説明する。なお、各図は実施形態とその理解を促すための図であり、その形状や寸法、比などは実際の装置と異なる個所があるが、これらは以下の説明と公知の技術を参酌して適宜、設計変更することができる。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る電力変換装置の等価回路を示す図である。
図1に示すように、電力変換装置10は、例えば、直流電力を交流電力に変換して電動機11、空調装置等に供給する3レベル電力変換装置として構成されている。電力変換装置10は、U相、V相、W相の3相のインバータ回路12と、直流電源、例えば、バッテリ22からインバータ回路12に供給される直流電圧を平滑するコンデンサ24a、24b、24cと、3相出力用接続導体26を介して電動機11へ流れる電流を検出する電流検出部28と、電流検出部により検出された電流情報やコンデンサ24a、24b、24cに印加される電圧等に基づき、インバータ回路12を制御する制御ユニット(制御回路)35と、制御ユニット35の制御信号に基づき、後述する半導体モジュールの半導体素子(IGBT)のゲートを駆動するための駆動基板34と、を備えている。
インバータ回路12は、それぞれU相、V相、W相に対応する3つの半導体モジュール16、18、20を備えている。駆動基板34には、半導体素子を駆動するゲートアンプ基板36が半導体素子に対して1対1の対応で設けられている。即ち、この回路では、ゲートアンプ基板36が6個設けられている。また、各半導体モジュール16、18、20は、これらを冷却する後述の冷却器と共に半導体冷却モジュールを構成する。
以下、半導体モジュール16、18、20について詳細に説明する。
本実施形態において、半導体モジュール16は、IGBT(insulated gate bipolar transistor)とダイオード(FWD:Free Wheeling Diode)を並列接続した2回路(1相分の半導体素子)を1つのパッケージとする、いわゆる、2in1構造の半導体モジュールとして構成されている。
半導体モジュール16は、インバータ回路におけるU相の上側アームを構成するスイッチング素子であるIGBT41aおよびダイオード(FWD)51a、インバータ回路におけるU相の下側アームを構成するスイッチング素子として機能するIGBT41bおよびダイオード(FWD)51bを有している。IGBTとダイオードは逆並列に接続され、これらの2組のスイッチング素子は、直列に接続されている。
半導体モジュール18は、V相の上側アームを構成するIGBT42aおよびダイオード(FWD)52a、V相の下側アームを構成するIGBT42bおよびダイオード(FWD)52bを有している。IGBTとダイオードは逆並列に接続され、これらの2組のスイッチング素子は、直列に接続されている。
半導体モジュール20は、W相の上側アームを構成するIGBT43aおよびダイオード(FWD)53a、W相の下側アームを構成するIGBT43bおよびダイオード(FWD)53bを有している。IGBTとダイオードは逆並列に接続され、これらの2組のスイッチング素子は、直列に接続されている。
電力変換装置10は、上記と同様の構成をそれぞれ有する、複数系統、例えば、4系統のインバータ回路を備え、4台の電動機11へ電力を供給する。図2は、電力変換装置の外観を示す側面図、図3は、図2の線A−Aに沿った電力変換装置の断面図、図4は、電力変換装置の斜視図、図5は、半導体冷却モジュールの断面図である。
図2ないし図4に示すように、電力変換装置10は、矩形箱状の筐体50と、この筐体に脱着可能に取り付けられた複数の半導体冷却モジュール2と、を備えている。本実施形態では、1系統のインバータ回路を3つの半導体冷却モジュール2U、2V、2Wで構成し、4系統分で合計12個の半導体冷却モジュール2が設けられている。
筐体50は、矩形状の天井壁50a、矩形状の側壁50b、矩形状の底壁50c、および他の側壁、端壁を有している。天井壁50aおよび側壁50bに、複数の吊り耳55が固定されている。筐体50は、吊り耳55により、例えば、鉄道車両の床下に取り付けられる。
筐体50の側壁50bには、半導体冷却モジュール2を挿通するための複数の矩形状の開口60が形成されている。これらの開口60は、縦4列、横3列に並んで設けられている。側壁50bにおいて、各開口60の4隅の近傍に、ねじ孔61が形成されている。
図3および図5に示すように、筐体50内には、制御部35を構成する制御回路基板54が設けられ、複数の開口60と対向して配置されている。この制御回路基板54上に複数のコネクタ64が実装され、それぞれ開口60と対向している。各コネクタ64は、コネクタ受け板3、コネクタ受け板に立設された3つの主回路コネクタ受け4、制御コネクタ受け7、コネクタ受け板から突出する3つの導体5、および制御コネクタ受けから延出する制御配線6を有している。導体5および制御配線6は、制御回路基板54に接続されている。
図2ないし図5に示すように、半導体冷却モジュール2u、2v、2wは、同一の構成を有していることから、1つの半導体冷却モジュール2uを代表して、その構成を詳細に説明する。半導体冷却モジュール2uは、発熱部66aおよびこの発熱部を冷却する放熱部66bを有している。発熱部66aは、1相分の半導体素子を含む単一の半導体モジュール16と、コンデンサ24aと、制御回路基板54に接続するコネクタ67と、ゲートアンプ基板36と、を有している。本実施形態において、半導体モジュール16は、半導体素子を2組以上内蔵する半導体モジュールを対象としている。
放熱部66bは、伝熱性の高い材料、例えば、アルミニウムにより形成された冷却ブロック15を備えている。この冷却ブロック15は、受熱面68a、この受熱面と対向する放熱面68b、および筐体50の側壁50bの外面に当接するフランジ部68cを有する矩形状のブロック本体68と、放熱面68bから外方に突出する複数の放熱フィン13と、を一体に有している。複数の放熱フィン13は、放熱面68bに垂直に立設され、かつ、互いに隙間をおいて平行に配置されている。フランジ部68cは、筐体50の開口60よりも僅かに大きな外径に形成されている。フランジ部68cの4つの角部には、それぞれボルト72を挿通するための取付け孔70が形成されている。
発熱部66aの単一の半導体モジュール16は、ブロック本体68の受熱面68a上に、図示しない伝熱シート等を介して実装されている。ブロック本体68には、角筒形状の支持フレーム21が取付けられ、ブロック本体68から放熱フィン13と反対の方向へ延出している。支持フレーム21の延出端側にコネクタ67が取付けられ、半導体モジュール16と隙間を置いて対向している。コネクタ67は、例えば、3本の主回路コネクタピン8および1つの制御コネクタ9を有している。
発熱部66aのコンデンサ24aは、支持フレーム21内で半導体モジュール16とコネクタ67との間に配置され、導体5を介して、半導体モジュール16およびコネクタ67に接続されている。ゲートアンプ基板36は支持フレーム21に支持され、コンデンサ24aと対向して位置している。ゲートアンプ基板36は制御配線6を介して制御コネクタ9に接続されている。コンデンサ24aを半導体モジュール16の近傍に実装することにより、半導体素子がスイッチングする際に発生するサージ電圧を効率よく抑制することができる。
半導体冷却モジュール2uは、放熱部66bに設けられ半導体冷却モジュールを把持するための取っ手14を備えている。取っ手14は、アーチ状あるいはU字形状に形成され、その両端の2つの固定部は、ブロック本体68の放熱面68bに固定されている。これにより、取っ手14は、放熱フィン13を跨いで延出し、放熱フィン13と交差する方向、例えば、直交する方向、に沿って配置されている。
上記のように構成された半導体冷却モジュール2uは、取っ手14を掴んで保持し、筐体50の外側から発熱部66a側を開口60に挿入し、冷却ブロック15のフランジ部68cを4本のボルト72で筐体50の側壁50bにねじ止め固定する。この際、開口60の周囲に環状のパッキン(例えば、Oリング)17を配置し、側壁50bの外面とフランジ部68cの内面との間に挟み込む。これにより、冷却ブロック15のフランジ部68cは、筐体50の側壁外面に密着し水密性が保たれる。また、発熱部66aの挿入と同時に、主回路コネクタピン8および制御コネクタ9が筐体50内の制御回路基板54の主回路コネクタ受け4および制御コネクタ受け7に嵌合され、半導体冷却モジュール2uと制御回路基板54とが電気的に接続される。このようにフランジ部68c、取付け孔70、ボルト72、ねじ孔61は、モジュールの取付け構造部として機能する。
上記と同様に12個の半導体冷却モジュール2u、2v、2wを筐体50に取付けることにより、電力変換装置10が構成される。本実施形態において、半導体冷却モジュール2u、2v、2wは、放熱フィン13が車両の走行方向に沿って延びる向きで筐体50に取付けられている。
なお、半導体冷却モジュール2uを筐体50から取外す場合には、ボルト72を外し、取っ手14を持って半導体冷却モジュールを引き抜く。これと同時に、主回路コネクタピン8および制御コネクタ9が筐体50内の制御回路基板54の主回路コネクタ受け4および制御コネクタ受け7から引抜かれ、電気的な接続が切断される。これにより、半導体冷却モジュール2uを筐体50から取外すことができる。
以上のように構成された電力変換装置10によれば、インバータ回路をそれぞれ単一の半導体モジュールを有する複数の半導体冷却モジュールに分けて小型化することにより、従来のリフターなどを用いて取り付けていた大型の半導体冷却モジュールに比べて、半導体冷却モジュールの重量、体積を大幅に低減することができる。これにより、各半導体冷却モジュールの取り扱いが容易となり、半導体冷却モジュールの取付け、取外し作業を容易に行うことができる。また、半導体冷却モジュールは取っ手14を備えていることから、この取っ手14により半導体冷却モジュールを容易に把持することができ、交換作業等を一層容易に行うことが可能となる。
以上のことから、脱着作業を容易に行うことができる小型軽量の半導体冷却モジュールを備えた電力変換装置が得られる。
次に、他の実施形態に係る電力変換装置について説明する。以下に説明する他の実施形態において、上述した第1の実施形態と同一構成部分は、同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
(第2の実施形態)
図6は、第2の実施形態に係る電力変換装置および半導体冷却モジュールを示す斜視図、図7は、装着前の半導体冷却モジュールを示す断面図、図8は、装着状態の半導体冷却モジュールの断面図、図9は、装着状態の半導体冷却モジュールの側面図および平面図である。
第2の実施形態によれば、半導体冷却モジュールの取付け構造部が第1の実施形態と異なる。図6ないし図9に示すように、半導体冷却モジュール2uの冷却ブロック15は、受熱面68aおよび放熱面68bを有する円板状のブロック本体68と、放熱面68bから外方に突出した複数の放熱フィン13と、を一体に有している。ブロック本体68の受熱面68a上に単一の半導体モジュール16が実装されている。
本実施形態の取付け構造部は、筐体50の側壁50b上で開口60の周囲に固設されたねじ受け座78と、このねじ受け座78に対して着脱自在に取付けられた取付けフレーム76と、を有する。取付けフレーム76は、冷却ブロック15のブロック本体68を回動自在に保持しており、冷却ブロック15や半導体モジュール16を回転することなく、ねじ受け座78に対して取付け可能となっている。
より具体的には、ねじ受け座78は、側壁50bの開口60を囲む円筒部78a、およびこの円筒部78aの側壁50b側の端部に一体に設けたフランジ部78bを有する。ねじ受け座78は、フランジ部78bを側壁50bの表面に溶接等により固着することで、筐体50に固定されている。このため、円筒部78aは、筐体50の側壁50bから略垂直に突出している。また、円筒部78aの外周面には、雌ねじ部77bが切られている。なお、円筒部78aの端部には、図6および図7に示すように、環状のパッキン17、例えば、Oリングが設けられる。
一方、取付けフレーム76は、ねじ受け座78の円筒部78aの外径より僅かに大きい内径を有する円筒部76aを有する。円筒部76aの内面には、ねじ受け座78の雌ねじ部77bに歯合する雄ねじ部77aが設けられている。また、この雄ねじ部77aより側壁50bから離れた側の円筒部76aの内面には、冷却ブロック15のブロック本体68の外周部を回動自在に保持するための円環状の凸部77cが一体に突設されている。言い換えると、取付けフレーム76の側壁50b側の端部は、ブロック本体68を超えて発熱部66a側に延出し、その内周面に雄ねじ部77aが切られている。
取っ手14は、取付けフレーム76に取付けられ、取付けフレームと一体に回動可能となっている。すなわち、取っ手14は、取付けフレーム76に固定された2つの固定部を有するアーチ状あるいはU字形状に形成され、複数の放熱フィン13を跨いで配置されている。本実施形態において、取っ手14は、放熱フィン13と交差する方向、例えば、直交する方向、に沿って配置されている。
上記のように構成された半導体冷却モジュール2uは、取っ手14を掴んで取付けフレーム76を保持し、筐体50の外側から発熱部66a側を開口60に挿入し、更に、取付けフレーム76をねじ受け座78の外周に嵌合する。そして、取っ手14とともに取付けフレーム76を時計方向に回し込むことにより、取付けフレーム76の雄ねじ部77aがねじ受け座78の雌ねじ部77bに歯合し、取付けフレームの回転に伴って、半導体冷却モジュール2uが筐体50側に押し込まれる。
所定量だけ取付けフレーム76を回転させることにより、ブロック本体68がパッキン17を介してねじ受け座78に当接し、半導体冷却モジュール2uが筐体50に取付けられる。これにより、ねじ受け座78と半導体冷却モジュール2uとの間にパッキン17が密着し、水密性が保たれる。
また、発熱部66aの挿入と同時に、主回路コネクタピン8および制御コネクタ9が筐体50内の制御回路基板54の主回路コネクタ受け4および制御コネクタ受け7に嵌合され、半導体冷却モジュール2uと制御回路基板54とが電気的に接続される。取付けフレーム76の回転により発熱部66aが回転しないので、このようなコネクタの接続が可能となる。
上記と同様に12個の半導体冷却モジュール2u、2v、2wを筐体50に取付けることにより、電力変換装置10が構成される。本実施形態において、半導体冷却モジュール2u、2v、2wは、放熱フィン13が車両の走行方向に沿って延びる向きで筐体50に取付けられている。
半導体冷却モジュール2uを筐体50から取外す場合には、取っ手14を持って取付けフレーム76を半時計方向に回動することにより、取付けフレーム76がねじ受け座78から外れ、同時に、発熱部66aが筐体50から引き出される。これと同時に、主回路コネクタピン8および制御コネクタ9が筐体50内の制御回路基板54の主回路コネクタ受け4および制御コネクタ受け7から引抜かれ、電気的な接続が切断される。この場合も、取付けフレーム76の回転によって冷却ブロック15や半導体モジュール16が回転することはない。これにより、半導体冷却モジュール2uを筐体50から取外すことができる。
以上のように構成された第2の実施形態においても、脱着作業を容易に行うことができる小型軽量の半導体冷却モジュールを備えた電力変換装置が得られる。また、複数本のボルトで固定する必要がなく、取っ手14を回すだけの簡単な作業で、半導体冷却モジュールを脱着することができ、取付け作業を一層簡略化することができる。
上述した実施形態において、半導体冷却モジュールの取っ手14は、放熱フィン13と直交する方向に沿って配置されているが、これに限らず、図10に示す第1変形例のように、取っ手14は、放熱フィンと平行な方向に沿って配置してもよい。更に、取っ手は、1つに限らず、複数、例えば、2つ設けてもよい。
図11に示す第2変形例のように、取っ手14は、放熱フィン13に対して、斜めに交差する方向に沿って配置してもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。例えば、インバータ回路は、3相に限らず、2相構造としてもよく、また、交流電圧を直流電圧に変換するコンバータとして構成してもよい。半導体モジュールは、2イン1構造に限らず、4組の半導体素子を有する4イン1構造の半導体モジュールとしてもよい。
冷却器を構成する材料は、アルミニウムに限定されることなく、種々選択可能である。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]筐体と、前記筐体に脱着可能に取り付けられた複数の半導体冷却モジュールと、前記筐体内に設けられ、前記半導体冷却モジュールが電気的に接続される制御回路と、を備え、前記半導体冷却モジュールは、1相分の半導体素子を含む単一の半導体モジュールと、コンデンサと、前記制御回路に接続するコネクタと、を有する発熱部と、前記発熱部に結合された冷却ブロックを有し、前記発熱部を冷却する放熱部と、前記放熱部に設けられ半導体冷却モジュールを把持するための取っ手と、前記冷却ブロックを前記筐体に取付けるための取付け構造部と、を備え、前記冷却ブロックを前記筐体に取付け、前記発熱部を前記筐体内に収容し前記放熱部および取っ手を前記筐体の開放側に保持し、前記半導体冷却モジュールの着脱と同時に、前記コネクタにより半導体冷却モジュールと前記制御回路が接続、切断される電力変換装置。
[2]前記冷却ブロックは、受熱面、この受熱面と対向する放熱面、および前記筐体の外面に当接するフランジ部を有するブロック本体と、前記放熱面から外方に突出する複数の放熱フィンと、を有し、前記取付け構造部は、前記冷却ブロックのフランジ部に形成された複数の取付け孔と、前記取付け孔を通して前記筐体にねじ込まれた複数のボルトと、を有する[1]に記載の電力変換装置。
[3]前記冷却ブロックは、受熱面、この受熱面と対向する放熱面を有する円板状のブロック本体と、前記放熱面から外方に突出する複数の放熱フィンと、を有し、前記取付け構造部は、前記ブロック本体の外周部に回動自在に取付けられているとともに、ねじ部を有する環状の取り付けフレームと、前記筐体の外面に固定され、前記取り付けフレームのねじ部と歯合する環状のねじ受け座と、を有する[1]に記載の電力変換装置。
[4]前記取っ手は、前記取り付けフレームに取付けられ、前記取り付けフレームと一体に回動可能である[3]に記載の電力変換装置。
2u、2v、2w…半導体冷却モジュール、10…電力変換装置、
12…インバータ回路、13…放熱フィン、14…取っ手、15…冷却ブロック、
16、18、20…半導体モジュール、24a、24b、24c…コンデンサ、
36…ゲートアンプ基板、
41a、41b、42a、42b、43a、43b…IGBT、
60…開口、68…ブロック本体、68a…受熱面、68b…放熱面、
76…取付けフレーム、77a…雄ねじ部、77b…雌ねじ部、78…ねじ受け座

Claims (4)

  1. 筐体と、
    前記筐体に脱着可能に取り付けられた複数の半導体冷却モジュールと、
    前記筐体内に設けられ、前記半導体冷却モジュールが電気的に接続される制御回路と、
    を備え、
    前記半導体冷却モジュールは、
    1相分の半導体素子を含む単一の半導体モジュールと、コンデンサと、前記制御回路に接続するコネクタと、を有する発熱部と、
    前記発熱部に結合された冷却ブロックを有し、前記発熱部を冷却する放熱部と、
    前記放熱部に設けられ前記半導体冷却モジュールを把持するための取っ手と、
    前記冷却ブロックを前記筐体に取付けるための取付け構造部と、を備え、
    前記冷却ブロックは、受熱面、この受熱面と対向する放熱面、および前記筐体の外面に当接するフランジ部を有するブロック本体と、前記放熱面から外方に突出する複数の放熱フィンと、を有し、
    前記取っ手は、その両端の2つの固定部が前記ブロック本体の前記放熱面に固定され、2つの前記固定部間の部分は、前記放熱フィンを跨いで延出され、
    前記冷却ブロックを前記筐体に取付け、前記発熱部を前記筐体内に収容し前記放熱部および取っ手を前記筐体の開放側に保持し、前記半導体冷却モジュールの着脱と同時に、前記コネクタにより半導体冷却モジュールと前記制御回路が接続、切断される電力変換装置。
  2. 記取付け構造部は、前記冷却ブロックのフランジ部に形成された複数の取付け孔と、
    前記取付け孔を通して前記筐体にねじ込まれた複数のボルトと、を有する請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記冷却ブロックは、受熱面、この受熱面と対向する放熱面を有する円板状のブロック本体と、前記放熱面から外方に突出する複数の放熱フィンと、を有し、
    前記取付け構造部は、前記ブロック本体の外周部に回動自在に取付けられているとともに、ねじ部を有する環状の取り付けフレームと、前記筐体の外面に固定され、前記取り付けフレームのねじ部と歯合する環状のねじ受け座と、を有する請求項1に記載の電力変換装置。
  4. 前記取っ手は、前記取り付けフレームに取付けられ、前記取り付けフレームと一体に回動可能である請求項3に記載の電力変換装置。
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