JP6242251B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents
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Description
各排気ポート側排気管の排気ガスが合流する集合排気管の上流側の合流領域は、流路が合流して流路面積が拡大しており、この合流領域の下流に排気ガス浄化用の触媒が介装されている。
そこで、十分なNOx浄化を行うためには、触媒の容量を大きくする必要があり、排気浄化装置が大型化する。
常時稼動気筒から延出する常時稼動側排気管(32d)と休止気筒から延出する休止側排気管(32r)とが、流路断面積が拡大した集合排気管(33)に集合した後に流路断面積を縮小した下流側排気管(34)に至る排気管構造を有し、
前記常時稼動側排気管(32d)から流入する常時稼動側排気ガスと前記休止側排気管(32r)から流入する休止側排気ガスとが前記集合排気管(33)の上流側の合流領域(33a)で合流し、合流した排気ガスが前記集合排気管(33)の下流側に配設された下流側三元触媒(42)を経て前記下流側排気管(34)に流入して排出される一部気筒休止可能な多気筒内燃機関の排気浄化装置において、
前記常時稼動側排気管(32d)における前記集合排気管(33)の前記合流領域(33a)に臨む開口を有する下流端管部(32de)に上流側三元触媒(41)が配設され、
前記集合排気管(33)は、前記常時稼動側排気ガスと前記休止側排気ガスとが合流する流路断面積が拡大した合流領域(33a)を上流側に備えるとともに、同合流領域(33a)に、前記常時稼動側排気管(32d)の前記下流端管部(32de)と前記休止側排気管(32r)における前記合流領域(33a)に臨む開口を有する下流端管部(32re)とが、互いに平行に延びて連結され、前記合流領域(33a)の下流側に、前記下流側三元触媒(42)を備え、
前記下流側排気管(34)は、前記集合排気管(33)における前記休止側排気管(32r)の下流端管部(32re)の延長領域(33b)側に偏った部位から延出し、
前記合流領域(33a)における前記上流側三元触媒(41)の下流位置に、前記休止側排気管(32r)の下流端管部(32re)の延長領域(33b)に向けて斜めに傾斜した整流斜板(45)が設けられたことを特徴とする多気筒内燃機関の排気浄化装置である。
請求項1記載の多気筒内燃機関の排気浄化装置において、
前記上流側三元触媒(41)は、前記下流側三元触媒(42)より触媒容量が小さく、NOx浄化を行う浄化性能を満たす触媒容量とし、
前記下流側三元触媒(42)は、前記上流側三元触媒(41)と合わせて、主にCO浄化とHC浄化を行う浄化性能を満たす触媒容量とすることを特徴とする。
請求項1記載の多気筒内燃機関の排気浄化装置において、
前記上流側三元触媒(41)は、前記下流側三元触媒(42)より触媒容量が大きいことを特徴とする。
また、常時稼動側排気管(32d)の下流端管部(32de)と休止側排気管(32r)における前記集合排気管(33)の上流側の合流領域(33a)に臨む開口を有する下流端管部(32de)とが、互いに平行に延びて集合排気管(33)に連結され、集合排気管(33)における休止側排気管(32r)の下流端管部(32re)の延長領域(33b)側に偏った部位から下流側排気管(34)が延出するので、休止側排気管(32r)の下流端管部(32re)から集合排気管(33)を経て下流側排気管(34)に流れる仮想休止側排気流路(Rr)が直線的であるのに対して、常時稼動側排気管(32d)の下流端管部(32de)から集合排気管(33)を経て下流側排気管(34)に流れる仮想常時稼動側排気流路(Rd)が、集合排気管(33)内で仮想休止側排気流路(Rr)に近づくように曲がって長くなり、排気の進行方向に対する通気抵抗が増すことになり、実際は上流側三元触媒(41)を出た常時稼動側排気ガスは、集合排気管(33)の上流側の合流領域(33a)で拡散しやすくなり、下流側三元触媒(42)に全体的に均等に作用して、効率良く排気ガス浄化を行うことができる。
そして、集合排気管(33)の上流側の合流領域(33a)における上流側三元触媒(41)の下流位置に、休止側排気管(32r)の下流端管部(32re)の延長領域(33b)に向けて斜めに傾斜した整流斜板(45)が設けられるので、常時稼動側排気管(32d)の下流端管部(32de)から上流側三元触媒(41)を通って集合排気管(33)の上流側の合流領域(33a)に流入する高温の常時稼動側排気ガスは、一部が整流斜板(45)により休止側排気管(32r)の下流端管部(32re)の延長領域(33b)に向けて流れて下流側三元触媒(42)に至るため、下流側三元触媒(42)を全体的に加熱して活性化し、下流側三元触媒(42)を全体的に均等に使用し、休止気筒(C2,C3)が休止から稼動に切り替わった直後の増加するCOとHCの浄化も可能で、効率良く排気ガス浄化を行うことができる。
図1は、本発明を適用した一実施の形態に係る自動二輪車1の側面図である。
なお、本明細書の説明および特許請求の範囲において、前後左右の向きは、本実施の形態に係る自動二輪車1の直進方向を前方とする通常の基準に従うものとする。
各メインフレーム3の後部から下方に延びる左右一対のピボットプレート8に設けられたピボット軸9には、後端部に後輪12が軸支される左右一対のスイングアーム10の前端部が揺動可能に支持される。
本内燃機関20は、直列4気筒の水冷式4ストローク内燃機関であり、クランク軸を左右水平方向に指向させて所謂横置き配置で車体フレームFに搭載されている。
したがって、4つの気筒C1,C2,C3,C4は、左右方向に直列に配置されている。
なお、エアクリーナ24は、燃料タンク13の底壁の上方に凹出した凹部に配置されている。
集合排気管33からは下流側排気管34が後方に延出して後輪12に沿って配置されたマフラー35に至っている。
このような上下幅が狭い扁平な集合排気管33が内燃機関20のクランクケース下面に沿って配置されるので、内燃機関20を低い位置として低重心化が図れる。
同図3を参照して、常時稼動側排気管32dにおける集合排気管33の上流側の合流領域33aに臨む開口を有する下流端管部32deと休止側排気管32rにおける集合排気管33の上流側の合流領域33aに臨む開口を有する下流端管部32reとが、互いに平行に延びて集合排気管33に連結している。
下流側排気管34は、集合排気管33における休止側排気管32rの下流端管部32reの延長領域33b側に偏った部位から延出している。
常時稼動側排気管32dにおける集合排気管33の上流側の合流領域33aに臨む開口を有する下流端管部32deに上流側三元触媒41が流路全体に亘って配設されている。
集合排気管33の上流側の合流領域33aにおける上流側三元触媒41の下流位置に、休止側排気管32rの下流端管部32reの延長領域33bに向けて斜めに傾斜した整流斜板45が複数設けられている。
この上流側三元触媒41は、NOxが浄化できる程度の小容量の三元触媒とし、CO,HCとともに、特にNOxを浄化し、浄化した排気ガスを、図3に実線矢印で示すように、集合排気管33の上流側の合流領域33aに流入する。
常時稼動側排気管82dにおける集合排気管83の上流側の合流領域83aに臨む開口を有する下流端管部82deに上流側三元触媒91が流路全体に亘って配設されている。
下流端管部82deに介装される上流側三元触媒91は、下流側三元触媒92より触媒容量が大きい。
20…内燃機関、C1,C4…常時稼動気筒、C2,C3…休止気筒、21…シリンダヘッド、22…吸気管、
311,312,313,314…排気管、32d…常時稼動側排気管、32de…下流端管部、32r…休止側排気管、32re…下流端管部、33…集合排気管、33a…合流領域、33b…延長領域、34…下流側排気管、35…マフラー、
40…排気浄化装置、41…上流側三元触媒、42…下流側三元触媒、45…整流斜板、
91…上流側三元触媒、92…下流側三元触媒。
Claims (3)
- 常時稼動気筒から延出する常時稼動側排気管(32d)と休止気筒から延出する休止側排気管(32r)とが、流路断面積が拡大した集合排気管(33)に集合した後に流路断面積を縮小した下流側排気管(34)に至る排気管構造を有し、
前記常時稼動側排気管(32d)から流入する常時稼動側排気ガスと前記休止側排気管(32r)から流入する休止側排気ガスとが前記集合排気管(33)の上流側の合流領域(33a)で合流し、合流した排気ガスが前記集合排気管(33)の下流側に配設された下流側三元触媒(42)を経て前記下流側排気管(34)に流入して排出される一部気筒休止可能な多気筒内燃機関の排気浄化装置において、
前記常時稼動側排気管(32d)における前記集合排気管(33)の前記合流領域(33a)に臨む開口を有する下流端管部(32de)に上流側三元触媒(41)が配設され、
前記集合排気管(33)は、前記常時稼動側排気ガスと前記休止側排気ガスとが合流する流路断面積が拡大した合流領域(33a)を上流側に備えるとともに、同合流領域(33a)に、前記常時稼動側排気管(32d)の前記下流端管部(32de)と前記休止側排気管(32r)における前記合流領域(33a)に臨む開口を有する下流端管部(32re)とが、互いに平行に延びて連結され、前記合流領域(33a)の下流側に、前記下流側三元触媒(42)を備え、
前記下流側排気管(34)は、前記集合排気管(33)における前記休止側排気管(32r)の下流端管部(32re)の延長領域(33b)側に偏った部位から延出し、
前記合流領域(33a)における前記上流側三元触媒(41)の下流位置に、前記休止側排気管(32r)の下流端管部(32re)の延長領域(33b)に向けて斜めに傾斜した整流斜板(45)が設けられたことを特徴とする多気筒内燃機関の排気浄化装置。 - 前記上流側三元触媒(41)は、前記下流側三元触媒(42)より触媒容量が小さく、NOx浄化を行う浄化性能を満たす触媒容量とし、
前記下流側三元触媒(42)は、前記上流側三元触媒(41)と合わせて、主にCO浄化とHC浄化を行う浄化性能を満たす触媒容量とすることを特徴とする請求項1記載の多気筒内燃機関の排気浄化装置。 - 前記上流側三元触媒(41)は、前記下流側三元触媒(42)より触媒容量が大きいことを特徴とする請求項1記載の多気筒内燃機関の排気浄化装置。
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